計量装置
【課題】供給部に被計量物を貯留する際に、被計量物が折れるのを防止することが目的とされる。
【解決手段】計量装置1は、スパゲッティなどの棒状の被計量物を計量する装置であって、計量ホッパ2と、供給部3とを備える。計量ホッパ2は、供給部3から供給された被計量物の重量を測定する。供給部3は、被計量物の貯留が可能で、貯留した被計量物を計量ホッパ2へと供給する。供給部3は、整列部34を有し、貯留される棒状の被計量物を整列することができる。具体的には整列部34は、面34aを有する。面34aは、被計量物を供給部3に貯留する際には、筒状部材31内、すなわち貯留空間3a内に位置し、上下方向に対して所定の角度αで斜めに傾いている。供給部3に投入された被計量物は、面34aに接触する。そして、上下方向90に対して斜めに傾いた面34a上を下方へと移動する。
【解決手段】計量装置1は、スパゲッティなどの棒状の被計量物を計量する装置であって、計量ホッパ2と、供給部3とを備える。計量ホッパ2は、供給部3から供給された被計量物の重量を測定する。供給部3は、被計量物の貯留が可能で、貯留した被計量物を計量ホッパ2へと供給する。供給部3は、整列部34を有し、貯留される棒状の被計量物を整列することができる。具体的には整列部34は、面34aを有する。面34aは、被計量物を供給部3に貯留する際には、筒状部材31内、すなわち貯留空間3a内に位置し、上下方向に対して所定の角度αで斜めに傾いている。供給部3に投入された被計量物は、面34aに接触する。そして、上下方向90に対して斜めに傾いた面34a上を下方へと移動する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は計量装置に関し、特に被計量物の整列に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、スパゲッティなどの棒状の被計量物を所定の量だけ量り取るために、計量装置が用いられている。かかる計量装置は、計量ホッパと、計量ホッパへと被計量物を供給する供給部とを備える。
【0003】
供給部は、被計量物の貯留が可能で、計量ホッパへと被計量物を供給する前に、予め被計量物を貯留する。そして、貯留した被計量物を計量ホッパへと供給する。
【0004】
具体的には、供給部には被計量物の投入口と排出口が設けられており、それぞれには開閉自在なシャッタが取り付けられている。まず、供給部に被計量物を貯留する際には、排出口のシャッタを閉じた状態で、投入口のシャッタを開いて、被計量物を供給部に投入する。そして、供給部に被計量物を貯留してから、投入口のシャッタを閉じる。その後、投入口のシャッタを閉じた状態で、排出口のシャッタを開いて、被計量物を計量ホッパへと供給する。これにより、計量ホッパに供給される被計量物の量が、過剰になるのを防止することができる。かかる技術は、例えば下掲の特許文献1に開示されている。
【0005】
その他、本発明に関連する技術が特許文献2に開示されている。
【特許文献1】特開平9−72775号公報
【特許文献2】特公昭53−43421号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし従来の技術では、棒状の被計量物を供給部に貯留する際に、被計量物同士が交差しやすい。棒状の被計量物同士が交差すると、その上に貯留された被計量物の重みで、交差した被計量物は折れるという問題が生じる。
【0007】
本発明は上述した事情に鑑みて成されたものであり、供給部に被計量物を貯留する際に、被計量物が折れるのを防止することが目的とされる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の発明にかかる計量装置は、計量ホッパと、供給部とを備える。計量ホッパは、棒状の被計量物の重量を計測する。供給部は、被計量物の貯留が可能で、貯留した被計量物を計量ホッパへと供給する。そして、供給部は、貯留される被計量物を整列する整列部を有する。
【0009】
第1の発明にかかる計量装置によれば、被計量物を整列した状態で供給部に貯留することができるので、供給部に被計量物を貯留する際に、被計量物が折れるのを防止することができる。
【0010】
第2の発明にかかる計量装置は、第1の発明にかかる計量装置であって、整列部は面を有する。かかる面は、被計量物が貯留される空間(貯留空間)内にあり、上下方向に対して斜めに傾いている。被計量物を供給部に貯留する際に、供給部に対して上から投入した被計量物は、面に接触する。
【0011】
第2の発明にかかる計量装置によれば、供給部に対して上から投入された棒状の被計量物は、上下方向に対して斜めに傾いた面上を移動するので、面上で一方向に整列される。かかる効果は、特に棒状の被計量物が、面上を転がる場合に顕著である。
【0012】
第3の発明にかかる計量装置は、第2の発明にかかる計量装置であって、整列部は、空間(貯留空間)を占める自身の割合を変えることができる。
【0013】
第3の発明にかかる計量装置によれば、供給部に貯留された被計量物を計量ホッパへと供給する際に、被計量物が貯留された空間を占める整列部の割合を小さくすることで、整列部が被計量物の供給(流れ)の妨げになるのを防止することができる。しかも、供給部に貯留された被計量物を計量ホッパへと移動させる時間が短縮できる。
【0014】
第4の発明にかかる計量装置は、第2または第3の発明にかかる計量装置であって、供給部は、空間(貯留空間)を形成する側壁を有し、整列部を側壁の一部分として機能させることができる。
【0015】
第4の発明にかかる計量装置によれば、所定の面が側壁の一部分として機能するので、被計量物は供給部から漏れない。
【0016】
第5の発明にかかる計量装置は、第2乃至第4の発明のいずれか一つにかかる計量装置であって、供給部は、空間(貯留空間)を形成する側壁を有する。空間(貯留空間)に被計量物を貯留する際には、側壁のうち面に空間(貯留空間)を介して対向する部分と、整列部との間に隙間が設けられる。
【0017】
第5の発明にかかる計量装置によれば、投入された被計量物は、整列部の面上を移動した後、更に隙間を通って整列部の下側の空間へと移動することができる。よって、整列部を設けたことによる貯留空間の縮小を防止することができる。
【0018】
第6の発明にかかる計量装置は、第2乃至第5の発明のいずれか一つにかかる計量装置であって、供給部は、自身に設けられた被計量物用の投入口を開閉できるシャッタを更に有する。シャッタで投入口を開くときは、面のうち投入口に近い部分の上から開き始める。
【0019】
第6の発明にかかる計量装置によれば、被計量物が面上を移動する距離が長くなるので、被計量物を効率良く整列させることができる。
【0020】
第7の発明にかかる計量装置は、被計量物が供給部に対して上から投入される、第1の発明にかかる計量装置である。被計量物を供給部に貯留する際に、整列部は、被計量物が貯留される空間(貯留空間)を下に行くに従って狭める。
【0021】
第7の発明にかかる計量装置によれば、所定の方向から投入された棒状の被計量物は、狭まった空間を通ることで整列される。
【0022】
第8の発明にかかる計量装置は、第7の発明にかかる計量装置であって、整列部は可動である。整列部は、被計量物を供給部に貯留する際に狭めた空間を拡げることができる。
【0023】
第8の発明にかかる計量装置によれば、供給部に貯留された被計量物を計量ホッパへと供給する際に、整列部を移動させて空間を拡げることで、整列部が被計量物の供給(流れ)の妨げにならない。
【発明の効果】
【0024】
