記録済み情報の自動削除機能を備えた記録再生装置、及びこの自動削除機能を実現する削除方法
【課題】自動記録機能によって記録媒体に記録された情報を自動的に削除すること。
【解決手段】配信された番組情報に含まれる映像音声情報をハードディスク等の記録媒体に記録するとともに、記録した映像音声情報を再生する記録再生装置10において、提供された電子番組表に基づいて、配信された番組情報の中から、予め指定されたキーワードに合致する番組の映像音声情報をTVチューナー部21に取得させ、この取得された映像音声情報を、記録媒体に設けられた自動削除用フォルダに記録させる予約情報管理部17aと、自動削除用フォルダに記録された映像音声情報のうちの何れかを、予め定めた削除規則に従って削除する削除処理部17bとを備える。
【解決手段】配信された番組情報に含まれる映像音声情報をハードディスク等の記録媒体に記録するとともに、記録した映像音声情報を再生する記録再生装置10において、提供された電子番組表に基づいて、配信された番組情報の中から、予め指定されたキーワードに合致する番組の映像音声情報をTVチューナー部21に取得させ、この取得された映像音声情報を、記録媒体に設けられた自動削除用フォルダに記録させる予約情報管理部17aと、自動削除用フォルダに記録された映像音声情報のうちの何れかを、予め定めた削除規則に従って削除する削除処理部17bとを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばハードディスク等の記録媒体に音声や映像等の情報を記録し、この記録した情報を再生する記録再生装置に関し、更に詳しくは、記録媒体に記録された情報を、自動的に削除する機能を備えた記録再生装置、及びこの機能を実現する削除方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、DVDレコーダなど、ハードディスク等の大容量の記録媒体を備え、音声や映像等の情報を記録し、この記録した情報を再生する記録再生装置の発展が著しい。
【0003】
特に最近では、衛星放送や、デジタルテレビ放送の普及とも相俟って、大容量の記録媒体の能力を最大限に利用すべく、電子番組表に基づいて、ユーザが指定したキーワードにヒットした番組の映像音声情報を自動的に取得し、記録媒体に記録することができる仕組みを備えた記録再生装置も登場するに至っている。
【0004】
このような自動記録機能を備えた記録再生装置を用いることによって、ユーザは、新聞や雑誌等の番組表から好みの番組を探して手動で予約操作をする必要は少なくなり、利便性が向上したのみならず、好みの番組を見逃すことも少なくなった。
【特許文献1】特開2004−86288号公報
【特許文献2】特開2000−21136号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような従来の自動記録機能を備えた記録再生装置では、以下のような問題がある。
【0006】
すなわち、上述したような自動記録機能を備えた記録再生装置では、キーワードにヒットした番組が機械的に次々に記録されてしまう。一方、記録媒体の容量については、年々大容量化する方向にあるものの、何れにせよ有限であることには変わりない。
【0007】
したがって、このように自動記録をさせてゆくと、いつかは、記録媒体の記録容量が使い果たされてしまう。このように記録媒体の記録容量が使い果たされてしまうと、当然のことながら、新たにキーワードにヒットした番組があったとしても記録することはできない。
【0008】
したがって、ユーザは、記録媒体にどのような番組が記録されているのかを、まめにチェックし、保存しておく必要のない番組の情報を削除することによって、新たに記録する番組のための容量を確保しなければならない。しかしながら、これは、甚だ面倒である。
【0009】
更に、上述したような自動記録機能を備えた記録再生装置では、キーワードの設定の仕方が粗かったり、キーワードの設定の仕方が悪かったりすると、必ずしも意図していなかったような、さほど重要でもないような番組も次々に記録されてしまうことになる。その結果、ユーザの気付かないうちに、あるいはユーザが予想していたよりも早く記録媒体の記録容量が使い果たされてしまい、それ以降に重要な内容を含む番組があったとしても、もはやそれを記録することができなくなっている恐れもある。
【0010】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、自動記録機能によって記録媒体に記録された情報のうちの何れかを、予め定めた削除規則に従って自動的に削除し、もって、記録容量が不足して新たな番組を記録することができなくなることを回避することが可能な記録再生装置、及びこの記録再生装置に適用される削除方法を提供することを目的とする。
【0011】
なお、記録媒体に記録した情報を自動的に削除する技術としては、上記特許文献1があるが、これは、ユーザ設定により記録媒体に記録された情報を自動削除する技術であり、自動記録機能によって記録媒体に記録された情報を自動削除する技術ではない。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の目的を達成するために、本発明では、以下のような手段を講じる。
【0013】
すなわち、本発明は、配信された番組情報に含まれる映像音声情報を記録媒体に記録するとともに、記録した映像音声情報を再生する記録再生装置、及びこの記録再生装置において、記録媒体に記録された映像音声情報を削除する方法である。
【0014】
このような本発明では、提供された電子番組表に基づいて、配信された番組情報の中から、予め指定されたキーワードに合致する番組の映像音声情報を取得し、取得した映像音声情報を、記録媒体に設けられた第1のフォルダに記録し、第1のフォルダに記録された映像音声情報のうちの何れかを、予め定めた削除規則に従って削除する。
【0015】
更に、第1のフォルダに記録された全ての映像音声情報の合計サイズを検出し、検出された合計サイズが、予め定めた値を超えた場合に、第1のフォルダに記録された映像音声情報のうちの何れかを削除しても良い。
【0016】
あるいは、検出された合計サイズが、予め定めた値を超えた場合に、第1のフォルダに記録された各映像音声情報に対して保存優先順位を決定し、保存優先順位の低い映像音声情報から順に、合計サイズが、所定値以下になるまで削除しても良い。
【0017】
また、本発明は、上述したような第1のフォルダを設ける代わりに、以下のように、削除対象フラグを用いることによっても実施することが可能である。この場合、提供された電子番組表に基づいて、配信された番組情報の中から、予め指定されたキーワードに合致する番組の映像音声情報を取得し、この取得した映像音声情報を、記録媒体に記録する。また、取得した映像音声情報に、削除対象フラグを関連付け、記録媒体に記録された映像音声情報のうち、削除対象フラグが関連付けられた映像音声情報の何れかを、予め定めた削除規則に従って削除する。
【0018】
この場合更に、記録媒体に記録された映像音声情報のうち、削除対象フラグが関連付けられた全ての映像音声情報の合計サイズを検出し、検出された合計サイズが、予め定めた値を超えた場合に、記録媒体に記録された映像音声情報のうち、削除対象フラグが関連付けられた映像音声情報の何れかを削除しても良い。
【0019】
あるいは、検出された合計サイズが、予め定めた値を超えた場合に、記録媒体に記録された映像音声情報のうち、削除対象フラグが関連付けられた各映像音声情報に対して保存優先順位を決定し、保存優先順位の低い映像音声情報から順に、合計サイズが、所定値以下になるまで削除しても良い。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、自動記録機能によって記録媒体に記録された情報のうちの何れかを、予め定めた削除規則に従って自動的に削除し、もって、記録容量が不足して新たな番組を記録することができなくなることを回避することが可能な記録再生装置、及びこの記録再生装置に適用される削除方法を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。
【0022】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態を説明する。
【0023】
図1は、第1の実施の形態に係る削除方法を適用した記録再生装置10の一例を示す機能構成図である。
【0024】
この記録再生装置10は、配信された番組情報に含まれる映像音声情報を記録媒体に記録するとともに、記録した映像音声情報を再生する装置であって、記録媒体としてDVD−RAM(Random Access Memory)とハードディスクとの双方を取り扱うことができる装置として示しているが、ハードディスクあるいはDVD−RAMは、例えば半導体メモリによる記録媒体などに置換されてもよい。
【0025】
図1に示す記録再生装置10の各ブロックを大きく分けると、図中左側には記録部の主なブロックを示し、図中右側には再生部の主なブロックを示している。
【0026】
図1に示す記録再生装置10は、2種類のディスクドライブ部を有する。まず、ビデオファイルを構築できる情報記録媒体である第1のメディアとしての光ディスク11を回転駆動し、情報の読み書きを実行するディスクドライブ部12を有する。
【0027】
また、第2のメディアとしてのハードディスクを駆動するハードディスクドライブ部(HDD部)13を有する。データプロセッサ部(D−PRO部)14は、ディスクドライブ部12及びハードディスクドライブ部13に記録データを供給することができ、また、再生された信号を受け取ることができる。ディスクドライブ部12は、光ディスク11に対する回転制御系、レーザ駆動系、光学系等を有する。
【0028】
データプロセッサ部14は、記録又は再生単位のデータを取り扱うもので、バッファ回路、変調・復調回路、エラー訂正部等を含む。
【0029】
また、図1に示す記録再生装置10は、録画側を構成するエンコーダ部15と、再生側を構成するデコーダ部16と、記録再生装置10本体の動作を制御するマイクロコンピュータブロック17とを主たる構成要素としている。
【0030】
エンコーダ部15は、入力されたアナログビデオ信号やアナログオーディオ信号をデジタル化するビデオ用及びオーディオ用のアナログデジタルコンバータと、ビデオエンコーダと、オーディオエンコーダとを有する。さらに、副映像エンコーダも含む。
【0031】
エンコーダ部15の出力は、バッファメモリ18を含むフォーマッタ19にて所定のDVD−RAMのフォーマットに変換され、先のデータプロセッサ部14に供給される。
【0032】
エンコーダ部15には、A/V(Audio Video)入力部20からの外部アナログビデオ信号と外部アナログオーディオ信号、あるいは、配信される番組情報を受信するTV(Television)チューナー部21からのアナログビデオ信号とアナログオーディオ信号とが入力される。
【0033】
なお、エンコーダ部15は、直接圧縮されたデジタルビデオ信号やデジタルオーディオ信号が直接入力されるときは、圧縮デジタルビデオ信号やデジタルオーディオ信号を直接フォーマッタ19に供給することもできる。また、エンコーダ部15は、アナログデジタル変換されたデジタルビデオ信号やオーディオ信号等を、ビデオミキシング部22やオーディオセレクタ23に直接供給することもできる。
【0034】
エンコーダ部15に含まれるビデオエンコーダでは、デジタルビデオ信号はMPEG2又はMPEG1規格に基づいた可変ビットレートで圧縮されたデジタルビデオ信号に変換される。デジタルオーディオ信号は、MPEG又はAC(Audio Compression)−3規格に基づいて固定ビットレートで圧縮されたデジタルオーディオ信号、あるいはリニアPCM(Pulse Code Modulation)のデジタルオーディオ信号に変換される。
【0035】
副映像信号がA/V入力部20から入力された場合(例えば副映像信号の独立出力端子付DVDビデオプレーヤからの信号等)、あるいはこのようなデータ構成のDVDビデオ信号が放送されて、それがTVチューナー部21で受信された場合は、DVDビデオ信号中の副映像信号が副映像エンコーダでエンコード(ランレングス符号化)されて副映像のビットマップとなる。
【0036】
エンコードされたデジタルビデオ信号、デジタルオーディオ信号、副映像データは、フォーマッタ19にてパック化され、ビデオパック、オーディオパック、副映像パックとなり、さらに、これらが集合されてDVD−レコーディング規格[例えばDVD−RAM、DVD−R(Recordable)、DVD−RW(Rewritable)等に記録する規格]で規定されたフォーマットに変換される。
【0037】
ここで、図1における記録再生装置10は、フォーマッタ19でフォーマット化された情報(ビデオ、オーディオ、副映像データ等のパック)及び作成された管理情報を、データプロセッサ部14を介してハードディスクドライブ部13あるいはディスクドライブ部12に供給し、ハードディスクあるいは光ディスク11に記録することができる。
【0038】
また、ハードディスクあるいは光ディスク11に記録された情報を、データプロセッサ部14、ディスクドライブ部12を介して光ディスク11あるいはハードディスクに記録することもできる。
【0039】
また、ハードディスクあるいは光ディスク11に記録されている複数番組のビデオオブジェクトを一部削除したり、異なる番組のオブジェクトをつなげたりといった編集処理を行なうこともできる。これは、この実施の形態にかかるフォーマットが取り扱うデータ単位を定義し、編集を容易にしているからである。
【0040】
マイクロコンピュータブロック17は、予約情報管理部17aと、削除処理部17bと、フォルダ情報管理部17cと、総サイズ検出部17dと、番組情報管理部17eと、ワークRAM17fと、フォルダ検出部17gと、MPU(Micro Processing Unit)、又はCPU(Central Processing Unit)と、制御プログラム等が書きこまれたROM(Read Only Memory)(図示せず)と、プログラム実行に必要なワークエリアを提供するためのRAM(図示せず)とを含んでいる。
