説明

表面弾性波共振子型振動センサ

【課題】 従来の振動センサの振動検知部の小型形状を保持したまま、感度の改善が可能な表面弾性波共振子型振動センサを提供すること。
【解決手段】 センサ素子20を有する振動検知部1が検出対象物4に設置されている。センサ素子20はSAW共振子を形成した圧電体基板と圧電体基板を保持する支持基板とからなっており、圧電体基板は支持基板に一端を支持されて片持ち梁構造をなしている。振動検知部1を検出対象物4に設置したときに検出対象物4に発生した振動に伴って圧電体基板に発生する機械振動によって生ずるSAW共振子のインピーダンスの変化を検出する手段として、アンテナ2と質問器を備え、振動検知部1は梁部30と梁部30の両端を支持する台座部31とからなる両持ち梁構造体32を有しており、センサ素子20は梁部30に搭載されている。また、アンテナ2は両持ち梁構造体32の上に形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス等の検出対象に設置して検出対象の破壊時などに検出対象に生ずる振動を検出する振動センサに関し、特に、表面弾性波(SAW)共振子を使用し、そのインピーダンス変化により振動を検出する、振動変位拡大機構を有することにより感度を改善した表面弾性波共振子型振動センサに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、振動センサは、建造物の耐震診断、防犯セキュリティ用のガラス破壊検知装置、或いは設備や工作機械の異常振動検知などに利用されている。その一例として、ガラス等の破壊時に生じるAE(アコースティックエミッション)波のように瞬時的な振動を検知する振動センサがあり、その従来例が特許文献1に記載されている。特許文献1の振動センサは、圧電体基板上のSAW共振子とアンテナとを備えた振動検知部と、この振動検知部に電波を放出して反射波を検出する質問器を用いて振動センサを構築したことから、振動検知部をバッテリレスとすることが可能となっている。また、振動検知処理機能を質問器側に設けたことから、振動検知部から信号処理部などを省略することができ、振動検知部の小型化が可能となっている。
【0003】
特許文献1の振動センサは、上述のように振動検知部に電源を必要としないこと、および小型化可能なことから、振動検知部を開閉式の窓にも取り付けられるという利点がある。この振動センサの一例のブロック構成図を図5に示し、この振動センサに使用するセンサ素子の構造を示す断面図を図6に、そのセンサ素子とアンテナとが一体となった振動検知部の斜視図を図7にそれぞれ示す。
【0004】
図5に示されるように、この振動センサは、アンテナ40およびセンサ素子20を備えた振動検知部100と、この振動検知部100を無線電波により駆動し、センシング結果を受信する質問器500からなる。振動検知部100はRFID(Radio Frequency Identification)技術を応用した小型化を可能とするセンサであり、図7に示されるように、SAW共振子を形成した圧電体基板とそれを保持する支持基板とからなるセンサ素子20と、アンテナ40を構成する平板状のアンテナ導体71、72が平板状のタグ基体70上に搭載されて構成されている。図5に示されるように、質問器500は送受信兼用のアンテナ50と送受信号分離のためのサーキュレータ、受信回路、送信回路などから構成されている。
【0005】
また、図6に示されるように、センサ素子20は板状の圧電体基板62と、圧電体基板62上に形成された櫛歯電極64及びその表面弾性波伝搬方向の両側に近接して設けられた反射器67及び68とを備えたSAW共振子60を有している。圧電体基板62は、支持基板22により片持ち梁状に支持され、その支持部の根元に近いところに櫛歯電極64が位置しているので、圧電体基板62に生じた振動を櫛歯電極64の近傍に効率よく集中させることができる。SAW共振子60の櫛歯電極64は半田バンプ25、26を介して支持基板22の外側の端子27に接続され、端子27はアンテナ40(図5)に接続される。
【0006】
