説明

警備システム、警備装置及び警備方法

【課題】ネットワーク障害が発生した場合でも、他の通信回線を経由して監視センタに異常検知情報の警報を送信し、監視領域の異常に対して迅速に対応する。
【解決手段】インターネット140のみに接続された第1の警備装置110は、センサが異常を検知して、監視センタ130に異常検知情報の警報を送信し、所定時間内に監視センタ130から警報の受信をした旨の確認信号を受信できなかった場合には、インターネット140及びインターネット140以外の公衆回線150とで接続されている第2の警備装置120へ再度警報を送信する。そして、第2の警備装置120は受信した警報を監視センタ130に転送し、警報を受信した監視センタ130は、確認信号を第2の警備装置120に送信し、第2の警備装置120は、受信した確認信号を第1の警備装置110に転送する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視領域における異常を検知するセンサが異常を検知した場合に、異常検知情報の警報をネットワークに接続された監視センタに送信する警備装置に関するものであり、特に、監視センタ側のネットワークに異常が発生した場合に、他の通信回線を介して監視センタへ警報を送信する警備システム、警備装置及び警備方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、監視領域に設置され各種防犯・防災センサの異常を検知すると、アナログ回線、ISDN、ADSL、インターネット等の通信回線を介して遠隔の監視センタに警報を送信する警報装置から構成される警備システムが知られている。
【0003】
また、電話回線の切断が生じたときに、予め記録しておいた特定の通報内容を再生して無線により近隣に発信することで、電話回線の切断について近隣の切断されていない電話回線を通じて自動的に通報する技術が公開されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平7−14088号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年、IP電話や携帯電話の普及により、アナログ回線、ISDN等の一般電話回線に加入せずに、インターネット等のネットワークにのみ加入する利用者が増えている。このような環境の場合に、インターネット等のネットワークのみで警備システムを構成すると、監視センタ側のISP(Internet Service Provider)においてネットワーク障害等が発生した場合、監視センタに異常検知情報の警報が送信できない場合がある。
【0006】
一方、このようなISP側のネットワーク障害は、事前に警備装置側で把握していることは困難であり、警報の送信後、エラー応答があって若しくは何の応答もない場合に初めてネットワーク障害が生じていると判断して、ネットワーク障害が復旧してから再度警報を送信せざるを得ない。このため、ISP側でネットワーク障害が生じている場合には、監視領域に異常が生じた場合に直ちに異常検知情報を監視センタに送信することができず、異常状態に対して監視センタによる迅速に対応することが困難であるという問題があった。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、インターネット等のネットワークのみで構成されている警備システムにおいて、ネットワーク障害が発生した場合でも、他の通信回線を経由して監視センタに異常検知情報の警報を送信し、監視領域の異常に対して迅速に対応できる警備システム、警備装置及び警備方法を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、監視領域における異常を検知するセンサを備えた第1の警備装置と、前記センサを備えた第2の警備装置と、前記第1の警備装置と第1のネットワークで接続され、前記第2の警備装置と第1のネットワーク及び第1のネットワーク以外の第2のネットワークで接続され、前記第1の警備装置と前記第2の警備装置からの警報を受信して所定の監視処理を実行する監視センタとを備える警備システムにおいて、前記第1の警備装置は、前記第2の警備装置に固有の警備装置識別情報と前記第2の警備装置のネットワーク上の識別情報であるネットワーク識別情報とを対応付けて登録した警備装置情報を記憶する警備装置情報記憶手段と、前記センサが異常を検知した場合に、異常を検知した前記センサを特定する情報を含む異常検知情報の警報を、前記監視センタに送信する異常通報手段と、前記監視センタから前記警報を受信した旨の確認信号を受信する通信処理手段と、を備え、前記異常通報手段は、更に、前記通信処理手段によって前記確認信号が受信されない場合に、前記警備装置情報から前記第2の警備装置の前記ネットワーク識別情報を選択し、選択された前記ネットワーク識別情報を送信先として前記第2の警備装置に前記警報を送信し、 