説明

被覆パネル

本発明は、かなり硬質で少なくとも一部は再利用された合成プラスチック材料から成り、厚さTを有する一体押出支持板(2)を備える被覆パネル(1、25)であって、該被覆パネルが、平坦で均一な上面(3)、下面(18)、及び一方の側部(4)に雄型外形縁部(6、26、36)の形状で、反対の側部(5)に雌型外形縁部(7、27、37)の形状の一対の相補的な外形縁部を備える一対の対向する側部(4、5;34、35)を有し、被覆パネル(1、25)の雄型外形縁部(6、26、36)が、同等の隣接する被覆パネル(8、28)の雌型縁部(7、27、37)に、上面に対して垂直に走る方向Dに従って、クランプ又は固定方式で結合できる被覆パネルにおいて、押出方向に従って走る複数のストリップ状陥凹部(19)が下面(18)に備えられ、複数の支持ストリップ(20)が陥凹部(19)と交互に配置されており、支持ストリップ(20)の少なくとも一部(46)が下面に沿って、1.5T<S<10Tである幅Sを有し、該支持ストリップの一部が実質的にパネルの幅Bに渡って平坦に広がっており、これらの陥凹部(19)の平均深さCが0.4T<C<0.7Tであることを特徴とする被覆パネルに関する。また、本発明は合成プラスチック板の押出し方法にも関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被覆パネルに関し、特に、合成プラスチック材料から成る押出支持板を有する、不浸透性の壁被覆パネルに関する。この明細書において、壁被覆パネルという用語は、例えば壁用、床用、天井用、家具表面用の被覆、そして、特に防水床用の浮き被覆に関する。
【背景技術】
【0002】
この型の防水床パネルは、同一出願人によるEP1808546号明細書から周知である。材料、重量及びエネルギー等を節約する為の、ますます厳しくなる環境上の要求又は動機を考慮して、十分な強度及び形状保持力を維持する上に、隣接するパネル又はタイルと十分に強固に結合又は接続する要素をパネル又はタイルの縁部に備える、より細いパネルの必要性が生じている。EP1808546号明細書による、押出パネルの比較的厚いコア層内には、事前に閉鎖空気通路が形成されていた。しかしながら、これらのパネルの重量はかなり重いままであった。
【0003】
したがって、ほぼ15〜20%軽くなるように設計することができるそのようなパネルの必要性が生じていた。それに加えて、パネルに可能な限り再利用材料を使用し、そして、可能な限り効率的にすることの環境上の必要性が増大しており、より重要になっている。しかしながら、合成材料の少なくともかなりの部分に再利用PVC等の再利用合成材料を使用すると、それらの体積中に他の特性が広がる局部的な差異及び不均等な強度を有する板が得られる危険性がある。再利用合成プラスチック材料は、粉末材料、微粉末状粒子、又は、例えば上記粉末材料及び微粉末状粒子、及びそれらから切り出された混合顆粒から成るプレ押出合成ストランドの型とすることができる。しかしながら、出発原料として使用されるこれらの粒子又は再利用合成材料の顆粒でさえ、全てが同一の構成及び性質を備えていない。それらの体積、密度、配合及び事前の使用により、消耗前と消耗後再利用の両方の為に、それらは様々な構成及び形状の多少の充填材を含むことが出来る。さらに、消耗後再利用材料は、異物の存在により、又は例えば経年変化により、余計な変色を含んでいる場合があり、ポリマーの特性が、新しく準備されたポリマーの特性とは微妙に逸脱している。したがって、スクリュープレス内の押出ノズルの上流において熔融して混合する時に、その体積の全体に渡って多少異質の特性を有する熔融部分が得られ、即ち、熔融部分の局部において、例えば粘性又はレオロジーに関して、性質が微妙に逸脱している。このことは、隣接冷却調整区域内を冷却熔融部分が通過する間に、押出ノズルへの供給及び押出ノズル内の通過により、熔融部分における流れ方式の変化及び/又は流速の変動を引き起こす結果となる。
【0004】
このようにして、押出ノズルの通路開口の幅全体に渡って十分で均一な密度の充填材を継続して実現することが困難になり、そして、特に、均一で平坦な上面を有する支持板を生成することが困難になる。本明細書において平坦な表面とは、潜在的な凸凹の(理論上)意図される表面レベルの上又は下への突出が100μmより小であり、好ましくは50μmより小である表面を意味する。しかしながら、そのような平坦に押出された上面を有する支持板を実現することは、その後の防水及び耐磨耗性の被覆の付着、したがって被覆パネルの為にも十分に平坦な上面を保証する為に必要である。さらに、欧州特許明細書第1808546号による、押出支持板の満足できる不浸透性及び他の特性は、これに反して、減少しない。
【0005】
欧州特許明細書第1808546号によると、比較的厚いパネルの対向する側部は、一方はタングの形状であり、他方は溝の形状である相補的な外形縁部を備えている。溝は、上部リップ及び下部リップにより縁取られる。そして、パネルの縁部のタングを隣接するパネルの縁部の相補的な溝内に、パネルの上面にほぼ平行な方向に、挿入する処理により、隣接するパネルの結合又は接合が行われる。パネルが細くなればなるほど、タング及び溝を縁取る複数のリップの厚さも小さくなる。したがって、パネルの厚さは、溝の縁部の間のタングの結合又は接合強度が不十分になる限界以下に減少させることはできない。しかしながら、非常に細いパネル又はタイルの必要性は依然として残っており、欧州特許明細書第1808546号による溝内タング結合の強度の限界では、もはや十分ではなくなっているので、別の結合構造を適用する必要がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明は欧州特許明細書第1808546号から周知の型の改良された不浸透性のパネル、即ち、小さい又は非常に小さい厚さの合成プラスチック材料の押出支持板を有し、その上、支持板及び縁結合も十分に強固である不浸透性のパネルを提供することを目的とするものである。結局、結合には、壁被覆の連続したパネルの間に耐久力のある非常に平坦な変わり目を実現することを目的として、少なくとも上面に対して交差する方向、即ち垂直方向に、十分にクランプ又は固定する必要がある。さらに、より細いパネルを使用する時には、その後それらを組み立てられた、又は設置された壁被覆から外してそれらを交換する必要性、又は壁被覆を取外して壁被覆を別の場所で再利用する必要性が依然として残っている。この目的の為に、本発明は再利用された合成プラスチックを可能な限り、その重量の100%までも、使用することも目的とするが、それでもまだ好ましくは非常に平坦な上面を有する支持板を得ることができる。さらに、好ましくはパネルは高い遮音能力も有する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