アンテナ40にて受信した受信波は、センサ素子20内部の櫛歯電極64まで供給され、受信波の周波数が上記SAW共振子60の共振周波数に一致したときは受信波はSAW共振子60にエネルギーが閉じ込められるので反射されて再びアンテナ40に戻る反射波は小さい。しかし、圧電体基板62に振動が加わると櫛歯電極64の電極指間隔が変化するのでSAW共振子60の共振周波数が変化し、そのインピーダンスが変化することにより、その分だけ反射強度が増大して反射され、アンテナ40から反射波として振動検知部100の外部に送信されることとなる。反射波には圧電体基板62の振動周波数に対応したサイドローブが発生し、その反射波中のサイドローブを質問器500で検出することにより、振動が検出される。
【0007】
圧電体基板62を片持ち梁構造とし、その長さを選択して圧電体基板62の共振周波数を検出対象が発生する振動周波数帯に合わせると検知対象物の振動が圧電体基板62で拡大され継続される。例えばガラスの破壊などに伴う振動現象の検出に適用するような場合、ガラスの破壊に伴う振動自体は2ms程度の間しか持続しないのに対して、ガラス破壊に伴う振動に特徴的な周波数帯域に属するように圧電体基板62の共振周波数を合わせることで、ガラス破壊に伴う振動自体が止まった後であっても、圧電体基板62の振動を2msよりもかなり長めに持続させることができ、振動検知の確度が向上する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2007−232708号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記の従来の振動センサにおいて、検出対象物に発生する様々な振動の中から目的とする振動現象の発生の有無を検知するために、感度の更なる改善が要求されている。この振動センサの感度は、検出対象物に発生した振動の大きさに対する圧電体基板に形成されたSAW共振子のインピーダンスの変化によって決まる。従来も上記のように圧電体基板を片持ち梁状として目的とする周波数帯域で共振させることで、検出対象物に発生した振動を圧電体基板でその振幅を拡大し、かつ、その継続時間を長くしている。しかし、従来の振動センサではその感度をさらに改善することは困難であった。
【0010】
そこで、本発明の課題は、従来の振動センサの振動検知部の小型形状を保持したまま、感度の改善が可能な表面弾性波共振子型振動センサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本発明による表面弾性波共振子型振動センサは、表面弾性波共振子を形成した圧電体基板と該圧電体基板を保持する支持基板とからなるセンサ素子を有する振動検知部と、該振動検知部を検出対象物に設置したときに該検出対象物に発生した振動に伴って前記圧電体基板に発生する機械振動によって生ずる前記表面弾性波共振子のインピーダンスの変化を検出する手段とを備えた表面弾性波共振子型振動センサにおいて、前記振動検知部は梁部と該梁部の両端を支持する台座部とからなる両持ち梁構造体を有し、前記センサ素子は前記梁部に搭載されていることを特徴とする。
【0012】
また、本発明による表面弾性波共振子型振動センサは、表面弾性波共振子を形成した圧電体基板と該圧電体基板を保持する支持基板とからなるセンサ素子を有する振動検知部と、該振動検知部を検出対象物に設置したときに該検出対象物に発生した振動に伴って前記圧電体基板に発生する機械振動によって生ずる前記表面弾性波共振子のインピーダンスの変化を検出する手段とを備えた表面弾性波共振子型振動センサにおいて、前記振動検知部は振動部と該振動部の周囲を支持する台座部とからなるダイアフラム型構造体を有し、前記センサ素子は前記振動部に搭載されていることを特徴としてもよい。
【0013】
ここで、前記圧電体基板は前記支持基板に一端を支持されて片持ち梁構造をなしていてもよい。
【0014】
また、前記振動検知部は前記表面弾性波共振子に電気的に接続されたアンテナを有していても良く、この場合、前記アンテナは前記両持ち梁構造体または前記ダイアフラム型構造体に形成されていてもよい。
【0015】
また、前記アンテナに電磁波を放射する機能と該電磁波が前記アンテナより反射されてなる反射波を受信する機能とを有する質問器を備え、前記反射波の周波数特性の変化を検出することにより前記表面弾性波共振子のインピーダンスの変化を検出してもよい。
【0016】
