説明

表示システムおよび車載装置

【課題】車載装置と携帯端末装置とを連携させる場合に、携帯端末装置/サーバ装置間の通信量を削減しつつ、車載装置に対して応答性の良い表示画面を表示すること。
【解決手段】描画パーツ取得部が、描画用部品をあらわす描画パーツおよび描画パーツを描画する際の位置関係をあらわす位置情報をサーバ装置から取得し、記憶部が、描画パーツ取得部によって取得された描画パーツおよび位置情報を描画パーツ情報として記憶し、表示画面生成部が、記憶部から読み出した描画パーツ情報に基づいて表示部に表示する表示画面を生成し、画面送信部が、表示画面生成部によって生成された表示画面を車載装置へ送信するように表示システムを構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、表示部を有する車載装置と携帯端末装置とで車載装置の表示部に対する画面の表示を行う表示システムおよび車載装置に関し、特に、携帯端末装置/サーバ装置間の通信量を削減しつつ、車載装置に対して応答性の良い表示画面を表示することができる表示システムおよび車載装置に関する。
【背景技術】
【0002】
GPS(Global Positioning System)を利用したカーナビゲーションシステムの普及に伴い、車両には、ナビゲーション機能を有する車載装置が搭載される場合が多くなってきた。また、車載装置の多機能化を求めるユーザニーズに応えるために、車載装置の多機能化も顕著となってきている。
【0003】
たとえば、車載装置には、ナビゲーション機能に加えて、テレビ受信機能、CD(Compact Disc)再生機能、DVD(Digital Versatile Disk)再生機能などの多くの機能が盛り込まれることも多い。しかし、車載装置の多機能化は車載装置の高価格化を招くため、ユーザにとって好ましいものではない。
【0004】
一方、携帯電話などの携帯端末装置は、低価格でありながら、ナビゲーション機能や音楽再生機能を有するものも普及してきている。また、ブルートゥース(登録商標)などの近距離無線通信機能を搭載する携帯端末装置も普及してきたことから、かかる近距離無線通信機能で携帯端末装置と車載装置とを連携させ、携帯端末装置側の機能を車載装置側で利用する取り組みもなされている。これにより、車載装置の低価格化を図ることが可能となる。
【0005】
たとえば、特許文献1には、携帯端末装置の画面に表示される表示画面を車載装置へ送信し、車載装置のディスプレイに対して携帯端末装置で生成された表示画面を表示する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−244343号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の技術では、携帯端末装置がサーバ装置と通信する際のデータサイズや通信料金については考慮されていなかった。このため、車載装置を低価格化しても、車載装置を利用するユーザの金銭的負担が大きくなってしまったり、通信待ち時間が長期化したりという問題があった。
【0008】
たとえば、携帯端末装置が、サーバ装置からナビゲーション用アプリケーションプログラム(以下、単に「アプリ」と記載する)をダウンロードする場合、ダウンロードするアプリには、アプリとのマンマシンインタフェースを担う操作画面などの表示画面が含まれている。このため、アプリのデータサイズは大きいものとなり、サーバとの通信が従量制の料金体系である場合には、ユーザの金銭的負担が大きくなってしまう。
【0009】
また、サーバとの通信が定額制の料金体系であったとしても、ダウンロードに要する時間が長期化してしまう。特に、ナビゲーションを行うアプリのようにリアルタイム性が求められるアプリの場合、追加データ(たとえば、地図データ)のダウンロードにおいて通信待ちが発生するとナビゲーション機能自体に支障をきたしてしまうことになる。
【0010】
これらのことから、車載装置と携帯端末装置とを連携させる場合に、携帯端末装置/サーバ装置間の通信量を削減しつつ、車載装置に対して応答性の良い表示画面を表示することができる表示システムあるいは車載装置をいかにして実現するかが大きな課題となっている。
【0011】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、車載装置と携帯端末装置とを連携させる場合に、携帯端末装置/サーバ装置間の通信量を削減しつつ、車載装置に対して応答性の良い表示画面を表示することができる表示システムおよび車載装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、表示部を有する車載装置と携帯端末装置とで前記表示部に対する画面の表示を行う表示システムであって、前記画面を構成する描画用部品をあらわす描画パーツおよび前記描画パーツを描画する際の位置関係をあらわす位置情報をサーバ装置から取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記描画パーツおよび前記位置情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