説明

触媒部分酸化改質

合成ガスを生成するためのシステム及びプロセスが提供される。第1の炭化水素の一部を部分燃焼させるのに十分な条件で、酸化剤及び1種又は複数の第1の触媒の存在下、第1の炭化水素を部分酸化することにより、二酸化炭素、燃焼していない第1の炭化水素、及び熱を提供することができる。燃焼していない第1の炭化水素の少なくとも一部は、部分酸化ステップで発生した熱の少なくとも一部及び1種又は複数の第1の触媒の存在下で改質することにより、第1の合成ガスを提供することができる。第1の合成ガスは、水素、一酸化炭素、及び二酸化炭素を含むことができる。水蒸気及び1種又は複数の第2の触媒の存在下、熱が第1の合成ガスから第2の炭化水素へと間接的に交換されて第2の炭化水素の少なくとも一部を改質することにより、第2の合成ガスを提供することができる。第2の合成ガスは、水素、一酸化炭素、及び二酸化炭素を含むことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、一般的に、合成ガス及びそれから作製された生成物を製造するためのシステム及びプロセスに関する。より詳細には、本発明の実施形態は、部分酸化技法によって、合成ガス及びそれから作製された生成物を製造するためのシステム及びプロセスに関する。
【背景技術】
【0002】
部分酸化(「POX」)システムは、典型的には、非常に高い温度、例えば約1,000℃(1,832°F)から約1,300℃(2,372°F)に予熱された炭化水素ガス及び酸化剤を、水素、一酸化炭素、二酸化炭素、及び水を含有する合成ガスに変換する。次いで高温合成ガスを、さらに処理する前に、典型的には約200〜300℃(392〜572°F)にクエンチし又は冷却しなければならない。
【0003】
典型的には、合成ガスは、水蒸気を発生させるための非常に高価な熱伝達媒体として使用される。しかし、水蒸気の生成は、プロセス要求をはるかに超える可能性があり、したがって、水蒸気での用途がないので運び去られ又は単に廃棄される。言い換えれば、合成ガスの冷却は、反応熱の大部分が失われ又は廃棄されることを意味する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
既存プラントでの水素及び一酸化炭素の生成を最大限にし又は増大させることが、望ましい。しかし、POX反応器は、生成を増大させるために容易に拡張することができないので、POX反応器はしばしば、用量限定的な操作を行う。したがって、合成ガスを生成するための、よりエネルギー効率の高いシステム及びプロセスが求められている。
【0005】
本発明の上述の特徴を詳細に理解することができるように、本発明のより具体的な記述は、そのいくつかが添付図面に例示されている実施形態を参照することによって、提示される。しかし、添付図面は、本発明の典型的な実施形態を示すだけであり、したがってその範囲を限定すると見なすものではなく、したがって本発明は、その他の等しく有効な実施形態を認め得ることに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】記述される1つ又は複数の実施形態による、部分酸化技法を使用した合成ガスを生成するための例示的なシステムを示す図である。
【図2】記述される1つ又は複数の実施形態による、複数のチューブを有する改質交換器を示す例示的な断面上面図である。
【図3】記述される1つ又は複数の実施形態による、部分酸化技法を使用した合成ガスを生成するための別の例示的なシステムを示す図である。
【図4】記述される1つ又は複数の実施形態による、部分酸化技法を使用した合成ガスを生成するための別の例示的なシステムを示す図である。
【図5】記述される1つ又は複数の実施形態による、部分酸化技法を使用した合成ガスを生成するためのさらに別の例示的なシステムを示す図である。
【図6】記述される1つ又は複数の実施形態による、複数のチューブを有する改質交換器を示す例示的な断面上面図である。
【図7】記述される1つ又は複数の実施形態による、合成ガスとそれから得られる1種又は複数の水素含有生成物とを生成するための例示的なシステムを示す図である。
【図8】記述される1つ又は複数の実施形態による、合成ガス、水素生成物、及びアンモニアを生成するための例示的なシステムを示す図である。
【図9】記述される1つ又は複数の実施形態による、合成ガス、アンモニア、及びアンモニア誘導体を生成するための例示的なシステムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
次に詳細な記述を提示する。添付された特許請求の範囲のそれぞれは、個別の発明を定義しており、それらは侵害目的で、特許請求の範囲で指定された様々な要素又は制限の均等物を含むと認識される。文脈に応じて、「本発明」に対する全ての言及は、場合によってはある特定の実施形態だけを指してもよい。その他の場合には、「本発明」に対する言及は、特許請求の範囲の1つ又は複数であって必ずしも全てである必要はないものに列挙される対象を指すことになると認識されよう。次に本発明のそれぞれについて、特定の実施形態、変形、及び例を含めて以下により詳細に記述するが、本発明は、これらの実施形態、変形、又は例に限定するものではなく、これらは、この特許の情報を利用可能な情報及び技術と組み合わせたときに当業者が本発明を作製し使用できるようにするために含まれる。
【0008】
合成ガス及びこれから得られた生成物を生成するためのシステム及びプロセスが提供される。1つ又は複数の実施形態では、第1の炭化水素の一部を部分燃焼させるよう十分な条件の下、酸化剤の存在下で第1の炭化水素を部分酸化して、二酸化炭素、非燃焼炭化水素、及び熱を提供することができる。1つ又は複数の実施形態では、非燃焼炭化水素の少なくとも一部を、部分酸化ステップで発生した熱の少なくとも一部と1種又は複数の第1の触媒との存在下で改質して、第1の合成ガスを提供することができる。1つ又は複数の実施形態では、第1の合成ガスは、水素、一酸化炭素、及び二酸化炭素を含有することができるが、これらに限定するものではない。1つ又は複数の実施形態では、第1の合成ガスから得た熱を、第2の炭化水素と間接的に交換することにより、水蒸気と1種又は複数の第2の触媒との存在下で第2の炭化水素の少なくとも一部を改質して、第2の合成ガスを提供することができる。1つ又は複数の実施形態では、第2の合成ガスは、水素、一酸化炭素、及び二酸化炭素を含有することができるが、これらに限定するものではない。
【0009】
図1は、1つ又は複数の実施形態による、部分酸化技法を使用して合成ガスを生成するための例示的なシステムを示す。システムは、1つ又は複数の触媒部分酸化(「CPOX」)反応器150と、1つ又は複数の改質交換器200とを含むことができる。1種又は複数の第1の触媒は、CPOX反応器150内の1つ又は複数の第1の触媒ゾーン又は触媒床155、157(2つが図示されている。)に配置することができる。1つ又は複数の第1の触媒床155、157は、固定床、流動床、モノリス型の床、又はこれらの任意の組合せにすることができるが、これらに限定するものではない。1つ又は複数の触媒床155、157は、スクリーン、サポートロッド/バー、又はその他の適切なサポート構造など、任意の公知の方法によりサポートすることができる。
【0010】
改質交換器200の少なくとも1つは、シェルアンドチューブ型(shell−and−tube type)交換器にすることができる。改質交換器200は、この改質交換器200のシェル内に少なくとも部分的に配置された1つ又は複数のチューブ205を含むことができる。1種又は複数の第2の触媒は、1つ又は複数のチューブ205内に1つ又は複数の第2の触媒ゾーン210が得られるように、1つ又は複数のチューブ205内に配置することができる。1種又は複数の第2の触媒は、1つ又は複数のスクリーン215又はその他の適切な担持構造(サポート構造)によって、1つ又は複数のチューブ205内にサポートすることができる。
【0011】
1つ又は複数のチューブ205は、改質交換器200のシェル内に、任意のパターン又は構成で並べることができる。図示しないが、チューブ205は、このチューブ205の外面及び/又は内面に配置された、1つ又は複数のフィン、静止ミキサ、旋条、熱伝導パック、乱流誘発突起、又はこれらの任意の組合せを含むことができるが、これらに限定するものではない。1つ又は複数のチューブは、様々なタイプのもの、例えばストレート管、差込み管(図示せず。)、U字管、コイル管(図示せず。)、又はこれらの任意の組合せにすることができる。1つ又は複数の実施形態では、同じ又は異なる形状、長さ、及び/又は直径、又は断面積を有することができる2つ以上のチューブ205を使用することができる。1つ又は複数のチューブ205は、改質交換器200内で垂直、水平、又は任意のその他の角度に配置することができる。
【0012】
チューブ205は、1つ又は複数のチューブシート201によって、改質交換器200のシェル内にサポートされることができる。1つ又は複数のチューブシート201は、改質交換器200のシェル側を1つ又は複数のチューブ205の第1の端部から分離することができ、1つ又は複数のチューブ205の第1の端部と改質交換器200のシェル側との間の流体連絡を防止することができる。1つ又は複数のチューブ205の第2の端部は、改質交換器200のシェル側と流体連絡することができる。
【0013】
図2は、1つ又は複数の実施形態による、複数のチューブを有する改質交換器の例示的な断面上面図を示す。図2は、複数のチューブ205内に配置された1つ又は複数の第2の触媒ゾーン210を示す。複数のチューブは、2つ以上のチューブ205と定義される。1つ又は複数のチューブ205の間又は周りのスペースによって画定された加熱ゾーン207(図1も参照)によって、改質交換器200のシェル側に導入された熱伝達媒体から1つ又は複数の触媒ゾーン210へと熱を間接的に伝達することが可能になる。