本発明に係る計量器によれば、被計量物を整列した状態で供給部に貯留することができるので、供給部に被計量物を貯留する際に、被計量物が折れるのを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
1.計量装置の構造
1−1.計量装置の概略
図1は、本発明の実施の形態にかかる計量装置1を概念的に示す図である。計量装置1は、スパゲッティなどの棒状の被計量物を計量する装置であって、計量ホッパ2と、供給部3とを備える。なお以下では、鉛直方向についての上側及び下側を、それぞれ単に「上側」及び「下側」と表現している。
【0026】
1−2.計量ホッパ
計量ホッパ2は、ホッパ21、開閉機構22、及び計量器23を有し、供給部3から供給された被計量物の重量を測定する。
【0027】
ホッパ21には、被計量物が投入される投入口2aと、被計量物を排出する排出口2bとが設けられている。投入口2aは上側に、排出口2bは下側にそれぞれ位置している。
【0028】
開閉機構22は、排出口2bの開閉が自在である。具体的には、計量ホッパ2で被計量物の重量を測定する際には、排出口2bを閉じる。被計量物の測定した後は、排出口2bを開いて被計量物を排出する。なお、開閉機構22には、シリンダや、ボールネジ、電磁アクチュエータなどが採用できる。
【0029】
計量器23は、被計量物の重量を測定する測定器で、例えば金属の撓みを利用して重量を測定するロードセルが採用できる。
【0030】
1−3.供給部
供給部3は、被計量物の貯留が可能で、貯留した被計量物を計量ホッパ2へと供給する。しかも、貯留される棒状の被計量物を整列することができる。具体的には供給部3は、筒状部材31、シャッタ32,33、及び整列部34を有する。
【0031】
<被計量物の貯留と供給>
筒状部材31は、上下に延びており、上下のそれぞれに端31a,31bを有する。上側の端31aにはシャッタ32が、下側の端31bにはシャッタ33が、それぞれ開閉自在に取り付けられている。
【0032】
シャッタ32,33の開閉は、それぞれ開閉機構321,331によって行われる。開閉機構321,331には、例えば図1に示されるようにシリンダが採用できる。もちろん、開閉機構321,331には、ボールネジや、電磁アクチュエータなども採用できる。
【0033】
供給部3に被計量物を貯留するときは、シャッタ32を閉じた状態で、シャッタ31を開く。これにより、端31aから筒状部材31内に、被計量物が投入される。端31aから被計量物が投入されることに鑑みれば、端31aは供給部3の投入口と把握することができる。
【0034】
シャッタ32は閉じられているので、筒状部材31内には被計量物が貯留される。筒状部材31内に被計量物が貯留されることに鑑みれば、筒状部材31で形成される内側の空間3aは、被計量物を貯留する空間と把握することができる。以下、空間3aを「貯留空間3a」と表現する。
【0035】
貯留空間3aに被計量物を貯留してから、シャッタ31を閉じて、被計量物の投入を遮断する。その後、シャッタ31を閉じた状態で、シャッタ32を開いて、被計量物を端31bから排出する。端31bから被計量物が排出されることに鑑みれば、端31bは供給部3の排出口と把握することができる。排出された被計量物は、計量ホッパ2に供給される。
【0036】
上述したシャッタ31,32の開閉動作により、貯留空間3aに貯留された被計量物だけが計量ホッパ2に供給される。よって、計量ホッパ2に供給される被計量物の量が過剰になるのを、防止することができる。
【0037】
なお、被計量物は、貯留空間3aの貯留を経て、筒状部材31内を上から下へと移動するので、被計量物から見れば、筒状部材31は側壁と把握することができる。よって、この側壁で、被計量物を貯留する空間が形成されていると把握することができる。
【0038】
<被計量物の整列>
整列部34は、供給部3に貯留される棒状の被計量物を整列する。
【0039】
供給部3への投入前に棒状の被計量物を整列しておいたとしても、投入時においては整列が乱れやすく、延いては被計量物同士が交差した状態で供給部3に投入されるおそれがある。しかし、整列部34によれば、整列の乱れた被計量物や、交差した被計量物を、整列させることができる。
【0040】
これにより、棒状の被計量物は、整列した状態で供給部3に貯留される。よって、供給部3に被計量物を貯留する際に、被計量物が折れるのを防止することができる。以下では、整列部34の具体的な構成について説明する。
【0041】
整列部34は、面34aを有する。面34aは、被計量物を供給部3に貯留する際には、筒状部材31内、すなわち貯留空間3a内に位置し、上下方向に対して所定の角度αで斜めに傾いている。なお、図面では、上下方向は矢印90で示されている。
【0042】
供給部3に投入された被計量物は、面34aに接触する。そして、上下方向90に対して斜めに傾いた面34a上を下方へと移動する。これにより、棒状の被計量物は、面34a上で一方向に整列される。
【0043】
棒状の被計量物を整列しやすくするために、かかる被計量物は次のように投入される。すなわち、図2に示されるように、被計量物の延在方向91が、面34aにおいて勾配の最も急な方向92に対してほぼ垂直になるように、被計量物を供給部3に投入する。なお、図2では、被計量物を符号Aで示している。
【0044】
整列部34による上記効果は、面上を転がる被計量物において顕著に現れる。
【0045】
<整列部の動作>
整列部34は可動であって、面34aが上下方向90と成す角度θを変えることができる。以下、図1を用いて具体的に説明する。
【0046】
整列部34は、上下方向90に対して垂直に延びた軸341を、筒状部材31の外側に有する。整列部34は、軸341を中心として回動自在である。そして、筒状部材31には、整列部34が回動する際に通る穴80が設けられている。なお、図1では、軸341の周りにおいて、面34aが筒状部材31の端31aに近づく方向(角度θが大きくなる方向)を矢印93で、離れる方向(角度θが小さくなる方向)を矢印94で、それぞれ表している。
【0047】
整列部34の回動は、駆動部343によって行われる。駆動部343には、例えば図1に示されるようにシリンダが採用できる。もちろん、駆動部343には、ボールネジや、電磁アクチュエータなども採用できる。
【0048】
かかる整列部34によれば、被計量物を供給部3に貯留する際には、整列部34を方向93へと回動させることで、角度θを所定の角度αにすることができる。
【0049】
他方、整列部34を方向94へと回動させて、角度θを小さくすることで、被計量物を供給部3から排出する際に、整列部34が妨げになるのを防止することができる。図1では、方向94へと回動させた整列部34が破線で示されている。
【0050】
整列部34の上記動作は、次のように把握することができる。すなわち、整列部34は、貯留空間3aを占める整列部34の割合を変えることができる。具体的には、貯留空間3aを占める整列部34の割合を大きくする場合には、整列部34を方向93(図1)へと回動させる。他方、かかる割合を小さくする場合には、整列部34を方向94(図1)へと回動させる。
【0051】
被計量物を供給部3に貯留する際に、筒状部材31に設けられた穴80から被計量物が漏れることを防止すべく、面34aは次の位置にあることが好ましい。すなわち、面34aの上側の端34a1は、筒状部材31に接するか、またはその近傍に位置する。なお、図1では端34a1が筒状部材31に接している。
【0052】
これにより、整列部34と筒状部材31との間に隙間がほとんどできないので、整列部34で穴80を塞ぐことができ、以って被計量物を供給部3に貯留する際に、被計量物が穴80から漏れることを防止することができる。
【0053】
<変形例1>
