説明

表示カード

【課題】 必要時にのみ情報を表示し、正当な利用者でない者が不正利用できないようにするとともに情報を保護する。
【解決手段】 特定の特定情報60を表示する表示部1を備えた表示カードにおいて、パスワードを入力するための入力手段10と、特定情報60を記憶する特定情報記憶手段21と、パスワードを記憶するパスワード記憶手段22と、入力手段10からパスワードの入力があったときパスワード記憶手段22に記憶したパスワードと照合して適性,不適正を判断するパスワード照合手段23と、パスワード照合手段23が適正と判断したとき特定情報記憶手段21に記憶した特定情報60を表示部1に表示する特定情報表示手段24と、特定情報表示手段24による表示があったとき予め定められた所定時間を計時する計時手段25と、計時手段25が所定時間計時したとき表示部1に表示した特定情報60を非表示にする特定情報非表示手段26とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特定の情報を表示する表示部を備え、例えば、身分証明書等に用いられるICカードとしての表示カードに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、身分証明書等に用いられる表示カードとしては、例えば、特許文献1(特開2003−296678号公報)に掲載されたものが知られている。
これは、図7に示すように、表面または裏面の少なくとも一面に電気的に表示可能な表示部100と、表示部100に目視可能な画像データを表示する表示手段101と、画像データを記録する画像記録部102を備えた不揮発性の情報記録部103と、カードに対する正当な利用者であるか否かを確認する認証手段104と、認証手段104がカードに対して不正な操作が行なわれたと判断したとき画像データの内容を変更する表示変更手段105と、画像データの内容の変更に使用するパターンを生成するパターン生成手段106と、解除命令により画像データを目視可能な状態に戻す解除手段107とを備えてなる。表示変更手段105は、表示部100に表示されている画像データを非表示にする画像非表示手段、または、パターン生成手段106で生成されたパターンと画像データとを合成して表示部100に表示する画像合成手段の何れかである。
【0003】
この表示カードKaは、クレジット機能を備え常時目視可能な顔写真付きの身分証明書である。例えば、人にカードを目視させて確認させることにより身分を証明して建物内に入る場合、表示部100に表示した顔写真等の情報を目視により確認させて身分を証明する。また、利用者がクレジット機能を使用するときは、表示カードKaを端末に挿入し、暗証番号の入力を行なう。入力された暗証番号は認証手段104により照合され、正当な利用者であるか否かが判断される。このとき、正当な利用者でないと判断された場合は、クレジット機能がロックされるとともに、表示変更手段105により、画像データが非表示にされるか、または、パターンと画像データとを合成した合成画像が表示部100に表示されて利用不能になる。また、利用不能になった表示カードKaを、再度利用可能にする場合は、端末やホストシステムから解除命令を発し、解除手段107によって表示部100に画像データが表示される。解除手段107は、解除命令を受け取り、情報記録部103の画像記録部102から画像データを読み出し、表示手段101によって表示部100に画像データを表示する。
【0004】
この表示カードKaは、カードに対して不正な操作が行なわれたとき、表示部100の画像データを非表示や合成画像に変更するので、例えば、人にカードを目視させて確認させることにより身分を証明して建物内に入る場合、確認した人が目視によって正当な利用者か否かを判別することが可能となる。
【0005】
【特許文献1】特開2003−296678号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、この従来の表示カードKaにあっては、表示部100には常時目視可能な画像データが表示されており、カードに対して不正な操作が行なわれない限り表示部100が変更されず画像データが表示されている状態となるため、例えば、人にカードを目視させて確認させることにより身分を証明して建物内に入る場合、正当な利用者でない者でも顔が似ている等の理由により建物内に入場できることがあり、身分証明書として利用する場合のセキュリティが充分でないという問題があった。また、画像データが常時表示されているので、カードを紛失等した場合、画像データの情報を他人に容易に読み取られるという問題もあった。
【0007】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、必要時にのみ情報を表示し、正当な利用者でない者が不正利用できないようにするとともに、情報を保護することが可能な表示カードを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このような目的を達成するため、本発明の表示カードは、特定の特定情報を表示する表示部を備えた表示カードにおいて、パスワードを入力するための入力手段と、上記特定情報を記憶する特定情報記憶手段と、上記パスワードを記憶するパスワード記憶手段と、上記入力手段からパスワードの入力があったとき上記パスワード記憶手段に記憶したパスワードと照合して適性,不適正を判断するパスワード照合手段と、パスワード照合手段が適正と判断したとき上記特定情報記憶手段に記憶した特定情報を上記表示部に表示する特定情報表示手段と、上記特定情報表示手段による表示があったとき予め定められた所定時間を計時する計時手段と、該計時手段が所定時間計時したとき上記表示部に表示した特定情報を非表示にする特定情報非表示手段とを備えて構成している。