【0014】
再び図1を参照すると、CPOX反応器150内の1種又は複数の第1の触媒及び/又は改質交換器200内の1種又は複数の第2の触媒には、アルカリ土類金属、希土類金属、クロム、マンガン、モリブデン、タングステン、スズ、レニウム、ビスマス、インジウム、リン、鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、白金、これらの酸化物、これらの誘導体、これらの混合物、又はこれらの組合せを含めることができるが、これらに限定するものではない。改質交換器200内の1種又は複数の第2の触媒は、1つ又は複数のCPOX反応器150内の1種又は複数の第1の触媒と同じに又は異ならせることができる。CPOX反応器150内に配置された1種又は複数の第1の触媒、改質交換器200内に配置された1種又は複数の第2の触媒、又はこれらの両方は、さらに、1種又は複数の触媒担持材料(触媒サポート材料)を含むことができる。
【0015】
1つ又は複数の実施形態では、触媒担持材料は、耐火性酸化物にすることができ又は耐火性酸化物を含むことができる。例えば耐火性酸化物は、アルミナ、特にαアルミナ;ジルコニア;チタニア;ハフニア;シリカ;又はこれらの混合物にすることができる。触媒担持材料は、希土類修飾耐火性金属酸化物にすることができ、又は希土類修飾耐火性金属酸化物を含むことができ、この希土類は、任意の希土類金属であってよく、例えばランタン、又はイットリウム;及び/又はアルカリ土類金属修飾耐火性酸化物であってもよい。触媒担持材料は、反応条件で実質的に安定な表面積、例えば、反応条件によってそれほど大きくは変化せず又は反応に影響を及ぼすようには変化しない表面積を有する材料として分類することができる。
【0016】
1種又は複数の第1の触媒及び/又は第2の触媒(「触媒」)は、顆粒、粉末、ビーズ、丸剤、ペレット、薄片、円筒、球、又はその他の形状をとることができる。触媒は、50ミクロン(0.002インチ)から約1cm(0.4インチ)に及ぶ長さ又はサイズを有することができる。1つ又は複数の実施形態では、触媒は、約0.25mm(0.01インチ)から約6.5mm(0.26インチ)、又は約0.5mm(0.02インチ)から約0.4mm(0.16インチ)に及ぶ長さ又はサイズを有することができる。
【0017】
追加の反応条件、触媒、及びCPOX反応器150の詳細は、その全てが本明細書に参照により完全に組み込まれている米国特許第5,486,313号;第5,720,901号;第7,226,548号;及び第7,261,751号に見出すことができる。追加の改質プロセス条件、触媒、及び改質交換器200の詳細は、その全てが本明細書に参照により完全に組み込まれている米国特許第5,011,625号;第5,122,299号;第5,362,454号;第6,855,272号;第7,138,001号;及び第7,220,505号に見出すことができる。
【0018】
ライン110を介した第1の炭化水素及びライン140を介した酸化剤は、1つ又は複数のCPOX反応器150に導入することができる。第1の炭化水素は、酸化剤と1種又は複数の第1の触媒との存在下で部分酸化することができる。部分酸化は、二酸化炭素、非燃焼炭化水素、及び熱が提供されるように第1の炭化水素の一部を部分燃焼するのに十分な条件で引き起こすことができる。非燃焼炭化水素は、第1の合成ガスが得られるように、部分酸化ステップで発生した熱の少なくとも一部と1種又は複数の第1の触媒との存在下で、少なくとも部分的に改質することができる。第1の合成ガスは、水素、一酸化炭素、及び二酸化炭素を含むことができるが、これらに限定するものではない。部分燃焼した第1の炭化水素は、1つ又は複数の第1の触媒ゾーン155、157を通して/横断して流れるので、非燃焼炭化水素の少なくとも一部は、第1の合成ガスが得られるように反応(即ち、改質)することができる。1つ又は複数の実施形態では、ライン110を介した第1の炭化水素は、1つ又は複数のCPOX反応器150に第1の炭化水素を導入する前に、ライン115を介した水蒸気及び/又は二酸化炭素と混合することができる。図示されていないが、1つ又は複数の実施形態では、第1の炭化水素及び酸化剤を、CPOX反応器150の上流で混合して、反応混合物を提供することができ、次いでこの混合物をCPOX反応器150に導入することができる。図示しないが、1つ又は複数の実施形態では、ライン115を介して水蒸気及び/又は二酸化炭素を、1つ又は複数のCPOX反応器150に直接導入することができ、又は酸化剤と予備混合することができる。
【0019】
ライン140を介した1種又は複数の酸化剤は、1つ又は複数の第1の触媒ゾーン155、157の第1の前に、1つ又は複数のCPOX反応器150に導入することができる。1つ又は複数の実施形態では、1つ又は複数の第1の触媒ゾーン155、157のそれぞれの前に、ライン140を介して1種又は複数の酸化剤の一部を導入し、それによって、触媒床間酸化剤注入をもたらすことができる。触媒床間酸化剤注入は、各触媒床155、157にライン140を介して導入された酸化剤の量の、独立した調節及び制御をもたらすことができる。1つ又は複数の触媒床155、157にライン140を介して導入された酸化剤の量の制御は、1つ又は複数の第1の触媒ゾーン155、157内での反応速度及び温度の調節を改善することができる。
【0020】
CPOX反応器150は、第1の合成ガスがライン160を介してCPOX反応器150から出るときに第1の合成ガスの温度によって測定されたように、約700℃(1,292°F)から約1,500℃(2,732°F)の温度で操作することができる。CPOX反応器150は、約700℃(1,292°F)、約800℃(1,472°F)、又は約900℃(1,652°F)から約1,100℃(2,012°F)、約1,200℃(2,192°F)、又は約1,300℃(2,372°F)の温度で操作することができる。CPOX反応器150は、約100kPa(0psig)から約15,000kPa(2,162psig)、又は約400kPa(44psig)から約8,500kPa(1,219psig)の圧力で操作することができる。
【0021】
ライン180を介した第2の炭化水素は、1つ又は複数の改質交換器200に導入することができる。第2の炭化水素は、ライン185を介した水蒸気と混合することができる。1つ又は複数の実施形態では、第2の炭化水素は、ライン185を介した水蒸気及び二酸化炭素と混合することができる。ライン180を介した第2の炭化水素及び水蒸気の混合物は、二酸化炭素と共に又は二酸化炭素なしで、1つ又は複数の第2の触媒ゾーン210に導入することができる。例えば、ライン180を介した第2の炭化水素は、1つ又は複数の第2の触媒含有チューブ205の第1の端部に導入することができる。第2の炭化水素は、第2の合成ガスが得られるように、1つ又は複数の第2の触媒ゾーン210にこの第2の炭化水素を通すことによって、少なくとも部分的に改質することができる。第2の合成ガスは、水素、一酸化炭素、及び二酸化炭素を含むことができるが、これらに限定するものではない。第2の合成ガスは、スクリーン215を通して1つ又は複数のチューブ205の第2の端部から出ることができ、混合ゾーン222内で第1の合成ガスと混合されて、ライン230を介して混合合成ガス又は合成ガス生成物を提供することができる。
【0022】
ライン160を介した第1の合成ガスは、改質交換器200のシェル側に導入することができる。第1の合成ガス及び第2の合成ガスを、混合ゾーン222内で混合して、混合合成ガスを提供することができる。第2の触媒ゾーン210で第2の炭化水素を改質するのに必要な熱は、混合合成ガスが加熱ゾーン207を通して1つ又は複数のチューブ205に沿って/横断して流れるときに、この混合合成ガスによって提供することができる。図示していないが、第1の合成ガスは、1つ又は複数のチューブ205の外側を横断又は通過して、熱を第1の合成ガスから第2の触媒ゾーン210に間接的に伝達することができ、その後、第1の合成ガス及び第2の合成ガスを混合ゾーン222内で混合することができる。混合合成ガスは、ライン230を介して合成ガス生成物(「合成ガス」)として回収することができる。
【0023】
ライン110を介した第1の炭化水素及びライン180を介した第2の炭化水素は、1種又は複数の炭素含有材料を含むことができるが、これらに限定するものではない。炭素含有材料には、メタン、エタン、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、又は、合計で1から20個の炭素原子(CからC20)を含有する任意のその他の炭化水素、又はこれらの任意の混合物を含めることができるが、これらに限定するものではない。炭素含有材料には、天然ガス、メタン、脱硫天然ガス、脱硫メタン、これらの混合物、又はこれらの任意の組合せを含めることができるが、これらに限定するものではない。第1の炭化水素及び第2の炭化水素は、同じ又は異なる炭素含有材料にすることができる。第1の炭化水素、第2の炭化水素、又はその両方は、硫黄、水銀、一硫化炭素、及びその他の汚染物質などの汚染物質を、実質的に含まないようにすることができる。
【0024】
ライン110を介した第1の炭化水素及び/又はライン180を介した第2の炭化水素は、乾燥ベースで約80モル%以上のメタン、又は乾燥ベースで約90モル%以上のメタン、又は乾燥ベースで約95モル%以上のメタン、又は乾燥ベースで約97モル%以上のメタン、又は乾燥ベースで約99モル%以上のメタンを含有することができる。本明細書で使用される「乾燥ベース」という用語は、水及び/又は窒素を含まない供給材料、生成物、合成ガス、又は中間体を指す。
【0025】
