説明

認証装置、端末装置、名刺入れ、コンピュータプログラム及び認証システム

【課題】本発明は、名刺交換した相手からのアクセスを認証する認証装置、端末装置、当該名刺が収納される名刺入れ、当該認証装置で実行されるコンピュータプログラム及び認証システムを提供する。
【解決手段】第1認証サーバ装置1は、名刺交換した自己名刺及び相手ユーザから受け取った相手名刺に基づく自己名刺情報及び相手名刺情報の対を記憶して登録する。第1認証サーバ装置1は、各PDA6から第1管理サーバ装置2が管理している個人情報に対するアクセスを受付けた場合、登録した対が当該アクセスに含まれているか否かを判定する。第1認証サーバ装置1は、登録した対が含まれていると判定した場合、名刺交換した正当な相手からのアクセスであると認証する。第1認証サーバ装置1は、正当な相手からのアクセスに応じて要求された個人情報を各PDA6に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、名刺交換した相手からのアクセスを認証する認証装置、当該認証装置にアクセスする端末装置、名刺交換に用いられる名刺を収納する名刺入れ、当該認証装置で実行されるコンピュータプログラム及び認証システムに関する。
【背景技術】
【0002】
面会した複数の人が紙の名刺を交換することにより、互いの氏名、所属及び肩書きを知らせる方法がビジネスにおいて広く使われている。名刺交換した後に所属及び肩書きが変更された場合、名刺交換を行った相手に変更された内容を連絡する必要がある。そこで、特許文献1には、名刺交換した相手に変更された名刺の内容を通知する名刺情報管理システムが記載されている。特許文献1に記載の名刺情報管理システムは、複数の名刺に記載された内容からなる名刺情報を管理しており、名刺交換した場合、相手及び自己の名刺からなる対を取得して登録するようにしてある。また、特許文献1に記載の名刺情報管理システムは、管理している複数の名刺情報のうち、変更された名刺情報を登録してある対に基づいて名刺交換した相手に通知するようにしてある。
【0003】
社員の個人情報を管理する管理サーバ装置が各会社に設置されて広く使われている。管理サーバ装置は、各社員の個人情報の変更に応じて、管理している個人情報を随時変更するようにしてある。また、管理サーバ装置は、記憶部に個人情報を記憶するため、名刺の記載内容よりも詳細な情報を管理可能である。そこで、名刺交換した相手からのアクセスを受付けて管理サーバ装置が管理している個人情報を送信することにより、名刺交換した相手に、詳細な個人情報を迅速に通知するシステムが考えられる。このようなシステムの場合、名刺交換していない他者に対して個人情報が漏洩することを防止するために、受付けたアクセスを認証する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−107877号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の名刺情報管理システムは、変更された名刺情報を登録された対に基づいて相手に通知するのみであり、相手からのアクセスを認証して管理サーバ装置が管理している個人情報を通知することができないという問題があった。
【0006】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、自己の名刺及び相手ユーザから受け取った名刺夫々に基づく自己名刺情報及び相手名刺情報の対が受付けたアクセスに含まれているか否かを判定し、含まれている場合に正当なアクセスである旨の結果を出力する出力手段を備えることにより、名刺交換した相手からのアクセスを認証して管理サーバ装置が管理している個人情報を通知可能にする認証装置、端末装置、当該名刺が収納される名刺入れ、当該認証装置で実行されるコンピュータプログラム及び認証システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る認証装置は、複数のユーザ夫々が名刺交換した相手ユーザからのアクセスを受付けて認証する認証装置において、前記複数のユーザ夫々が相手ユーザに与えた自己名刺及び相手ユーザから受け取った相手名刺夫々に基づいて取得した自己名刺情報及び相手名刺情報の対を記憶する対記憶手段と、前記アクセスが前記対記憶手段により記憶した対を含むか否かを判定する対判定手段と、該対判定手段により前記アクセスが前記対を含むと判定した場合、前記アクセスが正当である旨の結果を出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
本発明にあっては、自己の名刺及び相手ユーザから受け取った名刺夫々に基づいて取得した名刺情報の対が、受付けたアクセスに含まれている場合、当該アクセスが名刺交換した相手ユーザから受付けた正当なものである旨の結果が出力される。
【0009】
本発明に係る認証装置は、前記対記憶手段は、名刺交換した日時を前記対に関連付けて記憶するよう構成してあり、前記対判定手段により前記アクセスが前記対を含むと判定した場合、前記対に関連付けて前記対記憶手段により記憶した日時から所定期間前後の日時を更に含むか否かを判定する日時判定手段を備え、前記出力手段は、前記日時判定手段により前記アクセスが該日時を含むと判定した場合、前記アクセスが正当である旨の結果を出力するよう構成してあることを特徴とする。
【0010】
本発明にあっては、名刺交換した日時から所定期間内の日時情報が、受付けたアクセスに含まれている場合、当該アクセスは、実際に面会して名刺交換した相手ユーザから受付けた正当なものである旨の結果が出力される。
【0011】
本発明に係る認証装置は、複数のユーザ夫々のスケジュールを取得するスケジュール取得手段を備え、前記対記憶手段は、前記日時を前記スケジュールから読み出して記憶するよう構成してあることを特徴とする。
【0012】
本発明にあっては、受付けたアクセスに含まれる日時がユーザのスケジュールに含まれている場合、当該アクセスは、スケジュールに従って予定された日時で面会し、名刺交換した相手ユーザから受付けた正当なものである旨の結果が出力される。
【0013】
本発明に係る認証装置は、前記対記憶手段は、名刺交換した場所を示す位置を前記対に関連付けて記憶するよう構成してあり、前記対判定手段により前記アクセスが前記対を含むと判定した場合、前記対に関連付けて前記対記憶手段により記憶した位置から所定距離内の位置を更に含むか否かを判定する位置判定手段を備え、前記出力手段は、前記位置判定手段により前記アクセスが該位置を含むと判定した場合、前記アクセスが正当である旨の結果を出力するよう構成してあることを特徴とする。
【0014】
本発明にあっては、受付けたアクセスに含まれる位置が名刺交換を行った場所から所定距離内である場合、当該アクセスは、実際に面会して名刺交換した相手ユーザから受付けた正当なものである旨の結果が出力される。
【0015】
本発明に係る認証装置は、複数のユーザ夫々のスケジュールを取得するスケジュール取得手段を備え、前記対記憶手段は、前記位置を前記スケジュールから取得して記憶するよう構成してあることを特徴とする。
【0016】
本発明にあっては、受付けたアクセスに含まれる位置がユーザのスケジュールに含まれている場合、当該アクセスは、スケジュールに従って予定された場所で面会し、名刺交換した相手ユーザから受付けた正当なものである旨の結果が出力される。
【0017】
本発明に係る認証装置は、前記出力手段により前記アクセスが正当である旨の結果を出力した場合、前記アクセスに応じて複数の処理夫々を許可する許可手段と、前記許可手段が許可する複数の処理夫々を前記相手ユーザに関連付けて受付ける受付手段と、該受付手段が受付けた複数の処理夫々を前記相手ユーザに関連付けて記憶する処理記憶手段とを備え、前記許可手段は、前記アクセスに含まれる前記対から前記自己名刺情報を取得し、前記自己名刺情報に対応する相手ユーザに関連付けて前記処理記憶部に記憶してある複数の処理夫々を許可するよう構成してあることを特徴とする。
【0018】
本発明にあっては、相手ユーザからのアクセスが正当なものである旨の結果が出力された場合、相手ユーザに関連付けて予め記憶してあるアクセスレベルに応じて複数の処理夫々が許可される。
【0019】
本発明に係る認証装置は、前記複数のユーザ夫々の個人情報を記憶してあるデータベースが接続してあり、前記複数の処理は、前記相手ユーザに対して前記個人情報の送信を禁止する処理と、前記相手ユーザに対して前記個人情報を送信する処理と、前記相手ユーザに関する外部装置に対して前記個人情報を送信する処理とであることを特徴とする。
【0020】
本発明にあっては、アクセスを受付けた相手ユーザに対して設定されているアクセスレベルが最も低い場合、データベースに記憶してある個人情報の相手ユーザへの送信が禁止される。アクセスレベルが最も高い場合、相手ユーザ及び相手ユーザに関する外部装置、例えば相手ユーザが勤務する会社に設置された管理サーバ装置へ個人情報が送信される。また、アクセスレベルが中程度である場合、相手ユーザにのみ個人情報が送信される。
【0021】
本発明に係る端末装置は、前記相手ユーザにより操作されて前述の認証装置にアクセスする端末装置であって、名刺交換された名刺夫々に基づいて前記対を取得する対取得手段と、該対取得手段が取得した対と共にアクセスするアクセス手段とを備えることを特徴とする。
【0022】
本発明にあっては、名刺交換された名刺夫々に基づいて端末装置が自己名刺情報及び相手名刺情報からなる対を取得する。端末装置は、正当なアクセスであることを示すべく、当該対と共に認証装置へアクセスする。
【0023】
本発明に係る端末装置は、前記対取得手段は、名刺交換された名刺夫々に記載された文字情報を読み取って前記対を取得するよう構成してあることを特徴とする。
【0024】
本発明にあっては、名刺交換された名刺夫々の記載内容を端末装置が読み取って自己名刺情報及び相手名刺情報からなる対を取得する。
【0025】
