視力回復装置
【課題】近視・乱視などの改善効果が期待できる「視力回復トレーニング」と、記憶・集中・判断などの基礎能力の向上を狙った「右脳前頭葉活性化トレーニング」が同時に行える視力回復装置を提供する。
【解決手段】パーソナルコンピュータまたはテレビゲームのディスプレイに表示される、「眺めてみる」、「追いかけてみる」、「迷ってみる」、「探してみる」、「合わせてみる」、「狙ってみる」、及び「落としてみる」から選ばれるいずれか1種若しくは2種以上の組合せからなるトレーニング手段を備えており、前記各トレーニング手段に従って目を動かすと共に指先でパーソナルコンピュータまたはテレビゲームのマウスまたはコントローラを操作することで眼と脳とを同時にトレーニングするようにした。
【解決手段】パーソナルコンピュータまたはテレビゲームのディスプレイに表示される、「眺めてみる」、「追いかけてみる」、「迷ってみる」、「探してみる」、「合わせてみる」、「狙ってみる」、及び「落としてみる」から選ばれるいずれか1種若しくは2種以上の組合せからなるトレーニング手段を備えており、前記各トレーニング手段に従って目を動かすと共に指先でパーソナルコンピュータまたはテレビゲームのマウスまたはコントローラを操作することで眼と脳とを同時にトレーニングするようにした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、眼と脳とを同時にトレーニングするようにした視力回復装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の視力回復装置としては、例えば基板に支持されて前後方向に往復移動する注視板を設け、該注視板の移動端の前側に患者の眼の位置を固定する眼支持部材を設けたことを特徴とするものである(特許文献1参照)。
【0003】
この視力回復装置は、図38に示すように、患者が顎受け台3に顎を乗せて眼の位置を固定する。その後、可逆モータ7が駆動すると、これによりマークMを表示した注視板5が往復移動する。顎受け台3は注視板5の移動端の前側に設けているため、患者は近接・離間するマークMを注視していることにより、眼のトレーニングを効率よく行なうことができるようになっている。
【0004】
しかし、従来の視力回復装置は眼のトレーニングを主体とするものであり、眼と脳とを同時にトレーニングするものではなかった。現代はさまざまな情報が日々洪水のようにあふれており、その情報の大部分はまず眼から入ってくる。本やパソコンを見ながら情報を正確に読み取るのにも、目の能力は重要な役割を担っている。
【0005】
ところが視力がよくても、眼が本来もっているさまざまな能力が欠如していると、すぐに目が疲れたり、本を読むのが遅かったりして、記憶力、集中力、判断力の低下を招くことにもつながることになる。つまり、眼と脳は密接な関係にあり、「見たもの」を脳が効率よく処理するには、これら記憶力、集中力、判断力のアップという右脳前頭葉の活性化が不可欠なのである。
【0006】
本発明は、眼のみのトレーニングを主体とするものではなく、目の使い方を正しく伝えることで視力の低下を防ぐと同時に、眼の能力を引き出していくことで、右脳前頭葉を鍛えることを主眼として案出されたものである。
【0007】
視力改善(視力回復)というと、目と筋肉の機能を鍛えるということ、つまり上述の従来の視力回復装置のように、目の情報収集器官としての機能を鍛えるのが中心となる。しかし、目に入った物体の情報を『脳に認識させる』ことが行われなければ『ものを見る』能力は改善できない。
【0008】
目の構造はカメラによく似ているといわれる。カメラを例に説明すると、「目は情報収集をする、脳はそれを認識する」「カメラは情報を収集する、コンピューターはそれを認識する」ということになる。
(1)「カメラのレンズが物体をとらえる」
↓
(2)「目の角膜と水晶体が物体をとらえる」(角膜は固定レンズ、水晶体はピント合わせレンズ)
↓
(3)「カメラの絞吟がピントを合わせる」
↓
(4)「目の周囲の虹彩などでピントを合わせる」
↓
(5)「コンピューターに物体を映し出す」
↓
(6)「脳に物体を映し出す(認識させる)」
【0009】
このようにカメラではレンズと絞りだけで写真ができないように、目の場合も目と筋肉だけでは物体を認識することはできない。脳が物体を認識して、初めて「物が見えた」と感じることができるのである。
【0010】
このように情報収集器官としての目の能力、情報認識作業を行う脳の能力のふたつをアップさせてこそ、ものを見る能力、いわゆる視力の改善が可能となる。たとえば、ものを凝視すると、視野が狭くなる。視野が狭いと網膜も一部しか使われず、脳の活動が縮小し、「ただものが見える」という認識しかない。視野が広いと網膜も広く使われ、脳の活動も活発になり、「ただものが見える」だけでなく、遠近感、立体感、動体視力の向上など、視機能全体が改善し、判断力がアップすることになる。
【特許文献1】特開平06−339501号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明はこうした考えのもと、近視・乱視などの改善効果が期待できる「視力回復トレーニング」と、記憶・集中・判断などの基礎能力の向上を狙った「右脳前頭葉活性化トレーニング」が同時に行える視力回復装置を提供することを目的とするものなのである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するため、本発明は、パーソナルコンピュータまたはテレビゲームのディスプレイに表示される、「眺めてみる」、「追いかけてみる」、「迷ってみる」、「探してみる」、「合わせてみる」、「狙ってみる」、及び「落としてみる」から選ばれるいずれか1種若しくは2種以上の組合せからなるトレーニング手段を備えており、
前記各トレーニング手段に従って目を動かすと共に指先でパーソナルコンピュータまたはテレビゲームのマウスまたはコントローラを操作することで眼と脳とを同時にトレーニングするようにしたことを特徴とする視力回復装置をその要旨とした。
【発明の効果】
【0013】
本発明の視力回復装置は、上記7つの各トレーニング手段に従って目を動かすと共に指先でパーソナルコンピュータまたはテレビゲームのマウスまたはコントローラを操作することで眼と脳とを同時にトレーニングするので、より効果的な視力回復を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の視力回復装置を図面に示した一実施の形態に従ってさらに詳しく説明する。図1に示すように、本発明の視力回復装置は、パーソナルコンピュータまたはテレビゲームのディスプレイに表示される、「眺めてみる」、「追いかけてみる」、「迷ってみる」、「探してみる」、「合わせてみる」、「狙ってみる」、及び「落としてみる」から選ばれるいずれか1種若しくは2種以上の組合せからなるトレーニング手段を備えている。以下は、「眺めてみる」、「追いかけてみる」、「迷ってみる」、「探してみる」、「合わせてみる」、「狙ってみる」、及び「落としてみる」からなる7つのトレーニング手段を備えた視力回復装置を例として説明する。
