説明

複素環置換ビス−1,8−ナフタルイミド化合物、抗体薬物コンジュゲート、および使用方法

本発明は、式Iによって表される抗体−薬物コンジュゲート(ADC)化合物を含むビス1,8ナフタルイミド化合物に関する。この場合、式IIaおよびIIbを有する1つ以上の1,8ビス−ナフタルイミド薬物部分(D)は、波線を通してリンカー(L)により抗体(Ab)に共有結合で連結されている。本発明は、式XVを有する複素環置換1,8ビス−ナフタルイミド化合物にも関する。本発明は、高増殖性疾患および他の疾患を治療するための有効量の式I ADCまたは式XV複素環置換1,8ビス−ナフタルイミド化合物を含む医薬組成物にも関する。本発明は、有効量の式I ADCまたは式XV化合物を患者に投与することを含む、腫瘍細胞または癌細胞を死滅させるまたはそれらの増殖を阻害するための方法にも関する。



Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上の1,8ビス−ナフタルイミド薬物部分にリンカーによって共有結合で取り付けられた抗体を含む、抗体−薬物コンジュゲート化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であって、該化合物は、下記式Iを有し:
【化1】

[式中、
Abは、抗体であり;
Lは、Abに共有結合で取り付けられたリンカーであり、Lは、Dに共有結合で取り付けられており;
Dは、式IIaおよびIIbから選択される1,8ビス−ナフタルイミド薬物部分:
【化2】

(波線は、Lへの共有結合を示し;
Yは、N(R)、C(R、OまたはSであり;
は、H、F、Cl、Br、I、OH、−N(R、−N(R、C−Cアルキルハライド、カルボキシレート、スルフェート、スルファメート、スルホネート、−SO、−S(=O)R、−SR、−SON(R、−C(=O)R、−CO、−C(=O)N(R、−CN、−N、−NO、C−Cアルコキシ、C−Cトリフルオロアルキル、ポリエチレンオキシ、ホスホネート、ホスフェート、C−Cアルキル、C−C置換アルキル、C−Cアルケニル、C−C置換アルケニル、C−Cアルキニル、C−C置換アルキニル、C−C20アリール、C−C20置換アリール、C−C20複素環およびC−C20置換複素環から独立して選択され;または一緒になる場合、同じ炭素原子上の2つのR基がカルボニル(=O)を形成し、もしくは異なる炭素原子上の2つのR基が炭素原子数3から7の炭素環式、複素環式またはアリール環を形成し;
は、H、C−Cアルキル、C−C置換アルキル、C−Cアルケニル、C−C置換アルケニル、C−Cアルキニル、C−C置換アルキニル、C−C20アリール、C−C20置換アリール、C−C20複素環およびC−C20置換複素環から独立して選択され;ここで、
−C置換アルキル、C−C置換アルケニル、C−C置換アルキニル、C−C20置換アリールおよびC−C20置換複素環は、F、Cl、Br、I、OH、−N(R、−N(R、C−Cアルキルハライド、カルボキシレート、スルフェート、スルファメート、スルホネート、C−Cアルキルスルホネート、C−Cアルキルアミノ、4−ジアルキルアミノピリジニウム、C−Cアルキルヒドロキシル、C−Cアルキルチオール、−SO、−S(=O)R、−SR、−SON(R、−C(=O)R、−CO、−C(=O)N(R、−CN、−N、−NO、C−Cアルコキシ、C−Cトリフルオロアルキル、C−Cアルキル、C−C12炭素環、C−C20アリール、C−C20複素環、ポリエチレンオキシ、ホスホネートおよびホスフェートから選択される1つ以上の置換基で独立して置換されており;
mは、1、2、3、4、5または6であり;
nは、1、2および3から独立して選択され;
、X、XおよびXは、F、Cl、Br、I、OH、−N(R、−N(R、−N(R)C(=O)R、−N(R)C(=O)N(R、−N(R)SO(R、−N(R)SO、OR、OC(=O)R、OC(=O)N(R、C−Cアルキルハライド、カルボキシレート、スルフェート、スルファメート、スルホネート、−SO、−SOAr、−SOAr、−SAr、−SON(R、−SOR、−CO、−C(=O)N(R、−CN、−N、−NO、C−Cアルコキシ、C−Cトリフルオロアルキル、ポリエチレンオキシ、ホスホネート、ホスフェート、C−Cアルキル、C−C置換アルキル、C−Cアルケニル、C−C置換アルケニル、C−Cアルキニル、C−C置換アルキニル、C−C20アリール、C−C20置換アリール、C−C20複素環およびC−C20置換複素環から独立して選択されるか;または
とXが一緒に、およびXとXが一緒に、−CHCH−または−CHCHCH−を独立して形成する)
であり;
Dは、独立して、1つより多くのX、X、XまたはXを有することがあり;Dが、1つより多くののX、X、XまたはXを有する場合には、2つのX、X、XおよびXは、縮合C−C20アリール、C−C20置換アリール、C−C20複素環またはC−C20置換複素環を形成することがあり;ならびに
pは、1から20の整数である]。
【請求項2】
pが、2から8である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
mが、3であり、nが、2である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
それぞれのRが、Hである、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
Dが、下記式IIaから選択される1,8ビス−ナフタルイミド薬物部分である、請求項1に記載の化合物:
【化3】

