説明

表示装置

【課題】少ない変換テーブル数で、表示パネルの色度バラツキの補償を行う。
【解決手段】色度補正手段が、R用の変換テーブル群の中の4つを使用してRの出力データを求めて表示パネルに出力する演算手段1と、Gの変換テーブル群の中の4つの変換テーブルを使用してGの出力データを求めて表示パネルに出力する演算手段2と、B用の変換テーブル群の中の4つの変換テーブルを使用してBの出力データを求めて表示パネルに出力する演算手段3とを有し、R用の変換テーブル群は、Gの所定階調と、Bの所定階調のそれぞれの組み合わせ毎に、Rの入力階調に対応するRの出力階調を格納する複数のテーブルで構成され、G用の変換テーブル群は、Rの所定階調と、Bの所定階調のそれぞれの組み合わせ毎に、Gの入力階調に対応するGの出力階調を格納する複数のテーブルで構成され、B用の変換テーブル群は、Rの所定階調、Gの所定階調のそれぞれの組み合わせ毎に、Bの入力階調に対応するBの出力階調を格納する複数のテーブルで構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に係わり、特に、液晶表示パネルの色度ばらつきを補償する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示パネルは、色再現性が、光の波長や、輝度に依存して変換する。
図8は、液晶表示パネルの色度座標を説明するためのグラフであり、図8のグラフにおいて、Aが液晶表示パネルの色度座標、Bが目標とする色度座標である。なお、表1に、液晶表示パネルの色度座標を、表2に目標とする色度座標を示す。
【0003】
(表1)

【0004】
(表2)

【0005】
図8に示すように、一般に、液晶表示パネルに表示しようとする色(目標とする規格上の色)と、液晶表示パネルに実際に表示される色とは異なっている。以下、本明細書では、このような、規格上の色と、液晶表示パネルに実際に表示される色の微妙な色ズレを色度ばらつきと称する。
特に、車載用の液晶表示パネルでは、この色度ばらつきの許容差は、色度座標上で、x、yともに±0.05と大きく、色度ばらつきの改善が要望されている。
このような色度ばらつきを改善するための方法が、例えば、下記特許文献1に記載されている。
この特許文献1では、放送方式等の入力映像フォーマットに応じ、液晶パネルの色再現範囲に合わせて入力映像信号の色度を補正する方式である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−179946号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
今、図5に示すように、たとえば、色度座標上において、赤(R)の色度点が、規格上の色度点Roに対し、実際の液晶表示パネルLCDでは、Raになった場合に、これを補正する必要がある。
具体的には、図6に示すように、液晶表示パネルLCDの前段にデータ変換手段100と、不揮発性メモリ(例えば、EEPROM)101を設け、図7に示すような手順で補正する。
即ち、始めに、ステップ111において、液晶表示パネルLCDの色度値を測定する。
次に、ステップ112において、色度座標上で目標とする色度と、液晶表示パネルLCDの実測値から、入力階調に対する出力階調の変換テーブルを求め、不揮発性メモリ101に格納する。
次に、ステップ113において、データ変換手段100が、不揮発性メモリ101内の変換テーブルを読み出し、これに従って、入力階調を出力階調に変換して、液晶表示パネルLCDに送り、液晶表示パネルLCDに表示する。
ここで、データ変換手段100に入力される表示データを(R,G,B)とし、データ変換手段100から出力される表示データを(R’,G’,B’)とすると、R’は、(R,G,B)の関数となる。同様に、G’,B’も、それぞれ別の(R,G,B)の関数として表すことができる。
【0008】
図6に示す構成では、入力階調のすべての組み合わせに対する変換テーブルを不揮発性メモリ101に格納することで、どの入力階調組み合わせに対しても変換可能である。
しかしながら、表示階調が256階調の場合、1670万ワード×8bit×3の変換テーブルが必要となるので集積化は現実的でないという問題がある。
本発明は、前記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、表示装置において、少ない変換テーブル数で表示パネルの色度バラツキの補償を行うことが可能となる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかにする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記の通りである。
