説明

製袋機

【課題】胴部、サイドガセット部および底ガセット部を有するプラスチック袋に付加価値をもたせる。
【解決手段】胴材4a,4bの送りにともない、胴材ガイド機構によって一方の胴材4aが案内され、一方の胴材4aが長さ方向折り曲げ線28に沿って折り曲げられ、これによって各胴材4a,4bが開かれ、その開き面が形成される。さらに、底ガセット材6が胴材4a,4bの長さ方向に配置され、開き面に重ね合わされ、底ガセット材6によって底ガセット部が形成され、底突出部が底ガセット部から突出する。さらに、底突出部に取っ手孔18、ジッパ19、開口部または粘着手段が設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、プラスチック袋を製造する製袋機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に示されているように、プラスチック袋として胴部、サイドガセット部および底ガセット部を有するものが使用されている。そのプラスチック袋では、2枚の胴材が互いに対向し、胴材によって胴部が形成され、2枚のサイドガセット材が各胴材間に設けられ、サイドガセット材によってサイドガセット部が形成される。サイドガセット材は胴部の両側縁に沿ってのびる。さらに、底ガセット材が各胴材間に設けられ、底ガセット材によって底ガセット部が形成される。底ガセット材は胴部の一端縁に沿ってのびる。したがって、サイドガセット部によってプラスチック袋を拡げ、その容量を増大することができ、底ガセット部によってフラット底面を形成し、これを安定直立させることもできる。
【0003】
さらに、特許文献2に示されているように、サイドガセット材および底ガセット材の他に、付加底ガセット材を各胴材間に設け、付加底ガセット材によって付加底ガセット部を形成することもできる。底ガセット材は胴部の一端縁に沿ってのび、付加底ガセット材は胴部の他端縁に沿ってのびる。この場合、プラスチック袋に内容物を充填したとき、プラスチック袋は直方体または立方体をなし、箱形状の外観を呈する。そして、たとえば、底ガセット部によってフラット底面ではなく、フラット頂面が形成され、付加底ガセット部によってフラット底面が形成される。したがって、充填効率が高い。プラスチック袋を的確に積み重ねることもできる。
【0004】
したがって、今後、特許文献1または2のプラスチック袋が広く使用されると予想されるが、それに付加価値をもたせることも要望されている。たとえば、大型のプラスチック袋の場合、内容物を充填したとき、その重量が相当大きく、それを持ち運ぶことは容易ではない。したがって、取っ手孔を適所に設け、取っ手孔によってプラスチック袋をぶら下げ、持ち運ぶようにすることが要望されている。
【0005】
特許文献1または2のプラスチック袋において、ジッパを適所に設け、ジッパによってプラスチック袋を開き、閉じるようにすることも要望されている。開口部を適所に設けることも要望されている。粘着手段によってプラスチック袋を閉じるようにすることも要望されている。
【0006】
したがって、この発明は、胴部、サイドガセット部および底ガセット部を有するプラスチック袋に付加価値をもたせることを目的としてなされたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第3655627号公報
【0008】
【特許文献2】特許第4108846号公報
【発明の概要】
【0009】
この発明によれば、特別の構成の製袋機が新たに提供される。その製袋機は胴部、サイドガセット部および底ガセット部を有するプラスチック袋を製造するためのものである。そして、2枚の胴材が互いに対向し、重ね合わされ、その長さ方向に間欠送りされ、胴材によって胴部が形成される。さらに、サイドガセット材があらかじめ2つ折りされ、胴材の間欠送り毎に、サイドガセット材が胴材に供給される。サイドガセット材は胴材の幅方向に配置され、各胴材間に挿入される。したがって、サイドガセット材によってサイドガセット部が形成される。さらに、サイドガセット材の挿入後、胴材の送りにともない、胴材ガイド機構によって一方の胴材が案内され、一方の胴材が長さ方向折り曲げ線に沿って折り曲げられ、これによって各胴材が開かれ、その開き面が形成される。さらに、底ガセット材が胴材の長さ方向に配置され、開き面に重ね合わされ、底ガセット材によって底ガセット部が形成され、底突出部が底ガセット部から突出する。さらに、底突出部に取っ手孔、ジッパ、開口部または粘着手段が設けられる。
【0010】
好ましい実施例では、胴材の間欠送り毎に、胴材の長さ方向において、縦シール装置によって胴材と底ガセット材がヒートシールされる。
【0011】
さらに、胴材の間欠送り毎に、胴材の幅方向において、横シール装置によって胴材とサイドガセット材がヒートシールされ、カッタによって胴材、サイドガセット材および底ガセット材がカットされる。
【0012】
さらに、好ましい実施例では、底ガセット材の重ね合わせ後、胴材ガイド機構によって一方の胴材が折り戻され、これによって各胴材が閉じられる。さらに、底ガセット材が長さ方向折り曲げ線に沿って折り曲げられ、2つ折りされ、各胴材間に挿入される。その後、胴材の幅方向において、胴材とサイドガセット材が各胴材が閉じられた状態でヒートシールされ、胴材、サイドガセット材および底ガセット材が各胴材が閉じられた状態でカットされる。