【0041】
マイクロコンピュータブロック17のMPUは、先のROMに格納された制御プログラムに従い、このRAMをワークエリアとして用いて、欠陥場所検出、未記録領域検出、録画情報記録位置設定、UDF(Universal Disk Format)記録、A/Vアドレス設定等を実行する。
【0042】
また、マイクロコンピュータブロック17は、システム全体を制御するために必要な情報処理機能を有するもので、ワークRAM17f、フォルダ検出部17gの他に、図示しないがVMG(全体のビデオ管理情報)情報作成部、コピー関連情報検出部、コピー及びスクランブリング情報処理部[RDI(Real Time Data Information)処理部]、パケットヘッダ処理部、シーケンスヘッダ処理部、アスペクト比情報処理部等を備える。
【0043】
MPUの実行結果のうち、ユーザに通知すべき内容は、記録再生装置10の表示部24に表示されるか、又はモニターディスプレイ25にOSD(On Screen Display)表示される。また、マイクロコンピュータブロック17は、この装置を操作するための操作信号を与えるキー入力部26を有する。
【0044】
なお、マイクロコンピュータブロック17が、ディスクドライブ部12、ハードディスクドライブ部13、データプロセッサ部14、エンコーダ部15及び/又はデコーダ部16等を制御するタイミングは、STC(System Time Clock)27からの時間データに基づいて行う。録画や再生の動作は、通常は、STC27からのタイムクロックに同期して実行されるが、それ以外の処理はSTC27とは独立したタイミングで実行されてもよい。
【0045】
デコーダ部16は、パック構造を持つDVDフォーマットの信号から各パックを分離して取り出すセパレータと、パック分離やその他の信号処理実行時に使用するメモリと、セパレータで分離された主映像データ(ビデオパックの内容)をデコードするVデコーダと、セパレータで分離された副映像データ(副映像パックの内容)をデコードするSP(Sub Picture)デコーダと、セパレータで分離されたオーディオデータ(オーディオパックの内容)をデコードするAデコーダとを有する。また、デコードされた主映像にデコードされた副映像を適宜合成し、主映像にメニュー、ハイライトボタン、字幕やその他の副映像を重ねて出力するビデオプロセッサを備えている。
【0046】
デコーダ部16の出力ビデオ信号は、ビデオミキシング部22に入力される。ビデオミキシング部22では、テキストデータの合成が行なわれる。また、ビデオミキシング部22には、TVチューナー部21やA/V入力部20からの信号を直接取り込むラインも接続されている。
【0047】
ビデオミキシング部22には、バッファとして用いるフレームメモリ28が接続されている。ビデオミキシング部22の出力がアナログ出力の場合はI/F(interface)29を介して外部出力され、デジタル出力の場合はデジタルアナログ変換器(D/A)30を介してモニターディスプレイ25に出力される。
【0048】
デコーダ部16の出力オーディオ信号は、オーディオセレクタ23を介してデジタルアナログ変換器(D/A)31でアナログ変換されスピーカ32に出力される。このオーディオセレクタ23は、マイクロコンピュータブロック17からのセレクト信号により制御される。これにより、オーディオセレクタ23は、TVチューナー部21やA/V入力部20からのデジタル信号を直接モニタするとき、エンコーダ部15をスルーした信号を直接選択することも可能である。
【0049】
なお、エンコーダ部15のフォーマッタ19では、録画中、各切り分け情報を作成し、定期的にマイクロコンピュータブロック17のMPUに送る[GOP(Group Of Picture)先頭割り込み時等の情報]。切り分け情報としては、VOBU(Video Object Unit)のパック数、VOBU先頭からのI(Intra)ピクチャのエンドアドレス、VOBUの再生時間等である。
【0050】
同時に、アスペクト比情報処理部からの情報を録画開始時にMPUに送り、MPUはVOB(Video Object)ストリーム情報(STI)を作成する。ここで、STIは、解像度データ、アスペクトデータ等を保存し、再生時、各デコーダ部ではこの情報を元に初期設定が行なわれる。
【0051】
また、この記録再生装置10では、ビデオファイルは1ディスクに1ファイルとしている。また、データをアクセス(シーク)している間に、途切れないで再生を続けるために、最低限連続する情報単位(サイズ)を決めている。この単位をCDA(Contiguous Data Area)という。CDAサイズは、ECC(Error Correcting Code)ブロック(16セクタ)の倍数であり、ファイルシステムではこのCDA単位で記録を行なっている。
【0052】
データプロセッサ部14は、エンコーダ部15のフォーマッタ19からVOBU単位のデータを受け取り、CDA単位のデータをディスクドライブ部12あるいはハードディスクドライブ部13に供給している。
【0053】
また、マイクロコンピュータブロック17のMPUは、記録した映像音声情報を再生するのに必要な管理情報を作成し、データ記録終了のコマンドを認識すると、作成した管理情報をデータプロセッサ部14に送る。これにより、管理情報がディスクに記録される。
【0054】
従って、エンコードが行なわれているとき、エンコーダ部15からマイクロコンピュータブロック17のMPUは、データ単位の情報(切り分け情報等)を受け取る。
【0055】
次に、図2を使用して、リアルタイムDVDの管理情報と、映像音声情報の例としてのビデオオブジェクトとの関係を簡単に説明する。
【0056】
図2において、まずビデオオブジェクト(VOB)について説明する。VOBは、ディレクトリではVR_MOVIE.VROファイルと称される。ビデオファイルは階層構造であり、1つのファイルは1つ又は複数のVOBで構成され、1つのVOBは1つ又は複数のVOBUで構成され、1つのVOBUは複数パックから構成される。複数のパックとしては、RDIパック、V(ビデオ)パック、A(オーディオ)パック等が存在する。SP(副映像)パックが存在してもよい。
【0057】
RDIパックは、ユニット制御情報パック、あるいはナビゲーション情報パック、あるいはリアルタイムデータ情報パック(RDI_PCK)と称される。このパックには、これが属するVOBUの最初のフィールドが再生される開始時間を示す情報、当該VOBUの記録時を示す情報、製造者情報(MNFI)等を含む。また、ディスプレイ制御情報(DCI)及びコピーコントロール情報(CCI)を含む。ディスプレイ制御情報は、アスペクト比情報、サブタイトルモード情報、フィルムカメラモード情報を示す。また、コピーコントロール情報は、コピー許可情報、又はコピー禁止(非許可)情報を含む。
【0058】
Vパックは、ビデオデータがMPEG2の方式で圧縮されたもので、パックヘッダ、パケットヘッダ、ビデオデータ部で構成される。Aパックは、オーディオデータが、例えばリニアPCMあるいはMPEG、あるいはAC−3等の方式で処理されたものであり、パックヘッダ、パケットヘッダ、オーディオデータ部で構成される。
【0059】
管理情報は、ビデオマネジャー(VMG)と称され、その中にデータ再生順序を管理するプログラムチェーン(PGC)が定義されている。このプログラムチェーン(PGC)には、セル(Cell)が定義されている。セル(Cell)は、再生すべき対象となるビデオオブジェクト(VOB)に関する情報であるビデオオブジェクト情報(VOBI)とリンクしている。
【0060】
PGCの具体的情報を記録してある部分が、プログラムチェーン情報(PGCI)部分である。PGCIには2種類が存在し、1つはオリジナルPGCI(ORG_PGCI)、もう1つはユーザデファインドプログラムチェーン情報テーブル(UD_PGCIT)である。
【0061】
通常、記録時には、オリジナルPGCが作成される。ユーザデファインドPGCIは、それ自身のビデオオブジェクトを持たず、図2に示すように、オリジナルPGCのビデオオブジェクト情報(VOBI)に対してリンクしているユーザデファインドセル(UD_Cell)を編集(削除、追加)することでプレイリストとして作成される。
【0062】
VOBI内には、タイムマップ(TMAP)が記述されており、このTMAPはVOBIに対応するVOBを構成しているVOBUを指定する。セルからVOBIへのリンクは、論理アドレスで特定されている。また、TMAP情報からVOB及びVOBUへのリンクは、VOBのストリーム番号、このVOB内のVOBUの数、各VOBUに対するエントリー番号、各ターゲットVOBUへの論理アドレスに基づいて行なわれている。
【0063】
次に、管理情報の中のプログラムチェーン情報(PGCI)の階層を説明する。先に述べたように、プログラムチェーン情報には、オリジナルプログラムチェーン情報(ORG_PGCI)とユーザデファインドプログラムチェーン情報(UD_PGCI)の2つのタイプがある。
【0064】
ORG_PGCIは、録画再生装置により、オリジナルプログラムが記録されるときに自動的に作成される管理情報であり、1ディスクに1種類である。これに対し、UD_PGCIは、記録された複数のオリジナルプログラムの中の一部の部分をユーザが任意に指定し、その再生順序を設定することにより作成されたプレイリストとしての管理情報である。そのためUD_PGCIは、複数を設定することができる。
【0065】
図3は、オリジナルプログラムチェーン情報の階層構造を示している。オリジナルプログラムチェーン情報(ORG_PGCI)は、プログラムチェーン一般情報(PGC_GI)と、プログラム情報(PGI)と、セル情報サーチポインタ(CI_SRP)と、セル情報(CI)とを含む。
【0066】
PGC_GIには、プログラムチェーンにより再生されるプログラムがいくつ存在するかを示すプログラム数(PG_Ns)、セルサーチポインタがいくつ存在するかを示すセルサーチポインタ数(CI_SRP_Ns)が記述されている。図3の例では、プログラム情報PGI #1からPGI #mまでが存在し、この1つ1つのPGIがオリジナルタイトルであるプログラムに相当する。また、セルサーチポインタCI_SRP #1からCI_SRP #nが存在する。
【0067】
プログラム情報(PGI)には、プログラムタイプ(PG_TY)と、このプログラムのセル数(C_Ns)と、このプログラムの代表画像情報(REP_PICTI)とが含まれる。代表画像情報REP_PICTIは、代表画像のセル番号、及びこのセルの中のピクチャーポイントを記述している。
【0068】
セルサーチポインタCI_SRPは、対応するセル情報(CI)の記述アドレスを示している。
【0069】
セル情報(CI)の記述内容を、ムービーセルの場合とスチルセルの場合とに分けて説明する。
【0070】
まず、ムービーセルの場合、セル情報にはムービーセル一般情報(M_C_GI)と、ムービーセルエントリー情報(M_C_EPI)とが含まれる。ムービーセル一般情報(M_C_GI)には、ムービーであるかスチルであるかを示すセルタイプ(C_TY)と、このセルで特定されるVOBを指し示すためのM_VOBI_SRPNと、セルエントリーポイントがいくつあるかを示すセルエントリーポイント情報数(C_EPI_Ns)とが記述されている。また、このセルに対応したビデオのスタートする時間を示すC_V_S_PTM、及び終了時間を示すC_V_E_PTMも記述される。また、上記ムービーセルエントリーポイント情報(M_C_EPI)としては、エントリーポイントのタイプ(EP_TY)、及びエントリーポイントのプレゼンテーションタイム(EP_PTM)が記述されている。
【0071】
スチルセルの場合、記述されている内容は、上記ムービーセルとほぼ同様である。ただし、スチルセルの場合、少なくとも1つ以上のVOBを含むVOBグループ(VOG)とセルとがリンクしているため、S_VOGI_SRPNとして表わされる。
【0072】
また、プレゼンテーションタイム(PTM)に代えて、このスチルセルに対応したVOBグループ(VOG)の開始VOB番号を示すS_S_VOB_ENTN、及び終了VOB番号を示すE_S_VOB_ENTNが記述される。スチルセルエントリーポイント情報(S_C_EPI)においても、PTMに代えてスチルVOBエントリー番号(S_VOB_ENTN)が記述される。
【0073】
これに準じて、上記プログラムの代表画像情報(REP_PICTI)の記述においても、代表画像が存在するセルとしてムービーセルが指定された場合はセルの中のピクチャーポイントとしてPTMが、スチルセルが指定された場合はセルの中のピクチャーポイントとしてスチルVOBエントリー番号(S_VOB_ENTN)が記述される。
【0074】
図4は、上記ユーザデファインドプログラムチェーン情報の階層構造を示している。ユーザデファインドプログラムチェーン情報テーブル(UD_PGCIT)には、ユーザデファインドプログラムチェーン情報テーブル情報(UD_PGCITI)と、ユーザデファインドプログラムチェーン情報サーチポインタ(UD_PGCI_SRP)と、ユーザデファインドプログラムチェーン情報(UD_PGCI)とが含まれる。
【0075】
UD_PGCITIには、ユーザデファインドプログラムチェーン情報サーチポインタがいくつ存在するかを示すサーチポインタ数(図4には図示されていないが、UD_PGCI_SRP_Nsと略記される)が記述されている。
【0076】
また、ユーザデファインドプログラムチェーン情報サーチポインタ(UD_PGCI_SRP)は、対応するユーザデファインドプログラムチェーン情報(UD_PGCI)の記述アドレスを示している。図4の例では、ユーザデファインドプログラムチェーン情報UD_PGCI #1からUD_PGCI #mまでが存在している。
【0077】
