説明

表示入力装置及びこれを備えた画像形成装置

【課題】表示画面及びタッチパネルの大きさによらず、同じドットが押下されていると認識しやすくすることで、タッチパネルへの入力における応答性を高める。
【解決手段】表示入力装置は、1又は複数のキー23を表示させる表示画面22と、表示画面22に重ね合わされるタッチパネル24と、タッチパネル24への押下位置から座標データを出力する座標検出部10と、座標検出部10が検出した座標に基づき、表示画面22内で押下されたドットを特定して押下されたキー23を識別する識別部と、押下されたと認識されたキー23に応じて表示画面22の表示を切り替える表示制御部9と、を備え、識別部は、キー表示領域K内に存在するドットについて、1ドットに割り当てる座標の範囲を広げる補正を行い、表示画面22のうちで押下されたドットを特定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネルを備え表示画面に表示されるキーを押下して入力を行う表示入力装置に関する。又、この表示入力装置を入力装置として備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、キーボード、マウス等の入力装置を設置せずにすむように、各種キーが表示される液晶等の表示画面上に透明なタッチパネルを設け、タッチパネルで表示画面内で触れられた位置を特定し、機器に対する操作入力を実現する表示入力装置が多用されている。例えば、タッチパネル式の表示入力装置は、複合機、複写機、ファクシミリ装置、プリンタ等の画像形成装置の操作パネルや、銀行のATM、鉄道切符の券売機、携帯情報端末(PDA)、カーナビゲーション、携帯電話等、様々な電気、電子機器に用いられている。
【0003】
このようなタッチパネル式の入力装置を有する画像形成装置が特許文献1に記載されている。具体的に、特許文献1には、表示入力装置に表示されるキーの選択を検知するキー選択検知手段と、キー選択を音で知らせる音出力手段と、音出力開始時間設定手段と、音出力時間設定手段と、音周波数設定手段と、タッチパネルに振動を伝える振動伝達手段と、振動開始時間設定手段と、振動波形設定手段と、振動周波数設定手段とを備え、キーが押された時、音出力時間設定手段により設定された時間と、音周波数設定手段により設定された周波数に基づいて、音出力手段から音を出力し、振動開始時間設定手段により設定された時間、振動周波数設定手段により設定された振動周波数と振動波形設定手段により設定された振動波形に基づいて、振動伝達手段によりタッチパネルを振動させる画像形成装置が記載されている。これにより、操作者にキーが正しく押されたことを確認させようとする(特許文献1:請求項1、段落[0006]等参照)。
【特許文献1】特開2006−150865
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
まず、タッチパネルは、押下された部分の表示画面の横方向の座標(便宜上「X座標」と称する)と縦方向の座標(便宜上「Y座標」と称する)をそれぞれ検出し、押下位置にあたる表示画面内でのドットを特定し、どのキーが押下されたかが判定される。タッチパネルの構成及び座標の検出の方式は、種々存在するが(抵抗膜方式等)、いずれも、場合によりセンサを用いて、使用者がタッチパネルを押下したことにより生ずる電流値や電圧値や、電流や電圧の変化等の電気信号を検出して座標の特定を行う。
【0005】
又、通常、押下位置の特定では、軽く触れただけで反応する等の誤認識を防ぐため、一定周期で、電気信号のサンプリング等により、例えば、同じ座標が複数回検出される等、表示画面の同じドット部分が押下され続けていると判断された場合、表示画面での押下されているドットが確定される。そして、その押下位置のドットがキーの領域内のドットならば、使用者は、そのキーを押したと判定、認識される。
【0006】
ここで、1画面あたりの画素の配列数が同じ(解像度が同じ)場合、サイズの大きな表示画面ほど、1ドットあたりの面積(大きさ)は広くなり、サイズの小さな表示画面ほど1ドットあたりの面積は狭くなる。そして、押圧力の変化や、使用者の押下時間が短い場合や、指の腹で押す場合や、使用者の身体的な事情等によって、タッチパネルでの押下位置が微妙にずれる場合がある。
【0007】
もし、1ドットあたりの面積が大きければ、使用者の押下位置が多少ずれても同じドットが押下されていると判断しやすい。一方で、1ドットあたりの面積が小さければ、使用者の押下位置が微妙にずれれば、同じドットが押下されていると複数回連続して検出され難く、異なるドットが押下されたと判断されやすくなる。従って、一般には、小さな表示画面及びタッチパネルほど反応が鈍くなりやすく、応答性は悪くなる傾向があり、使用者の操作性が損なわれかねないという問題がある。
【0008】
尚、特許文献1記載の発明は、音や振動で、使用者は、キーが正しく押されたことを確認でき、確かに、応答性は悪くとも、入力が行われたことは確認できる。しかし、小さな表示画面及びタッチパネルほど、応答性は悪くなる傾向があるという問題を根本から解決するものではないという問題がある。むしろ、タッチパネルの応答性が良く、表示画面の切替がスムーズに行われ、操作性が確保され、キーが正しく押されたことを迅速に確認できるならば、基本的に、音や振動による通知は不要である。