【0013】
胴材の幅方向において、胴材とサイドガセット材を各胴材が開かれた状態でヒートシールし、胴材、サイドガセット材および底ガセット材を各胴材が開かれた状態でカットするようにしてもよい。
【0014】
底ガセット部形成機構として付加ガイド機構を使用し、胴材の送りにともない、付加ガイド機構によって他方の胴材を案内し、他方の胴材を長さ方向折り曲げ線に沿って折り曲げ、その折り曲げ部によって底ガセット材を形成し、これを開き面に重ね合わせるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】この発明にかかるプラスチック袋を示す正面図である。
【図2】図1のプラスチック袋の分解斜視図である。
【図3】図1のプラスチック袋の内容物充填状態の斜視図である。
【図4】この発明の実施例を示す平面図である。
【図5】図4の胴材およびサイドガセット材の拡大図である。
【図6】図4の製袋機の側面図である。
【図7】他のプラスチック袋の斜視図(A)、その第3突出部の断面図(B)、正面図(C)および断面図(D)である。
【図8】他のプラスチック袋の斜視図である。
【図9】他のプラスチック袋の斜視図である。
【図10】他のプラスチック袋の斜視図である。
【図11】他のプラスチック袋の斜視図である。
【図12】他のプラスチック袋の斜視図である。
【図13】他のプラスチック袋の斜視図である。
【図14】他のプラスチック袋の斜視図である。
【図15】他のプラスチック袋の説明図である。
【図16】他のプラスチック袋の説明図である。
【図17】他のプラスチック袋の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、この発明の実施例を説明する。
【0017】
図1はこの発明にかかるプラスチック袋を示す。このプラスチック袋は胴部1、サイドガセット部2および底ガセット部3を有する。そして、図2および図3に示すように、2枚の胴材4a,4bが互いに対向し、胴材4a,4bによって胴部1が形成され、2枚のサイドガセット材5が各胴材4a,4b間に設けられ、サイドガセット材5によってサイドガセット部2が形成されている。さらに、底ガセット材6が各胴材4a,4b間に設けられ、底ガセット材6によって底ガセット部3が形成されている。
【0018】
なお、この実施例では、一方の胴材4aに他方の胴材4bが組み合わされ、他方の胴材4bが幅方向折り曲げ線7によって折り曲げられ、その折り曲げ部によって底ガセット材6が形成されている。さらに、底ガセット材6が幅方向折り曲げ線8に沿って折り曲げられ、2つ折りされ、2層に重ね合わされ、各胴材4a,4b間に挿入される。
【0019】
特許文献1のものと同様、サイドガセット材5は胴部1の両側縁9に沿ってのび、2つ折りされ、2層に重ね合わされる。底ガセット材6は胴部1の一端縁10に沿ってのびる。さらに、胴部1とサイドガセット部2が胴部1の両側縁9に沿ってヒートシールされ、そのヒートシール線11が胴部1の両側縁9に沿って形成される。さらに、サイドガセット材5の一端部が45°の角度をもって折り曲げられ、両層のサイドガセット材5間に折り込まれ、2つ折りされ、2層に重ね合わされ、これによって補助ガセット部12が形成され、底ガセット部3が両層の補助ガセット部12間に挿入される。補助ガセット部12と底ガセット部3が胴部1の両側縁9に沿ってヒートシールされ、そのヒートシール線11が胴部1の両側縁9に沿って形成されることも同公報のものと同様である。
【0020】
さらに、特許文献2のものと同様、このプラスチック袋は付加底ガセット部13を有する。そして、サイドガセット材5および底ガセット材6の他に、付加底ガセット材14が各胴材4a,4b間に設けられ、付加底ガセット材14によって付加底ガセット部13が形成されている。底ガセット材6は胴部1の一端縁10に沿ってのびることは前述したとおりであるが、付加底ガセット材14は胴部1の他端縁15に沿ってのび、2つ折りされ、2層に重ね合わされる。さらに、サイドガセット材5の一端部と同様、サイドガセット材5の他端部が45°の角度をもって折り曲げられ、両層のサイドガセット材5間に折り込まれ、2つ折りされ、2層に重ね合わされ、これによって補助ガセット部16が形成され、付加底ガセット部13が両層の補助ガセット部16間に挿入される。さらに、補助ガセット部16と付加底ガセット部13が胴部1の両側縁9に沿ってヒートシールされ、そのヒートシール線11が胴部1の両側縁9に沿って形成され、胴部1と付加底ガセット部13が胴部1の他端縁15に沿ってヒートシールされ、そのヒートシール線17が胴部1の他端縁15に沿って形成される。
【0021】
さらに、このプラスチック袋では、底突出部が底ガセット部3から突出し、取っ手孔18またはジッパ19が底突出部に設けられる。
【0022】