【0009】
これにより、表示カードを使用するときは、通常時は表示部に特定情報が表示されていないので、パスワードを入力して特定情報を表示させる。入力手段によりパスワードを入力すると、パスワード照合手段により、予めパスワード記憶手段に記憶されているパスワードと照合してパスワードの適正,不適正が判断される。パスワード照合手段により、入力したパスワードが適正と判断されると、特定情報表示手段により、予め特定情報記憶手段に記憶されている特定情報が表示部に表示される。例えば、人にカードを目視させて確認させることにより身分を証明して建物内に入る場合は、表示部に特定情報を表示させた状態で確認させる。この表示カードは、通常時は表示部に特定情報が表示されておらず、パスワードを入力しないと特定情報が表示されないため、通常時の状態で他人がカードを入手し、例えば、人にカードを目視させて確認させることにより身分を証明して建物内に入る場合、確認した人がカード提示者が正当な利用者であるか否かをすぐに判別できるので、カードの不正利用を防ぐことができる。また、この表示カードは、計時手段により予め定められた所定時間を計時すると、特定情報非表示手段によって、特定情報を非表示にさせる。これにより、特定情報を必要時にのみ表示させることができるので、通常時の状態でカードを紛失等した場合でも、表示部に特定情報が表示されていないので、特定情報を他人に読み取られることがなく、情報を保護することができる。
【0010】
そして、必要に応じ、上記入力手段からの所定の入力に基づいて、特定情報表示手段が表示した特定情報を強制的に非表示にする強制非表示手段を備えて構成している。これにより、所定時間の計時を待たずに、特定情報をいつでも非表示にすることができるので、特定情報を表示する必要がなくなったら、すぐに表示部を非表示にすることができ、そのため、特定情報を他人に読み取られる危険性が減少し、情報を保護することができる。
【0011】
また、必要に応じ、上記特定情報非表示手段は、特定情報を該特定情報とは無関係の無関係情報に書き換える機能を備え、上記特定情報表示手段は、上記無関係情報を上記特定情報に書き換える機能を備えて構成している。特定情報非表示手段により、表示部に表示されている特定情報に無関係情報を上書きし、無関係情報を表示部に表示させる。特定情報表示手段により、表示部に表示されている無関係情報に特定情報を上書きし、特定情報を表示部に表示させる。特定情報と無関係情報とを互いに上書きして書き換えることにより、特定情報を表示及び非表示にすることができる。表示部が電子ペーパーのものに有効である。
【0012】
更に、必要に応じ、メイン電源と、予め付設されたサブ電源とを備え、上記特定情報表示手段による表示があった後、上記所定時間の間に上記メイン電源の電源供給が可能か不能かを検知するメイン電源検知手段と、該メイン電源検知手段が不能を検知したとき上記サブ電源を有効にする電源切換手段とを備えて構成している。
例えば、メイン電源としては、ボタン型等の着脱可能なものと、太陽電池等の固定型のものがあるが、本発明では、これら何れのメイン電源にも対応できる。
即ち、例えば、着脱可能なメイン電源の場合、特定情報が表示されている状態でメイン電源が取外されると、メイン電源検知手段がメイン電源による電源供給の不能を検知し、電源切換手段によりサブ電源に切り換えられる。表示部が、電力がなくても半永久的に情報を表示できる電子ペーパー等で構成されている場合、特定情報が表示されている状態で正当な利用者でない者がカードを入手してメイン電源を取外すと、カード内に内蔵されているマイクロコンピュータは作動しなくなるので、特定情報非表示手段が行なわれなくなって、特定情報が表示部に表示されたままの状態となる。この状態では、カードを不正利用される可能性があるが、サブ電源に切り換わることでマイクロコンピュータが正常に作動し、計時手段により予め定められた所定時間を計時すると、特定情報非表示手段によって、特定情報を非表示にさせるので、カードの不正利用を防ぐことができる。
また、例えば、固定型の太陽電池の場合、特定情報が表示されている状態で太陽光が遮断され、メイン電源からの電源供給が行なわれなくなると、メイン電源検知手段がメイン電源による電源供給の不能を検知し、電源切換手段によりサブ電源に切り換えられる。そのため、上記のように、電力がなくても半永久的に情報を表示できる電子ペーパー等で構成されている場合に極めて有効である。
【0013】
更にまた、必要に応じ、メイン電源を備え、上記特定情報表示手段による表示があった後、上記メイン電源の電源供給が可能か不能かを検知するメイン電源検知手段と、該メイン電源検知手段が不能を検知したとき特定情報表示手段が表示した特定情報を消去する表示消去手段とを備えて構成している。
例えば、メイン電源としては、ボタン型等の着脱可能なものと、太陽電池等の固定型のものがあるが、本発明では、これら何れのメイン電源にも対応できる。
