説明

製品配送の無線周波数識別方法及びシステム

【課題】貯蔵庫の温度が開けるのに適切でないとき貯蔵庫へのアクセスを適切に防止する。
【解決手段】検出手段が、RFIDを用いて、RFIDタグを有する対象物の貯蔵庫からの取り出しを検出する。温度検出ユニットが、貯蔵庫内の温度を決定する。制御ユニットが、ユーザが前記貯蔵庫にアクセスするのを、温度検出ユニットにより決定された温度に従って防止する。更に、アクセス制御ユニットが、RFID装置を含む検出ユニットを備え、検出ユニットによる検出に従って貯蔵庫へのアクセスを制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製品を顧客に配送する方法及びシステムに関する。より詳細には、本発明は、無線周波数タグを用いて製品の使用を追跡し、且つ情報を中央コンピュータに与えて、製品の自働化された在庫補充、在庫目録、追跡又は再発注を可能にする方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット、EDI及び類似のシステムは、ビジネス及び通常の顧客が商品を発注するのを可能にする。しかしながら、それらの商品の配送は、依然、物理的世界に基づく配送システムに依存している。商品をコンピュータからポンと出させる、又はそれらを「運搬装置」又はある他の装置を通して受け取るのを可能にする科学的フィクションのアイデアは、まだ実現してなく、多分、多くの年月にわたり実現しないであろう。現在、顧客は、商品を様々な夜通しの配送サービスを通して発送してもらっている。現在の配送技術の一欠点は、それが主に用紙ベースであることである。発注が紙で行われ、そして配送には、請求書の発送、受け取り、及び他の文書事務が含まれ、それは、処理するのにコストが高くつき、且つ多くの人々に面倒なものである。用紙ベースでない技術を用いてさえ、商品の発注及び受け取りは、多くのステップを必要とする。例えば、代表的なインターネットの発注に対して、顧客は、該当するウェブ・サイトを見て、アイコンをクリックすることによるようにして項目を選択し、電子的発注用紙に記入し、製品が配送されるのを待たねばならない。用紙ベース又は電子的技術を用いることとは無関係なく、現在の配送方法は、通常、顧客又はその代理人が物理的場所に存在して、発注し配達された製品を受け取ることを要求する。更に、配送は、通常、積み荷ホーム又は類似の場所に引き渡される。これは、商品を最初の配送点からそれが実際に必要である場所まで配送するための幾つかの内部配送システムを必要とする。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って、顧客が用紙又はコンピュータの発注を必要とすることなしに商品を使用するであろう場所に非常に近い位置で顧客が商品の配送を経験するように商品の配送システムを改善する必要性が存在する。既存のシステムよりユーザの介在及びデータ入力を少ししか要求しない配送システムに対する必要性がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、必要なことはユーザが関心の製品を見つけるだけで、その製品を取得するシステム及び方法を提供する。大部分のインターネット・ベースのシステム及び方法と比べて、本発明は「クリックレス」である。換言すると、本発明は、ユーザからの手動入力が殆ど無いかそれを全く要求しない。本発明は、複数の製品を配送するシステムを提供する。各製品は、無線周波数(「RF」)タグを有する。本明細書で用いられるように、無線周波数は、可聴放射と赤外線放射との間に存在する電磁放射を意味する。即ち、本明細書で用いられるように、無線周波数は、電磁スペクトルの可聴周波数部分の周波数と電磁スペクトルの赤外線部分の周波数との間である周波数を有する電磁放射を意味する。各タグは、固有の識別コードを用いて符号化される。一実施形態において、システムは、識別コード付きの無線周波数ユーザ・バッジを所有する個人がアクセスするよう設計されている。代替として、システムは、磁気スワイプ・カード(magentic swipe cards)、パスワード・システム、生物測定装置(例えば、網膜スキャナ、指紋リーダ、音声識別装置等のようなもの)、又は許可された個人にアクセスを制限する他のシステムに依拠することができるであろう。
【0005】
システムは、1つ又はそれより多いキャビネット、冷蔵庫、類似の貯蔵装置(一般的に「マイクロウエアハウス(micro−warehouse)」と呼ばれる。)、又はRFタグを付けられた製品を用いてストックされ且つ個人により前述の機構の1つを通してアクセスされる一層安全にされた室を含む。一実施形態においては、各マイクロウエアハウスは、錠(例えば、電子的に作動する錠のようなもの)を装備し得る扉と、マイクロウエアハウスの上に又はそれに取り付けられたアンテナ又はアンテナ・アレイと、当該錠及びアンテナに結合されたクライアント・コントローラと、発光装置又はディスプレイのような出力装置とを有する。アンテナ又は他の入力装置からの信号を用いて、クライアント・コントローラは、例えば、ユーザ・バッジのコードを読み取ることによるように、マイクロウエアハウスにアクセスする個人の同一性をチェックする。次いで、出力装置は、マイクロウエアハウスにアクセスしようとしている個人が当該装置にアクセスするのを許可されているか否かを示すため作動される。コード又は他の識別子が許可されたユーザの格納されている記録と一致する場合、クライアント・コントローラは、扉を開けて、そしてユーザは、所望の製品をマイクロウエアハウスから取り出し得る。一度ユーザが扉を閉めると、クライアント・コントローラは、マイクロウエアハウスに残っている製品の走査を実行して、製品のそれぞれの識別情報(ID)を決定する。次いで、クライアント・コントローラは、製品のそれぞれの識別情報を含むメッセージ、又は取られた製品に関連した他のメッセージを発生し、そして、そのメッセージをサーバに送る。サーバは、製品及びユーザ情報を自動的に、即ち、ユーザの入力に依拠しないで、追跡する。特に、サーバは、製品の在庫目録、顧客の使用、在庫補充、使用頻度、故障、マイクロウエアハウスの温度、タイミング、及び他の情報を追跡する。サーバはまた、ユーザによりマイクロウエアハウスから取り出される製品の発注を発生する。サーバは、それらの発注を自動的に出すようプログラムされることができ、その結果として、システムは「クリックレス」である。即ち、システムは、顧客が消費した品目を再発注する必要性を排除する。
【0006】
上記で注目した特徴に加えて、システムはまた、マイクロウエアハウスの走査を行うことによりマイクロウエアハウス内の1つ又はそれより多い特定の製品の位置又は存在を突き止め得る。このようにして、システムは、マイクロウエアハウス内の製品の無秩序の状態を検知することができる。例えば、システムは、キット製品の中の構成品の全てが関連のキット箱にあるか否かを検出することができる。更に、製品走査が、マイクロウエアハウス内のいずれの製品が回収されたか、期限切れになったか、又はさもなければ使用に適切でないかを検出することができる。そのような製品を検出すると直ちに、システムは、管理者がその製品を取り除く又はさもなければ状況に対処するまで、マイクロウエアハウスへのアクセスを拒絶する。
【0007】
本発明はまた、複数の製品をマイクロウエアハウスから配送する方法を提供する。当該方法は、各製品に無線周波数識別タグを装着するステップと、前記複数の製品を前記マイクロウエアハウスの中に配置するステップと、前記マイクロウエアハウスの扉の開閉を検知するステップと、前記マイクロウエアハウスの扉の閉じを検知すると前記マイクロウエアハウス内の前記複数の製品を走査して、前記マイクロウエアハウス内の製品の数及び種類を決定するステップと、メッセージを、前記マイクロウエアハウス内の製品の数及び種類に基づいて発生するステップと、前記メッセージを遠隔プロセッサ又はサーバに送信するステップと、前記サーバの中の在庫目録を前記メッセージに基づいて維持管理するステップとを含み得る。
【0008】
上記方法及びシステムは、最新の情報をサーバに与えることを可能にし、次いで、当該サーバは、発注及び製造情報システムに接続されて、マイクロウエアハウスの迅速な在庫補充を確実に行うことができる。システムは、多重レベルのアクセスを持つよう設計することができる。例えば、複数のマイクロウエアハウスが安全な室内に配置され得て、そしてユーザ・バッジは、ユーザがその室のみ、室の中の限られた数のウエアハウス、又は室の中の全部のウエアハウスにアクセスするのを許可するよう符号化され得る。
【0009】
