説明

螺旋体スクリーンを製作するための方法および装置

本発明は、プラスチックから成る線材(2)を個々の螺旋体(5)に巻成することによって螺旋体スクリーン(12)を製作するための方法および装置であって、個々の螺旋体(5)を作業面(10)において横方向でオーバラップするように互いに押し込みかつ差込み線材(11)によって互いに平行に1つに連結して、透過性の面状構造体を形成する形式のものに関する。螺旋体と差込み線材とを備えたスクリーンベルトを、より僅かな人件費、エネルギ費用および投資費用(設備費用)と、より僅かな廃物と、高い精度および再現可能性と、より僅かな時間手間とで製作することができる方法および装置を提供するという課題を解決するために、本発明によれば、螺旋体(5)を巻成装置(4)での巻成後に可動の接合装置(9)によって相並んで作業面(10)に載置し、該作業面(10)で横方向移動によって係合し、差込み線材(11)によって、それぞれ互いに結合することが提案される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラスチックから成る線材を個々の螺旋体に巻成することによって螺旋体スクリーンを製作するための方法であって、個々の螺旋体を、作業面において横方向でオーバラップするように互いに押し込みかつ差込み線材によって互いに平行に1つに連結して、透過性の面状構造体を形成し、この場合、個々の螺旋体を、巻成後に相並んで作業面に載置し、該作業面で接合装置によって係合し、差込み線材によって、それぞれ互いに結合して、螺旋体スクリーンを製作するための方法に関する。
【0002】
さらに、本発明は、プラスチックから成る線材を個々の螺旋体に成形する少なくとも1つの巻成装置によって螺旋体スクリーンを製作するための装置であって、作業面が設けられており、該作業面に螺旋体が載置可能であり、さらに、少なくとも1つの接合装置が設けられており、該接合装置によって、螺旋体が、横方向で互いに押込み可能であり、差込み線材によって互いに平行に1つに連結可能であり、これによって、透過性の面状構造体が形成されている形式のものに関する。
【0003】
専門家の間ではヘリカルスクリーンとも呼ばれるこのような螺旋体スクリーンは、約1970年以来製作され、特に製紙機械において上張り材またはドライスクリーンとして使用される。別の使用分野は、コンベヤベルトおよび廃泥脱水フィルタである。
【0004】
欧州特許出願公開第0017722号明細書および相応の米国特許第4346138号明細書によって、スクリーンベルトと、このスクリーンベルトを製作するための方法とが公知である。この公知の方法では、回転しかつ振動するコーンと、このコーンに接続されたマンドレルとを備えた巻成装置によって、螺旋体が形成される。この螺旋体の巻条は、この螺旋体を別の螺旋体と1つにまとめることができるようにするために、互いに所定の間隔を有している。これらの螺旋体は熱定着され、個々にそれぞれ1つの捕集容器内に格納される。この捕集容器は、縺れ(もつれ)が生ぜしめられ得ないように、巻成装置と同期的に回転する。別の螺旋体内への側方からの押込みによる螺旋体の後続処理と、差込み線材の押込みとは、互いに別個の機械で行われる。
【0005】
「LEO Feinwerktechnik GmbH & Co. KG」社(Dietzenbach在)の刊行物である題名「Fuegemaschine AS−60」によって、個々に予め製造された60個の螺旋体を、1つの搬送車に起立している60個の貯蔵・搬送容器から引き出し、接合機械AS−60で59個の差込み線材によって互いに結合することが公知である。この場合、螺旋体の一方の半部は右巻きで形成されており、他方の半部は左巻きで形成されている。これらの螺旋体は交互に互いに結合されている。公知の装置には、作業面を備えたテーブルと、スタンドとが含まれている。このスタンドは、差込み線材を備えた60個のモノフィラメントパッケージと、切断装置とを備えている。
【0006】
巻成装置の原理は、ドイツ連邦共和国特許出願公告第1956321号明細書に開示されている。
【0007】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第3545805号明細書には、螺旋状に形成されたプラスチックモノフィラメントから面状構造体を製作するための2つの対立的な方法が開示されている。1つには、ドイツ連邦共和国特許出願公開第3545805号明細書の冒頭により、巻成機械によって、いわゆる「螺旋部材アッセンブリ」のための、高いピッチ、すなわち、大きな巻条間隔を備えた複数の螺旋体を製作し、その後、これらの螺旋体を中間貯蔵なしに接合装置に直接供給することが公知である。しかし、この接合装置の位置決めおよび詳細は、ドイツ連邦共和国特許出願公開第3545805号明細書に開示されていない。もう1つには、開示の更なる経過において説明されるように、容器内への中間貯蔵を伴った方法が有利であるものの、この方法は、予め製造された巻条間隔が大きい場合には、中間容器内での螺旋体の、解くことができない結び目に繋がる。この場合、開示は、大きな巻条間隔を備えることなく、複数の円筒状の容器内への中間貯蔵を推奨している。この場合、大きな巻条間隔は、接合装置への途中で初めて、加熱と、延伸と、冷却とによって形成される。ドイツ連邦共和国特許出願公開第3545805号明細書でシャントと呼ばれている接合装置は、全ての実施例において定置に配置されていて、最大8つの通路を有している。これらの通路は鋭角を成して互いに近づく方向に延びていて、二倍の幅の1つの通路にまとめられている。その後、最大8つの螺旋体から、差込み線材の押込みによって、制限された長さと幅とを備えた帯状(ベルト状)の構造体が製作される。この構造体は追補的にさらに別の差込み線材によって互いに1つにまとめることができる。しかし、定置の接合装置によって、ほぼ無限の幅または長さを有するスクリーン・フィルタベルトを連続的に製作することが不可能となる。このような付加的な接合装置は、ドイツ連邦共和国特許出願公開第3545805号明細書に開示されていない。