前記第2の警備装置は、前記第1の警備装置から前記警報を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信した前記警報を前記監視センタへ転送する転送手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の警備システムにおいて、前記第1の警備装置又は前記第2の警備装置から前記警報を受信し、前記警報を送信した前記第1の警備装置又は前記第2の警備装置に前記確認信号を送信する通信処理手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、請求項3にかかる発明は、請求項1に記載の警備システムにおいて、前記監視センタは、前記警備装置情報を、各警備装置ごとに記憶する警備装置情報記憶手段と、前記警備装置情報に登録されている前記警備装置識別情報又は前記ネットワーク識別情報を変更する警備装置情報管理手段とを備え、前記通信処理手段は、更に、前記警備装置情報管理手段によって変更された前記警備装置識別情報又は前記ネットワーク識別情報を含む前記警備装置情報を前記第1の警備装置に送信すること、を特徴とする。
【0011】
また、請求項4にかかる発明は、監視領域における異常を検知するセンサを備え、異常を検知した前記センサを特定する情報を含む異常検知情報の警報を受信して所定の監視処理を実行する監視センタと第1のネットワークで接続された警備装置において、前記監視センタと第1のネットワーク以外の第2のネットワークで接続され、自装置以外の他の警備装置に固有の警備装置識別情報と前記他の警備装置のネットワーク上の識別情報であるネットワーク識別情報とを対応付けて登録した警備装置情報を記憶する警備装置情報記憶手段と、前記センサが異常を検知した場合に、前記監視センタに前記警報を送信する異常通報手段と、前記監視センタから前記警報を受信した旨の確認信号を受信する通信処理手段とを備え、前記異常通報手段は、更に、前記通信処理手段によって前記確認信号が受信されない場合に、前記警備装置情報から前記他の警備装置の前記ネットワーク識別情報を選択し、選択された前記ネットワーク識別情報を送信先として前記他の警備装置に警報を送信すること、を特徴とする。
【0012】
また、請求項5にかかる発明は、請求項4に記載の警備装置において、前記通信処理手段は、更に、前記警報を受信した前記他の警備装置から前記確認信号を受信すること、を特徴とする。
【0013】
また、請求項6にかかる発明は、請求項4又は5に記載の警備装置において、前記警備装置情報は、複数の前記他の警備装置の前記ネットワーク識別情報を登録し、前記異常通報手段は、更に、前記監視センタに前記警報を送信した場合、所定時間内に前記監視センタからの前記確認信号を受信しなかった場合に、前記警備装置情報に登録された複数の前記他の警備装置の前記ネットワーク識別情報から前記他の警備装置の前記ネットワーク識別情報を選択し、選択された前記ネットワーク識別情報を送信先として前記他の警備装置に前記警報を送信すること、を特徴とする。
【0014】
また、請求項7にかかる発明は、監視領域における異常を検知するセンサを備え、異常を検知した前記センサを特定する情報を含む前記異常検知情報の警報を受信して所定の監視処理を実行する監視センタと第1のネットワーク及び第1のネットワーク以外の第2のネットワークで接続された警備装置において、自装置以外の他の警備装置から前記警報を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信した前記警報を前記監視センタへ転送する転送手段と、を備えることを特徴とする。
【0015】
また、請求項8にかかる発明は、請求項7に記載の警備装置について、前記受信手段は、更に、前記監視センタから前記転送手段によって転送した前記警報を受信した旨の確認信号を受信し、前記転送手段は、更に、前記受信手段によって受信した前記確認信号を前記第1の警備装置に転送すること、を特徴とする。
【0016】