このプラスチック袋では、底突出部は第1および第2突出部20a,20bからなり、底ガセット部3は胴部1の一端縁10に接する両側縁を有する。そして、底ガセット部3の一側縁において、一方の胴材4aと底ガセット材6が底ガセット部3を超え、外部に突出し、互いに重ね合わされ、その突出部によって第1突出部20aが形成され、底ガセット部3の他側縁において、他方の胴材4bと底ガセット材6が底ガセット部3を越え、外部に突出し、互いに重ね合わされ、その突出部によって第2突出部20bが形成されている。さらに、胴部1とサイドガセット部2が胴部1の両側縁9に沿ってヒートシールされていることは前述したとおりであるが、このプラスチック袋では、第1および第2突出部20a,20bにおいて、各胴材4a,4bと底ガセット材6も第1および第2突出部20a,20bの両側縁21に沿ってヒートシールされ、そのヒートシール線11が第1および第2突出部20a,20bの両側縁21に沿って形成されている。そして、取っ手孔18が第1および第2突出部20a,20bに設けられているものである。
【0023】
さらに、このプラスチック袋では、ジッパ19が第1突出部20aに設けられている。ジッパ19は一般に知られているところのもので、雄部材にはめ込まれる雌部材を有し、雄および雌部材はテープと一体成型される。そして、第1突出部20aにおいて、ジッパ19が一方の胴材4aと底ガセット材6間に配置され、一方の胴材4aと底ガセット材6が雄および雌部材のテープにヒートシールされ、そのヒートシール線22がジッパ19に沿って形成されている。さらに、第2突出部20bにおいて、他方の胴材4bと底ガセット材6が胴部1の一端縁10に沿ってヒートシールされ、そのヒートシール線23が胴部1の一端縁10に沿って形成されている。
【0024】
このプラスチック袋は内容物を充填し、封入するためのものである。したがって、たとえば、プラスチック袋が製造されるとき、胴部1と付加底ガセット部13が胴部1の他端縁15に沿ってヒートシールされるが、ヒートシールされるのは一方の胴材4aと付加底ガセット材14だけであり、他方の胴材4bと付加底ガセット材14はヒートシールされない。そして、プラスチック袋の製造後、内容物が他方の胴材4bと付加底ガセット材14間を通り、充填され、充填後、他方の胴材4bと付加底ガセット材14が胴部1の他端縁15に沿ってヒートシールされ、充填物がプラスチック袋に封入される。
【0025】
したがって、このプラスチック袋の場合、サイドガセット部2によってプラスチック袋を拡げ、その容量を増大することができ、内容物を充填したとき、付加底ガセット部13によってフラット底面を形成し、これを安定直立させることもできる。さらに、底ガセット部3によってフラット底面ではなく、フラット頂面が形成され、プラスチック袋は直方体または立方体をなし、箱形状の外観を呈する。したがって、充填効率が高い。充填後、第1および第2突出部20a,20bを胴部1の一端縁10に沿って折り曲げ、底ガセット部3に重ね合わせ、プラスチック袋を的確に積み重ねることもできる。
【0026】
さらに、このプラスチック袋の場合、取っ手孔18が第1および第2突出部20a,20bに形成されていることは前述したとおりである。したがって、内容物の充填後、第1および第2突出部20a,20bを互いに接近させ、片手をその取っ手孔18に挿入し、取っ手孔18によってプラスチック袋をぶら下げ、持ち運ぶことができる。この場合、プラスチック袋にハンドバック状の外観および機能をもたせることができ、好ましい。
【0027】
ジッパ19によってプラスチック袋を開き、内容物を取り出すこともできる。その後、ジッパ19によってプラスチック袋を閉じることもできる。
【0028】
なお、図1のプラスチック袋を製造するとき、一方の胴材4aと付加底ガセット材14だけではなく、他方の胴材4bと付加底ガセット材14もヒートシールし、製造後、ジッパ19によってプラスチック袋を開き、内容物を一方の胴材4aと底ガセット材6間に通し、充填する。その後、ジッパ19によってプラスチック袋を閉じ、充填物をプラスチック袋に封入するようにしてもよい。
【0029】
底ガセット材6は胴材4bの折り曲げ部ではなく、別材であってもよい。この場合、プラスチック袋を製造するとき、第2突出部20bにおいて、他方の胴材4bと底ガセット材6をヒートシールせず、製造後、内容物を他方の胴材4bと底ガセット材6間に通し、充填する。その後、他方の胴材4bと底ガセット材6をヒートシールし、そのヒートシール線23を形成するようにしてもよい。
【0030】
そして、図4、図5および図6に示すものがこの発明にかかる製袋機であり、この発明の実施例である。この製袋機は図1のプラスチック袋を製造するためのもので、胴部形成機構を有し、胴部形成機構は胴材送り機構からなる。そして、胴材送り機構に送りローラ24,25が使用され、2枚の胴材4a,4bが送りローラ24に導かれ、互いに対向し、重ね合わされ、送りローラ25に導かれ、駆動モータによって送りローラ24,25が回転し、胴材4a,4bがその長さ方向に間欠送りされる。胴材4a,4bは胴部1を形成するためのものである。
【0031】