段から読み出した前記描画パーツおよび前記位置情報に基づいて前記表示部に表示する表示画面を生成する表示画面生成手段と、前記表示画面生成手段によって生成された前記表示画面を前記表示部へ表示させる表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、表示部を備えており、携帯端末装置と連携して前記表示部に対する画面の表示を行う車載装置であって、前記画面を構成する描画用部品をあらわす描画パーツおよび前記描画パーツを描画する際の位置関係をあらわす位置情報を前記携帯端末装置から取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記描画パーツおよび前記位置情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段から読み出した前記描画パーツおよび前記位置情報に基づいて前記表示部に表示する表示画面を生成する表示画面生成手段と、前記表示画面生成手段によって生成された前記表示画面を前記表示部へ表示させる表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、描画用部品をあらわす描画パーツおよび描画パーツを描画する際の位置関係をあらわす位置情報をサーバ装置から取得し、取得された描画パーツおよび位置情報を記憶し、読み出した描画パーツおよび位置情報に基づいて表示部に表示する表示画面を生成し、生成された表示画面を表示部へ表示させることとしたので、アプリとアプリが使用する描画パーツとを分離し、描画パーツの受信側では描画パーツから表示画面を生成することによって、携帯端末装置/サーバ装置間の通信量を削減しつつ、車載装置に対して応答性の良い表示画面を表示することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、本実施例に係る表示システムの概要を示す図である。
【図2】図2は、表示システムに含まれる各装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、描画パーツを示す図である。
【図4】図4は、描画パーツ情報を示す図である。
【図5】図5は、描画パーツ取得処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】図6は、表示画面更新処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】図7は、サブパーツの概念を示す図である。
【図8】図8は、サブパーツの例その1を示す図である。
【図9】図9は、サブパーツの例その2を示す図である。
【図10】図10は、描画パーツ情報に含まれる描画サブパーツ情報を示す図である。
【図11】図11は、サブパーツの例その3を示す図である。
【図12】図12は、サブパーツ取得処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図13】図13は、ナビアプリの表示画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る表示システム、携帯端末装置および車載装置の好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下では、自動車に搭載されるDA(Display Audio)と呼ばれる車載装置と、サーバ装置からアプリやデータを受信する携帯端末装置とが、近距離無線通信機能で連携する表示システムについて説明することとする。
【0017】
ここで、DAとは、表示機能やオーディオ再生機能、携帯端末装置との通信機能といった基礎的な機能のみを実装し、携帯端末装置と連携することで多機能化する車載装置のことを指す。
【実施例】
【0018】
図1は、本実施例に係る表示システム1の概要を示す図である。なお、同図の(A)には、従来技術に係る表示システムについて、同図の(B)には、本実施例に係る表示システム1について、それぞれ示している。
【0019】
図1に示したように、表示システム1は、タッチパネルディスプレイなどの表示操作部、ボタンやダイヤルといった操作スイッチを備えた車載装置10と、乗車者が携帯する携帯電話などの携帯端末装置20とから構成されている。ここで、車載装置10と、携帯端末装置20とはブルートゥース(登録商標)などの近距離無線通信で連携する。また、携帯端末装置20は、たとえば、インターネット上のサーバ装置30と通信するものとする。
【0020】
図1の(A)に示したように、従来技術に係るサーバ装置130は、従来技術に係る携帯端末装置120がダウンロードするアプリを管理している。ここで、各アプリ(同図の「アプリa」および「アプリb」参照)は、完成した表示画面データを含んでいた。このため、携帯端末装置120が、アプリ(同図では「アプリa」)をダウンロードする際に(同図の(A−1)参照)、通信料金や所要時間がかさむという問題があった。
【0021】
なお、従来技術に係る携帯端末装置120では、ダウンロードしたアプリを動作させるとともに、アプリに含まれる表示画面の画像を、従来技術に係る車載装置110へ送信していた(同図の(A−2)参照)。
