説明

血管外漏出検知装置及び輸液装置

【課題】血管内留置用カテーテル等が血管から外れて薬液が組織に漏出する危険を検知できる血管外漏出検知装置及び輸液装置を提供する。
【解決手段】血管外漏出検知装置1は、先端開口部5Bが血管100内に留置され、薬液を通す際に音を発生する穴部30が形成されている血管内留置用カテーテルまたは留置針5と、血管内留置用カテーテルまたは留置針5内に薬液Wを通す際に穴部30において発生する血流ノイズ音Nを検知して受信信号Gを発生する受信部20と、受信部20が血流ノイズ音に応じて受信信号を発生している状態では血管内留置用カテーテルまたは留置針の先端開口部5Bが血管100内に位置されていると判断し、受信部20が血流ノイズ音以外の受信信号を発生している状態では血管内留置用カテーテルまたは留置針の先端5Bが血管100から外れて薬液Wが血管100外に漏出していると判断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、血管内留置用カテーテルや留置針が血管から外れて薬液が皮下の組織に漏出することを検知する血管外漏出検知装置及び輸液装置に関する。
【背景技術】
【0002】
血管内留置用カテーテルや留置針は、先端開口部を血管内に留置し、点滴により血管内に薬液を送液する等の処置に使用される。留置針の構造例は特許文献1に記載されており、留置針の先端が血管内に穿刺されることで、薬液が薬液バッグからカテーテルを通って血管内に投与される。
【0003】
ところで、がん治療の一種として抗がん剤による化学療法がある。抗がん剤を用いた化学療法としては、血管内留置用カテーテルや留置針を静脈の血管内に刺して、抗がん剤を輸液剤で希釈した薬液を静脈(血管)内に投与する方法がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−720号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、この種の薬液を投与する際に、誤って薬液を血管外の皮下の組織に漏出してしまった場合には、薬液の漏出を放置しておくと組織に対して不可逆的な損傷を与える可能性がある。
【0006】
一般的には薬液を投与中に薬液が血管内に投与されているか否かは医療従事者が判断するか、あるいは薬液が血管内に正確に投与されていないことは患者自身が血管外漏出による痛みに気が付いて異常を訴えるか、明らかに外観的に皮膚の発赤や腫張が見られたときに発見されるだけである。このため、血管内留置用カテーテルや留置針が血管から外れて薬液が組織に漏出することを、容易にしかも確実に検知して、薬液の血管外漏出を可能な限り防ぐことができるようにすることが望まれている。
そこで、本発明は、上記課題を解消するために、血管内留置用カテーテルや留置針が血管から外れて薬液が組織に漏出することを容易にしかも確実に検知できる血管外漏出検知装置及び輸液装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の血管外漏出検知装置は、先端が血管内に留置されて薬液を通す際に血流ノイズ音を発生する血流ノイズ音生成部が形成されている血管内留置用カテーテルまたは留置針と、前記血流ノイズ音を検知して受信信号を発生する受信部と、前記受信部が前記血流ノイズ音に応じて前記受信信号を発生している状態では前記血管内留置用カテーテルまたは留置針の前記先端開口部が前記血管内に位置されていると判断し、前記受信部が前記血流ノイズ音以外の受信信号を発生している状態では前記血管内留置用カテーテルまたは留置針の前記先端開口部が前記血管から外れて前記薬液が前記血管外に漏出していると判断する制御部とを備えることを特徴とする。
上記構成によれば、血流ノイズ音の有無により、血管内留置用カテーテルまたは留置針が血管から外れて薬液が組織に漏出することを容易にしかも確実に検知できる。すなわち、制御部は、受信部が血流ノイズ音以外の受信信号を発生している状態では血管内留置用カテーテルまたは留置針の先端開口部が血管から外れて薬液が血管外に漏出していると判断することができる。
【0008】
好ましくは、前記血流ノイズ音生成部が前記血管内留置用カテーテルまたは留置針に形成されている穴部であることを特徴とする。
