説明

表示制御装置、表示制御方法、及び、プログラム

【課題】画像の全体と細部との両方を、同時に確認する。
【解決手段】 画像を表示する表示装置の表示画面のアスペクト比と異なる表示対象の表示対象画像の全体が、表示画面に表示され、さらに、表示対象画像の一部である一部画像を拡大した、表示画面より小さいサイズの一部拡大画像が、一部画像が表示されている位置に、表示対象画像に重畳して表示される。本発明は、例えば、横長のパノラマ画像を表示するディジタルカメラ等に適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御装置、表示制御方法、及び、プログラムに関し、特に、例えば、画像の全体と細部との両方を、同時に確認することができるようにする表示制御装置、表示制御方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、ディジタルカメラ(ディジタルスチルカメラ)においては、アスペクト比が4:3や16:9の液晶パネルが設けられており、ディジタルカメラで撮像した画像(例えば、写真としての静止画)は、液晶パネルに表示することができる。
【0003】
ところで、最近のディジタルカメラでは、ディジタルカメラをパン(又はチルト)しながら撮像し続けることで、横長(又は縦長)のパノラマ画像を撮像することができる。
【0004】
このようなパノラマ画像のアスペクト比は、ディジタルカメラの液晶パネルのアスペクト比と異なるため、すなわち、例えば、パノラマ画像は、アスペクト比が4:3や16:9の液晶パネルに比較して横長であるため、液晶パネルでのパノラマ画像の表示は、制限される。
【0005】
具体的には、液晶パネルに、パノラマ画像の全体を表示しようとする場合には、パノラマ画像は、小さく表示される。また、液晶パネルに、パノラマ画像を大きく表示しようとする場合には、パノラマ画像の一部しか表示することができず、全体を表示することができない。
【0006】
そこで、パノラマ画像の一部を、液晶パネルの全体に大きく表示し、かつ、パノラマ画像のどの部分が液晶パネルに表示されているかを示すスーパインポーズ表示を行う画像再生装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2000-152168号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
例えば、パノラマ画像のように、液晶パネルとアスペクト比が異なる画像等について、その画像の全体と細部との両方を、同時に確認することができれば便利であり、そのような確認をすることができる画像の表示制御の様々な技術の提案が要請されている。
【0009】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、画像の全体と細部との両方を、同時に確認することができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一側面の表示制御装置、又は、プログラムは、画像を表示する表示装置の表示画面のアスペクト比と異なる表示対象の表示対象画像の全体を、前記表示画面に表示し、さらに、前記表示対象画像の一部である一部画像を拡大した、前記表示画面より小さいサイズの一部拡大画像を、前記一部画像が表示されている位置に、前記表示対象画像に重畳して表示する表示制御を行う表示制御手段を備える表示制御装置、又は、表示制御装置として、コンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0011】
本発明の一側面の表示制御方法は、画像を表示する表示装置の表示画面のアスペクト比と異なる表示対象の表示対象画像の全体を、前記表示画面に表示し、さらに、前記表示対象画像の一部である一部画像を拡大した、前記表示画面より小さいサイズの一部拡大画像を、前記一部画像が表示されている位置に、前記表示対象画像に重畳して表示する表示制御を行うステップを含む表示制御方法である。
【0012】
以上のような本発明の一側面においては、画像を表示する表示装置の表示画面のアスペクト比と異なる表示対象の表示対象画像の全体が、前記表示画面に表示され、さらに、前記表示対象画像の一部である一部画像を拡大した、前記表示画面より小さいサイズの一部拡大画像が、前記一部画像が表示されている位置に、前記表示対象画像に重畳して表示される。
【0013】
なお、表示制御装置は、独立した装置であっても良いし、1つの装置を構成している内部ブロックであっても良い。
【0014】
また、プログラムは、伝送媒体を介して伝送することにより、又は、記録媒体に記録して、提供することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の一側面によれば、画像の全体と細部との両方を、同時に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明を適用したディジタルカメラの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図2】ディジタルカメラの外観構成例を示す斜視図である。
【図3】表示制御装置の機能的な構成例を示すブロック図である。
【図4】全体表示モードでのパノラマ画像の表示の表示例を示す図である。
【図5】全体表示モードでのパノラマ画像、及び、一部拡大画像の表示の例を説明する図である。
【図6】表示制御装置が行う全体表示モードの表示制御処理を説明するフローチャートである。
【図7】スクロールモードでの、表示対象画像の表示の例を示す図である。
【図8】表示画面への近接を、一部拡大画像を表示するトリガとして採用し、表示画面へのタッチを、スクロールモードでの表示を行うトリガとして採用する場合の表示画面の表示例を示す図である。
【図9】全体表示モードでのパノラマ画像の表示の他の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[本発明を適用したディジタルカメラの一実施の形態]
【0018】
図1は、本発明を適用したディジタルカメラの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【0019】
レンズ部11は、撮影レンズ、絞り、フォーカスレンズ等を含み、レンズ部11に入射する光は、撮像素子12に照射される。
【0020】
撮像素子12は、例えば、CCDや(Charge Coupled Device)や、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージャ等で構成され、レンズ部11からの光を光電変換し、その結果得られるアナログの画像信号を、アナログ信号処理部13に供給する。
【0021】
アナログ信号処理部13は、撮像素子12からの画像信号に、相関二重サンプリング処理や自動利得調整処理等のアナログ信号処理を施し、A/D(Analog/Digital)変換部14に供給する。
【0022】
A/D(Analog/Digital)変換部14は、アナログ信号処理部13からの画像信号をA/D変換し、その結果得られるディジタルの画像データを、ディジタル信号処理部15に供給する。
【0023】
ディジタル信号処理部15は、A/D変換部14からの画像データに、ホワイトバランス調整処理や、ノイズ除去処理、必要な圧縮符号化処理(例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)符号化等)等のディジタル信号処理を施し、入出力パネル18(の表示部17)や記録デバイス19に供給する。