【請求項6】
Yが、N(R)であり;nが、2であり;mが、3であり;ならびにRおよびRが、Hである、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
Dが、下記構造から選択される、請求項6に記載の化合物:
【化4】

【化5】

【請求項8】
Dが、下記構造から選択される、請求項6に記載の化合物:
【化6】

【化7】

【化8】

【請求項9】
とXが一緒に、またはXとXが一緒に、−CHCH−または−CHCHCH−を独立して形成する、請求項5に記載の化合物。
【請求項10】
Dが、下記構造から選択される、請求項9に記載の化合物:
【化9】

【請求項11】
隣接する炭素原子上の2つのX、X、XまたはXが、縮合C−C20アリール、C−C20置換アリール、C−C20複素環またはC−C20置換複素環を形成する、請求項5に記載の化合物。
【請求項12】
Dが、下記構造から選択される、請求項11に記載の化合物:
【化10】

【化11】

【化12】

【請求項13】
Yが、N(R)であり;mが、3であり;およびnが、2である、請求項5に記載の化合物。
【請求項14】
Dが、下記構造から選択される、請求項13に記載の化合物:
【化13】

【化14】

【化15】

【化16】

【化17】

【請求項15】
Yが、Nであり、RおよびRが、Hであり、ならびにDが、下記構造から選択される、請求項5に記載の化合物:
【化18】

【化19】

【請求項16】
が、Hである、請求項5に記載の化合物。
【請求項17】
が、CHである、請求項5に記載の化合物。
【請求項18】
Yが、OまたはSである、請求項5に記載の化合物。
【請求項19】
Dが、下記構造から選択される、請求項18に記載の化合物:
【化20】

【請求項20】
およびXが、C−C20複素環である、請求項5に記載の化合物。
【請求項21】
およびXの一方または両方が、1−イミダゾリルである、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
およびXが、1,8ナフタルイミド基の4位の1−イミダゾリルである、請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
Dが、下記構造を有する、請求項22に記載の化合物:
【化21】

【請求項24】
前記抗体−薬物コンジュゲートが、H−MC−ala−phe−PAB−(ビス4−イミダゾリルE)203である、請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
Dが、下記式IIbから選択される1,8ビス−ナフタルイミド薬物部分である、請求項1に記載の化合物:
【化22】

【請求項26】
Yが、N(R)であり、Dが、下記構造から選択される、請求項25に記載の化合物:
【化23】

【化24】

【請求項27】
1つまたは2つのYが、OまたはSである、請求項25に記載の化合物。
【請求項28】
Dが、下記構造から選択される、請求項27に記載の化合物:
【化25】

【請求項29】
が、Hである、請求項25に記載の化合物。
【請求項30】
が、CHである、請求項25に記載の化合物。
【請求項31】
式Iaを有する、請求項1に記載の化合物:
【化26】

(式中、
Aは、ストレッチャーユニットであり、
aは、0または1であり、
それぞれのWは、独立して、アミノ酸ユニットであり、
wは、0から12の範囲の整数であり、
SPは、スペーサーユニットであり、
yは、0、1または2である)。
【請求項32】
下記式から選択される、請求項31に記載の化合物:
【化27】

(式中、
17は、(CH、C−Cカルボシクリル、O−(CH、アリーレン、(CH−アリーレン、−アリーレン−(CH−、(CH−(C−Cカルボシクリル)、(C−Cカルボシクリル)−(CH、C−Cヘテロシクリル、(CH−(C−Cヘテロシクリル)、−(C−Cヘテロシクリル)−(CH−、−(CHC(O)NR(CH、−(CHCHO)(CH−、−(CHO(CHCHO)(CH−、−(CHC(O)NR(CHCHO)(CH−、−(CHC(O)NR(CHCHO)−CH−、−(CHCHO)C(O)NR(CHCHO)(CH−、−(CHCHO)C(O)NR(CHCHO)−CH−、および−(CHCHO)C(O)NR(CH−から選択され;
ここで、rは、1−10の範囲の整数から独立して選択される)。
【請求項33】
下記式を有する、請求項32に記載の化合物:
【化28−1】

