説明

衛星通信システム、SNG基地局およびSNG車載局

【課題】SNG車載局にCSC制御回線用の変復調装置を追加することなくデータ通信用回線のBOD制御を実現する。
【解決手段】SNG基地局1とSNG車載局2との間が音声通信用のPAMA回線で常時接続されている衛星通信システムにおいて、送信側ではSNG基地局1に設けられたDAMA制御装置11からのCSC制御信号を多重化装置15で音声信号と多重化し、音声/CSC共用変調装置14からPAMA回線でSNG車載局2に通信し、受信側では受信信号を多重/分離装置27でCSC制御信号と音声信号に分離して、CSC制御信号により使用帯域を動的に拡縮するBOD制御を行うようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、SNG(Satellite News Gathering)基地局とSNG車載局との間が音声通信用のPAMA(Pre Assign Multiple Access)回線で常時接続されている衛星通信システム、およびこの衛星通信システムに使用されるSNG基地局とSNG車載局に関するものである。
【背景技術】
【0002】
事件や事故等のニュース取材に際して、衛星通信を利用してニュース素材を伝送するSNG(Satellite News Gathering)システムが利用されている。このSNGシステムは、事件・事故現場を撮影した映像・音声信号を取材現場であるSNG車載局で符号化・変調し、送信機を利用して通信衛星に向けて発射し、それをSNG基地局で受信して復調・復号するニュース素材伝送システムであり、通信衛星の見える場所ならどこからでもニュース素材を伝送することができる。また、取材現場のSNG車載局とSNG基地局の間で連絡を取るための音声通話も衛星通信を利用して行われている。
【0003】
衛星通信では、使用できる周波数帯域が限られているため、周波数帯域の有効利用がきわめて重要である。この有効利用の一環として、SNGシステムでは、データ通信の回線については、衛星回線の利用帯域を固定せずに、回線接続要求のあった時点で空いている帯域を柔軟に割り当てる「要求時割当て多元接続(Demand Assign Multiple Access :DAMA)」方式が採用されている。
また音声通話回線の一部において、予め使用する周波数を割り当てておく「固定回線割付け多元接続(Pre Assign Multiple Access :PAMA)」方式も採用されている。一般的なSNGシステムでは、これらのDAMA方式とPAMA方式が併用して使用される。
【0004】
また、近年増加している通信衛星を利用した情報通信においては、通信量の増減に応じて使用する帯域を動的に拡縮する「BOD(Bandwidth On Demand)制御」を行うことにより、周波数帯域の有効利用を図っている。BOD制御では、データ通信を行いながらDAMA親局に通信速度変更要求を行う必要があるため、一般的には、データ通信用回線と別に共通信号制御回線(Common Signaling Channel:CSC)を設けたり、データ通信用回線にCSC(Common Signaling Channel:CSC)制御信号を多重化する、といった方式が採られている。上記のCSC制御回線は固定周波数が割り当てられる。(例えば、特許文献1参照)
【0005】
【特許文献1】特開平11−331056号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の衛星通信システムは以上のように構成されているので、BOD制御を実現する為には、SNG基地局とSNG車載局にCSC制御回線用の変復調装置を別途設置しなければならないが、SNG車載局の内部はスペースに余裕がなく、変復調装置1台の追加も困難な場合が多い。
また、データ通信用回線にCSC制御信号を多重化する場合は、変復調装置の追加は必要ないが、データ通信用回線の帯域をデータとCSC制御信号で分け合うため、データ通信のスループットが低下してしまう、といった課題が生じる。