また、請求項9にかかる発明は、監視領域における異常を検知するセンサを備えた第1の警備装置と、前記センサを備えた第2の警備装置と、前記第1の警備装置と第1のネットワークで接続され、前記第2の警備装置と第1のネットワーク及び第1のネットワーク以外の第2のネットワークで接続され、前記第1の警備装置と前記第2の警備装置からの警報を受信して所定の監視処理を実行する監視センタとの間で実行される警備方法において、前記第1の警備装置において、前記センサが異常を検知した場合に、その旨の警報を、前記監視センタに送信する異常通報ステップと、前記第1の警備装置において、前記監視センタから前記警報を受信した旨の確認信号を受信する通信処理ステップと、を含み、前記異常通報ステップは、更に、前記通信処理ステップによって前記確認信号が受信されない場合に、前記第2の警備装置に固有の警備装置識別情報と前記第2の警備装置のネットワーク上の識別情報であるネットワーク識別情報とを対応付けて登録した警備装置情報から前記第2の警備装置の前記ネットワーク識別情報を選択し、選択された前記ネットワーク識別情報を送信先として前記第2の警備装置に前記警報を送信し、前記第2の警備装置において、前記第1の警備装置から前記警報を受信する受信ステップと、前記第2の警備装置において、前記受信ステップによって受信した前記警報を前記監視センタへ転送する転送ステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1にかかる発明によれば、第1の警備装置において、異常通報手段によって、センサが異常を検知した場合に、監視センタに異常を検知したセンサを特定する情報を含む異常検知情報の警報を送信し、通信処理手段によって、監視センタから警報を受信した旨の確認信号を受信し、異常通報手段によって、更に、通信処理手段によって確認信号が受信されない場合に、第2の警備装置のネットワーク識別情報を選択し、選択されたネットワーク識別情報を送信先として第2の警備装置に警報を送信し、第2の警備装置において、受信手段によって、第1の警備装置から警報を受信し、転送手段によって、受信手段によって受信した警報を前記監視センタへ転送する。このため、第1のネットワークに障害が発生したことにより、第1のネットワークのみで監視センタに接続されている第1の警備装置からでは監視センタへ警報を送信できなかった場合でも、第1のネットワーク以外の第2のネットワークによっても監視センタと接続されている第2の警備装置を経由して監視センタへ警報を送信することができる。従って、第1のネットワークに障害が発生しても、監視領域の異常に対して迅速に対応できるという効果を奏する。
【0018】
また、請求項2にかかる発明によれば、監視センタにおいて、通信処理手段によって、第1の警備装置又は第2の警備装置から警報を受信し、警報を送信した第1の警備装置又は第2の警備装置に確認信号を送信する。このため、第1のネットワークに障害が発生したことにより、第1のネットワークのみで監視センタに接続されている第1の警備装置からでは監視センタで警報を受信できなかった場合でも、第1のネットワーク以外の第2のネットワークによっても監視センタと接続されている第2の警備装置を経由して監視センタで警報を受信することができる。また、同様に第2の警備装置を経由して、第1の警備装置へ確認信号を送信することができる。従って、第1のネットワークに障害が発生しても、監視領域の異常に対して迅速に対応できるとともに、第1の警備装置に警報を受信した旨を知らせることができるという効果を奏する。
【0019】
また、請求項3にかかる発明によれば、監視センタにおいて、警備装置情報管理手段によって、警備装置情報に登録されている警備装置識別情報又はネットワーク識別情報を変更し、通信処理手段によって、警備装置情報管理手段によって変更された警備装置識別情報又はネットワーク識別情報を第1の警備装置に送信する。このため、第1の警備装置からでは通常把握できない第2の警備装置と監視センタの接続回線に変更が生じた場合でも、第1の警備装置が監視センタから変更後のネットワーク識別情報を取得できる。よって、第1のネットワークに障害が発生した場合、常に第1のネットワーク以外のネットワークによって監視センタに接続されている第2の警備装置に警報を送信することができ、監視領域の異常に対して確実かつ迅速に対応できるという効果を奏する。
【0020】
また、請求項4にかかる発明によれば、異常通報手段によって、センサが異常を検知した場合に、監視センタに警報を送信し、通信処理手段によって、監視センタから警報を受信した旨の確認信号を受信し、異常通報手段によって、通信処理手段によって確認信号が受信されない場合に、他の警備装置のネットワーク識別情報を選択し、選択されたネットワーク識別情報を送信先として他の警備装置に警報を送信する。このため、第1のネットワークに障害が発生したことにより、第1のネットワークのみで監視センタに接続されている警備装置からでは監視センタへ警報を送信できなかった場合でも、第1のネットワーク以外の第2のネットワークによっても監視センタと接続されている他の警備装置を経由して監視センタへ警報を送信することができる。従って、第1のネットワークに障害が発生しても、監視領域の異常に対して迅速に対応できるという効果を奏する。
【0021】