なお、管理情報であるビデオマネジャー(VMG)の中では、プログラムチェーン情報とは別の場所にプレイリスト情報が記述されている。この1つ1つのプレイリスト情報の中で、当該プレイリストとリンクしているユーザデファインドプログラムチェーン情報サーチポインタ(UD_PGCI_SRP)の番号が記述されている(PGCN)。従ってプログラムチェーン情報としては、1つ1つのUD_PGCIがプレイリストに対応している。
【0078】
ユーザデファインドプログラムチェーン情報(UD_PGCI)のフォーマットは、先に図3を使用して説明したオリジナルプログラムチェーン情報(ORG_PGCI)とほぼ同様のフォーマットである。ただし、UD_PGCIは、オリジナルプログラムの任意の一部分を組み合わせて構成されるため、UD_PGCIには先に述べたプログラム情報(PGI)は存在しない。そのため、先に述べた、プログラムチェーン情報とは別の場所に記述されているプレイリスト情報の中に、プレイリストタイプ(PL_TY)と、プレイリストの代表画像情報(REP_PICTI)とが記述されている。セル情報については、ORG_PGCIと同様のフォーマットであるため、ここでは説明を省略する。
【0079】
再び、図1を用いて説明する。マイクロコンピュータブロック17のMPUは、記録開始時には光ディスク11及びハードディスクから読み取った管理情報を認識し、各ディスクの未記録エリアを認識し、データ上の記録エリアをデータプロセッサ部14を介してディスクに設定する。また、マイクロコンピュータブロック17は、イーサネット(登録商標)33を介してインターネット等の通信ネットワーク34と接続している。これによって、電子番組表を提供する電子番組表サーバ35から電子番組表を取得する。
【0080】
ユーザは、自動録画の設定を行うために、キー入力部26からキーワード等の必要な設定情報を入力する。図5は、この設定情報の入力時に表示部24から表示される案内画面50の一例である。ユーザは、この案内画面50に従ってキーワード50a(図5では3つのキーワードが指定できる例を示している)、ジャンル50b、時間帯50c、チャンネル50d、再放送番組を含むか否かの指定50e、自動録画長さ(一日あたりの最大録画時間)50f等を入力する。このように入力された設定情報は、予約情報管理部17aに送られるようにしている。
【0081】
予約情報管理部17aは、このようにしてキー入力部26に設定情報が入力されると、イーサネット(登録商標)33及び通信ネットワーク34を介して電子番組表サーバ35から電子番組表を取得し、設定情報に合致する番組を検索する。そして、この検索結果に基づいて、録画予約計画を立案する。更に、ユーザから要求があった場合には、この立案した録画予約計画に基づいて、図6にその一例を示すような録画予約一覧52を作成し、表示部24から表示させる。
【0082】
ユーザは、表示部24から表示された録画予約一覧52を参照することによって、自動録画される番組のチャンネル52b、日付52c、放映時刻52d、番組名52e等を把握することができる。また、自動録画したくない番組については、対象の番組のキャンセル欄52aをマウスクリック等により指定することにより、自動録画の対象から外すように設定することもできるようにしている。
【0083】
また、録画予約一覧52は、自動削除指定解除欄52fを備えている。記録再生装置10は、自動録画された番組の情報については、録画予約一覧52によって、ハードディスクドライブ部13によって駆動されるハードディスク内に設けられた自動削除用フォルダ(後述する)に格納されるようにしている。しかしながら、自動削除の対象から外したい場合には、自動削除指定解除欄52fをマウスクリック等により指定解除し、自動削除の対象から外すように設定することもできるようにしている。
【0084】
このような録画予約一覧52によって指定された情報に基づいて、エンコーダ部15は、TVチューナー部21から、該当する番組の情報(管理情報や映像音声情報等を含む)を取得し、エンコード処理を施した後にデータプロセッサ部14に出力する。
【0085】
データプロセッサ部14は、エンコーダ部15から出力された情報を、録画予約一覧52に従ってハードディスクドライブ部13によって駆動されるハードディスク内に書き込み格納する。
【0086】
図7は、このハードディスクに設けられたフォルダ構造の一例を示す図である。また、図8は、このようなフォルダ構造をとる場合に、表示部24から表示されるフォルダ一覧画面の一例である。このようなフォルダ構造は、ユーザが、キー入力部26からフォルダ情報管理部17cに対してフォルダ定義情報を入力すると、フォルダ情報管理部17cが、このフォルダ定義情報に基づいてハードディスクにフォルダを作成することによって設定されるようにしている。図7に示す例では、ハードディスクは、ルートフォルダAの下に、通常フォルダBと、自動削除用フォルダCと、ごみ箱フォルダDとを備えたフォルダ構造をしている。勿論、これ以外のフォルダを任意に作成することも可能である。更に、ルートフォルダAの下には、番組情報Eが格納されている。
【0087】
このようなフォルダ構造をなすハードディスクには、自動録画によらずに録画された番組情報は、ルートフォルダAの下に格納される。したがって、番組情報Eは、自動録画によらずに録画された番組に関する番組情報である。
【0088】
通常フォルダBは、ルートフォルダAの下に格納された情報を整理するためのフォルダである。ルートフォルダAの下に格納された情報の、通常フォルダBへの移動は、ユーザ操作によってなされる。
【0089】
自動削除用フォルダCは、自動録画された番組の情報を格納するためのフォルダである。つまり、自動削除用フォルダCに格納されている情報は、自動削除される対象となる情報である。上述したように、自動録画された番組の情報については、録画予約一覧52によって、自動削除用フォルダCに格納されるように指定されている。したがって、エンコーダ部15から出力された情報について、データプロセッサ部14が、録画予約一覧52を参照することによって、それが自動録画された番組の情報であるか否かを判定し、自動録画された番組の情報であると判定した場合には、自動削除用フォルダCに格納し、自動録画された番組の情報ではないと判定した場合には、ルートフォルダAの下に格納する。なお、自動録画された番組の情報であっても、自動削除指定解除がなされている番組の情報については、ルートフォルダAの下に格納する。
【0090】
なお、図7では、一例として3つの自動削除用フォルダC1〜C3を示している。これは、設定情報は必ずしも1つであるとは限らないので、例えば3つの設定情報が設定された場合には、第1の設定情報にしたがって録画された番組の情報のための自動削除用フォルダC1、第2の設定情報にしたがって録画された番組の情報のための自動削除用フォルダC2、第3の設定情報にしたがって録画された番組の情報のための自動削除用フォルダC3というように、各設定情報毎に自動削除用フォルダCを設けた例である。もちろん、複数の設定情報が設定された場合であっても、1つの自動削除用フォルダCにまとめて格納するようにしても良い。
【0091】
総サイズ検出部17dは、自動削除用フォルダCに格納された全ての情報の合計サイズを検出する。図7に示すように、複数の自動削除用フォルダC1〜C3が設けられている場合には、これら全ての自動削除用フォルダC1〜C3に格納された情報を対象として合計サイズを検出する。
【0092】
番組情報管理部17eは、総サイズ検出部17dによって検出された合計サイズが、予め定めた上限値(例えば100GB、あるいはハードディスクの総容量の80%など)を超えた場合には、自動削除用フォルダCに格納された情報に対応する番組に対して保存優先順位を決定する。この場合もまた、複数の自動削除用フォルダC1〜C3が設けられている場合には、全ての自動削除用フォルダC1〜C3に格納された情報を対象として保存優先順位を決定する。
【0093】
この保存優先順位の決め方としては、特許文献2でも開示されているが、例えば、記録日時が古いものや、サイズが大きいものや、次の予約録画で使用が予想されるサイズに近いものについては保存優先順位が低くなるように設定する方法がある。
【0094】
削除処理部17bは、番組情報管理部17eによって決定された保存優先順位の低い番組の情報から順に、自動削除用フォルダCに格納された全ての情報の合計サイズが、所定値以下になるまで、自動削除用フォルダCに格納されている情報を削除する。例えば、この所定値としては、上述した合計サイズの上限値が100GBの場合、90GBとする。
【0095】
なお、本実施の形態に係る削除方法を適用した記録再生装置10は、自動録画する機能に加えて、ユーザのマニュアル設定で録画する機能を備えているものも含む。マニュアル設定で録画する機能については公知であるので、本明細書では述べない。
【0096】
次に、以上のように構成した本実施の形態に係る削除方法を適用した記録再生装置の動作について図9に示すフローチャートを用いて説明する。
【0097】
本発明は、ユーザが指定したキーワードにヒットした番組を自動録画することができる機能を備えた記録再生装置10に適用される。このような自動録画の設定を行う場合には、例えば図5に示すような案内画面50に従ってユーザがキー入力部26から、キーワード50a、ジャンル50b、時間帯50c、チャンネル50d、再放送番組を含むか否かの指定50e、自動録画長さ(一日あたりの最大録画時間)50f等の必要な設定情報を入力することによってなされる(S1)。
【0098】
このようにしてキー入力部26から入力された設定情報は、予約情報管理部17aに送られる。すると、予約情報管理部17aによって、イーサネット(登録商標)33及び通信ネットワーク34を介して電子番組表サーバ35から電子番組表が取得され、設定情報に合致する番組が検索される(S2)。そして、この検索結果に基づいて、録画予約計画が立案される。そして、ユーザから要求があった場合には、この立案した録画予約計画に基づいて、図6にその一例を示すような録画予約一覧52が作成され、表示部24から表示される(S3)。
【0099】
このように、表示部24から表示された録画予約一覧52を参照することによって、自動録画される番組のチャンネル52b、日付52c、放映時刻52d、番組名52e等がユーザによって把握される。これに基づいてユーザは、自動録画したくない番組については、対象の番組のキャンセル欄52aをマウスクリック等により指定することにより、自動録画の対象から外すように設定することもできる。
【0100】
なお、本実施の形態に係る記録再生装置10では、自動録画された番組の情報については、録画予約一覧52によって、ハードディスクドライブ部13によって駆動されるハードディスク内に設けられた自動削除用フォルダCに格納されるように設定されている。しかしながら、ユーザが、自動削除の対象から外したいと希望する番組に対しては、自動削除指定解除欄52fをマウスクリック等によって指定解除し、自動削除の対象から外すように設定することもできる。
【0101】
このように必要な設定がなされることによって録画予約一覧52が確定される(S4)と、エンコーダ部15では、確定した録画予約一覧52に従って、TVチューナー部21から、該当する番組の情報(管理情報及び映像音声情報)が取得され、エンコード処理が施された後に、データプロセッサ部14に出力される(S5)。
【0102】
そして、データプロセッサ部14では、エンコーダ部15から出力された情報が、録画予約一覧52に従って、ハードディスクドライブ部13によって駆動されるハードディスク内に書き込まれる(S6)。自動録画された番組の情報は、原則的には、ハードディスク内の自動削除用フォルダCに書き込まれ、そこに格納される。しかしながら、自動削除指定解除欄52fがマウスクリック等されることにより指定解除されている番組の情報については、マニュアルで録画設定された番組と同様にルートフォルダAの下に書き込まれる。
【0103】
このようにして自動削除用フォルダCに情報が格納されると、総サイズ検出部17dによって、自動削除用フォルダCに格納された全ての情報の合計サイズが検出される(S7)。図7及び図8に示すように、複数の自動削除用フォルダCが設けられている場合には、全ての自動削除用フォルダCに格納された情報を対象として合計サイズが検出される。
【0104】
そして、番組情報管理部17eによって、総サイズ検出部17dによって検出された合計サイズが、予め定めた上限値(例えば100GB、あるいはハードディスクの総容量の80%など)を超えたと判定された場合(S8:Yes)には、自動削除用フォルダCに格納された情報に対応する番組に対して保存優先順位が決定される(S9)。この場合もまた、複数の自動削除用フォルダCが設けられている場合には、全ての自動削除用フォルダCに格納された情報を対象として保存優先順位が決定される。
【0105】
この保存優先順位の決め方としては、例えば、記録日時が古い番組の情報や、サイズが大きい番組の情報や、次の予約録画で使用が予想される番組の情報のサイズに近い情報については保存優先順位が低くなるように設定される。
【0106】
なお、番組情報管理部17eによって、総サイズ検出部17dによって検出された合計サイズが、予め定めた上限値(例えば100GB、あるいはハードディスクの総容量の80%など)を超えていないと判定された場合(S8:No)には、ステップS5の処理に戻り、引き続き自動録画が行われる。
【0107】
削除処理部17bでは、ステップS9において番組情報管理部17eによって決定された保存優先順位の低い番組の情報から順に、自動削除用フォルダCに格納された全ての情報の合計サイズが、所定値以下になるまで、削除される(S10、S11)。例えば、この所定値としては、上述した合計サイズの上限値が100GBの場合、90GBとする。
【0108】
上述したように、本実施の形態に係る削除方法を適用した記録再生装置においては、上記のような作用により、自動録画された情報を、予め定めた削除規則に従って自動的に削除することができる。
【0109】