図3は、整列部34の変形例を整列部34Aとして示す図である。整列部34Aは、複数の棒状部材342を平行に並べたものである。具体的には、複数の棒状部材342が、上下方向90に垂直な方向95に並べられている。なお図3では、断面形状が円形のものが棒状部材342として採用されている。
【0054】
複数の棒状部材342を平行に並べることで、これらの表面342aに接する仮想的な面34bが形成される。図3では、複数の棒状部材342の断面形状はいずれも円形であるので、棒状部材342の表面342aはそれぞれ、仮想的な面34bと線342bで接している。なお、仮想的な面34bは、整列部34Aが有する面と把握することができる。
【0055】
図3では、被計量物を供給部3に貯留する際の、整列部34Aの状態を示している。具体的には、棒状部材342の延在方向96が、方向95に垂直のまま、上下方向90に対して斜めに傾けられている。この内容から、被計量物を供給部3に貯留する際の仮想的な面34bの状態を次のように把握することができる。すなわち、仮想的な面34bは、被計量物を供給部3に貯留する際には、貯留空間3a内に位置し、上下方向90に対して斜めに傾いている。
【0056】
供給部3に投入された被計量物は、仮想的な面34bに接触する。そして、仮想的な面34b上を下方へと移動する。これにより、棒状の被計量物は、仮想的な面34b上で一方向に整列される。
【0057】
整列部34Aによれば、棒状部材342を平行に並べるだけで、棒状の被計量物を整列する仮想的な面34bが得られる。よって、整列部34Aの製造が簡略され、以って計量装置1の製造も簡略化される。
【0058】
棒状の被計量物を整列しやすくするために、かかる被計量物は次のように投入される。すなわち、図3に示されるように、棒状の被計量物の延在方向91が、面34bにおいて勾配の最も急な方向に対してほぼ垂直になるように、被計量物を供給部3に投入する。なお、図3では、被計量物を符号Aで示されている。
【0059】
図3では、面34bにおいて勾配が最も急な方向は、棒状部材342の延在方向96にほぼ一致しているので、被計量物Aの延在方向91が、棒状部材342の延在方向96に対してほぼ垂直になるように、被計量物Aを投入すれば良い。
【0060】
被計量物を供給部3に貯留する際には、斜めに傾いた面34bの上側の端34b1は、筒状部材31に接しているか、またはその近傍に位置することが好ましい。なぜなら、整列部34Aで穴80を塞ぐことができるので、被計量物を供給部3に貯留する際に、被計量物が穴80から漏れることを防止することができるからである。
【0061】
<変形例2>
図4は、整列部34の変形例を整列部34Bとして示す図である。整列部34Bは面34cを有する。面34cは、上下方向90に対して所定の角度αで斜めに傾いている。そして、被計量物を供給部3に貯留する際には、貯留空間3a内に位置する。
【0062】
すなわち、被計量物を供給部3に貯留する際においては、面34cは、上述した整列部34の面34aと同じ状態にある。
【0063】
整列部34Bは可動であって、面34cの位置を変えることができる。具体的には、整列部34Bは、上下方向90に対して垂直な方向に沿って並進自在である。なお、図4では、整列部34Bが筒状部材31に近づく方向を矢印971で、離れる方向を矢印972で、それぞれ示している。整列部34Bの移動は、シリンダや、ボールネジ、電磁アクチュエータなどの駆動部で行われる。
【0064】
整列部34Bは並進自在であるので、回動させる場合に比べて、整列部34Bの構造が簡略化される。
【0065】
かかる整列部34Bによれば、被計量物を供給部3に貯留する際には、整列部34Bを方向971(図4)へと移動させることで、面34cを貯留空間3a内に配置することができる。これにより、棒状の被計量物を整列されることができる。
【0066】
他方、整列部34Bを方向972(図4)へと移動させることで、被計量物を供給部3から排出する際に、整列部34Bが妨げになるのを防止することができる。図4では、方向972へと移動させた整列部34Bが破線で示されている。
【0067】
整列部34Bの上記動作は、次のように把握することができる。すなわち、整列部34Bは、貯留空間3aを占める整列部34Bの割合を変えることができる。
【0068】
上述した整列部34と同様に、被計量物を供給部3に貯留する際には、斜めに傾いた面34cの上側の端34c1は、筒状部材31に接するか、またはその近傍に位置する。なお、図4では端34c1が筒状部材31に接している。
【0069】
<変形例3>
図5は、整列部34の変形例を整列部34Cとして示す図である。整列部34Cは、上述した整列部34(図1及び図2)と同様に面34aを有し、しかも回動自在である。ただし、整列部34Cは、整列部34とは、回動する中心の位置が異なる。
【0070】
具体的には整列部34Cは、軸344を有する。軸344は、被計量物を供給部3に貯留する際に斜めに傾いた面34aの上側の端34a1を、面34aに沿って、上下方向90に対して垂直に延びている。そして、軸344は、筒状部材31に取り付けられている。なお、図5では、軸344の周りにおいて、面34aが筒状部材31の端31aに近づく方向を矢印931で、離れる方向を矢印941で、それぞれ示している。
【0071】
かかる整列部34Cによれば、上述した整列部34と同様に、被計量物を供給部3に貯留する際には、整列部34Cを方向931(図5)へと回動させることで、面34aが上下方向90と成す角度θを所定の角度αにすることができる。
【0072】
他方、整列部34Cを方向941(図5)へと回動させて、角度θを小さくすることで、被計量物を供給部3から排出する際に、整列部34Cが妨げになるのを防止することができる。図5では、方向941へと回動させた整列部34Cが破線で示されている。
【0073】
整列部34Cの上記動作は、次のように把握することができる。すなわち、整列部34Cは、貯留空間3aを占める整列部34Cの割合を変えることができる。
【0074】
上述したとおり、被計量物を供給部3に貯留する際には、整列部34,34A,34Bで穴80を塞ぐことができ、整列部34Cでも同様である。しかし、貯留空間3aを占める整列部34,34A〜34Cの割合を小さくすべく、整列部34,34A〜34Cを移動させた場合には、整列部34,34A,34Bでは、穴80を塞ぐことができず、隙間ができてしまう。隙間ができると、被計量物が貯留空間3aから漏れるおそれがある。
【0075】
例えば整列部34(図1)では、回動の中心である軸341が筒状部材31の外側にあるため、回動によって面34aの端34a1と筒状部材31との間に隙間ができてしまう。
【0076】
一方、整列部34Cによれば、整列部34Cの回動の中心である軸344が、筒状部材31に取り付けられているので、面34aの端34a1と筒状部材31との間に隙間を作らずに、穴80を塞いだまま、整列部34Cを方向941へと回動させることができる。
【0077】
よって、整列部34Cが可動であっても、被計量物が貯留空間3aから漏れない。換言すれば、整列部34Cは、筒状部材31の一部、すなわち貯留空間3aを形成する側壁の一部として機能する。なお、整列部34Cは筒状部材31に取り付けられていなくても、筒状部材31近傍に配置されていれば、隙間はほとんど生じず、以って被計量物の漏れを防止することができる。
【0078】
2.計量装置の動作
図5に示される計量装置1について、その動作を、図6〜図10を用いて説明する。なお、図6〜図10のいずれにおいても、被計量物の状態がハッチングによって示されている。
【0079】