本発明に係る端末装置は、時計部と、前記対取得手段により前記対を取得した場合、前記時計部で計時された日時を前記対に関連付けて記憶する日時記憶手段とを備え、前記アクセス手段は、前記対に関連付けて前記日時記憶手段により記憶した日時と共にアクセスするよう構成してあることを特徴とする。
【0026】
本発明にあっては、名刺交換後に相手の名刺を端末装置が最初に読み取った場合、名刺交換した日時が取得される。端末装置は、当該日時と共に認証装置へアクセスする。
【0027】
本発明に係る端末装置は、名刺に記録された日時を読み取って取得する日時取得手段を備え、前記アクセス手段は、前記日時取得手段が取得した日時と共にアクセスするよう構成してあることを特徴とする。
【0028】
本発明にあっては、名刺交換後に相手の名刺に記録してある日時情報を端末装置が読み取って名刺交換した日時が取得される。端末装置は、当該日時と共に認証装置へアクセスする。
【0029】
本発明に係る端末装置は、位置を取得する位置取得部と、前記対取得手段により前記対を取得した場合、前記位置取得部で取得された位置を前記対に関連付けて記憶する位置記憶手段とを備え、前記アクセス手段は、前記対に関連付けて前記位置記憶手段により記憶した位置と共にアクセスするよう構成してあることを特徴とする。
【0030】
本発明にあっては、名刺交換後に相手の名刺を端末装置が最初に読み取った場合、端末装置が備える位置取得部、例えばGPS( Global Positioning System )機能等を用いて名刺交換した場所を示す位置が取得される。端末装置は、当該位置と共に認証装置へアクセスする。
【0031】
本発明に係る名刺入れは、前述の端末装置が読み取る名刺に日時を記録する名刺入れであって、前記名刺を1つ又は複数収納する収納部と、時計部と、前記名刺に前記時計部で計時された日時を記録する記録手段と、前記名刺が前記収納部から所定範囲内に位置する場合、前記名刺に記録してある日時を前記時計部で計時された日時を用いて書換える書換手段とを備えることを特徴とする。
【0032】
本発明にあっては、名刺入れに名刺が収納されている場合、名刺が備えるICタグ等に時計部で計時された日時が記録されると共に、所定時間間隔で記録されている日時が書き換えられて更新される。名刺交換すべく名刺入れから名刺が取り出されて名刺が収納部から所定距離以上を離れた場合、名刺に記録されている日時の更新が停止される。これにより、相手ユーザには、名刺交換した日時が記録された名刺が相手に渡される。
【0033】
本発明に係るコンピュータプログラムは、複数のユーザ夫々が名刺交換した相手ユーザからのアクセスを受付ける認証装置が備えるコンピュータに前記アクセスを認証させるコンピュータプログラムにおいて、前記コンピュータに、前記複数のユーザ夫々が相手ユーザに与えた自己名刺及び相手ユーザから受け取った相手名刺夫々に基づいて取得した自己名刺情報及び相手名刺情報の対を記憶する対記憶ステップと、前記アクセスが前記対記憶ステップにより記憶した対を含むか否かを判定する対判定ステップと、該対判定ステップにより前記アクセスが前記対を含むと判定した場合、前記アクセスが正当である旨の結果を出力する出力ステップとを実行させることを特徴とする。
【0034】
本発明にあっては、自己の名刺及び相手ユーザから受け取った名刺夫々に基づいて取得した名刺情報の対が、受付けたアクセスに含まれている場合、当該アクセスは、名刺交換した相手ユーザから受付けた正当なものである旨の結果が出力される。
【0035】
本発明に係る認証システムは、複数のユーザにより操作される認証装置及び前記複数のユーザ夫々が名刺交換した相手ユーザにより操作される端末装置からなり、該端末装置からのアクセスを前記認証装置が受付けて認証する認証システムにおいて、前記認証装置は、前記複数のユーザ夫々が相手ユーザに与えた自己名刺及び相手ユーザから受け取った相手名刺夫々に基づいて取得した自己名刺情報及び相手名刺情報の対を記憶する対記憶手段と、前記アクセスが前記対記憶手段により記憶した対を含むか否かを判定する対判定手段と、該対判定手段により前記アクセスが前記対を含むと判定した場合、前記アクセスが正当である旨の結果を出力する出力手段とを備え、前記端末装置は、前記自己名刺及び前記相手名刺夫々に基づいて前記対を取得する対取得手段と、該対取得手段が取得した対と共に前記認証装置にアクセスするアクセス手段とを備えることを特徴とする。
【0036】
本発明にあっては、端末装置が名刺交換された名刺夫々に基づいて取得した名刺情報の対と共に端末装置から認証装置へアクセスされる。アクセスを受け取った認証装置は、予め登録されている名刺情報の対がアクセスに含まれている場合、当該アクセスは、名刺交換した相手ユーザから受付けた正当なものである旨の結果を出力する。
【発明の効果】
【0037】
本発明にあっては、自己の名刺及び相手ユーザから受け取った名刺夫々に基づく自己名刺情報及び相手名刺情報の対が受付けたアクセスに含まれているか否かを判定し、含まれている場合に正当なアクセスである旨の結果を出力する出力手段を備えることにより、名刺交換した相手からのアクセスを認証して管理サーバ装置が管理している個人情報を通知可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】実施の形態1に係る認証システムの構成例を示す模式図である。
【図2】実施の形態1に係る第1認証サーバ装置の内部構成例を示すブロック図である。
【図3】実施の形態1に係る第1管理サーバ装置の内部構成例を示すブロック図である。
【図4】実施の形態1に係る第2認証サーバ装置の内部構成例を示すブロック図である。
【図5】実施の形態1に係る第2管理サーバ装置の内部構成例を示すブロック図である。
【図6】実施の形態1に係るPDAの内部構成例を示すブロック図である。
【図7】実施の形態1に係る社員管理表及びアクセスレベル表のレコードレイアウト例を示す図表である。
【図8】実施の形態1に係る名刺データのレコードレイアウト例を示す図表である。
【図9】実施の形態1に係る履歴データのレコードレイアウト例を示す図表である。
【図10】実施の形態1に係るスケジュール表のレコードレイアウト例を示す図表である。
【図11】実施の形態1に係るログイン画面及びエラー画面の例を示す模式図である。
【図12】実施の形態1に係る読込画面及びエラー画面の例を示す模式図である。
【図13】実施の形態1に係る情報表示画面の例を示す模式図である。
【図14】実施の形態1に係る情報表示画面の例を示す模式図である。
【図15】実施の形態1に係る読込画面及び情報表示画面の例を示す模式図である。
【図16】実施の形態1に係るエラー画面及び情報表示画面の例を示す模式図である。
【図17】実施の形態1に係るアクセスレベル設定画面の例を示す模式図である。
【図18】実施の形態1に係る情報確認処理の手順を示すフローチャートである。
【図19】実施の形態1に係る情報確認処理の手順を示すフローチャートである。
【図20】実施の形態1に係る情報確認処理の手順を示すフローチャートである。
【図21】実施の形態1に係る情報確認処理の手順を示すフローチャートである。
【図22】実施の形態1に係る情報問合せ処理の手順を示すフローチャートである。
【図23】実施の形態1に係る情報問合せ処理の手順を示すフローチャートである。
【図24】実施の形態1に係る認証処理の手順を示すフローチャートである。
【図25】実施の形態1に係る送信要求処理の手順を示すフローチャートである。
【図26】実施の形態2に係る認証システムの構成例を示す模式図である。
【図27】実施の形態2に係る認証サーバ装置の内部構成例を示すブロック図である。
【図28】実施の形態3に係る名刺入れ及び名刺を示す模式的斜視図である。
【図29】実施の形態3に係る通信部及び非接触型ICタグの内部構成例を示すブロック図である。
【図30】実施の形態4に係る第1認証サーバ装置の内部構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
実施の形態1
以下、本発明をその実施の形態を示す図面を参照して具体的に説明する。図1は、実施の形態1に係る認証システムの構成例を示す模式図である。認証装置は、名刺交換する社員が所属する会社に設置されている。認証装置は、社員が名刺を渡した他社の社員から個人情報の問合せ等に関するアクセスを受付けて認証するようにしてあり、一つの会社に設置される場合に限るものではなく各会社に設置して互いに受付けたアクセスを認証してもよい。本実施の形態1は、会社Aに認証装置が設置されており、会社Bの社員により操作される端末装置からネットワーク網を介して個人情報の問合せに関するアクセスを受付けて認証し、認証の結果に応じて当該端末装置及び会社Bに設置された管理サーバ装置に会社Aの社員の個人情報を送信する認証システムを例に挙げて説明する。また、端末装置は、携帯電話、PDA( Personal Digital Assistant )及びPC( Personal Computer )等であり、本実施の形態1は、会社Bの社員夫々により操作されるPDAからなる端末装置を例に挙げて説明する。
【0040】
図中1は、会社Aに設置してある認証装置としての第1認証サーバ装置を示す。第1認証サーバ装置1は、会社Aの各社員の個人情報及びスケジュールを管理するデータベースとしての第1管理サーバ装置2と、会社Aの各社員による後述のアクセスレベルの設定操作を受付ける受付手段としてのPC( Personal Computer )3,3,…とが接続してある。各PC3は、会社Aの各社員に対するメールの送受信も行うようにしてある。第1認証サーバ装置1は、会社Aの社員の名刺及び会社Aの社員が名刺交換により受け取った相手の名刺夫々に記載の名刺情報を登録すると共に、第1管理サーバ装置2が管理しているスケジュールを参照して名刺交換を行った相手との面会履歴を記憶するようにしてある。
【0041】
