説明

表示装置

【課題】視認し易い明るさで画像を表示でき、消費電力を低減できる表示装置を提供する。
【解決手段】この表示装置100は、表示デバイス15の画面照度Eiを測定する画面照度測定部1と、表示デバイス15の観視者の情報および表示デバイス15と観視者との視距離Lの情報が入力される設定条件入力部2と、画面照度Eiおよび設定条件入力部2に入力された前記情報に基づき、観視者が眩しいと感じ始める輝度を求める演算部51と、演算部51で求めた輝度を越えない範囲で表示デバイス15の最大輝度を決定する画面輝度制御部7と、表示デバイス15の輝度を、表示デバイス15の発光効率が良い所定の輝度範囲内で前記最大輝度と同じ輝度またはそれに一番近い輝度に制御するための制御信号を生成し、その制御信号を用いて表示デバイス15の輝度を制御する制御信号生成部40とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画面輝度を観視者に適した輝度に自動調整する表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、一般家庭で使用されるテレビ受像機は、ブラウン管ディスプレイに代わって、液晶表示装置やプラズマ表示装置などのフラットパネル型の表示装置が普及している。フラットパネル型の表示装置では、デバイス性能の向上により高輝度化が進んでいる。しかしながら、表示装置の高輝度化は、視認性を高める一方で、眩しさ感による疲労や目の疲れを生じさせる要因となっている。
【0003】
また、液晶表示装置やプラズマ表示装置の高輝度化には、消費電力が高くなるという問題もある。
【0004】
これらのことから、表示装置に周囲の明るさを測定する受光素子を搭載し、周囲の明るさ環境に合わせて画面輝度を調整する方法が一般的に行われている。例えば、周囲が暗い場合は画面輝度を低く調整し、周囲が明るい場合は画面輝度を高く調整する。これにより、明るい環境での視認性や、暗い環境における眩しさ感を抑え、消費電力も下げることができる。
【0005】
例えば、従来の表示装置においては、表示デバイスの周囲光を基に、観視者が観視し易い明るさに画面輝度を自動的に調整している。具体的には、表示デバイス近傍に、観視者に向かって受光素子を配置し、この受光素子により表示デバイス近傍の明るさを測定し、この測定結果に基づき表示デバイスの輝度を求め、その輝度を、観視者が観視し易い明るさになる様に調整している。尚、表示デバイスの輝度は、表示デバイス近傍の明るさと一定の定数とから演算される(例えば特許文献1)。
【0006】
また、別の従来の表示装置においては、観視者の視力や年齢、表示画面のサイズ、表示デバイスと観視者との距離である視距離、および表示画面の照度等をパラメータとして画面輝度を演算することで、その画面輝度を、明るさ環境と観視者の特性とに合った輝度に調整している(例えば特許文献2)。
【0007】
【特許文献1】特開平6−308891号公報(第4頁から第6頁、第1図)
【特許文献2】特開2007−279405号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来の表示装置においては、表示装置の明るさを制御する必要があるが、例えば表示装置の一例として挙げられる液晶表示装置においては、明るさを制御する方法としてバックライト装置の輝度制御が必要になる。バックライト装置の構成としては、光源と、光源の光を平面発光させるための導光板とから構成される。光源としては、従来、CCFL(冷陰極管)を用いるものが主流であったが、昨今、特に携帯電話等の小型機器向けや高色域ディスプレイにおいては、LEDを用いたバックライト装置(以後LEDバックライト装置と称す)が主流になっている。このLEDバックライト装置の明るさ制御については、単純にLEDに流す直流電流を制御する場合もあるが、CPUなどから容易に制御できるPWM信号のデューティ比を変化させることで制御する場合が増えている。
【0009】
また、従来の表示装置においては、観視者が眩しさを感じないように表示デバイスの明るさを制御することで、表示装置の省電力を実現していた。例えば液晶表示装置の場合では、バックライト装置の明るさの制御は、単純にバックライト用LEDへの印加電流を変化させることで行われる。バックライト装置の消費電力は、LEDの順方向電圧と電流値との積により決まる。LEDの明るさと印加電流との関係は一般に線形変化するので、例えばバックライト装置の明るさを高めるためにLEDを明るくするには、印加電流を増加させる必要があるが、そうすると、バックライト装置の消費電力が増大してしまう。
【0010】
本発明は、上述の問題に鑑みて成されたものであり、表示装置の観視者にとって視認し易い明るさで画像を表示でき、且つ消費電力を低減できる表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を解決する為に、本発明の第1の態様は、表示デバイスと、前記表示デバイスの画面照度を測定する画面照度測定部と、前記表示デバイスの観視者の情報および前記表示デバイスと前記観視者との距離である視距離の情報が入力される設定条件入力部と、前記画面照度測定部で測定された前記画面照度および前記設定条件入力部に入力された前記情報に基づき、前記観視者が眩しいと感じ始める前記表示デバイスの輝度を求める演算部と、前記演算部で求めた前記輝度を越えない範囲で前記表示デバイスの最大輝度を決定する画面輝度制御部と、前記表示デバイスの輝度を、前記表示デバイスの発光効率が良い所定の輝度範囲内で、前記画面輝度制御部で決定された前記最大輝度に一番近い輝度に制御するための制御信号を生成し、その制御信号を用いて前記表示デバイスの輝度を制御する制御信号生成部と、を備えるものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明の第1の態様によれば、表示デバイスの画面照度および観視者の情報に基づき、観視者が眩しいと感じ始める表示デバイスの輝度を求め、その輝度を越えない範囲で表示デバイスの最大輝度を決定し、表示デバイスの輝度を、表示デバイスの発光効率が良い所定の輝度範囲内で前記最大輝度に一番近い輝度に制御するので、観視者に応じて見易い明るさで画像を表示でき、これにより長時間観視した場合でも観視者の疲れを低減できる。更に表示デバイスの発光効率が高くなる様に考慮して表示デバイスの輝度を制御するので、消費電力の低減も可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
実施の形態1.