現在においては、これらの必要性は、かなり硬質で好ましくは少なくとも部分的に再利用された合成プラスチック材料から成り、平坦な上面及び対向する一対の側部を有する、一体に押出された支持板を有する被覆パネルを提供することにより達成されている。これらの側部は、好ましくは、一方の側部においては雄型外形縁部形状であり、対向する側部においては雌型外形縁部形状である一対の相補的な外形縁部を備える。本発明によると、このパネルの雄型外形縁部は、同じ型の、又は少なくとも同等な互換性のある型の雌型縁部にクランプ又は固定する方法で、好ましくは開放可能なクランプモードで結合されて、隣接する被覆パネルに上面に対して横断方向又は交差する方向Dに従って結合される。
【0008】
可能な限り小さい、上面の重量/mにおいて支持板の最適なレベルの強度及び圧力抵抗を実現する目的で、本発明の重要な特質による、押出方向に従うストリップ状陥凹部の形状の、板の下面上の複数の開放空間を形成することが好ましい。本発明によると、これらの陥凹部は、少なくとも一部が下面において1.5T<S<10Tである幅Sを有する平行な支持ストリップと交互に配置されており、また、開放空間の平均深さCは0.4T<C<0.7Tである。その結果、幅Sを有する該支持ストリップの一部が実質的に平坦に又は対照的に支持板の幅Bに渡って広がっている。
【0009】
本発明によると、支持板は9mm好ましくは7mmの最大厚さTを有し、例えば、Tは約6mm又はT<5mmでもよい。支持板の重量は上面の9000g/mより小であり、好ましくは上面の6000g/mより小である。
【0010】
ここで、「一体」とは、支持板全体が一回の押出工程において形成されることを意味し、例えば硬質の垂直コア部分及び少なくとも1つのより軟質の縁部分又はその逆の、並行して配置されている互いに異なる構成を有する合成材料の、隣接する垂直部分及び水平部分の同時押出をも含んでいる。また、例えば異なる配色の、未使用の樹脂上層を再利用樹脂下層と一緒に水平方向に同時押出することも出来る。
【0011】
ストリップ状陥凹部は、好ましくはパネルの下面において台形の大きな底辺を有する、ほぼ台形状断面を有する。使用される合成プラスチック、例えばPVCは、主に硬質の合成材料であり、少なくとも一部は、例えば少なくとも重量の50%、好ましくは重量の80%以上、さらには重量の90%から100%までが、再利用合成材料から成る。
【0012】
パネルの上面に対して横断する方向Dに従う、同等の隣接パネルの雌型縁部へのクランプ又は固定結合は、相補的な外形縁部へのクランプ結合工程を通して行われる。この結合工程は、例えば、隣接雌型外形縁部の相補的な陥凹部内に横断方向にカチッとはめ込まれる雄型外形縁部に備えられた少なくとも1つのリブの結合から成る。この陥凹部は、好ましくは、その入口開口に向かって閉じている、少なくとも実質的にV字型の断面を有する。このことは、特に溝内への相補的なリブの十分にしっかりしていると同時に開放可能なはめ込みを促進する。要するに、V字型は、この溝を備えるリップの湾曲をより簡単にする一因となることができる。この形状は、後述の溝内の望ましいことがある付加的な集塵室の存在も可能にする。
【0013】
したがって、該リブの少なくとも1つが、この雄型縁部の上部リップの底面と接触することができ、該陥凹部が該雌型外形縁部の下部リップの上面の長さに渡って伸びている。反対に、該リブの少なくとも1つが、この雄型縁部の下部リップの上面に対して接続することができ、該陥凹部が該雌型外形縁部の上部リップの底面の長さに渡って伸びていてもよい。
【0014】
柔軟性を与え、又は、所望のクランプ効果の利益を得る又は促進する為に、該リブの上面に適切な溝を備えることができる。さらに、多少弾性で圧縮性のストリップをリブの上面に付着することもできる。このことは、同時押出の進行中に板自身を押出するのと同時にこのストリップを押出すことにより達成される。ほとんどの場合、被覆パネルの支持板は共通の防水被覆又は箔、例えばHPL箔、CPL箔、リノリト箔その他、により被覆される。さらに、防水被覆又は箔は耐磨耗性の装飾又は非装飾被覆と組み合わせることが出来る。
【0015】
その上、パネルの少なくとも2つの対向する側部の上部縁は、面取りした縁又は傾斜した縁部を備えることができる。パネルはまた多くの場合長方形の上面を有する。本発明による、例えば陥凹部内リブ型の結合を行う、雄型外形縁部及び雌型外形縁部は、パネルの短い側部だけに備えることもできる。しかしながら、これらは同様にパネルの短い側部及び長い側部の両方に備えることができる。また、長い側部に溝内タング結合を適用し、短い側部に沿って陥凹部内リブ結合を適用することもでき、また、その逆にすることもできる。最後に、長い側部及び短い側部の両方に溝内タング結合を適用することもできる。
【0016】
もちろん、本発明は、例えば主として再利用PVCから成る合成プラスチック材料から成り、被覆パネル、同様に、本発明の特性により結合される複数の被覆パネルを含む、全ての種類の壁被覆、特に防水床の浮き被覆に使用される一体の押出支持板にも関する。
【0017】
最後に、本発明は、板又は支持板の押出しを可能にする独特の工程に関し、多少予め混合され可塑化された合成材料が、潜在的に板内に局所的に、充填材、又は補強材、及び/又は発泡剤を含む所望の添加剤を有する。この可塑化された合成材料は、まず適切な孔状押出開口を有する、適切に加熱された押出ノズル又は同時押出ノズルを通って押圧される。したがって、工程は一般的に、適切な孔開口を通る押出しによる合成プラスチック板の製造に関し、該板は、平坦な上面と、押出の方向に従う中間ストリップ状陥凹部と局所的に交互に配置され、傾斜直立側壁を備える突出ストリップから成る浮き彫りを備える下面と、を有する。
【0018】
この適切な押出開口から可塑化された合成混合物が出ていく時に、押出圧力が落ちることにより板の体積が少し拡大する。この新たに押出された板は、次に、上面の局所的な吸引を形成する為に少なくとも上面に対して不完全真空装置を備える制御可能な冷却調整区域を通過する。したがって、この調整区域の入力開口の形状は実質的に適合するように選択されるが、押出孔開口の形状と同一ではない。