【0009】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、キーの表示領域内のドットについて、1ドットに割り当てる座標の範囲を広げる補正を行い、表示画面及びタッチパネルの大きさによらず、同じドットが押下されていると認識しやすくすることで、タッチパネルへの入力における応答性を高めることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解消するため、請求項1に記載の表示入力装置は、操作・入力のための1又は複数のキーを表示させる表示画面と、前記表示画面に重ね合わされるタッチパネルと、
前記タッチパネルへの押下位置から座標データを出力する座標検出部と、前記座標検出部が検出した座標に基づき、前記表示画面内のドットのうちで押下されたドットを特定し、いずれの前記キーが押下されたかを識別する識別部と、前記識別部により押下されたと認識された前記キーに応じて前記表示画面の表示を切り替える表示制御部と、を備え、
前記識別部は、前記キーの表示領域内に存在するドットについて、1ドットに割り当てる座標の範囲を広げる補正を行い、前記表示画面のうちで押下されたドットを特定することとした。
【0011】
この構成によれば、識別部は、キーの表示領域において、1ドットに割り当てる座標の範囲を広げる補正を行うので、サンプリング時に、複数回、同じドットが押下されていると検出されやすくなる。従って、タッチパネルへの入力に対する応答性を高めることができる。
【0012】
又、請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記識別部は、1ドットに割り当てられる座標の範囲を広げる補正を行う場合、1画面あたりの画素の配列数が同じで取り付けられる可能性のある前記表示画面のうち、最大サイズの前記表示画面における1ドットの大きさと同じ大きさとなるように補正を行うこととした。
【0013】
この構成によれば、最大サイズの前記表示画面における1ドットの大きさと同じ大きさとなるように補正を行うので、少なくとも、最大サイズの表示画面及びタッチパネルと同等の応答性を確保することができる。従って、表示画面及びこれに対応するタッチパネルの大きさによらずに、同じ応答性、操作性を得ることができる。又、1画面あたりの画素の配列数が同じ表示画面を対象とするから、表示画面の大きさを異ならせても、その他の表示制御部の構成は共通化することができ、使用部品共用化による総合的なコストダウンを図ることができる。
【0014】
又、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記識別部は、前記キーの表示領域内に存在するドットについて、通常時における複数のドットに割り当てられた座標を1つにまとめ、複数のドットを1ドットとして扱う補正を行い、前記表示画面のうちで押下されたドットを特定することとした。この構成によれば、複数のドットを1ドットとして扱う補正を行うので、補正処理を容易に行うことができる。
【0015】
又、請求項4に記載の画像形成装置は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表示入力装置を備えることとした。この構成によれば、表示入力装置の表示画面の大きさによらず、応答性、操作性が良好な画像形成装置を提供することができる。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したとおり、本発明によれば、キーの表示領域内のドットについて、その領域内のドットを大きくし、大きくしたドットを押下したか否かが判断されるから、表示画面のサイズや1ドットの大きさによらず、表示入力装置の応答性、反応性を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の第1の実施形態について図1〜7を参照しつつ説明する。ここでは、本発明に係る表示入力装置が、ディジタル式の複合機1(画像形成装置に相当)に操作パネル2として備えられた場合について説明する。しかし、本発明の表示入力装置は、複合機1以外の電気・電子機器にも適用できる。要するに、本実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではない。
【0018】
(複合機1の概略構成)
まず、図1に基づき、本発明の第1の実施形態に係る複合機1の概略構成を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る複合機1の概略構造を示す模型的正面断面図である。
【0019】
図1に示すように、本実施形態にかかる複合機1は、上部に原稿カバー1aが設けられ、その下部の複合機1本体には、原稿読取部3、シート供給部4、シート搬送路5、画像形成部6、定着装置7等を備える。又、複合機1の正面上部に操作パネル2(表示入力装置に相当)が備えられる(図2参照。図1において破線で図示、)。
【0020】
