説明

観察/検査作業支援システム及び観察/検査条件設定方法

【課題】 観察/検査装置における観察/検査条件の決定作業について、観察/検査条件の条件設定の指針となる情報を容易に得ることできるようにする。
【解決手段】 偏光板回転駆動手段93を制御駆動して偏光板89をその光軸を中心軸にして回転させている最中も、画像処理手段としてのコンピュータ100が、イメージセンサ91からA/D変換器92を介して供給されるデジタル化された電気信号出力を逐次画像処理して試料表面の光学像の画像データを随時生成し、記録装置106に連続的に記憶管理していくことによって、偏光板回転方向の変化に応じて変化する試料表面の光学像の動画像データの取得を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製造途中の製品や部品の外観確認作業に関り、特に半導体ウエハ,フォトマスク,磁気ディスク,液晶基板等の表面の異物,パターン欠陥,穴欠陥を検出する観察/検査装置の観察/検査条件の決定作業の効率化をはかった観察/検査作業支援システム及び観察/検査条件設定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体製造工程において、半導体デバイスが形成されたウエハ表面上に生じた異物,パターン欠陥,穴欠陥は製品不良の原因となる。そのため、半導体製造工程では、製品としての半導体デバイスの歩留まりを向上させる上で、このウエハ表面上に生じた異物,パターン欠陥,穴欠陥を検出する作業が大変重要である。
【0003】
そこで、半導体製造工程では、半導体デバイスが形成されたウエハを観察/検査するための観察/検査装置を設置し、ウエハ表面上の生じた異物,パターン欠陥,穴欠陥(以下、外観不良、又は単に欠陥と総称する)を定量化し、その製造装置及び製造環境に問題がないかを常時監視する必要がある。さらに、この観察/検査装置によって、ウエハ表面上に生じた外観不良の形状を観察することによって、その外観不良が製品に致命的な影響を与えるものであるか否かを確認する必要もある。
【0004】
この半導体デバイスが形成されたウエハ表面上に生じる外観不良の検査においては、欠陥の微細化に伴い、その外観不良を検出するための様々な光学的手法が提案されている。
【0005】
例えば、特開平7−128595号公報(特許文献1)や特開2000−155099号公報(特許文献2)には、偏光板を使用した欠陥強調手法による欠陥検査方法が示されている。
【0006】
ところで、従来は、この偏光板を使用した欠陥強調手法による欠陥検査方法が適用された観察/検査装置でも、その検出すべき外観不良に対しての検出条件の設定は、容易に、また短時間で行えるものであった。すなわち、その検出条件の設定も、観察/検査対象のウエハに関して一種類の検出条件を設定するだけで済むことが多く、それほど時間を要しなかった。
【0007】
したがって、従来は、観察/検査装置上で観察/検査条件としての光学条件を設定する場合を例に説明すれば、まず、試行錯誤を繰り返しながら観察/検査装置によって検査作業を数回繰り返し、ウエハ表面上のどこに欠陥が存在するのかを明らかにする。そして、走査電子顕微鏡(SEM,scanning electron microscope )等のレビュー装置を使って、どの検出欠陥が重要か確認する。その上で、この重要欠陥をより多く検出できるように、光学条件を調整することによって行っていた。
【0008】
例えば、上述した特許文献2では、同文献2の[図8]に示されているように、偏光特性を含む光学パラメータについて予備的に画像を取得するためのパラメータ範囲を入力し、このパラメータ範囲の条件でそれぞれ画像を取得し、回折像やパターン像を一覧できるように表示すると共に、パターンのコントラストやパターンの鮮鋭度を示す2次微分値の総和等を表示することにより、光学パラメータと光学像の解像度に関する情報が一覧できるようにして、外観不良の検出条件としての光学パラメータの適正値を容易に決定できるようになっている。
【0009】
【特許文献1】特開平7−128595号公報
【特許文献2】特開2000−155099号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところが、最近は、最先端半導体デバイスのさらなるパターン微細化に伴い、そのデバイス表面上のパターンに生じた様々な種類の異物やパターン欠陥及び穴欠陥といった外観不良を検出できる能力・性能が観察/検査装置に求められている。
【0011】
そのため、上述した偏光板を使用した欠陥強調手法による欠陥検査方法を適用した観察/検査装置では、検出すべき外観不良それぞれに対しての検出条件として複数の光学パラメータを条件設定し、この条件設定した光学パラメータそれぞれでパターンの検査を繰り返し行うケースや、検出条件として一つの光学パラメータでパターンを検査する場合であっても、その検出条件を決定するためには従前よりもはるかに多くの予備的な検査作業を実行し、それぞれの予備的な検査作業による検出結果を吟味してから条件設定をしなければならなくなってきた。
【0012】
そして、光学パラメータを条件設定するための偏光板の調整は、通常人手によるマニュアル操作で行うが、最先端半導体デバイスの場合は、条件の組み合わせ量が膨大な上、複数箇所の複数種類の欠陥それぞれについて偏光板を調整しながら画像を取得して並べ、つき合わせる作業は、画像取得の手間等その作業量の膨大さから、大変な労力を要する。
【0013】
上述したように、最先端半導体デバイスのさらなるパターン微細化に伴い、その歩留まりに影響を与える複数種の欠陥検出に最適な観察/検査条件が異なることが多くなり、さらに最適な観察/検査条件として一つの観察/検査条件を条件設定しなければならない場合は、複数種の欠陥検出に最適な共通の観察/検査条件を決めるための最適化作業に大変な時間がかかり、短時間に観察/検査条件を決めることは益々困難になってきている。
【0014】
本発明は、このような問題点を鑑みなされたものであって、半導体デバイスの微細化に伴って大変な労力を要するようになってきた観察/検査装置における観察/検査条件の決定作業について、観察/検査条件の条件設定変更によって変化する観察/検査像の変化を動画として保存し、また再生できるようにし、観察/検査条件の条件設定の指針となる情報を容易に得ることできる観察/検査作業支援システム及び観察/検査条件設定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
そこで、本発明では、上記した課題を解決するために、試料としてのウエハを観察/検査装置で検査した結果に係り、そのウエハを予めSEM等を用いてレビューした結果から、どれが重要欠陥であるか否か確認・定義しておく。
【0016】
その場所の光学像を観察/検査装置の受光系手段、例えばレビューCCD(Charge Coupled Devices)で捕らえて撮像し、偏光板を回す開始方向と終了方向を決め、パルスモータで回転させて像が変化する様子を動画として画像記憶手段としてのHDDやDVD等といった記憶装置に保存する。
【0017】
この作業を重要欠陥として複数場所で繰り返す。偏光板の回転には数秒以下の時間しか掛からないので、動画の取得時間は、動画取得数にもよるがわずか数分以下で終了する。
【0018】
その動画を画面上に複数配列し、動画の進行スピードを、例えば偏光板の回転の速度と同じ再生スピード、又はその前後の任意の再生スピードにしながら再生し、欠陥部で最も高いコントラストが得られる条件を求める。
