説明

解毒及び癌予防用の栄養組成物

【課題】ヒト及び動物の健康を増進させ、特に癌を予防するために使用することができる栄養組成物の提供。
【解決手段】癌の危険性を低下させることができる、栄養組成物であり、これらの栄養組成物は、プレバイオティック源と、哺乳動物中で酵素活性を誘導することができる植物化学物質の付加的効果を組み合わせて、癌の発生率を低下させる。プレバイオティック及び植物化学物質源は、チコリなどの1つの植物性材料に由来するものであってよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は概して、栄養組成物に関する。より詳細には本発明は、ヒト及び動物の健康を増進させるための、チコリ及び/又はそのエキスなどの、植物性材料を含む栄養組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
哺乳動物の健康を増進させるための必要性は、疾患を予防するための進行中の調査努力及び発見と関連してきており、関連し続けている。一般に、食品、規定食又は他の栄養源は、いくつかの成分又は物質を含むことが知られており、これらがヒト及び動物の疾患に対する保護を可能にすることができると考えられている。
【0003】
例えば、イヌリン及びさまざまなフルクトオリゴ糖などのオリゴ糖は、例えばクロストリジウムパーフリンジェンス(Clostridiumperfringens)を含めた病原体を犠牲にする、胃腸管中のビフィド菌及び乳酸菌の増殖の促進などの、プレバイオティック効果を有することが報告されている。例えば、Gibson他、「食品微生物学(FoodMicrobiology)」、11(6)、pp.491〜498(1994)を参照のこと。大部分の報告済みの実験はin vitroで行われてきているが、これらのオリゴ糖がラット及びヒトの消化管中で類似の効果を有するという、いくつかの報告が存在している。この点において、オリゴ糖を使用することによる、ビフィド菌及び乳酸菌の増殖の促進によって、下痢の予防及び/又は治療、増殖の増大、改善された繁殖能力、又は健康を増進させる他の同様の有益な影響などの、動物及びヒトに対するさまざまな異なる有益な影響を、与えることができることが一般に知られている。
【0004】
さらに、それによって食物性物質が癌を防ぐと考えられる主な機構は、酵素による解毒を誘導して、癌細胞増殖の影響を受けやすい重要な標的部位と発癌性物質が反応又は結合するのを、防ぐことによるものである。コーヒー中のカフェストール及びカーウェオールなどの、生物活性のある化合物は、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ(「GST」)の総活性を誘導することができることが、研究によって示されている。A.C.Huggett他、;「コーヒー、並びにその成分カフェストール及びカーウェオールの化学予防効果(ChemoprotectiveEffects Of Coffee And Its ComponentsCafestol And Kahweol)」:「生体異物代謝酵素の影響(EffectsOn Xenobiotic MetabolisingEnzymes)、Asic、16 Colloque、Kyoto、pp.65〜72(1995)。GST酵素は、組織特異的に分布する必要不可欠な酵素ファミリーであり、解毒に適しており、したがって癌を予防すると一般に考えられている。このような解毒酵素は、非常にさまざまな求電子剤からグルタチオンへの反応を触媒するそれらの能力によって、発癌性物質の不活性化を促進することができることが、一般的に知られている。この点において、大部分の活性発癌性物質は求電子剤であると一般に考えられる。WimA.Nijhoff他、;「発癌現象(Carcinogenesis)」、vol.16no.4、pp.955〜957(1995)。
【0005】
前に論じたようにヒト及び動物の健康を増進させると考えられる、イヌリン又は他の食物性物質は一般に、植物又は他の天然源に由来することができる。例えばイヌリンは、例えばチコリ、キクイモ、リーキ及びアスパラガスなどの、高濃度のイヌリンを含む植物から精製されることが、一般的に知られている。この点において、植物は典型的には精製するか、或いはそれ以外の場合は、植物の香味を増大させるため、例えばチコリに典型的に付随する苦い香味を除去するか、或いは少なくとも最小限にするために使用前に処理する。例えば、米国特許第4,865,852号を参照のこと。チコリでは、苦い香味は、ラクツシン及びラクツコピリンなどの、セスキテルペンラクトンから誘導されると考えられる。さらに、使用前に植物に精製又は他の処理をすることによって、ヒト及び/又は動物の食物に加えられる、イヌリンなどの生物活性物質の量の、より正確な調節をもたらすことができると考えられる。
【0006】
一般に、精製植物品は、酸又は酵素を用いた加水分解によって調製される。次いで加水分解産物を回収し、凝縮してイヌリンなどの生物活性物質を得る。例えば、日本国特許No.63−309147号は、チコリの塊茎をすりつぶし、それらを酸を用いて部分的に加水分解し、次いで中和を行い又は行わずに加水分解産物を乾燥させることを開示している。しかしながら、例えばフルクトオリゴ糖及びイヌリンの精製は、規定食品のコストに大幅に付加する可能性がある。したがって、このような規定食品の使用は一般に、ヒト及び動物の特別な食品又は規定食品に制限されてきている。
【0007】
したがって、ヒト及び動物に対して嗜好性があるチコリ及び/又はそのエキスなどの天然成分を含む、栄養組成物に関する必要性が存在し、この栄養組成物は安価で生成することができ、癌を予防するなど、ヒト及び動物の健康を増進させることができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、ヒト及び動物の健康を増進させるため、特に癌を予防するために使用することができる、栄養組成物に関する。本発明の栄養組成物は、発酵性食物繊維、好ましくはプレバイオティックファイバー(例えばイヌリンなど)と、植物化学物質の組み合わせを少なくとも含む。
【0009】
本出願人は、発酵性食物繊維、好ましくはプレバイオティックファイバーと、植物化学物質の組み合わせは、チコリを含む植物源などの、共通の源から誘導することができることを発見している。げっ歯類肝細胞のinvitroモデルを使用して、本出願人は、チコリ根のエキスは、植物化学物質(発酵性食物繊維、好ましくはプレバイオティックファイバー、イヌリンなど以外)も含むことを実証している。植物化学物質は、GST酵素活性などの酵素活性を促進することができ、植物化学物質は解毒を促進することができ、抗酸化防御系を刺激することができ、或いは癌の予防を担うと考えられる、哺乳動物中の他の同様のプロセスを促進することができる。この点において、本出願人は、知られている抗腫瘍性を有するプレバイオティックファイバー(例えばイヌリン)と、化学的予防効果がある植物化学物質の組み合わせは、癌、特に消化管又は他の腫瘍感受性部位に関する癌の危険性を低下させるために使用することができる、同じ植物源から誘導することができることを、驚くべきことに見出している。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この目的のために、本発明の一実施形態では、癌の危険性を低下させることができる栄養組成物を提供する。この栄養組成物は、任意の天然又は精製発酵性食物繊維、好ましくはプレバイオティックファイバー、及び哺乳動物中で酵素活性を誘導することができる植物化学物質を含むことができる。栄養組成物中では、植物性材料が、乾燥重量ベースで少なくとも0.5重量%の量を含むことが好ましい。