【0008】
公知の製造方法および装置は手間を要すると共に高価である。作業テーブルのためだけに、少なくとも一人のオペレータが必要となる。個別ユニットによる生産の別の欠陥は、各製作ステーションで生じる大きな割合の廃物である。この場合、巻成機械で製造された螺旋体が絶対的に完全定着されていて、ねじれなしであり、寸法正確であることが強制的に必要となる。なぜならば、螺旋体が後続処理のために接合テーブルに達する前に、螺旋体の少なくとも一部が、生産技術的な理由から、蓄え容器内に数日貯蔵されなければならないからである。別の結果として、初回投資が相応に高くなる。
【0009】
これに対して、本発明の課題は、螺旋体と差込み線材とから成るスクリーンベルトを、大きな寸法にもかかわらず、より僅かな人件費、エネルギ費用および投資費用と、より僅かな廃物と、高い精度および再現可能性と、より僅かな時間手間とで製作することができる方法および装置を提供することである。
【0010】
この課題を解決するために本発明の方法では、a)螺旋体を、少なくとも1つの巻成装置によって作業面の上方に形成し、熱的な形状付与後、接合装置の運動によって、作業面に設けられたガイドレールの側方に載置し、b)前もって載置された少なくとも1つの螺旋体を、該螺旋体に対して横方向への接合装置の運動によってオーバラップの寸法だけ作業面において移動させて、それぞれ次の螺旋体を、該螺旋体の巻成装置と、該巻成装置に後置された接合装置との運動によって、ガイドレールと、前もって載置された螺旋体との間で作業面に載置し、c)それぞれ最後に載置された螺旋体を、それぞれ少なくとも1つの押し込まれた差込み線材によって互いに結合するようにした。
【0011】
本発明の方法の有利な態様によれば、各螺旋体を、巻成装置に方向付けられた上側の端部と、円弧状に作業面に方向付けられた下側の端部とを備えた、接合装置を貫くS字形のガイド通路を通してガイドする。
【0012】
本発明の方法の有利な態様によれば、同じ作業面の上方で空間的にずらして、接合装置を備えた複数の巻成装置を走行させる。
【0013】
本発明の方法の有利な態様によれば、差込み線材に対して付加的に、すでに1つにまとめられた螺旋体内に詰込み線材を押し込む。
【0014】
本発明の方法の有利な態様によれば、螺旋体を、該螺旋体の搬送方向に減少する横断面を備えた成形体への線材の巻付けによって製作し、成形体が、熱空気流れを貫いてガイドされており、該熱空気流れ内で螺旋状の線材を応力なしの状態に移行する。
【0015】
本発明の方法の有利な態様によれば、螺旋体を熱空気処理に続いて軟化温度未満の温度に冷却する。
【0016】
本発明の方法の有利な態様によれば、巻成装置と接合装置との間の螺旋体の移動経過をセンサ装置によって検出し、設定された移動経過からの偏差を駆動モータに報知し、これによって、作業面の上方での巻成装置と接合装置との運動速度を接合過程に適合させる。
【0017】
本発明の方法の有利な態様によれば、面状構造体を作業面で加熱装置への通走中に平滑化し、設定された厚さにもたらし、冷却によって定着する。
【0018】
さらに、前述した課題を解決するために本発明の装置では、a)接合装置が、移動可能に作業面の上に配置されており、b)螺旋体が、巻成後に相並んで作業面に載置可能であり、該作業面で接合装置による横方向移動後に差込み線材によって互いに結合可能であるように、少なくとも1つの巻成装置が、作業面の上方に配置されているようにした。
【0019】
本発明の装置の有利な態様によれば、a)作業面の上方に、螺旋体のための少なくとも1つの巻成装置が配置されており、作業面に、螺旋体を載置しかつ方向付けるためのガイドレールが配置されており、b)巻成装置に接合装置が後置されており、該接合装置によって、ガイドレールと、前もって載置された螺旋体との間で、後続の螺旋体が、作業面に載置可能であり、c)該作業面に、それぞれ最後に載置された両螺旋体内に1つの差込み線材を導入するための押込み装置が対応配置されている。
【0020】
本発明の装置の有利な態様によれば、接合装置が、S字形のガイド通路を有しており、該ガイド通路の上側の端部が、巻成装置に方向付けられていて、下側の端部が、円弧状に作業面に方向付けられている。
【0021】
本発明の装置の有利な態様によれば、作業面に、少なくとも1つの螺旋体内に1つの詰込み線材を導入するための押込み装置が対応配置されている。
【0022】
本発明の装置の有利な態様によれば、同じ作業面の上方で空間的にずらされて、接合装置を備えた複数の巻成装置が、走行可能に配置されている。
【0023】
本発明の装置の有利な態様によれば、線材の巻成によって螺旋体を製作するために、該螺旋体の搬送方向に減少する横断面を備えた成形体が存在しており、該成形体が、加熱チャンバによって取り囲まれており、該加熱チャンバを通して熱空気流れが案内可能である。
【0024】