また、前記両持ち梁構造体または前記ダイアフラム型構造体の内部に電池が収納されていてもよい。
【0017】
本発明においては、上記のようにSAW共振子を形成した圧電体基板とそれを保持する支持基板とからなるセンサ素子が両持ち梁構造体またはダイアフラム型構造体に搭載されて振動検知部が構成されている。
【0018】
すなわち、センサ素子の支持体の構造を工夫し、その支持体を両持ち梁構造体またはダイアフラム型構造体とし、それらの構造の共振を用いることで圧電体基板の更なる変位量の拡大を図るものである。これにより更なる感度の改善が可能となる。
【0019】
また、従来の振動センサのように、質問器を備え、無線通信によりSAW共振子のインピーダンス変化を検出して振動を検知する場合、本発明では両持ち梁構造体またはダイアフラム構造体であるその支持体にアンテナを形成して小型化を図ることができる。
【0020】
また、前記両持ち梁構造体または前記ダイアフラム型構造体の内部の空間部分に電池を収納することが可能であり、これにより、SAW共振子のインピーダンス変化を拡大する電気回路、質問器への反射波を増幅する電気回路、さらにはセンサ出力信号を無線通信する送信回路などを振動検知部に一体化することも可能となる。その結果、センサ信号を無線で通信する場合には、その通信可能距離をさらに拡大することが出来る。
【発明の効果】
【0021】
以上のように、本発明により、従来の振動センサの振動検知部の小型形状を保持したまま、感度の改善が可能な表面弾性波共振子型振動センサが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明による表面弾性波共振子型振動センサの第一の実施の形態に用いる振動検知部を検出対象物に設置したときの図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は正面図。
【図2】本発明による表面弾性波共振子型振動センサの第二の実施の形態に用いる振動検知部を検出対象物に設置したときの図であり、図2(a)は平面図、図2(b)は正面図。
【図3】作製した両持ち梁構造体の平面図。
【図4】一定の振動をベース板に加えた時の梁部の中央部分およびベース板の振動変位の周波数特性を示す図。
【図5】従来の振動センサの一例のブロック構成図。
【図6】従来の振動センサに使用するセンサ素子の構造を示す断面図。
【図7】従来の振動センサのセンサ素子とアンテナとが一体となった振動検知部の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0024】
図1は本発明による表面弾性波共振子型振動センサの第一の実施の形態に用いる振動検知部を検出対象物に設置したときの図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は正面図である。図1において、センサ素子20を有する振動検知部1が検出対象物4に設置されている。ここでセンサ素子20は従来の振動センサのセンサ素子と同じであり、図6に示されるように、SAW共振子60を形成した圧電体基板62と圧電体基板62を保持する支持基板22とからなっており、圧電体基板62は支持基板22に一端を支持されて片持ち梁構造をなしている。
【0025】
また、振動検知部1を検出対象物4に設置したときに検出対象物4に発生した振動に伴って圧電体基板62に発生する機械振動によって生ずるSAW共振子60のインピーダンスの変化を検出する手段として、振動検知部1はSAW共振子60に電気的に接続された平板状のアンテナ2を有しており、図には表示を省略するが、アンテナ2に電磁波を放射する機能とその電磁波がアンテナ2より反射されてなる反射波を受信する機能とを有する質問器を備え、前記反射波の周波数特性の変化を検出することによりSAW共振子60のインピーダンスの変化を検出している。
【0026】
さらに、本実施の形態においては、図1に示すように、振動検知部1は梁部30と梁部30の両端を支持する台座部31とからなる両持ち梁構造体32を有しており、センサ素子20は梁部30に搭載されている。また、アンテナ2は両持ち梁構造体32の上に形成されている。
【0027】