【0011】
一実施形態では、植物性材料は、チコリ、キクイモ、リーキ、アスパラガス、これらのエキス、これらの根、これらのパルプなど、及びこれらの組み合わせを含むことができる。一実施形態では、植物性材料は、例えばチコリのエキス、チコリのパルプ、チコリの根など、及びこれらの組み合わせを含めたチコリを含む。
【0012】
一実施形態では、酵素活性は、グルタチオン−S−トランスフェラーゼを介して行われる。
【0013】
一実施形態では、酵素活性が、哺乳動物の組織中の解毒を促進することができる。他の実施形態では、酵素活性が、哺乳動物の組織中の抗酸化防御系を刺激することができる。
【0014】
本発明は、ペットフード製品も提供する。このペットフード製品は、デンプン基質;及び癌の危険性を低下させるために生物学的に有効な量の、発酵性食物繊維、好ましくはプレバイオティックファイバーの源及び哺乳動物中で酵素活性を誘導することができる植物化学物質を含む植物性材料を含む。
【0015】
本発明の他の実施形態では、哺乳動物の癌の発生率を低下させることができる栄養食品を調製する方法を提供する。この方法は、植物性材料を提供するステップ;植物性材料を処理して、発酵性食物繊維の源及び哺乳動物中で酵素活性を誘導することができる植物化学物質を含む植物エキスを形成するステップ;並びに植物エキス及び1つ又は複数の食品成分を処理して、少なくとも0.5重量%の植物エキスを含む栄養食品を形成するステップを含む。
【0016】
本発明の一実施形態では、植物エキスを、植物性材料を脱脂して第1の植物エキスを形成し、次いで第1の植物エキスを酢酸エチルで酸加水分解を介して処理することにより植物エキスを形成することによって処理する。
【0017】
本発明の他の実施形態では、癌の危険性がある哺乳動物の癌の危険性を低下させる方法を提供する。この方法は、生物学的に有効な量の、天然又は精製発酵性食物繊維、好ましくはプレバイオティックファイバー、及び哺乳動物中で酵素活性を刺激することができる植物化学物質を含む栄養組成物を、哺乳動物に投与するステップを含む。栄養組成物は、チコリ、キクイモ、リーキ、アスパラガス、これらのエキス、これらのパルプ、これらの根など、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される植物性材料を、約0.5重量%〜約2重量%含むことが好ましい。
【0018】
本発明の他の実施形態では、哺乳動物の組織中の解毒を増大させる方法を提供する。この方法は、発酵性食物繊維、好ましくはプレバイオティックファイバーの源及び哺乳動物中で酵素活性を誘導することができる植物化学物質を含む植物性材料を含む栄養学的に完全な食品を、哺乳動物に投与するステップを含む。高い酵素活性は解毒を促進し、それによって癌の発生の危険性を低下させることができると考えられる。
【0019】
本発明の他の実施形態では、哺乳動物の組織中の抗酸化防御系を刺激する方法を提供する。この方法は、生物学的に有効な量の、発酵性食物繊維、好ましくはプレバイオティックファイバーの源及び哺乳動物中で酵素活性を誘導することができる植物化学物質を含む植物性材料を含む組成物を、哺乳動物に投与することを含む。高い酵素活性は抗酸化防御系を刺激し、それによって癌の発生の危険性を低下させることができると考えられる。
【0020】
本発明の1つの利点は、哺乳動物の癌の発生率を低下させるために使用することができる、改良型の栄養組成物を提供することである。この点において、本発明の栄養組成物は、哺乳動物中の解毒プロセス、抗酸化防御系、他の同様のプロセス、又はこれらの組み合わせを促進することができ、これらのことが癌の発生率を低下させると考えられる。
【0021】
本発明の他の利点は、発酵性食物繊維、好ましくはプレバイオティックファイバーの源及び酵素活性を誘導することができる植物化学物質を含む植物性材料を含み、癌の危険性がある哺乳動物の癌の危険性を低下させる、改良型の栄養組成物を提供することである。
【0022】
本発明の他の利点は、植物性材料の酵素の解毒性を維持しながら、栄養組成物の嗜好性を高めることができる植物性材料を含む、改良型の栄養組成物を生成する方法を提供することである。
【0023】
本発明の他の利点は、改良型の栄養組成物を投与することを含む、哺乳動物の癌に対する予防方法を提供することである。この栄養組成物は、発酵性食物繊維、好ましくはプレバイオティックファイバーの源、及び植物化学物質を含み、その結果、これらの併用効果を利用して、癌の危険性を低下させることができる。
【0024】
本発明の他の特徴及び利点は、以下の本発明の詳細な説明に記載し、これらから明らかであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
本発明は、発酵性食物繊維の源、及び植物性材料などの天然源から誘導される植物化学物質を少なくとも含む、栄養組成物に関するものであり、この栄養組成物を使用して、ヒト及び動物の癌、詳細には例えば結腸癌を含めた消化管に関する癌を、効果的に予防することができる。本出願人は、チコリなどのいくつかの植物及び/又は植物エキスは、解毒経路を刺激して、例えばグルタチオン−S−トランスフェラーゼなどを含めた第II相酵素を刺激するなどして、癌を予防することができる植物化学物質を含むことを、驚くべきことに発見している。
【0026】
前に論じた植物化学物質以外に、チコリなどの植物は、プレバイオティックファイバーなどの発酵性食物繊維を含むことが知られている。プレバイオティックファイバーは、イヌリンを含めたオリゴ糖などの、いくつかの適切な物質を含むことができる。発酵性食物繊維は、特に結腸中の癌の発生率を低下させるとも考えられている。この点において、本出願人は、ヒト及び動物の癌予防に関する多大な利点は、発酵性食物繊維と解毒経路を刺激することができる植物化学物質の併用効果によって、実現することができると考えている。
【0027】
本出願人は、本発明の栄養組成物の解毒性が、本発明に従い栄養組成物が調製される処理条件によって、本質的に影響を受けないことも実証している。例えば、本発明に従い作製した植物性材料の、それを使用して植物エキスの苦味を減らし、したがってヒト及び動物の嗜好性を増大させるために使用できる精製は、生じる精製産物の解毒性に対して、存在する場合でも無視できる程度の影響しか有していない。この点において、望ましい癌の予防性は、本質的に未精製のチコリなどの植物エキスから生じる可能性がある。これによって、望ましい生物活性画分を生成するための、植物性材料の高価な精製又は他の同様の処理の、必要性は排除することができる。
【0028】
本明細書で使用する、用語「生物活性物質」、又は「生物活性画分」などの他の同様の用語は、生物活性、化学活性、又は同様の活性を哺乳動物中で示すことができ、哺乳動物の健康を増進させることができる任意の1つ又は複数の成分を意味する。生物活性物質の例には、例えばプレバイオティックファイバーなどの発酵性食物繊維、植物化学物質などがある。
【0029】
本明細書で使用するように、用語「プレバイオティック」、又は「プレバイオティックファイバー」を含めた他の同様の用語は、哺乳動物中の有益な微生物の増殖を促進することができる、物質又は成分を意味する。