【0007】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、SNG基地局とSNG車載局間で音声通話用として一般的に利用されているPAMA回線を活用することにより、SNG車載局にCSC制御回線用の変復調装置を追加することなく、またデータ通信のスループットを低下させることなく、データ通信用回線のBOD制御を実現する衛星通信システム、SNG基地局およびSNG車載局を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明にかかる衛星通信システムは、SNG基地局とSNG車載局との間が音声通信用のPAMA回線で常時接続されている衛星通信システムにおいて、SNG基地局に設けられたDAMA制御装置からのCSC制御信号を音声信号と多重化して、PAMA回線でSNG車載局に通信することにより、使用帯域を動的に拡縮するBOD制御を行うようにしたものである。
【0009】
この発明にかかるSNG基地局は、音声通信用のPAMA回線でSNG車載局との間が常時接続されている衛星通信システムのSNG基地局において、要求時割当て多元接続(DAMA)の帯域管理・制御を行うDAMA制御装置と、このDAMA制御装置からのCSC制御信号とマイクからの音声信号を多重化する多重化装置と、この多重化装置で多重化した信号を変調する音声/CSC共用変調装置と、この音声/CSC共用変調装置で変調された信号をPAMA回線を通じてSNG車載局に送信する手段とを備えたものである。
【0010】
この発明にかかるSNG車載局は、音声通信用のPAMA回線でSNG基地局との間が常時接続されている衛星通信システムのSNG車載局において、SNG基地局からPAMA回線を通じて送信されて来る音声/CSC多重化信号を復調する音声/CSC共用変復調装置と、この音声/CSC共用変復調装置で復調された信号をCSC制御信号と音声信号に分離する多重/分離装置とを備え、多重/分離装置で分離されたCSC制御信号により使用帯域を動的に拡縮するBOD制御を行うようにしたものである。
【発明の効果】
【0011】
この発明は、DAMA制御装置からのCSC制御信号を音声信号と多重化して、PAMA回線でSNG車載局に通信するようにしたから、SNG車載局にCSC制御回線用の変復調装置を追加することなく、またデータ通信のスループットを低下させることなく、使用帯域を動的に拡縮するBOD制御を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1における衛星通信システムを図面に基づいて説明する。図1はこの発明の実施の形態1における衛星通信システムを示す構成図、図2はこの発明の実施の形態1における周波数帯域の割当を示す図、図3はこの発明の実施の形態1における音声信号の経路を示す図、図4はこの発明の実施の形態1におけるCSC制御信号の経路を示す図、図5はこの発明の実施の形態1におけるデータ通信信号の経路を示す図である。
【0013】
図1の構成図において、この発明の衛星通信システムは、SNG基地局1とSNG車載局2とサーバ局3とこれら各局を衛星通信で繋ぐ通信衛星4とからなる。
SNG基地局1には、DAMAの帯域管理・制御を行うDAMA制御装置11と、SNG車載局2との通話用のマイク12およびスピーカ13が設置されている。送信用装置としては、音声通信回線とDAMAのCSC制御回線の両方で共用する変調機能を有した音声/CSC共用変調装置14が設置されており、DAMA制御装置11とマイク12の出力が多重化装置15を経由して接続される。音声/CSC共用変調装置14で変調された多重化信号は図示していない送信手段により、PAMA回線を利用してSNG車載局2に送信される。
【0014】
SNG基地局1の受信用装置としては、音声通信回線とDAMAのCSC制御回線の両方で共用する復調機能を有した音声/CSC共用復調装置16a、16bがDAMA子局数と同じ数だけ設置されており、その出力はそれぞれCSC制御信号と音声信号を分離する分離装置17a、17bを経由してDAMA制御装置11およびスピーカ13へ接続される。
またSNG基地局1には、TV波の送信用として、映像・音声処理装置181にTV符号化装置182、TV変調装置183が接続され、TV波の受信用として、TV復調装置184、TV復号装置185が映像・音声処理装置181に接続されている。
【0015】
SNG車載局2には、SNG基地局1との通話用のマイク21およびスピーカ22と、データ通信を行うパソコンなどの情報端末23が設置されている。送受信装置として、音声通信回線とDAMAのCSC制御回線の両方で共用する変調機能と復調機能を有した音声/CSC共用変復調装置24と、データ通信用回線に利用するデータ通信用変復調装置25が設置されている。データ通信用変復調装置25はデータ伝送アダプタ26を経由して情報端末23と接続される。音声/CSC共用変復調装置24はCSC制御信号と音声信号を多重化および分離する多重/分離装置27を経由してマイク21、スピーカ22およびデータ伝送アダプタ26に接続される。また、SNG基地局1と同様に、TV波の送信用として映像・音声処理装置281にTV符号化装置282、TV変調装置283が接続され、TV波の受信用として、TV復調装置284、TV復号装置285が映像・音声処理装置281に接続されている。
