説明

衛星信号を発見して配信するためにマルチキャストIP及びEthernetを利用するシステム及び方法

衛星テレビプログラム信号を配信するシステム及び方法は、特定の衛星テレビプログラム信号の取得及び/又は配信を定義して可能にするために、IP及びEthernet(登録商標)マルチキャストアドレスを使用する。特定の衛星プログラム信号の衛星プログラム識別データ又はパラメータは、好ましくはミニ・ヘッドエンドによって、IPマルチキャストアドレスのブロックから特定の衛星テレビプログラム信号に割り当てられたIPマルチキャストアドレスにより符号化される。割り当てられたIPマルチキャストアドレスは、衛星信号受信機又はセットトップボックスのようなEthernet(登録商標)互換の構成要素に配信するために、Ethernet(登録商標) IPアドレスにマッピングされる。このように、いかなる及び全ての衛星プログラム信号は、IPマルチキャストを通じて1つ以上の衛星信号受信機に提供されてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この米国非仮特許出願は、“Using Multicast IP and Ethernet To Locate and Distribute A Satellite Signal.”という題で2003年3月20日に出願された米国仮特許出願第60/456,049号の利益及び/又は優先権を主張する。
【0002】
本発明は、ビデオプログラム信号の配信及び/又は受信に関し、特にマルチキャストIP及びEthernet(登録商標)プロトコルを使用したネットワークでの衛星テレビ信号の配信及び/又は受信に関する。
【背景技術】
【0003】
インターネット及びブロードバンドネットワークの急増により、IP(インターネットプロトコル)でデジタルビデオ、オーディオ及び/又はデータを送信することは非常に好都合になってきている。IPネットワークは、ネットワークで1つ以上の異なるデータストリームを提供し、その各データストリームは、ネットワークに接続された1つ以上の受信機により取得され得るように開発され得る構造化プロトコル・トランスポート構造を提供する。これはマルチキャストとして知られている。IPデータグラムのマルチキャストは、ホストグループ(単一のIP宛先アドレスにより特定される0以上のホストのセット)に伝送される。次に、IPデータグラムは、宛先ホストグループの全てのメンバ(IPマルチキャストアドレスに対応する)に配信される。
【0004】
マルチキャストネットワークを利用することにより、1つのデジタルデータサーバは、コンテンツを複数のクライアントに同時に導くことができる。これは帯域の使用を最適化し、そうでない場合には複数のクライアントにパケットをユニキャストすること(すなわち、パケットのビットストリーム又はデータをそれぞれ個々のアドレスに提供すること)を必要とする。
【0005】
デジタルデータのソースが衛星システムである場合、ユーザの衛星受信機、セットトップボックス等を通じて、ユーザは特定のチャンネル又はプログラムを取得するために、特定の衛星とトランスポンダとPID(又はSCID)とを選択し、適切なデータパケットを要求しなければならない。プログラムは、パケット化プログラムストリームの形式で衛星から送信され、特定のプログラムストリームはそれに含まれるプログラムID(PID)のような識別情報を有する特定のプログラムに関連する。識別情報を使用して、衛星受信機はパケット化データストリームをフィルタ除去し、所望のプログラムストリームを取得する。このように、衛星受信機は、要求の衛星チャンネル又はプログラムのプログラムビットストリーム又は信号について適切な選択を行うことができなければならない。衛星受信機は、様々なクライアントセットトップボックスに接続されていてもよく、その様々なクライアントセットトップボックスはEthernet(登録商標)ベースのネットワークのようなデータネットワークを通じて表示装置に結合されてもよい。
【0006】
衛星受信機に適切な衛星チャンネルを選択させるための手法は、各衛星送信チャンネルのパラメータと各割り当てIPアドレスとのマッピングテーブルをデジタルサーバに生成させることである。受信機又はセットトップボックスが特定のエレメンタリーストリーム(チャンネル等)に同調するように命令されると、セットトップボックスはテーブルを参照し、データを要求するアドレスを決定する。
【0007】
この方法の欠点は、このテーブルを生成し、そのテーブルをクライアントセットトップボックスにダウンロードする際、及びセットトップボックスが同調中にテーブルの参照を実行する際に浪費される処理時間にある。更に、このテーブルは、新しいエレメンタリーストリーム情報が利用可能になったとき又は既存のエレメンタリーストリームデータがもはや利用可能でないときに再生成及び再ダウンロードされる必要があることがある。更に、このテーブルは、デジタルデータサーバとクライアントセットトップボックスとの双方で貴重なメモリを浪費する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従って、前述の説明から、必要なものは、データサーバから複数のクライアントに衛星プログラム信号を配信する効率的な方法であることが明らかである。
【0009】
更に、前述の説明から、必要なものは、複数の衛星テレビ信号をいずれか1つ以上の衛星又はセットトップボックス受信機に効率的に提供する効率的な衛星テレビ配信システムであることが明らかである。
【0010】
前記及び他の必要性は、本発明の原理の適用を通じて、及び/又は図示のような及び/又はここで説明するような様々な形式及び/又は構造に具現されたものとして実現される。
【課題を解決するための手段】
【0011】
IP及びEthernet(登録商標)マルチキャストアドレスは、デジタルテレビ受信機がエレメンタリーストリーム(オーディオ、ビデオ及び/又はデータ)パケットに同調して取得することができる特定の衛星信号を一意に記述するために使用される。IPマルチキャストアドレス及び対応のEthenetマルチキャストアドレスでの利用可能ビットは、エレメンタリーストリームの衛星信号識別データにマッピングされる。これらのパラメータ(エレメンタリーストリームの衛星信号識別データ)をマルチキャストアドレス自体に埋め込むことは、衛星パラメータとIP/Ethernet(登録商標)ドメインのものとの間でマッピングする便利且つ効率的な方法を提供する。
【0012】