本発明の装置の有利な態様によれば、接合装置が、巻成装置に後置されており、a)接合装置が、ガイドレールに沿って走行可能であり、b)接合装置が、下面と、少なくとも1つの側面とを有しており、該側面に螺旋体に対するガイド通路が配置されており、該ガイド通路を通して螺旋体が、下面の下方にガイド可能であり、c)該下面の下方に、螺旋体の高さ寸法Hに相当する高さを備えたガイドプロファイルが配置されており、該ガイドプロファイルが、楔状に形成されており、それぞれ前もって載置された螺旋体が、横方向でガイドレールから離れる方向に移動可能であり、その後、新たに供給された螺旋体が、前もって載置された螺旋体にオーバラップするように係合可能である。
【0025】
本発明の装置の有利な態様によれば、ガイドボディの下面が、作業面に対して平行に延びており、側面が、ガイドレールに対して平行に延びている。
【0026】
本発明の装置の有利な態様によれば、螺旋体を形成しかつ引き抜くための巻成装置と成形体との軸線が、接合装置に向かって作業面に対して15〜60°の間の鋭角を成して方向付けられている。
【0027】
本発明の装置の有利な態様によれば、巻成装置に、供給された線材に対する制動装置が前置されている。
【0028】
本発明の装置の有利な態様によれば、巻成装置と接合装置との間の螺旋体の移動経過を検出するために、センサ装置が配置されており、該センサ装置によって、設定された移動経過からの偏差が検出可能であると共に駆動モータに報知可能であり、これによって、作業面の上方での巻成装置と接合装置との運動速度が、接合過程に適合可能である。
【0029】
本発明の装置の有利な態様によれば、作業面に加熱装置が配置されており、該加熱装置によって、面状構造体が、通走中に平滑化可能であり、設定可能な厚さに形成可能である。
【0030】
本発明の装置の有利な態様によれば、複数の巻成装置が存在している場合に、該巻成装置が、互いに別個の走行フレームに配置されており、該走行フレームが、互いに独立して作業面の上方のガイドフレームに配置されていて、螺旋体の移動経過に対するそれぞれ1つのセンサ装置と、調整アッセンブリと、所属の駆動モータとによって作業面の上方で走行可能である。
【0031】
本発明の装置の有利な態様によれば、巻成装置を走行させるための駆動モータが、ピニオンを介して、ガイドフレームに配置された共通のラックに結合されている。
【0032】
本発明の装置の有利な態様によれば、巻成装置に別の走行フレームが対応配置されており、該走行フレームが、伝動装置モータとピニオンとを介して、同じくガイドフレームに配置された別のラックに結合されており、走行フレームが、螺旋状に形成したい線材に対する少なくとも1つのストックドラムを支持している。
【0033】
本発明の装置の有利な態様によれば、少なくとも1つのストックドラムを備えた走行フレームが、少なくとも1つの対応配置された巻成装置に、間隔を置いて調整されて従動可能である。
【0034】
前述した課題の解決は、冒頭に記載した方法において、本発明によれば、
a)螺旋体を、少なくとも1つの巻成装置によって作業面の上方に形成し、熱的な形状付与後、接合装置の運動によって、作業面に設けられたガイドレールの側方に載置し、
b)前もって載置された少なくとも1つの螺旋体を、該螺旋体に対して横方向への接合装置の運動によってオーバラップの寸法だけ作業面において移動させて、それぞれ次の螺旋体を、該螺旋体の巻成装置と、該巻成装置に後置された接合装置との運動によって、ガイドレールと、前もって載置された螺旋体との間で作業面に載置し、
c)それぞれ最後に載置された螺旋体を、それぞれ少なくとも1つの押し込まれた差込み線材によって互いに結合する
ことによって行われる。
【0035】
これによって、前述した課題が完全に解決される。つまり、螺旋体と差込み線材とを備えたスクリーンベルトを、より僅かな人件費、エネルギ費用および投資費用と、より僅かな時間手間および廃物と、高い精度および再現可能性と、大きな寸法とで製作することができる。連続した一連の結び付けられた作業工程がただ1つの機械にまとめられる。この機械は著しく僅かな重量を有している。また、この機械のためには、ただ一人のオペレータと、著しく僅かな設置面とで全く十分となる。従来必要であった移送ステップと、中間搬送と、中間貯蔵と、これらに相俟った、時間および力による螺旋体の微少形状の変更とは、もはや生ぜしめられない。材料要求および廃物の回収は減少させられる。万が一の廃物は、使用される材料の約1/3に削減される。これは、著しい生産コスト削減と、同じ品質と、より良好な品質とさえ意味している。たとえば500kgの重量と約2mの別個の設置面とを備えた公知の重い巻成機械のような個々の構成要素を、作業面の上方に設けられた5kgよりも少ない重量を備えた小型サイズに減少させることができる。
【0036】
本発明による方法の更なる態様では、個々にまたは組み合わせて:
・各螺旋体を、巻成装置に方向付けられた上側の端部と、円弧状に作業面に方向付けられた下側の端部とを備えた、接合装置を貫くS字形のガイド通路を通してガイドし、
・同じ作業面の上方で空間的にずらして、接合装置を備えた複数の巻成装置を走行させ、
・差込み線材に対して付加的に、すでに1つにまとめられた螺旋体内に詰込み線材を押し込み、
・螺旋体を、該螺旋体の搬送方向に減少する横断面を備えた成形体への線材の巻付けによって製作し、成形体が、熱空気流れを貫いてガイドされており、該熱空気流れ内で螺旋状の線材を応力なしの状態に移行し、
・螺旋体を熱空気処理に続いて軟化温度未満の温度に冷却し、