また、請求項5にかかる発明によれば、通信処理手段によって、警備装置情報に登録された自装置以外の他の警備装置から確認信号を受信する。このため、第1のネットワークに障害が発生したことにより、第1のネットワークのみで監視センタに接続されている警備装置からでは監視センタで警報を受信できなかった場合でも、第1のネットワーク以外の第2のネットワークによっても監視センタと接続されている他の警備装置を経由して監視センタへ警報を送信することができる。また、同様に他の警備装置を経由して、警備装置で確認信号を受信することができる。従って、第1のネットワークに障害が発生しても、監視領域の異常に対して迅速に対応できるとともに、警備装置に警報を受信した旨を知らせることができるという効果を奏する。
【0022】
また、請求項6にかかる発明によれば、警備装置情報記憶手段によって、警備装置情報にネットワーク識別情報としてネットワーク識別情報を2つ以上記憶し、異常通報手段によって、監視センタに警報を送信した場合、所定時間内に監視センタからの確認信号を受信しなかった場合に、他の警備装置のネットワーク識別情報を選択し、選択されたネットワーク識別情報を送信先として他の警備装置に警報を送信する。このため、第1のネットワークに障害が発生したことにより、第1のネットワークのみで監視センタに接続されている警備装置からでは監視センタへ警報を送信できなかった場合でも、第1のネットワーク以外の第2のネットワークによっても監視センタと接続されている他の警備装置を経由して監視センタへ警報を送信することができるとともに、同様に他の警備装置を経由して、警備装置で確認信号を受信することができる。また、2以上のネットワーク識別情報を記憶することにより、さらに他の警備装置にネットワーク障害が発生している場合でも別の他の警備装置へ確認信号を送信でき、第1のネットワークに障害が発生しても、監視領域の異常に対して迅速に対応できるという効果を奏する。
【0023】
また、請求項7にかかる発明によれば、受信手段によって、自装置以外の他の警備装置から警報を受信し、転送手段によって、前記受信手段により受信した前記警報を前記監視センタへ転送する。このため、第1のネットワークに障害が発生したことにより、第1のネットワークのみで監視センタに接続されている他の警備装置からでは監視センタへ警報を送信できなかった場合でも、第1のネットワーク以外の第2のネットワークによっても監視センタと接続されている警備装置を経由して監視センタへ警報を送信することができる。従って、第1のネットワークに障害が発生しても、監視領域の異常に対して迅速に対応できるという効果を奏する。
【0024】
また、請求項8にかかる発明によれば、受信手段によって、監視センタから転送手段によって転送した警報を受信した旨の確認信号を受信し、転送手段によって、受信手段によって受信した確認信号を第1の警備装置に転送する。このため、第1のネットワークに障害が発生したことにより、第1のネットワークのみで監視センタに接続されている第1の警備装置からでは監視センタへ警報を送信できなかった場合でも、第1のネットワーク以外の第2のネットワークによっても監視センタと接続されている第2の警備装置を経由して監視センタへ警報を送信することができる。また、同様に第2の警備装置を経由して、第1の警備装置で確認信号を受信することができる。従って、第1のネットワークに障害が発生しても、監視領域の異常に対して迅速に対応できるとともに、第1の警備装置に警報を受信した旨を知らせることができるという効果を奏する。
【0025】
また、請求項9にかかる発明によれば、第1の警備装置における異常通報ステップによって、センサが異常を検知した場合に、その旨の警報を、監視センタに送信し、第1の警備装置における通信処理ステップによって、監視センタから警報を受信した旨の確認信号を受信し、異常通報ステップによって、更に、通信処理ステップによって確認信号が受信されない場合に、前記第2の警備装置に固有の警備装置識別情報と第2の警備装置のネットワーク上の識別情報であるネットワーク識別情報とを対応付けて登録した警備装置情報から第2の警備装置のネットワーク識別情報を選択し、選択された前記ネットワーク識別情報を送信先として第2の警備装置に警報を送信し、第2の警備装置における受信ステップによって、第1の警備装置から警報を受信し、第2の警備装置における転送ステップによって、受信ステップによって受信した警報を前記監視センタへ転送する。このため、第1のネットワークに障害が発生したことにより、第1のネットワークのみで監視センタに接続されている第1の警備装置からでは監視センタへ警報を送信できなかった場合でも、第1のネットワーク以外の第2のネットワークによっても監視センタと接続されている第2の警備装置を経由して監視センタへ警報を送信することができる。従って、第1のネットワークに障害が発生しても、監視領域の異常に対して迅速に対応できるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる警備システム、警備装置及び警備方法の最良な実施の形態を詳細に説明する。
