説明

視聴覚ファイル用のサムネイル画像を作成するためのシステム及び方法

視聴覚ファイル用のサムネイル画像(62)を作成するための改善されたシステム及び方法が開示される。サムネイル画像は視聴覚ファイルの内容に関する情報をユーザに伝えるために用いることができる。オーディオファイルに関して、上記情報は、オーディオコンテンツのタイプ、オーディオコンテンツの音楽のジャンル、テンポ及びオーディオコンテンツサの人気のうちの1以上の表示であってもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の技術は概して、図形情報を視聴覚ファイルのディレクトリリストと関連付ける処理に関し、さらに詳細には、視聴覚ファイル用のサムネイル画像を作成するためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ほとんどのコンピュータ及び電子機器によって、ユーザはフォルダの階層から構成されたディレクトリを経由してファイルの閲覧を行うことができるようになっている。フォルダ内に含まれているファイルは複数の方法のうちの1つで見ることができる。例えば、ユーザは名称のみによって、名称と(ファイル名、ファイルサイズ、ファイルタイプ及び修正された日付を含むテーブルなどの)ファイルに関する詳細情報によって、名称と、アイコンとによって、あるいは、名称とサムネイルとによって見るファイルの選択を行うことができる。この場合、アイコンは、ファイルに関連付けられたファイルタイプを開くために指定されているプログラムを図形で表すことになる。
【0003】
従来のサムネイルはファイルのコンテンツのプレビューをユーザに提示するために用いられる静止画像である。例えば、画像ファイルのサムネイルは画像の表示であってもよい。別例として、映像ファイルのサムネイルは映像ファイルの第1のフレームの表示であってもよい。しかし、オーディオファイルに関連付けられたサムネイルは従来、オーディオファイルの再生用として指定された(メディア・プレイヤなどの)ソフトウェアプログラムのアイコンであった。場合によって、オーディオファイルに関連付けられたサムネイルが、オーディオファイルのオーディオコンテンツに関連付けられたアルバムカバーアートのような図形又は画像の形をとることもある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
視聴覚ファイルに関連付けられたサムネイルに提示される情報を拡張するために、本開示は、視聴覚ファイル用のサムネイル画像を作成するための改善されたシステム及び方法を記述している。サムネイル画像は視聴覚ファイルの内容に関する情報をユーザに伝えるために用いることができる。オーディオファイルに関しては、情報は(音楽やスピーチなどの)オーディオコンテンツのタイプである場合もあるし、(ポップミュージック、クラシックミュージック、ヒップ・ホップ、クラシックロック、ジャズなどの)音楽的ジャンル、オーディオコンテンツが録音されたタイムスタンプ、あるいは関連付けられたオーディオファイルが保存されたタイムスタンプ、オーディオコンテンツのテンポ、(地域の人々の中での人気、すなわち歌やアルバムの売り上げや音楽チャートの得点によって明示される一般消費者の中での人気などの)オーディオコンテンツの人気度の表示である場合もある(但しこれらのみに限定されるわけではない)。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の1つの側面によれば、視聴覚コンテンツを保存するために用いられる視聴覚ファイルをサムネイル画像を用いて図形で表す方法が、視聴覚ファイルに対する複数のデータカテゴリ(サムネイルテンプレートの一部分に関連付けられた個々のデータカテゴリ)の各々に対してデータを分析するステップと、個々のデータカテゴリに対して、データの分析に基づいてグラフィック属性又は図形属性のうちの少なくとも1つの属性を特定するステップと、個々のデータカテゴリに対する上記グラフィック属性又は図形属性のうちの少なくとも1つの属性をサムネイルテンプレートの関連付けられた部分に対して適用することによってサムネイル画像を作成するステップとを含む。
【0006】
本方法の1つの実施形態によれば、前記サムネイルテンプレートの一部分はバックグラウンドと、前記バックグラウンドに関してオーバーレイされた少なくとも1つのサブアイコンとを含む。
【0007】
本方法の1つの実施形態によれば、前記サムネイル画像の少なくとも1つの部分はユーザインタラクティブである。
【0008】
本方法の1つの実施形態によれば、前記サムネイル画像のインタラクティブな部分は、インターネットウェブページ、又は、前記視聴覚コンテンツと関連するファイルのうちの少なくとも1つとのリンクを提供する。
【0009】
本方法の1つの実施形態によれば、前記サムネイル画像のインタラクティブな部分は前記視聴覚コンテンツに関する情報を提供する。
【0010】
本方法の1つの実施形態によれば、前記サムネイル画像は前記電子機器のディスプレイに表示される。
【0011】
本方法の1つの実施形態によれば、前記電子機器は携帯電話機である。
【0012】
本方法の1つの実施形態によれば、前記データカテゴリのうちの1つは、視聴覚コンテンツの発売からの経過年数又は視聴覚コンテンツの再生頻度のうちの少なくとも1つに関する。
【0013】
本方法の1つの実施形態によれば、前記視聴覚コンテンツの発売からの相対的経過年数又は視聴覚コンテンツの相対的再生頻度のうちの少なくとも1つを表現するために、この相対的経過年数又は再生頻度のデータカテゴリに対応するサムネイルテンプレートの部分のカラーが選択される。
【0014】
本方法の1つの実施形態によれば、前記データカテゴリのうちの1つは視聴覚コンテンツの商業上の成功に関する。
【0015】
本方法の1つの実施形態によれば、前記商業上の成功のデータカテゴリに対応するサムネイル画像部分の図形属性が選択され、視聴覚コンテンツの別の項目に対する前記視聴覚コンテンツの相対的な商業上の成功が伝えられる。
【0016】
本方法の1つの実施形態によれば、視聴覚コンテンツのユーザコミュニティが形成され、前記データカテゴリのうちの1つは視聴覚コンテンツへのコミュニティの興味に関する。
【0017】
本方法の1つの実施形態によれば、前記コミュニティの興味のデータカテゴリに対応する前記サムネイル画像部分の図形属性が選択され、視聴覚コンテンツの別の項目に対する視聴覚コンテンツへの相対的なコミュニティの興味が伝えられる。
【0018】
本方法の1つの実施形態によれば、前記データカテゴリのうちの1つは、前記視聴覚コンテンツのジャンルに関し、前記サムネイル画像の対応する部分は前記視聴覚コンテンツのジャンルを表す図形である。
【0019】
本方法の1つの実施形態によれば、前記データカテゴリのうちの1つは、前記視聴覚コンテンツの中で用いられている主要な楽器に関し、前記サムネイル画像の対応する部分は主要な楽器を表す図形である。
【0020】
本方法の1つの実施形態によれば、前記視聴覚コンテンツは歌曲であり、本方法はさらに、前記歌曲に関連付けられたビートレート値に相応するレートで前記サムネイル画像の少なくとも一部分を拍動させることによって前記歌曲のテンポを視覚的に表すステップを有する。
【0021】
別の側面によれば、歌曲に関する情報を電子機器のユーザへ伝える方法は、前記歌曲用のビートレートを特定するステップと、前記歌曲用のファイル名、アイコン又はサムネイル画像のうちの少なくとも1つを表示するステップと、前記ビートレートに対する関連性を持たせるためにファイル名、アイコン又はサムネイル画像のうちの少なくとも1つの属性を変更するステップとを含む。
【0022】
前記歌曲に関する情報を伝える本方法の1つの実施形態によれば、前記属性を変更するステップはファイル名、アイコン又はサムネイルのうちの少なくとも1つを前記ビートレートに相応するレートで拍動させるステップを含む。
【0023】