また、第1認証サーバ装置1は、インターネット等のネットワーク網Nを介して会社Bに設置してある第2認証サーバ装置4と接続してある。第2認証サーバ装置4は、会社Bの各社員の個人情報及びスケジュールを管理するデータベースとしての第2管理サーバ装置5と接続してある。また、第2認証サーバ装置4は、会社Bの各社員の名刺及び会社Bの各社員が名刺交換により受け取った相手の名刺夫々に記載の名刺情報を登録すると共に、第2管理サーバ装置5が管理しているスケジュールを参照して名刺交換を行った相手との面会履歴を記憶するようにしてある。ネットワーク網Nには、端末装置としてのPDA6,6,…が無線基地局Wを介して接続してある。
【0042】
各PDA6は、無線基地局Wとの間で無線通信を行い、無線基地局Wに接続してあるネットワーク網Nを介して第1認証サーバ装置1及び第2認証サーバ装置4との間で通信可能にしてある。各PDA6は、会社Bの各社員に所持されており、ユーザである各社員による操作を受付けるようにしてある。各PDA6は、名刺交換したユーザの名刺及び相手の名刺を読み取って名刺情報の対を取得し、取得した時点の日時及び場所と共に第2認証サーバ装置4に送信して登録するようにしてある。認証装置としての第1認証サーバ装置1は、各PDA6から受付けたアクセスを認証して名刺交換した正当な相手からのものであると判定した場合、各PDA6からの問合せに応じて第1管理サーバ装置2が管理している個人情報を問合せ元のPDA6へ送信するようにしてある。
【0043】
第2認証サーバ装置4は、各PDA6からの面会履歴の問合せを受付けて、面会履歴を送信するようにしてある。第1管理サーバ装置2及び第2管理サーバ装置5は、第1認証サーバ装置1、ネットワーク網N及び第2認証サーバ装置4を介して個人情報を互いに通信可能にしてあり、相手先から個人情報を受信した場合、当該個人情報を記憶するようにしてある。各PDA6は、第2認証サーバ装置4から取得した面会履歴と、第1認証サーバ装置1にアクセスして取得した会社Aの社員の個人情報とを表示するようにしてある。
【0044】
図2は、実施の形態1に係る第1認証サーバ装置1の内部構成例を示すブロック図である。第1認証サーバ装置1は、ネットワーク網Nに接続して通信するためのネットワーク通信部13と、対記憶手段及び処理記憶手段としてのハードディスクからなる記憶部14と、対判定手段、出力手段、日時判定手段、位置判定手段及び許可手段としてのCPU( Central Processing Unit )10と、CPU10で実行されるプログラムを記憶してあるROM( Read Only Memory )11と、ROM11から読み出したプログラムを記憶するためのRAM( Random-Access Memory )12とを備える。また、CPU10は、第1管理サーバ装置2から送られてきたスケジュールをネットワーク通信部13により受信することでネットワーク通信部13と共にスケジュール取得手段としても機能するようにしてある。さらに、CPU10は、バス10aを介して接続されたハードウェア各部を制御するようにしてある。
【0045】
ネットワーク通信部13は、会社Aの各社員が名刺交換した際に相手に渡した自己名刺の名刺情報(自己名刺情報)と、相手から受け取った相手名刺の名刺情報(相手名刺情報)とからなる対を各社員が操作するPC3夫々から受信するようにしてあり、対記憶手段としての記憶部14は、ネットワーク通信部13が受信した対を会社Aの各社員に対応付けて名刺データ143,143,…に記憶するようにしてある。また、記憶部14は、会社Aの各社員の社員名及びパスワードからなる社員管理表141と、会社Aの各社員に対応したアクセスレベル表142,142,…と、各社員に対応しており名刺交換した相手との面会履歴を示す履歴データ144,144,…とを記憶するようにしてある。
【0046】
各アクセスレベル表142は、会社Aの各社員が各PC3を操作して名刺交換した相手夫々に対し、アクセスレベルを設定することにより、記憶部14に記憶されるようにしてある。各履歴データ144は、第1管理サーバ装置2により管理されている会社Aの各社員のスケジュールが要求されて取得されることにより、記憶するようにしてある。また、第1認証サーバ装置1は、第1管理サーバ装置2からスケジュールの更新情報を受信した場合、当該更新情報を用いて対応する履歴データ144を更新するようにしてある。
【0047】
図3は、実施の形態1に係る第1管理サーバ装置2の内部構成例を示すブロック図である。データベースとしての第1管理サーバ装置2は、個人情報及びスケジュールを記憶する記憶部24と、各種処理を行うCPU20と、CPU20で実行されるプログラムを記憶してあるROM21とを備え、RAM12は、ROM21から読み出したプログラムを記憶するようにしてある。また、CPU20は、バス20aを介して接続してあるハードウェア各部を制御するようにしてある。記憶部24は、会社Aの社員の人事情報及び各社員が登録したメッセージ等の個人情報からなる自社社員データ241と、会社Bに設置してある第2管理サーバ装置5から送られてきた会社Bの個人情報からなる他社社員データ242と、会社Aの各社員のスケジュールからなるスケジュール表243,243,…とを記憶するようにしてある。
【0048】
第1管理サーバ装置2は、第1認証サーバ装置1からスケジュールの要求を受付けた場合、各スケジュール表243を第1認証サーバ装置1に送信するようにしてある。また、第1管理サーバ装置2は、各スケジュール表243が更新された場合、第1認証サーバ装置1に更新情報を送信するようにしてある。
【0049】
図4は、実施の形態1に係る第2認証サーバ装置4の内部構成例を示すブロック図である。第2認証サーバ装置4は、対記憶手段、日時記憶手段及び位置記憶手段としてのハードディスクからなる記憶部44と、各種処理を行うCPU40と、CPU40で実行されるプログラムを記憶してあるROM41とを備え、RAM12は、ROM41から読み出したプログラムを記憶するようにしてある。また、CPU40は、バス40aを介して接続してあるハードウェア各部を制御するようにしてある。ネットワーク通信部13は、会社Bの各社員が名刺交換した相手から受け取った名刺の名刺情報を各社員が操作するPDA6から受信するようにしてあり、記憶部44は、ネットワーク通信部13が受信した名刺情報を会社Bの各社員に対応付けて名刺データ443,443,…に記憶するようにしてある。
【0050】
また、記憶部44は、会社Aの各社員の社員名及びパスワードからなる社員管理表441と、各社員に対応しており名刺交換した相手との面会履歴を示す履歴データ444,444,…とを記憶するようにしてある。各履歴データ444は、第2管理サーバ装置5により管理されている会社Aの各社員のスケジュールが要求されて取得されることにより、記憶するようにしてある。また、第2認証サーバ装置4は、第2管理サーバ装置5からスケジュールの更新情報を受信した場合、当該更新情報を用いて対応する履歴データ444を更新するようにしてある。
【0051】
図5は、実施の形態1に係る第2管理サーバ装置5の内部構成例を示すブロック図である。第2管理サーバ装置5は、社員情報及びスケジュールを記憶する記憶部54と、各種処理を行うCPU50と、CPU50で実行されるプログラムを記憶してあるROM51とを備え、RAM12は、ROM51から読み出したプログラムを記憶するようにしてある。また、CPU50は、バス50aを介して接続してあるハードウェア各部を制御するようにしてある。記憶部54は、会社Bの社員の人事情報及び各社員が登録したメッセージ等の個人情報からなる自社社員データ541と、会社Aに設置してある第1管理サーバ装置2から送られてきた会社Aの社員情報からなる他社社員データ542と、会社Bの各社員のスケジュールを示すスケジュール表543,543,…とを記憶するようにしてある。
【0052】
第2管理サーバ装置5は、第2認証サーバ装置4からスケジュールの要求を受付けた場合、各スケジュール表543を第2認証サーバ装置4に送信するようにしてある。また、第2管理サーバ装置5は、各スケジュール表543が更新された場合、第2認証サーバ装置4に更新情報を送信するようにしてある。
【0053】
図6は、実施の形態1に係るPDA6の内部構成例を示すブロック図である。PDA6は、名刺情報、面会履歴及び操作画面等を表示するための液晶パネルからなる表示部64と、表示部64に表示した操作画面に応じて操作を受付けるタッチパネル部63と、名刺を撮像するためのCMOS( Complementary Metal Oxide Semiconductor )イメージセンサ及びCCD( Charge Coupled Device )イメージセンサ等からなる撮像部65と、時計部66と、GPS衛星通信波を受信して自己の位置を取得する位置取得部(位置取得手段)62とを備える。
【0054】
また、PDA6は、バス60aを介して接続されたハードウェア各部を制御するCPU60と、CPU60で実行されるプログラムを記憶してあるROM61とを備え、RAM12は、ROM61から読み出したプログラムを記憶するようにしてある。CPU60は、撮像部65が撮像した名刺の画像に文字認識を施すことにより、名刺に記載の氏名、所属会社及び肩書き等の文字情報からなる名刺情報を取得するようにしてある。これにより、CPU60及び撮像部65は、名刺交換された名刺夫々の名刺情報の対を取得する対取得手段として機能する。CPU60は、取得した名刺情報、日時及び位置をRAM12に1次的に記憶するようにしてある。CPU60は、RAM12に記憶した日時及び位置を、名刺情報の対と共にネットワーク通信部13により第2認証サーバ装置4へ送信して記憶部44に記憶させるようにしてある。また、CPU60は、ネットワーク通信部13により第1認証サーバ装置にアクセスすることにより、ネットワーク通信部13と共にアクセス手段として機能する。
【0055】
図7は、実施の形態1に係る社員管理表141,441及びアクセスレベル表142のレコードレイアウト例を示す図表である。図中(a),(b)及び(c)夫々は、第1認証サーバ装置1の記憶部14に記憶してある社員管理表141、第2認証サーバ装置4の記憶部44に記憶してある社員管理表441及び第1認証サーバ装置1の記憶部14に記憶してあるアクセスレベル表142を示す。社員管理表141には、会社Aの各社員の社員番号に関連付けて氏名及びパスワードが記憶してある。図中(a)に示す例では、会社Aの社員の社員番号「0001」に関連付けて氏名「田中太郎」及びパスワード「abcde」が記憶されている。