・巻成装置と接合装置との間の螺旋体の移動経過をセンサ装置によって検出し、設定された移動経過からの偏差を駆動モータに報知し、これによって、作業面の上方での巻成装置と接合装置との運動速度を接合過程に適合させ、かつ/または
・面状構造体を作業面で加熱装置への通走中に平滑化し、設定された厚さにもたらし、冷却によって定着する:
と特に有利である。
【0037】
本発明は、プラスチックから成る線材を個々の螺旋体に成形する少なくとも1つの巻成装置によって螺旋体スクリーンを製作するための装置であって、作業面が設けられており、該作業面に螺旋体が載置可能であり、さらに、少なくとも1つの接合装置が設けられており、該接合装置によって、螺旋体が、横方向で互いに押込み可能であり、差込み線材によって互いに平行に1つに連結可能であり、これによって、透過性の面状構造体が形成されている形式のものにも関する。
【0038】
同じ課題を同じ利点を備えて解決するために、このような装置は、
a)接合装置が、移動可能に作業面の上に配置されており、
b)螺旋体が、巻成後に相並んで作業面に載置可能であり、該作業面で接合装置による横方向移動後に差込み線材によって互いに結合可能であるように、少なくとも1つの巻成装置が、作業面の上方に配置されている
ことによって特徴付けられている。
【0039】
本発明による装置の更なる態様では、個々にまたは組み合わせて:
・a)作業面の上方に、螺旋体のための少なくとも1つの巻成装置が配置されており、作業面に、螺旋体を載置しかつ方向付けるためのガイドレールが配置されており、
b)巻成装置に接合装置が後置されており、該接合装置によって、ガイドレールと、前もって載置された螺旋体との間で、後続の螺旋体が、作業面に載置可能であり、
c)該作業面に、それぞれ最後に載置された両螺旋体内に1つの差込み線材を導入するための押込み装置が対応配置されており、
・接合装置が、S字形のガイド通路を有しており、該ガイド通路の上側の端部が、巻成装置に方向付けられていて、下側の端部が、円弧状に作業面に方向付けられており、
・作業面に、少なくとも1つの螺旋体内に1つの詰込み線材を導入するための押込み装置が対応配置されており、
・同じ作業面の上方で空間的にずらされて、接合装置を備えた複数の巻成装置が、走行可能に配置されており、
・線材の巻成によって螺旋体を製作するために、該螺旋体の搬送方向に減少する横断面を備えた成形体が存在しており、該成形体が、加熱チャンバによって取り囲まれており、該加熱チャンバを通して熱空気流れが案内可能であり、
・接合装置が、巻成装置に後置されており、
a)接合装置が、ガイドレールに沿って走行可能であり、
b)接合装置が、下面と、少なくとも1つの側面とを有しており、該側面に螺旋体に対するガイド通路が配置されており、該ガイド通路を通して螺旋体が、下面の下方にガイド可能であり、
c)該下面の下方に、螺旋体の高さ寸法Hに相当する高さを備えたガイドプロファイルが配置されており、該ガイドプロファイルが、楔状に形成されており、それぞれ前もって載置された螺旋体が、横方向でガイドレールから離れる方向に移動可能であり、その後、新たに供給された螺旋体が、前もって載置された螺旋体にオーバラップするように係合可能であり、
・下面が、作業面に対して平行に延びており、側面が、ガイドレールに対して平行に延びており、
・螺旋体を形成しかつ引き抜くための巻成装置と成形体との軸線が、接合装置に向かって作業面に対して15〜60°の間の鋭角を成して方向付けられており、
・巻成装置に、供給された線材に対する制動装置が前置されており、
・巻成装置と接合装置との間の螺旋体の移動経過を検出するために、センサ装置が配置されており、該センサ装置によって、設定された移動経過からの偏差が検出可能であると共に駆動モータに報知可能であり、これによって、作業面の上方での巻成装置と接合装置との運動速度が、接合過程に適合可能であり、
・作業面に加熱装置が配置されており、該加熱装置によって、面状構造体が、通走中に平滑化可能であり、設定可能な厚さに形成可能であり、
・複数の巻成装置が存在している場合に、該巻成装置が、互いに別個の走行フレームに配置されており、該走行フレームが、互いに独立して作業面の上方のガイドフレームに配置されていて、螺旋体の移動経過に対するそれぞれ1つのセンサ装置と、調整アッセンブリと、所属の駆動モータとによって作業面の上方で走行可能であり、
・巻成装置を走行させるための駆動モータが、ピニオンを介して、ガイドフレームに配置された共通のラックに結合されており、
・巻成装置に別の走行フレームが対応配置されており、該走行フレームが、伝動装置モータとピニオンとを介して、同じくガイドフレームに配置された別のラックに結合されており、走行フレームが、螺旋状に形成したい線材に対する少なくとも1つのストックドラムを支持しており、かつ/または
・少なくとも1つのストックドラムを備えた走行フレームが、少なくとも1つの対応配置された巻成装置に、間隔を置いて調整されて従動可能である:
と特に有利である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】主要な装置構成要素の著しく概略的な側面図である。
【図2】図1の一部の拡大図である。
【図3】図2の右側の部分の拡大平面図である。
【図4】接続された接合装置を備えた巻成装置の側面図である。
【図5】接合装置の斜視的な側面図である。
【図6】図5に示した接合装置の斜視的な下面図である。