前述のことから明らかなように、製品を識別し且つ配送する方法及びシステムを提供することが本発明の利点である。本発明の他の特徴及び利点は、詳細な説明及び添付図面を考慮することにより明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明を詳細に説明する前に、本発明は、その適用において、以下の説明に記載され又は図面に図示されている構成の詳細及び構成要素の配置に限定されないものであることを理解すべきである。本発明は、他の実施形態が可能であり、又は様々な仕方で実施され又は実行されることが可能である。また、本明細書で用いられる表現及び術語は、説明の目的のためであり、制限するものと見なすべきでないことを理解すべきである。
【0011】
図1は、本発明を具体化するシステム10を図示する。システム10は、ユーザ・リストを生成し且つ維持管理し、且つ在庫目録、勘定、発注機能、及び、例えばマイクロウエアハウスの状態及び温度及び他の障害をモニタリングすることのようなモニタリング機能を実施する2つのサーバ(維持管理及び商取引)11及び12を含む。サーバ11及び12は、TCP/IPのような標準プロトコル又は他のプロトコルをネットワーク13を介して用いてクライアントと通信し得る(以下で説明する。)。ネットワーク13は、インターネット、電話網、無線ネットワーク、電力線搬送(「PLC」)回線網、又はそれらの組み合わせであり得る。サーバ11及び12は、標準ハードウエア及びオペレーティング・システム・ソフトウエア(図示せず)を含む。ハードウエア及びオペレーティング・システム・ソフトウエアの上で、マイクロウエアハウス(「MW」)事業アプリケーション14が実行されている。MW事業アプリケーション14は、登録モジュール16、発注履歴モジュール18、口座設定モジュール20、及び在庫要求モジュール22を含むプロファイル・データベース15にアクセスする。モジュール16−22のそれぞれは、サーバ12に結合された各クライアントのため維持管理される。モジュールは、インターネットのワールド・ワイド・ウェブ(WWW)セクションのためのプロトコルを用いて、アクセス可能であるよう設計されたウェブ・コンテンツにより構成され得る。
【0012】
図2を参照すると最良に分かるように、MW事業アプリケーション14は、多数の機能を実行する。広く、MW事業アプリケーション14は、RFIDユーザ・バッジの配置(以下で説明する。)を制御し、サーバ12に接続されたクライアントとの通信セッションを管理し、サーバ11及び12に接続された各クライアントに対する製品の在庫目録を維持管理し、製品を発注する前にMW及び他の局所的MWの在庫目録を検査し、通信の安全性を管理し、システム運営機能を与え、そしてサーバに接続されているクライアントの健全さ(health)をモニタ(監視)し且つ維持管理する。
【0013】
登録モジュール16は、サーバ12に接続されたクライアントの位置についての情報へのアクセスを与えることによりサーバ12の在庫目録機能の一部を与える。本発明においては、クライアントはMWという形を取る。登録モジュール16はまた、特定のMWに割り当てられた外交販売員及び各MWに対する識別番号についての情報へのアクセスを与える。登録モジュール16は、MWデータベース24にアクセスし得る。
【0014】
発注履歴モジュール18は、各MWに対する発注及び各MWに対する製品選好の履歴を与える。口座設定モジュール20は、支払い許可、ユーザ情報及び類似の情報のための運営管理スクリーンを与える。在庫要求モジュール22は、使用、及び特定の顧客要求及び類似の情報に基づいて在庫目録補充を制御する。
【0015】
サーバ12はまた商取引エンジン30にアクセスし、該商取引エンジン30は、クライアントから受信された情報を用いて、製造インフラストラクチャ(図示せず)に配送される発注票を発生し、該製造インフラストラクチャは、本発明のシステム又は方法を用いて配送されるべき製品を生産する。この情報は、マーケティング、顧客関係管理(「CRM」)、請求伝票発行業務、及び他のシステム及び機能により用いられ得る。例えば、本発明は、酵素、試金、クローニング・ベクター、コンポーネント・セル(component cells)等のような生命科学研究製品の配送に用いられ得る。(勿論、多種多様な非生物的製品が、本発明を用いて配送されることができるであろう。)サーバ12により与えられる情報を製造インフラストラクチャで用いて、そのような製品に対する請求に応じて確実に製品の適正な製作を行う。上記で注目されたように、サーバ12は、複数のクライアントに結合され得る。MW35の形の代表的クライアントが図1及び図2に示されている。唯1つのクライアントが示されているが、サーバ12に接続されているクライアントの数は、サーバの内部容量及びネットワーク13の容量によってのみ制限される。
【0016】
MW35は、冷凍用キャビネット、冷凍庫、又は他の貯蔵容器(貯蔵庫)の形を取り得る。安全な貯蔵室、類似の場所、又は他の規定された範囲も、本明細書で説明されるように、クライアント・コントローラ及び他の構成要素を装備し、そして製品を貯蔵するため用いられ得る。図示のように、MW35は、扉37、電気作動式錠39及び/又は近接センサ40、及びオーディオ装置又は発光装置(light)41の形を取り得る出力装置を含む。音声合成装置、ディスプレイ・スクリーン等のような他の出力装置もまた用い得る。MW35は、アンテナ・アレイ43を備えるよう構成される。アンテナ・アレイ43は、クライアント・コントローラ45に結合される。一実施形態においては、本発明は、2つの垂直偏波したアレイ・アンテナを備えるアンテナを含み得る。アンテナ43は、トランスポンダ装置又はタグ(以下でより詳細に説明する。)と通信するRF受信及び送信装置である。一実施形態においては、タグは、受動的タグであり、そしてエネルギをアンテナから供給される。
【0017】
MW35は、専用カード・リーダ47を、磁気カード・スワイプ装置(magnetic card swipe device)、アンテナ、指紋読み取り器、又は類似の装置の形で含み得る。専用カード・リーダ47は、クライアント・コントローラ45に通信リンク49を介して結合される。MW35はまた、内部及び周囲温度センサ55を含み得る。そのように含む場合、温度センサ55は、それがMW35の内部の温度を検知することができるような位置に配置されるのが好ましい。温度センサ55は、クライアント・コントローラ45に結合されて、温度情報をそのクライアント・コントローラ55に与える。追加の情報は、クライアント・コントローラ45に任意の入力装置を通して与えられ得る。MW35の位置が、全地球測位システム(GPS)装置(図示せず)に精密測定のため及びGPS衛星捕捉同士間の内挿のための慣性フレーム認識装置を加えたものによりモニタされ得る。給電線の電圧、周波数及び他の特性が、モニタリングされ、そしてクライアント・コントローラ45に給電線モニタリング装置(これも図示せず)により与えられ得る。カメラ、マイクロフォン、センサ等のような追加の入力装置が、クライアント・コントローラ45に結合されて、環境及び他の条件をモニタリングすることができるであろう。
【0018】
クライアント・コントローラ45は、幾つかの機能を実行するためのソフトウエアを含む。クライアント・コントローラ45に含まれるソフトウエアは、図2を参照することにより一層良く理解され得る。図示のように、クライアント・コントローラ45は、オペレーティング・システム60を含む。オペレーティング・システム60は、クライアント・コントローラに用いられるプロセッサの種類に依存する。クライアント・コントローラ45は、互換性のあるオペレーティング・システムを備えるX86シングル・チップ・コンピュータ・コントローラであることが好ましい。希望する場合、クライアント・コントローラ45は、Palm Pilot(登録商標)PDA(個人ディジタル支援装置)又はPacket・PCデバイスのようなコンシューマ・グレード装置(一般家庭装置)であり、そして本明細書における教示に従って修正され得る。用いられるハードウエアに依存して、クライアント・コントローラ45は、システム10とそのユーザとの間の対話を容易にするためグラフィカル・ユーザ・インターフェース(「GUI」)を備えるよう構成され得る。
【0019】
クライアント・コントローラ45はまたI/Oインターフェース62を含み、そのI/Oインターフェース62は、アナログ/ディジタル変換器(ADC)、ディジタル/アナログ変換器(DAC)、ディジタル入力/出力(DIO)インターフェースの形を取り得る。I/Oインターフェース62は、電気作動式錠39からの入力、温度センサ55からの入力、電気作動式錠39への出力、及びGPS及び電力線モニタリング装置のような任意のモニタリング装置からの入力を扱う。
【0020】
I/Oインターフェース62に加えて、クライアント・コントローラ45は、2つの他のモジュール、即ち、RFIDユーザ検知サブシステム64及び無線周波数データ収集器(「RFDC」)在庫目録インターフェース66を有する。RFIDユーザ検知サブシステム64は、専用カード・リーダ47からの入力及びそれへの出力を扱う。RFDC在庫目録インターフェース66は、アンテナ43からの入力及びそれへの出力を扱い、そしてMW35とサーバ11及び12との間のリンク又はセッションを扱う。
