説明

視野内表示付眼鏡装置

【課題】接眼レンズ側に配された直線偏光フィルタの透過軸の向きに左右されることなく、略直線偏光を出力する表示装置により視野内に表示される情報を常に明るく見ることが可能な視野内表示付眼鏡装置を得る。
【解決手段】液晶表示ユニット71等からなる表示装置70から接眼光学系50に至る表示光の通過経路上で、かつ対物光学系20から接眼光学系に至る光の通過経路外の位置に、円偏光フィルタ81が配されている。表示装置70からの略直線偏光とされた表示光は、円偏光フィルタ81により略円偏光に変換されて直線偏光フィルタ61に入射するので、直線偏光フィルタ61の透過軸の向きに左右されることなく、視野内に表示された情報を常に明るく見ることが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、景観や物体等の観察対象を拡大等して見るための、双眼鏡、単眼鏡等の望遠鏡や顕微鏡等(以下「双眼鏡等」と称する)に関し、特に、双眼鏡等の視野内に文字や図形等の情報を表示する機能を搭載した視野内表示付眼鏡装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、双眼鏡等にレーザ測距計を組み込んで観察対象までの距離を測定したり、電子コンパスやGPS(Global Positioning System)の受信機を組み込んで、双眼鏡等を向けている方位や現在の位置を測定したり、カメラを組み込んで観察対象等を撮像したりする技術が知られている。また、双眼鏡等に表示装置を組み込んで、得られた測定データや映像等の情報を視野内に表示する技術も知られており、このような表示装置としては、小型で消費電力が少なく、また高精細な画像が得られるなどの理由により、液晶表示装置が広く用いられている(下記特許文献1参照)。
【0003】
一方、双眼鏡等において、接眼レンズの観察者側に直線偏光フィルタを備えたものが知られている。この直線偏光フィルタは、任意にその透過軸(偏光軸)の方向を変え得るように回転可能に配されており、観察対象に応じて透過軸の方向を変えることにより、水面やガラス面からの反射光を減光して、水面下やガラスの向こう側を容易に観察することが可能となるので便利である。
【0004】
【特許文献1】特開平7−56094号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、液晶表示装置により視野内に情報を表示すべく構成された双眼鏡等において、接眼レンズ側に直線偏光フィルタを回転可能に設けようとする場合には、液晶表示装置からの表示光が略直線偏光であるがゆえに、次のような問題が生じてしまう。
【0006】
すなわち、直線偏光フィルタの透過軸の方向が、表示光の偏光方向に対して直角に近い状態で設定された場合、直線偏光フィルタにより表示光が大幅に減光されるので、視野内の表示情報が暗く見え難くなったり、全く見えなくなったりする。直線偏光フィルタの向きは、観察対象からの光の偏光状態によって様々な方向に設定される可能性があるので、表示光の偏光方向をどのような方向に設定しようとも、このような問題が生じることは避けられない。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、接眼レンズ側に配された直線偏光フィルタの透過軸の向きに左右されることなく、略直線偏光を出力する表示装置により視野内に表示される情報を常に明るく見ることが可能な視野内表示付眼鏡装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため本発明では、直線偏光を略円偏光に変換する偏光状態変換フィルタ(本発明では、このようなフィルタを「円偏光フィルタ」と称する)を、液晶表示装置等からの表示光の通過経路上に設けるようにしている。
【0009】
すなわち、本発明に係る視野内表示付眼鏡装置は、観察対象を見るための対物光学系および接眼光学系と、前記接眼光学系に配された、非偏光を略直線偏光に変換する直線偏光フィルタと、前記接眼光学系の視野内に、略直線偏光とされた表示光により所定の情報を表示する情報表示手段と、を備えた視野内表示付眼鏡装置であって、前記情報表示手段から前記接眼光学系に至る前記表示光の通過経路上に、直線偏光を略円偏光に変換する円偏光フィルタが配されていることを特徴とする。
【0010】
なお、前記円偏光フィルタは、前記対物光学系から前記接眼光学系に至る前記観察対象からの光の通過経路外に配されていることが好ましい。
【0011】
また、前記所定の情報は、前記接眼光学系の視野内の、前記観察対象の像を観察し得る領域の外部に表示されるように構成したり、前記接眼光学系の視野内において前記観察対象の像と重畳して表示されるように構成したりすることができる。
【0012】
また、前記所定の情報を前記観察対象の像と重畳して表示する場合、観察対象の像のみを観察し得る状態と、観察対象の像と所定の情報の両方を観察し得る状態とを選択的に切り替える切替手段を設けるようにしてもよい。
【0013】