【0019】
また、動画を偏光板の回転位置に対応させたフレーム毎に切り出し、その画像を並べることで同様に最適な条件を決める。
【0020】
これにより、最短時間で最適な観察・検査条件を容易に決めるための情報を簡単に得ることができ、最適な検査/観察条件を誰でも容易に決定することができる。
【0021】
そのために、本発明の観察/検査作業支援システムは、試料に光ビームを照射する照射系手段と、光ビームが照射された試料から発生する反射光や散乱光を受光して、当該受光した反射光や散乱光に対応した検出信号を出力する受光系手段と、受光系手段の光軸上に設けられた偏光板と、受光系手段の光軸を中心軸として偏光板を回転し、当該偏光板の偏光方向を回転させる偏光板回転手段とを有し、偏光板回転手段の作動による前記偏光板の回転位置に応じて前記受光系手段から出力される検出信号に基づいて、試料の外観不良を観察/検査するため観察/検査条件を決定する観察/検査作業支援システムであって、受光系手段から出力される検出信号に基づいて試料の観察/検査画像データを生成する画像生成手段と、画像生成手段によって生成された試料の観察/検査画像データを記憶する画像記憶手段と、偏光板が予め設定された所定回転範囲で回転するように偏光板回転手段を作動制御するとともに、偏光板回転手段が前記偏光板を当該所定回転範囲で回転させている間、画像生成手段から生成出力される試料の観察/検査画像データを、当該偏光板の回転量、又は当該偏光板の回転量に基づく当該偏光板の偏光方向に対応させて画像記憶手段に動画記憶する観察/検査画像記憶制御手段と、観察/検査画像記憶制御手段により画像記憶手段に動画記憶された試料の観察/検査画像データを再生出力する観察/検査画像再生手段とを備えていることを特徴とする。
【0022】
また、本発明の観察/検査作業支援方法は、照射系手段によって光ビームを試料に照射する照射工程、受光系手段によって光ビームが照射された試料から発生する反射光や散乱光を受光して、当該受光した反射光や散乱光に対応した検出信号を出力する受光工程、受光系手段の光軸上に設けられた偏光板を該受光系手段の光軸を中心軸として回転し、当該偏光板の偏光方向を回転させる偏光板回転工程を有し、偏光板回転工程における偏光板の回転位置に応じて受光系手段から出力される検出信号に基づいて、試料の外観不良を観察/検査するため観察/検査条件を決定する観察/検査条件設定方法であって、受光工程で受光系手段から出力される検出信号に基づいて試料の観察/検査画像データを生成する画像生成工程、偏光板回転工程で前記偏光板を当該所定回転範囲で回転させている間、画像生成工程で生成出力される試料の観察/検査画像データを、当該偏光板の回転量、又は当該偏光板の回転量に基づく当該偏光板の偏光方向に対応させて画像記憶手段に動画記憶する観察/検査画像記憶工程、観察/検査画像記憶工程で画像記憶手段に動画記憶された試料の観察/検査画像データを動画再生出力する観察/検査画像再生工程を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、検査・レビューの繰り返し作業により重要欠陥の在り処を明らかにした上で、検査装置上で偏光板の偏向方向等の光学条件を変更しながら動画を取得し、それを再生することにより、欠陥部のコントラストが最も高くなる条件の手がかりをたちどころに提供し、ひいては検査条件を最適化するまでに要する時間を劇的に減少させるという、デザインルールの進化とともに困難になってきた欠陥検出条件確定に絶大なる効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の一実施の形態による観察/検査作業支援システム並びに観察/検査条件設定方法について、半導体製造ラインに適用した場合を例に図面とともに説明する。
【0025】
図1は、本発明の一実施の形態による欠陥確認作業支援システムを含む欠陥確認ラインシステムの全体構成図である。
【0026】
図1に示すように、半導体製造工程11は、通常、清浄な環境が保たれたクリーンルーム10内に設けられている。クリーンルーム10内には、外観検査装置20,レビュー装置30,及びプローブ検査装置40が設置されている。外観検査装置20は、パターン欠陥,穴欠陥,異物といった、試料である製品ウエハの欠陥部の検出を行う。レビュー装置30は、外観検査装置20からの欠陥情報に基づいて、その欠陥部の発生工程を特定するために欠陥部の大きさや形状、テクスチャ(表面の模様)等の観察(すなわち、レビュー)を行う。プローブ検査装置40は、製品ウエハ上の各チップの特性を検査するに当り、製品化後の使用状態を想定し、これに応じた温度雰囲気中でプローブ検査を行って、その良品/不良品を選別する。
【0027】
外観検査装置20,レビュー装置30,及びプローブ検査装置40は、それぞれ通信回線60を介して、クリーンルーム10外に設置されたデータ処理装置50とデータ接続されている。
【0028】
データ処理装置50は、外観検査装置20,レビュー装置30,及びプローブ検査装置40それぞれに対して外観検査処理,レビュー処理,及びプローブ検査処理のために必要な処理情報を提供するとともに、これら各装置20,30,40からの検査結果情報の提供を受けて、半導体製造工程11で製造される製品ウエハの品質管理等を行う。
【0029】
製品ウエハは、ロット単位で半導体製造工程11を流れている。外観検査装置20による外観検査は、予め外観検査を行うことが決められている工程の処理が終了した後に、作業者又は搬送機によって外観検査装置20まで製品ウエハがロットごと運ばれて、製品ウエハ全数について行われる。
【0030】
外観検査装置20では、製品ウエハの欠陥部の位置、大きさ等の検査が行われ、欠陥部の識別を示す欠陥ID(Identification)や、製品ウエハ上の欠陥部の座標データが取得される。また、外観検査装置20では、付設されたADR(Auto Defect Review、自動欠陥レビュー)によって、欠陥部の拡大画像すなわちADR画像も取得される。
【0031】
外観検査装置20によって外観検査を終了したウエハは、外観検査装置20によって検出された欠陥部について、その大きさや形状、テクスチャ(表面の模様)等をさらに詳細に観察するために、レビュー装置30に運ばれ、そのロット内から一部のウエハが試料として取り出され、レビュー装置30によるレビューが行われる。
【0032】
次に、外観検査装置20により実行される外観検査、レビュー装置30により実行されるレビューの際に、各装置20,30とデータ処理装置50との間で伝達される情報について、図2に基づいて説明する。
【0033】
図2は、外観検査装置及びレビュー装置とデータ処理装置との間で伝達される情報の伝達シーケンスの説明図である。
【0034】
図2に示すように、レビュー装置30は、光学式レビュー装置31と、SEM式レビュー装置32とによって構成されている。光学式レビュー装置31は、欠陥部の詳細な大きさや形状、テクスチャ(表面の模様)等をレビューする。SEM式レビュー装置32は、例えば、光学式レビュー装置31では検出できないホール工程のコンタクト不良や配線工程の断線,ショートなどの電気的欠陥を検出する。
【0035】
レビュー装置30(31,32)によりレビューを行う際は、レビュー装置30は、レビュー対象である製品ウエハの情報、具体的にはロット番号,ウエハ番号,検査工程をキー情報として、レビュー対象の製品ウエハについての欠陥情報D3a(D31a,D32a)を、データ処理装置50から取得する。