【0056】
社員管理表441には、会社Bの各社員の社員番号に関連付けて氏名及びパスワードが記憶してある。図中(b)に示す例では、会社Bの社員の社員番号「0001」に関連付けて氏名「鈴木太郎」及びパスワード「abc12」が記憶されている。アクセスレベル表142は、会社Aの各社員が名刺交換により名刺を受取った相手夫々に対して設定したアクセスレベルからなり、アクセスレベルは、1から3までのいずれかの数字からなる。図中(c)に示す例では、会社Aの社員である田中太郎が名刺交換した相手夫々に対して設定したアクセスレベルからなるアクセスレベル表142の例であり、相手の氏名「鈴木太郎」及び「石田太郎」夫々に設定したアクセスレベルとして3及び2が記憶されている。
【0057】
図8は、実施の形態1に係る名刺データ143,443のレコードレイアウト例を示す図表である。図中(a)及び(b)夫々は、第1認証サーバ装置1の記憶部14に記憶してある名刺データ143及び第2認証サーバ装置4の記憶部44に記憶してある名刺データ443を示す。各名刺データ143は、社員管理表141に含まれる社員番号に対応して記憶部14に記憶してある。各名刺データ143は、会社Aの各社員の名刺情報(自己名刺情報)及び各社員が名刺交換した相手の名刺情報(相手名刺情報)からなる。名刺情報は、名刺に印刷してある文字情報であり、氏名、所属会社、所属部署、住所、電話番号、E−mailアドレス及び肩書き等からなる。
【0058】
図中(a)は、会社Aの社員である田中太郎の社員番号に対応して記憶部14に記憶されている名刺データ143の例である。図中(a)に示す例では、名刺交換に用いた名刺夫々に対応した「自己1」及び「自己2」と示された名刺情報(自己名刺情報)が記憶されており、「自己1」の名刺情報として、氏名「田中太郎」、所属会社「A建設」、所属部署「企画部」、住所「東京都港区XX」、電話番号「03−123−YYYY」、E−mailアドレス「XXX@X.com」及び肩書き「トレーニー」が記憶されている。名刺データ143に含まれる自己名刺情報の数は、過去に名刺交換した自己名刺の種類の数に対応する。また、図中(a)に示す例では、名刺交換した2人の相手夫々に対応した「相手1」及び「相手2」の2つの相手名刺情報が記憶されている。
【0059】
相手名刺情報夫々には、名刺交換の際に相手先に渡した名刺の名刺情報(自己名刺情報)が指定されている。図中(a)に示す例では、「相手1」の名刺情報には、「自己1」が指定されており、「相手1」の名刺情報は、名刺交換時に「自己1」の名刺情報が記載された名刺を渡すことにより、相手から受け取った名刺の名刺情報であることを示している。すなわち、「自己1」及び「相手1」の名刺情報は、名刺交換された名刺夫々の名刺情報の対となる。図中(b)は、会社Bの社員である鈴木太郎に対応して記憶部44に記憶されている名刺データ443の例であり、鈴木太郎が名刺交換した相手の会社Aの社員である田中太郎及び他の会社の社員である山田太郎の名刺情報が記憶されている。
【0060】
図9は、実施の形態1に係る履歴データ144,444のレコードレイアウト例を示す図表である。図中(a)及び(b)夫々は、第1認証サーバ装置1の記憶部14に記憶してある履歴データ144及び第2認証サーバ装置4の記憶部44に記憶してある履歴データ444を示す。各履歴データ144及び各履歴データ444夫々は、社員管理表141及び社員管理表441夫々に含まれる社員番号に対応して記憶部14及び記憶部44に記憶してある。各履歴データ144は、会社Aの各社員が名刺交換した相手の氏名、交換日時及び交換場所と、当該相手と面会した面会日時及び面会場所との一覧からなる。
【0061】
図中(a)は、会社Aの社員である田中太郎の社員番号に対応して記憶部14に記憶されている履歴データ144の例である。図中(a)に示す例では、名刺交換した相手夫々に対応した「相手1」及び「相手2」と示された面会履歴が記憶されており、「相手1」の面会履歴として、氏名「鈴木太郎」、名刺交換した日時「2008/11/12 14:03」、交換場所の経度緯度からなる位置「(X1,Y1)」と、1回目に面会した日時「2008/11/12 14:00」と、当該面会場所の位置「(X1,Y1)」と、2回目に面会した日時「2008/12/02 14:00」と、当該面会場所の位置「(X2,Y2)」とが記憶されている。図中(a)に示す例では、第1回目に面会した際に名刺交換がなされており、交換日時及び交換場所は、「面会日時1」及び「面会場所1」に対応して記憶してある1回目の面会日時及び面会場所と略同一となっている。
【0062】
図中(b)は、会社Bの社員である鈴木太郎の社員番号に対応して記憶部44に記憶してある履歴データ444の例である。図中(b)に示す例では、名刺交換した相手夫々に対応した「相手1」及び「相手2」と示された面会履歴が記憶されており、「相手1」の面会履歴として、氏名「田中太郎」、名刺交換した日時「2008/11/12 14:06」、交換場所の経度緯度からなる位置情報「(X4,Y4)」、1回目に面会した日時「2008/11/12 14:00」、当該面会場所の位置情報「(X4,Y4)」、2回目に面会した日時「2008/12/02 14:00」、及び当該面会場所の位置情報「(X5,Y5)」が記憶されている。また、図中(a)及び(b)夫々の「相手1」と示された面会履歴は、名刺交換及び面会した会社A及び会社B夫々の社員である鈴木太郎及び田中太郎に対応する。この場合、交換場所(X4,Y4)は、交換場所(X1,Y1)から、所定距離内にあり、略同一の交換場所となっている。
【0063】
図10は、実施の形態1に係るスケジュール表243のレコードレイアウト例を示す図表である。各スケジュール表243は、社員管理表141に含まれる社員番号に対応して記憶部14に記憶してある。各スケジュール表243は、会社Aの各社員の面会予定を記憶している。図10に示す例は、会社Aの社員である田中太郎に関するスケジュール表243に対応している。スケジュール表243には、面会する相手夫々に対応した「相手1」及び「相手2」と示された面会予定が記憶されている。各面会予定は、面会の予定日時及び予定場所と、面会フラグとからなる。面会フラグは、予定に従って面会が行われた場合、1が設定されるようにしてある。また、面会フラグは、予定日時よりも前、又は面会がキャンセルされた場合等、面会が行われていない場合、0が設定されるようにしてある。図10に示す例では、「相手1」の面会予定として、氏名「鈴木太郎」、1回目の予定日時「2008/11/12 14:00〜15:00」と、1回目の予定場所の座標「(X7,Y7)」と、1回目の面会が行われたことを示す面会フラグ「1」と、2回目の予定日時「2008/12/02 14:00〜15:00」と、2回目の予定場所の座標「X8,Y8」と、2回目の面会が行われたことを示す面会フラグ「1」とが記憶されている。スケジュール表243に含まれる面会予定のうち、面会フラグに1が設定されている面会予定に基づいて第1認証サーバ装置1の記憶部14に記憶してある履歴データ144が、書き換えられる。次に第1認証サーバ装置1及び第2認証サーバ装置4に名刺交換した名刺情報を登録する場合の処理について説明する。
【0064】
会社Aの社員は、相手と面会し、名刺交換をして名刺を受取った場合、受け取った名刺(相手名刺)に記載されている文字情報からなる名刺情報(相手名刺情報)と、名刺交換した日時及び場所とを各PC3から第1認証サーバ装置1に送信して当該社員が相手に渡した名刺(自己名刺)の名刺情報(自己名刺情報)と対応付けて登録する。会社Bの社員は、相手と面会し、名刺交換をして名刺を受取った場合、PDA6を用いて受け取った名刺を撮像して名刺情報を取得する。PDA6は、時計部66が計時している日時及び位置取得部62が取得している位置夫々を名刺交換した日時及び場所として取得し、受け取った会社Aの社員の名刺の名刺情報と共に第2認証サーバ装置4に送信して登録する。次に会社Bの社員がPDA6を操作して会社Aの社員との面会履歴を第2認証サーバ装置4に問合せる場合の処理について説明する。
【0065】
図11は、実施の形態1に係るログイン画面及びエラー画面の例を示す模式図である。PDA6は、ログイン画面を表示して第2認証サーバ装置4が提供するサービスである相手先情報確認サービスへのログインを受付ける。図中(a)は、ログイン画面の例であり、ログインするサービス名「相手先情報確認サービス」と、ログイン情報としての社員番号及びパスワード夫々を入力するための入力欄と、ログイン情報の送信を受付けるための「ログイン」と表示されたソフトウェアボタンと、相手先情報確認サービスへのログインの中止を受付けるための「キャンセル」と表示されたソフトウェアボタンとを備えている。
【0066】
PDA6から会社Bに設置されている第2認証サーバ装置4にログイン情報が送信され、第2認証サーバ装置4は、ログイン情報に含まれる社員番号及びパスワードが社員管理表441に登録されている場合、当該ログインを許可する。PDA6は、ログインが許可されなかった場合、エラー画面を表示する。図中(b)は、エラー画面の例であり、ログインが許可されなかった旨を報知すると共にログイン情報の再入力を促すメッセージ「ログインできません。社員番号とパスワードとを再入力してください。」が表示されている。また、エラー画面には、相手先情報確認サービスからログアウトするための「終了」と表示されたソフトウェアボタンと、ログイン画面に戻るための「戻る」と表示されたソフトウェアボタンとを備えている。
【0067】