【請求項34】
下記式を有する、請求項33に記載の化合物:
【化28−2】

(式中、wおよびyは、それぞれ0である)。
【請求項35】
下記式を有する、請求項31に記載の化合物:
【化28−3】

【請求項36】
下記式を有する、請求項35に記載の化合物:
【化28−4】

【請求項37】
下記式を有する、請求項36に記載の化合物:
【化29】

【請求項38】
wが、2から12の範囲の整数である、請求項31に記載の化合物。
【請求項39】
wが、2である、請求項38に記載の化合物。
【請求項40】
が、−バリン−シトルリン−である、請求項39に記載の化合物。
【請求項41】
が、−アラニン−フェニルアラニン−である、請求項40に記載の化合物。
【請求項42】
下記構造から選択される、請求項1に記載の化合物:
【化30】

【化31】

Rは、独立して、HまたはC−Cアルキルであり;ならびに
nは、1から12である)。
【請求項43】
下記構造を有する、請求項42に記載の化合物:
【化32】

【請求項44】
前記抗体が、(1)−(36)から選択される1つ以上の腫瘍関連抗原または細胞表面受容体に結合する、請求項1に記載の化合物:
(1)BMPR1B(骨形態発生タンパク質IB型受容体、Genbankアクセッション番号NM_001203);
(2)E16(LAT1、SLC7A5、Genbankアクセッション番号NM_003486);
(3)STEAP1(6回膜貫通型前立腺上皮抗原、Genbankアクセッション番号NM_012449);
(4)0772P(CA125、MUC16、Genbankアクセッション番号AF361486);
(5)MPF(MPF、MSLN、SMR、巨核球増強因子、メソセリン、Genbankアクセッション番号NM_005823);
(6)Napi3b(NAPI−3B、NPTIIb、SLC34A2、溶質キャリアファミリー34(リン酸ナトリウム)、メンバー2、2型ナトリウム依存性リン酸輸送体3b、Genbankアクセッション番号NM_006424);
(7)Sema 5b(FLJ10372、KIAA1445、Mm.42015、SEMA5B、SEMAG、Semaphorin 5b Hlog、セマ・ドメイン、7トロンボスポンジンリピート(1型および1型様)、膜貫通ドメイン(TM)および短い細胞質ドメイン、(セマフォリン)5B、Genbankアクセッション番号AB040878);
(8)PSCA hlg(2700050C12Rik、C530008O16Rik、RIKEN cDNA 2700050C12、RIKEN cDNA 2700050C12遺伝子、Genbankアクセッション番号AY358628);
(9)ETBR(エンドセリンB型受容体、Genbankアクセッション番号AY275463);
(10)MSG783(RNF124、仮説タンパク質FLJ20315、Genbankアクセッション番号NM_017763);
(11)STEAP2(HGNC_8639、IPCA−1、PCANAP1、STAMP1、STEAP2、STMP、前立腺癌関連遺伝子1、前立腺癌関連タンパク質1、6回膜貫通型前立腺上皮抗原2、6回膜貫通型前立腺タンパク質、Genbankアクセッション番号AF455138);
(12)TrpM4(BR22450、FLJ20041、TRPM4、TRPM4B、一過性受容体電位カチオンチャネル、サブファミリーM、メンバー4、Genbankアクセッション番号NM_017636);
(13)CRIPTO(CR、CR1、CRGF、CRIPTO、TDGF1、奇形癌由来成長因子、Genbankアクセッション番号NP_003203またはNM_003212);
(14)CD21(CR2(補体受容体2)またはC3DR(C3d/エプスタイン・バーウイルス受容体)またはHs.73792Genbankアクセッション番号M26004);
(15)CD79b(CD79B、CD79β、IGb(免疫グロブリン関連ベータ)、B29、Genbankアクセッション番号NM_000626);
(16)FcRH2(IFGP4、IRTA4、SPAPlA(ホスホターゼアンカータンパク質1aを含有するSH2ドメイン)、SPAP1B、SPAP1C、Genbankアクセッション番号NM_030764);
(17)HER2(Genbankアクセッション番号M11730);
(18)NCA(Genbankアクセッション番号M18728);
(19)MDP(Genbankアクセッション番号BC017023);
(20)IL20Rα(Genbankアクセッション番号AF184971);
(21)Brevican(Genbankアクセッション番号AF229053);
(22)EphB2R(Genbankアクセッション番号NM_004442);
(23)ASLG659(Genbankアクセッション番号AX092328);
(24)PSCA(Genbankアクセッション番号AJ297436);
(25)GEDA(Genbankアクセッション番号AY260763);
(26)BAFF−R(B細胞活性化因子受容体、BLyS受容体3、BR3、NP_443177.1);および
(27)CD22(B細胞受容体CD22−Bアイソフォーム、NP−001762.1);
(28)CD79a(CD79A、CD79α、免疫グロブリン関連アルファ、Igベータ(CD79B)と共用結合的に相互作用し、その表面でIgM分子と複合体を形成し、B細胞分化に関与するシグナルを伝達するB細胞特異的タンパク質、Genbankアクセッション番号NP_001774.1);