即ち、例えば、着脱可能なメイン電源の場合、特定情報が表示されている状態でメイン電源が取外されると、メイン電源検知手段がメイン電源による電源供給の不能を検知し、表示消去手段によって、特定情報が表示部から消去される。特定情報が表示されている状態で正当な利用者でない者がカードを入手した場合、メイン電源が着いているときは、計時手段により予め定められた所定時間を計時すると、特定情報非表示手段によって、特定情報を非表示にさせ、メイン電源を取外したときは、表示消去手段によって、すぐに特定情報が表示部から消去されるので、カードの不正利用を防ぐことができる。
また、例えば、固定型の太陽電池の場合、特定情報が表示されている状態で太陽光が遮断され、メイン電源からの電源供給が行なわれなくなると、メイン電源検知手段がメイン電源による電源供給の不能を検知し、表示消去手段によって、特定情報が表示部から消去される。
【0014】
そしてまた、必要に応じ、上記パスワード照合手段が不適正と判断したとき、不適正な入力があったとして当該不適正入力の数をカウントする不適正入力カウント手段と、該不適正入力カウント手段が予め定めた不適正入力回数になったとき上記特定情報表示手段の機能を停止するロック手段とを備えて構成している。入力手段によりパスワードを入力すると、パスワード照合手段により、予めパスワード記憶手段に記憶されているパスワードと照合してパスワードの適正,不適正が判断される。パスワード照合手段により、入力したパスワードが不適正と判断されると、再度パスワードを入力することになる。このとき、不適正入力カウント手段により、不適正入力の回数をカウントし、予め定められた不適正入力回数になると、ロック手段により特定情報表示手段の機能が停止される。特定情報表示手段の機能が停止されると、それ以降に適正なパスワードを入力しても特定情報は表示されない。正当な利用者でないものがカードを不正利用しようとした場合、パスワードをランダムに入力し、これを何度も繰り返すと適正なパスワードを解明されることがあるが、不適正入力カウント手段により、予め定めた不適正入力回数しかパスワードを入力することができないので、パスワードを知らない者が特定情報を表示させることは非常に困難であり、そのため、カードの不正利用を防ぐことができるとともに、特定情報を保護することができる。
【0015】
また、必要に応じ、上記入力手段を押釦キーで構成し、上記パスワード照合手段が適正と判断したとき、上記特定情報表示手段が機能する前に該特定情報表示手段の機能を許容するための別のパスワードの入力を求めて上記押釦キーの押釦頻度を均一にする押釦頻度均一手段を備えて構成している。パスワードを何度も入力すると、パスワードで使用されているキーが他のキーと比較して変色,劣化の度合いが大きくなって指痕が目立つようになる。そのため、正当な利用者でない者にパスワードが解明されることがあるが、パスワード照合手段でパスワードが適正と判断された後に別のパスワードを入力させることで、パスワードで使用されているキー以外のキーも押すことになるので、各キーの押釦頻度が均一になって汚れが目立たなくなり、指痕によってパスワードが解明されることを防ぐことができる。
【0016】
更に、必要に応じ、上記表示部を、電子ペーパーで構成している。電子ペーパーは、表示内容を電気的に書き換えることができ、電源の切断後も半永久的に表示内容を維持できる。表示内容の書き換え時に微量の電力を消費するが、バックライトを用いないため、液晶パネル等のディスプレイと比べて消費電力が少なく、電源の充電,取替えを行なう必要性が減少する。電子ペーパーを用いると、例えば、ボタン電池のような電源の容量は小さいが軽量且つ厚さの薄い電源を使用することができ、そのため、カード自体を軽量かつ厚さを薄くして製造することができるので、身分証明書等の携帯品として便利になる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の表示カードによれば、通常時は表示部に特定情報が表示されておらず、パスワードを入力しないと特定情報が表示されないため、通常時の状態で他人がカードを入手し、例えば、人にカードを目視させて確認させることにより身分を証明して建物内に入る場合、確認した人がカード提示者が正当な利用者であるか否かをすぐに判別できるので、カードの不正利用を防ぐことができる。また、特定情報を必要時にのみ表示させることができるので、通常時の状態でカードを紛失等した場合でも、表示部に特定情報が表示されていないため、特定情報を他人に読み取られることがなく、情報を保護することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係る表示カードを説明する。
図1乃至図5に示す本発明の実施の形態に係る表示カードKの基本的構成は、表示部1と、入力手段10と、制御部20と、メイン電源40と、サブ電源50とを備えてなる。
【0019】
メイン電源40は、図1に示すように、カードの外側に着脱可能に設けられ、ボタン電池で構成されている。このメイン電源40は、制御部20へ電源を供給している。
【0020】
サブ電源50は、図1に示すように、カードに付設され、キャパシタで構成されている。通常は作動していないが、電源切換手段33が作動したとき、メイン電源40に換わって制御部20へ電源を供給する。
【0021】
