説明

記録再生システム

【課題】記録部と再生部が物理的に分離した記録再生システムにおいて、多量のコンテンツを、著作権保護を行いながら受け渡しする際の利便性を改善する。
【解決手段】著作権保護機能を持つ記録媒体121を用いて、コンテンツを暗号化するコンテンツ鍵を記録部101から物理的に分離している再生部111に受け渡しする。再生部111は、受け渡されたコンテンツ鍵を用いることができるので、再生時には著作権保護機能を有する記録媒体121を常時使用する必要がなくなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像や音声などの情報信号に対して暗号化を施し、著作権保護を行う記録再生システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
映像や音声のコンテンツのデジタル化が進み、また、コンピュータ技術の発展でデジタルコンテンツを簡単に扱えるようになったため、コンテンツの品質を全く落とすことなく複製することが簡単に出来るようになった。このように複製が簡単に行えることはユーザの使い勝手という点においてはメリットが大きいが、著作権者側にコンテンツに対する正当な対価を払わずともコンテンツの流通を簡単に行えることから、著作権保護の観点から近年大きな問題となっている。
【0003】
このような背景から、コンテンツを複製する際に暗号化を行い複製したコンテンツをそれ以上複製しても再生できないようにする技術が開発され、SDメモリカードのような著作権保護機能を有する商品や応用機器として実用化されている。
【0004】
現在これらの著作権保護機能を有する記録媒体は、容量に対する単価が高く、大量にコンテンツを保存するにはコストがかかるという欠点がある。
【0005】
こういったことから、近年では大容量のハードディスクに暗号化して記録するポータブルプレーヤが普及し始めている。これらのポータブルプレーヤは、コンテンツを供給する機器と直接接続し、相互認証することでコンテンツを暗号化記録する。
【0006】
一方、カーAV機器ように可搬性の低い機器では、必ずしもコンテンツを供給する機器と接続出来るとは限らない。このような機器でコンテンツを再生するためには、前述の著作権保護機能を有する記録媒体が必要になる。
【0007】
前記のように、著作権保護機能を有する記録媒体は、容量に対する単価が高いため、著作権保護機能を持つ記録媒体と、容量単価の低い記録媒体を組み合わせて記録再生を行うシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
以下、従来の著作権保護機能を持つ記録媒体と、著作権保護機能を持たない記録媒体とを組み合わせて記録再生を行う記録再生システムの構成及び動作について、図4を用いて説明する。
【0009】
図4は、従来の記録再生システムの構成を示すブロック図である。同図において、記録媒体121は著作権保護機能を持つ記録媒体であり、記録媒体131は著作権保護機能を持たない記録媒体である。記録部401は、コンテンツ鍵生成部104で生成したコンテンツ鍵を用い、コンテンツ暗号化部103でコンテンツを暗号化し、記録媒体131に記録する。コンテンツ鍵は、記録部401の認証部102と、記録媒体121の認証部122の間で、互いに正当な機器であることを相互認証によって確認し、確認後、前記コンテンツ鍵を記録部123に記録する。
【0010】
一方、再生部411では、再生部411の認証部112と、記録媒体121の認証部122の間で、互いに正当な機器であることを相互認証によって確認し、確認後、記録部123に記録されているコンテンツ鍵を読み出す。このコンテンツ鍵を用い、記録媒体131から読み出した暗号化されたコンテンツを読み込み、コンテンツ復号化部114で復号化し、コンテンツを出力する。
【特許文献1】特開2002−368732号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
前記の記録再生システムでは、必ず著作権保護機能を持つ記録媒体121と、著作権保護機能を持たない記録媒体131を組み合わせて使用する必要がある。前記の組み合わせが複数存在する場合など、組み合わせを間違えると再生出来なくなる。また、著作権保護機能を持つ記録媒体を忘れたり紛失したりすると再生出来なくなってしまう。
【0012】
本発明は、前記従来の使用者の利便性の低下を考慮し、可搬性の低い機器に対して、著作権保護を行いつつ、使用者の利便性のよい記録再生システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の目的を達成するため、本発明の第1の発明の記録再生システムは、コンテンツ鍵を用いてデジタル形式のコンテンツを暗号化記録する記録部と、コンテンツ鍵を用いて暗号化されたコンテンツを復号化し再生する再生部と、コンテンツを暗号化するためのコンテンツ鍵を記録する第1の記録媒体と、暗号化されたコンテンツを記録する第2の記録媒体からなる記録再生システムであって、前記記録部は、コンテンツを暗号化するコンテンツ鍵を生成するコンテンツ暗号鍵生成手段と、前記第1の記録媒体の正当性を認証するとともに、前記第1の記録媒体に前記コンテンツ鍵を書き込む第1の認証手段と、前記コンテンツ鍵を用いてコンテンツを暗号化するとともに、前記第2の記録媒体に暗号化後のコンテンツを記録するコンテンツ暗号化手段とを有し、前記再生部は、前記第1の記録媒体の正当性を認証するとともに、前記第1の記録媒体に記録されたコンテンツ鍵を読み出す第2の認証手段と、前記コンテンツ鍵を記憶するコンテンツ鍵記憶手段と、前記第2の記録媒体から暗号化されたコンテンツを読み出し、前記コンテンツ鍵記憶手段に記憶されたコンテンツ鍵を用いてコンテンツを復号化するコンテンツ復号化手段とを有し、前記第1の記録媒体は、前記記録部および前記再生部の正当性を認証するとともに、前記再生部および前記記録部との間で前記コンテンツ鍵の読み書きを行う第3の認証手段と、前記コンテンツ鍵を記録する記録手段とを有することを特徴とするものである。