まず、前記原稿カバー1aは、原稿読取部3のコンタクトガラス31に載置された原稿を上方から押さえる。この原稿カバー1aは、図1の紙面奥側に支点が設けられ、持ち上げ可能である。そして、前記原稿読取部3は、原稿を読み取り、原稿の画像データを形成する。この原稿読取部3の上面に、コンタクトガラス31が設けられ、原稿読取部34は、コンタクトガラス31上に載置される原稿を読み取る。原稿読取部3内には、露光ランプ、反射板、ミラー、レンズ、イメージセンサ(例えば、CCDセンサ)等が設けられ(不図示)、露光ランプ、反射板、ミラー等が図1の左右方向で水平に移動し、原稿の反射光をイメージセンサに導いて、光学的に原稿を走査し、画像データを生成する。
【0021】
前記シート供給部4は、画像形成部6等に向けてシートを供給し、各サイズ(A4、A3、B4、B5等のA、B型サイズやレターサイズ等)のコピー用紙、再生紙、OHPシート、ラベルシート等の各種シートが収納される。例えば、コピー機能選択時、使用者がスタートキー21b(図2参照)を使用者が押すと、給紙ローラ41が回転駆動し、印刷に用いられるシートが1枚ずつシート搬送路5に送り出される。
【0022】
前記シート搬送路5は、シート供給部4から供給されたシートを、画像形成部6、定着装置7を経て排出トレイ51まで搬送する。シート搬送路5には、シートを案内し、シート搬送路5に沿って設けられるガイド52、シート搬送のため回転する搬送ローラ対53及び搬送されてくるシートを画像形成部6の手前で待機させ、トナー像形成のタイミングを合わせてシートを送り出すレジストローラ54等が設けられる。
【0023】
前記画像形成部6は、トナー像を形成し、搬送されてきたシートにトナー像の転写を行う。画像形成部6は、図1中に示す矢印方向に回転駆動可能に支持された感光体ドラム61、感光体ドラム61の周囲に配設された帯電部62、レーザ走査ユニット63、現像部64、転写ローラ65、清掃部66を備える。
【0024】
前記感光体ドラム61は、画像形成部6の略中心に設けられ、所定方向に回転駆動される。帯電部62は、図1において感光体ドラム61の右斜め上方に設けられ、感光体ドラム61の表面を所定電位に帯電させる。レーザ走査ユニット63は、帯電部62の右方に設けられ、原稿読取部3で取得された画像データやネットワーク等により接続されるユーザ端末100、相手方FAX装置200(図3参照)から送信された画像データ等に基づき、レーザ光を出力し、感光体ドラム61表面を走査露光して画像情報に応じた静電潜像を形成する。現像部64は、感光体ドラム61の右斜め下方に設けられ、感光体ドラム61上の静電潜像にトナーを供給して現像する。これにより、トナー像が感光体ドラム61上に形成される。
【0025】
そして、感光体ドラム61の左方に、転写ローラ65が回転可能に設けられ、転写ローラ65は、感光体ドラム61に圧接し、転写ローラ65と感光体ドラム61との間ではニップが形成される。タイミングをあわせて搬送されてきたシートがニップに進入すると、トナー像もニップに進入し、転写ローラ65に所定の電圧が印加されることで、感光体ドラム61上のトナー像がシートに転写される。尚、清掃部66は、転写終了後、感光体ドラム61の表面に残留するトナーを清掃する。
【0026】
前記定着装置7は、シートに転写されたトナー像を定着させる。本実施形態における定着装置7は、主として発熱体を内蔵する加熱ローラ71と加圧ローラ72で構成される。加熱ローラ71と加圧ローラ72は圧接してニップを形成する。そして、トナー像の転写されたシートが、加熱ローラ71と加圧ローラ72とのニップを通過することで、トナーが溶融・加熱され、トナー像がシートに定着する。そして、画像形成終了後のトナー像は排出トレイ51に排出される。
【0027】
次に、図1及び図2に基づき、本発明の第1の実施形態に係る複合機1に設けられる操作パネル2について説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係る操作パネル2の一例を示す図である。
【0028】
図1に示すように、操作パネル2は、複合機1の正面上方に設けられる。そして、図2に示すように、操作パネル2の右方にテンキー部21a、スタートキー21b、ストップ/クリアキー21c、リセットキー21d、電源キー21e等の入力、設定用の各種キー21を備える。又、操作パネル2の左方には、複合機1の有するコピー、プリンタ、スキャナ、FAXの機能の内、いずれの機能を使用するか選択するための機能選択キー群21fが設けられる。
【0029】
そして、機能選択キー群21fとテンキー部21aとの間に、液晶画面等で構成される表示画面22が設けられる。例えば、図2(b)に示すように、この表示画面22は、操作・入力のための1又は複数のキー23(ソフトキー23)が表示される(尚、図2(b)では、煩雑となることを防ぐため、「集約キー」のみに符号23を付す。)。そして、表示画面22に重ね合わされて、タッチパネル24が設けられる(詳細は後述)。このタッチパネル24により、表示画面22で押下された位置を検出し、押下された位置を特定することで、使用者に押下されたキー23を特定する。そして、押下されたキー23に応じて、例えば、表示画面22の表示は、異なる階層に切り替えられたり、又は、押下されたキー23の色が変えられたり(例えば、白黒反転)する。このように、多様な表示画面22に基づき、使用者は、複合機1の有する各種機能の設定を行うことができる。