(1)表示パネルと、前記表示パネルを駆動する駆動手段とを備え、前記駆動手段は、前記表示パネルの色度ずれを補償する色度補正手段を有する表示装置であって、前記駆動手段に入力される映像データは、少なくとも第1の色データ、第2の色データ、第3の色データ(例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)のデータ)を含み、前記色度補正手段は、第1の色データ用の変換テーブル群と、第2の色データ用の変換テーブル群と、第3の色データ用の変換テーブル群と、前記第1の色データ用の変換テーブル群の中の4つの変換テーブルを使用して、前記第1の色の出力データを求めて表示パネルに出力する演算手段1と、前記第2の色データ用の変換テーブル群の中の4つの変換テーブルを使用して、前記第2の色の出力データを求めて表示パネルに出力する演算手段2と、前記第3の色データ用の変換テーブル群の中の4つの変換テーブルを使用して、前記第3の色の出力データを求めて表示パネルに出力する演算手段3とを有し、前記第1の色データ用の変換テーブル群は、前記第2の色データの所定階調と前記第3の色データの所定階調のそれぞれの組み合わせ毎に、前記第1の色データの入力階調に対応する前記第1の色データの出力階調を格納する複数のテーブルで構成され、前記第2の色データ用の変換テーブル群は、前記第1の色データの所定階調と前記第3の色データの所定階調のそれぞれの組み合わせ毎に、前記第2の色データの入力階調に対応する前記第2の色データの出力階調を格納する複数のテーブルで構成され、前記第3の色データ用の変換テーブル群は、前記第1の色データの所定階調と前記第2の色データの所定階調のそれぞれの組み合わせ毎に、前記第3の色データの入力階調に対応する前記第3の色データの出力階調を格納する複数のテーブルで構成される。
【0010】
(2)(1)において、前記所定階調は、2のn(n≧5)乗階調毎の階調である。
(3)(2)において、前記所定階調の刻み幅は、低階調側で小さく、高階調側で大きい。
(4)(2)において、前記少なくとも第1の色データ、第2の色データ、第3の色データは、256階調のデータであり、前記nは6であり、前記第1の色データ用の変換テーブル群は、前記第2の色データと前記第3の色データの0、64、128、192、および256階調のそれぞれの組み合わせ毎に、前記第1の色データの256の入力階調に対応する前記第1の色データの256の出力階調を格納する25の変換テーブルであり、前記第2の色データ用の変換テーブル群は、前記第1の色データと前記第3の色データの0、64、128、192、および256階調のそれぞれの組み合わせ毎に、前記第2の色データの256の入力階調に対応する前記第2の色データの256の出力階調を格納する25の変換テーブルであり、前記第3の色データ用の変換テーブル群は、前記第1の色データと前記第2の色データの0、64、128、192、および256階調のそれぞれの組み合わせ毎に、前記第3の色データの256の入力階調に対応する前記第3の色データの256の出力階調を格納する25の変換テーブルである。
【0011】
(5)(3)において、前記少なくとも第1の色データの階調、第2の色データの階調、第3の色データの階調を、それぞれ、Da、Db、Dcとし、前記Da、Db、Dcは、それぞれ(i−1)×64≦Da≦i×64、(j−1)×64≦Db≦j×64、(k−1)×64≦Dc≦k×64(1≦i,j,k≦4)とするとき、前記演算手段1は、前記第2の色の(j−1)×64階調と前記第3の色の(k−1)×64階調の組み合わせの第1の色データ用の変換テーブルにおける、前記第1の色データのDaの入力階調に対応する前記第1の色データのDaaの出力階調と、前記第2の色の(j−1)×64階調と前記第3の色のk×64階調の組み合わせの第1の色データ用の変換テーブルにおける、前記第1の色データのDaの入力階調に対応する前記第1の色データのDabの出力階調と、前記第2の色のj×64階調と前記第3の色の(k−1)×64階調の組み合わせの第1の色データ用の変換テーブルにおける、前記第1の色データのDaの入力階調に対応する前記第1の色データのDacの出力階調と、前記第2の色のj×64階調と前記第3の色のk×64階調の組み合わせの第1の色データ用の変換テーブルにおける、前記第1の色データのDaの入力階調に対応するDadの出力階調と、前記第2の色データのDbの階調と、前記第3の色データのDcの階調とに基づき、前記第1の色の出力データを求め、前記演算手段2は、前記第1の色の(i−1)×64階調と前記第3の色の(k−1)×64階調の組み合わせの第2の色データ用の変換テーブルにおける、前記第2の色データのDbの入力階調に対応する前記第2の色データのDbaの出力階調と、前記第1の色の(i−1)×64階調と前記第3の色のk×64階調の組み合わせの第2の色データ用の変換テーブルにおける、前記第2の色データのDbの入力階調に対応する前記第2の色データのDbbの出力階調と、前記第1の色のi×64階調と前記第3の色の(k−1)×64階調の組み合わせの第2の色データ用の変換テーブルにおける、前記第2の色データのDbの入力階調に対応する前記第2の色データのDbcの出力階調と、前記第1の色のi×64階調と前記第3の色のk×64階調の組み合わせの第2の色データ用の変換テーブルにおける、前記第2の色データのDbの入力階調に対応する前記第2の色データのDbdの出力階調と、前記第1の色データのDaの階調と、前記第3の色データのDcの階調とに基づき、前記第2の色の出力データを求め、前記演算手段3は、前記第1の色の(i−1)×64階調と前記第2の色の(j−1)×64階調