説明

記録再生装置、情報処理装置、記録再生装置の制御方法、制御プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、及び、情報記録媒体

【課題】外部から取得する暗号化された情報をセキュアに利用する。
【解決手段】ドライブ装置1は、登録情報に関連する、暗号化された関連情報を外部から取得するデータ取得部111と、データ取得部111が関連情報を取得するときに、光ディスク100に記録されている、関連情報を復号するための鍵情報を光ディスク10から読み出す再生制御部113と、再生制御部113が読み出した鍵情報を用いて、関連情報を復号する復号部112と、を備えている。これにより、外部から取得する暗号化された関連情報をセキュアに利用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種情報が記録される複数の情報記録領域を有する情報記録媒体、及び、当該情報記録媒体に対する情報の記録再生を制御することが可能な記録再生装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、辞書や地図、電子機器の取扱説明書等、従来、紙媒体で提供されていた書物が電子化され、光ディスク等の記録媒体に記録されて販売されている。また、この光ディスクとしては、読取専用の記録領域(ROM領域)と書き換え可能な記録領域(RAM領域)とを有するCD−ROMやDVD−ROMが用いられている。例えば、特許文献1には、ROM領域に電子化された書物(固定情報)が記録されており、その固定情報に対してユーザが付加した注釈やアンダーライン等の付加情報をRAM領域に記録する技術が開示されている。
【0003】
また、光ディスクに記録されている固定情報を更新する場合、例えば特許文献2のように、RAM領域にこの固定情報の追加・更新・削除に関する情報をネットワークを介して記録している。また、特許文献2では、ダウンロードされた情報の不正コピーを防止し、当該情報がセキュアに利用されるように、光ディスク毎に異なる特定の情報(例えばBCAデータ)を用意し、配信元にて、この特定の情報とダウンロードの履歴とを管理している。これにより、ダウンロードされた情報を正規のユーザのみが取得可能なように、配信元にてユーザ認識を行うことができる。
【0004】
なお、ROM領域に記録されている固定情報をセキュアに利用するための技術として、特許文献3及び4では、ROM領域にオリジナルの光ディスクであることを示す情報を用いて、オリジナルの光ディスクであるか(不正コピーにより作成された光ディスクであるか)を判断している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−76115号公報(2000年3月14日公開)
【特許文献2】特開平11−144322号公報(1999年5月28日公開)
【特許文献3】特開2003−36595号公報(2003年2月7日公開)
【特許文献4】特開2004−39014号公報(2004年2月5日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1では、光ディスクのRAM領域に記録される付加情報は、そもそも当該光ディスクを利用するユーザが記録する情報であり、ダウンロードされた情報ではないので、当該情報がセキュアに利用されることについて考慮する必要はない。
【0007】
また、特許文献2には、ダウンロードされた情報がセキュアに利用されるための技術が開示されているが、この技術では、配信元において光ディスクを識別するための情報とダウンロードするための情報とを対応付けて管理しておく必要があるため、配信元への負担が大きくなってしまう虞がある。
【0008】
また、特許文献3及び4には、ROM領域に記録されている固定情報をセキュアに利用
するための技術であって、ダウンロードされた情報をセキュアに利用するための技術ではない。
【0009】
さらに、特許文献1〜4には、予めROM領域に記録されている固定情報ではなく、ダウンロードされる情報が暗号化されている場合に、鍵情報を用いることにより、その情報をセキュアに利用する技術については何ら開示されていない。つまり、ダウンロードされる情報が暗号化されていない場合には、特許文献2のように配信元での管理が行われなければ、この情報を取得する装置側において不正コピーを容易に行うことが可能となってしまう虞があり、この情報をセキュアに利用することが困難であった。
【0010】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、その目的は、外部から取得する暗号化された情報をセキュアに利用(運用)することが可能な記録再生装置、情報処理装置、記録再生装置の制御方法、制御プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、及び、情報記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る記録再生装置は、上記の課題を解決するために、登録情報が記録されている情報記録媒体に対する情報の記録又は再生を制御することが可能な記録再生装置であって、上記登録情報に関連する、暗号化された関連情報を外部から取得する取得手段と、上記取得手段が上記関連情報を取得するときに、上記情報記録媒体に記録されている、上記関連情報を復号するための鍵情報を当該情報記録媒体から読み出す再生制御手段と、上記再生制御手段が読み出した鍵情報を用いて、上記関連情報を復号する復号手段と、を備えることを特徴としている。
【0012】
本発明に係る記録再生装置の制御方法は、上記の課題を解決するために、登録情報が記録されている情報記録媒体に対する情報の記録又は再生を制御することが可能な記録再生装置の制御方法であって、上記登録情報に関連する、暗号化された関連情報を外部から取得する取得ステップと、上記取得ステップにて上記関連情報を取得するときに、上記情報記録媒体に記録されている、上記関連情報を復号するための鍵情報を当該情報記録媒体から読み出す再生制御ステップと、上記再生制御ステップにて読み出した鍵情報を用いて、上記関連情報を復号する復号ステップと、を含むことを特徴としている。
【0013】
上記構成によれば、取得手段(取得ステップ)が、挿入された情報記録媒体に記録されている登録情報に関連する、暗号化された関連情報を外部から取得するときに、再生制御手段(再生制御ステップ)が、当該情報記録媒体に記録されている鍵情報を読み出し、復号手段(復号ステップ)が、その鍵情報を用いて、取得した関連情報を復号する。
【0014】
このため、本発明の記録再生装置は、この関連情報を復号するための鍵情報を有する情報記録媒体が挿入され、当該鍵情報を読み出した場合には、暗号化された状態で外部から取得した関連情報の復号を行うことができ、その関連情報を利用することができる。一方、記録再生装置は、鍵情報を有する情報記録媒体が挿入されず、当該鍵情報を読み出すことができない場合には、この鍵情報を用いての関連情報の復号を行うことができないので、その関連情報を利用することができない。
【0015】
つまり、本発明の記録再生装置は、情報記録媒体が鍵情報を有している場合には関連情報の復号を行い、鍵情報を有していない場合にはその復号を行わないので、この情報記録媒体が挿入されていないとき、または、鍵情報を有していない情報記録媒体が挿入されたときの関連情報の利用を回避することができる。
【0016】
また、本発明の記録再生装置は、鍵情報を有しない他の情報記録媒体に関連情報が不正