【0015】
上述の「ながめてみる」、「追いかけてみる」、「迷ってみる」、「探してみる」、「あわせてみる」、「狙ってみる」、及び「落としてみる」という各トレーニング手段にはそれぞれ個別の効果があり、さらにこれらを組み合わせことによって相乗的な効果が期待できる。
【0016】
また本発明の視力回復装置では、上記各トレーニング手段に従って目を動かすと共に指先でパーソナルコンピュータまたはテレビゲームのマウスまたはコントローラを操作するため、眼と脳とを同時にトレーニングすることができる。
【0017】
上記トレーニング手段による評価は、「脳の評価」「追視の評価」「探索の評価」「視野の評価」という4つ項目から測定することができる。
「脳の評価」
マウスまたはコントローラを使って操作させることで、脳力を評価する。脳から手に動くという指示が出ているため、マウスまたはコントローラの操作による脳を鍛えることができる。
「追視の評価」
左右、上下などに散らばっているものを目で追う場合に鍛えられる。特に物を追うパターンは、追視の評価には最適である。
「探索の評価」
探索は「迷路」などのように考えながら探すことで評価することができる。この探索というトレーニングは前頭葉活性化にもつながる。
「視野の評価」
視野の評価は、視野を広げる映像によって高められる。見ていたものが大きくなっていく過程を見ることで視野が広がる。
【0018】
「眺めてみる」について
「眺めてみる」というトレーニング手段は、図2〜図4に示すように、点線で描かれた図形内に表示され、前記点線で描かれた図形と相似な図形が点線で描かれた図形の大きさまで拡大していき、点線で描かれた図形と一致する大きさ、またはその大きさに近い大きさとなったとき、マウスまたはコントローラを操作してチェックするというものであり、特に「視野」の機能を高めるのに有効である。尚、パーソナルコンピュータまたはテレビゲームのディスプレイに表示される図形としては、○、△、□など自由に設定することができる。また、点線で描かれた図形の大きさも様々な大きさに設定できる。このため、大きさや形状の異なる複数の図形を用いて該トレーニングを行っていくのが効果的である。
【0019】
また、上記トレーニング手段では、相似な図形が拡大する速度を使用者のレベルに応じて任意に設定することができる。また、図5に示すように、相似な図形が点線で描かれた図形の大きさに拡大していくとき、相似な図形が点線で描かれた図形の大きさにどれだけ近い大きさのときに、マウスまたはコントローラを操作してチェックできたかを点数化することもできる。
【0020】
「追いかけてみる」について
「追いかけてみる」というトレーニング手段は、図6〜図8に示すように、ディスプレイ上に描かれた図形の輪郭に沿って新たな線が描かれるのを目で追うというものであり、特に「追視」の機能を高めるのに有効である。
【0021】
「迷ってみる」について
「迷ってみる」というトレーニング手段は、図9〜図11に示すように、ディスプレイ上に描かれた迷路内にマウスまたはコントローラを操作することで、スタートからゴールまでの線を引くというものであり、「追視」及び「脳」の機能を高めるのに有効である。図示の例では、ディスプレイ上の鉛筆をマウスまたはコントローラを操作することで動かしながら、迷路内をスタートからゴールまで導くようになっている。途中、鉛筆が壁にぶつかると、鉛筆の動きが止まってしまい、再度マウスまたはコントローラを操作しなければならないようになっており、鉛筆が壁にぶつからないように、マウスまたはコントローラを操作しなければならない。尚、迷路の形状や図柄、通路の広さは任意であり、使用者のレベルに応じて自由に設定することができる。
【0022】
尚、図12に示すように、迷路内にマウスまたはコントローラを操作することでスタートからゴールまでの線を引くトレーニングの開始から完了までに要した時間を表示するようにすることもできる。
【0023】
「探してみる」について
「探してみる」というトレーニング手段は、図13〜図15に示すように、ディスプレイ上に表示された順列のある文字、数字、図形或いは記号を順列に従ってマウスまたはコントローラを操作してチェックしていくというものであり、特に「探索」及び「脳」の機能を高めるのに有効である。図示の例では、大小異なる大きさに設けた数字を順列に従ってチェックしていくようになっている。
【0024】
尚、図16に示すように、ディスプレイ上に表示された順列のある文字、数字、図形或いは記号のすべてをマウスまたはコントローラを操作してチェックするトレーニングの開始から終了までに要する時間を表示することもできる。
【0025】
「合わせてみる」について
「合わせてみる」(ならべてみる)というトレーニング手段は、図17〜図20に示すように、ディスプレイの上段にランダムに表示された文字、数字、図形或いは記号に該当するものを、下段に表示された文字、数字、図形或いは記号の群の中から選択し、マウスまたはコントローラを操作して上段の文字、数字、図形或いは記号の位置に合わせるというものであり、特に「探索」及び「脳」の機能を高めるのに有効である。尚、ディスプレイ上に表示される文字、数字、図形或いは記号の大きさや種類は任意であり、使用者のレベルや年齢層に応じて自由に設定することができる。
【0026】
尚、図21に示すように、ディスプレイの上段にランダムに表示された文字、数字、図形或いは記号に該当するものを、下段に表示された文字、数字、図形或いは記号の群の中から選択し、マウスまたはコントローラを操作して上段の文字、数字、図形或いは記号の位置に合わせるトレーニングの開始から完了までに要した時間を表示することもできる。
【0027】
「狙ってみる」について
「狙ってみる」というトレーニング手段は、図22〜図25に示すように、ディスプレイに表示される順列のある文字、数字、図形、或いは記号からなる複数の動くターゲットを、マウスまたはコントローラを操作して順列に従って文字、数字、図形或いは記号をチェックするというものであり、特に「視野」「探索」及び「脳」の機能を高めるのに有効である。さらに具体的にはディスプレイ上には大砲が描かれており、動くターゲットにタイミングを合わせてマウスまたはコントローラを操作することで、大砲から玉が出るようになっており、玉が狙ったターゲットに当たることで、ターゲットが消滅し、次のターゲットを狙うといった具合にディスプレイに表示されている文字、数字、図形或いは記号を順列に従って打ち落としていくのである。
【0028】