の組み合わせの第3の色データ用の変換テーブルにおける、前記第3の色データのDcの入力階調に対応する前記第3の色データのDcaの出力階調と、前記第1の色の(i−1)×64階調と前記第2の色のj×64階調の組み合わせの第3の色データ用の変換テーブルにおける、前記第3の色データのDcの入力階調に対応する前記第3の色データのDcbの出力階調と、前記第1の色のi×64階調と前記第2の色の(j−1)×64階調の組み合わせの第3の色データ用の変換テーブルにおける、前記第3の色データのDcの入力階調に対応する前記第3の色データのDccの出力階調と、前記第1の色のi×64階調と前記第2の色のj×64階調の組み合わせの第3の色データ用の変換テーブルにおける、前記第3の色データのDcの入力階調に対応する前記第3の色データのDcdの出力階調と、前記第1の色データのDaの階調と、前記第2の色データのDbの階調とに基づき、前記第3の色の出力データを求める。
【発明の効果】
【0012】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記の通りである。
本発明の表示装置によれば、少ない変換テーブル数で、表示パネルの色度バラツキの補償を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施例の液晶表示装置の基本構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例の液晶表示装置の色度補正手段を説明するための概念図である。
【図3A】本発明の実施例の出力R演算回路を説明するための図である。
【図3B】本発明の実施例の出力G演算回路を説明するための図である。
【図3C】本発明の実施例の出力B演算回路を説明するための図である。
【図4A】本発明の実施例の色度補正手段において、赤(R)の出力階調の演算方法を説明するためのグラフである。
【図4B】本発明の実施例の色度補正手段において、緑(G)の出力階調の演算方法を説明するためのグラフである。
【図4C】本発明の実施例の色度補正手段において、青(B)の出力階調の演算方法を説明するためのグラフである。
【図5】色度座標上において、赤(R)の色度点が、規格上の色度点Roに対し、実際の液晶表示パネルでは、Raになった場合を説明するための図である。
【図6】従来の色度補正手段の構成を示すブロック図である。
【図7】従来の色度補正方法の手順を示すフローチャートである。
【図8】液晶表示パネルの色度座標を説明するためのグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施例は、本発明の特許請求の範囲の解釈を限定するためのものではない。
図1は、本発明の実施例の液晶表示装置の基本構成を示すブロック図である。
本実施例の液晶表示装置は、液晶表示パネルLCDと、液晶駆動回路50と、フレキシブルプリント基板72と、バックライト700から構成される。液晶表示パネルLCDの一辺には、液晶駆動回路50が設けられており、この液晶駆動回路50により液晶表示パネルLCDに各種信号が供給される。液晶駆動回路50には外部からの信号を供給するためにフレキシブルプリント基板72が電気的に接続されている。
液晶表示パネルLCDは、薄膜トランジスタ610、画素電極611、対向電極(コモン電極)615等が形成される基板620(以下、TFT基板とも呼ぶ)と、カラーフィルタ等が形成される基板630(以下、フィルタ基板とも呼ぶ)とを、所定の間隙を隔てて重ね合わせ、該両基板間の周縁部近傍に枠状に設けたシール材(図示せず)により、両基板を貼り合わせると共に、シール材の内側に液晶組成物を封入、封止し、さらに、両基板の外側に偏光板を貼り付け、TFT基板620にフレキシブルプリント基板72を接続して構成される。
なお、本実施の形態は対向電極615がTFT基板620に設けられる所謂横電界方式の液晶表示パネルにも、対向電極615がフィルタ基板630に設けられる所謂縦電界方式の液晶表示パネルにも同様に適用される。
【0015】
図1においては、図中x方向に延在しy方向に並設される走査信号線(ゲート信号線とも呼ぶ)621と、y方向に延在しx方向に並設される映像信号線(ドレイン信号線とも呼ぶ)622とが設けられており、走査信号線621とドレイン信号線622とで囲まれる領域に画素部608が形成されている。また、図1では、図中x方向に延在しy方向に並設される対向電極信号線625も設けられている。
なお、液晶表示パネルLCDは多数の画素部608をマトリクス状に備えているが、図を解り易くするため、図1では画素部608を1つだけ示している。マトリクス状に配置された画素部608は表示領域609を形成し、各画素部608が表示画像の画素の役割をはたし、表示領域609に画像を表示する。
各画素部608の薄膜トランジスタ610は、ソースが画素電極611に接続され、ドレインが映像信号線622に接続され、ゲートが走査信号線621に接続される。この薄膜トランジスタ610は、画素電極611に表示電圧(階調電圧)を供給するためのスイッチとして機能する。
なお、ソース、ドレインの呼び方は、バイアスの関係で逆になることもあるが、ここでは、映像信号線622に接続される方をドレインと称する。また、画素電極611と対向電極615とは容量(液晶容量)を形成している。