【0030】
次に、図3に基づき、本発明の第1の実施形態に係る複合機1のハードウェア構成の一例を説明する。図3は、本発明の第1の実施形態に係る複合機1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0031】
まず、複合機1の動作の全体について制御するため、複合機1内に、制御基板が設けられ、その制御基板上に、本体制御部8が設けられる。この本体制御部8は、複合機1の各部と接続され、動作制御を行う。
【0032】
本体制御部8は、複合機1本体の動作を制御する中央処理演算装置としてのCPU81と、複合機1の制御プログラム、制御用データ、画像データ、設定データ、各種パラメータデータ等の各種データを記憶するメモリ部82を有する。メモリ部82は、不揮発性のROM、HDD、フラッシュROMと、揮発性のRAM等で構成され、複合機1の制御に必要となるプログラム、データを保持する。
【0033】
そして、本体制御部8は、原稿読取部3、シート供給部4、シート搬送路5、画像形成部6、定着装置7等と信号線等で接続され、印刷時等の各部の動作の制御を行う。又、本体制御部8は、各種コネクタ、ソケット等を備えたI/F部83(インターフェイス部)と接続され、I/F部83は、ネットワーク等により、ユーザ端末100と接続される。これにより、複合機1は、ユーザ端末100から画像データの送信を受けて印刷することや(プリンタ機能)、原稿読取部3で読み取った画像データをユーザ端末100に送信することができる(スキャナ機能)。又、本体制御部8には、モデム84が接続され、公衆通信回線を介して、相手方FAX装置200と通信可能であり、データの送受信や受信データの印刷を行うことができる(FAX機能)。
【0034】
又、複合機1は、操作パネル2とも接続され、操作パネル2への使用者による設定入力が本体制御部8に入力されることで使用者の設定入力が反映されるように、本体制御部8は、複合機1の動作の制御を行う。例えば、コピー機能使用時、濃度変更設定を操作パネル2に対して行った場合、本体制御部8は、複合機1の印刷濃度を調整する。例えば、スキャナ機能使用時、読み取り解像度の設定を操作パネル2にて行った場合、指定された解像度で原稿の画像データを生成する。このように、操作パネル2の入力結果が複合機1の動作に反映される。
【0035】
次に、図4に基づき、本発明の第1の実施形態に係る操作パネル2のハードウェア構成の一例について説明する。図4は、本発明の第1の実施形態に係る操作パネル2のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0036】
図4に示すように、本実施形態の操作パネル2には、表示画面22と、各種キー21への入力を検知し、又、表示画面22に表示される画面を制御する表示制御部9と、表示画面22の上面に配置された抵抗膜方式のタッチパネル24と、タッチパネル24への押下位置を検出し、タッチパネル24への押下位置から座標データを出力する座標検出部10等で構成される。
【0037】
表示制御部9は、CPU91(識別部に相当)、ビデオメモリ92、ドライバ回路93等を搭載する。CPU91は、表示制御部9の動作、通信を制御するための中央演算処理装置である。ビデオメモリ92は、予め定められた多数種の表示画面22の画像データを記憶し、表示画面22に表示する画面データを展開するためのメモリである。ドライバ回路93は、CPU91の指令と、画面データに基づき、表示画面22での各ドットの発光、非発光を実際に制御して、表示画面22を駆動させる回路である。例えば、表示画面22が液晶表示画面22ならば、液晶ドライバ回路となる。このようにして、表示画面22の表示は、CPU91等によって制御される。
【0038】
そして、表示画面22の上方に設けられるタッチパネル24は、座標検出部10と接続される。座標検出部10は、使用者によって押下されたタッチパネル24の位置の座標を検出する。例えば、表示画面22の横方向をX方向とし、縦方向をY方向とすると、X、Yの2方向について座標を検出する。
【0039】
又、表示制御部9と座標検出部10とは接続されており、座標検出部10が検出した座標に基づき、表示制御部9のCPU91は、押下されたドットが表示画面22に表示しているキー23の領域に含まれるドットか否かを判定し、いずれのキー23が押下されたかを認識する。即ち、CPU91は、座標検出部10が検出した座標に基づき、表示画面22内のドットのうちで押下されたドットを特定し、いずれのキー23が押下されたかを識別する。これにより、例えば、表示制御部9は、押下されたキー23に対応して予め設定されている操作画面に表示を遷移させる。即ち、又、表示制御部9は、CPU91により押下されたと認識されたキー23に応じて表示画面22の表示を切り替える。尚、表示制御部9は、スタートキー21b等の各種キー21とも接続され、各種キー21が押されたことも認識し、受け付ける。
【0040】