尚、図26に示すようい、ディスプレイに表示される順列のある文字、数字、図形、或いは記号からなる複数の動くターゲットを、マウスまたはコントローラを操作して順列に従って文字、数字、図形或いは記号をチェックするトレーニングの開始から完了までに要した時間を表示することもできる。
【0029】
「落としてみる」について
「落としてみる」というトレーニング手段は、図27〜図30に示すように、ディスプレイ中央に表示される経時と共に拡大する文字、数字、図形或いは記号と一致する文字、数字、図形或いは記号を、ディスプレイ下段に表示された文字、数字、或いは記号の中から選択し、マウスまたはコントローラを操作して下段の文字、数字、或いは記号をチェックするというものであり、特に「追視」の機能を高めるのに有効である。図示の例では、ディスプレイ中央に表示される経時と共に拡大する複数の文字、数字、図形或いは記号を、ディスプレイ下段に表示された複数の文字、数字、或いは記号の組合せの中から選択し、チェックするようになっている。
【0030】
尚、図31に示すように、ディスプレイ中央に表示される経時と共に拡大する文字、数字、図形或いは記号と一致する文字、数字、或いは記号を、ディスプレイ下段に表示された文字、数字、図形或いは記号の中から選択し、マウスまたはコントローラを操作して下段の文字、数字、或いは記号をチェックするトレーニングの開始から完了までに要した時間を表示することもできる。
【0031】
また、本発明の視力回復装置は、上述のトレーニング手段を実行する前後で行う視力チェック手段を備えることもできる。視力チェック手段とは、トレーニング前後において使用者の視力の状態が使用者自らが簡単に確認できるものであり、具体的には図32〜図34に示すように、視力検査で使われるランドルト環がディスプレイ上に描かれており、その向きをディスプレ上に描かれた4つの矢印(上下左右)の中から選択し、マウスまたはコントローラを操作して当該矢印をチェックするというものである。
【0032】
1つ目のランドルト環の向きをチェックし、そのチェックが正しい場合、1つめのランドルト環よりも小さな2つ目のランドルト環が現れるという具合に、ランドルト環の向きをチェックし、そのチェックが正しい場合毎に、ランドルト環の大きさが次第に縮小されながら表示される。そして、チェックに誤りが生じたとき、チェックは終了し、図34に示すように、視力のレベルがA〜Mのいずれかのランク付けされることになる。尚、図面上ではAが最高ランクとなっている。尚、ディスプレイ上に描かれる表示はランドルト環に限らず、例えばEの字であっても良い。
【0033】
また、本発明の視力回復装置は、上述のトレーニング手段を実行する前に行う視力ストレッチ手段を備えることもできる。視力ストレッチ手段とは、トレーニングの前段階において目の凝りをほぐし、目の疲れを小さくするものであり、具体的には図35〜図37に示すように、ディスプレイに表示される文字や図形の点滅の流れを目で追うというものである。尚、点滅の流れの速さは図36に示すように、使用者のレベルに合わせて任意に設定することができる。
【0034】
尚、本発明の視力回復装置における上述のトレーニング手段では、様々な文字、数字、図形或いは記号を使用することができ、またその背景も任意であることから、大人用、女性用、子供用、老人用、障害者用など、使用者の年齢や性別、身体状況に応じて、トレーニングし易く、かつ楽しんでトレーニングすることができるように、文字、数字、図形或いは記号、またはその背景を自由に変更することがきできる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の視力回復装置における7つのトレーニング手段をディスプレイに表示した状態を示す模式図である。
【図2】本発明の視力回復装置における「眺めてみる」というトレーニング手段をディスプレイに表示した状態を示す模式図である。
【図3】「眺めてみる」というトレーニング手段の説明を表示した模式図である。
【図4】「眺めてみる」というトレーニング手段の内容を表示した模式図である。
【図5】「眺めてみる」というトレーニング手段を実行した結果を数値化し、その結果を表示した模式図である。
【図6】本発明の視力回復装置における「追いかけてみる」というトレーニング手段をディスプレイに表示した状態を示す模式図である。
【図7】「追いかけてみる」というトレーニング手段の説明を表示した模式図である。
【図8】「追いかけてみる」というトレーニング手段の内容を表示した模式図である。
【図9】本発明の視力回復装置における「迷ってみる」というトレーニング手段をディスプレイに表示した状態を示す模式図である。
【図10】「迷ってみる」というトレーニング手段の説明を表示した模式図である。
【図11】「迷ってみる」というトレーニング手段の内容を表示した模式図である。
【図12】「迷ってみる」というトレーニング手段を実行した結果を数値化し、その結果を表示した模式図である。
【図13】本発明の視力回復装置における「探してみる」というトレーニング手段をディスプレイに表示した状態を示す模式図である。
【図14】「探してみる」というトレーニング手段の説明を表示した模式図である。
【図15】「探してみる」というトレーニング手段の内容を表示した模式図である。
【図16】「探してみる」というトレーニング手段を実行した結果を数値化し、その結果を表示した模式図である。
【図17】本発明の視力回復装置における「合わせてみる」(ならべてみる)というトレーニング手段をディスプレイに表示した状態を示す模式図である。
【図18】「合わせてみる」(ならべてみる)というトレーニング手段の説明を表示した模式図である。
【図19】「合わせてみる」(ならべてみる)というトレーニング手段の内容を表示した模式図である。
【図20】「合わせてみる」(ならべてみる)というトレーニング手段の内容を表示したものであり、文字等を上段の文字等に合わせた状態を示す模式図である。
【図21】「合わせてみる」(ならべてみる)というトレーニング手段を実行した結果を数値化し、その結果を表示した模式図である。
【図22】本発明の視力回復装置における「狙ってみる」というトレーニング手段をディスプレイに表示した状態を示す模式図である。
【図23】「狙ってみる」というトレーニング手段の説明を表示した模式図である。
【図24】「狙ってみる」というトレーニング手段の内容を表示した模式図である。
【図25】「狙ってみる」というトレーニング手段の内容を表示したものであり、狙ったターゲットに大砲の玉を打ち込んでいる状態を示す模式図である。
【図26】「狙ってみる」というトレーニング手段を実行した結果を数値化し、その結果を表示した模式図である。
【図27】本発明の視力回復装置における「落としてみる」というトレーニング手段をディスプレイに表示した状態を示す模式図である。
【図28】「落としてみる」というトレーニング手段の説明を表示した模式図である。