液晶駆動回路50は、TFT基板620を構成する透明な絶縁基板(ガラス基板、樹脂基板等)に配置される。液晶駆動回路50は走査信号線621と映像信号線622と対向電極信号線625に接続している。
【0016】
TFT基板620には、フレキシブルプリント基板72が接続されている。また、フレキシブルプリント基板72にはコネクタ640が設けられている。コネクタ640は外部信号線と接続され外部からの信号が入力する。コネクタ640と液晶駆動回路50の間には配線631が設けられており、外部からの信号は液晶駆動回路50に入力する。
また、フレキシブルプリント基板72はバックライト700に定電圧を供給している。バックライト700は液晶表示パネルLCDの光源として使用される。なお、バックライト700は液晶表示パネルLCDの裏面または前面に設けられるが、図1では図を簡潔にするため、液晶表示パネルLCDと並べて表示している。
また、液晶駆動回路50は画素が表示すべき階調に対応する階調電圧を映像信号線622に出力する。薄膜トランジスタ610がオン状態(導通)になると、映像信号線622から階調電圧(映像信号)が画素電極611に供給される。その後、薄膜トランジスタ610がオフ状態となることで画素が表示すべき映像に基づく階調電圧が画素電極611に保持される。
対向電極615には、対向電極信号線625を介して一定の対向電極電圧が印加されており、液晶表示パネルLCDは画素電極611と対向電極615との間の電位差により、間に挟まれた液晶分子の配向方向を変化させ、光の透過率または反射率を変化させることで画像を表示する。
【0017】
[本実施例の特徴]
本実施例でも、図6、図7を用いて説明したように、液晶駆動回路50の内に、データ変換手段100と、不揮発性メモリ(例えば、EEPROM)101を有し、入力されるR,G,Bの映像データを補正して、液晶表示パネルLCDに出力する色度補正手段を有する。
以下、本実施例の色度補正方法について説明する。なお、以下の説明では、入力される赤(R)、緑(G)、青(B)のデータは8ビットで、256階調のデータとする。
図2は、本実施例の色度補正手段を説明するための概念図である。図2に示すように、本実施例の色度補正手段は、出力R演算回路10と、出力G演算回路20と、出力B演算回路30とを有する。
出力R演算回路10は、緑(G)、青(B)の64(2の6乗)階調刻みの組み合わせで25個の赤(R)の変換テーブル11と、演算回路12とで構成される。25個の赤(R)の変換テーブル11には、緑(G)、青(B)がそれぞれの値のときに、赤(R)の入力階調に対する出力階調を予め格納しておく。すなわち、25個の赤(R)の変換テーブル11には、入力される赤(R)、緑(G)、青(B)の組み合わせに対し、色度座標変換を行い、所望の色度座標を表示するときに必要な、赤(R)の出力階調データを格納しておく。
【0018】
出力G演算回路20は、赤(R)、青(B)の64階調刻みの組み合わせで25個の緑(G)の変換テーブル(図3Bの21)と、演算回路(図3Bの22)とで構成される。25個の緑(G)の変換テーブル(図3Bの21)には、赤(R)、青(B)がそれぞれの値のときに、緑(G)の入力階調に対する出力階調を予め格納しておく。すなわち、25個の緑(G)の変換テーブル(図3Bの21)には、入力される赤(R)、緑(G)、青(B)の組み合わせに対し、色度座標変換を行い、所望の色度座標を表示するときに必要な、緑(G)の出力階調データを格納しておく。
出力B演算回路30は、赤(R)、緑(G)の64階調刻みの組み合わせで25個の青(B)の変換テーブル(図3Cの31)と、演算回路(図3Cの32)とで構成される。25個の青(B)の変換テーブル(図3Cの31)には、赤(R)、緑(R)がそれぞれの値のときに、青(B)の入力階調に対する出力階調を予め格納しておく。すなわち、25個の青(B)の変換テーブル(図3Cの31)には、入力される赤(R)、緑(G)、青(B)の組み合わせに対し、色度座標変換を行い、所望の色度座標を表示するときに必要な、青(B)の出力階調データを格納しておく。
なお、各変換テーブルは、不揮発性メモリ(例えば、EEPROM)で構成される。
【0019】
以下、8ビットのRx,Gx,Bxの階調データが入力した場合について説明する。
ここで、Rx、Gx,Bxは、192≦Rx≦256、128≦Gx≦192、64≦Bx≦128であるとする。
前述の赤(R)、緑(G)、青(B)のそれぞれの入力階調データについて、25個の赤(R)、緑(G)、青(B)の変換テーブル(11、21,31)の各変換テーブルのパラメータと、入力階調データとの大小関係により、図3AのA、図3BのB、図3CのCに示すように、この入力階調データを囲む変換テーブルを選択する。
以下、赤(R)の出力階調の演算方法について詳細に説明する。
128≦Gx≦192、64≦Bx≦128の大小関係より、図3AのAに示すように、出力R演算回路10内の『G=128,B=64』、『G=128,B=128』、『G=192,B=64』、『G=192,B=128』の変換テーブルを選択し、各々の変換テーブルについて、赤(R)の入力階調に対する出力階調の値を読み出す。