図6では、供給部3への被計量物の貯留を開始する直前の状態を示している。すなわち、整列部34Cを方向931へと回動させて、面34aが、上下方向90に対して所定の角度αで斜めに傾けられている。しかも、シャッタ32,33がいずれも閉じられ、かつ貯留空間3aが空の状態である。
【0080】
シャッタ33を閉じた状態で、シャッタ32を開いて、供給部3への被計量物の貯留を開始する(図7)。シャッタ32を開き始めると、被計量物は筒状部材31の端31aから貯留空間3a内へと落下し始める。落下した被計量物は、上下方向90に対して斜めに傾いた面34aに接触し、面34a上を自身の重力で下方へと移動する。このとき、被計量物は一方向に整列される。
【0081】
被計量物の断面が円形である場合には、被計量物は面34a上を下方へと転がり落ちる。よって、面34aを滑り落ちる場合よりも、被計量物は整列されやすい。
【0082】
シャッタ32を開くときは、面34aのうち筒状部材31の端31aに近い部分の上から、換言すれば面34aの端34a1側から開き始める。これにより、被計量物が面34a上を移動する距離が長くなるので、被計量物を効率良く整列させることができる。
【0083】
シャッタ32を開いていき、端31aの開口量を大きくすることで(図8)、供給部3へいの被計量物の投入量を増やす。このときも、投入された被計量物は、面34a上を移動して整列される。
【0084】
図8に示されるように、貯留空間3aに被計量物を貯留する際には、整列部34Cと筒状部材31との間に隙間70が設けられている。具体的には隙間70は、筒状部材31のうち面34aに貯留空間3aを介して対向する部分311と、整列部34Cとの間に設けられている。
【0085】
このため、投入された被計量物は、面34a上を下方へと移動した後、更に隙間70を通って、整列部34の下側の空間3a1へと移動する(図8)。そして、被計量物は、空間3a1に貯留される。
【0086】
空間3a1に被計量物が貯留されることに鑑みれば、空間3a1は貯留空間3aの一部と把握できる。よって、整列部34Cを設けたことによる貯留空間3aの縮小を防止することができる。
【0087】
しかも、面34a上で整列されなかった被計量物があったとしても、隙間70を通ることで、一方向に整列することができる。この内容から、計量装置1を次のように把握することができる。すなわち、被計量物を供給部3に貯留する際には、整列部34Cは、貯留空間3aを下に行くに従って狭めている。
【0088】
貯留空間3aへの被計量物の貯留は、シャッタ32を閉じることで遮断される(図9)。図9では、被計量物は、貯留空間3aにおいて整列部34Cの上側にも貯留されている。
【0089】
貯留空間3aに貯留された被計量物は、シャッタ32を閉じた状態で、シャッタ33を開くことで、計量ホッパ2へと供給される。
【0090】
シャッタ33を開くのと並行して、整列部34Cを方向941へと回動させる。これにより、貯留空間3aを占める整列部34Cの割合が小さくなる。この内容は、整列部34Cが可動であって、被計量物を供給部3に貯留する際に狭めた貯留空間3aを拡げると把握できる。
【0091】
これにより、整列部34Cが被計量物の供給(流れ)を妨げるのを防止することができる。しかも、供給部3に貯留された被計量物を計量ホッパ2へと移動させる時間が短縮できる。
【0092】
例えば、シャッタ32を閉じた後、シャッタ33を開く前に、整列部34Cを方向941へと回動させても良い。
【0093】
整列部34Cは、上述したように筒状部材31の一部として機能して、穴80を塞ぐことができる。よって、供給部3から計量ホッパ2に被計量物を供給する際に、被計量物は供給部3から漏れない。
【実施例】
【0094】
図11は、計量装置1を備えた計量システム100を概念的に示す図である。計量システム100は、棒状の被計量物を所定量ずつ量り取るシステムであって、計量装置1を二つ備え、更に少量用の計量装置101を三つと、コンベヤ102と、タイミングホッパ103備えている。
【0095】
計量装置1で計量した被計量物は、計量ホッパ2から排出されて、コンベヤ102に載せられる。なお、二つの被計量物1で計量される被計量物の重量の合計は、所定量よりも小さい。
【0096】
少量用の計量装置101は、計量装置1よりも少量の被計量物を量り取る。具体的には、少量用の計量装置101は計量ホッパ1011を有し、計量ホッパ1011に少量ずつ被計量物を投入しつつ、その重量を測定する。
【0097】
三つの少量用の計量装置101は、所定量から、二つの被計量物1で計量された重量の合計を差し引いた分の被計量物を量り取る。少量用の計量装置101で量り取られた被計量物は、計量ホッパ1011から排出されて、コンベヤ102に載せられる。
【0098】
コンベヤ102に載せられた被計量物は、タイミングホッパ103へと導かれる。タイミングホッパ103は、二つの計量装置1で計量された被計量物、及び三つの少量用の計量装置101で量り取られた被計量物の全てが投入されるまで、被計量物を溜めておく。そして、全ての被計量物が投入されると、これを製袋包装機へと供給する。
【0099】
計量システム100によれば、計量装置1で計量された被計量物の重量の不足分を、少量用の計量装置101で補うことができるので、所定量の被計量物を精度良く量り取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】本発明の実施の形態にかかる計量装置を概念的に示す図である。
【図2】被計量物を投入する方法を示す図である。
【図3】整列部の変形例を示す図である。
【図4】整列部の変形例を示す図である。
【図5】整列部の変形例を示す図である。
【図6】計量装置の動作を順に示す図である。
【図7】計量装置の動作を順に示す図である。
【図8】計量装置の動作を順に示す図である。
【図9】計量装置の動作を順に示す図である。
【図10】計量装置の動作を順に示す図である。
【図11】計量装置を備えた計量システムを概念的に示す図である。
【符号の説明】
【0101】
2 計量ホッパ
3 供給部
3a 貯留空間
31 筒状部材(側壁)
31a 上側の端(投入口)
32 シャッタ
34,34A〜34C 整列部
34a〜34c 面
70 隙間
90 上下方向
311 部分
【技術分野】
【0001】
本発明は計量装置に関し、特に被計量物の整列に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、スパゲッティなどの棒状の被計量物を所定の量だけ量り取るために、計量装置が用いられている。かかる計量装置は、計量ホッパと、計量ホッパへと被計量物を供給する供給部とを備える。
【0003】
供給部は、被計量物の貯留が可能で、計量ホッパへと被計量物を供給する前に、予め被計量物を貯留する。そして、貯留した被計量物を計量ホッパへと供給する。
【0004】
具体的には、供給部には被計量物の投入口と排出口が設けられており、それぞれには開閉自在なシャッタが取り付けられている。まず、供給部に被計量物を貯留する際には、排出口のシャッタを閉じた状態で、投入口のシャッタを開いて、被計量物を供給部に投入する。そして、供給部に被計量物を貯留してから、投入口のシャッタを閉じる。その後、投入口のシャッタを閉じた状態で、排出口のシャッタを開いて、被計量物を計量ホッパへと供給する。これにより、計量ホッパに供給される被計量物の量が、過剰になるのを防止することができる。かかる技術は、例えば下掲の特許文献1に開示されている。
【0005】
その他、本発明に関連する技術が特許文献2に開示されている。
【特許文献1】特開平9−72775号公報