上記構成によれば、血流ノイズ音の生成部を容易に形成することができる。
好ましくは、前記穴部は、前記血管内留置用カテーテルまたは留置針の前記先端開口部付近に形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、受信部は、先端開口部の穴部の近くに配置することで、受信部は先端の穴部が発する血流ノイズ音を確実に検知することができる。
【0009】
好ましくは、前記受信部は、前記血管内留置用カテーテルまたは留置針を皮膚に対して穿刺する位置の付近に固定されるマイクロフォンであることを特徴とする。
上記構成によれば、受信部であるマイクロフォンは、先端の穴部が発する血流ノイズ音を確実に検知することができる。
好ましくは、前記受信部と前記血管内留置用カテーテルまたは留置針は、皮膚の上にドレッシング材を用いて貼り付けて固定されることを特徴とする。
上記構成によれば、受信部と血管内留置用カテーテルまたは留置針は、皮膚の上に固定でき、受信部と血管内留置用カテーテルまたは留置針の位置関係を保持できるので、先端の穴部が発する血流ノイズ音を確実に検知することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、血管内留置用カテーテルまたは留置針が血管から外れて薬液が組織に漏出することを容易にしかも確実に検知できる血管外漏出検知装置及び輸液装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の血管外漏出検知装置の実施形態を示す構成図である。
【図2】血管内留置用カテーテルの先端が血管内に留置された状態を拡大して示す図である。
【図3】図1の血管外漏出検知装置の動作例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。ここでは血管内留置用カテーテルを例に説明するが、ステンレス製の針を用いた留置針でも同様である。
図1は、本発明の血管外漏出検知装置の実施形態を示す構成図である。図2は、血管内留置用カテーテルの先端開口部が血管内に留置された状態を拡大して示す図である。
図1に示す血管外漏出検知装置1では、血管内留置カテーテル組立体2の血管内留置用カテーテル(以下、単にカテーテルという)5の先端開口部5Bが血管100内に留置されている。図1では、薬液バッグ200内の薬液Wは、点滴筒3と可撓性を有するチューブ4とカテーテル5を通じて、患者の血管(静脈)100内に送液されている。血管100内の矢印Hは、血流を示している。患者の血管100は皮膚101内にあり、カテーテル5の先端開口部5Bは、皮膚101を通って血管100内に留置されている。
【0013】
図1と図2に示すように、カテーテル5は、例えば熱可塑性樹脂材料により作られ、カテーテル5は、その軸方向Lに沿って同じ内径を有している。カテーテル5の先端開口部5Bは、カテーテル5の軸方向Lに対して交差する方向に斜めに傾斜して形成されている。
カテーテル5の先端開口部5Bの付近には、血流ノイズ音Nを発生させるための血流ノイズ音生成部30が設けられている。血流ノイズ音生成部30は、カテーテル5の先端開口部5B付近に設けた凹凸であったり、穴であったり、内部流路曲折部であったり等種々の形態を採用することができる。すなわち、血管内で薬剤注入に伴う乱流を発生する構造であれば本発明に適用することができる。
本実施形態では、血流ノイズ音生成部は穴(貫通穴)である。
この穴部30は、一例として2つのほぼ円形の穴であり、これらの穴部30はカテーテル5の軸方向Lに沿って並べて形成されている。図2に示すカテーテル5の内部空間は、軸方向Lに沿って形成されており、薬液Wを案内する薬液ガイド部5Cである。 これらの穴部30は、薬液ガイド部5Cとカテーテル5の外周面5Dとをつなげている貫通穴である。
既知の手技によって、血管内留置用カテーテル組立体2を構成する穿刺針(不図示)によって血管100内に案内された後、穿刺針を抜去後に、先端開口部5Bが血管100内に留置された、図1と図2に示す状態では、カテーテル5の先端開口部5Bが血管100内に留置されている状態で、薬剤が穴部30を通ったり、血流Hが穴部30に当たることで、乱流が発生したり、カテーテル5の先端開口部5Bが振動を起こして微弱な血流ノイズ音Nを発生するようになっている。