この値を、各々r00,r10,r01,r11とする。このときBx、Gxと、r00,r01,r10,r11を図示すると図4Aのグラフにように表される。
なお、3Aは、本発明の実施例の出力R演算回路を説明するための図であり、図4Aは、本発明の実施例の色度補正手段において、赤(R)の出力階調の演算方法を説明するためのグラフである。また、図3Aにおいて、R−INは、赤(R)の入力階調を、R−OUTは、赤(R)の出力階調を示し、図4Aにおいて、B−INは、緑(G)の入力階調を、R−OUTは、赤(R)の出力階調を示す。
図4Aのグラフにおいて、Bxに対する傾きは、下記(1)式で表され、Bx=64のときの赤(R)の出力階調の値は、下記(2)式で表される。
【0020】
【数1】

・・・・・・・ (1)

【数2】

【0021】
例えば、緑(G)を0階調で固定し、青(B)を32階調刻み変更した場合、赤(R)の入力階調に対する赤(R)の出力階調は、高階調側では直線的に変化するが、低階調側(128階調以下)では曲線的に変化する。
しかしながら、赤(R)の入力階調が一定の条件では、青(B)の変化に対して、赤(R)の出力階調は直線的(リニア)に変化する。
したがって、128≦Gx≦192、64≦Gx≦128の範囲において、Gx,Bxの変化に対し、赤(R)の出力階調が直線的(リニア)に変化するものと考えると、RXの赤(R)の入力階調に対する赤(R)の出力階調rxは、下記(3)式で計算することができ、(3)式を簡単にすると下記(4)式が得られる。
【0022】
【数3】

・・・・・・・ (3)
【数4】

・・・・・・・ (4)
【0023】
図3A〜図3Cに示すように、赤(R)、緑(G)、青(B)の変換テーブル(11、21,31)において、各変換テーブルを2のn(ここでは、n=6)乗の値に関して求めることにより、(4)式の割り算の分母は2のm(ここでは、m=6)乗の形になり、デジタル回路での構成が容易となる。
また、デジタル回路は、簡単な加減算および高々6ビットの掛け算となるので、(4)式は比較的簡単なデジタル回路で構成することが可能である。
緑(G)の出力階調、青(B)の出力階調についても、赤(R)の出力階調と同様に求めることできる。
即ち、192≦Rx≦256、64≦Bx≦128の大小関係より、図3BのBに示すように、出力G演算回路20内の『R=192,B=64』、『R=192,B=128』、『R=256,B=64』、『R=256,B=128』の変換テーブルを選択し、各々の変換テーブルについて、緑(G)の入力階調に対する出力階調の値を読み出す。この値を、各々g00,g10,g01,g11とするとき、Rx、Bxと、g00,g01,g10,g11を図示すると、図4Bのグラフにように表される。
なお、図3Bは、本発明の実施例の出力G演算回路を説明するための図であり、図4Bは、本発明の実施例の色度補正手段において、緑(G)の出力階調の演算方法を説明するためのグラフである。また、図3Bにおいて、G−INは、緑(G)の入力階調を、G−OUTは、緑(G)の出力階調を示し、図4Bにおいて、B−INは、青(B)の入力階調を、G−OUTは、緑(G)の出力階調を示す。
そして、GXの緑(G)の入力階調に対する緑(G)の出力階調gxは下記(5)式で表される。
【0024】
【数5】

・・・・・・・ (5)
【0025】
同様に、192≦Rx≦256、128≦Gx≦192の大小関係より、図3CのCに示すように、出力B演算回路30内の『R=192,G=128』、『R=192,G=192』、『R=256,G=128』、『R=256,G=192』の変換テーブルを選択し、各々の変換テーブルについて、青(G)の入力階調に対する出力階調の値を読み出す。この値を、各々b00,b10,b01,b11とするとき、Rx、Gxと、b00,b01,b10,b11を図示すると、図4Cのグラフにように表される。
なお、図3Cは、本発明の実施例の出力B演算回路を説明するための図であり、図4Cは、本発明の実施例の色度補正手段において、青(B)の出力階調の演算方法を説明するためのグラフである。また、図3Cにおいて、B−INは、青(B)の入力階調を、B−OUTは、青(B)の出力階調を示し、図4Cにおいて、G−INは、緑(G)の入力階調を、B−OUTは、青(B)の出力階調を示す。
そして、BXの青(G)の入力階調に対する青(G)の出力階調bxは下記(6)式で表される。
【0026】
【数6】

・・・・・・・ (6)
【0027】
なお、前述の説明において、256階調の赤(R)、緑(G)、青(B)の入力階調(R−IN,G−IN,B−IN)の値と、256階調の赤(R)、緑(G)、青(B)の出力階調(R−OUT,G−OUT,B−OUT)の値は、演算で求められる値である。
さらに、前述の(4)〜(6)式において、rx、gx、bxの値が、小数点を含む場合、小数点以下は切り下げ、あるいは、四捨五入すればよい。
このように、本実施例の色度補正方法によれば、比較的少ない変換テーブルのテーブル量で色度座標変換が可能となる。
図6、図7で説明した従来の色度補正方法のように、1670万ワードの変換テーブルを持つ場合、1670万ワード×8ビット×3=400Mbitのメモリ量が必要となる。