【0019】
工程の重要な特性によると、この調整区域における合成板の調整の為の通路空間は下流に進むにつれて徐々に狭くなるように、即ち入力開口から出力開口に向かって円錐状に設計される。板の上面及び突出ストリップの領域における板の下面の間の出力開口の高さは板の厚さTとほぼ等しい。同時に、中間ストリップ状陥凹部の部分における通路空間は、むしろ入力開口から出力開口に向かってほとんど全く、又は全く狭くなっていないので、その領域における出力開口の上面及び下面の間の高さはT−Cよりわずかに大きい。したがって、調整区域を通過することは、滑って通過することで、おそらく板から突出しているストリップの下面に一定の減速を引き起こし、そして、所望のおおよそ一定の厚さTまで、したがって、その冷却による樹脂の縮小の幅を超えて、冷却突出ストリップが徐々に横断方向に細くなることを引き起こす。さらに、特に板の上面に対して、不完全真空装置により実行される吸引作用に加えて、この減速作用はまた、板の平坦で滑らかな上面の実現を可能にすると推定される。
【0020】
調整区域において狭くなる又は細くなる結果として、まだ比較的柔軟な過剰な合成材料が、中間溝又は陥凹部の上部壁内に、突出ストリップの傾斜直立縁部に沿って、突出ストリップから離れるように斜め上方向に押圧される。そのようにして、溝は、溝の上部壁に対して押しのけられたこの合成材料の為の集塵室、緩衝器又は補填室としての機能を果たす。その結果、溝の上部壁は、即ち溝の台形状断面の小さな底辺の領域において、より平坦でなくなりより均一でなくなる。しかしながら、溝は壁被覆の内側にあるので、このことは不便にはならない。したがって、溝の深さCは現実には、溝の上部壁における凸凹の結果として、平均深さになる。対照的に、突出ストリップの厚さTは、互いに連結される全ての板に渡って一定で同じに保たれるべきであり、これらの補填室のおかげで、実際に一定で同じに保たれる。そうでないと、壁被覆の表面は、例えば隣接するパネル縁部において、許されない段差を示してしまう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
添付の図面を参照にしていくつかの実施例により詳細を説明する。追加の特徴及び利点はこの説明により明らかになるだろう。しかしながら、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0022】
押出支持板2を有する非常に細いパネルの為の本発明による好ましい実施例を示す図による被覆パネル1は、合成プラスチック材料から成り、一般的に周知の防水、装飾及び耐磨耗性の保護被覆21を有する。これらのパネルは3〜6mmの全体の厚さTを有することができる。支持板2は平坦で通常長方形又は正方形の上面3を有する。一対の対向する縦の側部4及び5にそれぞれ雄型外形縁部6及び相補的な雌型外形縁部7が、板2の押出しと同時に、又は押出し時に成形されていない板の縁部上にフライス削り工程により後から形成される。必要であれば、押出し時に形成された外形縁部6、7は後から適切なフライス削り工程によりより正確に仕上げることもできる。
【0023】
図面4〜6を参照にしてさらに説明されるように、雄型外形縁部6及び相補的な雌型外形縁部7は、フライス削りにより、それぞれパネルの一対の短い又は横断側部34及び35に形成される。
【0024】
前提とするパネル強度の為の材料の最大の節約を考慮すると、本発明によるパネルの下面18に、適切な寸法を有し、押出方向に沿って走るストリップ状陥凹部19として、開放空間を形成することが重要である。同時に押出しされるパネルの下面の支持ストリップ20は、連続する陥凹部19の間に繰り返し存在する。図1によるこの実施例においては、全ての連続する陥凹部19の幅W及び全ての中間ストリップ20の幅Sは互いに等しい(W=S)。また、本発明によると、この設計においては、0.5T<W<5Tとなるように構成することが好ましいことが見出されている。
【0025】
図2による設計においては、押出方向に平行な側部における溝内タング結合を備え、パネルの下面18に支持ストリップ20、43、46が存在し、その内の一部、即ち約3つ、パネルの側部に近接する一組の支持ストリップ20及び中央支持ストリップ46が相対的に重要な幅Sを有する。したがって、これらはパネルの幅Bに渡って平坦に対照的に広がっている。これらの幅広の支持ストリップの間には、同時に押出しができる追加の溝44を有する同様の支持ストリップ43が存在する。このことがまた、板表面に対して垂直の実質的に同じ圧力抵抗のプラスチック材料を節約する。幅広の中央支持ストリップ46は特に有益である。なぜなら、少なくともその地点においては、溝内タング結合又は陥凹部内リブ結合の為に板の短い又は横断側部に追加の強固な結合要素を設けることを可能にするからである。
【0026】
必要であれば、パネルの下面の縁陥凹部45は他の陥凹部19及び44よりもわずかに深く形成することができる。このことにより外形縁部領域47、48の柔軟性を得ることができる。必要であれば、これらの縁部領域47、48は、同時押出しにより同時に形成することができ、中間中央パネル領域に比べて異なる構成を有することができる。そのようにして、これらの縁部領域はより固くすることができ、又は、例えば補強粒子を備えることができる。同時押出しによる、幅Sを有する中央支持ストリップ46もまた、より固くより強固な合成材料から成る。その結果、この中央支持ストリップ46は、パネルの(短い)横断縁部34上に追加の強固固定又はクランプ領域を備えることができる。また、同時押出しにより、複数の支持ストリップ20、43、46の基部49だけをより柔軟な合成材料を材料として構成することもできる。特に、連続する幅広の支持ストリップ20、46、20の間の領域又は区域50は、例えば、のこ屑又は白亜等の充填材で満たされたプラスチック又は発泡性プラスチックのような、より柔軟な合成材料から成ることができる。
【0027】