なお、SUS304系ステンレス性製の留置針を用いる場合には、血流Hが穴部30に当たることで、乱流が発生して微弱な血流ノイズ音Nを発生するようになっている。
【0014】
図1に示すように、血管外漏出検知装置1は、血管内留置用カテーテル組立体2と、受信部20と、フィルタ増幅部21と、A/D(アナログ/デジタル)変換器22と、ゲイン制御部23と、制御部11と、出力部12と、報知部13と、通信部14を有している。
図1に示す受信部20は、カテーテル5の先端開口部5Bを穿通した付近の皮膚101上に貼り付けて固定され、上述した血流ノイズ音Nを収集する機能を有している。受信部20は、例えばマイクロフォンを採用することが好ましい。
【0015】
図1と図2に示すように、受信部20は、例えば心電計のプローブを皮膚上に密着させるために用いられる超音波ジェルのようなドレッシング材29を用いて、皮膚101に対して着脱可能に密着して固定されるようになっている。この受信部20が皮膚101に密着される位置は、カテーテル5の先端開口部5Bの位置の付近の皮膚101上である。
図1に示すように、フィルタ増幅部21に電気的に接続され、このフィルタ増幅部21は、A/D変換器22を介して制御部11に電気的に接続されている。フィルタ増幅部21は、受信部20が微弱な血流ノイズ音Nを検出すると、受信部20は受信信号Gをフィルタ増幅部21に送り、フィルタ増幅部21はこの受信信号Gを増幅して増幅信号AGをA/D変換器22に送る。A/D変換器22は、増幅信号AGをアナログ/デジタル変換してデジタル信号DGを制御部11に送るようになっている。ゲイン制御部23は、制御部11とフィルタ増幅部21との間に接続されて、フィルタ増幅部21における増幅の際のゲインをコントロールして、血流ノイズ音Nを良好な状態で受信できるようにする。
【0016】
また、報知部13は、制御部11からの指令により出力部12が発生する信号に応じて、医療従事者等に音で警報を報知するブザーである。通信部14は、制御部11からの指令により出力部12が発生する信号に応じて、警報の通知対象である例えば離れた位置にあるナースステーション15に対して、無線により「血管外漏出状態である旨」の警報を知らせるようになっている。
【0017】
図1において、受信部20は、カテーテル5の先端開口部5Bが血管100内に留置された状態での正常な血流ノイズ音Nを受信して、A/D変換器22がデジタル信号DGを制御部11に送ると、制御部11は、カテーテル5の先端開口部5Bが血管100内に留置されており、薬液Wが正確に血管100内に送液されていると判断する。
そうでなく、受信部20は、上述した正常な血流ノイズ音Nを受信できずに、正常な血流ノイズ音Nとは異なる音を検知する時には、制御部11は、カテーテル5の先端開口部5Bが血管100から外に外れており、薬液Wが皮膚101下の組織内に漏出している(薬液が血管外漏出)と判断することができるようになっている。
【0018】
次に、上述した血管外漏出検知装置1の動作例を、図3を参照して説明する。
図3は、血管外漏出検知装置1の動作例を示すフロー図であり、ステップS1〜S3を有している。
図3に示すステップS1では、医療従事者が既知の手技によって、血管内留置用カテーテル組立体2を構成する穿刺針(不図示)によって血管100内に案内された後、穿刺針を抜去後に、図1に示すように、カテーテルの先端開口部5を血管100内に留置させる。医療従事者が、この先端開口部5Bが血管100内に留置されていることを、自然落下状態で点滴筒3に薬液Wが流れていることにより目視で確認することができる。なお、金属製の留置針を用いる場合には、医療従事者が通常の手技によって、穿刺し、留置針(不図示)の先端開口部(不図示)を血管100内に留置させる。医療従事者が、この先端開口部が血管100内に留置されていることを、自然落下状態で点滴筒3に薬液Wが流れていることにより目視で確認することができる。