また、前記観察系において、前記対物光学系と前記接眼光学系との間に、正立像を形成する、正立プリズム系や正立レンズ系等の像正立手段を設けるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る視野内表示付眼鏡装置は、情報表示手段から接眼光学系に至る表示光の通過経路上に、直線偏光を略円偏光に変換する円偏光フィルタを備えていることにより、以下のような効果を奏する。
【0015】
すなわち、情報表示手段から略直線偏光として出力された表示光は、円偏光フィルタにより略円偏光に変換されて接眼光学系に入射するので、接眼光学系に配された直線偏光フィルタがどのような向きに設定されていても、直線偏光フィルタにより表示光が大幅に減光されるということがない。
したがって、接眼光学系に配した直線偏光フィルタの透過軸の方向に左右されることなく、略直線偏光を出力する情報表示手段により視野内に表示された情報を常に明るく見ることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に係る視野内表示付眼鏡装置(以下「本実施形態装置」と称する)の構成を概略的に示す図、図2は図1に示す表示装置の構成を示す拡大図であり、図3は視野内の状態を概略的に例示する図である。
【0017】
図1に示すように本実施形態装置では、筐体10内において、互いに接合された2枚の対物レンズ21,22からなる対物光学系20と、2個の直角プリズム31,32からなる像正立手段としてのポロプリズム30と、対物光学系20の略結像面位置に配されたレチクル板41と、6枚の接眼レンズ51〜56からなる接眼光学系50と、特定方向(透過軸の方向)の直線偏光のみを透過する直線偏光フィルタ61とが、光軸Lに沿って観察対象側よりこの順序で配設されている。また、上記ポロプリズム30と上記接眼光学系50との間の光軸L外の位置には、情報表示手段としての表示装置70が配されている。
【0018】
なお、上記ポロプリズム30は、プリズム保持部材33を介して筐体10に保持されており、上記レチクル板41および上記表示装置70は、レチクル鏡室部材42およびレチクル鏡室保持部材43を介して筐体10に保持されている。また、上記接眼光学系50は、接眼レンズ鏡筒57を介して筐体10に保持されており、上記直線偏光フィルタ61は、この接眼レンズ鏡筒57に取り付けられた接眼部材62によって、上記接眼光学系50の最も観察者寄りの位置に保持されている。なお、この接眼部材62に保持された直線偏光フィルタ61は、光軸Lを中心として回転させることが可能に構成されており、この回転により、その透過軸の方向を任意に変え得るようになっている。
【0019】
なお、本実施形態装置は、双眼鏡タイプの眼鏡装置に本発明を適用してなるものであり、図1に示すのはその左鏡筒の構成である。図示されていない右鏡筒の構成は、上記レチクル板41および上記表示装置70を備えていない点を除けば、上述した左鏡筒の構成と略同じである。
【0020】
図2に示すように上記表示装置70は、液晶表示ユニット71と、該液晶表示ユニット71の背面側にスペーサ74A,74Bを介して配された基板72と、該基板上に実装されたバックライトユニット73とを備えてなる。また、液晶表示ユニット71の表面側には、1/4波長板からなる円偏光フィルタ81と、所定の大きさに形成された開口部82aを有するマスク板82とが配設されている。
【0021】
なお、上記レチクル板41は、円形の光学ガラス板の一部領域が切り欠かれた形状をなしており、上記表示装置70、上記円偏光フィルタ81、および上記マスク板82は、この切り欠かれた領域に配されている。また、レチクル板41の図中右側の面は、十字線や該十字線に刻まれた目盛り等のレチクル(図3に視野内の十字線像を示す)が形成されたレチクル面41aとされており、上記マスク板82の図中右側の面は、このレチクル面41aと略面一となるように配されている。
【0022】
このような構成により、図3に示すように観察者の視野内(図中円内の領域)には、上記開口部82aから臨む上記表示装置70の表示画像を、上記円偏光フィルタ81を介して見ることができる情報表示領域91と、上記マスク板82により遮光されるため暗く見える非表示領域92と、観察対象の像を観察し得る観察領域93とが形成され、観察者は観察対象の拡大された像と共に、表示装置70により表示される文字や図形等の所定の情報を、視野内の一部すなわち観察領域93の外部において見ることが可能となっている。
【0023】
なお、表示装置70により表示される情報としては、測距装置やコンパス装置を備えることにより得られる、観察対象までの距離や方位の情報や、GPS衛星からの電波信号を受信するGPSユニットや地図データを格納した記憶装置等を備えることにより得られる、観察対象や観察者の位置を示す地図情報等が挙げられる。
【0024】
本実施形態装置における本発明の要点は、上記円偏光フィルタ81が、表示装置70から接眼光学系50に至る表示光の通過経路上で、かつ対物光学系20から接眼光学系50に至る光の通過経路外に配されていることにあり、以下この点について詳述する。