コピーされたとしても、鍵情報がなければその関連情報を復号することができないので、その関連情報を利用することができない。このため、本発明の記録再生装置では、不正コピーされた関連情報が利用されるという状況を回避することができる。
【0017】
以上のように、本発明の記録再生装置(その制御方法)は、外部から取得する暗号化された関連情報のセキュアな利用を提供することができる。
【0018】
本発明に係る記録再生装置は、上記復号手段が復号した関連情報である復号済関連情報を、上記情報記録媒体に記録する記録制御手段を備えることが好ましい。
【0019】
上記構成によれば、記録制御手段が、復号済関連情報を、この復号済関連情報と関連する登録情報が記録されている情報記録媒体に記録する。すなわち、登録情報と、この登録情報に関連する復号済関連情報とを、同じ情報記録媒体に記録するので、この情報記録媒体に対して再生制御を行うことが可能な他の装置においても、登録情報の利用に供してその復号済関連情報を利用させることができる。また、関連するこれらの情報を、ひとつの情報記録媒体を用いて一元管理することができる。
【0020】
本発明に係る記録再生装置では、上記情報記録媒体は、上記登録情報と上記鍵情報とが記録されている、情報を再生することのみ可能な第1情報記録層と、情報を追記録又は書き換え可能な第2情報記録層と、を少なくとも備えており、上記記録制御手段は、上記第2情報記録層に上記復号済関連情報を記録することが好ましい。
【0021】
上記構成によれば、登録情報が記録されている第1情報記録層に鍵情報が記録されているので、当該鍵情報を追記録又は書き換えてしまうことがない。このため、鍵情報を改ざんして使用する等の不正使用を未然に防ぐことができる。
【0022】
また、登録情報及び鍵情報を有する情報記録媒体が第2情報記録層を有しており、記録制御手段は、この第2情報記録層に復号済関連情報を記録する。したがって、この情報記録媒体を用いる場合も上記と同様、上記他の装置においても、登録情報の利用に供してその復号済関連情報を利用させることができる。
【0023】
本発明に係る記録再生装置では、上記取得手段は、上記関連情報として、上記登録情報を更新するための情報である更新情報を取得することが好ましい。
【0024】
上記構成によれば、外部から取得する、登録情報を更新するための更新情報を復号し、その登録情報が記録されている情報記録媒体に記録することにより、情報記録媒体を用いて、登録情報を最新の状態で管理することができる。
【0025】
本発明に係る記録再生装置では、上記再生制御手段は、上記記録制御手段により上記情報記録媒体に上記復号済関連情報が記録されている場合には、当該復号済関連情報を読み出すことが好ましい。
【0026】
上記構成によれば、取得手段が関連情報として更新情報を取得した場合、記録制御手段は、その更新情報を復号した情報である復号済関連情報を情報記録媒体に記録する。この場合、再生制御手段は、この情報記録媒体から復号済関連情報を読み出す。つまり、再生制御手段は、情報記録媒体に復号済関連情報が記録されている場合には、登録情報の代わりとして、登録情報を更新した後の情報である復号済関連情報を読み出すことができる。
【0027】
これにより、登録情報に対して新しい事実の発見があった場合、あるいは、登録情報に間違いがあった場合であっても、その登録情報ではなく、更新または修復された最新の状
態の登録情報を読み出すことができる。
【0028】
本発明に係る情報処理装置は、上記に記載の記録再生装置を備えていることが好ましい。これにより、この情報処理装置においても、上記の記録再生装置と同様の作用効果を奏することができる。
【0029】
なお、上記記録再生装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記の各手段として動作させることにより上記記録再生装置をコンピュータにて実現させる記録再生装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【0030】
上記制御プログラムによれば、コンピュータで上記手段を実現することにより、コンピュータ上で記録再生装置を実現することができる。また、上記記録媒体によれば、記録媒体から読み出される制御プログラムを、汎用のコンピュータ上で実現することができる。
【0031】
本発明に係る情報記録媒体は、登録情報と、当該登録情報に関連する、暗号化された関連情報を復号するための鍵情報と、が記録されていることを特徴としている。
【0032】
上記構成によれば、登録情報に関連する、暗号化された関連情報を復号するための鍵情報が、当該登録情報とともに記録されている。換言すれば、登録情報と、その関連情報を復号するための鍵情報とを、同じ情報記録媒体で管理している。
【0033】
つまり、例えば本発明の記録再生装置に本発明の情報記録媒体が挿入された場合には、鍵情報を用いてその登録情報に関連する関連情報が復号される一方、その情報記録媒体が挿入されない場合には、この鍵情報を用いての関連情報の復号されることはなく、記録再生装置によりその関連情報を利用されることがない。このため、本発明の情報記録媒体が挿入されていないとき、または、鍵情報を有していない情報記録媒体が挿入されたときの記録再生装置における関連情報の利用を回避することができる。
【0034】
また、関連情報が他の情報記録媒体に不正コピーされたとしても、その情報記録媒体に鍵情報がなければ不正コピーされた関連情報を復号されることはない。このため、本発明の情報記録媒体を用いることにより、不正コピーされた関連情報が利用されるという状況を回避することができる。
【0035】
以上のように、本発明に係る情報記録媒体は、外部から取得する暗号化された関連情報をセキュアな利用を提供することができる。
【0036】
本発明に係る情報記録媒体は、登録情報が記録されている、情報を再生することのみ可能な第1情報記録層と、情報を追記録又は書き換え可能な第2情報記録層と、を少なくとも備えており、上記第1情報記録層には、さらに、上記鍵情報が記録されていることが好ましい。
【0037】
上記構成によれば、情報を再生することのみ可能な第1情報記録層に鍵情報が記録されているので、当該鍵情報が追記録又は書き換えられることがない。このため、鍵情報を改ざんして使用する等の不正使用を未然に防ぐことができる。
【0038】
本発明に係る情報記録媒体は、上記第2情報記録層には、上記鍵情報を用いて復号された関連情報である復号済関連情報が記録されることが好ましい。
【0039】
上記構成によれば、鍵情報を用いて復号された復号済関連情報が、この復号済関連情報
と関連する登録情報が記録されている第1情報記録層を有する情報記録媒体の第2情報記録層に記録される。すなわち、登録情報と、この登録情報に関連する復号済関連情報とが、同じ情報記録媒体に記録されるので、この情報記録媒体に対して再生制御を行うことが可能な本発明の記録再生装置とは異なる他の装置においても、登録情報の利用に供してその復号済関連情報を利用することができる。また、関連するこれらの情報を、ひとつの情報記録媒体を用いて一元管理することができる。
【発明の効果】
【0040】
本発明に係る記録再生装置は、以上のように、上記登録情報に関連する、暗号化された関連情報を外部から取得する取得手段と、上記取得手段が上記関連情報を取得するときに、上記情報記録媒体に記録されている、上記関連情報を復号するための鍵情報を当該情報記録媒体から読み出す再生制御手段と、上記再生制御手段が読み出した鍵情報を用いて、上記関連情報を復号する復号手段と、を備える構成である。
【0041】