このタッチパネル24等や各種キー21の押下による使用者の複合機1の設定入力を、表示制御部9は受け付け、CPU91の通信制御のもと、操作パネル2への使用者の入力結果を本体制御部8に送信する。これにより、本体制御部8は、操作パネル2への使用者の設定入力を反映させて複合機1の動作を制御して、例えば、使用者の望む印刷結果等が得られる。
【0041】
次に、図5に基づき、本発明の第1の実施形態に係るタッチパネル24の一例を説明する。図5は、本発明の第1の実施形態に係るタッチパネル24の一例を示す図である。
【0042】
図5(a)に示すように、タッチパネル24は、PET等の上部フィルム25と表示画面22の上面を構成する下部ガラス22aの間に、透明導電物質である例えば、ITO(インジウム錫酸化物)による上部導電膜26と下部導電膜27が設けられ、上部導電膜26のX軸方向に電圧が印加されるように、X軸方向の両端に、電極(図5(a)において、+X、−Xとして図示)が形成される。又、下部導電膜27には、Y軸方向に電圧が印加されるように、Y軸方向の両端に、電極(図5(a)において、+Y、−Yとして図示)が形成される。そして、各導電膜がスペーサ28によって離隔される(図5(b)参照)。
【0043】
そして、図5(b)に示すように、タッチパネル24の一点が押下、上部導電膜26と下部導電膜27が接触すると、座標検出部10が、接触点のX,Y座標が算出される。
【0044】
具体的には、例えば、X軸方向の座標を検出する場合、対向する電極+Xと−Xに、所定の電圧を印加しておく。この時、タッチパネル24が押下され、上部導電膜26と下部導電膜27が接すると、対向する電極+Y、−Y間に、電圧が検出される。尚、電極+Xに近いほど、電極+Yと−Y間で検出される電圧は高くなる。座標検出部10は、この電圧をA/D変換する。例えば、+Xと−Xの電極間に5Vを印加している場合、Y方向の電極に2.5Vが検出された場合、座標検出部10は、X方向における中間位置の座標が押下されたと検出する。一方、同様に、Y軸方向の座標を検出する場合、対向する電極+Yと−Yに電圧を印加しておき、座標検出部10は、タッチパネル24の押下時に+X、−Xに現れる電圧を検出し、この電圧をA/D変換する。
【0045】
尚、X方向及びY方向で検出された電圧値をそのまま座標値として用いてもよい。又、検出された電圧値に、座標検出部10が係数を乗じる等により、演算が行われてもよい。そして、表示制御部9のCPU91は、検出された電圧値又は、演算結果を座標検出部10から受け取り、表示画面22での押下されたドットを特定する。
【0046】
そして、検出された電圧から押下されたドットの特定方法は多様で種々考えられるが、例えば、検出された電圧値を用いて押下されたドットを特定する場合、CPU91が、X方向での全ドット(例えば、800ドット)に対する1ドットあたりの電圧の刻み幅で検出電圧値を割れば、押下位置が表示画面22の端部から何ドット目に当たるか認識することができる。又、Y方向でも同様に、例えば、CPU91が、Y方向での全ドット(例えば、480ドット)に対する1ドットあたりの電圧の刻み幅で検出電圧値を割れば、押下位置が表示画面22の端部から何ドット目に当たるか認識することができる。
【0047】
そして、座標検出部10は、X座標とY座標を一定の時間間隔でサンプリングし、CPU91は、複数回にわたり同じドットが押下されていると認められた場合、そのドットが押下されていると特定する。尚、同じドットが押下されていると認められるまでの回数は、適宜設定可能であるが、例えば、2〜5回程度に設定することができる。又、サンプリング間隔も適宜設定可能であるが、例えば、サンプリング間隔は、10数ミリ秒〜数十ミリ秒と設定することができる。
【0048】
そして、表示制御部9のCPU91が、表示画面22のドット(画素)のうち、押下されていると特定したドットに、何らかのキー23が配されていれば、表示制御部9(CPU91)は、そのキー23が押されたと判断し、その入力を受け付けるとともに、場合により、表示画面22を切り替える。
【0049】
次に、図6に基づき、本発明の実施形態に係るタッチパネル24の応答性について説明する。図6は、表示画面22の大きさに基づく1ドットの大きさの説明図である。尚、図6(a)及び(b)は、例として、表示画面22中のいずれかの部分における横30ドット、縦18ドットの領域を抽出して拡大表示したものである。
【0050】
例えば、表示画面22が大きくなるほど、操作パネル2のコストが上昇するので、高価格帯の複合機1等の画像形成装置では、大型の操作パネル2が、低価格帯の画像形成装置になるほど小型の操作パネル2が装着される傾向がある。このことは、画像形成装置以外の機器においても同様で、高価格帯のものほど、表示画面22が大きくなる傾向がある。
【0051】
もし、表示画面22の総画素数(例えば、横800ドット×縦480ドット)が同じ場合、表示画面22のサイズが大きいほど、図6(b)に示すように、1ドットあたりの面積は広くなる。一方、表示画面22のサイズが小さいほど、図6(a)に示すように、1ドットあたりの面積は狭くなる。
【0052】