【0014】
また本発明の第2の発明の記録再生システムは、第1の発明において、コンテンツ鍵として、コンテンツ鍵生成手段にて発生させたランダム値を使用することを特徴とするものである。
【0015】
また本発明の第3の発明の記録再生システムは、第1の発明において、記録部から第1の記録媒体へのコンテンツ鍵の書き込み回数をあらかじめ決められた所定回数に制限することを特徴とするものである。
【0016】
また本発明の第4の発明の記録再生システムは、第1の発明において、再生部は、第1の記録媒体からコンテンツ鍵を読み出した後、第1の記録媒体から前記コンテンツ鍵を消去することを特徴とするものである。
【0017】
また本発明の第5の発明の記録再生システムは、第1の発明において、再生部は、第1の記録媒体から読み出したコンテンツ鍵を、再び第1の記録媒体に書き戻し、再生部に保管していた前記コンテンツ鍵を消去することを特徴とするものである。
【0018】
また本発明の第6の発明の記録再生システムは、第3の発明において、記録部は、第1の記録媒体に記録されているコンテンツ鍵を消去した際は、第1の記録媒体への書き込み回数カウントを消去したコンテンツ鍵の個数分減算することを特徴とするものである。
【0019】
また本発明の第7の発明の記録再生システムは、第1の発明において、第2の記録媒体は、光ディスク、光磁気ディスク、ハードディスク、半導体メモリの何れかであることを特徴とするものである。
【0020】
また本発明の第8の発明の記録再生システムは、第1の発明において、第1の記録媒体と第2の記録媒体は、1つの媒体として構成されていることを特徴とするものである。
【0021】
また本発明の第9の発明の記録再生システムは、第1の発明において、第2の記録媒体に記録した暗号化後のコンテンツを、通信手段を用いて記録部から再生部に伝送することを特徴とするものである。
【0022】
また本発明の第10の発明の記録再生システムは、第1の発明において、再生部は第3の記録媒体を持ち、第2の記録媒体に記録された暗号化されたコンテンツを複製して記録し、再生時には第3の記録媒体から再生したコンテンツを復号化することを特徴とするものである。
【0023】
また本発明の第11の発明の記録再生システムは、コンテンツ鍵を用いてデジタル形式のコンテンツを暗号化記録する記録部と、コンテンツ鍵を用いて暗号化されたコンテンツを復号化し再生する再生部と、コンテンツを暗号化するためのコンテンツ鍵を記録する第1の記録媒体と、暗号化されたコンテンツを記録する第2の記録媒体からなる記録再生システムであって、前記再生部は、コンテンツを暗号化するコンテンツ鍵を生成し、生成したコンテンツ鍵を記憶するコンテンツ鍵生成記憶手段と、前記第1の記録媒体の正当性を認証するとともに、前記第1の記録媒体に前記コンテンツ鍵を書き込む第1の認証手段と、前記第2の記録媒体から暗号化されたコンテンツを読み出し、前記コンテンツ鍵を用いてコンテンツを復号化するコンテンツ復号化手段とを有し、前記記録部は、前記第1の記録媒体の正当性を認証するとともに、前記第1の記録媒体に記録されたコンテンツ鍵を読み出す第2の認証手段と、前記コンテンツ鍵を用いてコンテンツを暗号化するとともに、前記第2の記録媒体に暗号化後のコンテンツを記録するコンテンツ暗号化手段とを有し、前記第1の記録媒体は、前記記録部および前記再生部の正当性を認証するとともに、前記再生部および前記記録部との間で前記コンテンツ鍵の読み書きを行う第3の認証手段と、前記コンテンツ鍵を記録する記録手段とを有することを特徴とするものである。
【0024】
また本発明の第12の発明の記録再生システムは、第11の発明において、コンテンツ鍵として、再生部のIDを使用することを特徴とするものである。
【0025】
また本発明の第13の発明の記録再生システムは、第11の発明において、コンテンツ鍵として、コンテンツ鍵生成記憶手段にて発生させたランダム値を使用することを特徴とするものである。
【0026】
また本発明の第14の発明の記録再生システムは、第11の発明において、再生部から第1の記録媒体へのコンテンツ鍵の書き込み回数をあらかじめ決められた所定回数に制限することを特徴とするものである。
【0027】
また本発明の第15の発明の記録再生システムは、第11の発明において、記録部は、第1の記録媒体からコンテンツ鍵を読み出した後、第1の記録媒体から前記コンテンツ鍵を消去することを特徴とするものである。
【0028】
また本発明の第16の発明の記録再生システムは、第11の発明において、記録部は、第1の記録媒体から読み出したコンテンツ鍵を、再び第1の記録媒体に書き戻し、記録部に保管していた前記コンテンツ鍵を消去することを特徴とするものである。
【0029】
また本発明の第17の発明の記録再生システムは、第14の発明において、再生部は、第1の記録媒体に記録されているコンテンツ鍵を消去した際は、第1の記録媒体への書き込み回数カウントを消去したコンテンツ鍵の個数分減算することを特徴とするものである。
【0030】
また本発明の第18の発明の記録再生システムは、第11の発明において、記録部は、第1の記録媒体から読み出したコンテンツ鍵を記憶するコンテンツ鍵記憶手段を持つことを特徴とするものである。