【特許文献2】特公昭53−43421号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし従来の技術では、棒状の被計量物を供給部に貯留する際に、被計量物同士が交差しやすい。棒状の被計量物同士が交差すると、その上に貯留された被計量物の重みで、交差した被計量物は折れるという問題が生じる。
【0007】
本発明は上述した事情に鑑みて成されたものであり、供給部に被計量物を貯留する際に、被計量物が折れるのを防止することが目的とされる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の発明にかかる計量装置は、計量ホッパと、供給部とを備える。計量ホッパは、棒状の被計量物の重量を計測する。供給部は、被計量物の貯留が可能で、貯留した被計量物を計量ホッパへと供給する。そして、供給部は、貯留される被計量物を整列する整列部を有する。
【0009】
第1の発明にかかる計量装置によれば、被計量物を整列した状態で供給部に貯留することができるので、供給部に被計量物を貯留する際に、被計量物が折れるのを防止することができる。
【0010】
第2の発明にかかる計量装置は、第1の発明にかかる計量装置であって、整列部は面を有する。かかる面は、被計量物が貯留される空間(貯留空間)内にあり、上下方向に対して斜めに傾いている。被計量物を供給部に貯留する際に、供給部に対して上から投入した被計量物は、面に接触する。
【0011】
第2の発明にかかる計量装置によれば、供給部に対して上から投入された棒状の被計量物は、上下方向に対して斜めに傾いた面上を移動するので、面上で一方向に整列される。かかる効果は、特に棒状の被計量物が、面上を転がる場合に顕著である。
【0012】
第3の発明にかかる計量装置は、第2の発明にかかる計量装置であって、整列部は、空間(貯留空間)を占める自身の割合を変えることができる。
【0013】
第3の発明にかかる計量装置によれば、供給部に貯留された被計量物を計量ホッパへと供給する際に、被計量物が貯留された空間を占める整列部の割合を小さくすることで、整列部が被計量物の供給(流れ)の妨げになるのを防止することができる。しかも、供給部に貯留された被計量物を計量ホッパへと移動させる時間が短縮できる。
【0014】
第4の発明にかかる計量装置は、第2または第3の発明にかかる計量装置であって、供給部は、空間(貯留空間)を形成する側壁を有し、整列部を側壁の一部分として機能させることができる。
【0015】
第4の発明にかかる計量装置によれば、所定の面が側壁の一部分として機能するので、被計量物は供給部から漏れない。
【0016】
第5の発明にかかる計量装置は、第2乃至第4の発明のいずれか一つにかかる計量装置であって、供給部は、空間(貯留空間)を形成する側壁を有する。空間(貯留空間)に被計量物を貯留する際には、側壁のうち面に空間(貯留空間)を介して対向する部分と、整列部との間に隙間が設けられる。
【0017】
第5の発明にかかる計量装置によれば、投入された被計量物は、整列部の面上を移動した後、更に隙間を通って整列部の下側の空間へと移動することができる。よって、整列部を設けたことによる貯留空間の縮小を防止することができる。
【0018】
第6の発明にかかる計量装置は、第2乃至第5の発明のいずれか一つにかかる計量装置であって、供給部は、自身に設けられた被計量物用の投入口を開閉できるシャッタを更に有する。シャッタで投入口を開くときは、面のうち投入口に近い部分の上から開き始める。
【0019】
第6の発明にかかる計量装置によれば、被計量物が面上を移動する距離が長くなるので、被計量物を効率良く整列させることができる。
【0020】
第7の発明にかかる計量装置は、被計量物が供給部に対して上から投入される、第1の発明にかかる計量装置である。被計量物を供給部に貯留する際に、整列部は、被計量物が貯留される空間(貯留空間)を下に行くに従って狭める。
【0021】
第7の発明にかかる計量装置によれば、所定の方向から投入された棒状の被計量物は、狭まった空間を通ることで整列される。
【0022】
第8の発明にかかる計量装置は、第7の発明にかかる計量装置であって、整列部は可動である。整列部は、被計量物を供給部に貯留する際に狭めた空間を拡げることができる。
【0023】
第8の発明にかかる計量装置によれば、供給部に貯留された被計量物を計量ホッパへと供給する際に、整列部を移動させて空間を拡げることで、整列部が被計量物の供給(流れ)の妨げにならない。
【発明の効果】
【0024】
本発明に係る計量器によれば、被計量物を整列した状態で供給部に貯留することができるので、供給部に被計量物を貯留する際に、被計量物が折れるのを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
1.計量装置の構造
1−1.計量装置の概略
図1は、本発明の実施の形態にかかる計量装置1を概念的に示す図である。計量装置1は、スパゲッティなどの棒状の被計量物を計量する装置であって、計量ホッパ2と、供給部3とを備える。なお以下では、鉛直方向についての上側及び下側を、それぞれ単に「上側」及び「下側」と表現している。
【0026】
1−2.計量ホッパ
計量ホッパ2は、ホッパ21、開閉機構22、及び計量器23を有し、供給部3から供給された被計量物の重量を測定する。
【0027】
ホッパ21には、被計量物が投入される投入口2aと、被計量物を排出する排出口2bとが設けられている。投入口2aは上側に、排出口2bは下側にそれぞれ位置している。
【0028】
開閉機構22は、排出口2bの開閉が自在である。具体的には、計量ホッパ2で被計量物の重量を測定する際には、排出口2bを閉じる。被計量物の測定した後は、排出口2bを開いて被計量物を排出する。なお、開閉機構22には、シリンダや、ボールネジ、電磁アクチュエータなどが採用できる。
【0029】
計量器23は、被計量物の重量を測定する測定器で、例えば金属の撓みを利用して重量を測定するロードセルが採用できる。
【0030】
1−3.供給部
供給部3は、被計量物の貯留が可能で、貯留した被計量物を計量ホッパ2へと供給する。しかも、貯留される棒状の被計量物を整列することができる。具体的には供給部3は、筒状部材31、シャッタ32,33、及び整列部34を有する。
【0031】
<被計量物の貯留と供給>
筒状部材31は、上下に延びており、上下のそれぞれに端31a,31bを有する。上側の端31aにはシャッタ32が、下側の端31bにはシャッタ33が、それぞれ開閉自在に取り付けられている。
【0032】
シャッタ32,33の開閉は、それぞれ開閉機構321,331によって行われる。開閉機構321,331には、例えば図1に示されるようにシリンダが採用できる。もちろん、開閉機構321,331には、ボールネジや、電磁アクチュエータなども採用できる。
【0033】
供給部3に被計量物を貯留するときは、シャッタ32を閉じた状態で、シャッタ31を開く。これにより、端31aから筒状部材31内に、被計量物が投入される。端31aから被計量物が投入されることに鑑みれば、端31aは供給部3の投入口と把握することができる。
【0034】
シャッタ32は閉じられているので、筒状部材31内には被計量物が貯留される。筒状部材31内に被計量物が貯留されることに鑑みれば、筒状部材31で形成される内側の空間3aは、被計量物を貯留する空間と把握することができる。以下、空間3aを「貯留空間3a」と表現する。
【0035】
貯留空間3aに被計量物を貯留してから、シャッタ31を閉じて、被計量物の投入を遮断する。その後、シャッタ31を閉じた状態で、シャッタ32を開いて、被計量物を端31bから排出する。端31bから被計量物が排出されることに鑑みれば、端31bは供給部3の排出口と把握することができる。排出された被計量物は、計量ホッパ2に供給される。