表示部1は、図1及び図2に示すように、電子ペーパーで構成され、カードの表面に設けられている。この表示部1には、特定の特定情報60若しくは、特定情報60とは無関係の無関係情報70が表示される。特定情報60は、情報内容を書き換えることが可能なデータであり、外部装置によって情報の追加,削除,変更等が可能である。また、無関係情報70としては、例えば、白や黒等の全面無地の画像、あるいは、写真や絵等の画像やこれらの合成画像をいい、実施の形態では、情報内容を書き換えることが不可能な固定データにしている。
【0022】
入力手段10は、図1及び図2に示すように、押釦キー11で構成され、カードの表面に設けられている。この押釦キー11は、10キー12と、方向キー13と、消去キー14とで構成されている。
【0023】
制御部20は、図1に示すように、特定情報記憶手段21と、パスワード記憶手段22と、パスワード照合手段23と、特定情報表示手段24と、計時手段25と、特定情報非表示手段26と、強制非表示手段27と、押釦頻度均一手段28と、不適正入力カウント手段29と、ロック手段31と、メイン電源検知手段32と、電源切換手段33とを備えてなる。この各手段は、カード内に内蔵されたマイクロコンピュータのCPU,揮発性メモリ,不揮発性メモリ等の機能によって実現される。
【0024】
特定情報記憶手段21は、特定情報60を記憶するもので、不揮発性メモリの機能によって実現されている。特定情報60は、外部装置である書込装置80から入力され、インターフェイス34を介して不揮発性メモリに書き込まれて記憶される。特定情報60は、少なくとも、顔写真61,氏名62,会社名63,発行日64が記載される。また、QRコード65等を記載しても良い。QRコード65は、端末機でコードを読み取ると、情報基地センターへアクセスされるようになっている。不揮発性メモリには、上記の無関係情報70も記憶される。
【0025】
パスワード記憶手段22は、パスワードを記憶するもので、不揮発性メモリの機能によって実現されている。パスワードは、外部装置である書込装置80から入力され、インターフェイス34を介して不揮発性メモリに書き込まれて記憶される。パスワードは、複数の数字を組み合わせて作成される。
【0026】
パスワード照合手段23は、入力手段10により入力されたパスワードと、パスワード記憶手段22により不揮発性メモリに記憶されているパスワードを照合し、入力されたパスワードの適正,不適正を判断する。
【0027】
特定情報表示手段24は、パスワード照合手段23により入力されたパスワードが適正と判断されたとき、特定情報記憶手段21により不揮発性メモリに記憶された特定情報60を読み出し、特定情報60を無関係情報70に上書きして表示部1に特定情報60を表示させる。
【0028】
計時手段25は、特定情報表示手段24による表示があったとき予め定められた所定時間を計時する。計時する所定時間は、外部装置である書込装置80から入力され、インターフェイス34を介して不揮発性メモリに書き込まれて記憶される。特定情報表示手段24により表示部1に特定情報60を表示させたとき、計時し始め、所定時間を計時すると、後述の特定情報非表示手段26を作動させる。
【0029】
特定情報非表示手段26は、計時手段25が所定時間を計時したとき、表示部1に表示した特定情報60を非表示にするもので、特定情報60を特定情報60とは無関係の無関係情報70に書き換える機能を備えて構成されている。詳しくは、不揮発性メモリに記憶されている無関係情報70を読み出して特定情報60に上書きし、表示部1に無関係情報70を表示させる。
【0030】
強制非表示手段27は、入力手段10の消去キー14が押されたとき、特定情報非表示手段26を作動させて、不揮発性メモリに記憶されている無関係情報70を読み出して特定情報60に上書きし、表示部1に無関係情報70を表示させる。
【0031】
押釦頻度均一手段28は、パスワード照合手段23が適正と判断したとき、特定情報表示手段24が機能する前に特定情報表示手段24の機能を許容するための別のパスワードの入力を求めて、押釦キー11の押釦頻度を均一にする。別のパスワードは、外部装置である書込装置80から入力されたインターフェイス34を介して不揮発性メモリに書き込まれて記憶される。別のパスワードは、パスワードで使用されていない数字を少なくとも1つ以上含んでいることが望ましい。また、別のパスワードは乱数であっても良い。パスワード照合手段23により、入力されたパスワードが適正と判断されたとき、表示部1に別のパスワードを求めるガイダンスを表示し、ガイダンス通りに入力された別のパスワードが適正と判断されると、特定情報表示手段24を作動させる。
【0032】
不適正入力カウント手段29は、パスワード照合手段23が不適正と判断したとき、不適正な入力があったとして不適正入力の数をカウントするものである。
【0033】
ロック手段31は、不適正入力カウント手段29が予め定めた不適正入力回数になったとき特定情報表示手段24の機能を停止するものである。不適正入力回数は、外部装置である書込装置80から入力され、インターフェイス34を介して不揮発性メモリに書き込まれて記憶される。パスワード照合手段23により、入力されたパスワードが不適正と判断されたとき、不適正入力カウント手段29が不適正入力をカウントし始め、その入力回数が不適正入力回数に達したとき、ロック手段31を作動させる。ロック手段31は、特定情報表示手段24の機能をロックして、無関係情報70に特定情報60を上書きできないようにする。
