説明

表示状態設定装置、表示状態設定方法及び表示状態設定プログラム

【課題】本発明は、操作性を向上させる。
【解決手段】本発明は、複数の静止画像SGの認識結果に基づき、当該静止画像SG毎の表示向きを補正するための補正回転角度を検出し、複数の静止画像SGを表示した状態で1つの静止画像SGが選択され、その静止画像SGの指定回転角度が指定されると、選択された静止画像SGを指定回転角度まで回転させて表示するように設定し、指定回転角度と、複数の静止画像SGの補正回転角度とに基づいて他の複数の静止画像SGを、選択された静止画像SGを指定回転角度まで回転させるときと同じ表示向きとなるように回転させて表示するように設定することにより、複数の静止画像SGのうち1つの静止画像SGを選択させて指定回転角度を指定させるだけで、これら複数の静止画像SGを互いの表示向きを揃えるように回転させて表示するように設定することができ、かくして操作性を向上させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は表示状態設定装置、表示状態設定方法及び表示状態設定プログラムに関し、例えば、静止画像を表示する画像表示装置に適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来の画像管理装置は、例えば、長方形状に形成された複数の静止画像を、これら複数の静止画像の生成日時等の時間情報と共に記憶する。
【0003】
そして画像管理装置は、静止画像の表示時、静止画像と共に記憶していた時間情報に基づいて、複数の静止画像をグループに分け、そのグループ分けに従って表示部に複数の静止画像をグループ毎に一覧表示していた(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2007−258883公報(第5頁、図7)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、かかる構成の画像管理装置は、例えば、長方形状に形成された静止画像を記憶しており、その静止画像には一部に又は全体にわたって人の顔や建物、風景等のような見る対象(以下、これをオブジェクトとも呼ぶ)の姿形が描かれている。
【0005】
そして静止画像としては、画像下方向が当該静止画像の短手方向(以下、これを画像短手方向とも呼ぶ)と平行となるように生成されたものや、静止画像の長手方向(以下、これを画像長手方向とも呼ぶ)と平行となるように生成されたものがある。
【0006】
因みに、静止画像の画像下方向とは、その静止画像に描かれたオブジェクトの姿形の上下を、視線の上下に合わせるように、当該静止画像を正しい表示向きで表示するための基準となるものである。
【0007】
画像管理装置は、例えば、静止画像の画像下方向の向きにかかわらずに、表示部の表示画面に複数の静止画像を、それぞれ画像長手方向を画面水平方向と平行にし、かつ画像短手方向を画面垂直方向と平行にして一覧表示している。
【0008】
因みに、以下の説明では、表示部の表示画面の水平方向を、画面横方向とも呼び、当該表示画面の垂直方向を、画面縦方向とも呼ぶ。
【0009】
このため画像管理装置は、例えば、複数の静止画像の中に画像下方向を画像長手方向と平行とするように生成された静止画像があると、当該静止画像を、他の静止画像の縦向きとは異なる横向きで見せることになる。
【0010】
また画像管理装置は、例えば、複数の静止画像の中に縦向きで表示しているにもかかわらず、あえて横向きで見るように要望された静止画像があっても、当該静止画像を、その要望に反して縦向きのまま見せることになる。
【0011】
従って従来、このような画像管理装置としては、表示部に複数の静止画像を一覧表示した状態で操作部が操作されると、これに応じて所望の静止画像を、その画像中心点を中心にして回転させることができるものがある。
【0012】
そして、かかる構成の画像管理装置によれば、表示部に複数の静止画像を一覧表示した際に、操作部の操作に応じて静止画像を回転させることで、当該静止画像を所望の縦向きや横向きに変更して表示して見せることができる。
【0013】
ところが、かかる構成の画像管理装置では、表示部に一覧表示した静止画像の中に回転させたい静止画像が複数あると、このような静止画像を1つずつ選択させて回転させるように操作部を操作させる必要があり、操作性がわるいという問題があった。
【0014】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、操作性を向上し得る表示状態設定装置、表示状態設定方法及び表示状態設定プログラムを提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
かかる課題を解決するため本発明においては、複数の静止画像を認識処理し、静止画像毎の認識結果に基づき、当該静止画像毎の表示向きを補正するための補正回転角度を検出し、複数の静止画像を表示した状態で、当該複数の静止画像の中から1つの静止画像が選択され、当該選択された静止画像を回転させるための指定回転角度が指定されると、選択された静止画像を指定回転角度まで回転させて表示するように設定すると共に、指定回転角度と、複数の静止画像それぞれの補正回転角度とに基づいて、選択された静止画像以外の他の複数の静止画像を、選択された静止画像を指定回転角度まで回転させるときと同じ表示向きとなるように回転させて表示するように設定するようにした。
【0016】
従って本発明では、複数の静止画像のうち1つの静止画像を選択させて指定回転角度を指定させるだけで、これら複数の静止画像を互いの表示向きを揃えるように回転させて表示するように設定することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、複数の静止画像を認識処理し、静止画像毎の認識結果に基づき、当該静止画像毎の表示向きを補正するための補正回転角度を検出し、複数の静止画像を表示した状態で、当該複数の静止画像の中から1つの静止画像が選択され、当該選択された静止画像を回転させるための指定回転角度が指定されると、選択された静止画像を指定回転角度まで回転させて表示するように設定すると共に、指定回転角度と、複数の静止画像それぞれの補正回転角度とに基づいて、選択された静止画像以外の他の複数の静止画像を、選択された静止画像を指定回転角度まで回転させるときと同じ表示向きとなるように回転させて表示するように設定するようにしたことにより、複数の静止画像のうち1つの静止画像を選択させて指定回転角度を指定させるだけで、これら複数の静止画像を互いの表示向きを揃えるように回転させて表示するように設定することができ、かくして操作性を向上し得る表示状態設定装置、表示状態設定方法及び表示状態設定プログラムを実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態
2.他の実施の形態
【0019】
(1)実施の形態
(1−1)画像表示装置の回路構成
図1において、1は全体として本発明を適用した画像表示装置の回路構成を示す。画像表示装置1は、例えば、被写体を写真撮影して生成した静止画像の画像ファイルを保持するデジタルスチルカメラ(図示せず)と無線接続又は有線接続して通信し得るようになされている。
【0020】
また画像表示装置1には、例えば、半導体メモリが搭載されたメモリカードや、光ディスク等の、被写体を写真撮影して生成された静止画像の画像ファイルが記録された記録メディア(図示せず)を装填し得るようになされている。
【0021】
かかる画像表示装置1は、例えば、CPU(Central Processing Unit)でなる制御部2を有している。制御部2は、ハードディスクドライブ等の記憶部3、又はROM(Read Only Memory)4に予め記憶された基本プログラムやアプリケーションプログラム等の各種プログラムを、バス5を介してRAM(Random Access Memory)6に読み出す。
【0022】
そして制御部2は、RAM6上で展開した各種プログラムに従って装置全体を制御すると共に、所定の演算処理や、ユーザによるリモートコントローラ等の操作入力部7に対する種々の操作に応じた各種処理を実行する。
【0023】
これにより制御部2は、画像表示装置1に外部機器インタフェース8を介してデジタルスチルカメラが無線接続又は有線接続されると、その外部機器インタフェース8を介して当該デジタルスチルカメラと通信する。
【0024】
この状態で制御部2は、ユーザによる操作入力部7の操作に応じて当該操作入力部7から画像ファイルの取込命令が入力されると、外部機器インタフェース8を介してデジタルスチルカメラから1又は複数の画像ファイルを取り込む。
【0025】
そして制御部2は、かかる画像ファイルを記憶部3に送出することにより、当該記憶部3に画像ファイルを記憶する。
【0026】
また制御部2は、画像表示装置1に記録メディアが装填された状態で、ユーザによる操作入力部7の操作に応じて当該操作入力部7から画像ファイルの取込命令が入力されると、メディアドライブ9により記録メディアから1又は複数の画像ファイルを読み出す。
【0027】
そして制御部2は、その画像ファイルを記憶部3に送出することにより、当該記憶部3に画像ファイルを記憶する。
【0028】
このようにして制御部2は、外部から複数の画像ファイルを取り込んで記憶部3に記憶し得るようになされている。
【0029】
因みに、制御部2は、記憶部3に記憶した複数の画像ファイルを、一度の取込処理で取り込んで記憶した1又は複数の画像ファイル毎にフォルダと呼ばれる管理単位で管理している。
【0030】
制御部2は、記憶部3に複数の画像ファイルを記憶すると、これら複数の画像ファイルに基づき、表示部10に複数の静止画像を一覧表示し得るようになされている。また制御部2は、表示部10に対し、1つの静止画像を単独で表示することもできる。
【0031】
ここで図2に示すように、画像表示装置1の表示部10は、例えば、長方形状の表示画面10Aを有している。
【0032】
そして画像表示装置1では、表示部10の表示画面10Aにおいて、互いに対向する一対の長辺10AT及び10AUの一方が画面上端として規定されると共に、他方が画面下端として規定されている。
【0033】
また画像表示装置1では、表示部10の表示画面10Aにおいて、互いに対向する一対の短辺10AR及び10ALの一方が画面右端として規定されると共に、他方が画面左端として規定されている。
【0034】
因みに、以下の説明では、表示部10の表示画面10Aにおいて一対の長辺と平行な画面水平方向(すなわち、画面右端から画面左端へ向かう方向及び画面左端から画面右端へ向かう方向の両方向)を、画面横方向とも呼ぶ。
【0035】
また、以下の説明では、表示部10の表示画面10Aにおいて一対の短辺と平行な画面垂直方向(すなわち、画面上端から画面下端へ向かう方向及び画面下端から画面上端へ向かう方向の両方向)を、画面縦方向とも呼ぶ。
【0036】
一方、画像表示装置1の記憶部3に記憶する画像ファイル(すなわち、静止画像の静止画像データを含む画像ファイル)は、デジタルスチルカメラにより生成されている。
【0037】
図3に示すように、デジタルスチルカメラDSCは、例えば、立方体状の筐体15を有し、当該筐体15の正面15AにカメラレンズCLが配置され、背面15Bに表示画面DPが配置されている。
【0038】
またデジタルスチルカメラDSCは、筐体15において正面15Aと背面15Bとの間の、互いに対向する一対の端面15C及び15Dの一方にシャッタボタンSBが配置されている。
【0039】
因みに、以下の説明では、筐体15において正面15Aと背面15Bとの間の、互いに対向する一対の端面15C及び15DのうちシャッタボタンSBが配置された一方の端面15Cを、上端面15Cとも呼ぶ。
【0040】
また、以下の説明では、筐体15において上端面15Cと対向する他方の端面15Dを、下端面15Dとも呼ぶ。
【0041】
さらに、以下の説明では、デジタルスチルカメラDSCの筐体15において正面15Aと背面15Bとの間の、互いに対向する他の一対の端面15E及び15Fのうち一方の端面15Eを、右側面15Eとも呼ぶ。
【0042】
さらに、以下の説明では、筐体15において右端面15Eと対向する他方の端面15Fを、左側面15Fとも呼ぶ。
【0043】
かかる構成のデジタルスチルカメラDSCは、写真撮影時、正面15Aを向けた被写体の視野像を、カメラレンズCLを介して内部に取り込む。
【0044】
そしてデジタルスチルカメラDSCは、筐体保持姿勢にかかわらず視野像を、上端面15C側及び下端面15D側の一対の長辺と、右側面15E側及び左側面15F側の一対の短辺とから形成される長方形状に切り出したような静止画像SG1及びSG2を生成する。
【0045】
これによりデジタルスチルカメラDSCは、長方形状の一部に、又は全体にわたって人の顔や建物、風景等ような見る対象(すなわち、この場合は被写体であり、以下、これをオブジェクトとも呼ぶ)の姿形を描いた静止画像SG1及びSG2を生成する。
【0046】
ところでデジタルスチルカメラDSCは、このような長方形状の静止画像SG1及びSG2を生成したとき、当該静止画像SG1及びSG2において表示の際の表示向きを示すための上下左右を一律に規定している。
【0047】
すなわち、デジタルスチルカメラDSCは、静止画像SG1及びSG2において上端面15C側の一方の長辺を、上述の画面上端側に位置させる画像上端と規定し、下端面15D側の他方の長辺を、上述の画面下端側に位置させる画像下端と規定している。
【0048】
またデジタルスチルカメラDSCは、かかる静止画像SG1及びSG2において右側面15E側の一方の短辺を、上述の画面右端側に位置させる画像右端と規定し、左側面15F側の他方の短辺を、上述の画面左端側に位置させる画像左端と規定している。
【0049】
因みに、デジタルスチルカメラDSCは、静止画像SG1及びSG2の上下左右を、静止画像SG1及びSG2を形成する静止画像データにおいて当該静止画像SG1及びSG2内の各画素のデータ(以下、これを画素データとも呼ぶ)の並び等で規定している。
【0050】
なお、以下の説明では、静止画像SG1及びSG2において、当該静止画像SG1及びSG2の長辺と平行な方向(すなわち、画像右端から画像左端へ向かう方向及び画像左端から画像右端へ向かう方向の両方向)を、画像長手方向とも呼ぶ。
【0051】
また、以下の説明では、静止画像SG1及びSG2において、当該静止画像SG1及びSG2の短辺と平行な方向(すなわち、画像上端から画像下端へ向かう方向及び画像下端から画像上端へ向かう方向の両方向)を、画像短手方向とも呼ぶ。
【0052】
ただしデジタルスチルカメラDSCは、このように静止画像SG1及びSG2の上下左右を規定するものの、シャッタボタンSBが上に向けられた筐体保持姿勢で写真撮影すると、画像下方向が画像上端から画像下端の方向に向いた静止画像SG1を生成する。
【0053】
またデジタルスチルカメラDSCは、シャッタボタンSBが右や左に向けられた筐体保持姿勢で写真撮影すると、画像下方向が画像左端から画像右端の方向や画像右端から画像左端の方向に向いた静止画像SG2を生成する。
【0054】
このようにデジタルスチルカメラDSCは、写真撮影時の筐体保持姿勢に応じて、画像下方向の向きが異なる静止画像SG1及びSG2を生成している。
【0055】
因みに、画像下方向とは、静止画像SG1及びSG2に描かれたオブジェクトの姿形の上下を、視線の上下に合わせるように、当該静止画像SG1及びSG2を正しい表示向きで表示するための基準となるものである。
【0056】
また、このようにデジタルスチルカメラDSCにより被写体を写真撮影して静止画像SG1及びSG2を生成した場合、画像下方向は、写真撮影時の視野像に対する鉛直下方向となる。
【0057】
デジタルスチルカメラDSCは、写真撮影時、このように上下左右(すなわち、画像上端、画像下端、画像左端及び画像右端)を規定した静止画像SG1及びSG2の静止画像データと共に、その静止画像データを含む画像ファイルを生成する。
【0058】
そしてデジタルスチルカメラDSCによって生成された画像ファイルは、当該デジタルスチルカメラDSCにより直接、又はそのデジタルスチルカメラDSCから画像ファイルを取り込んだパーソナルコンピュータ等によって画像表示装置1に提供される。
【0059】
またデジタルスチルカメラDSCによって生成された画像ファイルは、当該デジタルスチルカメラDSCにより、又はそのデジタルスチルカメラDSCから画像ファイルを取り込んだパーソナルコンピュータ等によって上述の記録メディアに記録される。
【0060】
ところで、従来の画像管理装置のような一般的な表示装置でも、表示部の表示画面において、本実施の形態による画像表示装置1の表示部10の表示画面10Aと同様に画面上端、画面下端、画面右端及び画面左端が規定されている。
【0061】
そして一般的な表示装置は、表示画面に対し静止画像をその上下左右の規定に従い画面上端側に画像上端を位置させ、画面下端側に画像下端を位置させ、画面右端側に画像右端を位置させ、画面左端側に画像左端を位置させる表示向きで表示させる。
【0062】
すなわち、一般的な表示装置は、静止画像の画像下方向の向きにかかわらずに、表示画面に静止画像を、画像長手方向を画面横方向と平行にし、かつ画像短手方向を画面縦方向と平行にした表示状態で表示する。