【0021】
クライアント・コントローラ45は、RFDC在庫目録インターフェース66を組み込み得るソフトウエア(図示せず)を含み、そのRFDC在庫目録インターフェース66は、RFID署名を、MW35内に配置されたタグ付きの製品から読み取る(以下に説明する)。そのソフトウエアは、国際公開No.WO99/45495及び国際公開No.WO99/45495に開示されているアルゴリズムに従って実現され得て、それら国際公開の開示が、本明細書に援用されている。参照した国際公開は、質問器を用いて、複数のRFIDタグ付きの品目を識別することができる識別システムを教示する。質問器は、信号をアンテナから送り、そして、複数の装置からRF信号を読み取ることに典型的に関連している干渉問題を排除し又は低減する要領で、受動のトランスポンダRFIDタグと協働する。システム10が同じコスト及び電力消費内で及びほぼ同じコスト及び電力消費で動作するのを期待されている温度で実行するように現在使用可能な能動タグを改良する必要があるとはいえ、そのシステム10を能動タグと共に実行することができるであろう。
【0022】
システム10が実行される前に、1つ又はそれより多いRFIDアクセス・バッジ75を発生しなければならない。RFIDバッジ75並びに他のRFIDタグ(以下に説明する)は、上記で参照した国際出願に開示されているタグのような受動トランスポンダ・タグであることが好ましい。RFIDバッジ75は、口座設定モジュール20からの情報をディジタル署名に基づいて符号化されることが好ましい。その上、在庫補充サービスにより用いられる、RFIDバッジ75上に符号化されたディジタル署名は、特定のMWに1回のアクセスを与え、そしてその後失効するのが好ましい。RFIDアクセス・バッジ75は、製品の梱包箱80に固定され得る。代替として、それらは、関心のMWが配置されている施設に別個に配送される。
【0023】
製品の梱包箱80は、それぞれが識別タグ95を備える複数の個別の製品90を含む。各識別タグ95は、その識別タグ95上のディジタル署名が一般的に期限切れになっていないことを除いて、RFIDバッジ75と同じであり得る。本発明の一形式において、各識別タグ95は、16ビットの識別コード及び72ビットの品目識別コードを有する。16ビットの識別タグは、製品の製造者のような情報を用いてプログラムされ得る。72ビットの品目識別コードを用いて、一連番号、製品の種類、日付、ロット番号及び類似の情報のような製品についての記述的情報を与える。
【0024】
一旦全ての製品90が識別タグ95を装着されると、その製品90は梱包箱80でMW35のような指定されたMWへ出荷され得る。図3に示されるように、梱包箱80は、顧客(図示せず)からの最初の発注か又はMWの特定ビジネス規則かのいずれかに基づく履行要求に従って梱包され、その履行要求にサーバ12が続く。梱包箱80は、RFIDアクセス・バッジ75を装着され得るか、又はRFIDアクセス・バッジ75が、関心のMWの場所に別々に示されるように出荷され得る。RFIDアクセス・バッジ75が装着された場合、梱包箱80は、梱包をMW35に配送するよう契約された配送サービスにより出荷され得る。一旦梱包箱80が配送されると、受取人又はユーザは、RFIDアクセス・バッジ75を用いて、RFIDアクセス・バッジ75を専用カード・リーダ47の前を通すことによりMW35の扉37を開け得る。クライアント・コントローラ45は、RFIDアクセス・バッジ75のディジタル署名を読み取り、そして音声合成モジュール又は発光装置41のようなユーザ・フィードバック装置を作動させることによりコードの読み取りを確認する。サーバ12が局所ベースのユーザ・リストをクライアント・コントローラ45に与えるので、クライアント・コントローラ45は、RFIDアクセス・バッジ75から読み取られたディジタル・コードの認証を監督する。クライアント・コントローラ45は、読み取られたコードをユーザ・リストと照合することによりその読み取られたコードの認証をチェックする。次いで、クライアント・コントローラ45は、任意に温度センサ55を読み取り、そして温度情報をサーバ11に送信する。温度センサ55がまた周期的に読み取られ、温度情報は温度が読み取られる毎にサーバに送信されるのが好ましい。クライアント・コントローラ45はまた、温度が所定の範囲より下に下がる又はそれより上に上がる場合温度データを送信するようプログラムされることができる。多くの場合、MWの温度が製品90を貯蔵するための適切な範囲内に確実にあることは重要である。MW35の温度が適切な範囲内であり、且つユーザが認証された場合、クライアント・コントローラ45は電気作動式錠39を作動させて扉37を開ける(勿論、MW35が電気作動式錠39を装備するのが必要であるわけではない。)。MW35の温度が適切な範囲内に無い場合、MW35へのアクセスは、電気作動式錠39を閉じた状態に維持することにより防止され得る。これにより、周囲の空気が扉を開けることによりMWの中に入るのを許す前に、MWと関連した冷凍ユニットがMWの内部空間を所望の温度に冷却することが可能になる。これはまた、給電故障中における製品の保全性を与える。
【0025】
一旦扉37が開く(それは近接センサ40により検知され得る。)、MW35とサーバ12との間の通信セッションが始まる。なお、この通信セッションは、ユーザ応答及びネットワーク使用を最適化するため適切なイベントに基づいてセグメント化され得る。MW35への完全なアクセスがあると、梱包箱80を配送した運送業者又は物流サービス(logistic service)の従業員は、ここで個々の製品90をMW35の中に配置することに進む。一度製品の梱包箱80が空になれば、配送従業員は、扉37を閉じて、そして必要ならば梱包箱80を除去する。近接センサ40が扉37の閉じたことを検知する。クライアント・コントローラ45がセンサの状態を検知する。電気作動式錠39(用いた場合)が、所定の時間、例えば5秒間錠が開けられた後に自動的にリセットすることが好ましい。ユーザは、その所定の時間扉を開けられるようになる。一旦扉37が開くと、RFDC在庫目録インターフェース66が使用不能にされる。扉37が閉じると、RFDC在庫目録インターフェース66が、使用可能にされ、そしてMW35内に配置された製品の走査を開始する。走査が完了すると直ぐに、クライアント・コントローラ45は、在庫目録の変化のメッセージ100を商取引サーバ12に送る。顧客へ請求された在庫目録変化の保全性を保証するため、クライアント・コントローラ45は、RFDC在庫目録インターフェース66がMW35を走査するとき保全性アルゴリズムを採用する。そのアルゴリズムは、統計的情報、履歴情報、及びRFアルゴリズム(周波数ホッピング等)及び遅延データを含む他の要因に基づく。
【0026】
MW35は、MWの位置にいる顧客により、その顧客に直接出荷された別々のRFIDバッジ75を用いてアクセスされ得る。代替として、そして上記で注目したように、専用カード・リーダ47は、磁気カード・スワイプ装置、バーコード、指紋リーダ、又はMW35へのアクセスを制御する幾つかの類似の装置として構成し得る。その正確な構成に関係なく、専用カード・リーダ47は、顧客からの入力を読み取り、そして発光装置41を点灯することによりその入力の読み取りの確認を通知する。次いで、クライアント・コントローラ45は、入力信号をサーバ12に送る。次いで、サーバ12は、上記入力の認証レビューを行う。許可された入力が受信された場合、サーバ12は、OKメッセージをMW35に送る。クライアント・コントローラ45は、そのレビューを同様に認証する能力を有し得る。一度認証が行われれば、クライアント・コントローラ45は、扉37を開けて、顧客がMW35の内部にアクセスするのを許可する。次いで、顧客は、1つ又はそれより多い製品90をMW35の内部から取り出し、そして扉37を閉じる。一度扉37が閉じられれば、クライアント・コントローラ45は、MW35の中の残りの製品を走査し、そして無くなった製品を含むメッセージをサーバ12に送る。どの製品が取られたかを識別して、サーバ12は、開ける前に、前の在庫目録を無くなった品目の在庫目録と比較する。その比較から、サーバ12は、MW35の中の無くなった品目を決定する。次いで、在庫目録情報は商取引エンジン30に通信され、その商取引エンジン30は、その情報をマーケッティング及び在庫目録の両方の機能に対する将来の使用のため格納する。次いで、用いられた製品の受け取りが、Eメールされ又は印刷され、そして通常の郵便でMWの位置にいる顧客に発送される。インボイスの送付がまた、電子的及び標準の機構を用いて生じる。
【0027】