開示のさらに別の側面によれば、歌曲に関する情報を電子機器のユーザへ伝える方法は、前記歌曲のエネルギーレベルを特定するステップと、前記歌曲用のファイル名、アイコン又はサムネイル画像のうちの少なくとも1つを表示するステップと、前記エネルギーレベルと関連付けるために、及び、別の歌曲のエネルギーレベルに対する前記歌曲のエネルギーレベルを描くためにアイコン又はサムネイル画像のうちの少なくとも1つのファイル名の属性を変更するステップとを含む。
【0024】
本発明のこれらの、さらなる特徴は、以下の記述と添付された図面を参照して明らかにされる。その記述及び図面では、本発明の特定の実施形態が、本発明の原理を採用しうるいくつかの方法を示しながら詳細に開示されているが、本発明は、それに応じた範囲に限定されないことが理解される。それどころか、本発明は、ここに付記された請求項の範囲内にある全ての変更や改良、同等なものを含んでいる。
【0025】
一の実施形態に関して記述及び/又は描画される特徴は、同等の方法又は類似の方法で、1つ以上の複数の他の実施形態及び/又は組み合わせ、又は他の実施形態の特徴に代えて使用されうる。
【0026】
強調すべき点は、用語「備える/備えた(comprise/comprising)」は、この明細書中で使用された場合、記載された特徴、整数、ステップ、または構成要素の存在を明示するものと解釈され、他の1つ以上の特徴、整数、ステップ、構成要素、またはこれらのグループの存在または追加を排除するものではないことである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】オーディオファイルの管理機能を含む例示的な電子機器としての携帯電話機の概略図である。
【図2】図1の携帯電話機の概略ブロック図である。
【図3】図1の携帯電話機が動作可能な通信システムの概略図である。
【図4】サムネイル画像用のデータの取得が可能な、データのソース元である音楽ユーザのコミュニティを示す概略図である。
【図5】オーディオファイルのサムネイルを示す例示的な概略ブロック図である。
【図6】オーディオファイルのサムネイルを示す例示的な図形表示である。
【図7】4つの例示する歌曲用として作成された代表的なオーディオファイルのサムネイルである。
【図8】4つの例示する歌曲用として作成された代表的なオーディオファイルのサムネイルである。
【図9】4つの例示する歌曲用として作成された代表的なオーディオファイルのサムネイルである。
【図10】4つの例示する歌曲用として作成された代表的なオーディオファイルのサムネイルである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図面を参照しながら以下実施形態について説明する。同じ要素を参照するように一貫して同一の参照番号を用いることにする。これらの図は必ずしも縮尺どおりではないことは理解されよう。
【0029】
交換可能な用語である「電子装置」と「電子機器」という用語には携帯用無線通信機器が含まれるものとする。「携帯用無線通信機器」という用語は、本明細書では以後「携帯無線端末」と呼ぶことにするが、この用語には、携帯電話機、ページャ、コミュニケータ、電子手帳、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、スマートフォン、携帯用通信装置などのようなすべての機器が含まれるものとする。
【0030】
本明細書では、主として携帯電話機に関連して実施形態が記載される。しかしながら、この携帯電話機という例示の状況は唯一の動作環境ではないこと、そして、この動作環境は任意の種類の好適な電子機器に関するものであってもよいことは理解できよう。このような電子機器を示す例には、メディア・プレイヤ、ゲーム用機器、PDA及び汎用コンピュータが含まれる。
【0031】
最初に図1及び図2を参照すると、電子機器10が図示されている。電子機器10は、電子機器10により保存されている視聴覚ファイル用のサムネイルを作成し、かつ、保持するように構成された視聴覚ファイルの管理機能12を含むと共に、電子機器10によってユーザはサムネイルとのインタラクションを行うことが可能となる。視聴覚ファイルの管理機能12の追加の詳細及び動作について以下さらに詳述する。視聴覚ファイルの管理機能12は、電子機器10の中に常駐し、かつ、電子機器10によって実行される実行可能コードとして具現化することができる。1つの実施形態では、視聴覚ファイルの管理機能12はコンピュータ又はマシン可読媒体に保存されたプログラムであってもよい。視聴覚ファイルの管理機能12は、単体のソフトウェアアプリケーションであってもよいし、あるいは、電子機器10に関係する追加タスクを実行するソフトウェアアプリケーションの一部を形成するものであってもよい。以下に説明するように、視聴覚ファイルの管理機能12はネットワークサーバによってホストされる視聴覚ファイルサポート機能とインタラクションを行うことができる。いくつかの実施形態では、視聴覚ファイルサポート機能はサムネイルを作成し、かつ、保持する役割を果たすことができる。
【0032】
視聴覚ファイルの管理機能12がオーディオファイル用のサムネイル画像の作成に関連して本明細書に記述されているが、別の種類のファイルと共に用いるために記述される技術が修正され得ることは理解できよう。これらの別の種類のファイルは例えば(写真などの)画像ファイル及び映像ファイルを含むものであってもよい。したがって、オーディオファイル用のサムネイル画像の作成についての説明は、本明細書により開示されるシステム及び方法を表す例示の動作状況についての説明であるが、本発明を限定するものではない。
【0033】
また、図解される実施形態の電子機器は携帯電話機であり、以後携帯電話機10と呼ぶこととする。しかしながら、以下に示すように、携帯電話機10の図解と記述は本明細書によって開示されるシステム及び方法を表す例示的な動作状況についての説明であるが、本発明を限定するものではない。上記システム及び方法を表す別の例示的な動作状況として、デスクトップ型又はラップトップ型パーソナルコンピュータのような汎用コンピュータシステムがあり、このシステムにはデータ記憶用メモリと、論理演算命令の実行用プロセッサと、ユーザに対する視覚情報提示用ディスプレイとが含まれる。
【0034】
例示的な携帯電話機10は「レンガ」又は「ブロック」フォームファクタのハウジングを有するものとして示されているが、(シェル型ハウジングのような)「フリップ」オープン型フォームファクタハウジング又は(「スライダ型ハウジング」のような)スライド型フォームファクタハウジングのような別の種類のハウジングを用いてもよいことは理解できよう。
【0035】
携帯電話機10はディスプレイ14を含んでもよい。ディスプレイ14は、動作状態、時刻、電話番号、連絡先情報、各種ナビゲーション用メニューなどのような情報をユーザに対して表示し、これらの情報によってユーザは携帯電話機10の種々の特徴を利用することが可能になる。ディスプレイ14を用いて、携帯電話機10により受信したコンテンツと、携帯電話機10のメモリ16(図2)から取り出したコンテンツの少なくともいずれかのコンテンツを視覚的に表示することも可能である。ディスプレイ14を用いて、写真、携帯用テレビのコンテンツ及びゲームに関連付けられた映像のような、画像、映像及び別の図形をユーザに提示することができる。
【0036】
携帯電話機10によって保存されているか、携帯電話機10が利用できるようになっているファイルのディレクトリを表示するために、ディスプレイ14を用いることも可能である。以下さらに詳述するように、個々のファイルはディスプレイ14に表示される、関連付けられたサムネイル画像を有することができる。
【0037】