【0036】
ここで、レビュー装置30(31,32)がデータ処理装置50から取得する欠陥情報D3(D31a,D32a)は、外観検査装置20による外観検査によって取得され、通信回線60を介してデータ処理装置50に供給された、欠陥部が存在しているウエハの欠陥情報D2に基づいて生成された情報である。そして、このレビュー装置30がデータ処理装置50から取得する欠陥情報D3a(D31a,D32a)には、欠陥部(欠陥箇所)の識別を示す欠陥ID(Identification)や、欠陥部のウエハ上の座標データに加えて、前述した欠陥部のADR画像も含まれている。
【0037】
ここで、外観検査装置20から出力されるウエハの欠陥情報D2は、通常、膨大なデータであるため、欠陥情報D2は、データ処理装置50に供給された後、データ処理装置50に備えられている複数のフィルタ機能によってフィルタリングされて、光学式レビュー装置31,SEM式レビュー装置32それぞれに供給する欠陥情報D3(D31a,D32a)が抽出される。データ処理装置50の図示せぬ記憶装置には、ロット番号,ウエハ番号,検査工程といったキー情報に対応させて、フィルタリングされて抽出された欠陥情報D3(D31a,D32a)が記憶されている。
【0038】
そのため、データ処理装置50は、例えばレビュー装置30(31,32)からキー情報をインデックスとした欠陥情報D3(D31a,D32a)の供給要求を受けると、その図示せぬ記憶装置に記憶されている該当する製品ウエハの欠陥情報D3(D31a,D32a)をレビュー装置30(31,32)に供給する。
【0039】
レビュー装置30としての光学式レビュー装置31やSEM式レビュー装置32は、データ処理装置50から供給を受けた欠陥情報D31a,D32aに基づいて、試料の製品ウエハにおける欠陥部の詳細な観察を行い、欠陥部が重要欠陥部である場合には、その重要欠陥部の画像データを取得する。併せて、光学式レビュー装置31やSEM式レビュー装置32は、解析効率を向上させるために、それぞれに搭載されているADC(Automatic Defect Classification 自動欠陥分類機能)によって、取得した重要欠陥部の画像データをその特徴に応じたカテゴリに自動的に分類し、重要欠陥部の欠陥分類を行う。
【0040】
これらレビュー装置30(31,32)によってそれぞれ取得された重要欠陥部の画像データ及びその欠陥分類情報は、それぞれADR/ADC情報D3b(D31b,D32b)として通信回線60を介してデータ処理装置50に送られる。
【0041】
ところで、上述した製品ウエハの製造・検査において、通常、外観検査装置20で初めて検査する品種やプロセスの製品ウエハでは、外観検査装置20において、作業者により検査条件の最適化が行われる。この最適化は、半導体製造工程11における歩留まり向上にとって重要な欠陥が検出されているか否かについて、レビュー装置30を用いて作業者が製品ウエハの重要欠陥の有無を確認することによって行われる。その後、レビュー装置30によって確認したどのような種類の重要欠陥がウエハの座標上のどこに存在したかの情報とともに、ウエハはレビュー装置30から外観検査装置20に戻される。
【0042】
次に、このレビューにより存在が明らかになった重要欠陥に対して、検査条件をどのように最適化するかの観察/検査条件設定方法について、図3に基づき説明する。
【0043】
図3は、本発明の一実施の形態による欠陥確認作業支援システムを用いた光学条件設定方法のフローチャートである。
【0044】
まず、初めて検査する品種やプロセスの製品化ウエハ1は、そのロッドの中から1枚が抽出されて外観検査装置20にロードされ、ウエハアライメントの後(図3のステップS11)、ある任意の条件で外観検査装置20によってウエハ1の表面の外観検査が行われる(ステップS12)。
【0045】
この際、外観検査装置20が出力するADR画像も含むウエハの欠陥情報D2(図2参照)は、通信回線60を介してデータ処理装置50に供給される。
【0046】
データ処理装置50では、外観検査装置20から供給されるウエハ1の欠陥情報D2を複数のフィルタ機能を用いて処理し、ステップS12に図示したウエハ1の欠陥部72のマップ2や、欠陥部72それぞれの欠陥IDやウエハ上における座標データ等からなる情報を取得し、これら情報を当該ウエハ1についての外観検査装置20から供給された欠陥情報D2に関しての検査ファイルとして、図示せぬ記憶装置に記憶する。
【0047】
ここで、ステップS12に図示したウエハ1のマップ2において、ウエハ1の表面に表れている複数の矩形状部分71のそれぞれは、半導体デバイスがそれぞれ形成されたチップとしてのダイを示し、この矩形状のダイ71における粒状部分72は、外観検査装置20によって検出された欠陥部をそれぞれ示す。また、73はウエハアライメントの際にウエハ1上の座標軸方向を規定するオリフラマークを示す。
【0048】
その上で、外観検査装置20による外観検査が終了した初めて検査する品種やプロセスのウエハ1は、外観検査装置20からSEM式レビュー装置32に移されるとともに、データ処理装置50からは、ステップS12に図示したウエハ1のマップ2や欠陥部72のウエハ上における座標データ等の検査ファイルの情報が、通信回線60を介してSEM式レビュー装置32に欠陥情報D32d(図2参照)として供給される。
【0049】
そして、SEM式レビュー装置32では、データ処理装置50から供給された欠陥情報D32dに基づいて、外観検査装置20による外観検査によって検出されたウエハ1の欠陥部72を全数、又は任意の数だけ観察し、重要欠陥部があるか否か、また重要欠陥部がある場合には欠陥部72のうちのどれであるかを同定する(ステップS13)。
【0050】
その上で、このSEM式レビュー装置32によるウエハ1の重要欠陥部の確認が終了すると、SEM式レビュー装置32によって同定されたウエハ1の重要欠陥部についてのデータは、ADR/ADC情報D2(図2参照)として、SEM式レビュー装置32からデータ処理装置50へ供給される。ADR/ADC情報D2は、データ処理装置50によってその記憶装置の当該ウエハ1に関しての検査ファイルに記憶される。
【0051】
そして、ウエハ1は、光学式レビュー装置31にロードされ、光学式レビュー装置31は、データ処理装置50の該当する検査ファイルから、SEM式レビュー装置32で同定された重要欠陥部の識別を示す欠陥IDや重要欠陥部のウエハ上の座標データ、外観検査装置20による検査時に得られた重要欠陥部のADR画像等の欠陥情報D31a(図2参照)の供給を請け、ウエハ1をアライメントして重要欠陥部の光学像を観察する(ステップS14)。
【0052】
ここで、光学式レビュー装置31の一実施例の構成について、図4に基づいて説明しておく。
【0053】
図4は、光学式レビュー装置の一実施例の構成図である。
図4において、光源81を発光した光82'はレンズ83を介して集光され、偏光板84を透過する構成になっている。偏光板84を透過した光は直線偏光となり、ハーフミラー85を透過した光が照明光82となる。ハーフミラー85を透過した照明光82は、対物レンズ86を介して移動可能な試料ステージ87上に載置されたウエハ1を落射照明する。ウエハ1で反射回折した光88'のうち、対物レンズ86のNA(Numerical Aperture)内の光88は、再び対物レンズ86に捕捉され、ハーフミラー85を反射して検出光路に導かれる。この検出光88は偏光板(SR板)89の偏光面を透過し、結像レンズ90を介してイメージセンサ(光電変換手段)91上にウエハ1の像を結像する。イメージセンサ91は、レンズ83によって集光された光のうち、偏光板89を通過した光を受光し、その光の強度に応じた電気信号出力を生成する。そして、イメージセンサ91の電気信号出力は、A/D変換器92に供給され、このA/D変換器92よってアナログ/デジタル変換されて後述するコンピュータ100に供給される構成になっている。