【0030】
本明細書で使用する用語「植物化学」、又は「植物化学物質(複数)」及び「植物化学物質」を含めた他の同様の用語は、これは癌の予防などの、ヒト及び/又は動物の健康上の利点に影響を与えると考えられる植物によって生成される任意の化学物質を意味する。
【0031】
本明細書で使用する用語「酵素の活性」、又は「酵素活性」などの他の同様の用語は、哺乳動物の健康に影響を与えると考えられる、任意の適切な生物学的、化学的、又は他の同様のプロセス中に、触媒として作用することができる任意の適切な酵素を意味する。例えば、グルタチオン−S−トランスフェラーゼに関する酵素活性の増大によって、組織中の解毒を促進し、組織中、或いは癌の予防を担うと考えられる他の同様のプロセスの、抗酸化防御系を刺激することができる。
【0032】
栄養組成物は、任意の適切な適合型及び量の成分を含むことができ、したがって栄養組成物を効果的に使用して、癌を予防することができる。一実施形態では、栄養組成物は、1つ又は複数の発酵性食物繊維、好ましくはプレバイオティックファイバー及びGST酵素活性などの酵素活性を誘導又は促進することができ、発癌性物質の解毒を担うと考えられる、植物化学物質を含む植物性材料を含む。高い酵素活性による解毒の促進以外に、植物性材料はヒト及び/又は哺乳動物において、抗酸化防御系を刺激し、或いは他の同様のプロセスを刺激するとも考えられる。結果として、植物化学物質は、癌の発生率を低下させるなど、哺乳動物の健康を増進させることができると考えられる。例えばチコリ、キクイモ、リーキ、アスパラガス、これらのエキス、これらのパルプ、これらの根など、及びこれらの組み合わせを含めた、いくつかの植物性材料を、栄養組成物に効果的に加えることができる。一実施形態では、チコリ、チコリのエキス、チコリのパルプ、チコリの根など、及びこれらの組み合わせが好ましい。
【0033】
一実施形態では植物性材料を、チコリのエキスなどのエキスの形で、栄養組成物に加える。植物エキスは、例えば根、パルプなど、又はこれらの組み合わせを含めた、植物性材料の任意の適切な部分から作製することができる。このエキスを処理して、その結果エキスの香味を増大させることができる。例えば、チコリなどの植物性材料に典型的に付随する苦い香味は、植物をエキスへと処理することによって除去することができる。最終エキス製品中の生物活性物質の量を、望ましく調節することができるように、エキスを調製することもできる。
【0034】
さまざまな異なる適切な方法で、植物性材料を処理してエキスを形成することができることは、理解されるはずである。一般には、チコリの根などの植物性材料を粉砕し、粉末状にし、或いは任意の適切な形で与える。次いで植物性材料を、いくつかの異なる段階でさらに処理して、製品エキスを生成することができる。一実施形態では、脱脂手順を植物性材料に行って、植物性材料から除去した脂肪から生じるエキスを生成させる。この脱脂手順は、例えばヘキサンを含めた任意の適切な型及び量の溶媒を用いて、任意の適切な脱脂法条件下で行うことができる。
【0035】
一実施形態では、脱脂手順の結果生じたエキスを、酸加水分解によりさらに処理して、本発明の栄養組成物に加えることができる、他の型の植物エキスを生成することができる。酸加水分解手順は、例えば酢酸エチルを含めた任意の適切な型及び量の溶媒を用いて、任意の適切な方法条件下で行うことができる。
【0036】
一実施形態では、脱脂手順からのエキスを、溶媒抽出手順によって、さらに処理することができる。溶媒の抽出は、任意の適切な方法条件下、及び任意の適切な量及び型の溶媒の存在下で行うことができる。一実施形態では溶媒は、1:1の体積比で混合された、メタノール(「MeOH」)と水の溶液を含む。溶媒抽出手順の結果生じた溶液は、適切な条件下において溶媒を蒸発させて、他のエキスを生成させることによって、さらに処理することができる。或いは、結果として生じた溶液を、ポリビニルポリピロリドンなどの吸着剤で処理して、ポリフェノールを捕えることができる。吸着剤による処理は、任意の適切な方法条件下で行うことができる。本発明の実施形態に従った、植物エキスの調製の具体例は、以下で詳細に述べる。
【0037】
一実施形態では、栄養組成物の発酵性食物繊維及び植物化学物質は、チコリなどの共通又は同じ植物性材料から誘導することができる。前に論じたように、本出願人は、発酵性食物繊維、好ましくはプレバイオティックファイバーと、チコリなどの植物の植物化学物源の併用効果によって、高い化学予防効果をもたらすことができ、その結果、哺乳動物の癌を予防することができると考えている。プレバイオティックファイバーは、例えばオリゴ糖、イヌリン及びさまざまなフルクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、及びこれらの組み合わせなどを含めた、任意の適切な量及び型のものを含むことができる。
【0038】
植物化学物質は、それによって発癌性物質の解毒を担うと考えられる酵素活性を誘導することができるような、任意の適切な型及び量を含むことができる。一実施形態では、植物化学物質は、抗酸化剤、カフェストール、カーウェオール、カテキン、同様の成分、又はこれらの組み合わせを含む。一実施形態では、植物性材料の植物化学物質は、GST酵素活性などの、第II相酵素活性を誘導することができる。GST活性などの酵素活性を誘導することによって、本発明の植物化学物質は、哺乳動物組織中の解毒を高めることができ(例えばGST活性を増大させる)、哺乳動物組織中の抗酸化防御系を刺激することができ(例えばグルタチオンのレベルを増大させる)、或いは哺乳動物中で、例えば癌の予防をもたらすと考えられる他の同様の機構において、健康を増進することができると考えられる。
【0039】
本発明の栄養組成物が、さまざまな異なる適切な形を含むことができることは、理解されるはずである。一実施形態では、栄養組成物は、栄養サプリメント、ヒト及び/又は動物用の食品調製物、ペットフードなどを含むことができる。栄養組成物は、任意の適切な量で食品に加えることができる。一実施形態では食品は、栄養組成物の植物性材料を、少なくとも0.5重量%、好ましくは約0.5〜約30重量%、より好ましくは約0.5〜約2重量%の量含む。
【0040】
一実施形態では、本発明は、デンプン基質、及び有効量の植物性材料を含む、ペットフード製品を提供し、この植物性材料は、前に論じたように、発酵性食物繊維、より好ましくはプレバイオティックファイバーの源、及び癌を予防するなどして哺乳動物の健康を増進すると考えられる、酵素又は酵素活性を誘導することができる植物化学物質を含む。本発明のペットフード製品は、任意の適切な数、型及び量の成分を含むことができ、任意の適切な方法で加工して、所望の製品形を形成することができる。
【0041】
一実施形態では、本発明は、一定量の植物性材料を含む、ゼラチン状シリアル製品を含む。植物性材料は、及び前に記載したように、発酵性食物繊維の源、哺乳動物の健康を増進すると考えられる、哺乳動物の酵素活性を刺激することができる植物化学物質を、少なくとも含む。
【0042】