隣接するパネル8、28へのパネル1、25の結合領域における、隣接する上部縁38と段差の無い、滑らかな変わり目を確保する目的の為に、本発明により、隣接するパネルの上面21に対して横断方向Dにおける耐久力のあるクランプ又は固定結合を保証することが重要である。このことは、図2又は8に図示される溝内タング結合を適用することにより可能になるが、図3又は4に図示される隣接する雌型外形縁部7、37の相補的な陥凹部10内に雄型外形縁部6、36のリブ9を横断方向にカチッと結合することによっても可能になる。この目的の為に、陥凹部10は多少V字型の断面を有することができる。この場合、リブ9は、陥凹部10の多少凹型側壁に対してクランプ結合する凸型に湾曲した側壁を備える調整された形状を有する。一方で図3及び4による結合、及び他方で図8による結合は、結合されたパネルが横方向に滑って離れることを防止する為に、結合したパネルの上面3、21に平行な方向に対するクランプ又は固定を同時に引き起こす。この横方向のクランプは、結合したパネルの隣接上部縁38における遊びの無い又は遊びのあるクランプ又は固定として設計することができる。
【0028】
例えば浮き床パネルの為の図3及び図8〜10による実施例は、結合時に上部縁38の間に特に有益な狭いV字溝40を示している。V字溝の先端は支持板2の表面3の下にまで達しており、硬質被覆21の対向する縁部が互いに接触することを防止することを目的としている。実際に、プラスチック床パネルは一般的に比較的柔軟な下張り床シート上に配置される。また、例えば床パネル上を歩いている時に、そのような床パネルの2つの隣接縁部38の1つに重量をかけなければならない場合、該縁部は隣接する縁部と比較して垂直方向に押し下げられることになる。2つの隣接縁部38が接触している場合、隣接縁部は互いに対して垂直にこすられて削られることにより、許されない程度に損傷してしまう。しかし、形成されたV字溝がこの欠点を体系的に回避してくれる。
【0029】
図3による設計においては、リブ9は雄型外形縁部6の上部リップ11の下面に接触し、一方、陥凹部10は雌型外形縁部の下部リップ12の上面の長さに渡って伸びている。他方、図4による設計においては、リブ9は雄型縁部6の下部リップ13の上面に接触しており、一方、陥凹部10は雌型外形縁部7の上部リップ14の下面に伸びている。
【0030】
支持板2の中央本体からの該リップの突出長さEは、通常E<7Tである。雌型外形縁部の突出リップの最も細い領域の厚さF又はGは、好ましくは0.25T〜0.30Tの間であり、一方、雄型外形縁部の突出リップの最も細い領域の厚さM又はNは、好ましくは0.35T〜0.45Tの間である。さらに、リブ9の最大厚さPはリブが収容される陥凹部10の深さRよりも小さく、0.30T<P<0.35Tである。この方法により、図3の設計において、例えばパネルをのこぎりで切ったりパネル縁部をフライス削りしたりした後に縁部結合領域において残存している、残されたパネル材料を保管する為の追加の集塵室としての役目を果たすリブ9の上面15の下の小さな隙間又は遊びを備えることができる。反対に、P>Rを選択することもできる。この場合、陥凹部10の下面上に上面15が置かれて、上部リップ11の下面と下部リップ12の上面の間に小さな隙間が存在する。
【0031】
また、リブ9の上面15に多少弾性で圧縮性のストリップ17を取付けることも望ましい。このことにより、不浸透性が得られる。また、このことは、例えば本発明による床被覆上を歩いている時に、不均一に分布された(方向Dによる)横断負荷に定期的にさらされる時に、被覆内でキーキー又はギシギシいう音を緩和することを可能にする。ストリップ17は同時押出しにより取付けることができる。
【0032】
図5には、フライス削りにより形成された、パネルの対向する側部34及び35のそれぞれの雄型36及び雌型37の、2つの横断外形縁部が図示されている。パネルの下面18の陥凹部19の深さCを雌型外形縁部37の下部リップの最も細い領域の厚さFよりも大きくすることを選択できる。このことは、図7において明確に図示されているような開口39を結果としてもたらす。これらの開口39は、対向する側部34、35における隣接するパネルのクランプ結合によるパネル塵の為の排出領域として有益である。さらに、このことは、縁部37において下部リップを外側に湾曲することを少し簡単にすることができる。次に、このことは、必要であれば結合特性にとっても有益である。陥凹部19の深さCが下部リップ12及び上部リップ14の最も細い領域の厚さF及びGよりも小さい時、リブ9は継続するさおとなり、図6に示されるような連続する直列のブロックにはならない。この場合、下部リップ12及び上部リップ14には開口39も存在しない。
【0033】
図5には、雄型側部縁36上の上部リップの下面上のリブ9が図示されており、該リブ9は下側に溝16を備えている。この溝がリブ9を陥凹部10内にカチッとはめ込むこと及びリブ9を陥凹部10からカチッと外すことを実質的に改善することができる。その結果、特に全てのパネルの縁部が図1、3及び5等に図示される外形を有する時に、例えばパネルを取り替える為に、パネルは壁からより簡単に取外すことができる。実際に、パネルの上面に対して横断方向Dにカチッとはめ込む及びカチッと取外すことができる。
【0034】
図8には、隣接する2つの被覆パネル25、28のこれらの側部縁26、27への溝内タング結合の適用を概略的に図示しており、該側部縁はパネルの支持板の押出方向に対して平行に伸びている。当然、ここでもまた、支持板の上面3に対して横断方向Dにおいてクランプされる。次に、溝内タング結合は押出方向に対して垂直に伸びている支持板の縁部にも適用される。同様に、例えば図5〜7に図示される陥凹部10内にリブ9を有する横断縁部にもクランプ結合が適用される。当然、陥凹部10内にリブ9を有するクランプ結合は、押出方向に対して平行に伸びているパネルの縁部と押出方向に対して横方向に伸びているパネルの縁部の両方にも適用される。最後に、横断縁部には溝内タング結合を適用し、押出方向の縁部には陥凹部内リブ結合を適用することもできる。
【0035】
図9による雌型外形縁部の陥凹部10は、例えば図3又は5の陥凹部に比べて、その下側がより明確でないV字型を有する。しかしながら、その入り口41近くにおいて陥凹部は基本的にV字型の断面を有する。しかしながら、陥凹部10の下側における曲線42の賢明な選択により、下部リップの外側に湾曲する能力と比較した下部リップ12の強度及びクランプ力のバランスを効果的に調整することができる。必要であれば、リブの上面15の形状をこれに適切に適合するようにすることもできる。
【0036】