【0024】
入出力パネル18は、入力部16と表示部17とで構成される。
【0025】
入力部16は、外部からの入力を受け付ける(検知する)機能を有するデバイス、すなわち、例えば、静電式等のタッチパネルや、光を照射する光源と、その光の、物体からの反射光を受光するセンサとのセット等で構成される。
【0026】
入力部16は、外部からの物体、すなわち、例えば、ユーザの指や、ユーザが扱うタッチペン等が近接し、又は、タッチされると、その近接、又は、タッチがされている位置を表す信号を、CPU23に供給する。
【0027】
表示部17は、画像を表示するデバイス(表示装置)、すなわち、例えば、液晶パネル等で構成され、ディジタル信号処理部15から供給される画像データ等に応じて、画像を表示する。
【0028】
入出力パネル18は、以上のような入力部16と表示部17とが一体的になっており、表示部17において画像を表示し、入力部16において、表示部17に表示された画像に対する外部からの操作入力を受け付けることができる。
【0029】
なお、入出力パネル18としては、例えば、いわゆるタッチスクリーン等を採用することができる。
【0030】
記録デバイス19には、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)等のディスクや、メモリカード等の半導体メモリその他のリムーバブルな記録媒体(図示せず)の着脱が可能になっており、記録デバイス19は、装着された記録媒体に対する画像データの記録再生制御を行う。
【0031】
すなわち、記録デバイス19は、ディジタル信号処理部15からの画像データを、記録媒体に記録し、また、記録媒体に記録された画像データを読み出し、ディジタル信号処理部15に供給する。
【0032】
アクチュエータ20は、レンズ部11のフォーカスレンズや絞りを調整するモータであり、モータドライブ21によって駆動される。
【0033】
モータドライブ21は、CPU(Central Processing Unit)23の制御に従い、アクチュエータ20を駆動する。
【0034】
TG(Timing Generator)22は、CPU23の制御に従い、露出時間等を調整するためのタイミング信号を、撮像素子12に供給する。
【0035】
CPU23は、プログラムROM(Read Only Memory)26に記憶されたプログラム、さらには、必要に応じて、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)25に記憶されたプログラムを実行することにより、ディジタルカメラを構成する各ブロックを制御する。
【0036】
操作部24は、ユーザによって操作される物理的なボタン等であり、ユーザの操作に対応する信号を、CPU23に供給する。
【0037】
EEPROM25は、例えば、ユーザが操作部24等を操作することにより設定した撮像パラメータ等の、ディジタルカメラの電源がオフされたときにも保持する必要があるデータや、プログラムを記憶する。
【0038】
プログラムROM26は、CPU23が実行するプログラム等を記憶している。
【0039】
RAM27は、CPU23の動作上必要なデータやプログラムを一時記憶する。
【0040】
以上のように構成されるディジタルカメラでは、CPU23が、プログラムROM26に記録されているプログラムを実行することにより、ディジタルカメラの各部を制御する。
【0041】
一方、レンズ部11に入射した光は、撮像素子12において光電変換され、その結果得られる画像信号が、アナログ信号処理部13に供給される。アナログ信号処理部13では、撮像素子12からの画像信号に、アナログ信号処理が施され、A/D変換部14に供給される。
【0042】
A/D変換部14では、アナログ信号処理部13からの画像信号が、A/D変換され、その結果得られるディジタルの画像データが、ディジタル信号処理部15に供給される。
【0043】
ディジタル信号処理部15では、A/D変換部14からの画像データに、ディジタル信号処理が施され、入出力パネル18(の表示部17)に供給されて、対応する画像、すなわち、いわゆるスルー画が表示される。
【0044】
また、CPU23は、入出力パネル18(の入力部16)や操作部24からの信号に従い、所定の処理を実行する。
【0045】
すなわち、入出力パネル18や操作部24が、例えば、撮像を行うように操作されると、CPU23は、ディジタル信号処理部15を制御することにより、A/D変換部14からの画像データに、圧縮符号化処理を施させ、記録デバイス19を介して、記録媒体に記録させる。
【0046】
また、入出力パネル18や操作部24が、例えば、再生を行うように操作されると、CPU23は、ディジタル信号処理部15を制御することにより、記録デバイス19を介して、記録媒体から、画像データを読み出させる。
【0047】
さらに、CPU23は、ディジタル信号処理部15に、記録媒体から読み出した画像データを伸張させ、入出力パネル18に供給して表示させる。
【0048】
その他、CPU23は、ディジタル信号処理部15に、フォーカスの制御に用いるフォーカス枠(AF枠)の画像を生成させ、入出力パネル18に表示させる。
【0049】
なお、ディジタルカメラは、例えば、AF(Auto focus)機能、AE(Auto Exposure)機能、AWB(Auto White Balance)機能等を有しており、これらの機能は、CPU23がプログラムを実行することにより実現される。
【0050】
例えば、入出力パネル18でのAF枠の表示は、AF機能によって行われる。入出力パネル18(の表示部17の表示画面)に表示されたAF枠の位置は、入出力パネル18に対する、AF枠の位置を移動するような操作によって移動することができる。また、入出力パネル18(の表示部17の表示画面)に表示されたAF枠のサイズは、入出力パネル18に対する、AF枠のサイズを変更するような操作によって変更することができる。
【0051】
また、CPU23に実行させるプログラムは、例えば、リムーバブルな記録媒体からディジタルカメラにインストールすることや、ネットワークを介してダウンロードし、ディジタルカメラにインストールすることができる。
【0052】
図2は、図1のディジタルカメラの外観構成例を示す斜視図である。
【0053】
すなわち、図2Aは、ディジタルカメラの前面側(撮像時に被写体に向けられる側)の斜視図であり、図2Bは、ディジタルカメラの背面側の斜視図である。
【0054】
レンズカバー31は、ディジタルカメラの前面を覆うように設けられており、上下に移動可能になっている。
【0055】
レンズカバー31が上側に位置しているときには、レンズ部11等が覆われた状態になる。また、レンズカバー31が下側に位置しているときには、レンズ部11等が露出し、ディジタルカメラは、撮像可能な状態となる。
【0056】
図2Aでは、レンズカバー31は、下側に位置しており、レンズ部11が露出している。
【0057】
レンズ部11の左側には、AFイルミネータ32が設けられている。AFイルミネータ32は、例えば、被写体が暗く、AF機能によってフォーカスを合わせることが困難な場合に、被写体を照明するための光(補助光)を発する。
【0058】
なお、AFイルミネータ32は、セルフタイマを使用して撮像を行う場合に、ユーザに、セルフタイマによる撮像のタイミングを知らせるために発光するセルフタイマランプとしても機能する。
【0059】