ライン110を介した第1の炭化水素は、第1の炭化水素及び第2の炭化水素を組み合わせた合計(全供給材料)の約10重量%から90重量%に及ぶことができる。第1の炭化水素は、全供給材料の約20重量%から約80重量%に及ぶことができ、又は全供給材料の約30重量%から約70重量%に及ぶことができ、又は全供給材料の約40重量%から約60重量%に及ぶことができる。ライン180を介した第2の炭化水素は、全供給材料の約10重量%から約90重量%に及ぶことができる。第2の炭化水素は、全供給材料の約20重量%から約80重量%、又は全供給材料の約30重量%から約70重量%、又は全供給材料の約40重量%から約60重量%に及ぶことができる。
【0026】
ライン140を介して1つ又は複数のCPOX反応器150に導入される1種又は複数の酸化剤のタイプ及び量は、ライン160を介する第1の合成ガス及びライン230を介する合成ガスの組成及び物理的性質に影響を及ぼす可能性がある。1種又は複数の酸化剤は、空気、酸素、本質的な酸素、酸素に富む空気、酸素及び空気の混合物、水、二酸化炭素、酸素及び窒素やアルゴンなどの不活性ガスの混合物、窒素に富む空気、及びこれらの任意の混合物を含むことができるが、これらに限定するものではない。酸化剤は、約60体積%以上の酸素、又は約70体積%以上の酸素、又は約80体積%以上の酸素、又は約90体積%以上の酸素、又は約95体積%以上の酸素、又は約99体積%以上の酸素を含有することができる。本明細書で使用される「本質的な酸素」という用語は、50体積%よりも多い酸素を含有する酸化剤を指す。本明細書で使用される「酸素に富む空気」という用語は、21体積%よりも多い酸素を含有する酸化剤流を指す。酸素、本質的な酸素、又は酸素に富む空気は、例えば、低温蒸留、圧力スイング吸着、膜分離、又はこれらの任意の組合せから得ることができる。ライン140を介した1種又は複数の酸化剤は、窒素を含まず又は本質的に窒素を含まなくてよい。本明細書で使用される「本質的に窒素を含まない」という用語は、約5体積%以下の窒素、4体積%以下の窒素、3体積%以下の窒素、2体積%以下の窒素、又は1体積%以下の窒素を含有する酸化剤流を指す。
【0027】
CPOX反応器150で引き起こすことができる触媒部分酸化反応は、ライン140を介して導入される1種又は複数の炭素含有材料と分子状の酸素(O)との濃度を最適化することによって、促進させる(即ち、制御する)ことができる。第1の炭化水素及び酸化剤は、例えば、炭素:Oのモル比(C:O)が約1:1のC:Oから約10:1のC:O、又は約1:1のC:Oから約8:1のC:O、又は約1:1のC:Oから約6:1のC:Oの範囲にあるように調節することができる。C:Oのモル比は、約1.5:1のC:Oから約4:1のC:O、又は約1.6:1のC:Oから約3.5:1のC:O、又は約1.6:1のC:Oから約2.5:1のC:Oの範囲にすることができる。
【0028】
1つ又は複数の実施形態では、水蒸気及び/又は二酸化炭素を、ライン110を介して第1の炭化水素中に存在させることができる。水蒸気及び/又は二酸化炭素は、ライン110を介してCPOX反応器150及び/又は第1の炭化水素に直接導入することができる。第1の触媒ゾーン155に最初に接触した、ライン110を介した第1の炭化水素の水蒸気と炭素との重量比は、約0から約3にすることができ、第1の触媒ゾーン155に最初に接触する第1の炭化水素の二酸化炭素と炭素との重量比は、約0から約2にすることができる。
【0029】
CPOX反応器150にライン140を介して導入される1種又は複数の酸化剤は、ライン160を介して第1の合成ガスを、1つ又は複数のチューブ205から出ていく第2の合成ガスを、及び/又は乾燥ベースで約30モル%以上の水素、若しくは乾燥ベースで約40モル%以上の水素、若しくは乾燥ベースで約50モル%の水素、若しくは乾燥ベースで約60モル%以上の水素、若しくは乾燥ベースで約70モル%以上の水素を含有することができる合成ガス生成物をライン230を介して提供するよう選択することができる。ライン140を介する酸化剤は、ライン160を介して第1の合成ガスを、1つ又は複数のチューブ205から出ていく第2の合成ガスを、及び/又はライン230を介して、乾燥ベースで約5モル%以上の一酸化炭素、若しくは乾燥ベースで約10モル%以上の一酸化炭素、若しくは乾燥ベースで約15モル%以上の一酸化炭素、若しくは乾燥ベースで約20モル%以上の一酸化炭素、若しくは乾燥ベースで約25モル%以上の一酸化炭素、若しくは乾燥ベースで約30モル%以上の一酸化炭素、若しくは乾燥ベースで約35モル%以上の一酸化炭素を含有することができる合成ガス生成物を提供するよう選択することができる。ライン140を介する酸化剤は、ライン160を介して第1の合成ガスを、及び/又はライン230を介して、乾燥ベースで約2モル%以上の二酸化炭素、若しくは乾燥ベースで5モル%以上の二酸化炭素、若しくは乾燥ベースで約10モル%以上の二酸化炭素、若しくは乾燥ベースで約20モル%以上の二酸化炭素を含有することができる合成ガス生成物を提供するよう選択することができる。
【0030】
ライン160を介した第1の合成ガス、第2の合成ガス、及び/又はライン230を介した合成ガス生成物中の水素の濃度は、乾燥ベースで約30モル%、乾燥ベースで40モル%、又は乾燥ベースで50モル%という低い濃度から、乾燥ベースで約50モル%、乾燥ベースで60モル%、又は乾燥ベースで70モル%という高い濃度に及ぶことができる。ライン160を介した第1の合成ガス、第2の合成ガス、及び/又はライン230を介した合成ガス生成物中の水素濃度は、乾燥ベースで約25モル%、乾燥ベースで35モル%、又は乾燥ベースで45モル%という低い濃度から、乾燥ベースで約55モル%、又は乾燥ベースで65モル%という高い濃度に及ぶことができる。ライン160を介した第1の合成ガス、第2の合成ガス、及び/又はライン230を介した合成ガス生成物中の一酸化炭素濃度は、乾燥ベースで約5モル%、乾燥ベースで10モル%、乾燥ベースで15モル%、又は乾燥ベースで20モル%という低い濃度から、乾燥ベースで約25モル%、乾燥ベースで30モル%、又は乾燥ベースで35モル%という高い濃度に及ぶことができる。第160を介した第1の合成ガス、第2の合成ガス、及び/又はライン230を介した合成ガス生成物中の二酸化炭素濃度は、乾燥ベースで約2モル%、乾燥ベースで5モル%、又は乾燥ベースで7モル%という低い濃度から、乾燥ベースで約10モル%、乾燥ベースで15モル%、又は乾燥ベースで25モル%という高い濃度に及ぶことができる。
【0031】
ライン160を介した第1の合成ガス、1つ又は複数のチューブ205から出ていく第2の合成ガス、及び/又はライン230を介した第2の合成ガス生成物の組成は、異なる濃度の水素、一酸化炭素、及び二酸化炭素を有することができる。例えば、ライン160を介した第1の合成ガスは、乾燥ベースで約60モル%の水素濃度を有することができ、ライン230を介した合成ガス生成物は、乾燥ベースで約70モル%の水素濃度を有することができる。ライン160を介した第1の合成ガス及びライン230を介した合成ガス生成物中の、水素、一酸化炭素、及び二酸化炭素の濃度は、時間と共に変化する可能性がある。いくつかの要因が、ライン160を介した第1の合成ガス及びライン230を介した合成ガス生成物の濃度に影響を及ぼす可能性があり、その要因には、流量、炭化水素供給組成、温度、圧力、触媒のタイプ、触媒の経年数、及び酸化剤を含めることができるが、これらに限定するものではない。
【0032】
ライン230を介した合成ガス生成物の組成は、乾燥ベースで約65モル%の水素、乾燥ベースで約30モル%の一酸化炭素、及び乾燥ベースで約4モル%の二酸化炭素にすることができる。ライン230を介した合成ガス生成物の組成は、乾燥ベースで約65モル%の水素、乾燥ベースで約15モル%の一酸化炭素、及び乾燥ベースで約15モル%の二酸化炭素にすることができる。
【0033】
図3は、1つ又は複数の実施形態による、部分酸化技法を使用して合成ガスを生成するための別の例示的なシステムを示す。1つ又は複数のCPOX反応器150、ライン110を介した第1の炭化水素、ライン140を介した酸化剤、ライン160を介した第1の合成ガス、ライン180を介した第2の炭化水素、及びライン230を介した合成ガス生成物は、図1に関して上記にて論じ説明したようにすることができる。1つ又は複数の改質交換器200は、図1に関して上記にて論じ説明した通りにすることができるが、シェルアンドチューブ型交換器の内部構成は、異ならせることができる。1つ又は複数の実施形態では、1つ又は複数の触媒含有チューブ205は、チューブ205の周りに配置された2つ以上のチューブシート201(2つが図示されている。)を有することができる。1つ又は複数の触媒含有チューブ205は、チューブ205の第1の端部に又はこの第1の端部付近に配置された少なくとも1つのチューブシートと、チューブ205の第2の端部に又はこの第2の端部付近に配置された少なくとも1つのチューブシートとを、第2の触媒ゾーン210の少なくとも一部が2つのチューブシート201の間に位置決めできるように有することができる。この実施形態では、触媒含有チューブ205の両端を、改質交換器200のシェル側から分離する(即ち、流体連絡をとらないようにする)ことができる。
【0034】
ライン180を介した第2の炭化水素は、1つ又は複数のチューブ205の第1の端部に導入することができる。第2の炭化水素は、1つ又は複数のチューブ205内の第2の触媒ゾーン210で改質することができる。チューブ205は、2つ以上のチューブシート201の間のスペース又は容積によって画定することができる加熱ゾーン207に延ばすことができる。ライン180を介した第2の炭化水素の吸熱改質反応の熱は、加熱ゾーン207にライン160を介して導入された第1の合成ガスからの熱によって、提供することができる。図1に示されるように、合成ガス生成物が提供されるよう第1の合成ガス及び第2の合成ガスを混合するのではなく、第1の合成ガスはライン223を介して回収することができ、第2の合成ガスはライン227を介して回収することができる。1つ又は複数の実施形態では、ライン223を介した第1の合成ガスの少なくとも一部及びライン227を介した合成ガスの少なくとも一部を混合して、ライン230を介する合成ガス生成物を提供することができる。ライン223を介する第1の合成ガス、ライン227を介する第2の合成ガス、又はライン230を介するこれらの混合物(即ち、合成ガス生成物)は、水素、一酸化炭素、及び二酸化炭素を含有することができるが、これらに限定するものではない。