これに対して、本実施例の色度補正方法によれば、256ワード×8bit×25×3=154kbitのメモリ量で済み、従来よりもメモリ量を低減することが可能である。
【0028】
前述したように、例えば、緑(G)を0階調で固定し、青(B)を32階調刻み変更した場合、赤(R)の入力階調に対する赤(R)の出力階調は、高階調側では直線的に変化するが、低階調側(128階調以下)では曲線的に変化する。
そこで、赤(R)の変換テーブル11、緑(G)の変換テーブル21、および、青(B)の変換テーブル31の階調の刻み幅は、低階調側で小さく、高階調側で大きくすることも可能である。例えば、赤(R)の変換テーブル11は、緑(G)、青(B)がそれぞれ128階調以下の時に、緑(G)、青(B)の64(2の6乗)刻みの組み合わせ毎に、赤(R)の入力階調に対する出力階調を格納する変換テーブルと、緑(G)、青(B)がそれぞれ128階調以上のときには、緑(G)、青(B)の128(2の7乗)刻みの組み合わせ毎に、赤(R)の入力階調に対する出力階調を格納する変換テーブルとで構成して良い。
あるいは、赤(R)の変換テーブル11は、緑(G)、青(B)がそれぞれ128階調以下の時に、緑(G)、青(B)の32(2の5乗)刻みの組み合わせ毎に、赤(R)の入力階調に対する出力階調を格納する変換テーブルと、緑(G)、青(B)がそれぞれ128階調以上のときには、緑(G)、青(B)の128(2の7乗)刻みの組み合わせ毎に、赤(R)の入力階調に対する出力階調を格納する変換テーブルとで構成して良い。
【0029】
なお、前述の説明では、入力される映像データとして、RGBを使用する場合について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、XYZなどの他の色表示系を使用することも可能である。
また、前述の説明では、出力R演算回路10、出力G演算回路20、出力B演算回路30のすべてを具備した構成となっているが、必ずしもRGB全ての演算回路を具備しなくてもよい。少なくとも1色の演算回路を具備していれば、上記の本発明の効果を得ることができる。例えば、赤(R)の色度点のみ厳密に調整する必要がある場合は、出力R演算回路20のみを具備し、出力G演算回路20、出力B演算回路30は具備しない構成にしてもよい。
また、本明細書では、本発明を液晶表示装置に適用した実施例について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、無機EL表示装置、あるいは、有機EL表示などのEL表示装置にも適用可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を、前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0030】
10 出力R演算回路
11 赤(R)の変換テーブル
12,22,32 演算回路
20 出力G演算回路
21 緑(G)の変換テーブル
30 出力B演算回路
31 青(B)の変換テーブル
50 液晶駆動回路
72 フレキシブルプリント基板
100 データ変換手段
101 不揮発性メモリ(例えば、EEPROM)
608 画素部
609 表示領域
610 薄膜トランジスタ
611 画素電極
615 対向電極(コモン電極)
620,630 基板
621 走査信号線(ゲート信号線とも呼ぶ)
622 映像信号線(ドレイン信号線とも呼ぶ)
625 対向電極信号線
631 配線
640 コネクタ
700 バックライト
LCD 液晶表示パネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルと、
前記表示パネルを駆動する駆動手段とを備え、
前記駆動手段は、前記表示パネルの色度ずれを補償する色度補正手段を有する表示装置であって、
前記駆動手段に入力される映像データは、少なくとも第1の色データ、第2の色データ、第3の色データを含み、
前記色度補正手段は、第1の色データ用の変換テーブル群と、
第2の色データ用の変換テーブル群と、
第3の色データ用の変換テーブル群と、
前記第1の色データ用の変換テーブル群の中の4つの変換テーブルを使用して、前記第1の色の出力データを求めて表示パネルに出力する演算手段1と、
前記第2の色データ用の変換テーブル群の中の4つの変換テーブルを使用して、前記第2の色の出力データを求めて表示パネルに出力する演算手段2と、
前記第3の色データ用の変換テーブル群の中の4つの変換テーブルを使用して、前記第3の色の出力データを求めて表示パネルに出力する演算手段3とを有し、
前記第1の色データ用の変換テーブル群は、前記第2の色データの所定階調と前記第3の色データの所定階調のそれぞれの組み合わせ毎に、前記第1の色データの入力階調に対応する前記第1の色データの出力階調を格納する複数のテーブルで構成され、
前記第2の色データ用の変換テーブル群は、前記第1の色データの所定階調と前記第3の色データの所定階調のそれぞれの組み合わせ毎に、前記第2の色データの入力階調に対応する前記第2の色データの出力階調を格納する複数のテーブルで構成され、