ディジタルカメラの上部には、図1の操作部24を構成する電源ボタン33、再生ボタン34、シャッタボタン(レリーズボタン)35、及び、ズームレバー36が設けられている。
【0060】
電源ボタン33は、ディジタルカメラの電源のオンとオフとを切り替えるときに操作され、再生ボタン34は、記録デバイス19(図1)に装着された記録媒体に記録された画像データを再生するときに操作される。
【0061】
シャッタボタン(レリーズボタン)35は、記録デバイス19(図1)に装着された記録媒体に画像データを記録するときに操作され、ズームレバー36は、ズームを調整するときに操作される。
【0062】
ディジタルカメラの背面には、入出力パネル18が設けられている。入出力パネル18には、スルー画等の画像が表示される。また、ユーザは、入出力パネル18に、指やタッチペン等を近接、又は、タッチすることで、ディジタルカメラに、各種の(操作)入力を与えることができる。
【0063】
[表示制御装置の構成例]
【0064】
図3は、表示制御を行う図1のCPU23としての表示制御装置の機能的な構成例を示すブロック図である。
【0065】
ここで、図1のディジタルカメラにおいて、入出力パネル18、又は、操作部24が、記録デバイス19に装着された記録媒体に記録された画像を再生するように操作されると、CPU23は、ディジタル信号処理部15を制御し、記録デバイス19に装着された記録媒体に記録された画像を、入出力パネル18(の表示部17)に表示させる表示制御を行う。
【0066】
図3は、そのような表示制御を行うCPU23としての表示制御装置の機能的な構成例を示している。
【0067】
表示制御装置は、入力検出部51、拡大画像生成部52、及び、表示制御部53を有する。
【0068】
入力検出部51には、入出力パネル18(の入力部16)から、その入出力パネル18(の入力部16)に対して与えられる外部からの刺激(入力)に応じた信号(以下、刺激信号ともいう)が供給される。
【0069】
入力検出部51は、入出力パネル18(の入力部16)からの刺激信号に基づいて、入出力パネル18(の入力部16)に対する外部からの入力、すなわち、例えば、ユーザの指や、ユーザが扱うタッチペン等が近接、又は、タッチしたことや、その近接、又は、タッチがされた(入出力パネル18上の)位置等を検出し、入出力パネル18に対してユーザが行った操作を表す操作情報として、拡大画像生成部52、及び、表示制御部53に供給する。
【0070】
拡大画像生成部52には、記録デバイス19に装着された記録媒体から、入出力パネル18(の表示部17)に表示する表示対象の表示対象画像が、ディジタル信号処理部15を介して供給される。
【0071】
拡大画像生成部52は、入力検出部51からの操作情報に応じて、そこに供給される表示対象画像の一部である一部画像を拡大し、その一部画像の拡大により得られる一部拡大画像を、表示制御部53に供給する。
【0072】
表示制御部53には、記録デバイス19に装着された記録媒体から、表示対象画像が、ディジタル信号処理部15を介して供給される。
【0073】
表示制御部53は、そこに供給される表示対象画像のサイズを調整し、そのサイズの調整後の表示対象画像の全部、又は、一部を、ディジタル信号処理部15を介して、入出力パネル18(の表示部17)に表示する表示制御を行う。
【0074】
さらに、表示制御部53は、入出力検出部51からの操作情報に応じて、拡大画像生成部52からの一部拡大画像を、ディジタル信号処理部15を介して、入出力パネル18(の表示部17)に表示する表示制御を行う。
【0075】
ここで、ディジタルカメラは、例えば、画像を撮像する撮像モードとして、入出力パネル18の表示部17の表示画面と(ほぼ)同一のアスペクト比の画像(以下、通常画像ともいう)を撮像する通常撮像モードと、パノラマ画像を撮像するパノラマモードとを有している。
【0076】
パノラマモードでは、ユーザが、シャッタボタン35を押圧操作しながら、例えば、ディジタルカメラをパンすると、シャッタボタン35を押圧操作している間に、複数枚の画像が連続撮像される。そして、ディジタル信号処理部15において、その複数枚の画像が、パン方向に並ぶ形で位置合わせをして合成され、シャッタボタン35を押圧操作している間に行われたディジタルカメラのパンの範囲を、1回で撮像したかのような横長のパノラマ画像が生成される。
【0077】
ここで、パノラマ画像の撮像(生成)は、ディジタルカメラをパンする他、チルトすることによっても行うことができる。ディジタルカメラをチルトして、パノラマ画像の撮像を行った場合、パノラマ画像は、縦長の画像となる。
【0078】
表示対象画像が、通常画像である場合、表示制御部53は、その表示対象画像である通常画像のサイズを、表示部17の表示画面のサイズに調整して、そのサイズの調整後の通常画像を、入出力パネル18の表示部17に表示する。
【0079】
通常画像のアスペクト比と、表示画面のアスペクト比とは、同一であるので、通常画像は、その全体が、表示画面の全体に表示される。
【0080】
一方、表示対象画像が、パノラマ画像である場合、パノラマ画像のアスペクト比は、表示画面のアスペクト比と異なるため、すなわち、例えば、パノラマ画像は、表示画面に比較して横長であるため、パノラマ画像のアスペクト比を維持して、パノラマ画像の全体を、表示画面の全体に表示することはできない。
【0081】
すなわち、例えば、横長のパノラマ画像のアスペクト比を維持して、そのアスペクト比と異なる表示画面に、そのパノラマ画像を表示する場合、横長のパノラマ画像の横及び縦のうちの、長い方の長手方向である横のサイズが、表示画面の横のサイズに(ほぼ)一致するように、パノラマ画像の(横及び縦の)サイズを調整して、パノラマ画像の全体を表示するか、又は、横長のパノラマ画像の横及び縦のうちの、短い方の短手方向である縦のサイズが、表示画面の縦の長さに(ほぼ)一致するように、パノラマ画像のサイズを調整して、パノラマ画像の一部を表示することになる。
【0082】
ここで、横長のパノラマ画像の横(長手方向)のサイズが、表示画面の横のサイズに一致するように、パノラマ画像のサイズを調整して、そのサイズの調整後のパノラマ画像の全体を表示する表示モードを、全体表示モードという。
【0083】
また、横長のパノラマ画像の縦(短手方向)のサイズが、表示画面の縦のサイズに一致するように、パノラマ画像のサイズを調整して、そのサイズの調整後のパノラマ画像の一部を表示する表示モードを、一部表示モードという。
【0084】
一部表示モードには、サイズの調整後のパノラマ画像のうちの、表示画面に表示される部分を、ユーザが指示する指示モードと、サイズの調整後のパノラマ画像のうちの、表示画面に表示される部分が、そのパノラマ画像が撮像されたときのディジタルカメラの移動方向(パノラマ画像の長手方向である、例えば、パン方向等)にスクロールしていくスクロールモードとがある。
【0085】
全体表示モードでは、表示画面に表示されるパノラマ画像の横のサイズは、表示画面の横のサイズに一致するが、パノラマ画像の縦のサイズは、表示画面の縦のサイズより小さいので、パノラマ画像が、表示画面に表示されたときに、表示画面の上、下、又は、上下の両方には、パノラマ画像が表示されない領域が生じ、また、表示画面に表示されるパノラマ画像は、小さくなる。
【0086】
一方、一部表示モードでは、表示画面に、パノラマ画像を大きく表示することができるが、表示画面に表示することができるのは、パノラマ画像の一部だけであり、全体を表示することは、できない。