これによって、ユーザは、記録媒体の残り容量を気にしながら、不要となった情報を手動で削除するような手間から解放されるのみならず、ユーザの気付かないうちに、あるいはユーザが予想していたよりも早く記録媒体の記録容量が使い果たされてしまい、それ以降に重要な内容を含む番組があったとしても、もはやそれを記録することができなくなるといった不都合を回避することが可能となる。
【0110】
以上により、記録媒体を有効に活用するとともに、ユーザの手間を減らしつつ、ユーザの好みの番組を確実に記録することが可能となる。
【0111】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態を説明する。本発明の第2の実施の形態に係る削除方法を適用した記録再生装置は、第1の実施の形態に係る削除方法を適用した記録再生装置の変形例である。したがって、ここでは、第1の実施の形態と異なる点について説明し、重複説明を避ける。
【0112】
すなわち、第1の実施の形態に係る削除方法を適用した記録再生装置では、自動録画された番組の情報を、ハードディスク内に設けられた自動削除用フォルダCに格納しておき、この自動削除用フォルダCに格納された情報のサイズが予め定めた上限値を越えた場合には、保存優先順位の低い番組の情報から順に削除している。それに対して、本実施の形態に係る削除方法を適用した記録再生装置では、ハードディスク内に自動削除用フォルダCを設けず、自動削除対象とされた番組の情報は、ハードディスク内の任意のフォルダに格納される。そして、このようにハードディスク内の任意のフォルダに格納された自動削除対象とされた番組の情報を対象に、その合計サイズが予め定めた上限値を越えた場合には、保存優先順位の低い番組の情報から順に削除する。
【0113】
このような機能を実現するために、本実施の形態では、図10に示すように、プログラム情報PGIに新たに自動削除対象フラグAutoDel_FLGを付加する。そして、録画予約一覧52によって確定された自動録画対象の番組の情報については、この自動削除対象フラグAutoDel_FLGに「1」が書き込まれるようにする。
【0114】
また、第1の実施の形態と同様に、図6にその一例を示すような録画予約一覧52において、自動削除指定解除欄52fをマウスクリック等により指定解除すると、自動削除対象フラグAutoDel_FLGに「0」が書き込まれるようにしている。これによって、自動削除の対象から外すこともできるようにしている。
【0115】
そして、第1の実施の形態と同様に、録画予約一覧52に従って自動録画がなされると、データプロセッサ部14は、録画された情報をハードディスクのルートフォルダAに書き込む。
【0116】
また、総サイズ検出部17dは、ハードディスク内に格納された情報のうち、自動削除対象フラグAutoDel_FLGが「1」に設定された情報、すなわち自動削除の対象とされた情報の合計サイズを検出する。
【0117】
番組情報管理部17eは、総サイズ検出部17dによって検出された合計サイズが、予め定めた上限値(例えば100GB、あるいはハードディスクの総容量の80%など)を超えた場合には、自動削除対象フラグAutoDel_FLGが「1」に設定された情報、すなわち自動削除の対象とされた情報に対応する番組を対象として保存優先順位を決定する。
【0118】
そして、削除処理部17bは、番組情報管理部17eによって決定された保存優先順位の低い番組の情報から順に、自動削除の対象とされた情報の合計サイズが、所定値以下になるまで削除する。例えば、この所定値としては、上述した合計サイズの上限値が100GBの場合、90GBとする。
【0119】
このような構成とすることによっても、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。なお、自動削除対象フラグAutoDel_FLGは、マイクロコンピュータブロック17における各部位によって認識されればよいので、ユーザ操作に関しては、第1の実施の形態と何ら変わらず、ユーザは、図5に示すような案内画面50を用いて自動録画のための設定情報を入力したり、図6に示すような録画予約一覧52を用いて自動録画の対象から外したり、自動削除対象の情報から外したりするような設定を、第1の実施の形態で説明したものと同様に行うことができる。
【0120】
更に、自動録画されたものではない番組の情報に対しても、図11に示すように、ユーザデファインドプログラムチェーン情報サーチポインタ(UD_PGCI_SRP)を構成するデータの1つとして新たに自動削除対象フラグAutoDel_FLGを付加し、この値を「1」に設定することにより、自動削除対象の番組の情報に組み入れることも可能である。
【0121】
更にまた、図10及び図11に示すように、ムービーセルエントリー情報(M_C_EPI)及びスチルセルエントリーポイント情報(S_C_EPI)についても自動削除対象フラグAutoDel_FLGを付加し、この値を「1」に設定することにより、チャプタ毎に自動削除対象とすることも可能である。
【0122】
以上、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかかる構成に限定されない。特許請求の範囲の発明された技術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【図面の簡単な説明】
【0123】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る削除方法を適用した記録再生装置の一例を示す機能構成図。
【図2】リアルタイムDVDの管理情報と、映像音声情報の例としてのビデオオブジェクトとの関係を簡単に説明する図。
【図3】オリジナルプログラムチェーン情報の階層構造を示す図。
【図4】ユーザデファインドプログラムチェーン情報の階層構造を示す図。
【図5】設定情報の入力時に表示部から表示される案内画面の一例を示す図。
【図6】表示部から表示された録画予約一覧の一例を示す図。
【図7】ハードディスクに設けられたフォルダ構造の一例を示す図。
【図8】表示部から表示されるフォルダ一覧画面の一例を示す図。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る削除方法を適用した記録再生装置の動作例を示すフローチャート。
【図10】プログラム情報に自動削除対象フラグを付加したオリジナルプログラムチェーン情報の階層構造を示す図。
【図11】ユーザデファインドプログラムチェーン情報サーチポインタを構成するデータとして自動削除対象フラグを付加したユーザデファインドプログラムチェーン情報の階層構造を示す図。
【符号の説明】
【0124】
10…記録再生装置、11…光ディスク、12…ディスクドライブ部、13…ハードディスクドライブ部、14…データプロセッサ部、15…エンコーダ部、16…デコーダ部、17…マイクロコンピュータブロック、17a…予約情報管理部、17b…削除処理部、17c…フォルダ情報管理部、17d…総サイズ検出部、17e…番組情報管理部、17f…ワークRAM、17g…フォルダ検出部、18…バッファメモリ、19…フォーマッタ、20…A/V入力部、21…TVチューナー部、22…ビデオミキシング部、23…オーディオセレクタ、24…表示部、25…モニターディスプレイ、26…キー入力部、27…STC、28…フレームメモリ、30…デジタルアナログ変換器、31…デジタルアナログ変換器、32…スピーカ、33…イーサネット(登録商標)、34…通信ネットワーク、35…電子番組表サーバ、50…案内画面、50a…キーワード、50b…ジャンル、50c…時間帯、50d…チャンネル、50e…再放送番組を含むか否かの指定、52…録画予約一覧、52b…チャンネル、52c…日付、52d…放映時刻、52e…番組名、52a…キャンセル欄、52f…自動削除指定解除欄
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばハードディスク等の記録媒体に音声や映像等の情報を記録し、この記録した情報を再生する記録再生装置に関し、更に詳しくは、記録媒体に記録された情報を、自動的に削除する機能を備えた記録再生装置、及びこの機能を実現する削除方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、DVDレコーダなど、ハードディスク等の大容量の記録媒体を備え、音声や映像等の情報を記録し、この記録した情報を再生する記録再生装置の発展が著しい。
【0003】
特に最近では、衛星放送や、デジタルテレビ放送の普及とも相俟って、大容量の記録媒体の能力を最大限に利用すべく、電子番組表に基づいて、ユーザが指定したキーワードにヒットした番組の映像音声情報を自動的に取得し、記録媒体に記録することができる仕組みを備えた記録再生装置も登場するに至っている。
【0004】
このような自動記録機能を備えた記録再生装置を用いることによって、ユーザは、新聞や雑誌等の番組表から好みの番組を探して手動で予約操作をする必要は少なくなり、利便性が向上したのみならず、好みの番組を見逃すことも少なくなった。
【特許文献1】特開2004−86288号公報
【特許文献2】特開2000−21136号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような従来の自動記録機能を備えた記録再生装置では、以下のような問題がある。
【0006】
すなわち、上述したような自動記録機能を備えた記録再生装置では、キーワードにヒットした番組が機械的に次々に記録されてしまう。一方、記録媒体の容量については、年々大容量化する方向にあるものの、何れにせよ有限であることには変わりない。
【0007】
したがって、このように自動記録をさせてゆくと、いつかは、記録媒体の記録容量が使い果たされてしまう。このように記録媒体の記録容量が使い果たされてしまうと、当然のことながら、新たにキーワードにヒットした番組があったとしても記録することはできない。
【0008】
したがって、ユーザは、記録媒体にどのような番組が記録されているのかを、まめにチェックし、保存しておく必要のない番組の情報を削除することによって、新たに記録する番組のための容量を確保しなければならない。しかしながら、これは、甚だ面倒である。
【0009】
更に、上述したような自動記録機能を備えた記録再生装置では、キーワードの設定の仕方が粗かったり、キーワードの設定の仕方が悪かったりすると、必ずしも意図していなかったような、さほど重要でもないような番組も次々に記録されてしまうことになる。その結果、ユーザの気付かないうちに、あるいはユーザが予想していたよりも早く記録媒体の記録容量が使い果たされてしまい、それ以降に重要な内容を含む番組があったとしても、もはやそれを記録することができなくなっている恐れもある。
【0010】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、自動記録機能によって記録媒体に記録された情報のうちの何れかを、予め定めた削除規則に従って自動的に削除し、もって、記録容量が不足して新たな番組を記録することができなくなることを回避することが可能な記録再生装置、及びこの記録再生装置に適用される削除方法を提供することを目的とする。
【0011】
なお、記録媒体に記録した情報を自動的に削除する技術としては、上記特許文献1があるが、これは、ユーザ設定により記録媒体に記録された情報を自動削除する技術であり、自動記録機能によって記録媒体に記録された情報を自動削除する技術ではない。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の目的を達成するために、本発明では、以下のような手段を講じる。
【0013】
すなわち、本発明は、配信された番組情報に含まれる映像音声情報を記録媒体に記録するとともに、記録した映像音声情報を再生する記録再生装置、及びこの記録再生装置において、記録媒体に記録された映像音声情報を削除する方法である。
【0014】
このような本発明では、提供された電子番組表に基づいて、配信された番組情報の中から、予め指定されたキーワードに合致する番組の映像音声情報を取得し、取得した映像音声情報を、記録媒体に設けられた第1のフォルダに記録し、第1のフォルダに記録された映像音声情報のうちの何れかを、予め定めた削除規則に従って削除する。
【0015】
更に、第1のフォルダに記録された全ての映像音声情報の合計サイズを検出し、検出された合計サイズが、予め定めた値を超えた場合に、第1のフォルダに記録された映像音声情報のうちの何れかを削除しても良い。
【0016】
あるいは、検出された合計サイズが、予め定めた値を超えた場合に、第1のフォルダに記録された各映像音声情報に対して保存優先順位を決定し、保存優先順位の低い映像音声情報から順に、合計サイズが、所定値以下になるまで削除しても良い。
【0017】
また、本発明は、上述したような第1のフォルダを設ける代わりに、以下のように、削除対象フラグを用いることによっても実施することが可能である。この場合、提供された電子番組表に基づいて、配信された番組情報の中から、予め指定されたキーワードに合致する番組の映像音声情報を取得し、この取得した映像音声情報を、記録媒体に記録する。また、取得した映像音声情報に、削除対象フラグを関連付け、記録媒体に記録された映像音声情報のうち、削除対象フラグが関連付けられた映像音声情報の何れかを、予め定めた削除規則に従って削除する。
【0018】
この場合更に、記録媒体に記録された映像音声情報のうち、削除対象フラグが関連付けられた全ての映像音声情報の合計サイズを検出し、検出された合計サイズが、予め定めた値を超えた場合に、記録媒体に記録された映像音声情報のうち、削除対象フラグが関連付けられた映像音声情報の何れかを削除しても良い。
【0019】