【0022】
このように、従来技術に係る表示システムでは、各アプリのサイズ(データ量)が大きいため、上記した通信料金やダウンロード所要時間の問題が発生していた。特に、アプリがサーバ装置130から断続的に更新用画像データ(たとえば、地図データ)を受信するナビアプリである場合などには、車載装置110/携帯端末装置120間の通信速度と、携帯端末装置120/サーバ装置130間の通信速度に差異があると、表示画面の更新をスムーズに行うことができないという問題も発生していた。
【0023】
そこで、図1の(B)に示したように、本実施例に係る表示システム1では、アプリから表示画面生成用の描画パーツを分離し、アプリ全体としてのサイズ(データ量)を削減することとした。ここで、携帯端末装置20は、いったんダウンロードした描画パーツを記憶するので、同一の描画パーツを再度ダウンロードする必要はない。
【0024】
また、描画パーツは、アプリが使用する複数の表示画面間で共有することができるので、アプリのサイズと描画パーツのサイズとの和は、従来のアプリと比べて小さいものとなる。さらに、描画パーツは、異なるアプリ間で共有することも可能である。
【0025】
このように、本実施例に係る表示システム1は、描画パーツ(同図では「アプリa描画パーツ」)と、アプリ(同図では「アプリa」)とを分離した形で、サーバ装置30からダウンロードする(同図の(B−1)参照)。そして、携帯端末装置20にダウンロードされたアプリは、ダウンロードされた描画パーツから表示画面を生成し(同図の(B−2)参照)、生成した表示画面の画像を車載装置10へ送信する(同図の(B−3)参照)。
【0026】
ここで、本実施例に係る表示システム1によれば、携帯端末装置20にダウンロードされるアプリが、ナビアプリのようにサーバ装置30から断続的に更新画像データを受信するアプリの場合であっても、更新用画像データのサイズ(データ量)を抑制することができる。したがって、携帯端末装置20/サーバ装置30間の通信量を削減しつつ、車載装置10に対して応答性の良い表示画面を表示することができる。
【0027】
図2は、表示システム1に含まれる各装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、表示システム1は、車載装置10と、携帯端末装置20とを含んでいる。なお、携帯端末装置20は、たとえば、インターネットに接続されたサーバ装置30と無線通信するものとする。
【0028】
まず、車載装置10の構成について説明する。同図に示すように、車載装置10は、表示操作部11と、近距離通信部12と、制御部13とを備えている。また、制御部13は、表示サイズ通知部13aと、操作受付部13bと、画面受信部13cとをさらに備えている。
【0029】
表示操作部11は、タッチパネルディスプレイなどの入出力デバイスで構成され、携帯端末装置20から受け取った表示画面を表示するとともに、表示した表示画面に対するタッチ情報などを取得する。ここで、タッチ情報とは、タッチされたディスプレイ上の座標や、タッチから次のタッチまでの時間間隔などを含んだ情報である。なお、表示操作部11は、取得したタッチ情報を制御部13の操作受付部13bへ通知する。
【0030】
近距離通信部12は、ブルートゥース(登録商標)などの近距離無線通信を用いて携帯端末装置20との通信リンクを確立するとともに、確立した通信リンクを用いて車載装置10/携帯端末装置20間の通信処理を行う。ここで、ブルートゥース(Bluetooth:登録商標)とは、2.4GHzの周波数帯を用いて半径数10m程度の無線通信を行う近距離無線通信規格であり、近年では、携帯電話やパーソナルコンピュータなどの電子機器に広く適用されている。
【0031】
なお、本実施例では、ブルートゥース(登録商標)を用いて車載装置10/携帯端末装置20間の通信を行う場合について説明するが、Wi−Fi(ワイファイ:登録商標)、ZigBee(ジグビー:登録商標)といった他の無線通信規格を用いることとしてもよい。また、車載装置10/携帯端末装置20間の通信を有線通信で行うこととしてもよい。
【0032】
制御部13は、表示操作部11に対する入出力を制御するとともに、近距離通信部12経由で携帯端末装置20との通信を行う処理部である。表示サイズ通知部13aは、表示操作部11におけるディスプレイの表示サイズ(たとえば、幅(Wピクセル)×高さ(Hピクセル))を取得し、取得した表示サイズを近距離通信部12経由で携帯端末装置20へ通知する処理を行う処理部である。なお、携帯端末装置20では、通知された表示サイズを表示画面内に描画パーツを配置する際に用いることになる。
【0033】
また、表示サイズ通知部13aは、近距離通信部12が携帯端末装置20との通信を確立した直後などのタイミングで、ディスプレイの表示サイズを携帯端末装置20へ通知するものとする。
【0034】
操作受付部13bは、表示操作部11からのタッチ情報を受け付け、受け付けたタッチ情報を近距離通信部12経由で携帯端末装置20へ通知する処理を行う処理部である。なお、携帯端末装置20では、通知されたタッチ情報を表示画面に対する入力操作へ変換し、かかる入力操作に基づいてアプリを動作させるとともに、表示画面更新などの処理を行うことになる。