【0087】
そこで、本実施の形態では、全体表示モードにおいて、表示制御部53が、表示対象画像としてのパノラマ画像の全体を、入出力パネル18の(表示部17の)表示画面に表示し、さらに、その表示対象画像の一部である一部画像を拡大した、表示画面より小さいサイズの一部拡大画像を、一部画像が表示されている位置に、全体が表示されている表示対象画像に重畳して表示する表示制御を行い、これにより、ユーザが、表示対象画像であるパノラマ画像の全体と細部との両方を、同時に確認することができるようになっている。
【0088】
[全体表示モードの表示例]
【0089】
図4は、全体表示モードでのパノラマ画像の表示の表示例を示す図である。
【0090】
図4Aは、ユーザの指が、入出力パネル18にタッチしていない状態での、入出力パネル18の(表示部17の)表示画面の表示例を示す図である。
【0091】
ユーザの指が、入出力パネル18にタッチしていない状態では、表示制御部53は、表示対象画像としての、例えば、横長のパノラマ画像の長手方向である横のサイズが、表示画面の横のサイズに一致するように、パノラマ画像のサイズを調整し、パノラマ画像の全体を表示する。
【0092】
ここで、図4Aのように、パノラマ画像の全体を表示することを、全体表示ともいう。
【0093】
図4B及び図4Cは、ユーザの指が、入出力パネル18にタッチしている状態での、入出力パネル18の表示画面の表示例を示す図である。
【0094】
図4Bでは、ユーザの指が、入出力パネル18の表示画面の横方向のほぼ中央の位置にタッチしている。
【0095】
この場合、表示制御部53は、図4Aの場合と同様に、パノラマ画像の全体表示を行う。
【0096】
さらに、拡大画像生成部52は、全体表示がされているパノラマ画像の、ユーザの指がタッチしている点を中心とする、横方向(パノラマ画像の長手方向)の所定の範囲の画像を、拡大の対象とする一部画像として、その一部画像を表示画面より小さいサイズに拡大し、その結果得られる一部拡大画像を、表示制御部53に供給する。
【0097】
表示制御部53は、拡大画像生成部52から供給される一部拡大画像を、表示画面の、ユーザの指がタッチしている位置、すなわち、一部画像が表示されている位置に、全体表示がされているパノラマ画像に重畳して表示する。
【0098】
図4Cでは、ユーザの指が、入出力パネル18の表示画面の横方向の右側寄りの位置にタッチしている。
【0099】
この場合も、図4Bの場合と同様に、表示制御部53は、パノラマ画像の全体表示を行う。
【0100】
さらに、拡大画像生成部52は、全体表示がされているパノラマ画像の、ユーザの指がタッチしている点を中心とする、横方向の所定の範囲の画像を、拡大の対象とする一部画像として、その一部画像を拡大し、その結果得られる一部拡大画像を、表示制御部53に供給する。
【0101】
表示制御部53は、拡大画像生成部52から供給される一部拡大画像を、表示画面の、ユーザの指がタッチしている位置、すなわち、一部画像が表示されている位置に、全体表示がされているパノラマ画像に重畳して表示する。
【0102】
したがって、ユーザが、指で、パノラマ画像の全体表示がされている表示画面の長手方向のほぼ中央の位置にタッチすると、図4Bに示したように、全体表示がされているパノラマ画像の、ユーザの指がタッチしている点を中心とする、横方向の所定の範囲の画像(一部画像)を拡大した一部拡大画像が、ユーザの指がタッチしている位置に、全体表示がされているパノラマ画像に重畳して表示される。
【0103】
そして、例えば、ユーザが、指を、入出力パネル18にタッチした状態で、横方向に移動すると、全体表示がされているパノラマ画像の、移動している指の位置を中心とする、横方向の所定の範囲の一部画像を拡大した一部拡大画像が、移動している指を追従するように、全体表示がされているパノラマ画像に重畳して表示される。
【0104】
以上のように、パノラマ画像が全体表示されるとともに、その全体表示がされたパノラマ画像の一部である一部画像が拡大された一部拡大画像が表示されるので、ユーザは、パノラマ画像の全体と細部との両方を、同時に確認することができる。
【0105】
また、一部画像を拡大した一部拡大画像が、全体表示がされたパノラマ画像の一部画像の位置に重畳されて表示されるので、一部拡大画像に映っている被写体の、パノラマ画像の全体の中での位置を、容易に把握することができる。
【0106】
さらに、ユーザは、全体表示がされたパノラマ画像の細部を確認したい部分にタッチするだけで、その部分の細部を確認することができる。
【0107】
また、ユーザが、全体表示がされたパノラマ画像上の任意の位置に、指をタッチすると、そのタッチした位置に、タッチがされた部分の一部拡大画像が表示され、指をタッチしたまま位置を移動すると、指の移動に追従して、指の位置に映っている被写体が映った一部拡大画像が移動していく、という直感的に分かりやすいユニークなインターフェースを提供することができる。
【0108】
なお、一部拡大画像の表示は、表示画面に全体表示されたパノラマ画像上にタッチがされた場合の他、パノラマ画像が表示された表示画面上の、パノラマ画像が表示されていない部分にタッチがされた場合にも行うことが可能である。
【0109】
すなわち、横長のパノラマ画像の縦(短手方向)のサイズは、表示画面の縦のサイズより小さいため、そのようなパノラマ画像の全体表示では、例えば、図4に示したように、パノラマ画像は、表示画面の縦方向の中央の位置に表示され、表示画面の、パノラマ画像の上下には、いわゆる黒帯が表示される。
【0110】
一部拡大画像の表示は、表示画面に表示されたパノラマ画像上にタッチがされた場合の他、表示画面に表示された黒帯上にタッチがされた場合にも行うことが可能である。
【0111】
すなわち、タッチがされた表示画面上の位置から、長手方向の座標が所定の範囲のパノラマ画像の部分を、一部拡大画像に拡大する一部画像とすることにより、表示画面上のどの位置がタッチされても、一部拡大画像を表示することができる。
【0112】
また、一部拡大画像の表示は、ユーザの指やタッチペン等が、表示画面にタッチした場合ではなく、近接した場合に行うことが可能である。
【0113】
すなわち、入出力パネル18において、表示画面へのタッチの他、近接を検知することができる場合には、表示画面への近接及びタッチのいずれをも、一部拡大画像を表示するトリガとして採用することや、表示画面への近接を、一部拡大画像を表示するトリガとして採用し、表示画面へのタッチを、その他の処理を行うトリガとして採用することができる。
【0114】
図5は、全体表示モードでのパノラマ画像、及び、一部拡大画像の表示の例を説明する図である。
【0115】
全体表示モードでは、図3及び図4で説明したように、表示制御部53が、表示対象画像としての、例えば、横長のパノラマ画像の横(長手方向)のサイズが、表示画面の横のサイズに一致するように、パノラマ画像のサイズを調整して、サイズの調整後のパノラマ画像の全体を、表示画面の短手方向の中央の位置に表示する全体表示を行う。
【0116】
したがって、表示対象画像としての横長のパノラマ画像は、長手方向である横の端部が、表示画面の端部に一致するサイズで表示される。
【0117】
いま、全体表示がされている横長のパノラマ画像の短手方向である縦方向のサイズを、Hとする。
【0118】
また、表示対象画像としての横長のパノラマ画像の長手方向である横方向の表示画面のサイズを、nとし、表示対象画像としての横長のパノラマ画像の短手方向である縦方向の表示画面のサイズを、mとする。