IPマルチキャストアドレス及び対応のEthernet(登録商標)マルチキャストアドレスの利用可能ビットをエレメンタリーストリームの特徴(衛星、トランスポンダ及びPID又はSCIDのような衛星信号識別データ)にマッピングして、適切なマルチキャストIPパケットを要求することは、前述の問題を克服する。これは、クライアントがサービス情報からのこれらのパラメータを適切なマルチキャストアドレスにマッピングするテーブルを最初にダウンロードして分析することについて前述したもののように、時間を要する複雑な対策の必要性を軽減する。本発明の有利な特徴は、ビデオサーバ又は衛星受信機とクライアント端末との双方がマルチキャストアドレスでプログラムストリーム識別情報をマッピングする同じ所定のアルゴリズムを使用するため、マッピングテーブルを配信する必要がないことにある。
【0013】
1つの形式では、衛星ソースからパケット化プログラムストリームを受信し、データネットワークを通じてパケット化データストリームを配信する方法が提供され、衛星ソースから複数のパケット化プログラムストリームを受信し、各パケット化プログラムストリームはそれに関連するプログラム識別情報を有するステップと、特定のパケット化プログラムストリームの要求を受信し、その要求はマルチキャストアドレスを有するステップと、所定のアルゴリズムとマルチキャストアドレスとを使用して、特定のパケット化プログラムストリームに関連するプログラム識別情報及び衛星識別情報を決定するステップと、決定された衛星識別情報及びプログラム識別情報を使用して、選択された衛星に同調し、特定のパケット化プログラムストリームを取得するステップと、データネットワークで、マルチキャストアドレスを使用してデータネットワークに関連するトランスポート形式に従って特定のパケット化プログラムストリームを伝送するステップとを有する。
【0014】
データネットワークはEthernet(登録商標)ベースネットワークを有してもよく、プログラムストリームは、インターネットプロトコルトランスポート形式に従って特定のパケット化プログラムストリームをカプセル化した後に伝送される。また、マルチキャストアドレスは、プログラムID(PID)と衛星番号とトランスポンダ番号とから決定されてもよい。
【0015】
他の実施例では、本発明は、パケット化プログラムストリームを受信し、データネットワークを通じてパケット化プログラムストリームを配信する方法を提供し、信号ソースから複数のパケット化プログラムストリームを受信し、各パケット化プログラムストリームはそれに関連するプログラム識別情報を有するステップと、特定のパケット化プログラムストリームの要求を受信し、その要求はマルチキャストアドレスを有するステップと、所定のアルゴリズムとマルチキャストアドレスとを使用して、特定のパケット化プログラムストリームに関連するプログラム識別情報を決定するステップと、決定されたプログラム識別情報を使用して、特定のパケット化プログラムストリームを取得するステップと、データネットワークで、マルチキャストアドレスを使用してデータネットワークに関連するトランスポート形式に従って特定のパケット化プログラムストリームを伝送するステップとを有する。
【0016】
他の実施例では、本発明は、データネットワークでパケット化プログラム信号を受信する方法を提供し、複数のパケット化プログラムストリームから特定のパケット化プログラムストリームのユーザ要求を受信するステップと、所定のアルゴリズムと、特定のパケット化プログラム情報に関連する識別情報とを使用して、特定のパケット化プログラムストリームに関連するマルチキャストアドレスを決定するステップと、複数のパケット化プログラムストリームのソースに結合された装置に特定のパケット化プログラムストリームの要求を伝送し、その要求はマルチキャストアドレスを有するステップと、データネットワークから、それに含まれる特定のプログラムストリームを有し、マルチキャストアドレスに関連するパケット化データを取得するステップと、取得されたパケット化データからパケット化プログラムストリームを得るステップとを有する。
【0017】
他の実施例では、本発明は、信号ソースからパケット化プログラムストリームを受信し、データネットワークを通じてパケット化プログラムストリームを配信する方法を提供し、a)データネットワークに結合された第1の装置で、信号ソースから複数のパケット化データストリームを受信するステップと、b)データネットワークに結合された第2の装置で、複数のパケット化プログラムストリームから特定のパケット化プログラムストリームを選択するユーザ入力を受信するステップと、c)第2の装置で、所定のアルゴリズムを使用して特定のパケット化プログラムストリームに関連するマルチキャストアドレスを決定し、決定されたマルチキャストアドレスを有する特定のパケット化プログラムストリームの要求を第1の装置に伝送するステップと、d)第1の装置で、所定のアルゴリズムとマルチキャストアドレスとを使用して、要求に応じて特定のパケット化プログラムストリームに関連する識別情報を決定するステップと、e)第1の装置で、識別情報に応じて特定のパケット化プログラムストリームを取得し、マルチキャストアドレスを使用して、データネットワークのトランスポート形式に従ってデータネットワークを通じて特定のパケット化プログラムストリームを伝送するステップと、f)第2の装置で、マルチキャストアドレスで伝送されたパケット化データに応じて、特定のパケット化プログラムストリームを受信するステップとを有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明について、以下の図面を参照して更に説明する。
【0019】
対応する参照文字は、複数の図面を通じて対応する部分を示すことを目的とする。
【0020】
まず図1を参照すると、一般的に10で示す例示的な衛星信号配信システムの図が示されている。衛星信号配信システム10は、1つ以上の衛星20から1つ以上の地上アンテナ30に、デジタルオーディオ、ビデオ、オーディオ/ビデオ及び/又はデータ信号(併せてデジタルテレビ信号又はプログラム信号という)を配信する様々な種類の衛星システムを表している。一般的に、デジタル衛星テレビ信号は、デジタルエレメンタリーストリームパケット(簡単にエレメンタリーストリームパケットという)の形式である。1つ以上の衛星20は、衛星システム10の送信部分を形成する。1つ以上のアンテナ30は、衛星システム10の受信部分を形成する。各アンテナ30は、デジタルサーバ、ヘッドエンド又は信号処理及び配信構成要素(併せてデジタルサーバという)40に接続されている。1つ以上のデジタルサーバ40は、衛星システム10の処理及び配信部分を形成する。このように、代表的な衛星システムは、それぞれ1つ以上の構成要素を有する送信部分と、受信部分と、処理及び配信部分と(すなわち、衛星と受信機と処理及び配信構成要素とのそれぞれのうち1つ以上)で構成されてもよい。複数の衛星システムも同様に、本発明に従って衛星システムを構成してもよい。
