説明

表示装置、その制御方法及び電子機器

【課題】簡易な構成で調光可能とする。
【解決手段】右眼用シャッターおよび左眼用シャッターの透過率を指定する制御信号CTLを出力する投射型表示装置の制御部50は、画像信号の明るさの分布を特定するヒストグラム作成部53と、ヒストグラムから調光係数K1を決定する調光係数決定部54と、調光係数K1に基づいて、表示のすべき画像の画像処理係数K2を決定する画像処理係数決定部55と、画像信号Vdに画像処理を施して画像処理信号Vaを出力する画像処理部52と、画像処理信号Vaに基づいて画像を表示する手段と、調光係数K1に基づいて、制御信号CTLを生成する制御信号生成部56とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置の調光の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
投射型表示装置として、光源と、透過型の液晶パネルと、光源と液晶パネルとの間に設けられた機械式の絞りと、液晶パネルを透過した光をスクリーンに投射する光学系と、液晶パネルに画像信号に応じた駆動電圧を供給する手段とを備えるものが知ら
れている(例えば、特許文献1)。この投射型表示装置は、画像信号に応じて調光係数を算出し、調光係数に応じて絞りを変化させ、液晶パネルに入射する光量を調整するとともに、調光係数に応じて画像信号のレベルを制御して液晶パネルに供給する。
また、機械式の絞りを使用せずに、光源の輝度を変化させ、これに応じて画像信号のレベルを制御して液晶パネルに供給する投射型表示装置も知られている(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−361703号公報
【特許文献2】特開平5−66501号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、機械式の絞りを用いるため、装置が大型化すると共に、絞りを調整するためステッピングモーターが必要となるといった問題があった。
また、特許文献2に記載の技術は、輝度が連続的に変化させられる種類の光源(例えばハロゲンランプ)を用いることになるが、この種の光源では、十分な光量が得られず、明るい画像を投射することができないといった問題があった。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、光量を確保しつつ、簡易な構成で調光することを解決課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するため、本発明にかかる表示装置は、右眼用シャッターおよび左眼用シャッターを備える立体視用メガネに対して、前記右眼用シャッターおよび左眼用シャッターの透過率を指定する制御信号を出力するとともに、右眼用画像および左眼用画像を時分割で表示可能なものであって、画像信号の明るさ情報に基づいて、調光係数を決定する調光係数決定手段と、前記調光係数に基づいて、表示すべき画像の画像処理係数を決定する画像処理係数決定手段と、前記画像信号に対して前記画像処理係数に基づいた画像処理を施して画像処理信号を出力する画像処理手段と、前記画像処理信号に基づいて画像を表示する表示手段と、前記調光係数に基づいて、前記制御信号を生成する制御信号生成手段と、を備える。
【0006】
この発明によれば、表示装置において、画像信号を解析して調光係数を決定し、調光係数に応じた透過率となるように立体視用メガネの右眼用シャッターおよび左眼用シャッターも透過率を制御する一方、調光係数に応じて画像を表示する。即ち、表示装置で表示させる画像の明るさと立体視用メガネの透過率とを連動させて制御することができる。これによって、表示装置に調光手段を設ける必要が無くなるので、表示装置の構成を簡素化できると共に小型化できる。
なお、「画像信号の明るさ情報」には、画像信号の明るさの分布(例えば、ヒストグラム)の他に、1画面の階調の平均値や最大値などが含まれる。
【0007】
上述した発明において、前記右眼用画像を表示する期間を右眼用表示期間、前記左眼用画像を表示する期間を左眼用表示期間としたとき、前記制御信号生成手段は、立体表示を行う場合、前記右眼用表示期間のうち開放期間において、前記右眼用シャッターの透過率が前記調光係数に応じた値となり、且つ前記左眼用シャッターの透過率が0%となり、前記右眼用表示期間のうち遮蔽期間において、前記右眼用シャッターの透過率および前記左眼用シャッターの透過率が0%となり、前記左眼用表示期間のうち開放期間において、前記左眼用シャッターの透過率が前記調光係数に応じた値となり、且つ前記右眼用シャッターの透過率が0%となり、前記左眼用表示期間のうち遮蔽期間において、前記左眼用シャッターの透過率および前記右眼用シャッターの透過率が0%となる、ように前記制御信号を生成することが好ましい。