【0063】
よって一般的な表示装置は、視線の上を画面上端側とし当該視線の下を画面下端側として表示画面が見られると、画像下方向が画面上端から画面下端に向いた静止画像を、視線の上下にオブジェクトの上下を合わせた正しい表示向きで見せることができる。
【0064】
しかしながら一般的な表示装置は、視線の上を画面上端側とし当該視線の下を画面下端側として表示画面が見られると、画像下方向が画面左端から画面右端に向いた静止画像を、視線の上下とオブジェクトの上下とが異なる表示向きで見せることになる。
【0065】
また一般的な表示装置は、視線の上を画面上端側とし当該視線の下を画面下端側として表示画面が見られると、画像下方向が画面右端から画面左端に向いた静止画像も、視線の上下とオブジェクトの上下とが異なる表示向きで見せることになる。
【0066】
このため画像表示装置1は、表示画面10Aに静止画像を表示するときの画面上端側に画像上端を位置させ、画面下端側に画像下端を位置させ、画面右端側に画像右端を位置させ、画面左端側に画像左端を位置させる表示向きを基準表示向きとする。
【0067】
そして画像表示装置1は、表示画面10Aに複数の静止画像を一覧表示する際、所望の静止画像を、基準表示向きの表示状態からその画像中心点を中心にして例えば右方向へ回転させて表示向きを変更し得るようになされている。
【0068】
実際上、図4に示すように、画像ファイルGFは、例えば、Exif(Exchangeable image file format)に準じて、静止画像の静止画像データSDのヘッダ部分にヘッダデータHDが付加されて生成されている。
【0069】
かかる静止画像データSDは、例えば、被写体を写真撮影して非圧縮で、又はJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式で圧縮符号化されて生成されている。
【0070】
またヘッダデータHDには、当該ヘッダデータHDを含む画像ファイルGF固有のファイル名が格納されている。
【0071】
さらにヘッダデータHDには、当該ヘッダデータHDが付加された静止画像データSDに関する関連情報として、当該静止画像データSDの生成日時でもある写真撮影の撮影日時を示す撮影日時情報が格納されている。
【0072】
さらにヘッダデータHDには、静止画像データSDに関する関連情報として、当該静止画像データSDの生成時でもある写真撮影時の撮影モードを示すモード情報等のように種々の情報も格納されている。
【0073】
因みに、撮影モードは、写真撮影時にユーザにより選択される人物を撮影するための撮影モードや、風景を撮影するための撮影モード等であり、撮影対象の被写体に合わせて撮影条件(撮影距離や露出等)を設定するためのものでもある。
【0074】
ところでデジタルスチルカメラには、被写体を写真撮影して静止画像を生成したとき、当該静止画像の画像下方向を検出するものがある。
【0075】
そしてヘッダデータHDには、かかる構成のデジタルスチルカメラにより画像ファイルGFが生成された場合、静止画像の関連情報として当該静止画像について検出された画像下方向を示す下方向情報が格納されている。
【0076】
因みに、かかる構成のデジタルスチルカメラには、例えば、被写体を写真撮影して静止画像を生成したとき、筐体の上端面、下端面、右側面及び左側面のうち鉛直下方向を向いた面を検出するための重力センサが設けられている。
【0077】
そして、かかる構成のデジタルスチルカメラは、被写体を写真撮影して静止画像を生成したとき、重力センサにより筐体の上端面、下端面、右側面及び左側面のうち鉛直下方向を向いた面を検出し、その検出結果に基づき当該静止画像の画像下方向を検出する。
【0078】
実際に、かかる構成のデジタルスチルカメラは、写真撮影時、筐体の下端面が鉛直下方向を向いたことを検出すると、これに応じて静止画像の画像下方向が画像上端から画像下端に向いた方向であると検出する。
【0079】
またデジタルスチルカメラは、写真撮影時、筐体の上端面が鉛直下方向を向いたことを検出すると、これに応じて静止画像の画像下方向が画像下端から画像上端に向いた方向であると検出する。
【0080】
さらにデジタルスチルカメラは、写真撮影時、筐体の右側面が鉛直下方向を向いたことを検出すると、これに応じて静止画像の画像下方向が画像左端から画像右端に向いた方向であると検出する。
【0081】
さらにまたデジタルスチルカメラは、写真撮影時、筐体の左側面が鉛直下方向を向いたことを検出すると、これに応じて静止画像の画像下方向が画像右端から画像左端に向いた方向であると検出する。
【0082】
またデジタルスチルカメラには、被写体を写真撮影したときにGPS(Global Positioning System)を利用して当該デジタルスチルカメラによる被写体の写真撮影位置(緯度及び経度として)を検出するものもある。
【0083】
そしてヘッダデータHDには、かかる構成のデジタルスチルカメラにより画像ファイルGFが生成された場合、静止画像の関連情報として、写真撮影位置を示す位置情報が格納されている。
【0084】
制御部2は、記憶部3に画像ファイルGFを記憶した状態で、ユーザにより操作入力部7を介して静止画像に対する表示状態の設定が要求されると、記憶部3から、これに記憶している全ての画像ファイルGFを読み出してRAM6に一時記録する。
【0085】
そして制御部2は、これら全ての画像ファイルGFにおいてヘッダデータHDに下方向情報が格納されているか否かを検出する。
【0086】
その結果、制御部2は、ヘッダデータHDに下方向情報が格納されてはいないと、当該ヘッダデータHDを含む画像ファイルGFに、後述する処理において静止画像を、その画像中心点を中心に回転させるための回転情報を何ら対応付けないようにする。
【0087】
また制御部2は、ヘッダデータHDに下方向情報が格納されていると、当該下方向情報の示す画像下方向が静止画像の画像上端から画像下端に向いた方向であるか否かを判別する。
【0088】
その結果、制御部2は、下方向情報の示す画像下方向が、静止画像の画像上端から画像下端に向いた方向であると、対応する画像ファイルGFに対し上述と同様に静止画像を回転させるための回転情報を何ら対応付けないようにする。
【0089】
また制御部2は、下方向情報の示す画像下方向が、静止画像の画像上端から画像下端に向いた方向とは異なる方向であると、当該下方向情報に基づいて静止画像をその画像中心点を中心にして例えば右方向に回転させるための回転角度を示す回転情報を生成する。
【0090】
因みに、制御部2は、下方向情報の示す画像下方向が、静止画像の画像下端から画像上端に向いた方向であると、右方向への回転角度を180度とした回転情報を生成する。
【0091】
また制御部2は、下方向情報の示す画像下方向が、静止画像の画像左端から画像右端に向いた方向であると、右方向への回転角度を270度とした回転情報を生成する。
【0092】
さらに制御部2は、下方向情報の示す画像下方向が、静止画像の画像右端から画像左端に向いた方向であると、右方向への回転角度を90度とした回転情報を生成する。
【0093】
そして制御部2は、このように回転情報を生成すると、当該回転情報を後述の処理用として画像ファイルGFに対応付けてRAM6に一時記録する。
【0094】
次いで、制御部2は、RAM6から複数の静止画像データSDを順次読み出して、当該読み出した複数の静止画像データに対し、画像認識処理の認識精度を向上させるために静止画像の歪みやノイズを除去して画質を補正する補正処理を施す。
【0095】
そのうえで制御部2は、静止画像データに基づく静止画像の種類、すなわち、どのようなオブジェクトの姿形が描かれた静止画像であるのかを認識するための画像認識処理を実行する。
【0096】
ここで、制御部2は、記憶部3において、画像認識用にオブジェクトの姿形が描かれた基準画像(以下、これを認識基準画像とも呼ぶ)を管理するためのデータベース(以下、これを画像管理データベースとも呼ぶ)を構築している。
【0097】
そして制御部2は、それぞれ異なるオブジェクトの姿形が描かれた複数種類の認識基準画像の認識基準画像データを画像管理データベースに登録するようにして、これら複数種類の認識基準画像の認識基準画像データを記憶部3に記憶している。
【0098】
実際に制御部2は、記憶部3に対し画像認識用のオブジェクトとして人、獣、鳥、魚、昆虫等の動物や、花、木等の植物等の生物の姿形が描かれた複数の認識基準画像の認識基準画像データを、オブジェクトの名称と対応付けて記憶している。
【0099】
また制御部2は、記憶部3に対し画像認識用のオブジェクトとして文字や図形等の記号の姿形が描かれた複数の認識基準画像の認識基準画像データも、オブジェクトの名称と対応付けて記憶している。
【0100】
さらに制御部2は、記憶部3に対し画像認識用のオブジェクトとして観光名所の建物や橋等のような特定の建造物の姿形が描かれた複数の認識基準画像の認識基準画像データも、オブジェクトの名称と対応付けて記憶している。因みに、以下の説明では。観光名所の建物や橋等のような特定の建造物を、ランドマークとも呼ぶ。
【0101】
さらに制御部2は、記憶部3に対し画像認識用のオブジェクトとして乗り物や装飾品等のような人工物の姿形が描かれた複数の認識基準画像の認識基準画像データも、オブジェクトの名称と対応付けて記憶している。
【0102】
さらに制御部2は、記憶部3に対し画像認識用のオブジェクトとして田園や山並み等のような風景の姿形が描かれた複数の認識基準画像の認識基準画像データも、オブジェクトの名称と対応付けて記憶している。
【0103】
これらの認識基準画像データは、例えば、実物の生物やランドマーク等を被写体として写真撮影して生成された元画像データや、コンピュータグラフィックスを利用して生成された元画像データに加工処理を施して生成されている。
【0104】
ところで、元画像データに基づく元画像は、上下左右が規定され、画像下方向が画像上端から画像下端に向かう方向となるようにオブジェクトの姿形が描かれて生成されている。
【0105】
また認識基準画像データの生成用として元画像データに施す加工処理としては、オブジェクトの認識精度を向上させるためのものであり、暗所ノイズの除去処理やフーリエ変換による輪郭抽出処理等がある。
【0106】
そして加工処理は、オブジェクトの種類に応じて選定されており、かかる加工処理としての暗所ノイズの除去処理は、例えば、オブジェクトとしての夜景の認識精度を向上させるために、夜景が描かれた元画像の元画像データに施されている。
【0107】
また、かかる加工処理としての輪郭抽出処理は、例えば、オブジェクトとしての生物や記号、ランドマーク等の認識精度を向上させるために、生物や記号、ランドマーク等が描かれた元画像の元画像データに施されている。
【0108】
ところで、制御部2は、記憶部3に対し、例えば、オブジェクトとしてのランドマークの姿形が描かれた認識基準画像の認識基準画像データに、当該ランドマークの所在位置を緯度及び経度で示す位置情報を対応付けて記憶している。
【0109】
また制御部2は、記憶部3に対し、例えば、人物や風景等のように、写真撮影時の撮影モードで特定可能な種類のオブジェクトが描かれた認識基準画像の認識基準画像データに、その撮影モードを示すモード情報を対応付けて記憶している。
【0110】
制御部2は、RAM6から個々の画像ファイルGF内の静止画像データSDを順番に読み出すようにして、1つの静止画像データSDを読み出す毎に、当該1つの静止画像データSDを用いて画像認識処理を実行する。
【0111】
実際に制御部2は、RAM6から1つの静止画像データSDを読み出す毎に、当該読み出した静止画像データSDを含む画像ファイルGFに上述した回転情報を対応付けているか否かを判別する。
【0112】
その結果、制御部2は、静止画像データSDを含む画像ファイルGFに回転情報を対応付けてはいないと、その静止画像データSDに基づく静止画像をそのまま認識対象とする。
【0113】
すなわち、制御部2は、静止画像を、上述のように表示画面10Aに当該静止画像の上下左右の規定に従って表示するときの基準表示向きに相当する状態のまま認識対象とする。
【0114】
因みに、以下の説明では、静止画像を、表示画面10Aに当該静止画像の上下左右の規定に従って表示する基準表示向きに相当する状態を、基準表示向き状態とも呼ぶ。
【0115】
また基準表示向き状態とは、例えば、説明の便宜上、水平方向及び垂直方向を不変の基準にすると、静止画像において画像長手方向が水平方向と平行で、かつ画像短手方向が垂直方向と平行になり、垂直方向の上側に画像上端が位置し、かつ当該垂直方向の下側に画像下端が位置する状態である。
【0116】
これに対して制御部2は、静止画像データSDを含む画像ファイルGFに回転情報を対応付けていると、その回転情報に従って当該静止画像データSDに回転処理を施す。
【0117】
これにより制御部2は、回転情報を対応付けた画像ファイルGF内の静止画像データSDについては、静止画像を、基準表示向き状態から画像中心点を中心にして回転情報が示す右方向への回転角度だけ回転させたうえで認識対象とする。
【0118】
このようにして制御部2は、1つの静止画像を認識対象とすると、例えば、まず当該静止画像の静止画像データSDに2値化処理を施して、2色で表現される静止画像(以下、これを2色画像とも呼ぶ)を生成する。
【0119】
そして制御部2は、その2色画像が、直線状の1本の境界線を境にして隣接する一方の色の部分及び他方の色の部分のみを有しているか否かを判別する。
【0120】
その結果、制御部2は、2色画像が1本の境界線を境にして隣接する一方の色の部分及び他方の色の部分のみを有していると、認識対象の静止画像が、オブジェクトとしての地平線(又は水平線)が描かれた画像であると認識する。
【0121】
ただし、オブジェクトとしての地平線(又は水平線)が描かれた静止画像については、例えば、空の部分よりも、画像下方向側の地面(又は、海面)の部分が濃い色を有している。
【0122】
このためオブジェクトとしての地平線(又は水平線)が描かれた静止画像を2値化処理して得られる2色画像については、画像下方向側の地面(又は、海面)に相当する部分の色が、空に相当する部分よりも濃い(暗い)色となる。
【0123】
よって制御部2は、静止画像を認識すると、2色画像において一方の色の部分と他方の色の部分との境界線が水平方向と平行であるか否かを検出する。
【0124】
その結果、制御部2は、2色画像において境界線が水平方向と平行であると、色の濃い部分が垂直方向の下側に位置しているか(すなわち、静止画像の画像下方向が垂直方向の下側に向いているか)否かを検出する。
【0125】
制御部2は、2色画像において色の濃い部分が垂直方向の下側に位置していると、当該2色画像に対する基準表示向き状態からの右方向への回転角度を、元の静止画像の表示の際、画像下方向を画面下端に向けるように表示向きを補正可能な回転角度として検出する。
【0126】
因みに、以下の説明では、静止画像の表示の際、画像下方向を画面下端に向けるように表示向きを補正可能な回転角度を、補正回転角度とも呼ぶ。
【0127】
そして制御部2は、その補正回転角度(すなわち、基準表示向き状態からの右方向への回転角度)を、2色画像の元となる認識対象の静止画像の表示に利用する回転角度情報とする。
【0128】
ただし制御部2は、このとき2色画像を基準表示向き状態から何ら回転させてはいないと、0度の補正回転角度を示す回転角度情報を生成する。
【0129】
一方、制御部2は、2色画像において境界線が垂直方向と平行であると、その境界線を水平方向と平行にし、かつ色の濃い部分を垂直方向の下側に位置させるために2色画像を基準表示向き状態から回転させる右方向への補正回転角度を検出する。
【0130】
そして制御部2は、その検出した右方向への補正回転角度を、認識対象の静止画像の表示に利用する回転角度情報とする。
【0131】
このようにして制御部2は、認識対象の静止画像で描かれたオブジェクトを認識すると、その回転角度情報を、当該認識したオブジェクトの名称(すなわち、地平線(又は水平線))と対応付けて示す認識結果情報を生成する。
【0132】
そして制御部2は、その認識結果情報を、認識対象の静止画像の静止画像データSDに対応付けるようにしてRAM6に一時記録する。
【0133】
ところで制御部2は、2色画像が1本の境界線を境にして隣接する一方の色の部分及び他方の色の部分のみを有するような画像とは異なるものであると、記憶部3から複数の認識基準画像データを順次比較対象として、予め選定された読出順序で読み出す。
【0134】
制御部2は、記憶部3から1つの認識基準画像データを読み出す毎に、認識対象の静止画像の静止画像データSDに、その認識基準画像データの生成に利用された加工処理と同じ加工処理を施す。
【0135】
これにより制御部2は、認識対象の静止画像を、認識基準画像と同じ性質の画像(すなわち、輪郭の抽出された画像等)にする。
【0136】
また制御部2は、加工処理を施した静止画像(以下、これを加工静止画像とも呼ぶ)と認識基準画像とを、当該認識基準画像により認識可能なオブジェクトの種類に応じたパターンマッチング手法や、相互相関関数の算出手法等の比較手法で比較して類似度を求める。
【0137】
ここで、類似度は、例えば、「0」以上「1」以下の値を示すものであり、値が「0」に近いほど類似度が低く、値が「1」に近いほど類似度が高いことを示す。