図12は、実施の形態1に係る読込画面及びエラー画面の例を示す模式図である。PDA6は、ログインが許可された場合、読込画面を表示して名刺の読込を待機する。図中(a)に示す読込画面の例では、最新の情報を確認する相手の名刺の読込を促すメッセージ「ようこそ!情報を見たい相手の名刺を読み込ませてください。」が表示されている。また、読込画面には、相手先情報確認サービスからログアウトするための「終了」と表示されたソフトウェアボタンと、ログイン画面に戻るための「戻る」と表示されたソフトウェアボタンとを備えている。PDA6は、読込画面に応じて社員が相手から受け取った名刺を撮像した場合、撮像して得た画像から名刺情報を取得し、会社Bに設置されている第2認証サーバ装置4に送信する。
【0068】
名刺情報を受信した第2認証サーバ装置4は、ログインしている社員の社員番号に対応する名刺データ143から、当該名刺情報を検索する。検索の結果、名刺情報が名刺データ143に記憶されていない場合、PDA6に名刺情報が登録されていない旨を報知するエラーを送信する。PDA6は、エラーを受信した場合、図中(b)に示す如く相手の名刺が登録されていない旨を報知するメッセージ「情報を見たい相手の名刺が登録されていません。」と共にエラー画面を表示する。
【0069】
エラー画面には、相手先情報確認サービスからログアウトするための「終了」と表示されたソフトウェアボタンと、読込画面に戻るための「戻る」と表示されたソフトウェアボタンとを備えている。検索の結果、当該相手の名刺情報が名刺データ143に記憶されている場合、履歴データ144から読み出した当該相手の面会履歴が読み出されてPDA6へ送信される。また、第2管理サーバ装置5の他社社員データ542に当該相手の個人情報が記憶されている場合、当該個人情報についても読み出されてPDA6へ送信される。
【0070】
図13は、実施の形態1に係る情報表示画面の例を示す模式図である。PDA6は、送られてきた面会履歴及び個人情報を情報表示画面に表示する。図中(a)に示す情報表示画面の例では、名刺交換した会社Aの社員である田中太郎の名刺情報又は個人情報として氏名「田中太郎」、所属会社「株式会社A建設」、所属部署「企画部」、肩書き「トレーニー」、住所「東京都品川区XX」、TEL「03−123−YYYY」、Eメール「XXX@X.COM」と、趣味「読書」及びコメント「宜しくお願いします」が表示されている。
【0071】
また、情報表示画面は、スクロール表示するためのスクロールバーと、相手先情報確認サービスからログアウトするための「終了」と表示されたソフトウェアボタンと、読込画面に戻るための「戻る」と表示されたソフトウェアボタンとを備える。図中(b)は、図中(a)に示した情報表示画面をスクロールさせた場合を示しており、交換日時及び交換場所と、面会日時及び面会場所とからなる面会履歴が表示されている。情報表示画面には、「地図」と表示されたソフトウェアボタンが交換場所及び面会場所夫々に表示されており、当該ボタンが選択された場合、当該場所を示す地図が表示される。地図の表示は、例えばネットワーク網Nに接続された図示しないサーバ装置により提供される地図検索サービス等を利用して地図画像を取得し、表示するとよい。
【0072】
図14は、実施の形態1に係る情報表示画面の例を示す模式図である。PDA6は、送られてきた個人情報に名刺情報から更新された情報が含まれている場合、その旨を報知するメッセージを情報が更新された日時と共に、情報表示画面に表示する。図中(a)に示す例では、メッセージ「更新済」が更新日時「2008/12/05」と共に表示されている。図中(b)は、送られてきた個人情報及び履歴情報に更新された情報が含まれている状態で図中(a)に示す情報表示画面をスクロールさせた場合を示している。
【0073】
図中(b)に示す例では、更新された情報であることを示すメッセージ「この社員は、異動致しました。」と、異動日「2008/12/01」と、更新された肩書「アシスタント」とを含んで表示されている。PDA6は、名刺交換した日時から所定期間が経過している場合、相手の最新情報を問合せるためのソフトウェアボタンを情報表示画面に表示する。所定期間として、例えば1年間とするとよい。図中(b)に示す例では、「最新情報問い合せ」と表示されたソフトウェアボタンが情報表示画面に表示されている。次に、「最新情報問い合せ」と表示されたソフトウェアボタンが選択されて、PDA6から第1認証サーバ装置1へ最新情報を問合せるべくアクセスする場合の処理を説明する。
【0074】
図15は、実施の形態1に係る読込画面及び情報表示画面の例を示す模式図である。PDA6は、最新情報を問合せる操作を受付けた場合、会社Aに設置してある第1認証サーバ装置1にアクセスし、送信したアクセスに応じて第1認証サーバ装置1から受け取ったメッセージと共に読込画面を表示する。図中(a)は、受け取ったメッセージと共に表示する読込画面の例である。図中(a)に示す例では、会社Aに設置してある第1認証サーバ装置1が提供するサービスであることを示すタイトル「株式会社A建設 社員情報確認サービス」と、受け取ったメッセージ「お世話になっております。…」とが表示されている。
【0075】
また、メッセージは、PDA6を操作している会社Bの社員の名刺を読み込ませるよう促す旨を報知する。PDA6は、読込画面に応じてPDA6を操作している会社Bの社員が相手から受け取った名刺を撮像した場合、撮像して得た画像から要求元名刺情報(相手先名刺情報)を取得する。PDA6は、相手先名刺情報としての要求元名刺情報と、最新の情報を問合せる会社Aの社員の名刺情報であり、既に取得してある自己名刺情報としての要求先名刺情報とからなる名刺情報の対を生成し、当該名刺情報の対と共に第1認証サーバ装置1にアクセスする。
【0076】
会社Aに設置してある第1認証サーバ装置1は、PDA6から受付けたアクセスを認証すべく当該アクセスに含まれる名刺情報の対を名刺データ143から検索する。第1認証サーバ装置1は、名刺情報の対が名刺データ143に含まれている場合、更に当該アクセスに含まれる交換日時及び交換場所夫々が、履歴データ144に登録されている登録交換日時及び登録交換場所から所定期間内前後及び所定距離内であるか否かを判定する。第1認証サーバ装置1は、登録交換日時及び登録交換場所から所定期間内前後及び所定距離内であるかと判定した場合、当該アクセスを名刺交換した相手から送信された正当なものであると認証する。所定期間として、例えば数時間又は1日とするとよい。また、所定距離として、例えば1〜10mとするとよい。
【0077】
第1認証サーバ装置1は、PDA6から送られてきた要求元名刺情報が示す相手に対してアクセスレベル表142に設定してあるアクセスレベルが2又は3である場合、第1管理サーバ装置2が管理しており、要求された個人情報をアクセスレベルと共にアクセス元のPDA6に送信する。PDA6は、送られてきた個人情報を情報表示画面に表示する。図中(b)は、送られてきた個人情報に更新された情報が含まれていることを示すメッセージ「この社員は、異動致しました。」と、送られてきた個人情報に含まれる異動日「2009/04/05」と、更新された部署「法務部」及び電話番号「03−1234−5678」とを含む個人情報が表示されている。
【0078】
図16は、実施の形態1に係るエラー画面及び情報表示画面の例を示す模式図である。第1認証サーバ装置1は、アクセスに含まれる名刺情報の対が名刺データ143に含まれていない場合、又は要求元名刺情報が示す相手に対して設定されているアクセスレベルが1である場合、個人情報のPDA6への送信を禁止し、その旨を報知するメッセージをPDA6に送信する。PDA6は、受信したメッセージと共にエラー画面を表示する。図中(a)に示す例では、メッセージ「アクセス権限がありません」が表示されている。
【0079】
また、PDA6は、受信したアクセスレベルが3である場合、会社Aに設置してある第1管理サーバ装置2から会社Bに設定してある第2管理サーバ装置5への個人情報の送信指示を受付けるための「送信」と表示されたソフトウェアボタンをメッセージ「御社に最新情報送信」と共に、図中(b)に示す如く情報表示画面に表示する。次に、PDA6が「送信」ソフトウェアボタンの選択操作を受付けた場合、第1管理サーバ装置2から第2管理サーバ装置5へ個人情報が送信され、第2管理サーバ装置5は、受信した個人情報を用いて他社社員データ242を更新する。
【0080】
また、第1認証サーバ装置1は、アクセスが正当な相手によるものと認証した場合、要求先名刺情報が示す会社Aの社員に対して、個人情報の問合せを認証した旨を通知すべく要求元名刺情報を含んだ通知メールを送信する。通知メールには、個人情報の問合せをした会社Bの社員が前回に問合せをした年月日及び当該社員の最新の個人情報を含むメッセージが表示される。メッセージとして、例えば「会社Bの鈴木太郎さんから2008年12月25日以来のアクセスがありました。現在、部長に昇格されています。」とするとよい。また、第2管理サーバ装置5が第1管理サーバ装置2から会社Aの社員の個人情報を受信した場合、受信した個人情報の社員と関係があり、予め登録されている会社Bの社員に対して受信した個人情報を含む通知メールが送信される。次に第1認証サーバ装置1が記憶部14に記憶する各アクセスレベル表142に含まれるアクセスレベルを設定する処理を説明する。
【0081】
図17は、実施の形態1に係るアクセスレベル設定画面の例を示す模式図である。各PC3は、アクセスレベル設定画面を表示して、会社Aの各社員からアクセスレベルの設定操作を受付ける。図17に示す如くアクセスレベル設定画面は、各社員が名刺交換した相手の名刺情報と、名刺交換の日時及び場所と、面会履歴とが表示され、各相手に対応してアクセスレベル1,2及び3のいずれか一つを設定するためのソフトウェアボタンを備える。図17に示す例では、会社Aの社員である田中太郎が名刺交換した他社の社員である鈴木太郎及び石田太郎夫々に対してアクセスレベル3及び2が設定してある。PC3は、アクセス設定画面の終了ソフトウェアボタンが選択された場合、相手の氏名及び設定されたアクセスレベルを第1認証サーバ装置1に送信してアクセスレベル表142に記憶させる。
【0082】