<全体構成>
この実施の形態に係る表示装置100は、図1の様に、画面照度測定部1と、設定条件入力部2と、背景輝度演算部3と、記憶部4と、輝度調整定数演算部5と、明るさ感輝度演算部6と、画面輝度制御部7と、映像信号輝度演算部9と、距離センサ10と、映像信号解析部12と、視角定数演算部13と、撮像部14と、表示デバイス15と、バックライト制御信号生成部40とを備えている。尚、各部3,4,5,6,11,13により演算部51が構成されている。
【0014】
表示デバイス15は、液晶パネル18と、液晶パネル18を駆動する液晶表示ドライバ50と、液晶パネル18用のバックライト装置19と、バックライト装置19の輝度を制御するバックライト制御部16とから構成される。バックライト装置19は、バックライト用光源19aと、光源19aの光を平面発光させるための導光板19bとから構成される。ここでは、バックライト用光源19aは、図6の様に、例えばRGB各色のLED19cを用いて構成される。
【0015】
この表示デバイス15では、液晶表示ドライバ50により、映像信号に基づき液晶パネル18が駆動されて液晶パネル18に映像が生成される。そしてバックライト制御部16により、バックライト制御信号生成部40からのバックライト制御信号に基づきバックライト装置19の輝度が制御される。これにより表示パネル18に生成された映像が、観視者にとって最適な輝度で照らし出される(即ち表示される)。
【0016】
ここで、この表示装置100の特徴を説明しておく。
【0017】
人の目は、視界の全ての光の影響を受ける。図2は、表示デバイス15の周囲の背景輝度と、観視者20が眩しさを感じ始める表示デバイス15の輝度とを観視者20の主観で評価する実験を説明する図であり、部屋(例えばシアタールーム)内において、表示装置100が設置され、その表示装置100を観視者20が観視している状態を示している。観視者20の視界に影響を与える領域は、2つの領域に分けられる。1つは、表示デバイス15の表示画面の領域(テレビ画面領域21)であり、もう1つは、テレビ画面領域21の周囲領域(背景輝度領域22)である。
【0018】
ここで、観視者20の眩しさ感が視界の中のテレビ画面領域21と背景輝度領域22との面積比に影響されるとすると、観視者20の眩しさ感は、テレビ画面領域21の面積およびその明るさ、背景輝度領域22の面積およびその明るさ、観視者20の視力、視距離等に関係する。そのため、背景輝度領域22の明るさの測定のみをして、表示画面の明るさ(輝度)を調整する単純な方法では、必ずしも観視者20にとって最適な明るさに調整されるとは限らない。よって、表示画面の明るさを観視者にとって最適な明るさに調整するには、更に、テレビ画面領域21の面積およびその明るさ、観視者20の視力、視距離などを考慮する必要がある(後述の様に実際には更に観視者20の年齢も反映する事が望ましい)。
【0019】
そこで、この表示装置100は、表示デバイス15において、テレビ画面領域21の面積およびその明るさ、背景輝度領域22の面積およびその明るさ、観視者20の視力、視距離等を考慮して表示デバイス15の輝度を制御することで、表示デバイス15の発光効率を高める事ができる範囲(即ち省電力化を考慮した範囲)で、表示画面の輝度を観視者にとって最適な輝度(即ち観視者が眩しいと感じ始める輝度を越えない範囲での最大の輝度)に調整する様にしたものである。
【0020】
次に観視者が眩しいと感じ始める輝度の求め方を説明しておく。
【0021】
上記の事(観視者20の眩しさ感が視界の中のテレビ画面領域21と背景輝度領域22との面積比に影響される事)を明らかにするために行った予備実験について説明する。表示装置100を設置した部屋の明るさを照明等により変化させた場合の表示デバイス15の画面照度Eiとその周囲の背景輝度Laとの関係を求めた。
【0022】
ここで、画面照度Eiとは、上述の通り、表示デバイス15がオフの時の表示デバイス15の中央付近の照度であり、表示デバイス15の付近で照度計を観視者20に向けて測定される輝度である。また背景輝度Laとは、観視者20の位置から180度視野の魚眼画像により撮像装置100を撮像し、その撮像画像に対して、画像処理により、表示装置100の表示画面の輝度を除外し、表示装置100の背景部分のみの輝度を平均した輝度である。測定の結果、画面照度Eiと背景輝度Laとは、式1の様に、線形の関係式で良好に近似できる事が分かった。
【0023】
La=Re×Ei ・・・・・(1)