【0035】
図示していないが、1つ又は複数の実施形態では、3つ以上のチューブシート201を設置して、改質交換器200内に2つ以上の加熱ゾーン207を設けることができる。例えば、3つのチューブシート201(2つが図示されている。)は、第1のチューブシート201を1つ又は複数のチューブ205の第1の端部に又は第1の端部付近に配置し、第2のチューブシート201を1つ又は複数のチューブ205の第2の端部に又は第2の端部付近に配置した状態で設置することができ、第3のチューブシート(図示せず)は、第1のチューブシート201と第2のチューブシート201との間に配置して、2つの独立した加熱ゾーンを設けることができる。1つ又は複数の実施形態では、ライン160を介した第1の合成ガスを分割し、ライン160を介した第1の合成ガスの少なくとも一部を、独立した各加熱ゾーンに導入することができる。1つ又は複数の実施形態では、ライン160を介した第1の合成ガスを、独立した加熱ゾーンの1つに導入することができ、水蒸気などの第2の熱伝達媒体は、他の独立した加熱ゾーンに導入することができる。この配置構成では、ライン160を介して第1の合成ガスから特定の加熱ゾーンに導入された熱の量を、2つ以上の加熱ゾーンに導入された第1の合成ガス(又はその他の熱伝達媒体)の量を制御することによって独立して制御できるので、多数の反応ゾーン内の温度制御を改善することができる。
【0036】
図4は、1つ又は複数の実施形態による、部分酸化技法を使用して合成ガスを生成するための別の例示的なシステムを示す。1つ又は複数のCPOX反応器150、1つ又は複数の改質交換器200、ライン110を介した第1の炭化水素、ライン140を介した酸化剤、ライン160を介した第1の合成ガス、ライン180を介した第2の炭化水素、第2の合成ガス、及びライン230を介して合成ガス生成物は、図1〜3に関して上記にて論じ説明した通りにすることができる。1つ又は複数の実施形態では、システムは、1つ又は複数の熱交換器(2つが示されている(130、170)。)をさらに含むことができる。熱交換器は、ライン110を介した第1の炭化水素、ライン180を介した第2の炭化水素を予熱し、及び/又はライン160を介した第1の合成ガスを冷却するのに使用することができる。
【0037】
ライン110内の第1の炭化水素は、ライン120を介して供給された水蒸気などの熱伝達媒体により、1つ又は複数の熱交換器130で予熱することができる。ライン110内の第1の炭化水素は、約100℃(212°F)から約900℃(1,652°F)、又は約100℃(212°F)から約700℃(1,292°F)、又は約300℃(572°F)から約500℃(932°F)の温度に予熱することができる。例えば、ライン110内の第1の炭化水素は、約400℃(752°F)、約500℃(932°F)、又は約600℃(1,112°F)の温度に予熱することができる。
【0038】
ライン180内の第2の炭化水素は、熱伝達媒体としてライン160の第1の合成ガスを使用して、1つ又は複数の熱交換器170で予熱することができる。1つ又は複数の実施形態では、ライン180内の第2の炭化水素は、水蒸気などの外部から供給された熱伝達媒体からライン180の第2の炭化水素に熱を伝達することにより、熱交換器170で予熱することができる。ライン180を介した第2の炭化水素は、約100℃(212°F)から約900℃(1,652°F)、又は約300℃(212°F)から約700℃(1,292°F)、又は約450℃(842°F)から約650℃(1,202°F)の温度に予熱することができる。例えば、ライン180内の第2の炭化水素は、約400℃(752°F)、約500℃(932°F)、又は約600℃(1,112°F)の温度に予熱することができる。
【0039】
1つ又は複数の実施形態では、ライン160内の第1の合成ガスを、CPOX反応器150と改質交換器200との間で冷却することができる。ライン160の第1の合成ガスは、間接冷却、直接冷却、又はその両方によって冷却することができる。ライン160の第1の合成ガスは、例えば、ライン165を介して導入された水、二酸化炭素、又は任意のその他の適切な冷却媒体を用いた直接冷却によって、冷却することができる。ライン160の第1の合成ガスは、非接触冷却、例えば、1つ又は複数の熱交換器、例えば熱交換器170の熱伝達媒体を用いて熱を間接的に伝達することによって、冷却することができる。任意の適切な熱伝達媒体を、熱交換器170で使用することができ、例えば、ライン180を介した第2の炭化水素、水(図示せず。)、プラント内からの別のプロセス供給材料(図示せず。)、これらの混合物、又はこれらの組合せを使用することができる。ライン160を介した第1の合成ガスは、約700℃(1,292°F)から約1,100℃(2,012°F)、又は約750℃(1,382°F)から約1,000℃(1,832°F)の温度に冷却することができる。
【0040】
改質交換器200にライン160を介して導入された第1の合成ガスの温度は、改質交換器200にライン180を介して導入された第2の炭化水素の温度よりも、約10%から約300%高くすることができる。改質交換器200にライン160を介して導入された第1の合成ガスの温度は、改質交換器200にライン180を介して導入された第2の炭化水素の温度よりも、約30%高く、約40%高く、約50%高く、約60%高く、又は約70%又はそれ以上高くすることができる。
【0041】
図示されていないが、1つ又は複数の実施形態では、CPOX反応器150にライン140を介して導入された酸化剤は、1つ又は複数の熱交換器で予熱することができ、又は第1の炭化水素と混合し、熱交換器130で加熱することができる。酸化剤は、約100℃(212°F)から約900℃(1,652°F)、又は約100℃(212°F)から約700℃(1,292°F)、又は約300℃(572°F)から約500℃(932°F)の温度に予熱することができる。
【0042】
図5は、1つ又は複数の実施形態による、部分酸化技法を使用して合成ガスを生成するための、さらに別の例示的なシステムを示す。1つ又は複数のCPOX反応器150、ライン110を介した第1の炭化水素、ライン140を介した酸化剤、ライン180を介した第2の炭化水素、ライン160を介した第1の合成ガス、第2の合成ガス、及び第230を介した合成ガス生成物は、図1〜4に関して上記にて論じ説明した通りにすることができる。1つ又は複数の改質交換器200は、図1に関して上記にて論じ説明した通りにすることができるが、シェルアンドチューブ型交換器の内部構成は、異ならせることができる。1つ又は複数の実施形態では、1つ又は複数の第2の触媒を、改質交換器200内のシェル側の少なくとも一部に配置して、1つ又は複数の第2の触媒ゾーン220を設けることができる。第2の触媒ゾーン220の1つ又は複数の第2の触媒は、触媒スクリーン225、又は、1つ若しくは複数のチューブ205の第2の端部に隣接した混合ゾーン222を提供するための任意のその他の適切な支持構造によって、支持することができる。1つ又は複数の実施形態では、第2の触媒は、触媒スクリーン225がない改質交換器内のシェル側に配置することができ、その場合、混合ゾーン222は、第2の触媒の一部を含有することができる。
【0043】
図6は、記述される1つ又は複数の実施形態による、複数のチューブを有する改質交換器の例示的な断面上面図を示す。図6は、改質交換器200内のシェル側の少なくとも一部に配置された、第2の触媒ゾーン220を示す。第2の触媒ゾーン220は、1つ又は複数の触媒を含まないチューブ205の周りに配置することができる。熱は、チューブ205を通って第2の触媒ゾーン220に流れることができる熱伝達媒体から、間接的に伝達することができる。
【0044】
再び図5を参照すると、ライン160を介した第1の合成ガスは、改質交換器200のチューブ側に導入することができる。ライン160を介した第1の合成ガスは、1つ又は複数のチューブ205内を流れることができる。第2の炭化水素は、ライン180を介して改質交換器200のシェル側に導入することができ、この炭化水素は第2の触媒ゾーン220を通して及び/又は横断して流れることができ、そこで第2の炭化水素は改質されて、触媒スクリーン225を通して混合ゾーン222に導入することができる第2の合成ガスを提供することができる。第2の炭化水素を改質するのに必要な熱は、1つ又は複数のチューブ205内を通って第2の触媒ゾーン220に流れる第1の合成ガスから、間接的に伝達することができる。
【0045】
図示されていないが、1つ又は複数の実施形態では、第1の合成ガス及び第2の合成ガスを、図3に関して論じ説明したように、改質交換器200の外側で混合することができる。1つ又は複数の実施形態では、第1の合成ガス及び第2の合成ガスは、改質交換器200から独立して回収する(即ち、混合しない)ことができる。例えば、触媒スクリーン225の代わりに第2のチューブシート201を用いることができ、それによって、第1の合成ガス及び第2の合成ガス用の個別の独立した流路を提供することができる。第2の合成ガスは、改質交換器200のシェル側と流体連絡している出口ラインから回収することができ、第1の合成ガスは、改質交換器のチューブ側と流体連絡している出口ラインから回収することができる。
【0046】