【0008】
この発明によれば、本来、開放と遮蔽といった2値的に動作する右眼用シャッターおよび左眼用シャッターを、調光係数に応じた透過率となるように制御できるので、右眼用シャッターおよび左眼用シャッターを立体視用のシャッターとして機能させるとともに調光手段として機能させることができる。これにより、表示装置の構成を簡素化することができる。
【0009】
上述した発明において、前記制御信号生成手段は、平面表示を行う場合、前記右眼用シャッターの透過率と前記左眼用シャッターの透過率が、前記調光係数に応じた値となるように前記制御信号を生成することが好ましい。この発明によれば、平面表示の場合であっても、立体視用メガネを用いることによって調光が可能となる。
【0010】
上述した発明において、前記表示手段は、光源と、前記画像処理信号に基づいて前記光源からの光を変調する光変調手段とを備えることが好ましい。このような表示装置としては、例えば、液晶テレビが該当する。
さらに、前記表示手段は、前記光変調手段によって変調された光を投射する投射手段を備えるものであっても良い。このような表示装置としては、例えば、プロジェクターなどの投射型表示装置が該当する。
【0011】
本発明に係る立体視用電子機器は、上述した表示装置と、前記制御信号に基づいて透過率が制御可能な右眼用シャッターおよび左眼用シャッターを有する立体視用メガネとを、備えることが好ましい。この立体視用電子機器によれば、調光の機能を立体視用メガネに持たせることができるので、表示装置の構成を簡素化できる。
【0012】
本発明に係る画像表示方法は、右眼用シャッターおよび左眼用シャッターを備える立体視用メガネと、右眼用画像および左眼用画像を時分割で表示可能な表示装置とを用いて、立体画像表示するものであって、画像信号の明るさ情報に基づいて調光係数を決定し、前記調光係数に基づいて、表示すべき画像の画像処理係数を決定し、前記画像信号に対して前記画像処理係数に基づいた画像処理を施して画像処理信号を生成し、前記画像処理信号に基づいて前記表示装置に画像を表示し、前記調光係数に基づいて、前記右眼用シャッターの透過率と前記左眼用シャッターの透過率とを制御する、ことを特徴とする。この発明によれば、表示装置で表示させる画像の明るさと立体視用メガネの透過率とを連動させて制御することができるから、右眼用シャッターおよび左眼用シャッターを左右画像の切り換えのみならず調光手段として機能させることが可能となり、表示装置の構成を簡素化できると共に小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】立体視用電子機器の全体構成を示すブロック図である。
【図2】制御部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】画像信号の解析結果であるヒストグラムの一例を示すグラフである。
【図4】明るさパラメータと画面の明るさを示すグラフである。
【図5】立体表示における右目用シャッターおよび左目用シャッターの透過率を説明するための説明図である。
【図6】平面表示における右目用シャッターおよび左目用シャッターの透過率を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、本発明の一実施形態に係る立体視用電子機器Dの概略図である。立体視用電子機器Dは、相互に視差を有するカラーの画像を立体視可能に表示する表示装置であり、投射型表示装置100と立体視用メガネ300とを含んで構成される。投射型表示装置100は、画像を表示するための投射光Lpを散乱型スクリーン200に投射する。観察者は立体視用メガネ300を装着する。投射光Lpを散乱型スクリーン200の表面で反射させた反射光が立体視用メガネ300を透過して観察者に知覚される。
【0015】
立体視用メガネ300は、右眼用シャッター310および左眼用シャッター320を備える。右眼用シャッター310および左眼用シャッター320は液晶パネルによって構成されており、各シャッターの透過率は制御信号CTLによって制御される。なお、本実施形態の立体視用メガネ300において、透過率は、0%と100%といった2値的なものではなく、中間値における制御が可能なように構成されている。
また、この例の投射型表示装置100は、立体表示と平面表示とを切り換え可能になっている。立体表示では、右眼用画像および左眼用画像を時分割で表示し、画像の切り換えと同期して、制御信号CTLを生成する。
【0016】