【0027】
(第1の実施の形態)
まず、第1の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。第1の実施の形態の警備システムは、センサが検知した異常検知情報の警報を監視センタに送信する警備システムにおいて、監視センタ側のネットワークに障害が発生した場合に、他の通信回線を介して監視センタに異常検知情報の警報を通報するものである。
【0028】
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる警備システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態にかかる警備システム100は、複数の第1の警備装置110と、複数の第2の警備装置120と、監視センタ130と、インターネット140と、公衆回線150から構成されており、複数の第1の警備装置110と監視センタ130は、インターネット140を介して接続されており、複数の第2の警備装置120と監視センタ130は、インターネット140及び公衆回線150を介して接続されている。ここで、インターネット140は本発明における第1のネットワークに相当し、公衆回線150は本発明における第2のネットワークに相当する。
【0029】
第1の警備装置110は、監視領域の異常を検知して、異常検知情報の警報を監視センタ130又は第2の警備装置120に送信するものである。
【0030】
第2の警備装置120は、監視領域の異常を検知して、異常検知情報の警報を監視センタ130に送信するものである。また、第1の警備装置110からの異常検知情報の警報を監視センタ130に転送するものである。尚、実際には、第2の警備装置120は、複数存在し、各々がインターネット140と公衆回線150とに接続されている。
【0031】
監視センタ130は、第1の警備装置110又は第2の警備装置120のセンサ211a〜211nが異常を検知した場合に、異常検知情報の警報を受信し、待機中の警備員に監視領域へ向かう旨の指令を送信したり、第1の警備装置110又は第2の警備装置120から監視領域の撮像画像を受信して第1の警備装置110および第2の警備装置120を介して監視領域を集中監視する等の予め定められた監視処理を行うコンピュータである。
【0032】
公衆回線150は、アナログ電話回線、ISDN、ADSL、PHS等のインターネット140以外の通信回線であって、第2の警備装置120と監視センタ130とが接続されている。
【0033】
なお、本実施の形態では、通信プロトコルとしてTCP/IPを使用し、ネットワークのアドレス形式としてIPv4形式を使用した例を示す。ただし、本実施の形態にかかる監視システムのネットワークに関するプロトコルとしては、これらに限定されるものではなく、いずれのプロトコルを採用してもよい。
【0034】
次に、第1の監視装置110の詳細について説明する。図2は、第1の警備装置110の構成を示すブロック図である。第1の警備装置110は、さらに複数のセンサ211a〜211nと、警備モード操作部212と、マイク213と、スピーカ214と、入出力制御部215と、通信制御部216と、IPアドレスデータベース217と、制御部220とを主に備えている。
【0035】
センサ211a〜211nは、人感センサであり、たとえば赤外線の受光量の変化をもとに人の存在を検出する赤外線センサ、赤外線などの受信が遮断されることで人の存在を検出する遮断センサ、電磁波の乱れで人の存在を検知する気配センサ、およびマグネットにより扉の開閉を検出するマグネットセンサなどの監視領域の異常を検出する各種センサである。
【0036】
警備モード操作部212は、第1の警備装置110に対して種々の警備モードを設定するものである。ここで、警備モードとは、監視領域において、異常を検知したときの警報通報状態を示すモードである。
【0037】
マイク213は、警備装置付近にいる者等が発した音声を取得し、スピーカ214は、送信された音声を出力するものである。
【0038】
入出力制御部215は、警備モード操作部212の入出力制御、センサ211a〜211n、マイク213の入力制御、スピーカ214の出力制御により種々のデータの入出力を制御する処理部である。
【0039】
通信制御部216は、第1の警備装置110とインターネット140との間における通信を制御するものであり、具体的にはネットワークボードなどが該当する。
【0040】