ここでReは、部屋の壁の反射率、部屋の形状、および表示装置100と観視者との相対位置等で決まる定数(背景輝度演算定数)である。
【0024】
図3は、背景輝度Laと、観視者が眩しさを感じ始める表示デバイス15の輝度Lwとの関係を実験で求めた結果を示したものである。実験は、背景輝度Laが5cd/m2,0cd/m2,80cd/m2の各照明環境の下で、表示デバイス15に大きさの異なる円形パターン(視角φ=1°,5°,25°)を表示し、それを例えば18歳から24歳までの20名の若年者と、例えば65歳から80歳までの24名の高齢者とに提示し、それら各観視者の主観で眩しさを感じ始める輝度を評価するやり方で行った。尚、主観評価の項目は眩しさ感に関する1項目とし、評価尺度は4段階で評価した。
【0025】
尚、円形パターンの視角φは、図4の様に、表示デバイス15と観視者20との視距離Lと円形パターンの面積Sとから、式(2)により求められる。
【0026】
φ=2×Tan-1(√(S/π)/L)・・・・・(2)
尚、上述の説明は原理的な説明なので、便宜上、円形パターンを用いたが、実際には(即ち観視者が表示装置100を視聴している状況では)、表示装置100に表示中の映像(表示画像)の実効的な面積を上記の面積Sとして用いる。
【0027】
上記の実験は、視距離Lを例えば1mに固定して行われた。そして、上記の各照明環境(La=5cd/m2,20cd/m2,80cd/m2)および各視角(φ=1°,5°,25°)において、表示デバイス15上の円形パターンの輝度を徐々に大きくし、各観視者が眩しさを感じ始めたときの表示デバイス15の輝度Lwを測定した。図2では、眩しさを感じ始めた輝度Lwとして、若年者20名と高齢者24名のそれぞれの平均値をプロットした。この実験結果から、各視角φにおける背景輝度Laと輝度Lwとの関係式として、式(3)が得られた。
【0028】
Lw=k×Laα・・・・・・・(3)
ここで、αは視覚定数であり、kは輝度調整定数である。図3より、視覚定数αは、年齢Agと視角φとに関係する定数であり、輝度調整定数kは、主に視角φ(即ち表示画面のサイズや視距離L)に関係する定数である。この様に、式(3)から、観視者が眩しいと感じ始める輝度Lwが求められる。この表示装置100では、表示画面の輝度は、この輝度Lwと、表示画面に表示される映像情報とから決定される。
【0029】
次に表示デバイス15(即ちバックライト装置19)の発光効率を高める事ができる範囲の表示画面の輝度について説明する。
【0030】
上記の様に表示画面の輝度は、観視者が眩しさを感じ始めるときの表示デバイス15の輝度Lwと、表示画面に表示される映像情報とから決定される。例えば図3において、背景輝度La=1cd/m2(部屋で映画を見るために部屋の照明をオフにした場合の明るさ)および視角φ=25°の場合では、若年者は、表示デバイス15の輝度が160cd/m2を超えると、表示画面に対して眩しさを感じ始める。
【0031】
この事から、画面輝度の最大輝度が500cd/m2である昨今の一般的な液晶TVにおいては、TVの画面輝度を十分に暗く設定しないと、最大輝度のままでは眩しくて観視者の目が疲れる事が分かる。これを解決するには、背景輝度Laが低い環境では、表示デバイス15の輝度を低減させることが有効である。
【0032】
画面輝度を低減させるには多々手段が考えられる。例えば図1の表示デバイス15の場合は、バックライト用光源19aとしてLEDを用いているので、画面輝度を低減させるためには、バックライト用光源19aに流れる駆動電流を低減させれば良い。具体的には、バックライト用光源19aの駆動電流はバックライト制御部16により制御されるので、例えばバックライト制御信号生成部40からのPWM信号Pの周波数Fやデューティ比Dの変化によりバックライト用光源19aの明るさを低減させれば良い。
【0033】
PWM信号Pは、“0”または“1”で表されるデジタル信号であり、バックライト用光源19aの電流値をパルス信号のデューティ比Dに変換して制御するものである。例えばデューティ比D=50%の場合は、単位時間あたりに“0”と“1”の発生する時間が同じ比率になり、またデューティ比D=5%の場合は、“0”と“1”の発生する時間が95:5の比率になる。
【0034】