一実施形態では植物は、乾燥重量ベースで少なくとも約0.25重量%のイヌリンを与えるのに充分な量の、イヌリンを含む。使用する植物性材料は、任意の適切な源、例えばチコリ、キクイモ、リーキ、タマネギ、ヤーコン、アスパラガスであってよく、植物性材料は、高レベルのイヌリン、そのエキス、そのパルプ、その根、及びこれらの植物の混合物を含む。一実施形態では、チコリ及びキクイモが好ましい。一実施形態では、植物性材料は、少なくとも50重量%のイヌリンを含む。取り扱いを容易にするために、植物性材料は、乾燥及び粉砕又は粉末形であることが好ましい。以下に記載するように、本発明の方法は、乾燥、粉砕チコリ及び/又はそのエキスを使用する。しかしながら、任意の適切な植物性材料を、任意の適切な形で使用することができ、任意の適切な量でシリアル製品に加えることができることは、理解されよう。
【0043】
以下に記載するように、ゼラチン状シリアル製品中に含まれる残りの成分は、ゼラチン状シリアル製品中に一般的に使用される、任意の適切な成分であってよい。一般にこれらの成分は、デンプン源及びタンパク質源を含む。適切なデンプン源は、例えばトウモロコシ、コメ、コムギ、ビーツ、オオムギ、オートムギ、ダイズなどの穀類、及びこれらの混合物である。適切なタンパク質源は、任意の適切な動物又は植物のタンパク質源から選択することができる。この例には、肉食品、骨食品、魚食品、ダイズタンパク質濃縮物、乳タンパク質、グルテンなどがある。デンプン源及びタンパク質源の選択は、動物又はヒトの栄養学的必要性、嗜好性に関する考慮事項、製造するシリアル製品の型又は他の同様の考慮事項によって、主に決定されるであろう。さまざまな他の成分、例えば砂糖、塩、スパイス、調味料、ビタミン、ミネラル、香味剤、脂肪なども、望むようにゼラチン状シリアル製品に取り込ませることができる。
【0044】
ゼラチン状シリアル製品は、多くの異なる方法で望むように製造することができる。しかしながら、乾燥シリアル製品に関しては、この製品を製造する特に適切な方法は、押出し調理である。この方法は、当分野でよく知られているように行うことができる。例えば、1つの適切な方法では、供給混合物をプレコンディショナーに供給する。供給混合物は、デンプン源、タンパク質源、及びチコリなどの植物性材料で主に構成される。一実施形態ではチコリは、少なくとも約1重量%、好ましくは少なくとも約2重量%の供給混合物を含む。一実施形態では、植物性材料は、約10重量%〜約20重量%、好ましくは約10重量%の範囲である。プレコンディショナー中では、水又は蒸気、或いはこの両方を、供給混合物に混合する。充分な量の水又は蒸気を、供給混合物に混合して、供給混合物を湿らせる。望むならば、供給混合物の温度を、約60℃〜約90℃byweightに、プレコンディショナー内において上昇させることができる。適切なプレコンディショナーは、米国特許第4,752,139号中に記載されている。プレコンディショナーの使用が必要とされないことは、理解されるはずである。
【0045】
プレコンディショナーから出る湿潤した供給物は、次いで押出し機に供給する。押出し機は、任意の適切な一軸又は二軸スクリュー、及び調理用押出し機であってよい。適切な押出し機は、WengerManufacturing Inc.,Clextral SA、Buhler AGなどから得ることができる。押出し機を通過する際中に、湿潤した供給物は調理ゾーンを通り、その中で機械的せん断を受け、加熱される。一実施形態では、湿潤した供給物、及び形成ゾーンを、約150℃までの最高温度まで加熱する。形成ゾーンのゲージ圧は、望むように約300kPa〜約10MPaである。望むならば、水又は蒸気、或いはこの両方を、調理ゾーンに導入することができる。押出し機を通過する際中に、湿潤した供給物のデンプン源をゼラチン化して、主にデンプン、タンパク質、及びチコリなどの植物性材料である、ゼラチン基質構造体を与える。押出し機から出るゼラチン化基質は、例えばその開示が参照として本明細書に組み込まれる、欧州特許出願第0665051号中に記載されたダイなどの、適切なダイを介して押出される。ダイのオリフィスのそれに対応する断面形を有する、成形された押出し品が、ダイから出てくる。押出し機中の条件、及び使用するデンプン源に応じて、成形された押出し品は、高程度又は低程度で膨張する。成形された押出し品は、次いでブレードを使用して細片に切断する。次いで個々の細片を乾燥させ、望むならば、保護剤又は香味剤、或いはこの両方でコーティングする。冷却の後、これらの細片を、適切なパッケージにパッケージングすることができる。或いは、個々の細片を薄片に成形し、次いで乾燥させることができる。
【0046】
使用する成分に応じて、ゼラチン状シリアル製品は、ペットフードとして使用するのに適した乾燥食品、朝食用シリアルに使用するのに適した膨張した細片、朝食用シリアルに使用するのに適した薄片などの形であってよい。
【0047】
水とシリアル製品の成分を一緒に混合することによって、例えばプレコンディショナー中で混合することによって、乾燥シリアル製品を製造することも可能である。次いで湿潤した混合物を、例えば成形ローラーを使用して、所望の形状に成形することができる。次いで成形した混合物は、任意の適切な温度において、オーブンで焼くことができる。一実施形態では、この温度は、適切な焼き付け時間用の約220℃〜約280℃の範囲である。一実施形態では、焼き付け時間は、約10分〜約1時間の範囲である。乾燥シリアル製品は、焼いたビスケットの外見を有する。
【0048】
缶詰ペットフードに使用することができる、模造肉製品を製造することを望む場合、任意の適切な方法を使用することができる。例えば、その方法は、米国特許第4,781,939号及び米国特許第5,132,137号中に記載された方法を含むことができる。これらの方法では、タンパク質源、特に肉物質を乳化させる。肉物質は、例えば心臓、肝臓、腎臓、舌などの、哺乳動物、家禽類の筋肉又は骨格の肉、及び魚又は肉の副産物を含めた、任意の適切な動物性タンパク質源、或いは肉食品であってよい。植物性タンパク質源も、望むならば含ませることができる。当該の組成物は、コスト及び所望の香味に従って、選択することができる。任意の適切な装置内で、乳化を行うことができる。
【0049】
乾燥チコリを乳濁液に加える。さらに、望むならば、或いは必要性がある場合、他のタンパク質を乳濁液に加えることができる。他のタンパク質は、前述の任意のタンパク質源であってよい。当該の選択は、利用性、コスト及び嗜好性に依存するであろう。他のタンパク質は、任意の適切な量で加えることができる。一実施形態では、他のタンパク質は、約5重量%〜約35重量%の範囲の量で加えることができる。
【0050】
望むならば、或いは必要性がある場合、脂肪を乳濁液に加えることもできる。通常、乳濁液中の脂肪の量を調節して、加工を容易にし、許容可能な製品を得なければならない。しかしながら、肉物質は、所望量の脂肪を含むこともでき、したがって調整が必要ではない可能性がある。典型的には、この段階において乳濁液は、最大脂肪レベルの約25重量%を含む。一実施形態では、乳濁液中の脂肪の量は、約5重量%〜約15重量%、より好ましくは約7重量%〜約12重量%の範囲である。乳濁液中のタンパク質と脂肪の重量比は、約1:1〜約7:1であることが好ましい。加える場合、その脂肪は牛脂などの任意の適切な動物性脂肪であってよく、或いは植物性脂肪であってよい。
【0051】
砂糖、塩、スパイス、調味料、香味剤、ミネラルなどの他の成分を、乳濁液に加えることもできる。一実施形態では、使用する他の成分の量は、ゼラチン状シリアル製品の約1重量%〜約5重量%の範囲である。水を加えて、約45重量%〜約80重量%の湿気を乳濁液中に与えることもできる。充分な水分が肉物質中に存在する場合、水を加える必要はない。