IPアドレスデータベース217は、第2の警備装置120に固有の警備装置識別情報と第2の警備装置120のネットワーク上の識別情報であるIPアドレスとを対応付けて登録するものである。図3は、IPアドレスデータベース217の一例を示すデータ構造図である。図3に示すように、各複数の第2の警備装置のそれぞれの警備装置識別情報に対応するIPアドレスが登録されている。尚、本実施の形態におけるIPアドレスデータベース217では、複数の第1の警備装置110をAS0、AS1、AS2…で示している。ここで、IPアドレスデータベース217は、本発明における警備装置情報に相当し、IPアドレスは本発明におけるネットワーク識別情報に相当する。
【0041】
制御部220は、さらに警備状態切替部221と、警備状態記憶部222と、異常通報部223と、音声データ制御部224と、通信処理部225とを主に備えている。
【0042】
警備状態切替部221は、警備モード操作部212で設定された警備モードに従って、警備モードを切り替えるものである。
【0043】
警備状態記憶部222は、監視領域の現在の警備モードを記憶するメモリなどの記憶媒体である。
【0044】
異常通報部223は、センサ211a〜211nが異常を検知すると、監視センタ130に対して監視領域において異常が検知されたという情報の警報を送信するものである。また、通信処理部225によって異常検知情報の警報を受信した旨の確認信号が所定時間内に受信されない場合に、IPアドレスデータベース217に登録されている第2の警備装置120のIPアドレスを選択し、選択されたIPアドレスに対応する第2の警備装置120を送信先として警報を送信するものである。
【0045】
音声データ制御部224は、監視センタ130と第1の警備装置110との間における音声データの制御を行うものである。具体的には、音声データの音声認識や文字列データへの変換を行う。
【0046】
通信処理部225は、監視センタ130から異常検知情報の警報を受信した旨の確認信号を受信するものである。また、IPアドレスデータベース217に登録された第2の警備装置120から転送された確認信号を受信するものである。
【0047】
次に、第2の監視装置120の詳細について説明する。図4は、第2の警備装置120の構成を示すブロック図である。第2の警備装置120は、複数のセンサ211a〜211nと、警備モード操作部212と、マイク213と、スピーカ214と、入出力制御部215と、通信制御部416と、制御部420とを主に備えている。
【0048】
ここで、複数のセンサ211a〜211nと、警備モード操作部212と、マイク213と、スピーカ214と、入出力制御部215の構成及び機能は、第1の警備装置と同様であるので、説明を省略する。
【0049】
通信制御部416は、第2の警備装置120とインターネット140及び公衆回線150との間における通信を制御するものであり、具体的にはネットワークボードなどが該当する。
【0050】
制御部420は、さらに警備状態切替部221と、警備状態記憶部222と、異常通報部223と、音声データ制御部224と、受信部425と、転送部426とを主に備えている。
【0051】
ここで、警備状態切替部221と、警備状態記憶部222と、異常通報部223と、音声データ制御部224の構成及び機能は、第1の警備装置と同様であるので、説明を省略する。
【0052】
受信部425は、第1の警備装置110からインターネット140を介して異常検知情報の警報を受信し、公衆回線150を介して転送部426によって転送した異常検知情報の警報を受信した旨の確認信号を監視センタ130から受信するものである。また、受信部425は、第2の警備装置120における異常通報部223より送信した異常検知情報の警報を受信した旨の確認信号を監視センタ130から受信するものである。
【0053】
転送部426は、第1の警備装置110からインターネット140を介して受信部425によって受信した異常検知情報の警報を公衆回線150を用いて監視センタ130へ転送する。また、転送部426は、公衆回線150を介して受信部425によって受信した監視センタ130からの上記確認信号をインターネット140を用いて第1の警備装置110に転送するものである。
【0054】
次に、監視センタ130の詳細について説明する。図5は、監視センタ130の構成を示すブロック図である。監視センタ130は、監視部501と、アドレス管理部502と、通信制御部503と、通信処理部504と、IPアドレスデータベース505とを主に備えている。
【0055】
監視部501は、第1の警備装置110又は第2の警備装置から監視領域の撮像画像を受信して第1の警備装置110および第2の警備装置を介して監視領域を集中監視する等の予め定められた監視処理を行うものである。
【0056】