【図7】差込み線材および詰込み線材のためのそれぞれ1つの押込み装置と協働する載置された螺旋体スクリーンの斜視図である。
【0041】
本発明の対象の1つの実施例、作用形式および別の利点を以下に図1〜図7につき詳しく説明する。
【0042】
図1には、右側にストックドラム1が示してある。このストックドラム1は、熱可塑性のプラスチックから成るモノフィラメントの線材2を備えている。この線材2は制動装置3に供給される。この制動装置3は制動ローラを備えている。この制動ローラは、自体公知のヒステリシス作用によって制動される。これに続いて、線材2は巻成装置4に供給される。この巻成装置4は線材2から、正確に規定された1つの螺旋体5を形成する。螺旋体区分5aには、成形体26(図4参照)が位置している。この成形体26は螺旋体5の引抜き方向に先細りにされており、これによって、螺旋体5をその全周で取り外すことができる。
【0043】
引き続き、螺旋体5は、正確に温度調整された加熱チャンバ6を通走する。この加熱チャンバ6内では、螺旋体5が、この螺旋体5に対して横方向に向けられた熱空気流れによって応力なしの状態に移行される。さらに後置された冷却通路7によって、螺旋体5のジオメトリが最終的に定着される(楕円形、競走路状およびこれに類する形状)。さらに、冷却通路7には、接合装置9への進入前の螺旋体5の移動経過を検出しかつ調整するためのセンサ装置8が続いている。接合装置9と巻成装置4との協働形態を図4〜図6につきさらに詳しく説明する。
【0044】
接合装置9によって、個々の螺旋体区分5aが、図2に示した作業面10に載置され、これによって、個々の巻条が互いに係合しかつオーバラップされ、その後、差込み線材11が各オーバラップ領域に押し込まれるようになっている(図7参照)。より理解しやすくするために、ここには、作業面10に対して垂直な螺旋体スクリーン12の1つの区分が図示してある。実際には、螺旋体スクリーン12は作業面10に平らに、すなわち、図1および図2による図平面に対して垂直に位置している。差込み線材11に続いて、これに対して平行に螺旋体スクリーン12内にさらに詰込み線材13が押し込まれてもよい。このことは、図3および図7にさらに詳しく示してある。
【0045】
次いで、螺旋体スクリーン12が、調整された速度で搬送ローラ14を通走する。この搬送ローラ14には、螺旋体スクリーン12に対する平らな接触面を備えた加熱装置15が後置されている。この加熱装置15によって、螺旋体スクリーン12が均一な厚さにもたらされ、この場合、平滑化される。次いで、螺旋体スクリーン12が引抜きローラ16に巻き上げられる。
【0046】
図2によれば、作業面10は機枠17の平らな上面である。この機枠17から、ガントリに類似のガイドフレーム18が突出している。このガイドフレーム18には、全部で4つの巻成装置4が空間的にずらされて配置されている。このことは、ここでは暗示的にしか図示しておらず、図3および図4につきさらに詳しく説明する。これらの巻成装置4には、螺旋体スクリーン12の搬送方向で見て、さらに、搬送ローラ14と、螺旋体スクリーン12を平滑化するための加熱装置15とが続いている。この加熱装置15には、定着のための冷却装置19が後置されている。螺旋体スクリーン12の、やはり調整された引抜きは、ローラ対20によってアシストされて行われる。
【0047】
図3および図4には、これまでの符号を使用して、同じくガイドフレーム18を備えた作業面10が示してある。ガイドフレーム18には、2つの別個の走行フレーム21a,21bが配置されている。両走行フレーム21a,21bは、それぞれ1つの巻成装置4と、所属の加熱チャンバ6と、冷却通路7と、接合装置9とを有している。ガイドフレーム18には、それぞれ1つのモノフィラメントの線材2を備えた2つのストックドラム22を有する別の走行フレーム21cが位置している。線材2は、それぞれ1つの制動装置23を介して所属の巻成装置4に供給される。走行フレーム21cは、ラック21dに噛み合うピニオン(図示せず)を備えた伝動装置モータ21eによって駆動される。走行フレーム21cは走行フレーム21a,21bに従動される。接合装置9を図4〜図6につきさらに詳しく説明する。
【0048】
ここに図示したように、巻成装置4は、螺旋体スクリーン12の搬送方向で見て、互いに組み合わされる2つの螺旋体5の間隔に相当する寸法だけずらされて配置されている。搬送方向に対して横方向で巻成装置4は、それぞれ2つの巻成装置4の間に加熱チャンバ6と、冷却通路7と、接合装置9との余地が残るような寸法だけずらされて配置されている。差込み線材11と詰込み線材13とに対するストックローラ11a,13aと所属の押込み装置11b,13bとが、同じく螺旋体スクリーン12の搬送方向で見て、相前後して配置されている。
【0049】
ガイドフレーム18に沿った走行フレーム21a,21bの運動方向は、ガイドレール24に対して平行に規定されている。このガイドレール24は作業面10に配置されていて、個々の螺旋体5の接合過程に対して重要となる。このことを以下にさらに詳しく説明する。
【0050】