また、本発明に係る記録再生装置の制御方法は、以上のように、上記登録情報に関連する、暗号化された関連情報を外部から取得する取得ステップと、上記取得ステップにて上記関連情報を取得するときに、上記情報記録媒体に記録されている、上記関連情報を復号するための鍵情報を当該情報記録媒体から読み出す再生制御ステップと、上記再生制御ステップにて読み出した鍵情報を用いて、上記関連情報を復号する復号ステップと、を含む方法である。
【0042】
それゆえ、本発明の記録再生装置(その制御方法)は、外部から取得する暗号化された関連情報をセキュアに利用することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の一実施形態に係るドライブ装置のより詳細な構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る記録再生システムの概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る光ディスクの概略構成の一例を示す図であり、(a)は、再生光入射側から見たときの光ディスクを示す図であり、(b)は、光ディスクの各記録層の構成例を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るドライブ装置の概略構成の一例を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るドライブ装置にて作成されるアドレステーブルを示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るドライブ装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0044】
本発明の実施の一形態について図1〜図6に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0045】
〔記録再生システム10の構成〕
まず、本実施の形態に係る記録再生システム10について、図2を用いて説明する。図2は、本実施の形態に係る記録再生システム10の概略構成を示すブロック図である。図示のように、記録再生システム10は、PC2(情報処理装置)、表示装置3、キーボード4及びマウス5を備えており、PC2と、表示装置3、キーボード4及びマウス5とは、有線、無線、赤外線等を用いてデータ通信を行うことが可能となっている。すなわち、本実施の形態では、PC2のPC側制御部21は、キーボード4及びマウス5に入力されるユーザ操作を取得し、そのユーザ操作に従った処理を行う。また、PC側制御部21は
、表示装置3を制御することにより、表示装置3が有するディスプレイに画像(例えば、後述の光ディスク100に記録されている登録情報)を表示させる。なお、表示装置3、キーボード4及びマウス5の構成は既知であるので、具体的な説明については省略する。
【0046】
なお、ユーザ操作を取得可能な操作装置としては、キーボード4又はマウス5に限らず、この機能を有するリモコン又はタッチパッドでもよく、また、マイク等の音声入力装置であってもよい。また、ユーザに対して情報を提供する装置としては、表示装置3に限らず、例えばスピーカー等の音声出力装置を備えていてもよい。なお、表示装置3のディスプレイとしては、例えば液晶パネルが用いられているが、これに限らず、有機EL(Electro Luminescence)パネル等が用いられていてもよい。
【0047】
また、PC2は、周辺機器である表示装置3、キーボード4及びマウス5と、PC2に内蔵されたドライブ装置1(記録再生装置)を制御するものである。PC2は、ドライブ装置1、PC側制御部21、記憶部22、一次記憶部23及び外部I/F24を備えている。なお、ドライブ装置1は、PC2に内蔵されておらず、外部接続されていてもよい。
【0048】
ドライブ装置1は、DVDやBD等の光ディスク(光情報記録媒体)が挿入される挿入部(図示せず)を備え、この光情報記録媒体に対する情報の記録又は再生を制御することが可能なものである。なお、ドライブ装置1の具体的な構成については後述する。
【0049】
PC側制御部21は、例えば制御プログラムを実行することにより、PC2の構成部材(ドライブ装置1等)や周辺機器(表示装置3等)を制御するものである。PC側制御部21は、PC2に備えられた記憶部22に格納されているプログラムを、例えばRAM(Random Access Memory)等で構成される一次記憶部23に必要に応じて読み出して実行することにより各種処理を行う。
【0050】
例えば、PC側制御部21は、キーボード4又はマウス5を介してユーザ操作を取得すると、これを解析し、解析結果に基づいた指示を、例えばATAPI(Attachment Packet Interface)コマンドを発行することによりドライブ装置1に通知する。ドライブ装置
1に光ディスクが挿入されている場合には、例えば光ディスクに対する情報の再生又は記録の指示を送信する。また、PC側制御部21は、送信したATAPIコマンドのレスポンスとして光ディスクから読み出された情報をドライブ装置1から取得すると、表示装置3にその情報を表示させる。
【0051】
記憶部22は、PC側制御部21が実行する(1)各部の制御プログラム、(2)OSプログラム、(3)アプリケーションプログラム、および、(4)これらプログラムを実行するときに読み出す各種データを記録するものである。記憶部22は、フラッシュメモリなどの不揮発性の記憶装置によって構成される。
【0052】
一次記憶部23は、RAM(Random Access Memory)などの揮発性の記憶装置によって構成されるものであり、PC側制御部21が上述の各種プログラムを実行する過程でデータを一時的に保持するための作業領域として使用される。
【0053】
外部I/F(インタフェース)24は、PC側制御部21と各周辺機器との通信を実現するためのインタフェースである。これにより、PC側制御部21の制御により、記憶部22に記憶されている画像、あるいは、ドライブ装置1が光ディスクから読み出した画像を表示装置3が表示したり、PC側制御部21がキーボード4又はマウス5に対するユーザ操作を取得したりすることができる。
【0054】
〔光ディスク100の構成〕
次に、図3を用いて、本実施の形態に係る光ディスク100の概略構成の一例について説明する。図3は、本実施の形態に係る光ディスク100の概略構成の一例を示す図であり、図3(a)は、再生光入射側から見たときの光ディスク100を示す図であり、図3(b)は、光ディスク100の各記録層の構成例を示す図である。
【0055】
まず、図3(a)に示すように、光ディスク100は、その内周側に、管理領域101及びリードイン領域102を備えている。
【0056】
管理領域101は、光ディスク100の最内周で、かつ、再生光入射側から最も遠い記録層(RE層)に設けられた領域であり、トラッキング制御が不要な領域またはフォーカス制御のみでアクセス可能なバーコード状の記録領域であり、例えばBCA(Burst Cutting Area)である。例えばドライブ装置1は、光ディスク100が挿入されると、まず管理領域101の情報を読み取りにいくように設計されている。また、管理領域101は、製造時にのみ情報の書き込みを行うことが可能な領域(すなわち書き換え不可能な領域)である。
【0057】
管理領域101には、主として、光ディスク100の構造を示すディスク識別情報が記録される。ディスク識別情報の具体例としては、光ディスク100の記録層のタイプ(再生専用型、追記型、書き換え型)、光ディスク100のサイズ、光ディスク100のバージョン(速度等に関連)、サーボの極性、記録マークの極性及び光ディスク100固有の番号(個体番号)等が挙げられるが、管理領域101における各ディスク識別情報の記録順序(又は配置方法)は、任意であってよい。なお、これらの記録順序は、通常規格などによって決められている。