【0025】
すなわち、上記表示装置70からの表示光は、上記液晶表示ユニット71内に配された偏光板(不図示)を透過して出射されるため、略直線偏光とされている。一方、上述したように本実施形態装置は、上記接眼部材62に保持された直線偏光フィルタ61を備えており、この直線偏光フィルタ61は、光軸Lの回りに回転させることにより、その透過軸の方向を任意に変え得るように構成されている。したがって、上記表示装置70からの表示光が略直線偏光とされたままで上記直線偏光フィルタ61に到達するようにした場合、この直線偏光フィルタ61の透過軸の方向によっては表示光が大幅に減光されてしまい、表示情報が暗く見え難くなったり、全く見えなくなったりする。
【0026】
しかし、本実施形態装置においては、上記円偏光フィルタ81を備えていることにより、表示装置70からの表示光は、この円偏光フィルタ81を透過する際に直線偏光から略円偏光に変換されて、上記直線偏光フィルタ61に到達する。したがって、直線偏光フィルタ61の透過軸がどのような向きに設定されていても、直線偏光フィルタ61により表示光が大幅に減光されるということがないので、表示情報が暗く見え難くなったり、全く見えなくなったりすることがない。なお、特開平10−10523号公報に記載されているように、液晶表示パネルの観察者側に直線偏光を円偏光に変換する複屈折板を配置する技術は知られている。
【0027】
このように、本実施形態装置によれば、直線偏光フィルタ61の透過軸の方向に左右されることなく、表示装置70により視野内の一部領域に表示された情報を常に明るく見ることが可能となる。また、円偏光フィルタ81を、対物光学系20から接眼光学系50に至る光の通過経路外に配していることにより、観察対象からの光が円偏光フィルタ81を通過するために減光されてしまうということが防止されるので、観察対象の明るい像を得ることが可能となる。
【0028】
次に、本発明の他の実施形態について説明する。図4は本発明の他の実施形態に係る視野内表示付眼鏡装置(以下「他の実施形態装置」と称する)の構成の一部を概略的に示す図である。なお、図4に示されているのは、図1においてポロプリズム30よりも観察者側に配設された光学系に代わる部分の構成であり、この図4において、先に説明した実施形態と共通する構成要素については、図1と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0029】
図4に示すように、この他の実施形態装置は、図中左右方向に延びる光軸Lの上方位置において、液晶表示面を下にして配された表示装置70Aと、該表示装置70Aの図中上下方向に延びる光軸L上に配された円偏光フィルタ81A、結像レンズ101、およびハーフミラー102を備えている。このハーフミラー102は、モータ103により、上記2つの光軸L,Lの交差する位置において該両光軸L,Lに対してそれぞれ45度の傾斜角度をなすように配される第1の位置と、光軸L上から外れる第2の位置(図中仮想線で示す)との間を揺動せしめられるように構成されている。
【0030】
なお、ハーフミラー102は、上記第1の位置に配される場合と、上記第2の位置に配される場合とが選択的に切替えられるように構成されており、この切替えは、観察者により操作される切替スイッチ105からの出力信号に基づき、コントローラ104が上記モータ103の駆動を制御することにより行なわれるようになっている。すなわち、これらハーフミラー102、モータ103、コントローラ104、および切替スイッチ105により、本発明の切替手段が構成されている。
【0031】
上記ハーフミラー102が上記第1の位置に配された場合には、上記表示装置70Aにより表示される画像は上記結像レンズ101および上記ハーフミラー102を介して、レチクル板42Aのレチクル面41Aa上に結像される。同時に観察対象の像も図示せぬ対物光学系によりこのレチクル面41Aa上に結像されるので、観察者は視野内において観察対象の像と、表示装置70Aにより表示される画像とを互いに重畳された状態で見ることが可能となる。なお、上述した実施形態装置と同様に、表示装置70Aからの略直線偏光とされた表示光は、上記円偏光フィルタ81Aにより略円偏光に変換されるため、直線偏光フィルタ61の透過軸の方向に左右されることなく、表示装置70Aにより観察対象の像と重畳するように視野内に表示された情報を見ることが可能となる。
【0032】
一方、上記ハーフミラー102が上記第2の位置に配された場合には、上記表示装置70Aにより表示される画像は上記レチクル面41Aa上に結像されないので、観察者は観察対象の像のみを見ることが可能となる。なお、このような選択がなされた際には、表示装置70Aの駆動をオフ状態として、表示光が出射されないようにしてもよい。
【0033】