【0021】
各衛星20は、1つ以上のトランスポンダを有しており、好ましくはそれぞれ1つが衛星信号又はエレメンタリーストリームパケットをデジタル形式で伝送する複数のトランスポンダを有する。衛星の各トランスポンダは、オーディオ、ビデオ、オーディオ/ビデオ及び/又はデータのデジタルエレメンタリーストリームパケットで構成される衛星信号又はチャンネルを伝送する。限定的ではなく、理解の容易のため、オーディオ、ビデオ、オーディオ/ビデオ及び/又はデータのこのようなデジタル衛星信号、チャンネル、プログラム及び/又はデータは、併せて衛星テレビ信号又は伝送衛星テレビ信号と呼ばれる。トランスポンダは、特定のデジタル伝送プロトコル及び/又は形式に従って衛星テレビ信号を伝送する。この場合、衛星20は、MPEG(例えばMPEG2)デジタルプロトコル/形式又はDirecTVデジタルプロトコル/形式で伝送する。当然のことながら、他のデジタルプロトコル/形式も使用され得る。各衛星信号は、プログラムデータと識別データとを有する。識別データは、衛星番号又は識別表示と、トランスポンダ番号又は識別表示と、トランスポートプロトコル形式プログラム識別子(MPEG信号の場合はPID、又はDirecTV信号の場合はSCID)との形式の情報を有する。
【0022】
各アンテナ30は、衛星20から伝送された衛星テレビ信号を受信するように適合、構成及び/又は動作可能にされる。各アンテナ30は、複数のトランスポンダから複数のテレビチャンネル又は信号を受信するように構成されることが好ましい。単一のアンテナ30は必要に応じて複数のアンテナを表し、同時に複数の衛星から衛星信号を受信することがわかる。各アンテナ30はデータサーバ40に接続されている。データサーバ40は、小型又はミニ(すなわち小規模)ヘッドエンドと考えられてもよい。データサーバ40は、ここに記載の機能に加えて、このようなデータサーバに一般的な機能を実行する。
【0023】
各データサーバ40は、複数のテレビ信号(エレメンタリーストリーム)を受信し、それに従ってそれらを処理するように適合、構成及び/又は動作可能にされる。特に、データサーバ40は、第1のトランスポートプロトコル(例えばMPEG又はDirecTV)の受信衛星テレビ信号を、第2のトランスポートプロトコル(すなわちIPトランスポート)に従ったパケット化データにカプセル化するように動作可能である。このように、衛星から受信された第1のトランスポートプロトコルの衛星信号又はチャンネルのそれぞれのエレメンタリーストリームパケットは、実際に第2のトランスポートプロトコルのエレメンタリーストリームパケットに変換される。
【0024】
更に、デジタルサーバ40は、利用可能なIPマルチキャストアドレスの所定のグループから、各衛星信号(エレメンタリーストリーム)に固有のIPマルチキャストアドレスを割り当てるように更に動作可能である。マルチキャストアドレスの割り当ては、衛星識別データ(衛星エレメンタリーストリームパケット又は衛星信号識別データ)が割り当てられた固有のIPマルチキャストアドレスに符号化又はマッピングされる機構に従う。特に、割り当てられた固有のIPマルチキャストアドレスの特定の(利用可能)ビットは、それが割り当てられる衛星信号の衛星信号識別データを符号化するために使用される。このように、IPマルチキャストアドレスは、特定のビットのアドレスへの識別データのマッピング、符号化又は関連付けを通じた衛星識別データを有する。必ずしも必要ではないが、識別データは、どのエレメンタリーストリームを1)衛星番号、2)トランスポンダ、及び3)PID又はSCID−MPEG又はDirecTVのプロトコル形式のプログラム識別子(トランスポートプロトコル形式プログラム識別子)に同調するかを制御する3つのパラメータを有することが好ましい。
【0025】
これらのパラメータは、限られた又は有限の実用的範囲の値をそれぞれ有する。例えばMEPG PIDでは、MPEG2仕様(ISO13818参照)により、値の範囲は0から8191まで(又は16進数で0x0000から0x1fffまで)で有界である。例えばDirecTV SCIDでは、値の範囲は0から4095まで(又は16進数で0x000から0x0fffまで)で有界である。簡単にするため、PID/SCIDデータが双方のシステムについての空間に適応するためにIPマルチキャストアドレスに符号化されるように、0から8191までの有界の範囲が選択されてもよい。
【0026】
1つの衛星で一般的に利用可能なトランスポンダの数は32である。衛星は0のトランスポンダを有さないため、有効なトランスポンダは0から31までの数値範囲で数値的に表されてもよい。実際にトランスポンダが1から32までで番号付けされた場合、“1”の減算により、0から31までの数値範囲内になるような正確なトランスポンダの数を生じる。
【0027】
アンテナの実装の現実的な制約及びサービスプロバイダに対するコストは、単一の受信機セットトップボックス、衛星受信機又は同等の装置/構成要素に利用可能な衛星の数を制限する。8の衛星(又はそれ未満)の上限を設定することは、サービスプロバイダ及び顧客にとって広範囲の柔軟性を提供する。8の衛星は0から7までで番号付けられてもよい。図3は、衛星識別データのこれらの3つのパラメータがその10進数の範囲及び同等の16進数の範囲でチャート80に記載されているものを示している。当然のことながら、他の10進数及び16進数の範囲が使用されてもよい。様々なIPマルチキャストアドレス機構が使用されてもよいが、本発明では、32ビットのIPv4マルチキャストアドレスに関して説明する。
【0028】