図示されていないが、1つ又は複数の実施形態では、ライン160を介して導入された第1の合成ガスを、触媒ゾーンの全体にわたって異なる領域にそれぞれ分配することができる。例えば、第2の触媒ゾーン220の内部及び/又はこのゾーン220を通して配置された、2組以上の独立供給チューブには、ライン160を介して様々な量の第1の合成ガスを導入することができる。例えば、ライン160を介して第1の合成ガスの70%を第1の組のチューブに導入することができ、30%を第2の組のチューブに導入することができ、それによって、ライン180を介したより多くの未反応の第2の炭化水素が存在する可能性のある触媒ゾーン220の第1の部分に、より多くの熱を提供することができる。第2の触媒ゾーン220の内部及び/又はこのゾーン220を通して配置された2組以上の独立供給チューブは、ストレート、U字形、渦巻き型、及び/又は差込み形のチューブにすることができる。
【0047】
図示されていないが、1つ又は複数の実施形態では、ライン160を介した第1の合成ガスを、1つ又は複数のチューブ205のどちらかの端部、及び/又は1つ又は複数のチューブ205の長さに沿ったいずれかの場所に導入することができる。例えば、ライン160を介した第1の合成ガスは、混合ゾーン222に直接導入することができ、この混合ガスは、1つ又は複数のチューブ205内を流れることができる。
【0048】
図7は、1つ又は複数の実施形態による、合成ガス及びそれから得られる1種又は複数の水素含有生成物を生成するための、例示的なシステムを示す。ライン230を介した合成ガス生成物は、図1〜6に関して上記にて論じ説明した1つ又は複数の実施形態を使用して、生成することができる。システムは、さらに、1つ又は複数の高温シフトコンバータ(「HTSC」)350、1つ又は複数の媒体温度シフトコンバータ(「MTSC」)400、1つ又は複数の低温シフトコンバータ(「LTSC」)450、及び/又は1つ又は複数の分離システム500を含むことができる。ライン230を介した合成ガスの少なくとも一部は、1つ又は複数のHTSC 350、MTSC 400、LTSC 450、及び/又は分離システム500に導入することができる。図示されていないが、1つ又は複数の実施形態では、合成ガスは、図3に関して論じられ説明された通りである。例えば、ライン230を介した合成ガス生成物は、ライン223を介した合成ガス生成物、ライン227を介した合成ガス生成物、ライン230を介した合成ガス生成物、又はこれらの組合せにすることができる(即ち、第1の合成ガス及び/又は第2の合成ガスは、混合することなく独立して処理し、又はそれぞれの一部のみを混合して、ライン230を介した合成ガスを得ることができる。)。
【0049】
再び図7を参照すると、HTSC 350、MTSC 400、及びLTSC 450は、1種又は複数の触媒を含有することができる。HTSC 350、MTSC 400、及びLTSC 450は、一酸化炭素を酸化するのに十分な温度の下、HTSC 350、MTSC 400、及び/又はLTSC 450に配置された触媒の存在下で一酸化炭素を反応させることによって、ライン230の合成ガス中の一酸化炭素を二酸化炭素に変換することができる。HTSC 350に配置された触媒は、酸化鉄、亜鉛フェライト、マグネタイト、酸化クロム、これらの誘導体、又はこれらの任意の組合せを含むことができるが、これらに限定するものではない。HTSC 350は、約325℃(617°F)から約550℃(1,022°F)の温度で操作することができる。MTSC 400に配置された触媒は、酸化鉄、酸化クロム、これらの誘導体、又はこれらの任意の組合せを含むことができるが、これらに限定するものではない。MTSC 400は、約250℃(482°F)から約300℃(572°F)の温度で操作することができる。LTSC 450に配置された触媒は、銅、亜鉛、銅促進クロミア、これらの誘導体、又はこれらの任意の組合せを含むことができるが、これらに限定するものではない。LTSC 450は、約180℃(356°F)から約220℃(428°F)の温度で操作することができる。
【0050】
1つ又は複数の分離システム500は、ライン230を介して導入された合成ガスを選択的に分離して、ライン510を介する水素生成物及びライン515を介する廃棄物を得ることができる。1つ又は複数の実施形態において、1つ又は複数の分離システム500には、膜分離システム、圧力スイング吸着システム、及び/又は低温分離システムを含めることができるが、これらに限定するものではない。膜分離システムは、1つ又は複数のカーボンモレキュラーシーブ、ポリマー膜、コポリマー膜、パラジウム合金膜、セラミック膜、ペロブスカイトをベースにした膜、ゼオライトをベースにした膜、モレキュラーシーブ、又はこれらの任意の組合せを含むことができるが、これらに限定するものではない。圧力スイング吸着システムは、水素が圧力スイング吸着システム内を通過できるように、またそれと同時にその他のガス、例えば一酸化炭素や二酸化炭素の通過が妨げられるように選択された、1種又は複数の吸着材料を含むことができるが、これらに限定するものではない。吸着材料には、活性炭、ゼオライト、シリカゲル、選択的表面流動膜、無水流酸カルシウム、塩化リチウム、これらの誘導体、これらの混合物、又はこれらの組合せを含めることができるが、これらに限定するものではない。低温分離システムは、混合ガス流を、2つ以上の部分に分離することができる。低温分離システムは、圧縮、脱水、低温蒸留による分離、及び再蒸発を含むがこれらに限定されない1つ又は複数の操作システムを使用することができる。
【0051】
1つ又は複数の実施形態では、合成ガスの少なくとも一部を、ライン230を介して1つ又は複数のHTSC 350に導入して、ライン360を介する中間体を得ることができる。1つ又は複数の実施形態では、ライン360を介する中間体の少なくとも一部を、1つ又は複数のMTSC 400、1つ又は複数のLTSC 450、分離システム500、又はこれらの任意の組合せに導入することができる。
【0052】
1つ又は複数の実施形態では、合成ガスの少なくとも一部を、ライン230を介して1つ又は複数のMTSC 400に導入することにより、ライン410を介する中間体を得ることができる。1つ又は複数の実施形態では、ライン410を介した中間体の少なくとも一部を、1つ又は複数のHTSC 350、1つ又は複数のLTSC 450、分離システム500、又はこれらの任意の組合せに導入することができる。
【0053】
1つ又は複数の実施形態では、ライン230を介する合成ガスの少なくとも一部を1つ又は複数のLTSC 450に導入して、ライン460を介する中間体を得ることができる。1つ又は複数の実施形態では、ライン460を介する中間体の少なくとも一部を、1つ又は複数のHTSC 350、1つ又は複数のMTSC 400、分離システム500、又はこれらの任意の組合せに導入することができる。
【0054】
HTSC 350からライン360を介して、MTSCからライン410を介して、及び/又はLTSC 450からライン460を介して提供された合成ガスは、ライン230を介して導入された合成ガス、及び/又はライン360、410、及び/又は460を介したその他の中間体よりも、少ない一酸化炭素を含有することができる。HTSC 350からライン360を介して、MTSC 400からライン410を介して、及び/又はLTSC 450からライン460を介して提供された中間体は、乾燥ベースで5モル%以下の一酸化炭素、又は乾燥ベースで3モル%以下の一酸化炭素、又は乾燥ベースで2モル%以下の一酸化炭素、又は乾燥ベースで1モル%以下の一酸化炭素、又は乾燥ベースで0.5モル%以下の一酸化炭素を含有することができる。
【0055】
ライン230を介した合成ガス、ライン360を介した中間体、ライン410を介した中間体、及び/又はライン460を介した中間体は、以下の要素、即ち:HTSC 350、MTSC 400、LTSC 450、及び/又は分離システム500のいずれか1つ又は複数に、均等に又は不均等に分配することができる。例えば、ライン230を介した合成ガスの約75%をHTSC 350に導入することができ、25%をMTSC 400に導入することができる。次いでライン360及び410を介した中間体を、分離システム500に導入して、ライン510を介する水素生成物及びライン515を介する廃棄物を得ることができる。
【0056】
1つ又は複数の実施形態では、合成ガスを、ライン230を介して1つ又は複数のHTSC 350に導入することにより、ライン360を介する中間体を得ることができる。ライン360を介する中間体を、1つ又は複数のMTSC 400に導入して、ライン410を介する中間体を得ることができる。ライン410を介した中間体を、1つ又は複数のLTSC 450に導入することにより、ライン460を介する中間体を得ることができる。ライン460を介した中間体を1つ又は複数の分離システム500に導入して、ライン510を介する水素生成物及びライン515を介する廃棄物を得ることができる。
【0057】
ライン510を介する水素生成物は、乾燥ベースで約90モル%以上の水素、又は乾燥ベースで約95モル%以上の水素、又は乾燥ベースで約97モル%以上の水素、又は乾燥ベースで約99モル%以上の水素を含有することができる。ライン510を介した水素生成物は、乾燥ベースで約99.5モル%以上の水素、又は乾燥ベースで約99.9モル%以上水素を含有することができる。ライン515を介する廃棄物は、一酸化炭素、二酸化炭素、酸素、窒素、水、及び不活性物質を含むことができるが、これらに限定するものではない。
【0058】