キーパッド18は種々のユーザ入力操作を提供するものである。例えば、キーパッド18は、電話番号、電話リスト、連絡先情報、メモ、テキストなどのような英数字情報の入力を可能にする英数字キーを含むことができる。さらに、キーパッド18は、呼を起動するか、呼に応答するための「呼送信」キー、及び、呼を終了するか、呼を「切断」するための「呼終了」キーのような特殊機能キーを含んでもよい。特殊機能キーは、ディスプレイ14に表示されるメニューを通じて行うナビゲーションを容易にするためのメニューナビゲーションキーと、選択キーとを含んでもよい。例えば、ポインティングデバイスとナビゲーションキーとの少なくともいずれかがユーザからの方向の入力を受け付けるために存在していてもよい。特殊機能キーとして、再生の開始、停止及び、中断を行うための、及び、トラックのスキップ又は反復などを行うための視聴覚再生キーを含んでもよい。携帯電話機と関連付けられる他のキーとして、音量キー、消音キー、電源オン/オフキー、ウェブブラウザ起動キー、カメラ・キーなどを含んでもよい。ディスプレイ14に関連付けられたタッチスクリーンとして、キー又はキー様の機能を実装することも可能である。また、ソフトキー機能を実現するためにディスプレイ14とキーパッド18とを互いに組み合わせて用いることができる。
【0038】
携帯電話機10には、呼を確立するか、被呼/発呼装置と信号を交換するかの少なくともいずれかを携帯電話機10が行えるようにする通話回路が含まれている。但し、上記被呼/発呼装置は典型的には別の携帯電話機又は地上回線電話であってもよい。しかし、被呼/発呼装置は、別の電話機である必要はなく、インターネットウェブサーバ、コンテンツ提供サーバなどのような別の何らかの機器であってもよい。呼は任意の適切な形態をとることが可能である。例えば、呼は、セルラ回線交換ネットワークを介して確立される従来方式の呼であってもよいし、あるいは、セルラネットワークのパケット交換機能を介して、又は、(IEEE802.11規格をベースとするネットワークなどの)WiFi、(802.16規格をベースとするネットワークなどの)WiMaxなどのような別のパケット交換ネットワークを介して確立されるボイス・オーバ・インターネットプロトコル(VoIP)電話であってもよい。別例として、セルラネットワーク又は代替ネットワークを介して確立されるビデオイネーブルドコール(video enabled call)が含まれる。
【0039】
携帯電話機10は、テキストメッセージ、インスタント・メッセージ、電子メールメッセージ、マルチメディアメッセージ、画像ファイル、映像ファイル、オーディオファイル、着信音、ストリーミングオーディオ、ストリーミング映像、(ポッドキャスト及び独立系放送番組(RSS)のデータフィードを含む)データフィードなどのようなデータの送信と、受信と、処理とのうちの少なくともいずれかを行なうように構成することができる。テキストメッセージのことを、シンプルメッセージサービスを表す「SMS」と通常呼ぶ人もいることを付記しておく。SMSはテキストメッセージを交換するための典型的な規格である。同様に、マルチメディアメッセージのことをマルチメディアメッセージサービスを表す「MMS」と通常呼ぶ人もいる。MMSはマルチメディアメッセージを交換するための典型的な規格である。データの処理は、データをメモリ16に保存するステップと、このデータとのユーザインタラクションを可能にするアプリケーションを実行するステップと、データに関連付けられた映像と画像の少なくともいずれかを表示するステップと、データに関連付けられたオーディオサウンドを出力するステップなどを含んでもよい。
【0040】
図2は携帯電話機10の機能ブロック図である。簡潔さを目的として、携帯電話機10の多くの特徴については本書面ではあまり詳述しない。携帯電話機10は、携帯電話機10の機能及び動作の制御全体を実行するように構成された主制御回路20を含む。制御回路20は中央演算処理装置(CPU)、マイクロコントローラ又はマイクロプロセッサのような処理デバイス22を含んでもよい。処理デバイス22は、制御回路20内にあるメモリ(図示せず)と、メモリ16のような独立のメモリとの少なくともいずれかのメモリの中に保存されているコードを実行して、携帯電話機10の動作を実行する装置である。メモリ16は、例えば、1つ以上のバッファ、フラッシュメモリ、ハードドライブ、取り外し可能媒体、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は別の好適な装置であってもよい。典型的な配置構成では、メモリ16は、長期データ保存用の(NAND構成又はNOR構成のフラッシュメモリのような)不揮発性メモリと、制御回路20用のシステムメモリとして機能する揮発性メモリとを含んでもよい。揮発性メモリは同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)を実装したRAMであってもよい。メモリ16はデータバスを介して制御回路20とデータの交換を行うことができる。付随する制御ライン、及び、メモリ16と制御回路20と間のアドレスバスが存在していてもよい。
【0041】
さらに、処理デバイス22は視聴覚ファイルの管理機能12を実現するコードを実行することができる。携帯電話機10をプログラムして、視聴覚ファイルの管理機能12に関連付けられた論理機能を動作させ、かつ、この機能を実行する方法は、コンピュータプログラミングの当業者、及び、特に携帯電話機や別の電子機器用のアプリケーションプログラミングの当業者には明らかである。したがって、具体的なプログラミングコードに関する詳細については簡潔さを旨として省略した。さらに、視聴覚ファイルの管理機能12が実施形態に基づいて処理デバイス22により実行されるのに対して、このような機能はまた、専用のハードウェアやファームウェア、あるいは、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアのうちの少なくともいずれかの何らかの組み合わせによっても実行することが可能である。
【0042】
続けて図1及び図2を参照すると、携帯電話機10には無線回路26に結合されたアンテナ24が含まれている。無線回路26は、アンテナ24を介して信号を送受信するための無線周波数送受信機を含む。無線回路26は、移動体通信システムにおいて動作するように構成することができると共に、データと視聴覚コンテンツの少なくともいずれかの送受信を行うために用いることができる。移動無線ネットワークと放送ネットワークの少なくともいずれかのネットワークとインタラクションを行うための受信機のタイプには、例えば、移動体通信用グローバルシステム(GSM)、符号分割多元接続(CDMA)、広帯域CDMA(WCDMA)、汎用パケット無線サービス(GPRS)、WiFi、WiMax、携帯機器向けデジタルビデオ放送(DVB−H)、地上デジタルテレビジョン放送(ISDB)などのみならず、これらの規格の上位バージョンなども含まれる。但しこれらのみに限定されるわけではない。
【0043】
携帯電話機10には、無線回路26により送信され/無線回路26から受信されるオーディオ信号の処理を行うサウンド信号処理回路28もさらに含まれる。一般に行われているように、携帯電話機10を介してユーザが聴いたり、通話したりすることができるように、スピーカ30及びマイク32がサウンド信号処理回路28に結合されている。無線回路26及びサウンド信号処理回路28は処理全体を実行できるように制御回路20に個別に結合されている。ユーザに対して再生を行うために、制御回路20からサウンド信号処理回路28へオーディオデータを渡すことができる。オーディオデータは、例えば、メモリ16により保存され、かつ、制御回路20により取り出される、オーディオファイルから得られるオーディオデータか、移動無線サービスから得られるストリーミングオーディオデータの形で受信されるオーディオデータを含むものであってもよい。サウンド信号処理回路28は任意の適当なバッファ、デコーダ、増幅器などを含むことができる。
【0044】
ディスプレイ14は、ディスプレイ14を駆動するために用いられるビデオ信号に映像データを変換する映像処理回路34によって制御回路20に結合されたものであってもよい。映像処理回路34は、任意の適当なバッファ、デコーダ、映像データプロセッサなどを含むものであってもよい。映像データは、制御回路20によって作成されるか、メモリ16内に保存されている映像ファイルから取り出されるか、無線回路26によって受信した着信映像データストリームから導き出されるか、あるいは別の任意の好適な方法によって取得することができる。