データサーバ40は、Ethernet(登録商標)ネットワークでエレメンタリーストリームパケット(衛星信号)を提供するために、割り当てられたIPマルチキャストアドレスをEthernet(登録商標)マルチキャストアドレスに変換するように更に動作可能である。割り当てられたIPv4マルチキャストアドレスは、48ビットのEthernet(登録商標)アドレスにマッピングされる。特に、データサーバ40は、32ビットのIPv4マルチキャストアドレスの利用可能ビットを、48ビットのEthernet(登録商標)アドレスの対応するビットにマッピングする。他のマルチキャストネットワークとの互換性のため、RFC1112及びRFC2236のInternet Group Management Protocol(IGMP)と互換性のあるアドレスのマッピングが選択される。RFC1112は、“IPアドレスの下位23ビットをEthernet(登録商標)マルチキャストアドレス01−00−5E−00−00−00(hex)の下位23ビットに設定することにより、IPホストグループアドレスがEthernet(登録商標)マルチキャストアドレスにマッピングされる”ことを記載している。このように、IPマルチキャストアドレスの下位23ビットをEthernet(登録商標)マルチキャストアドレスの下位23ビットにマッピングすることにより、IPマルチキャストアドレスはEthernet(登録商標)マルチキャストアドレスに変換される。このことは、対応するEthernet(登録商標)マルチキャストアドレスの独自のマッピングの必要性を軽減する。
【0029】
データサーバ40の動作の一例として、衝突を回避するように予約されたIPv4マルチキャストアドレスのグループから、224.3.0.0から224.251.255.255までのIPv4マルチキャストアドレスが利用可能であることを仮定する。IPマルチキャストビットが0から31までで番号付けされている場合、PID又はSCIDを格納(符号化又はマッピング)するために、0から12までのビットが使用されてもよい。13−15のビットは、衛星番号を格納(符号化又はマッピング)するために使用されてもよい。18から22までのビットは、トランスポンダ番号を格納(符号化又はマッピング)するために使用されてもよい。これらのビット割り当ては、図4のチャート90にまとめられている。
【0030】
図1に戻ると、次に各デジタルサーバ40は、一般的にビル50等の中にあるサービスラック52に接続されてもよい。サービスラックは、それぞれEthernet(登録商標)可能且つ衛星信号(すなわち、配信された衛星信号又はIP形式のエレメンタリーストリームパケット)の処理可能な複数の受信機やセットトップボックス等61を有するネットワーク60とのインタフェースを提供する。代替として、デジタルサーバ40及びサービスラック52は、単一のパッケージ内に具現されてもよい。各受信機61は、そのIP/Ethernet(登録商標)マルチキャストアドレスを介して1つ以上の衛星エレメンタリーストリームパケットに同調するように動作可能である。サービスラック52は、サービスラック52に接続されたデータサーバ40又は電話回線を通じて受信機61にプログラム又はサービス案内情報を提供してもよい(図2参照)。
【0031】
受信機61が1つ以上のエレメンタリーストリーム(衛星信号、プログラム又はチャンネル)を取得し得る方法の例について、図5を用いて説明する。224.3.0.0から224.251.255.255までのIPマルチキャストアドレスの範囲を使用して、セットトップボックス61は、一般的にリモコンからチャンネルを変更するコマンドを与えられる。次に、セットトップボックス61は何らかの現在のマルチキャストグループを去る。衛星チャンネル情報は、セットトップボックス61に提供されるローカルプログラム又はサービス案内情報から抽出される。抽出されたチャンネル情報は、選択された衛星チャンネルが衛星1、トランスポンダ1、PID12からであることを示してもよい。適切なマルチキャストグループに加わるため、セットトップボックス61は案内情報をEthernet(登録商標)/IPマルチキャストアドレスに変換する。図5のチャート100は、どのようにそれが実現されるかを示している。本発明の顕著な特徴は、プログラム識別パラメータをマルチキャストにマッピングする方法がデジタルサーバに関して前述したものと同じように行われることである。このように、クライアント端末又は受信機61とデジタルサーバ40との双方は、同じマッピング技術を使用するため、新しいチャンネル又はプログラムがユーザにより選択されたときに、マッピングテーブルをダウンロードし、参照動作を実行する必要がない。
【0032】
行102は、IPマルチキャストアドレスのビット数を示している。行104は、行106で示される適切な指定スポット(ビット)のプログラム案内から集められたパラメータを示している。行108は、行110のアドレス(すなわち224.7.32.12)に変換される全体のIPマルチキャストアドレスを示している。このように、セットトップボックス61は、アドレス224.7.32.12でマルチキャストグループに加わるためのコマンドを実行する。次に、マルチキャストアドレスは、ユーザ選択に応じて特定の衛星と特定のトランスポンダと特定のパケット化プログラムストリームとに同調するために、デジタルサーバで使用されてもよい。
【0033】
図2に、一般的に100で示す衛星システムの他の例示的な実施例が示されている。衛星システム100は、ビル又は他の配信構造(MDU又は複数の住居ユニット)50に接続されるミニ・ヘッドエンド40を有する。ミニ・ヘッドエンド40は、衛星受信システム32に信号を導くアンテナ(パラボラアンテナ)30を介して、複数の衛星信号を受信する。衛星受信システム32は、前述のヘッドエンド機能を実行する。ミニ・ヘッドエンド40は、任意選択で高度ビデオサービス36を追加し、及び/又は任意選択でインターネット39からのデータサービス38を追加することができるQoS(サービス品質)スイッチ34を有する。全ての場合において、QoSスイッチ34は毎秒1ギガビット(Gbps)接続を介してサービスラック52に接続されることが好ましいが、必ずしもそうである必要はない。サービスラック52は、Ethernet(登録商標)/QAMスイッチ56を介して、変換されてIPマルチキャストが追加された複数の衛星信号を受信する。Ethernet(登録商標)/QAMスイッチ56は、電話サービス用のPOTSに接続されたPOTSスプリッタ54に接続されている。
【0034】
Ethernet(登録商標)/QAMスイッチ56は、POTSスプリッタからの電話信号とミニ・ヘッドエンド40からの衛星信号とを、一例としてxDSLネットワーク60を介して1つ以上の住居ユニット62に導く。各住居ユニットは、xDSLモデム66のアクセスを提供する電話ジャック64を有する。モデム66は、電話68、Ethernet(登録商標)接続を介したコンピュータ70、ディスプレイ又はモニタ74に接続されたEthernet(登録商標)接続を介したネットワークセットトップボックス(例えば衛星受信機)72によるそれへの接続を可能にする。従って、住居62のそれぞれは1つ以上のマルチキャストに加わってもよい。