(29)CXCR5(バーキットリンパ腫受容体1、CXCL13ケモカインによって活性化され、リンパ球移動および体液性防御の際に機能し、HIV−2感染ならびにことによるとAIDS、リンパ腫、骨髄腫および白血病の発現の際に一定の役割を果すGタンパク質結合受容体、Genbankアクセッション番号NP_001707.1);
(30)HLA−DOB(ペプチドに結合し、それらをCD4+Tリンパ球に提示する、MHCクラスII分子(Ia抗原)のベータサブユニット、Genbankアクセッション番号NP_002111.1);
(31)P2X5(シナプス伝達および神経発生に関与し得るプリン作動性受容体P2Xリガンド依存イオンチャネル、細胞外ATPによりゲートされるイオンチャネル、欠如は特発性利尿筋不安定性の病態生理の一因となり得る、Genbankアクセッション番号NP_002552.2);
(32)CD72(B細胞分化抗原CD72、Lyb−2、Genbankアクセッション番号NP_001773.1);
(33)LY64(B細胞活性化およびアポトーシスを調節するリンパ球抗原64(RP105)、ロイシンリッチリピート(LRR)ファミリーのI型膜貫通型タンパク質、機能の喪失は、全身性エリテマトーデスを有する患者における疾患活動性増加と関係がある、Genbankアクセッション番号NP_005573.1);
(34)FCRH1(Bリンパ球分化の際に一定の役割を有し得るFc受容体様タンパク質1、C2型Ig様およびITAMドメインを含有する免疫グロブリンFcドメインについての推定的受容体、Genbankアクセッション番号NP_443170.1);
(35)IRTA2(転座関連免疫グロブリンスーパーファミリー受容体2、B細胞発生およびリンパ腫発生の際に可能な役割を有する推定的免疫受容体;転座による遺伝子の脱調節が一部のB細胞悪性疾患の際に発生する、Genbankアクセッション番号NP_112571.1);および
(36)TENB2(EGF/成長因子のヘレグリンファミリーおよびフォリスタチンに関連した推定的膜貫通型プロテオグリカン、Genbankアクセッション番号AF179274)。
【請求項45】
前記抗体が、ErbB遺伝子によってコードされた受容体に特異的に結合する、請求項1に記載の抗体−薬物コンジュゲート化合物。
【請求項46】
前記抗体が、EGFR、HER2、HER3およびHER4から選択されるErbB受容体に特異的に結合する、請求項45に記載の抗体−薬物コンジュゲート化合物。
【請求項47】
前記HER2受容体の細胞外ドメインに特異的に結合し、HER2受容体を過剰発現する腫瘍細胞の成長を阻害する、請求項46に記載の抗体−薬物コンジュゲート化合物。
【請求項48】
前記抗体が、モノクローナル抗体、二重特異性抗体、抗体フラグメント、キメラ抗体またはヒト化抗体である、請求項1に記載の抗体−薬物コンジュゲート化合物。
【請求項49】
前記抗体が、huMAb4D5−1、huMAb4D5−2、huMAb4D5−3、huMAb4D5−4、huMAb4D5−5、huMAb4D5−6、huMAb4D5−7およびhuMAb4D5−8(トラスツズマブ)から選択されるヒト化抗体である、請求項46に記載の抗体−薬物コンジュゲート化合物。
【請求項50】
前記抗体が、huMAb4D5−8(トラスツズマブ)である、請求項49に記載の抗体−薬物コンジュゲート化合物。
【請求項51】
前記抗体が、Fabフラグメントである、請求項48に記載の抗体−薬物コンジュゲート化合物。
【請求項52】
有効量の請求項1に記載の抗体−薬物コンジュゲート化合物またはその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される希釈剤、担体もしくは賦形剤とを含む医薬組成物。
【請求項53】
チューブリン形成モジュレータ、トポイソメラーゼ阻害剤およびDNA結合剤から選択される治療有効量の化学療法薬をさらに含む、請求項52に記載の医薬組成物。
【請求項54】
腫瘍細胞または癌細胞を死滅させるまたはそれらの増殖を阻害するために有効である量の請求項1に記載の化合物で細胞培養培地中の腫瘍細胞または癌細胞を処理することを含む、腫瘍細胞または癌細胞を死滅させるかまたはそれらの増殖を阻害するための方法。
【請求項55】
癌治療用薬物の調製における請求項1に記載の抗体−薬物コンジュゲート化合物の使用。
【請求項56】
請求項1に記載の抗体−薬物コンジュゲート化合物に細胞を暴露すること;および該細胞への該抗体−薬物コンジュゲート化合物の結合の程度を判定することを含む、癌細胞を検出するためのアッセイ。
【請求項57】
前記細胞が、乳房腫瘍細胞である、請求項56に記載のアッセイ。
【請求項58】
結合の程度が、蛍光インサイチューハイブリダイゼーション(FISH)によりErbBをコードしている核酸のレベルを測定することによって判定される、請求項56に記載のアッセイ。
【請求項59】
結合の程度が、免疫組織化学(IHC)によって判定される、請求項56に記載のアッセイ。
【請求項60】
請求項1に記載の抗体−薬物コンジュゲート化合物と、
容器と、
癌を治療するために該化合物を使用できることを示す添付文書またはラベルと
を含む製品。
【請求項61】
前記添付文書またはラベルが、ErbB2受容体の過剰発現を特徴とする癌を治療するために該化合物を使用できることを示す、請求項60に記載の製品。
【請求項62】
前記癌が、乳癌である、請求項60に記載の製品。
【請求項63】
1,8ビス−ナフタルイミド薬物部分と抗体とをコンジュゲートさせることを含む、抗体薬物コンジュゲート化合物の製造方法。
【請求項64】
下記式XVを有する化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物:
【化33】