【図29】「落としてみる」というトレーニング手段の内容を表示した模式図である。
【図30】「落としてみる」というトレーニング手段の別の内容を表示した模式図である。
【図31】「落としてみる」というトレーニング手段を実行した結果を数値化し、その結果を表示した模式図である。
【図32】本発明の視力回復装置における視力チェック手段をディスプレイに表示した状態を示す模式図である。
【図33】視力チェック手段による視力チェックの内容を表示した模式図である。
【図34】視力チェック手段による視力チェックの結果を表示いた模式図である。
【図35】本発明の視力回復装置における視力ストレッチ手段をディスプレイに表示した状態を示す模式図である。
【図36】視力ストレッチ手段において、ディスプレイに表示される文字や図形の点滅の流れの早さの増減を選択する表示を示す模式図である。
【図37】視力ストレッチ手段において、ディスプレイに表示される文字や図形の点滅の流れを示す模式図である。
【図38】従来の視力回復装置を示す模式図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、眼と脳とを同時にトレーニングするようにした視力回復装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の視力回復装置としては、例えば基板に支持されて前後方向に往復移動する注視板を設け、該注視板の移動端の前側に患者の眼の位置を固定する眼支持部材を設けたことを特徴とするものである(特許文献1参照)。
【0003】
この視力回復装置は、図38に示すように、患者が顎受け台3に顎を乗せて眼の位置を固定する。その後、可逆モータ7が駆動すると、これによりマークMを表示した注視板5が往復移動する。顎受け台3は注視板5の移動端の前側に設けているため、患者は近接・離間するマークMを注視していることにより、眼のトレーニングを効率よく行なうことができるようになっている。
【0004】
しかし、従来の視力回復装置は眼のトレーニングを主体とするものであり、眼と脳とを同時にトレーニングするものではなかった。現代はさまざまな情報が日々洪水のようにあふれており、その情報の大部分はまず眼から入ってくる。本やパソコンを見ながら情報を正確に読み取るのにも、目の能力は重要な役割を担っている。
【0005】
ところが視力がよくても、眼が本来もっているさまざまな能力が欠如していると、すぐに目が疲れたり、本を読むのが遅かったりして、記憶力、集中力、判断力の低下を招くことにもつながることになる。つまり、眼と脳は密接な関係にあり、「見たもの」を脳が効率よく処理するには、これら記憶力、集中力、判断力のアップという右脳前頭葉の活性化が不可欠なのである。
【0006】
本発明は、眼のみのトレーニングを主体とするものではなく、目の使い方を正しく伝えることで視力の低下を防ぐと同時に、眼の能力を引き出していくことで、右脳前頭葉を鍛えることを主眼として案出されたものである。
【0007】
視力改善(視力回復)というと、目と筋肉の機能を鍛えるということ、つまり上述の従来の視力回復装置のように、目の情報収集器官としての機能を鍛えるのが中心となる。しかし、目に入った物体の情報を『脳に認識させる』ことが行われなければ『ものを見る』能力は改善できない。
【0008】
目の構造はカメラによく似ているといわれる。カメラを例に説明すると、「目は情報収集をする、脳はそれを認識する」「カメラは情報を収集する、コンピューターはそれを認識する」ということになる。
(1)「カメラのレンズが物体をとらえる」
↓
(2)「目の角膜と水晶体が物体をとらえる」(角膜は固定レンズ、水晶体はピント合わせレンズ)
↓
(3)「カメラの絞吟がピントを合わせる」
↓
(4)「目の周囲の虹彩などでピントを合わせる」
↓
(5)「コンピューターに物体を映し出す」
↓
(6)「脳に物体を映し出す(認識させる)」
【0009】
このようにカメラではレンズと絞りだけで写真ができないように、目の場合も目と筋肉だけでは物体を認識することはできない。脳が物体を認識して、初めて「物が見えた」と感じることができるのである。
【0010】
このように情報収集器官としての目の能力、情報認識作業を行う脳の能力のふたつをアップさせてこそ、ものを見る能力、いわゆる視力の改善が可能となる。たとえば、ものを凝視すると、視野が狭くなる。視野が狭いと網膜も一部しか使われず、脳の活動が縮小し、「ただものが見える」という認識しかない。視野が広いと網膜も広く使われ、脳の活動も活発になり、「ただものが見える」だけでなく、遠近感、立体感、動体視力の向上など、視機能全体が改善し、判断力がアップすることになる。
【特許文献1】特開平06−339501号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明はこうした考えのもと、近視・乱視などの改善効果が期待できる「視力回復トレーニング」と、記憶・集中・判断などの基礎能力の向上を狙った「右脳前頭葉活性化トレーニング」が同時に行える視力回復装置を提供することを目的とするものなのである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するため、本発明は、パーソナルコンピュータまたはテレビゲームのディスプレイに表示される、「眺めてみる」、「追いかけてみる」、「迷ってみる」、「探してみる」、「合わせてみる」、「狙ってみる」、及び「落としてみる」から選ばれるいずれか1種若しくは2種以上の組合せからなるトレーニング手段を備えており、
前記各トレーニング手段に従って目を動かすと共に指先でパーソナルコンピュータまたはテレビゲームのマウスまたはコントローラを操作することで眼と脳とを同時にトレーニングするようにしたことを特徴とする視力回復装置をその要旨とした。
【発明の効果】
【0013】
本発明の視力回復装置は、上記7つの各トレーニング手段に従って目を動かすと共に指先でパーソナルコンピュータまたはテレビゲームのマウスまたはコントローラを操作することで眼と脳とを同時にトレーニングするので、より効果的な視力回復を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の視力回復装置を図面に示した一実施の形態に従ってさらに詳しく説明する。図1に示すように、本発明の視力回復装置は、パーソナルコンピュータまたはテレビゲームのディスプレイに表示される、「眺めてみる」、「追いかけてみる」、「迷ってみる」、「探してみる」、「合わせてみる」、「狙ってみる」、及び「落としてみる」から選ばれるいずれか1種若しくは2種以上の組合せからなるトレーニング手段を備えている。以下は、「眺めてみる」、「追いかけてみる」、「迷ってみる」、「探してみる」、「合わせてみる」、「狙ってみる」、及び「落としてみる」からなる7つのトレーニング手段を備えた視力回復装置を例として説明する。