【0035】
MPEG(DirecTV)パケットとEthernet(登録商標)/IPパケットとの間に1対1の関係又は対応が必ずしも存在しなくてもよいことがわかる。例えば、単一のIPマルチキャストパケットに入れられる10のMPEGパケットが存在し、それがEthernet(登録商標)マルチキャストパケットに入れられてもよい。様々な組み合わせが考えられる。
【0036】
次に図6を参照すると、一般的に120で示す本発明の原理による衛星システムの動作の例示的な方法のフローチャートが示されている。ステップ122において、第1の形式の第1の衛星信号(例えば複数の第1の衛星信号)が受信される。ステップ124において、受信した第1の衛星信号は、第2の形式に従ってパケット化データに変換又はカプセル化される。ステップ126において、パケット化データは、各衛星信号のパラメータとその割り当てられたIPマルチキャストアドレスとの間の符号化機構に従って、IPマルチキャストアドレスを割り当てられる。特に、割り当てられたIPマルチキャストアドレスの特定のビットは、衛星パラメータを符号化する。これは、各衛星信号(又はエレメンタリーストリーム)を特定のIPマルチキャストアドレスに関連付ける(逆も同様である)。
【0037】
ステップ128において、各IPマルチキャストアドレスは、Ethernet(登録商標)ネットワーク及び/又はEthernet(登録商標)構成要素で使用するためのEthernet(登録商標)マルチキャストアドレスに変換される。エレメンタリーストリームは、特定のEthernet(登録商標)/IPマルチキャストアドレスと同一視される。その後、ステップ130において、カプセル化された衛星信号は、Ethernet(登録商標)/IPマルチキャストアドレスによるグループのマルチキャストメンバに対するEthernet(登録商標)での取得のために提供される。セットトップボックスのような構成要素は、特定のチャンネルに対応するエレメンタリーストリームパケットの受信に加わるように要求する。
【0038】
前述及び図6に図示のフローチャート120は、ここで説明した対象の衛星受信システムの例示的な動作の完結した方法を提供する。しかし、各ステップは本発明の実装に必ずしも必要ではない。本発明は、フローチャート120のステップの全てより少ない数のステップを使用して実装されてもよい。これは特許請求の範囲に反映され得る。更に、手順、方法又は動作120の代替実施例において、より多いステップ又はより少ないステップは、ここに記載の原理に従って本発明を実装してもよい。同様に、全体の手順ではなく、前述の手順120のサブセットが本発明の原理を実装してもよい。変更形態も考えられる。
【0039】
本発明について好ましい設計を有するものとして説明したが、本発明は、この開示の要旨内及び範囲内で更に変更され得る。従って、この出願は、その一般原理を使用した本発明の如何なる変更、使用、適用をカバーすることを目的とする。更に、この出願は、本発明が保持しており、特許請求の範囲内にあるような、当該技術分野において既知の又は慣習的な実施内にあるこの開示からのそのような逸脱をカバーすることを目的とする。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明が具現され得る例示的な衛星信号配信システムの図
【図2】本発明の原理による他の例示的な衛星信号配信システムの図
【図3】本発明の原理の態様による衛星同調パラメータを示したテーブル
【図4】本発明の原理の態様によるIPv4アドレスのビット割り当てのテーブル
【図5】チャンネル変更により要求されたサービス(プログラムガイド)情報を、要求のチャンネルビットストリームを取得するためのIPマルチキャストアドレスに変換する方法
【図6】本発明の原理による衛星システムの動作の例示的な方法のフローチャート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
衛星ソースからパケット化プログラムストリームを受信し、データネットワークを通じて前記パケット化データストリームを配信する方法であって、
前記衛星ソースから複数のパケット化プログラムストリームを受信し、各パケット化プログラムストリームはそれに関連するプログラム識別情報を有するステップと、
特定のパケット化プログラムストリームの要求を受信し、前記要求はマルチキャストアドレスを有するステップと、
所定のアルゴリズムと前記マルチキャストアドレスとを使用して、前記特定のパケット化プログラムストリームに関連するプログラム識別情報及び衛星識別情報を決定するステップと、
前記決定された衛星識別情報及びプログラム識別情報を使用して、選択された衛星に同調し、前記特定のパケット化プログラムストリームを取得するステップと、
前記データネットワークで、前記マルチキャストアドレスを使用して前記データネットワークに関連するトランスポート形式に従って前記特定のパケット化プログラムストリームを伝送するステップと
を有する方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記データネットワークは、Ethernet(登録商標)ベースネットワークを有し、
前記伝送するステップは、インターネットプロトコルトランスポート形式に従って前記特定のパケット化プログラムストリームをカプセル化することを有する方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、
前記決定するステップは、前記マルチキャストアドレスに応じたプログラムID(PID)と衛星番号とトランスポンダ番号とを決定することを有する方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法であって、
前記決定するステップは、前記マルチキャストアドレスの所定のビット位置から、プログラムID(PID)と衛星番号とトランスポンダ番号とを決定することを有する方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法であって、
前記プログラムID(PID)は前記マルチキャストアドレスの0−12ビットに配置され、前記衛星番号は13−15ビットに配置され、前記トランスポンダ番号は18−22ビットに配置される方法。
【請求項6】
パケット化プログラムストリームを受信し、データネットワークを通じて前記パケット化プログラムストリームを配信する方法であって、