さらに、サイドガセット部形成機構としてサイドガセット材供給機構26が設けられ、サイドガセット材5があらかじめ2つ折りされ、胴材4の間欠送り毎に、サイドガセット材5が胴材4a,4bに供給される。たとえば、サイドガセット材5として2倍の幅のものが使用され、サイドガセット材供給機構26において、サイドガセット材5が長さ方向中心線の両側で2つ折りされ、胴材4a,4bの間欠送り毎に、サイドガセット材5が胴材4bに供給される。サイドガセット材5は胴材4a,4bの幅方向に配置され、各胴材4a,4b間に挿入される。したがって、サイドガセット材5によってサイドガセット部2が形成される。これは特許文献1のものと同様である。サイドガセット材5の一端部が45°の角度をもって折り曲げられ、これによって補助ガセット部12が形成されることも特許文献1のものと同様である。さらに、サイドガセット材5の一端部と同様、サイドガセット材5の他端部が45°の角度をもって折り曲げられ、これによって補助ガセット部16が形成される。さらに、サイドガセット材5の挿入後、胴材4a,4bの間欠送り毎に、サイドガセット材5の一端部において、ヒートシール装置または超音波シール装置27によって胴材4a,4bとサイドガセット材5がヒートシールまたは超音波シールされ、付着する。
【0032】
その後、胴材4a,4bの送りにともない、胴材ガイド機構によって一方の胴材4aが案内され、一方の胴材4aが長さ方向折り曲げ線28に沿って折り曲げられ、これによって各胴材4a,4bが開かれ、その開き面が形成される。この実施例では、胴材ガイド機構にガイドローラ29、ガイドプレート30およびガイドローラ31,32が使用され、各胴材4a,4bがガイドローラ29を通り、ガイドプレート30に導かれる。さらに、ガイドプレート30に傾斜辺33が形成されており、一方の胴材4aが傾斜辺33に係合し、ガイドローラ31に導かれ、傾斜辺33およびガイドローラ31によって一方の胴材4aが案内され、折り曲げられ、起立する。さらに、各胴材4a,4bがガイドローラ32に導かれ、ガイドローラ32によって一方の胴材4aが案内され、一方の胴材4aが完全に折り曲げられる。これによって各胴材4a,4bが開かれ、その開き面が形成されるものである。これも特許文献1のものと同様である。
【0033】
さらに、底ガセット材6が胴材4a,4bの長さ方向に配置され、開き面に重ね合わされ、底ガセット材6によって底ガセット部3が形成される。たとえば、一方の胴材4aに小さい幅W1のものが使用され、他方の胴材4bに大きい幅W2のものが使用され、各胴材4a,4bが互いに重ね合わされたとき、胴材4a,4bの幅方向において、他方の胴材4bが一方の胴材4aを越え、一定距離D張り出す。さらに、底ガセット部形成機構として付加ガイド機構が使用され、胴材4a,4bの送りにともない、付加ガイド機構によって他方の胴材4bが案内され、他方の胴材4bが長さ方向折り曲げ線7に沿って折り曲げられ、その折り曲げ部によって底ガセット材6が形成され、これが開き面に重ね合わされる。そして、長さ方向折り曲げ線7によって図2の幅方向折り曲げ線7が形成される。この実施例では、付加ガイド機構にガイドローラ34,35,36が使用され、他方の胴材4bがガイドローラ34を通り、ガイドローラ35に導かれ、ガイドローラ34,35によって他方の胴材4bが案内され、折り曲げられ、起立する。さらに、各胴材4a,4bがガイドローラ36に導かれ、ガイドローラ36によって他方の胴材4bが案内され、他方の胴材4bが完全に折り曲げられ、その折り曲げ部によって底ガセット材6が形成され、これが開き面に重ね合わされる。これも特許文献1のものと同様である。
【0034】
さらに、底ガセット材6の重ね合わせ後、胴材ガイド機構によって一方の胴材4aが折り戻され、これによって各胴材4a,4bが閉じられる。さらに、底ガセット材6が長さ方向折り曲げ線8に沿って折り曲げられ、2つ折りされ、各胴材4a,4b間に挿入される。そして、長さ方向折り曲げ線8によって図2の幅方向折り曲げ線8が形成される。この実施例では、胴材ガイド機構にガイドローラ37,38、ガイドプレート39、ピンチローラ40およびガイドローラ41が使用され、各胴材4a,4bがガイドローラ37を通り、ガイドローラ38およびガイドプレート39に導かれる。さらに、ガイドプレート39に傾斜辺42が形成されており、一方の胴材4aおよび底ガセット材6が傾斜辺42に係合し、ピンチローラ40に導かれ、傾斜辺42およびピンチローラ40によって一方の胴材4aおよび底ガセット材6が案内され、一方の胴材4aが折り戻され、起立し、底ガセット材6が折り曲げられ、起立する。さらに、それがガイドローラ41に導かれ、ガイドローラ41によって一方の胴材4aおよび底ガセット材6が案内され、一方の胴材4aが完全に折り戻され、これによって各胴材4a,4bが閉じられる。さらに、底ガセット材6が完全に折り曲げられ、2つ折りされ、各胴材4a,4b間に挿入される。これも特許文献1のものと同様である。
【0035】
各胴材4a,4bが開かれるとき、サイドガセット材5の一端部において、胴材4a,4bによってサイドガセット材5および補助ガセット部12が開かれ、その開き面が形成され、底ガセット材6が開き面に重ね合わされることも特許文献1のものと同様である。各胴材4a,4bが閉じられるとき、それによってサイドガセット材5および補助ガセット部12が閉じられ、補助ガセット部12が底ガセット材6を跨ぐことも特許文献1のものと同様である。
【0036】