【0031】
また本発明の第19の発明の記録再生システムは、第11の発明において、第2の記録媒体は、光ディスク、光磁気ディスク、ハードディスク、半導体メモリの何れかであることを特徴とするものである。
【0032】
また本発明の第20の発明の記録再生システムは、第11の発明において、第1の記録媒体と第2の記録媒体は、1つの媒体として構成されていることを特徴とするものである。
【0033】
また本発明の第21の発明の記録再生システムは、第11の発明において、第2の記録媒体に記録した暗号化後のコンテンツを、通信手段を用いて記録部から再生部に伝送することを特徴とするものである。
【0034】
また本発明の第22の発明の記録再生システムは、第11の発明において、再生部は第3の記録媒体を持ち、第2の記録媒体に記録された暗号化されたコンテンツを複製して記録し、再生時には第3の記録媒体から再生したコンテンツを復号化することを特徴とするものである。
【0035】
また本発明の第23の発明の記録再生システムは、コンテンツ鍵を用いてデジタル形式のコンテンツを暗号化記録する記録部と、コンテンツ鍵を用いて暗号化されたコンテンツを復号化し再生する再生部と、コンテンツ鍵を暗号化するための固有鍵を記録する第1の記録媒体と、暗号化されたコンテンツおよび暗号化されたコンテンツ鍵を記録する第2の記録媒体からなる記録再生システムであって、前記再生部は、再生部固有の固有鍵を生成し、生成した固有鍵を記憶する固有鍵生成記憶手段と、前記第1の記録媒体の正当性を認証するとともに、前記第1の記録媒体に前記固有鍵を書き込む第1の認証手段と、前記第2の記憶媒体から暗号化されたコンテンツ鍵を読み出し、前記固有鍵を用いてコンテンツ鍵を復号化するコンテンツ鍵復号化手段と、前記第2の記録媒体から暗号化されたコンテンツを読み出し、前記コンテンツ鍵を用いてコンテンツを復号化するコンテンツ復号化手段とを有し、前記記録部は、コンテンツを暗号化するコンテンツ鍵を生成するコンテンツ鍵生成手段と、前記コンテンツ鍵を用いてコンテンツを暗号化し、前記第2の記録媒体に暗号化後のコンテンツを記録するコンテンツ暗号化手段と、前記第1の記録媒体の正当性を認証するとともに、前記第1の記録媒体に記録された固有鍵を読み出す第2の認証手段と、前記固有鍵を用いて前記コンテンツ鍵を暗号化し、前記第2の記録媒体に暗号化後のコンテンツ鍵を記録するコンテンツ鍵暗号化手段とを有し、前記第1の記録媒体は、前記記録部および前記再生部の正当性を認証するとともに、前記再生部および前記記録部との間で前記固有鍵の読み書きを行う第3の認証手段と、前記固有鍵を記録する記録手段とを有することを特徴とするものである。
【0036】
また本発明の第24の発明の記録再生システムは、第23の発明において、固有鍵として、再生部のIDを使用することを特徴とするものである。
【0037】
また本発明の第25の発明の記録再生システムは、第23の発明において、固有鍵として、固有鍵生成記憶手段にて発生させたランダム値を使用することを特徴とするものである。
【0038】
また本発明の第26の発明の記録再生システムは、第23の発明において、再生部から第1の記録媒体への固定鍵の書き込み回数をあらかじめ決められた所定回数に制限することを特徴とするものである。
【0039】
また本発明の第27の発明の記録再生システムは、第23の発明において、記録部は、第1の記録媒体から固定鍵を読み出した後、第1の記録媒体から前記固定鍵を消去することを特徴とするものである。
【0040】
また本発明の第28の発明の記録再生システムは、第23の発明において、記録部は、第1の記録媒体から読み出した固有鍵を、再び第1の記録媒体に書き戻し、記録部に保管していた前記固有鍵を消去することを特徴とするものである。
【0041】
また本発明の第29の発明の記録再生システムは、第26の発明において、再生部は、第1の記録媒体に記録されている固有鍵を消去した際は、第1の記録媒体への書き込み回数カウントを消去した固有鍵の個数分減算することを特徴とするものである。
【0042】
また本発明の第30の発明の記録再生システムは、第23の発明において、記録部は、第1の記録媒体から読み出した固有鍵を記憶する固有鍵記憶手段を持つことを特徴とするものである。
【0043】
また本発明の第31の発明の記録再生システムは、第23の発明において、第2の記録媒体は、光ディスク、光磁気ディスク、ハードディスク、半導体メモリの何れかであることを特徴とする請求項23に記載の記録再生システム。
【0044】
また本発明の第32の発明の記録再生システムは、第23の発明において、第1の記録媒体と第2の記録媒体は、1つの媒体として構成されていることを特徴とするものである。
【0045】
また本発明の第33の発明の記録再生システムは、第23の発明において、第2の記録媒体に記録した暗号化後のコンテンツを、通信手段を用いて記録部から再生部に伝送することを特徴とするものである。
【0046】
また本発明の第34の発明の記録再生システムは、第23の発明において、第2の記録媒体に記録する暗号化されたコンテンツ鍵を、対応する暗号化されたコンテンツファイルに組み込まれるように記録することを特徴とするものである。
【0047】
また本発明の第35の発明の記録再生システムは、第23の発明において、複数の再生部に対応する複数の固有鍵でコンテンツ鍵を暗号化し、前記暗号化された複数のコンテンツ鍵を第2の記録媒体に記録することを特徴とするものである。
【0048】