【0138】
すなわち、静止画像と認識基準画像とを比較して例えば、「1」の値の類似度を得ると、静止画像には、認識基準画像に描かれたオブジェクトと種類や向き(すなわち、画像下方向)と共に姿形までも一致するオブジェクトが描かれていることを表す。
【0139】
このため制御部2は、このようにして加工静止画像と認識基準画像との類似度を求めると、当該求めた類似度を、例えば、比較的大きい値(すなわち、「1」の値に極力近い値)に予め選定された第1の閾値と比較する。
【0140】
よって制御部2は、第1の閾値以上の類似度を得ると、認識対象の静止画像が、このときの比較対象の認識基準画像(すなわち、第1の閾値以上の類似度を得た認識基準画像)が示すオブジェクトの姿形が描かれた画像であると精度良く認識することができる。
【0141】
そして制御部2は、このように認識対象の静止画像を認識すると、加工静止画像に対する基準表示向き状態からの右方向への回転角度を検出して、当該加工静止画像の元となる認識対象の静止画像の表示に利用する回転角度情報とする。
【0142】
ただし制御部2は、このとき加工静止画像を基準表示向き状態から何ら回転させてはいないと、0度の回転角度を示す回転角度情報を生成する。
【0143】
また制御部2は、加工静止画像と認識基準画像との類似度が第1の閾値よりも小さいと、加工静止画像を画像中心点を中心にして例えば、順次右方向に90度ずつ270度まで回転させながら、同じ認識基準画像と同じ比較手法で比較して類似度を求めるようにする。
【0144】
そして制御部2は、このように加工静止画像を順次回転させながら、認識基準画像と比較して類似度を求める毎に、当該求めた類似度を第1の閾値と比較する。
【0145】
このようにして制御部2は、加工静止画像を90度、180度、270度と回転させた何れかの状態で第1の閾値以上の類似度を得ると、上述と同様に認識対象の静止画像が、認識基準画像が示すオブジェクトの姿形が描かれた画像であると認識する。
【0146】
そして制御部2は、認識対象の静止画像を認識すると、当該認識対象の静止画像を認識したときの加工静止画像に対する基準表示向き状態からの右方向への回転角度を、当該認識対象の静止画像の表示に利用する回転角度情報とする。
【0147】
このようにして制御部2は、認識対象の静止画像を適宜回転させながら、認識基準画像と比較することにより、互いの画像下方向を合わせて類似度を求めることができ、かくして静止画像の認識率を高めることができる。
【0148】
制御部2は、認識対象の静止画像を認識し、回転角度情報を生成すると、当該回転角度情報と、このとき比較対象とした認識基準画像データに対応するオブジェクトの名称(すなわち、生物やランドマーク等の名称)とを対応付けて示す認識結果情報を生成する。
【0149】
そして制御部2は、その認識結果情報を、認識対象の静止画像の静止画像データSDに対応付けるようにしてRAM6に一時記録して、当該認識対象の静止画像に対する画像認識処理を終了する。
【0150】
このようにして制御部2は、1つの認識対象の静止画像に対する画像認識処理を終了すると、RAM6から次の1つの静止画像データSDを読み出して、上述と同様に画像認識処理を実行する。
【0151】
また制御部2は、加工静止画像を270度まで回転させて認識基準画像と比較しても、第1の閾値以上の類似度が得られないと、認識対象の静止画像は変えずに、記憶部3から次の1つの認識基準画像データを読み出して、上述と同様に比較処理を実行する。
【0152】
ところで、制御部2は、認識対象の静止画像を、全ての認識基準画像と比較しても、第1の閾値以上の類似度が得られないと(すなわち、静止画像を認識し得ないと)、その認識対象の静止画像に対する画像認識処理を保留する。
【0153】
そして制御部2は、このときもRAM6から次の1つの静止画像データSDを読み出して、上述と同様に画像認識処理を実行する。
【0154】
ところで制御部2は、例えば、認識対象の静止画像に加工処理として輪郭抽出処理を施した場合、加工静止画像内に、異なる輪郭で囲まれる輪郭部分が複数存在すると、これら複数の輪郭部分の面積を比較するようにして、最も大きい輪郭部分を検出する。
【0155】
そして制御部2は、加工静止画像において、その検出した最も大きい輪郭部分を、認識基準画像と比較するようにして類似度を求める。
【0156】
これにより制御部2は、加工静止画像内に複数の輪郭部分が存在する場合に、認識基準画像との比較処理が煩雑化して処理負荷が増大することを回避している。
【0157】
また制御部2は、上述したように記憶部3から複数の認識基準画像データを順次比較対象として読み出すときには、まず認識対象の静止画像の静止画像データSDに対応するヘッダデータHDに、位置情報が格納されているか否かを検出する。
【0158】
制御部2は、ヘッダデータHDに位置情報が格納されていると、記憶部3に当該位置情報が示す写真撮影位置と一致する又は写真撮影位置を中心とした所定範囲内の所在位置を示す位置情報を対応付けた認識基準画像データを記憶しているか否かを検出する。
【0159】
その結果、制御部2は、記憶部3に、写真撮影位置と一致又は当該写真撮影位置を中心とした所定範囲内の所在位置を示す位置情報を対応付けた1つの認識基準画像データを記憶していると、当該記憶部3からまず、その認識基準画像データを読み出す。
【0160】
そして制御部2は、このように記憶部3から読み出した認識基準画像データを用いて上述と同様に比較処理を実行する。
【0161】
その結果、制御部2は、かかる認識基準画像データを用いて、認識対象の静止画像を認識し得ると、上述と同様に認識結果情報を生成してRAM6に一時記録した後、当該認識対象の静止画像に対する画像認識処理を終了する。
【0162】
そして制御部2は、RAM6から次の1つの静止画像データSDを読み出して、上述と同様に画像認識処理を実行する。
【0163】
これに対して制御部2は、かかる認識基準画像データを用いても、認識対象の静止画像を認識し得ないと、認識対象の静止画像は変えずに記憶部3から当該認識基準画像データを除く他の認識基準画像データを上述した読出順序で順次読み出すようにする。
【0164】
そして制御部2は、その記憶部3から順次読み出した認識基準画像データを用いて上述と同様に比較処理を実行する。
【0165】
また制御部2は、認識対象の静止画像の静止画像データSDに対応するヘッダデータHDに、位置情報が格納されてはいないと、そのヘッダデータHDにモード情報が格納されているか否かを検出する。
【0166】
その結果、制御部2は、ヘッダデータHDにモード情報が格納されてはいないと、記憶部3から複数の認識基準画像データを上述した読出順序で順次読み出すようにして、上述と同様に比較処理を実行する。
【0167】
これに対して制御部2は、ヘッダデータHDにモード情報が格納されていると、記憶部3に当該モード情報が示す撮影モードと一致する撮影モードを示すモード情報を対応付けた認識基準画像データを記憶しているか否かを検出する。
【0168】
その結果、制御部2は、記憶部3に、写真撮影時の撮影モードと一致する撮影モードを示すモード情報を対応付けた、例えば1つの認識基準画像データを記憶していると、当該記憶部3から、その認識基準画像データを読み出す。
【0169】
そして制御部2は、このように記憶部3から読み出した認識基準画像データを用いて上述と同様に比較処理を実行する。
【0170】
その結果、制御部2は、かかる認識基準画像データを用いて、認識対象の静止画像を認識し得ると、上述と同様に認識結果情報を生成してRAM6に一時記録した後、当該認識対象の静止画像に対する画像認識処理を終了する。
【0171】
そして制御部2は、RAM6から次の1つの静止画像データSDを読み出して、上述と同様に画像認識処理を実行する。
【0172】
これに対して制御部2は、かかる認識基準画像データを用いても、認識対象の静止画像を認識し得ないと、認識対象の静止画像は変えずに記憶部3から当該認識基準画像データを除く他の認識基準画像データを上述した読出順序で順次読み出すようにする。
【0173】
そして制御部2は、その記憶部3から順次読み出した認識基準画像データを用いて上述と同様に比較処理を実行する。
【0174】
因みに制御部2は、上述したようにヘッダデータHDに位置情報が格納されていても、記憶部3に、対応する位置情報を対応付けた認識基準画像データを記憶してはいないと、引き続き、そのヘッダデータHDにモード情報が格納されているか否かを検出する。
【0175】
そして制御部2は、引き続き上述したようにヘッダデータHDにモード情報が格納されている場合や当該モード情報が格納されてはいない場合と同様の処理を実行する。
【0176】
このようにして制御部2は、認識対象の静止画像を順次1つの認識基準画像と比較するとき、当該静止画像を認識し得る可能性の高い認識基準画像を優先的に用いて、比較処理の実行回数を極力減らすようにしている。
【0177】
ところで制御部2は、静止画像を認識基準画像と比較するとき、当該認識基準画像の上下左右を固定している。また制御部2は、静止画像を何ら回転させずに認識対象として認識基準画像と比較するときだけは、当該認識基準画像の上下左右に静止画像の上下左右が合うようにしている。
【0178】
さらに制御部2は、認識基準画像は回転させずに静止画像のみを適宜回転させるようにして当該静止画像を認識基準画像と比較する。
【0179】
よって制御部2は、互いに同じオブジェクトが描かれた静止画像と認識基準画像とを比較すると、当該静止画像の画像下方向と認識基準画像の画像下方向とが一致したときに最も大きい値の類似度を得て、その静止画像を認識することができる。
【0180】
このため制御部2は、静止画像に対する認識時点の基準表示向き状態からの右方向への回転角度も、上述と同様に静止画像を表示する際、画像下方向を画面下端に向けるように表示向きを補正可能な補正回転角度として検出することができる。
【0181】
そして制御部2は、静止画像を認識したときに検出した補正回転角度(すなわち、基準表示向き状態からの右方向への回転角度)を回転角度情報として保存している。
【0182】
制御部2は、画像認識処理が終了した時点に、どのようなオブジェクトが描かれたものであるかを認識し得なかった(すなわち、画像認識処理を保留した)静止画像が存在すると、その静止画像と似ている他の静止画像を検索する類似画像検索処理を実行する。
【0183】
この際、制御部2は、RAM6から、先の画像認識処理でどのような画像であるか認識し得なかった静止画像の静止画像データSDを順番に読み出すようにする。
【0184】
そして制御部2は、RAM6から1つの静止画像データSDを読み出す毎に、当該1つの静止画像データSDを用いて類似画像検索処理を実行する。
【0185】
実際に制御部2は、RAM6から1つの静止画像データSDを読み出す毎に、当該読み出した静止画像データSDを含む画像ファイルGFに、上述した回転情報を対応付けているか否かを判別する。
【0186】
その結果、制御部2は、静止画像データSDを含む画像ファイルGFに回転情報を対応付けてはいないと、その静止画像データSDに基づく静止画像を、基準表示向き状態のまま検索元とする。
【0187】
これに対して制御部2は、静止画像データSDを含む画像ファイルGFに回転情報を対応付けていると、その回転情報に従って当該静止画像データSDに回転処理を施す。
【0188】
これにより制御部2は、回転情報を対応付けた画像ファイルGF内の静止画像データSDについては、静止画像を、基準表示向き状態から画像中心点を中心にして回転情報が示す右方向への回転角度だけ回転させたうえで検索元とする。
【0189】
また制御部2は、検索元とした静止画像の静止画像データ(以下、これを検索元静止画像データとも呼ぶ)SDに対して、輪郭抽出処理又はテクスチャ(特定の模様や色の部分等)抽出処理のような抽出処理を施す。
【0190】
この状態で制御部2は、RAM6から検索元の静止画像の静止画像データSDに対応するヘッダデータHD内の撮影日時情報と、認識済みの静止画像の静止画像データSDに対応するヘッダデータHD内の撮影日時情報とを読み出す。
【0191】
因みに、以下の説明では、認識済みの静止画像の静止画像データSDを、認識済静止画像データSDとも呼ぶ。
【0192】
そして制御部2は、各撮影日時情報に基づきRAM6から複数の認識済静止画像データSDを、探索元静止画像データSDが生成された撮影日時と最も近い撮影日時に生成されたものから最も離れた撮影日時に生成されたものまでの順番で読み出すようにする。
【0193】
このようにして制御部2は、RAM6から1つの認識済静止画像データSDを読み出す毎に、当該読み出した認識済静止画像データSDに対応付けている回転角度情報も読み出す。
【0194】
そして制御部2は、認識済静止画像データSDに対し、その回転角度情報に従い回転処理を施すことにより、当該認識済静止画像データSDに基づく認識済みの静止画像をその画像中心点を中心にして適宜回転させる。
【0195】
また制御部2は、その認識済静止画像データSDに対して上述と同じ抽出処理を施すことにより、認識済みの静止画像を、検索元の静止画像と同じ性質の画像(すなわち、輪郭又はテクスチャ等の抽出された画像等)にする。
【0196】
この状態で制御部2は、抽出処理を施した検索元の静止画像(以下、これを検索元抽出画像とも呼ぶ)と、抽出処理を施した認識済の静止画像(以下、これを認識済抽出画像とも呼ぶ)とを、パターンマッチング手法のような比較手法で比較して類似度を求める。
【0197】
制御部2は、このようにして検索元抽出画像と認識済抽出画像との類似度を求めると、当該求めた類似度を、予め選定された第2の閾値と比較する。
【0198】
その結果、制御部2は、第2の閾値以上の類似度を得ると、当該第2の閾値以上の類似度を得た認識済の静止画像が、検索元の静止画像と絵柄の似ている画像であると判断する。
【0199】
そして制御部2は、このようにして検索元の静止画像と絵柄の似ている認識済みの静止画像画像を検索すると、当該検索元の静止画像が、その認識済みの静止画像と同じオブジェクトの姿形が描かれた画像であると認識する。
【0200】
このようにして制御部2は、検索元の静止画像を認識すると、検索元抽出画像に対する基準表示向き状態からの右方向への回転角度を、当該検索元抽出画像の元となる検索元の静止画像の表示に利用する回転角度情報とする。
【0201】
ただし制御部2は、このとき検索元抽出画像を基準表示向き状態から何ら回転させてはいないと、0度の回転角度を示す回転角度情報を生成する。
【0202】
また制御部2は、検索元抽出画像と認識済抽出画像との類似度が第2の閾値よりも小さいと、検索元抽出画像を画像中心点を中心にして順次右方向に90度ずつ270度まで回転させながら、同じ認識済抽出画像と同じ比較手法で比較して類似度を求めるようにする。
【0203】
そして制御部2は、このように検索元抽出画像を順次回転させながら、認識済抽出画像と比較して類似度を求める毎に、当該求めた類似度を第2の閾値と比較する。
【0204】
その結果、制御部2は、検索元抽出画像を90度、180度、270度と回転させた何れかの状態で第2の閾値以上の類似度を得ると、上述と同様に第2の閾値以上の類似度を得た認識済の静止画像が、検索元の静止画像と絵柄の似ている画像であると判断する。
【0205】
このようにして制御部2は、検索元の静止画像と絵柄の似ている認識済みの静止画像画像を検索すると、当該検索元の静止画像が、その認識済みの静止画像と同じオブジェクトの姿形が描かれた画像であると認識する。
【0206】
そして制御部2は、検索元の静止画像を認識すると、当該検索元の静止画像を認識したときの検索元抽出画像に対する基準表示向き状態からの右方向への回転角度を、当該検索元の静止画像の表示に利用する回転角度情報とする。
【0207】
このようにして制御部2は、検索元抽出画像を適宜回転させながら、認識済抽出画像と比較することにより、互いの画像下方向を合わせて類似度を求めることができ、かくして絵柄の類似する静止画像の検索率を高めることができる。
【0208】
制御部2は、検索元の静止画像を認識し、回転角度情報を生成すると、当該回転角度情報と、このとき検索した認識済みの静止画像に対応するオブジェクトの名称(すなわち、生物やランドマーク等の名称)とを対応付けて示す検索結果情報を生成する。
【0209】
そして制御部2は、その検索結果情報を、検索元の静止画像の検索元静止画像データSDに対応付けるようにしてRAM6に一時記録して、当該検索元の静止画像を用いた類似画像検索処理を終了する。
【0210】
このようにして制御部2は、1つの検索元の静止画像を用いた類似画像検索処理を終了すると、RAM6から次の1つの検索元静止画像データSDを読み出して、上述と同様に類似画像検索処理を実行する。
【0211】
また制御部2は、検索元抽出画像を270度まで回転させて認識済抽出画像と比較しても、第2の閾値以上の類似度が得られないと、検索元の静止画像は変えずに、記憶部3から次の1つの認識済静止画像データを読み出して、上述と同様に比較処理を実行する。
【0212】
ところで、上述した第2の閾値は、例えば、上述した第1の閾値よりも小さい値に選定されている。これにより制御部2は、画像認識処理では認識し得ない静止画像があっても、類似画像検索処理において、その静止画像がどのような画像であるのかをほぼ確実に認識し得るようになされている。
【0213】
