説明

試料攪拌装置

【課題】所要シーケンスにて温度制御や回転速度や正逆回転制御を行い攪拌処理する。
【解決手段】試料が入れられた容器を保持する試験管ホルダ20と、試験管ホルダ20を回転するモータ35と、前記試験管ホルダ20に保持された容器内試料の温度を変化させる温度素子14と、前記モータ35による正逆回転、回転速度又は回転回数の制御を予め定められたシーケンスに基づき行うと共に前記温度素子14による温度変化の制御を予め定められたシーケンスに基づき行う制御手段41とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、各種の試料を試薬などと混合させて攪拌する場合に好適な試料攪拌装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来において、この種の試料攪拌装置では、検体の血液と試薬等を入れた試験管を操作者が片手で持って攪拌装置の振動台に試験管を押し付け、他方の手によりストップウォッチを操作しながら作業を行うものであった。
【0003】
上記の試料攪拌装置では作業性が悪く、攪拌の精度が個人によりばらついてしまうという問題があった。そこで、スイッチのオンオフについては試験管を持った手の平における手首に近い付け根部により行うようことができるように構成したものが知られている(特許文献1)。しかしながら、この装置によっても、温度制御や回転制御などの作業性の大きな改善は期待できない。
【0004】
これに対し、液体試料を攪拌する場合に温度制御を行う装置が知られており(特許文献2参照)、更に、攪拌の回転速度や正逆回転管理を行う装置も知られている(特許文献3参照)。
【0005】
このように攪拌装置として要求される個々の機能を有するものは存在する。最終的に測定に使用する試料が決まっている場合に、所要のシーケンスにより温度制御や回転速度や正逆回転制御を行い攪拌処理する装置があれば、操作者の経験や技量によらず一定の精度による試料が得られることは明らかである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第4555183号明細書
【特許文献2】特開2009−303963号公報
【特許文献3】特開平06−102280号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記のような試料攪拌装置に対する要望に応えんとしてなされたもので、その目的は、試料を得る場合に、所要のシーケンスにより温度制御や回転速度や正逆回転制御などの回転制御又は振動制御を行い攪拌処理することが可能な試料攪拌装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る試料攪拌装置は、試料が入れられた容器を保持する保持手段と、前記保持手段を回転又は振動する回転振動手段と、前記保持手段に保持された容器内試料の温度を変化させる温度変化手段と、前記回転振動手段による回転制御又は振動制御を予め定められたシーケンスに基づき行うと共に前記温度変化手段による温度変化の制御を予め定められたシーケンスに基づき行う制御手段とを具備することを特徴とする。
【0009】
本発明に係る試料攪拌装置は、情報を表示する表示部と、前記制御手段によるシーケンスに基づく制御の進捗に応じて、少なくとも現在の処理内容に係る表示、オペレータに対する試料の処理指示に係る表示及び経過時間または残時間に係る表示のいずれか1つを前記表示部において行う表示制御手段とを具備することを特徴とする。
【0010】
本発明に係る試料攪拌装置は、音を出力する音出力手段と、異常を含む装置の所定状態を検出する検出手段と、この検出手段が所定状態を検出した場合に前記音出力手段から所定音を出力する音制御手段とを具備することを特徴とする。
【0011】
本発明に係る試料攪拌装置は、各手段による動作状態を監視し、動作状態の履歴情報であるログを記憶管理するログ記憶管理手段を具備することを特徴とする。
【0012】
本発明に係る試料攪拌装置は、試料を処理する複数の処理モードから所定の処理モードを選択するための選択手段を有し、制御手段は、試料を処理する複数の処理モードに対応してシーケンス情報を備えており、前記選択手段において選択された処理モードに対応するシーケンス情報を用いて制御を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る試料攪拌装置によれば、試料が入れられた容器を保持する回転振動手段により回転又は振動され、前記保持手段に保持された容器内試料の温度が温度変化手段により変化させられ、且つ、前記回転振動手段による回転又は振動制御が予め定められたシーケンスに基づき行われると共に前記温度変化手段による温度変化の制御が予め定められたシーケンスに基づき行われるので、試料を得る場合に、所要のシーケンスにより温度制御や回転又は振動制御を行い攪拌処理することが可能である。
【0014】
