説明

表示制御装置

【課題】液晶表示手段でのコントラストが低下してしまうなどの要因を解消し、液晶表示手段の表示品位を高めること。
【解決手段】CPU40により、LCD電源回路20からLCDパネル10に供給される電圧値が、最適な駆動電圧値の直前である所定の電圧値に達していないとき、LCDパネル10とLCD電源回路20との間に設けられているスイッチング手段としてのトランジスタ(Tr)50をオフ状態にしてLCD電源回路20によるLCDパネル10への電源供給を遮断し、LCD電源回路20からLCDパネル10に供給される電圧値が、所定の電圧値に達したとき、トランジスタ(Tr)50をオン状態にしてLCD電源回路20によるLCDパネル10への電源供給が許容されるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえばLCD(liquid crystal display)パネルのパネル温度に応じた電源電圧を補正する表示制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、たとえば車両に搭載されるLCDパネルのパネル温度に応じた電源電圧を補正する表示制御装置として、たとえば図4に示すものがある。同図に示す表示制御装置では、たとえば車両のイグニッション(IG)がオンされると、CPU40により、EEPROM30からLCDパネル10の個別の最適なLCD最適駆動電圧値データが取り込まれ、サーミスタ電圧対駆動電圧テーブル41の駆動電圧がそのLCD最適駆動電圧値データに基づいて補正される。すなわち、LCDパネル10は車両の各種計器類等に用いられており、EEPROM30にはそれぞれの計器類等に用いられるLCDパネル10毎の最適な駆動電圧値データが記憶されている。
【0003】
ここで、サーミスタ11からのアナログ信号で得られるサーミスタ電圧がデジタル信号に変換され、そのデジタル信号から検出温度が判別され、その検出温度に応じた最適な駆動電圧値がサーミスタ電圧対駆動電圧テーブル41から抽出されると、駆動電圧対PWM Dutyテーブル42の駆動電圧がサーミスタ電圧対駆動電圧テーブル41から抽出された駆動電圧に補正される。
【0004】
そして、駆動電圧対PWM Dutyテーブル42から最適な駆動電圧値が抽出されると、CPU40からLCD電源回路20に、その最適な駆動電圧値を目標電圧としたPWM Duty出力が行われ、LCD電源回路20の出力電圧がLCDパネル10に供給されることで、LCDパネル10による表示が行われる。
【0005】
ところが、このような表示制御装置による表示制御では、たとえば車両のイグニッション(IG)がオンされると、最適な駆動電圧値を目標電圧としたPWM Duty出力に応じてのLCD電源回路20の出力電圧に基づき、LCDパネル10による表示が行われるものの、LCD電源回路20の出力が安定する前に、LCD電源回路20の出力電圧がLCDパネル10に供給されてしまうと、LCDパネル10のコントラストが低下してしまうなどの要因により、LCDパネル10の表示品位が低下してしまうことがある。
【0006】
ちなみに、LCDパネルの表示品位を高めるようにしたものとして、特許文献1では、LCDの周囲温度に応じて、LCDに印加される電圧の駆動電圧、フレーム周波数、バイアス比の少なくとも2つ値を、通常の使用想定温度である第1の領域、第1の領域よりも低い第2の領域、第1の領域よりも高い第3の領域に設定したときに、LCDのコントラスト比が高くなるように第2の領域と第3の領域において第1の領域の値とは異なる値となるように液晶コントローラで制御を行うようにした液晶素子の駆動装置を提案している。
【特許文献1】特開2000−241801号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した特許文献1に示される表示制御装置では、LCDの周囲温度に応じた温度補償を駆動電圧、フレーム周波数、バイアス比からなる複数のパラメータを変えることにより細かく制御することができることから、周囲の温度変化に対する液晶の表示性(特に、コントラスト比)を最適な状態とすることができるようになっている。
【0008】