図10には、2つの相補的な陥凹部10内に2つのリブ9を有する型の結合が図示されている。したがって、この実施例においては4つのクランプ面を含み、それによりクランプ力又は固定をかなり増大させることができる。このことは、特に細いパネルにとって非常に有益である。ここで、2つのリブ9は同じ方向性を有する。しかしながら、図11においては、リブ9aの方向性がリブ9bの方向性と反対である結合が図示されている。雄型結合部分の為の板の縁部の近くにおいて、リブ9aの方向性を逆にしてリブ9bの方向性と同じように上向きとすることもできることは明らかである。また、上向きのリブ9aと下向きのリブ9bを組み合わせるようにすることもできる。
【0037】
押出方向と平行な、支持板の対向する側部には、相補的な雄型及び雌型外形縁部が残りの支持板と共に押出されるか、又は一緒には押出されないことができる。該縁部が同時には押出されない場合、後でフライス削り工程により全てが形成される必要がある。該縁部が一定の寸法を有するように満足に押出される場合、その後のフライス削り工程は不必要になる。このことは、特に隙間又は遊びを有する固定が可能な場合に容認できる。また、相補的な外形縁部の前駆体を同時に押出すこともできる。
【0038】
図12は、陥凹部10内にリブ9を有する結合の為の一組の先行外形9、51;10、51の押出しの概略図である。これらの先行外形が、押出しの間、雄型縁部11の輪郭が余分51な合成材料により取り囲まれ、その後、リブ9の所望の外側縁部寸法に正確にフライス削りされることが重要である。余分51な合成材料は雌型外形縁部の陥凹部10の内部空間内にも残っており、この陥凹部の正確な寸法と形状を得る為に適切なフライス削り工程が行われる。フライス削りされる合成材料の余分51は図12に図示されるような同心形状を有している必要は無い。この余分は、押出しの際に実際に実現可能な許容差を考慮に入れて、一定の外形輪郭に対して使用されるフライス削り装置の最適位置に関して、完全に異なるより広範な形状を有することができる。外形縁部を形成する為に、押出し及び/又はフライス削りのどちらの工程をとろうとも、どちらの場合においてもフライス削りされた合成材料は収集され、再利用の為の基材として回復されるから、合成材料は失われない。したがって、本発明によると、原則的に使用できない廃棄物を発生しない。
【0039】
幅Bの隣接する長方形のパネル1、8を有する図13による壁被覆区域は、パネルの短い側部24の突出する雌型外形縁部35の上面図を図示している。点線で図示される雄型外形縁部6は、押出方向に続くパネルの縁部23近くのパネル表面の下側に沿って突出する。対向する平行な雌型外形縁部7はそれぞれのパネルの反対側に見られる。被覆を浮き床被覆として使用する場合、床被覆は、例えば発泡材料から成る下張り床又は柔軟なシート上に一般的に配置される。明らかにこの下張り床上の陥凹部19の中空開放残存空間が、床被覆の優れた音減衰特性を保証する。本発明による床被覆又は壁被覆の音減衰特性は、欧州特許明細書第1808546号による床被覆よりも優れていることが騒音試験により確認されている。これらの陥凹部はまた、例えば湿気が隣接する縁部38の間を通って、特に図7に示すパネルの横断縁部の開口39を通って、下張り床まで浸透した時に、通気して乾燥させる為の換気通路としての役目も果たす。
【0040】
図14及び15には、調整区域及び押出ヘッドのノズル開口の明確な形状が図示されている。図14には、押出ヘッド57の出口開口の断面図が示されている。押出ヘッド57は上部金型部分58及び下部金型部分59を有する。その間の横断面60には押出ヘッドから出てくる押出された板が図示されている。
【0041】
合成プラスチック板の連続した製造ラインにおいて、調整区域の金型54の入口開口62は押出ノズル57の出口開口のすぐ下流にある。図15aに図示されるこの金型54も同様に上部金型部分55及び下部金型部分56を有する。図示されていないが、少なくとも上部金型部分55の内部は、その本体を通って冷却流体を循環させることにより冷却される。さらに、上部金型部分55における空気吸入回路が、調整区域及び冷却区域において、冷却された上部金型部分55に対して、前進する押出プラスチック板2の上部平面3を密接に接触させることを実現して維持する為の所望の大気中より低い圧力を生成する。
【0042】
図15aに図示される調整金型54の入口開口62における傾斜直立縁部53は、図14に図示される押出ノズル57の出口における傾斜直立縁部61よりも小さい勾配を有する。さらに、図14に図示される陥凹部19上の新しく押出されたプラスチック板60の厚さ63は、好ましくは、図15aに図示される調整区域の入口54の対応する開口幅64よりも少し小さい。これらの寸法により、まだ完全には凝固していない支持ストリップ20から、図15bに図示する中間陥凹部19の領域における緩衝器、補填室又は集塵室68に向かうプラスチック材料の調整区域における流れを促進することができる。
【0043】
図14に図示する押出ノズルの出口における支持ストリップ20の厚さ65は、実質的に図15aに図示する調整区域に入る支持ストリップの厚さ66と等しい。同時に、図15bに図示される調整区域の出口における傾斜直立縁部53の勾配は、図15aに図示される調整区域の入口側における勾配よりも小さくなっている。このことはさらに、図15aに図示されるより大きな厚さ62から図15bに図示されるより小さい厚さ67にゆっくりと横断方向に細くなっている又は狭くなっている支持ストリップ20から上方に押しのけられる余分な量の樹脂が容易に流れることを促進する。実際に、余分な樹脂の流れは中間陥凹部19に向かって上方に押しのけられ、したがって、補填室68に向かう。
【0044】
本発明の特定工程に関して上述したように、陥凹部19は調整中に、これらの陥凹部19の図2に図示される上部壁52において突出する支持ストリップ20、43、46から傾斜直立縁部53に沿って、上方に押しのけられた残りの合成材料の為の集塵室68としての役目を果たす。その結果、これらの陥凹部19の最終的な深さCは、押出ノズルの直後の深さよりも平均してわずかに低くなり、又は小さくなり、また、これらの陥凹部の上部壁52は一般的に板の上面、又は支持ストリップ20、43、46の下面18に比べてより平坦ではない。このことは、各種の汚染物及び粉塵を含んでいる可能性がある再利用プラスチック材料を使用する本発明による重要な実施例にとって特に有益である。これらの粒子は、調整区域において、補填室68に向かって、例えば陥凹部19の少し平坦でない上面52に多少押しのけられるからである。