また本発明の第36の発明の記録再生システムは、第23の発明において、再生部は第3の記録媒体を持ち、第2の記録媒体に記録された暗号化されたコンテンツおよび暗号化されたコンテンツ鍵を複製して記録し、再生時には第3の記録媒体から再生したコンテンツおよびコンテンツ鍵を復号化して再生することを特徴とする請求項23に記載の記録再生システム。
【発明の効果】
【0049】
本発明により、著作権保護機能を持つ記録媒体は再生時に不要となり、可搬性の低い機器において、著作権保護を行いつつ、使用者の利便性のよい記録再生システムを提供することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0050】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0051】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による記録再生システムの構成を示すブロック図である。始めに、図1を参照しながら、本実施の形態の記録再生システムの構成について説明する。
【0052】
図1に示すように、本実施の形態1における記録再生システムは、コンテンツ鍵を用いてデジタル形式のコンテンツを暗号化記録する記録部101と、コンテンツ鍵を用いて暗号化されたコンテンツを復号化し再生する再生部111と、コンテンツを暗号化するためのコンテンツ鍵を記録する記録媒体121と、暗号化されたコンテンツを記録する記録媒体131から構成される。
【0053】
記録部101は、コンテンツを暗号化するコンテンツ鍵を生成するコンテンツ暗号鍵生成部104と、記録媒体121の正当性を認証するとともに、記録媒体121に前記コンテンツ鍵を書き込む認証部102と、前記コンテンツ鍵を用いてコンテンツを暗号化するとともに、記録媒体131に暗号化後のコンテンツを記録するコンテンツ暗号化部103から構成される。
【0054】
また再生部111は、記録媒体121の正当性を認証するとともに、記録媒体121に記録されたコンテンツ鍵を読み出す認証部112と、前記コンテンツ鍵を記憶するコンテンツ鍵記憶部116と、記録媒体131から暗号化されたコンテンツを読み出し、前記コンテンツ鍵記憶部116に記憶されたコンテンツ鍵を用いてコンテンツを復号化するコンテンツ復号化部114から構成される。
【0055】
記録媒体121は、記録部101および再生部111の正当性を認証するとともに、前記再生部111および前記記録部101との間で前記コンテンツ鍵の読み書きを行う認証部122と、前記コンテンツ鍵を記録する記録部123から構成される。つまり、記録媒体121は著作権保護機能を持つ記録媒体である。
【0056】
次にその動作について説明する。記録するコンテンツは、コンテンツ暗号化部103において、コンテンツ鍵生成部104で生成されたコンテンツ鍵を用いて暗号化され、記録媒体131に記録される。一方、暗号化に使用したコンテンツ鍵は、認証部102を通じて記録媒体121に記録される。なお、記録媒体121にコンテンツ鍵を記録する前に、記録部101および記録媒体121がお互いに正当な機器であることを相互に認証しておく。
【0057】
一方、再生部111では、まず記録媒体121とお互いに正当な機器であることを相互に認証し、その後に記録されているコンテンツ鍵を読み出し、コンテンツ鍵記憶部116に記憶しておく。そして記録媒体131から暗号化されたコンテンツを読み出し、コンテンツ復号化部114において、前記コンテンツ鍵記憶部116に記憶していたコンテンツ鍵を用いて復号化する。
【0058】
このように、あらかじめコンテンツ鍵を再生部111に移動しているため、再生時には著作権保護機能を持つ記録媒体121は不要となる。
【0059】
なお、記録部101のコンテンツ鍵生成部104で生成するコンテンツ鍵は、記録部101に固有のIDでも良いし、ランダム値を生成して使用しても良い。
【0060】
また、記録部101から記録媒体121へのコンテンツ鍵の記録回数を、あらかじめ決められた回数に制限しても良い。
【0061】
また、再生部111は、記録媒体121からコンテンツ鍵を読み出した後、記録媒体121からコンテンツ鍵を消去しても良い。
【0062】
また、再生部111は、記録媒体121から読み出したコンテンツ鍵を再び記録媒体121に書き戻し、コンテンツ鍵記憶部116に記憶していたコンテンツ鍵を消去してもよい。
【0063】
また、記録部101でコンテンツ鍵の記録回数を管理する際には、記憶媒体121に記録されているコンテンツ鍵を消去した場合は、コンテンツ鍵の記録回数を消去した個数分減算してもよい。
【0064】
これらのようなコンテンツ鍵の管理を行うことで、著作権の制御が可能になる。
【0065】
また、記録媒体131は、光ディスク、光磁気ディスク、ハードディスク、半導体メモリなど、コンテンツの受け渡しが行える媒体であれば何を用いても良い。
【0066】
また、本実施の形態では記録媒体121と記録媒体131は別の媒体として説明したが、同じ機能を有していれば、一体の媒体であっても良い。
【0067】
また、本実施の形態では、記録媒体131を通じて暗号化したコンテンツを記録部101から再生部111に受け渡しているが、通信を用いて受け渡しても良い。
【0068】
また、再生部111に記録媒体を内蔵し、記録媒体131に記録してあるコンテンツを一旦前記の内蔵記録媒体に複製した後、前記内蔵記録媒体より読み出し、コンテンツ復号部114で復号化して再生しても良い。
【0069】
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2による記録再生システムの構成を示すブロック図である。始めに、図2を参照しながら、本実施の形態の記録再生システムの構成について説明する。