【0045】
携帯電話機10は1つ以上のI/Oインタフェース36をさらに含むものであってもよい。(単複の)I/Oインタフェース36は一般的な携帯電話機用I/Oインタフェースの形態であってもよく、1つ以上の電気コネクタを含むものであってもよい。一般に行われているように、(単複の)I/Oインタフェース36を用いて携帯電話機10をバッテリ充電器に結合して携帯電話機10内の電力供給装置(PSU)38のバッテリ充電を行うことができる。さらに、あるいは、代替例において、(単複の)I/Oインタフェース36は、携帯電話機10との有線インタフェースを有するヘッドセットアセンブリ(個人用ハンズフリー(PHF)装置など)に携帯電話機10を接続する役割を果たすことができる。さらに、(単複の)I/Oインタフェース36は、データ交換用データケーブルを介して携帯電話機10をパーソナルコンピュータ又は別の装置に接続する役割を果たすことも可能である。携帯電話機10は、車両用電源アダプタ又は電気コンセントの電源アダプタに接続されているとき、(単複の)I/Oインタフェース36を介して動作電力を受け取ることができる。外部電源が存在しない場合、PSU38は携帯電話機10を動作させるための電力を供給することができる。
【0046】
携帯電話機10はまた、制御回路20及びメモリ16のような、携帯電話機10の種々の構成要素を計時するためのシステムクロック40を含むことができる。
【0047】
携帯電話機10は、デジタル画像と動画の少なくともいずれかを撮影するためのカメラ42を含んでもよい。写真と動画の少なくともいずれかに対応する画像ファイルと映像ファイルの少なくともいずれかのファイルをメモリ16に保存することができる。
【0048】
携帯電話機10は、全地球測位システム(GPS)受信機、ガリレオ衛星システム受信機などのような位置データ受信部44を含むものであってもよい。位置データ受信部44は携帯電話機10の所在位置の検出に必要とされ得る。
【0049】
携帯電話機10は、付属品、コンピュータ又は別の装置との通信を確立するための赤外線送受信機と、(ブルートゥースインタフェースなどの)RFインタフェースとの少なくともいずれかのようなローカルな無線インタフェース46を含むものであってもよい。例えば、ヘッドセットアセンブリが対応する無線インタフェースを有している実施形態では、ローカルな無線インタフェース46は携帯電話機10を(PHF装置などの)ヘッドセットアセンブリに動作可能にに結合することができる。
【0050】
さらに図3を参照すると、携帯電話機10は、通信システム48の一部として動作するように構成することができる。システム48は、携帯電話機10によって送信され、かつ、携帯電話機10へ向けて送られる呼を管理し、データを携帯電話機10へ送信し、かつ、別の任意のサポート機能を実行するためのサーバ(又は複数のサーバ)52を有する通信ネットワーク50を含むことができる。サーバ52は送信媒体を介して携帯電話機10と通信を行う。送信媒体は、例えば、(セルタワーなどの)通信タワー、別の携帯電話機、無線アクセスポイント、衛星などを含む任意の適当な装置又はアセンブリであってもよい。ネットワークの一部は無線伝送路を含むものであってもよい。ネットワーク50は複数の携帯電話機10及び別のタイプのエンドユーザ用機器の通信活動をサポートすることができる。
【0051】
十分に理解されるように、サーバ52はサーバ機能を実行するために用いられる一般的なコンピュータシステムとして構成することが可能であり、さらに、サーバ52の機能を具現化する論理演算命令を含むソフトウェアを実行するように構成されたプロセッサと、このようなソフトウェアを保存するためのメモリとを含むことが可能である。1つの実施形態では、サーバ52は、携帯電話機10の視聴覚ファイルの管理機能12とインタラクションを行う視聴覚ファイルサポート機能54を保存し、かつ、実行するように構成することができる。視聴覚ファイルサポート機能54の詳細について以下さらに詳細に説明する。1つの実施形態では、視聴覚ファイルサポート機能54はコンピュータ又はマシン可読媒体に保存されたプログラムであってもよい。視聴覚ファイルサポート機能54は単体のソフトウェアアプリケーションであってもよいし、あるいは、サーバ54の機能に関係する追加タスクを実行するソフトウェアアプリケーションの一部を形成するものであってもよい。1つの実施形態では、視聴覚ファイルサポート機能54の機能は、通信ネットワーク50の領域の外側に配置されている1つ以上のサーバによって実行され得る。例えば、視聴覚ファイルサポート機能54の特徴のうちのいくつかはインターネットサーバ又はデータベースサーバによってホストされてもよい。
【0052】
視聴覚ファイル用のサムネイル画像の作成は、携帯電話機10によって実行されるものとして視聴覚ファイルの管理機能12によって実行されてもよいし、サーバ52により実行されるものとして視聴覚ファイルサポート機能54によって、あるいは視聴覚ファイルの管理機能12によって部分的に、さらに、視聴覚ファイルサポート機能54によって部分的に実行されてもよい。1つの実施形態では、視聴覚ファイル用のサムネイル画像の作成及び管理は携帯電話機10のユーザへのサービスとして提供されることも可能である。
【0053】
いくつかの実施形態では、サムネイルは複数の電子機器のユーザから得られる情報を含んでもよい。携帯電話機10のユーザが参加しているコミュニティの中に複数のユーザが加えられ得る。例えば、コミュニティは、考えを共有し、かつ、体系化すると共に、特定の視聴覚ファイルに関係するパターンを使用することを望む友人たちのグループでもあり得る。別の例示的なコミュニティは、特定のアーティスト又は視聴覚コンテンツのジャンルに対する共通の興味を共有する人々のグループであり得るが、異なる音楽の好みを持つ人々を含むコミュニティの可能性もある。コミュニティのメンバのうちの何人かあるいは全てがほとんどの電話10のユーザには未知の人である場合も考えられる。
【0054】
これらの実施形態において、携帯電話機10とサーバ52との少なくともいずれかは、以下さらに詳述するようにコミュニティの様々なメンバから情報を収集し、情報を分析し、かつ、携帯電話機10のユーザ用の適当なサムネイルを構成することができる。著作権法とデジタル著作権管理(DRM)保護とのうちの少なくともいずれかを規定する特定のコミュニティの規模に応じて、ユーザのコミュニティに関連付けられた分析は、音楽ファイルの共有や音楽ファイルのコピーというよりはむしろ、データの収集と分析に焦点を合わせることができる。ユーザのコミュニティから導き出された情報を含むサムネイルはコミュニティメディアサムネイル(community media thumbnail)と呼ばれる場合もある。本書類に記述されたすべてのサムネイルがユーザのコミュニティから導き出された情報を含むわけではなく、場合によってこれらのサムネイルはコミュニティメディアサムネイルと呼ばれる場合もあることは認識されるであろう。
【0055】
視聴覚ファイル用として作成されるサムネイルは、視聴覚ファイルに関する情報項目を図形でユーザに提示することができる。1つの実施形態では、サムネイルは、それぞれが様々な種類の情報を表したり、伝えたりする複数のアイコンと画像の少なくともいずれかのコレクションであってもよい。例えば、個々のサブアイコンは情報のクラス又はデータカテゴリに対応することができる。例えば、1つのクラスの情報は、興味の特定のファイルについてのデータに関するものであってもよい。(トラックと呼ばれる場合もある)歌曲を保存するオーディオファイルに焦点を合わせると、ファイル固有の情報は、1つ以上の歌曲のジャンル、歌曲のテンポ、歌曲が録音された日付、歌曲の長さ、歌曲の中で主要な役割を果たす単複の楽器、ペアレンタルコントロールの格付け、などを含んでもよい。これらの項目の情報は、例えば、歌曲に添付されたそれぞれのメタデータフィールドの中に含まれている値によって決定されてもよい。