さらに、この製袋機では、底ガセット材6が開き面に重ね合わされ、底ガセット材6によって底ガセット部3が形成されるが、それと同時に、底突出部20a,20bが底ガセット部3から突出する。この実施例では、一方の胴材4aに小さい幅W1のものが使用されるが、その幅W1はサイドガセット材5の長さL1よりも大きい。さらに、他方の胴材4bに大きい幅W2のものが使用され、その折り曲げ部によって底ガセット材6が形成されるが、底ガセット材6が2つ折りされたとき、その幅W3は補助ガセット部12の長さL2よりも大きい。したがって、一方の胴材4aと底ガセット材6が底ガセット部3を超え、外部に突出し、互いに重ね合わされ、その突出部によって第1突出部20aが形成される。これと同時に、他方の胴材4bと底ガセット材6が底ガセット部3を超え、外部に突出し、互いに重ね合わされ、その突出部によって第2突出部20bが形成される。
【0037】
さらに、この製袋機では、オプション機構としてジッパ供給機構43が設けられ、たとえば、ガイドローラ32,35,36によって各胴材4a,4bが開かれ、その開き面が形成され、底ガセット材6が開き面に重ねあわされるとき、ジッパ供給機構43によってジッパ19が送られ、これが胴材4a,4bに供給される。供給されたとき、ジッパ19は胴材4a,4bの長さ方向に配置され、一方の胴材4aと底ガセット材6間に挿入される。ジッパ19はその長さ方向に連続するもので、雌部材にはめ込まれる雄部材を有する。そして、一方の胴材4aと底ガセット材6が雄および雌部材のテープに対向する。さらに、縦シール装置としてジッパシール装置44が使用され、これが胴材4a,4bのガイドローラ36,37間に配置されており、胴材4a,4bの間欠送り毎に、胴材4a,4bの長さ方向において、ジッパシール装置44によって底ガセット材6とテープがヒートシールされ、胴材4aとテープがヒートシールされる。たとえば、プレート45が折り曲げられた胴材4a間に配置され、底ガセット材6、テープおよび胴材4aがジッパシール装置44とプレート45間に挟まれ、これによって底ガセット材6とテープがヒートシールされ、胴材4aとテープがヒートシールされ、そのヒートシール線22がジッパ19に沿って形成される。そして、ヒートシール線22によって図1のヒートシール線22が形成される。したがって、ジッパ19のテープを介して胴材4aと底ガセット材6がヒートシールされるものである。この結果、ジッパ19が第1突出部20aに設けられる。
【0038】
さらに、縦シール装置46が胴材4a,4bのガイドローラ36,37間に配置され、胴材4a,4bの間欠送り毎に、胴材4a,4bの長さ方向において、縦シール装置46によって胴材4bと底ガセット材6がヒートシールされ、そのヒートシール線23が形成される。そして、ヒートシール線23によって図3のヒートシール線23が形成される。さらに、付加ガセット材供給機構47によって付加ガセット材14が2つ折りされ、胴材4a,4bのガイドローラ38,41間において、付加ガセット材14が胴材4a,4bに供給される。供給されたとき、付加ガセット材14は胴材4a,4bの長さ方向に配置され、各胴材4a,4b間に挿入される。さらに、サイドガセット材5の他端部において、その補助ガセット部16が付加ガセット材14を跨ぐ。
【0039】
さらに、各胴材4a,4bが横シール装置48に導かれ、胴材4a,4bの間欠送り毎に、胴材4a,4bの幅方向において、横シール装置48によって胴材4a,4bとサイドガセット材5がヒートシールされ、そのヒートシール線11が形成される。
【0040】
さらに、この製袋機では、オプション機構としてパンチ49が設けられており、ヒートシール後、各胴材4a,4bがパンチ49に導かれ、胴材4a,4bの間欠送り毎に、第1および第2突出部20a,20bにおいて、パンチ49によって胴材4a,4bおよび底ガセット材6が打ち抜かれ、その取っ手孔18が形成される。さらに、各胴材4a,4bが縦シール装置50に導かれ、胴材4a,4bの間欠送り毎に、胴材4a,4bの長さ方向において、縦シール装置50によって胴材4a,4bと付加ガセット材14がヒートシールされ、そのヒートシール線17が形成される。
【0041】
その後、各胴材4a,4bがカッタ51に導かれ、胴材4a,4bの間欠送り毎に、胴材4a,4bの幅方向において、カッタ51によって胴材4a,4b、サイドガセット材5、底ガセット材6および付加ガセット材14がカットされる。胴材4a,4b、サイドガセット材5、底ガセット材6および付加ガセット材14はサイドガセット材5の長さ方向中心線に沿ってカットされる。
【0042】
これによって図1のプラスチック袋が製造されるものである。
【0043】
この実施例では、底ガセット材6の重ね合わせ後、胴材ガイド機構によって一方の胴材4aを折り戻し、これによって各胴材4a,4bを閉じるようにしたものを説明したが、必ずしもその必要はない。一方の胴材4aを折り戻さず、各胴材4a,4bを閉じず、これを横シール装置48およびカッタ51に導く。そして、胴材4a,4bの幅方向において、胴材4a,4bとサイドガセット材5を各胴材4a,4bが開かれた状態でヒートシールし、胴材4a,4b、サイドガセット材5、底ガセット材6および付加底ガセット材14を各胴材4a,4bが開かれた状態でカットするようにしてもよい。
【0044】