ここで、バックライト用光源19aをPWM信号Pによって駆動することで、光源19aを直流駆動する場合と比べて、バックライト用光源19aの発光効率を飛躍的に高くできる場合がある。独立行政法人科学技術振興機構開催の新技術発表会のうち、2008年4月4日に開催された“四国地区四大学発 新技術説明会”における“パルス駆動による視覚心理効果を用いたLED照明の高効率化技術“(愛媛大学 大学院理工学研究科 電子情報工学専攻 准教授 神野 雅文)において、RGB各色のLEDを周波数60Hz,デューティ比5%で点灯した場合は、同じ光束を発生する直流点灯の場合と比べて、30%〜60%以上明るく感じるという報告があり、この技術を用いると、従来の直流点灯の場合と比べて、消費電流を大幅に削減することが可能となる。
【0035】
周波数については、理想的には上記の60Hzであるが、表示デバイス15に応じて調整する必要があるので、60Hzを含む40Hzから120Hzの範囲で考えることが望ましい。この範囲は、40Hz以下では、フリッカ等による画質品位の低下が目立ち、120Hz以上ではハードウエアが対応できなくなることを考慮した範囲である。
【0036】
またデューティ比については、理想的には上記の5%であるが、表示デバイス15に応じて調整する必要があるので、5%から20%の範囲で考えることが望ましい。この範囲は、5%未満では輝度が暗くなり過ぎ、20%を越えると発光効率が悪くなることを考慮した範囲である。
【0037】
この様に、この表示装置100では、表示デバイス15(即ちバックライト装置19)の発光効率を高める事ができる範囲の表示画面の輝度として、例えば、周波数については40Hzから120Hzの範囲を考え、デューティ比については5%から20%の範囲を考える。これにより従来の直流点灯の場合と比べて、表示デバイス15の発光効率を極めて高効率にできる。
【0038】
以上の事を踏まえて表示装置100の各部の説明を行う。
【0039】
画面照度測定部1は、図示省略されるが、例えば視感度補正を施したシリコンホトダイオードと増幅器とから構成された受光素子である。画面照度測定部1は、表示デバイス15の中心付近において観視者の方向を向いて配置されており、表示デバイス15がオフの時の表示デバイス15の中央付近の照度(画面照度Ei)を測定する。尚、画面照度測定部1を表示デバイス15の中央付近に配置することが困難な場合には、表示デバイス15の近傍に配置し、そこで測定した照度を画面照度Eiと近似しても問題はない。
【0040】
設定条件入力部2は、所定のリモコン装置(図示省略)からのリモコン光を受光する受光部を有しており、操作者のリモコン操作により当該所定のリモコン装置から送信される所定の条件(例えば観視者の年齢Agや視力、背景輝度演算定数Re、視距離L等の条件)を受信し、それらを記憶部4に保存する。尚、上記の年齢等の情報は、リモコン操作により入力されない場合には、予め定められたデフォルト値を用いても良い。
【0041】
撮像部14は、図示省略されるが、イメージセンサと画像処理装置とから構成されており、例えば表示ディバイス15付近に配置されている。撮像部14は、表示装置100の観視者を撮像し、その撮像画像を画像処理して、観視者と表示デバイス15との距離(視距離)Lおよび観視者の年齢Agを検出する。視距離Lや年齢Agの検出方法は、周知の画像処理技術を使用する事ができる。それらの検出結果L,Agは、例えば設定条件入力部2を介して記憶部1に保存される。
【0042】
尚、撮像画像から年齢を検出する方法としては、例えば予め人間の顔における顔色、目、鼻、口の位置などの特徴を、年齢、性別の異なる人物ごとにデータベース化し、それと撮像画像から抽出された前記特徴を比較することによって、被写体人物の年齢を特定できる(以後、顔情報比較の技術と呼ぶ。例えば特許第0380696号および特許第03811474号)。
【0043】
また撮像画像から視距離Lを検出する方法としては、上記の顔情報比較の技術を用いれば、顔全体の面積が算出できる。ここで、予め撮像部14で得られる撮像画像において、人物の顔面積と視距離Lとの関係を求めておけば、顔面積から距離Lが求められる。
【0044】
距離センサ10は、例えば超音波を用いたものであり、例えば表示ディバイス15付近に配置されており、観視者と表示デバイス15との距離(視距離)Lを検出する。その検出結果Lは、例えば設定条件入力部2を介して記憶部1に保存される。
【0045】
尚ここでは、視距離Lの設定は、所定のリモコン装置、撮像部14および距離センサ10のうちの何れかの手段により選択的に設定される。観視者の年齢Agの設定も、所定のリモコン装置および撮像部14のうちの何れかの手段により選択的に行われる。これらの選択は、前記所定のリモコン装置や図示省略の選択スイッチで行う事ができる。