また、上記ハーフミラー102を通常の反射ミラーに代えることもできる。その場合には、反射ミラーが上記第1の位置に配されると、観察者の左眼視野内には表示装置70Aによる画像のみが表示されることになる。ただし、観察者の右眼視野内には観察対象の像のみが表示されるので、左右の視野が互いに合わされた状態では、観察対象の像と表示画像とが互いに重畳されて見えることになる。
【0034】
以上、本発明の視野内表示付眼鏡装置に係る2つの実施形態について説明したが、本発明の視野内表示付眼鏡装置は上述した2つの実施形態に限られるものではなく、その他の種々の態様の変更が可能である。
例えば、上記各実施形態では、接眼光学系の最も観察者寄りの位置に、直線偏光フィルタが配されているが、直線偏光フィルタの配設位置は、接眼光学系の最も観察対象寄りの位置や接眼光学系の中間位置とすることも可能である。
【0035】
また、上記各実施形態では、像正立手段としてポロプリズムが用いられているが、ポロプリズムに代えてダハプリズム等の他の正立プリズム系を用いたり、ライフルスコープ等に搭載される正立レンズ系を用いたりすることも可能である。なお、本発明において像正立手段は必須の構成要件ではなく、像正立手段を有しない天体望遠鏡タイプの眼鏡装置に本発明を適用することも可能である。
【0036】
また、上記各実施形態では、本発明を双眼鏡タイプの眼鏡装置に適用するとともに、表示情報を左眼視野内に表示するように構成されているが、表示情報を双眼鏡の右眼視野内に表示することも可能であり、本発明を単眼鏡タイプや顕微鏡タイプの眼鏡装置に適用することも可能である。
【0037】
また、本発明の視野内表示付眼鏡装置において、カメラとしての機能を搭載すること、すなわち対物光学系により形成された像を撮像するための撮像系を備えるように構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の一実施形態に係る視野内表示付眼鏡装置の概略構成図
【図2】図1に示す表示装置の拡大図
【図3】視野内の状態を概略的に例示する図
【図4】本発明の他の実施形態に係る視野内表示付眼鏡装置の概略構成図
【符号の説明】
【0039】
10 筺体
20 対物光学系
21,22 対物レンズ
30 ポロプリズム(像正立手段)
31,32 直角プリズム
33 プリズム保持部材
41,41A レチクル板
41a,41Aa レチクル面
42 レチクル鏡室部材
43 レチクル鏡室保持部材
50 接眼光学系
51〜56 接眼レンズ
57 接眼レンズ鏡筒
61 直線偏光フィルタ
62 接眼部材
70,70A 表示装置(情報表示手段)
71 液晶表示ユニット
72 基板
73 バックライトユニット
74A,74B スペーサ
81 円偏光フィルタ
82 マスク板
82a 開口部
91 情報表示領域
92 非表示領域
93 観察領域
101 結像レンズ
102 ハーフミラー
103 モータ
104 コントローラ
105 切替スイッチ
L,L 光軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
観察対象を見るための対物光学系および接眼光学系と、
前記接眼光学系に配された、非偏光を略直線偏光に変換する直線偏光フィルタと、
前記接眼光学系の視野内に、略直線偏光の表示光により所定の情報を表示する情報表示手段と、を備えた視野内表示付眼鏡装置であって、
前記情報表示手段から前記接眼光学系に至る前記表示光の通過経路上に、直線偏光を略円偏光に変換する円偏光フィルタが配されていることを特徴とする視野内表示付眼鏡装置。
【請求項2】
前記円偏光フィルタは、前記対物光学系から前記接眼光学系に至る前記観察対象からの光の通過経路外に配されていることを特徴とする請求項1記載の視野内表示付眼鏡装置。
【請求項3】
前記所定の情報は、前記接眼光学系の視野内の、前記観察対象の像を観察し得る領域の外部に表示されるように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の視野内表示付眼鏡装置。
【請求項4】
前記所定の情報は、前記接眼光学系の視野内において、前記観察対象の像と重畳して表示されるように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の視野内表示付眼鏡装置。
【請求項5】
前記観察対象の像のみを観察し得る状態と、該観察対象の像と前記所定の情報の両方を観察し得る状態とを選択的に切り替える切替手段を備えていることを特徴とする請求項4記載の視野内表示付眼鏡装置。
【請求項6】
前記対物光学系と前記接眼光学系との間に、正立像を形成する像正立手段を備えていることを特徴とする請求項1〜5までのうちいずれか1項記載の視野内表示付眼鏡装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−201702(P2006−201702A)
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−15785(P2005−15785)
【出願日】平成17年1月24日(2005.1.24)
【出願人】(000005430)フジノン株式会社 (2,231)
【Fターム(参考)】