信号ソースから複数のパケット化プログラムストリームを受信し、各パケット化プログラムストリームはそれに関連するプログラム識別情報を有するステップと、
特定のパケット化プログラムストリームの要求を受信し、前記要求はマルチキャストアドレスを有するステップと、
所定のアルゴリズムと前記マルチキャストアドレスとを使用して、前記特定のパケット化プログラムストリームに関連するプログラム識別情報を決定するステップと、
前記決定されたプログラム識別情報を使用して、前記特定のパケット化プログラムストリームを取得するステップと、
前記データネットワークで、前記マルチキャストアドレスを使用して前記データネットワークに関連するトランスポート形式に従って前記特定のパケット化プログラムストリームを伝送するステップと
を有する方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法であって、
前記データネットワークは、Ethernet(登録商標)ベースネットワークを有し、
前記伝送するステップは、インターネットプロトコルトランスポート形式に従って前記特定のパケット化プログラムストリームをカプセル化することを有する方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法であって、
前記決定するステップは、前記マルチキャストアドレスに応じたプログラムID(PID)番号を決定することを有する方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法であって、
前記決定するステップは、前記マルチキャストアドレスの所定のビット位置から、プログラムID(PID)を決定することを有する方法。
【請求項10】
データネットワークでパケット化プログラム信号を受信する方法であって、
複数のパケット化プログラムストリームから特定のパケット化プログラムストリームのユーザ要求を受信するステップと、
所定のアルゴリズムと、前記特定のパケット化プログラム情報に関連する識別情報とを使用して、前記特定のパケット化プログラムストリームに関連するマルチキャストアドレスを決定するステップと、
前記複数のパケット化プログラムストリームのソースに結合された装置に前記特定のパケット化プログラムストリームの要求を伝送し、前記要求はマルチキャストアドレスを有するステップと、
前記データネットワークから、それに含まれる前記特定のプログラムストリームを有し、前記マルチキャストアドレスに関連するパケット化データを取得するステップと、
前記取得されたパケット化データから前記パケット化プログラムストリームを得るステップと
を有する方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法であって、
前記データネットワークは、Ethernet(登録商標)ベースネットワークを有し、
前記取得するステップは、インターネットプロトコルトランスポート形式に従ってカプセル化された前記特定のパケット化プログラムストリームを取得することを有する方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法であって、
前記複数のパケット化プログラムストリームは、衛星信号ソースから受信される方法。
【請求項13】
請求項12に記載の方法であって、
前記決定するステップは、前記特定のパケット化プログラムストリームに関連するプログラムID(PID)と衛星番号とトランスポンダ番号とに応じて、前記マルチキャストアドレスを決定することを有する方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法であって、
前記決定するステップは、前記マルチキャストアドレスの所定のビット位置に、プログラムID(PID)と衛星番号とトランスポンダ番号とをマッピングすることを有する方法。
【請求項15】
信号ソースからパケット化プログラムストリームを受信し、データネットワークを通じて前記パケット化プログラムストリームを配信する方法であって、
a)前記データネットワークに結合された第1の装置で、前記信号ソースから複数のパケット化データストリームを受信するステップと、
b)前記データネットワークに結合された第2の装置で、前記複数のパケット化プログラムストリームから特定のパケット化プログラムストリームを選択するユーザ入力を受信するステップと、
c)前記第2の装置で、所定のアルゴリズムを使用して前記特定のパケット化プログラムストリームに関連するマルチキャストアドレスを決定し、前記決定されたマルチキャストアドレスを有する特定のパケット化プログラムストリームの要求を前記第1の装置に伝送するステップと、
d)前記第1の装置で、前記所定のアルゴリズムと前記マルチキャストアドレスとを使用して、前記要求に応じて前記特定のパケット化プログラムストリームに関連する識別情報を決定するステップと、
e)前記第1の装置で、前記識別情報に応じて前記特定のパケット化プログラムストリームを取得し、前記マルチキャストアドレスを使用して、前記データネットワークのトランスポート形式に従って前記データネットワークを通じて前記特定のパケット化プログラムストリームを伝送するステップと、
f)前記第2の装置で、前記マルチキャストアドレスで伝送されたパケット化データに応じて、前記特定のパケット化プログラムストリームを受信するステップと
を有する方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法であって、
前記データネットワークは、Ethernet(登録商標)ベースネットワークを有し、
ステップe)は、インターネットプロトコルトランスポート形式に従って前記特定のパケット化プログラムストリームをカプセル化することを有する方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法であって、
ステップc)は、前記特定のパケット化プログラムストリームに関連するプログラムID(PID)と衛星番号とトランスポンダ番号とに応じて、前記マルチキャストアドレスを決定することを有する方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法であって、
ステップc)は、前記マルチキャストアドレスの所定のビット位置に、前記特定のパケット化プログラムストリームに関連するプログラムID(PID)と衛星番号とトランスポンダ番号とをマッピングすることを有する方法。
【請求項19】
請求項18に記載の方法であって、