さらにユーザは、例えば、デジタルスチルカメラを用いて被写体を写真撮影するような場合、同じ被写体を、構図を変えながら連続的に複数回、写真撮影する可能性が高い。
【0214】
このため制御部2は、類似画像検索処理において検索元の静止画像を、当該検索元の静止画像が生成された撮影日時と最も近い撮影日時に生成された認識済みの静止画像から順に比較するようにした。
【0215】
よって制御部2は、画像認識処理では認識し得ない静止画像があっても、類似画像検索処理において、その静止画像がどのようなオブジェクトが描かれた静止画像であるのかを、より精度良く認識することができる。
【0216】
また制御部2は、検索元の静止画像を認識済みの静止画像と比較するとき、当該認識済みの静止画像を、回転角度情報に従って適宜回転させる。
【0217】
これにより制御部2は、認識済みの静止画像を、その画像下方向を、上述した認識基準画像を比較用に固定したときの画像下方向と同じ向きにして固定している。
【0218】
そして制御部2は、検索元の静止画像を認識済みの静止画像と比較するとき、その認識済みの静止画像については回転角度情報を用いた回転以外に追加では回転させずに、検索元の静止画像のみを適宜回転させる。
【0219】
よって制御部2は、互いに同じオブジェクトが描かれた検索元の静止画像と認識済みの静止画像とを比較すると、互いの画像下方向が一致したときに最も大きい値の類似度を得て、その検索元の静止画像を認識することができる。
【0220】
このため制御部2は、検索元の静止画像に対する認識時点の基準表示向き状態からの右方向への回転角度も、上述と同様に静止画像の表示の際、画像下方向を画面下端に向けるように表示向きを補正可能な補正回転角度として検出することができる。
【0221】
そして制御部2は、検索元の静止画像を認識したときに検出した補正回転角度(すなわち、基準表示向き状態からの右方向への回転角度)も回転角度情報として保存している。
【0222】
このようにして制御部2は、画像認識処理では認識し得なかった全ての静止画像について類似画像検索処理が終了すると、次いで、静止画像を複数のグループに分類する分類処理を実行する。
【0223】
この場合、制御部2は、RAM6から静止画像データSDに対応付けて一時記録していた認識結果情報及び検索結果情報を全て読み出す。
【0224】
また制御部2は、その認識結果情報及び検索結果情報に基づき全ての静止画像データSDを、静止画像について認識したオブジェクトの種類で分類する。
【0225】
これにより制御部2は、静止画像データSDを、人の顔が描かれた静止画像同士や、橋が描かれた静止画像同士等のように、同じ種類のオブジェクトが描かれた静止画像同士、すなわち絵柄の似ている静止画像同士をまとめるようにしてグルーブ化する。
【0226】
そして制御部2は、記憶部3に画像ファイルGFとして記憶した複数の静止画像データSDに基づく静止画像の、表示状態の設定に用いるデータテーブル(以下、これを表示状態設定テーブルとも呼ぶ)を生成する。
【0227】
図5に示すように、表示状態設定テーブルDTには、記憶部3に記憶された全ての画像ファイルGFのファイル名FNが格納されている。
【0228】
そして表示状態設定テーブルDTには、画像ファイルGF内の静止画像データSDが分類されたグループを個別に識別可能なグループ識別情報GIDが、当該画像ファイルGFのファイル名FNに対応付けられて格納されている。
【0229】
また表示状態設定テーブルDTには、画像ファイルGF内の静止画像データSDに基づく静止画像について認識されたオブジェクトの名称ONも、当該画像ファイルGFのファイル名FNに対応付けられて格納されている。
【0230】
さらに表示状態設定テーブルDTには、画像ファイルGF内の静止画像データSDに基づく静止画像についてオブジェクトを認識したときに得られた回転角度情報RTも、当該画像ファイルGFのファイル名FNに対応付けられて格納されている。
【0231】
さらにまた表示状態設定テーブルDTには、画像ファイルGF内の静止画像データSDに基づく静止画像の表示の有無を示す表示有無設定情報SOFも、当該画像ファイルGFのファイル名FNに対応付けられて格納されている。
【0232】
制御部2は、かかる構成の表示状態設定テーブルDTを生成したとき、当該表示状態設定テーブルDTに格納した表示有無設定情報SOFの何れについても、対応する静止画像を表示することを示すように初期設定している。そして制御部2は、その表示状態設定テーブルDTを記憶部3に送出して記憶する。
【0233】
この状態で制御部2は、RAM6から複数の静止画像データSDを読み出す。また制御部2は、これら複数の静止画像データSDに基づき、当該複数の静止画像データSDに基づく複数の静止画像をそれぞれ基準表示向きで配置して一括表示するための表示画像データを生成する。
【0234】
そして制御部2は、かかる表示画像データを表示部10に送出することにより、当該表示部10の表示画面10Aに、表示画像データに基づき、複数の静止画像データSDに基づく複数の静止画像をそれぞれ基準表示向きで配置して一括表示する。
【0235】
ただし制御部2は、表示画面10Aに対し表示画像データに基づき、複数の静止画像を、例えば、一列表示、一覧表示及びグループ別表示の3種類の表示形態のうち、何れかの表示形態で配置して表示し得るようになされている。
【0236】
そして制御部2は、表示部10の表示画面10Aに対し、複数の静止画像をこれら3種類の表示形態の何れで表示するのかをユーザに操作入力部7を介して任意に選択させるようになされている。
【0237】
図6に示すように、制御部2は、ユーザにより一列表示が選択されると、複数の静止画像データSDに基づき一列表示用の表示画像データ(以下、これを一列表示画像データとも呼ぶ)を生成する。
【0238】
そして制御部2は、その一列表示画像データを表示部10に送出することにより、表示画面10Aに一列表示画像データに基づく一列表示画像20を表示する。
【0239】
この場合、一列表示画像20には、例えば、画面左端寄りに複数の静止画像SGが画面縦方向と平行に一列に配置されて表示されている。
【0240】
また一列表示画像20には、個々の静止画像SGの右側に、対応する画像ファイルGFのファイル名や、写真撮影の撮影日時を示す文字列が表示されている。
【0241】
因みに、制御部2は、表示画面10Aに一列表示画像20を表示した状態で、ユーザにより操作入力部7を介してスクロール命令が入力されると、表示画面10A上で一列表示画像20を画面縦方向へスクロール(すなわち、移動)させる。
【0242】
これにより制御部2は、表示画面10Aに一列表示画像20として複数の静止画像SGを一度には表示しきれないような場合でも、表示画面10Aに表示する静止画像SGを適宜変更して、これら複数の静止画像SGを見せることができる。
【0243】
また図7に示すように、制御部2は、ユーザにより一覧表示が選択されると、複数の静止画像データSDに基づき一覧表示用の表示画像データ(以下、これを一覧表示画像データとも呼ぶ)を生成する。
【0244】
そして制御部2は、一覧表示画像データを表示部10に送出することにより、表示画面10Aに一覧表示画像データに基づく一覧表示画像21を表示する。
【0245】
この場合、一覧表示画像21には、複数の静止画像SGが複数行及び複数列のマトリクス状に配置されて表示されている。
【0246】
因みに、制御部2は、表示画面10Aに一覧表示画像21を表示したときにも、ユーザにより操作入力部7を介してスクロール命令が入力されると、表示画面10A上で一覧表示画像21を画面縦方向へスクロールさせる。
【0247】
これにより制御部2は、表示画面10Aに一覧表示画像21として複数の静止画像SGを一度には表示しきれないような場合でも、表示画面10Aに表示する静止画像SGを適宜変更して、これら複数の静止画像SGを見せることができる。
【0248】
さらに図8に示すように、制御部2は、ユーザによりグループ別表示が選択されると、例えば、表示状態設定テーブルDTに基づき複数の静止画像SGをグループに分ける。
【0249】
また制御部2は、そのグループに分けた複数の静止画像データSDに基づきグループ別表示用の表示画像データ(以下、これをグループ別表示画像データとも呼ぶ)を生成する。
【0250】
そして制御部2は、グループ別表示画像データを表示部10に送出することにより、表示画面10Aにグループ別表示画像データに基づくグループ別表示画像22を表示する。
【0251】
この場合、グループ別表示画像22には、例えば、グループ毎の1又は複数の静止画像SGがそれぞれ画面横方向と平行に画面左端近傍から画面右端側に向かうように並べられ、全体として複数行に配置されて表示されている。
【0252】
因みに制御部2は、表示画面10Aにグループ別表示画像22を表示した状態で、ユーザにより操作入力部7を介してスクロール命令が入力されると、表示画面10A上でグループ別表示画像22を画面縦方向や画面横方向へスクロールさせる。
【0253】
これにより制御部2は、表示画面10Aにグループ別表示画像22として複数の静止画像SGを一度には表示しきれないような場合でも、表示画面10Aに表示する静止画像SGを適宜変更して、これら複数の静止画像SGを見せることができる。
【0254】
そして制御部2は、表示画面10Aに複数の静止画像SGを何れの表示形態で表示した場合でも、当該表示画面10Aに、これら複数の静止画像SGと共に、表示状態設定用に実行可能な処理の項目を示すメニューを表示する。
【0255】
これにより制御部2は、複数の静止画面SGを目視させながら、表示画面10A上で表示状態設定用の各種処理を選択させ、当該選択された処理を実行して複数の静止画像を所望の表示状態に設定し得るようになされている。
【0256】
ここで図9を用いて、表示状態設定用に実行可能な処理の項目を示すメニューについて説明する。メニューとしては、全ての静止画像SGを対象として実行可能な処理の項目を示すオプションメニューがある。
【0257】
また、かかるメニューとしては、グループ毎の静止画像SGを対象として実行可能な処理の項目を示すグループメニューもある。さらに、かかるメニューとしては、個々の静止画像SGを対象として実行可能な処理の項目を示す個別メニューもある。
【0258】
そしてオプションメニューには、表示画面10Aに複数の静止画像SGを表示するための表示形態を、上述した一列表示、一覧表示、グループ別表示の中から任意に選択された1つに切り換えるための表示形態切換項目がある。
【0259】
またオプションメニューには、全ての静止画像SGを回転対象として、当該全ての静止画像SGを、その画像中心点を中心にして回転させて表示するように設定するための全画像回転設定項目もある。
【0260】
さらにオプションメニューには、表示画面10Aに表示した複数の静止画像SGを例えば、ファイル名順、撮影日時順、グループ順の中から任意に選択された1つの順番でソート(並べ替え)するためのソート項目もある。
【0261】
因みに、オプションメニューのソート項目は、例えば、表示画面10Aに一列表示画像20を表示(複数の静止画像SGを一列表示)し、また一覧表示画像21を表示(複数の静止画像SGを一覧表示)したときにのみ選択し得るようになされている。
【0262】
すなわち、制御部2は、表示画面10Aに表示する複数の静止画像SGをソートするソート処理を、当該表示画面10Aに一列表示画像20を表示したときや、当該表示画面10Aに一覧表示画像21を表示したときにのみ実行するようになされている。
【0263】
さらにオプションメニューには、記憶部3に記憶した画像ファイルGFの上述したような管理形態を、静止画像データSDのグループ毎に管理するように変更するための管理形態変更項目もある。
【0264】
因みに、オプションメニューの管理形態変更項目は、例えば、表示画面10Aにグループ別表示画像22を表示(複数の静止画像SGをグループ別表示)したときにのみ選択し得るようになされている。
【0265】
すなわち、制御部2は、複数の静止画像SGの管理形態を変更する管理形態変更処理を、当該表示画面10Aにグループ別表示画像22を表示したときにのみ実行するようになされている。
【0266】
グループメニューには、任意に選択されたグループにおいて、任意に選択された1つの静止画像SG以外を非表示に設定する、すなわち任意に選択された1つの静止画像SGを単独表示するように設定するための単独表示設定項目がある。
【0267】
またグループメニューには、任意に選択されたグループに属する全ての静止画像SGを、その画像中心点を中心にして回転させて表示するように設定するためのグループ単位回転設定項目もある。
【0268】
さらにグループメニューには、任意に選択されたグループにおいて、任意に選択された1つの静止画像SGと、他の静止画像SGとを比較用に同時に表示するための比較表示項目もある。
【0269】
さらにグループメニューには、任意に選択されたグループにおいて、任意に選択された1又は複数の静止画像SGを一括削除するための一括削除項目もある。
【0270】
さらにグループメニューには、任意に選択されたグループにおいて、任意に選択された1又は複数の静止画像SGを、任意に選択された他のグループに移動させる(すなわち、分類し直す)ためのグループ移動項目もある。
【0271】
さらにグループメニューには、任意に選択されたグループにおいて、任意に選択された1又は複数の静止画像SGを、そのグループから外して、当該選択された1又は複数の静止画像SGが属する新規のグループを作成するためのクループ作成項目もある。
【0272】
個別メニューには、任意に選択された1つの静止画像SGを個別に非表示に設定するための非表示設定項目がある。
【0273】
また個別メニューには、任意に選択された1つの静止画像SGを、その画像中心点を中心にして回転させて表示するように設定するための個別回転設定項目もある。
【0274】
さらに個別メニューには、任意に選択された1つの静止画像SGを個別に表示画面10Aに表示するための個別表示項目もある。
【0275】
さらに個別メニューには、任意に選択された1つの静止画像SGを個別に削除するための個別削除項目もある。
【0276】
実際に制御部2は、記憶部3に対する表示状態設定テーブルDTの記憶に応じて、例えばまず、一列表示画像データを生成して表示部10に送出することにより、表示画面10Aに図6について上述した一列表示画像20を表示する。
【0277】
この状態で制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してメニューの表示が要求されると、記憶部3から予め記憶していたメニューデータを読み出すと共に、複数の静止画像データSDに、そのメニューデータを合成してメニュー合成画像データを生成する。
【0278】
そして制御部2は、メニュー合成画像データを表示部10に送出することにより、当該表示部10の表示画面10Aにメニュー合成画像データに基づき、図10に示すようなメニュー合成画像25を表示する。
【0279】
この場合、メニュー合成画像25は、一列表示画像20の右端部にメニュー画像26が重ねて表示されると共に、当該一列表示画像20の下端部左寄りに、選択画像27が重ねて表示されている。
【0280】
メニュー画像26には、オプションメニューの表示形態切換項目、全画像回転設定項目、ソート項目に対応するアイコン28乃至30が設けられている。
【0281】
またメニュー画像26には、グループメニューの単独表示設定項目、グループ単位回転設定項目、比較表示項目、一括削除項目、グループ移動項目、クループ作成項目に対応するアイコン31乃至36が設けられている。
【0282】
因みに、以下の説明では、オプションメニューの表示形態切換項目に対応するアイコン28を、表示形態切換アイコン28とも呼び、当該オプションメニューの全画像回転設定項目に対応するアイコン29を、全画像回転アイコン29とも呼ぶ。
【0283】
また、以下の説明では、オプションメニューのソート項目に対応するアイコン30を、ソートアイコン30とも呼び、グループメニューの単独表示設定項目に対応するアイコン31を、単独表示アイコン31とも呼ぶ。
【0284】
さらに、以下の説明では、グループメニューのグループ単位回転設定項目に対応するアイコン32を、グループ単位回転アイコン32とも呼び、当該グループメニューの比較表示項目に対応するアイコン33を、比較表示アイコン33とも呼ぶ。
【0285】
さらに、以下の説明では、グループメニューの一括削除項目に対応するアイコン34を、一括削除アイコン34とも呼び、当該グループメニューのグループ移動項目に対応するアイコン35を、グループ移動アイコン35とも呼ぶ。
【0286】
さらに、以下の説明では、グループメニューのクループ作成項目に対応するアイコン36を、グループ作成アイコン36とも呼ぶ。
【0287】
そしてメニュー画像26において表示形態切換アイコン28には、現在選択中の表示形態を示す文字列(この場合は、一列表示という文字列)が表示されている。
【0288】
またメニュー画像26において全画像回転アイコン29には、現在、回転対象として全ての静止画像SGと一部の静止画像SGとの何れが選択可能であるのかを示す文字列(この場合は、例えば全画像又は一部画像という文字列)が表示されている。
【0289】