【0015】
上述の「ながめてみる」、「追いかけてみる」、「迷ってみる」、「探してみる」、「あわせてみる」、「狙ってみる」、及び「落としてみる」という各トレーニング手段にはそれぞれ個別の効果があり、さらにこれらを組み合わせことによって相乗的な効果が期待できる。
【0016】
また本発明の視力回復装置では、上記各トレーニング手段に従って目を動かすと共に指先でパーソナルコンピュータまたはテレビゲームのマウスまたはコントローラを操作するため、眼と脳とを同時にトレーニングすることができる。
【0017】
上記トレーニング手段による評価は、「脳の評価」「追視の評価」「探索の評価」「視野の評価」という4つ項目から測定することができる。
「脳の評価」
マウスまたはコントローラを使って操作させることで、脳力を評価する。脳から手に動くという指示が出ているため、マウスまたはコントローラの操作による脳を鍛えることができる。
「追視の評価」
左右、上下などに散らばっているものを目で追う場合に鍛えられる。特に物を追うパターンは、追視の評価には最適である。
「探索の評価」
探索は「迷路」などのように考えながら探すことで評価することができる。この探索というトレーニングは前頭葉活性化にもつながる。
「視野の評価」
視野の評価は、視野を広げる映像によって高められる。見ていたものが大きくなっていく過程を見ることで視野が広がる。
【0018】
「眺めてみる」について
「眺めてみる」というトレーニング手段は、図2〜図4に示すように、点線で描かれた図形内に表示され、前記点線で描かれた図形と相似な図形が点線で描かれた図形の大きさまで拡大していき、点線で描かれた図形と一致する大きさ、またはその大きさに近い大きさとなったとき、マウスまたはコントローラを操作してチェックするというものであり、特に「視野」の機能を高めるのに有効である。尚、パーソナルコンピュータまたはテレビゲームのディスプレイに表示される図形としては、○、△、□など自由に設定することができる。また、点線で描かれた図形の大きさも様々な大きさに設定できる。このため、大きさや形状の異なる複数の図形を用いて該トレーニングを行っていくのが効果的である。
【0019】
また、上記トレーニング手段では、相似な図形が拡大する速度を使用者のレベルに応じて任意に設定することができる。また、図5に示すように、相似な図形が点線で描かれた図形の大きさに拡大していくとき、相似な図形が点線で描かれた図形の大きさにどれだけ近い大きさのときに、マウスまたはコントローラを操作してチェックできたかを点数化することもできる。
【0020】
「追いかけてみる」について
「追いかけてみる」というトレーニング手段は、図6〜図8に示すように、ディスプレイ上に描かれた図形の輪郭に沿って新たな線が描かれるのを目で追うというものであり、特に「追視」の機能を高めるのに有効である。
【0021】
「迷ってみる」について
「迷ってみる」というトレーニング手段は、図9〜図11に示すように、ディスプレイ上に描かれた迷路内にマウスまたはコントローラを操作することで、スタートからゴールまでの線を引くというものであり、「追視」及び「脳」の機能を高めるのに有効である。図示の例では、ディスプレイ上の鉛筆をマウスまたはコントローラを操作することで動かしながら、迷路内をスタートからゴールまで導くようになっている。途中、鉛筆が壁にぶつかると、鉛筆の動きが止まってしまい、再度マウスまたはコントローラを操作しなければならないようになっており、鉛筆が壁にぶつからないように、マウスまたはコントローラを操作しなければならない。尚、迷路の形状や図柄、通路の広さは任意であり、使用者のレベルに応じて自由に設定することができる。
【0022】
尚、図12に示すように、迷路内にマウスまたはコントローラを操作することでスタートからゴールまでの線を引くトレーニングの開始から完了までに要した時間を表示するようにすることもできる。
【0023】
「探してみる」について
「探してみる」というトレーニング手段は、図13〜図15に示すように、ディスプレイ上に表示された順列のある文字、数字、図形或いは記号を順列に従ってマウスまたはコントローラを操作してチェックしていくというものであり、特に「探索」及び「脳」の機能を高めるのに有効である。図示の例では、大小異なる大きさに設けた数字を順列に従ってチェックしていくようになっている。
【0024】
尚、図16に示すように、ディスプレイ上に表示された順列のある文字、数字、図形或いは記号のすべてをマウスまたはコントローラを操作してチェックするトレーニングの開始から終了までに要する時間を表示することもできる。
【0025】
「合わせてみる」について
「合わせてみる」(ならべてみる)というトレーニング手段は、図17〜図20に示すように、ディスプレイの上段にランダムに表示された文字、数字、図形或いは記号に該当するものを、下段に表示された文字、数字、図形或いは記号の群の中から選択し、マウスまたはコントローラを操作して上段の文字、数字、図形或いは記号の位置に合わせるというものであり、特に「探索」及び「脳」の機能を高めるのに有効である。尚、ディスプレイ上に表示される文字、数字、図形或いは記号の大きさや種類は任意であり、使用者のレベルや年齢層に応じて自由に設定することができる。
【0026】
尚、図21に示すように、ディスプレイの上段にランダムに表示された文字、数字、図形或いは記号に該当するものを、下段に表示された文字、数字、図形或いは記号の群の中から選択し、マウスまたはコントローラを操作して上段の文字、数字、図形或いは記号の位置に合わせるトレーニングの開始から完了までに要した時間を表示することもできる。
【0027】
「狙ってみる」について
「狙ってみる」というトレーニング手段は、図22〜図25に示すように、ディスプレイに表示される順列のある文字、数字、図形、或いは記号からなる複数の動くターゲットを、マウスまたはコントローラを操作して順列に従って文字、数字、図形或いは記号をチェックするというものであり、特に「視野」「探索」及び「脳」の機能を高めるのに有効である。さらに具体的にはディスプレイ上には大砲が描かれており、動くターゲットにタイミングを合わせてマウスまたはコントローラを操作することで、大砲から玉が出るようになっており、玉が狙ったターゲットに当たることで、ターゲットが消滅し、次のターゲットを狙うといった具合にディスプレイに表示されている文字、数字、図形或いは記号を順列に従って打ち落としていくのである。
【0028】
尚、図26に示すようい、ディスプレイに表示される順列のある文字、数字、図形、或いは記号からなる複数の動くターゲットを、マウスまたはコントローラを操作して順列に従って文字、数字、図形或いは記号をチェックするトレーニングの開始から完了までに要した時間を表示することもできる。