本発明に係る試料攪拌装置によれば、シーケンスに基づく制御の進捗に応じて、少なくとも現在の処理内容に係る表示、オペレータに対する試料の処理指示に係る表示及び経過時間または残時間に係る表示のいずれか1つが行われるので、当該装置を用いることによって操作者の経験や技量によらず一定の精度による試料が得られる効果がある。
【0015】
本発明に係る試料攪拌装置によれば、異常を含む装置の所定状態を検出する検出手段が所定状態を検出した場合に音出力手段から所定音を出力するので、音によって状態を把握することができ試料攪拌処理を適切に進めることができる。
【0016】
本発明に係る試料攪拌装置によれば、各手段による動作状態を監視し、動作状態の履歴情報であるログを記憶管理するので、試料攪拌処理の検証を試料攪拌処理の後に行うことが可能である。
【0017】
本発明に係る試料攪拌装置によれば、試料を処理する複数の処理モードに対応してシーケンス情報を備えており、選択された処理モードに対応するシーケンス情報を用いて制御を行うので、所要の試料を得る場合に、対応の処理モードを選択して所要のシーケンスにより温度制御や回転又は振動制御を行い攪拌処理することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係る試料撹拌装置の実施例を示す斜視図。
【図2】図1の要部のI−I線断面図。
【図3】本発明に係る試料撹拌装置の実施例の構成を示すブロック図。
【図4】本発明に係る試料撹拌装置の実施例の要部構成を示すブロック図。
【図5】本発明に係る試料撹拌装置の実施例の動作を説明するためのフローチャート。
【図6】本発明に係る試料撹拌装置の実施例により行われる、一つの処理モードが選択された場合の動作と表示を説明するためのフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下添付図面を参照して、本発明に係る試料攪拌装置の実施例を説明する。各図において、同一の構成要素には同一の符号を付して重複する説明を省略する。本発明に係る試料攪拌装置の実施例は、図1に示されるように、四角錐台の形状を有する筐体10を備える。筐体10の頭部は、平らな矩形の平面形状に形成され、その中央部には平面形状が四角形状の開孔11が形成されている。
【0020】
開孔11には、四角柱状の熱伝導性の良好な例えば金属により構成されたベースブロック12が着脱可能に嵌合されている。ベースブロック12は、高さの概ね三分の一の部分が筐体10から突出して露出している。ベースブロック12には、上下方向に延びる円柱状の透孔13が形成されている。この透孔13には熱伝導性の良好な例えば金属により構成された円柱状の試験管ホルダ20が上下方向の軸を中心として回転可能に挿入されている。
【0021】
試験管ホルダ20には、その頭部から下方へ向かって傾斜した有底穴21が穿設されており、この有底穴21に試験管を挿入して保持させることができる。試験管ホルダ20は、試料が入れられた容器を保持する保持手段を構成する。有底穴21は、試験管ホルダ20が回転したときの撹拌効果を向上させるため、回転軸から斜めになっている。有底穴21の中心は試料が入れられた容器内の試料の飛散を防ぐために、回転の遠心力が試料に働き試料が容器内に保持されるよう試験管ホルダ20の回転中心軸から一方向にずらしてある。試験管ホルダ20の底部には、モータ軸が差し込まれて嵌合する小孔22が穿設されている。
【0022】
筐体10内に隠れるベースブロック12の例えば側部には、試験管ホルダ20に保持された容器内試料の温度を変化させる温度変化手段である温度素子14が貼着されており、更に温度を検出するための温度センサ15が貼着されている。また、温度素子14と温度センサ15が設けられていないベースブロック12の側部には、回転数測定用の小通孔16が穿設されており、小通孔16の位置における試験管ホルダ20の側壁には、例えば、一か所に光を反射する反射点が設けられ、この反射点以外は光を反射しない面とされている。
【0023】
筐体10の頭部の平面から手前側に向かって傾斜した表面パネルとなっており、表面パネルには、電源スイッチ25、実行スイッチ26、モード選択スイッチ27a〜27cが設けられている。上記モード選択スイッチ27a〜27cは、試料を処理する複数の処理モードから所定の処理モードを選択するための選択手段を構成する。また、表面パネルの中央部には、LCDなどの表示部31が嵌め込まれる表示窓28が形成されている。
【0024】
試料攪拌装置の機能は、主に筐体10内に設けられた図3に示される構成部により実現される。この試料攪拌装置は、例えばコンピュータにより構成される制御部30を備え、この制御部30に、表示部31、操作部32、スピーカなどから構成される発音部33、メモリにより構成されるログ記憶手段であるログ記憶部34が接続されている。
【0025】
操作部32は、電源スイッチ25、実行スイッチ26、モード選択スイッチ27a〜27cにより構成される。更に、制御部30には、試験管ホルダ20を回転する回転手段であるモータ35、温度素子14、温度センサ15及び回転センサ36が接続されている。モータ35の軸35aは、ベースブロック12内の試験管ホルダ20における底部に形成された小孔22に嵌合されている。