【0016】
サーバ局3は、基本的にSNG車載局2と同じ構成であり、通話用のマイク31およびスピーカ32と、データ通信を行う情報端末23の代わりにサーバ装置33が設置されている。送受信装置として、音声通信回線とDAMAのCSC制御回線の両方で共用する変調機能と復調機能を有した音声/CSC共用変復調装置34と、データ通信用回線に利用するデータ通信用変復調装置35が設置されている。データ通信用変復調装置35はデータ伝送アダプタ36を経由してサーバ装置33と接続される。音声/CSC共用変復調装置34は多重/分離装置37を経由してマイク31、スピーカ32およびデータ伝送アダプタ36に接続される。
【0017】
通信衛星4は、SNG基地局1とSNG車載局2との間、SNG基地局1とSNG車載局2との間、およびSNG車載局2とサーバ局3との間を衛星通信で繋ぐもので、地上数10Kmの上空に打ち上げられている。
【0018】
図2はSNGシステムにおける周波数帯域の割当例を示す図である。図2において、使用可能周波数帯域は、PAMA回線用(音声/CSC)、DAMA回線用(データ)およびTV波用に分けられる。またPAMA回線用(音声/CSC)の周波数は、SNG基地局送信回線用周波数とSNG車載局送信回線用周波数とサーバ局送信回線用周波とからなる。PAMA回線の周波数は常時固定だが、DAMA回線用の周波数はDAMA親局からの割当やBOD制御によりその都度異なる。
【0019】
次に図1の衛星通信システムの動作について説明する。まず、音声通信時の動作について説明する。
図3は図1の構成図に音声通信用回線の信号経路のみを太線で示したものである。音声通信用回線はPAMA回線接続なので、SNG基地局1の音声/CSC共用変調装置14から変調波を出力することにより、SNG車載局2およびサーバ局3との衛星回線は接続される。SNG基地局1のマイク12から入力された音声は、多重化装置15によってDAMA制御装置11から出力されるCSC制御信号と多重化される。具体的には、従来は音声信号(32kbps)の通信のみだったPAMA回線を、音声信号(16kbps)と、さらにCSC制御信号(16kbps)とを多重化して通信する。多重化された信号は音声/CSC共用変調装置14によって変調され、アンテナから通信衛星4に向けて送信される。送信する周波数は固定であり、SNG基地局1の送信信号は全てのSNG車載局2にて受信可能である。
【0020】
SNG車載局2では、SNG基地局1から送信された信号を通信衛星4による衛星回線を通じてアンテナで受信し、音声/CSC共用変復調装置24で復調され、多重/分離装置27に送る。多重/分離装置27は受信信号を音声信号とCSC制御信号に分離し、音声信号はスピーカ22に送られ、スピーカ22から音声として出力される。一方、CSC制御信号はデータ伝送アダプタ26に送られる。
【0021】
逆に、SNG車載局2のマイク21から入力された音声は、多重/分離装置27によってデータ伝送アダプタ26から出力されるCSC制御信号と多重化され、音声/CSC共用変復調装置24によって変調され、アンテナから通信衛星4に向けて衛星回線へ送信される。送信する周波数は複数のSNG車載局2によるダブルキャリアを避けるためSNG車載局毎に個別の周波数を利用する。
SNG基地局1では、SNG車載局2から送信された信号を通信衛星4による衛星回線を通じてアンテナで受信し、音声/CSC共用復調装置16aで復調し、分離装置17aに送る。分離装置17aは受信信号を音声信号とCSC制御信号に分離し、音声信号をスピーカ13に送り、スピーカ13から音声として出力される。一方、CSC制御信号はDAMA制御装置11に送られる。
なお、多重/分離装置27で分離されたCSC制御信号、および分離装置17aで分離されたCSC制御信号は回線接続要求や後述するBOD制御などに使用される。
【0022】
次に、データ通信用の回線接続時の動作について説明する。