【0058】
リードイン領域102は、光ディスク100において管理領域101の外周側に、記録層ごとに設けられた領域であり、ドライブ装置1が各層に対する処理を行う際に、ドライブ装置1による制御により最初に再生光が照射される(最初に情報が読み出される)記録領域である。リードイン領域102には、例えば光ディスク100への記録・再生の標準条件、各層に対するドライブ装置1のアクセスの許可不許可(アクセス制限)を示す情報、製造時の欠陥および使用中にできた欠陥の位置を示す情報などが記録されている。なお、この欠陥の位置を示す情報は、リードイン領域102およびリードアウト領域104内の欠陥管理領域に記録される。
【0059】
次に、図3(b)は、再生光入射側から最も遠い記録層から記録層L0、L1、・・・と称する場合、記録層L0が、情報を記録することが可能な記録可能領域であるRE層(書き換え可能な記録層)、記録層L1が、情報を読み出すことが可能な再生専用領域であるROM層(再生専用の記録層)である場合の光ディスク100の構成を示している。なお、RE層は、追記録可能な記録層をR(Recordable)層であってもよい。また、図3(b)では、記録層L0およびL1だけを図示しているが、再生光入射側にさらに記録層を設けた構成であってもよい。換言すれば、光ディスク100は、情報を読み出すことのみ可能なROM層(第1情報記録層)と、情報を追記録可能な又は情報を書き換えることが可能なR層またはRE層(第2情報記録層)と、を少なくとも備えたものである。
【0060】
図示のように、記録層L0(RE層)および記録層L1(ROM層)には、リードイン領域102、ユーザデータ領域103およびリードアウト領域104が設けられている。また、RE層には、さらに管理領域101が設けられている。なお、管理領域101については上述したので、ここではその説明を省略する。
【0061】
RE層のリードイン領域102には、例えば、当該RE層のユーザデータ領域103に記録される関連情報(復号済関連情報を含む)の属性情報を示すファイル管理情報が記録
される。この属性情報とは、関連情報の名前やサイズ、作成日時、更新日時、関連する登録情報に関する情報等の関連情報に付記された情報のことである。この登録情報に関する情報とは、ROM層に記録されている登録情報のうちのどの情報と関連があるのか(複数種類の登録情報が存在する場合には、どの登録情報と関連があるのか)を示す情報やその位置を示す情報である。また、このリードイン領域102には、図5に示すアドレステーブルT1が、ファイル管理情報と対応付けて記録される。なお、アドレステーブルT1の作成方法及び使用方法については後述する。
【0062】
また、RE層のリードイン領域102には、製造時にのみ情報の書き込みを行うことが可能な領域(すなわち書き換え不可能な領域)と、ドライブ装置1に挿入された後に情報の書き換えを行うことが可能な領域とが設けられていてもよい。
【0063】
ROM層のリードイン領域102には、例えば、ROM層のユーザデータ領域103に記録されている登録情報に関連する、暗号化された関連情報を復号するための鍵情報が記録されている。この鍵情報としては、製造時に光ディスク100に記録される、光ディスクが同じ種別であることを示す種別固有情報や、光ディスク毎のシリアルナンバー等の媒体固有情報、記録される登録情報毎に設定されている特定の情報等が挙げられる。鍵情報は、少なくとも、光ディスク100に記録されている登録情報に関連する関連情報を暗号化した鍵に対応する鍵である。逆に言えば、外部装置あるいは光ディスクにて管理されている関連情報は、光ディスク100に記録されている鍵情報に対応する鍵で暗号化されているものである。
【0064】
ここで、登録情報とは、光ディスク100のROM層に記録されているコンテンツ又はソフトウェアであり、例えば電子化された百科事典、辞書、電話帳等の書籍や、音楽ファイル、映画ファイル等が挙げられる。また、ROM層には、製造時点での最新の登録情報が記録されている。
【0065】
関連情報とは、登録情報に関連する(登録情報の利用に供される)、暗号化された情報であり、コンテンツサーバ等の外部装置によって管理されているものである。関連情報としては、例えば登録情報を更新するため、あるいは、登録情報をバージョンアップするための更新情報(アップデートデータ)や、登録情報が不完全な状態である場合には、それを補完するための情報である補完情報等が挙げられる。なお、関連情報は、外部装置に限らず、光ディスクやUSB(Universal Serial Bus)等の可搬性を有する記録媒体にて管理されていてもよい。また、復号済関連情報とは、ドライブ装置1にて復号された関連情報である。
【0066】
なお、関連情報としては、登録情報が百科事典や辞書の場合には、ユーザが入力するメモやラインマーカー等の追加情報、登録情報が映画ファイルである場合には、登録情報に関連した字幕などの文字情報等の追加コンテンツ、新作映画の予告編等の広告映像等も挙げられる。
【0067】
ROM層のユーザデータ領域103には、製造段階で記録される登録情報が記録されている。一方、RE層のユーザデータ領域103には、例えばドライブ装置1が外部装置から取得し、復号した関連情報である復号済関連情報が記録される。本実施の形態では、RE層のリードイン領域102及びユーザデータ領域103には、製造時には情報が記録されていないものとする。
【0068】
リードアウト領域104は、通常、光ディスク100の各層の最外周側に設けられており、前述した欠陥の位置を示す情報などが記録されている。
【0069】
なお、本実施の形態では、光ディスク100がRE層(R層)およびROM層からなる2層BDである場合について説明するが、これに限らず、少なくともRE層(R層)およびROM層を少なくとも1層ずつ含む多層媒体であってもよい。換言すれば、光ディスク100は、ROM層、RE層及びR層といった記録特性の異なる情報記録層が多層化されたいわゆるハイブリッドディスクである。この他、光ディスク100は、層構造を有するBDでなくてもよく、例えば、ROM層の機能を有する再生専用領域と、R層又はRE層の機能を有する追記録又は書き換え可能な記録領域とを有するパーシャルROMディスクであってもよい。
【0070】
以上のように、光ディスク100には、登録情報と、当該登録情報に関連する、暗号化された関連情報を復号するための鍵情報と、が記録されている。このため、後述のドライブ装置1に光ディスク100が挿入された場合にのみ、この鍵情報を用いて、ドライブ装置1が外部から取得する関連情報を復号することができる。つまり、光ディスク100が挿入されていないとき、または、鍵情報を有していない光ディスクが挿入されたときのドライブ装置1における関連情報の利用を回避することができる。
【0071】
また、光ディスク100だけが鍵情報を有しているので、他の光ディスクに関連情報が不正コピーされたとしても、その関連情報が利用されるという状況を回避することができる。
【0072】
さらに、光ディスク100のROM層に鍵情報が記録されているので、光ディスク100の使用の際に追記録又は書き換えられることがない。このため、鍵情報を改ざんして使用する等の不正使用を未然に防ぐことができる。
【0073】