さらに、他方の胴材4bの折り曲げ部によって底ガセット材6を形成し、これを開き面に重ね合わせるようにしたものを説明したが、底ガセット部形成機構として底ガセット材供給機構を設ける。そして、底ガセット材供給機構によって底ガセット材を供給し、これを開き面に重ね合わせるようにしてもよい。
【0045】
図7は他のプラスチック袋を示す。このプラスチック袋でも、各胴材と底ガセット材が底ガセット部3を超え、外部に突出し、互いに重ね合わされ、その突出部によって第1および第2突出部20a,20bが形成されていることは図1のものと同様である。各胴材と底ガセット材が第1および第2突出部20a,20bの両側縁21に沿ってヒートシールされていることも図1のものと同様である。取っ手孔18が第1および第2突出部20a,20bに設けられていることも図1のものと同様である。
【0046】
ただし、図7のプラスチック袋では、底突出部は第1および第2突出部20a,20bの他に、第3突出部20cを有する。そして、図7Bに示すように、底ガセット部3の両側縁間において、底ガセット材が底ガセット部3を超え、外部に突出し、二重に重ね合わされ、その突出部によって第3突出部20cが形成されている。その位置は底ガセット部3の幅方向中央位置であり、第3突出部20cは底ガセット部3の両側縁に平行にのびる。さらに、ジッパ19が第1突出部20aではなく、第3突出部20cに設けられている。ジッパ19は雄および雌部材を有する。さらに、第3突出部20cにおいて、底ガセット材が雄および雌部材のテープにヒートシールされ、そのヒートシール線22がジッパ19に沿って形成されている。さらに、図7Cに示すように、ジッパ19の上方において、ノッチ52が第3突出部20cの一側縁または両側縁に形成されている。
【0047】
したがって、ノッチ52によって第3突出部20cを引き裂き、その先端縁をジッパ19に沿って切り取ることができる。したがって、その後、ジッパ19によってプラスチック袋を開き、内容物を取り出すことができる。ジッパ19によってプラスチック袋を閉じることもできる。
【0048】
図7Dに示すように、二重の第3突出部20cにおいて、その先端縁を閉じず、開放させてもよい。この場合、ノッチ52を第3突出部20cの一側縁または両側縁に形成する必要はない。
【0049】
さらに、このプラスチック袋では、底ガセット部3の両側縁において、胴部1と底ガセット部3が胴部1の一端縁に沿ってヒートシールされ、そのヒートシール線53が胴部1の一端縁に沿って形成されている。
【0050】
図7のプラスチック袋を製造するには、底ガセット材として底ガセット部3よりも幅の大きいものを使用する。そして、底ガセット材が開き面に重ね合わされ、底ガセット材によって底ガセット部3が形成されるとき、底ガセット部3の両側縁間において、ガイド機構によって底ガセット材を折り曲げ、第3突出部20cを形成すればよい。さらに、ジッパ19を第3突出部20cに挿入し、胴材の間欠送り毎に、第3突出部20cにおいて、ジッパシール装置によって底ガセット材とジッパ19をヒートシールすると、胴材の間欠送り毎に、ジッパ19を第3突出部20cに設けることができる。底ガセット材が開き面に重ね合わされる前、あらかじめ第3突出部20cを形成するようにしてもよい。底ガセット材が開き面に重ね合わされる前、ジッパ19を第3突出部20cに挿入し、ジッパシール装置によって底ガセット材とジッパ19をヒートシールするようにしてもよい。
【0051】
図8に示すように、第1および第2突出部20a,20bに斜めの両側縁21を形成し、台形状の外観をもたせてもよい。第1および第2突出部20a,20bにおいて、各胴材と底ガセット材を斜めの両側縁21に沿ってヒートシールすることもできる。各胴材と底ガセット材を斜めの両側縁21に沿って溶断し、これによって各胴材と底ガセット材を接合するようにしてもよい。
【0052】
図8のプラスチック袋を製造するには、胴材の間欠送り毎に、第1および第2突出部120a,20bにおいて、たとえば、トムソン刃によって各胴材と底ガセット材をカットし、斜めの両側縁21を形成し、ヒートシール装置によってそれをヒートシールすればよい。溶断装置によって各胴材と底ガセット材を溶断してもよい。
【0053】
図9に示すように、第1および第2突出部20a,20bをサイドガセット部2から一定間隔を置いて形成してもよい。底ガセット部3の両側縁間において、ジッパ19を底ガセット部3に設けてもよい。その位置は底ガセット部3の幅方向中央位置であることが好ましい。このプラスチック袋では、ジッパ19はポケットジップ(登録商標)からなり、底ガセット部3の両側縁に平行にのびる。
【0054】
図10のプラスチック袋では、取っ手孔18が第1突出部20aに設けられ、ジッパ19が第2突出部20bに設けられている。さらに、ジッパ19の上方において、ノッチ52が第2突出部20bの一側縁または両側縁21に形成されている。
【0055】
したがって、内容物の充填後、取っ手孔18によってプラスチック袋をぶら下げ、持ち運ぶことができる。ノッチ52によって第2突出部20bを引き裂き、その後、ジッパ19によってプラスチック袋を開くことができ、閉じることもできる。第1および第2突出部20a,20bを底ガセット部3に重ね合わせ、プラスチック袋を的確に積み重ねることもできる。
【0056】