【0026】
回転センサ36は、ベースブロック12に設けられた小通孔16の位置に光を照射し、反射光を受光して受光時にパルスを送出する。制御部30は、回転センサ36から送出されるパルスのパルス間隔により回転数を検出する。
【0027】
制御部30は、時計を備えると共に試料を処理する複数の処理モードに対応してシーケンス情報を備えている。シーケンス情報は、所定の試料を作成する場合に温度制御や回転速度や正逆回転制御などの回転制御を所定時間行う攪拌処理のためのプログラムである。ここでは図4に示すように、3種の処理モードA、B、Cに対応してシーケンス情報a、b、cを備えている。図4に示すように制御部30には、制御手段41、表示制御手段42、検出手段43、音制御手段44、ログ記憶管理手段45が備えられている。
【0028】
制御手段41はシーケンス情報に基づいて、モータ35に対し正逆回転、回転速度又は及び回転回数の制御を予め定められたシーケンスに基づき行うと共に温度素子14による温度変化の制御を予め定められたシーケンスに基づき行うものである。表示制御手段42は、シーケンスに基づく制御の進捗に応じて、現在の処理内容に係る表示、オペレータに対する試料の処理指示に係る表示及び経過時間または残時間に係る表示を表示部31において行うものである。
【0029】
検出手段43は、異常を含む装置の所定状態を検出するものであり、所定状態の検出には、シーケンスを構成するステップの終了検出やステップの終了からの残り時間(所定時間)検出などがある。異常としては、モータ35による回転異常、温度センサ15からの出力による温度異常などである。また、例えば試験管のセットを検出するセンサを設けて試験管がセットされていない異常などを検出するようにしても良い。
【0030】
音制御手段44は、検出手段43が所定状態を検出した場合に音出力手段である発音部33から所定音を出力するものである。ログ記憶管理手段45は、各手段による動作状態を監視し、動作状態の履歴情報であるログを記憶管理するもので、ログはログ記憶部34に記憶される。
【0031】
制御部30の各手段は、図5、図6に示されるフローチャートに対応するプログラムを制御部30が実行することにより実現されるので、このフローチャートに基づき動作を説明する。電源スイッチ25が操作されると、図5の処理がスタートとなり、モード選択スイッチ27a〜27cのいずれかが操作されるのを待つ(S11)。ステップS11においてYESとなると、モード選択スイッチ27a〜27c中の操作されたスイッチに対応したシーケンス情報を読出し(S12)、このシーケンス情報に基づき制御を実行する(S13)。
【0032】
ステップS13に続いて必要なログ情報をログ記憶部34に記憶して管理し(S14)、一連のシーケンス情報による処理が終了となったかを検出して(S15)、終了でなければステップS13に戻って処理を継続することにより同じシーケンスを繰り返し行い、終了となるとステップS11へ戻って処理行うのでシーケンススイッチ操作によりシーケンスの選択を持つ。
【0033】
図6は、処理モードA、B、Cのいずれかが選択され、シーケンス情報a、b、c中の対応するシーケンス情報により行われた制御の一例を示すものである。モード選択スイッチの操作に応じて、「試薬kを○○μL分注して下さい」と「次へ「実行スイッチ」」というメッセージを表示部31へ表示する(S21)。ステップS21の表示処理の後に実行スイッチ26の操作があると、「セットして「実行スイッチ」を押して下さい」というメッセージを表示部31へ表示する(S22)。
【0034】
試験管ホルダ20の有底穴21に試験管が挿入されて、ステップS22の表示処理の後に実行スイッチ26の操作があると、予め定められた回転数によりモータ35を回転して(S23)、「攪拌中 お待ち下さい」のメッセージと残時間「x’yy”(x分yy秒)「音符マーク」」を表示し、更に、「強制終了させるには「実行スイッチ」を8秒長押しして下さい」と表示する(S24)。なお、メッセージ「強制終了させるには「実行スイッチ」を8秒長押しして下さい」が表示部31の一行分のエリアより長い場合には、表示部31内の左横側へ動くようにスクロール表示する。
【0035】
上記において、「音符マーク」は攪拌終了の例えば60秒前から表示し、これに合わせて呼出音を発音部33から発生させる(S25)。この呼出音は、攪拌終了の例えば30秒前から音を変更して終了予告音としても良い。攪拌の時間が終了すると、モータ35の回転を停止し(S26)、「反応終了」というメッセージを表示部31へ表示する(S27)。
【0036】
このとき、温度素子14を制御して温度センサ15の出力により温度を40度に保持して(S28)、「40℃保温中 お待ち下さい」のメッセージと残時間「i’jj”(i分jj秒)「音符マーク」」を表示し、更に、「強制終了させるには「実行スイッチ」を8秒長押しして下さい」と表示する(S29)。
【0037】