図4は図1の構成図にCSC制御回線の信号経路のみを太線で示したものである。データ通信用回線はDAMA接続なので、DAMA制御装置11によって周波数の割当が行われる。例として、SNG車載局2の情報端末23からサーバ局3のサーバ装置33へのデータ通信が開始された場合、データ伝送アダプタ26はDAMA制御装置11にサーバ局3とのデータ通信用回線の接続を行うために、回線接続要求信号をCSC制御信号として出力する。出力された回線接続要求信号のCSC制御信号は多重/分離装置27に送信され、音声信号と多重化される。多重化された信号は音声/CSC共用変復調装置24によって変調され、図示しない送信手段により音声通信時と同様にPAMA回線でSNG基地局1へ送信される。
【0023】
SNG基地局1はSNG車載局2から送信された信号をアンテナで受信し、音声/CSC共用復調装置16aで復調する。さらに復調された信号は分離装置17aで音声信号とCSC制御信号に分離され、回線接続要求信号のCSC制御信号はDAMA制御装置11へ送信される。DAMA制御装置11では回線接続要求信号のCSC制御信号により、回線接続制御の処理が行われ、周波数割当信号のCSC制御信号を生成する。
【0024】
DAMA制御装置11からの周波数割当信号のCSC制御信号は、多重化装置15によって音声信号と多重化され、さらに音声/CSC共用変調装置14によって変調され、音声通信時と同様に送信手段によりアンテナからPAMA回線でSNG車載局2およびサーバ局3へ送信される。SNG車載局2およびサーバ局3は、受信した多重化信号を音声/CSC共用復調装置24、34で復調し、さらに多重/分離装置27、37で音声信号と周波数割当信号のCSC制御信号に分離する。分離された周波数割当信号のCSC制御信号はデータ伝送アダプタ26、36に送信され、CSC制御信号を受け取ったデータ伝送アダプタ26、36はそれぞれのデータ通信用変復調装置25、35に対して周波数帯割当制御を行うことによって、SNG車載局2とサーバ局3の間にデータ通信用回線が接続される。このようにしてデータ通信用回線が接続された後はDAMA回線でデータ通信が行われる。図5にデータ通信用回線の信号経路を太線で示す。
【0025】
図5においては、SNG車載局2の情報端末23から送信されたデータは、データ伝送アダプタ26を介してデータ通信用変復調装置25に送られ、このデータ通信用変復調装置25により変調される。データ通信用変復調装置25で変調された信号は送信手段によりアンテナから通信衛星4による衛星回線を介してサーバ局3に送信される。サーバ局3はアンテナでデータ信号を受信し、データ通信用変復調装置35でSNG車載局2からのデータ信号を復調する。データ通信用変復調装置35で復調されたデータ信号はデータ伝送アダプタ36を介してサーバ装置33へ送られる。またサーバ局3のサーバ装置33からのデータは上記と逆の経路を通じてSNG車載局2の情報端末23に送られる。
【0026】
次に、データ通信用回線の使用帯域を動的に拡縮するBOD制御時の動作について説明する。
例として、SNG車載局2の情報端末23からサーバ局3のサーバ装置33への通信量が増加し、回線の増速を行う場合について説明する。SNG車載局2のデータ伝送アダプタ26は情報端末23からの通信量を常に監視しており、通信量が上限値を上回るとDAMA制御装置11に対して回線増速要求信号をCSC制御信号として出力する。出力された回線増速要求信号のCSC制御信号は、回線接続要求と同様の経路を通ってSNG基地局1のDAMA制御装置11に送信され、DAMA制御装置11によって処理される。
DAMA制御装置11からの回線増速信号のCSC制御信号は、周波数割当信号と同様の経路を通ってSNG車載局2およびサーバ局3のデータ伝送アダプタ26、36に送信され、データ伝送アダプタ26、36がデータ通信用変復調装置25、35を制御することによって、SNG車載局2とサーバ局3の間のデータ通信用回線の速度が増速される。
【0027】
このように、標準的に備えられているSNG基地局1−SNG車載局2間の音声通信用として用いられているPAMA回線を利用して、BOD制御を行うCSC制御信号の送受信を行うようにしたので、SNG車載局2にCSC制御回線用の変復調装置を追加することなく、またIPデータ伝送のスループットを低下させることもなく、BOD制御を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】この発明の実施の形態1における衛星通信システムを示す構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1における周波数帯域の割当を示す図である。