あるいは、検出された合計サイズが、予め定めた値を超えた場合に、記録媒体に記録された映像音声情報のうち、削除対象フラグが関連付けられた各映像音声情報に対して保存優先順位を決定し、保存優先順位の低い映像音声情報から順に、合計サイズが、所定値以下になるまで削除しても良い。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、自動記録機能によって記録媒体に記録された情報のうちの何れかを、予め定めた削除規則に従って自動的に削除し、もって、記録容量が不足して新たな番組を記録することができなくなることを回避することが可能な記録再生装置、及びこの記録再生装置に適用される削除方法を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。
【0022】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態を説明する。
【0023】
図1は、第1の実施の形態に係る削除方法を適用した記録再生装置10の一例を示す機能構成図である。
【0024】
この記録再生装置10は、配信された番組情報に含まれる映像音声情報を記録媒体に記録するとともに、記録した映像音声情報を再生する装置であって、記録媒体としてDVD−RAM(Random Access Memory)とハードディスクとの双方を取り扱うことができる装置として示しているが、ハードディスクあるいはDVD−RAMは、例えば半導体メモリによる記録媒体などに置換されてもよい。
【0025】
図1に示す記録再生装置10の各ブロックを大きく分けると、図中左側には記録部の主なブロックを示し、図中右側には再生部の主なブロックを示している。
【0026】
図1に示す記録再生装置10は、2種類のディスクドライブ部を有する。まず、ビデオファイルを構築できる情報記録媒体である第1のメディアとしての光ディスク11を回転駆動し、情報の読み書きを実行するディスクドライブ部12を有する。
【0027】
また、第2のメディアとしてのハードディスクを駆動するハードディスクドライブ部(HDD部)13を有する。データプロセッサ部(D−PRO部)14は、ディスクドライブ部12及びハードディスクドライブ部13に記録データを供給することができ、また、再生された信号を受け取ることができる。ディスクドライブ部12は、光ディスク11に対する回転制御系、レーザ駆動系、光学系等を有する。
【0028】
データプロセッサ部14は、記録又は再生単位のデータを取り扱うもので、バッファ回路、変調・復調回路、エラー訂正部等を含む。
【0029】
また、図1に示す記録再生装置10は、録画側を構成するエンコーダ部15と、再生側を構成するデコーダ部16と、記録再生装置10本体の動作を制御するマイクロコンピュータブロック17とを主たる構成要素としている。
【0030】
エンコーダ部15は、入力されたアナログビデオ信号やアナログオーディオ信号をデジタル化するビデオ用及びオーディオ用のアナログデジタルコンバータと、ビデオエンコーダと、オーディオエンコーダとを有する。さらに、副映像エンコーダも含む。
【0031】
エンコーダ部15の出力は、バッファメモリ18を含むフォーマッタ19にて所定のDVD−RAMのフォーマットに変換され、先のデータプロセッサ部14に供給される。
【0032】
エンコーダ部15には、A/V(Audio Video)入力部20からの外部アナログビデオ信号と外部アナログオーディオ信号、あるいは、配信される番組情報を受信するTV(Television)チューナー部21からのアナログビデオ信号とアナログオーディオ信号とが入力される。
【0033】
なお、エンコーダ部15は、直接圧縮されたデジタルビデオ信号やデジタルオーディオ信号が直接入力されるときは、圧縮デジタルビデオ信号やデジタルオーディオ信号を直接フォーマッタ19に供給することもできる。また、エンコーダ部15は、アナログデジタル変換されたデジタルビデオ信号やオーディオ信号等を、ビデオミキシング部22やオーディオセレクタ23に直接供給することもできる。
【0034】
エンコーダ部15に含まれるビデオエンコーダでは、デジタルビデオ信号はMPEG2又はMPEG1規格に基づいた可変ビットレートで圧縮されたデジタルビデオ信号に変換される。デジタルオーディオ信号は、MPEG又はAC(Audio Compression)−3規格に基づいて固定ビットレートで圧縮されたデジタルオーディオ信号、あるいはリニアPCM(Pulse Code Modulation)のデジタルオーディオ信号に変換される。
【0035】
副映像信号がA/V入力部20から入力された場合(例えば副映像信号の独立出力端子付DVDビデオプレーヤからの信号等)、あるいはこのようなデータ構成のDVDビデオ信号が放送されて、それがTVチューナー部21で受信された場合は、DVDビデオ信号中の副映像信号が副映像エンコーダでエンコード(ランレングス符号化)されて副映像のビットマップとなる。
【0036】
エンコードされたデジタルビデオ信号、デジタルオーディオ信号、副映像データは、フォーマッタ19にてパック化され、ビデオパック、オーディオパック、副映像パックとなり、さらに、これらが集合されてDVD−レコーディング規格[例えばDVD−RAM、DVD−R(Recordable)、DVD−RW(Rewritable)等に記録する規格]で規定されたフォーマットに変換される。
【0037】
ここで、図1における記録再生装置10は、フォーマッタ19でフォーマット化された情報(ビデオ、オーディオ、副映像データ等のパック)及び作成された管理情報を、データプロセッサ部14を介してハードディスクドライブ部13あるいはディスクドライブ部12に供給し、ハードディスクあるいは光ディスク11に記録することができる。
【0038】
また、ハードディスクあるいは光ディスク11に記録された情報を、データプロセッサ部14、ディスクドライブ部12を介して光ディスク11あるいはハードディスクに記録することもできる。
【0039】
また、ハードディスクあるいは光ディスク11に記録されている複数番組のビデオオブジェクトを一部削除したり、異なる番組のオブジェクトをつなげたりといった編集処理を行なうこともできる。これは、この実施の形態にかかるフォーマットが取り扱うデータ単位を定義し、編集を容易にしているからである。
【0040】
マイクロコンピュータブロック17は、予約情報管理部17aと、削除処理部17bと、フォルダ情報管理部17cと、総サイズ検出部17dと、番組情報管理部17eと、ワークRAM17fと、フォルダ検出部17gと、MPU(Micro Processing Unit)、又はCPU(Central Processing Unit)と、制御プログラム等が書きこまれたROM(Read Only Memory)(図示せず)と、プログラム実行に必要なワークエリアを提供するためのRAM(図示せず)とを含んでいる。
【0041】
マイクロコンピュータブロック17のMPUは、先のROMに格納された制御プログラムに従い、このRAMをワークエリアとして用いて、欠陥場所検出、未記録領域検出、録画情報記録位置設定、UDF(Universal Disk Format)記録、A/Vアドレス設定等を実行する。
【0042】
また、マイクロコンピュータブロック17は、システム全体を制御するために必要な情報処理機能を有するもので、ワークRAM17f、フォルダ検出部17gの他に、図示しないがVMG(全体のビデオ管理情報)情報作成部、コピー関連情報検出部、コピー及びスクランブリング情報処理部[RDI(Real Time Data Information)処理部]、パケットヘッダ処理部、シーケンスヘッダ処理部、アスペクト比情報処理部等を備える。
【0043】
MPUの実行結果のうち、ユーザに通知すべき内容は、記録再生装置10の表示部24に表示されるか、又はモニターディスプレイ25にOSD(On Screen Display)表示される。また、マイクロコンピュータブロック17は、この装置を操作するための操作信号を与えるキー入力部26を有する。
【0044】
なお、マイクロコンピュータブロック17が、ディスクドライブ部12、ハードディスクドライブ部13、データプロセッサ部14、エンコーダ部15及び/又はデコーダ部16等を制御するタイミングは、STC(System Time Clock)27からの時間データに基づいて行う。録画や再生の動作は、通常は、STC27からのタイムクロックに同期して実行されるが、それ以外の処理はSTC27とは独立したタイミングで実行されてもよい。
【0045】
デコーダ部16は、パック構造を持つDVDフォーマットの信号から各パックを分離して取り出すセパレータと、パック分離やその他の信号処理実行時に使用するメモリと、セパレータで分離された主映像データ(ビデオパックの内容)をデコードするVデコーダと、セパレータで分離された副映像データ(副映像パックの内容)をデコードするSP(Sub Picture)デコーダと、セパレータで分離されたオーディオデータ(オーディオパックの内容)をデコードするAデコーダとを有する。また、デコードされた主映像にデコードされた副映像を適宜合成し、主映像にメニュー、ハイライトボタン、字幕やその他の副映像を重ねて出力するビデオプロセッサを備えている。
【0046】
デコーダ部16の出力ビデオ信号は、ビデオミキシング部22に入力される。ビデオミキシング部22では、テキストデータの合成が行なわれる。また、ビデオミキシング部22には、TVチューナー部21やA/V入力部20からの信号を直接取り込むラインも接続されている。
【0047】
ビデオミキシング部22には、バッファとして用いるフレームメモリ28が接続されている。ビデオミキシング部22の出力がアナログ出力の場合はI/F(interface)29を介して外部出力され、デジタル出力の場合はデジタルアナログ変換器(D/A)30を介してモニターディスプレイ25に出力される。
【0048】
デコーダ部16の出力オーディオ信号は、オーディオセレクタ23を介してデジタルアナログ変換器(D/A)31でアナログ変換されスピーカ32に出力される。このオーディオセレクタ23は、マイクロコンピュータブロック17からのセレクト信号により制御される。これにより、オーディオセレクタ23は、TVチューナー部21やA/V入力部20からのデジタル信号を直接モニタするとき、エンコーダ部15をスルーした信号を直接選択することも可能である。
【0049】
なお、エンコーダ部15のフォーマッタ19では、録画中、各切り分け情報を作成し、定期的にマイクロコンピュータブロック17のMPUに送る[GOP(Group Of Picture)先頭割り込み時等の情報]。切り分け情報としては、VOBU(Video Object Unit)のパック数、VOBU先頭からのI(Intra)ピクチャのエンドアドレス、VOBUの再生時間等である。
【0050】
同時に、アスペクト比情報処理部からの情報を録画開始時にMPUに送り、MPUはVOB(Video Object)ストリーム情報(STI)を作成する。ここで、STIは、解像度データ、アスペクトデータ等を保存し、再生時、各デコーダ部ではこの情報を元に初期設定が行なわれる。
【0051】
また、この記録再生装置10では、ビデオファイルは1ディスクに1ファイルとしている。また、データをアクセス(シーク)している間に、途切れないで再生を続けるために、最低限連続する情報単位(サイズ)を決めている。この単位をCDA(Contiguous Data Area)という。CDAサイズは、ECC(Error Correcting Code)ブロック(16セクタ)の倍数であり、ファイルシステムではこのCDA単位で記録を行なっている。
【0052】
データプロセッサ部14は、エンコーダ部15のフォーマッタ19からVOBU単位のデータを受け取り、CDA単位のデータをディスクドライブ部12あるいはハードディスクドライブ部13に供給している。
【0053】
また、マイクロコンピュータブロック17のMPUは、記録した映像音声情報を再生するのに必要な管理情報を作成し、データ記録終了のコマンドを認識すると、作成した管理情報をデータプロセッサ部14に送る。これにより、管理情報がディスクに記録される。
【0054】
従って、エンコードが行なわれているとき、エンコーダ部15からマイクロコンピュータブロック17のMPUは、データ単位の情報(切り分け情報等)を受け取る。
【0055】
次に、図2を使用して、リアルタイムDVDの管理情報と、映像音声情報の例としてのビデオオブジェクトとの関係を簡単に説明する。
【0056】
図2において、まずビデオオブジェクト(VOB)について説明する。VOBは、ディレクトリではVR_MOVIE.VROファイルと称される。ビデオファイルは階層構造であり、1つのファイルは1つ又は複数のVOBで構成され、1つのVOBは1つ又は複数のVOBUで構成され、1つのVOBUは複数パックから構成される。複数のパックとしては、RDIパック、V(ビデオ)パック、A(オーディオ)パック等が存在する。SP(副映像)パックが存在してもよい。
【0057】
RDIパックは、ユニット制御情報パック、あるいはナビゲーション情報パック、あるいはリアルタイムデータ情報パック(RDI_PCK)と称される。このパックには、これが属するVOBUの最初のフィールドが再生される開始時間を示す情報、当該VOBUの記録時を示す情報、製造者情報(MNFI)等を含む。また、ディスプレイ制御情報(DCI)及びコピーコントロール情報(CCI)を含む。ディスプレイ制御情報は、アスペクト比情報、サブタイトルモード情報、フィルムカメラモード情報を示す。また、コピーコントロール情報は、コピー許可情報、又はコピー禁止(非許可)情報を含む。
【0058】
Vパックは、ビデオデータがMPEG2の方式で圧縮されたもので、パックヘッダ、パケットヘッダ、ビデオデータ部で構成される。Aパックは、オーディオデータが、例えばリニアPCMあるいはMPEG、あるいはAC−3等の方式で処理されたものであり、パックヘッダ、パケットヘッダ、オーディオデータ部で構成される。
【0059】
管理情報は、ビデオマネジャー(VMG)と称され、その中にデータ再生順序を管理するプログラムチェーン(PGC)が定義されている。このプログラムチェーン(PGC)には、セル(Cell)が定義されている。セル(Cell)は、再生すべき対象となるビデオオブジェクト(VOB)に関する情報であるビデオオブジェクト情報(VOBI)とリンクしている。