【0054】
また、レンズ83によって集光された散乱光のうち、特定の偏光成分の光のみを通過させる偏光板89は、例えばパルスモータからなる偏光板回転駆動手段93によって光軸を回転の中心軸として回転可能に構成されている。これにより、ウエハ1の表面状態に応じて、偏光板回転駆動手段93を適宜パルス数だけパルス駆動して偏光板89の回転位置(偏光方向)を任意に調整することによって検出したい異物やパターン欠陥の信号のS/N比が低下するのを防止して、異物やパターン欠陥により生じるウエハ1の表面散乱光を有効に検出することができる構成になっている。また、本実施の形態の場合、このパルスモータからなる偏光板回転駆動手段93は、その駆動パルス数に基づいて偏光板89の回転位置を検出する偏光板回転位置検出手段も兼ねている。
そして、A/D変換器92及び偏光板回転駆動手段93は、光学式レビュー装置31の構成要素としてのコンピュータ100に接続されている。
【0055】
コンピュータ100には、キーボード101やマウス102等の入力操作手段103、ディスプレイ装置104、通信回線60を介して図1及び図2に示したデータ処理装置50とデータ伝送を行うための通信インタフェース105、及びHDD等によって構成され画像データ記憶手段並びに基準画像記憶手段としても機能する記録装置106が備えられている。
【0056】
その上で、コンピュータ100は、通信インタフェース105により通信回線60を介して通信接続されている図2に示すデータ処理装置50から、SEM式レビュー装置32で同定された重要欠陥部の識別を示す欠陥IDや重要欠陥部のウエハ上の座標データ、外観検査装置20による検査時に得られた重要欠陥部のADR画像等の欠陥情報D31a(図2参照)の供給を受け、これらを記録装置106に記憶する。
【0057】
また、コンピュータ100は、そのウィンドウシステムを用いて、光学式レビュー装置31のGUI(Graphical User Interface )操作画面を生成し、このGUI操作画面上での入力操作手段103の操作に基づいて光学式レビュー装置31の各部を制御する制御機能を有する。
【0058】
また、コンピュータ100は、GUI操作画面上での入力操作手段103の操作に基づき、画像処理手段として、イメージセンサ91からA/D変換器92を介して供給されるデジタル化された電気信号出力を画像処理して、ウエハ表面の光学像の画像データを生成し、生成した画像データを記録装置106に記憶管理するとともに、記録装置106に記憶管理されている画像データの表示制御を行う。この場合には、記録装置106は、画像記憶手段に該当する。
【0059】
また、コンピュータ100は、GUI操作画面上での入力操作手段103の操作に基づき、イメージセンサ91によりウエハ表面の光学像を取得するに際し、偏光板回転駆動手段93を制御駆動して偏光板89をその光軸を中心軸にして回転させ、偏光板89の偏光制御を行う。
【0060】
また、コンピュータ100は、記録装置106に記憶管理されている画像データを、同じく記録装置106に記憶されている基準画像データと比較対照し、ウエハ1の外観不良箇所の分析を行う欠陥分析機能を有する。
【0061】
さらに、コンピュータ100は、その欠陥分析機能等によって検出したウエハ1の重要欠陥部の欠陥分類を行う自動欠陥分類機能(ADC)、等も有する。
【0062】
このように構成された光学式レビュー装置31においては、コンピュータ100が、GUI操作画面上での入力操作手段103の操作に基づき、偏光板回転駆動制御手段として、偏光板回転駆動手段93を制御駆動して偏光板89をその光軸を中心軸にして回転させている最中も、コンピュータ100は、画像処理手段として、イメージセンサ91からA/D変換器92を介して供給されるデジタル化された電気信号出力を逐次画像処理してウエハ表面の光学像の画像データを随時生成し、記録装置106に連続的に記憶管理していくことによって、偏光板回転方向の変化に応じて変化するウエハ表面の光学像の動画像データの取得が行える構成になっている。
【0063】
以下、本明細書の説明では、光学式レビュー装置31において、偏光板89が回転している最中、イメージセンサ91からA/D変換器92を介して供給されるデジタル化された電気信号出力を逐次画像処理してウエハ表面の光学像の画像データを随時生成し、記録装置106に連続的に記憶管理した画像データのことを、動画像データと称する。
【0064】
次に、図3のステップS14で説明した、本実施の形態の観察/検査作業支援システムにおける光学式レビュー装置31による重要欠陥部についての観察/検査条件設定方法について詳述する。
【0065】
図5は、光学式レビュー装置による重要欠陥部の偏光条件に依存した動画取得画面を示した図である。
【0066】
動画取得画面200は、データ処理装置50から、SEM式レビュー装置32で同定された重要欠陥部の識別を示す欠陥IDや重要欠陥部のウエハ上の座標データ、外観検査装置20による検査時に得られた重要欠陥部のADR画像等の欠陥情報D31a(図2参照)の供給を受けた、光学式レビュー装置31のコンピュータ100によって生成され、ディスプレイ装置104に表示される。
【0067】
動画取得画面200は、検査マップ部210と、欠陥リスト部220と、動画像表示部230と、動画像記録/再生操作部240と、記録/再生範囲設定表示部260と、信号レベル表示部260と、イルミネーション操作部270とを有した構成になっている。
【0068】
検査マップ部210は、SEM式レビュー装置32で同定された重要欠陥部の所在が、図3のステップS12に図示したマップ2の場合と同様にして、ウエハ上に対応させて座標表示される。
【0069】
欠陥リスト部220は、SEM式レビュー装置32で同定された個別の重要欠陥部の識別を示す欠陥IDをインデックスとして、この欠陥IDに対応した重要欠陥部のウエハ上の座標データ,大きさ等といった情報が、リスト形式で記載されて表示される。
【0070】
動画像表示部230は、光学式レビュー装置31のイメージセンサ91によって撮像した試料1の光学像の動画像が表示される。
【0071】
動画像記録/再生操作部240は、巻戻し,停止,再生,早送り,記録の各個別操作部241が表示され、動画像の記録/再生操作が行える。
【0072】
記録/再生範囲設定表示部250は、図4に示した光学式レビュー装置31の構成において、偏光板の回転量若しくは回転量範囲、又は当該偏光板の回転量に基づく当該偏光板の偏光方向の変化範囲を設定するための範囲表示部251と、動画像の記録/再生の進行状況を表示するための進行状況表示部252とを有する。
【0073】
信号レベル表示部250は、撮像された対象領域部分の画像についての画面座標系上におけるX軸方向、Y軸方向の階調レベル(明るさレベル)の変化状況を表示する。
【0074】
イルミネーション操作部270は、動画像表示部230や信号レベル表示部260に表示されている画像全体の明るさを表示する。
【0075】