【0036】
上述したシャッタ31,32の開閉動作により、貯留空間3aに貯留された被計量物だけが計量ホッパ2に供給される。よって、計量ホッパ2に供給される被計量物の量が過剰になるのを、防止することができる。
【0037】
なお、被計量物は、貯留空間3aの貯留を経て、筒状部材31内を上から下へと移動するので、被計量物から見れば、筒状部材31は側壁と把握することができる。よって、この側壁で、被計量物を貯留する空間が形成されていると把握することができる。
【0038】
<被計量物の整列>
整列部34は、供給部3に貯留される棒状の被計量物を整列する。
【0039】
供給部3への投入前に棒状の被計量物を整列しておいたとしても、投入時においては整列が乱れやすく、延いては被計量物同士が交差した状態で供給部3に投入されるおそれがある。しかし、整列部34によれば、整列の乱れた被計量物や、交差した被計量物を、整列させることができる。
【0040】
これにより、棒状の被計量物は、整列した状態で供給部3に貯留される。よって、供給部3に被計量物を貯留する際に、被計量物が折れるのを防止することができる。以下では、整列部34の具体的な構成について説明する。
【0041】
整列部34は、面34aを有する。面34aは、被計量物を供給部3に貯留する際には、筒状部材31内、すなわち貯留空間3a内に位置し、上下方向に対して所定の角度αで斜めに傾いている。なお、図面では、上下方向は矢印90で示されている。
【0042】
供給部3に投入された被計量物は、面34aに接触する。そして、上下方向90に対して斜めに傾いた面34a上を下方へと移動する。これにより、棒状の被計量物は、面34a上で一方向に整列される。
【0043】
棒状の被計量物を整列しやすくするために、かかる被計量物は次のように投入される。すなわち、図2に示されるように、被計量物の延在方向91が、面34aにおいて勾配の最も急な方向92に対してほぼ垂直になるように、被計量物を供給部3に投入する。なお、図2では、被計量物を符号Aで示している。
【0044】
整列部34による上記効果は、面上を転がる被計量物において顕著に現れる。
【0045】
<整列部の動作>
整列部34は可動であって、面34aが上下方向90と成す角度θを変えることができる。以下、図1を用いて具体的に説明する。
【0046】
整列部34は、上下方向90に対して垂直に延びた軸341を、筒状部材31の外側に有する。整列部34は、軸341を中心として回動自在である。そして、筒状部材31には、整列部34が回動する際に通る穴80が設けられている。なお、図1では、軸341の周りにおいて、面34aが筒状部材31の端31aに近づく方向(角度θが大きくなる方向)を矢印93で、離れる方向(角度θが小さくなる方向)を矢印94で、それぞれ表している。
【0047】
整列部34の回動は、駆動部343によって行われる。駆動部343には、例えば図1に示されるようにシリンダが採用できる。もちろん、駆動部343には、ボールネジや、電磁アクチュエータなども採用できる。
【0048】
かかる整列部34によれば、被計量物を供給部3に貯留する際には、整列部34を方向93へと回動させることで、角度θを所定の角度αにすることができる。
【0049】
他方、整列部34を方向94へと回動させて、角度θを小さくすることで、被計量物を供給部3から排出する際に、整列部34が妨げになるのを防止することができる。図1では、方向94へと回動させた整列部34が破線で示されている。
【0050】
整列部34の上記動作は、次のように把握することができる。すなわち、整列部34は、貯留空間3aを占める整列部34の割合を変えることができる。具体的には、貯留空間3aを占める整列部34の割合を大きくする場合には、整列部34を方向93(図1)へと回動させる。他方、かかる割合を小さくする場合には、整列部34を方向94(図1)へと回動させる。
【0051】
被計量物を供給部3に貯留する際に、筒状部材31に設けられた穴80から被計量物が漏れることを防止すべく、面34aは次の位置にあることが好ましい。すなわち、面34aの上側の端34a1は、筒状部材31に接するか、またはその近傍に位置する。なお、図1では端34a1が筒状部材31に接している。
【0052】
これにより、整列部34と筒状部材31との間に隙間がほとんどできないので、整列部34で穴80を塞ぐことができ、以って被計量物を供給部3に貯留する際に、被計量物が穴80から漏れることを防止することができる。
【0053】
<変形例1>
図3は、整列部34の変形例を整列部34Aとして示す図である。整列部34Aは、複数の棒状部材342を平行に並べたものである。具体的には、複数の棒状部材342が、上下方向90に垂直な方向95に並べられている。なお図3では、断面形状が円形のものが棒状部材342として採用されている。
【0054】
複数の棒状部材342を平行に並べることで、これらの表面342aに接する仮想的な面34bが形成される。図3では、複数の棒状部材342の断面形状はいずれも円形であるので、棒状部材342の表面342aはそれぞれ、仮想的な面34bと線342bで接している。なお、仮想的な面34bは、整列部34Aが有する面と把握することができる。
【0055】
図3では、被計量物を供給部3に貯留する際の、整列部34Aの状態を示している。具体的には、棒状部材342の延在方向96が、方向95に垂直のまま、上下方向90に対して斜めに傾けられている。この内容から、被計量物を供給部3に貯留する際の仮想的な面34bの状態を次のように把握することができる。すなわち、仮想的な面34bは、被計量物を供給部3に貯留する際には、貯留空間3a内に位置し、上下方向90に対して斜めに傾いている。
【0056】
供給部3に投入された被計量物は、仮想的な面34bに接触する。そして、仮想的な面34b上を下方へと移動する。これにより、棒状の被計量物は、仮想的な面34b上で一方向に整列される。
【0057】
整列部34Aによれば、棒状部材342を平行に並べるだけで、棒状の被計量物を整列する仮想的な面34bが得られる。よって、整列部34Aの製造が簡略され、以って計量装置1の製造も簡略化される。
【0058】
棒状の被計量物を整列しやすくするために、かかる被計量物は次のように投入される。すなわち、図3に示されるように、棒状の被計量物の延在方向91が、面34bにおいて勾配の最も急な方向に対してほぼ垂直になるように、被計量物を供給部3に投入する。なお、図3では、被計量物を符号Aで示されている。
【0059】
図3では、面34bにおいて勾配が最も急な方向は、棒状部材342の延在方向96にほぼ一致しているので、被計量物Aの延在方向91が、棒状部材342の延在方向96に対してほぼ垂直になるように、被計量物Aを投入すれば良い。
【0060】
被計量物を供給部3に貯留する際には、斜めに傾いた面34bの上側の端34b1は、筒状部材31に接しているか、またはその近傍に位置することが好ましい。なぜなら、整列部34Aで穴80を塞ぐことができるので、被計量物を供給部3に貯留する際に、被計量物が穴80から漏れることを防止することができるからである。
【0061】
<変形例2>
図4は、整列部34の変形例を整列部34Bとして示す図である。整列部34Bは面34cを有する。面34cは、上下方向90に対して所定の角度αで斜めに傾いている。そして、被計量物を供給部3に貯留する際には、貯留空間3a内に位置する。
【0062】
すなわち、被計量物を供給部3に貯留する際においては、面34cは、上述した整列部34の面34aと同じ状態にある。
【0063】