【0052】
ひとたび混合した後、乳濁液は真空容器、又は類似の脱気装置を介して供給して、乳濁液を脱気することが好ましい。これによって空気が除去され、空気は他の場合、配合した乳濁液製品の破壊を引き起こし、その肉様の外見が減少する可能性がある。次いで乳濁液を乳濁液用ミルに供給し、これにより乳濁液に迅速な機械的加熱及びせん断を施す。例えば米国特許第5,132,137号に開示された乳濁液用ミルを含めた、任意の適切な乳濁液用ミルを使用することができる。他の適切な乳濁液用ミルは、TRIGONALの商標名で市販されており、SieferMachinenfabrik GmbH & Co KG.Bahnhofstrasse 114、Postfach101008.、Velbert 1、Germanyから入手することができる。
【0053】
乳濁液の温度は、乳濁液用ミル中において数秒以内に、所望の凝固温度に上昇させることができる。一実施形態では、凝固温度は、約100℃〜約120℃の範囲である。一実施形態では、この温度は、米国特許第5,132,137号に記載されたように、約45℃〜約75℃の範囲である。一般に、乳濁液用ミル中で生じる機械的エネルギーは、乳濁液を所望の温度に加熱するのに充分ではあるが、過熱蒸気を注入することよって、これを補うことができる。
【0054】
乳濁液用ミルを出た、加熱した乳濁液は、保持チューブに移すことができる。保持チューブ中では、保持チューブに沿ってゆっくりと動きながら、加熱した乳濁液が凝固する。保持チューブ中での加熱した乳濁液の滞留時間は、保持チューブの出口に達したときに、乳濁液が硬質の乳濁液生成物に凝固するのに充分な時間である。
【0055】
保持チューブを出た硬質の乳濁液生成物は、次いでカッターに移し、ここで、ペットフードに使用するのに適した大きさの、塊などの細片に切断される。これらの塊は、肉の外見及び触感を有する。これらの塊は、望むならば、フレーキングを施すことができる。これらの塊は、肉汁を含む塊型の生成物に配合することもできる。
【0056】
供給混合物を押出し、供給混合物をスチームオーブン中で調理し、及び調理した押出し品を塊に切断することなどの、塊を生成するための他の手順が知られており、これらを使用することができる。
【0057】
ミートローフの形の缶詰ペットフードを製造することを望む場合、肉バッターを、適切な肉物質を乳化して肉の乳濁液を生成させることによって、調製することができる。肉物質は、例えば前に記載したものと同様の、任意の適切な肉の源であってよい。カッパカラギーナン、イナゴマメガム、ガーガム、キサンタンガムなどのガムを含めた適切なゲル化剤を、肉の乳濁液に加えることができる。一実施形態では、約2重量%を超えないガムを使用する。チコリなどの乾燥植物性材料を、次いで肉の乳濁液に加える。
【0058】
砂糖、塩、スパイス、調味料、香味剤、ミネラルなどの他の成分を、肉の乳濁液に加えることもできる。使用する他の成分の量は、それらの成分が肉バッターの約0.25重量%〜約5重量%を構成するような量であることが好ましい。水を肉の乳濁液に加えて、約70重量%〜約85重量%を与えることもできる。充分な水分が肉物質中に存在する場合、水を加える必要はない。
【0059】
次いで肉の乳濁液を、混合器−調理器中において約65℃を超える温度に加熱する。望むならば、肉バッターに蒸気を注入することができる。加熱した肉の乳濁液を、次いで再度乳化してローフバッターを与え、そのローフバッターは、缶に充填するまで約60℃を超える温度に保つ。
【0060】
ゼラチン状シリアル製品は、前に記載した方法だけではなく、任意の適切な方法によって製造することができることは、理解されるはずである。フルクトオリゴ糖及び大豆オリゴ糖などの、他の型のオリゴ糖が、ゼラチン状シリアル製品中に含まれてもよい。大豆オリゴ糖は、大豆食品又は他の適切な大豆源の形で加えることができる。
【0061】
シリアル製品は、例えば乾燥、半湿潤及び湿潤を含めた、任意の適切な形であってよい。しかしながら、シリアル製品を構成する基質はゼラチン化して、植物性材料中に存在する可能性がある、セスキテルペン化合物を除去又は破壊しなければならない。ヒト及び/又は動物が消費するための、本発明のシリアル製品を作製することができることは、理解されるはずである。
【0062】
例えば、非制限的に、本発明の実施形態に従い作製したペットフード製品の例を、以下に例示する。
【実施例】
【0063】
(実施例1)
供給混合物は、約58重量%のコーン、約6重量%のコーングルテン、約23重量%の肉及びミールで構成され、乾燥チコリ及び塩、ビタミン及びミネラルが残りを構成する。乾燥チコリは、本発明の一実施形態に従い作製したチコリエキスの形であり、約5%未満の量加える。
【0064】
供給混合物をプレコンディショナーに供給し、湿らせる。次いで湿潤した供給物を、押出し機−調理器中に供給し、ゼラチン化させる。ゼラチン化基質は、押出し機から出ると、ダイを介して外に出され、押出しされて、これによって押出し品が成形される。この押出し品をイヌに与えるのに適した細片に切断し、約110℃で約20分間乾燥させて、冷却してペレットを形成する。脂肪混合物、又は使用する脂肪及び油の一部分又は全体を、例えばコーティングとして、後の段階で加えることができることは、理解されるはずである。
【0065】
前に論じたのと同様に、加えるチコリによって、例えば組織の解毒、抗酸化防御系などを促進及び/又は刺激することによって、癌を予防するなど哺乳動物の健康を増進させることができる。
【0066】
(実施例2)
実施例1の乾燥ペットフードと同様の、乾燥ペットフードを調製する。このペットフードは、ネコに適した乾燥ペットフードの嗜好性の増大と典型的に関係がある、他の成分をさらに含む。前に論じたのと同様に、加えるチコリによって、例えば組織の解毒、抗酸化防御系などを刺激及び/又は促進することによって、癌を予防するなど哺乳動物の健康を増進させることができる。
【0067】
(実施例3)
供給混合物は、約58重量%のコーン、約6重量%のコーングルテン、約23重量%のチキンミールで構成され、乾燥チコリ、塩、ビタミン及びミネラルが残りを構成する。チコリは約5%未満の量加える。前に論じたのと同様に、加えるチコリによって、例えば組織の解毒、抗酸化防御系などを促進及び/又は刺激することによって、癌を予防するなど動物の健康を増進させると考えられる、酵素活性を刺激することができる。
【0068】
供給混合物をプレコンディショナーに供給し、湿らせる。次いで湿潤した供給物を、押出し機−調理器中に供給し、ゼラチン化させる。ゼラチン化基質は、押出し機から出ると、ダイを介して外に出され、押出しされて、これによって押出し品が成形される。この押出し品をネコに与えるのに適した細片に切断し、約110℃で約20分間乾燥させて、冷却してペレットを形成する。この段階で、Lactobacillusrhamnosus NCC2583(CNCM I−2449)、Lactobacillus acidophilusNCC2628(CNCM I−2453)などのLactobacillus種、及びEnterococcusfaecium SF68(NCIMB 10415)の、1つ又は複数の菌株の凍結乾燥粉末を、ペレットに施す。充分な量の粉末をペレットに施し、対応するネコ用の規定食摂取量が、約1.0E+07〜約1.0E+9スペースcfu/1日であるようにする。この点において、粉末の一部をペレットの第1の塊に混合させ、これを後に袋詰する。粉末の第2の部分を測定し、脂質担体と混合させ、次いでこれをペレットの第2の塊にスプレーする。50〜60℃で数分間、コーティングを充分に乾燥させた後に、ペレットを袋詰する。