【0046】
背景輝度演算部3は、式(1)に基づき、記憶部4に保存された定数Reと、画面照度測定部1で測定された画面照度Eiとから背景輝度Laを求める。その背景輝度Laは、記憶部4に保存される。
【0047】
映像信号解析部12は、映像信号から、表示デバイス15に表示される映像(表示画像)に対して上記の実効的な面積Sを求める。尚、この実効的な面積Sは、単に表示デバイス15の表示画面の面積としても良いし、表示デバイス15の表示画面の面積に1より小さい定数を乗じたものとしても良い。これにより、映像信号解析部12を不要とすることができる。
【0048】
視覚定数演算部13は、式(2)に基づき、記憶部4に保存された視距離Lと、映像信号解析部12で求められた面積Sとから、表示デバイス15に表示される映像の実効的な面積Sの視覚φを求める。そしてこの視覚φは、記憶部4に保存される。
【0049】
輝度調整定数演算部5には、輝度調整定数kと視覚φと観視者の年齢Agとの関係が設定されており、輝度調整定数演算部5は、その関係に基づき、記憶部4に保存された視覚φと観視者の年齢Agとから、観視者に適した輝度調整定数kを求める。そしてその定数kは、記憶部4に保存される。
【0050】
尚、上記の関係としては、視角φおよび年齢Agから輝度調整定数kを与えるテーブルを用いても良いし、図3で示した実験結果から得られる適当な関数式を用いても良い。またここでは、視覚φと観視者の年齢Agに基づき輝度調整定数kを求めるが、輝度調整定数kは主に視覚φに依存するので、年齢Agの情報を用いずに視覚φだけを輝度調整定数kを求める様にしても良い。
【0051】
視覚情報演算部11には、視覚定数αと年齢Agおよび視角φとの関係が設定されており、視覚情報演算部11は、その関係に基づき、記憶部4に保存された視覚φと年齢Agとから、観視者に適した視覚定数αを求める。そしてその定数αは、記憶部4に保存される。
【0052】
尚、上記の関係としては、年齢Agおよび視角φから視覚定数αを与えるテーブルを用いても良いし、図3で示した実験結果から得られる適当な関数式を用いても良い。尚、観視者の年齢Agおよび視角φに加えて、更に記憶部4に保存された観視者の視力を考慮して視覚定数αを決定することで、更に良好な視覚定数αを決める様にしても良い。
【0053】
明るさ感輝度演算部6は、式(3)に基づき、記憶部4に保存された各定数La,k,αから、観視者が眩しさを感じ始めるときの表示デバイス15の輝度Lwを求める。
【0054】
映像信号輝度演算部9は、映像信号に基づき、表示デバイス15に表示される映像(表示画像)の輝度分布および平均輝度を求める。
【0055】
画面輝度制御部7は、明るさ感輝度演算部6で求めた輝度Lwと、映像信号輝度演算部9で求めた映像の輝度分布および平均輝度とに基づき、輝度Lwを越えない範囲で最大となる映像信号(即ち表示デバイス15)の最大輝度を求め、この最大輝度に基づき表示デバイス15で表示される映像の輝度情報Bを生成してバックライト制御信号生成部40に出力する。
【0056】
バックライト制御信号生成部(制御信号生成部)40は、表示デバイス15のバックライト装置19の発光効率を高める事ができる所定の輝度範囲で、画面輝度制御部7で決定された最大輝度と同じ輝度またはそれに近い輝度となる様に、表示デバイス15の表示画面の輝度を制御するものである。
【0057】
バックライト制御信号生成部40は、表示デバイス15のバックライトPWM信号生成部41と、デューティ選択回路42と、周波数選択回路43とから構成される。
【0058】
デューティ選択回路42は、画面輝度制御部7からの輝度情報Bに基づき、表示デバイス15の画面輝度を観視者が眩しく感じ始める輝度を超えない範囲での最大輝度にするためのPWM駆動用の第1のデューティ比を求める。デューティ選択回路42には、バックライト装置19を発光効率良く発光させるためのデューティ比の範囲として所定のデューティ比範囲(例えば5%から20%の範囲)が設定されている。デューティ選択回路42は、求めた第1のデューティ比が上記の所定のデューティ比範囲内に含まれる場合は、その第1のデューティ比を、バックライト装置19のPWM駆動用のデューティ比DとしてPWM信号生成部41に出力し、他方、求めた第1のデューティ比が上記の所定のデューティ比範囲内に含まれない場合は、上記の所定のデューティ比範囲内で上記の第1のデューティ比に一番近い値を、バックライト装置19のPWM駆動用のデューティ比DとしてPWM信号生成部41に出力する。