図11のプラスチック袋では、底突出部は単一の突出部20cからなる。そして、底ガセット部3の両側縁間において、底ガセット材が底ガセット部3を超え、外部に突出し、二重に重ね合わされていることは図8のプラスチック袋と同様であり、その突出部によって単一の突出部20cが形成されている。その位置は底ガセット部3の幅方向中央位置であり、単一の突出部20cは底ガセット部3の両側縁に平行にのびる。さらに、取っ手孔18が単一の突出部20cに設けられている。
【0057】
さらに、図11のプラスチック袋では、単一の突出部20cは斜めの両側縁21を有し、台形状の外観をもつ。そして、底ガセット材が二重に重ね合わされ、両側縁21に沿ってヒートシールされ、これによって開口部53が形成されている。開口部53は注ぎ口からなり、プラスチック袋の内部に連通し、テーパ状である。さらに、底ガセット材が突出部20cの先端縁に沿ってヒートシールされ、そのヒートシール領域によって開口部53が閉じられ、ヒートシール領域に取っ手孔18が形成されている。したがって、単一の突出部20cを取っ手孔18の下方で切断し、これによって開口部53を開口し、内容物を開口部53から注ぎ、取り出すことができる。
【0058】
図11のプラスチック袋を製造するには、胴材の間欠送り毎に、単一の突出部20cにおいて、たとえば、トムソン刃によって底ガセット材をカットし、斜めの両側縁21を形成し、ヒートシール装置によってそれをヒートシールする。さらに、胴材の間欠送り毎に、単一の突出部20cにおいて、パンチによって底ガセット材を打ち抜き、取っ手孔18を形成すると、胴材の間欠送り毎に、取っ手孔18および注ぎ口53を単一の突出部20cに設けることができる。
【0059】
図12のプラスチック袋では、ジッパ19が単一の突出部20cに設けられている。
【0060】
図13のプラスチック袋でも、底突出部は単一の突出部20aからなる。そして、底ガセット部3の一側縁において、一方の胴材と底ガセット材の少なくとも一方が底ガセット部3を越え、外部に突出し、その突出部によって単一の突出部20aが形成される。このプラスチック袋では、一方の胴材と底ガセット材が底ガセット部3を超え、外部に突出し、互いに重ね合わされ、その突出部によって単一の突出部20aが形成されている。さらに、取っ手孔18が単一の突出部20aに設けられている。
【0061】
図14のプラスチック袋でも、一方の胴材と底ガセット材が底ガセット部3を超え、外部に突出し、互いに重ね合わされ、その突出部によって単一の突出部20aが形成されている。そして、ジッパ19が単一の突出部20aに設けられている。
【0062】
図15のプラスチック袋では、粘着手段が単一の突出部20aに設けられている。粘着手段はホットメルト54からなる。さらに、このプラスチック袋では、一方の胴材と底ガセット材が底ガセット部3を超え、外部に突出し、胴材によって突出部20aの外面が形成され、底ガセット材によって突出部20aの内面が形成されているが、その内面にホットメルト54が塗布され、離型紙55がホットメルト54に貼り付けられている。ホットメルト54および離型紙55は突出部20aの先端から間隔を置いて位置し、水平方向にのびる。したがって、離型紙55をホットメルト54から剥がし、突出部20aをその先端縁とホットメルト54間で折り曲げ、先端縁をホットメルト54に貼り付けることができ、突出部20aの折り曲げ部によってプラスチック袋を閉じることができる。突出部20aの先端縁をホットメルト54から剥がし、これによってプラスチック袋を開くこともできる。突出部20aの先端縁において、胴材と底ガセット材を互いにヒートシールし、プラスチック袋を開くとき、胴材および底ガセット材を突出部20aの先端縁に沿って切り取るようにしてもよい。
【0063】
図16に示すように、ホットメルト54および離型紙55を突出部20aの先端縁付近に位置させる。そして、突出部20aを底ガセット部3に向かって折り曲げ、ホットメルト54によって突出部20aと底ガセット部3を貼り付けるようにしてもよい。図17に示すように、突出部20aの先端縁付近において、その外面にホットメルト54を塗布し、離型紙55をホットメルト54に貼り付ける。そして、突出部20aをホットメルト54の下側で折り曲げ、ホットメルト54を底ガセット部3に対面させ、ホットメルト54によって突出部20aと底ガセット部3を貼り付けてもよい。ホットメルト54を突出部20aの内面に対面させ、ホットメルト54によって外面と内面を貼り付けてもよい。
【0064】
図15、図16または図17のプラスチック袋を製造するには、オプション機構としてホットメルト塗布機構を設け、胴材の間欠送り毎に、突出部20aの内面または外面にホットメルト54を塗布し、ホットメルト54を単一の突出部20aに設け、離型紙55をホットメルト54に貼り付ければよい。
【0065】
ホットメルト54および離型紙55を他のプラスチック袋の突出部に設けてもよい。ホットメルト54に限らず、粘着手段に他ののりを使用してもよい。粘着手段に両面粘着テープを使用してもよい。そして、オプション機構として粘着手段付与機構を設け、粘着手段付与機構によってのりまたは両面粘着テープを付与してもよい。
【0066】