【0069】
(実施例4)
缶詰ペットフード及びサプリメント
約73%の家禽類の胴体、ブタの肺及びウシの肝臓(粉砕したもの)、約16%の小麦粉、約2%の染料、ビタミン、及び無機塩の、混合物を調製する。この混合物を12℃で乳化して、プディングの形に押出しする。本発明の実施形態に従い作製した、エキスの形の乾燥チコリを、乳濁液に約5%未満の量加える。前に論じたのと同様に、加えるチコリによって、哺乳動物の健康を増進させることができる。次いでこの乳濁液を、90℃の温度で調理する。これを30℃に冷却し、次いで塊に切断する。約45%の塊を、約98%の水、約1%の染料、及び約1%のガーゴムから調製する、約55%のソースと混合させる。ブリキ缶に塊とソースの混合物を充填し、125℃で約40分間滅菌する。
【0070】
与える前にペットフードと混合するプロバイオティックサプリメントとして、以下のLactobacillusrhamnosus NCC2583(CNCM I−2449)、Lactobacillus acidophilusNCC2628(CNCM I−2453)などのLactobacillus種、又はEnterococcusfaecium SF68(NCIMB 10415)の菌株を含む、サシェ形の他のパッケージを提供する。ペットに関するサプリメントの対応する規定食摂取量は、例えばネコ又はイヌなどのペットの種類、及び体重(bodymass)などのペットの肉体的要因に応じて、約106〜1012cfu/日である。サプリメントは摂取の指示書と共に、それが取り外し可能であるように缶に取り付けて、パッケージする。
【0071】
例えば、非制限的に、以下に詳細に記載する実験的試験を行って、本発明の有効性を実証した。
【0072】
in vitro試験
本発明者は、いくつかの実験的試験を行って、本発明の有益な効果を実証している。概略的には、ラットの初代肝細胞培養物を調製し、さまざまな量のチコリエキスで約48時間の間処理した。次いで実験を行って、前に論じたのと同様に、哺乳動物の細胞毒性作用、及び例えば組織の解毒、抗酸化防御系などを促進することによって、癌を予防及び/又は治療するなど、哺乳動物の健康の増進を担うと考えられる酵素活性を誘導又は刺激する作用を判定する。調製及び実験的試験の手順、並びに結果は、さらに詳細に以下で論じる。
【0073】
細胞培養物の調製
初代単離肝細胞を、例えばSidhuJ.S.他、Archive of Biochemistry& Biophysic;301、pp.1〜11、1993に記載されたのと同様に、Sprague−Dawleyラット(250g)の肝臓にコラゲナーゼ溶液を潅流させることによって得た。トリパンブルー排除試験によって評価して、細胞の生存能は、約90%と約95%の間の範囲であったことを見出した。
【0074】
2mMのL−グルタミン、10mMのHepespH7.4、ITS+、15000Uのペニシリン/ストレプトマイシン、100nMのデキサメタソン、及び5%ウシ胎児血清(Hi−clone)を補った3mlのウイリアム培地中、60mmのプラスチック製組織培養皿に、10個細胞/mlの密度で、これらの細胞を接種した。肝細胞を2時間で接着させ、次いでEBSSで洗浄して、残骸及び非接着細胞を除去した。25nMのデキサメタソンを含む新鮮な無血清培地を加え、マトリゲルの上層(233μg/ml)を次いで施した。新鮮なマトリゲルを、培地交換の後に2日毎に培養物に加えた。本発明の一実施形態に従い作製したチコリエキスの効果を試験するために、これらの成分を、細胞接種後24時間に48時間、培養培地に加えた。
【0075】
チコリエキスの調製
4つの異なるチコリエキス、即ちエキスA〜Dを、本発明の一実施形態に従い調製した。最初に、粉末形に粉砕したチコリの、40グラム(g)及び10gのサンプルを、0.5mmでそれぞれふるい分けした。これらのサンプルとヘキサンを混合させることによって、次いでこれらのサンプルを約30分間室温で処理して、脂肪を除去した。600ミリリットル(ml)のヘキサンを、40gに分けたチコリサンプルに加え、150mlを10gに分けたサンプルに加えた。ヘキサンを真空下において約50℃で蒸発させて、エキスAを形成した。
【0076】
前に論じたのと同様に、40gの粉砕したチコリの粉末を最初に脱脂することによって、エキスBを調製した。脱脂したサンプルは、沸騰水浴中において約20分間、300mlのHClなどの酸で加水分解した。冷却及び遠心分離(8000rpm、5分間、10℃)の後、MERCKなどから入手可能である酢酸エチルなどの溶媒150mlを用いて、溶液を抽出した。溶媒を蒸発、乾固させた。真空下で約50℃において、無水硫酸ナトリウムでさらに乾燥させた後、エキスBを形成した。
【0077】
エキスC及びDは、以下のように調製した。最初に、10gの粉砕したチコリの粉末のサンプルを、前に論じたのと同様に脱脂した。脱脂粉末の第2の部分は、約250mlの溶媒/水の混合物、1:1の体積比のMeOHと水の溶液などを用いて抽出する。抽出は、攪拌下において室温(例えば、約20℃〜約25℃)で約30分間行う。遠心分離後、溶液を2つの等体積に分ける。溶液の第1の体積部分では、真空下で約50℃において、有機溶媒を蒸発させる。残りの水性相を凍結乾燥させて、エキスCを形成する。
【0078】
溶液の第2の体積部分を、攪拌下において約30分間、約2gのポリビニルポリピロリドンで処理して、ポリフェノールをトラップする。吸着性物質は、濾過、遠心分離などによって除去する。有機溶媒は、真空下で約50℃において蒸発させる。残りの水性相を凍結乾燥させて、エキスDを形成する。
【0079】
チコリエキスの細胞毒性作用
実験的試験を行い、MTTアッセイを使用して、チコリエキスの非細胞毒性用量を決定した。ラットの肝細胞を、さまざまな量のチコリエキスBで処理し、その調製は前に論じたものであった。試験結果によって、チコリエキスの細胞毒性が、約200マイクログラム/1ミリリットル以上で観察されたことが示された。
【0080】
ウエスタンブロット分析
チコリエキス(A〜D)で48時間処理した、細胞培養物からの全タンパク質抽出物を、Laemmliの不連続緩衝系を使用して、10%ゲル上でSDS−PAGEによって解析して(それぞれグルタチオン−S−トランスフェラーゼ(「GST」)及び熱ショックタンパク質(「HSP」)分析用に、10又は25μgタンパク質/レーン)、電気泳動によりニトロセルロース膜に移した。ブロット試料を、5%乾燥乳を0.1%Tweenを含むPBSに溶かした溶液中において、1時間インキュベートして、タンパク質結合部位を阻害した。ブロット試料は、ラットGSTスペースYa、Yc、Yb1、Yb2、Yp(BIOTRIN)、及びラットGSTスペースYc2(DundeeUniversityのDr.J.Hayesから入手可能であった)に対して産生した、ウサギポリクローナル抗体と共にインキュベートした。ラットGSTスペースYc2に対する抗体は、他のラットGSTαサブユニットと交差反応することが知られている、ポリクローナル抗体である。HayesJ.D.他、Biochemical:J、279、385〜398、1991;及びCavin C.他、「発癌現象(Carcinogenesis)」、19、1369〜1375、1998を参照のこと。