図8は、1つ又は複数の実施形態による、合成ガス、水素生成物、及びアンモニアを生成するための、例示的なシステムを示す。ライン230を介する合成ガスは、図1〜6に関して上記にて論じ説明したシステム及びプロセスを使用して、生成することができる。システムは、図7に関して上記にて論じることができる1つ又は複数のHTSC 350、1つ又は複数のMTSC 400、1つ又は複数のLTSC 450を、さらに含むことができる。システムは、1つ又は複数の二酸化炭素除去システム550を含むことができる。システムは、1つ又は複数の乾燥器650、低温分離ユニット700、及び/又はアンモニア合成ユニット750を含むことができる。ライン230を介した合成ガスの少なくとも一部は、1つ又は複数のHTSC 350、1つ又は複数のMTSC 400、1つ又は複数のLTSC 450、及び/又は1つ又は複数の二酸化炭素除去システム550に導入することができる。図示されていないが、1つ又は複数の実施形態では、合成ガスは、図3に関して上記にて論じ説明した通りにすることができる(即ち、第1の合成ガス及び/又は第2の合成ガスは、混合せずに又はそれぞれの一部のみを混合して、下流で独立して処理することにより、ライン230を介する合成ガスを得ることができる。)。
【0059】
図7に関して上記にて論じたように、図7の1つ又は複数の分離システム500にライン230を介して合成ガスの少なくとも一部を導入する前に、ライン230を介する合成ガスの少なくとも一部を均等に又は不均等に、且つ任意の順序又は組合せで、1つ又は複数のHTSC 350、1つ又は複数のMTSC 400、及び/又は1つ又は複数のLTSC 450のいずれか1つ又は複数に分配することにより、ライン360、410、及び/又は460をそれぞれ介する中間体を得ることができ、この中間体を、1つ又は複数の二酸化炭素除去システム550に導入することができる。
【0060】
1つ又は複数の二酸化炭素除去システム550は、膜型システム及び溶媒ベースのシステムを含むがこれらに限定されない1つ又は複数の物理的分離システムを含むことができる。例えば、1つ又は複数の二酸化炭素除去システム550は、吸収/脱着型、溶媒ベースのシステムを含むが、これらに限定するものではない。二酸化炭素除去システム550は、ライン230を介して導入された合成ガス、及び/又はライン410、460、及び/又は510を介して導入された中間体を、1種又は複数の吸収剤と接触させて、二酸化炭素の少なくとも一部を除去することができる。二酸化炭素選択性吸着剤には、モノエタノールアミン(「MEA」)、ジエタノールアミン(「DEA」)、トリエタノールアミン(「TEA」)、炭酸カリウム、メチルジエタノールアミン(「MDEA」)、ジグリコールアミン(「DGA」)、ジイソプロパノールアミン(「DIPA」)、これらの誘導体、これらの混合物、又はこれらの任意の組合せを含めることができるが、これらに限定するものではない。その他の適切な吸着剤及び技法には、プロピレンカーボネート物理吸着溶媒並びにその他のアルキルカーボネート、2から12グリコール単位のポリエチレングリコールのジメチルエーテル(Selexol(商標)プロセス)、n−メチル−ピロリドン、スルホラン、及びSulfinol(登録商標)ガス処理プロセスの使用を含めることができるが、これらに限定するものではない。
【0061】
1つ又は複数の二酸化炭素除去システム550は、ライン560を介して水素生成物を、ライン565を介して二酸化炭素生成物を提供することができる。ライン560を介する水素生成物は、乾燥ベースで約90モル%以上の水素、又は乾燥ベースで約95モル%以上の水素、又は乾燥ベースで約97モル%以上の水素、又は乾燥ベースで約99モル%以上の水素を含有することができる。ライン560を介した水素生成物又は二酸化炭素リーン合成ガスは、乾燥ベースで約10モル%以下の一酸化炭素及び二酸化炭素、又は乾燥ベースで5モル%以下の一酸化炭素及び二酸化炭素、又は乾燥ベースで3モル%以下の一酸化炭素及び二酸化炭素、又は乾燥ベースで1モル%以下の一酸化炭素及び二酸化炭素を含有することができる。
【0062】
ライン565を介して回収された二酸化炭素は、油及びガスの回収を増大させるために燃料回収プロセスで使用することができる。例示的な油回収プロセスでは、「残」油が存在する既存の油井よりも低い領域に、二酸化炭素を注入しフラッシュすることができる。次いで原油と共に除去された水及び二酸化炭素を、分離しリサイクルすることができる。
【0063】
窒素を必要とするアンモニア生成及びその他の窒素含有生成物の場合、窒素を含有する酸化剤を、ライン140を介してCPOX反応器150に導入することができる(図1参照)。ライン110の第1の炭化水素に、ライン140を介して導入された酸化剤は、空気、窒素に富む空気、その他の窒素含有ガス、又は過剰な空気にすることができ、又はこれらを含むことができる。本明細書で使用される「過剰な空気」という用語は、合成ガス中の水素と窒素とに関して得られるモル比(シフト変換後)が約3未満(アンモニア合成ガス構成に関する典型的な化学量論比)になり得ることを意味する。本明細書で使用される「窒素に富む空気」という用語は、79体積%以上の窒素を含有する酸化剤流を指す。酸素又は酸素に富む空気の代わりの空気の使用は、経済的に有益にすることができ、合成ガスの窒素含量及び/又は水素の純度は、例えば燃料電池で、原油若しくはその重質画分の水素化処理で、又は窒素が不活性でありその存在がプロセスの経済性に著しい影響を与えない適用例で、それほど重要ではない。浮動式生産貯蔵積出(「FPSO」)設備で使用される水素を生成するためにCPOX反応器150及び改質交換器200が使用される場合など、経済的な又はスペース上の問題によって従来の空気分離ユニット(「ASU」)の使用が制約される場合は、純粋な酸素の代わりとして空気を使用することができる。必要に応じて、空気を、ガスタービンによって駆動することができる圧縮器で供給することができ、ガスタービンの排気から回収された熱は、例えばプロセス供給流を予熱したりプロセス水蒸気を発生させるのに使用することができる。
【0064】
空気又は過剰な空気を酸化剤として使用することにより、ライン160を介して第1の合成ガスを、及び第230を介して合成ガスを提供することができ、これらのガスは、水素、一酸化炭素、二酸化炭素、及び窒素を含有することができるがこれらに限定するものではない。ライン230を介した合成ガスは、乾燥ベースで20モル%から乾燥ベースで約80モル%に及ぶ窒素含量を有することができる。
【0065】
ライン560を介した水素生成物(窒素を含み又は含まない)の少なくとも一部は、メタン化器600に導入することができる。メタン化器600は、ライン560の水素生成物中の任意の残留一酸化炭素及び二酸化炭素の少なくとも一部を、メタン及び水に変換して、一酸化炭素及び二酸化炭素の全てを実質的に含まない可能性がある(即ち、500ppmw未満)ライン610を介した水素生成物を提供することができる。メタン化器600は、一酸化炭素及び二酸化炭素の少なくとも一部をメタン及び水に変換し又は反応させるのに十分な温度で操作する、触媒プロセスにすることができる。適切なメタン化器触媒には、ニッケル、希土類促進ニッケル、これらの誘導体、又はこれらの組合せを含めることができるが、これらに限定するものではない。メタン化器600は、約200℃(392°F)から約400℃(752°F)の温度で操作することができる。ライン610の水素生成物は、約50ppm以下の一酸化炭素及び二酸化炭素、又は30ppm以下の一酸化炭素及び二酸化炭素、又は10ppm以下の一酸化炭素及び二酸化炭素を含有することができる。窒素を含有する酸化剤を使用する場合、ライン610を介した水素生成物は、約20モル%(水を除く。)から約80モル%(水を除く。)の窒素を含有することができる。
【0066】
ライン610を介する水素生成物の少なくとも一部は、乾燥器650、低温分離ユニット700、アンモニア合成ユニット750、又はこれらの組合せに導入することができる。乾燥器650は、水素生成物から水を除去することにより、ライン660を介する乾燥水素生成物及びライン665を介する水を提供することができる。乾燥器650は、1つ又は複数のモレキュラーシーブ、吸収剤、吸着剤、フラッシュタンク分離器、焼却炉、又はこれらの任意の組合せを含むことができるが、これらに限定するものではない。適切な吸収剤には、グリコール、アルカリ土類ハロゲン化物塩、これらの誘導体、又はこれらの混合物を含めることができるが、これらに限定するものではない。適切な吸着剤には、活性アルミナ、シリカゲル、モレキュラーシーブ、活性炭、これらの誘導体、又はこれらの混合物を含めることができるが、これらに限定するものではない。ライン660を介する水素生成物は、乾燥ベースで約90モル%以上の水素、又は乾燥ベースで約95モル%以上の水素、又は乾燥ベースで約97モル%以上の水素、又は乾燥ベースで約99モル%以上の水素を含有することができる。
【0067】
1つ又は複数の実施形態では、ライン610を介した水素生成物の少なくとも一部、ライン660を介した乾燥水素生成物の少なくとも一部、又はその両方を、低温分離ユニット700及び/又はアンモニア合成ユニット750に導入することができる。低温分離ユニット700は、メタン及び不活性物質などの汚染物質を除去することにより、ライン710を介する精製済み水素生成物を提供することができる。1つ又は複数の実施形態では、ライン610の水素生成物及び/又はライン660の乾燥水素生成物中に存在する場合、過剰な窒素を除去することにより、ライン710を介する精製済み水素生成物に約3:1(又は任意のその他の所望の比)の水素と窒素との(水素:N)比をもたらすことができる。ライン715を介して除去された汚染物質、即ち廃棄物は、メタン、窒素、水、及び不活性物質を含有することができるが、これらに限定するものではなく、これらの汚染物質を、ライン715を介して回収することができる。
【0068】