[式中、
Yは、N(R)、C(R、OまたはSであり;
は、H、F、Cl、Br、I、OH、−N(R、−N(R、C−Cアルキルハライド、カルボキシレート、スルフェート、スルファメート、スルホネート、−SO、−S(=O)R、−SR、−SON(R、−C(=O)R、−CO、−C(=O)N(R、−CN、−N、−NO、C−Cアルコキシ、C−Cトリフルオロアルキル、ポリエチレンオキシ、ホスホネート、ホスフェート、C−Cアルキル、C−C置換アルキル、C−Cアルケニル、C−C置換アルケニル、C−Cアルキニル、C−C置換アルキニル、C−C20アリール、C−C20置換アリール、C−C20複素環およびC−C20置換複素環から独立して選択され;または一緒になる場合、同じ炭素原子上の2つのR基がカルボニル(=O)を形成し、もしくは異なる炭素原子上の2つのR基が炭素原子数3から7の炭素環式、複素環式またはアリール環を形成し;
は、H、C−Cアルキル、C−C置換アルキル、C−Cアルケニル、C−C置換アルケニル、C−Cアルキニル、C−C置換アルキニル、C−C20アリール、C−C20置換アリール、C−C20複素環およびC−C20置換複素環から独立して選択され;ここで、
−C置換アルキル、C−C置換アルケニル、C−C置換アルキニル、C−C20置換アリールおよびC−C20置換複素環は、F、Cl、Br、I、OH、−N(R、−N(R、C−Cアルキルハライド、カルボキシレート、スルフェート、スルファメート、スルホネート、C−Cアルキルスルホネート、C−Cアルキルアミノ、4−ジアルキルアミノピリジニウム、C−Cアルキルヒドロキシル、C−Cアルキルチオール、−SO、−S(=O)R、−SR、−SON(R、−C(=O)R、−CO、−C(=O)N(R、−CN、−N、−NO、C−Cアルコキシ、C−Cトリフルオロアルキル、C−Cアルキル、C−C12カルボシクリル、C−C20アリール、C−C20複素環、ポリエチレンオキシ、ホスホネートおよびホスフェートから選択される1つ以上の置換基で独立して置換されており;
mは、1、2、3、4、5または6であり;
nは、1、2および3から独立して選択され;
、X、XおよびXは、F、Cl、Br、I、OH、−N(R、−N(R、−N(R)C(=O)R、−N(R)C(=O)N(R、−N(R)SO(R、−N(R)SO、OR、OC(=O)R、OC(=O)N(R、C−Cアルキルハライド、カルボキシレート、スルフェート、スルファメート、スルホネート、−SO、−SOAr、−SOAr、−SAr、−SON(R、−SOR、−CO、−C(=O)N(R、−CN、−N、−NO、C−Cアルコキシ、C−Cトリフルオロアルキル、ポリエチレンオキシ、ホスホネート、ホスフェート、C−Cアルキル、C−C置換アルキル、C−Cアルケニル、C−C置換アルケニル、C−Cアルキニル、C−C置換アルキニル、C−C20アリール、C−C20置換アリール、C−C20複素環およびC−C20置換複素環から独立して選択され;またはXとXが一緒に、およびXとXが一緒に、−CHCH−または−CHCHCH−を独立して形成し;ならびに
、X、XおよびXのうちの少なくとも1つは、下記構造を有する窒素連結C−C20ヘテロシクリル:
【化34】

(この式中の波線は、1,8ナフタルイミド炭素への取り付け部位を示す)
であるが、但し、
、X、XおよびXのうちの少なくとも1つが、1,8ナフタルイミドの3位の窒素連結C−C20ヘテロシクリルであり、Rのそれぞれが、HまたはC−Cアルキルであるときには、Yは、N(R)でないことを条件とする]。
【請求項65】
前記窒素連結C−C20ヘテロシクリルが、アジリジニル、アゼチジニル、ピロール、ピロリジニル、2−ピロリン、3−ピロリン、イミダゾリル、イミダゾリジニル、2−イミダゾリン、3−イミダゾリン、ピラゾール、ピラゾリン、2−ピラゾリン、3−ピラゾリン、ピペリジン、ピペラジニル、インドール、インドリン、1H−インダゾール、イソインドールの位置2、またはイソインドリン、モルホリンの位置4、および9カルバゾリル(β−カルボリニル)から選択される、請求項64に記載の化合物。
【請求項66】
前記窒素連結C−C20ヘテロシクリルが、下記構造から選択される、請求項64に記載の化合物:
【化35】