在庫目録メッセージを他の目的のため同様に用いることができる。例えば、在庫目録メッセージは、個々の製品についての情報を含む。従って、特定の製品が任意のMWにいる時間量が、製品の温度履歴と共にサーバにより記録され得る。この時間が記録されれば、任意の特定の製品がMWにいる時間量をその製品の貯蔵寿命と比較することも可能である。温度履歴をまた格納し、そして他のデータと比較することができる。貯蔵寿命が過ぎた場合、拾い出しリストのような期限切れメッセージを発生し、そしてMWに、又はMWから取り除いて用いるべきでない製品をユーザに知らせるためシステムのユーザのEメール・アドレスに送り得る。その上、在庫目録メッセージを用いて、MW35の中の製品の種類を決定し得る。MW35内に存在するいずれの製品かが回収にさらされる場合、MW35は「錠をかける(lock down)」状態に置かれ、それによりMW35へのアクセスは、管理者又は他の許可された個人が回収されるべき製品を取り除くか、又はさもなければその状況に対処するまで拒否される。
【0028】
図4a及び図4bは、本発明に用いられるソフトウエアのフロー・チャートである。一度クライアント・コントローラ45が図4aにおけるステップ138でターンオンされると、それは、ステップ140で標準ブートアップ・ルーチンを実行する。標準ブートアップ・ルーチン・プロセスの一部は、ソフトウエアがそれ自体で自動的に更新するのを可能にする。ステップ142で、メッセージが、維持管理サーバ11に送られて、コントローラのソフトウエアの現在のバージョンを問い合わせる。サーバ11上のバージョンがクライアント・コントローラ45上のバージョンと同じである場合、クライアント・コントローラ45は、ステップ152に示されるように待機状態を確立する。サーバ11上のバージョンがクライアント・コントローラ45のバージョンより新しい場合、そのより新しいバージョンが、ステップ144に示されるように、インターネットを介してダウンロードされる。そのより新しいバージョンは、ステップ146に示されるように、代替のポケット又はパーティションの中にロードされ、そしてフラッシュ・メモリに書き込まれる。次いで、ソフトウエアが、ステップ148に示されるようにブートされる。ガーベッジ・コレクション(ゴミ集め)・ルーチンが古いバージョンをクリアする。メッセージ・パケットは、バージョン状態及び動作状態を含む各ブートに付随して維持管理サーバへ行く。次いで、各ブートは、ステップ150で、サーバ11からの、許可されたユーザのリストの再ロードを要求する。次いで、そのリストは、ステップ151で再ロードされる。図4bにおけるステップ152に示されるように、クライアント・コントローラ45は、次いで、USER、MSG1、MSG2、CNTR1、TEMP1、TEMP2及びSOLENOIDSのような様々な変数及びオブジェクトを初期化することによりシステムの待機状態を確立する。その上、クライアント・コントローラ45は、変数又はオブジェクトSWITCHES、POWER及びLIGHTを初期化する。一度初期化が完了すると、装置はユーザ・アクセスへの準備済みとなる。この待機状態の間に、クライアント・コントローラ45は、MW35の状態について周期的チェックを実行する。顧客がMWに近づきそしてRFIDバッジを提示するとき、クライアント・コントローラ45は、ステップ154でユーザRFIDバッジを読み取り、そしてステップ158でそのユーザRFIDバッジから読み取られた識別コードの有効性をチェックする。その識別コードが有効なコードと一致しない場合、無効ユーザのメッセージが、ステップ162で発生される。そのメッセージは、出力装置(図示せず)上に表示され得る。オプションの錠がMW35の扉に装備されている場合、クライアント・コントローラ45は、上記コードが有効である場合、ステップ166に示されるように、MW35上の錠のソレノイドを開ける。次いで、内部タイマが、ステップ170に示されるように、開始する。本発明の一実施形態においては、近接センサ40を用いて、扉37が開いたこと、及び扉の状態を検出する。一旦扉が開くと、近接センサ40はその状態を切り換える。ステップ174で、クライアント・コントローラ45は、近接センサ40の状態を読み取ることにより扉が開いたか否かを見るためチェックする。近接センサ40が状態を変えなかった場合、クライアント・コントローラ45は、ステップ178に示されるように、所定の時間量の間チェックするのを継続する。所定の時間量を越えた場合、ソレノイドが閉じられ(ステップ182)、それにより電気作動式錠39が施錠され、タイムアウト・エラー・メッセージが発生され(ステップ184)、そしてクライアント・コントローラ45は、ステップ186に示されるように、初期状態に戻る。
【0029】
扉37が所定の時間量(現在実地により5秒にセットされている。)内で開けられた場合、第2のタイマが、ステップ190に示されるように、開始される。次いで、クライアント・コントローラ45は、ステップ194でMW35の内部温度を記録し、次いで、ステップ200で扉37が閉じられたか否かを見るためチェックする。クライアント・コントローラ45は、ステップ204に示されるように、所定の時間量の間扉が閉じたことをチェックするのを継続する。所定の時間量が満了する場合、閉扉のメッセージがステップ208で発生され、そしてステップ190−204が再実行される。
【0030】
一度扉37が閉じられると、クライアント・コントローラ45は、ステップ212に示されるように、ソレノイドを閉じる。次いで、クライアント・コントローラ45は、ステップ216で扉37が閉じられたことを確認し、そしてステップ220で在庫目録の走査を実行する。次いで、在庫目録の走査からのデータは、ステップ224に示されるように、サーバ12に送られる。次いで、クライアント・コントローラ45は、初期状態に戻る(ステップ186)。
【0031】
別の実施形態においては、システムは、キャビネットよりむしろタグを付された製品を囲むため、定義された範囲を利用する。その定義された範囲は、その入口として働くようアクセス点を用いる。この範囲内の製品には識別タグが装着され、そして特に、RFID在庫目録インターフェースにより認識されるためその範囲に配置される。製品の走査は、ユーザがアクセス点を通過するのをセンサが検知するとき始まる。アクセス点は、クライアント・コントローラ45のようなプロセッサにより制御され、そして必要ならば、その範囲及び製品へのアクセスを限定することができる。
【0032】
本発明の一実施形態における扉を有するキャビネットから複数の製品を配る方法は、各製品に無線周波数識別タグを装着するステップと、前記複数の製品を前記キャビネットの中に配置するステップと、前記キャビネットの扉の開閉を検知するステップと、前記キャビネットの扉の閉じを検知すると前記キャビネットの中の前記複数の製品を走査して、前記キャビネットの中の製品の数及び種類を決定するステップと、メッセージを、前記キャビネットの中の製品の数及び種類に基づいて発生するステップと、前記メッセージをサーバに送信するステップと、前記サーバの中の在庫目録を前記メッセージに基づいて維持管理するステップとを備える。前記方法は、ユーザ・バッジ上のコードを読み取るステップと、前記ユーザ・バッジの読み取り済みを通知するステップと、前記ユーザ・バッジから読み取られたコードの信憑性を決定するステップと、前記ユーザ・バッジから読み取られたコードが真正である場合前記キャビネットを開けるステップとを更に備え得る。前記方法は、所定の時間後に前記キャビネットを閉めるステップを更に備え得る。信憑性を決定する前記ステップが、前記サーバで行われ得る。前記在庫目録がマイクロウエアハウスのコントローラで維持管理され得る。前記方法は、前記ユーザ・バッジから読み取られたコードが真正である場合、出力装置を作動させるステップを更に備え得る。前記方法は、前記キャビネットの温度を検知して当該温度を前記サーバに送信するステップを更に備え得る。前記方法は、前記温度が所定のレベルに到達するまで前記キャビネットへのアクセスを拒否するステップを更に備え得る。前記方法は、前記複数の製品のそれぞれが前記キャビネット内に在る時間を追跡するステップを更に備え得る。前記方法は、前記複数の製品のそれぞれが前記キャビネット内に在る時間を前記複数の製品のそれぞれに対する保存寿命と比較するステップを更に備え得る。前記方法は、製品の保存寿命より長い時間前記キャビネット内に在る各製品に対して製品の選択リストを生成するステップを更に備え得る。前記方法は、前記キャビネット内の前記製品を走査して、前記製品のうちのいずれが回収状態を有するかを決定するステップを更に備え得る。前記メッセージが個々の製品の状態についての情報を含み得る。個々の製品の状態が、製品の種類、温度履歴、及び前記マイクロウエアハウス内に在る時間を含み得る。前記サーバが自己更新ブートアップ手順を用い、前記手順が、最も新しいソフトウエア・バージョン番号を含むメッセージを受信するステップと、現在用いられているソフトウエア・バージョン番号を最も新しいソフトウエア・バージョン番号と比較するステップと、比較したときバージョンが異なっている場合最も新しいソフトウエア・バージョンをダウンロードするステップと、前記のダウンロードされたソフトウエアをメモリに書き込むステップと、前記ダウンロードされたソフトウエアをブートするステップとを備え得る。前記方法が、更新されたユーザ・リストを要求するステップと、前記更新されたユーザ・リストを受信するステップとを更に備え得る。前記在庫目録の変化が前記マイクロウエアハウスのコントローラで計算され、この変化を含むよう生成されたメッセージが前記サーバに送信され得る。前記在庫目録が、前記キャビネットの扉の開きを検知する前に行われた前記複数の製品の走査から生成された第1のメッセージと、前記キャビネットの扉の閉じを検知した後で行われた前記複数の製品の走査から生成された第2のメッセージとに基づいて計算され得る。