図4には、これまでの符号を書き続けて、更なる詳細が以下のように示してある。ここに専ら示した走行フレーム21bは巻成装置4を支持している。この巻成装置4はモータハウジング25の内部にロータ(図示せず)を有している。このロータは偏心的なガイド通路を備えている。このガイド通路を通して線材2がガイドされている。モータハウジング25から、回転しない成形体26が突出している。この成形体26には、線材2が、回転するガイド通路によって連続的に巻き上げられる。また、成形体26は、(左上からの)平面図で見て、より太く収斂する首部分から、より細く収斂する端部分に移行する剣の形状を有している。これによって、螺旋体5が、成形体26の端部26aから引き抜くかまたは滑り落とすために必要となる自由度を獲得する。モータの軸線と成形体26の軸線とは、たとえば作業面10に対して45゜を成して延びている。螺旋体5を備えた成形体26を取り囲む加熱チャンバ6と冷却通路7とは、ここでは、図面を見やすくするため省略してある。
【0051】
走行フレーム21bには、ブラケット27と交差片28とを介して接合装置9も取り付けられている。この接合装置9の下面はガイドレール24に対して平行に作業面10に対して移動可能である(図3参照)。高さ調整は保持ピン29を介して行われる。接合装置9は、いまや定着された螺旋体5に対するガイド通路9aを有している。
【0052】
端部26aと、ガイド通路9aの、上方に位置する入口との間には、螺旋体5に対して、最適な運転状況下において、下向きに弱く湾曲させられた移動経過が形成される。この移動経過は螺旋体5の巻条間隔に対して重要であり、コンスタントに保たれなければならない。このためには、螺旋体5の自由な移動経過内にセンサ装置30が配置されている。このセンサ装置30の測定信号は調整アッセンブリ31に供給される。この調整アッセンブリ31自体は、走行フレーム21bに位置する駆動モータ32を制御する。この駆動モータ32はピニオンによって、ガイドフレーム18に設けられたラック33に噛み合っている。
【0053】
本発明の主要なエレメントは、図5および図6に示したように、接合装置9である。この接合装置9は、S字形に湾曲させられたガイド通路9aのほかに、組付け状態で作業面10に対して平行に延びる下面9bと、組付け状態でガイドレール24に沿って走行可能である側面9cとを有している。下面9bから、楔状のガイドプロファイル9dが突出している。このガイドプロファイル9dの高さHは、1つの螺旋体5の高さに相当しており、ガイドプロファイル9dの幅Bは、1番目の螺旋体5の幅と、2番目の螺旋体5の、1番目の螺旋体5内に押し込まれた幅寸法との間の寸法差に相当している。ここから判るように、すでに作業面10に載置されている1つの螺旋体5は、挿入された次の螺旋体5を備えた接合装置9による走行時に、互いに隣り合った2つの螺旋体5の所望のオーバラップによって1つの差込み線材11の押込みまたは閉込めが可能となるような寸法だけ正確に作業面10においてガイドレール24に対して横方向に移動させられる。また、ガイド通路9aが側面9cに向かって開放しており、これによって、新たに供給された螺旋体5がガイドレール24によってもガイドされることが明らかとなる。
【0054】
図7には、図3にほぼ合致して、一群の差込み線材11のための押込み装置11bの前方の、6メートル以上の幅を有していてよい螺旋体スクリーン12のより大きな面部分と、一般的に長方形の横断面を有する、いわゆる「詰込み線材13」の押込みのための選択的に使用可能な押込み装置13bとが示してある。図7には、螺旋体5が交互に逆の巻成方向(左/右)を備えて形成されていることも示してあるものの、これは、強制的ではない。
【0055】
図3〜図6に示したような巻成装置4と接合装置9とから成るこのようなグループの綾振り運動は、図7に関連して、図3および図4に示した矢印の方向への、前方の縁部の領域、すなわち、螺旋体スクリーン12の始端部での周期的な切換制御によって行われる。後退運動時には、走行フレーム21a,21bがその組付け部材によって数ミリメートル、有利には約2mmの僅かな寸法だけ前進運動に比べて持ち上げられる。
【0056】
本発明の別の有利な構成は以下のように記載される。
【0057】
線材もしくはモノフィラメントに対する原料として、ポリエステル、リトン、PEEK、ポリアミド、PPSおよびこれに類するもののグループのプラスチックが使用される。有利には巻成ヘッドとして形成された巻成装置は、電気的に調整可能である、有利にはヒステリシスブレーキとして形成された進入ブレーキを有している。この進入ブレーキには、丸形のモノフィラメントを平形線材に変形加工するための成形装置が後置されている。前述した空気接触加熱装置は、有利には、その都度必要となる定着温度の±0.5℃の最大の変動幅を有する、材料に起因した温度を達成しかつ維持するための電子調整装置を備えている。
【0058】
個々の螺旋体および螺旋体スクリーンを切り離すための切断装置も引抜き・巻上げ装置と同様に設けられていてよい。差込み線材押込み装置は、差込み線材を接合過程の間に正確に位置決めするための定着・センタリング装置と調整式の送り装置とを備えてよい。類似のことが、場合により存在する詰込み線材のための打込み装置に当てはまる。作業テーブルの上面としての、有利には加熱可能な作業面には、差込み線材に対する平滑化装置および/または定着装置が対応配置されていてよい。全てのインタフェース接続部を制御するかまたは調整するためのPCおよびプログラムを備えた完全制御装置または完全調整装置が特に有利である。
【符号の説明】
【0059】
1 ストックドラム
2 線材
3 制動装置
4 巻成装置
5 螺旋体
5a 螺旋体区分
6 加熱チャンバ
7 冷却通路
8 センサ装置
9 接合装置
9a ガイド通路
9b 下面
9c 側面
9d ガイドプロファイル
10 作業面
11 差込み線材
11a ストックローラ