ところが、このような液晶素子の駆動装置では、あくまでもLCDの周囲温度に応じた温度補償を行うことで表示品位を高めるようにしているものであり、上述した図4で説明したように、LCD電源回路20の出力が安定する前に、LCD電源回路20の出力電圧がLCDパネル10に供給されてしまうと、LCDパネル10のコントラストが低下してしまうなどの要因により、LCDパネル10の表示品位が低下してしまう、といったような不具合を解消することができないという問題があった。
【0009】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上記問題点を解決することができる表示制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の表示制御装置は、所定の表示を行う液晶表示手段と、該液晶表示手段に電源供給を行う電源供給手段と、前記液晶表示手段の温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段による検出温度と前記液晶表示手段の最適な駆動電圧値との相対的な関係を示すデータを記憶している最適駆動電圧記憶手段と、該最適駆動電圧記憶手段から前記温度検出手段による検出温度に基づく最適な駆動電圧値を抽出し、当該最適な駆動電圧値による駆動信号を前記電源供給手段に供給する制御手段とを備えた表示制御装置であって、前記液晶表示手段と前記電源供給手段との間にスイッチング手段を設け、前記制御手段は、前記電源供給手段から前記液晶表示手段に供給される電圧値が、最適な駆動電圧値の直前である所定の電圧値に達していないとき、前記スイッチング手段をオフ状態にして前記電源供給手段による前記液晶表示手段への電源供給を遮断し、前記電源供給手段から前記液晶表示手段に供給される電圧値が、前記所定の電圧値に達したとき、前記スイッチング手段をオン状態にして前記電源供給手段による前記液晶表示手段への電源供給を許容することを特徴とする。
【0011】
本発明の表示制御装置では、制御手段により、電源供給手段から液晶表示手段に供給される電圧値が、最適な駆動電圧値の直前である所定の電圧値に達していないとき、液晶表示手段と電源供給手段との間に設けられているスイッチング手段をオフ状態にして電源供給手段による液晶表示手段への電源供給を遮断し、電源供給手段から液晶表示手段に供給される電圧値が、所定の電圧値に達したとき、スイッチング手段をオン状態にして電源供給手段による液晶表示手段への電源供給が許容される。
【発明の効果】
【0012】
本発明の表示制御装置によれば、制御手段により、電源供給手段から液晶表示手段に供給される電圧値が、最適な駆動電圧値の直前である所定の電圧値に達していないとき、液晶表示手段と電源供給手段との間に設けられているスイッチング手段をオフ状態にして電源供給手段による液晶表示手段への電源供給を遮断し、電源供給手段から液晶表示手段に供給される電圧値が、所定の電圧値に達したとき、スイッチング手段をオン状態にして電源供給手段による液晶表示手段への電源供給が許容されるようにしたので、電源供給手段からの出力が安定してから液晶表示手段に電源供給が行われるため、液晶表示手段でのコントラストが低下してしまうなどの要因を解消することができ、液晶表示手段の表示品位を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本実施形態では、所定の表示を行う液晶表示手段(LCDパネル)と、該液晶表示手段に電源供給を行う電源供給手段(LCD電源回路)と、液晶表示手段(LCDパネル)の温度を検出する温度検出手段(サーミスタ)と、該温度検出手段(サーミスタ)による検出温度と液晶表示手段(LCDパネル)の最適な駆動電圧値との相対的な関係を示すデータを記憶している最適駆動電圧記憶手段(EEPROM)と、該最適駆動電圧記憶手段(EEPROM)から温度検出手段(サーミスタ)による検出温度に基づく最適な駆動電圧値を抽出し、当該最適な駆動電圧値による駆動信号を電源供給手段(LCD電源回路)に供給する制御手段(CPU)とを備えた表示制御装置において、制御手段(CPU)により、電源供給手段(LCD電源回路)から液晶表示手段(LCDパネル)に供給される電圧値が、最適な駆動電圧値の直前である所定の電圧値に達していないとき、液晶表示手段(LCDパネル)と電源供給手段(LCD電源回路)との間に設けられているスイッチング手段(トランジスタ(Tr))をオフ状態にして電源供給手段(LCD電源回路)による液晶表示手段(LCDパネル)への電源供給を遮断し、電源供給手段(LCD電源回路)から液晶表示手段(LCDパネル)に供給される電圧値が、所定の電圧値に達したとき、スイッチング手段(トランジスタ(Tr))をオン状態にして電源供給手段(LCD電源回路)による液晶表示手段(LCDパネル)への電源供給が許容されるようにした。