【0033】
本発明の一実施形態における各製品が無線周波数タグを有する複数の製品を配るシステムは、コードを有する無線周波数ユーザ・バッジと、少なくとも1つのマイクロウエアハウスと、を備え、前記マイクロウエアハウスが、出力装置と、近接センサを備える扉と、前記マイクロウエアハウス上に取り付けられたアンテナと、前記近接センサ及び前記アンテナに結合されたコントローラと、を備え、前記コントローラが、前記コードを読み取り、前記ユーザ・バッジ上のコードを読み取った後で前記出力装置を作動させ、前記複数の製品を走査して各前記製品の識別を決定し、且つ各前記製品の識別を含むメッセージを生成するよう動作可能であり、前記システムが、前記コントローラに結合され、前記メッセージを受信するサーバを更に備える。前記システムが、前記マイクロウエアハウス内に取り付けられ且つ前記コントローラに結合された温度センサを更に備え得る。前記システムが、複数のマイクロウエアハウスを含み、前記サーバが、マイクロウエアハウスのデータベースを含み得る。前記サーバが、登録モジュールを含み得る。前記サーバが、発注履歴モジュールを含み得る。前記サーバが、口座管理モジュールを含み得る。前記サーバが、在庫要求モジュールを含み得る。前記コントローラが、自己更新ブートアップ手順を用い、前記手順が、ソフトウエア・バージョン番号を含むメッセージを前記サーバから受信するステップと、現在用いられているソフトウエア・バージョン番号を前記最も新しいソフトウエア・バージョン番号と比較するステップと、比較したときバージョンが異なっている場合最も新しいソフトウエア・バージョンをダウンロードするステップと、前記のダウンロードされたソフトウエアをメモリに書き込むステップと、前記ダウンロードされたソフトウエアをブートするステップとを備え得る。前記手順が、更新されたユーザ・リストを要求するステップと、前記更新されたユーザ・リストを受信するステップとを更に備え得る。
【0034】
本発明の一実施形態におけるコンピュータへの手動入力を要求しないで、定義された範囲から複数の製品を発注する方法は、各製品に無線周波数識別タグを装着するステップと、前記複数の製品を前記定義された範囲の中に配置するステップと、前記定義された範囲内の前記複数の製品を走査して、前記定義された範囲内の製品の数及び種類を決定するステップと、メッセージを、前記定義された範囲内の製品の数及び種類に基づいて発生するステップと、前記メッセージをサーバに送信するステップと、前記サーバの中の在庫目録を前記メッセージに基づいて維持管理するステップとを備える。前記方法は、ユーザ・バッジ上のコードを読み取るステップと、前記ユーザ・バッジの読み取り済みを通知するステップと、前記ユーザ・バッジから読み取られたコードの信憑性を決定するステップと、前記ユーザ・バッジから読み取られたコードが真正である場合前記定義された範囲へのアクセスを与えるステップと更に備え得る。前記定義された範囲へのアクセスを与える前記ステップが、所定時間の間アクセスを与えるステップを含み得る。信憑性を決定する前記ステップが、前記サーバで行われ得る。前記方法は、前記ユーザ・バッジから読み取られたコードが真正である場合、出力装置を作動させるステップを更に備え得る。前記在庫目録が、前記複数の製品の第1の走査から生成された第1のメッセージと、前記複数の製品の第2の走査から生成された第2のメッセージとに基づいて計算され得る。
【0035】
本発明の一実施形態における定義された範囲から複数の製品を配る方法は、各製品に識別タグを付けるステップと、前記複数の製品を前記定義された範囲の中に配置するステップと、前記定義された範囲へのアクセス及びそれからの退出を検知するステップと、前記定義された範囲からの退出を検知すると前記定義された範囲内の前記複数の製品を走査して、前記定義された範囲内の製品の数及び種類を決定するステップと、メッセージを、前記定義された範囲内の製品の数及び種類に基づいて発生するステップと、前記メッセージをサーバに送信するステップと、前記サーバの中の在庫目録を前記メッセージに基づいて維持管理するステップとを備える。
【0036】
本発明の一実施形態における定義された範囲から複数の製品を配る方法は、各製品に識別タグを付けるステップと、前記定義された範囲へのアクセス及びそれからの退出を検知するステップと、前記定義された範囲からの退出を検知すると前記定義された範囲内の前記複数の製品を走査して、前記定義された範囲内の製品の数及び種類を決定するステップと、メッセージを、前記定義された範囲内の製品の数及び種類に基づいて発生するステップと、前記メッセージをサーバに送信するステップと、前記サーバの中の在庫目録を前記メッセージに基づいて維持管理するステップとを備える。
【0037】
本発明の一実施形態における各製品が無線周波数タグを有する複数の製品を配るシステムは、コードを有する無線周波数ユーザ・バッジと、少なくとも1つの定義された範囲と、を備え、前記定義された範囲が、出力装置と、前記定義された範囲へのアクセス及びそれからの退出を検知する近接センサと、前記定義された範囲に取り付けられたアンテナと、前記近接センサ及び前記アンテナに結合されたコントローラと、を備え、前記コントローラが、前記コードを読み取り、前記ユーザ・バッジ上のコードを読み取った後で前記出力装置を作動させ、前記複数の製品を走査して各前記製品の識別を決定し、且つ各前記製品の識別を含むメッセージを生成するよう動作可能であり、前記システムが、前記コントローラに結合され、前記メッセージを受信するサーバを更に備える。
【0038】
本発明の一実施形態におけるシステムは、RFIDを用いて、RFIDタグを有する対象物の貯蔵庫における存在の変化を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された対象物が回収されたかどうかを決定する決定手段とを備える。当該システムは、ユーザが前記対象物にアクセスするのを、前記決定手段による対象物が回収されたという決定に従って防止するアクセス防止手段を更に備え得る。前記アクセス防止手段が錠から成り得る。
【0039】
本発明の一実施形態におけるシステムは、RFIDを用いて、RFIDタグの貯蔵庫における存在の変化を検出する検出手段と、前記検出手段により検出されたRFIDタグに対応する対象物が回収されたかどうかを決定する決定手段とを備える。前記RFIDタグが前記対象物に装着され得る。
【0040】
本発明の一実施形態におけるRFID走査ユニットを備える装置は、前記装置を制御するためのソフトウエアが、前記装置に自動的にダウンロードされ、前記装置を許可されたユーザのリストが、前記装置からの要求に応答して前記装置にダウンロードされ、前記装置が、温度制御されたキャビネットである。前記ソフトウエアが、前記装置により用いられているソフトウエアのバージョンと入手可能であるソフトウエアの最も新しいバージョンとの比較に従ってダウンロードされ得る。前記比較が前記装置により行われ得る。前記ダウンロードされたソフトウエアがフラッシュ・メモリに格納され得る。前記ソフトウエアをダウンロードするための前記ネットワーク接続がインターネット・ネットワーク接続であり得る。
【0041】
本発明の一実施形態における装置は、RFID走査のため用いられるアンテナと、前記装置からの要求に応答して、前記装置を制御するためのソフトウエアをダウンロードするよう構成されているソフトウエア・ダウンローディング・ユニットとを備える。前記ソフトウエアが、新しいバージョンのソフトウエアが入手可能であるという決定に応答してダウンロードされ得る。前記装置により用いられているソフトウエアのバージョンと入手可能なソフトウエアのバージョンとの比較が行われ得る。前記比較が前記装置により行われ得る。
【0042】
本発明の一実施形態におけるRFID走査のため用いられるアンテナを備える装置で用いる方法は、前記装置を制御するためのソフトウエアをダウンロードするステップと、前記装置からの要求に応答して前記装置を許可されたリストをダウンロードするステップと
を備える。
【0043】