ステップd)は、前記マルチキャストアドレスの所定のビット位置からプログラムIDと衛星番号とトランスポンダ番号とを決定することを有する方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
衛星ソースからパケット化プログラムストリームを受信し、データネットワークを通じて前記パケット化データストリームを配信する方法であって、
前記衛星ソースから複数のパケット化プログラムストリームを受信し、各パケット化プログラムストリームはそれに関連するプログラム識別情報を有するステップと、
特定のパケット化プログラムストリームの要求を受信し、前記要求はマルチキャストアドレスを有するステップと、
所定のアルゴリズムと前記マルチキャストアドレスとを使用して、前記特定のパケット化プログラムストリームに関連するプログラム識別情報及び衛星識別情報を決定するステップと、
前記決定された衛星識別情報及びプログラム識別情報を使用して、選択された衛星に同調し、前記特定のパケット化プログラムストリームを取得するステップと、
前記データネットワークで、前記マルチキャストアドレスを使用して前記データネットワークに関連するトランスポート形式に従って前記特定のパケット化プログラムストリームを伝送するステップと
を有する方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記データネットワークは、Ethernet(登録商標)ベースネットワークを有し、
前記伝送するステップは、インターネットプロトコルトランスポート形式に従って前記特定のパケット化プログラムストリームをカプセル化することを有する方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、
前記決定するステップは、前記マルチキャストアドレスに応じたプログラムID(PID)と衛星番号とトランスポンダ番号とを決定することを有する方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法であって、
前記決定するステップは、前記マルチキャストアドレスの所定のビット位置から、プログラムID(PID)と衛星番号とトランスポンダ番号とを決定することを有する方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法であって、
前記プログラムID(PID)は前記マルチキャストアドレスの0−12ビットに配置され、前記衛星番号は13−15ビットに配置され、前記トランスポンダ番号は18−22ビットに配置される方法。
【請求項6】
パケット化プログラムストリームを受信し、データネットワークを通じて前記パケット化プログラムストリームを配信する方法であって、
信号ソースから複数のパケット化プログラムストリームを受信し、各パケット化プログラムストリームはそれに関連するプログラム識別情報を有するステップと、
特定のパケット化プログラムストリームの要求を受信し、前記要求はマルチキャストアドレスを有するステップと、
所定のアルゴリズムと前記マルチキャストアドレスとを使用して、前記特定のパケット化プログラムストリームに関連するプログラム識別情報を決定するステップと、
前記決定されたプログラム識別情報を使用して、前記特定のパケット化プログラムストリームを取得するステップと、
前記データネットワークで、前記マルチキャストアドレスを使用して前記データネットワークに関連するトランスポート形式に従って前記特定のパケット化プログラムストリームを伝送するステップと
を有する方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法であって、
前記データネットワークは、Ethernet(登録商標)ベースネットワークを有し、
前記伝送するステップは、インターネットプロトコルトランスポート形式に従って前記特定のパケット化プログラムストリームをカプセル化することを有する方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法であって、
前記決定するステップは、前記マルチキャストアドレスに応じたプログラムID(PID)番号を決定することを有する方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法であって、
前記決定するステップは、前記マルチキャストアドレスの所定のビット位置から、プログラムID(PID)を決定することを有する方法。
【請求項10】
データネットワークでパケット化プログラム信号を受信する方法であって、
複数のパケット化プログラムストリームから特定のパケット化プログラムストリームのユーザ要求を受信するステップと、
所定のアルゴリズムと、前記特定のパケット化プログラム情報に関連する識別情報とを使用して、前記特定のパケット化プログラムストリームに関連するマルチキャストアドレスを決定するステップと、
前記複数のパケット化プログラムストリームのソースに結合された装置に前記特定のパケット化プログラムストリームの要求を伝送し、前記要求はマルチキャストアドレスを有するステップと、
前記データネットワークから、それに含まれる前記特定のプログラムストリームを有し、前記マルチキャストアドレスに関連するパケット化データを取得するステップと、
前記取得されたパケット化データから前記パケット化プログラムストリームを得るステップと
を有する方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法であって、
前記データネットワークは、Ethernet(登録商標)ベースネットワークを有し、
前記取得するステップは、インターネットプロトコルトランスポート形式に従ってカプセル化された前記特定のパケット化プログラムストリームを取得することを有する方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法であって、
前記複数のパケット化プログラムストリームは、衛星信号ソースから受信される方法。
【請求項13】
請求項12に記載の方法であって、
前記決定するステップは、前記特定のパケット化プログラムストリームに関連するプログラムID(PID)と衛星番号とトランスポンダ番号とに応じて、前記マルチキャストアドレスを決定することを有する方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法であって、
前記決定するステップは、前記マルチキャストアドレスの所定のビット位置に、プログラムID(PID)と衛星番号とトランスポンダ番号とをマッピングすることを有する方法。