さらに、光ディスク100のRE層に復号済関連情報が記録されるので、登録情報と、この登録情報に関連する復号済関連情報とが、同じ光ディスク100に記録される。このため、ドライブ装置1以外の他の装置においても、登録情報の利用に供してその復号済関連情報を利用することができる。また、関連するこれらの情報を、ひとつの光ディスク100を用いて一元管理することができる。
【0074】
〔ドライブ装置1の概略構成〕
次に、図4を用いて、本実施の形態に係るドライブ装置1の概略構成について説明する。図4は、本実施の形態に係るドライブ装置1の概略構成の一例を示す図である。
【0075】
図4に示すように、ドライブ装置1は、ドライブ側制御部11、記録再生回路群13及び光ピックアップ16を備えている。また、記録再生回路群13は、主として、ピックアップ駆動回路131、レーザ駆動回路132および再生回路133を備えている。なお、ドライブ側制御部11のより詳細な構成については後述する。
【0076】
ドライブ装置1では、回転する光ディスク(この章では、以降、光ディスク100として説明する)の図示しないトラックへ、ドライブ側制御部11がピックアップ駆動回路131を介して光ピックアップ16を移動させるようになっている。
【0077】
光ピックアップ16には、光ヘッド161が設けられている。そして、ドライブ側制御部11がレーザ駆動回路132を介して記録条件を設定し、光ヘッド161から記録用のレーザビームを光ディスク100の記録部位に照射することによって、光ディスク100のトラックに情報が記録されるようになっている。
【0078】
また、ドライブ装置1は、ドライブ側制御部11がピックアップ駆動回路131を介して光ピックアップ16を光ディスク100の記録部位へ移動させる。そして、ドライブ側
制御部11がレーザ駆動回路132を介して再生条件を設定し、光ヘッド161から再生用のレーザビームを光ディスク100に照射するようになっている。
【0079】
光ヘッド161が検出した反射光は、再生回路133にて再生信号に変換され、ドライブ側制御部11に入力される。これにより、ドライブ装置1は、光ディスク100のトラック(複数のセクタからなる)に記録された情報を再生するようになっている。
【0080】
また、ドライブ装置1には、ディスク装填認識部17が設けられている。ディスク装填認識部17は、光ディスク100の装填を検出するためのものであり、例えば、各種センサが例示できるが、光ディスク100の装填を検出できるものであれば、どのようなセンサを用いてもよい。また、ディスク装填認識部17は、検出した結果を検出信号としてドライブ側制御部11へ出力するようになっている。
【0081】
〔ドライブ装置1の構成〕
次に、図1を用いて、本実施の形態に係るドライブ装置1のより詳細な構成、特にドライブ側制御部11の構成について説明する。図1は、ドライブ装置1のより詳細な構成の一例を示す図である。図1に示すように、ドライブ装置1は、ドライブ側制御部11、通信部12、記録再生制御回路群13、記憶部14及び一次記憶部15を備えている。なお、記録再生制御回路群13については上述したので、その説明を省略する。
【0082】
ドライブ側制御部11は、データ取得部111(取得手段)、復号部112(復号手段)、再生制御部113(再生制御手段)及び記録制御部114(記録制御手段)を備えており、例えば制御プログラムを実行することにより、ドライブ装置1の構成部材(通信部12等)を制御するものである。ドライブ側制御部11は、ドライブ装置1に備えられた記憶部14に格納されているプログラムを、例えばRAM(Random Access Memory)等で構成される一次記憶部15に必要に応じて読み出して実行することにより各種処理を行う。
【0083】
ドライブ側制御部11は、例えば、PC側制御部21から通知されるATAPIコマンドを解析することにより、データ取得部111による関連情報の取得、再生制御部113による光ディスクからの情報の読み出し、記録制御部114による光ディスクへの情報の記録等を行っている。この場合、ドライブ側制御部11は、受け取ったATAPIコマンドに対するレスポンスとして、取得した関連情報や読み出した情報等をPC側制御部21に送信する。
【0084】
データ取得部111は、登録情報に関連する、暗号化された関連情報を外部装置から取得するものである。データ取得部111は、例えば外部装置の自動配信される関連情報を通信部12を介して取得したり、PC側制御部21から関連情報の取得指示を受信した場合には、通信部12を制御することにより、外部装置に関連情報の読み出し要求を送信し、当該読み出し要求に対するレスポンスとして外部装置から関連情報を取得したりする。
【0085】
例えば、データ取得部111は、外部装置にて暗号化されて管理されている関連情報を、光ディスク100に記録されている鍵情報を用いて取得する。この場合、外部装置では、暗号化された関連情報と、光ディスク100に記録されている鍵情報とが対応付けて管理されている。データ取得部111は、関連情報が自動配信される場合には、再生制御部113に光ディスク100から読み出させた鍵情報と、その関連情報に含まれる鍵情報とが一致するかどうかを確認し、これらの鍵情報が一致した場合にのみその関連情報を取得する。また、データ取得部111は、PC側制御部21から関連情報の取得指示を受信した場合には、再生制御部113に光ディスク100から読み出させた鍵情報を外部装置に送信する。外部装置は、当該鍵情報と一致する関連情報が存在することを確認できた場合
には、その関連情報をデータ取得部111に送信する。これにより、データ取得部111は、上記取得指示に対するレスポンスとしての関連情報を取得できる。
【0086】
なお、データ取得部111は、関連情報を、通信部12を介して外部装置から取得しているが、これに限られたものではない。データ取得部111は、例えば関連情報が光ディスクに記録され、当該光ディスクがドライブ装置1(光ディスク100が挿入されている場合には、光ディスク100が挿入されている挿入部とは異なる挿入部)に挿入されている場合には、この光ディスクから関連情報を取得してもよい。すなわち、データ取得部111は、関連情報を「外部」から取得するものであり、この「外部」とは、例えばネットワーク上に存在する外部装置や、関連情報を記録している光ディスクやUSB等の可搬性を有する記録媒体等、ドライブ装置1あるいはPC2の外部の装置及び媒体を指すものである。
【0087】
復号部112は、再生制御部51が光ディスク100から読み出した鍵情報を用いて、データ取得部111が取得した関連情報を復号するものである。
【0088】
再生制御部113は、光ディスクに対する情報の再生を制御する、すなわち、記録再生制御回路群13を制御することにより、光ディスクに記録された情報を読み出すものである。再生制御部113は、例えば光ディスク100であれば、ROM層から登録情報を、RE層から関連情報を読み出す。再生制御部113は、記録制御部114により光ディスク100に復号済関連情報が記録されている場合には、この復号済関連情報を読み出す。また、再生制御部113は、データ取得部111が外部装置から関連情報を取得するときに、光ディスク100のROM層に記録されている鍵情報を読み出すものである。
【0089】
記録制御部114は、光ディスクに対する情報の記録を制御する、すなわち、記録再生制御回路群13を制御することにより、光ディスクに情報を記録するものである。記録制御部114は、データ取得部111が取得し、復号部112が復号した関連情報である復号済関連情報を、光ディスク100のRE層に記録する。また、記録制御部114は、データ管理部115が作成したファイル管理情報及びアドレステーブルT1を光ディスク100のRE層に記録する。