【0035】
画面受信部13cは、近距離通信部12経由で携帯端末装置20から表示画面を受信し、受信した表示画面を表示操作部11へ表示させる処理を行う処理部である。ここで、画面受信部13cが受信する表示画面のサイズは、表示サイズ通知部13aからの通知に基づき、携帯端末装置20によって、表示操作部11におけるディスプレイの表示サイズに適合するように調整されている。
【0036】
すなわち、画面受信部13cは、携帯端末装置20から受信する表示画面を、拡大したり縮小したりする必要がないので、拡大/縮小に起因する表示精度の悪化を防止することができる。
【0037】
次に、携帯端末装置20の構成について説明する。なお、携帯端末装置20は、図示しないGPS(Global Positioning System)アンテナを用いた現在位置取得機能や、音楽再生機能を有するものとする。
【0038】
同図に示すように、携帯端末装置20は、サーバ装置30との通信を行う通信部21と、車載装置10との通信を行う近距離通信部22と、制御部23と、記憶部24とを備えている。また、制御部23は、描画パーツ取得部23aと、表示画面生成部23bと、画面送信部23cとをさらに備えており、記憶部24は、描画パーツ情報24aを記憶する。
【0039】
通信部21は、たとえば、通信事業者の基地局などを介してインターネットなどのネットワーク上に設けられたサーバ装置30との通信を行うデバイスである。ここで、携帯端末装置20は、通信部21経由で描画パーツの取得処理を行うが、携帯端末装置20上で動作するアプリの取得処理も併せて行うものとする。なお、携帯端末装置20の製造時にあらかじめアプリをインストールしておくこととしてもよい。
【0040】
近距離通信部22は、車載装置10の近距離通信部12と同様に、ブルートゥース(登録商標)などの近距離無線通信を用いて車載装置10との通信リンクを確立するとともに、確立した通信リンクを用いて携帯端末装置20/車載装置10間の通信処理を行う。
【0041】
制御部23は、通信部21経由でサーバ装置30から描画パーツを取得して記憶部24へ格納するとともに、描画パーツを用いて表示画面を生成し、生成した表示画面を車載装置10へ送信する処理を行う処理部である。
【0042】
なお、制御部23が実行する処理は、たとえば、サーバ装置30からダウンロードしたアプリによって実現される。ここで、アプリとしては、現在位置と地図情報を重ねあわせて目的地までの経路案内を行うナビアプリや、楽曲などの音楽を再生する音楽再生アプリなどがある。
【0043】
描画パーツ取得部23aは、通信部21経由でサーバ装置30から描画パーツを取得し、取得した描画パーツを記憶部24へ記憶させる処理を行う処理部である。ここで、描画パーツには、描画パーツを識別する識別子、描画パーツの画像データおよび描画パーツの表示画面における位置を特定するための位置情報が含まれるものとする。
【0044】
なお、この描画パーツ取得部23aは、描画パーツを構成する部品であるサブパーツを取得した場合には、サブパーツから描画パーツを生成したうえで、生成した描画パーツを記憶部24へ記憶させる処理を併せて行うが、この点については、図7〜図11を用いて後述することとする。
【0045】
表示画面生成部23bは、記憶部24から読み出した描画パーツ情報24aを用いて表示画面を生成する処理を行い、生成した表示画面を画面送信部23cへ出力する処理を行う処理部である。ここで、表示画面生成部23bは、生成する表示画面の大きさを、車載装置10の表示サイズ通知部13aから受け取った表示サイズに合致させる処理を併せて行う。
【0046】
具体的には、表示画面生成部23bは、描画パーツ間の相対位置を表示サイズに応じて変更することで、生成する表示画面の大きさを車載装置10のディスプレイの大きさに合致させる。たとえば、描画パーツに含まれる位置情報に、他の描画パーツとの相対的位置関係や、表示画面外周あるいは表示画面中央位置についての相対的位置関係が含まれている場合には、表示画面生成部23bは、これらの位置関係を用いて表示画面のサイズを調整する。
【0047】
また、表示画面生成部23bは、車載装置10の操作受付部13bから通知されたタッチ情報を表示画面に対する入力操作へ変換し、かかる入力操作に基づいてアプリを動作させるとともに、表示画面の更新を行う。そして、更新した表示画面を画面送信部23cに対して出力する。
【0048】
画面送信部23cは、表示画面生成部23bから受け取った表示画面を、近距離通信部22経由で車載装置10へ送信する処理を行う処理部である。
【0049】
記憶部24は、不揮発性メモリなどの記憶デバイスで構成される記憶部であり、描画パーツ情報24aを記憶する。描画パーツ情報24aは、描画パーツの画像データや描画パーツの描画位置を含んだ情報である。以下では、描画パーツおよび描画パーツ情報24aについてさらに詳細に説明する。
【0050】
図3は、描画パーツを示す図である。なお、同図の(A)には、楽曲再生アプリが使用する表示画面31を、同図の(B)には、同図の(A)に示した表示画面31に含まれる描画パーツ群32を、それぞれ示している。