観察/検査条件の決定作業では、上述した動画取得画面200をディスプレイ装置104に表示させた状態において、SEM式レビュー装置32によるレビューで重要欠陥と同定されたウエハ上の該当個所の観察/検査条件の決定する場合は、次に述べるようにして行う。
【0076】
動画取得画面200の検査マップ部210上の該当する重要欠陥を含むダイ71若しくは対応する欠陥部72、又は欠陥リスト部220上の該当の重要欠陥番号(欠陥ID)にマウスカーソルを置きマウス102をクリックすると、動画像表示部230には、この指定された重要欠陥を中心とした光学顕微鏡像の視野内(撮像領域内)の画像、すなわち重要欠陥相当場所の映し出される。この重要欠陥相当場所の表示は、上記操作によって欠陥部72が特定されることに基づき、コンピュータ100が、記録装置106に観察/検査条件の決定作業に先立って記憶されているSEM式レビュー装置32で同定された重要欠陥部の欠陥情報D32a(図2参照)、特にその中の重要欠陥部のウエハ上の座標データを基に、図4では説明及び図示省略した光学式レビュー装置31の試料ステージ87が移動制御されることにより行われる。なお、この状態では、図4に示した偏光板89の回転位置は、予め定められた初期位置、又は前回レビュー時における回転停止位置に設定されており、動画像表示部230には、この偏光板状態でイメージセンサ91が取得した光学像の画像データが表示されている。
【0077】
ここで、動画像表示部230に表示されているウエハ(試料)1の画像データを調整移動する場合は、動画像表示部230のバー231,232を、マウスカーソルで移動する。これを受けた、コンピュータ100は、動画像表示部230に表示されているウエハ1の表示部分を移動させるべく、光学式レビュー装置31の試料ステージ87を、バー231,232の操作量及び操作方向に対応させて移動制御し、動画像表示部230に表示されるウエハ1の対象領域部分を移動する。
【0078】
また、動画像表示部230に表示された画像上の信号レベルを信号レベル表示部260で確認したい場合は、動画像表示部230の表示領域(例えば、512×512ピクセルの表示領域サイズ)上を移動するガイド233,234を、その交点が動画像表示部230に表示されている欠陥部と交差するように調整する。もちろん、入力操作手段103にジョイスティックが備えられている場合には、動画像表示部230の表示画像を見ながら、そのジョイスティックによってその位置を調整してもよい。その際に、信号レベル表示部260で信号レベルを確認したい方向については、信号レベル表示部260のX方向又はY方向いずれかの選択カラム261のチェックにより選択することができる。
【0079】
これにより、コンピュータ100は、動画像表示部230に表示されたウエハ(試料)1の画像データの、選択カラム261のチェックにより選択されたX方向又はY方向いずれかの動画像表示部230に表示されている領域部分の画像データの信号状態を、記録装置106に動画像として記憶されている画像データから抽出し、信号レベル表示部260に、縦軸を階調レベル、横軸を動画像表示部230の表示領域のピクセル数としてグラフ表示する。この信号レベル表示部260のグラフ表示によれば、動画像表示部230に表示されたウエハ1の画像データのX方向又はY方向いずれかの階調レベルの変化を把握することができる。
【0080】
なお、動画像表示部230の画像表示や信号レベル表示部260のグラフ表示が、明る過ぎたり、暗過ぎる場合には、イルミネーション操作部270の調整ボタン271をマウスカーソルでドラッグしてスライドさせたり、直接、その状態表示部272に階調レベルを入力して調整できる。
【0081】
このようにして、上述した画像位置の調整や明るさの調整等が必要に応じて一通り済んだところで、次に、この調整した画像位置の動画像情報の取得を行うことになる。
【0082】
上述したようにして調整した画像位置の動画像情報の取得を行う場合は、まず、記録/再生範囲設定表示部250の範囲表示部251におけるStart設定表示部251s,End設定表示部251eに、偏光板回転駆動手段93が偏光板89の回転位置又は回転量に対応した偏光板回転駆動手段93に対する駆動パルス数を用いて設定入力する。
【0083】
その上で、動画像記録/再生操作部240の記録ボタンがマウスカーソルで操作されると、コンピュータ100は、次に述べるようにしてウエハ(試料)1の動画像表示部230に表示されている部分についての動画像情報の取得を行う。
【0084】
すなわち、コンピュータ100は、記録/再生範囲設定表示部250の範囲表示部251に設定された回転位置範囲又は回転量範囲の偏光板89の回転指示(すなわち、駆動パルスの生成指示)を、偏光板回転駆動手段93に供給する。偏光板回転駆動手段93は、コンピュータ100から供給された回転位置範囲又は回転量範囲で駆動パルスを生成してそのパルスモータを駆動し、偏光板89を所定速度で回転させる。この場合、偏光板回転駆動手段93による偏光板89の回転速度は、イメージセンサ91のフレーム画像の取得時間にあわせて適宜設定されている。これにより、イメージセンサ91からは、その偏光板89の回転開始から回転終了までの間、その検出信号がA/D変換器92を介してコンピュータ100に逐次供給される。コンピュータ100は、このA/D変換器92を介して供給されるデジタル化された電気信号出力を、逐次画像処理してウエハ表面の光学像の画像データを随時生成し、動画像表示部230に表示出力するとともに、記録装置106に連続的に記憶管理していく。これによって、偏光板89の回転方向の変化に応じて順次変化するウエハ表面の光学像の画像データ、すなわちウエハ表面の光学像の動画像データの取得が行える。この間、偏光板回転駆動手段93は、偏光板89の回転に伴い、偏光板89の現在回転位置を検出してコンピュータ100に回転位置情報を送信している。
【0085】
コンピュータ100は、偏光板89が回転している際に、随時生成したウエハ表面の光学像の画像データの記録装置106への連続的な記憶管理に当たっては、その際の偏光板89の対応する回転位置(すなわち、偏光板89の偏光方向に対応)も記憶する。
【0086】
したがって、動画像記録/再生操作部240の記録ボタンがマウスカーソルで操作されると、上述の動画の取得に伴い、動画像の記録/再生の進行状況を表示するための進行状況表示部252が記録/再生範囲設定表示部250の範囲表示部251に設定された回転位置範囲又は回転量範囲に応じた速度で移動しながら、動画像表示部230に表示されている欠陥部画像のコントラスト変化の様子が記録装置106に録画される。この動画像表示部230に表示されているウエハ1の対象領域の画像データについて、その動画像の録画時間に要する時間は数秒間である。
【0087】
そして、録画が終了したならば、動画像記録/再生操作部240による巻き戻し操作部、停止操作部、再生操作部、早送り操作部、または進行状況表示部252の進行指示部を操作し、動画像表示部230に再生表示されるウエハ表面の光学像、及び信号レベル表示部260にグラフ表示される信号レベルを見ながら、偏光板89のどの回転位置又は回転量において欠陥部のコントラストが最も大きくなるか、たちどころに理解することができる。
【0088】
この作業は、検査マップ部210上の該当する重要欠陥を含むダイ71若しくは対応する欠陥部72をマウスカーソルで指定することに代えて、欠陥リスト220上の所望の欠陥IDをマウスカーソルでレ点をつける等して指定することによって、手動、または自動で実施することができる。
【0089】