図18、図19、図20及び図21は、実施の形態1に係る情報確認処理の手順を示すフローチャートである。情報確認処理は、第2認証サーバ装置4からPDA6に対して面会履歴及び個人情報が送信される相手先情報確認サービスが提供される場合、PDA6及び第2認証サーバ装置4で実行される。PDA6のCPU60は、ログイン画面を表示して(ステップS11)、ログイン情報を受付ける(ステップS12)。CPU60は、ログイン情報を第2認証サーバ装置4に送信する(ステップS13)。第2認証サーバ装置4のCPU40は、PDA6から送られてきたログイン情報を受信して(ステップS14)、ログイン情報をなす社員番号及びパスワードを認証する(ステップS15)。CPU40は、認証結果をPDA6に送信する(ステップS16)。
【0083】
PDA6のCPU60は、第2認証サーバ装置4から送られてきた認証結果を受信して(ステップS17)、ログイン情報が認証されたか否かを判定する(ステップS18)。CPU60は、ログイン情報が認証されなかったと判定した場合(ステップS18でNO)、エラー画面を表示して(ステップS19)、ログイン画面を表示するステップS11に処理を戻す。CPU60は、ログイン情報が認証されたと判定した場合(ステップS18でYES)、読込画面を表示する(ステップS20)。CPU60は、操作を受付けて(ステップS21)、読込操作を受付けたか否かを判定する(ステップS22)。
【0084】
CPU60は、読込操作を受付けていないと判定した場合(ステップS22でNO)、操作を受付けるステップS21に処理を戻す。CPU60は、読込操作を受付けたと判定した場合(ステップS22でYES)、情報を確認する相手の名刺を読み込んで要求先名刺情報を取得する(ステップS23)。CPU60は、要求先名刺情報を第2認証サーバ装置4に送信する(ステップS24)。第2認証サーバ装置4のCPU40は、PDA6から与えられた要求先名刺情報を受信し(ステップS25)、要求先名刺情報が名刺データ143に含まれているか否かを判定する(ステップS26)。CPU40は、要求先名刺情報が名刺データ143に含まれていないと判定した場合(ステップS26でNO)、エラーをPDA6に送信する(ステップS27)。
【0085】
PDA6のCPU60は、第2認証サーバ装置4から送られてきたエラーを受信して(ステップS28)、情報を確認する相手の名刺が登録されていない旨を報知するエラー画面を表示し(ステップS29)、操作を受付けるステップS21に処理を戻す。第2認証サーバ装置4のCPU40は、要求先名刺情報が名刺データ143に含まれているか否かを判定するステップS26において、名刺データ143に含まれていると判定した場合(ステップS26でYES)、名刺データ143、履歴データ144及び第2管理サーバ装置5の他社社員データ242夫々から面会履歴及び個人情報を読み出して(ステップS30)、当該情報をPDA6に送信する(ステップS31)。
【0086】
PDA6のCPU60は、第2認証サーバ装置4から送られてきた情報を受信して(ステップS32)、情報表示画面に情報を表示する(ステップS33)。CPU60は、操作を受付けて(ステップS34)、問合せ操作を受付けたか否かを判定する(ステップS35)。CPU60は、問合せ操作を受付けたと判定した場合(ステップS35でYES)、後述の情報問合せ処理を実行する(ステップS36)。CPU60は、個人情報を報知する通知メールを会社Bの社員に送信する(ステップS37)。CPU60は、操作を受付けて(ステップS38)、終了操作を受付けたか否かを判定する(ステップS39)。CPU60は、終了操作を受付けていないと判定した場合(ステップS39でNO)、操作を受付けるステップS21に処理を戻す。
【0087】
また、CPU60は、問合せ操作を受付けたか否かを判定するステップS35において、問合せ操作を受付けていないと判定した場合(ステップS35でNO)、操作を受付けるステップS38に処理を移す。CPU60は、終了操作を受付けたか否かを判定するステップS39において、終了操作を受付けたと判定した場合(ステップS39でYES)、ログアウト要求を第2認証サーバ装置4に送信する(ステップS40)。CPU60は、要求先名刺情報をRAM12から削除して(ステップS41)、情報確認処理を終了する。第2認証サーバ装置4のCPU40は、送られてきたログアウト要求を受信する(ステップS42)。CPU40は、ログオンしている社員番号をログアウトさせて(ステップ43)、情報確認処理を終了する。
【0088】
図22及び図23は、実施の形態1に係る情報問合せ処理の手順を示すフローチャートである。情報問合せ処理は、図20のステップS36で実行される。PDA6のCPU60は、情報問合せを第1認証サーバ装置1に送信する(ステップS61)。第1認証サーバ装置1のCPU10は、PDA6から送られてきた情報問合せを受信して(ステップS62)、メッセージを送信する(ステップS63)。PDA6のCPU60は、第1認証サーバ装置1から送られてきたメッセージを受信して(ステップS64)、読込画面を表示する(ステップS65)。CPU60は、操作を受付けて(ステップS66)、読込操作を受付けたか否かを判定する(ステップS67)。
【0089】
CPU60は、読込操作を受付けていないと判定した場合(ステップS67でNO)、操作を受付けるステップS66に処理を戻す。CPU60は、読込操作を受付けたと判定した場合(ステップS67でYES)、PDA6を操作して情報を要求している社員の名刺を読込んで要求元名刺情報を取得する(ステップS68)。CPU60は、交換日時及び交換場所を受信してある履歴情報から読み出す(ステップS69)。CPU60は、第1認証サーバ装置1にアクセスすべく、要求元名刺情報及び要求先名刺情報からなる名刺情報の対と、交換日時及び交換場所とを含む情報要求を第1認証サーバ装置1に送信する(ステップS70)。第1認証サーバ装置1のCPU10は、PDA6から送られてきた情報要求(アクセス)を受信して(ステップS71)、当該情報要求(アクセス)を認証する後述の認証処理を実行する(ステップS72)。
【0090】
CPU10は、認証処理により得られたアクセスレベルをPDA6に送信する(ステップS73)。PDA6のCPU60は、第1認証サーバ装置1から送られてきたアクセスレベルを受信する(ステップS74)。CPU60は、受信したアクセスレベルが1であるか否かを判定する(ステップS75)。CPU60は、アクセスレベルが1であると判定した場合(ステップS75でYES)、エラー画面を表示する(ステップS76)。CPU60は、要求元名刺情報をRAM12から削除して(ステップS83)、情報問合せ処理を終了する。第1認証サーバ装置1のCPU10は、アクセスレベルが1であるか否かを判定する(ステップS77)。
【0091】
CPU10は、アクセスレベルが1であると判定した場合(ステップS77でYES)、情報問合せ処理を終了する。CPU10は、アクセスレベルが1でないと判定した場合(ステップS77でNO)、情報問合せに応じて個人情報をPDA6に送信する(ステップS78)。PDA6のCPU60は、アクセスレベルが1であるか否かを判定するステップS75において、アクセスレベルが1でないと判定した場合(ステップS75でNO)、第1認証サーバ装置1から送られてきた個人情報を受信する(ステップS79)。CPU60は、情報表示画面により個人情報を表示する(ステップS80)。
【0092】
CPU60は、アクセスレベルが3であるか否かを判定する(ステップS81)。CPU60は、アクセスレベルが3であると判定した場合(ステップS81でYES)、後述の送信要求処理を実行する。(ステップS82)。CPU60は、要求元名刺情報をRAM12から削除して(ステップS83)、情報問合せ処理を終了する。CPU60は、アクセスレベルが3でないと判定した場合(ステップS81でNO)、要求元名刺情報をRAM12から削除して(ステップS83)、情報問合せ処理を終了する。
【0093】
図24は、実施の形態1に係る認証処理の手順を示すフローチャートである。認証処理は、図23のステップS72で実行される。第1認証サーバ装置1のCPU10は、受信した情報要求に含まれる登録名刺情報及び要求先名刺情報の対を名刺データ143から検索する(ステップS91)。CPU10は、検索の結果、要求元名刺情報及び要求先名刺情報の対があるか否かを判定する(ステップS92)。CPU10は、名刺情報の対があると判定した場合(ステップS92でYES)、要求先名刺情報と対応して履歴データ144に面会日時として記憶してある登録交換日時を読み出す(ステップS93)。CPU10は、情報要求に含まれる交換日時が、登録交換日時から所定期間内前後であるか否かを判定する(ステップS94)。
【0094】
CPU10は、所定期間内前後であると判定した場合(ステップS94でYES)、要求先名刺情報と対応して履歴データ144に面会日時として記憶してある登録交換場所を読み出す(ステップS95)。CPU10は、情報要求に含まれる交換場所が登録交換場所から所定距離以内であるか否かを判定する(ステップS96)。CPU10は、所定距離以内であると判定した場合(ステップS96でYES)、要求元名刺情報が示す相手に対応するアクセスレベルをアクセスレベル表142から読み出す(ステップS97)。CPU10は、情報要求に含まれる要求元名刺情報を含む通知メールを会社Aの関係者に送信して(ステップS98)、認証処理を終了する。
【0095】
CPU10は、名刺情報の対があるか否かを判定するステップS92において、名刺情報の対がないと判定した場合(ステップS92でNO)、アクセスレベルに1を設定して(ステップS99)、認証処理を終了する。CPU10は、所定期間内前後であるか否かを判定するステップS94において、所定期間内前後でないと判定した場合(ステップS94でNO)、アクセスレベルに1を設定して(ステップS99)、認証処理を終了する。CPU10は、所定距離内であるか否かを判定するステップS96において、所定距離内でないと判定した場合(ステップS96でNO)、アクセスレベルに1を設定して(ステップS99)、認証処理を終了する。
【0096】