【0056】
別の例示的なクラス情報は歌曲の商業活動又は利用に関するものであってもよい。この商業活動又は利用は、例えば、歌曲が音楽チャートでどのくらい良い得点を獲得したか、及び、歌曲の最高得点がチャートでいつ達成されたかという情報を含んでもよい。音楽チャートでの得点は通常、別の歌曲と比較した場合の歌曲の売り上げに基づいて決められる数値での順位となる。音楽チャートは、歌曲のジャンルに関連する音楽チャートであってもよいし、ユーザが存在している国を対象とした国内での音楽チャートあるいは国際的な音楽チャートであってもよい。歌曲の別の例示的な種類の商業活動又は利用は、歌曲が用いられる任意の映画、テレビのショー番組、スポーツイベント、又は宣伝を含むものであってもよい。
【0057】
さらに図4の情報を参照すると、別の例示的なクラスにはユーザのコミュニティ56から得られるデータが含まれてもよい。コミュニティ56内の個々のユーザは視聴覚ファイルのコレクションから構成されるライブラリ58を有してもよい。図4の例ではコミュニティ56は3人のユーザを有し、個々のユーザはライブラリ58a、ライブラリ58b、及びライブラリ58cとしてそれぞれ特定される音楽ライブラリを有している。視聴覚コミュニティが4つ以上のユーザを有していてもよいことは理解されよう。(歌曲などの)オーディオファイル用サムネイルを作成する例によれば、個々のライブラリ58が異なる歌曲コレクションを有する傾向がある。多くの例において、コミュニティ56を構成する多種多様なユーザのライブラリ58間において重複状態が生じることになる。コミュニティ56に属しているユーザのすべてが、彼らのそれぞれのライブラリ58の中に1つ以上の歌曲を共有することになる状況が生じることが考えられる。ライブラリ58の各々の中にある単複の歌曲をそれぞれ共通の音楽60として特定することができる。いくつかの実施形態では、共通の音楽60は個々のライブラリ58の中に出現する必要はない。例えば、特定の歌曲がライブラリ58の所定の割合(50%、75%など)でコミュニティ56から発見された場合、歌曲は共通の音楽60の一部であると見なすことができる。
【0058】
共通の音楽60に加えて、別の情報がコミュニティ56から導き出され得ると共に、歌曲用のサムネイルの作成時にこの別の情報を用いることができる。コミュニティ情報には、歌曲がコミュニティ56を構成するライブラリ58のいずれかのライブラリに属しているかどうかについての情報を含む場合もある。コミュニティ情報は歌曲を含むライブラリ58の数又は割合を含むものであってもよい。コミュニティ情報は、コミュニティ56のメンバーユーザがコミュニティ56内にある個々の歌曲を聴く頻度を含んでもよい。コミュニティ情報はコミュニティ56内のユーザによる個々の歌曲の格付けを含んでもよい。コミュニティ情報はコミュニティ56内のユーザによる個々の歌曲のコメントを含んでもよい。コミュニティ情報はユーザによる推奨を含んでもよい。ユーザ推奨用の1つの例示的なフォーマットが1つの歌曲を指定すると共に、該フォーマットは、リスナーが当該歌曲を気に入った場合、ユーザが別の推奨された歌曲を気に入る可能性がある旨を言明するフォーマットであってもよい。
【0059】
オーディオファイルに添付されるメタデータやタグのような形で、オーディオファイルに関連付けられた情報のいくらか又は全てをオーディオファイルと共に保存することができる。また、視聴覚ファイルの管理機能12又は視聴覚ファイルサポート機能54のうちの一方又は両方の機能によって管理されるデータベースの中に、オーディオファイルに関連付けられた情報のいくらか又は全てを保存することができる。
【0060】
オーディオファイルに関連付けられた情報はファイルを表すサムネイルを構成するために用いることができる。サムネイルはグラフィックユーザインタフェース(GUI)の一部として表示することができる。例えば、サムネイルは、メモリ16によって保存された種々のファイルを表示する閲覧可能なディレクトリで表示され得る。サムネイルは、ユーザのオーディオファイルライブラリ58を構成するオーディオファイルに関連付けられた種々の情報項目を図形で合成して、オーディオファイルの中を閲覧しているときのユーザの経験を高めることができる。
【0061】
さらに、図5及び図6を参照すると、オーディオファイル用サムネイル62の例示的な概略ブロック図とオーディオファイル用サムネイル62の例示的な図形表示とがそれぞれ描かれている。固有の属性及び図形が配置されるまで、サムネイル62は、バックグラウンド64及びバックグラウンド64に関してオーバーレイされた1つ以上のサブアイコン66のような、種々のサムネイルコンポーネントを含むサムネイルテンプレートであると考えることができる。歌曲に関係するデータは、複数のデータカテゴリのそれぞれについて分析の対象となり得る。データ解析の結果に基づいて、(バックグラウンド64のカラーなどの)バックグラウンド64に関連する図形属性を特定することが可能であり、かつ、個々のサブアイコン66用の図形と(図形のサイズなどの)図形属性とのうちの少なくともいずれかを特定することができる。特定された図形と図形属性の少なくともいずれかを、視覚表示用のサムネイル62として組み立てることができる。図示の例の中に、商業情報用サブアイコン66a、追加のファイルデータ用サブアイコン66b、コミュニティ情報用サブアイコン66c及びアクション用サブアイコン66dとしてそれぞれラベルが付けられる4つのサブアイコン66が存在している。これらのサブアイコン66の各々について以下さらに詳述する。バックグラウンド64によって伝えられる情報はサブアイコン66によって交互に送ることができる。あるいはこの逆もまた同様である。
【0062】
ユーザ設定値、視聴覚ファイルの管理機能12のデフォルト処理、又は視聴覚ファイルサポート機能54のデフォルト処理に応じて種々の情報を表示するためにバックグラウンド64を用いることができる。1つの実施形態では、バックグラウンド64は、歌曲が発売されたアルバムに関連付けられたアルバムアートを表示することができる。
【0063】
別の実施形態では、バックグラウンド64は、発売からの経過年数情報と、関連付けられた歌曲に関する再生頻度情報との少なくともいずれかについての情報を伝えるために選択されるカラーであってもよい。例えば、このカラーは、歌曲の発売からの経過年数、(先週、先月、最近3ヶ月、昨年、アーティストが歌曲を発表してからの期間などの)指定期間にわたってユーザが歌曲を再生した頻度、指定された期間にわたってコミュニティ56が歌曲を再生した頻度、特定のラジオ放送局が歌曲を再生した頻度、あるいはこれらのパラメータの組み合わせを表すカラーであってもよい。また、複数のパラメータを個々に表すために(カラーストライプなどの)複数のカラーを用いてもよい。
【0064】
バックグラウンド64として用いられる1つの例示的なカラーとして青があるが、このカラーは歌曲に関する活動が頻繁ではない、すなわち「クール」であるという考えを伝えるための色である。青いバックグラウンド64は歌曲がめったに再生されないことを表すことができる。青いシェードは再生頻度のレベルを反映させることができる。例えば、月に一度再生される歌曲は明るい青色を有することができ、4ヶ月に一度再生される歌曲は、さらに暗いすなわち「さらに冷たい」色相を有するようにすることができる。
【0065】
より暖かい色調は、頻繁に再生される歌曲を表すために用いることができる。例えば、黄色、橙色又は赤は、歌曲が所定の期間にわたって高い再生発生率を有していることを象徴するために用いることができる。カラー又はカラーシェードは再生頻度のレベルを反映させることができる。例えば、黄色又は明るい赤は中程度の再生頻度を示すことができ、橙色又は中程度の赤色は比較的頻繁な再生を示すことができ、赤又は明るい赤は非常に頻度の高い再生を示すことができる。
【0066】