本発明の一実施形態における扉を有するキャビネットから複数の製品を配る方法は、各製品に無線周波数識別タグを装着するステップと、前記複数の製品を前記キャビネットの中に配置するステップと、前記キャビネットの扉の開閉を検知するステップと、前記キャビネットの扉の閉じを検知すると前記キャビネットの中の前記複数の製品を走査して、前記キャビネットの中の製品の数及び種類を決定するステップと、メッセージを、前記キャビネットの中の製品の数及び種類に基づいて発生するステップと、前記メッセージをサーバに送信するステップと、前記サーバの中の在庫目録を前記メッセージに基づいて維持管理するステップと、(i)指紋を読み取るステップ及び当該読み取るステップで読み取られた指紋に従って前記キャビネットを開錠するステップと、(ii)RFIDバッジを読み取るステップ及び当該読み取るステップの結果に従って前記キャビネットを開錠するステップとのうちの1つのステップと、前記キャビネットと関連したコントローラのための自己更新ブートアップ手順を実行するステップであって、当該自己更新ブートアップ手順が、(a)最も新しいソフトウエア・バージョン番号を問い合わせるメッセージを送るステップと、(b)現在用いられているソフトウエア・バージョン番号を最も新しいソフトウエア・バージョン番号と比較するステップと、(c)現在用いているソフトウエア・バージョン番号と最も新しいソフトウエア・バージョン番号とを比較したとき異なっている場合最も新しいソフトウエア・バージョン番号を有するソフトウエアをダウンロードするステップと、(d)前記のダウンロードされたソフトウエアをメモリに書き込むステップと、(e)前記ダウンロードされたソフトウエアを前記コントローラによりブートするステップと
を備える。前記方法がステップ(i)を備え得る。前記方法がステップ(ii)を備え得る。前記の走査するステップが、RFIDを用いて、前記の走査を実行し、前記発生するステップが、前記の走査するステップの結果と前記キャビネットの中の製品の以前のRFID走査の結果との比較に従ってメッセージを発生し、前記開錠するステップが、前記キャビネットに取り付けられた電気的に作動する錠のソレノイドを制御するステップを備え、前記キャビネットの扉の開閉を検知するステップが、近接センサの出力を検知するステップを備え、前記の走査するステップが、前記キャビネット上に又はその中に取り付けられたアンテナを用い、受動タグを前記装着するステップで用い得る。前記複数の製品が生物的製品である。前記生物学的製品が、酵素、試金及びクローニング・ベクターから成るグループから選択され得る。
【0044】
本発明の一実施形態におけるRFID走査ユニットを備える装置は、前記装置を制御するためのソフトウエアが、前記装置にダウンロードされ、前記装置を許可されたユーザのリストが、前記装置にダウンロードされ、前記装置が、扉を有する冷凍用キャビネットであり、前記装置が更に、(a)前記扉の開閉を検知する検知手段と、(b)前記検知手段が前記キャビネットの扉の閉めを検知することに応答して、前記キャビネットの内部を走査するよう前記RFID走査ユニットを制御して、RFIDタグを装着されている製品が前記キャビネットの内部に存在することを検出する手段と、(c)メッセージを前記RFID走査ユニットによる走査の結果に基づいて発生する手段と、(d)前記メッセージをサーバに送信する手段であって、在庫目録が前記サーバの中に前記メッセージに基づいて維持管理される、前記送信する手段と、(e)(1)指紋を読み取り、前記指紋の読み取りに従って前記扉を開錠する手段と、(2)RFIDバッジを読み取り、前記RFIDバッジの読み取りに従って前記扉を開錠する手段とのうちの1つの手段とを備える。前記装置は、前記装置に自己更新ブートアップ手順を実行させるブートアップ実行手段を更に備え、当該ブートアップ実行手段が、(a)最も新しいソフトウエア・バージョン番号を問い合わせるメッセージを送る手段と、(b)現在用いられているソフトウエア・バージョン番号を最も新しいソフトウエア・バージョン番号と比較する手段と、(c)現在用いているソフトウエア・バージョン番号と最も新しいソフトウエア・バージョン番号とを比較したとき異なっている場合最も新しいソフトウエア・バージョン番号を有するソフトウエアをダウンロードする手段と、(d)前記のダウンロードされたソフトウエアをメモリに書き込む手段と、(e)前記装置に前記ダウンロードされたソフトウエアをブートさせる手段とを備え得る。前記発生する手段が、前記メッセージを、前記RFID走査ユニットによる第1の走査の結果と前記RFID走査ユニットによる第2の走査の結果との比較に従って発生し、前記開錠することが、前記キャビネットに取り付けられた電気的に作動される錠のソレノイドを制御することにより実行され、前記検知手段が、近接センサの出力を検知することにより前記扉の開閉を検知する手段を備え、前記RFID走査ユニットが、前記キャビネット上又はその中に取り付けられたアンテナを使用し、各製品には、受動RFIDタグが装着され得る。前記製品が生物学的製品である。前記生物学的製品が、酵素、試金及びクローニング・ベクターから成るグループから選択され得る。複数の製品が前記キャビネットの内部に存在し、各製品には、RFIDタグが装着され、前記メッセージが、前記製品の数及び種類を指示し得る。
【0045】
本発明の一実施形態における複数の品物を収容する装置であって、扉を有する範囲であって包囲されたハウジング内に位置された前記範囲を有する前記包囲されたハウジングを備え、前記範囲が、前記範囲内に位置された複数の品物のうちの少なくとも1つに対するアクセスを与えるため前記扉を開閉することにより前記ユーザによりアクセス可能であり、前記複数の品物のそれぞれの品物と関連付けられたRF手段と、前記範囲と通信し、且つ前記RF手段から放出された信号を受信するよう構成された信号受信手段と、前記信号受信手段と通信し、且つ前記信号受信手段から受信された信号の内容に基づいて或る活動を開始するよう構成されたコントローラであって、更新可能な在庫記憶手段と通信するコントローラと、を更に備え、前記コントローラは、順番に、(i)前記範囲がアクセスされ且つ前記扉がユーザにより閉められたことに応答して信号を受信し、(ii)前記信号を前記複数の品物と関連付け、(iii)品物の識別を前記在庫記憶手段の中にログ記録することを実行することにより品物の在庫目録を与え、(iv)後続のアクセスの際に、前記ステップ(i)−(iii)を繰り返すことにより品物の更新された在庫目録を与えるよう構成されている。前記装置は、前記装置に対して許可されてないアクセスを阻止する安全システムを更に備え得る。前記信号受信手段が、前記RF手段により放出された無線周波数信号を受信するよう構成されたアンテナであり、前記RF手段が、無線周波数識別タグであり得る。前記信号受信手段が、それから放出する信号を受信する範囲と通信し得る。前記信号受信手段が、前記範囲から放出する信号を受信する前記範囲の対向する両側に配置された2つのアンテナ機構を備え得る。前記コントローラが、前記信号受信手段と通信し且つ前記信号受信手段からの出力を受信するよう構成されたインターフェースを備え、前記コントローラは、前記インターフェースと通信し、前記コントローラは、信号を受信し、処理し、送信し、前記インターフェースから受信された出力に基づいて或る活動を開始するよう構成され得る。前記装置は、前記扉が開けられてスイッチ機構から遠ざかるとき、それが、ユーザによるアクセスを示し、前記扉がその後閉められたとき、前記RF手段から放出する信号を読み取って品物の前記の更新された在庫目録を得るよう前記信号受信手段に命令する信号が前記コントローラに送信されるように前記扉と通信する前記スイッチ機構を更に備え得る。前記装置は、前記コントローラと通信する入力機構であって、ユーザ入力を受信し且つユーザ入力信号を前記コントローラに送信するよう構成された前記入力機構を更に備え得る。前記ユーザが(i)前記範囲へのアクセス、(ii)前記範囲から取り去られた品物、(iii)ユーザが前記範囲にアクセスすることに対する許可、及び(iv)ユーザが前記装置にアクセスすることに対する許可のうちのいずれかと関連付けられることができるように、ユーザ・データが、前記入力機構に与えられ、前記コントローラに送信され得る。前記装置は、前記装置に対して不許可されてないアクセスを阻止する安全システムを更に備え、前記安全システムが、(i)前記コントローラから発せられた信号、(ii)ユーザが前記範囲にアクセスすることに対する許可、及び(iii)ユーザが前記装置にアクセスすることに対する許可のうちのいずれかに基づいて、前記扉を開けて前記範囲にアクセスすることを阻止するよう構成された施錠機構を含み得る。前記装置は、前記コントローラと通信する表示機構を更に備え、前記表示機構が、前記コントローラ又はユーザ・データにより開始される活動に対応する可視表示をユーザに与えるよう構成され得る。前記範囲が、前記包囲されたハウジング内の前記扉の背後に位置され、それにより前記扉を通じてのアクセスを介して前記範囲に含まれる複数の品物にアクセスすることを与え得る。前記扉は、前記扉が前記ハウジングに対して開閉されることができるように前記ハウジングに結合され得る。前記ハウジングがキャビネットの形態であり得る。前記コントローラは、前記装置にアクセスしたユーザを前記装置から取り去られる各品物と関連付けることを実行するよう構成され得る。