【0060】
PGCの具体的情報を記録してある部分が、プログラムチェーン情報(PGCI)部分である。PGCIには2種類が存在し、1つはオリジナルPGCI(ORG_PGCI)、もう1つはユーザデファインドプログラムチェーン情報テーブル(UD_PGCIT)である。
【0061】
通常、記録時には、オリジナルPGCが作成される。ユーザデファインドPGCIは、それ自身のビデオオブジェクトを持たず、図2に示すように、オリジナルPGCのビデオオブジェクト情報(VOBI)に対してリンクしているユーザデファインドセル(UD_Cell)を編集(削除、追加)することでプレイリストとして作成される。
【0062】
VOBI内には、タイムマップ(TMAP)が記述されており、このTMAPはVOBIに対応するVOBを構成しているVOBUを指定する。セルからVOBIへのリンクは、論理アドレスで特定されている。また、TMAP情報からVOB及びVOBUへのリンクは、VOBのストリーム番号、このVOB内のVOBUの数、各VOBUに対するエントリー番号、各ターゲットVOBUへの論理アドレスに基づいて行なわれている。
【0063】
次に、管理情報の中のプログラムチェーン情報(PGCI)の階層を説明する。先に述べたように、プログラムチェーン情報には、オリジナルプログラムチェーン情報(ORG_PGCI)とユーザデファインドプログラムチェーン情報(UD_PGCI)の2つのタイプがある。
【0064】
ORG_PGCIは、録画再生装置により、オリジナルプログラムが記録されるときに自動的に作成される管理情報であり、1ディスクに1種類である。これに対し、UD_PGCIは、記録された複数のオリジナルプログラムの中の一部の部分をユーザが任意に指定し、その再生順序を設定することにより作成されたプレイリストとしての管理情報である。そのためUD_PGCIは、複数を設定することができる。
【0065】
図3は、オリジナルプログラムチェーン情報の階層構造を示している。オリジナルプログラムチェーン情報(ORG_PGCI)は、プログラムチェーン一般情報(PGC_GI)と、プログラム情報(PGI)と、セル情報サーチポインタ(CI_SRP)と、セル情報(CI)とを含む。
【0066】
PGC_GIには、プログラムチェーンにより再生されるプログラムがいくつ存在するかを示すプログラム数(PG_Ns)、セルサーチポインタがいくつ存在するかを示すセルサーチポインタ数(CI_SRP_Ns)が記述されている。図3の例では、プログラム情報PGI #1からPGI #mまでが存在し、この1つ1つのPGIがオリジナルタイトルであるプログラムに相当する。また、セルサーチポインタCI_SRP #1からCI_SRP #nが存在する。
【0067】
プログラム情報(PGI)には、プログラムタイプ(PG_TY)と、このプログラムのセル数(C_Ns)と、このプログラムの代表画像情報(REP_PICTI)とが含まれる。代表画像情報REP_PICTIは、代表画像のセル番号、及びこのセルの中のピクチャーポイントを記述している。
【0068】
セルサーチポインタCI_SRPは、対応するセル情報(CI)の記述アドレスを示している。
【0069】
セル情報(CI)の記述内容を、ムービーセルの場合とスチルセルの場合とに分けて説明する。
【0070】
まず、ムービーセルの場合、セル情報にはムービーセル一般情報(M_C_GI)と、ムービーセルエントリー情報(M_C_EPI)とが含まれる。ムービーセル一般情報(M_C_GI)には、ムービーであるかスチルであるかを示すセルタイプ(C_TY)と、このセルで特定されるVOBを指し示すためのM_VOBI_SRPNと、セルエントリーポイントがいくつあるかを示すセルエントリーポイント情報数(C_EPI_Ns)とが記述されている。また、このセルに対応したビデオのスタートする時間を示すC_V_S_PTM、及び終了時間を示すC_V_E_PTMも記述される。また、上記ムービーセルエントリーポイント情報(M_C_EPI)としては、エントリーポイントのタイプ(EP_TY)、及びエントリーポイントのプレゼンテーションタイム(EP_PTM)が記述されている。
【0071】
スチルセルの場合、記述されている内容は、上記ムービーセルとほぼ同様である。ただし、スチルセルの場合、少なくとも1つ以上のVOBを含むVOBグループ(VOG)とセルとがリンクしているため、S_VOGI_SRPNとして表わされる。
【0072】
また、プレゼンテーションタイム(PTM)に代えて、このスチルセルに対応したVOBグループ(VOG)の開始VOB番号を示すS_S_VOB_ENTN、及び終了VOB番号を示すE_S_VOB_ENTNが記述される。スチルセルエントリーポイント情報(S_C_EPI)においても、PTMに代えてスチルVOBエントリー番号(S_VOB_ENTN)が記述される。
【0073】
これに準じて、上記プログラムの代表画像情報(REP_PICTI)の記述においても、代表画像が存在するセルとしてムービーセルが指定された場合はセルの中のピクチャーポイントとしてPTMが、スチルセルが指定された場合はセルの中のピクチャーポイントとしてスチルVOBエントリー番号(S_VOB_ENTN)が記述される。
【0074】
図4は、上記ユーザデファインドプログラムチェーン情報の階層構造を示している。ユーザデファインドプログラムチェーン情報テーブル(UD_PGCIT)には、ユーザデファインドプログラムチェーン情報テーブル情報(UD_PGCITI)と、ユーザデファインドプログラムチェーン情報サーチポインタ(UD_PGCI_SRP)と、ユーザデファインドプログラムチェーン情報(UD_PGCI)とが含まれる。
【0075】
UD_PGCITIには、ユーザデファインドプログラムチェーン情報サーチポインタがいくつ存在するかを示すサーチポインタ数(図4には図示されていないが、UD_PGCI_SRP_Nsと略記される)が記述されている。
【0076】
また、ユーザデファインドプログラムチェーン情報サーチポインタ(UD_PGCI_SRP)は、対応するユーザデファインドプログラムチェーン情報(UD_PGCI)の記述アドレスを示している。図4の例では、ユーザデファインドプログラムチェーン情報UD_PGCI #1からUD_PGCI #mまでが存在している。
【0077】
なお、管理情報であるビデオマネジャー(VMG)の中では、プログラムチェーン情報とは別の場所にプレイリスト情報が記述されている。この1つ1つのプレイリスト情報の中で、当該プレイリストとリンクしているユーザデファインドプログラムチェーン情報サーチポインタ(UD_PGCI_SRP)の番号が記述されている(PGCN)。従ってプログラムチェーン情報としては、1つ1つのUD_PGCIがプレイリストに対応している。
【0078】
ユーザデファインドプログラムチェーン情報(UD_PGCI)のフォーマットは、先に図3を使用して説明したオリジナルプログラムチェーン情報(ORG_PGCI)とほぼ同様のフォーマットである。ただし、UD_PGCIは、オリジナルプログラムの任意の一部分を組み合わせて構成されるため、UD_PGCIには先に述べたプログラム情報(PGI)は存在しない。そのため、先に述べた、プログラムチェーン情報とは別の場所に記述されているプレイリスト情報の中に、プレイリストタイプ(PL_TY)と、プレイリストの代表画像情報(REP_PICTI)とが記述されている。セル情報については、ORG_PGCIと同様のフォーマットであるため、ここでは説明を省略する。
【0079】
再び、図1を用いて説明する。マイクロコンピュータブロック17のMPUは、記録開始時には光ディスク11及びハードディスクから読み取った管理情報を認識し、各ディスクの未記録エリアを認識し、データ上の記録エリアをデータプロセッサ部14を介してディスクに設定する。また、マイクロコンピュータブロック17は、イーサネット(登録商標)33を介してインターネット等の通信ネットワーク34と接続している。これによって、電子番組表を提供する電子番組表サーバ35から電子番組表を取得する。
【0080】
ユーザは、自動録画の設定を行うために、キー入力部26からキーワード等の必要な設定情報を入力する。図5は、この設定情報の入力時に表示部24から表示される案内画面50の一例である。ユーザは、この案内画面50に従ってキーワード50a(図5では3つのキーワードが指定できる例を示している)、ジャンル50b、時間帯50c、チャンネル50d、再放送番組を含むか否かの指定50e、自動録画長さ(一日あたりの最大録画時間)50f等を入力する。このように入力された設定情報は、予約情報管理部17aに送られるようにしている。
【0081】
予約情報管理部17aは、このようにしてキー入力部26に設定情報が入力されると、イーサネット(登録商標)33及び通信ネットワーク34を介して電子番組表サーバ35から電子番組表を取得し、設定情報に合致する番組を検索する。そして、この検索結果に基づいて、録画予約計画を立案する。更に、ユーザから要求があった場合には、この立案した録画予約計画に基づいて、図6にその一例を示すような録画予約一覧52を作成し、表示部24から表示させる。
【0082】
ユーザは、表示部24から表示された録画予約一覧52を参照することによって、自動録画される番組のチャンネル52b、日付52c、放映時刻52d、番組名52e等を把握することができる。また、自動録画したくない番組については、対象の番組のキャンセル欄52aをマウスクリック等により指定することにより、自動録画の対象から外すように設定することもできるようにしている。
【0083】
また、録画予約一覧52は、自動削除指定解除欄52fを備えている。記録再生装置10は、自動録画された番組の情報については、録画予約一覧52によって、ハードディスクドライブ部13によって駆動されるハードディスク内に設けられた自動削除用フォルダ(後述する)に格納されるようにしている。しかしながら、自動削除の対象から外したい場合には、自動削除指定解除欄52fをマウスクリック等により指定解除し、自動削除の対象から外すように設定することもできるようにしている。
【0084】
このような録画予約一覧52によって指定された情報に基づいて、エンコーダ部15は、TVチューナー部21から、該当する番組の情報(管理情報や映像音声情報等を含む)を取得し、エンコード処理を施した後にデータプロセッサ部14に出力する。
【0085】
データプロセッサ部14は、エンコーダ部15から出力された情報を、録画予約一覧52に従ってハードディスクドライブ部13によって駆動されるハードディスク内に書き込み格納する。
【0086】
図7は、このハードディスクに設けられたフォルダ構造の一例を示す図である。また、図8は、このようなフォルダ構造をとる場合に、表示部24から表示されるフォルダ一覧画面の一例である。このようなフォルダ構造は、ユーザが、キー入力部26からフォルダ情報管理部17cに対してフォルダ定義情報を入力すると、フォルダ情報管理部17cが、このフォルダ定義情報に基づいてハードディスクにフォルダを作成することによって設定されるようにしている。図7に示す例では、ハードディスクは、ルートフォルダAの下に、通常フォルダBと、自動削除用フォルダCと、ごみ箱フォルダDとを備えたフォルダ構造をしている。勿論、これ以外のフォルダを任意に作成することも可能である。更に、ルートフォルダAの下には、番組情報Eが格納されている。
【0087】
このようなフォルダ構造をなすハードディスクには、自動録画によらずに録画された番組情報は、ルートフォルダAの下に格納される。したがって、番組情報Eは、自動録画によらずに録画された番組に関する番組情報である。
【0088】
通常フォルダBは、ルートフォルダAの下に格納された情報を整理するためのフォルダである。ルートフォルダAの下に格納された情報の、通常フォルダBへの移動は、ユーザ操作によってなされる。
【0089】
自動削除用フォルダCは、自動録画された番組の情報を格納するためのフォルダである。つまり、自動削除用フォルダCに格納されている情報は、自動削除される対象となる情報である。上述したように、自動録画された番組の情報については、録画予約一覧52によって、自動削除用フォルダCに格納されるように指定されている。したがって、エンコーダ部15から出力された情報について、データプロセッサ部14が、録画予約一覧52を参照することによって、それが自動録画された番組の情報であるか否かを判定し、自動録画された番組の情報であると判定した場合には、自動削除用フォルダCに格納し、自動録画された番組の情報ではないと判定した場合には、ルートフォルダAの下に格納する。なお、自動録画された番組の情報であっても、自動削除指定解除がなされている番組の情報については、ルートフォルダAの下に格納する。
【0090】
なお、図7では、一例として3つの自動削除用フォルダC1〜C3を示している。これは、設定情報は必ずしも1つであるとは限らないので、例えば3つの設定情報が設定された場合には、第1の設定情報にしたがって録画された番組の情報のための自動削除用フォルダC1、第2の設定情報にしたがって録画された番組の情報のための自動削除用フォルダC2、第3の設定情報にしたがって録画された番組の情報のための自動削除用フォルダC3というように、各設定情報毎に自動削除用フォルダCを設けた例である。もちろん、複数の設定情報が設定された場合であっても、1つの自動削除用フォルダCにまとめて格納するようにしても良い。
【0091】
総サイズ検出部17dは、自動削除用フォルダCに格納された全ての情報の合計サイズを検出する。図7に示すように、複数の自動削除用フォルダC1〜C3が設けられている場合には、これら全ての自動削除用フォルダC1〜C3に格納された情報を対象として合計サイズを検出する。
【0092】
番組情報管理部17eは、総サイズ検出部17dによって検出された合計サイズが、予め定めた上限値(例えば100GB、あるいはハードディスクの総容量の80%など)を超えた場合には、自動削除用フォルダCに格納された情報に対応する番組に対して保存優先順位を決定する。この場合もまた、複数の自動削除用フォルダC1〜C3が設けられている場合には、全ての自動削除用フォルダC1〜C3に格納された情報を対象として保存優先順位を決定する。
