説明

角度および面積計等の計算ソフトを搭載した長測器類

【課題】 本発明は図形の面積を計測するプラニメーターの測定範囲の制限を解除する事。ハンデイプラニメータのキャスターによる近道誤差を補正して面積の測定を高い精度で測定する事。をキルビメーターおよびハンデイプラニメータに三角形の2辺と夾角の関係および三角形の3辺または2辺と夾角と面積の関係の計算ソフトを搭載して面積を計測するものである。またハンデイプラニメータに三角函数による補正計算ソフトを搭載して精度を向上するものである。
【解決手段】 キルビメーターおよびハンデイプラニメータに三角形の2辺と夾角の関係および三角形の3辺または2辺と夾角の面積の関係の計算ソフト搭載して面積を計算する機能を持たせる。ハンデイプラニメータには近道補正ソフトを搭載して精度の向上を図る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はペン形または手の掌の大きさの匡体を有して接触して回転する基準尺の測輪によって図形の線の長さを計測する機械において線の交叉角度、または面積を線の長さの計測と三角函数による計算ソフトを搭載して求めようとするものである。又キャスター機構を有する同類機械においてキャスターの近道量を三角函数による計算ソフトを搭載して補正しようとするものである。
【背景技術】
【0002】
図形の線の長さの計測には、従来からペン形のキルビメーター等が開発され実用されてきたが面積の計測は2つの線の長さを計測して掛算する程度で形状が矩形に限定されていた。又測定杖も同様で三角形の高さを求めて別途に面積を計算していた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来から使用されているキルビメータは線の長さの測定が主で面積の測定は出来ないに等しかった。本発明は三角函数に依る面積の計算ソフトを搭載して必要辺の長さを各々測定して面積を自由に算出する有効性の高い機械を製作しようとするものである。不規則な多角形に於ては一点と頂点を結び多くの三角形を作り連続して計算することも可能としている。従来のプラニメーターに比べて使用広さのさ制限がなく、軽便で必要精度を保有する可搬性のある図形面積等の計測装置を開発する事を課題としている。
【0004】
キャスター機構を有するハンデイプラニメーターにおいてはキャスターが近道を通る。本発明は三角函数に依る補正式を開発し、計算ソフトを搭載して精度を向上する事を課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
匡体自体には大きな特徴的なものはないが操作上のボタンに角度計測、面積計算が明示されている。内部のプリント基板に計算ソフトが搭載されている。
【実施例】
【0006】
三角形の夾角Aに関する方程式は図1の通りである。
【0007】
図2は2辺と夾角A、および3辺から面積を求める方程式を示した。
【0008】
図3は照準機構を有しキャスタ機構によって線の長さまたは面積を測定する機械において、キャスター機構が照準機構の動きに対して近道を通る事を補正する関係式を示した。
図形が直角に上方に曲っている場合照準点は直角に上方に移動しキャスター中心Pも同様に上方に移動する、キャスターの測定点Qはキャスターオフセットf の距離分離れており遅れて来るので、中心Pがpずつ移動したらQはq1、q2、q3......とpより短い距離を移動して、曲線を画いてPの軌跡に接近して行く。Qの移動距離qとPの移動距離pの間に三角形の2辺と夾角の近似式が成立する、qはdδが分っているので方程式に基ついてpに変換してキャスターの近道を補正する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】三角形の2辺と夾角の関係
【図2】三角形の3辺と面積の関係
【図3】キャスターの近道の補正
【符号の説明】
【0010】
A 三角形の頂点
B 三角形の頂点
C 三角形の頂点
a 三角形の辺
b 三角形の辺
c 三角形の辺
S 三角形の面積
P キャスター中心位置
Q 測輪の計測点
p キャスター中心位置の移動量
q 測輪の計測点の移動量
f キャスターオフセット量

【特許請求の範囲】
【請求項1】
図形の線に沿つて接触回転する測定輪を移動させて図形の長さを計測する機械において、三角形の3辺の長さを各々測定して夾角Aを下記の式に基ついて求めるソフトを搭載した事を特徴とする長測器。
cosA=(b+c−a)/2bc
【請求項2】
図形の線に沿つて接触回転する測定輪を移動させて図形の長さを計測する機械において、三角形の2辺の長さを各々測定して既知の夾角Aと、または3辺の長さを求めて、下記の式に基ついて当該三角形の面積を求めるソフトを搭載した事を特徴とする長測器。

【請求項3】
図形の線に沿つて接触回転する測定輪を移動させて図形の長さを計測する機械において、不規則多角形の面積の計算する場合、1点と頂点を結び多くの三角形を画いてその辺の長さを順次計測し手順に従って全面積を算出するソフトを搭載した事を特徴とする長測器。
【請求項4】
図形の線の長さ、及び面積の計測を照準点を移動させて実施する機械で、キャスター機構によって、図形を極座標の半径r挾角θ点の移動として認識する機械において、線の長さを図面に直接に接触して回転する基準尺の測輪の回転から得、キャスター軸の回転から変化角を求められる場合、キャスターの急旋回を下記の式に基ついて補正する事を特徴とするハンデイプラニメーター。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−162736(P2009−162736A)
【公開日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−23294(P2008−23294)
【出願日】平成20年1月7日(2008.1.7)
【出願人】(596161352)
【Fターム(参考)】