【0059】
周波数選択回路43は、画面輝度制御部7からの輝度情報Bに基づき、表示デバイス15の画面輝度を観視者が眩しく感じ始める輝度を超えない範囲での最大輝度にするためのPWM駆動用の第1の周波数を求める。周波数選択回路43には、バックライト装置19を発光効率良く発光させるための周波数の範囲として所定の周波数範囲(例えば40Hzから120Hzの範囲)が設定されている。周波数選択回路43は、求めた第1の周波数が上記の所定の周波数範囲内に含まれる場合は、その第1の周波数を、バックライト装置19のPWM駆動用の周波数FとしてPWM信号生成部41に出力し、他方、求めた第1の周波数が上記の所定の周波数範囲内に含まれない場合は、上記の所定の周波数範囲内で上記の第1の周波数に一番近い値を、バックライト装置19のPWM駆動用の周波数FとしてPWM信号生成部41に出力する。
【0060】
PWM信号生成部41は、デューティ選択回路42からのデューティ比Dと、周波数選択回路43からの周波数Fとに基づき、表示デバイス15のバックライト装置19をPWM駆動するためのPWM信号(バックライト制御信号)Pを生成して、表示デバイス15のバックライト制御部16に出力する。これにより、上記の様に、表示パネル18に生成された映像が、バックライト装置19の発光効率を高める事ができる所定の輝度範囲で、観視者にとって最適な輝度(即ち観視者が眩しいと感じ始める輝度を越えない範囲での最大の輝度)で表示される。
【0061】
<全体動作>
次に表示装置100の動作を説明する。
【0062】
画面照度測定部1により、表示デバイス15のオフの時に、表示デバイス15の中心近傍の照度(画面照度Ei)が測定され、その測定結果が背景輝度演算部3に出力される。
【0063】
また設定条件入力部2には、所定のリモコン装置、距離センサ10および撮像部14から、観視者の年齢Agや視力、背景輝度演算定数Re、視距離L等の情報が入力され、それらの情報が記憶部4に保存される。
【0064】
そして背景輝度演算部3では、画面照度測定部1からの画面照度Eiと、記憶部4に保存された背景輝度演算定数Reとから、式(1)に基づき背景輝度Laが求められる。そしてその背景輝度Laは、記憶部4に保存される。
【0065】
また映像信号解析部12では、外部からの映像信号が解析されて表示デバイス15に表示される映像(表示画像)の実効的な面積Sが計算されている。そして視角定数演算部13では、記憶部4に保存された視距離Lと、像信号解析部12で解析された当該映像の実効的な面積Sとから、式(2)に基づき、当該映像の実効的な面積Sの視角φが求められる。そしてこの視角φは、記憶部4に保存される。
【0066】
また輝度調整定数演算部5では、記憶部4に記憶された年齢Agおよび視覚φから、予め設定された年齢Agと視覚φとの関係に基づき、輝度調整定数kが求められる。そしてその輝度調整定数kは、記憶部4に保存される。
【0067】
また視覚情報演算部11では、記憶部4に保存された年齢Agと視角φとから、予め設定された年齢Agと視角φとの関係に基づき、観視者に適した視覚定数αが求められる。そしてその視覚定数αは、記憶部4に保存される。
【0068】
そして記憶部4から明るさ感輝度演算部6に、背景輝度La、輝度調整定数kおよび視覚定数αが出力される。明るさ感輝度演算部6では、これらの情報La,α,kから、式(3)に基づき、観視者が眩しいと感じ始める輝度Lwが求められる。
【0069】
そして画面輝度制御部7では、映像信号輝度演算部9で求めた映像信号の輝度分布や平均輝度等と、明るさ感輝度演算部6で求めた輝度Lwとに基づき、輝度Lwを越えない範囲で最大となる映像信号(即ち表示デバイス15)の最大輝度を求め、この最大輝度に基づき表示デバイス15で表示される映像の輝度情報Bを生成してバックライト制御信号生成部40に出力する。
【0070】