さらにメニュー画像26においてソートアイコン30には、現在選択中のソートの順番を示す文字列(この場合は、例えば、ファイル名順という文字列)が表示されている。
【0290】
さらにメニュー画像26において単独表示アイコン31には、その単独表示アイコン31により選択可能な処理が単独表示設定処理であることを示す文字列(この場合は、単独表示という文字列)が表示されている。
【0291】
さらにメニュー画像26においてグループ単位回転アイコン32には、そのグループ単位回転アイコン32により選択可能な処理がグループ単位回転設定処理であることを示す文字列(この場合は、グループ単位回転という文字列)が表示されている。
【0292】
さらにメニュー画像26において比較表示アイコン33には、その比較表示アイコン33により選択可能な処理が比較表示処理であることを示す文字列(この場合は、比較表示という文字列)が表示されている。
【0293】
さらにメニュー画像26において一括削除アイコン34には、その一括削除アイコン34により選択可能な処理が一括削除処理であることを示す文字列(この場合は、一括削除という文字列)が表示されている。
【0294】
さらにメニュー画像26においてグループ移動アイコン35には、そのグループ移動アイコン35により選択可能な処理がグループ移動処理であることを示す文字列(この場合は、グループ移動という文字列)が表示されている。
【0295】
さらにメニュー画像26においてグループ作成アイコン36には、そのグループ作成アイコン36により選択可能な処理がグループ作成処理であることを示す文字列(この場合は、グループ作成という文字列)が表示されている。
【0296】
一方、選択画像27には、グループメニューを選択するためのグループメニュー選択ボタン37と、個別メニューを選択するための個別メニュー選択ボタン38とが設けられている。
【0297】
制御部2は、表示画面10Aにメニュー合成画像25を表示したとき、初期状態として、複数の静止画像SGを例えば、ファイル名順に並べて一列に表示している。
【0298】
このため制御部2は、表示画面10Aにメニュー合成画像25を表示したとき、ソートアイコン30内に初期状態として、ファイル名順という文字列を表示している。
【0299】
この状態で制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25上でソートアイコン30が選択されると、複数の静止画像SGの並び順としてファイル名順、撮影日時順、グループ順を任意に選択可能なプルダウンメニュー(図示せず)を表示する。
【0300】
そして制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してプルダウンメニュー上で撮影日時順やグループ順が選択されると、メニュー合成画像25内で複数の静止画像SGを、その選択された撮影日時順やグループ順でソートする。
【0301】
因みに、制御部2は、このように複数の静止画像SGをソートすると、ソートアイコン30内の表示を当該ソートに利用した順番を示すように変更する。
【0302】
また制御部2は、表示画面10Aにメニュー合成画像25を表示したとき、初期状態として、回転対象として任意に選択された個々又はグループ単位のように一部の静止画像SGを回転させて表示するように設定するための一部画像回転表示設定モードになる。
【0303】
そして制御部2は、表示画面10Aに表示したメニュー合成画像25において全画像回転アイコン29内に初期状態として、一部画像回転表示設定モードであることを示す例えば、一部画像という文字列を表示している。
【0304】
この状態で制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25上で全画像回転アイコン29が選択されると、全ての静止画像SGを回転させて表示するように設定するための全画像回転表示設定モードに移行する。
【0305】
そして制御部2は、このときメニュー合成画像25において全画像回転アイコン29内に、全画像回転表示設定モードに移行したことを示す例えば、全画像という文字列を表示する。
【0306】
この状態で制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介して、静止画像SGの回転表示の設定が命令されると、全ての静止画像SGを回転対象として一括選択する。
【0307】
そして制御部2は、静止画像SGを回転角度情報に従い回転させて表示することを示す回転設定情報を生成し、表示状態設定テーブルDTに対し、その回転設定情報を全てのファイル名にそれぞれ対応付けるようにして追加する。
【0308】
これにより制御部2は、これら全ての静止画像SGを、それぞれ対応する回転角度情報に従い画像下方向が画面下端を向く表示向きとなるように回転させて表示するように設定する。
【0309】
なお、もともと基準表示向きで画像下方向が画面下方向を向くような静止画像SGについては、補正回転角度が「0」度となっている。このため、かかる静止画像SGについては、基準表示向きの表示状態がそのまま、回転角度情報に従い画像下方向が画面下端を向く表示向きとなるように回転させて表示するための設定に従った表示状態になる。
【0310】
因みに、制御部2は、このとき全ての静止画像データSDに、実際にそれぞれ対応する回転角度情報に従い回転処理を施す。これにより制御部2は、メニュー合成画像25上で全ての静止画像SGを画像下方向が画面下端を向く表示向きとなるように回転させて表示して、これら全ての静止画像SGの表示状態を確認させることができる。
【0311】
ところで制御部2は、全画像回転表示設定モードにおいて、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25上で全画像回転アイコン29が選択されると、再び一部画像回転表示設定モードに移行する。
【0312】
また制御部2は、このときメニュー合成画像25において全画像回転アイコン29内に全画像という文字列に換えて再び一部画像という文字列を表示する。
【0313】
制御部2は、一部画像回転表示設定モード時、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25上でグループ単位回転アイコン32が選択されると、グループ単位で静止画像SGの回転表示を設定するグループ単位回転表示設定モードに移行する。
【0314】
この状態で制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25上で任意に1つの静止画像SGが選択されると、表示状態設定テーブルDTに基づき、その静止画像SGが属するグループと、当該グループに属する他の静止画像SGとを検索する。
【0315】
また制御部2は、メニュー合成画像25において、その検索したグループに属する全ての静止画像SGを所定の第1の色の枠で囲むようにする。
【0316】
これにより制御部2は、メニュー合成画像25において、その検索したグループに属する全ての静止画像SGを、第1の色の枠によって、他のグループに属する静止画像SGとは容易に区別させて確認せることができる。
【0317】
因みに、ユーザによる1つの静止画像SGの選択に応じて検索したグループは、ユーザにより静止画像SGを利用して選択されたグループでもある。よって、以下の説明では、1つの静止画像SGの選択に応じて検索したグループを、選択グループとも呼ぶ。
【0318】
さらに制御部2は、このとき選択グループに属する全ての静止画像SGを自動的に回転対象とする。そして制御部2は、メニュー合成画像25において選択グループに属する全ての静止画像SG内の例えば右上隅にチェックボックスを表示して、そのチェックボックス内に、これら全ての静止画像SGが回転対象であることを示すチェックマークを表示する。
【0319】
この状態で制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25上で、選択グループから任意に1つの静止画像SGが選択されると、当該選択された1つの静止画像SGを第1の色とは異なる所定の第2の色の枠で囲むようにする。
【0320】
因みに、以下の説明では、任意に選択された1つのクループ(すなわち、選択グループ)内で、さらに任意に選択された1つの静止画像SGを、特に選択画像とも呼ぶ。
【0321】
これにより制御部2は、メニュー合成画像25において、選択グループ内で選択画像を他の静止画像SGと容易に区別させて確認させることができる。
【0322】
ところで、制御部2は、メニュー合成画像25上で選択画像が任意に選択されると、その選択画像に対する基準表示向きからの右方向への所望の回転角度(例えば、0度、90度、180度、270度)を任意に指定させ得るようになされている。
【0323】
因みに、以下の説明では、ユーザにより選択画像に対して指定される基準表示向きからの右方向への回転角度を、指定回転角度とも呼ぶ。
【0324】
制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介して選択画像に対する指定回転角度が任意に指定されると、対応する回転角度情報が示す右方向への補正回転角度から、その指定回転角度を減算して角度差を求める。
【0325】
また制御部2は、選択グループに属する他の静止画像SGにそれぞれ対応する回転角度情報が示す右方向への補正回転角度から、その求めた角度差を減算する。
【0326】
これにより制御部2は、選択グループに属する他の静止画像SGの画像下方向を、選択画像を指定回転角度まで回転させるときの当該選択画像の画像下方向の向きと一致させるような、当該他の静止画像SGの基準表示向きからの右方向への回転角度を求める。
【0327】
因みに、以下の説明では、他の静止画像SGについて求めた基準表示向きからの右方向への回転角度を、検出回転角度とも呼ぶ。
【0328】
この状態で制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介して、静止画像SGの回転表示の設定が命令されると、静止画像SGを回転させて表示することを示す回転設定情報を生成する。
【0329】
そして制御部2は、表示状態設定テーブルDTに対し、その回転設定情報をファイル名に対応付けるようにして追加する。
【0330】
ただし制御部2は、静止画像SGの指定回転角度や検出回転角度が、対応する回転角度情報が示す右方向への補正回転角度とは異なると、表示状態設定テーブルDTに対し、指定回転角度や検出回転角度を示す新たな回転角度情報をファイル名に対応付けて追加する。
【0331】
そして制御部2は、この場合、表示状態設定テーブルDTに対し、静止画像SGの回転に利用する回転角度情報も示す回転設定情報をファイル名に対応付けるようにして追加する。
【0332】
これにより制御部2は、選択グループに属する選択画像を指定回転角度で回転させて表示するように設定する。また制御部2は、選択グループに属する他の静止画像SGを、それぞれ対応する検出回転角度で回転させて表示するように設定する。
【0333】
このようにして制御部2は、選択グループに属する全ての静止画像SGを、選択画像の指定回転角度を指定させるだけで、これら静止画像SGの画像下方向が同一方向を向く表示向きとなるように回転させて表示するように設定する。
【0334】
ただし制御部2は、ユーザにより選択グループが選択されても、選択グループ内で選択画像が選択されずに回転表示の設定が命令されると、選択グループに属する全ての静止画像SGを画像下方向が画面下端を向く表示向きとなるように回転させて表示するように設定する。
【0335】
すなわち、制御部2は、選択グループに属する全ての静止画像SGを、画像下方向がそれぞれ画面下方向に向く表示向きとなるように回転させて表示するように設定するときだけは、ユーザに選択画像を選択させずに、回転表示の設定を命令させても、実現し得るようになされている。
【0336】
因みに、制御部2は、グループ単位で回転表示を設定すると、選択グループに属する全ての静止画像データSDに対して実際にそれぞれ対応する指定回転角度や検出回転角度、又は回転角度情報に従い回転処理を施す。
【0337】
これにより制御部2は、メニュー合成画像25上で選択グループに属する全ての静止画像SGを回転させて表示して、その選択グループに属する全ての静止画像SGの表示状態を確認させることができる。
【0338】
ところで制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25上で単独表示アイコン31が選択されると、グループに属する複数の静止画像SGのうち1つの静止画像SGのみを表示するように設定する単独表示設定モードに移行する。
【0339】
この状態で制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25上で任意に1つの静止画像SGが選択されると、上述と同様に表示状態設定テーブルDTに基づき、その静止画像SGが属する選択グループを検索する。また制御部2は、このとき選択グループに属する他の静止画像SGも検索する。
【0340】
さらに制御部2は、メニュー合成画像25において、その選択グループに属する全ての静止画像SGを第1の色の枠で囲む。
【0341】
さらに制御部2は、選択グループに属する全ての静止画像SG内の右上隅にチェックボックスを表示して、この時点には、そのチェックボックス内に、これら全ての静止画像SGを非表示対象としていることを示すようにチェックマークを表示する。
【0342】
この状態で制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25上で、選択グループから任意に単独表示対象としての選択画像が選択されると、その選択画像を第2の色の枠で囲む。
【0343】
また制御部2は、メニュー合成画像25において、その選択画像のチェックボックスから、選択グループ内で当該選択画像が単独表示対象として選択されたことを示すようにチェックマークを消去する。
【0344】
これにより制御部2は、メニュー合成画像25において、選択グループ内で唯一表示させる選択画像を他の静止画像SGと容易に区別させて確認させることができる。
【0345】
そして制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介して選択画像に対する単独表示の設定が命令されると、表示状態設定テーブルDTにおいて、対応する表示有無設定情報の内容を更新する。
【0346】
これにより制御部2は、選択グループにおいて選択画像を単独表示するように設定すると共に、他の静止画像SGを非表示に設定する。
【0347】
因みに、制御部2は、所望のグループ内の複数の静止画像SGに対する単独表示及び非表示を設定した後に、再び同一のグループが選択されたときには、静止画像SGのチェックボックスに、その設定内容を再現するようにチェックマークを表示する。
【0348】
これにより制御部2は、所望のグループ内の複数の静止画像SGに対する単独表示及び非表示を設定した後でも、その設定内容を確認させることができる。
【0349】
また制御部2は、設定内容が確認されたときには、ユーザの操作に応じて静止画像SGに対するチェックマークに表示の有無を変更することで、その設定内容も変更することができる。
【0350】
また制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25上で比較表示アイコン33が選択されると、グループに属する複数の静止画像SGを比較用に同時に表示する比較表示モードに移行する。
【0351】
この状態で制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25上で任意に1つの静止画像SGが選択されると、上述と同様に表示状態設定テーブルDTに基づき、その静止画像SGが属する選択グループを検索する。また制御部2は、このとき選択グループに属する他の静止画像SGも検索する。
【0352】
さらに制御部2は、メニュー合成画像25において、その選択グループに属する全ての静止画像SGを第1の色の枠で囲む。
【0353】
さらに制御部2は、選択グループに属する全ての静止画像SG内の右上隅にチェックボックスを表示して、この時点には、そのチェックボックス内に何れの静止画像SGも比較元ではないことを示すように何ら表示しない。
【0354】
この状態で制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25上で、選択グループから任意に比較元としての選択画像が選択されると、その選択画像を第2の色の枠で囲む。
【0355】
また制御部2は、メニュー合成画像25において、その選択画像のチェックボックス内に、選択グループ内で当該選択画像が比較元として選択されたことを示すようにチェックマークを表示する。
【0356】
そして制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介して比較表示の開始が命令されると、例えば、メニュー合成画像25上で画面左側に、選択グループ内で比較元として選択された選択画像を拡大表示する。
【0357】
また制御部2は、その選択画像を拡大表示しながら、メニュー合成画像上の画面右側に選択グループ内の他の静止画像SGを順番に拡大表示する。
【0358】
このようにして制御部2は、メニュー合成画像25上で、選択グループ内の1つの静止画像SGを、他の静止画像SGと比較させることができる。