歌曲の発売日に基づいて比較的古い歌曲用のバックグラウンド64はグレーのカラーを有するようにしてもよい。グレーのカラーシェードは発売からの相対的経過年数を表現することができる。例えば、発売後30年の歌曲は、発売後10年の歌曲に比べて相対的に異なるシェードのグレーを有することができる。
【0067】
発売日に基づいて比較的新しい歌曲のバックグラウンド64は緑色を有することができる。例えば、先月又は過去3ヶ月以内に発売された歌曲は緑色のバックグラウンド64を有することができる。バックグラウンド64の別のカラーの場合と同様に、緑色のシェードは歌曲の発売日に対する時間的関係を示すことができる。
【0068】
商業情報用サブアイコン66aは、歌曲に関係する商業活動に関する情報を伝えるために用いることができる。図示の例では、星印を用いて1つ以上の音楽チャートでの歌曲の相対的成功が示されている。(単複の)チャートにおいて歌曲の得点が高ければ高いほど、より大きな星印が出現することになる。音楽チャートに出現しなかった歌曲に対しては星印を表示されないか、あるいは比較的小さな星印が表示される。1つの実施形態では、スコアリング技法を用いて、歌曲に関係する種々の成功係数に重み付けを施すことができる。例示的な成功係数として、歌曲が出現したチャートの数、当該チャートの各々において歌曲が出現した週の数、歌曲に対して達成された最上位のランク及び最上位のランクを占めた週の数などが考えられる。商業情報用サブアイコン66aのサイズは、別の歌曲が受けた得点と比べて当該歌曲が受けた得点と釣り合うようにすることができる。
【0069】
ユーザは、商業情報用サブアイコン66a上でポインタを動かすために(マウス、キーパッド、ナビゲーションスイッチ、タッチパネル式ディスプレイなどの)入力装置を用いることによって歌曲に関係する追加の商業活動の表示を呼び出すことができる。商業情報用サブアイコン66a上でクリックを行うことによって、電子機器とのメニュー方式によるインタラクションのような、商業活動情報を呼び出すための別の入力が可能となる。一例として、商業情報用サブアイコン66aに関係する追加情報を呼び出すために、ユーザは商業情報用サブアイコン66a上でマウス・ポインタを動かすことができる。次いで、視聴覚ファイルの管理機能12は、音楽チャートの順位及び順位の日付のような音楽チャートでの歌曲の成功に関するデータを表示することができる。歌曲に関係する別の商業活動はこの技法を用いて表示することができる。例えば、商業情報用サブアイコン66aとのインタラクションによって、当該歌曲が使用された映画やテレビのショー番組を表示することができる。
【0070】
歌曲に関連する情報を表示するために追加のファイルデータ用サブアイコン66bを用いることができる。図示の例では、追加のファイルデータ用サブアイコン66bは歌曲のジャンルを図形で示すものである。1つの実施形態では、個々のジャンルは、ジャンルを表す異なった図形に関連付けられたものであってもよい。図6において、例えば、追加のファイルデータ用サブアイコン66bは、「ブリットポップ(Britpop)」とも呼ばれる「イギリスポップミュージック」のジャンルに関連付けられたマリリン・モンローの画像を有するものである。
【0071】
追加のファイルデータ用サブアイコン66bを表示することができる別の情報には、歌曲の長さ、歌曲のテンポ、歌曲の録音された日付、歌曲の中で用いられている主要な楽器の種類、ペアレンタルコントロール歌曲の格付け、などが含まれている。追加のファイルデータ用サブアイコン66bによって表示される情報の種類はユーザ基本設定によって選択することができる。また、追加のファイルデータ用サブアイコン66bとのユーザ入力デバイスのインタラクションによって表示情報を変更することができる。例えば、基本設定が歌曲の1つのカテゴリ関連情報(歌曲のジャンルなど)を表示するように構成されている場合、追加のファイルデータ用サブアイコン66bとのユーザ入力デバイスのインタラクションは(歌曲の長さ、テンポ、録音された日付、用いられている主要な楽器などのような)歌曲に関連付けられた残りの歌曲関連情報の表示を呼び出したり、カテゴリ化された複数の情報間での表示情報を切り替えたりすることができる。
【0072】
コミュニティ情報用サブアイコン66cを用いて、歌曲に対するコミュニティ56の関心レベルに関する情報を伝えるようすることが可能である。図示の例では、コミュニティ56のメンバによる歌曲に対する相対的関心レベルを示すために人々を表す図形が用いられる。歌曲に対する関心が高ければ高いほど、大きな図形が現れる。例えば、コミュニティ56内の、自分のそれぞれのライブラリ58の中に同じ歌曲を有している人々がコミュニティ56の中に何人存在しているかに応じて、コミュニティ情報用サブアイコン66cのサイズは変動し得る。本例では、コミュニティ情報用サブアイコン66cのサイズは、自分のライブラリ58内に歌曲を有しているコミュニティ56内のユーザの人数を示す数値に基づいて決めることができる。あるいは、コミュニティ情報用サブアイコン66cのサイズは、歌曲を含むコミュニティ56内のライブラリ58の割合に基づいて決めることができる。上記とは別に、図形で描かれている人々の人数を用いて歌曲に対する関心の高さを表すようにしてもよい(例えば関心が高ければ高いほど描かれる人々の数が多くなるようにすることができる)。
【0073】
ユーザは、コミュニティ情報用サブアイコン66cとインタラクションを行うために入力装置を用いることによって歌曲に関連する追加のコミュニティ情報の表示を呼び出すことができる。一例として、コミュニティ情報用サブアイコン66cに関係する追加情報を呼び出すために、ユーザはコミュニティ情報用サブアイコン66c上でマウス・ポインタを動かすことができる。次いで、視聴覚ファイルの管理機能12は種々のデータ項目を表示することができる。この表示データは、ユーザのライブラリ58の中に上記歌曲を保有しているユーザの1つ以上の識別子と、当該ユーザ用の連絡先情報と、個々のユーザによる歌曲に対する格付けと、集団としてのユーザによる格付けとのうちの少なくともいずれかの格付けと、歌曲に関係するユーザのコメントと、ユーザがサムネイル62に関連付けられた歌曲を楽しむ場合に、携帯電話機10のユーザの興味をそそる可能性のある別の歌曲に対するユーザの推奨とのうちの少なくともいずれかを含むことができる。但しこれらのみに限定されるわけではない。
【0074】
アクション用サブアイコン66dは、歌曲又は歌曲のアーティストに関する別の情報ソースに関する情報を伝えるために用いることができる。1つの実施形態では、アクション用サブアイコン66dはインターネットウェブページ又は別の情報ソースへユーザをリダイレクトするためのメカニズムとしての機能を果たすことができる。例えば、アクション用サブアイコン66dはインターネットウェブページへのリンクであってもよい。複数のインターネットウェブページが歌曲に関連付けられている場合のような別の例では、ユーザは、アクション用サブアイコン66dとインタラクションを行って、種々のインターネットウェブページへのリンクを表示することができる。携帯電話機10のユーザによって、コミュニティ56内の別のユーザによって、又は、コンピュータによって実現される知識ベースに基づく機能12又は54のうちの一方の機能によって、歌曲に関連付けられた写真、映像又は別のバージョンの歌曲へユーザの注意を向けるためにもアクション用サブアイコン66dを用いることができる。例示的な実施形態ではアクション用サブアイコン66dは図形である。
【0075】