【0119】
さらに、表示画面の左下の点を原点とし、表示画面に表示された表示対象画像としての横長のパノラマ画像の長手方向である横方向のx軸と、短手方向である縦方向のy軸との2軸で定義される2次元座標系において、ユーザの指等がタッチ(、又は、近接)している点である指示点Pのx座標(表示対象画像の長手方向の座標)を、Xとする。
【0120】
また、2倍した値が、表示対象画像としてのパノラマ画像の長手方向(図5では、x方向)の表示画面のサイズnより小さい正の値を、aとする。
【0121】
この場合、図3の表示制御装置では、拡大画像生成部52は、入出力検出部51からの操作情報から、指示点Pのx座標Xを認識し、全体表示がされた表示対象画像としてのパノラマ画像のうちの、x座標が、X-a×H/mからX+a×H/mまでの範囲を、一部拡大画像に拡大する一部画像として、その一部拡大画像を、横(長手方向)×縦(短手方向)が2a×mのサイズの一部拡大画像に拡大する。
【0122】
すなわち、拡大画像生成部52は、拡大後の縦方向(表示対象画像の短手方向)のサイズが、表示画面の縦方向(表示対象画像の短手方向)のサイズmに一致するように、一部画像の(横及び縦の)サイズを、m/H倍に拡大することにより、2a×mのサイズの一部拡大画像を生成する。
【0123】
一部拡大画像は、拡大画像生成部52から表示制御部53に供給され、表示制御部53は、拡大画像生成部52からの2a×mのサイズの一部拡大画像(の全体)を、表示画面の、x座標(長手方向の座標)がX-aからX+aまでの範囲(の全体)に表示する。
【0124】
なお、ここでは、一部拡大画像の縦方向(y方向)のサイズは、表示画面の縦方向のサイズmに等しいので、一部拡大画像は、縦方向については、表示画面の、y座標が0からmまでの範囲に表示される。
【0125】
以上のように、全体表示がされた表示対象画像としてのパノラマ画像のうちの、x座標が、X-a×H/mからX+a×H/mまでの範囲を拡大した2a×mのサイズの一部拡大画像を、表示画面の、x座標がX-aからX+aまでの範囲に表示する場合には、指示点Pのx座標Xが、a以上n-a以下であれば、2a×mのサイズの一部拡大画像の全体が、表示画面に表示される。
【0126】
しかしながら、指示点Pのx座標Xが、a未満であるときには、2a×mのサイズの一部拡大画像は、その左側の一部が欠けた状態で、表示画面に表示される。
【0127】
また、指示点Pのx座標Xが、n-aより大であるときには、2a×mのサイズの一部拡大画像は、その右側の一部が欠けた状態で、表示画面に表示される。
【0128】
そこで、表示制御部53は、指示点Pのx座標Xが、aより大きく、かつ、n-aより小さい場合には、上述したように、2a×mのサイズの一部拡大画像を、表示画面の、x座標がX-aからX+aまでの範囲に表示するが、指示点Pのx座標Xが、a以下である場合には、2a×mのサイズの一部拡大画像を、表示画面の、x座標が0から2aまでの範囲に表示し、指示点Pのx座標Xが、n-a以上である場合には、2a×mのサイズの一部拡大画像を、表示画面の、x座標がn-2aからnまでの範囲に表示する。
【0129】
ここで、図5Aは、指示点Pのx座標Xが、aより大きく、かつ、n-aより小さく、2a×mのサイズの一部拡大画像が、表示画面の、x座標がX-aからX+aまでの範囲に表示される様子を示している。
【0130】
また、図5Bは、指示点Pのx座標Xが、a以下であり、2a×mのサイズの一部拡大画像が、表示画面の、x座標が0から2aまでの範囲に表示される様子を示している。
【0131】
さらに、図5Cは、指示点Pのx座標Xが、n-a以上であり、2a×mのサイズの一部拡大画像が、表示画面の、x座標がn-2aからnまでの範囲に表示される様子を示している。
【0132】
以上のように、指示点Pのx座標Xが、aより大きく、かつ、n-aより小さい場合には、表示画面の、x座標がX-aからX+aまでの範囲に、指示点Pのx座標Xが、a以下である場合には、表示画面の、x座標が0から2aまでの範囲に、指示点Pのx座標Xが、n-a以上である場合には、表示画面の、x座標がn-2aからnまでの範囲に、2a×mのサイズの一部拡大画像を、それぞれ表示することにより、一部拡大画像が、その左側や右側が欠けて表示されることを防止することができる。
【0133】
なお、上述したように、拡大画像生成部52は、入出力検出部51からの操作情報から、指示点Pのx座標Xを認識し、全体表示がされた表示対象画像としてのパノラマ画像のうちの、x座標が、X-a×H/mからX+a×H/mまでの範囲を、一部拡大画像に拡大する一部画像として、その一部拡大画像を、2a×mのサイズの一部拡大画像に拡大するが、この場合、指示点Pのx座標Xが、a×H/mより小さいときや、n-a×H/mより大きいときに、一部画像となるx座標がX-a×H/mからX+a×H/mまでの範囲が、全体表示がされた表示対象画像としてのパノラマ画像の左側や右側にはみ出す。
【0134】
一部画像となるx座標がX-a×H/mからX+a×H/mまでの範囲が、全体表示がされた表示対象画像としてのパノラマ画像の左側や右側にはみ出すと、そのような一部画像を2a×mのサイズに拡大した一部拡大画像の左側や右側は、いわば空白となる。
【0135】
そこで、拡大画像生成部52は、指示点Pのx座標Xが、a×H/mより大きくないときには、そのx座標Xを、a×H/mに補正し、指示点Pのx座標Xが、n-a×H/mより小さくないときには、そのx座標Xを、n-a×H/mに補正する。
【0136】
そして、拡大画像生成部52は、指示点Pのx座標Xの補正後に、その補正後のx座標Xに基づき、全体表示がされた表示対象画像としてのパノラマ画像のうちの、x座標が、X-a×H/mからX+a×H/mまでの範囲を、一部拡大画像に拡大する一部画像として、その一部拡大画像を、2a×mのサイズの一部拡大画像に拡大する。
【0137】
以上のように、指示点Pのx座標Xを補正することにより、一部画像となるx座標がX-a×H/mからX+a×H/mまでの範囲が、全体表示がされた表示対象画像としてのパノラマ画像の左側や右側にはみ出すこと、ひいては、一部画像を2a×mのサイズに拡大した一部拡大画像の左側や右側に空白が生じることを防止することができる。
【0138】
なお、上述の指示点Pのx座標Xの補正によれば、指示点Pのx座標Xが、a×H/mより大きく、かつ、n-a×H/mより小さい範囲で、表示画面にタッチしている指を動かしている間は、指の位置、つまり、指示点Pのx座標Xに応じて、一部拡大画像(に映る被写体)が変化する。
【0139】
すなわち、入出力パネル18の表示画面では、指示点Pのx座標Xに応じて、全体表示がされた表示対象画像としてのパノラマ画像のうちの、x座標が、X-a×H/mからX+a×H/mまでの範囲を拡大した一部拡大画像が表示される。
【0140】
そして、表示画面にタッチしている指を、例えば、左側に移動していき、その結果、指示点Pのx座標Xが、a×H/mになった場合、全体表示がされた表示対象画像としてのパノラマ画像のうちの、x座標が、X-a×H/mからX+a×H/mまでの範囲、つまり、0から2×a×H/mまでの範囲を拡大した一部拡大画像が表示され、その後は、指を、より左側に移動しても、全体表示がされた表示対象画像としてのパノラマ画像のうちの、x座標が、0から2×a×H/mまでの範囲を拡大した一部拡大画像が表示し続けられる。
【0141】