【0081】
ウエスタンブロットによって、2つのバンドが典型的には可視的に認められ、上側及び下側のバンドは、それぞれYc1及びYc2サブユニットに対応する。これらのブロット試料は、HSP32(stressgene、AMS)とも呼ばれる、Heme−オキシゲナーゼ−1(HO−1)に対して産生した、ラットポリクローナル抗体ともインキュベートした。これらのブロット試料は、ホースラディッシュペルオキシダーゼと結合した二次抗体を用いて、後にプローブ処理した。この複合体を、ECLウエスタンブロット検出キット(AMERSHAMLIFE SCIENCE、Englandから入手可能であった)を使用して、化学発光により間接的に可視的な状態にした。ブラッドフォードの方法を使用してタンパク質濃度を測定し、BSAを使用してこれを標準化した。
【0082】
試験結果によって、前に論じたように酢酸エチルを用いて作製した、チコリエキスBは、チコリエキスA、C及びDで処理した対照及び細胞と比較して、ラット肝細胞中において、いくつかのGSTサブユニット(Yc2、Yb1、Yp)の発現を増大させたことが示された。
【0083】
酵素アッセイ
細胞質画分のGST活性を、HabigW.G.他、「生化学ジャーナル(Journal of Biological Chemistry)」249、7130〜7139(1974)中に記載されたのと同様にアッセイした。前に論じたのと同様に、1−クロロ−2,4−ジニトロベンゼン(CDNB)を基質として使用して、さまざまな量のチコリエキス、即ちエキスA〜Dで処理した、ラットの初代培養物中の一般的なGST活性を測定した。インキュベーションは30℃で行った。さらに、前に論じたのと同様に、エタクリン酸を基質として使用して、さまざまな量のチコリエキス、即ちエキスA〜Dで処理した、ラットの初代培養物中の特異的なGST−P酵素活性を測定した。
【0084】
試験結果によって、エキスBは、対照並びにエキスA、C及びDと比較して、ラット肝細胞中において、高レベルのGST活性をもたらしたことが示された。
【0085】
総グルタチオンの決定
細胞中の総グルタチオンのレベルを、GallagherE.P.他、「毒物学の方法において(In Methods in toxicology)」Vol.1B、349〜366(1994)中に記載されたのと同様に、酵素のリサイクルによって測定した。グルタチオン(GSH)はキネチックアッセイによって測定し、これはスルフィドリル試薬5,5’−ジチオビス−2−ニトロ安息香酸(DTNB;エルマンの試薬)から発色団生成物2−ニトロ−5−チオ安息香酸への、連続的なグルタチオンレダクターゼ触媒の還元を使用する。発色団の検出は、412nmにおいて分光光度計によって監視する。
【0086】
ラットの初代肝細胞を、さまざまな濃度(50、100及び200μg/ml)の、チコリエキスA(ヘキサン)、チコリエキスB(酢酸エチル)及びチコリエキスC(MetOH/H20)で、48時間処理した。細胞を洗浄し、125マイクロリットルの20mM5−SSAに再懸濁させた。次いで細胞内のGSHを超音波処理によって放出させ、10000gで2分間室温において、サンプルを遠心分離にかけた。次いで遊離GSHを含む上澄を、総グルタチオンを決定するために使用した。サンプル又はGSH標準を、6.3mMのEDTA(pH7.5)、100μlの6mM DTNB、及び20μlの20mM NADPHを含む、700μlの125mMリン酸ナトリウムと混合させた。キュベットを25℃に平衡化した後、10μlのGSSGレダクターゼ(50U/ml)を加えて、412nmでの2−ニトロ−5−チオ安息香酸の形成を測定する。GSHを含まない空サンプルは別に調べ、形成された生成物の結果として生じたバックグラウンドの形成値は、GSH定量化前のサンプル値から差し引く。
【0087】
試験結果によって、チコリエキスBは、対照並びにチコリエキスA及びCと比較して、ラット肝細胞中において、高い細胞内GSHレベルをもたらしたことが示された。さらに、これらの試験結果によって、GSHの細胞内レベルが、チコリエキスBの量の増加と共に増大したことが示された。
【0088】
食品加工の影響
試験サンプルを調製して、生成する食品の植物性材料成分の解毒性に対する、食品加工の影響を評価した。この試験は、本発明の一実施形態に従い作製したチコリを、約30重量%含むペットフードに行った。次いでペットフードを、本発明の一実施形態に従い、酢酸エチルを用いた抽出により加工した。生成したエキスは、さまざまな量、即ち100μg/ml、200μg/ml、及び400μg/ml、ラット肝細胞培養物に加えた。次いでウエスタンブロット分析を行って、肝細胞培養物のGST活性に対する、チコリエキスの影響を判定した。
【0089】
試験結果によって、この食品加工の手順によって、植物性材料、即ちチコリの解毒性が低下することはなく、実際にはそれが増大したことが示された。この点において、高レベルのGST活性が、培養物に加えたさまざまな量のチコリエキスに関して測定された。さらに、GSH活性のレベルは、多量のチコリエキスと共に増大した。本明細書に記載する現在好ましい実施形態に対する、さまざまな変形及び変更形態が、当業者に明らかであろうことは、理解されるはずである。このような変形及び変更形態は、本発明の精神及び範囲から逸脱せず、本発明が意図する利点を減らさずに、作製することができる。したがって、このような変形及び変更形態は、添付の特許請求の範囲に含まれると考えられる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
癌の危険性を低下させることができる栄養組成物であって、生物学的に有効な量の、発酵性食物繊維の源及び哺乳動物中で酵素活性を誘導することができる植物化学物質を含む植物性材料を含む、栄養組成物。
【請求項2】
前記植物性材料が、乾燥重量ベースで少なくとも0.5%の量を構成する、請求項1に記載の栄養組成物。
【請求項3】
前記植物性材料が、チコリ、キクイモ、リーキ、アスパラガス、これらのエキス、これらのパルプ、これらの根、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載の栄養組成物。
【請求項4】
前記植物性材料が、チコリのエキス、チコリの根、チコリのパルプ、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるチコリを含む、請求項1に記載の栄養組成物。
【請求項5】
前記発酵性食物繊維の源が、イヌリン、オリゴ糖、フルクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるプレバイオティックファイバーを含む、請求項1に記載の栄養組成物。
【請求項6】
前記植物化学物質が、抗酸化剤、カフェストール、カーウェオール、カテキン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載の栄養組成物。
【請求項7】
前記酵素活性が、グルタチオン−S−トランスフェラーゼによって行われる、請求項1に記載の栄養組成物。
【請求項8】
前記酵素活性が、前記哺乳動物の組織中の解毒を促進することができる、請求項7に記載の栄養組成物。
【請求項9】