本実施形態の投射型表示装置100は、透過型の液晶パネルをライトバルブ110(110R,110G,110B)として利用した液晶プロジェクタである。液晶パネルには、ライトバルブを駆動するドライバが設けられている。投射型表示装置100の内部には、高圧水銀ランプ等の白色光源からなるランプユニット102が設けられている。なお、光源としては輝度を可変できるハロゲンランプを使用することも可能であるが、本実施形態では光源の輝度を可変して調光しないので、輝度を可変することはできないが、より高輝度で発光する高圧水銀ランプを用いる。これより、明るい画像を表示することが可能となる。
【0017】
このランプユニット102から射出された光は、内部に配置された3枚のミラー106および2枚のダイクロイックミラー108によって赤色光、緑色光、および青色光に分離されて、各色光に対応するライトバルブ110R、110Gおよび110Bにそれぞれ導かれる。なお、これらのライトバルブには、偏光子が設けられており、各色光は、各ライトバルブによって変調され偏光となる。
【0018】
各色の偏光はダイクロイックプリズム112に3方向から入射する。ダイクロイックプリズム112において、赤色偏光、緑色偏光および青色偏光が混合された投射光Lpが、投射レンズ114を介して散乱型スクリーン200に投射される。散乱型スクリーン200に投射光Lpが投射される。
【0019】
制御部50は、外部装置から供給される画像信号Vdの明るさの分布に基づいて、調光係数K1を決定する処理と、調光係数K1に基づいて、表示のすべき画像の画像処理係数K2を決定する処理と、画像信号Vdに対して画像処理係数K2に基づいた画像処理を施して画像処理信号Vaを生成してライトバルブ110R、110Gおよび110Bに供給する処理と、調光係数K1に基づいて、立体視用メガネ300を制御する制御信号CTLを生成する処理とを実行する。
【0020】
図2に、制御部50の詳細な構成を示す。制御部50は、画像解析部51と画像処理部52とを備える。画像解析部51は外部装置から供給される画像信号Vdと水平・垂直同期信号Syとを解析して調光係数K1および画像処理係数K2を決定する。
画像処理部52は画像解析部51の解析結果である画像処理係数K2に基づいて画像信号Vdに処理を施し画像処理信号Vaを生成する。
【0021】
画像解析部51は、画像信号Vdから明るさのヒストグラムを作成するヒストグラム作成部53と、作成したヒストグラムから調光係数を決定する調光係数決定部54 とを備える。ヒストグラムは画像に含まれる階調分布を示すものであり、縦軸はその画面における表示階調の出現度数を表し、横軸は階調を表している。
【0022】
調光係数決定部54は、作成されたヒストグラムから、画像の明るさを特徴づける明るさパラメータを抽出する。抽出方法としては、例えば明るい側から度数を調べ、それが初めてある大きさになる階調を選択する方法などを用いることができる。例えば、図3に示すように最低輝度と最高輝度との範囲を64分割したヒストグラムを作成する。即ち、64階調で輝度を表現する。そして、各階調における度数を調べ、度数の総合計を求める。次に、総合計の5%である目標値を算出する。次に、目標値から、明るい側の階調の度数を減算していき、ゼロとなる階調を特定する。図3に示す例では、階調58であり、これを明るさパラメータとする。
【0023】
そして、調光係数決定部54は、明るさパラメータに応じた調光係数K1を決定する。図4に、画像信号Vdから抽出された明るさパラメータと画面の明るさを示す。決定された調光係数K1は、画像処理係数決定部55および制御信号生成部56に出力される。画像処理係数決定部55においては、図4に示す、明るさパラメータに対応する調光係数K1を設定した場合に得られる画面の明るさとなるように画像処理係数K2が決められる。
【0024】
例えば、画像信号Vdから抽出された明るさパラメータが、画面明るさが50%となる階調であったとする。このとき調光係数K1は光量が50%になる値に決めることができ、そのとき画像処理係数K2を2と決定することができる。
一方、制御信号生成部56は、調光係数K1に応じて右眼用シャッター310および左眼用シャッター320の透過率を指定する制御信号CTLを生成する。
【0025】
立体視用メガネ300をかけた人が認識する画像の光量は、画像処理係数K2に基づいて処理された画像処理信号Vaにより駆動され液晶ライトバルブ110R、110G、および110Bにより変調された後の光が、調光係数K1に基づいて立体視用メガネ300により減光されたものとなる。