【0029】
「落としてみる」について
「落としてみる」というトレーニング手段は、図27〜図30に示すように、ディスプレイ中央に表示される経時と共に拡大する文字、数字、図形或いは記号と一致する文字、数字、図形或いは記号を、ディスプレイ下段に表示された文字、数字、或いは記号の中から選択し、マウスまたはコントローラを操作して下段の文字、数字、或いは記号をチェックするというものであり、特に「追視」の機能を高めるのに有効である。図示の例では、ディスプレイ中央に表示される経時と共に拡大する複数の文字、数字、図形或いは記号を、ディスプレイ下段に表示された複数の文字、数字、或いは記号の組合せの中から選択し、チェックするようになっている。
【0030】
尚、図31に示すように、ディスプレイ中央に表示される経時と共に拡大する文字、数字、図形或いは記号と一致する文字、数字、或いは記号を、ディスプレイ下段に表示された文字、数字、図形或いは記号の中から選択し、マウスまたはコントローラを操作して下段の文字、数字、或いは記号をチェックするトレーニングの開始から完了までに要した時間を表示することもできる。
【0031】
また、本発明の視力回復装置は、上述のトレーニング手段を実行する前後で行う視力チェック手段を備えることもできる。視力チェック手段とは、トレーニング前後において使用者の視力の状態が使用者自らが簡単に確認できるものであり、具体的には図32〜図34に示すように、視力検査で使われるランドルト環がディスプレイ上に描かれており、その向きをディスプレ上に描かれた4つの矢印(上下左右)の中から選択し、マウスまたはコントローラを操作して当該矢印をチェックするというものである。
【0032】
1つ目のランドルト環の向きをチェックし、そのチェックが正しい場合、1つめのランドルト環よりも小さな2つ目のランドルト環が現れるという具合に、ランドルト環の向きをチェックし、そのチェックが正しい場合毎に、ランドルト環の大きさが次第に縮小されながら表示される。そして、チェックに誤りが生じたとき、チェックは終了し、図34に示すように、視力のレベルがA〜Mのいずれかのランク付けされることになる。尚、図面上ではAが最高ランクとなっている。尚、ディスプレイ上に描かれる表示はランドルト環に限らず、例えばEの字であっても良い。
【0033】
また、本発明の視力回復装置は、上述のトレーニング手段を実行する前に行う視力ストレッチ手段を備えることもできる。視力ストレッチ手段とは、トレーニングの前段階において目の凝りをほぐし、目の疲れを小さくするものであり、具体的には図35〜図37に示すように、ディスプレイに表示される文字や図形の点滅の流れを目で追うというものである。尚、点滅の流れの速さは図36に示すように、使用者のレベルに合わせて任意に設定することができる。
【0034】
尚、本発明の視力回復装置における上述のトレーニング手段では、様々な文字、数字、図形或いは記号を使用することができ、またその背景も任意であることから、大人用、女性用、子供用、老人用、障害者用など、使用者の年齢や性別、身体状況に応じて、トレーニングし易く、かつ楽しんでトレーニングすることができるように、文字、数字、図形或いは記号、またはその背景を自由に変更することがきできる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の視力回復装置における7つのトレーニング手段をディスプレイに表示した状態を示す模式図である。
【図2】本発明の視力回復装置における「眺めてみる」というトレーニング手段をディスプレイに表示した状態を示す模式図である。
【図3】「眺めてみる」というトレーニング手段の説明を表示した模式図である。
【図4】「眺めてみる」というトレーニング手段の内容を表示した模式図である。
【図5】「眺めてみる」というトレーニング手段を実行した結果を数値化し、その結果を表示した模式図である。
【図6】本発明の視力回復装置における「追いかけてみる」というトレーニング手段をディスプレイに表示した状態を示す模式図である。
【図7】「追いかけてみる」というトレーニング手段の説明を表示した模式図である。
【図8】「追いかけてみる」というトレーニング手段の内容を表示した模式図である。
【図9】本発明の視力回復装置における「迷ってみる」というトレーニング手段をディスプレイに表示した状態を示す模式図である。
【図10】「迷ってみる」というトレーニング手段の説明を表示した模式図である。
【図11】「迷ってみる」というトレーニング手段の内容を表示した模式図である。
【図12】「迷ってみる」というトレーニング手段を実行した結果を数値化し、その結果を表示した模式図である。
【図13】本発明の視力回復装置における「探してみる」というトレーニング手段をディスプレイに表示した状態を示す模式図である。
【図14】「探してみる」というトレーニング手段の説明を表示した模式図である。
【図15】「探してみる」というトレーニング手段の内容を表示した模式図である。
【図16】「探してみる」というトレーニング手段を実行した結果を数値化し、その結果を表示した模式図である。
【図17】本発明の視力回復装置における「合わせてみる」(ならべてみる)というトレーニング手段をディスプレイに表示した状態を示す模式図である。
【図18】「合わせてみる」(ならべてみる)というトレーニング手段の説明を表示した模式図である。
【図19】「合わせてみる」(ならべてみる)というトレーニング手段の内容を表示した模式図である。
【図20】「合わせてみる」(ならべてみる)というトレーニング手段の内容を表示したものであり、文字等を上段の文字等に合わせた状態を示す模式図である。
【図21】「合わせてみる」(ならべてみる)というトレーニング手段を実行した結果を数値化し、その結果を表示した模式図である。
【図22】本発明の視力回復装置における「狙ってみる」というトレーニング手段をディスプレイに表示した状態を示す模式図である。
【図23】「狙ってみる」というトレーニング手段の説明を表示した模式図である。
【図24】「狙ってみる」というトレーニング手段の内容を表示した模式図である。
【図25】「狙ってみる」というトレーニング手段の内容を表示したものであり、狙ったターゲットに大砲の玉を打ち込んでいる状態を示す模式図である。
【図26】「狙ってみる」というトレーニング手段を実行した結果を数値化し、その結果を表示した模式図である。
【図27】本発明の視力回復装置における「落としてみる」というトレーニング手段をディスプレイに表示した状態を示す模式図である。
【図28】「落としてみる」というトレーニング手段の説明を表示した模式図である。
【図29】「落としてみる」というトレーニング手段の内容を表示した模式図である。
【図30】「落としてみる」というトレーニング手段の別の内容を表示した模式図である。