整列部34Bは可動であって、面34cの位置を変えることができる。具体的には、整列部34Bは、上下方向90に対して垂直な方向に沿って並進自在である。なお、図4では、整列部34Bが筒状部材31に近づく方向を矢印971で、離れる方向を矢印972で、それぞれ示している。整列部34Bの移動は、シリンダや、ボールネジ、電磁アクチュエータなどの駆動部で行われる。
【0064】
整列部34Bは並進自在であるので、回動させる場合に比べて、整列部34Bの構造が簡略化される。
【0065】
かかる整列部34Bによれば、被計量物を供給部3に貯留する際には、整列部34Bを方向971(図4)へと移動させることで、面34cを貯留空間3a内に配置することができる。これにより、棒状の被計量物を整列されることができる。
【0066】
他方、整列部34Bを方向972(図4)へと移動させることで、被計量物を供給部3から排出する際に、整列部34Bが妨げになるのを防止することができる。図4では、方向972へと移動させた整列部34Bが破線で示されている。
【0067】
整列部34Bの上記動作は、次のように把握することができる。すなわち、整列部34Bは、貯留空間3aを占める整列部34Bの割合を変えることができる。
【0068】
上述した整列部34と同様に、被計量物を供給部3に貯留する際には、斜めに傾いた面34cの上側の端34c1は、筒状部材31に接するか、またはその近傍に位置する。なお、図4では端34c1が筒状部材31に接している。
【0069】
<変形例3>
図5は、整列部34の変形例を整列部34Cとして示す図である。整列部34Cは、上述した整列部34(図1及び図2)と同様に面34aを有し、しかも回動自在である。ただし、整列部34Cは、整列部34とは、回動する中心の位置が異なる。
【0070】
具体的には整列部34Cは、軸344を有する。軸344は、被計量物を供給部3に貯留する際に斜めに傾いた面34aの上側の端34a1を、面34aに沿って、上下方向90に対して垂直に延びている。そして、軸344は、筒状部材31に取り付けられている。なお、図5では、軸344の周りにおいて、面34aが筒状部材31の端31aに近づく方向を矢印931で、離れる方向を矢印941で、それぞれ示している。
【0071】
かかる整列部34Cによれば、上述した整列部34と同様に、被計量物を供給部3に貯留する際には、整列部34Cを方向931(図5)へと回動させることで、面34aが上下方向90と成す角度θを所定の角度αにすることができる。
【0072】
他方、整列部34Cを方向941(図5)へと回動させて、角度θを小さくすることで、被計量物を供給部3から排出する際に、整列部34Cが妨げになるのを防止することができる。図5では、方向941へと回動させた整列部34Cが破線で示されている。
【0073】
整列部34Cの上記動作は、次のように把握することができる。すなわち、整列部34Cは、貯留空間3aを占める整列部34Cの割合を変えることができる。
【0074】
上述したとおり、被計量物を供給部3に貯留する際には、整列部34,34A,34Bで穴80を塞ぐことができ、整列部34Cでも同様である。しかし、貯留空間3aを占める整列部34,34A〜34Cの割合を小さくすべく、整列部34,34A〜34Cを移動させた場合には、整列部34,34A,34Bでは、穴80を塞ぐことができず、隙間ができてしまう。隙間ができると、被計量物が貯留空間3aから漏れるおそれがある。
【0075】
例えば整列部34(図1)では、回動の中心である軸341が筒状部材31の外側にあるため、回動によって面34aの端34a1と筒状部材31との間に隙間ができてしまう。
【0076】
一方、整列部34Cによれば、整列部34Cの回動の中心である軸344が、筒状部材31に取り付けられているので、面34aの端34a1と筒状部材31との間に隙間を作らずに、穴80を塞いだまま、整列部34Cを方向941へと回動させることができる。
【0077】
よって、整列部34Cが可動であっても、被計量物が貯留空間3aから漏れない。換言すれば、整列部34Cは、筒状部材31の一部、すなわち貯留空間3aを形成する側壁の一部として機能する。なお、整列部34Cは筒状部材31に取り付けられていなくても、筒状部材31近傍に配置されていれば、隙間はほとんど生じず、以って被計量物の漏れを防止することができる。
【0078】
2.計量装置の動作
図5に示される計量装置1について、その動作を、図6〜図10を用いて説明する。なお、図6〜図10のいずれにおいても、被計量物の状態がハッチングによって示されている。
【0079】
図6では、供給部3への被計量物の貯留を開始する直前の状態を示している。すなわち、整列部34Cを方向931へと回動させて、面34aが、上下方向90に対して所定の角度αで斜めに傾けられている。しかも、シャッタ32,33がいずれも閉じられ、かつ貯留空間3aが空の状態である。
【0080】
シャッタ33を閉じた状態で、シャッタ32を開いて、供給部3への被計量物の貯留を開始する(図7)。シャッタ32を開き始めると、被計量物は筒状部材31の端31aから貯留空間3a内へと落下し始める。落下した被計量物は、上下方向90に対して斜めに傾いた面34aに接触し、面34a上を自身の重力で下方へと移動する。このとき、被計量物は一方向に整列される。
【0081】
被計量物の断面が円形である場合には、被計量物は面34a上を下方へと転がり落ちる。よって、面34aを滑り落ちる場合よりも、被計量物は整列されやすい。
【0082】
シャッタ32を開くときは、面34aのうち筒状部材31の端31aに近い部分の上から、換言すれば面34aの端34a1側から開き始める。これにより、被計量物が面34a上を移動する距離が長くなるので、被計量物を効率良く整列させることができる。
【0083】
シャッタ32を開いていき、端31aの開口量を大きくすることで(図8)、供給部3へいの被計量物の投入量を増やす。このときも、投入された被計量物は、面34a上を移動して整列される。
【0084】
図8に示されるように、貯留空間3aに被計量物を貯留する際には、整列部34Cと筒状部材31との間に隙間70が設けられている。具体的には隙間70は、筒状部材31のうち面34aに貯留空間3aを介して対向する部分311と、整列部34Cとの間に設けられている。
【0085】
このため、投入された被計量物は、面34a上を下方へと移動した後、更に隙間70を通って、整列部34の下側の空間3a1へと移動する(図8)。そして、被計量物は、空間3a1に貯留される。
【0086】
空間3a1に被計量物が貯留されることに鑑みれば、空間3a1は貯留空間3aの一部と把握できる。よって、整列部34Cを設けたことによる貯留空間3aの縮小を防止することができる。
【0087】
しかも、面34a上で整列されなかった被計量物があったとしても、隙間70を通ることで、一方向に整列することができる。この内容から、計量装置1を次のように把握することができる。すなわち、被計量物を供給部3に貯留する際には、整列部34Cは、貯留空間3aを下に行くに従って狭めている。
【0088】
貯留空間3aへの被計量物の貯留は、シャッタ32を閉じることで遮断される(図9)。図9では、被計量物は、貯留空間3aにおいて整列部34Cの上側にも貯留されている。
【0089】
貯留空間3aに貯留された被計量物は、シャッタ32を閉じた状態で、シャッタ33を開くことで、計量ホッパ2へと供給される。
【0090】
シャッタ33を開くのと並行して、整列部34Cを方向941へと回動させる。これにより、貯留空間3aを占める整列部34Cの割合が小さくなる。この内容は、整列部34Cが可動であって、被計量物を供給部3に貯留する際に狭めた貯留空間3aを拡げると把握できる。
【0091】