したがって、メガネをかけた人が認識する画像の光量は、調光係数K1と画像処理係数K2との関数で表すことができる。画像処理係数K2は、画像処理係数決定部5 5において調光係数K1を考慮しながら、画面の明るさが明るさパラメータに対応するものになるように決めている。例えば、画面の明るさが黒である場合、調光係数K1はゼロとなる。仮に、液晶ライトバルブ110で黒表示としても投射光の光量はゼロにはならない。調光係数K1がゼロの場合には、立体視用メガネ300において更に減光されるので、より黒に近づけることができる。これにより、コントラストを大きくすることができる。
【0026】
次に、制御信号生成部56は、調光係数K1と水平・垂直同期信号Syに基づいて制御信号CTLを生成する。まず、立体表示を行う場合について説明する。図5は、表示フレームと右眼用シャッターおよび左眼用シャッターの透過率との関係を示す説明図である。
【0027】
図5において、表示フレームR1、R2、およびR3は、右眼用画像を表示する右眼用表示期間Txであり、表示フレームL1、L2、およびL3は、左眼用画像を表示する左眼用表示期間Tyである。また、右眼用シャッター310の透過率を実線で示し、左眼用シャッター320の透過率を点線で示す。この例では、右眼用表示期間Txと左眼用表示期間Tyとが交互に配置されているが、連続する2回の右眼用表示期間Txと、連続する2回の左眼用表示期間Tyとを一単位としこれを繰り返してもよい。
【0028】
この例では、表示フレームR1およびL1において調光係数K1の値が「ka」、表示フレームR2およびL2において調光係数K1の値が「kb」、表示フレームR3およびL3において調光係数K1の値が「kc」と変化する。なお、kaに対応する透過率は100%、kbに対応する透過率は50%、kcに対応する透過率は30%である。
【0029】
また、右眼用シャッター310は、右眼用表示期間Txの全部で開放されているのではなくその一部で開放される。左眼用シャッター320も同様である。右眼用表示期間Txのうち開放期間T2において、右眼用シャッター310の透過率は調光係数K1に応じた値となり、且つ左眼用シャッター320の透過率は0%となる。一方、右眼用表示期間Txのうち遮蔽期間T1において、右眼用シャッター310の透過率および左眼用シャッター320の透過率が0%となる。
また、左眼用表示期間Tyのうち開放期間T2において、左眼用シャッター320の透過率が調光係数K1に応じた値となり、且つ右眼用シャッター310の透過率が0%となる。一方、左眼用表示期間Tyのうち遮蔽期間T1において、左眼用シャッター320の透過率および右眼用シャッター310の透過率が0%となる。
【0030】
制御信号生成部56は、上述したように右眼用シャッター310の透過率と左眼用シャッター320の透過率が変化するように制御信号CTLを生成する。なお、遮蔽期間T1を設けたのは、左目用画像が右眼用シャッター310を透過し、右目用画像が左眼用シャッター320を透過することにより、画像が混ざって見えることを抑制するためである。
【0031】
次に、平面表示を行う場合について説明する。図6は、表示フレームと右眼用シャッターおよび左眼用シャッターの透過率との関係を示す説明図である。制御信号生成部56は、平面表示を行う場合、図6に示すように右眼用シャッター310の透過率と左眼用シャッター320の透過率が、調光係数K1に応じた値となるように制御信号CTLを生成する。この場合には、立体表示の場合とは相違し、遮蔽期間T1が無い。即ち、平面表示の場合、立体視用メガネ300は、調光手段としてのみ機能し、シャッターとしての機能はない。
【0032】
このように本実施形態では、右眼用シャッター310および左眼用シャッター320の透過率を制御することにより立体視用メガネ300を調光手段として機能させたので、投射型表示装置100に調光手段を設ける必要がない。従って、投射型表示装置100の構成を大幅に簡素化することができる。また、立体視用メガネ300において、シャッターとして用いる液晶パネルを調光手段と兼用するので、立体視用メガネ300でも特別な構成を追加することなく調光することが可能となる。また、光源の輝度を可変する必要がないので、光源の種類として十分な輝度が得られるものを用いることができ、明るい画像を表示することできる。
【0033】
なお、上述した実施形態では、表示装置の一例としてライトバルブを用いた投射型表示装置を例示したが本発明はこれに限定されるものではなく、デジタルミラーデバイスを用いた投射型表示装置であってもよいし、あるいは、液晶テレビなどの液晶表示装置や有機EL表示装置といった電気光学装置であってもよい。要は、透過率を制御可能なメガネと組み合わせて表示可能な表示装置であれば、どのようなものであってもよい。