11b 押込み装置
12 螺旋体スクリーン
13 詰込み線材
13a ストックローラ
13b 押込み装置
14 搬送ローラ
15 加熱装置
16 引抜きローラ
17 機枠
18 ガイドフレーム
19 冷却装置
20 ローラ対
21a 走行フレーム
21b 走行フレーム
21c 走行フレーム
21d ラック
21e 伝動装置モータ
22 ストックドラム
23 制動装置
24 ガイドレール
25 モータハウジング
26 成形体
26a 端部
27 ブラケット
28 交差片
29 保持ピン
30 センサ装置
31 調整アッセンブリ
32 駆動モータ
33 ラック
B 幅
H 高さ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチックから成る線材(2)を個々の螺旋体(5)に巻成することによって螺旋体スクリーン(12)を製作するための方法であって、個々の螺旋体(5)を、作業面(10)において横方向でオーバラップするように互いに押し込みかつ差込み線材(11)によって互いに平行に1つに連結して、透過性の面状構造体を形成し、この場合、個々の螺旋体(5)を、巻成後に相並んで作業面(10)に載置し、該作業面(10)で接合装置(9)によって係合し、差込み線材(11)によって、それぞれ互いに結合して、螺旋体スクリーンを製作するための方法において、
a)螺旋体(5)を、少なくとも1つの巻成装置(4)によって作業面(10)の上方に形成し、熱的な形状付与後、接合装置(9)の運動によって、作業面(10)に設けられたガイドレール(24)の側方に載置し、
b)前もって載置された少なくとも1つの螺旋体(5)を、該螺旋体(5)に対して横方向への接合装置(9)の運動によってオーバラップの寸法だけ作業面(10)において移動させて、それぞれ次の螺旋体(5)を、該螺旋体(5)の巻成装置(4)と、該巻成装置(4)に後置された接合装置(9)との運動によって、ガイドレール(24)と、前もって載置された螺旋体(5)との間で作業面(10)に載置し、
c)それぞれ最後に載置された螺旋体(5)を、それぞれ少なくとも1つの押し込まれた差込み線材(11)によって互いに結合することを特徴とする、螺旋体スクリーンを製作するための方法。
【請求項2】
各螺旋体(5)を、巻成装置(4)に方向付けられた上側の端部と、円弧状に作業面(10)に方向付けられた下側の端部とを備えた、接合装置(9)を貫くS字形のガイド通路(9a)を通してガイドする、請求項1記載の方法。
【請求項3】
同じ作業面(10)の上方で空間的にずらして、接合装置(9)を備えた複数の巻成装置(4)を走行させる、請求項1記載の方法。
【請求項4】
差込み線材(11)に対して付加的に、すでに1つにまとめられた螺旋体(5)内に詰込み線材(13)を押し込む、請求項1記載の方法。
【請求項5】
螺旋体(5)を、該螺旋体(5)の搬送方向に減少する横断面を備えた成形体(26)への線材(2)の巻付けによって製作し、成形体(26)が、熱空気流れを貫いてガイドされており、該熱空気流れ内で螺旋状の線材(2)を応力なしの状態に移行する、請求項1記載の方法。
【請求項6】
螺旋体(5)を熱空気処理に続いて軟化温度未満の温度に冷却する、請求項5記載の方法。
【請求項7】
巻成装置(4)と接合装置(9)との間の螺旋体(5)の移動経過をセンサ装置(8,30)によって検出し、設定された移動経過からの偏差を駆動モータ(32)に報知し、これによって、作業面(10)の上方での巻成装置(4)と接合装置(9)との運動速度を接合過程に適合させる、請求項1記載の方法。
【請求項8】
面状構造体を作業面(10)で加熱装置(15)への通走中に平滑化し、設定された厚さにもたらし、冷却によって定着する、請求項1記載の方法。
【請求項9】
プラスチックから成る線材(2)を個々の螺旋体(5)に成形する少なくとも1つの巻成装置(4)によって螺旋体スクリーン(12)を製作するための装置であって、作業面(10)が設けられており、該作業面(10)に螺旋体(5)が載置可能であり、さらに、少なくとも1つの接合装置(9)が設けられており、該接合装置(9)によって、螺旋体(5)が、横方向で互いに押込み可能であり、差込み線材(11)によって互いに平行に1つに連結可能であり、これによって、透過性の面状構造体が形成されている形式のものにおいて、
a)接合装置(9)が、移動可能に作業面(10)の上に配置されており、
b)螺旋体(5)が、巻成後に相並んで作業面(10)に載置可能であり、該作業面(10)で接合装置(9)による横方向移動後に差込み線材(11)によって互いに結合可能であるように、少なくとも1つの巻成装置(4)が、作業面(10)の上方に配置されていることを特徴とする、螺旋体スクリーンを製作するための装置。
【請求項10】
a)作業面(10)の上方に、螺旋体(5)のための少なくとも1つの巻成装置(4)が配置されており、作業面(10)に、螺旋体(5)を載置しかつ方向付けるためのガイドレール(24)が配置されており、
b)巻成装置(4)に接合装置(9)が後置されており、該接合装置(9)によって、ガイドレール(24)と、前もって載置された螺旋体(5)との間で、後続の螺旋体(5)が、作業面(10)に載置可能であり、
c)該作業面(10)に、それぞれ最後に載置された両螺旋体(5)内に1つの差込み線材(11)を導入するための押込み装置(11b)が対応配置されている、請求項9記載の装置。
【請求項11】