そしてバックライト制御信号生成部40では、画面輝度制御部7からの輝度情報Bに基づき第1のデューティ比および第1の周波数を求める。そしてその第1のデューティ比が予め設定された所定のデューティ比範囲(例えば5%〜20%)内に含まれる場合は、その第1のデューティ比をバックライト装置19のPWM駆動用のデューティ比Dとして決定し、他方、その第1のデューティ比が前記所定のデューティ比範囲内に含まれない場合は、前記所定のデューティ比範囲内でその第1のデューティ比に一番近いデューティ比をバックライト装置19のPWM駆動用のデューティ比Dとして決定する。そして同様に、その第1の周波数が予め設定された所定の周波数範囲(例えば40Hz〜120Hz)内に含まれる場合は、その第1の周波数をバックライト装置19のPWM駆動用の周波数Fとして決定し、他方、その第1の周波数が前記所定の周波数範囲内に含まれない場合は、前記所定の周波数範囲内でその第1の周波数に一番近い周波数をバックライト装置19のPWM駆動用の周波数Fとして決定する。そして、それらデューティ比Dと周波数Fとに基づき、バックライト装置19をPWM駆動するためのPWM信号(バックライト制御信号)Pを生成して、表示デバイス15に出力する。
【0071】
そして表示デバイス15では、液層表示ドライバ50により映像信号に基づき液晶パネル18に映像が生成されると共に、バックライト制御部16によりバックライト制御信号生成部40からのPWM信号Pに基づきバックライト装置19が輝度制御される。これにより表示パネル18に生成された映像が、バックライト装置19の発光効率を高める事ができる所定の輝度範囲で、観視者にとって最適な輝度(即ち観視者が眩しいと感じ始める輝度を越えない範囲での最大の輝度)で表示される。
【0072】
以上の様に構成された表示装置100によれば、表示デバイス15の画面照度Eiおよび観視者の情報に基づき、観視者が眩しいと感じ始める表示デバイス15の輝度Lwを求め、その輝度Lwを越えない範囲で表示デバイス15の最大輝度を決定し、表示デバイス15の輝度を、表示デバイス15の発光効率が良い所定の輝度範囲内で前記最大輝度に一番近い輝度に制御するので、観視者に応じて見易い明るさで画像を表示でき、これにより長時間観視した場合でも観視者の疲れを低減できる。更に表示デバイス15の発光効率が高くなる様に考慮して表示デバイス15の輝度を制御するので、消費電力の低減も可能である。
【0073】
またバックライト制御信号生成部40は、PMW信号Pをバックライト制御部16に出力し、そのPWM信号Pの周波数Fを、表示デバイス15の発光効率が良い所定の周波数範囲内で前記最大輝度に対応する周波数と同じ値またはそれに一番近い値に制御すると共に、そのPWM信号Pのディーティ比Dを、表示デバイス15の発光効率が良い所定のデューティ比範囲内で前記最大輝度に対応するディーティ比と同じ値またはそれに一番近い値に制御するので、表示デバイス15がバックライト装置19を備え、そのバックライト装置19の輝度をPWM制御する場合に適用可能である。
【0074】
また所定のディーティ比範囲は5%から20%の範囲内であり、所定の周波数範囲は40Hzから120Hzの範囲内であるので、画質やハードウエア的の限界を考慮して、バックライト装置の発光効率を高くできる。
【0075】
また観視者の情報は観視者の年齢を含むので、観視者の年齢を考慮してより適切に、観視者が眩しいと感じ始める表示デバイス15の輝度を求める事ができる。
【0076】
観視者を撮像し、その撮像画像に基づき前記観視者の年齢を判別し、その判別した年齢を前記設定条件入力部に入力する撮像部14を備えるので、視認者の年齢を入力するための操作を省略できる。
【0077】
また画面照度Ei測定部で測定された画面照度Eiに基づき表示装置100の周囲の背景輝度Laを求め、背景輝度La、観視者の情報および視距離Lに基づき観視者が眩しいと感じ始める表示デバイス15の輝度Lwを求めるので、即ち観視者の情報および視距離Lに加えて背景輝度Laを考慮するので、観視者が眩しいと感じ始める表示デバイス15の輝度をより適切に求める事ができる。
【0078】
視距離Lおよび表示デバイス15の実効的な表示画面の面積Sに基づき、観視者から見た実効的な表示画面の視角φを求め、視角φ、画面照度Eiおよび観視者の情報に基づき観視者が眩しいと感じ始める表示デバイス15の輝度を求めるので、即ち画面照度Eiおよび観視者の情報に加えて観視者から見た実効的な表示画面Sの視角φを考慮するので、観視者が眩しいと感じ始める表示デバイス15の輝度をより適切に求める事ができる。
【0079】
映像信号輝度演算部9で抽出された輝度情報(表示画像の輝度情報)に基づき、観視者が眩しく感じ始める表示デバイス15の輝度を越えない範囲で表示デバイス15の最大輝度を決定するので、即ち表示画像の輝度情報を考慮して決定するので、観視者が眩しく感じ始める表示デバイス15の輝度を越えない範囲で表示デバイス15の最大輝度をより適切に決定できる。
【0080】
実施の形態2.