【0014】
これにより、たとえば電源オン時などにおいて、制御手段(CPU)により、電源供給手段(LCD電源回路)から液晶表示手段(LCDパネル)に供給される電圧値が、最適な駆動電圧値の直前である所定の電圧値に達していないとき、液晶表示手段(LCDパネル)と電源供給手段(LCD電源回路)との間に設けられているスイッチング手段(トランジスタ(Tr))をオフ状態にして電源供給手段(LCD電源回路)による液晶表示手段(LCDパネル)への電源供給を遮断し、電源供給手段(LCD電源回路)から液晶表示手段(LCDパネル)に供給される電圧値が、所定の電圧値に達したとき、スイッチング手段(トランジスタ(Tr))をオン状態にして電源供給手段(LCD電源回路)による液晶表示手段(LCDパネル)への電源供給が許容されるようにすることができ、電源供給手段(LCD電源回路)からの出力が安定してから液晶表示手段(LCDパネル)に電源供給が行われるため、液晶表示手段(LCDパネル)でのコントラストが低下してしまうなどの要因が解消されて、液晶表示手段(LCDパネル)の表示品位が高められることになる。
【実施例】
【0015】
以下、本発明の実施例の詳細について説明する。図1は、本発明の表示制御装置の一実施例を説明するための図である。なお、以下に示す図において、図4と共通する部分には同一符号を付して説明するものとする。
【0016】
同図に示す表示制御装置は、たとえば車両に搭載されるものであって、液晶表示手段としてのLCDパネル10と、電源供給手段としてのLCD電源回路20と、温度検出手段としてのサーミスタ11と、最適駆動電圧記憶手段としてのEEPROM30と、制御手段としてのCPU40と、スイッチング手段としてのトランジスタ(Tr)50とを有している。
【0017】
LCDパネル10は、車両の各種計器類等に用いられ、所定の表示を行う。LCD電源回路20は、LCDパネル10に電源供給を行う。サーミスタ11は、LCDパネル10の温度を検出する。ここで、サーミスタ11は、温度が上がると抵抗値が下がる負特性を有するものや、温度が上がると抵抗値が上昇する正特性のものを用いることができる。
【0018】
EEPROM30は、サーミスタ11による検出温度とLCDパネル10の最適な駆動電圧値との相対的な関係を示すデータであるLCD最適駆動電圧値データを記憶している。すなわち、LCDパネル10は上述したように車両の各種計器類等に用いられており、EEPROM30はそれぞれの計器類等に用いられるLCDパネル10毎の最適な駆動電圧値データを記憶している。
【0019】
CPU40は、LCD電源回路20からLCDパネル10に供給される電圧値が、最適な駆動電圧値の直前である所定の電圧値に達していないとき、トランジスタ(Tr)50をオフ状態にしてLCD電源回路20によるLCDパネル10への電源供給を遮断し、LCD電源回路20からLCDパネル10に供給される電圧値が、所定の電圧値に達したとき、トランジスタ(Tr)50をオン状態にしてLCD電源回路20によるLCDパネル10への電源供給を許容する。これにより、LCD電源回路20からLCDパネル10へ安定した電源供給が行われる。
【0020】
また、CPU40は、サーミスタ電圧対駆動電圧テーブル41と駆動電圧対PWM Dutyテーブル42とを有している。
【0021】
サーミスタ電圧対駆動電圧テーブル41は、サーミスタ11によるLCDパネル10の温度と、LCD電源回路20からLCDパネル10に供給される駆動電圧との相関関係を示すデータを格納している。これは、LCDパネル10のコントラストが温度に依存するため、それぞれの温度に適した最適な駆動電圧のデータがサーミスタ電圧対駆動電圧テーブル41から抽出されるようになっている。
【0022】
駆動電圧対PWM Dutyテーブル42は、サーミスタ電圧対駆動電圧テーブル41から抽出された最適な駆動電圧に対するPWM Dutyを示すデータを格納している。