【0070】
図2に示すように、本実施の形態2における記録再生システムは、コンテンツ鍵を用いてデジタル形式のコンテンツを暗号化記録する記録部201と、コンテンツ鍵を用いて暗号化されたコンテンツを復号化し再生する再生部211と、コンテンツを暗号化するためのコンテンツ鍵を記録する記録媒体121と、暗号化されたコンテンツを記録する記録媒体131から構成される。
【0071】
再生部211は、コンテンツを暗号化するコンテンツ鍵を生成し、生成したコンテンツ鍵を記憶するコンテンツ鍵生成記憶部113と、記録媒体121の正当性を認証するとともに、記録媒体121に前記コンテンツ鍵を書き込む認証部112と、記録媒体131から暗号化されたコンテンツを読み出し、前記コンテンツ鍵を用いてコンテンツを復号化するコンテンツ復号化部114から構成される。
【0072】
記録部201は、記録媒体121の正当性を認証するとともに、記録媒体121に記録されたコンテンツ鍵を読み出す認証部102と、前記コンテンツ鍵を用いてコンテンツを暗号化するとともに、記録媒体131に暗号化後のコンテンツを記録するコンテンツ暗号化部103から構成される。
【0073】
記録媒体121は、記録部201および再生部211の正当性を認証するとともに、前記再生部211および前記記録部201との間で前記コンテンツ鍵の読み書きを行う認証部122と、前記コンテンツ鍵を記録する記録部123から構成される。つまり、記録媒体121は著作権保護機能を持つ記録媒体である。
【0074】
次にその動作について説明する。まず再生部211のコンテンツ鍵生成記憶部113で、コンテンツの暗号化に使用するコンテンツ鍵を生成し、認証部112を通じて記録媒体121に記録される。なお、記録媒体121にコンテンツ鍵を記録する前に、再生部211および記録媒体121がお互いに正当な機器であることを相互に認証しておく。
【0075】
記録するコンテンツは、記録部201のコンテンツ暗号化部103において、記録媒体121から読み出したコンテンツ鍵を用いて暗号化され、記録媒体131に記録される。なお、記録媒体121からコンテンツ鍵を読み出す前に、記録部201および記録媒体121がお互いに正当な機器であることを相互に認証しておく。
【0076】
再生部211では、記録媒体131から暗号化されたコンテンツを読み出し、コンテンツ復号化部114において、コンテンツ鍵生成記憶部113に記憶していたコンテンツ鍵を用いて復号化する。
【0077】
このように、コンテンツ鍵は再生部211で生成、記憶していたものであり、再生時には著作権保護機能を持つ記録媒体121は不要となる。
【0078】
なお、再生部211のコンテンツ鍵生成記憶部113で生成するコンテンツ鍵は、再生部に固有のIDをでも良いし、ランダム値を生成して使用しても良い。
【0079】
また、再生部211から記録媒体121へのコンテンツ鍵の記録回数を、あらかじめ決められた回数に制限しても良い。
【0080】
また、記録部201は、記録媒体121からコンテンツ鍵を読み出した後、記録媒体121からコンテンツ鍵を消去しても良い。
【0081】
また、記録部201は、記録媒体121から読み出したコンテンツ鍵を再び記録媒体121に書き戻し、記録部201に記憶していたコンテンツ鍵を消去してもよい。
【0082】
また、再生部211は、記憶媒体121に記録されているコンテンツ鍵を消去した場合は、コンテンツ鍵の記録回数を消去した個数分減算してもよい。
【0083】
これらのようなコンテンツ鍵の管理を行うことで、著作権の制御が可能になる。
【0084】
また、記録媒体131は、光ディスク、光磁気ディスク、ハードディスク、半導体メモリなど、コンテンツの受け渡しが行える媒体であれば何を用いても良い。
【0085】
また、本実施の形態では記録媒体121と記録媒体131は別の媒体として説明したが、同じ機能を有していれば、一体の媒体であっても良い。
【0086】
また、本実施の形態では、暗号化したコンテンツを、記録媒体131を通じて記録部201から再生部211に受け渡しているが、通信を用いて受け渡しても良い。
【0087】
また、再生部211に記録媒体を内蔵し、記録媒体131に記録してあるコンテンツを一旦前記の内蔵記録媒体に複製した後、前記内蔵記録媒体より読み出し、コンテンツ復号部114で復号化して再生しても良い。
【0088】
(実施の形態3)
図3は、本発明の実施の形態3による記録再生システムの構成を示すブロック図である。始めに、図3を参照しながら、本実施の形態の記録再生システムの構成について説明する。
【0089】
図3に示すように、本実施の形態3における記録再生システムは、デジタル形式のコンテンツを、コンテンツ鍵を用いて暗号化記録する記録部301と、暗号化されたコンテンツを、コンテンツ鍵を用いて復号化し再生する再生部311と、コンテンツ鍵を暗号化するための固有鍵を記録する記録媒体121と、暗号化されたコンテンツおよび暗号化されたコンテンツ鍵を記録する記録媒体131から構成される。
【0090】
再生部311は、再生部311固有の固有鍵を生成し、生成した固有鍵を記憶する固有鍵生成記憶部113と、記録媒体121の正当性を認証するとともに、記録媒体121に前記固有鍵を書き込む認証部112と、記憶媒体131から暗号化されたコンテンツ鍵を読み出し、前記固有鍵を用いてコンテンツ鍵を復号化するコンテンツ鍵復号化部115と、記録媒体115から暗号化されたコンテンツを読み出し、前記コンテンツ鍵を用いてコンテンツを復号化するコンテンツ復号化部114とから構成される。
【0091】