【0034】
メイン電源検知手段32は、メイン電源40の電源供給が可能か不能かを検知するもので、表示部1に特定情報60が表示されている状態でメイン電源40による電源供給の不能が検知されたとき、電源切換手段33を作動させる。実施の形態では、メイン電源40は、カードの外側に着脱可能に設けられ、ボタン電池で構成されているので、メイン電源検知手段32は、メイン電源40が取外されたとき、これを検知する。
【0035】
電源切換手段33は、メイン電源検知手段32が、メイン電源40が取外されたとき、即ち、メイン電源40による電源供給の不能を検知したとき、サブ電源50を有効にするもので、制御部20への電源の供給元をメイン電源40からサブ電源50に切り換える。
【0036】
このように構成される本実施の形態に係る表示カードKによれば、以下のように作用する。ここでは、表示カードKを身分証明書として使用した場合で説明する。身分証明書としての表示カードKは、建物等の入口にいる守衛の人にカードを目視させて確認させることにより身分を証明して建物内に入る場合等に用いられる。
【0037】
先ず、表示カードKの設定について説明すると、図3に示すように、予め表示カードKに外部装置である書込装置80からデータを書き込んでおく。詳しくは、表示カードKと書込装置80とをインターフェイス34を介して接続し(1−1)、カード内に内蔵されているマイクロコンピュータの不揮発性メモリを読み出す(1−2)。この不揮発性メモリからなる特定情報記憶手段21に、特定情報60としての顔写真61,氏名62,会社名63,発行日64,QRコード65を入力して記憶させる(1−3−1)。同様に、パスワード記憶手段22に、複数の数字からなるパスワードを入力して記憶させる(1−3−2)。また、不揮発性メモリに、計時手段25で用いる計時開始から特定情報非表示手段26を作動させるまでの所定時間を設定して記憶させる(1−3−3)。更に、不揮発性メモリに、押釦頻度均一手段28で用いるパスワードに使用されていない数字を少なくとも1つ以上含む別のパスワードを入力して記憶させる(1−3−4)。更にまた、不揮発性メモリに、不適正入力カウント手段29で用いる不適正入力の回数を設定して記憶させる(1−3−5)。これらの情報及び設定は、書込装置80から入力することで書き換えることが可能である。また、無関係情報70を入力して不揮発性メモリに記憶させる(1−3−6)。この無関係情報70は固定データとして記憶させるので、不揮発性メモリに記憶させる操作は、初期のみ行なえば良い。各情報及び設定を不揮発性メモリに記憶させたら、無関係情報70に書き換えて表示部1に無関係情報70を表示し(1−4)、使用可能な状態にする(1−5)。
【0038】
即ち、通常時は、図2(A)に示すように、表示カードKの表示部1には無関係情報70が表示されている(2−1)。この状態で、建物等の入口付近にきたら、押釦キー11によってパスワードを入力し、図2(B)に示すように、表示部1に特定情報60を表示させる。詳しくは、図4に示すように、入力手段10により、押釦キー11を操作してパスワードを入力する(2−2)。入力されたパスワードは、パスワード照合手段23により、パスワード記憶手段22に記憶されているパスワードと照合して、その適正,不適正が判断される(2−3)。入力されたパスワードがパスワード照合手段23により適正であると判断されると(2−3YES)、押釦頻度均一手段28を作動させる。押釦頻度均一手段28は、表示部1に別のパスワードを求めるガイダンスを表示し、別のパスワードがガイダンス通りに入力されると(2−4)、特定情報表示手段24を作動させる。特定情報表示手段24は、特定情報記憶手段21に記憶されている特定情報60を読み出し、無関係情報70に上書きして表示部1に特定情報60を表示させる(2−5)。
【0039】
この状態で、守衛の人に特定情報60を目視させて、自らが入場可能な人物であることを証明し、建物内に入場する。この場合、特定情報60にQRコード65を設けてあるので、顔と顔写真61とが似ている等の理由により、目視のみでは正当な利用者か否かを判別しにくいとき、守衛の人が端末機によってコードを読み取り、情報基地センターへアクセスして本人確認を行なうことができ、それだけ、セキュリティが向上する。
【0040】
特定情報表示手段24が、表示部1に特定情報60を表示させると、計時手段25が作動する(2−6)。この計時手段25により、計時が開始し、予め設定した所定時間を計時すると、特定情報非表示手段26を作動させる。特定情報非表示手段26は、固定データである無関係情報70を読み出して特定情報60に上書きし、表示部1に無関係情報70を表示させる(2−1)。
【0041】
次に、例えば、本表示カードKを落とす等して紛失し、不正利用されようとする場合について説明する。通常時は表示部1に特定情報60が表示されておらず、パスワードを入力しないと特定情報60が表示されないため、通常時の状態で他人がカードを入手しても、守衛の人がカード提示者が正当な利用者であるか否かをすぐに判別できるので、カードの不正利用を防ぐことができる。