【0090】
データ管理部115は、光ディスク100に記録するファイル管理情報及びアドレステーブルT1を作成し、光ディスク100に記録されるデータ(復号部112が復号した復号済関連情報やラインマーカー等の関連情報等)の管理を行うものである。
【0091】
ここで、データ管理部115によるファイル管理情報及びアドレステーブルT1の作成方法、並びに、再生制御部113によるアドレステーブルT1の使用方法について説明する。
【0092】
データ管理部115は、復号部112が復号した復号済関連情報を取得すると、光ディスク100のRE層(リードイン領域102)からファイル管理情報及びアドレステーブルT1を読み出すように再生制御部113に指示する。再生制御部113は、記録再生制御回路群13を制御して光ディスク100からファイル管理情報及びアドレステーブルT1を読み出すと、これらをデータ管理部115に送信する。一方、再生制御部113は、光ディスク100にファイル管理情報あるいはアドレステーブルT1がなく、読み出すことができなかった場合には、その旨をデータ管理部115に通知する。
【0093】
データ管理部115は、ファイル管理情報を受信すると、復号部112から受信した復号済関連情報の属性情報をこのファイル管理情報に追加することにより、新たなファイル管理情報を作成する。一方、データ管理部115は、光ディスク100からファイル管理
情報を読み出すことができない旨の通知を受けた場合には、復号済関連情報の属性情報を用いてファイル管理情報を新規に作成する。データ管理部115は、作成したファイル管理情報を記録制御部114に送信し、記録制御部114は、記録再生制御回路群13を制御して、このファイル管理情報を、光ディスク100のRE層(リードイン領域102)の所定の位置に記録する。
【0094】
次に、データ管理部115は、アドレステーブルT1を受信すると、ファイル管理情報として追加される復号済関連情報あるいは関連情報を記録する光ディスク100のRE層における位置を決定し、この位置等をアドレステーブルT1に追加することにより新たなアドレステーブルT1を作成する。
【0095】
アドレステーブルT1は、図5に示すように、「ファイル名」、「転送元(L1層:ROM層)」及び「転送先(L0層:RE層)」が格納され、光ディスク100のRE層(リードイン領域102)に記録されるものである。「ファイル名」は、アドレステーブルT1に格納する復号済関連情報あるいは関連情報(ユーザ入力によるメモ等)の名称を示すものである。「転送元(L1層:ROM層)」は、復号済関連情報あるいは関連情報に関連する登録情報(又はその一部)が記録されているROM層(ユーザデータ領域103)における位置を示す転送元アドレスを示すものである。「転送先(L0層:RE層)」は、データ管理部115により決定される、復号済関連情報あるいは関連情報が記録されるRE層(ユーザデータ領域103)における位置を示す転送先アドレスを示すものである。
【0096】
図5は、更新情報A(復号済関連情報)及びメモB(関連情報)が光ディスク100のRE層に記録されており、次に更新情報Cが復号済関連情報として当該RE層に記録されるときに作成されるアドレステーブルT1を示している。図示のように、「ファイル名」の1段目及び2段目には、それぞれ「更新情報A」及び「メモB」が格納されている。また、これらの情報に対応して、「転送元(L1層:ROM層)」には、これらの情報と関連する登録情報の転送元アドレスとして「100セクタ」及び「80セクタ」がそれぞれ格納されており、「転送先(L0層:RE層)」には、これらの情報が記録される転送先アドレスとして「120セクタ」及び「100セクタ」が記録されている。
【0097】
例えば、データ管理部115は、復号部112から復号済関連情報として「更新情報C」を取得した場合、「更新情報C」を記録するRE層における位置を決定し、「更新情報A」及び「メモB」が格納されているアドレステーブルT1に、「更新情報C」に関連する登録情報の転送元アドレス(図5では120セクタ)と、決定した位置を示す転送先アドレス(図5では140セクタ)とを格納する。このとき、データ管理部115は、ROM層に記録されている登録情報の属性情報(少なくとも転送元アドレスを含む)を読み出し、この属性情報と更新情報Cの属性情報とを参照することによって、更新情報Cに関連する登録情報(又はその一部)を判断し、その登録情報の転送元アドレスを取得する。このようにして、データ管理部115によりアドレステーブルT1が作成される。
【0098】
一方、データ管理部115は、光ディスク100からアドレステーブルT1を読み出すことができない旨の通知を受けた場合には、復号済関連情報あるいは関連情報の転送先アドレスを決定し、アドレステーブルT1を新規に作成する。データ管理部115は、作成したファイル管理情報を記録制御部114に送信する。
【0099】
データ管理部115は、作成したアドレステーブルT1を記録制御部114に送信し、記録制御部114は、記録再生制御回路群13を制御して、このアドレステーブルT1を、光ディスク100のRE層(リードイン領域102)の所定の位置に記録する。
【0100】
この場合、再生制御部113は、PC側制御部21からの登録情報の読み出し指示を受信すると、光ディスク100からファイル管理情報を読み出し、このファイル管理情報に含まれる属性情報の中に、読み出し指示のあった登録情報があるかを確認する。再生制御部113は、その登録情報があると確認できた場合には、光ディスク100からアドレステーブルT1を読み出して参照することにより、その登録情報の属性情報である転送元アドレスに対応する転送先アドレスの示す位置に記録されている復号済関連情報あるいは関連情報を読み出す。
【0101】
図5では、再生制御部113は、例えば、PC側制御部21から、ROM層の100セクタに記録されている登録情報のリード要求があった場合には、RE層の120セクタに記録されている120セクタの復号済関連情報あるいは関連情報を読み出して、その情報をPC側制御部21に送信する。一方、再生制御部113は、ファイル管理情報を参照して、読み出し指示のあった登録情報に関連する復号済関連情報あるいは関連情報がRE層にないと判断した場合には、登録情報自身をROM層から読み出す。
【0102】
このようにして、再生制御部113は、記録制御部114により光ディスク100に復号済関連情報(外部から取得した更新情報等を復号した情報)が記録されている場合には、アドレステーブルT1を使用して、当該復号済関連情報を読み出す。つまり、再生制御部113は、登録情報の代わりとして、登録情報を更新した後の情報である復号済関連情報を読み出すので、最新の状態の登録情報を読み出すことができる。なお、再生制御部113は、ユーザにより入力されたメモ等の関連情報が光ディスク100に記録されている場合には、登録情報とともに当該関連情報を読み出すことができる。
【0103】
なお、上記では、アドレステーブルT1を利用したドライブ装置1での制御について説明したが、これに限らず、アプリケーションによる制御も可能である。この場合、光ディスク100のRE層に、更新情報を復号した復号済関連情報の情報を持つデータによって行われる。
【0104】
通信部12は、ドライブ装置1で再生制御可能な、光ディスク100に記録されている登録情報に関連する関連情報を格納するコンテンツサーバ等の外部装置と、ネットワーク(例えばインターネット)を介してデータ通信を行うことが可能なものである。また、通信部12は、例えばデータ取得部111に制御されることにより、外部装置への関連情報の読み出し要求の送信、あるいは、外部装置から取得した関連情報のデータ取得部111への送信等の処理を行う。