前記第3の色データ用の変換テーブル群は、前記第1の色データの所定階調と前記第2の色データの所定階調のそれぞれの組み合わせ毎に、前記第3の色データの入力階調に対応する前記第3の色データの出力階調を格納する複数のテーブルで構成されることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記所定階調は、2のn(n≧5)乗階調毎の階調であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記少なくとも第1の色データ、第2の色データ、第3の色データは、256階調のデータであり、
前記nは6であり、
前記第1の色データ用の変換テーブル群は、前記第2の色データと前記第3の色データの0、64、128、192、および256階調のそれぞれの組み合わせ毎に、前記第1の色データの256の入力階調に対応する前記第1の色データの256の出力階調を格納する25の変換テーブルであり、
前記第2の色データ用の変換テーブル群は、前記第1の色データと前記第3の色データの0、64、128、192、および256階調のそれぞれの組み合わせ毎に、前記第2の色データの256の入力階調に対応する前記第2の色データの256の出力階調を格納する25の変換テーブルであり、
前記第3の色データ用の変換テーブル群は、前記第1の色データと前記第2の色データの0、64、128、192、および256階調のそれぞれの組み合わせ毎に、前記第3の色データの256の入力階調に対応する前記第3の色データの256の出力階調を格納する25の変換テーブルであることを特徴とする請求項2に記載の示装置。
【請求項4】
前記少なくとも第1の色データの階調、第2の色データの階調、第3の色データの階調を、それぞれ、Da、Db、Dcとし、前記Da、Db、Dcは、それぞれ(i−1)×64≦Da≦i×64、(j−1)×64≦Db≦j×64、(k−1)×64≦Dc≦k×64(1≦i,j,k≦4)とするとき、
前記演算手段1は、前記第2の色の(j−1)×64階調と前記第3の色の(k−1)×64階調の組み合わせの第1の色データ用の変換テーブルにおける、前記第1の色データのDaの入力階調に対応する前記第1の色データのDaaの出力階調と、前記第2の色の(j−1)×64階調と前記第3の色のk×64階調の組み合わせの第1の色データ用の変換テーブルにおける、前記第1の色データのDaの入力階調に対応する前記第1の色データのDabの出力階調と、前記第2の色のj×64階調と前記第3の色の(k−1)×64階調の組み合わせの第1の色データ用の変換テーブルにおける、前記第1の色データのDaの入力階調に対応する前記第1の色データのDacの出力階調と、前記第2の色のj×64階調と前記第3の色のk×64階調の組み合わせの第1の色データ用の変換テーブルにおける、前記第1の色データのDaの入力階調に対応するDadの出力階調と、前記第2の色データのDbの階調と、前記第3の色データのDcの階調とに基づき、前記第1の色の出力データを求めることを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記少なくとも第1の色データの階調、第2の色データの階調、第3の色データの階調を、それぞれ、Da、Db、Dcとし、前記Da、Db、Dcは、それぞれ(i−1)×64≦Da≦i×64、(j−1)×64≦Db≦j×64、(k−1)×64≦Dc≦k×64(1≦i,j,k≦4)とするとき、
前記演算手段2は、前記第1の色の(i−1)×64階調と前記第3の色の(k−1)×64階調の組み合わせの第2の色データ用の変換テーブルにおける、前記第2の色データのDbの入力階調に対応する前記第2の色データのDbaの出力階調と、前記第1の色の(i−1)×64階調と前記第3の色のk×64階調の組み合わせの第2の色データ用の変換テーブルにおける、前記第2の色データのDbの入力階調に対応する前記第2の色データのDbbの出力階調と、前記第1の色のi×64階調と前記第3の色の(k−1)×64階調の組み合わせの第2の色データ用の変換テーブルにおける、前記第2の色データのDbの入力階調に対応する前記第2の色データのDbcの出力階調と、前記第1の色のi×64階調と前記第3の色のk×64階調の組み合わせの第2の色データ用の変換テーブルにおける、前記第2の色データのDbの入力階調に対応する前記第2の色データのDbdの出力階調と、前記第1の色データのDaの階調と、前記第3の色データのDcの階調とに基づき、前記第2の色の出力データを求めることを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
【請求項6】
前記少なくとも第1の色データの階調、第2の色データの階調、第3の色データの階調を、それぞれ、Da、Db、Dcとし、前記Da、Db、Dcは、それぞれ(i−1)×64≦Da≦i×64、(j−1)×64≦Db≦j×64、(k−1)×64≦Dc≦k×64(1≦i,j,k≦4)とするとき、