即ち、本発明の表示カードKは、表示部1に無関係情報70が表示されているので、特定情報60が非表示の状態で紛失してもカードを不正利用されたり、カードから特定情報60を読み取られたりしない。詳しくは、図5に示すように、紛失したときは(3−1)、表示部1に無関係情報70が表示されているので(3−2NO)、このままの状態では、建物等の入口にいる守衛の人にカードを提示しても身分を証明することができず、建物内に入ることができない(3−8)。また、無関係情報70は、特定情報60とは無関係の情報なので、カードから特定情報60を読み取られることがない。従って、表示カードKを正当な利用者でないものが利用しようとした場合、パスワードを入力して特定情報60を表示させる必要がある。しかし、パスワード60は複数の数字で構成されているので、一度の入力でパスワードを解明することは困難である。
【0042】
また、正当な利用者でない者が、カードを不正利用するには、適正なパスワードを入力しなければならないが、パスワードを知らない者が適正なパスワードを入力することは非常に困難であり、仮に、パスワードを入力しようとしても、図4に示すように、入力されたパスワードは、パスワード照合手段23により、パスワード記憶手段22に記憶されているパスワードと照合されて、その適正,不適正が判断される(2−3)。この場合、一般には入力されるパスワードは誤っていることがほとんどなので、入力されたパスワードはパスワード照合手段23により不適正であると判断され(2−3NO)、不適正入力カウント手段29が作動させられる(2−7)。不適正入力カウント手段29は、予め不揮発性メモリに設定されている不適正入力回数内であれば(2−7YES)、入力手段10を作動させる(2−2)。そして、再度パスワードを入力し、パスワード照合手段23を作動させる。この操作が何度か繰り返され、不適正入力回数に達すると(2−7NO)、ロック手段31が作動させられる(2−8)。ロック手段31は、特定情報表示手段24の機能をロックするので、表示部1には無関係情報70が表示されたままの状態となる。そのため、カードの不正利用を防ぐことができるとともに、特定情報60を保護することができる。
【0043】
尚、ロック手段31が作動した後、表示カードKが正当な利用者に戻り、再び表示カードKを利用する場合は、書込装置80に接続し、新たに書込装置80からデータを書き込んでカードを使用可能な状態にすれば良い。
【0044】
また、本発明の表示カードKは、表示部1に特定情報60が表示された状態で紛失しても(3−1,3−2YES)、カードを不正利用されたり、カードから特定情報60を読み取られる危険性が少ない。詳しくは、図5に示すように、特定情報表示手段24は、特定情報60を表示させるとともに計時手段25を作動させるので、表示部1に特定情報60が表示された状態で紛失したときは、計時手段25が作動している状態となる。計時手段25は、予め不揮発性メモリに設定された所定時間を計時すると(3−3YES)、特定情報非表示手段26を作動させる(3−7)。特定情報非表示手段26は、固定データである無関係情報70を読み出して特定情報60に上書きし、表示部1に無関係情報70を表示させる(3−8)。即ち、表示部1に特定情報60が表示された状態で紛失しても、特定情報60は僅かな時間しか表示されないので、カードを不正利用されたり、他人に情報を読み取られる危険性が減少する。
【0045】
更にまた、表示部1に特定情報60が表示された状態で紛失した場合において、メイン電源40が取外され、表示がそのままになることが考えられる。即ち、メイン電源40が取外されると制御部20の機能が停止され、表示部1は電子ペーパーで構成されており、電子ペーパーは電源がなくても表示を維持する特徴があるため、表示部1に特定情報60が表示されたままの状態となるが、この表示カードKは、メイン電源40を取外されても表示部1を非表示にすることができる。
【0046】
詳しくは、図5に示すように、表示部1に特定情報60が表示された状態でメイン電源40が取外されると(3−4YES)、メイン電源検知手段32が作動する(3−5)。メイン電源検知手段32は、メイン電源40による電源供給の不能を検知し、電源切換手段33を作動させる(3−6)。電源切換手段33は、カードに付設されたサブ電源50を有効にし、サブ電源50によって、制御部20の機能を作動させる。表示部1は特定情報60が表示された状態なので(3−2YES)、計時手段25が作動している状態となる(3−3)。計時手段25は、予め不揮発性メモリに設定された所定時間を計時すると(3−3YES)、特定情報非表示手段27を作動させる(3−7)。特定情報非表示手段27は、固定データである無関係情報70を読み出して特定情報60に上書きし、表示部1に無関係情報70を表示させる(3−8)。即ち、表示部1に特定情報60が表示された状態でメイン電源40を取外しても、制御部20の機能は停止されず、表示部1を非表示にすることができるので、特定情報60は僅かな時間しか表示されず、それだけ、カードを不正利用されたり、他人に情報を読み取られる危険性が減少する。
【0047】