【0045】
したがって、本発明はまた、例えば主に硬質な材料から成り、少なくとも一部は再利用プラスチック樹脂を含む合成プラスチック材料から成り、厚さTを有する一体押出支持板2を備える被覆パネル1、25にも関し、該被覆パネルが、平坦な上面3、下面18、及び一方に雄型外形縁部6、26、36そして他方に雌型外形縁部7、27、37の形状の一対の相補的な外形縁部を備える一対の対向する側部4、5;29、32;34、35を有し、被覆パネル1、25の雄型外形縁部6、26、36が、同等の隣接する被覆パネル8、28の雌型縁部7、27、37にクランプ又は固定方式で結合でき、該被覆パネルが、下面18に押出方向に続くストリップ状陥凹部19を有し、該陥凹部と交互に複数の支持ストリップ20が配置されており、これらの陥凹部19の上部壁52が通常は支持板2の上面3よりも平坦ではない。
【0046】
これらの被覆パネルにおいては、これらの支持ストリップ20の少なくとも一部46が好ましくは下面に沿って、1.5T<S<10Tである幅Sを有し、該一部がパネルの幅Bに渡って実質的に平坦に広がっており、これらの陥凹部19の平均深さCが0.4T<C<0.7Tである。
【0047】
調整区域から出る際に、調整された板は好ましくは排水管内を水平に通過して冷却され、同時に進行方向に沿って、好ましくは排水管への入口近くで少なくとも1つの湾曲する工程にさらされる。その後、板は、排水管上に横断して配置され、溝内の水平軌道のわずかに上に取付けられているガイド部材上で、排水管を通過する平坦な軌道からそらされる。これにより、おそらく少なくとも板の平坦な上面において張力を引き起こし、完全に冷却された後に板の長さに渡ってわずかに上方に凸型に湾曲する傾向を与える。
【0048】
連続して板の上面3に防水及び多くの場合耐磨耗性の被覆箔21を加熱貼り付けする時に、被覆された板が再び冷却されて被覆箔が再び縮むにつれて、この凸型湾曲曲線の少なくとも一部が相殺される。しかしながら、被覆されて再び冷却されたパネルを、ユニットの長さを正確にする為に、後でのこぎりで横断方向に切った時に、凸型曲線は少なくとも部分的に元に戻る傾向にある。このことは、その後壁被覆表面にパネルを満足に結合する為の非常に有益な基礎となる。最後に、前記のこぎりで切られたパネルの周囲に沿って、特にのこぎりで切られた横断側部又は端34及び35にフライス削り工程により、適切な外形縁部が形成される。
【0049】
もちろん、PVCの他にも無数の他の押出可能な合成プラスチック材料が存在し、例えばポリオレフィン、ポリスチレン、ポリエステル、ポリアミド、アクリルポリマー、ビニール及びビニリデン樹脂、ポリ酢酸ビニール及び多種のコポリマー等の、再利用され、又は再利用されず、又は新しいポリマーと混合され、又は相互に混合される支持板の原材料として適切な合成が存在する。帯電防止化合物及びセルロース粉末を合成材料に添加することもできる。請求項3〜10及び12〜21に記載のパネルの特性と、請求項22による特徴の組み合わせもまた本発明に属することは明らかである。
【0050】
図2及び8においては、溝内タング設計が図示され、他の図面においては、パネルの縁部の陥凹部内リブ設計が両方の型のカチッとはめ込む結合と共に図示されている。しかしながら、本発明は他の外形縁部及び該縁部のカチッとはめ込む結合ではない結合、例えば旋回運動による結合等、を含むものであり、隙間又は遊びがあろうと無かろうと、パネル又は板の上面3に対して横断方向に走る方向Dに沿ったクランプ又は固定結合を可能にする。支持板2を押出してから逆さにして、即ち平坦な表面3を板の下側にして支持ストリップ20を板の上側にして、調整区域を通過させることもできる。これらの変形及び当業者には明らかな他の変形は本発明に属するものであり、又は本発明の一部を構成するものである。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明による被覆パネルの概略図である。
【図2】パネルの下面におけるストリップ状溝の交互に連続する構成を含む、本発明による他のパネルの断面図である。
【図3】相補的な溝内にはめ込まれたリブを有する連続した外形縁部のクランプ結合の設計を示す図である。
【図4】同様の結合の可能性を示す図である。
【図5】パネルの下面のストリップ状陥凹部の領域における押出方向のパネルの断面図である。
【図6】雄型外形縁部の概略斜視図である。
【図7】相補的な雌型外形縁部の概略斜視図である。
【図8】パネルの側縁のタング/溝結合の断面図である。
【図9】雄型縁部の調整された挿入リブを有する雌型外形縁部の代替陥凹部の断面図である。
【図10】2つの陥凹部内に2つのリブを有する結合の設計を示す図である。
【図11】2つの陥凹部内に2つのリブを有する結合の設計を示す図である。
【図12】フライス削り工程による追加仕上げを意図する押出しの形態を示す図である。
【図13】複数の結合されたパネルを有する壁被覆の部分を示す図である。
【図14】押出ノズルの出口側の前面図に関し、押出支持板の断面を示す図である。
【図15a】調整区域の入口端におけるノズル開口を示す図である。
【図15b】調整区域の出口又は出口端におけるノズル開口を示す図であり、調整区域から出る調整された支持板の断面図である。
【符号の説明】
【0052】
1 被覆パネル
2 支持板
3 上面
4 側部
5 側部
6 雄型外形縁部
7 雌型外形縁部
8 隣接する被覆パネル
9 リブ
10 陥凹部
11 上部リップ
12 下部リップ
13 下部リップ
14 上部リップ
15 9の上面
16 9の溝
17 9のストリップ
18 下面
19 18の陥凹部、開放空間
20 支持ストリップ
21 防水被覆、被覆箔
22 傾斜側部
23 側部
24 側部
25 被覆パネル
26 雄型外形縁部
27 雌型外形縁部
28 隣接する被覆パネル
29 タング
30 溝
31 上部リップ
32 下部リップ
34 側部
35 側部
36 雄型外形縁部
37 雌型外形縁部
38 上部縁、縁部
39 37の開口
40 V字溝
41 10の入口、開口
42 10の曲線
43 支持ストリップ
44 18の陥凹部
45 18の陥凹部
46 支持ストリップ
47 外形縁部領域
48 外形縁部領域
49 基部
50 支持ストリップの間の領域
51 先行外形の余分
52 10の上部壁
53 54の傾斜直立縁部
54 金型
55 54の上部金型部分
56 54の下部金型部分
57 押出ノズル