一方、表示画面にタッチしている指を、例えば、右側に移動していき、その結果、指示点Pのx座標Xが、n-a×H/mになった場合、全体表示がされた表示対象画像としてのパノラマ画像のうちの、x座標が、X-a×H/mからX+a×H/mまでの範囲、つまり、n-2×a×H/mからnまでの範囲を拡大した一部拡大画像が表示され、その後は、指を、より右側に移動しても、全体表示がされた表示対象画像としてのパノラマ画像のうちの、x座標が、n-2×a×H/mからnまでの範囲を拡大した一部拡大画像が表示し続けられる。
【0142】
ここで、図5では、全体表示がされた表示対象画像としてのパノラマ画像のうちの、x座標が、X-a×H/mからX+a×H/mまでの範囲の画像である一部画像を、m/H倍に拡大して、一部拡大画像を生成することとしたが、一部画像を拡大する倍率は、その他、例えば、ユーザの操作に応じて設定することができる。
【0143】
なお、一部画像を拡大する倍率として、m/H倍より大の値を採用する場合には、一部画像を拡大した一部拡大画像は、その全体を、表示画面に表示することができなくなる。
【0144】
また、一部拡大画像の横方向のサイズ(表示対象画像の長手方向の一部拡大画像のサイズ)2a(ひいては、正の整数a)としては、表示画面の横方向のサイズより小さい正の値を、例えば、あらかじめ設定しておくこともできるし、ユーザの操作等に応じて設定することもできる。
【0145】
[全体表示モードの表示制御処理]
【0146】
図6は、図3の表示制御装置が行う全体表示モードの表示制御処理を説明するフローチャートである。
【0147】
ステップS11において、表示制御部53は、表示対象画像の長手方向のサイズが、その長手方向の表示画面のサイズに一致するように、表示対象画像のサイズを調整し、そのサイズの調整後の表示対象画像の全体を、入出力パネル18の表示画面に表示する全体表示を行い、処理は、ステップS12に進む。
【0148】
ステップS12では、表示制御部53は、表示対象画像のアスペクト比と、入出力パネル18の表示画面のアスペクト比とが異なるかどうかを判定する。
【0149】
ステップS12において、表示対象画像のアスペクト比と、入出力パネル18の表示画面のアスペクト比とが異ならないと判定された場合、すなわち、表示対象画像のアスペクト比と、入出力パネル18の表示画面のアスペクト比とが(ほぼ)一致する場合、処理は、ステップS11に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0150】
また、ステップS12において、表示対象画像のアスペクト比と、入出力パネル18の表示画面のアスペクト比とが異なると判定された場合、すなわち、例えば、入出力パネル18の表示画面のアスペクト比が、4:3や16:9であり、表示対象画像が、表示画面より横長のパノラマ画像である場合、処理は、ステップS13に進み、拡大画像生成部52は、入力検出部51から供給される操作情報に基づき、入出力パネル18の表示画面に、タッチがされているかどうかを判定する。
【0151】
ステップS13において、入出力パネル18の表示画面に、タッチがされていないと判定された場合、処理は、ステップS11に戻る。
【0152】
また、ステップS13において、入出力パネル18の表示画面に、タッチがされていると判定された場合、すなわち、入力検出部51において、入出力パネル18に対するタッチが検出された場合、処理は、ステップS14に進み、拡大画像生成部52及び表示制御部53は、入力検出部51から供給される操作情報に基づき、タッチがされている表示画面上の位置(点)である指示点Pを認識し、処理は、ステップS15に進む。
【0153】
ここで、図6において、以下では、説明を簡単にするために、表示対象画像が、例えば、横長のパノラマ画像であることとする。
【0154】
ステップS15では、拡大画像生成部52及び表示制御部53は、指示点Pのx座標(表示対象画像としての横長のパノラマ画像の長手方向の座標)Xが、aより大きく、かつ、n-aより小さいかどうかを判定する。
【0155】
ステップS15において、指示点Pのx座標Xが、aより大きく、かつ、n-aより小さいと判定された場合、処理は、ステップS16に進み、拡大画像生成部52は、全体表示がされた表示対象画像としてのパノラマ画像のうちの、x座標(長手方向の座標)が、X-a×H/mからX+a×H/mまでの範囲を、一部拡大画像に拡大する一部画像として、その一部画像を、2a×mのサイズの一部拡大画像に拡大する。
【0156】
そして、拡大画像生成部52は、一部拡大画像を、表示制御部53に供給して、処理は、ステップS16からステップS17に進む。
【0157】
ステップS17では、表示制御部53は、拡大画像生成部52からの2a×mのサイズの一部拡大画像を、表示画面の、x座標(長手方向の座標)がX-aからX+aまでの範囲に、表示対象画像に重畳して(例えば、上書きする形で)表示し、処理は、ステップS13に戻る。
【0158】
また、ステップS15において、指示点Pのx座標Xが、aより大きくないか、又は、n-aより小さくないと判定された場合、処理は、ステップS18に進み、拡大画像生成部52及び表示制御部53は、指示点Pのx座標Xが、a以下であるかどうかを判定する。
【0159】
ステップS18において、指示点Pのx座標Xが、a以下であると判定された場合、処理は、ステップS19に進み、拡大画像生成部52は、指示点Pのx座標Xが、a×H/mより大きいかどうかを判定する。
【0160】
ステップS19において、指示点Pのx座標Xが、a×H/mより大きくないと判定された場合、処理は、ステップS20に進み、拡大画像生成部52は、指示点Pのx座標Xを、a×H/mに補正し、処理は、ステップS21に進む。
【0161】
また、ステップS19において、指示点Pのx座標Xが、a×H/mより大きいと判定された場合、処理は、ステップS20をスキップして、ステップS21に進み、拡大画像生成部52は、全体表示がされた表示対象画像としてのパノラマ画像のうちの、x座標が、X-a×H/mからX+a×H/mまでの範囲を、一部拡大画像に拡大する一部画像として、その一部画像を、2a×mのサイズの一部拡大画像に拡大する。
【0162】
そして、拡大画像生成部52は、一部拡大画像を、表示制御部53に供給して、処理は、ステップS21からステップS22に進む。
【0163】
ステップS22では、表示制御部53は、拡大画像生成部52からの2a×mのサイズの一部拡大画像を、表示画面の、x座標が0から2aまでの範囲に、表示対象画像に重畳して表示し、処理は、ステップS13に戻る。
【0164】
一方、ステップS18において、指示点Pのx座標Xが、a以下でないと判定された場合、処理は、ステップS23に進み、拡大画像生成部52及び表示制御部53は、指示点Pのx座標Xが、n-a以上であるかどうかを判定する。
【0165】
ステップS23において、指示点Pのx座標Xが、n-a以上でないと判定された場合、処理は、ステップS13に戻る。
【0166】
また、ステップS23において、指示点Pのx座標Xが、n-a以上であると判定された場合、処理は、ステップS24に進み、拡大画像生成部52は、指示点Pのx座標Xが、n-a×H/mより小さいかどうかを判定する。
【0167】
ステップS24において、指示点Pのx座標Xが、n-a×H/mより小さくないと判定された場合、処理は、ステップS25に進み、拡大画像生成部52は、指示点Pのx座標Xを、n-a×H/mに補正し、処理は、ステップS26に進む。
【0168】