【0359】
さらに制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25上で一括削除アイコン34が選択されると、グループに属する複数の静止画像SGのうち任意に選択された静止画像SGを削除する一括削除モードに移行する。
【0360】
この状態で制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25上で任意に1つの静止画像SGが選択されると、上述と同様に表示状態設定テーブルDTに基づき、その静止画像SGが属する選択グループを検索する。また制御部2は、このとき選択グループに属する他の静止画像SGも検索する。
【0361】
さらに制御部2は、メニュー合成画像25において、その選択グループに属する全ての静止画像SGを第1の色の枠で囲む。
【0362】
さらに制御部2は、選択グループに属する全ての静止画像SG内の右上隅にチェックボックスを表示して、この時点には、そのチェックボックス内に、これら全ての静止画像SGが削除対象として選択されてはいないことを示すように何ら表示させないようにする。
【0363】
この状態で制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25上で、選択グループから任意に削除対象としての選択画像が選択されると、その選択画像を第2の色の枠で囲む。
【0364】
また制御部2は、メニュー合成画像25において、その選択画像のチェックボックス内に、選択グループ内で当該選択画像が削除対象として選択されたことを示すようにチェックマークを表示する。
【0365】
因みに、制御部2は、一括削除モード時、選択グループが選択されると、選択画像を同様の手順で1以上選択させることができる。
【0366】
そして制御部2は、選択グループ内で1又は複数の選択画像が削除対象として選択された状態で、ユーザにより操作入力部7を介して選択画像の削除が命令されると、メニュー合成画像25上で、その選択画像を削除する。
【0367】
また制御部2は、表示状態設定テーブルDTから削除対象の静止画像SGに対応する全ての情報を削除する。さらに制御部2は、記憶部3から削除対象の静止画像SGに対応する画像ファイルGFも削除する。
【0368】
これにより制御部2は、選択グループにおいて削除対象の1又は複数の選択画像を一括して削除することができる。
【0369】
さらに制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25上でグループ移動アイコン35が選択されると、グループ内で任意に選択された静止画像SGを別のグループに移動させるグループ移動モードに移行する。
【0370】
この状態で制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25上で任意に1つの静止画像SGが選択されると、上述と同様に表示状態設定テーブルDTに基づき、その静止画像SGが属する選択グループを検索する。また制御部2は、このとき選択グループに属する他の静止画像SGも検索する。
【0371】
さらに制御部2は、メニュー合成画像25において、その選択グループに属する全ての静止画像SGを第1の色の枠で囲む。
【0372】
さらに制御部2は、選択グループに属する全ての静止画像SG内の右上隅にチェックボックスを表示する。そして制御部2は、この時点には、そのチェックボックス内に、これら全ての静止画像SGが他のグループへの移動対象として選択されてはいないことを示すように何ら表示させないようにする。
【0373】
この状態で制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25上で、選択グループから任意に他のグループへの移動対象としての選択画像が選択されると、その選択画像を第2の色の枠で囲む。
【0374】
また制御部2は、メニュー合成画像25において、その選択画像のチェックボックス内に、選択グループ内で当該選択画像が他のグループへの移動対象として選択されたことを示すようにチェックマークを表示する。
【0375】
因みに、制御部2は、グループ移動モード時、選択グループが選択されると、選択画像を同様の手順で1以上選択させることができる。
【0376】
そして制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25上で他のグループの静止画像SGが選択されると、上述と同様に表示状態設定テーブルDTに基づき、その静止画像SGが属するグループを、移動対象の選択画像の移動先として検索する。また制御部2は、その検索したグループに属する他の静止画像SGも検索する。
【0377】
因みに、以下の説明では、移動対象の選択画像の移動先として検索されたグループを、移動先グループとも呼ぶ。
【0378】
さらに制御部2は、メニュー合成画像25において、その移動先グループに属する全ての静止画像SGを第1及び第2の色とは異なる所定の第3の色の枠で囲む。
【0379】
これにより制御部2は、移動対象の選択画像と、その移動先としての移動先グループに属する複数の静止画像SGとを確認させることができる。
【0380】
この状態で制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介して選択画像の移動が命令されると、表示状態設定テーブルDTにおいて移動対象の選択画像に対応するグループ名を、移動先グループのグループ名に変更する。
【0381】
これにより制御部2は、選択グループにおいて移動対象の選択画像を移動先グループに移動させることができる。
【0382】
因みに、制御部2は、このときメニュー合成画像25において複数の静止画像SGをグループ順でソートしていると、移動対象の選択画像を移動先グループに加えるように表示位置を変更する。
【0383】
さらに制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25上でグループ作成アイコン36が選択されると、グループ内で任意に選択された静止画像SGを新規作成のグループに分類するグループ作成モードに移行する。
【0384】
この状態で制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25上で任意に1つの静止画像SGが選択されると、上述と同様に表示状態設定テーブルDTに基づき、その静止画像SGが属する選択グループを検索する。また制御部2は、このとき選択グループに属する他の静止画像SGも検索する。
【0385】
さらに制御部2は、メニュー合成画像25において、その選択グループに属する全ての静止画像SGを第1の色の枠で囲む。
【0386】
さらに制御部2は、選択グループに属する全ての静止画像SG内の右上隅にチェックボックスを表示して、この時点には、そのチェックボックス内に、これら全ての静止画像SGが選択グループに属していることを示すように何ら表示させないようにする。
【0387】
この状態で制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25上で、選択グループから任意に新規グループへの分類対象としての選択画像が選択されると、その選択画像を第2の色の枠で囲む。
【0388】
また制御部2は、メニュー合成画像25において、その選択画像のチェックボックス内に、選択グループ内で当該選択画像が新規作成のグループへの分類対象として選択されたことを示すようにチェックマークを表示する。
【0389】
因みに、制御部2は、グループ作成モード時、選択グループが選択されると、選択画像を同様の手順で1以上選択させることができる。
【0390】
そして制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してグループの新規作成が命令されると、新たなグループのグループ名を任意に決定する。
【0391】
また制御部2は、表示状態設定テーブルDTにおいて分類対象の選択画像に対応するグループ名を、新たなグループのグループ名に変更する。
【0392】
これにより制御部2は、選択グループにおいて分類対象の選択画像を新規作成のグループに分類することができる。
【0393】
因みに、制御部2は、このときメニュー合成画像25において複数の静止画像SGをグループ順でソートしていると、分類対象の選択画像を選択グループから抜いて、新規作成のグループに対応する表示位置い移動させる。
【0394】
ところで、制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25上で個別メニュー選択ボタン38が選択されると、図10との対応部分に同一符号を付した図11に示すようにメニュー画像26の表示内容を一部変更する。
【0395】
すなわち、制御部2は、メニュー合成画像25のメニュー画像26においてグループメニュー用の各種アイコンに換えて個別メニュー用の各種アイコンを表示する。
【0396】
この場合、メニュー画像26には、個別メニューの非表示設定項目、個別回転設定項目、個別表示項目、個別削除項目に対応するアイコン40乃至43が設けられている。
【0397】
因みに、以下の説明では、個別メニューの非表示設定項目に対応するアイコン40を、非表示設定アイコン40とも呼び、当該個別メニューの個別回転設定項目に対応するアイコン41を、個別回転設定アイコン41とも呼ぶ。
【0398】
また、以下の説明では、個別メニューの個別表示項目に対応するアイコン42を、個別表示アイコン42とも呼び、当該個別メニューの個別削除項目に対応するアイコン43を、個別削除アイコン43とも呼ぶ。
【0399】
そして、非表示設定アイコン40、個別回転設定アイコン41、個別表示アイコン42、個別削除アイコン43には、それぞれ当該アイコン40乃至43によって選択可能な処理を示す文字列が表示されている。
【0400】
制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25上で非表示設定アイコン40が選択されると、静止画像SGを個別に非表示に設定する非表示設定モードに移行する。
【0401】
この状態で制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25上で任意に1つの静止画像SGが非表示対象として選択されると、当該選択された静止画像SGを第2の色の枠で囲む。
【0402】
また制御部2は、その選択された静止画像SG内の右上隅にチェックボックスを表示して、そのチェックボックス内に当該静止画像SGが非表示対象として選択されたことを示すようにチェックマークを表示する。
【0403】
この状態で制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介して静止画像SGに対する非表示の設定が命令されると、表示状態設定テーブルDTにおいて、対応する表示有無設定情報の内容を更新する。これにより制御部2は、任意に選択された静止画像SGを個別に非表示に設定する。
【0404】
因みに、制御部2は、所望の静止画像SGを非表示に設定した後に、再び同一の静止画像SGが選択されたときには、その静止画像SGのチェックボックスに、非表示の設定内容を再現するようにチェックマークを表示する。
【0405】
そして制御部2は、静止画像SGを非表示に設定した後でも、当該静止画像SGが再び選択された状態でチェックボックスが操作されると、チェックマークを消去して非表示の設定を解除することができる。
【0406】
よって制御部2は、表示しないように要望された静止画像SGを削除しなくても表示しなようにすることができると共に、後に表示するように要望されても、その要望に容易に対処して表示することができる。
【0407】
また制御部2は、一部画像回転表示設定モードにおいてユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25上で個別回転設定アイコン41が選択されると、静止画像SGを個別に回転させて表示するように設定する個別回転表示設定モードに移行する。
【0408】
この状態で制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25上で任意に1つの静止画像SGが回転対象として選択されると、当該選択された静止画像SGを第2の色の枠で囲む。
【0409】
また制御部2は、その選択された静止画像SG内の右上隅にチェックボックスを表示して、そのチェックボックス内に当該静止画像SGが回転対象として選択されたことを示すようにチェックマークを表示する。
【0410】
この状態で制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介して静止画像SGに対する指定回転角度が任意に指定され、その状態で当該静止画像SGの回転表示の設定が命令されると、表示状態設定テーブルDTに対し回転設定情報をファイル名に対応付けて追加する。
【0411】
ただし制御部2は、静止画像SGの指定回転角度が、対応する回転角度情報が示す右方向への補正回転角度とは異なると、表示状態設定テーブルDTに対し、指定回転角度を示す新たな回転角度情報をファイル名に対応付けて追加する。
【0412】
そして制御部2は、この場合、表示状態設定テーブルDTに対し、静止画像SGの回転に利用する回転角度情報も示す回転設定情報をファイル名に対応付けて追加する。これにより制御部2は、任意に選択された1つの静止画像SGを指定回転角度で回転させて表示するように設定する。
【0413】
ただし制御部2は、ユーザにより1つの静止画像SGが任意に選択されても、指定回転角度が指定されずに、回転表示の設定が命令されると、当該静止画像SGを画像下方向が画面下端を向く表示向きとなるように回転させて表示するように設定する。
【0414】
すなわち、制御部2は、任意に選択された1つの静止画像SGを、画像下方向が画面下方向に向く表示向きとなるように回転させて表示するように設定するときだけは、ユーザに指定回転角度を指定させずに、回転表示の設定を命令させても、実現し得るようになされている。
【0415】
因みに、制御部2は、1つの静止画像SGの回転表示を個別に設定すると、当該静止画像SGの静止画像データSDに対して実際に対応する指定回転角度、又は回転角度情報に従い回転処理を施す。
【0416】
これにより制御部2は、メニュー合成画像25上で任意に選択された1つの静止画像SGを回転させて表示して、その静止画像SGの表示状態を確認させることができる。
【0417】
さらに制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25上で個別表示アイコン42が選択されると、静止画像SGを個別に表示する個別表示モードに移行する。
【0418】
この状態で制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25上で任意に1つの静止画像SGが個別表示対象として選択されると、当該選択された静止画像SGを第2の色の枠で囲む。
【0419】
また制御部2は、その選択された静止画像SG内の右上隅にチェックボックスを表示して、そのチェックボックス内に当該静止画像SGが個別表示対象として選択されたことを示すようにチェックマークを表示する。
【0420】
そして制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介して表示の開始が命令されると、例えば、メニュー合成画像25上に、その個別表示対象として任意に選択された1つの静止画像SGを拡大表示する。
【0421】
このようにして制御部2は、メニュー合成画像25上で、任意に選択された1つの静止画像SGの内容を細かく確認させることができる。
【0422】
さらに制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25上で個別削除アイコン43が選択されると、静止画像SGを個別に削除する個別削除モードに移行する。
【0423】
この状態で制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25上で任意に1つの静止画像SGが削除対象として選択されると、当該選択された静止画像SGを第2の色の枠で囲む。
【0424】
また制御部2は、その選択された静止画像SG内の右上隅にチェックボックスを表示して、そのチェックボックス内に当該静止画像SGが削除対象として選択されたことを示すようにチェックマークを表示する。
【0425】
この状態で制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介して静止画像SGの削除が命令されると、メニュー合成画像25上で、その静止画像SGを削除する。
【0426】
また制御部2は、表示状態設定テーブルDTから削除対象の静止画像SGに対応する全ての情報を削除する。
【0427】
さらに制御部2は、記憶部3から削除対象の静止画像SGに対応する画像ファイルGFも削除する。これにより制御部2は、任意に選択された1つの静止画像SGを個別に削除することができる。
【0428】
因みに制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25上でグループメニュー選択ボタン37が選択されると、メニュー画像26において個別メニュー用の各種アイコンに換えてグループメニュー用の各種アイコンを表示する。