【0051】
図3の(A)に示したように、表示画面31には、画面のタイトルを示すラベル(同図では、「楽曲再生」)、同図に斜線を付した矩形で示した2つの文字表示エリア、各文字表示エリアの内容をあらわすラベル(同図では、「タイトル」および「曲名」)が含まれている。また、文字表示エリアの下方には、左から、再生ボタン、演奏停止ボタン、音量調整ボタンが配置されている。
【0052】
従来は、図3の(A)に示した表示画面31全体が1つの画像データとして取り扱われていたが、本実施例に係る表示システム1では、表示画面31を1つの画像データとして取り扱うのではなく、同図の(B)に示したように描画パーツの集合からなる描画パーツ群32として取り扱う。
【0053】
たとえば、図3の(A)に示した表示画面31の場合、描画パーツ群32は、文字列32a、32bおよび32c、ボタンに付す画像32d、32eおよび32f、ボタンをあらわす矩形32g、仕切り線32hおよび斜線が付された矩形32iとからなる。
【0054】
ここで、表示画面31には、3つのボタンが含まれているが、ボタンの形状は共通であるため、描画パーツ群32には、1つの矩形32gのみが含まれる。また、表示画面31には、2つの文字表示エリアが含まれているが、表示エリアの形状は共通であるため、描画パーツ群32には、1つの矩形32iのみが含まれる。
【0055】
次に、描画パーツ情報24aの一例について図4を用いて説明する。図4は、描画パーツ情報24aを示す図である。同図に示すように、描画パーツ情報24aは、描画パーツ自体の属性をあらわす「描画パーツ」項目と、各描画パーツを表示画面31内に描画する際の位置をあらわす「位置情報」項目とを含んでいる。また、「描画パーツ」項目は、各描画パーツを識別する「識別子」項目と、各描画パーツの形状や模様を含んだ画像である「画像データ」項目とをさらに含んでいる。
【0056】
たとえば、識別子が「AAAA」である描画パーツは、図3の(B)に示した矩形32iであるが、図3の(A)に示した表示画面31には、矩形32iが2つ含まれているので、「位置α」および「位置β」の2つの位置情報が含まれている。
【0057】
ここで、位置情報としては、表示画面31の大きさが車載装置10のディスプレイの大きさに応じて変更されることから、表示画面31内における絶対座標ではなく、他の描画パーツとの相対的位置関係などを指定した相対位置が用いられる。
【0058】
なお、識別子が「BBBB」である描画パーツは、図3の(B)に示した画像32dであるが、位置情報の「位置γ」としては、図3の(B)に示した矩形32gの識別子を指定することができる。これは、矩形32g上に識別子が「BBBB」である描画パーツが配置されるためである。
【0059】
次に、携帯端末装置20の描画パーツ取得部23aが行う描画パーツ取得処理の処理手順について図5を用いて説明する。図5は、描画パーツ取得処理の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、描画パーツ取得部23aは、サーバ装置30から通信部21経由で描画パーツの一覧を取得する(ステップS101)。
【0060】
つづいて、描画パーツ取得部23aは、ステップS101で取得した描画パーツの一覧を、記憶部24の描画パーツ情報24aと対比し(ステップS102)、識別子(図4参照)が一致した描画パーツをダウンロード対象から除外する(ステップS103)。
【0061】
そして、描画パーツ情報24aに含まれない描画パーツをサーバ装置30からダウンロードし(ステップS104)、ダウンロードした描画パーツを描画パーツ情報24aへ追加し(ステップS105)、処理を終了する。
【0062】
次に、携帯端末装置20の表示画面生成部23bなどが行う表示画面更新処理の処理手順について図6を用いて説明する。図6は、表示画面更新処理の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、表示画面生成部23bは、記憶部24の描画パーツ情報24aに基づいて表示画面を生成する(ステップS201)。
【0063】
そして、画面送信部23cは、表示画面生成部23bが生成した表示画面を車載装置10へ送信する(ステップS202)。つづいて、表示画面生成部23bは、車載装置10から操作情報を受信したか否かを判定し(ステップS203)、操作情報を受信した場合には(ステップS203,Yes)、操作情報を反映した表示画面を生成し(ステップS204)、ステップS202以降の処理を繰り返す。
【0064】
一方、ステップS203の判定条件を満たさなかった場合には(ステップS203,No)、表示画面について画面更新があるか否かを判定する(ステップS205)。そして、画面更新がある場合には(ステップS205,Yes)、更新内容を反映した表示画面を生成し(ステップS206)、ステップS202以降の処理を繰り返す。なお、ステップS205の判定条件を満たさなかった場合には(ステップS205,No)、ステップS203以降の処理を繰り返す。
【0065】