記録部301は、コンテンツを暗号化するコンテンツ鍵を生成するコンテンツ鍵生成部104と、前記コンテンツ鍵を用いてコンテンツを暗号化し、記録媒体131に暗号化後のコンテンツを記録するコンテンツ暗号化部103と、記録媒体121の正当性を認証するとともに、記録媒体121に記録された固有鍵を読み出す認証部102と、前記固有鍵を用いて前記コンテンツ鍵を暗号化し、記録媒体131に暗号化後のコンテンツ鍵を記録するコンテンツ鍵暗号化部105から構成される。
【0092】
記録媒体121は、記録部301および再生部311の正当性を認証するとともに、前記再生部111および前記記録部301との間で前記コンテンツ鍵の読み書きを行う認証部122と、前記コンテンツ鍵を記録する記録部123から構成される。つまり、記録媒体121は著作権保護機能を持つ記録媒体である。
【0093】
次にその動作について説明する。まず再生部311の固有鍵生成記憶部113で、コンテンツ鍵の暗号化に使用する固有鍵を生成し、認証部112を通じて記録媒体121に記録される。なお、記録媒体121にコンテンツ鍵を記録する前に、再生部311および記録媒体121がお互いに正当な機器であることを相互に認証しておく。
【0094】
また、記録部301は、記録媒体121とお互いに正当な機器であることを相互に認証し、その後に記録されている固有鍵を読み出しておく。
【0095】
記録するコンテンツは、コンテンツ暗号化部103において、コンテンツ鍵生成部104で生成されたコンテンツ鍵を用いて暗号化され、記録媒体131に記録される。また、前記コンテンツ鍵は、前記固有鍵を用いて暗号化され、記録媒体131に記録される。
【0096】
再生部311では、まず記録媒体131から暗号化されているコンテンツ鍵を読み出し、コンテンツ鍵復号化部115でコンテンツ鍵を復号化する。そして、記録媒体131から暗号化されたコンテンツを読み出し、コンテンツ復号化部114において、前記復号化されたコンテンツ鍵で復号化する。
【0097】
このように、あらかじめコンテンツ鍵を再生部311に移動しているため、再生時には著作権保護機能を持つ記録媒体121は不要となる。
【0098】
なお、再生部311の固有鍵生成記憶部113で生成する固有鍵は、再生部311に固有のIDをでも良いし、ランダム値を生成して使用しても良い。
【0099】
また、再生部311から記録媒体121への固有鍵の記録回数を、あらかじめ決められた回数に制限しても良い。
【0100】
また、記録部301は、記録媒体121から固有鍵を読み出した後、記録媒体121からコンテンツ鍵を消去しても良い。
【0101】
また、記録部301は、記録媒体121から読み出した固有鍵を再び記録媒体121に書き戻し、記録部301に記憶していた固有鍵を消去してもよい。
【0102】
また、再生部311は、記憶媒体121に記録されている固有鍵を消去した場合は、固有鍵の記録回数を消去した個数分減算してもよい。
【0103】
これらのようなコンテンツ鍵の管理を行うことで、著作権の制御が可能になる。
【0104】
また、記録媒体131は、光ディスク、光磁気ディスク、ハードディスク、半導体メモリなど、コンテンツの受け渡しが行える媒体であれば何を用いても良い。
【0105】
また、本実施の形態では記録媒体121と記録媒体131は別の媒体として説明したが、同じ機能を有していれば、一体の媒体であっても良い。
【0106】
また、本実施の形態では、暗号化したコンテンツを、記録媒体131を通じて記録部301から再生部311に受け渡しているが、通信を用いて受け渡しても良い。
【0107】
また、記録媒体131に記録する暗号化されたコンテンツ鍵を、対応するコンテンツファイルに組み込まれるように記録しても良い。
【0108】
また、複数の再生部に対応するそれぞれの固有鍵でコンテンツ鍵を暗号化し、これらの暗号化されたそれぞれのコンテンツ鍵を記録媒体131に記録しても良い。
【0109】
また、再生部311に記録媒体を内蔵し、記録媒体131に記録してあるコンテンツおよびコンテンツ鍵を一旦前記の内蔵記録媒体に複製した後、前記内蔵記録媒体より読み出し、コンテンツ復号部114で復号化して再生しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0110】
本発明にかかる記録再生システムは、記録部と再生部が物理的に分離した記録再生システムにおいて、著作権保護を行いつつコンテンツの記録再生を行う機器に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】本発明の実施の形態1における記録再生システムの構成を示すブロック図
【図2】同実施の形態2における記録再生システムの構成を示すブロック図
【図3】同実施の形態3における記録再生システムの構成を示すブロック図
【図4】従来の記録再生システムの構成を示すブロック図
【符号の説明】
【0112】
101 記録部
102 認証部
103 コンテンツ暗号化部
104 コンテンツ鍵生成部
105 コンテンツ鍵暗号化部
111 再生部
112 認証部
113 コンテンツ鍵生成記憶部
114 コンテンツ復号化部
115 コンテンツ鍵復号化部
116 コンテンツ鍵記憶部
121 記録媒体
122 記録部
131 記録媒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ鍵を用いてデジタル形式のコンテンツを暗号化記録する記録部と、コンテンツ鍵を用いて暗号化されたコンテンツを復号化し再生する再生部と、コンテンツを暗号化するためのコンテンツ鍵を記録する第1の記録媒体と、暗号化されたコンテンツを記録する第2の記録媒体とからなる記録再生システムであって、