ここで、上述したように、座標検出部10で検出された座標に基づき、タッチパネル24での押下されたドットが複数回にわたり、同じである場合に、そのドットが押されたと特定される。従って、タッチパネル24に対して、例えば、十数ミリ秒以上の間、押下操作が安定的に継続されていると押下位置のドットが正確に検出されるが、使用者がなでるように押下した場合、押下位置が微妙にずれた場合、押下時間が短い場合、押圧力が変動した場合など、正確な押下位置のドットを認識できない場合がある。又、正確な押下されたドットが検出されなければ、使用者の意図とは異なる画面に遷移することや、何ら表示が変わらない等の不都合が生じ得る。
【0053】
そして、一般に、表示画面22のサイズが大きく、1ドットの面積が広いほど、座標検出部10とCPU91によるサンプリング時に、同じドットが押下されていると判断されやすく、押下位置を特定しやすい。言い換えると、1ドットの面積が狭いほど、押下位置の僅かなずれや、押圧力の変動に敏感に反応し、同じドットが押下されていると判断され難くなる。従って、一般的に、表示画面22(タッチパネル24)が大きいほど、操作パネル2の応答性、反応性は良くなる。
【0054】
次に、図7に基づき、本発明の第1の実施形態に係る表示画面22で押下されたドットの認識における補正について説明する。図7は、本発明の第1の実施形態に係る表示画面22で押下されたドットの認識における補正の一例を示す説明図である。
【0055】
まず、図7は、表示画面22の一部を示し(横30ドット×縦18ドット)、格子状の1マスは、表示画面22における1ドットを示している。そして、図7において、網掛斜線部は、そのドット部分が何らかのキー表示領域Kであることを示している。従って、使用者がこの網掛け領域を押下すれば、そのキー23が押下されたと認識される。尚、網掛け以外のドットは、キー表示領域K以外の領域であり、空白表示され、何ら補正の対象とならないドットを示している。
【0056】
そして、図7(a)は、何ら補正を行わない場合を示している。従って、操作パネル2の応答性、反応性は、操作パネル2の表示画面22での大きさに応じたものとなる。
【0057】
一方、図7(b)は、本発明に関し、キー表示領域Kにおいて、1ドットの大きさを広げるとみなす補正を行った場合を示している。この補正により、キー表示領域K内のドット総数は、減少するものの、1ドットあたりの大きさは大きくなる。即ち、CPU91は、キー表示領域K内に存在するドットについて、1ドットに割り当てる座標の範囲を広げる補正を行い、表示画面22のうちで押下されたドットを特定する。
【0058】
具体的にこの補正においては、例えば、CPU91は、キー表示領域K内のドットに割り当てられたタッチパネル24からの検出電圧の範囲において、1ドットあたりの刻み幅を変更することで、1ドットの大きさを広げることにより、実現することができる。言い換えると、1ドットに含まれる座標の値の範囲が広がり、1ドットに含まれる座標の数が増える。
【0059】
上述したように、押下されたタッチパネル24の位置により座標が検出され、その座標に応じて、表示画面22で押下されたドットが特定される。そして、複数回同じドットが押されたと認識される場合に、押下位置のドットが確定する。従って、このような補正を行うことにより、押下中の押下位置の多少ずれや、押圧力の変動等が合っても、表示画面22で同じドットが押されていると確定されやすくなる。
【0060】
そして、本発明の実施形態では、1ドットあたりの座標の範囲を広げる場合、画素の配列数(解像度)が同じで、取り付けられ得る最大サイズの表示画面22の1ドットのサイズと同じとなるように補正する。即ち、CPU91は、1ドットに割り当てられる座標の範囲を広げる補正を行う場合、1画面あたりの画素の配列数が同じで取り付けられる可能性のある表示画面22のうち、最大サイズの表示画面22における1ドットの大きさと同じ大きさとなるように補正を行う。例えば、図7(b)における網掛け領域の1ドットのサイズは、図6(b)で示した表示画面22の1ドットと同じ大きさとすることができる。これにより、たとえ、表示画面22が小さくても、少なくとも、取り付けられ得る最大サイズの操作パネル2の表示画面22と同等の応答性、反応性を得ることができる。
【0061】
次に、図8に基づき、本発明の第2の実施形態に係る表示画面22で押下されたドットの認識における補正の一例を説明する。図8は、本発明の第2の実施形態に係る表示画面22で押下されたドットの認識における補正の一例を示す説明図である。
【0062】
まず、図8も、図7と同様に、表示画面22の一部を示し(横30ドット×縦18ドット)、格子状の1マスは、表示画面22における1ドットを示している。そして、網掛斜線部は、そのドット部分が、何らかのキー表示領域Kであることを示す。従って、使用者がこの網掛け領域を押下すれば、そのキー23が押下されたと認識される。
【0063】
そして、第1の実施形態では、キー表示領域K内の1ドットの大きさを、画素の配列数(解像度)が同じで、取り付けられ得る最大サイズの表示画面22の1ドットのサイズと同じとなるように補正した。しかし、第2の実施形態では、キー表示領域K内の2ドット分を1ドットとして扱う補正を行う点で異なる。尚、その他の点については、第1の実施形態と同様なので、第2の実施形態の説明に準じるものとして、説明、図示を省略する。