【0023】
トランジスタ(Tr)50は、CPU40により、LCD電源回路20からLCDパネル10に供給される電圧値が、所定の電圧値に達したときオンされる。これにより、LCD電源回路20からLCDパネル10へ安定した電源供給が行われるため、LCDパネル10のコントラストが低下してしまうような症状がなくなる。
【0024】
次に、本実施例における表示制御装置の動作を、図2及び図3に基づいて説明する。ここで、図2は表示制御装置の動作を説明するためのフローチャートであり、図3はCPU40によりトランジスタ(Tr)50がオンされるタイミングを説明するための波形図である。
【0025】
まず、図2に示すように、車両のイグニッション(IG)がオンされると、表示制御装置に駆動電圧(+5V)が供給される(ステップS1)。
【0026】
表示制御装置に駆動電圧(+5V)が供給されると、CPU40からLCD電源回路20に初期電圧のPWM Duty出力が行われる(ステップS2)。
【0027】
ここで、CPU40により、EEPROM30からLCDパネル10の個別の最適なLCD最適駆動電圧値データが受信される(取り込まれる)(ステップS3)。
【0028】
LCD最適駆動電圧値データが取り込まれると、サーミスタ電圧対駆動電圧テーブル41の駆動電圧がそのLCD最適駆動電圧に補正される(ステップS4)。
【0029】
ここで、CPU40により、LCDパネル10の温度測定が行われ、現在の温度に対する最適な駆動電圧値が抽出される(ステップS5)。具体的には、サーミスタ11からのアナログ信号で得られるサーミスタ電圧がデジタル信号に変換され、そのデジタル信号から検出温度が判別され、その検出温度に応じた最適な駆動電圧値がサーミスタ電圧対駆動電圧テーブル41から抽出される。
【0030】
最適な駆動電圧値が抽出されると、駆動電圧対PWM Dutyテーブル42からその抽出された最適な駆動電圧に対するPWM Dutyを示すデータが抽出されることで、駆動電圧の目標が決定される(ステップS5)。
【0031】
そして、CPU40からLCD電源回路20に、その最適な駆動電圧値を目標電圧としたPWM Duty出力が行われる(ステップS6)。ここで、図3に示すように、CPU40により、LCD電源回路20の出力電圧(V3)であるLCD電源電圧がモニタリングされ、ステップS5での(1)最適な駆動電圧値からステップS7での(2)出力電圧(V3)の差の絶対値が0.05Vより小さいかどうか、すなわち、その絶対値が0.05Vに達したかどうかが判断される(ステップS8)。
【0032】
なお、ここでは、その絶対値が0.05Vに達したかどうかを判断する場合としているが、その判断の際の電圧値である0.05Vはあくまでも一例であり、この電圧値に限定されるものではない。
【0033】
判断の結果、0.05Vに達していなければ、駆動電圧対PWM Dutyテーブル42の駆動電圧を補正(オフセット)し(ステップS9)、PWM出力のDuty補正を行うことで(ステップS10)、LCD電源回路20の出力のばらつきを補正する。このようなLCD電源回路20の出力のばらつきの補正により、LCD電源回路20の出力が上述したステップS6での目標電圧に収束される。
【0034】
このようなLCD電源回路20の出力のばらつきの補正が行われた後、ステップS8にて、上述した絶対値が0.05Vに達したと判断すると、CPU40によりトランジスタ(Tr)50がオンされ、LCD電源回路20の出力電圧(V3)がLCDパネル10に供給され(ステップS11)、その後、通常制御に移行する(ステップS12)。
【0035】
このように、本実施例では、所定の表示を行う液晶表示手段としてのLCDパネル10と、該LCDパネル10に電源供給を行う電源供給手段としてのLCD電源回路20と、LCDパネル10の温度を検出する温度検出手段としてのサーミスタ11と、該サーミスタ11による検出温度とLCDパネル10の最適な駆動電圧値との相対的な関係を示すデータを記憶している最適駆動電圧記憶手段としてのEEPROM30と、該EEPROM30からサーミスタ11による検出温度に基づく最適な駆動電圧値を抽出し、当該最適な駆動電圧値による駆動信号をLCD電源回路20に供給する制御手段としてのCPU40とを備えた表示制御装置において、CPU40により、LCD電源回路20からLCDパネル10に供給される電圧値が、最適な駆動電圧値の直前である所定の電圧値に達していないとき、LCDパネル10とLCD電源回路20との間に設けられているスイッチング手段としてのトランジスタ(Tr)50をオフ状態にしてLCD電源回路20によるLCDパネル10への電源供給を遮断し、LCD電源回路20からLCDパネル10に供給される電圧値が、所定の電圧値に達したとき、トランジスタ(Tr)50をオン状態にしてLCD電源回路20によるLCDパネル10への電源供給が許容されるようにした。