【請求項15】
信号ソースからパケット化プログラムストリームを受信し、データネットワークを通じて前記パケット化プログラムストリームを配信する方法であって、
a)前記データネットワークに結合された第1の装置で、前記信号ソースから複数のパケット化データストリームを受信するステップと、
b)前記データネットワークに結合された第2の装置で、前記複数のパケット化プログラムストリームから特定のパケット化プログラムストリームを選択するユーザ入力を受信するステップと、
c)前記第2の装置で、所定のアルゴリズムを使用して前記特定のパケット化プログラムストリームに関連するマルチキャストアドレスを決定し、前記決定されたマルチキャストアドレスを有する特定のパケット化プログラムストリームの要求を前記第1の装置に伝送するステップと、
d)前記第1の装置で、前記所定のアルゴリズムと前記マルチキャストアドレスとを使用して、前記要求に応じて前記特定のパケット化プログラムストリームに関連する識別情報を決定するステップと、
e)前記第1の装置で、前記識別情報に応じて前記特定のパケット化プログラムストリームを取得し、前記マルチキャストアドレスを使用して、前記データネットワークのトランスポート形式に従って前記データネットワークを通じて前記特定のパケット化プログラムストリームを伝送するステップと、
f)前記第2の装置で、前記マルチキャストアドレスで伝送されたパケット化データに応じて、前記特定のパケット化プログラムストリームを受信するステップと
を有する方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法であって、
前記データネットワークは、Ethernet(登録商標)ベースネットワークを有し、
ステップe)は、インターネットプロトコルトランスポート形式に従って前記特定のパケット化プログラムストリームをカプセル化することを有する方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法であって、
ステップc)は、前記特定のパケット化プログラムストリームに関連するプログラムID(PID)と衛星番号とトランスポンダ番号とに応じて、前記マルチキャストアドレスを決定することを有する方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法であって、
ステップc)は、前記マルチキャストアドレスの所定のビット位置に、前記特定のパケット化プログラムストリームに関連するプログラムID(PID)と衛星番号とトランスポンダ番号とをマッピングすることを有する方法。
【請求項19】
請求項18に記載の方法であって、
ステップd)は、前記マルチキャストアドレスの所定のビット位置からプログラムIDと衛星番号とトランスポンダ番号とを決定することを有する方法。
【請求項20】
衛星ソースからパケット化プログラムストリームを受信し、ネットワークを通じて前記パケット化データストリームを配信するデジタルサーバであって、
第1のトランスポートプロトコルの前記パケット化プログラムストリームを、第2のトランスポートプロトコルのパケット化データにカプセル化する手段と、
各パケット化プログラムストリームに固有のインターネットプロトコルマルチキャストアドレスを割り当て、それにより、衛星識別データは前記固有に割り当てられたインターネットプロトコルマルチキャストアドレスにマッピングされる手段と、
前記パケット化データを配信する複数の受信機と
を有し、
前記複数の受信機のグループはインターネットプロトコルマルチキャストグループを作るデジタルサーバ。
【請求項21】
請求項20に記載のデジタルサーバであって、
前記パケット化プログラムストリームは、デジタルプロトコル/形式であるデジタルサーバ。
【請求項22】
請求項20に記載のデジタルサーバであって、
前記衛星識別データは、衛星識別表示と、トランスポンダ識別表示と、トランスポートプロトコル形式プログラム識別表示とを有するデジタルサーバ。
【請求項23】
請求項20に記載のデジタルサーバであって、
複数のサービス品質スイッチを更に有するデジタルサーバ。
【請求項24】
請求項23に記載のデジタルサーバであって、
前記サービス品質スイッチは、少なくとも1つの受信ユニットへのパケット化データの配信用のEthernet(登録商標)直交振幅変調スイッチに接続されているデジタルサーバ。
【請求項25】
請求項24に記載のデジタルサーバであって、
前記Ethernet(登録商標)直交振幅変調スイッチは、電話サービスの配信用の一般電話サービススイッチに接続されているデジタルサーバ。
【請求項26】
パケット化データを受信する複数の衛星受信機であって、
前記複数の衛星受信機のグループは、第1のインターネットプロトコルマルチキャストグループを作り、前記衛星受信機のグループの各衛星受信機は、Ethernet(登録商標)可能であり、
前記衛星受信機のグループの各衛星受信機は、
パケット化データを処理する手段と、
そのマルチキャストアドレスを介して少なくとも1つの衛星エレメンタリーストリームパケットに同調する手段と、
プログラム又はサービスガイド情報を受信する手段と
を有する複数の衛星受信機。
【請求項27】
請求項26に記載の複数の衛星受信機であって、
チャンネルを変更するコマンドを受信する手段と、
前記第1のインターネットプロトコルマルチキャストグループからそれ自体を関連解除する手段と、
チャネル変更に基づいて第2のインターネットプロトコルマルチキャストグループとそれ自体とを関連付ける手段と
を有する複数の衛星受信機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2006−524464(P2006−524464A)
【公表日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−507440(P2006−507440)
【出願日】平成16年3月19日(2004.3.19)
【国際出願番号】PCT/US2004/008679
【国際公開番号】WO2004/086245
【国際公開日】平成16年10月7日(2004.10.7)
【出願人】(501263810)トムソン ライセンシング (2,848)
【氏名又は名称原語表記】Thomson Licensing 
【住所又は居所原語表記】46 Quai A. Le Gallo, F−92100 Boulogne−Billancourt, France
【Fターム(参考)】