また、本実施の形態において、特定情報60が表示中の紛失事故を確実に防止するには、強制非表示手段27を作動させても良い(2−9)。強制非表示手段27は、入力手段10により、消去キー14を押すことで作動させられ、作動するとすぐに特定情報非表示手段26を作動させて表示部1に無関係情報70を表示させる(2−1)。この場合、所定時間の計時を待たずに、特定情報60をいつでも非表示にすることができるので、特定情報60を表示する必要がなくなったら、すぐに表示部1を非表示にさせることができ、そのため、特定情報60を他人に読み取られる危険性が減少し、情報を保護することができる。
【0048】
また、表示カードKの表示部1は、電子ペーパーを用いているので、特定情報60と無関係情報70とを書き換えるときのみ電力を消費するため、外部電源を必要としなくなり、電源の容量は小さいが軽量且つ厚さの薄いボタン電池を使用することができ、そのため、カード自体を軽量かつ厚さを薄くして製造することができるので、身分証明書等の携帯品として便利である。
【0049】
図6には、本発明の別の実施の形態に係る表示カードKの例を示している。これは、制御部20が表示消去手段35を備えている場合である。
【0050】
表示消去手段35は、メイン電源検知手段32がメイン電源40による電源供給の不能を検知したとき、特定情報表示手段24が表示した特定情報60を消去する。サブ電源50に切り換わると、表示消去手段35が作動する。表示消去手段35は、特定情報非表示手段26を作動させる。
【0051】
この表示カードKは、表示部1に特定情報60が表示されている状態でメイン電源40が取外されると(4−1)、メイン電源検知手段32がメイン電源40による電源供給の不能を検知し(4−2)、電源切換手段33が作動してサブ電源50が有効になる(4−3)。サブ電源50に切り換わると、表示消去手段35が作動し(4−4)、この表示消去手段35によって、特定情報非表示手段26が作動させられる。特定情報非表示手段26は、固定データである無関係情報70を読み出して特定情報60に上書きし、表示部1に無関係情報70を表示させる(4−5)。即ち、表示部1に特定情報60が表示された状態でメイン電源40を取外すと、すぐに表示部1が非表示になるので、それだけ、カードの不正利用を防ぐことができるとともに、他人に情報を読み取られる危険性が減少する。
その他の構成,作用,効果は上述の実施の形態と同様である。
【0052】
尚、上記実施の形態において、特定情報60を上述の内容としたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、身分を証明できる内容であれば良く、適宜変更して差支えない。
また、上記実施の形態において、特定情報60にQRコード65を設けたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、端末機で読み取れるものであればバーコード等でも良く、適宜変更して差支えない。
更に、上記実施の形態において、無関係情報70を固定データで構成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、書き換え可能なデータであっても良く、適宜変更して差支えない。加えて、1枚のカードに集約して複数の情報を持たせることができるので、異なる暗証番号を使用することにより、複数の人がカードを共有したり、または、使用場所によって使い分けることが可能である。
【0053】
尚また、上記実施の形態において、入力手段を押釦キー11で構成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、ジョグダイヤル等でも良く、適宜変更して差支えない。
また、上記実施の形態において、押釦キー11を10キーで構成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、英字等でも良く、適宜変更して差支えない。
更に、上記実施の形態において、メイン電源40を着脱型のボタン電池で構成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、固定型の太陽電池等でも良く、適宜変更して差支えない。この太陽電池の場合は、特定情報が表示されている状態で太陽光が遮断され、メイン電源からの電源供給が行なわれなくなると、メイン電源検知手段がメイン電源による電源供給の不能を検知し、電源切換手段によりサブ電源に切り換えられる。そのため、上記と同様に、電力がなくても半永久的に情報を表示できる電子ペーパーの場合に極めて有効である。
【0054】
また、本表示カードKに、揮発性メモリを備えても良い。この揮発性メモリにより、例えば、押釦キーで数式計算等を行なうことができ、電子計算機として使用することができる。更に、磁気カードを用いて構成した場合は、タイムカードとして使用することができる。更にまた、上記実施の形態では、本表示カードを身分証明書として使用したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、多様な用途に使用可能である。例えば、繰り返し使用可能なことから、遊園地のフリーパス券等に応用でき、従来のICカードと比較してリユース性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の実施の形態に係る表示カードの機能手段を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る表示カードを示し、(A)は無関係情報が表示されている状態を示す図、(B)は特定情報が表示されている状態を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る表示カードに書込装置からデータを書き込んで使用可能状態にするときのフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態に係る表示カードを使用する場合のフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態に係る表示カードを紛失した場合の機能を示すフローチャートである。