その後、受信部20は、カテーテル5の先端開口部5Bを穿通した付近の皮膚101上に貼り付けることで設置される。例えば受信部20は、刺し込まれた先端開口部5Bの方向の数cm先の皮膚101上に配置され、その受信部20とカテーテル5の両方を、例えば透明なドレッシング材29を用いて貼り付けて、動かないように固定する。
【0019】
ステップS2では、図1のカテーテル5の先端開口部5Bが血管100内に留置された状態で受信部20のキャリブレーション(校正)を行って、薬液Wが正常に送液される状態の正常な血流ノイズ音Nの波形を検知して、制御部11はこの血流ノイズ音Nに応じたデジタル信号DGの波形を記録する。もし、この血流ノイズ音Nの波形形成が安定しない場合には、受信部20の皮膚101上における位置を再度調整する。
【0020】
図1のカテーテル5の先端開口部5Bが血管100内に留置された状態では、薬剤が穴部30を通ったり、血流Hが穴部30に当たることで、乱流が発生したり、カテーテル5の先端開口部5Bが振動を起こして微弱な血流ノイズ音Nを発生するようになっている。
なお、金属製の留置針を用いる場合には、血流Hが穴部30に当たることで、乱流が発生して微弱な血流ノイズ音Nを発生するようになっている。これにより、受信部20が正常な血流ノイズ音Nの波形を常時モニタリングして受信して正常なデジタル信号DGが制御部11に送られると、制御部11は、カテーテル5の先端開口部5Bが血管100内に留置されており、薬液Wが正確に血管100内に送液されていると判断する。
【0021】
一方、ステップS2において、図1の受信部20が一定の正常な血流ノイズ音Nを常時モニタリングしても受信できず、正常な血流ノイズ音Nとは異なる波形が連続して検知された場合、あるいは受信部20が正常な血流ノイズ音Nを一定期間検知できない場合には、ステップS3では、正常なデジタル信号DGは制御部11に送られない。この場合には、制御部11は、カテーテル5の先端開口部5Bが血管100から外れており、薬液Wが皮膚101下の組織内に漏出している(薬液が血管外漏出)と判断する。すなわち、制御部11は、薬液Wは血管100内に正確に輸液(送液)されていない状態であると判断する。
【0022】
このように、図1の制御部11が、薬液の血管外漏出を判断すると、制御部11は報知部13と通信部14に指令をすることで、報知部13が音で警報を報知し、通信部14は通知対象である例えば離れた位置にあるナースステーション15に対して無線により「血管外漏出状態である旨」の警報を報知することができる。
これにより、カテーテル5の先端開口部5Bが血管100から外れて薬液が血管外に漏出している状態であることを容易にしかも確実に検知できる。そして、薬液が血管外に漏出している状態であることを、医療従事者や患者自身に対して容易にしかも確実に報知することができる。
【0023】
上述した本発明の実施形態の血管外漏出検知装置は、例えば抗がん剤を輸液剤で希釈した薬液を投与する際に、誤ってカテーテルや留置針の先端開口部が血管の外に外れて抗がん剤を含む薬液を血管外に漏出してしまった場合であっても、薬液の血管外漏出を容易にかつ確実に検知できるので、カテーテルが血管から外れて薬液が組織に漏出することを、医療従事者や患者自身が容易にしかも確実に知ることができる。
【0024】
本発明の実施形態の血管外漏出検知装置は、先端開口部が血管内に留置されて薬液を通す際に血流ノイズ音を発生する穴部が形成されている血管内留置用カテーテルまたは留置針と、血流ノイズ音を検知して受信信号を発生する受信部と、受信部が血流ノイズ音に応じて受信信号を発生している状態では血管内留置用カテーテルまたは留置針の先端開口部が血管内に位置されていると判断し、受信部が血流ノイズ音以外の受信信号を発生している状態では血管内留置用カテーテルまたは留置針の先端開口部が血管から外れて薬液が血管外に漏出していると判断する制御部と、を備えることを特徴とする。
これにより、血管内留置用カテーテルまたは留置針が血管から外れて薬液が組織に漏出することを容易にしかも確実に検知できる。すなわち、制御部は、受信部が血流ノイズ音以外の受信信号を発生している状態では、血管内留置用カテーテルまたは留置針の先端開口部が血管から外れて薬液が血管外に漏出していると判断することができる。