また、ステップS24において、指示点Pのx座標Xが、n-a×H/mより小さいと判定された場合、処理は、ステップS25をスキップして、ステップS26に進み、拡大画像生成部52は、全体表示がされた表示対象画像としてのパノラマ画像のうちの、x座標が、X-a×H/mからX+a×H/mまでの範囲を、一部拡大画像に拡大する一部画像として、その一部画像を、2a×mのサイズの一部拡大画像に拡大する。
【0169】
そして、拡大画像生成部52は、一部拡大画像を、表示制御部53に供給して、処理は、ステップS26からステップS27に進む。
【0170】
ステップS27では、表示制御部53は、拡大画像生成部52からの2a×mのサイズの一部拡大画像を、表示画面の、x座標がn-2aからnまでの範囲に、表示対象画像に重畳して表示し、処理は、ステップS13に戻る。
【0171】
[他の表示例]
【0172】
上述したように、入出力パネル18において、表示画面へのタッチの他、近接を検知することができる場合には、表示制御装置(図3)では、表示画面への近接を、一部拡大画像を表示するトリガとして採用し、表示画面へのタッチを、その他の処理を行うトリガとして採用することができる。
【0173】
すなわち、表示制御装置(図3)では、例えば、表示画面への近接を、一部拡大画像を表示するトリガとして採用し、表示画面へのタッチを、スクロール表示を行うトリガとして採用することができる。
【0174】
そこで、まず、スクロール表示を行うスクロールモードについて説明する。
【0175】
図7は、スクロールモードでの、表示対象画像の表示、すなわち、表示対象画像をスクロールしながら表示するスクロール表示の例を示す図である。
【0176】
スクロールモードでは、表示制御部53(図3)は、表示対象画像としての、例えば、横長のパノラマ画像の縦(短手方向)のサイズが、表示画面の縦のサイズに一致するように、表示対象画像のサイズを調整して、そのサイズの調整後の表示対象画像(以下、調整後画像ともいう)のうちの、表示画面に表示される表示範囲を、表示対象画像としてのパノラマ画像の撮像が行われたときのディジタルカメラの移動方向と同一の方向に移動させていく。
【0177】
すなわち、表示対象画像としてのパノラマ画像の撮像が、ディジタルカメラを、例えば、左から右にパンしながら行われた場合には、調整後画像の左端を始点とするとともに、右端を終点として、表示範囲が移動されていく。
【0178】
その結果、表示画面には、先頭(ここでは、左端)から右方向にスクロールされていく調整後画像が表示される。
【0179】
以上のように、スクロールモードでは、調整後画像(表示対象画像)のスクロールが、その調整後画像の先頭(ここでは、左端側)から開始される。
【0180】
表示画面への近接を、一部拡大画像を表示するトリガとして採用し、表示画面へのタッチを、スクロール表示を行うトリガとして採用する場合には、表示制御部538図3)において、スクロールは、上述のように、調整後画像の先頭から開始することができる他、タッチがされた位置から開始することができる。
【0181】
すなわち、図8は、表示画面への近接を、一部拡大画像を表示するトリガとして採用し、表示画面へのタッチを、スクロール表示を行うトリガとして採用する場合の表示画面の表示例を示す図である。
【0182】
図8Aは、全体表示モードにおいて、表示対象画像としてのパノラマ画像が、全体表示され、さらに、指が表示画面に近接されることによって、その近接している位置に表示されているパノラマ画像の一部である一部画像が拡大された一部拡大画像が表示されている様子を示している。
【0183】
図8Bは、図8Aに示したように、表示画面に近接した状態の指で、表示画面にタッチした場合の、そのタッチの直後の表示画面を示している。
【0184】
表示画面に近接した状態の指で、表示画面にタッチがされた場合、表示画面には、調整後画像のうちの、タッチがされたときに表示されていた一部拡大画像に対応する部分が、スクロールの開始点として表示される。
【0185】
図8Cは、調整後画像のうちの、タッチがされたときに表示されていた一部拡大画像に対応する部分を、スクロールの開始点として行われるスクロール表示を示している。
【0186】
表示画面への近接を、一部拡大画像を表示するトリガとして採用し、表示画面へのタッチを、スクロール表示を行うトリガとして採用する場合、スクロールは、調整後画像の先頭からではなく、タッチがされた位置、すなわち、タッチがされたときに表示されていた一部拡大画像に対応する部分から開始される。
【0187】
図8Cでは、調整後画像の、タッチがされたときに表示されていた一部拡大画像に対応する部分から、右方向へのスクロール(表示範囲の右方向への移動)が開始されている。
【0188】
スクロールは、表示範囲が、調整後画像の最後(ここでは、右端)に到達したときに終了する。
【0189】
図8Cでは、タッチがされたときの時刻tをt1として、所定の時間Tだけかけて、調整後画像の、タッチがされたときに表示されていた一部拡大画像に対応する部分から、調整後画像の最後までのスクロールが行われており、時刻t=t1+Tにおいて、スクロールが終了している。
【0190】
なお、図8では、表示制御部53において、表示画面に対する近接が検出された場合に、一部拡大画像を表示し、その後、表示画面に対するタッチが検出された場合に、表示対象画像のサイズを調整した調整後画像を、表示対象画像の長手方向にスクロールして表示するスクロール表示を、調整後画像の、タッチがされた点に対応する位置から開始することとしたが、その他、表示制御部53では、表示画面に対するタッチが検出された場合に、一部拡大画像を表示し、その後、表示画面に対するタッチが解除された場合に、表示対象画像のサイズを調整した調整後画像を、表示対象画像の長手方向にスクロールして表示するスクロール表示を、調整後画像の、タッチが解除された点に対応する位置から開始すること、つまり、表示画面へのタッチを、一部拡大画像を表示するトリガとして採用し、表示画面に対するタッチの解除を、スクロール表示を行うトリガとして採用することができる。
【0191】
図9は、全体表示モードでのパノラマ画像の表示の他の表示例を示す図である。
【0192】
図4では、表示対象画像が、横長のパノラマ画像であることとしたが、図9では、表示対象画像が、縦長のパノラマ画像になっている。
【0193】
図9Aは、ユーザの指が、入出力パネル18にタッチしていない状態での、入出力パネル18の(表示部17の)表示画面の表示例を示す図である。
【0194】
ユーザの指が、入出力パネル18にタッチしていない状態では、表示制御部53は、表示対象画像としての、縦長のパノラマ画像の長手方向である縦のサイズが、表示画面の縦(パノラマ画像の長手方向)のサイズに一致するように、パノラマ画像のサイズを調整し、パノラマ画像の全体を表示する(全体表示)。
【0195】
図9Bは、ユーザの指が、入出力パネル18にタッチしている状態での、入出力パネル18の表示画面の表示例を示す図である。
【0196】
図9Bでは、ユーザの指が、入出力パネル18の表示画面の縦方向のほぼ中央の位置にタッチしている。
【0197】
この場合、表示制御部53は、図9Aの場合と同様に、パノラマ画像の全体表示を行う。
【0198】
また、拡大画像生成部52は、全体表示がされているパノラマ画像の、ユーザの指がタッチしている点を中心とする、縦方向(パノラマ画像の長手方向)の所定の範囲の画像を、拡大の対象とする一部画像として、その一部画像を拡大し、その結果得られる一部拡大画像を、表示制御部53に供給する。
【0199】