【図6】本発明の別の実施の形態に係る表示カードのメイン電源を取外したときの機能を示すフローチャートである。
【図7】従来の表示カードの一例を示す図である。
【符号の説明】
【0056】
K 表示カード
1 表示部
10 入力手段
11 押釦キー
12 10キー
13 方向キー
14 消去キー
20 制御部
21 特定情報記憶手段
22 パスワード記憶手段
23 パスワード照合手段
24 特定情報表示手段
25 計時手段
26 特定情報非表示手段
27 強制非表示手段
28 押釦頻度均一手段
29 不適正入力カウント手段
31 ロック手段
32 メイン電源検知手段
33 電源切換手段
34 インターフェイス
35 表示消去手段
40 メイン電源
50 サブ電源
60 特定情報
61 顔写真
62 氏名
63 会社名
64 発行日
65 QRコード
70 無関係情報
80 書込装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定の特定情報を表示する表示部を備えた表示カードにおいて、
パスワードを入力するための入力手段と、上記特定情報を記憶する特定情報記憶手段と、上記パスワードを記憶するパスワード記憶手段と、上記入力手段からパスワードの入力があったとき上記パスワード記憶手段に記憶したパスワードと照合して適性,不適正を判断するパスワード照合手段と、パスワード照合手段が適正と判断したとき上記特定情報記憶手段に記憶した特定情報を上記表示部に表示する特定情報表示手段と、上記特定情報表示手段による表示があったとき予め定められた所定時間を計時する計時手段と、該計時手段が所定時間計時したとき上記表示部に表示した特定情報を非表示にする特定情報非表示手段とを備えたことを特徴とする表示カード。
【請求項2】
上記入力手段からの所定の入力に基づいて、特定情報表示手段が表示した特定情報を強制的に非表示にする強制非表示手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の表示カード。
【請求項3】
上記特定情報非表示手段は、特定情報を該特定情報とは無関係の無関係情報に書き換える機能を備え、上記特定情報表示手段は、上記無関係情報を上記特定情報に書き換える機能を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の表示カード。
【請求項4】
メイン電源と、予め付設されたサブ電源とを備え、上記特定情報表示手段による表示があった後、上記所定時間の間に上記メイン電源の電源供給が可能か不能かを検知するメイン電源検知手段と、該メイン電源検知手段が不能を検知したとき上記サブ電源を有効にする電源切換手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の表示カード。
【請求項5】
メイン電源を備え、上記特定情報表示手段による表示があった後、上記メイン電源の電源供給が可能か不能かを検知するメイン電源検知手段と、該メイン電源検知手段が不能を検知したとき特定情報表示手段が表示した特定情報を消去する表示消去手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の表示カード。
【請求項6】
上記パスワード照合手段が不適正と判断したとき、不適正な入力があったとして当該不適正入力の数をカウントする不適正入力カウント手段と、該不適正入力カウント手段が予め定めた不適正入力回数になったとき上記特定情報表示手段の機能を停止するロック手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至5何れかに記載の表示カード。
【請求項7】
上記入力手段を押釦キーで構成し、上記パスワード照合手段が適正と判断したとき、上記特定情報表示手段が機能する前に該特定情報表示手段の機能を許容するための別のパスワードの入力を求めて上記押釦キーの押釦頻度を均一にする押釦頻度均一手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至6何れかに記載の表示カード。
【請求項8】
上記表示部を、電子ペーパーで構成したことを特徴とする請求項1乃至7何れかに記載の表示カード。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−26059(P2009−26059A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−188297(P2007−188297)
【出願日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【出願人】(000146663)株式会社新興製作所 (60)
【Fターム(参考)】