【図3】この発明の実施の形態1における音声信号の経路を示す図である。
【図4】この発明の実施の形態1におけるCSC制御信号の経路を示す図である。
【図5】この発明の実施の形態1におけるデータ通信信号の経路を示す図である。
【符号の説明】
【0029】
1:SNG基地局 11:DAMA制御装置
12:マイク 13:スピーカ
14:音声/CSC共用変調装置 15:多重化装置
16a、16b:音声/CSC共用復調装置 17a、17b:分離装置
181:映像・音声処理装置 182:TV符号化装置
183:TV変調装置 184:TV復調装置
185:TV復号装置
2:SNG車載局 21:マイク
22:スピーカ 23:情報端末
24:音声/CSC共用変復調装置 25:データ通信用変復調装置
26:データ伝送アダプタ 27:多重/分離装置
281:映像・音声処理装置 282:TV符号化装置
283:TV変調装置 284:TV復調装置
285:TV復号装置
3:サーバ局 31:マイク
32:スピーカ 33:サーバ装置
34:音声/CSC共用変復調装置 35:データ通信用変復調装置
36:データ伝送アダプタ 37:多重/分離装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
SNG基地局とSNG車載局との間が音声通信用のPAMA回線で常時接続されている衛星通信システムにおいて、前記SNG基地局に設けられたDAMA制御装置からのCSC制御信号を音声信号と多重化して、前記PAMA回線で前記SNG車載局に通信することにより、使用帯域を動的に拡縮するBOD制御を行うようにした衛星通信システム。
【請求項2】
SNG基地局は、DAMA制御装置からのCSC制御信号とマイクからの音声信号を多重化する多重化手段と、この多重化手段で多重化した信号をPAMA回線を利用してSNG車載局に送信する手段を有し、前記SNG車載局は、前記PAMA回線から受信した信号をCSC制御信号と音声信号に分離する分離手段と、この分離手段で分離された前記CSC制御信号をデータ伝送アダプタへ、前記分離手段で分離された前記音声信号をスピーカへそれぞれ転送する手段を有してなる請求項1に記載の衛星通信システム。
【請求項3】
音声通信用のPAMA回線でSNG車載局との間が常時接続されている衛星通信システムのSNG基地局において、要求時割当て多元接続(DAMA)の帯域管理・制御を行うDAMA制御装置と、このDAMA制御装置からのCSC制御信号とマイクからの音声信号を多重化する多重化装置と、この多重化装置で多重化した信号を変調する音声/CSC共用変調装置と、この音声/CSC共用変調装置で変調された信号を前記PAMA回線を通じて前記SNG車載局に送信する手段とを備えたSNG基地局。
【請求項4】
SNG基地局は、SNG車載局から送信されて来る信号を復調する音声/CSC共用復調装置と、この音声/CSC共用復調装置で復調された信号をCSC制御信号と音声信号に分離する分離装置とを備えてなる請求項3に記載のSNG基地局。
【請求項5】
音声通信用のPAMA回線でSNG基地局との間が常時接続されている衛星通信システムのSNG車載局において、前記SNG基地局から前記PAMA回線を通じて送信されて来る音声/CSC多重化信号を復調する音声/CSC共用変復調装置と、この音声/CSC共用変復調装置で復調された信号をCSC制御信号と音声信号に分離する多重/分離装置とを備え、前記多重/分離装置で分離されたCSC制御信号により使用帯域を動的に拡縮するBOD制御を行うようにしたSNG車載局。
【請求項6】
多重/分離手段はCSC制御信号とマイクからの音声信号を多重化する多重化手段を有し、音声/CSC共用変復調装置は前記多重/分離手段で多重化された信号を変調する変調手段を有する請求項5に記載のSNG車載局。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−278359(P2009−278359A)
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−127358(P2008−127358)
【出願日】平成20年5月14日(2008.5.14)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】