次に、上述のようにして記録装置106に取得した動画像を用いて、欠陥部のコントラスト変化の偏光板設定依存性を調査する方法を、図6を用いて説明する。
【0090】
例えば、進行状況表示部252が記録/再生範囲設定表示部250の範囲表示部251に設定された回転位置範囲又は回転量範囲のウエハ1の対象領域部分の動画像の取得が終了したのを記録/再生範囲設定表示部250により確認し、ウエハ1についての記録装置106への欠陥部の動画像情報の記憶が終了したならば、入力操作手段103を操作してディスプレイ装置104に表示されている図5に示した動画取得画面200を閉じ、図6に示したコントラスト分析画面300を開く。
【0091】
図6は、光学式レビュー装置による重要欠陥部の偏光条件に依存したコントラスト分析画面を示した図である。
【0092】
図6に示したコントラスト分析画面300は、図5に示した動画取得画面200における検査マップ部210がコントラストグラフ部310に、また動画像記録/再生操作部240が分析操作部320に替わった画面構成になっている。それ以外のコントラスト分析画面300の画面構成部分は、動画取得画面200のその余の画面構成部分と変わりないので、この動画取得画面200と同じ画面構成部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0093】
図6において、コントラストグラフ部310は、縦軸を比較する画像同士のグレイレベル(GLレベル)差、横軸を偏光板89を回転する偏光板回転駆動手段93のパルスモータに対して供給した駆動パルス数、すなわち、偏光板89の回転位置範囲又は回転量範囲における各回転位置又は各回転量位置を表したグラフ構成になっている。なお、図示の例では、2000個の駆動パルス数で、偏光板89は1回転するものとして表されている。
【0094】
また、分析操作部320は、C2C(cell to cell)分析ボタン321、D2D(die to die)分析ボタン322とを備えた構成になっている。
【0095】
ここで、C2C分析ボタン321は、取得した動画の各フレーム画像データを、任意のセルピッチで、同じロット若しくは同じ品種やプロセスのウエハの画像データと、対応するパターン部分(領域部分)同士のグレイレベルで比較する分析方法を実行するための操作ボタンである。また、D2D分析ボタン322は、隣接するダイ71同士の同じ場所について、記録/再生範囲設定表示部250に設定した偏光板の回転位置範囲又は回転量範囲において同様にして動画像の取得を行い、このときの偏光板の回転位置範囲又は回転量に対応した隣接するダイ71同士のグレイレベルを比較する分析方法を実行するための操作ボタンである。
【0096】
この場合、動画像表示部230に分析したい画像を表示して、C2C分析ボタン321が操作されると、コンピュータ100は、動画像表示部230に表示されているウエハ1の対象領域部分の動画像が記録装置106に既に記憶されているか否かの確認を行う。コンピュータ100は、ウエハ1の対象領域部分の動画像が既に記録装置106に記録されている場合は、その動画像を記録装置106から読み出す。これに対して、コンピュータ100は、ウエハ1の対象領域部分の動画像が未だ記録装置106に記憶されていない場合は、前述した図5に示した動画取得画面200において動画像記録/再生操作部240の記録ボタンが操作された場合の処理と同様にして、記録/再生範囲設定表示部250の範囲表示部251に設定された回転位置範囲又は回転量範囲について偏光板回転駆動手段93を制御作動して、動画像表示部230に表示されているウエハ1の対象領域部分についての動画像情報の取得を行い、記録装置106に記憶する。
【0097】
そして、コンピュータ100は、この取得したウエハ1の対象領域部分についての動画像情報について、既に記録装置106に基準となる別のウエハ1の同じ対象領域部分についての動画像情報が記憶されている場合には、両動画像データそれぞれのグレイレベルを任意のセルピッチで比較して差を求め、このグレイレベルの差をコントラストグラフ部310に表示する。
【0098】
また、動画像表示部230に分析したい画像を表示して、D2D分析ボタン332が操作されると、コンピュータ100は、動画像表示部230に表示されているウエハ1の対象領域部分の動画像及びその隣接する基準となるダイ71の動画像が記録装置106に既に記憶されているか否かの確認を行い、記録装置106に未だ記録されていない場合は、前述した図5に示した動画取得画面200において動画像記録/再生操作部240の記録ボタンが操作された場合と同様にして、記録/再生範囲設定表示部250の範囲表示部251に設定された回転位置範囲又は回転量範囲について偏光板回転駆動手段93を制御作動して、動画像表示部230に表示されているウエハ(試料)1の対象領域部分の動画像又はその隣接する基準となるダイ71の動画像の取得を行い、記録装置106に記憶する。
【0099】
そして、コンピュータ100は、この取得したウエハ1の対象領域部分が含まれるダイ71と隣接する、同じウエハ1における別のダイ71の同じ対象領域部分の動画像の取得が既になされ、記録装置106に記憶されている場合は、両動画像データそれぞれのグレイレベルを比較して差を求め、このグレイレベルの差をコントラストグラフ部310に表示する。
【0100】
したがって、このコントラスト分析画面300によるC2C分析を、重要な欠陥部があるウエハ1の動画像と重要な欠陥部がないウエハ1の動画像との間で、同じく、このコントラスト分析画面300によるD2D分析を、ウエハ1の重要な欠陥部があるダイ71の動画像と重要な欠陥部がないダイ71の動画像との間で行うことによって、重要な欠陥部を検出すための観察/検査条件としての光学条件(この場合は、偏光板の回転位置や回転量)を,たちどころに確認することができる。
【0101】
次に、偏光板89の設定(偏光板89の回転位置若しくは回転量,又は偏光方向)を変えながら取得してある記録装置106に記憶された動画のフレームを、ディスプレイ装置104の1つの画面に配列して表示する方法について、図7に基づいて説明する。
【0102】
図7は、光学式レビュー装置による重要欠陥部の偏光条件に依存したコントラスト一覧表示画面の一例を示した図である。
【0103】
この場合、入力操作手段103を操作してディスプレイ装置104に表示されている図5に示した動画取得画面200や、図6に示したコントラスト分析画面300といったディスプレイ装置104に表示されている既存画面を閉じ、図7に示したコントラスト一覧表示画面400を開く。
【0104】
コントラスト一覧表示画面400は、光学式レビュー装置31のコンピュータ100によって生成され、一覧表示部410と、選択操作部420と、拡大操作部430とを有した構成になっている。
【0105】
一覧表示部410には、表示内容の選択メニュー、複数の重要な欠陥部それぞれについての動画像、複数の重要な欠陥部それぞれについてのコントラストグラフが、選択的に切り替え表示される。
【0106】
選択操作部420は、表示選択操作部421,動画選択操作部422,C2C分析選択操作部423,D2D分析操作部424を備えている。
【0107】
拡大操作部430は、一覧表示部410に表示されている複数の重要な欠陥部それぞれについての動画像、複数の重要な欠陥部それぞれについてのコントラストグラフの拡大表示を指示する。
【0108】