【0093】
この保存優先順位の決め方としては、特許文献2でも開示されているが、例えば、記録日時が古いものや、サイズが大きいものや、次の予約録画で使用が予想されるサイズに近いものについては保存優先順位が低くなるように設定する方法がある。
【0094】
削除処理部17bは、番組情報管理部17eによって決定された保存優先順位の低い番組の情報から順に、自動削除用フォルダCに格納された全ての情報の合計サイズが、所定値以下になるまで、自動削除用フォルダCに格納されている情報を削除する。例えば、この所定値としては、上述した合計サイズの上限値が100GBの場合、90GBとする。
【0095】
なお、本実施の形態に係る削除方法を適用した記録再生装置10は、自動録画する機能に加えて、ユーザのマニュアル設定で録画する機能を備えているものも含む。マニュアル設定で録画する機能については公知であるので、本明細書では述べない。
【0096】
次に、以上のように構成した本実施の形態に係る削除方法を適用した記録再生装置の動作について図9に示すフローチャートを用いて説明する。
【0097】
本発明は、ユーザが指定したキーワードにヒットした番組を自動録画することができる機能を備えた記録再生装置10に適用される。このような自動録画の設定を行う場合には、例えば図5に示すような案内画面50に従ってユーザがキー入力部26から、キーワード50a、ジャンル50b、時間帯50c、チャンネル50d、再放送番組を含むか否かの指定50e、自動録画長さ(一日あたりの最大録画時間)50f等の必要な設定情報を入力することによってなされる(S1)。
【0098】
このようにしてキー入力部26から入力された設定情報は、予約情報管理部17aに送られる。すると、予約情報管理部17aによって、イーサネット(登録商標)33及び通信ネットワーク34を介して電子番組表サーバ35から電子番組表が取得され、設定情報に合致する番組が検索される(S2)。そして、この検索結果に基づいて、録画予約計画が立案される。そして、ユーザから要求があった場合には、この立案した録画予約計画に基づいて、図6にその一例を示すような録画予約一覧52が作成され、表示部24から表示される(S3)。
【0099】
このように、表示部24から表示された録画予約一覧52を参照することによって、自動録画される番組のチャンネル52b、日付52c、放映時刻52d、番組名52e等がユーザによって把握される。これに基づいてユーザは、自動録画したくない番組については、対象の番組のキャンセル欄52aをマウスクリック等により指定することにより、自動録画の対象から外すように設定することもできる。
【0100】
なお、本実施の形態に係る記録再生装置10では、自動録画された番組の情報については、録画予約一覧52によって、ハードディスクドライブ部13によって駆動されるハードディスク内に設けられた自動削除用フォルダCに格納されるように設定されている。しかしながら、ユーザが、自動削除の対象から外したいと希望する番組に対しては、自動削除指定解除欄52fをマウスクリック等によって指定解除し、自動削除の対象から外すように設定することもできる。
【0101】
このように必要な設定がなされることによって録画予約一覧52が確定される(S4)と、エンコーダ部15では、確定した録画予約一覧52に従って、TVチューナー部21から、該当する番組の情報(管理情報及び映像音声情報)が取得され、エンコード処理が施された後に、データプロセッサ部14に出力される(S5)。
【0102】
そして、データプロセッサ部14では、エンコーダ部15から出力された情報が、録画予約一覧52に従って、ハードディスクドライブ部13によって駆動されるハードディスク内に書き込まれる(S6)。自動録画された番組の情報は、原則的には、ハードディスク内の自動削除用フォルダCに書き込まれ、そこに格納される。しかしながら、自動削除指定解除欄52fがマウスクリック等されることにより指定解除されている番組の情報については、マニュアルで録画設定された番組と同様にルートフォルダAの下に書き込まれる。
【0103】
このようにして自動削除用フォルダCに情報が格納されると、総サイズ検出部17dによって、自動削除用フォルダCに格納された全ての情報の合計サイズが検出される(S7)。図7及び図8に示すように、複数の自動削除用フォルダCが設けられている場合には、全ての自動削除用フォルダCに格納された情報を対象として合計サイズが検出される。
【0104】
そして、番組情報管理部17eによって、総サイズ検出部17dによって検出された合計サイズが、予め定めた上限値(例えば100GB、あるいはハードディスクの総容量の80%など)を超えたと判定された場合(S8:Yes)には、自動削除用フォルダCに格納された情報に対応する番組に対して保存優先順位が決定される(S9)。この場合もまた、複数の自動削除用フォルダCが設けられている場合には、全ての自動削除用フォルダCに格納された情報を対象として保存優先順位が決定される。
【0105】
この保存優先順位の決め方としては、例えば、記録日時が古い番組の情報や、サイズが大きい番組の情報や、次の予約録画で使用が予想される番組の情報のサイズに近い情報については保存優先順位が低くなるように設定される。
【0106】
なお、番組情報管理部17eによって、総サイズ検出部17dによって検出された合計サイズが、予め定めた上限値(例えば100GB、あるいはハードディスクの総容量の80%など)を超えていないと判定された場合(S8:No)には、ステップS5の処理に戻り、引き続き自動録画が行われる。
【0107】
削除処理部17bでは、ステップS9において番組情報管理部17eによって決定された保存優先順位の低い番組の情報から順に、自動削除用フォルダCに格納された全ての情報の合計サイズが、所定値以下になるまで、削除される(S10、S11)。例えば、この所定値としては、上述した合計サイズの上限値が100GBの場合、90GBとする。
【0108】
上述したように、本実施の形態に係る削除方法を適用した記録再生装置においては、上記のような作用により、自動録画された情報を、予め定めた削除規則に従って自動的に削除することができる。
【0109】
これによって、ユーザは、記録媒体の残り容量を気にしながら、不要となった情報を手動で削除するような手間から解放されるのみならず、ユーザの気付かないうちに、あるいはユーザが予想していたよりも早く記録媒体の記録容量が使い果たされてしまい、それ以降に重要な内容を含む番組があったとしても、もはやそれを記録することができなくなるといった不都合を回避することが可能となる。
【0110】
以上により、記録媒体を有効に活用するとともに、ユーザの手間を減らしつつ、ユーザの好みの番組を確実に記録することが可能となる。
【0111】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態を説明する。本発明の第2の実施の形態に係る削除方法を適用した記録再生装置は、第1の実施の形態に係る削除方法を適用した記録再生装置の変形例である。したがって、ここでは、第1の実施の形態と異なる点について説明し、重複説明を避ける。
【0112】
すなわち、第1の実施の形態に係る削除方法を適用した記録再生装置では、自動録画された番組の情報を、ハードディスク内に設けられた自動削除用フォルダCに格納しておき、この自動削除用フォルダCに格納された情報のサイズが予め定めた上限値を越えた場合には、保存優先順位の低い番組の情報から順に削除している。それに対して、本実施の形態に係る削除方法を適用した記録再生装置では、ハードディスク内に自動削除用フォルダCを設けず、自動削除対象とされた番組の情報は、ハードディスク内の任意のフォルダに格納される。そして、このようにハードディスク内の任意のフォルダに格納された自動削除対象とされた番組の情報を対象に、その合計サイズが予め定めた上限値を越えた場合には、保存優先順位の低い番組の情報から順に削除する。
【0113】
このような機能を実現するために、本実施の形態では、図10に示すように、プログラム情報PGIに新たに自動削除対象フラグAutoDel_FLGを付加する。そして、録画予約一覧52によって確定された自動録画対象の番組の情報については、この自動削除対象フラグAutoDel_FLGに「1」が書き込まれるようにする。
【0114】
また、第1の実施の形態と同様に、図6にその一例を示すような録画予約一覧52において、自動削除指定解除欄52fをマウスクリック等により指定解除すると、自動削除対象フラグAutoDel_FLGに「0」が書き込まれるようにしている。これによって、自動削除の対象から外すこともできるようにしている。
【0115】
そして、第1の実施の形態と同様に、録画予約一覧52に従って自動録画がなされると、データプロセッサ部14は、録画された情報をハードディスクのルートフォルダAに書き込む。
【0116】
また、総サイズ検出部17dは、ハードディスク内に格納された情報のうち、自動削除対象フラグAutoDel_FLGが「1」に設定された情報、すなわち自動削除の対象とされた情報の合計サイズを検出する。
【0117】
番組情報管理部17eは、総サイズ検出部17dによって検出された合計サイズが、予め定めた上限値(例えば100GB、あるいはハードディスクの総容量の80%など)を超えた場合には、自動削除対象フラグAutoDel_FLGが「1」に設定された情報、すなわち自動削除の対象とされた情報に対応する番組を対象として保存優先順位を決定する。
【0118】
そして、削除処理部17bは、番組情報管理部17eによって決定された保存優先順位の低い番組の情報から順に、自動削除の対象とされた情報の合計サイズが、所定値以下になるまで削除する。例えば、この所定値としては、上述した合計サイズの上限値が100GBの場合、90GBとする。
【0119】
このような構成とすることによっても、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。なお、自動削除対象フラグAutoDel_FLGは、マイクロコンピュータブロック17における各部位によって認識されればよいので、ユーザ操作に関しては、第1の実施の形態と何ら変わらず、ユーザは、図5に示すような案内画面50を用いて自動録画のための設定情報を入力したり、図6に示すような録画予約一覧52を用いて自動録画の対象から外したり、自動削除対象の情報から外したりするような設定を、第1の実施の形態で説明したものと同様に行うことができる。
【0120】
更に、自動録画されたものではない番組の情報に対しても、図11に示すように、ユーザデファインドプログラムチェーン情報サーチポインタ(UD_PGCI_SRP)を構成するデータの1つとして新たに自動削除対象フラグAutoDel_FLGを付加し、この値を「1」に設定することにより、自動削除対象の番組の情報に組み入れることも可能である。
【0121】
更にまた、図10及び図11に示すように、ムービーセルエントリー情報(M_C_EPI)及びスチルセルエントリーポイント情報(S_C_EPI)についても自動削除対象フラグAutoDel_FLGを付加し、この値を「1」に設定することにより、チャプタ毎に自動削除対象とすることも可能である。
【0122】
以上、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかかる構成に限定されない。特許請求の範囲の発明された技術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【図面の簡単な説明】
【0123】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る削除方法を適用した記録再生装置の一例を示す機能構成図。
【図2】リアルタイムDVDの管理情報と、映像音声情報の例としてのビデオオブジェクトとの関係を簡単に説明する図。
【図3】オリジナルプログラムチェーン情報の階層構造を示す図。
【図4】ユーザデファインドプログラムチェーン情報の階層構造を示す図。
【図5】設定情報の入力時に表示部から表示される案内画面の一例を示す図。
【図6】表示部から表示された録画予約一覧の一例を示す図。
【図7】ハードディスクに設けられたフォルダ構造の一例を示す図。
【図8】表示部から表示されるフォルダ一覧画面の一例を示す図。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る削除方法を適用した記録再生装置の動作例を示すフローチャート。
【図10】プログラム情報に自動削除対象フラグを付加したオリジナルプログラムチェーン情報の階層構造を示す図。
【図11】ユーザデファインドプログラムチェーン情報サーチポインタを構成するデータとして自動削除対象フラグを付加したユーザデファインドプログラムチェーン情報の階層構造を示す図。
【符号の説明】
【0124】
10…記録再生装置、11…光ディスク、12…ディスクドライブ部、13…ハードディスクドライブ部、14…データプロセッサ部、15…エンコーダ部、16…デコーダ部、17…マイクロコンピュータブロック、17a…予約情報管理部、17b…削除処理部、17c…フォルダ情報管理部、17d…総サイズ検出部、17e…番組情報管理部、17f…ワークRAM、17g…フォルダ検出部、18…バッファメモリ、19…フォーマッタ、20…A/V入力部、21…TVチューナー部、22…ビデオミキシング部、23…オーディオセレクタ、24…表示部、25…モニターディスプレイ、26…キー入力部、27…STC、28…フレームメモリ、30…デジタルアナログ変換器、31…デジタルアナログ変換器、32…スピーカ、33…イーサネット(登録商標)、34…通信ネットワーク、35…電子番組表サーバ、50…案内画面、50a…キーワード、50b…ジャンル、50c…時間帯、50d…チャンネル、50e…再放送番組を含むか否かの指定、52…録画予約一覧、52b…チャンネル、52c…日付、52d…放映時刻、52e…番組名、52a…キャンセル欄、52f…自動削除指定解除欄