58 57の上部金型部分
59 57の下部金型部分
60 プラスチック板
61 57の傾斜直立縁部
62 54の入口開口
63 60の厚さ
64 54の開口幅
65 支持ストリップの厚さ
66 支持ストリップの厚さ
67 支持ストリップの小さい厚さ
68 集塵室、補填室
B 1の幅
C 19の深さ
D 横断方向
E リップの突出長さ
F 雌型外形縁部の突出リップの最も細い領域の厚さ
G 雌型外形縁部の突出リップの最も細い領域の厚さ
M 雄型外形縁部の突出リップの最も細い領域の厚さ
N 雄型外形縁部の突出リップの最も細い領域の厚さ
P 9の最大厚さ
R 10の深さ
S 支持ストリップの幅
T 2の最大厚さ
W 19の幅

【特許請求の範囲】
【請求項1】
かなり硬質で少なくとも一部は再利用された合成プラスチック材料から成り、厚さTを有する一体押出支持板(2)を備える被覆パネル(1、25)であって、該被覆パネルが、平坦で均一な上面(3)、下面(18)、及び一方の側部(4)に雄型外形縁部(6、26、36)の形状で、反対の側部(5)に雌型外形縁部(7、27、37)の形状の一対の相補的な外形縁部を備える一対の対向する側部(4、5;34、35)を有し、被覆パネル(1、25)の雄型外形縁部(6、26、36)が、同等の隣接する被覆パネル(8、28)の雌型縁部(7、27、37)に、上面に対して垂直に走る方向Dに従って、クランプ又は固定方式で結合できる被覆パネルにおいて、押出方向に従って走る複数のストリップ状陥凹部(19)が下面(18)に備えられ、複数の支持ストリップ(20)が陥凹部(19)と交互に配置されており、支持ストリップ(20)の少なくとも一部(46)が下面に沿って、1.5T<S<10Tである幅Sを有し、該支持ストリップの一部が実質的にパネルの幅Bに渡って平坦に広がっており、これらの陥凹部(19)の平均深さCが0.4T<C<0.7Tであることを特徴とする被覆パネル。
【請求項2】
支持板(2)の最大厚さTが9mmであり、好ましくは厚さTが6mm又は5mmよりも小であることを特徴とする請求項1に記載の被覆パネル。
【請求項3】
支持板(2)の重量が9000g/mより小であり、好ましくは6000g/mより小であることを特徴とする請求項1又は2に記載の被覆パネル。
【請求項4】
開放空間(19)が実質的に下面(18)に大きな底辺を有する台形状断面を有することを特徴とする請求項1に記載の被覆パネル。
【請求項5】
同等の隣接するパネル(8)の雌型縁部(7)へのクランプ結合が、陥凹部(10)が少なくとも開口(41)の近くにおいてV字型断面を有する隣接する雌型外形縁部(7)内に雄型外形縁部(6)の少なくとも1つのリブ(9)を横断方向にカチッとはめ込む結合の形式の、相補的な外形縁部(4、5)のクランプ結合工程により行われることを特徴とする請求項1に記載の被覆パネル。
【請求項6】
雄型縁部(6)の上部リップ(11)の下面に1つ又は複数のリブ(9)が面しており、雌型外形縁部(7)の下部リップ(12)の上面に沿って陥凹部(10)が伸びていることを特徴とする請求項5に記載の被覆パネル。
【請求項7】
雄型縁部(6)の下部リップ(13)の上面に1つ又は複数のリブ(9)が面しており、雌型外形縁部(7)の上部リップ(14)の下面に沿って陥凹部(10)が伸びていることを特徴とする請求項5に記載の被覆パネル。
【請求項8】
リブ(9a、9b)が結合において反対方向に向いていることを特徴とする請求項5に記載の被覆パネル。
【請求項9】
リブ(9)の上面(15)に溝(16)が存在することを特徴とする請求項5に記載の被覆パネル。
【請求項10】
リブ(9)の上面(15)に弾性で圧縮性のストリップ(17)が付着されることを特徴とする請求項5に記載の被覆パネル。
【請求項11】
合成プラスチック材料が重量の50%から重量の100%まで再利用されたPVCから成ることを特徴とする請求項1に記載の被覆パネル。
【請求項12】
かなり硬質で少なくとも一部は再利用された合成プラスチック材料から成り、厚さTを有する一体押出支持板(2)を備える被覆パネル(1、25)であって、該被覆パネルが、平坦で均一な上面(3)、下面(18)、及び一方の側部(4)に雄型外形縁部(6、26、36)の形状で、反対の側部(5)に雌型外形縁部(7、27、37)の形状の一対の相補的な外形縁部を備える一対の対向する側部(4、5;29、32;34、35)を有し、被覆パネル(1、25)の雄型外形縁部(6、26、36)が、同等の隣接する被覆パネル(8、28)の雌型縁部(7、27、37)にクランプ又は固定方式で結合できる被覆パネルにおいて、押出方向に従って走る複数のストリップ状陥凹部(19)が下面(18)に備えられ、複数の支持ストリップ(20)が陥凹部(19)と交互に配置されており、陥凹部(19)の上部壁(52)が通常は支持板(2)の上面(3)よりも平坦ではないことを特徴とする被覆パネル。
【請求項13】
同等の隣接するパネル(28)の縁部(27)のクランプ結合が、パネル(25)の雄型外形縁部(26)のタング(29)が、隣接するパネル(28)の溝(30)内に、該溝(30)が接する上部リップ(31)及び下部リップ(32)の間に、はめ込まれる形状の相補的な外形縁部(4、5)への、出来る限り遊びの無い、クランプ又は固定結合工程により行われることを特徴とする請求項1又は12に記載の被覆パネル。
【請求項14】
結合時に隣接する2つのパネル縁部(38)の間にV字溝(40)が存在し、支持板(2)の上面(3)のすぐ下まで先端が達していることを特徴とする請求項1又は12に記載の被覆パネル。
【請求項15】
陥凹部(19)の上部壁(52)が通常は支持板の下面(18)よりも平坦ではないことを特徴とする請求項1に記載の被覆パネル。
【請求項16】
支持板が防水被覆(21)、特に装飾被覆により覆われていることを特徴とする請求項1又は12に記載の被覆パネル。
【請求項17】
少なくとも2つの対向する側部(4、5)の上部縁が傾斜側部(22)により適合されることを特徴とする請求項1又は12に記載の被覆パネル。
【請求項18】
長方形の上面(3)を有することを特徴とする請求項1又は12に記載の被覆パネル。
【請求項19】
雄型外形縁部(6又は26)及び雌型外形縁部(7又は27)を、パネルの短い側部(24)及び長い側部(23)の両方に形成することができることを特徴とする請求項1又は12に記載の被覆パネル。
【請求項20】
請求項1〜19のいずれか1つに記載の被覆パネル(1、25)に使用される支持板(2)。