コントラスト一覧表示画面400を開いた当初、コンピュータ100により、一覧表示部410には、表示内容(コントラスト一覧表示する対象)の選択メニューとして、記録装置106に記憶されている動画像を含むレビュー結果情報を基に、ロット内から取り出されてレビューが行われたウエハのキー情報(ロット番号,ウエハ番号,検査工程、欠陥分類等)が、選択可能に表示されている。
【0109】
ここで、その中から、マウスカーソルで順次表示対象を絞り、最終的に一のウエハ1を指定して動画選択操作部422を操作すると、コンピュータ100は、記録装置106から選択されたキー情報のウエハの動画像を含むレビュー結果情報を読み出し、一覧表示部410の表示内容を選択メニューから指定されたウエハ1の動画像に切り替え、ディスプレイ装置104に図7に示すように表示する。
【0110】
図7においては、コントラスト一覧表示画面400の一覧表示部410には、指定されたウエハ1に関して、欠陥ID411を縦軸に、各フレームに対応した偏光板89の設定条件(偏光板89の回転位置に対応した偏光板回転駆動手段93のパルスモータの回転パルス数位置)412を横軸にとり、動画像の対応したフレーム像413が配列表示される。 図7の場合は、欠陥ID411が“ID85”,“ID102”,“ID110”で表される3つの重要欠陥について、偏光板回転駆動手段93のパルスモータの回転パルス数位置が“80”,“100”,“120”,“140”である偏光板89の4つの回転位置に対応したフレーム像413が配列表示されている状態が示されている。
【0111】
また、コントラスト一覧表示画面400の一覧表示部410には、表示させるフレーム像413が多い場合には、縦方向または横方向に画面をスクロールさせるためのバー415,416が現れ、各バー415,416の目盛表示位置を移動させることにより、現在は一覧表示部410には表示されていない欠陥ID411や、偏光板89の設定条件に対応する任意のフレーム像413を表示させることができる。
【0112】
また、図7の場合は、コントラスト一覧表示画面400は、計12個のフレーム像413を一覧表示部410に表示することになっているが、拡大操作部430をマウスカーソルで操作することによって、一覧表示部410に表示させるフレーム像413の数を増減調整することができ、一覧表示部410に表示されるフレーム像413の表示倍率を増減させることができる。
【0113】
さらに、この一覧表示部410にフレーム像413が表示されている状態において、C2C分析選択操作部423や、D2D分析操作部424が操作された場合は、コンピュータ100は、一覧表示部410の表示内容を当該指定されたウエハ1のC2C分析結果やD2D分析結果のコントラストグラフに変更して表示する構成になっている。また、表示選択操作部421が操作された場合は、一覧表示部410の表示内容を当初の選択メニューに変更して表示する構成になっている。
【0114】
一方、前述した一覧表示部410に選択メニューが表示されている際に、一のウエハ1を指定して、C2C分析選択操作部423又はD2D分析操作部424を操作すると、コントラスト一覧表示画面400の一覧表示部410には、指定されたウエハ1に関して、C2C分析結果やD2D分析結果のコントラストグラフ414が配列表示される。
【0115】
図8は、光学式レビュー装置による重要欠陥部の偏光条件に依存したコントラスト一覧表示画面のD2D分析結果の一例を示した図である。
【0116】
図8の場合、欠陥ID411が“ID85”,“ID102”,“ID110”で表される3つの重要欠陥について、前述の図6で示したコントラストグラフ部310で説明したようなコントラストグラフ414が配列表示される。なお、この場合のバー415,416、拡大操作部430等の機能については、上述したフレーム像413の表示の場合と同様である。
【0117】
このように、モード(欠陥ID)が違う複数の重要欠陥に対して、観察/検査条件としてどのような光学条件を設定すれば効率よく検出することが可能か、たちどころに理解できる。
【0118】
そして、このコントラスト一覧表示画面400上で、一又は複数の重要欠陥の欠陥IDをマウスカーソルで指定し、一覧表示部410に表示されているフレーム像413の中でコントラストが適切なフレーム像413や、コントラストグラフ414でコントラストが適切な偏光板89の回転位置に対応する回転パルス数位置をマウスカーソルで指定して登録操作することにより、コンピュータ100は対応する回転パルス数位置を当該ウエハ1が属する品種やプロセスの製品ウエハ1の光学条件として、この指定された欠陥IDに対応させて偏光板89の回転位置に対応する回転パルス数位置を設定記録することができる。
【0119】
以上説明した本発明によれば、たちどころに重要欠陥を効率よく検出するための光学条件設定を見つけることができ、ますます困難になっている光学式検査装置の条件設定を容易にするための絶大なる効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0120】
【図1】本発明の一実施の形態による欠陥確認作業支援システムを含む欠陥確認ラインシステムの全体構成図である。
【図2】外観検査装置及びレビュー装置とデータ処理装置との間で伝達される情報の伝達シーケンスの説明図である。
【図3】本発明の一実施の形態による欠陥確認作業支援システムを用いた光学条件設定をするまでの作業フローチャートである。
【図4】光学式レビュー装置の一実施例の構成図である。
【図5】光学式レビュー装置による重要欠陥部の偏光条件に依存した動画取得画面を示した図である。
【図6】光学式レビュー装置による重要欠陥部の偏光条件に依存したコントラスト分析画面を示した図である。
【図7】光学式レビュー装置による重要欠陥部の偏光条件に依存したコントラスト一覧表示画面の一例を示した図である。
【図8】光学式レビュー装置による重要欠陥部の偏光条件に依存したコントラスト一覧表示画面のD2D分析結果の一例を示した図である。
【符号の説明】
【0121】
1 ウエハ(試料)
2 マップ
10 クリーンルーム
11 半導体製造工程
20 外観検査装置
30 レビュー装置
31 光学式レビュー装置
32 SEM式レビュー装置
40 プローブ検査装置
50 データ処理装置
60 通信回線
71 ダイ
72 欠陥部
73 オリフラマーク
81 光源
82,82’ 光
83 レンズ
84 偏光板
85 ハーフミラー
86 対物レンズ
87 試料ステージ
88,88’ 光
89 偏光板
90 結像レンズ
91 イメージセンサ
92 A/D変換器
93 偏光板回転駆動手段
100 コンピュータ
101 キーボード
102 マウス
103 入力操作手段
104 ディスプレイ装置
105 通信インタフェース
106 装置
200 動画取得画面
210 検査マップ部
220 欠陥リスト部
230 動画像表示部
231,232 バー
240 動画像記録/再生操作部
241 個別操作部
250 記録/再生範囲設定表示部
251 範囲表示部
252 進行状況表示部
260 信号レベル表示部
261 選択カラム
270 イルミネーション操作部
300 コントラスト分析画面
310 コントラストグラフ部
320 分析操作部
321 C2C分析ボタン
322 D2D分析ボタン
400 コントラスト一覧表示画面
410 一覧表示部
411 欠陥ID
412 偏光板設定条件
413 フレーム像
414 コントラストグラフ
415,416 バー
420 選択操作部
421 表示選択操作部
422 動画選択操作部
423 C2C分析選択操作部
424 D2D分析操作部