【0429】
ところで、制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25上で表示形態切換アイコン28が選択されると、表示形態として一列表示、一覧表示、グループ別表示を任意に選択可能なプルダウンメニュー(図示せず)を表示する。
【0430】
そして制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してプルダウンメニュー上で例えば、一覧表示が選択されると、表示画面10Aに図10との対応部分に同一符号を付した図12に示すメニュー合成画像45を表示する。
【0431】
この場合、メニュー合成画像45は、一覧表示画像21の右端部にメニュー画像26が重ねて表示されると共に、当該一覧表示画像21の下端部左寄りに、選択画像27が重ねて表示されている。
【0432】
そして制御部2は、表示画面10Aに対し、かかるメニュー合成画像45を表示した場合、ユーザに対し上述と同様に操作させ、その操作に応じて上述した処理と同じ処理を実行する。
【0433】
また制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像25及び45上で表示形態切換アイコン28が選択されても、表示形態として一列表示、一覧表示、グループ別表示を任意に選択可能なプルダウンメニュー(図示せず)を表示する。
【0434】
そして制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してプルダウンメニュー上で例えば、グループ別表示が選択されると、表示画面10Aに図10との対応部分に同一符号を付した図13に示すメニュー合成画像46を表示する。
【0435】
この場合、メニュー合成画像46は、グループ別表示画像22の右端部にメニュー画像47が重ねて表示されると共に、当該グループ別表示画像22の下端部左寄りに、選択画像27が重ねて表示されている。
【0436】
またメニュー画像47には、上述したソートアイコン30に換えて、オプションメニューの管理形態変更項目に対応するアイコン(以下、これを管理形態変更アイコンとも呼ぶ)48が設けられている。
【0437】
制御部2は、表示画面10Aに対し、かかるメニュー合成画像46を表示した場合、ソート処理以外では、ユーザに対し上述と同様に操作させ、その操作に応じて上述した処理と同じ処理を実行する。
【0438】
ただし制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介してメニュー合成画像46上で管理形態変更アイコン48が選択されると、画像ファイルGFの管理形態を変更する管理形態変更モードに移行する。
【0439】
制御部2は、このとき複数の画像ファイルGFを、グループ毎にそれぞれ異なるフォルダに関連付けることにより、これらフォルダによって当該画像ファイルGFをグループ毎に管理し得るようにする。
【0440】
このようにして制御部2は、複数の画像ファイルGFを、絵柄の似ている静止画像をまとめるようにしたグループ単位で管理することができる。
【0441】
因みに、制御部2は、表示画面10Aにメニュー合成画像25を表示した状態で、ユーザにより操作入力部7を介してメニューの消去が指示されると、これに応じて表示画面10Aに元の一列表示画像20を表示する。
【0442】
ただし制御部2は、メニュー合成画像25上でグループや静止画像SGが選択された状態でメニューの消去が指示されると、表示画面10Aに対し図14に示すように、グループや静止画像SGの選択状況を明示したままの一列表示画像20Aを表示する。
【0443】
また制御部2は、表示画面10Aに対する表示を、同様にメニュー合成画像45、46から元の一覧表示画像21、グループ別表示画像22へと変更することもできる。
【0444】
そして制御部2は、このときにも、表示画面10Aに対し、適宜図15及び図16に示すような一覧表示画像21A、グループ別表示画像22Aを表示する。
【0445】
このようにして制御部2は、複数の静止画像SGに対するユーザ所望の回転や表示、非表示、削除等の表示状態を、表示状態設定テーブルDTの内容に反映させるようにして設定する。
【0446】
制御部2は、このような複数の静止画像SGに対する表示状態の設定処理が終了した後、ユーザにより操作入力部7を介して静止画像SGの一覧表示が要求されると、記憶部3から全ての画像ファイルGF内の静止画像データSDを読み出す。また制御部2は、このとき記憶部3から表示状態設定テーブルDTも読み出す。
【0447】
そして制御部2は、表示状態設定テーブルDTに基づき、複数の静止画像データSDを用いて一覧表示画像データを生成し、当該生成した一覧表示画像データを表示部10に送出する。
【0448】
これにより制御部2は、表示画面10Aに一覧表示画像データに基づき、複数の静止画像データSDに基づく複数の静止画像SGを複数行及び複数列のマトリクス状に配置して表示する。
【0449】
実際に、制御部2は、仮に複数の静止画像SGに対して全く表示状態を設定してはいないと、表示画面10Aに対し図17に示すように一覧表示画像50として複数の静止画像SGを、それぞれ画像下方向の向きにかかわらずに基準表示向きで表示する。
【0450】
これに対して制御部2は、表示状態として、全て又はグループ単位で静止画像SGを回転表示するように設定した場合、表示画面10Aに対し図18に示すような一覧表示画像51を表示する。
【0451】
この場合、制御部2は、表示画面10Aに一覧表示画像51として全て又はグループ単位の静止画像SG10、SG11を、画像下方向が画面上端10ATから画面下端10AUへ向かう方向に一致する表示向きとなるように回転させて表示する。
【0452】
また制御部2は、表示状態として、静止画像SGをグループ単位や個別に回転表示するように設定すると、表示画面10Aに対し図19に示すような一覧表示画像52を表示する。
【0453】
すなわち、制御部2は、表示画面10Aに一覧表示画像52として、例えば、グループ内の1つの静止画像SG12を、画像下方向が画面左端10ALから画面右端10ARへ向かう方向に一致する表示向きとなるように回転させて表示する。
【0454】
また静止画像2は、かかる一覧表示画像52において、例えば、そのグループ内の他の静止画像SG13乃至SG15については、画像下方向が画面上端10ATから画面下端10AUへ向かう方向に一致する表示向きで表示する。
【0455】
さらに制御部2は、表示状態として、グループ内の1つの静止画像SGを指定回転角度で回転表示するように設定し、他の複数の静止画像SGを検出回転角度で回転表示するように設定すると、表示画面10Aに対し図20に示すような一覧表示画像53を表示する。
【0456】
この場合、制御部2は、表示画面10Aに一覧表示画像53として、例えば、グループ内の複数の静止画像SG12乃至SG15を、画像下方向が所望の画面左端10ALから画面右端10ARへ向かう方向に一致する表示向きとなるように回転させて表示する。
【0457】
さらにまた制御部2は、表示状態として、グループ内の1つの静止画像SGを単独表示するように設定し、他の複数の静止画像SGを非表示に設定すると、表示画面10Aに対し図21に示すような一覧表示画像54を表示する。
【0458】
この場合、制御部2は、表示画面10Aに一覧表示画像54として、例えば、グループ内の複数の静止画像SG12乃至SG15うち1つのみを表示する。
【0459】
なお、この実施の形態の場合、制御部2は、画像認識処理用に新たな認識基準画像データが生成されると、当該新たな認識基準画像データを記憶部3に記憶して、その後の画像認識処理に使用することができる。
【0460】
また制御部2は、画像認識処理用や類似画像検索処理用に新たな処理手法が開発されると、当該新たな処理手法で画像認識処理や類似画像検索処理を実行するためのプログラムをインストールして、その後の画像認識処理や類似画像検索処理に利用することができる。
【0461】
そして制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介して静止画像SGに対する表示状態の設定が初めて要求されたときには、その時点に記憶部3に画像ファイルGFとして記憶している全ての静止画像データSDについて画像認識処理(又は、類似画像検索処理)を実行する。
【0462】
また制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介して表示状態の設定が再び(すなわち、2回目、3回目、……、のように2回目以降)要求されたときには、ユーザ設定に応じて画像認識処理(又は、類似画像検索処理)を実行する。
【0463】
すなわち、制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介して表示状態の設定が再び要求されたときには、その時点に記憶部3に画像ファイルGFとして記憶している全ての静止画像データSDについて画像認識処理(又は、類似画像検索処理)を改めて実行することができる。
【0464】
この場合、制御部2は、画像認識処理や類似画像検索処理に新たな認識基準画像データや新たな処理手法を反映させて複数の静止画像SGを認識してグループに分類することができる。
【0465】
また制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介して表示状態の設定が再び要求されたときには、前回の設定以後に新たに記憶した静止画像データSDについてのみ画像認識処理(又は、類似画像検索処理)を実行することもできる。この場合、制御部2は、画像認識処理や類似画像検索処理の処理負荷を大幅に低減することができる。
【0466】
(1−2)表示状態設定処理
次いで、図22に示すフローチャートを用いて、画像表示装置1の制御部2が実行する表示状態設定処理手順RT1について説明する。
【0467】
制御部2は、ユーザにより操作入力部7を介して静止画像SGに対する表示状態の設定が要求されると、記憶部3に予め記録している表示状態設定プログラムに従って図22に示す表示状態設定処理手順RT1を開始する。
【0468】
制御部2は、かかる表示状態設定処理手順RT1を開始すると、ステップSP1において記憶部3から複数の画像ファイルGFを読み出してRAM6に一時記録して、次のステップSP2に移る。
【0469】
ステップSP2において制御部2は、画像ファイルGFに含まれるヘッダデータHDの内容をチェックして、適宜、回転情報を生成し、その回転情報を画像ファイルGFに対応付けてRAM6に一時記録した後、次のステップSP3に移る。
【0470】
ステップSP3において制御部2は、RAM6から複数の画像ファイルGFに含まれる複数の静止画像データSDを読み出して、次のステップSP4に移る。
【0471】
ステップSP4において制御部2は、複数の静止画像データSDに対し順次補正処理を施して、次のステップSP5に移る。
【0472】
ステップSP5において制御部2は、複数の静止画像データを順次用いて画像認識処理を実行して、複数の静止画像SGがそれぞれどのようなオブジェクトの描かれた画像であるか認識し、全ての画像認識処理が終了すると、次のステップSP6に移る。
【0473】
ステップSP6において制御部2は、画像認識処理では認識し得なかった静止画像SGの静止画像データSDが存在するか否かを判別する。
【0474】
その結果、制御部2は、画像認識処理では認識し得なかった静止画像SGの静止画像データSDが存在すると、次のステップSP7に移る。
【0475】
また制御部2は、画像認識処理で認識し得なかった静止画像SGの静止画像データSDが存在しないと、次のステップSP7の処理は実行せずに、さらに次のステップSP8に移る。
【0476】
ステップSP7において制御部2は、画像認識処理では認識し得なかった静止画像SGの静止画像データSDと、すでに認識の済んでいる静止画像SGの静止画像データSDとを用いて類似画像検索処理を実行する。
【0477】
これにより制御部2は、画像認識処理で認識し得なかった静止画像SGと類似する認識済みの静止画像SGを検索する。そして制御部2は、その検索した認識済みの静止画像SGの当該認識結果を、画像認識処理で認識し得なかった静止画像SGの認識結果とするようにし、全ての類似画像検索処理が終了すると、次のステップSP8に移る。
【0478】
ステップSP8において制御部2は、複数の静止画像データSDを静止画像SGの認識結果をもとに複数のグループに分類して、次のステップSP9に移る。
【0479】
ステップSP9において制御部2は、複数の静止画像データSDの分類結果や、画像認識処理及び類似画像検索処理において静止画像SGを画像下方向が画面下端に向くように回転させるために検出した補正回転角度等を用いて表示状態設定テーブルDTを生成する。そして制御部2は、その表示状態設定テーブルDTを記憶部3に記憶して、次のステップSP10に移る。
【0480】
ステップSP10において制御部2は、表示部10の表示画面10Aに複数の静止画像データSDに基づく複数の静止画像SGを表示する。この状態で制御部2は、ユーザ操作に応じて1又は複数の静止画像SGの回転表示、単独表示、非表示、削除等のような表示状態を設定した後、次のステップSP11に移り、表示状態設定処理手順RT1を終了する。
【0481】
(1−3)実施の形態の動作及び効果
以上の構成において、画像表示装置1は、外部から複数の静止画像データSDを取り込んで記憶部3に記憶する。
【0482】
そして画像表示装置1は、複数の静止画像データSDに基づく複数の静止画像SGの表示状態を設定するように要求されると、これら複数の静止画像SGがどのような画像であるのかを順次認識する。
【0483】
また画像表示装置1は、このとき複数の静止画像SGを、一律に規定された画像の上下左右に従った基準表示向きから、画像下方向を画面下端に向けるように表示向きを補正可能な補正回転角度を検出する。
【0484】
さらに画像表示装置1は、複数の静止画像データSDを、静止画像SGの認識結果に基づいて複数のグループに分類する。
【0485】
そして画像表示装置1は、表示部10の表示画面10Aに対し、複数の静止画像データSDに基づく複数の静止画像SGそれぞれを基準表示向きで表示する。
【0486】
この状態で画像表示装置1は、任意のグループの複数の静止画像SGの中から選択された1つの静止画像SGに対し、基準表示向きからの指定回転角度が指定されると、当該選択された静止画像SGを指定回転角度まで回転させて表示するように設定する。
【0487】
また画像表示装置1は、指定回転角度と、グループの複数の静止画像SGの補正回転角度とに基づいて、当該グループの選択された静止画像SG以外の他の静止画像SGを、当該選択された静止画像SGを指定回転角度まで回転させるときと互いの画像下方向が同じ方向を向く表示向きとなるように回転させて表示するように設定する。
【0488】
従って画像表示装置1は、グループ内の複数の静止画像SGを1つずつ選択させて回転させるように操作させることなく、1つの静止画像SGを選択させて指定回転角度を指定させるだけで、これら複数の静止画像SGを表示向きを揃えるように回転させて表示するように設定することができる。
【0489】
以上の構成によれば、画像表示装置1は、複数の静止画像SGを認識したときに当該複数の静止画像SGを、基準表示向きから画像下方向が画面下端に向く表示向きに補正可能な補正回転角度を検出すると共に、複数の静止画像SGを認識結果に基づいて複数のグループに分類し、表示画面10Aにグループ毎の複数の静止画像SGをそれぞれ基準表示向きで表示した状態で、任意のグループの1つの静止画像SGに対し指定回転角度が指定されると、当該選択された静止画像SGを指定回転角度まで回転させて表示するように設定すると共に、指定回転角度と、グループの複数の静止画像SGの補正回転角度とに基づいて、グループの他の静止画像SGを、当該選択された静止画像SGを指定回転角度まで回転させるときと互いの画像下方向が同じ方向を向く表示向きとなるように回転させて表示するように設定するようにした。これにより画像表示装置1は、グループ内の複数の静止画像SGのうち1つの静止画像SGを選択させて指定回転角度を指定させるだけで、これら複数の静止画像SGを表示向きを揃えるように回転させて表示するように設定することができる。よって画像表示装置1は、操作性を格段的に向上させることができる。
【0490】
また画像表示装置1は、複数の静止画像SGを、これらに描かれたオブジェクトの認識結果をもとに、同じオブジェクトの描かれた静止画像SG同士をまとめるようにグループに分類し、表示画面10Aに複数の静止画像SGをグループ毎にまとめて表示した。
【0491】
従って、画像表示装置1は、1つの静止画像SGに対する指定回転角度を指定することで、当該1つの静止画像SGと共に他の複数の静止画像SGも回転させて表示するように設定するものの、1つの静止画像SGと共にどのような静止画像SGの表示状態を設定するのかを容易に確認させることができる。
【0492】
さらに画像表示装置1は、任意のグループの複数の静止画像SGを、それぞれ画像下方向が画面下端に向く表示向きにする場合、1つの静止画像SGを選択させたり、指定回転角度を指定させなくても、これらグループの複数の静止画像SGを回転させて表示するように設定するようにした。