これにより、整列部34Cが被計量物の供給(流れ)を妨げるのを防止することができる。しかも、供給部3に貯留された被計量物を計量ホッパ2へと移動させる時間が短縮できる。
【0092】
例えば、シャッタ32を閉じた後、シャッタ33を開く前に、整列部34Cを方向941へと回動させても良い。
【0093】
整列部34Cは、上述したように筒状部材31の一部として機能して、穴80を塞ぐことができる。よって、供給部3から計量ホッパ2に被計量物を供給する際に、被計量物は供給部3から漏れない。
【実施例】
【0094】
図11は、計量装置1を備えた計量システム100を概念的に示す図である。計量システム100は、棒状の被計量物を所定量ずつ量り取るシステムであって、計量装置1を二つ備え、更に少量用の計量装置101を三つと、コンベヤ102と、タイミングホッパ103備えている。
【0095】
計量装置1で計量した被計量物は、計量ホッパ2から排出されて、コンベヤ102に載せられる。なお、二つの被計量物1で計量される被計量物の重量の合計は、所定量よりも小さい。
【0096】
少量用の計量装置101は、計量装置1よりも少量の被計量物を量り取る。具体的には、少量用の計量装置101は計量ホッパ1011を有し、計量ホッパ1011に少量ずつ被計量物を投入しつつ、その重量を測定する。
【0097】
三つの少量用の計量装置101は、所定量から、二つの被計量物1で計量された重量の合計を差し引いた分の被計量物を量り取る。少量用の計量装置101で量り取られた被計量物は、計量ホッパ1011から排出されて、コンベヤ102に載せられる。
【0098】
コンベヤ102に載せられた被計量物は、タイミングホッパ103へと導かれる。タイミングホッパ103は、二つの計量装置1で計量された被計量物、及び三つの少量用の計量装置101で量り取られた被計量物の全てが投入されるまで、被計量物を溜めておく。そして、全ての被計量物が投入されると、これを製袋包装機へと供給する。
【0099】
計量システム100によれば、計量装置1で計量された被計量物の重量の不足分を、少量用の計量装置101で補うことができるので、所定量の被計量物を精度良く量り取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】本発明の実施の形態にかかる計量装置を概念的に示す図である。
【図2】被計量物を投入する方法を示す図である。
【図3】整列部の変形例を示す図である。
【図4】整列部の変形例を示す図である。
【図5】整列部の変形例を示す図である。
【図6】計量装置の動作を順に示す図である。
【図7】計量装置の動作を順に示す図である。
【図8】計量装置の動作を順に示す図である。
【図9】計量装置の動作を順に示す図である。
【図10】計量装置の動作を順に示す図である。
【図11】計量装置を備えた計量システムを概念的に示す図である。
【符号の説明】
【0101】
2 計量ホッパ
3 供給部
3a 貯留空間
31 筒状部材(側壁)
31a 上側の端(投入口)
32 シャッタ
34,34A〜34C 整列部
34a〜34c 面
70 隙間
90 上下方向
311 部分
【特許請求の範囲】
【請求項1】
棒状の被計量物の重量を計測する計量ホッパと、
前記被計量物の貯留が可能で、貯留した前記被計量物を前記計量ホッパへと供給する供給部と
を備え、
前記供給部は、貯留される前記被計量物を整列する整列部を有する、計量装置。
【請求項2】
前記整列部は、前記被計量物を前記供給部に貯留する際に前記供給部に対して上から投入した前記被計量物が接触する面を、前記被計量物が貯留される空間内に有し、
前記面は上下方向に対して斜めに傾いている、請求項1記載の計量装置。
【請求項3】
前記整列部は、前記空間を占める自身の割合を変えることができる、請求項2記載の計量装置。
【請求項4】
前記供給部は、前記空間を形成する側壁を有し、前記整列部を前記側壁の一部分として機能させることができる、請求項2または請求項3記載の計量装置。
【請求項5】
前記供給部は、前記空間を形成する側壁を有し、
前記空間に前記被計量物を貯留する際には、前記側壁のうち前記面に前記空間を介して対向する部分と、前記整列部との間に隙間が設けられる、請求項2乃至請求項4のいずれか一つに記載の計量装置
【請求項6】
前記供給部は、自身に設けられた前記被計量物用の投入口を開閉できるシャッタを更に有し、
前記シャッタで前記投入口を開くときは、前記面のうち前記投入口に近い部分の上から開き始める、請求項2乃至請求項5のいずれか一つに記載の計量装置。
【請求項7】
前記被計量物が前記供給部に対して上から投入される、請求項1記載の計量装置であって、
前記被計量物を前記供給部に貯留する際に、前記整列部は、前記被計量物が貯留される空間を下に行くに従って狭める、計量装置。
【請求項8】
前記整列部は可動であって、前記被計量物を前記供給部に貯留する際に狭めた前記空間を拡げることができる、請求項7記載の計量装置。
【請求項1】
棒状の被計量物の重量を計測する計量ホッパと、
前記被計量物の貯留が可能で、貯留した前記被計量物を前記計量ホッパへと供給する供給部と
を備え、
前記供給部は、貯留される前記被計量物を整列する整列部を有する、計量装置。
【請求項2】
前記整列部は、前記被計量物を前記供給部に貯留する際に前記供給部に対して上から投入した前記被計量物が接触する面を、前記被計量物が貯留される空間内に有し、
前記面は上下方向に対して斜めに傾いている、請求項1記載の計量装置。
【請求項3】
前記整列部は、前記空間を占める自身の割合を変えることができる、請求項2記載の計量装置。
【請求項4】
前記供給部は、前記空間を形成する側壁を有し、前記整列部を前記側壁の一部分として機能させることができる、請求項2または請求項3記載の計量装置。
【請求項5】
前記供給部は、前記空間を形成する側壁を有し、
前記空間に前記被計量物を貯留する際には、前記側壁のうち前記面に前記空間を介して対向する部分と、前記整列部との間に隙間が設けられる、請求項2乃至請求項4のいずれか一つに記載の計量装置
【請求項6】
前記供給部は、自身に設けられた前記被計量物用の投入口を開閉できるシャッタを更に有し、
前記シャッタで前記投入口を開くときは、前記面のうち前記投入口に近い部分の上から開き始める、請求項2乃至請求項5のいずれか一つに記載の計量装置。
【請求項7】
前記被計量物が前記供給部に対して上から投入される、請求項1記載の計量装置であって、
前記被計量物を前記供給部に貯留する際に、前記整列部は、前記被計量物が貯留される空間を下に行くに従って狭める、計量装置。
【請求項8】
前記整列部は可動であって、前記被計量物を前記供給部に貯留する際に狭めた前記空間を拡げることができる、請求項7記載の計量装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−19883(P2009−19883A)
【公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−180523(P2007−180523)
【出願日】平成19年7月10日(2007.7.10)
【出願人】(000147833)株式会社イシダ (859)
【出願人】(599124909)株式会社イシダエンジニアリング (10)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年7月10日(2007.7.10)
【出願人】(000147833)株式会社イシダ (859)
【出願人】(599124909)株式会社イシダエンジニアリング (10)
【Fターム(参考)】
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