430 拡大操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
試料に光ビームを照射する照射系手段と、
光ビームが照射された試料から発生する反射光や散乱光を受光して、当該受光した反射光や散乱光に対応した検出信号を出力する受光系手段と、
該受光系手段の光軸上に設けられた偏光板と、
前記受光系手段の光軸を中心軸として前記偏光板を回転し、当該偏光板の偏光方向を回転させる偏光板回転手段とを有し、
前記偏光板回転手段の作動による前記偏光板の回転位置に応じて前記受光系手段から出力される検出信号に基づいて、試料の外観不良を観察/検査するため観察/検査条件を決定する観察/検査作業支援システムであって、
前記受光系手段から出力される検出信号に基づいて試料の観察/検査画像データを生成する画像生成手段と、
該画像生成手段によって生成された試料の観察/検査画像データを記憶する画像記憶手段と、
前記偏光板が予め設定された所定回転範囲で回転するように前記偏光板回転手段を作動制御するとともに、前記偏光板回転手段が前記偏光板を当該所定回転範囲で回転させている間、前記画像生成手段から生成出力される試料の観察/検査画像データを、当該偏光板の回転量、又は当該偏光板の回転量に基づく当該偏光板の偏光方向に対応させて前記画像記憶手段に動画記憶する観察/検査画像記憶制御手段と、
該観察/検査画像記憶制御手段により前記画像記憶手段に動画記憶された試料の観察/検査画像データを再生出力する観察/検査画像再生手段と
を備えていることを特徴とする観察作業支援システム。
【請求項2】
前記観察/検査画像再生手段は、
前記偏光板の回転量に伴って変わる観察/検査画像データから、前記偏光板の異なる回転量位置それぞれに対応した複数フレームの観察/検査画像データを切り出し、当該切り出した複数フレームの観察/検査画像データを合成して一覧再生出力する編集再生部を備えている
ことを特徴とする請求項1記載の観察作業支援システム。
【請求項3】
試料に光ビームを照射する照射系手段と、
光ビームが照射された試料から発生する反射光や散乱光を受光して、当該受光した反射光や散乱光に対応した検出信号を出力する受光系手段と、
該受光系手段の光軸上に設けられた偏光板と、
前記受光系手段の光軸を中心軸として前記偏光板を回転し、当該偏光板の偏光方向を回転させる偏光板回転手段とを有し、
前記偏光板回転手段の作動による前記偏光板の回転位置に応じて前記受光系手段から出力される検出信号に基づいて、試料の外観不良を観察/検査するため観察/検査条件を決定する観察/検査作業支援システムであって、
前記受光系手段から出力される検出信号に基づいて試料の観察/検査画像データを生成する画像生成手段と、
該画像生成手段によって生成された試料の観察/検査画像データを記憶する画像記憶手段と、
前記偏光板が予め設定された所定回転範囲で回転するように前記偏光板回転手段を作動制御するとともに、前記偏光板回転手段が前記偏光板を当該所定回転範囲で回転させている間、前記画像生成手段から生成出力される試料の観察/検査画像データを、当該偏光板の回転量、又は当該偏光板の回転量に基づく当該偏光板の偏光方向に対応させて前記画像記憶手段に動画記憶する観察/検査画像記憶制御手段と、
該観察/検査画像記憶制御手段により前記画像記憶手段に動画記憶された試料の観察/検査画像データを再生出力する観察/検査画像再生手段と
該観察/検査画像再生手段によって再生出力された動画記憶された試料の観察/検査画像データの中から、所望のタイミングの観察/検査画像データに対応する前記偏光板回転手段によって回転させられている前記偏光板の回転位置、又は前記偏光板の偏光方向を、観察/検査した試料の外観不良箇所を検出する際における前記偏光板の回転位置、又は前記偏光板の偏光方向として登録する観察/検査条件登録手段と、
を備えていることを特徴とする観察作業支援システム。
【請求項4】
照射系手段によって光ビームを試料に照射する照射工程、
受光系手段によって光ビームが照射された試料から発生する反射光や散乱光を受光して、当該受光した反射光や散乱光に対応した検出信号を出力する受光工程、
該受光系手段の光軸上に設けられた偏光板を該受光系手段の光軸を中心軸として回転し、当該偏光板の偏光方向を回転させる偏光板回転工程
を有し、前記偏光板回転工程における前記偏光板の回転位置に応じて前記受光系手段から出力される検出信号に基づいて、試料の外観不良を観察/検査するため観察/検査条件を決定する観察/検査条件設定方法であって、
前記受光工程で前記受光系手段から出力される検出信号に基づいて試料の観察/検査画像データを生成する画像生成工程、
前記偏光板回転工程で前記偏光板を当該所定回転範囲で回転させている間、前記画像生成工程で生成出力される試料の観察/検査画像データを、当該偏光板の回転量、又は当該偏光板の回転量に基づく当該偏光板の偏光方向に対応させて画像記憶手段に動画記憶する観察/検査画像記憶工程、
該観察/検査画像記憶工程で前記画像記憶手段に動画記憶された試料の観察/検査画像データを動画再生出力する観察/検査画像再生工程
を有することを特徴とする観察/検査条件設定方法。
【請求項5】
前記観察/検査画像再生工程には、
前記偏光板の回転量に伴って変わる観察/検査画像データから、前記偏光板の異なる回転量位置それぞれに対応した複数フレームの観察/検査画像データを切り出し、当該切り出した複数フレームの観察/検査画像データを合成して一覧再生出力する編集工程を含んでいる
ことを特徴とする請求項4記載の観察/検査条件設定方法。
【請求項6】
照射系手段によって光ビームを試料に照射する照射工程、
受光系手段によって光ビームが照射された試料から発生する反射光や散乱光を受光して、当該受光した反射光や散乱光に対応した検出信号を出力する受光工程、
該受光系手段の光軸上に設けられた偏光板を該受光系手段の光軸を中心軸として回転し、当該偏光板の偏光方向を回転させる偏光板回転工程
を有し、前記偏光板回転工程における前記偏光板の回転位置に応じて前記受光系手段から出力される検出信号に基づいて、試料の外観不良を観察/検査するため観察/検査条件を決定する観察/検査条件設定方法であって、
前記受光工程で前記受光系手段から出力される検出信号に基づいて試料の観察/検査画像データを生成する画像生成工程、
前記偏光板回転工程で前記偏光板を当該所定回転範囲で回転させている間、前記画像生成工程で生成出力される試料の観察/検査画像データを、当該偏光板の回転量、又は当該偏光板の回転量に基づく当該偏光板の偏光方向に対応させて画像記憶手段に動画記憶する観察/検査画像記憶工程、
該観察/検査画像再生手段によって再生出力された動画記憶された試料の観察/検査画像データの中から、所望のタイミングの観察/検査画像データに対応する前記偏光板回転手段によって回転させられている前記偏光板の回転位置、又は前記偏光板の偏光方向を、観察/検査した試料の外観不良箇所を検出する際における前記偏光板の回転位置、又は前記偏光板の偏光方向として登録する観察/検査条件登録工程
を有することを特徴とする観察/検査条件設定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−71728(P2007−71728A)
【公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−259707(P2005−259707)
【出願日】平成17年9月7日(2005.9.7)
【出願人】(501387839)株式会社日立ハイテクノロジーズ (4,325)
【Fターム(参考)】