【0064】
図8に示すように、タッチパネル24への押下により座標検出部10により検出された座標の2ドット分を1つにまとめる。即ち、2ドット分の領域に割り当てられた座標を1つのドットとして扱う(尚、図8では、Y方向において、2ドット分を1ドットとして扱う補正を行う場合を示している。)。これにより、1ドット分押下位置がずれても、同じドットが押下されていると認識され、表示画面22において、同じドットの部分が押下されたと認識されやすくなり、補正を行わない場合比べ、応答性、反応性を高めることができる。
【0065】
具体的にこの補正においては、例えば、CPU91は、通常のドットの大きさで、押下されたドットを特定し、2つのドットの範囲において、単に同じドットが押下された判断するようにすればよい。この場合、補正の手法は、特別なものではなく、複数の(2つの)ドットの範囲のいずれのドットが押下されたと認識されても、同じドットが押下されたとCPU91が判断するのみである。従って、補正処理を容易に行うことができる。
【0066】
又、例えば、CPU91は、キー表示領域K内のドットに割り当てられたタッチパネル24からの検出電圧の範囲において、1ドットあたりの刻み幅を変更して、Y方向の2ドット分の刻み幅を、1ドットとして扱うことにより、実現することができる。言い換えると、1ドットに含まれる座標の値の範囲が広がり、1ドットに含まれる座標の数が2ドット分となる。
【0067】
即ち、CPU91は、キー表示領域K内に存在するドットについて、通常時における複数のドット(本例では2ドット)に割り当てられた座標を1つにまとめ、複数のドットを1ドットとして扱う補正を行い、表示画面22のうちで押下されたドットを特定する。
【0068】
次に、図9に基づき、本発明の第3の実施形態に係る表示画面22で押下されたドットの認識における補正の一例を説明する。図9は、本発明の第3の実施形態に係る表示画面22で押下されたドットの認識における補正の一例を示す説明図である。
【0069】
まず、図9も、図7や図8と同様に、表示画面22の一部を示し(横30ドット×縦18ドット)、格子状の1マスは、表示画面22における1ドットを示している。そして、網掛斜線部は、そのドット部分が、何らかのキー表示領域Kであることを示す。従って、使用者がこの網掛け領域を押下すれば、そのキー23が押下されたと認識される。
【0070】
そして、第1の実施形態では、キー表示領域K内の1ドットの大きさを、画素の配列数(解像度)が同じで、取り付けられ得る最大サイズの表示画面22の1ドットのサイズと同じとなるように補正した。又、第2の実施形態では、キー表示領域K内の2ドット分を1ドットとして扱う補正を行った。そして、第3の実施形態では、キー表示領域K内の4ドット分を1ドットとして扱う補正を行う点で異なる。尚、その他の点については、第1の実施形態と同様なので、第1の実施形態の説明に準じるものとして、説明、図示を省略する。
【0071】
図9に示すように、タッチパネル24への押下により座標検出部10により検出された座標の4ドット分を1つにまとめる。即ち、4ドット分の領域に割り当てられた座標を1つのドットとして扱う。これにより、上下斜め方向に押下位置がずれても、同じドットが押下されていると認識されやすくなり、補正を行わない場合比べ、応答性、反応性を高めることができる。
【0072】
具体的にこの補正においては、例えば、CPU91は、通常のドットの大きさで、押下されたドットを特定し、4つのドットの範囲において、単に同じドットが押下された判断するようにすればよい。この場合、補正の手法は、特別なものではなく、複数の(4つの)ドットの範囲のいずれのドットが押下されたと認識されても、同じドットが押下されたとCPU91が判断するのみである。従って、補正処理を容易に行うことができる。
【0073】
又、例えば、CPU91は、キー表示領域K内のドットに割り当てられたタッチパネル24からの検出電圧の範囲において、1ドットあたりの刻み幅を変更して、X方向、Y方向のそれぞれ2ドット分の刻み幅を、1ドットとして扱うことにより実現することができる。言い換えると、1ドットに含まれる座標の値の範囲が広がり、1ドットに含まれる座標の数が4ドット分となる。
【0074】
即ち、CPU91は、キー表示領域K内に存在するドットについて、通常時における複数のドット(本例では4ドット)に割り当てられた座標を1つにまとめ、複数のドットを1ドットとして扱う補正を行い、表示画面22のうちで押下されたドットを特定する。
【0075】
このようにして、上記第1〜第3の実施形態によれば、CPU91(識別部)は、キー表示領域Kにおいて、1ドットに割り当てる座標の範囲を広げる補正を行うので、サンプリング時に、複数回、同じドットが押下されていると検出されやすくなる。従って、タッチパネル24への入力に対する応答性を高めることができる。
【0076】