ライン710の精製済み水素生成物は、乾燥ベースで約97モル%以上の水素、又は乾燥ベースで約99モル%以上の水素、又は乾燥ベースで約99.5モル%以上の水素、又は乾燥ベースで約99.9モル%以上の水素を含有することができる。ライン710の精製済み水素生成物(例えば、アンモニア合成で使用される。)は、窒素を含有することができ、約3:1(又は任意のその他の所望の比)の水素と窒素との比を有することができる。
【0069】
1つ又は複数の実施形態では、ライン560を介する水素生成物、ライン610を介する水素生成物、ライン660を介する乾燥水素生成物、ライン710を介する精製済み水素生成物の少なくとも一部、又はこれらの任意の組合せを、アンモニア合成供給材料としてアンモニア合成ユニット750に供給することにより、ライン760を介するアンモニア生成物を提供することができる。しかし、最適な供給材料組成、したがって最適なアンモニア収率は、過剰な窒素を含有するアンモニア合成供給材料を導入することによって、妨げられる可能性がある。
【0070】
1つ又は複数の実施形態では、アンモニア合成ユニット750は、アンモニアが得られるよう水素及び窒素を変換し又は反応させるのに適した任意のシステム、装置、及び/又はこれらの組合せを含むことができる。図示されていないが、1つ又は複数の実施形態では、アンモニア合成ユニット750は、少なくとも1つの触媒合成反応器、生成物ガスを冷却するためのユニット、未反応ガスからアンモニア生成物を分離するためのユニット、反応器供給材料を再加熱するためのユニット、補給ガスを添加するための装置、及び補給ガスが不活性物質を含有する場合にはパージガスを除去するための装置、未反応ガス及び補給ガスを反応器システムに再循環させるための装置を含むことができる、反応器システムを含むことができるが、これらに限定するものではない。
【0071】
触媒合成反応器は、マグネタイト及び/又は白金族金属触媒、例えばルテニウムを使用する、シングル又はマルチパスコンバータにすることができる。1つ又は複数の実施形態では、1つ又は複数の触媒合成反応器は、窒素及び水素を含有する供給ガスの少なくとも一部をアンモニアに変換し又は反応させるため、高い圧力及び/又は温度で操作することを目的とする任意の反応器を含むことができる。アンモニアの生成に使用することができる追加の反応器、触媒、及び触媒合成反応器の詳細は、そのそれぞれが参照により本明細書に完全に組み込まれる米国特許第7,081,230号、第6,171,570号及び第6,132,687号に見い出すことができる。
【0072】
図9は、1つ又は複数の実施形態による、合成ガス、アンモニア、及びアンモニア誘導体を生成するための、例示的なシステムを示す。ライン230を介する合成ガスは、図1〜6に関して上記にて論じ説明したシステムを使用して、生成することができる。1つ又は複数のHTSC 350、1つ又は複数のMTSC 400、1つ又は複数のLTSC 450、1つ又は複数の分離システム500、1つ又は複数の二酸化炭素除去システム550、1つ又は複数のメタン化器600、1つ又は複数の乾燥器650、1つ又は複数の低温分離器700、及び1つ又は複数のアンモニア合成ユニット750は、図7及び8に関して上記にて論じ説明した通りにすることができる。
【0073】
1つ又は複数の実施形態では、ライン510を介した水素生成物、ライン610を介した水素生成物、ライン660を介した乾燥水素生成物、及び/又はライン710を介した精製済み水素生成物は、窒素を用い又は用いない意図される用途に応じて、さらに処理することができ、又は様々なプロセスで、例えばアンモニア、メタノール、水素化プロセス、及びその他の化学物質の生成で、及び燃料電池及び炉などでの発電のため、使用することができる。
【0074】
1つ又は複数の実施形態では、ライン760を介したアンモニア生成物を、尿素合成ユニット、アンモニウム塩合成ユニット、リン酸アンモニウム合成ユニット、硝酸合成ユニット、アクリロニトリル合成ユニット、アミド合成ユニット、水又は廃水処理ユニット、工業冷蔵ユニット、又はアンモニア由来生成物を生成することができる任意のその他の合成ユニットにすることができるがこれらに限定するものではない合成ユニット800に、供給することができる。
【0075】
1つ又は複数の実施形態では、尿素合成ユニット800は、アンモニアと二酸化炭素とを反応させることができる。二酸化炭素は、ライン565(図示せず)を介して二酸化炭素除去ユニット550(又はその他の供給源)から尿素合成ユニット800に導入されて、カルバミン酸アンモニウムを提供することができる。カルバミン酸アンモニウムは、ライン810を介して、尿素が得られるように脱水することができる。1つ又は複数の実施形態では、ライン810を介した尿素を、化学肥料として又はその他の生成物の合成に使用することができる。ライン810を介した尿素をさらに処理して、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン、アシル尿素、ウレタン、メラミン−ホルムアルデヒド、及びこれらの誘導体を生成することができる。
【0076】
1つ又は複数の実施形態では、アンモニウム塩合成ユニットは、ライン810を介してアンモニウム塩及びその誘導体を提供することができる。1つ又は複数の実施形態では、アンモニウム塩は、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、カルバミン酸アンモニウム、及びこれらの誘導体にすることができるが、これらに限定するものではない。
【0077】
1つ又は複数の実施形態では、リン酸アンモニウムユニット800は、ライン810を介して、リン酸アンモニウム、リン酸水素二アンモニウム、リン酸二水素アンモニウム、及びこれらの誘導体を提供することができる。1つ又は複数の実施形態では、硝酸合成ユニットが、ライン810を介して硝酸及びその誘導体を提供することができる。1つ又は複数の実施形態では、アクリロニトリル合成ユニットは、ライン810を介してアクリロニトリル及びその誘導体を提供することができる。1つ又は複数の実施形態では、アミド合成ユニットは、ライン810を介してポリアミド、例えばナイロンと、その誘導体を提供することができる。
【0078】
ある実施形態及び特徴について、一組の数値的上限及び一組の数値的下限を使用して記述してきた。任意の下限から任意の上限までの範囲が、他に指示しない限り企図されることを理解すべきである。ある特定の下限、上限、及び範囲は、下記の1つ又は複数の請求項に示される。全ての数値は、「約」又は「およそ」の指示値であり、当業者が予測可能な実験誤差及びばらつきを考慮する。
【0079】
様々な用語は、上記にて定義されている。請求項で使用される用語が上記にて定義されない範囲まで、その用語が少なくとも1つの印刷された文献又は発行された特許に反映されている限り、当業者が有する最も広い定義が与えられるべきである。さらに、本出願に引用された全ての特許、試験手順、及びその他の文書は、そのような開示が本出願と矛盾しない程度まで、参照により完全に組み込まれており、またそのような組込みが認められる全ての範囲を目的に、完全に組み込まれている。
【0080】
前述の内容は、本発明の実施形態を対象にするが、本発明のその他及び別の実施形態を、その基本的な範囲から逸脱することなく考えることができ、その範囲は、以下の特許請求の範囲によって決定されるものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の炭化水素の一部を部分燃焼させるのに十分な条件で、酸化剤及び1種又は複数の第1の触媒の存在下で、前記第1の炭化水素を部分酸化することにより、二酸化炭素、燃焼していない第1の炭化水素、及び熱を提供するステップと;
前記部分酸化する工程で発生した熱の少なくとも一部、及び1種又は複数の第1の触媒の存在下で、前記燃焼していない第1の炭化水素の少なくとも一部を改質することにより、水素、一酸化炭素、及び二酸化炭素を含む第1の合成ガスを提供するステップと;
水蒸気、及び1種又は複数の第2の触媒の存在下で、前記第1の合成ガスからの熱を第2の炭化水素に間接的に交換して、前記第2の炭化水素の少なくとも一部を改質することにより、水素、一酸化炭素、及び二酸化炭素を含む第2の合成ガスを提供するステップと
を含む、合成ガスを生成するための方法。
【請求項2】
水蒸気及び1種又は複数の第2の触媒の存在下で、前記第1の合成ガスからの熱を前記第2の炭化水素に間接的に交換する前に、熱伝達媒体を用いた直接熱交換、間接熱交換、又はその両方によって、前記第1の合成ガスを冷却するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の合成ガスの少なくとも一部、及び前記第2の合成ガスの少なくとも一部を混合することにより、合成ガス生成物を提供するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の合成ガス、前記第2の合成ガス、又はこれらの混合物中の一酸化炭素の少なくとも一部を二酸化炭素に対して反応させることにより、乾燥ベースで5モル%以下の一酸化炭素を含む変換済み合成ガスを提供するステップと;
前記水素の少なくとも一部を、前記変換済み合成ガスから分離することにより、水素生成物を提供するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
1種又は複数の第3の触媒の存在下、前記水素生成物の少なくとも一部を窒素と反応させることにより、アンモニア生成物を提供するステップをさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記アンモニア生成物の少なくとも一部を1種又は複数の反応物に反応させることにより、1種又は複数のアンモニア誘導体を提供するステップをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の合成ガス、前記第2の合成ガス、又はこれらの混合物中の一酸化炭素の少なくとも一部を二酸化炭素に対して反応させることにより、乾燥ベースで5モル%以下の一酸化炭素を含む変換済み合成ガスを提供するステップと;