また、上述した実施形態では、画像解析部51が画像信号Vdの解析において、明るさのヒストグラムを生成し、調光係数決定部54はそのヒストグラムから調光係数を決定したが、本発明はこれに限定されるものではなく、画像解析部51が画像信号Vdの明るさを解析するのであれば、どのような情報であってもよい。例えば、画像解析部51は、1画面の階調の平均値や最大値などを画像信号Vdの解析し画像信号Vdの明るさ情報として出力し、調光係数決定部54はこれに基づいて調光係数を決定してもよい。
【符号の説明】
【0034】
100…投射型表示装置、50…制御部、51…画像解析部、52…画像処理部、53…ヒストグラム作成部、54…調光係数決定部、55…画像処理係数決定部、56…制御信号生成部、200…散乱型スクリーン、300…立体視用メガネ、310…右眼用シャッター、320…左眼用シャッター。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
右眼用シャッターおよび左眼用シャッターを備える立体視用メガネに対して、前記右眼用シャッターおよび左眼用シャッターの透過率を指定する制御信号を出力するとともに、右眼用画像および左眼用画像を時分割で表示可能な表示装置であって、
画像信号の明るさ情報に基づいて、調光係数を決定する調光係数決定手段と、
前記調光係数に基づいて、表示すべき画像の画像処理係数を決定する画像処理係数決定手段と、
前記画像信号に対して前記画像処理係数に基づいた画像処理を施して画像処理信号を出力する画像処理手段と、
前記画像処理信号に基づいて画像を表示する表示手段と、
前記調光係数に基づいて、前記制御信号を生成する制御信号生成手段と、
を備える表示装置。
【請求項2】
前記右眼用画像を表示する期間を右眼用表示期間、前記左眼用画像を表示する期間を左眼用表示期間としたとき、
前記制御信号生成手段は、立体表示を行う場合、
前記右眼用表示期間のうち開放期間において、前記右眼用シャッターの透過率が前記調光係数に応じた値となり、且つ前記左眼用シャッターの透過率が0%となり、
前記右眼用表示期間のうち遮蔽期間において、前記右眼用シャッターの透過率および前記左眼用シャッターの透過率が0%となり、
前記左眼用表示期間のうち開放期間において、前記左眼用シャッターの透過率が前記調光係数に応じた値となり、且つ前記右眼用シャッターの透過率が0%となり、
前記左眼用表示期間のうち遮蔽期間において、前記左眼用シャッターの透過率および前記右眼用シャッターの透過率が0%となる、
ように前記制御信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記制御信号生成手段は、平面表示を行う場合、前記右眼用シャッターの透過率と前記左眼用シャッターの透過率が、前記調光係数に応じた値となるように前記制御信号を生成することを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記表示手段は、光源と、前記画像処理信号に基づいて前記光源からの光を変調する光変調手段とを備えることを特徴とする1乃至3のうちいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記表示手段は、前記光変調手段によって変調された光を投射する投射手段を備えることを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のういちいずれか1項に記載の表示装置と、
前記制御信号に基づいて透過率が制御可能な右眼用シャッターおよび左眼用シャッターを有する立体視用メガネとを、
備える立体視用電子機器。
【請求項7】
右眼用シャッターおよび左眼用シャッターを備える立体視用メガネと、右眼用画像および左眼用画像を時分割で表示可能な表示装置とを用いて、立体画像表示する立体画像表示方法であって、
画像信号の明るさ情報に基づいて調光係数を決定し、
前記調光係数に基づいて、表示すべき画像の画像処理係数を決定し、
前記画像信号に対して前記画像処理係数に基づいた画像処理を施して画像処理信号を生成し、
前記画像処理信号に基づいて前記表示装置に画像を表示し、
前記調光係数に基づいて、前記右眼用シャッターの透過率と前記左眼用シャッターの透過率とを制御する、
ことを特徴とする画像表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−150314(P2012−150314A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−9482(P2011−9482)
【出願日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】