【0025】
穴部は、血管内留置用カテーテルまたは留置針の先端付近に形成されているので、受信部は、先端の穴部の近くに配置することで、受信部は先端の穴部が発する血流ノイズ音を確実に検知することができる。
受信部は、血管内留置用カテーテルまたは留置針を皮膚に対して穿通する位置の付近に固定されるマイクロフォンであるので、受信部であるマイクロフォンは、先端の穴部が発する血流ノイズ音を確実に検知することができる。
受信部と血管内留置用カテーテルまたは留置針は、皮膚の上にドレッシング材を用いて貼り付けて固定されるので、受信部と血管内留置用カテーテルまたは留置針は、皮膚の上に固定でき、受信部と血管内留置用カテーテルまたは留置針の位置関係を保持できるので、先端の穴部が発する血流ノイズ音を確実に検知することができる。
【0026】
本発明の各実施形態は、任意に組み合わせることができる。 ところで、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形例を採用することができる。
例えば、穴部30は、ほぼ円形状に限らず、他の形状例えば四角形であっても、楕円形であっても良い。穴部30の形成数は、2つに限らず1つあるいは3つ以上であっても良い。
また、輸液ポンプ,シリンジポンプ等の輸液装置に、上述の血管外漏出検知装置を設けてもよい。
【符号の説明】
【0027】
1・・・血管外漏出検知装置、5・・・カテーテル、5B・・・カテーテルの先端開口部、5C・・・薬液ライン部、11・・・制御部、12・・・出力部、13・・・報知部、14・・・通信部、20・・・受信部、21・・・フィルタ増幅部、N・・・血流ノイズ音、W・・・薬液

【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端開口部が血管内に留置されて薬液を通す際に血流ノイズ音を発生する血流ノイズ音生成部が形成されている血管内留置用カテーテルまたは留置針と、
前記血流ノイズ音を検知して受信信号を発生する受信部と、
前記受信部が前記血流ノイズ音に応じて前記受信信号を発生している状態では前記血管内留置用カテーテルまたは留置針の前記先端開口部が前記血管内に位置されていると判断し、前記受信部が前記血流ノイズ音以外の受信信号を発生している状態では前記血管内留置用カテーテルまたは留置針の前記先端が前記血管から外れて前記薬液が前記血管外に漏出していると判断する制御部と
を備えることを特徴とする血管外漏出検知装置。
【請求項2】
前記血流ノイズ音生成部が、前記血管内留置用カテーテルまたは留置針の形成した穴であることを特徴とする請求項1に記載の血管外漏出検知装置。
【請求項3】
前記穴部は、前記血管内留置用カテーテルまたは留置針の前記先端付近に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の血管外漏出検知装置。
【請求項4】
前記受信部は、前記血管内留置用カテーテルまたは留置針を皮膚に対して穿刺する位置の付近に配置されるマイクロフォンであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の血管外漏出検知装置。
【請求項5】
前記受信部と前記血管内留置用カテーテルまたは留置針は、皮膚の上にドレッシング材を用いて貼り付けて固定されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の血管外漏出検知装置。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれかに記載の血管外漏出検知装置を備えた輸液装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−200429(P2011−200429A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−70556(P2010−70556)
【出願日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(000109543)テルモ株式会社 (2,232)
【Fターム(参考)】