この実施の形態では、背景輝度係数Reを固定値として予め設定条件入力部2または記憶部4に設定しておく場合の背景輝度係数Reの具体値を検討する。
【0081】
図5は、50軒の一般家庭において、テレビが置かれた部屋で、画面照度Eiと背景輝度Laとを測定した結果をプロットしたものである。図5では、式(1)の背景輝度係数Reが1.0と0.2のときの直線を記入している。図5より、一般家庭における環境では、背景輝度係数Reを1.0以下の数値にすることで全ての家庭環境を反映することができる事が分かる。また、一般的な家庭環境では、背景輝度係数Reを0.2に設定するのが適切であることも分かる。
【0082】
この様に背景輝度係数Reを固定値にすることで、背景輝度演算部3での演算(Laを求める演算)を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】実施の形態1に係る画像表示装置を示すブロック図である。
【図2】背景輝度Laと眩しさを感じ始める表示デバイス15の輝度Lwの主観評価実験を説明する図である。
【図3】眩しさを感じ始める表示画面の輝度Lwと背景輝度Laとの関係を示した図である。
【図4】視角φと表示パターンの面積Sと視距離Lとの関係を示した図である。
【図5】実施の形態2における画面照度Eiと背景輝度Laとの関係を示した図である。
【図6】バックライト用光源19aをRGB各色のLED19cで構成した場合のバックライト装置の19の構成概略図である。
【符号の説明】
【0084】
1 画面照度測定部、2 設定条件入力部、3 背景輝度演算部、4 記憶部、5 輝度調整定数演算部、6 明るさ感輝度演算部、7 画面輝度制御部、9 映像信号輝度演算部、10 距離センサ、11 視覚情報演算部、13 視覚定数演算部、14 撮像部、16 バックライト制御部、18 液晶パネル、バックライト装置、19a バックライト用光源、19b 導光板、40 バックライト制御信号生成部、41 PWM信号生成部、42 デューティ選択回路、43 周波数選択回路、50 液晶ドライバ、51 演算部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示デバイスと、
前記表示デバイスの画面照度を測定する画面照度測定部と、
前記表示デバイスの観視者の情報および前記表示デバイスと前記観視者との距離である視距離の情報が入力される設定条件入力部と、
前記画面照度測定部で測定された前記画面照度および前記設定条件入力部に入力された前記情報に基づき、前記観視者が眩しいと感じ始める前記表示デバイスの輝度を求める演算部と、
前記演算部で求めた前記輝度を越えない範囲で前記表示デバイスの最大輝度を決定する画面輝度制御部と、
前記表示デバイスの輝度を、前記表示デバイスの発光効率が良い所定の輝度範囲内で、前記画面輝度制御部で決定された前記最大輝度と同じ輝度またはそれに一番近い輝度に制御するための制御信号を生成し、その制御信号を用いて前記表示デバイスの輝度を制御する制御信号生成部と、
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記表示デバイスは、
液晶パネルと、
前記液晶パネル用のバックライト装置と、
前記制御信号に応じて前記バックライト装置の輝度をPWM制御するバックライト制御部とを備え、
前記制御信号生成部は、
前記制御信号としてPMW信号を前記バックライト制御部に出力するPWM信号生成部と、
前記PWM信号の周波数を、前記表示デバイスの発光効率が良い所定の周波数範囲内で、前記画面輝度制御部で決定された前記最大輝度に対応する周波数と同じ値またはそれに一番近い値に制御する周波数選択回路と、
前記PWM信号のディーティ比を、前記表示デバイスの発光効率が良い所定のデューティ比範囲内で、前記画面輝度制御部で決定された前記最大輝度に対応するディーティ比と同じ値またはそれに一番近い値に制御する周波数選択回路と、
を備えることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
前記所定のディーティ比範囲は、5%から20%の範囲内であり、
前記所定の周波数範囲は、40Hzから120Hzの範囲内であることを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記観視者の情報は、前記観視者の年齢を含めることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記観視者を撮像し、その撮像画像に基づき前記観視者の年齢を判別し、その判別した年齢を前記設定条件入力部に入力する撮像部を更に備えることを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記演算部は、前記画面照度測定部で測定された前記画面照度に基づき前記表示装置の周囲の背景輝度を求め、前記背景輝度、前記観視者の情報および前記視距離に基づき前記観視者が眩しいと感じ始める前記表示デバイスの輝度を求めることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の表示装置。
【請求項7】
前記演算部は、前記視距離および前記表示デバイスの実効的な表示画面の面積に基づき、前記観視者から見た前記実効的な表示画面の視角を求め、前記視角、前記画面照度および前記観視者の情報に基づき、前記観視者が眩しいと感じ始める前記表示デバイスの輝度を求めることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の表示装置。
【請求項8】
前記表示デバイスに表示する映像信号から表示画像の輝度情報を抽出する映像信号輝度演算部を更に備え、
前記画面輝度制御部は、前記映像信号輝度演算部で抽出された輝度情報に基づき、前記演算部で求めた前記輝度を越えない範囲で前記表示デバイスの最大輝度を決定することを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−85891(P2010−85891A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−257202(P2008−257202)
【出願日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】