【化36】

【請求項67】
mが、3であり、nが、2である、請求項64に記載の化合物。
【請求項68】
それぞれのRが、Hである、請求項64に記載の化合物。
【請求項69】
Yが、N(R)であり;nが、2であり;mが、3であり;RおよびRが、Hである、請求項64に記載の化合物。
【請求項70】
下記構造から選択される、請求項69に記載の化合物:
【化37】

【化38】

【請求項71】
下記構造から選択される、請求項69に記載の化合物:
【化39】

【化40】

【化41】

【請求項72】
とXが一緒に、およびXとXが一緒に、独立して、−CHCH−または−CHCHCH−を形成する、請求項64に記載の化合物。
【請求項73】
下記構造から選択される、請求項72に記載の化合物:
【化42】

【化43】

【請求項74】
隣接する炭素原子上の2つのX、X、XまたはXが、縮合C−C20アリール、C−C20置換アリール、C−C20複素環またはC−C20置換複素環を形成する、請求項64に記載の化合物。
【請求項75】
下記構造から選択される、請求項74に記載の化合物:
【化44】

【化45】

【化46】

【請求項76】
Yが、N(R)であり;mが、3であり;およびnが、2である、請求項64に記載の化合物。
【請求項77】
下記構造から選択される、請求項76に記載の化合物:
【化47】