ところで、これまでは、携帯端末装置20が、サーバ装置30から受信する画像データの最小単位が描画パーツである場合について説明してきたが、描画パーツを構成するサブパーツを画像データの最小単位とすることで、サーバ装置30/携帯端末装置20間のデータ通信量をさらに削減することができる。そこで、以下では、サーバ装置30から受信する画像データの最小単位がサブパーツである場合について説明することとする。
【0066】
図7は、サブパーツの概念を示す図である。同図に示すように、描画パーツを複数のサブパーツへ分離し、サブパーツから描画パーツを組み立てることとする。ここで、サブパーツから描画パーツへの組み立ては、携帯端末装置20側で行う。
【0067】
このように、サーバ装置30からサブパーツをダウンロードすることとすれば、描画パーツに含まれる画像データ(図4参照)のデータ量を削減することができるので、サーバ装置30/携帯端末装置20間のデータ通信量をさらに削減することができる。
【0068】
また、携帯端末装置20では、サブパーツから組み立てた描画パーツを記憶する。したがって、以降の表示画面生成処理では、組み立て後の描画パーツを使用することができる。このように、組み立て後の描画パーツを用いて表示画面生成処理を行うと、サブパーツから描画パーツを組み立てつつ表示画面生成処理を行う場合と比して表示処理に要する処理時間を短縮することができる。
【0069】
次に、サブパーツの例について図8から図11を用いて説明する。図8は、サブパーツの例その1を示す図である。なお、同図では、図3に示した画像32dを、複数のサブパーツに分離する手順について示している。ここで、画像32dは、単一色で塗りつぶされた三角形、もしくは、図形の外縁を示す線のみで構成された三角形であるものとする。
【0070】
図8の(A)に示したように、画像32dは、3つの頂点部分(同図の81、83および85参照)と、3つの辺の一部(同図の82、84および86参照)とで形状を特定することができる。また、三角形内部の所定部分(同図の87参照)の画素値で三角形が透明であるか、所定の色で塗りつぶされているのかを特定することができる。
【0071】
なお、同図の(B)に示したように、3つの頂点部分(同図の81、83および85参照)と、三角形内部の所定部分(同図の87参照)の画素値とで、画像32dを特定することとしてもよい。
【0072】
このように、図8の(A)に示した場合には、サブパーツは7つ、図8の(B)に示した場合には、サブパーツは4つとなる。したがって、画像32d自体を送受信する代わりに、各サブパーツを送受信することとすれば、画像32d自体を送受信する場合よりもサーバ装置30/携帯端末装置20間の通信量を削減することができる。
【0073】
図9は、サブパーツの例その2を示す図である。なお、同図では、図3に示した矩形32iを、複数のサブパーツに分離する手順について示している。ここで、矩形32iには、外周部に立体形状を模すための陰が付与されているものとする。
【0074】
このように、立体形状を模すための陰が付与された矩形32iの場合であっても、4つの頂点部分(同図の91、93、94および96参照)と、4つの辺の一部(同図の92、95、97および99参照)とで形状を特定することができる。また、矩形内部の所定部分(同図の98参照)の模様や色で矩形が透明であるか、所定の色や模様で塗りつぶされているかを特定することができる。
【0075】
次に、サブパーツの概念を導入した場合に、描画パーツ情報24aに含まれる描画サブパーツ情報の例について図10を用いて説明する。図10は、描画パーツ情報24aに含まれる描画サブパーツ情報を示す図である。なお、同図には、図8に示した三角形の形状を特定する6つのサブパーツについての描画サブパーツ情報を示しており、図4における識別子が「BBBB」である描画パーツに対応付けられているものとする。
【0076】
同図に示すように、描画サブパーツ情報には、サブパーツ自体の属性をあらわす「サブパーツ」項目と、各サブパーツから描画パーツを組み立てる際に使用される「構成情報」項目とを含んでいる。また、「サブパーツ」項目は、各サブパーツを識別する「識別子」項目と、各サブパーツの形状や模様を含んだ画像である「画像データ」項目とをさらに含んでいる。
【0077】
たとえば、識別子が「1111」であるサブパーツは、図8に示した81に対応しており、識別子が「2222」であるサブパーツは同じく82に対応している、以下同様に、「3333」は83に、「4444」は84に、「5555」は85に、「6666」は86に、それぞれ対応している。
【0078】
また、「構成情報」項目には、たとえば、所定のサブパーツと、他のサブパーツとの相対位置が指定される。たとえば、識別子が「1111」であるサブパーツの構成情報としては、識別子が「2222」のサブパーツとの相対距離および識別子が「6666」のサブパーツとの相対距離が指定される。
【0079】
なお、たとえば、識別子が「1111」のサブパーツと、識別子が「3333」のサブパーツとの絶対距離を別途指定することとすれば、描画パーツ自体の大きさを調整することもできる。
【0080】