接合装置(9)が、S字形のガイド通路(9a)を有しており、該ガイド通路(9a)の上側の端部が、巻成装置(4)に方向付けられていて、下側の端部が、円弧状に作業面(10)に方向付けられている、請求項10記載の装置。
【請求項12】
作業面(10)に、少なくとも1つの螺旋体(5)内に1つの詰込み線材(13)を導入するための押込み装置(13b)が対応配置されている、請求項9記載の装置。
【請求項13】
同じ作業面(10)の上方で空間的にずらされて、接合装置(9)を備えた複数の巻成装置(4)が、走行可能に配置されている、請求項9記載の装置。
【請求項14】
線材(2)の巻成によって螺旋体(5)を製作するために、該螺旋体(5)の搬送方向に減少する横断面を備えた成形体(26)が存在しており、該成形体(26)が、加熱チャンバ(6)によって取り囲まれており、該加熱チャンバ(6)を通して熱空気流れが案内可能である、請求項9記載の装置。
【請求項15】
接合装置(9)が、巻成装置(4)に後置されており、
a)接合装置(9)が、ガイドレール(24)に沿って走行可能であり、
b)接合装置(9)が、下面(9b)と、少なくとも1つの側面(9c)とを有しており、該側面(9c)に螺旋体(5)に対するガイド通路(9a)が配置されており、該ガイド通路(9a)を通して螺旋体(5)が、下面(9b)の下方にガイド可能であり、
c)該下面(9b)の下方に、螺旋体(5)の高さ寸法Hに相当する高さを備えたガイドプロファイル(9d)が配置されており、該ガイドプロファイル(9d)が、楔状に形成されており、それぞれ前もって載置された螺旋体(5)が、横方向でガイドレール(24)から離れる方向に移動可能であり、その後、新たに供給された螺旋体(5)が、前もって載置された螺旋体(5)にオーバラップするように係合可能である、請求項10記載の装置。
【請求項16】
ガイドボディ(9)の下面(9b)が、作業面(10)に対して平行に延びており、側面(9c)が、ガイドレール(24)に対して平行に延びている、請求項15記載の装置。
【請求項17】
螺旋体(5)を形成しかつ引き抜くための巻成装置(4)と成形体(26)との軸線が、接合装置(9)に向かって作業面(10)に対して15〜60°の間の鋭角を成して方向付けられている、請求項13記載の装置。
【請求項18】
巻成装置(4)に、供給された線材(2)に対する制動装置(3,23)が前置されている、請求項9記載の装置。
【請求項19】
巻成装置(4)と接合装置(9)との間の螺旋体(5)の移動経過を検出するために、センサ装置(8,30)が配置されており、該センサ装置(8,30)によって、設定された移動経過からの偏差が検出可能であると共に駆動モータ(32)に報知可能であり、これによって、作業面(10)の上方での巻成装置(4)と接合装置(9)との運動速度が、接合過程に適合可能である、請求項10記載の装置。
【請求項20】
作業面(10)に加熱装置(15)が配置されており、該加熱装置(15)によって、面状構造体が、通走中に平滑化可能であり、設定可能な厚さに形成可能である、請求項9記載の装置。
【請求項21】
複数の巻成装置(4)が存在している場合に、該巻成装置(4)が、互いに別個の走行フレーム(21a,21b)に配置されており、該走行フレーム(21a,21b)が、互いに独立して作業面(10)の上方のガイドフレーム(18)に配置されていて、螺旋体(5)の移動経過に対するそれぞれ1つのセンサ装置(30)と、調整アッセンブリ(31)と、所属の駆動モータ(32)とによって作業面(10)の上方で走行可能である、請求項9から20までのいずれか1項記載の装置。
【請求項22】
巻成装置(4)を走行させるための駆動モータ(32)が、ピニオンを介して、ガイドフレーム(18)に配置された共通のラック(33)に結合されている、請求項21記載の装置。
【請求項23】
巻成装置(4)に別の走行フレーム(21c)が対応配置されており、該走行フレーム(21c)が、伝動装置モータ(21e)とピニオンとを介して、同じくガイドフレーム(18)に配置された別のラック(21d)に結合されており、走行フレーム(21c)が、螺旋状に形成したい線材(2)に対する少なくとも1つのストックドラム(22)を支持している、請求項21記載の装置。
【請求項24】
少なくとも1つのストックドラム(22)を備えた走行フレーム(21c)が、少なくとも1つの対応配置された巻成装置(4)に、間隔を置いて調整されて従動可能である、請求項23記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2011−504146(P2011−504146A)
【公表日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−532465(P2010−532465)
【出願日】平成20年10月22日(2008.10.22)
【国際出願番号】PCT/EP2008/008901
【国際公開番号】WO2009/056250
【国際公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【出願人】(510124135)ノヴァ バウジステーメ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (1)
【氏名又は名称原語表記】NOVA Bausysteme GmbH
【住所又は居所原語表記】Wilhelm−Beer−Weg 42, D−60599 Frankfurt am Main, Germany
【Fターム(参考)】