さらに図7から図10を参照すると、4つの対応する歌曲に対して4つの例示的なアイコン62が示されている。例示のように、歌曲のアーティストと、歌曲のタイトルと、別のファイル名とのうちの少なくともいずれかをサムネイル62に関連してファイル名フィールド68に表示することができる。図示の例では、サムネイル62は、図8のアーティストOASISによる歌曲「ワンダウォール(Wonderwall)」に関連付けられ、サムネイル62は図9のアーティストThe Scorpionsによる歌曲「変革の風(Wind of Change)」に関連付けられ、サムネイル62はアーティストSnoop Doggによる歌曲「それで決まりだ(That's That)」に関連付けられ、図10のサムネイル62はアーティストACDCによる「ハイウェイから地獄へ(Highway to Hell)」の歌曲の2007リミックスに関連付けられる。これらの図に描かれたように、サブアイコン66用として用いられる図形はある特定の視聴覚ファイル用として用いられる一意の図形ではない。しかし、関連付けられた視聴覚ファイル用としてのサブアイコン66と、バックグラウンド64との組み合わせによって、関連付けられた視聴覚ファイルを全体として表すサムネイル62を作成することは可能である。
【0076】
図7から図10に表現されているアイコン62は、歌曲に関する情報に基づいてサムネイル62の外観の変動を示すものであると共に、歌曲に関連付けられた商業活動及びコミュニティ活動から導き出されるデータが示されている。例えば、商業情報用サブアイコン66a及びコミュニティ情報用サブアイコン66cは、歌曲「Wonderwall」の方がもう一方の例示的な歌曲よりも良好な商業上の成功とコミュニティ56の興味とを得たことを示している。上記のように、アイコン62は、追加のファイルデータ用サブアイコン66bを介して歌曲のジャンルのような関連付けられた視聴覚ファイルに関する追加情報を視覚的に伝えることができる。また、添付のモノクロのバックグラウンド64を示す図からは明白ではないが、カラーを用いて追加情報を伝えることができる。サムネイル62によって表示された情報のコレクションは個々の歌曲についての理解できる、かつ、固有の特徴をユーザに提供するものとなる。
【0077】
サムネイル62とファイル名フィールド68との少なくともいずれかを介して別の情報を伝えることができる。例えば、歌曲に関連付けられた(毎分当たりのビートなどの)ビートレートの表示をサムネイル62、ファイル名又は何らかの別のファイル表示に追加してもよい。ビートレートは、オーディオデータを分析する任意の適当な技術によって決定されてもよい。ビートレートは歌曲又は歌曲の関連する部分の長さにおけるビートレートの平均値を表すものであってもよい。
【0078】
ビートレート情報は歌曲のテンポについての効率的かつ直感的な表示をユーザに提供することができる。1つの実施形態では、テキスト又は図形のためのサムネイル62用コンポーネント又はファイル名フィールド68を拍動させることによってビートレート情報を視覚的に表示することができる。例えば、低いビートレートを持つ歌曲はゆっくりと拍動するファイル名を有するか、あるいは、ファイル名が小さな又は標準的なサイズのフォントで書かれるようにしてもよい。低目のビートレートを持つ歌曲に比べて、中程度のビートレートを持つ歌曲は多少高速に拍動するファイル名を有するか、ファイル名がやや大きなフォントで、あるいは、やや太いフォントで書かれるかの少なくともいずれかにすることができる。同様に、低目のビートレートを持つ歌曲に比べて、高いビートレートを持つ歌曲は急速に拍動するファイル名を有するか、ファイル名が大きなフォントで太いフォントで書かれるかの少なくともいずれかにすることができる。ファイル名の拍動に加えて、又はファイル名の拍動の代わりに、1以上のサブアイコン66とバックグラウンド64との少なくともいずれかは、歌曲に関連付けられたビートレートに相応するようにパルスを出力させることができる。1つの実施形態では、ファイル名、サムネイル62の一部分又はサムネイル62の全体は、ビートレートと同じレートでパルスを出力させることができる。さらに別の実施形態では、サムネイル62の全体又は部分とファイル名との少なくともいずれかは、歌曲のテンポの相対的表示を伝えるために、同じサイズにするか、カラー化するか、動画化するかの少なくともいずれかを行うことができる。
【0079】
触覚による方法で歌曲のテンポを伝えることもできる。例えば、ユーザは、(ファイル名とサムネイル62との少なくともいずれか又は何らかの別の再生リストなどの)ファイルリストを閲覧しながら、バイブレータ(図示せず)を起動させて、ファイルリスト又は再生リストから歌曲のうちの選択された歌曲に関連付けられたビートレートを示すように携帯電話機10を振動させることができる。
【0080】
同様に伝えることが可能な別のパラメータの例として歌曲に関連付けられたエネルギーレベルがある。例えば、「スムーズ」ジャズは「ハード」ロックよりも低いエネルギーレベルを有していると考えられる。エネルギーレベルの相対的違いは、サイズ、太さ、カラー、あるいは、サムネイル62やファイル名フィールド68のテキストコンポーネントの(サブアイコン66又はバックグラウンド64などの)図形コンポーネントの別の特徴によって表示され得る。
【0081】
サムネイル62は、歌曲の一部分を再生するために用いられるミュージックプレビュー特徴と関連付けられたり、組み合わされたりされ得る。例えば、歌曲のプレビュー部分は、歌曲の内容をデモンストレーションする2、3秒間の歌曲に関する部分であってもよい。例えばバックグラウンド64又はサムネイル62の別の部分上にカーソルを置くユーザ入力デバイスとのユーザインタラクションによって、あるいは、表示された一連のサムネイルの中からサムネイル62を選択することによってミュージックプレビューの特徴を呼び出すことができる。
【0082】
以上、視聴覚ファイル用のサムネイル画像を作成するためのシステム及び方法を開示した。視聴覚ファイルがサムネイル62を用いてディレクトリに表示されると、ディレクトリはユーザ用のインタラクティブな視聴覚ライブラリになり得る。このインタラクティブな視聴覚ライブラリは、ユーザが所有している電子機器によって保存と再生の少なくともいずれかが行われるユーザ自身の音楽ファイルと、画像ファイルと、映像ファイルとのうちの少なくともいずれかのファイルのような視聴覚コンテンツ用ライブラリになり得る。別の状況では、インタラクティブな視聴覚ライブラリは、別の電子コミュニティ56のメンバであるユーザが所有している機器によって保存された音楽ライブラリ58のような別の人々の視聴覚コンテンツに対応することができる。別の例示的な状況では、インタラクティブな視聴覚ライブラリは、再生、ダウンロード、購入のうちの少なくともいずれかを行うためにユーザにとって利用可能な視聴覚コンテンツに対応することができる。上記状況では、視聴覚コンテンツのライブラリを形成する視聴覚コンテンツファイルは、オンラインミュージックストアと映像ストアとの少なくともいずれかのようなサービスプロバイダによって管理されるサーバ又は別の電子機器によって保存することができる。
【0083】
関連付けられた視聴覚ファイルを表示するためにサムネイルが用いられる動作状況にかかわりなく、本開示に記述されたインタラクティブな視聴覚ライブラリによるアプローチは、関連付けられた視聴覚ファイルの中に含まれている音楽又は別の視聴覚コンテンツに関する情報をユーザへ伝えることができる。インタラクティブな視聴覚ライブラリによるアプローチはまた(別のコンテンツへのリンクなどの)インタラクティブな特徴をユーザへ提供することも可能である。したがって、システム及び方法が種々の動作状況における適用例を有することになるため、サービスプロバイダ、コンテンツプロバイダ、アーティスト、ユーザ、ユーザコミュニティ及び別の人々又はエンティティが、データベース又はファイルディレクトリの中に含まれている視聴覚コンテンツに関する情報を提示できる様々な機会を持つことが可能となることは理解できよう。例えば、商用環境において適用された場合、音楽のダウンロードと販売のための提案を作成するためにサムネイルを利用することが可能となる。さらに、現在進行中の商業活動及び使用されている視聴覚コンテンツに関連付けられたコミュニティ/ユーザの活動を反映するためにサムネイルを更新することができる方法によって、ウェブサイト又はディレクトリへの戻りのトラフィックを増やすことが可能となる。
【0084】