図25は、実施の形態1に係る送信要求処理の手順を示すフローチャートである。送信要求処理は、図23のステップS82で実行される。PDA6のCPU60は、情報表示画面に送信ボタンを表示して(ステップS111)、操作を受付ける(ステップS112)。CPU60は、送信ボタンが押下されたか否かを判定する(ステップS113)。CPU60は、送信ボタンが押下されたと判定した場合(ステップS113でYES)、送信要求を第1認証サーバ装置1に送信する(ステップS114)。CPU60は、送信ボタンが押下されていないと判定した場合(ステップS113でNO)、送信要求処理を終了する。第1認証サーバ装置1のCPU10は、PDA6から送られてきた送信要求を受信して(ステップS115)、PDA6に送信してある個人情報を第2管理サーバ装置5に対しても送信し(ステップS116)、送信要求処理を終了する。
【0097】
本実施の形態1は、各PDA6から受付けたアクセスに自己名刺情報及び相手名刺情報の二つの名刺情報の対が含まれる場合に正当な相手からのアクセスであると判定する場合を示したが、略同一の日時及び場所で名刺交換された複数の名刺の名刺情報の組がアクセスに含まれている場合に正当な相手からのアクセスであると判定してもよい。この場合、第1認証サーバ装置1及び第2認証サーバ装置4夫々が記憶する各名刺データ143及び各名刺データ443には、名刺交換をした複数の名刺情報の組を記憶するとよい。また、この場合、会社Bの第1認証サーバ装置1にアクセスする際に、名刺交換された会社A及び会社Bの社員の名刺全てを読込ませて名刺情報の組を取得するとよい。読込む会社Aの名刺は、1つに限るものではなく、例えば、会社Aの複数の社員が会社Bの社員と面会して名刺交換を行った場合、会社Aの複数の社員の名刺夫々を会社Bの社員の名刺と共に読込むようにするとよい。また、例えば、会社Aの複数の社員が会社Bの複数の社員と面会して名刺交換を行った場合、会社Aの複数の社員の名刺を会社Bの複数の社員の名刺と共に読込み、社員情報を確認すべく会社Bの一人の社員を特定してPDA6から第1認証サーバ装置1へアクセスするとよい。
【0098】
実施の形態2
図26は、実施の形態2に係る認証システムの構成例を示す模式図である。本実施の形態2は、実施の形態1が会社Aに認証装置としての認証サーバ装置が設置してあるのに対して、インターネット網を介して各社に認証サービスを提供する認証装置としての認証サーバ装置が設置してある。図中7は、認証装置としての認証サーバ装置であり、インターネット網Nを介し、会社Aに設置してある第1管理サーバ装置2と、会社Aの社員による操作を受付けるPC3,3,…と、会社Bに設置してある第2管理サーバ装置5と、会社Bの各社員による操作を受付けるPDA6,6,…とが接続してある。
【0099】
認証サーバ装置7は、会社A及び会社Bの社員の名刺及び会社A及び会社Bの社員が名刺交換により受け取った相手の名刺夫々に記載の名刺情報を登録すると共に、第1管理サーバ装置2及び第2管理サーバ装置5が管理しているスケジュールを参照して名刺交換を行った相手との面会履歴を記憶するようにしてある。各PDA6は、無線基地局Wとの間で無線通信を行い、ネットワーク網Nを介して認証サーバ装置7の間で通信可能にしてある。各PDA6は、名刺交換したユーザの名刺及び相手の名刺を読み取って名刺情報の対を取得し、名刺交換した交換日時及び交換場所と共に認証サーバ装置7に送信して登録するようにしてある。
【0100】
認証装置としての認証サーバ装置7は、各PDA6から受付けたアクセスを認証して名刺交換した正当な相手からのものであると判定した場合、各PDA6からの問合せに応じて第1管理サーバ装置2が管理している個人情報を送信するようにしてある。また、認証サーバ装置7は、各PDA6からの問合せに応じて面会履歴を送信するようにしてある。第1管理サーバ装置2及び第2管理サーバ装置5は、認証サーバ装置7及びネットワーク網Nを介して個人情報を互いに通信可能にしてあり、相手先から個人情報を受信した場合、当該個人情報を記憶するようにしてある。各PDA6は、認証サーバ装置7から取得した面会履歴と、会社Aの社員の個人情報とを表示するようにしてある。
【0101】
図27は、実施の形態2に係る認証サーバ装置7の内部構成例を示すブロック図である。認証サーバ装置7は、対記憶手段としてのハードディスクからなる記憶部74と、各種処理を行うCPU70と、CPU70で実行されるプログラムを記憶してあるROM71とを備え、RAM12は、ROM71から読み出したプログラムを記憶するようにしてある。CPU70は、バス70aを介して接続してあるハードウェア各部を制御するようにしてある。ネットワーク通信部13は、名刺情報を各PDA6及び各PC3から受信するようにしてある。
【0102】
記憶部74は、ネットワーク通信部13が受信した名刺情報を会社Bの各社員及び会社Aの各社員に対応して名刺データ143,143,…及び名刺データ443,443,…に記憶するようにしてある。また、記憶部74は、会社A及び会社Bの各社員の社員名及びパスワードからなる社員管理表741と、会社A及び会社Bの各社員に対応しており名刺交換した相手との面会履歴を示す履歴データ144,144,…及び履歴データ444,444,…とを記憶するようにしてある。
【0103】
認証サーバ装置7は、PDA6から受付けたアクセスを認証し、名刺交換をした正当な相手からのアクセスであると判定した場合、第1管理サーバ装置2が管理している個人情報をアクセス元の各PDA6及び第2管理サーバ装置5に送信する。
【0104】
本実施の形態2は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるので対応する部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0105】
実施の形態3
図28は、実施の形態3に係る名刺入れ及び名刺を示す模式的斜視図である。図中100は、名刺交換に用いる名刺が収納される名刺入れを示しており、名刺が収納される収納部101と、蓋102と、収納部の内側に配置されており、図示しない電源部から電源が供給される通信部103とを備える。名刺入れ100に収納される名刺110は、近接型の電磁誘導方式による非接触型ICタグ111が表面に貼設してある。非接触型ICタグ111は、従来技術であり、通信部103から所定の通信距離内に位置する場合、通信部103から日時を受信して記憶するようにしてある。通信距離は、例えば1cmであり、名刺110が収納部101に収納された場合、非接触型ICタグ111及び通信部103間の通信距離以下となればよい。また、通信部103は、非接触型ICタグ111へ無線波を介して給電すると共に、所定時間間隔で日時を送信するようにしてある。
【0106】
図29は、実施の形態3に係る通信部103及び非接触型ICタグ111の内部構成例を示すブロック図である。通信部103は、時計部105と、時計部105で計時されている日時を名刺110に送信する送信部106と、バス104aを介して接続してあるハードウェア各部を制御するMCU( Micro Control Unit )104とを備える。MCU104は、送信部106に日時を送信させることにより、名刺110に日時を記録させる記録手段と、所定時間間隔で時計部105が計時している日時を送信させることにより、名刺110に記録された日時を書換える書換手段としても機能する。所定時間間隔は、例えば10分とするとよい。非接触型ICタグ111は、送信部106から送られてきた日時を受信する受信部116と、受信した日時を記録する記憶部115と、バス114aを介して接続してあるハードウェア各部を制御するMCU114とを備える。
【0107】
名刺110の非接触型ICタグ111は、名刺入れ100に名刺110が収納されて通信部103から日時を受信した場合、受信した日時を用いて記憶部115に記録してある日時を書換える。名刺交換をすべく名刺110を名刺入れ100から取出した場合、非接触型ICタグ111が通信部103から通信距離外に位置することになり、受信部116は、日時を受信せず非接触ICタグ111に記録してある日時が書換えられない。これにより、名刺入れ100から取出した名刺110には、取出した日時に対応する日時が記録される。各PDA6に非接触ICタグ111が記録している日時を読み取る読取部を設けることにより、当該日時をアクセスを認証するための交換日時として取得可能となる。
【0108】
本実施の形態3は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるので対応する部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0109】
実施の形態4
図30は、実施の形態4に係る第1認証装置の内部構成例を示すブロック図である。本実施の形態4は、実施の形態1がROMに記憶してあるコンピュータプログラムを読み出して実行するのに対し、書き換え可能なEEPROM( Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory )に記録してあるコンピュータプログラムを読み出して実行するようにしてある。図中8は、第1認証装置であり、CPU10にバス10aを介して接続されたフラッシュメモリ等からなるEEPROM81及び記録媒体読込部82を備える。
【0110】
第1認証装置8は、記録媒体読込部82に挿入されたCD( Compact Disc )−ROM又はDVD( Digital Versatile Disc )−ROM等の記録媒体820からコンピュータプログラム821を読み込んでEEPROM81に記憶するようにしてある。CPU10は、EEPROM81から読み出された本発明のコンピュータプログラム821に従って、第1認証装置8に必要な処理を実行する構成となっている。コンピュータプログラム821は、名刺交換時に相手に渡した名刺及び相手から受け取った名刺夫々の名刺情報の対を記憶させ(対記憶ステップ)、アクセスを受信した場合、当該アクセスに含まれる対が記憶してある対と一致するか否かを判定して(対判定ステップ)認証する。コンピュータプログラム821は、一致すると判定した場合、認証の結果、正当なアクセスである旨を出力する(出力ステップ)。