ところで、図8〜図10では、描画パーツに含まれる画像データの外周(たとえば、三角形や矩形の各辺)を特定することで、描画パーツをサブパーツへ分解する場合について説明したが、描画パーツを所定間隔、たとえば、碁盤目状に区切ることでサブパーツへ分解することとしてもよい。そこで、以下では、描画パーツを碁盤目状に区切ることでサブパーツへ分解する場合について説明することとする。
【0081】
また、本実施例では、描画パーツを碁盤目状に区切る例を示すが、これに限らず、縦方向や横方向、あるいは、斜め方向について一定間隔となる所定間隔で描画パーツを区切ることとしてもよい。
【0082】
図11は、サブパーツの例その3を示す図である。なお、同図には、描画パーツの画像データを方眼と重ね合わせ、正方形のサブパーツへ分解する場合について示している。なお、以下の説明では、方眼を構成する各正方形を、行方向番号(同図のアルファベット参照)および列方向番号(同図の数字参照)であらわすこととする。たとえば、最上段の左隅における正方形については、「A−1」とする。
【0083】
同図に示すように、描画パーツを方眼で分解すると、同一の形状の画像が重複して含まれることがわかる。具体的には、「B−2」と、「C−2」と、「D−2」とは、同一形状の画像である。この場合、同一形状の画像を含む方眼については、1つのみを残し、他を削除する。
【0084】
たとえば、「B−2」を残し、斜線を付した「C−2」および「D−2」を削除することができる。また、「C−3」と、「C−4」とは同一形状の画像であるので、たとえば、「C−3」を残し、「C−4」については削除することができる。
【0085】
このように、描画パーツの画像データを方眼で区切り、同一形状の画像が含まれる方眼を削除していくことで、画像データの総量を削減することができる。なお、同図では、説明をわかりやすくするために、方眼のサイズを大きめに示しているが、方眼のサイズを小さくしていけば、同一形状の画像が含まれる方眼の数は増えるので、画像データの総量を大幅に削減することができる。
【0086】
なお、サブパーツの位置情報としては、方眼の座標を示す「A−2」などを用いることができる。たとえば、図11に示した場合では、「A−2〜A−3」、「B−2〜B−5」、「C−2〜C−6」、「D−2〜D−5」および「E−2〜E−3」で描画パーツの画像データが構成されている旨の情報や、「B−2」の画像を「C−2」および「D−2」へコピーし、「C−3」の画像を「C−4」へコピーする旨の情報を、位置情報として用いることとすればよい。
【0087】
次に、携帯端末装置20の描画パーツ取得部23aが行うサブパーツ取得処理の処理手順について図12を用いて説明する。図12は、サブパーツ取得処理の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、描画パーツ取得部23aは、サーバ装置30から通信部21経由でサブパーツの一覧を取得する(ステップS301)。
【0088】
つづいて、描画パーツ取得部23aは、ステップS301で取得したサブパーツの一覧を、記憶部24の描画パーツ情報24aと対比し(ステップS302)、識別子(図10参照)が一致したサブパーツをダウンロード対象から除外する(ステップS303)。そして、描画パーツ情報24aに含まれない描画パーツをサーバ装置30からダウンロードする(ステップS304)。
【0089】
そして、描画パーツ取得部23aは、ダウンロードしたサブパーツを描画パーツ情報24aへ追加し(ステップS305)、サブパーツで描画パーツを組み立てる(ステップS306)。つづいて、組み立てた描画パーツを描画パーツ情報24aへ追加し(ステップS307)、処理を終了する。
【0090】
ところで、これまでは、携帯端末装置20が、制御部23に相当するアプリを実行するとともに、サーバ装置30からダウンロードした描画パーツを記憶部24に記憶する場合について説明してきたが、アプリおよび描画パーツを車載装置10上に配置することとしてもよい。
【0091】
また、サブパーツから描画パーツへの組み立てを車載装置10側で行い、組み立て後の描画パーツを携帯端末装置20側で記憶することとしてもよい。このように、サブパーツから描画パーツへの組み立てを車載装置10側で行うことで、携帯端末装置20側の処理負荷を低減することができる。
【0092】
また、これまでは、音楽再生アプリの表示画面を例にして説明してきたが、ナビアプリ(ナビゲーションを行うアプリ)の表示画面に対しても、上述した内容を適用することができる。そこで、以下では、ナビアプリの表示画面について説明することとする。
【0093】
図13は、ナビアプリの表示画面の例を示す図である。なお、同図には、地図と重ね合わせるマーク(たとえば、コンビニエンスストアなどを示すマーク)が、あらたに追加になった場合について示している。ここで、かかるマークが、上述した描画パーツに相当する。
【0094】
図13の(A)に示したように、ナビアプリの表示画面141は、地図データと、マーク141aとが合成されて構成されている。ここで、同図の(B)における142に示したように、あらたなマーク142aおよびマーク142bが追加された場合、携帯端末装置20は、サーバ装置30からマーク142aおよびマーク142bをダウンロードする。