【0493】
従って画像表示装置1は、グループの複数の静止画像SGを、それぞれ画像下方向が画面下端に向く表示向きにする場合には、これら複数の静止画像SGの回転表示の設定に対する操作を簡易化して操作性をさらに向上させることができる。
【0494】
さらに画像表示装置1は、グループの複数の静止画像SGの中から非表示に設定する静止画像SGを個別に選択させて、当該選択された静止画像SGを非表示に設定するようにした。
【0495】
これにより画像表示装置1は、グループ内に特に表示しないように要望される静止画像SGが存在する場合でも、その静止画像SGを容易に表示しないようにすることができ、静止画像SGの無駄な表示を未然に回避することができる。
【0496】
(2)他の実施の形態
(2−1)他の実施の形態1
なお上述した実施の形態においては、複数の静止画像SGを認識結果に基づいて複数のグループに分類し、表示部10の表示画面10Aにグループ毎の複数の静止画像SGを表示するようにした場合について述べた。
【0497】
しかしながら本発明は、これに限らず、複数の静止画像SGをグループに分類せずにそのまま表示部10の表示画面10Aに表示するようにしても良い。かかる構成によれば、例えば、表示状態設定処理時の処理負荷を低減させることができる。
【0498】
(2−2)他の実施の形態2
また上述した実施の形態においては、被写体を写真撮影して生成した静止画像データSDに基づく静止画像SGについて表示状態を設定するようにした場合について述べた。
【0499】
しかしながら本発明は、これに限らず、時間的に連続する複数の静止画像によって形成される動画像から抜き取った当該静止画像や、コンピュータによって生成されたグラフィック画像のような静止画像のように、この他種々の静止画像について表示状態を設定することができる。
【0500】
(2−3)他の実施の形態3
さらに上述した実施の形態においては、本発明による表示状態設定装置を、図1乃至図22について上述した画像表示装置1に適用するようにした場合について述べた。
【0501】
しかしながら本発明は、これに限らず、コンピュータや携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistance)、ゲーム機器等の情報処理装置、ハードディスクレコーダのような記録再生装置、テレビジョン受像機、デジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等のように、この他種々の構成の表示状態設定装置に広く適用することができる。
【0502】
(2−4)他の実施の形態4
さらに上述した実施の形態においては、本発明による表示状態設定プログラムを、図1乃至図22について上述した画像表示装置1の記憶部3又はROM4に予め記憶された表示状態設定プログラムに適用し、画像表示装置1の制御部2が、その表示状態設定プログラムに従って図22について上述した表示状態設定処理手順RT1を実行するようにした場合について述べた。
【0503】
しかしながら本発明は、これに限らず、画像表示装置1が表示状態設定プログラムの記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体によって表示状態設定プログラムをインストールして、制御部2が、そのインストールした表示状態設定プログラムに従って図22について上述した表示状態設定処理手順RT1を実行するようにしても良い。
【0504】
また画像表示装置1は、ローカルエリアネットワークやインターネット、デジタル衛星放送等の有線及び無線通信媒体を利用して外部から表示状態設定プログラムをインストールするようにしても良い。
【0505】
そして表示状態設定プログラムを画像表示装置1にインストールして実行可能な状態にするためのコンピュータ読取可能な記録媒体としては、例えばフレキシブルディスクのようなパッケージメディアで実現しても良い。
【0506】
また表示状態設定プログラムを画像表示装置1にインストールして実行可能な状態にするためのコンピュータ読取可能な記録媒体としては、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)のようなパッケージメディアで実現しても良い。
【0507】
さらに表示状態設定プログラムを画像表示装置1にインストールして実行可能な状態にするためのコンピュータ読取可能な記録媒体としては、DVD(Digital Versatile Disc)等のパッケージメディアで実現しても良い。
【0508】
さらに、かかるコンピュータ読取可能な記録媒体としては、パッケージメディアのみならず、各種プログラムが一時的もしくは永続的に記録される半導体メモリや磁気ディスク等で実現しても良い。
【0509】
また、これらコンピュータ読取可能な記録媒体に表示状態設定プログラムを記録する手段としては、ローカルエリアネットワークやインターネット、デジタル衛星放送等の有線及び無線通信媒体を利用しても良い。
【0510】
さらにコンピュータ読取可能な記録媒体に表示状態設定プログラムを記録する手段としては、ルータやモデム等の各種通信インタフェースを介して記録するようにしても良い。
【0511】
(2−5)他の実施の形態5
さらに上述した実施の形態においては、複数の静止画像を認識処理する画像認識部として、図1乃至図22について上述した制御部2を適用するようにした場合について述べた。
【0512】
しかしながら本発明は、これに限らず、マイクロプロセッサや、複数の静止画像を認識処理するハードウェア回路構成の画像認識回路等のように、この他種々の構成の画像認識部を広く適用することができる。
【0513】
(2−6)他の実施の形態6
さらに上述した実施の形態においては、静止画像毎の認識結果に基づき、当該静止画像毎の表示向きを補正するための補正回転角度を検出する補正角度検出部として、図1乃至図22について上述した制御部2を適用するようにした場合について述べた。
【0514】
しかしながら本発明は、これに限らず、マイクロプロセッサや、静止画像毎の認識結果に基づき、当該静止画像毎の表示向きを補正するための補正回転角度を検出するハードウェア回路構成の補正角度検出回路等のように、この他種々の構成の補正角度検出部を広く適用することができる。
【0515】
(2−7)他の実施の形態7
さらに上述した実施の形態においては、表示部で表示された複数の静止画像の中から1つの当該静止画像を選択するために用いられると共に、当該選択された静止画像を回転させるための指定回転角度を指定するために用いられる操作入力部として、図1乃至図22について上述したリモートコントローラのような操作入力部7を適用するようにした場合について述べた。
【0516】
しかしながら本発明は、これに限らず、タッチパネルやキーボード等のように、この他種々の構成の操作入力部を広く適用することができる。
【0517】
(2−8)他の実施の形態8
さらに上述した実施の形態においては、表示部で表示された複数の静止画像の中から操作入力部を介して1つの静止画像が選択されると共に、当該選択された静止画像を回転させるための指定回転角度が指定されると、選択された静止画像を指定回転角度まで回転させて表示するように設定すると共に、指定回転角度と、複数の静止画像それぞれの補正回転角度とに基づいて、選択された静止画像以外の他の複数の静止画像を、選択された静止画像を指定回転角度まで回転させるときと同じ表示向きとなるように回転させて表示するように設定する回転表示設定部として、図1乃至図22について上述した制御部2を適用するようにした場合について述べた。
【0518】
しかしながら本発明は、これに限らず、マイクロプロセッサや、表示部で表示された複数の静止画像の中から操作入力部を介して1つの静止画像が選択されると共に、当該選択された静止画像を回転させるための指定回転角度が指定されると、選択された静止画像を指定回転角度まで回転させて表示するように設定すると共に、指定回転角度と、複数の静止画像それぞれの補正回転角度とに基づいて、選択された静止画像以外の他の複数の静止画像を、選択された静止画像を指定回転角度まで回転させるときと同じ表示向きとなるように回転させて表示するように設定するハードウェア回路構成の回転表示設定回路等のように、この他種々の構成の回転表示設定部を広く適用することができる。
【0519】
(2−9)他の実施の形態9
さらに上述した実施の形態においては、静止画像毎の認識結果に基づき、複数の当該静止画像を複数のグループに分類する分類部として、図1乃至図22について上述した制御部2を適用するようにした場合について述べた。
【0520】
しかしながら本発明は、これに限らず、マイクロプロセッサや、複数の静止画像毎の認識結果に基づき、複数の当該静止画像を複数のグループに分類するハードウェア回路構成の分類回路等のように、この他種々の構成の分類部を広く適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0521】
本発明は、コンピュータや携帯電話機等の情報処理装置、ハードディスクレコーダのような記録再生装置等の表示状態設定装置に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0522】
【図1】本発明による画像表示装置の回路構成の一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】表示画面の構成を示す略線図である。
【図3】デジタルスチルカメラによる静止画像の生成の説明に供する略線的斜視図である。
【図4】画像ファイルの構成を示す略線図である。
【図5】表示状態設定テーブルの構成を示す略線図である。
【図6】一列表示画像による複数の静止画像の一列表示の説明に供する略線図である。
【図7】一覧表示画像による複数の静止画像の一覧表示の説明に供する略線図である。
【図8】グループ別表示画像による複数の静止画像のグループ別表示の説明に供する略線図である。
【図9】メニューの構成を示す略線図である。
【図10】メニュー合成画像の構成(1)を示す略線図である。
【図11】メニュー合成画像の構成(2)を示す略線図である。
【図12】メニュー合成画像の構成(3)を示す略線図である。
【図13】メニュー合成画像の構成(4)を示す略線図である。
【図14】メニュー合成画像から表示を切り換えたときの一列表示画像の構成を示す略線図である。
【図15】メニュー合成画像から表示を切り換えたときの一覧表示画像の構成を示す略線図である。
【図16】メニュー合成画像から表示を切り換えたときのグループ別表示画像の構成を示す略線図である。
【図17】表示状態を特には設定しない場合の複数の静止画像の一覧表示の説明に供する略線図である。
【図18】表示状態として回転表示を設定した場合の複数の静止画像の一覧表示の説明に供する略線図である。
【図19】表示状態として静止画像の回転表示を個別に設定した場合の複数の静止画像の一覧表示の説明に供する略線図である。
【図20】表示状態としてグループ単位の静止画像の回転表示を、画像下方向を任意の方向に向けて設定した場合の複数の静止画像の一覧表示の説明に供する略線図である。
【図21】表示状態として単独表示を設定した場合の複数の静止画像の一覧表示の説明に供する略線図である。
【図22】表示状態設定処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0523】
1……画像表示装置、2……制御部、3……記憶部、10……表示部、10A……表示画面、20……一列表示画像、21……一覧表示画像、22……グループ別表示画像、SD……静止画像データ、SG……静止画像、RT1……表示状態設定処理手順。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の静止画像を認識処理する画像認識部と、
上記静止画像毎の認識結果に基づき、当該静止画像毎の表示向きを補正するための補正回転角度を検出する補正角度検出部と、
表示部で表示された複数の上記静止画像の中から1つの当該静止画像を選択するために用いられると共に、当該選択された上記静止画像を回転させるための指定回転角度を指定するために用いられる操作入力部と、
上記表示部で表示された複数の上記静止画像の中から上記操作入力部を介して1つの上記静止画像が選択されると共に、当該選択された上記静止画像を回転させるための指定回転角度が指定されると、上記選択された上記静止画像を上記指定回転角度まで回転させて表示するように設定すると共に、上記指定回転角度と、複数の上記静止画像それぞれの上記補正回転角度とに基づいて、上記選択された上記静止画像以外の他の複数の上記静止画像を、上記選択された上記静止画像を上記指定回転角度まで回転させるときと同じ表示向きとなるように回転させて表示するように設定する回転表示設定部と
を具える表示状態設定装置。
【請求項2】
上記静止画像毎の上記認識結果に基づき、複数の当該静止画像を複数のグループに分類する分類部
を具え、
上記操作入力部は、
上記表示部で表示された上記グループ毎の複数の上記静止画像の中から1つの上記グループと当該グループに属する1つの上記静止画像とを選択するために用いられ、
上記回転表示設定部は、
上記表示部により表示された上記グループ毎の複数の上記静止画像の中から上記操作入力部を介して1つの上記グループと当該グループに属する1つの上記静止画像とが選択されると共に、当該選択された上記静止画像を回転させるための上記指定回転角度が指定されると、上記選択された上記静止画像を上記指定回転角度まで回転させて表示するように設定すると共に、上記指定回転角度と、上記グループに属する全ての上記静止画像それぞれの上記補正回転角度とに基づいて、上記選択された上記静止画像以外の上記グループに属する他の複数の上記静止画像を、上記選択された上記静止画像を上記指定回転角度まで回転させるときと同じ表示向きとなるように回転させて表示するように設定する
請求項1に記載の表示状態設定装置。
【請求項3】
上記回転表示設定部は、
上記表示部で表示された上記グループ毎の複数の上記静止画像の中から上記操作入力部を介して1つの上記グループが選択されると、当該選択された上記グループに属する全ての上記静止画像それぞれの上記補正回転角度に基づいて、上記グループに属する全ての上記静止画像を同じ表示向きとなるように回転させて表示するように設定する
請求項2に記載の表示状態設定装置。
【請求項4】
上記操作入力部は、
上記表示部で表示された上記グループ毎の複数の上記静止画像の中から1つの上記グループを選択すると共に、当該選択した上記グループに属する1つの上記静止画像を非表示対象として選択するために用いられ、
上記回転表示設定部は、
上記表示部で表示された上記グループ毎の複数の上記静止画像の中から上記操作入力部を介して1つの上記グループが選択されると共に、当該選択された上記グループに属する1つの上記静止画像が上記非表示対象として選択されると、当該選択された上記静止画像を非表示に設定する
請求項3に記載の表示状態設定装置。
【請求項5】
複数の静止画像を認識処理する画像認識ステップと、
上記静止画像毎の認識結果に基づき、当該静止画像毎の表示向きを補正するための補正回転角度を検出する補正角度検出ステップと、
複数の上記静止画像を表示した状態で、当該複数の上記静止画像の中から1つの上記静止画像が選択されると共に、当該選択された上記静止画像を回転させるための指定回転角度が指定されると、上記選択された上記静止画像を上記指定回転角度まで回転させて表示するように設定すると共に、上記指定回転角度と、複数の上記静止画像それぞれの上記補正回転角度とに基づいて、上記選択された上記静止画像以外の他の複数の上記静止画像を、上記選択された上記静止画像を上記指定回転角度まで回転させるときと同じ表示向きとなるように回転させて表示するように設定する回転表示設定ステップと
を具える表示状態設定方法。
【請求項6】
コンピュータに、
複数の静止画像を認識処理する画像認識ステップと、
上記静止画像毎の認識結果に基づき、当該静止画像毎の表示向きを補正するための補正回転角度を検出する補正角度検出ステップと、
複数の上記静止画像を表示した状態で、当該複数の上記静止画像の中から1つの上記静止画像が選択されると共に、当該選択された上記静止画像を回転させるための指定回転角度が指定されると、上記選択された上記静止画像を上記指定回転角度まで回転させて表示するように設定すると共に、上記指定回転角度と、複数の上記静止画像それぞれの上記補正回転角度とに基づいて、上記選択された上記静止画像以外の他の複数の上記静止画像を、上記選択された上記静止画像を上記指定回転角度まで回転させるときと同じ表示向きとなるように回転させて表示するように設定する回転表示設定ステップと
を実行させるための表示状態設定プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2010−113217(P2010−113217A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−286675(P2008−286675)
【出願日】平成20年11月7日(2008.11.7)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】