上記において、「音符マーク」は保温終了の例えば30秒前から表示し、これに合わせて呼出音を発音部33から発生させる(S30)。この呼出音は、保温終了の例えば15秒前から音を変更して終了予告音としても良い。保温時間が終了すると、温度素子14を制御して保温を停止し(S31)、「終了致しました 呼出音解除「実行スイッチ」」と「ff秒以内に測定して下さい」というメッセージを表示部31へ表示する(S32)。ここで、「ff」は初期値からカウントダウンして表示する。
【0038】
ステップS32の表示において実行スイッチ26が操作されると、「反応終了後zz秒経過しました」というメッセージを表示部31へ表示する(S33)。「zz」は時間経過と共にカウントアップして表示する。
【0039】
上記ステップS33からは、図5のステップS15において終了であることが検出され、ステップS11へ戻って処理が行われる。また、ステップS21からS33においては、ログ記憶管理手段45によって撹拌制御において行った処理と結果に係るログ情報がログ記憶部34に記憶されて管理される。
【0040】
以上の説明においては、モータ35の回転に関しては正逆の反転を行うものを示していないが、攪拌により得ようとする試料の種類によっては、モータ35の正逆の反転を伴うものがあり、この場合には、モータ35の正逆反転制御が行われると共に、回転数制御が行われ、回転方向や終了までの残時間などの必要な表示が行われる。
【0041】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は前述した実施の形態に限定されることなく、例えば、試料攪拌装置が有する試験管ホルダ20を回転する回転手段の代わりに、試験管ホルダ20を振動する振動手段を設け、振動数を制御できる構成としてもよい。このように、本発明は保持手段を回転又は振動する回転振動手段を備える。この場合、制御手段41は、上記回転振動手段による回転制御又は振動制御を予め定められたシーケンスに基づき行うと共に温度変化手段による温度変化の制御を予め定められたシーケンスに基づき行う。その他本発明の精神を逸脱しない範囲内において、多くの設計変更を行うことができる。
【符号の説明】
【0042】
10 筐体 12 ベースブロック
14 温度素子 15 温度センサ
20 試験管ホルダ 25 電源スイッチ
26 実行スイッチ 27a、27b、27c モード選択スイッチ
30 制御部 31 表示部
32 操作部 33 発音部
34 ログ記憶部 35 モータ
36 回転センサ 41 制御手段
42 表示制御手段 43 検出手段
44 音制御手段 45 ログ記憶管理手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
試料が入れられた容器を保持する保持手段と、
前記保持手段を回転又は振動する回転振動手段と、
前記保持手段に保持された容器内試料の温度を変化させる温度変化手段と、
前記回転振動手段による回転制御又は振動制御を予め定められたシーケンスに基づき行うと共に前記温度変化手段による温度変化の制御を予め定められたシーケンスに基づき行う制御手段と
を具備することを特徴とする試料攪拌装置。
【請求項2】
情報を表示する表示部と、
前記制御手段によるシーケンスに基づく制御の進捗に応じて、少なくとも現在の処理内容に係る表示、オペレータに対する試料の処理指示に係る表示及び経過時間または残時間に係る表示のいずれか1つを前記表示部において行う表示制御手段と
を具備することを特徴とする請求項1に記載の試料攪拌装置。
【請求項3】
音を出力する音出力手段と、
異常を含む装置の所定状態を検出する検出手段と、
この検出手段が所定状態を検出した場合に前記音出力手段から所定音を出力する音制御手段と
を具備することを特徴とする請求項1または2に記載の試料攪拌装置。
【請求項4】
各手段による動作状態を監視し、動作状態の履歴情報であるログを記憶管理するログ記憶管理手段と
を具備することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の試料攪拌装置。
【請求項5】
試料を処理する複数の処理モードから所定の処理モードを選択するための選択手段を有し、
制御手段は、試料を処理する複数の処理モードに対応してシーケンス情報を備えており、前記選択手段において選択された処理モードに対応するシーケンス情報を用いて制御を行う
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の試料攪拌装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−122919(P2011−122919A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−280359(P2009−280359)
【出願日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【出願人】(000230962)日本光電工業株式会社 (179)
【Fターム(参考)】