前記酵素活性が、前記哺乳動物の組織中の抗酸化防御系を刺激することができる、請求項7に記載の栄養組成物。
【請求項10】
前記栄養組成物が、栄養サプリメント、栄養学的に完全な食品、食品調製物、シリアル製品、及びペットフードからなる群から選択される、請求項1に記載の栄養組成物。
【請求項11】
癌の危険性を低下させるためのペットフード製品であって、
デンプン基質、及び
癌の危険性を低下させるために生物学的に有効な量の、プレバイオティックファイバー及び哺乳動物中で酵素活性を誘導することができる植物化学物質を含む植物性材料を含む、ペットフード製品。
【請求項12】
前記植物性材料が、チコリの根、キクイモ、リーキ、アスパラガス、これらのエキス、これらのパルプ、これらの根、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項11に記載のペットフード製品。
【請求項13】
前記ペットフード製品が、乾燥重量ベースで約0.5%以上の植物性材料を含む、請求項11に記載のペットフード製品。
【請求項14】
前記植物化学物質が、抗酸化剤、カフェストール、カーウェオール、カテキン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項11に記載のペットフード製品。
【請求項15】
前記酵素活性が、グルタチオン−S−トランスフェラーゼを介して行われて、前記哺乳動物の組織中の解毒を刺激する、請求項11に記載のペットフード製品。
【請求項16】
前記酵素活性が、グルタチオン−S−トランスフェラーゼから誘導されて、前記哺乳動物の組織中の抗酸化防御系を刺激する、請求項11に記載のペットフード製品。
【請求項17】
前記植物性材料が、チコリのエキス、チコリの根、チコリのパルプ、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるチコリを含む、請求項11に記載のペットフード製品。
【請求項18】
発酵性食物繊維の源を含む植物性材料及び植物化学物質を、癌の危険性を低下させるのに有効な量含むペットフード製品であって、前記植物性材料が、チコリ、キクイモ、リーキ、アスパラガス、これらのエキス、これらのパルプ、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、ペットフード製品。
【請求項19】
前記植物性材料が、乾燥重量ベースで少なくとも0.5%の量である、請求項18に記載のペットフード製品。
【請求項20】
前記発酵性食物繊維の源が、イヌリン、オリゴ糖、フルクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるプレバイオティックファイバーを含む、請求項18に記載のペットフード製品。
【請求項21】
前記植物化学物質が、抗酸化剤、カフェストール、カーウェオール、カテキン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項18に記載のペットフード製品。
【請求項22】
哺乳動物の癌の危険性を低下させることができる栄養食品を調製する方法であって、
植物性材料を提供する段階、
前記植物性材料を処理して、プレバイオティックファイバー及び前記哺乳動物中で酵素活性を誘導することができる植物化学物質を含む植物エキスを形成する段階、並びに
前記植物エキス及び1つ又は複数の食品成分を処理して、少なくとも0.5重量%の植物エキスを含む前記栄養食品を形成する段階を含む方法。
【請求項23】
前記植物性材料が、チコリ、キクイモ、リーキ、アスパラガス、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記植物エキスを、前記植物性材料を脱脂して第1の植物エキスを形成し、次いで前記第1の植物エキスを酢酸エチルで酸加水分解を介して処理することにより前記植物エキスを形成することによって処理する、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記酵素活性が、グルタチオン−S−トランスフェラーゼから誘導される、請求項22に記載の方法。
【請求項26】
癌の危険性がある哺乳動物の癌の危険性を低下させる方法であって、生物学的に有効な量の、プレバイオティックファイバー及び植物化学物質を含む植物性材料を含む栄養組成物を、前記哺乳動物に投与することを含む方法。
【請求項27】
前記栄養組成物が、チコリ、キクイモ、リーキ、アスパラガス、これらのエキス、これらのパルプ、これらの根、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される植物性材料を、少なくとも0.5重量%含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記植物性材料が、チコリ由来の植物エキスを含む、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記栄養組成物が、約0.5〜約2重量%の前記植物性材料を含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
哺乳動物の組織中の解毒を増大させる方法であって、生物学的に有効な量の、プレバイオティックファイバー及び前記哺乳動物中で酵素活性を誘導することができる植物化学物質を含む植物性材料を含む栄養組成物を、前記哺乳動物に投与することを含む方法。
【請求項31】
前記栄養組成物が、チコリ、キクイモ、リーキ、アスパラガス、これらのエキス、これらのパルプ、これらの根、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される植物性材料を、約0.5〜約2重量%含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記酵素活性が、グルタチオン−S−トランスフェラーゼによって行われる、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
哺乳動物の組織中の抗酸化防御系を刺激する方法であって、生物学的に有効な量の、プレバイオティックファイバー及び前記哺乳動物中で酵素活性を誘導することができる植物化学物質を含む植物性材料を含む栄養組成物を、前記哺乳動物に投与することを含む方法。
【請求項34】
前記栄養組成物が、チコリ、キクイモ、リーキ、アスパラガス、これらのエキス、これらのパルプ、これらの根、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される植物性材料を、約0.5〜約2重量%含む、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
高い前記酵素活性が高レベルのグルタチオンをもたらす、請求項33に記載の方法。

【公開番号】特開2010−279356(P2010−279356A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−135138(P2010−135138)
【出願日】平成22年6月14日(2010.6.14)
【分割の表示】特願2004−516680(P2004−516680)の分割
【原出願日】平成15年6月26日(2003.6.26)
【出願人】(599132904)ネステク ソシエテ アノニム (637)
【Fターム(参考)】