【化48】

【化49】

【化50】

【化51】

【化52】

【請求項78】
下記構造から選択される、請求項64に記載の化合物:
【化53】

【化54】

【請求項79】
、X、XおよびXが、1−イミダゾリルである、請求項78に記載の化合物。
【請求項80】
およびXが、1,8ナフタルイミド基の4位の1−イミダゾリルである、請求項79の化合物。
【請求項81】
N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス−4−モルホリノ−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(N−エチル,ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス−4−モルホリノ−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(ビス−2−アセトアミド−1,3−プロパンジアミン)−ビス−4−モルホリノ−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(ビス−エチル,マロンジアミド)−ビス−4−モルホリノ−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(ビス−アミノエチル−1,2−エタンジアミン)−ビス−4−モルホリノ−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(3,6−ジオキサオクタニレン)−ビス−4−モルホリノ−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(N−アセチル,ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス−4−モルホリノ−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(N−グリシル,ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス−4−モルホリノ−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(N−アラニル,ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス−4−モルホリノ−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(N−カルボエトキシ,ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス−4−モルホリノ−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(N−メチルエトキシエトキシアセチルオキシ,ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス−4−モルホリノ−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(N−トリフルオロメチルアセチル,ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス−4−モルホリノ−1,8ナフタルイミド;
N,N’−2−アセトアミド−1,2−エタンジアミン−プロピル)−ビス−4−モルホリノ−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(N−3−メルカプトプロピル,ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス−4−モルホリノ−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(1−N−アセチル,3−N−トリフルオロメチルアセチル,ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス−4−モルホリノ−1,8ナフタルイミド;
N,N’−2−アセトアミド−1,2−プロパンジアミン−エチル)−ビス−4−モルホリノ−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(N−3−メルカプトプロピオニル,ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス−4−モルホリノ−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(1−N−(3−メルカプトプロピオニル),3−N−アセチル,ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス−4−モルホリノ−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−3−ニトロ,4−モルホリノ−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−4−アミノ,4−モルホリノ−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(ビス−アミノエチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム)−ビス−4−モルホリノ−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス−4−ピペラジノ−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(ビス−アミノエチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム)−ビス−4−ピペラジノ−1,8ナフタルイミド・トリフルオロ酢酸塩;
N,N’−(ビス−アミノエチル−1,2−エタンジアミン)−ビス−4−(4−メチルピペラジノ)−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(ビス−アミノエチル−1,2−エタンジアミン)−ビス−4−ピペラジノ−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(4−アザ−オクタニル)−ビス−4−モルホリノ−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス−(4−N−メチルピペラジン)−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(ビス−アミノエチル−1,2−エタンジアミン)−4−ピペラジノ,4−ブロモ−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−4−アセチル,4−モルホリノ−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(ビス−アミノエチル−1,2−エタンジアミン)−ビス4−(4−アセチルピペラジノ)−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス−(4−N−イミダゾリル)−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(ビス−アミノエチル−4,5−ジヒドロ−イミダゾリウム)−ビス4−(4−アセチルピペラジノ)−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス−4−(4−アセチルピペラジノ)−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−4−(4−アセチルピペラジノ)−4−ジメチルアミノ−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−4−(N−イミダゾリル)−4−ヒドロキシ−1,8ナフタルイミド;
,Nビスメチル,N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−3−ニトロ−4−N−ピペラジニル1,8ナフタルイミド;
,Nビスメチル,N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−4−N−(4−メチルピペラジニル),4−N−ピペラジニル1,8ナフタルイミド;
,Nビスメチル,N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−4−ブロモ,4−N−イミダゾリル1,8ナフタルイミド;
,Nビスメチル,N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−4−N−イミダゾリル,4−ピペラジニル1,8ナフタルイミド;
−H,N−メチル,N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス−(4−N−イミダゾリル)−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス−(4−1N−(3−チオ,1,2,4トリアゾリル)−1,8ナフタルイミド;
,Nビスメチル,N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス−(4−1N−(3−チオ,1,2,4トリアゾリル)−1,8ナフタルイミド;
−H,N−(メトキシエトキシエトキシアセトアミド)−(N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス4−N−イミダゾリル−1,8ナフタルイミド);
N−(t−ブチルグルタルアミド),ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス−4−N−イミダゾリル−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(N−シクロプロピルメチル,ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス−4−N−イミダゾリル−1,8ナフタルイミド;
−メチル,N−(N−メチルグリシル)−N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス4−N−イミダゾリル−1,8ナフタルイミド;
,Nビスメチル,N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−4−N−イミダゾリル,4−(4−メルカプトプロピルピペラジニル)−1,8ナフタルイミド;
−メチル,N−(t−ブチルグルタルアミド)−N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス4−N−イミダゾリル−1,8ナフタルイミド;
−メチル,N−(2−(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)アセトアミド)−N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス4−N−イミダゾリル−1,8ナフタルイミド;
−メチル,N−(N−メチルバリン)−N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス4−N−イミダゾリル−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(ビス−2−アセトアミド−1,3−プロパンジアミン)−4−ピペラジニル,4−(4N−(3−メルカプトプロピル)−ピペラジニル−1,8ナフタルイミド;