なお、たとえば、図1および図2の底ガセット部3の一側縁において、一方の胴材4aが底ガセット部3を超え、外部に突出し、その突出部によって第1突出部20aが形成されるようにする。そして、取っ手孔18を第1突出部20aに設けてもよい。反対に、底ガセット材6が底ガセット部3を超え、外部に突出し、その突出部によって第1突出部20aが形成されるようにする。そして、取っ手孔18を第1突出部17に設けてもよい。底ガセット部3の他側縁において、他方の胴材4bが底ガセット部3を越え、外部に突出し、その突出部によって第2突出部20bが形成されるようにしてもよく、底ガセット材6が底ガセット部3を超え、外部に突出し、その突出部によって第2突出部18が形成されるようにしてもよい。
【0067】
底ガセット部3の一側縁において、一方の胴材4aと底ガセット材6が底ガセット部3を超え、外部に突出し、互いに重ね合わされ、その突出部によって第1突出部20aが形成されるようにする。そして、ジッパ19を第1突出部20aに設ける。さらに、底ガセット部3の他側縁において、他方の胴材4bが底ガセット部3を越え、外部に突出し、その突出部によって第2突出部20bが形成されるようにする。そして、取っ手孔18を第2突出部20bに設けてもよい。底ガセット材6が底ガセット部3を超え、外部に突出し、その突出部によって第2突出部20bが形成されるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0068】
1 胴部
2 サイドガセット部
3 底ガセット部
4a,4b 胴材
5 サイドガセット材
6 底ガセット材
18 取っ手孔
19 ジッパ
20a 第1突出部
20b 第2突出部
24,25 送りローラ
26 サイドガセット材供給機構
28 長さ方向折り曲げ線
29,30,31,32,34,35,36 ガイドローラ
30 ガイドプレート
43 ジッパ供給機構
44 ジッパシール装置
46 縦シール装置
48 横シール装置
49 パンチ
51 カッタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
胴部、サイドガセット部および底ガセット部を有するプラスチック袋を製造する製袋機であって、
2枚の胴材を互いに対向させ、重ね合わせ、その長さ方向に間欠送りし、前記胴材によって前記胴部が形成されるようにする胴部形成機構と、
サイドガセット材をあらかじめ2つ折りし、前記胴材の間欠送り毎に、前記サイドガセット材を前記胴材に供給し、前記サイドガセット材が前記胴材の幅方向に配置され、前記各胴材間に挿入され、前記サイドガセット材によって前記サイドガセット部が形成されるようにするサイドガセット部形成機構と、
前記サイドガセット材の挿入後、前記胴材の送りにともない、一方の胴材を案内し、前記一方の胴材を長さ方向折り曲げ線に沿って折り曲げ、これによって前記各胴材を開き、その開き面を形成する胴材ガイド機構と、
底ガセット材を前記胴材の長さ方向に配置し、前記開き面に重ね合わせ、前記底ガセット材によって前記底ガセット部が形成され、底突出部が前記底ガセット部から突出するようにする底ガセット部形成機構と、
前記底突出部に取っ手孔、ジッパ、開口部または粘着手段を設けるオプション機構とからなる製袋機。
【請求項2】
さらに、前記胴材の間欠送り毎に、前記胴材の長さ方向において、前記胴材と底ガセット材をヒートシールする縦シール装置を備えた請求項1に記載の製袋機。
【請求項3】
さらに、前記胴材の間欠送り毎に、前記胴材の幅方向において、前記胴材とサイドガセット材をヒートシールする横シール装置と、
前記胴材の間欠送り毎に、前記胴材の幅方向において、前記胴材、サイドガセット材および底ガセット材をカットするカッタを備えた請求項1に記載の製袋機。
【請求項4】
前記底ガセット材の重ね合わせ後、前記胴材ガイド機構によって前記一方の胴材を折り戻し、これによって前記各胴材を閉じるとともに、前記底ガセット材を長さ方向折り曲げ線に沿って折り曲げ、2つ折りし、前記各胴材間に挿入し、その後、前記胴材の幅方向において、前記胴材とサイドガセット材を前記各胴材が閉じられた状態でヒートシールし、前記胴材、サイドガセット材および底ガセット材を前記各胴材が閉じられた状態でカットするようにした請求項3に記載の製袋機。
【請求項5】
前記胴材の幅方向において、前記胴材とサイドガセット材を前記各胴材が開かれた状態でヒートシールし、前記胴材、サイドガセット材および底ガセット材を前記各胴材が開かれた状態でカットするようにした請求項3に記載の製袋機。
【請求項6】
前記底ガセット部形成機構として付加ガイド機構を使用し、前記胴材の送りにともない、前記付加ガイド機構によって他方の胴材を案内し、前記他方の胴材を長さ方向折り曲げ線に沿って折り曲げ、その折り曲げ部によって前記底ガセット材を形成し、これを前記開き面に重ね合わせるようにした請求項1に記載の製袋機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2011−255629(P2011−255629A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−133605(P2010−133605)
【出願日】平成22年6月11日(2010.6.11)
【出願人】(000110192)トタニ技研工業株式会社 (31)
【Fターム(参考)】