前記記録部は、コンテンツを暗号化するコンテンツ鍵を生成するコンテンツ暗号鍵生成手段と、前記第1の記録媒体の正当性を認証するとともに、前記第1の記録媒体に前記コンテンツ鍵を書き込む第1の認証手段と、前記コンテンツ鍵を用いてコンテンツを暗号化するとともに、前記第2の記録媒体に暗号化後のコンテンツを記録するコンテンツ暗号化手段とを有し、
前記再生部は、前記第1の記録媒体の正当性を認証するとともに、前記第1の記録媒体に記録されたコンテンツ鍵を読み出す第2の認証手段と、前記コンテンツ鍵を記憶するコンテンツ鍵記憶手段と、前記第2の記録媒体から暗号化されたコンテンツを読み出し、前記コンテンツ鍵記憶手段に記憶されたコンテンツ鍵を用いてコンテンツを復号化するコンテンツ復号化手段とを有し、
前記第1の記録媒体は、前記記録部および前記再生部の正当性を認証するとともに、前記再生部および前記記録部との間で前記コンテンツ鍵の読み書きを行う第3の認証手段と、前記コンテンツ鍵を記録する記録手段とを有することを特徴とする記録再生システム。
【請求項2】
コンテンツ鍵として、前記コンテンツ鍵生成手段にて発生させたランダム値を使用することを特徴とする請求項1に記載の記録再生システム。
【請求項3】
前記記録部から前記第1の記録媒体へのコンテンツ鍵の書き込み回数をあらかじめ決められた所定回数に制限することを特徴とする請求項1に記載の記録再生システム。
【請求項4】
前記再生部は、前記第1の記録媒体からコンテンツ鍵を読み出した後、前記第1の記録媒体から前記コンテンツ鍵を消去することを特徴とする請求項1に記載の記録再生システム。
【請求項5】
前記再生部は、前記第1の記録媒体から読み出したコンテンツ鍵を、再び第1の記録媒体に書き戻し、前記再生部に保管していた前記コンテンツ鍵を消去することを特徴とする請求項1に記載の記録再生システム。
【請求項6】
前記記録部は、前記第1の記録媒体に記録されているコンテンツ鍵を消去した際は、前記第1の記録媒体への書き込み回数カウントを消去したコンテンツ鍵の個数分減算することを特徴とする請求項3に記載の記録再生システム。
【請求項7】
前記第2の記録媒体は、光ディスク、光磁気ディスク、ハードディスクまたは半導体メモリの何れかであることを特徴とする請求項1に記載の記録再生システム。
【請求項8】
前記第1の記録媒体と前記第2の記録媒体は、1つの媒体として構成されていることを特徴とする請求項1に記載の記録再生システム。
【請求項9】
前記第2の記録媒体に記録した暗号化後のコンテンツを、通信手段を用いて前記記録部から前記再生部に伝送することを特徴とする請求項1に記載の記録再生システム。
【請求項10】
前記再生部は第3の記録媒体を持ち、前記第2の記録媒体に記録された暗号化されたコンテンツを複製して記録し、再生時には第3の記録媒体から再生したコンテンツを復号化することを特徴とする請求項1に記載の記録再生システム。
【請求項11】
コンテンツ鍵を用いてデジタル形式のコンテンツを暗号化記録する記録部と、コンテンツ鍵を用いて暗号化されたコンテンツを復号化し再生する再生部と、コンテンツを暗号化するためのコンテンツ鍵を記録する第1の記録媒体と、暗号化されたコンテンツを記録する第2の記録媒体からなる記録再生システムであって、
前記再生部は、コンテンツを暗号化するコンテンツ鍵を生成し、生成したコンテンツ鍵を記憶するコンテンツ鍵生成記憶手段と、前記第1の記録媒体の正当性を認証するとともに、前記第1の記録媒体に前記コンテンツ鍵を書き込む第1の認証手段と、前記第2の記録媒体から暗号化されたコンテンツを読み出し、前記コンテンツ鍵を用いてコンテンツを復号化するコンテンツ復号化手段とを有し、
前記記録部は、前記第1の記録媒体の正当性を認証するとともに、前記第1の記録媒体に記録されたコンテンツ鍵を読み出す第2の認証手段と、前記コンテンツ鍵を用いてコンテンツを暗号化するとともに、前記第2の記録媒体に暗号化後のコンテンツを記録するコンテンツ暗号化手段とを有し、
前記第1の記録媒体は、前記記録部および前記再生部の正当性を認証するとともに、前記再生部および前記記録部との間で前記コンテンツ鍵の読み書きを行う第3の認証手段と、前記コンテンツ鍵を記録する記録手段とを有することを特徴とする記録再生システム。
【請求項12】
コンテンツ鍵として、前記再生部のIDを使用することを特徴とする請求項11に記載の記録再生システム。
【請求項13】
コンテンツ鍵として、前記コンテンツ鍵生成記憶手段にて発生させたランダム値を使用することを特徴とする請求項11に記載の記録再生システム。
【請求項14】
前記再生部から前記第1の記録媒体へのコンテンツ鍵の書き込み回数をあらかじめ決められた所定回数に制限することを特徴とする請求項11に記載の記録再生システム。
【請求項15】
前記記録部は、前記第1の記録媒体からコンテンツ鍵を読み出した後、前記第1の記録媒体から前記コンテンツ鍵を消去することを特徴とする請求項11に記載の記録再生システム。
【請求項16】
前記記録部は、前記第1の記録媒体から読み出したコンテンツ鍵を、再び前記第1の記録媒体に書き戻し、記録部に保管していた前記コンテンツ鍵を消去することを特徴とする請求項11に記載の記録再生システム。
【請求項17】
前記再生部は、前記第1の記録媒体に記録されているコンテンツ鍵を消去した際は、前記第1の記録媒体への書き込み回数カウントを消去したコンテンツ鍵の個数分減算することを特徴とする請求項14に記載の記録再生システム。
【請求項18】
前記記録部は、前記第1の記録媒体から読み出したコンテンツ鍵を記憶するコンテンツ鍵記憶手段を持つことを特徴とする請求項11に記載の記録再生システム。