【0105】
記憶部14は、ドライブ側制御部11が実行する(1)各部の制御プログラム、(2)OSプログラム、(3)アプリケーションプログラム、および、(4)これらプログラムを実行するときに読み出す各種データを記録するものである。例えば、記憶部14には、再生制御部113が鍵情報を読み出し、復号部112がこの鍵情報を用いて関連情報を復号するための専用のアプリケーション(図6の処理を実現するためのアプリケーション)等が記憶されている。記憶部14は、フラッシュメモリなどの不揮発性の記憶装置によって構成される。
【0106】
一次記憶部15は、RAM(Random Access Memory)などの揮発性の記憶装置によって構成されるものであり、ドライブ側制御部11が上述の各種プログラムを実行する過程でデータを一時的に保持するための作業領域として使用される。一次記憶部15は、例えば復号部112が暗号化された関連情報を復号するときに用いられる。
【0107】
〔ドライブ装置1における処理〕
次に、図6を用いて、本実施の形態に係るドライブ装置1における処理、具体的には、
ドライブ装置1が外部装置からダウンロードして更新情報を取得した場合の処理について説明する。図6は、本実施の形態に係るドライブ装置1における処理の一例を示すフローチャートである。なお、図6では、外部装置には、光ディスク100に記録された登録情報を更新するための更新情報が暗号化されて管理されており、光ディスク100がドライブ装置1に挿入されているものとする。
【0108】
まず、再生制御部113は、光ディスク100のROM層から鍵情報を読み出し(S1)、データ取得部111に送信する。データ取得部111は、この鍵情報を用いることにより、通信部12を介して、ネットワーク(ウェブ)上に存在する外部装置から暗号化された更新情報を取得する(S2)。この更新情報は、外部装置から自動配信された情報であっても、ユーザからの更新情報の取得指示に対して外部装置から取得した情報であってもよい。データ取得部111は、外部装置から更新情報を取得すると、その更新情報を復号部112に送信する。
【0109】
復号部112は、更新情報を受信すると、S1において読み出された鍵情報を用いて、この更新情報を復号する(S3)。復号部112は、更新情報を復号すると、復号した更新情報である復号済更新情報をデータ管理部115に送信する。
【0110】
なお、復号部112は、更新情報を受信した時点で、再生制御部113に光ディスク100から鍵情報を読み出させるようにしてもよい。この場合、鍵情報をドライブ装置1に記憶しておく必要がないので、鍵情報の流出を回避することができ、セキュアに利用することができる。また、復号部112は、データ取得部111が鍵情報を用いずに外部装置から更新情報を取得する場合も、更新情報を受信した時点で、再生制御部113に鍵情報を読み出させるようにしてもよい。
【0111】
データ管理部115は、復号済関連情報を受信すると、ファイル管理情報及びアドレステーブルT1を光ディスク100から読み出し、受信した復号済更新情報の属性情報や転送先アドレス等を追加することにより、ファイル管理情報及びアドレステーブルT1を更新する。また、データ管理部115は、ファイル管理情報又はアドレステーブルT1を読み出すことができなかった場合には、受信した復号済更新情報の属性情報や転送先アドレス等を用いて、ファイル管理情報又はアドレステーブルT1を新規に作成する。
【0112】
データ管理部115は、受信した復号済更新情報と、作成したファイル管理情報及びアドレステーブルT1とを、記録制御部114に送信する。なお、復号部112は、データ管理部115に復号済更新情報を送信したときに、記録制御部114にも送信しておいてもよい。
【0113】
記録制御部114は、データ管理部115から復号済更新情報、ファイル管理情報及びアドレステーブルT1を受信すると、これらを光ディスク100のRE層における所定の位置に記録する(S4)。
【0114】
このように、暗号化された更新情報がウェブ上に開示されているシステムでは、ドライブ装置1は、光ディスク100のROM層に記録されている鍵情報を用いて、外部装置から暗号化された更新情報をダウンロードし、更新情報を復号(解読)して、光ディスク100のRE層に記録している。
【0115】
以上のように、ドライブ装置1(その制御方法)は、登録情報に関連する、暗号化された関連情報を外部から取得するデータ取得部111(取得ステップ)と、データ取得部111が関連情報を取得するときに、光ディスク100に記録されている、関連情報を復号するための鍵情報を光ディスク10から読み出す再生制御部113(再生制御ステップ)
と、再生制御部113が読み出した鍵情報を用いて、関連情報を復号する復号部112(復号ステップ)と、を備えている。
【0116】
この構成によれば、光ディスク100の場合には関連情報の復号を行い、鍵情報を有していない光ディスクの場合にはその復号を行わないので、光ディスク100が挿入されていないとき、または、鍵情報を有していない光ディスクが挿入されたときの関連情報の利用を回避することができる。また、光ディスク100だけが鍵情報を有しているので、ドライブ装置1は、他の光ディスクに関連情報を不正コピーしたとしても、その関連情報を利用することができない。このため、不正コピーされた関連情報が利用されるという状況を回避することができる。
【0117】
さらに、記録制御部114が、復号済関連情報を、この復号済関連情報と関連する登録情報が記録されている光ディスク100に記録するので、登録情報と、この登録情報に関連する復号済関連情報とが、同じ光ディスク100に記録される。このため、ドライブ装置1以外の他の装置においても、登録情報の利用に供してその復号済関連情報を利用させることができる。また、関連するこれらの情報を、ひとつの光ディスク100を用いて一元管理することができる。
【0118】
さらに、データ取得部111が、関連情報として、登録情報を更新するための情報である更新情報を取得するので、記録制御部114は、復号後の更新情報である復号済関連情報を光ディスク100に記録する。このため、光ディスク100を用いて、登録情報を最新の状態で管理することができる。すなわち、登録情報に対して新しい事実の発見があった場合、あるいは、登録情報に間違いがあった(登録情報が破損していた)場合に、その発見や、間違いの修正を、登録情報とともに光ディスク100に記録することができるので、光ディスク100の陳腐化を回避することができる。
【0119】
さらに、再生制御部113は、光ディスク100に、更新情報を復号した復号済関連情報が記録されている場合には、その復号済関連情報を読み出す。このため、登録情報に対して新しい事実の発見があった場合、あるいは、登録情報に間違いがあった場合であっても、その登録情報の代わりとして、更新または修復された最新の状態の登録情報を読み出すことができる。
【0120】
〔本発明の別の表現〕
本発明は、以下のようにも表現できる。
【0121】
すなわち、本発明に係る記録再生装置は、アップデートデータの不正コピーなどの対策として、アップデートデータを暗号して、Web上などに開示し、専用のアプリケーションにて、ROM層にある鍵データを使用して、暗号化されたデータをWeb上からダウンロードし、そのデータを解読しながら記録層に書き込みを行うものである。
【0122】
また、本発明に係る記録再生装置は、ROM層には、その時点で、最新の情報を記録し、情報の更新が合った場合には、記録層に新しい情報を書き込むものである。そして、情報の読み込み時には、記録層に情報があった場合は、記録層の情報を読み出し、記録層に情報がなかった場合は、ROM層から情報を読み出すものである。