前記二酸化炭素の少なくとも一部を前記変換済み合成ガスから分離することにより、水素、一酸化炭素、及び二酸化炭素を含む第1の水素生成物を提供するステップと;
前記第1の水素生成物中の一酸化炭素及び二酸化炭素の少なくとも一部を反応させることにより、水素、メタン、及び水を含む第2の水素生成物を提供するステップと;
1種又は複数の第3の触媒の存在下、前記第2の水素生成物の少なくとも一部を窒素と反応させることにより、アンモニア生成物を提供するステップとを
さらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記アンモニア生成物の少なくとも一部と1種又は複数の反応物とを反応させることにより、1種又は複数のアンモニア誘導体を提供するステップをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の合成ガス、前記第2の合成ガス、又はこれらの混合物の少なくとも一部の中の一酸化炭素の少なくとも一部を二酸化炭素に対して反応させることにより、乾燥ベースで5モル%以下の一酸化炭素を含む変換済み合成ガスを提供するステップと;
前記二酸化炭素の少なくとも一部を前記変換済み合成ガスから分離することにより、水素、一酸化炭素、及び二酸化炭素を含む第1の水素生成物を提供するステップと;
前記第1の水素生成物中の一酸化炭素及び二酸化炭素の少なくとも一部を反応させることにより、水素、メタン、及び水を含む第2の水素生成物を提供するステップと;
前記水の少なくとも一部を前記第2の水素生成物から分離することにより、乾燥水素生成物を提供するステップと;
1種又は複数の第3の触媒の存在下、前記乾燥水素生成物の少なくとも一部を窒素と反応させることにより、アンモニア生成物を提供するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記アンモニア生成物の少なくとも一部を1種又は複数の反応物と反応させることにより、1種又は複数のアンモニア誘導体を提供するステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の合成ガス、前記第2の合成ガス、又はこれらの混合物中の一酸化炭素の少なくとも一部を二酸化炭素に対して反応させることにより、乾燥ベースで5モル%以下の一酸化炭素を含む変換済み合成ガスを提供するステップと;
前記二酸化炭素の少なくとも一部を前記変換済み合成ガスから分離することにより、水素、一酸化炭素、及び二酸化炭素を含む第1の水素生成物を提供するステップと;
前記第1の水素生成物中の一酸化炭素及び二酸化炭素の少なくとも一部を反応させることにより、水素、メタン、及び水を含む第2の水素生成物を提供するステップと;
前記水の少なくとも一部を前記第2の水素生成物から分離することにより、乾燥水素生成物を提供するステップと;
前記乾燥水素生成物の少なくとも一部を精製することにより、水素を含む第4の水素生成物を提供するステップであって、任意の残留ガスの少なくとも一部を分離する操作を含み、前記残留ガスが、一酸化炭素、二酸化炭素、水、及び不活性物質の1種又は複数を含む上記ステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の合成ガス、前記第2の合成ガス、又はこれらの混合物中の一酸化炭素の少なくとも一部を二酸化炭素に対して反応させることにより、乾燥ベースで5モル%以下の一酸化炭素を含む変換済み合成ガスを提供するステップと;
前記二酸化炭素の少なくとも一部を前記変換済み合成ガスから分離することにより、水素、一酸化炭素、及び二酸化炭素を含む第1の水素生成物を提供するステップと;
前記第1の水素生成物中の一酸化炭素及び二酸化炭素の少なくとも一部を反応させることにより、水素、メタン、及び水を含む第2の水素生成物を提供するステップと;
前記メタン及び水の少なくとも一部を前記第2の水素生成物から分離することにより、乾燥水素生成物を提供するステップと;
前記乾燥水素生成物の少なくとも一部を精製することにより、約2.7から約3.3のモル比で水素及び窒素を含む精製済み水素生成物を提供するステップであって、任意の残留ガスの少なくとも一部及び過剰な窒素を分離する操作を含み、前記残留ガスが、一酸化炭素、二酸化炭素、水、及び不活性物質の1種又は複数を含み、前記酸化剤が、空気、過剰な空気、窒素に富む空気、又はこれらの混合物を含む上記ステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記1種又は複数の第1の触媒、第2の触媒、又はその両方が、2種以上の触媒を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の炭化水素及び前記第2の炭化水素が、1種又は複数のC〜C20炭化水素を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記第1の炭化水素及び前記第2の炭化水素が、天然ガス、脱硫天然ガス、メタン、脱硫メタン、又はこれらの混合物を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記第1の炭化水素及び前記第2の炭化水素が異なる、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
第1の炭化水素の少なくとも一部を部分燃焼させるのに十分な条件で、第1の反応ゾーンで酸化剤及び1種又は複数の第1の触媒の存在下、前記第1の炭化水素を部分酸化することにより、二酸化炭素、燃焼していない第1の炭化水素、及び熱を提供するステップと;
前記部分酸化する工程で発生した熱の少なくとも一部、及び1種又は複数の第1の触媒の存在下で、第1の反応ゾーンで前記燃焼していない炭化水素を少なくとも部分的に改質することにより、水素、一酸化炭素、及び二酸化炭素を含む第1の合成ガスを提供するステップと;
水蒸気及び1種又は複数の第2の触媒の存在下、第2の反応ゾーンで前記第1の合成ガスからの熱を第2の炭化水素に間接的に交換して、前記第2の炭化水素の少なくとも一部を改質することにより、水素、一酸化炭素、及び二酸化炭素を含む第2の合成ガスを提供するステップと
を含む、合成ガスを生成するための方法。
【請求項18】
前記第1の合成ガスからの熱を前記第2の炭化水素に間接的に交換する前に、熱伝達媒体を用いる直接熱交換、間接熱交換、又はその両方によって、前記第1の合成ガスを冷却するステップをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
1種又は複数の第1の触媒、第2の触媒、又はその両方が、2種以上の触媒を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記第1の反応ゾーン、前記第2の反応ゾーン、又はその両方が、2つ以上の触媒含有床を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
前記第2の反応ゾーンが、1つ又は複数のチューブを含み、そのそれぞれが前記第2の触媒を含有する、請求項17に記載の方法。
【請求項22】
第1の炭化水素の少なくとも一部を部分燃焼するのに十分な条件で、酸化剤の存在下で、前記第1の炭化水素を部分酸化することにより、二酸化炭素、燃焼していない炭化水素、及び熱を提供するように適合され、且つ前記部分酸化する工程で発生した熱及び1種又は複数の第1の触媒の存在下で、燃焼していない炭化水素を少なくとも部分的に改質することにより、一酸化炭素、二酸化炭素、及び水素を含む第1の合成ガスを提供するように適合された第1の反応器と;
水蒸気及び1種又は複数の第2の触媒の存在下、前記第1の合成ガスからの熱を第2の炭化水素へと間接的に交換して前記第2の炭化水素の少なくとも一部を改質することにより、一酸化炭素、二酸化炭素、及び水素を含む第2の合成ガスを提供するように適合された第2の反応器と
を含む、合成ガスを生成するためのシステム。
【請求項23】
前記第1の合成ガス及び前記第2の合成ガスの少なくとも一部を混合することにより合成ガスを提供するように適合された混合ゾーンをさらに含む、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記第1の合成ガス、前記第2の合成ガス、又は前記第1の合成ガス及び前記第2の合成ガスの混合物中の一酸化炭素の少なくとも一部を二酸化炭素に変換することにより、乾燥ベースで2モル%未満の一酸化炭素を含む合成ガスを提供するように適合された1つ又は複数のコンバータをさらに含む、請求項22に記載のシステム。
【請求項25】
前記合成ガス中の二酸化炭素の少なくとも一部を除去することにより、二酸化炭素のリーン合成ガス及び二酸化炭素廃棄物を提供するように適合された、1つ又は複数の二酸化炭素除去システムをさらに含む、請求項22に記載のシステム。
【請求項26】
1種又は複数の第1の触媒、第2の触媒、又はその両方が、2種以上の触媒を含む、請求項22に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2011−528648(P2011−528648A)
【公表日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−518705(P2011−518705)
【出願日】平成21年6月29日(2009.6.29)
【国際出願番号】PCT/US2009/003850
【国際公開番号】WO2010/008494
【国際公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【出願人】(508364749)ケロッグ ブラウン アンド ルート エルエルシー (10)
【Fターム(参考)】