【請求項19】
前記第2の記録媒体は、光ディスク、光磁気ディスク、ハードディスク、半導体メモリの何れかであることを特徴とする請求項11に記載の記録再生システム。
【請求項20】
前記第1の記録媒体と前記第2の記録媒体は、1つの媒体として構成されていることを特徴とする請求項11に記載の記録再生システム。
【請求項21】
前記第2の記録媒体に記録した暗号化後のコンテンツを、通信手段を用いて前記記録部から前記再生部に伝送することを特徴とする請求項11に記載の記録再生システム。
【請求項22】
前記再生部は第3の記録媒体を持ち、前記第2の記録媒体に記録された暗号化されたコンテンツを複製して記録し、再生時には前記第3の記録媒体から再生したコンテンツを復号化することを特徴とする請求項11に記載の記録再生システム。
【請求項23】
コンテンツ鍵を用いてデジタル形式のコンテンツを暗号化記録する記録部と、コンテンツ鍵を用いて暗号化されたコンテンツを復号化し再生する再生部と、コンテンツ鍵を暗号化するための固有鍵を記録する第1の記録媒体と、暗号化されたコンテンツおよび暗号化されたコンテンツ鍵を記録する第2の記録媒体からなる記録再生システムであって、
前記再生部は、再生部固有の固有鍵を生成し、生成した固有鍵を記憶する固有鍵生成記憶手段と、前記第1の記録媒体の正当性を認証するとともに、前記第1の記録媒体に前記固有鍵を書き込む第1の認証手段と、前記第2の記憶媒体から暗号化されたコンテンツ鍵を読み出し、前記固有鍵を用いてコンテンツ鍵を復号化するコンテンツ鍵復号化手段と、前記第2の記録媒体から暗号化されたコンテンツを読み出し、前記コンテンツ鍵を用いてコンテンツを復号化するコンテンツ復号化手段とを有し、
前記記録部は、コンテンツを暗号化するコンテンツ鍵を生成するコンテンツ鍵生成手段と、前記コンテンツ鍵を用いてコンテンツを暗号化し、前記第2の記録媒体に暗号化後のコンテンツを記録するコンテンツ暗号化手段と、前記第1の記録媒体の正当性を認証するとともに、前記第1の記録媒体に記録された固有鍵を読み出す第2の認証手段と、前記固有鍵を用いて前記コンテンツ鍵を暗号化し、前記第2の記録媒体に暗号化後のコンテンツ鍵を記録するコンテンツ鍵暗号化手段とを有し、
前記第1の記録媒体は、前記記録部および前記再生部の正当性を認証するとともに、前記再生部および前記記録部との間で前記固有鍵の読み書きを行う第3の認証手段と、前記固有鍵を記録する記録手段とを有することを特徴とする記録再生システム。
【請求項24】
前記固有鍵として、前記再生部のIDを使用することを特徴とする請求項23に記載の記録再生システム。
【請求項25】
前記固有鍵として、前記固有鍵生成記憶手段にて発生させたランダム値を使用することを特徴とする請求項23に記載の記録再生システム。
【請求項26】
前記再生部から前記第1の記録媒体への固定鍵の書き込み回数をあらかじめ決められた所定回数に制限することを特徴とする請求項23に記載の記録再生システム。
【請求項27】
前記記録部は、前記第1の記録媒体から固定鍵を読み出した後、前記第1の記録媒体から前記固定鍵を消去することを特徴とする請求項23に記載の記録再生システム。
【請求項28】
前記記録部は、前記第1の記録媒体から読み出した固有鍵を、再び前記第1の記録媒体に書き戻し、前記記録部に保管していた前記固有鍵を消去することを特徴とする請求項23に記載の記録再生システム。
【請求項29】
前記再生部は、前記第1の記録媒体に記録されている固有鍵を消去した際は、前記第1の記録媒体への書き込み回数カウントを消去した固有鍵の個数分減算することを特徴とする請求項26に記載の記録再生システム。
【請求項30】
前記記録部は、第1の記録媒体から読み出した固有鍵を記憶する固有鍵記憶手段を持つことを特徴とする請求項23に記載の記録再生システム。
【請求項31】
前記第2の記録媒体は、光ディスク、光磁気ディスク、ハードディスク、半導体メモリの何れかであることを特徴とする請求項23に記載の記録再生システム。
【請求項32】
前記第1の記録媒体と前記第2の記録媒体は、1つの媒体として構成されていることを特徴とする請求項23に記載の記録再生システム。
【請求項33】
前記第2の記録媒体に記録した暗号化後のコンテンツを、通信手段を用いて前記記録部から前記再生部に伝送することを特徴とする請求項23に記載の記録再生システム。
【請求項34】
前記第2の記録媒体に記録する暗号化されたコンテンツ鍵を、対応する暗号化されたコンテンツファイルに組み込まれるように記録することを特徴とする請求項23に記載の記録再生システム。
【請求項35】
複数の再生部に対応する複数の固有鍵でコンテンツ鍵を暗号化し、前記暗号化された複数のコンテンツ鍵を第2の記録媒体に記録することを特徴とする請求項23に記載の記録再生システム。
【請求項36】
前記再生部は第3の記録媒体を持ち、第2の記録媒体に記録された暗号化されたコンテンツおよび暗号化されたコンテンツ鍵を複製して記録し、再生時には第3の記録媒体から再生したコンテンツおよびコンテンツ鍵を復号化して再生することを特徴とする請求項23に記載の記録再生システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−229277(P2006−229277A)
【公開日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−37149(P2005−37149)
【出願日】平成17年2月15日(2005.2.15)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】