【0123】
〔補足〕
最後に、ドライブ装置1の各ブロック、特にドライブ側制御部11のデータ取得部111、復号部112、再生制御部113、記録制御部114及びデータ管理部115は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0124】
すなわち、ドライブ装置1は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、前記プログラムを格納したROM(read only memory
)、前記プログラムを展開するRAM(random access memory)、前記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるドライブ装置1の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、前記ドライブ装置1に供給し、そのコンピュータ(又はCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0125】
前記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやコンパクトディスク−ROM/MO/MD/デジタルビデオデイスク/コンパクトディスク−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0126】
また、ドライブ装置1を通信ネットワークと接続可能に構成し、前記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、
移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、前記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【0127】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0128】
例えば、ドライブ側制御部11の処理(例えば図6に示す処理)を、PC2のPC側制御部21が制御する構成であってもよい。この場合、PC2の記憶部22には、この処理を行うための専用のアプリケーションが記憶されており、PC側制御部21は、この専用のアプリケーションを用いて、ドライブ側制御部11にその処理を実行させる。また、PC側制御部21は、ドライブ側制御部11にその処理を実行させるための指示を、専用のATAPIコマンドを用いて送信する。
【0129】
また、上記では、データ取得部111、復号部112、再生制御部113、記録制御部114及びデータ管理部115をドライブ装置1のドライブ側制御部11が備えるものとして説明したが、これに限らず、これらの部材をPC2のPC側制御部21が備える構成としてもよい。また、通信部12も同様に、PC2が備えていてもよい。この場合、再生制御部113及び記録制御部114は、光ディスクに対する情報の記録再生制御を行うための指示を、ATAPIコマンドを用いてドライブ装置1に送信する。
【産業上の利用可能性】
【0130】
本発明は、外部から取得する暗号化された情報をセキュアに利用することができるので
、当該情報を受信可能な通信機能を備えたレコーダーや、それを備えたPC、テレビ等に好適である。
【符号の説明】
【0131】
1 ドライブ装置(記録再生装置)
2 PC(情報処理装置)
100 光ディスク(情報記録媒体)
111 データ取得部(取得手段)
113 再生制御部(再生制御手段)
112 復号部(復号手段)
114 記録制御部(記録制御手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
登録情報が記録されている情報記録媒体に対する情報の記録又は再生を制御することが可能な記録再生装置であって、
上記登録情報に関連する、暗号化された関連情報を外部から取得する取得手段と、
上記取得手段が上記関連情報を取得するときに、上記情報記録媒体に記録されている、上記関連情報を復号するための鍵情報を当該情報記録媒体から読み出す再生制御手段と、
上記再生制御手段が読み出した鍵情報を用いて、上記関連情報を復号する復号手段と、を備えることを特徴とする記録再生装置。
【請求項2】
上記復号手段が復号した関連情報である復号済関連情報を、上記情報記録媒体に記録する記録制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
【請求項3】
上記情報記録媒体は、上記登録情報と上記鍵情報とが記録されている、情報を再生することのみ可能な第1情報記録層と、情報を追記録又は書き換え可能な第2情報記録層と、を少なくとも備えており、
上記記録制御手段は、上記第2情報記録層に上記復号済関連情報を記録することを特徴とする請求項2に記載の記録再生装置。
【請求項4】
上記取得手段は、上記関連情報として、上記登録情報を更新するための情報である更新情報を取得することを特徴とする請求項2または3に記載の記録再生装置。
【請求項5】
上記再生制御手段は、上記記録制御手段により上記情報記録媒体に上記復号済関連情報が記録されている場合には、当該復号済関連情報を読み出すことを特徴とする請求項4に記載の記録再生装置。
【請求項6】
請求項1から5の何れか1項に記載の記録再生装置を備えた情報処理装置。
【請求項7】
登録情報が記録されている情報記録媒体に対する情報の記録又は再生を制御することが可能な記録再生装置の制御方法であって、
上記登録情報に関連する、暗号化された関連情報を外部から取得する取得ステップと、
上記取得ステップにて上記関連情報を取得するときに、上記情報記録媒体に記録されている、上記関連情報を復号するための鍵情報を当該情報記録媒体から読み出す再生制御ステップと、
上記再生制御ステップにて読み出した鍵情報を用いて、上記関連情報を復号する復号ステップと、を含むことを特徴とする記録再生装置の制御方法。
【請求項8】
請求項1から5の何れか1項に記載の記録再生装置を動作させる制御プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるための制御プログラム。
【請求項9】
請求項8に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項10】
登録情報と、当該登録情報に関連する、暗号化された関連情報を復号するための鍵情報と、が記録されていることを特徴とする情報記録媒体。
【請求項11】
登録情報が記録されている、情報を再生することのみ可能な第1情報記録層と、情報を追記録又は書き換え可能な第2情報記録層と、を少なくとも備えており、
上記第1情報記録層には、さらに、上記鍵情報が記録されていることを特徴とする請求項10に記載の情報記録媒体。
【請求項12】
上記第2情報記録層には、上記鍵情報を用いて復号された関連情報である復号済関連情報が記録されることを特徴とする請求項11に記載の情報記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−159347(P2011−159347A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−19371(P2010−19371)
【出願日】平成22年1月29日(2010.1.29)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】