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配信された番組情報に含まれる映像音声情報を記録媒体に記録するとともに、記録した映像音声情報を再生する記録再生装置において、
提供された電子番組表に基づいて、配信された番組情報の中から、予め指定されたキーワードに合致する番組の映像音声情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された映像音声情報を、前記記録媒体に設けられた第1のフォルダに記録する記録手段と、
前記第1のフォルダに記録された映像音声情報のうちの何れかを、予め定めた削除規則に従って削除する削除手段と
を備えた記録再生装置。
【請求項2】
請求項1に記載の記録再生装置において、
前記第1のフォルダに記録された全ての映像音声情報の合計サイズを検出する検出手段を更に備え、
前記削除手段は、前記検出手段によって検出された合計サイズが、予め定めた値を超えた場合に、前記第1のフォルダに記録された映像音声情報のうちの何れかを削除するようにした記録再生装置。
【請求項3】
請求項1に記載の記録再生装置において、
前記第1のフォルダに記録された全ての映像音声情報の合計サイズを検出する検出手段を更に備え、
前記削除手段は、前記検出手段によって検出された合計サイズが、予め定めた値を超えた場合には、前記第1のフォルダに記録された各映像音声情報に対して保存優先順位を決定し、前記保存優先順位の低い映像音声情報から順に、前記合計サイズが、所定値以下になるまで削除するようにした記録再生装置。
【請求項4】
配信された番組情報に含まれる映像音声情報を記録媒体に記録するとともに、記録した映像音声情報を再生する記録再生装置において、
提供された電子番組表に基づいて、配信された番組情報の中から、予め指定されたキーワードに合致する番組の映像音声情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された映像音声情報を、前記記録媒体に記録する記録手段と、
前記取得手段によって取得された映像音声情報に、削除対象フラグを関連付けるフラグ手段と、
前記記録媒体に記録された映像音声情報のうち、前記フラグ手段によって削除対象フラグが関連付けられた映像音声情報の何れかを、予め定めた削除規則に従って削除する削除手段と
を備えた記録再生装置。
【請求項5】
請求項4に記載の記録再生装置において、
前記記録媒体に記録された映像音声情報のうち、前記フラグ手段によって削除対象フラグが関連付けられた全ての映像音声情報の合計サイズを検出する検出手段を更に備え、
前記削除手段は、前記検出手段によって検出された合計サイズが、予め定めた値を超えた場合に、前記記録媒体に記録された映像音声情報のうち、前記フラグ手段によって削除対象フラグが関連付けられた映像音声情報の何れかを削除するようにした記録再生装置。
【請求項6】
請求項4に記載の記録再生装置において、
前記記録媒体に記録された映像音声情報のうち、前記フラグ手段によって削除対象フラグが関連付けられた全ての映像音声情報の合計サイズを検出する検出手段を更に備え、
前記削除手段は、前記検出手段によって検出された合計サイズが、予め定めた値を超えた場合には、前記記録媒体に記録された映像音声情報のうち、前記フラグ手段によって削除対象フラグが関連付けられた各映像音声情報に対して保存優先順位を決定し、前記保存優先順位の低い映像音声情報から順に、前記合計サイズが、所定値以下になるまで削除するようにした記録再生装置。
【請求項7】
配信された番組情報に含まれる映像音声情報を記録媒体に記録するとともに、記録した映像音声情報を再生する記録再生装置において、前記記録媒体に記録された映像音声情報を削除する方法であって、
提供された電子番組表に基づいて、配信された番組情報の中から、予め指定されたキーワードに合致する番組の映像音声情報を取得する工程と、
前記取得された映像音声情報を、前記記録媒体に設けられた第1のフォルダに記録する工程と、
前記第1のフォルダに記録された映像音声情報のうちの何れかを、予め定めた削除規則に従って削除する工程と
を備えた削除方法。
【請求項8】
請求項7に記載の削除方法において、
前記第1のフォルダに記録された全ての映像音声情報の合計サイズを検出する工程を更に備え、
前記削除する工程では、前記検出された合計サイズが、予め定めた値を超えた場合に、前記第1のフォルダに記録された映像音声情報のうちの何れかを削除するようにした削除方法。
【請求項9】
請求項7に記載の削除方法において、
前記第1のフォルダに記録された全ての映像音声情報の合計サイズを検出する工程を更に備え、
前記削除する工程では、前記検出された合計サイズが、予め定めた値を超えた場合には、前記第1のフォルダに記録された各映像音声情報に対して保存優先順位を決定し、前記保存優先順位の低い映像音声情報から順に、前記合計サイズが、所定値以下になるまで削除するようにした削除方法。
【請求項10】
配信された番組情報に含まれる映像音声情報を記録媒体に記録するとともに、記録した映像音声情報を再生する記録再生装置において、前記記録媒体に記録された映像音声情報を削除する方法であって、
提供された電子番組表に基づいて、配信された番組情報の中から、予め指定されたキーワードに合致する番組の映像音声情報を取得する工程と、
前記取得された映像音声情報を、前記記録媒体に記録する工程と、
前記取得された映像音声情報に、削除対象フラグを関連付ける工程と、
前記記録媒体に記録された映像音声情報のうち、前記削除対象フラグが関連付けられた映像音声情報の何れかを、予め定めた削除規則に従って削除する工程と
を備えた削除方法。
【請求項11】
請求項10に記載の削除方法において、
前記記録媒体に記録された映像音声情報のうち、前記削除対象フラグが関連付けられた全ての映像音声情報の合計サイズを検出する工程を更に備え、
前記削除する工程では、前記検出された合計サイズが、予め定めた値を超えた場合に、前記記録媒体に記録された映像音声情報のうち、前記削除対象フラグが関連付けられた映像音声情報の何れかを削除するようにした削除方法。
【請求項12】
請求項10に記載の削除方法において、
前記記録媒体に記録された映像音声情報のうち、前記削除対象フラグが関連付けられた全ての映像音声情報の合計サイズを検出する工程を更に備え、
前記削除する工程では、前記検出された合計サイズが、予め定めた値を超えた場合には、前記記録媒体に記録された映像音声情報のうち、前記削除対象フラグが関連付けられた各映像音声情報に対して保存優先順位を決定し、前記保存優先順位の低い映像音声情報から順に、前記合計サイズが、所定値以下になるまで削除するようにした削除方法。
【請求項1】
配信された番組情報に含まれる映像音声情報を記録媒体に記録するとともに、記録した映像音声情報を再生する記録再生装置において、
提供された電子番組表に基づいて、配信された番組情報の中から、予め指定されたキーワードに合致する番組の映像音声情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された映像音声情報を、前記記録媒体に設けられた第1のフォルダに記録する記録手段と、
前記第1のフォルダに記録された映像音声情報のうちの何れかを、予め定めた削除規則に従って削除する削除手段と
を備えた記録再生装置。
【請求項2】
請求項1に記載の記録再生装置において、
前記第1のフォルダに記録された全ての映像音声情報の合計サイズを検出する検出手段を更に備え、
前記削除手段は、前記検出手段によって検出された合計サイズが、予め定めた値を超えた場合に、前記第1のフォルダに記録された映像音声情報のうちの何れかを削除するようにした記録再生装置。
【請求項3】
請求項1に記載の記録再生装置において、
前記第1のフォルダに記録された全ての映像音声情報の合計サイズを検出する検出手段を更に備え、
前記削除手段は、前記検出手段によって検出された合計サイズが、予め定めた値を超えた場合には、前記第1のフォルダに記録された各映像音声情報に対して保存優先順位を決定し、前記保存優先順位の低い映像音声情報から順に、前記合計サイズが、所定値以下になるまで削除するようにした記録再生装置。
【請求項4】
配信された番組情報に含まれる映像音声情報を記録媒体に記録するとともに、記録した映像音声情報を再生する記録再生装置において、
提供された電子番組表に基づいて、配信された番組情報の中から、予め指定されたキーワードに合致する番組の映像音声情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された映像音声情報を、前記記録媒体に記録する記録手段と、
前記取得手段によって取得された映像音声情報に、削除対象フラグを関連付けるフラグ手段と、
前記記録媒体に記録された映像音声情報のうち、前記フラグ手段によって削除対象フラグが関連付けられた映像音声情報の何れかを、予め定めた削除規則に従って削除する削除手段と
を備えた記録再生装置。
【請求項5】
請求項4に記載の記録再生装置において、
前記記録媒体に記録された映像音声情報のうち、前記フラグ手段によって削除対象フラグが関連付けられた全ての映像音声情報の合計サイズを検出する検出手段を更に備え、
前記削除手段は、前記検出手段によって検出された合計サイズが、予め定めた値を超えた場合に、前記記録媒体に記録された映像音声情報のうち、前記フラグ手段によって削除対象フラグが関連付けられた映像音声情報の何れかを削除するようにした記録再生装置。
【請求項6】
請求項4に記載の記録再生装置において、
前記記録媒体に記録された映像音声情報のうち、前記フラグ手段によって削除対象フラグが関連付けられた全ての映像音声情報の合計サイズを検出する検出手段を更に備え、
前記削除手段は、前記検出手段によって検出された合計サイズが、予め定めた値を超えた場合には、前記記録媒体に記録された映像音声情報のうち、前記フラグ手段によって削除対象フラグが関連付けられた各映像音声情報に対して保存優先順位を決定し、前記保存優先順位の低い映像音声情報から順に、前記合計サイズが、所定値以下になるまで削除するようにした記録再生装置。
【請求項7】
配信された番組情報に含まれる映像音声情報を記録媒体に記録するとともに、記録した映像音声情報を再生する記録再生装置において、前記記録媒体に記録された映像音声情報を削除する方法であって、
提供された電子番組表に基づいて、配信された番組情報の中から、予め指定されたキーワードに合致する番組の映像音声情報を取得する工程と、
前記取得された映像音声情報を、前記記録媒体に設けられた第1のフォルダに記録する工程と、
前記第1のフォルダに記録された映像音声情報のうちの何れかを、予め定めた削除規則に従って削除する工程と
を備えた削除方法。
【請求項8】
請求項7に記載の削除方法において、
前記第1のフォルダに記録された全ての映像音声情報の合計サイズを検出する工程を更に備え、
前記削除する工程では、前記検出された合計サイズが、予め定めた値を超えた場合に、前記第1のフォルダに記録された映像音声情報のうちの何れかを削除するようにした削除方法。
【請求項9】
請求項7に記載の削除方法において、
前記第1のフォルダに記録された全ての映像音声情報の合計サイズを検出する工程を更に備え、
前記削除する工程では、前記検出された合計サイズが、予め定めた値を超えた場合には、前記第1のフォルダに記録された各映像音声情報に対して保存優先順位を決定し、前記保存優先順位の低い映像音声情報から順に、前記合計サイズが、所定値以下になるまで削除するようにした削除方法。
【請求項10】
配信された番組情報に含まれる映像音声情報を記録媒体に記録するとともに、記録した映像音声情報を再生する記録再生装置において、前記記録媒体に記録された映像音声情報を削除する方法であって、
提供された電子番組表に基づいて、配信された番組情報の中から、予め指定されたキーワードに合致する番組の映像音声情報を取得する工程と、
前記取得された映像音声情報を、前記記録媒体に記録する工程と、
前記取得された映像音声情報に、削除対象フラグを関連付ける工程と、
前記記録媒体に記録された映像音声情報のうち、前記削除対象フラグが関連付けられた映像音声情報の何れかを、予め定めた削除規則に従って削除する工程と
を備えた削除方法。
【請求項11】
請求項10に記載の削除方法において、
前記記録媒体に記録された映像音声情報のうち、前記削除対象フラグが関連付けられた全ての映像音声情報の合計サイズを検出する工程を更に備え、
前記削除する工程では、前記検出された合計サイズが、予め定めた値を超えた場合に、前記記録媒体に記録された映像音声情報のうち、前記削除対象フラグが関連付けられた映像音声情報の何れかを削除するようにした削除方法。
【請求項12】
請求項10に記載の削除方法において、
前記記録媒体に記録された映像音声情報のうち、前記削除対象フラグが関連付けられた全ての映像音声情報の合計サイズを検出する工程を更に備え、
前記削除する工程では、前記検出された合計サイズが、予め定めた値を超えた場合には、前記記録媒体に記録された映像音声情報のうち、前記削除対象フラグが関連付けられた各映像音声情報に対して保存優先順位を決定し、前記保存優先順位の低い映像音声情報から順に、前記合計サイズが、所定値以下になるまで削除するようにした削除方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−323896(P2006−323896A)
【公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−144219(P2005−144219)
【出願日】平成17年5月17日(2005.5.17)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年5月17日(2005.5.17)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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