【0046】
本発明の一実施形態における複数の品物を収容する装置は、ユーザによりアクセス可能な範囲及び扉を有する包囲されたハウジングであって、複数の品物が前記範囲内に配置される、前記包囲されたハウジングと、前記複数の品物のそれぞれの品物と関連付けられたRF手段と、前記範囲と通信し、且つ前記RF手段から放出された信号を受信するよう構成された信号受信手段と、前記信号受信手段と通信し、且つ前記信号受信手段により受信された信号の内容に基づいて或る活動を開始するよう構成されたコントローラと、スイッチ機構がトリガされ、且つ前記RF手段から放出する信号を読み取って品物の更新された在庫目録を得るよう前記信号受信手段に命令する信号が前記コントローラに送信されるように、前記範囲と通信する前記スイッチ機構と、前記ユーザが(i)ユーザが前記範囲にアクセスすることに対する許可、及び(ii)ユーザが前記装置にアクセスすることに対する許可のうちのいずれかと関連付けられることができるように、前記ユーザからのユーザ・データを受け取り且つ当該ユーザ・データを前記コントローラに送信するよう構成された入力機構と、(i)前記コントローラから発せられた信号、(ii)ユーザが前記範囲にアクセスすることに対する許可、及び(iii)ユーザが前記装置にアクセスすることに対する許可のうちのいずれかに基づいて前記範囲へのアクセスを阻止するよう構成された施錠機構とを備える。ユーザ・データが、前記入力機構に与えられ、且つ前記コントローラに送信され、それにより前記ユーザが、(i)前記範囲へのアクセス、(ii)前記範囲から取り去られた品物、(iii)ユーザが前記範囲にアクセスすることに対する許可、及び(iii)ユーザが前記装置にアクセスすることに対する許可と関連付けられることができる。前記装置は、前記コントローラと通信する表示機構を更に備え、前記表示機構が、前記コントローラ又はユーザ・データにより開始される活動に対応する可視表示をユーザに与えるよう構成され得る。前記範囲が、前記包囲されたハウジング内の前記扉の背後に位置され、それにより前記扉を通じてのアクセスを介して前記範囲に含まれる複数の品物にアクセスすることを与え得る。前記扉は、当該扉が前記ハウジングに対して開閉されることができるように、前記ハウジングに蝶番式に接続され得る。前記ハウジングがキャビネットの形態であり得る。前記コントローラは、前記装置にアクセスしたユーザを前記装置から取り去られる各品物と関連付けることを実行するよう構成され得る。
【0047】
本発明の一実施形態における複数の品物を収容する装置は、扉を開閉して、或る範囲内に位置された複数の品物に対するアクセスを与えることによりユーザがアクセス可能な範囲を有する包囲されたハウジングと、前記複数の品物のそれぞれの品物と関連付けられたRF手段と、前記範囲と通信し、且つ前記RF手段から放出された信号を受信するよう構成された信号受信手段と、前記信号受信手段と通信し、且つ前記信号受信手段から受信された信号の内容に基づいて或る活動を開始するよう構成されたコントローラであって、更新可能な在庫記憶手段と通信するコントローラとを備え、前記コントローラは、順番に、(i)前記扉がユーザによりアクセスされ且つ閉められたことに応答して信号を受信し、(ii)前記信号を前記複数の品物と関連付け、(iii)品物の識別を前記在庫記憶手段の中にログ記録することにより品物の在庫目録を与え、(iv)後続のアクセスの際に、前記ステップ(i)−(iii)を繰り返すことにより品物の更新された在庫目録を与えるよう構成されている。前記装置は、前記扉が開けられてスイッチ機構から遠ざかり、それがユーザによるアクセスを示し、且つ前記扉がその後閉められて前記スイッチ機構に接触したとき、前記RF手段から放出する信号を読み取ることを始めるよう前記信号受信手段に命令する信号が前記コントローラに送信されるように、前記扉と通信するよう動作可能である前記スイッチ機構を更に備え得る。前記ハウジングがキャビネットの形態であり得る。前記装置は、前記装置に対して許可されてないアクセスを阻止する安全システムを更に備え得る。前記装置は、前記コントローラと通信する入力機構であって、ユーザ入力を受信し且つユーザ入力信号を前記コントローラに送信するよう構成された前記入力機構を更に備え得る。前記装置は、前記コントローラと通信する表示機構を更に備え、前記表示機構が、前記コントローラ又はユーザ・データにより開始される活動に対応する可視表示をユーザに与えるよう構成され得る。前記コントローラは、前記装置にアクセスしたユーザを前記装置から取り去られる各品物と関連付けることを実行するよう構成され得る。
【0048】
本発明の一実施形態におけるRFID走査ユニットを備える装置は、前記装置を制御するためのソフトウエアが、前記装置にダウンロードされ、前記装置を許可されたユーザのリストが、前記装置にダウンロードされ、ユーザの認証が、前記リストを用いて実行され、扉が、前記認証に応答して開錠される。前記ソフトウエアは、前記装置が使用しているソフトウエアのバージョンと入手可能なソフトウエアの最も新しいバージョンとの比較に従ってダウンロードされ得る。前記比較が前記装置により行われ得る。前記のダウンロードされたソフトウエアが、フラッシュ・メモリに格納され得る。前記装置を制御するためのソフトウエアが、サーバからネットワーク接続を介してダウンロードされ、許可されたユーザの前記リストが、サーバからネットワーク接続を介してダウンロードされ得る。
【0049】
本発明の一実施形態における装置は、RFID走査のため用いられるアンテナと、前記装置を制御するためのソフトウエアをダウンロードするよう構成されたソフトウエア・ダウンローディング・ユニットと、を備え、前記装置を許可されたユーザのリストが、前記装置にダウンロードされ、ユーザの認証が、前記リストを用いて実行され、扉が、前記認証に応答して開錠される。前記ソフトウエアが、新しいバージョンのソフトウエアが入手可能であるという決定に応答してダウンロードされ得る。前記装置が用いているソフトウエアのバージョンと入手可能なソフトウエアの最も新しいバージョンとの比較が実行され得る。前記比較が前記装置により実行され得る。前記ソフトウエアをダウンロードするための前記ネットワーク接続がインターネット・ネットワーク接続であり得る。前記装置を制御するためのソフトウエアが、サーバからネットワーク接続を介してダウンロードされ、許可されたユーザの前記リストが、サーバからネットワーク接続を介してダウンロードされ得る。
【0050】
本発明の一実施形態におけるRFID走査のため用いられるアンテナを備える装置と使用する方法は、前記装置を制御するためのソフトウエアを前記装置にダウンロードするステップと、前記装置を許可されたユーザのリストを前記装置にダウンロードするステップと、前記リストを用いてユーザの認証を実行するステップと、前記認証に応答して扉を開錠するステップとを備える。前記装置を制御するためのソフトウエアが、サーバからネットワーク接続を介してダウンロードされ、許可されたユーザの前記リストが、サーバからネットワーク接続を介してダウンロードされ得る。
【0051】
上記のことから分かるように、本発明は、製品を配送する方法及びシステムを提供する。本発明の様々な特徴及び有利な点が特許請求の範囲に記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】図1は、本発明を具体化するシステムの概略図である。
【図2】図2は、サーバの事業アプリケーションのアーキテクチャ及びクライアント・コントローラ上のソフトウエアのアーキテクチャを説明する、図1に示されるシステムのサーバ及びクライアント・コントローラの概略図である。
【図3】図3は、本発明の配送システムにおける製品及び情報の流れの説明図である。
【図4a】図4aは、本発明のソフトウエアのブートアップ・ルーチンのフロー・チャートである。
【図4b】図4bは、本発明のソフトウエアのブートアップ・ルーチンのフロー・チャートである。
【符号の説明】
【0053】
10 システム
11 維持管理サーバ
12 商取引サーバ
13 ネットワーク
14 マイクロウエアハウス(MW)事業アプリケーション
15 プロファイル・データベース
16 登録モジュール
18 発注履歴モジュール
20 口座設定モジュール
22 在庫要求モジュール
24 MWデータベース
30 商取引エンジン
35 MW
37 扉
39 電気作動式錠
40 近接センサ
41 オーディオ装置又は発光装置41
43 アンテナ・アレイ
45 クライアント・コントローラ
47 専用カード・リーダ
49 通信リンク
55 内部及び周囲温度センサ
60 オペレーティング・システム
62 I/Oインターフェース
64 RFIDユーザ検知サブシステム
66 無線周波数データ収集器(RFDC)在庫目録インターフェース
75 RFIDアクセス・バッジ
80 梱包箱
90 製品
95 識別タグ