アドレス管理部502は、IPアドレスデータベース505に登録されている警備装置識別情報及びIPアドレスをそれぞれの第2の警備装置120の状況に応じて変更するものである。ここで、アドレス管理部502は、本発明における警備装置情報管理手段に相当する。
【0057】
通信制御部503は、監視センタ130とインターネット140及び公衆回線150との間における通信を制御するものであり、具体的にはネットワークボードなどが該当する。
【0058】
通信処理部504は、第1の警備装置110又は第2の警備装置120から異常検知情報の警報を受信し、警報を送信した第1の警備装置110又は第2の警備装置120に警報を受信した旨の確認信号を送信するものである。また、アドレス管理部502によって変更された第2の警備装置の警備装置識別情報又はネットワーク識別情報を第1の警備装置110に送信するものである。
【0059】
IPアドレスデータベース505は、第2の警備装置120に固有の警備装置識別情報と第2の警備装置120のIPアドレスとを対応付けて登録した警備装置情報を、各第1の警備装置110ごとに記憶するものである。図6は、IPアドレスデータベース505の一例を示すデータ構造図である。図6に示すように、各第1の警備装置110ごとに、複数の第2の警備装置120の警備装置識別情報と各警備装置識別情報に対応するIPアドレスを登録されている。尚、本実施の形態におけるIPアドレスデータベース505では、第1の警備装置110(AS0)のIPアドレスデータベース217に記憶されている第2の警備装置をAS0−001、AS0−002…、他の第1の警備装置(AS1)のIPアドレスデータベース217に記憶されている第2の警備装置をAS1−001、AS1−002…のように示している。ここで、IPアドレスデータベース505は、本発明における警備装置情報に相当し、IPアドレスは本発明におけるネットワーク識別情報に相当する。
【0060】
次に、以上のように構成された本実施の形態にかかる異常検知情報の警報送信処理について説明する。図7は、本実施の形態にかかる異常検知情報の警報送信処理の手順を示すシーケンス図である。
【0061】
まず、第1の警備装置110のセンサ211が異常を検知した場合、第1の警備装置110は、インターネット140を用いて監視センタ130に異常検知情報の警報を送信する(ステップS701)。
【0062】
第1の警備装置110は、所定時間内に監視センタ130から警報を受信した旨の確認信号を受信しなかった場合は、改めて第2の警備装置120にインターネット140を用いて警報を送信する(ステップS702)。ここで、監視センタ130から確認信号を受信しない場合には、例えば、ISP側のインターネット障害などのネットワーク障害により、ステップS701で送信した警報が監視センタ130で受信されなかった場合等が考えられる。次に、第1の警備装置110からインターネット140を介して警報を受信した第2の警備装置120は、第1の警備装置110から受信した警報を、公衆回線150を用いて監視センタ130に転送する(ステップS703)。
【0063】
ここで、監視センタ130では、第1の警備装置110、第2の警備装置120のいずれからでも警報を受信すると、警報を受信した旨の確認信号を、警報の送信元の第1の警備装置110、第2の警備装置120のIPアドレスを指定して送信するようになっている。このため、第2の警備装置120から警報を受信した監視センタ130は、警報を受信した旨を示す確認信号を第2の警備装置120に送信する(ステップS704)。そして、第2の警備装置120は、監視装置130から受信した確認信号を第1の警備装置110に転送する(ステップS705)。なお、監視センタ130は公衆回線150を介して第2の監視装置130から警報を受信した場合は、当該公衆回線150を用いて第2の監視装置130に確認信号を送信する。
【0064】
次に、このような警報送信の全体処理における第1の警備装置110における警報送信処理について説明する。図8は、本実施の形態にかかる第1の警備装置110の異常検知情報の警報送信処理の手順を示すフローチャートである。
【0065】
まず、センサ211が異常を検知すると、異常通報部223は、インターネット140を用いて監視センタ130へ異常検知情報の警報を送信する(ステップS801)。通信処理部225は、所定時間内に監視センタ130から警報を受信した旨の確認信号を受信できたか否かを判断する(ステップS802)。通信処理部225は、所定時間内に監視センタ130より警報を受信した旨の確認信号を受信した場合(ステップS802:Yes)、警報送信処理は終了する。
【0066】