1つの商用環境では、メディアブラウザは、ユーザと同じコミュニティ56の別のユーザの購入行動に基づいて、特定の視聴覚ファイルをユーザの購入用として提案することができる。当該コンテンツに関する情報をユーザへ伝えることができるように、推奨コンテンツに関連付けられたサムネイルをユーザに表示することができる。1つの実施形態では、サムネイルは、ユーザが関連付けられたコンテンツをダウンロードするか、このコンテンツの支払いを行うまで(可視であるが、色調を伴わないか、インタラクティブなオペラビリティを伴わないかの少なくともいずれかの状態の)「グレー表示」にすることができる。
【0085】
理解されるように、視聴覚コンテンツに関連付けられたデータの分析を実行することによって視聴覚コンテンツの項目に対応するサムネイルを作成することも可能である。分析の一部として、視聴覚コンテンツの品質を判定することができる。視聴覚コンテンツのバージョン番号、ファイルサイズ、(オーディオファイルに対応するWAVファイル又はMP3ファイルなどの)ファイルタイプ、音楽のサンプリングレートあるいは別の任意の適当な基準に応じて品質の判定を行うことができる。視聴覚コンテンツのより新しいバージョン又はより良好な品質ファイルが視聴覚コンテンツ用として存在することが判明した場合、視聴覚コンテンツをコンテンツサービスプロバイダから交換するか、更新する旨の提案をユーザに対して行うことができる。
【0086】
別の動作状況では、サムネイルを作成するために行われる分析をユーザの視聴覚コンテンツライブラに適用して、特殊な状況用の再生リストを作成することができる。例えば、ユーザは、コミュニティ56に属する当該ユーザ及び1つ以上の指定されたユーザによって好まれる音楽用再生リストを視聴覚ファイルの管理機能12が作成するように要求することができる。例えば、ユーザAが携帯電話機10のユーザであり、ユーザAがユーザB及びCと存在している場合、ユーザAはこれらの人々の各々が楽しむことができる可能性が高い再生リストを要求することができる。1つの実施形態では、このような再生リストの内容はユーザの視聴覚コンテンツライブラリから、あるいは、指定されたユーザの各々に関連付けられた音楽ライブラリから導き出すことができる。
【0087】
さらに別の動作状況では、ユーザは、視聴覚ファイルの管理機能12と視聴覚ファイルサポート機能54の少なくともいずれかの機能が、ユーザのライブラリの中にまだ存在していなくて、別の指定されたユーザのライブラリの中には存在している視聴覚コンテンツや、1つ以上の指定されたユーザによって推奨された視聴覚コンテンツを購入したり、ダウンロードしたりすることによって、視聴覚コンテンツをユーザのライブラリへ追加するように要求することができる。
【0088】
さらに別の動作状況では、サムネイルを作成するために行われる分析を拡張して、ユーザの興味をそそるような新たな歌曲やアルバムに関する情報の更新をユーザに提供することができる。例えば、コミュニティ56内の相対的に高い割合のユーザが、或る一定アイテムの新たな音楽を購入したり、ダウンロードしたりした場合、あるいは、指定された個人が或る一定アイテムの新たな音楽を購入したり、ダウンロードしたりした場合、ユーザに対してこれらのアイテムを特定することができる。
【0089】
特定の実施形態を図示し、記述したが、本明細書を読み解き、解する当業者にとって、添付の請求項の範囲に属する均等物及び変更が思いつくことは理解されよう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
視聴覚ファイルをサムネイル画像(62)を用いて図形で表す方法であって、前記視聴覚ファイルは視聴覚コンテンツを保存するために用いられ、
個々のデータカテゴリがサムネイルテンプレートの一部分に関連付けられた複数のデータカテゴリのそれぞれについて、前記視聴覚ファイルに関係するデータを分析するステップであって、
図形又は図形属性のうちの少なくとも1つを、前記データの分析に基づいて個々のデータカテゴリについて特定するステップと、
個々のデータカテゴリに対応する前記少なくとも1つの図形又は図形属性を、関連付けられたサムネイルテンプレートの前記一部分に対して適用することによって前記サムネイル画像を作成するステップと、を有することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記サムネイルテンプレートの前記一部分は、バックグラウンド(64)と、前記バックグラウンドに関してオーバーレイされる少なくとも1つのサブアイコン(66)とを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記サムネイル画像の少なくとも1つの部分はユーザインタラクティブであることを特徴とする請求項1ないし2のいずれか1項に記載の方法。
【請求項4】
前記データカテゴリのうちの1つは、前記視聴覚コンテンツの発売からの経過年数又は前記視聴覚コンテンツの再生頻度の少なくとも1つに関することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記データカテゴリのうちの1つは前記視聴覚コンテンツの商業上の成功に関することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
視聴覚コンテンツのユーザのコミュニティが形成され、かつ、前記データカテゴリのうちの1つは、前記視聴覚コンテンツへのコミュニティの興味に関することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記データカテゴリのうちの1つは、前記視聴覚コンテンツのジャンルに関し、かつ、前記サムネイル画像の対応する部分は、前記視聴覚コンテンツの前記ジャンルを表す図形であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記データカテゴリのうちの1つは前記視聴覚コンテンツにおいて用いられている主要な楽器に関すると共に、前記サムネイル画像の前記対応する部分は前記主要な楽器を表す図形であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
歌曲に関する情報を電子機器のユーザ(10)へ伝える方法であって、
前記歌曲用のビートレートを特定するステップと、
前記歌曲用のファイル名(68)、アイコン又はサムネイル画像(62)のうちの少なくとも1つを表示するステップと、
前記ビートレートと関連付けるために、前記ファイル名、前記アイコン又は前記サムネイル画像の属性のうちの前記少なくとも1つを変更するステップと、
を有することを特徴とする方法。
【請求項10】
歌曲に関する情報を電子機器のユーザ(10)へ伝える方法は、
前記歌曲のエネルギーレベルを特定するステップと、
前記歌曲用のファイル名(68)、アイコン又はサムネイル画像(62)のうちの少なくとも1つを表示するステップと、
前記エネルギーレベルと関連付けるために、及び、別の歌曲のエネルギーレベルに対して相対的な前記歌曲のエネルギーレベルを描くために、前記ファイル名、前記アイコン又は前記サムネイル画像の属性のうちの前記少なくとも1つを変更するステップと、
を有することを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2010−536077(P2010−536077A)
【公表日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−515613(P2010−515613)
【出願日】平成20年1月9日(2008.1.9)
【国際出願番号】PCT/IB2008/000038
【国際公開番号】WO2009/007799
【国際公開日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(502087507)ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー (823)
【Fターム(参考)】