上記の、本実施の形態の振動検知部1に使用する両持ち梁構造体32の一具体例として、図3に示されるような両持ち梁構造体を作製し、振動特性の評価を行った。図3は作製した両持ち梁構造体の平面図である。この両持ち梁構造体は梁部9と梁部9の両端を支持する台座部10とからなり、特性評価のためベース板11上に設置されている。
【0028】
その設計、作製手順、および評価方法は以下の通りである。固定端となる台座部10間の梁部9の振導体となる梁長さをLとすると、その振動体の共振周波数fは、以下の式で表される。
【数1】

ここで、ρは構造体の密度、Eはヤング率、Iは断面2次モーメント、αは共振周波数定数 (1次共振の場合は4.73)である。
【0029】
本例では、梁部9、台座部10、ベース板11として、いずれも厚さ1.6mmのガラスエポキシ基板(FR−4)を用いた。式(1)を用い、共振周波数fが検知対象の所望の振動の周波数となるようにLを決めた。図3に示される寸法、すなわち、梁部9の幅Dが5mm、長さが26mm、梁長さLが20mm、固定幅Cが3mm、ベース板11の幅A及び長さBが50mm等となるようにガラスエポキシ基板を切断し、瞬間接着剤を使い、両持ち梁構造体の組立て及びベース板11上への設置を行った。その接着剤の硬化後、ベース板11を加振器にのせ、梁部9の中央部分およびベース板11の部分の振動変位の周波数特性を測定した。変位量の測定にはレーザードップラー変位計を用いた。
【0030】
上記測定の結果、図4に示すグラフが得られた。図4は一定の振動をベース板に加えた時の梁部の中央部分およびベース板の振動変位の周波数特性を示す図である。梁部の中央部分とベース板のそれぞれの周波数特性を比較すると、梁部の中央部分では15kHz付近で共振により振動変位量が拡大されていることが分かる。すなわち、梁部9の中央部分にセンサ素子を設置することで、従来のようにセンサ素子をベース板11に直接設置した場合と比較して、より大きな振動を圧電体基板の片持ち梁に加えることが出来ることがわかる。この結果、振動センサの感度を従来よりも向上させることが出来る。
【0031】
図2は本発明による表面弾性波共振子型振動センサの第二の実施の形態に用いる振動検知部を検出対象物に設置したときの図であり、図2(a)は平面図、図2(b)は正面図である。図2において、センサ素子20を有する振動検知部5が検出対象物4に設置されている。ここでセンサ素子20は従来の振動センサのセンサ素子と同じであり、図1の第一の実施の形態の振動検知部1と同様に図6に示される構造を有している。
【0032】
また、第一の実施の形態の振動検知部1と同様にSAW共振子60のインピーダンスの変化を検出する手段として、図2に示すように、振動検知部5はSAW共振子60(図6)に電気的に接続された平板状のアンテナ2を有しており、また、第一の実施の形態と同様な質問器を備え、SAW共振子60のインピーダンスの変化を検出している。
【0033】
但し、本実施の形態においては、図2のように、振動検知部5は円板状の振動部6と振動部6の周囲を支持する台座部7とからなるダイアフラム型構造体33を有し、センサ素子20は振動部6に搭載されている。また、アンテナ2はダイアフラム型構造体33の上に形成されている。
【0034】
ここで、上記のダイアフラム型構造体33において、台座部7に囲われた振動部6の半径をaとすると、ダイアフラム型構造体33の共振周波数fは以下の式で表される。
【数2】

ここで、ρは構造体の密度、Eはヤング率、σはポアソン比、dは振動部の厚さである。式(2)を用いて、上記の具体例と同様に、所望の共振周波数を満たすaを決めることが出来る。本実施の形態においても、振動部6の中央部分にセンサ素子20を設置することで、従来よりも大きな振動を圧電体基板の片持ち梁に加えることができ、振動センサの感度を従来よりも向上させることが出来る。
【0035】
上記第一および第二の実施の形態において、図1の振動検知部の両持ち梁構造体32の内部の空間部分3または図2のダイアフラム型構造体33の内部の空間部分8に電池やIC化された電気回路などを収納することが可能であり、これにより、SAW共振子のインピーダンス変化を拡大する電気回路、質問器への反射波を増幅する電気回路、さらにはセンサ出力信号を無線通信する送信回路などを振動検知部に一体化することも可能となる。
【0036】