【請求項21】
請求項1〜19のいずれか1つに記載の互いに結合された複数の被覆パネル(1、8;25、28)から成る、特に防水床の為の浮き被覆である壁被覆(33)。
【請求項22】
合成プラスチック材料から成る一体押出支持板(2)を備える被覆パネル(1、25)であって、該被覆パネルが、平坦な上面(3)、下面(18)、及び一方の側部(4)に雄型外形縁部(6、26)の形状で、反対の側部(5)に雌型外形縁部(7、27)の形状の一対の相補的な外形縁部により適合する一対の対向する側部(4、5)を有し、被覆パネル(1、25)の雄型外形縁部(6、26)が、同等の隣接する被覆パネル(8、28)の雌型縁部(7、27)に、上面に対して垂直に走る方向Dに従って、クランプ又は固定方式で結合できる被覆パネルにおいて、被覆パネル(1、25;8、28)の最大厚さTが7mm、好ましくは6mmであり、該被覆パネルが、下面(18)に向かって下がっており押出方向に従うストリップ状陥凹部(19)を有し、複数の支持ストリップ(20)が陥凹部(19)と交互に配置されており、支持ストリップ(20)の少なくとも一部(46)が下面に沿って、1.5T<S<10Tである幅Sを有し、該支持ストリップの一部が実質的にパネルの幅Bに渡って平坦に広がっており、これらの陥凹部(19)の平均深さCが0.4T<C<0.7Tであることを特徴とする被覆パネル。
【請求項23】
例えば主に硬質で少なくとも一部は再利用されたプラスチック樹脂である、合成プラスチック材料から成り、厚さTを有する一体押出支持板(2)を備える被覆パネル(1、25)であって、該被覆パネルが、平坦な上面(3)、下面(18)、及び一方の側部(4)に雄型外形縁部(6、26、36)の形状で、反対の側部(5)に雌型外形縁部(7、27、37)の形状の一対の相補的な外形縁部を備える一対の対向する側部(4、5;29、32;34、35)を有し、被覆パネル(1、25)の雄型外形縁部(6、26、36)が、同等の隣接する被覆パネル(8、28)の雌型縁部(7、27、37)にクランプ又は固定方式で結合できる被覆パネルにおいて、押出方向に従って走る複数のストリップ状陥凹部(19)が下面(18)に備えられ、複数の支持ストリップ(20)が陥凹部(19)と交互に配置されており、陥凹部(19)の上部壁(52)が通常は支持板(2)の上面(3)よりも平坦ではないことを特徴とする被覆パネル。
【請求項24】
支持ストリップ(20)の少なくとも一部(46)が下面(18)に沿って、1.5T<S<10Tである幅Sを有し、該支持ストリップの一部が実質的にパネルの幅Bに渡って平坦に広がっており、これらの陥凹部(19)の平均深さCが0.4T<C<0.7Tであることを特徴とする請求項12又は23に記載の被覆パネル。
【請求項25】
同等の隣接するパネル(8)の雌型縁部(7)へのクランプ結合が、陥凹部(10)が少なくとも入口開口の近くにおいてV字型断面を有する隣接する雌型外形縁部(7)内に雄型外形縁部(6)の少なくとも1つのリブ(9)を横断方向にカチッとはめ込む結合の形式の、相補的な外形縁部(4、5)へのクランプ結合工程により行われることを特徴とする請求項23又は24に記載の被覆パネル。
【請求項26】
同等の隣接するパネル(28)の縁部(27)へのクランプ結合が、パネル(25)の雄型外形縁部(26)のタング(29)が、隣接するパネル(28)の溝(30)内に、該溝(30)が接する上部リップ(31)及び下部リップ(32)の間に、はめ込まれる形状の相補的な外形縁部(4、5)への、遊びの無い又は遊びのある、クランプ又は固定結合工程により行われることを特徴とする請求項23又は24に記載の被覆パネル。
【請求項27】
平坦な上面(3)及び下面(18)を有する合成プラスチック板(2)の押出し方法であって、該下面(18)が、平行して走る中間ストリップ状陥凹部(19)と交互に配置される、押出方向に従う傾斜直立縁部(53)を備える突出ストリップ(20、43、46)の外形を有する方法において、新しく押出された板が、少なくとも上面(3)に対して不完全真空装置を取付けられる制御冷却を含む調整区域を通過して進み、この調整区域で調整される板(2)の為の通路空間が入口開口(62)から出口開口まで下流に向かって徐々に狭くなっており、該通路空間が、出口開口上の板の突出ストリップの地点において、板(2)の厚さT(67)と大体等しい上面(3)と下面(18)の間の高さを有し、該通路空間が、中間陥凹部(19)の地点において、入口開口(64)から出口開口までほとんど狭くなっていないか全く狭くなっておらず、それにより、補填室(68)の存在により、その領域における上面(3)と出口開口の底辺の間の高さはT−Cよりもわずかに大きくなることを特徴とする方法。
【請求項28】
調整された板が排水管を通過して冷却され、同時に、その進行方向に沿って少なくとも1つの湾曲工程にさらされることを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項29】
加熱された被覆(21)を合成プラスチック板の上面(3)に付着することを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項30】
板が適切な長さのパネルにのこぎりで切られ、側部の外形縁部(6)及び(7)に適切なフライス削り工程が実行されることを特徴とする請求項29に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15a】
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【図15b】
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【公表番号】特表2012−513548(P2012−513548A)
【公表日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−541195(P2011−541195)
【出願日】平成21年12月15日(2009.12.15)
【国際出願番号】PCT/EP2009/008984
【国際公開番号】WO2010/072357
【国際公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【出願人】(511151019)パルコリス エヌ.ヴィ. (1)
【Fターム(参考)】