100 在庫目録の変化のメッセージ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
RFIDを用いて、RFIDタグを有する対象物の貯蔵庫からの取り出しを検出するよう構成されている検出手段と、
前記貯蔵庫内の温度を決定するよう構成されている温度検出ユニットと、
ユーザが前記貯蔵庫にアクセスするのを、前記温度検出ユニットにより決定された温度に従って防止するよう構成されている制御ユニットと
を備える装置。
【請求項2】
前記検出手段が前記対象物の或る範囲からの取り出しを検出したことに応答して、ユーザに前記対象物に関して課金するよう構成されている課金ユニットを更に備える請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記貯蔵庫が、冷蔵庫、冷凍庫、貯蔵装置、部屋、キャビネット及び装置から成るグループから選択され、
前記検出手段が、それぞれがRFID検出に従って作成された2つの在庫目録の記録間の比較に従って前記取り出しを検出する
請求項1記載の装置。
【請求項4】
前記対象物が生命科学研究製品から成る請求項1記載の装置。
【請求項5】
前記生命科学研究製品が、酵素、試金、クローニング・ベクター及びコンポーネント・セルから成るグループから選択される請求項4記載の装置。
【請求項6】
前記貯蔵庫へのアクセスを制御するよう構成されているアクセス制御ユニットを更に備える請求項1記載の装置。
【請求項7】
前記アクセス制御ユニットが、カード・リーダ、磁気カード・スワイプ装置、アンテナ、指紋読み取り器及びRFID装置から成るグループから選択される検出ユニットを備え、
前記アクセス制御ユニットが、前記検出ユニットによる検出に従って前記貯蔵庫へのアクセスを制御する
請求項6記載の装置。
【請求項8】
(a)前記貯蔵庫にアクセスするため前記アクセス制御ユニットを用いたユーザと、(b)取り出された対象物との間の対応関係を与える情報を格納するよう構成されている取引処理ユニットを更に備える請求項6記載の装置。
【請求項9】
前記取引処理ユニットが、ユーザに、取り出された対象物に関してインボイスを送付する請求項8記載の装置。
【請求項10】
前記インボイスを送付することが電子的に行われる請求項9記載の装置。
【請求項11】
前記2つの在庫目録の記録が、前記貯蔵庫のそれぞれの連続的RFID走査に従って作成される請求項3記載の装置。
【請求項12】
前記対象物の再貯蔵すべきかどうかの決定は、再貯蔵決定ユニットにより、前記検出手段による検出に従って自動的に行われる請求項1記載の装置。
【請求項13】
前記再貯蔵決定ユニットが別の装置である請求項12記載の装置。
【請求項14】
RFIDを用いて、RFIDタグを有する対象物が或る範囲に存在するかどうかを検出するよう構成されている検出装置と、
前記対象物が前記範囲でどのくらいの時間を経過したかを前記検出装置による検出に従って決定するよう構成されている保存寿命決定装置と、
前記保存寿命決定装置により決定された時間を所定の時間と比較するよう構成されている比較装置と
を備えるシステム。
【請求項15】
前記保存寿命決定装置が更に、前記対象物に関する温度履歴を決定するよう構成されている請求項14記載のシステム。
【請求項16】
前記範囲が、冷蔵庫、冷凍庫、貯蔵装置、部屋、キャビネット及び装置から成るグループから選択される請求項14記載のシステム。
【請求項17】
RFIDを用いて、RFIDタグを有する対象物が或る範囲に存在するかどうかを検出するよう構成されている検出手段と、
前記対象物が前記範囲でどのくらいの時間を経過したかを前記検出手段による検出に従って決定するよう構成されている決定手段と、
前記決定手段により決定された時間を所定の時間と比較する比較手段と
を備えるシステム。
【請求項18】
前記範囲が、冷蔵庫、冷凍庫、貯蔵装置、部屋、キャビネット及び装置から成るグループから選択される請求項17記載のシステム。
【請求項19】
RFIDを用いて、RFIDタグを有する対象物が或る範囲に存在するかどうかを検出するステップと、
前記対象物が前記範囲でどのくらいの時間を経過したかを前記のRFID検出ステップによる検出に従って決定するステップと、
前記決定するステップにおいて決定された時間を所定の時間と比較するステップと
を備える方法。
【請求項20】
前記範囲が、冷蔵庫、冷凍庫、貯蔵装置、部屋、キャビネット及び装置から成るグループから選択される請求項19記載の方法。
【請求項21】
前記対象物が生物材料から成る請求項1記載の装置。
【請求項22】
前記貯蔵庫にアクセスしたユーザの識別を検出するよう構成されているユーザ検出ユニットを更に備える請求項1記載の装置。
【請求項23】
(a)前記ユーザ検出ユニットにより検出されたユーザの識別と(b)取り出された対象物との間の対応関係を与える情報を格納するよう構成されている取引処理ユニットを更に備える請求項22記載の装置。
【請求項24】
前記取引処理ユニットがユーザに、取り出された対象物に関して課金する請求項23記載の装置。
【請求項25】
前記検出手段が更に、RFIDを用いて、RFIDタグを有する対象物の貯蔵庫への追加を検出する請求項1記載の装置。
【請求項26】
RFIDを用いて、RFIDタグの貯蔵庫からの取り出しを検出する検出手段と、
前記貯蔵庫内の温度を決定するよう構成されている温度検出ユニットと、
ユーザが前記貯蔵庫にアクセスするのを前記温度検出ユニットにより決定された温度に従って防止するよう構成されている制御ユニットと
を備える装置。
【請求項27】
RFIDを用いて、RFIDタグが或る範囲に存在するかどうかを検出するよう構成されている検出装置と、
前記RFIDタグに対応する対象物が前記範囲でどのくらいの時間を経過したかを前記検出装置による検出に従って決定するよう構成されている決定装置と、
前記決定装置により決定された時間を所定の時間と比較するよう構成されている比較装置と
を備えるシステム。
【請求項28】
前記装置が冷蔵庫である請求項14記載の装置。
【請求項29】
前記システムを制御するためのソフトウエアが、サーバからネットワーク接続を介してダウンロードされ、
許可されたユーザの前記リストが、サーバからネットワーク接続を介してダウンロードされる
請求項14記載のシステム。
【請求項30】
前記システムを許可されたユーザのリストが、前記システムへのアクセスを求めるユーザを認証するため前記システムにより用いられる請求項14記載のシステム。
【請求項31】
各製品が無線周波数タグを有する複数の製品を配るシステムであって、
コードを有する無線周波数ユーザ・バッジと、
少なくとも1つのマイクロウエアハウスと、を備え、
前記マイクロウエアハウスが、
(a)出力装置と、
(b)近接センサを備える扉と、
(c)前記マイクロウエアハウス上に取り付けられたアンテナと、
(d)前記近接センサ及び前記アンテナに結合されたコントローラと、を備え、
前記コントローラが、前記コードを受け取り、前記ユーザ・バッジ上のコードを受け取った後で前記出力装置を作動させ、前記複数の製品を走査して各前記製品の識別を決定し、且つ各前記製品の識別を含むメッセージを生成するよう動作可能であり、
前記システムが、前記コントローラに結合され、前記メッセージを受信するサーバを更に備え、
前記コントローラが、自己更新ブートアップ手順を用い、当該手順が、
(a)最も新しいソフトウエア・バージョン番号を問い合わせるメッセージを送ることと、
(b)現在用いられているソフトウエア・バージョン番号を最も新しいソフトウエア・バージョン番号と比較することと、
(c)現在用いているソフトウエア・バージョン番号と最も新しいソフトウエア・バージョン番号とを比較したとき異なっている場合最も新しいソフトウエア・バージョン番号を有するソフトウエアをダウンロードすることと、
(d)前記のダウンロードされたソフトウエアを前記コントローラと関連したメモリに書き込むことと、
(e)前記のダウンロードされたソフトウエアを前記コントローラによりブートすることとを備える、システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4a】
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【図4b】
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【公開番号】特開2007−232361(P2007−232361A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−61714(P2007−61714)
【出願日】平成19年3月12日(2007.3.12)
【分割の表示】特願2002−538343(P2002−538343)の分割
【原出願日】平成13年10月16日(2001.10.16)
【出願人】(500430084)プロメガ・コーポレーション (18)
【Fターム(参考)】