【0111】
本発明に係るコンピュータプログラム821は、記録媒体820から読み出してEEPROM81に記憶される場合に限るものではなく、CPU10に接続された図示しない通信部とコンピュータプログラム821を記憶している外部のコンピュータとの間で通信ネットワークを介して相互に接続し、係るコンピュータプログラム821をEEPROM81へダウンロードしても良い。
【0112】
本実施の形態4は以上の如き構成としてあり、その他の構成、作用及び処理は実施の形態1と同様であるので対応する部分には同一の符号及び処理名を付してその詳細な説明を省略する。
【符号の説明】
【0113】
1 第1認証サーバ装置
2 第1管理サーバ装置
3 PC
4 第2認証サーバ装置
5 第2管理サーバ装置
6 PDA
7 認証サーバ装置
W 無線基地局
N ネットワーク網
10,20,40,50,60,70 CPU
10a,20a,40,50a,60a,70a バス
11,21,41,51,61,71 ROM
12 RAM
13 ネットワーク通信部
14,24,44,54,64,74 記憶部
141,441 社員管理表
142,742 アクセスレベル表
143,443 名刺データ
144,444 履歴データ
241,541 自社社員データ
242,542 他社社員データ
243,543 スケジュール表
62 位置取得部
63 タッチパネル部
64 表示部
65 撮像部
66 時計部
81 EEPROM
83 記録媒体読込部
820 記録媒体
831 コンピュータプログラム
100 名刺入れ
101 収納部
102 蓋
103 通信部
104,114 MCU
104a,114a バス
105 時計部
106 送信部
110 名刺
111 非接触型ICタグ
115 記憶部
116 受信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザ夫々が名刺交換した相手ユーザからのアクセスを受付けて認証する認証装置において、
前記複数のユーザ夫々が相手ユーザに与えた自己名刺及び相手ユーザから受け取った相手名刺夫々に基づいて取得した自己名刺情報及び相手名刺情報の対を記憶する対記憶手段と、
前記アクセスが前記対記憶手段により記憶した対を含むか否かを判定する対判定手段と、
該対判定手段により前記アクセスが前記対を含むと判定した場合、前記アクセスが正当である旨の結果を出力する出力手段と
を備えることを特徴とする認証装置。
【請求項2】
前記対記憶手段は、名刺交換した日時を前記対に関連付けて記憶するよう構成してあり、
前記対判定手段により前記アクセスが前記対を含むと判定した場合、前記対に関連付けて前記対記憶手段により記憶した日時から所定期間前後の日時を更に含むか否かを判定する日時判定手段を備え、
前記出力手段は、前記日時判定手段により前記アクセスが該日時を含むと判定した場合、前記アクセスが正当である旨の結果を出力するよう構成してある
ことを特徴とする請求項1に記載の認証装置。
【請求項3】
複数のユーザ夫々のスケジュールを取得するスケジュール取得手段を備え、
前記対記憶手段は、前記日時を前記スケジュールから読み出して記憶するよう構成してある
ことを特徴とする請求項2に記載の認証装置。
【請求項4】
前記対記憶手段は、名刺交換した場所を示す位置を前記対に関連付けて記憶するよう構成してあり、
前記対判定手段により前記アクセスが前記対を含むと判定した場合、前記対に関連付けて前記対記憶手段により記憶した位置から所定距離内の位置を更に含むか否かを判定する位置判定手段を備え、
前記出力手段は、前記位置判定手段により前記アクセスが該位置を含むと判定した場合、前記アクセスが正当である旨の結果を出力するよう構成してある
ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の認証装置。
【請求項5】
複数のユーザ夫々のスケジュールを取得するスケジュール取得手段を備え、
前記対記憶手段は、前記位置を前記スケジュールから取得して記憶するよう構成してある
ことを特徴とする請求項4に記載の認証装置。
【請求項6】
前記出力手段により前記アクセスが正当である旨の結果を出力した場合、前記アクセスに応じて複数の処理夫々を許可する許可手段と、
前記許可手段が許可する複数の処理夫々を前記相手ユーザに関連付けて受付ける受付手段と、
該受付手段が受付けた複数の処理夫々を前記相手ユーザに関連付けて記憶する処理記憶手段と
を備え、
前記許可手段は、前記アクセスに含まれる前記対から前記自己名刺情報を取得し、前記自己名刺情報に対応する相手ユーザに関連付けて前記処理記憶部に記憶してある複数の処理夫々を許可するよう構成してある
ことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の認証装置。
【請求項7】
前記複数のユーザ夫々の個人情報を記憶してあるデータベースが接続してあり、
前記複数の処理は、
前記相手ユーザに対して前記個人情報の送信を禁止する処理と、
前記相手ユーザに対して前記個人情報を送信する処理と、
前記相手ユーザに関する外部装置に対して前記個人情報を送信する処理と
であることを特徴とする請求項6に記載の認証装置。
【請求項8】
前記相手ユーザにより操作されて請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の認証装置にアクセスする端末装置であって、
名刺交換された名刺夫々に基づいて前記対を取得する対取得手段と、
該対取得手段が取得した対と共にアクセスするアクセス手段と
を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項9】
前記対取得手段は、名刺交換された名刺夫々に記載された文字情報を読み取って前記対を取得するよう構成してあることを特徴とする請求項8に記載の端末装置。
【請求項10】
時計部と、
前記対取得手段により前記対を取得した場合、前記時計部で計時された日時を前記対に関連付けて記憶する日時記憶手段と
を備え、
前記アクセス手段は、前記対に関連付けて前記日時記憶手段により記憶した日時と共にアクセスするよう構成してある
ことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の端末装置。
【請求項11】
名刺に記録された日時を読み取って取得する日時取得手段を備え、
前記アクセス手段は、前記日時取得手段が取得した日時と共にアクセスするよう構成してある
ことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の端末装置。
【請求項12】
位置を取得する位置取得部と、
前記対取得手段により前記対を取得した場合、前記位置取得部で取得された位置を前記対に関連付けて記憶する位置記憶手段と
を備え、
前記アクセス手段は、前記対に関連付けて前記位置記憶手段により記憶した位置と共にアクセスするよう構成してある
ことを特徴とする請求項8から請求項11までのいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項13】
請求項11に記載の端末装置が読み取る名刺に日時を記録する名刺入れであって、
前記名刺を1つ又は複数収納する収納部と、
時計部と、
前記名刺に前記時計部で計時された日時を記録する記録手段と、
前記名刺が前記収納部から所定範囲内に位置する場合、前記名刺に記録してある日時を前記時計部で計時された日時を用いて書換える書換手段と
を備えることを特徴とする名刺入れ。
【請求項14】
複数のユーザ夫々が名刺交換した相手ユーザからのアクセスを受付ける認証装置が備えるコンピュータに前記アクセスを認証させるコンピュータプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
前記複数のユーザ夫々が相手ユーザに与えた自己名刺及び相手ユーザから受け取った相手名刺夫々に基づいて取得した自己名刺情報及び相手名刺情報の対を記憶する対記憶ステップと、
前記アクセスが前記対記憶手段により記憶した対を含むか否かを判定する対判定ステップと、
該対判定手段により前記アクセスが前記対を含むと判定した場合、前記アクセスが正当である旨の結果を出力する出力ステップと
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項15】
複数のユーザにより操作される認証装置及び前記複数のユーザ夫々が名刺交換した相手ユーザにより操作される端末装置からなり、該端末装置からのアクセスを前記認証装置が受付けて認証する認証システムにおいて、
前記認証装置は、
前記複数のユーザ夫々が相手ユーザに与えた自己名刺及び相手ユーザから受け取った相手名刺夫々に基づいて取得した自己名刺情報及び相手名刺情報の対を記憶する対記憶手段と、
前記アクセスが前記対記憶手段により記憶した対を含むか否かを判定する対判定手段と、
該対判定手段により前記アクセスが前記対を含むと判定した場合、前記アクセスが正当である旨の結果を出力する出力手段と
を備え、
前記端末装置は、
前記自己名刺及び前記相手名刺夫々に基づいて前記対を取得する対取得手段と、
該対取得手段が取得した対と共に前記認証装置にアクセスするアクセス手段と
を備えることを特徴とする認証システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【公開番号】特開2010−182117(P2010−182117A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−25298(P2009−25298)
【出願日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【出願人】(302064762)株式会社日本総合研究所 (367)
【Fターム(参考)】