前記演算手段3は、前記第1の色の(i−1)×64階調と前記第2の色の(j−1)×64階調の組み合わせの第3の色データ用の変換テーブルにおける、前記第3の色データのDcの入力階調に対応する前記第3の色データのDcaの出力階調と、前記第1の色の(i−1)×64階調と前記第2の色のj×64階調の組み合わせの第3の色データ用の変換テーブルにおける、前記第3の色データのDcの入力階調に対応する前記第3の色データのDcbの出力階調と、前記第1の色のi×64階調と前記第2の色の(j−1)×64階調の組み合わせの第3の色データ用の変換テーブルにおける、前記第3の色データのDcの入力階調に対応する前記第3の色データのDccの出力階調と、前記第1の色のi×64階調と前記第2の色のj×64階調の組み合わせの第3の色データ用の変換テーブルにおける、前記第3の色データのDcの入力階調に対応する前記第3の色データのDcdの出力階調と、前記第1の色データのDaの階調と、前記第2の色データのDbの階調とに基づき、前記第3の色の出力データを求めることを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
【請求項7】
前記所定階調の刻み幅は、低階調側で小さく、高階調側で大きいことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項8】
前記少なくとも第1の色データ、第2の色データ、第3の色データは、それぞれ、赤(R)、緑(G)、青(B)のデータであることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項9】
表示パネルと、
前記表示パネルを駆動する駆動手段とを備え、
前記駆動手段は、前記表示パネルの色度ずれを補償する色度補正手段を有する表示装置であって、
前記駆動手段に入力される映像データは、少なくとも第1の色データ、第2の色データ、第3の色データを含み、
前記色度補正手段は、第1の色データ用の変換テーブル群と、
前記第1の色データ用の変換テーブル群の中の4つの変換テーブルを使用して、前記第1の色の出力データを求めて表示パネルに出力する演算手段1と、
前記第1の色データ用の変換テーブル群は、前記第2の色データの所定階調と前記第3の色データの所定階調のそれぞれの組み合わせ毎に、前記第1の色データの入力階調に対応する前記第1の色データの出力階調を格納する複数のテーブルで構成されることを特徴とする表示装置。
【請求項10】
前記所定階調は、2のn(n≧5)乗階調毎の階調であることを特徴とする請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記少なくとも第1の色データ、第2の色データ、第3の色データは、256階調のデータであり、
前記nは6であり、
前記第1の色データ用の変換テーブル群は、前記第2の色データと前記第3の色データの0、64、128、192、および256階調のそれぞれの組み合わせ毎に、前記第1の色データの256の入力階調に対応する前記第1の色データの256の出力階調を格納する25の変換テーブルであることを特徴とする請求項10に記載の示装置。
【請求項12】
前記少なくとも第1の色データの階調、第2の色データの階調、第3の色データの階調を、それぞれ、Da、Db、Dcとし、前記Da、Db、Dcは、それぞれ(i−1)×64≦Da≦i×64、(j−1)×64≦Db≦j×64、(k−1)×64≦Dc≦k×64(1≦i,j,k≦4)とするとき、
前記演算手段1は、前記第2の色の(j−1)×64階調と前記第3の色の(k−1)×64階調の組み合わせの第1の色データ用の変換テーブルにおける、前記第1の色データのDaの入力階調に対応する前記第1の色データのDaaの出力階調と、前記第2の色の(j−1)×64階調と前記第3の色のk×64階調の組み合わせの第1の色データ用の変換テーブルにおける、前記第1の色データのDaの入力階調に対応する前記第1の色データのDabの出力階調と、前記第2の色のj×64階調と前記第3の色の(k−1)×64階調の組み合わせの第1の色データ用の変換テーブルにおける、前記第1の色データのDaの入力階調に対応する前記第1の色データのDacの出力階調と、前記第2の色のj×64階調と前記第3の色のk×64階調の組み合わせの第1の色データ用の変換テーブルにおける、前記第1の色データのDaの入力階調に対応するDadの出力階調と、前記第2の色データのDbの階調と、前記第3の色データのDcの階調とに基づき、前記第1の色の出力データを求めることを特徴とする請求項11に記載の表示装置。
【請求項13】
前記所定階調の刻み幅は、低階調側で小さく、高階調側で大きいことを特徴とする請求項10に記載の表示装置。
【請求項14】
前記少なくとも第1の色データ、第2の色データ、第3の色データは、それぞれ、赤(R)、緑(G)、青(B)のデータであることを特徴とする請求項9ないし請求項13のいずれか1項に記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−185410(P2012−185410A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−49748(P2011−49748)
【出願日】平成23年3月8日(2011.3.8)
【出願人】(502356528)株式会社ジャパンディスプレイイースト (2,552)
【Fターム(参考)】