【0095】
そして、図13の(C)に示したように、描画パーツの位置情報を用いてマーク142aおよびマーク142bを、地図情報と重ね合わせて表示画面を構成する。このように、描画パーツをアプリから分離することで、あらたなマークの追加や、マークの変更にも容易に対応することができる。
【0096】
なお、地図データを描画パーツの集合として構成することとすれば、地図データを画像データとして送受信する場合と比べて通信量を削減することができる。
【0097】
上述してきたように、本実施例では、描画パーツ取得部が、描画用部品をあらわす描画パーツおよび描画パーツを描画する際の位置関係をあらわす位置情報をサーバ装置から取得し、記憶部が、描画パーツ取得部によって取得された描画パーツおよび位置情報を描画パーツ情報として記憶し、表示画面生成部が、記憶部から読み出した描画パーツ情報に基づいて表示部に表示する表示画面を生成し、画面送信部が、表示画面生成部によって生成された表示画面を車載装置へ送信するように表示システムを構成した。
【0098】
したがって、アプリとアプリが使用する描画パーツとを分離し、描画パーツの受信側では描画パーツから表示画面を生成することによって、携帯端末装置/サーバ装置間の通信量を削減しつつ、車載装置に対して応答性の良い表示画面を表示することができる。
【産業上の利用可能性】
【0099】
以上のように、本発明に係る表示システム、携帯端末装置および車載装置は、車載装置と携帯端末装置とを連携させる際に、携帯端末装置/サーバ装置間の通信量を削減したい場合に有用であり、特に、車載装置に対して応答性の良い表示画面を表示させたい場合に適している。
【符号の説明】
【0100】
1 表示システム
10 車載装置(DA:Display Audio)
11 表示操作部
12 近距離通信部
13 制御部
13a 表示サイズ通知部
13b 操作受付部
13c 画面受信部
20 携帯端末装置
21 通信部
22 近距離通信部
23 制御部
23a 描画パーツ取得部
23b 表示画面生成部
23c 画面送信部
24 記憶部
24a 描画パーツ情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部を有する車載装置と携帯端末装置とで前記表示部に対する画面の表示を行う表示システムであって、
前記画面を構成する描画用部品をあらわす描画パーツおよび前記描画パーツを描画する際の位置関係をあらわす位置情報をサーバ装置から取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された前記描画パーツおよび前記位置情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段から読み出した前記描画パーツおよび前記位置情報に基づいて前記表示部に表示する表示画面を生成する表示画面生成手段と、
前記表示画面生成手段によって生成された前記表示画面を前記表示部へ表示させる表示制御手段と
を備えたことを特徴とする表示システム。
【請求項2】
前記描画パーツは、
当該描画パーツを識別する識別子を含んでおり、
前記取得手段は、
既に取得した前記描画パーツの識別子と同一の識別子を有する前記描画パーツの取得を行わないことを特徴とする請求項1に記載の表示システム。
【請求項3】
前記描画パーツは、
最小単位の描画用部品となるサブパーツと前記サブパーツから前記描画パーツを構成するための構成情報とを含んでおり、
前記取得手段は、
前記サブパーツおよび前記構成情報に基づいて前記描画パーツを生成することを特徴とする請求項1または2に記載の表示システム。
【請求項4】
前記サブパーツは、
前記描画パーツを所定間隔に区切った各部分画像について、同一形状となる前記部分画像を消去した際に残存する残存部分画像の集合であることを特徴とする請求項3に記載の表示システム。
【請求項5】
表示部を備えており、携帯端末装置と連携して前記表示部に対する画面の表示を行う車載装置であって、
前記画面を構成する描画用部品をあらわす描画パーツおよび前記描画パーツを描画する際の位置関係をあらわす位置情報を前記携帯端末装置から取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された前記描画パーツおよび前記位置情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段から読み出した前記描画パーツおよび前記位置情報に基づいて前記表示部に表示する表示画面を生成する表示画面生成手段と、
前記表示画面生成手段によって生成された前記表示画面を前記表示部へ表示させる表示制御手段と
を備えたことを特徴とする車載装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−185779(P2010−185779A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−30121(P2009−30121)
【出願日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】