【図31】「落としてみる」というトレーニング手段を実行した結果を数値化し、その結果を表示した模式図である。
【図32】本発明の視力回復装置における視力チェック手段をディスプレイに表示した状態を示す模式図である。
【図33】視力チェック手段による視力チェックの内容を表示した模式図である。
【図34】視力チェック手段による視力チェックの結果を表示いた模式図である。
【図35】本発明の視力回復装置における視力ストレッチ手段をディスプレイに表示した状態を示す模式図である。
【図36】視力ストレッチ手段において、ディスプレイに表示される文字や図形の点滅の流れの早さの増減を選択する表示を示す模式図である。
【図37】視力ストレッチ手段において、ディスプレイに表示される文字や図形の点滅の流れを示す模式図である。
【図38】従来の視力回復装置を示す模式図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パーソナルコンピュータまたはテレビゲームのディスプレイに表示される、「眺めてみる」、「追いかけてみる」、「迷ってみる」、「探してみる」、「合わせてみる」、「狙ってみる」、及び「落としてみる」から選ばれるいずれか1種若しくは2種以上の組合せからなるトレーニング手段を備えており、
前記各トレーニング手段に従って目を動かすと共に指先でパーソナルコンピュータまたはテレビゲームのマウスまたはコントローラを操作することで眼と脳とを同時にトレーニングするようにしたことを特徴とする視力回復装置。
【請求項2】
トレーニング手段が、「眺めてみる」、「追いかけてみる」、「迷ってみる」、「探してみる」、「合わせてみる」、「狙ってみる」、及び「落としてみる」からなることを特徴とする請求項1記載の視力回復装置。
【請求項3】
「眺めてみる」手段が、点線で描かれた図形内に表示され、前記点線で描かれた図形と相似な図形が点線で描かれた図形の大きさまで拡大していき、点線で描かれた図形と一致する大きさ、またはその大きさに近い大きさとなったとき、マウスまたはコントローラを操作してチェックするようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の視力回復装置。
【請求項4】
相似な図形が点線で描かれた図形の大きさに拡大していくとき、相似な図形が点線で描かれた図形の大きさにどれだけ近い大きさのときに、マウスまたはコントローラを操作してチェックできたかを点数化したことを特徴とする請求項3記載の視力回復装置。
【請求項5】
「追いかけてみる」手段が、ディスプレイ上に描かれた図形の輪郭に沿って新たな線が描かれるのを目で追うようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の視力回復装置。
【請求項6】
「迷ってみる」手段が、ディスプレイ上に描かれた迷路内にマウスまたはコントローラを操作することで、スタートからゴールまでの線を引くようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の視力回復装置。
【請求項7】
迷路内にマウスまたはコントローラを操作することでスタートからゴールまでの線を引くトレーニングの開始から完了までに要した時間を表示するようにしたしたことを特徴とする請求項6記載の視力回復装置。
【請求項8】
「探してみる」手段が、ディスプレイ上に表示された順列のある文字、数字、図形或いは記号を順列に従ってマウスまたはコントローラを操作してチェックしていくようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の視力回復装置。
【請求項9】
ディスプレイ上に表示された順列のある文字、数字、図形或いは記号のすべてをマウスまたはコントローラを操作してチェックするトレーニングの開始から終了までに要する時間を表示するようにしたことを特徴とする請求項8記載の視力回復装置。
【請求項10】
「合わせてみる」手段が、ディスプレイの上段にランダムに表示された文字、数字、図形或いは記号に該当するものを、下段に表示された文字、数字、図形或いは記号の群の中から選択し、マウスまたはコントローラを操作して上段の文字、数字、図形或いは記号の位置に合わせるようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の視力回復装置。
【請求項11】
ディスプレイの上段にランダムに表示された文字、数字、図形或いは記号に該当するものを、下段に表示された文字、数字、図形或いは記号の群の中から選択し、マウスまたはコントローラを操作して上段の文字、数字、図形或いは記号の位置に合わせるトレーニングの開始から完了までに要した時間を表示するようにしたことを特徴とする請求項10記載の視力回復装置。
【請求項12】
「狙ってみる」手段が、ディスプレイに表示される順列のある文字、数字、図形、或いは記号からなる複数の動くターゲットを、マウスまたはコントローラを操作して順列に従って文字、数字、図形或いは記号をチェックするようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の視力回復装置。
【請求項13】
ディスプレイに表示される順列のある文字、数字、図形、或いは記号からなる複数の動くターゲットを、マウスまたはコントローラを操作して順列に従って文字、数字、図形或いは記号をチェックするトレーニングの開始から完了までに要した時間を表示するようにしたことを特徴とする請求項12記載の視力回復装置。
【請求項14】
「落としてみる」手段が、ディスプレイ中央に表示される経時と共に拡大する文字、数字、図形或いは記号と一致する文字、数字、図形或いは記号を、ディスプレイ下段に表示された文字、数字、図形或いは記号の中から選択し、マウスまたはコントローラを操作して下段の文字、数字、図形或いは記号をチェックするようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の視力回復装置。
【請求項15】
ディスプレイ中央に表示される経時と共に拡大する文字、数字、図形或いは記号と一致する文字、数字、図形或いは記号を、ディスプレイ下段に表示された文字、数字、図形或いは記号の中から選択し、マウスまたはコントローラを操作して下段の文字、数字、図形或いは記号をチェックするトレーニングの開始から完了までに要した時間を表示するようにしたことを特徴とする請求項14記載の視力回復装置。
【請求項16】
トレーニング手段を実行する前後で行う視力チェック手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の視力回復装置。
【請求項17】
トレーニング手段を実行する前に行う視力ストレッチ手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の視力回復装置。