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではないことはいうまでもなく、目的や用途に応じて任意に設計変更可能である。例えば、振動検知部のセンサ素子の圧電体基板は支持基板に両端を支持された両持ち梁構造であってもよく、また、アンテナは振動検知部とは別に設置されていても良い。さらには、SAW共振子のインピーダンスの変化を検出する手段としては、質問器などの無線による手段でなくとも、SAW共振子の電極から直接電気線を引出して検知装置に出力し、インピーダンスの変化を検出しても良い。また、振動検知部、両持ち梁構造体、ダイアフラム型構造体、センサ素子、アンテナなどの構造や形状も変更可能である。
【符号の説明】
【0037】
1、5、100 振動検知部
2、40、50 アンテナ
3、8 空間部分
4 検出対象物
6 振動部
9、30 梁部
7、10、31 台座部
11 ベース板
20 センサ素子
22 支持基板
25、26 半田バンプ
27 端子
32 両持ち梁構造体
33 ダイアフラム型構造体
60 SAW共振子
62 圧電体基板
64 櫛歯電極
67、68 反射器
70 タグ基体
71、72 アンテナ導体
500 質問器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面弾性波共振子を形成した圧電体基板と該圧電体基板を保持する支持基板とからなるセンサ素子を有する振動検知部と、該振動検知部を検出対象物に設置したときに該検出対象物に発生した振動に伴って前記圧電体基板に発生する機械振動によって生ずる前記表面弾性波共振子のインピーダンスの変化を検出する手段とを備えた表面弾性波共振子型振動センサにおいて、前記振動検知部は梁部と該梁部の両端を支持する台座部とからなる両持ち梁構造体を有し、前記センサ素子は前記梁部に搭載されていることを特徴とする表面弾性波共振子型振動センサ。
【請求項2】
表面弾性波共振子を形成した圧電体基板と該圧電体基板を保持する支持基板とからなるセンサ素子を有する振動検知部と、該振動検知部を検出対象物に設置したときに該検出対象物に発生した振動に伴って前記圧電体基板に発生する機械振動によって生ずる前記表面弾性波共振子のインピーダンスの変化を検出する手段とを備えた表面弾性波共振子型振動センサにおいて、前記振動検知部は振動部と該振動部の周囲を支持する台座部とからなるダイアフラム型構造体を有し、前記センサ素子は前記振動部に搭載されていることを特徴とする表面弾性波共振子型振動センサ。
【請求項3】
前記圧電体基板は前記支持基板に一端を支持されて片持ち梁構造をなすことを特徴とする請求項1または2に記載の表面弾性波共振子型振動センサ。
【請求項4】
前記振動検知部は前記表面弾性波共振子に電気的に接続されたアンテナを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の表面弾性波共振子型振動センサ。
【請求項5】
前記アンテナは前記両持ち梁構造体または前記ダイアフラム型構造体に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の表面弾性波共振子型振動センサ。
【請求項6】
前記アンテナに電磁波を放射する機能と該電磁波が前記アンテナより反射されてなる反射波を受信する機能とを有する質問器を備え、前記反射波の周波数特性の変化を検出することにより前記表面弾性波共振子のインピーダンスの変化を検出することを特徴とする請求項4または5に記載の表面弾性波共振子型振動センサ。
【請求項7】
前記両持ち梁構造体または前記ダイアフラム型構造体の内部に電池が収納されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の表面弾性波共振子型振動センサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−137637(P2011−137637A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−295910(P2009−295910)
【出願日】平成21年12月25日(2009.12.25)
【出願人】(000134257)NECトーキン株式会社 (1,832)
【Fターム(参考)】