又、最大サイズの表示画面22における1ドットの大きさと同じ大きさとなるように補正を行うので、少なくとも、最大サイズの表示画面22及びタッチパネル24と同等の応答性を確保することができる。従って、表示画面22及びこれに対応するタッチパネル24の大きさによらずに、同じ応答性、操作性を得ることができる。又、1画面あたりの画素の配列数が同じ表示画面22を対象とするから、表示画面22の大きさを異ならせても、その他の表示制御部9の構成は共通化することができ、コストダウンを図ることができる。
【0077】
又、複数のドットを1ドットとして扱う補正を行うので、補正処理を容易に行うことができる。又、操作パネル2(表示入力装置)の表示画面22の大きさによらず、応答性、操作性が良好な画像形成装置(例えば、複合機1)を提供することができる。
【0078】
以下、別実施形態について説明する。
【0079】
上述の実施形態では、抵抗膜方式のタッチパネル24について説明したが、静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線遮光方式、音響パルス検出方式など、いずれの方式のタッチパネル24を利用した場合でも、座標を検出するので、本発明を適用することができる。
【0080】
又、上述の実施形態では、取り付けられ得る最大サイズの表示画面22の1ドットのサイズと同じとなる補正や、2ドット、4ドット分を1ドットとみなす補正について説明したが、補正を施さない状態に比べ1ドット分の面積が大きくなればよく、大きくする1ドット分のサイズは、上述した実施形態に限られない。
【0081】
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本発明は、タッチパネルにより押下位置を検出する表示入力装置や、この表示入力装置を備えた機器に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】第1の実施形態に係る複合機の概略構造を示す模型的正面断面図である。
【図2】第1の実施形態に係る操作パネルの一例を示す図である。
【図3】第1の実施形態の複合機のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図4】第1の実施形態に係る操作パネルのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図5】第1の実施形態に係るタッチパネルの一例を示す図である。
【図6】表示画面の大きさに基づく1ドットの大きさの説明図である。
【図7】第1の実施形態に係る表示画面で押下されたドットの認識における補正の一例を示す説明図である。
【図8】第2の実施形態に係る表示画面で押下されたドットの認識における補正の一例を示す説明図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る表示画面で押下されたドットの認識における補正の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0084】
1 複合機(画像形成装置) 2 操作パネル(表示入力装置)
22 表示画面 23キー
24 タッチパネル 9 表示制御部
91 CPU(識別部) 10 座標検出部
K キー表示領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作・入力のための1又は複数のキーを表示させる表示画面と、
前記表示画面に重ね合わされるタッチパネルと、
前記タッチパネルへの押下位置から座標データを出力する座標検出部と、
前記座標検出部が検出した座標に基づき、前記表示画面内のドットのうちで押下されたドットを特定し、いずれの前記キーが押下されたかを識別する識別部と、
前記識別部により押下されたと認識された前記キーに応じて前記表示画面の表示を切り替える表示制御部と、を備え、
前記識別部は、前記キーの表示領域内に存在するドットについて、1ドットに割り当てる座標の範囲を広げる補正を行い、前記表示画面のうちで押下されたドットを特定することを特徴とする表示入力装置。
【請求項2】
前記識別部は、1ドットに割り当てられる座標の範囲を広げる補正を行う場合、1画面あたりの画素の配列数が同じで取り付けられる可能性のある前記表示画面のうち、最大サイズの前記表示画面における1ドットの大きさと同じ大きさとなるように補正を行うことを特徴とする請求項1記載の表示入力装置。
【請求項3】
前記識別部は、前記キーの表示領域内に存在するドットについて、通常時における複数のドットに割り当てられた座標を1つにまとめ、複数のドットを1ドットとして扱う補正を行い、前記表示画面のうちで押下されたドットを特定することを特徴とする請求項1又は2に記載の表示入力装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表示入力装置を備えた画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−289021(P2009−289021A)
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−140751(P2008−140751)
【出願日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】