【請求項1】
パーソナルコンピュータまたはテレビゲームのディスプレイに表示される、「眺めてみる」、「追いかけてみる」、「迷ってみる」、「探してみる」、「合わせてみる」、「狙ってみる」、及び「落としてみる」から選ばれるいずれか1種若しくは2種以上の組合せからなるトレーニング手段を備えており、
前記各トレーニング手段に従って目を動かすと共に指先でパーソナルコンピュータまたはテレビゲームのマウスまたはコントローラを操作することで眼と脳とを同時にトレーニングするようにしたことを特徴とする視力回復装置。
【請求項2】
トレーニング手段が、「眺めてみる」、「追いかけてみる」、「迷ってみる」、「探してみる」、「合わせてみる」、「狙ってみる」、及び「落としてみる」からなることを特徴とする請求項1記載の視力回復装置。
【請求項3】
「眺めてみる」手段が、点線で描かれた図形内に表示され、前記点線で描かれた図形と相似な図形が点線で描かれた図形の大きさまで拡大していき、点線で描かれた図形と一致する大きさ、またはその大きさに近い大きさとなったとき、マウスまたはコントローラを操作してチェックするようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の視力回復装置。
【請求項4】
相似な図形が点線で描かれた図形の大きさに拡大していくとき、相似な図形が点線で描かれた図形の大きさにどれだけ近い大きさのときに、マウスまたはコントローラを操作してチェックできたかを点数化したことを特徴とする請求項3記載の視力回復装置。
【請求項5】
「追いかけてみる」手段が、ディスプレイ上に描かれた図形の輪郭に沿って新たな線が描かれるのを目で追うようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の視力回復装置。
【請求項6】
「迷ってみる」手段が、ディスプレイ上に描かれた迷路内にマウスまたはコントローラを操作することで、スタートからゴールまでの線を引くようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の視力回復装置。
【請求項7】
迷路内にマウスまたはコントローラを操作することでスタートからゴールまでの線を引くトレーニングの開始から完了までに要した時間を表示するようにしたしたことを特徴とする請求項6記載の視力回復装置。
【請求項8】
「探してみる」手段が、ディスプレイ上に表示された順列のある文字、数字、図形或いは記号を順列に従ってマウスまたはコントローラを操作してチェックしていくようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の視力回復装置。
【請求項9】
ディスプレイ上に表示された順列のある文字、数字、図形或いは記号のすべてをマウスまたはコントローラを操作してチェックするトレーニングの開始から終了までに要する時間を表示するようにしたことを特徴とする請求項8記載の視力回復装置。
【請求項10】
「合わせてみる」手段が、ディスプレイの上段にランダムに表示された文字、数字、図形或いは記号に該当するものを、下段に表示された文字、数字、図形或いは記号の群の中から選択し、マウスまたはコントローラを操作して上段の文字、数字、図形或いは記号の位置に合わせるようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の視力回復装置。
【請求項11】
ディスプレイの上段にランダムに表示された文字、数字、図形或いは記号に該当するものを、下段に表示された文字、数字、図形或いは記号の群の中から選択し、マウスまたはコントローラを操作して上段の文字、数字、図形或いは記号の位置に合わせるトレーニングの開始から完了までに要した時間を表示するようにしたことを特徴とする請求項10記載の視力回復装置。
【請求項12】
「狙ってみる」手段が、ディスプレイに表示される順列のある文字、数字、図形、或いは記号からなる複数の動くターゲットを、マウスまたはコントローラを操作して順列に従って文字、数字、図形或いは記号をチェックするようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の視力回復装置。
【請求項13】
ディスプレイに表示される順列のある文字、数字、図形、或いは記号からなる複数の動くターゲットを、マウスまたはコントローラを操作して順列に従って文字、数字、図形或いは記号をチェックするトレーニングの開始から完了までに要した時間を表示するようにしたことを特徴とする請求項12記載の視力回復装置。
【請求項14】
「落としてみる」手段が、ディスプレイ中央に表示される経時と共に拡大する文字、数字、図形或いは記号と一致する文字、数字、図形或いは記号を、ディスプレイ下段に表示された文字、数字、図形或いは記号の中から選択し、マウスまたはコントローラを操作して下段の文字、数字、図形或いは記号をチェックするようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の視力回復装置。
【請求項15】
ディスプレイ中央に表示される経時と共に拡大する文字、数字、図形或いは記号と一致する文字、数字、図形或いは記号を、ディスプレイ下段に表示された文字、数字、図形或いは記号の中から選択し、マウスまたはコントローラを操作して下段の文字、数字、図形或いは記号をチェックするトレーニングの開始から完了までに要した時間を表示するようにしたことを特徴とする請求項14記載の視力回復装置。
【請求項16】
トレーニング手段を実行する前後で行う視力チェック手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の視力回復装置。
【請求項17】
トレーニング手段を実行する前に行う視力ストレッチ手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の視力回復装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【公開番号】特開2008−55043(P2008−55043A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−237848(P2006−237848)
【出願日】平成18年9月1日(2006.9.1)
【出願人】(506297706)有限会社ASNO (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年9月1日(2006.9.1)
【出願人】(506297706)有限会社ASNO (1)
【Fターム(参考)】
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