表示制御部53は、拡大画像生成部52から供給される一部拡大画像を、表示画面の、ユーザの指がタッチしている位置、すなわち、一部画像が表示されている位置に、全体表示がされているパノラマ画像に重畳して表示する。
【0200】
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【0201】
すなわち、本発明は、ディジタルカメラの他、画像を表示する装置に適用可能である。
【0202】
また、本発明は、静止画、及び、動画の表示のいずれにも適用可能である。
【0203】
さらに、本実施の形態では、表示画面上の、ユーザの指等がタッチ、又は、近接している点を、指示点Pとして採用したが、指示点Pは、その他、例えば、マウス等のポインティングデバイスによって与えることが可能である。
【符号の説明】
【0204】
11 レンズ部, 12 撮像素子, 13 アナログ信号処理部, 14 A/D変換部, 15 ディジタル信号処理部, 16 入力部, 17 表示部, 18 入出力パネル, 19 記録デバイス, 20 アクチュエータ, 21 モータドライブ, 22 TG, 23 CPU, 24 操作部, 25 EEPROM, 26 プログラムROM, 27 RAM, 31 レンズカバー, 32 AFイルミネータ, 33 電源ボタン, 34 再生ボタン, 35 シャッタボタン, 36 ズームレバー, 51 入出力検出部, 52 拡大画像生成部, 53 表示制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する表示装置の表示画面のアスペクト比と異なる表示対象の表示対象画像の全体を、前記表示画面に表示し、さらに、前記表示対象画像の一部である一部画像を拡大した、前記表示画面より小さいサイズの一部拡大画像を、前記一部画像が表示されている位置に、前記表示対象画像に重畳して表示する表示制御を行う表示制御手段を備える
表示制御装置。
【請求項2】
前記表示画面に対する外部からの入力を検出する検出手段をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記表示画面に対する近接、又は、タッチが検出された場合に、前記近接、又は、タッチがされた前記表示画面上の点である指示点に対応する位置に表示された前記一部画像を拡大した前記一部拡大画像を表示する
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、
前記表示画面に対する近接が検出された場合に、前記一部拡大画像を表示し、
その後、前記表示画面に対するタッチが検出された場合に、前記表示対象画像を、前記表示対象画像の横及び縦のうちの短い方の短手方向の端部が前記表示画面の端部に一致するサイズに調整した調整後画像を、前記表示対象画像の横及び縦のうちの長い方の長手方向にスクロールして表示するスクロール表示を、前記調整後画像の、前記タッチがされた点に対応する位置から開始する
請求項2に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、
前記表示画面に対するタッチが検出された場合に、前記一部拡大画像を表示し、
その後、前記表示画面に対するタッチが解除された場合に、前記表示対象画像を、前記表示対象画像の横及び縦のうちの短い方の短手方向の端部が前記表示画面の端部に一致するサイズに調整した調整後画像を、前記表示対象画像の横及び縦のうちの長い方の長手方向にスクロールして表示するスクロール表示を、前記調整後画像の、前記タッチが解除された点に対応する位置から開始する
請求項2に記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、前記表示対象画像の横方向及び縦方向のうちの長い方の長手方向の端部が、前記表示画面の端部に一致するサイズで、前記表示対象画像を表示する
請求項2に記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記表示画面に表示された前記表示対象画像の横及び縦のうちの短い方の短手方向のサイズを、Hとし、
前記表示対象画像の長手方向の前記表示画面のサイズを、nとし、
前記表示対象画像の短手方向の前記表示画面のサイズを、mとし、
前記表示画面の左下の点を原点とし、前記表示画面に表示された前記表示対象画像の長手方向の軸と短手方向の軸との2軸で定義される2次元座標系において、前記指示点の長手方向の座標を、Xとし、
2倍した値が、前記nより小さい正の値を、aとする
場合において、
前記表示制御手段は、長手方向の座標が、X-a×H/mからX+a×H/mまでの範囲の前記表示対象画像を、長手方向×短手方向が2a×mのサイズに拡大した前記一部拡大画像を、長手方向の座標がX-aからX+aまでの範囲に表示する
請求項5に記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記表示制御手段は、
前記指示点の長手方向の座標Xが、aより大きく、かつ、n-aより小さい場合、長手方向の座標が、X-a×H/mからX+a×H/mまでの範囲の前記表示対象画像を、長手方向×短手方向が2a×mのサイズに拡大した前記一部拡大画像を、長手方向の座標がX-aからX+aまでの範囲に表示し、
前記指示点の長手方向の座標Xが、a以下である場合、長手方向の座標が、X-a×H/mからX+a×H/mまでの範囲の前記表示対象画像を、長手方向×短手方向が2a×mのサイズに拡大した前記一部拡大画像を、長手方向の座標が0から2aまでの範囲に表示し、
前記指示点の長手方向の座標Xが、n-a以上である場合、長手方向の座標が、X-a×H/mからX+a×H/mまでの範囲の前記表示対象画像を、長手方向×短手方向が2a×mのサイズに拡大した前記一部拡大画像を、長手方向の座標がn-2aからnまでの範囲に表示する
請求項6に記載の表示制御装置。
【請求項8】
前記指示点の長手方向の座標Xが、a以下である場合において、前記指示点の長手方向の座標Xが、a×H/mより大きくないときには、前記座標Xを、a×H/mに補正し、
前記指示点の長手方向の座標Xが、n-a以上である場合において、前記指示点の長手方向の座標Xが、n-a×H/mより小さくないときには、前記座標Xを、n-a×H/mに補正する
請求項7に記載の表示制御装置。
【請求項9】
画像を表示する表示装置の表示画面のアスペクト比と異なる表示対象の表示対象画像の全体を、前記表示画面に表示し、さらに、前記表示対象画像の一部である一部画像を拡大した、前記表示画面より小さいサイズの一部拡大画像を、前記一部画像が表示されている位置に、前記表示対象画像に重畳して表示する表示制御を行う
ステップを含む表示制御方法。
【請求項10】
画像を表示する表示装置の表示画面のアスペクト比と異なる表示対象の表示対象画像の全体を、前記表示画面に表示し、さらに、前記表示対象画像の一部である一部画像を拡大した、前記表示画面より小さいサイズの一部拡大画像を、前記一部画像が表示されている位置に、前記表示対象画像に重畳して表示する表示制御を行う表示制御手段
として、コンピュータを機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−133085(P2012−133085A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−284321(P2010−284321)
【出願日】平成22年12月21日(2010.12.21)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】