【0036】
これにより、たとえば電源オン時などにおいて、CPU40により、LCD電源回路20からLCDパネル10に供給される電圧値が、最適な駆動電圧値の直前である所定の電圧値に達していないとき、LCDパネル10とLCD電源回路20との間に設けられているトランジスタ(Tr)50をオフ状態にしてLCD電源回路20によるLCDパネル10への電源供給を遮断し、LCD電源回路20からLCDパネル10に供給される電圧値が、所定の電圧値に達したとき、トランジスタ(Tr)50をオン状態にしてLCD電源回路20によるLCDパネル10への電源供給が許容されるようにすることができ、LCD電源回路20からの出力が安定してからLCDパネル10に電源供給が行われるため、LCDパネル10でのコントラストが低下してしまうなどの要因を解消でき、LCDパネル10の表示品位を高めることができる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
車両の各種計器類等に用いられているLCDパネルに限らず、カーナビのLCDパネルや車載用テレビのLCDパネルの電源供給制御にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の表示制御装置の一実施例を説明するための図である。
【図2】図1の表示制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】図1のCPUによりトランジスタ(Tr)がオンされるタイミングを説明するための波形図である。
【図4】従来の表示制御装置の一例を説明するための図である。
【符号の説明】
【0039】
10 LCDパネル(液晶表示手段)
11 サーミスタ(温度検出手段)
20 LCD電源回路(電源供給手段)
30 EEPROM(最適駆動電圧記憶手段)
40 CPU(制御手段)
41 サーミスタ電圧対駆動電圧テーブル
42 駆動電圧対PWM Dutyテーブル
50 トランジスタ(Tr)(スイッチング手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の表示を行う液晶表示手段と、
該液晶表示手段に電源供給を行う電源供給手段と、
前記液晶表示手段の温度を検出する温度検出手段と、
該温度検出手段による検出温度と前記液晶表示手段の最適な駆動電圧値との相対的な関係を示すデータを記憶している最適駆動電圧記憶手段と、
該最適駆動電圧記憶手段から前記温度検出手段による検出温度に基づく最適な駆動電圧値を抽出し、当該最適な駆動電圧値による駆動信号を前記電源供給手段に供給する制御手段とを備えた表示制御装置であって、
前記液晶表示手段と前記電源供給手段との間にスイッチング手段を設け、
前記制御手段は、
前記電源供給手段から前記液晶表示手段に供給される電圧値が、最適な駆動電圧値の直前である所定の電圧値に達していないとき、前記スイッチング手段をオフ状態にして前記電源供給手段による前記液晶表示手段への電源供給を遮断し、
前記電源供給手段から前記液晶表示手段に供給される電圧値が、前記所定の電圧値に達したとき、前記スイッチング手段をオン状態にして前記電源供給手段による前記液晶表示手段への電源供給を許容する
ことを特徴とする表示制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−49186(P2010−49186A)
【公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−215509(P2008−215509)
【出願日】平成20年8月25日(2008.8.25)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】