−メチル,N−(N−メチル,N−t−ブチルオキシバリン)−N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス4−N−イミダゾリル−1,8ナフタルイミド;
−H,N−t−ブチルオキシカルボニル)−N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス4−N−イミダゾリル−1,8ナフタルイミド;
−メチル,N−グルタルアミド)−N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス4−N−イミダゾリル−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス4−1N−(1,2,4−トリアゾリル)−1,8ナフタルイミド;
,Nビスメチル,N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス4−1N−(1,3,4−トリアゾリル)−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス4−1N−(1,3,4−トリアゾリル)−1,8ナフタルイミド;
,Nビスメチル,N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−4−ブロモ,4−1N−(1,3,4−トリアゾリル)−1,8ナフタルイミド;
,Nビスメチル,N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−4−ブロモ,4−N−(3−ヒドロキシピペリジニル)−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−4−ジメチルアミノ,4−N−イミダゾリル−1,8ナフタルイミド;
,Nビスメチル,N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス4−N−(ピペラジニル)−1,8ナフタルイミド;
−メチル,N−(3−(N−メチル)−ブチルアミド,N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス4−N−(ピペラジニル)−1,8ナフタルイミド;
N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス4−1N−(1,2,3−トリアゾリル)−1,8ナフタルイミド;
−H,N−シクロプロピルメチル,N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−4−ブロモ,4−N−(4−メチルピペラジニル)−1,8ナフタルイミド;
−H,N−シクロプロピルメチル,N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス4−N−(4−メチルピペラジニル)−1,8ナフタルイミド;
,Nビスメチル,N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−4−N−(ピペラジニル),4−N−(4−Boc−ピペラジニル)−1,8ナフタルイミド;
−H,N−(2−(2−(2−(N−Fmoc)アミノエトキシ)エトキシ)アセトアミド)−N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス4−N−(4−メチルピペラジニル−1,8ナフタルイミド;
−H,N−(2−(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)アセトアミド)−N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス4−N−(4−メチルピペラジニル−1,8ナフタルイミド;
−メチル,N−(2−(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)アセトアミド)−N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス4−N−(4−メチルピペラジニル−1,8ナフタルイミド;
−Boc,N−(2−(2−(2−(N−Fmoc)アミノエトキシ)エトキシ)アセトアミド)−N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス4−N−イミダゾリル−1,8ナフタルイミド;
−Boc,N−(2−(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)アセトアミド)−N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス4−N−イミダゾリル−1,8ナフタルイミド;
−Boc,N−(2−(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)アセトアミド)−N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス4−N−(4−メチルピペラジニル−1,8ナフタルイミド;
−H,N−Boc,N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス4−1N−(1,2,3−トリアゾリル)−1,8ナフタルイミド;
,Nビスメチル,N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−4−N−イミダゾリル,4−(3−アミノプロピル)アミノ)−1,8ナフタルイミド;
,Nビスメチル,N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−4−N−イミダゾリル,4−(6−アミノヘキシル)アミノ)−1,8ナフタルイミド;
,Nビスメチル,N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−4−N−イミダゾリル,4−N−(2−(N−Fmoc)アミノエトキシ−テトラエトキシ)−1,8ナフタルイミド;
,Nビスメチル,N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−4−N−イミダゾリル,4−N−(3−t−ブチルプロピオネート−テトラエトキシ)−1,8ナフタルイミド;
,Nビスメチル,N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−4−チオール,4−N−イミダゾリル−1,8ナフタルイミド;
,Nビスメチル,N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−4−ジチオ−(2−ピリジル),4−N−イミダゾリル−1,8ナフタルイミド;
,Nビスメチル,N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−4−ジチオ−(3−プロピオン酸),4−N−イミダゾリル−1,8ナフタルイミド;
−Boc,N−(2−(2−(2−アミノエトキシ)トリエトキシ)プロピオンアミド)−N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス4−N−イミダゾリル−1,8ナフタルイミド;
−H,N−グリシル,N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス4−N−イミダゾリル−1,8ナフタルイミド;
−H,N−(N−メチル)グリシル,N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス4−N−イミダゾリル−1,8ナフタルイミド;
−H,N−(N−メチル)アラニル,N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス4−N−イミダゾリル−1,8ナフタルイミド;
,Nビスグリシル,N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス4−N−イミダゾリル−1,8ナフタルイミド;
,Nビス(N−メチルグリシル),N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス4−N−イミダゾリル−1,8ナフタルイミド;および
,Nビス(N−メチルアラニル),N,N’−(ビス−アミノエチル−1,3−プロパンジアミン)−ビス4−N−イミダゾリル−1,8ナフタルイミド
から選択される、請求項64に記載の化合物。
【請求項82】
有効量の請求項74に記載の化合物と薬学的に許容される希釈剤、担体または賦形剤とを含む医薬組成物。
【請求項83】
チューブリン形成モジュレータ、トポイソメラーゼ阻害剤およびDNA結合剤から選択される治療有効量の化学療法薬をさらに含む、請求項82に記載の医薬組成物。
【請求項84】
腫瘍細胞または癌細胞を死滅させるかまたはそれらの増殖を阻害するために有効な量の請求項64に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物で、細胞培養培地中の腫瘍細胞または癌細胞を処理することを含む、腫瘍細胞または癌細胞を死滅させるかまたはそれらの増殖を阻害するための方法。
【請求項85】
癌治療用薬物の調製における請求項64に記載の抗体−薬物コンジュゲート化合物の使用。
【請求項86】
HER2受容体およびEGF受容体からなる群より選択される成長因子受容体を過剰発現する腫瘍細胞の成長を阻害する方法であって、該成長因子受容体に特異的に結合する請求項64に記載の化合物を患者に投与することを含み、ここで、該化合物は、その患者における腫瘍細胞の成長を阻害するために有効な量で投与される、方法。
【請求項87】
前記化合物と併用で化学療法薬を投与することをさらに含む、請求項86に記載の方法。
【請求項88】
請求項64に記載の化合物に細胞を暴露すること;およびそれらの細胞への該化合物の結合の程度を判定することを含む、癌細胞を検出するためのアッセイ。
【請求項89】
前記細胞が、乳房腫瘍細胞である、請求項88に記載のアッセイ。
【請求項90】
結合の程度が、蛍光インサイチューハイブリダイゼーション(FISH)によりErbBをコードしている核酸のレベルを測定することによって判定される、請求項88に記載のアッセイ。
【請求項91】
結合の程度が、免疫組織化学(IHC)によって判定される、請求項88に記載のアッセイ。
【請求項92】
請求項64に記載の化合物と、
容器と、
癌を治療するために該化合物を使用できることを示す、該容器に添付された添付文書または貼られたラベルと
を含む製品。
【請求項93】
前記添付文書またはラベルが、ErbB2受容体の過剰発現を特徴とする癌を治療するために前記化合物を使用できることを示す、請求項92に記載の製品。
【請求項94】
前記癌が、乳癌である、請求項92に記載の製品。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公表番号】特表2009−517467(P2009−517467A)
【公表日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−543262(P2008−543262)
【出願日】平成18年1月30日(2006.1.30)
【国際出願番号】PCT/US2006/003210
【国際公開番号】WO2007/064345
【国際公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【出願人】(596168317)ジェネンテック・インコーポレーテッド (372)
【氏名又は名称原語表記】GENENTECH,INC.
【Fターム(参考)】