一方、通信処理部225が、所定時間内に監視センタ130より確認信号を受信できなかった場合(ステップS802:No)、ISP側のインターネット障害などのネットワーク障害でステップS801で送信した警報が監視センタ130で受信されなかったと判断する。このため、ネットワーク障害が発生しているインターネット140を経由せずに他の警備装置を経由して監視センタ130に警報を送信すべく、異常通報部223は、IPアドレスデータベース217より第2の警備装置120のIPアドレスを当該経由する警備装置として選択する(ステップS803)。
【0067】
さらに、異常通報部223は、選択したIPアドレスに対応する第2の警備装置120へ警報をインターネット140を用いて送信する(ステップS804)。なお、IPアドレスデータベース217からの第2の警備装置120のIPアドレスを任意に選択することができ、IPアドレスデータベース217における警備装置識別情報またはIPアドレスの昇順または降順あるいはランダムに第2の警備装置のIPアドレスを選択することができる。
【0068】
次に通信処理部225は、所定時間内に選択した第2の警備装置120より転送された監視センタ130からの確認信号を受信できたか否かを判断する(ステップS805)。通信処理部225によって、所定時間内に確認信号が受信できた場合(ステップS805:Yes)は、異常検知情報の警報送信処理は終了する。
【0069】
一方、通信処理部225によって、所定時間内に確認信号が受信できなかった場合は(ステップS805:No)、異常通報部223は、次の第2の警備装置120のIPアドレスを選択し(ステップS806)、新たに選択された第2の警備装置に対してステップS804、S805における警報の送信処理、確認信号の受信確認を行う。
【0070】
次に、第2の警備装置120による警報送信処理について説明する。図9は、本実施の形態にかかる第2の警備装置120の異常検知情報の警報送信処理の手順を示すフローチャートである。
【0071】
まず、受信部425は、第1の警備装置110よりインターネット140を介して異常検知情報の警報を受信する(ステップS901)。次に、転送部426は、第1の警備装置110より受信した警報を公衆回線150を用いて監視センタ130へ転送する(ステップS902)。
【0072】
受信部425は、監視センタ130より、警報を受信した旨の確認信号を公衆回線150を介して受信し(ステップS903)、転送部426は、監視センタ130より受信した確認信号をインターネット140を用いて第1の警備装置110へ転送する(ステップS904)。これによって、インターネットに障害が発生して、第1の警備装置110から監視センタ130に直接警報を送信することができない場合でも、第2の警備装置120を経由して警報を監視センタ130に送信することが可能となる。
【0073】
なお、監視センタ130では、通信処理部504によって、第1の警備装置110、第2の警備装置120のいずれからでも警報を受信すると、警報を受信した旨の確認信号を警報の送信元の第1の警備装置110または第2の警備装置120のIPアドレスを送信する処理を行っている。なお、監視センタ130は公衆回線150を介して第2の監視装置130から警報を受信した場合は当該公衆回線150を用いて第2の監視装置130に確認信号を送信する。
【0074】
また、監視センタ130では、アドレス管理部502によって、IPアドレスデータベース505の管理を行い、監視センタ130のシステム管理者等からの要求によって、警備装置識別情報およびIPアドレスのエントリの追加、変更および削除を行っている。
【0075】
また、監視センタ130では、警備装置識別情報およびIPアドレスのエントリの追加、変更および削除などによりIPアドレスデータベースに変更があった場合には、通信処理部503によって、IPアドレスデータベースの変更内容(追加、変更あるいは削除された警備装置識別情報およびIPアドレスのエントリ)をすべての第1の警備装置110に送信する。
【0076】
監視センタ130と第2の警備装置120との間のネットワークの変更や、第2の警備装置120のシステム管理者と監視センタ130との警備契約の新規契約、契約変更、解約等による第2の警備装置120の識別情報やIPアドレスに変更がありIPアドレスデータベース505の内容を変更した場合、通常、第1の警備装置110では、このようなネットワークの変更に伴うIPアドレスデータベース505の変更内容を知ることができない。このため、監視センタ130から各第1の警備装置110に対してIPアドレスデータベース505の変更内容を送信することによって、第1の警備装置110側で第2警備装置120の警備装置識別情報やIPアドレスの変更を把握することができ、第1の警備装置110内のIPアドレスデータベース217を、受信した変更内容に基づいて更新すればよい。これによって、警報を経由して送信するための第2の警備装置120の情報を常に最新に維持しておくことができ、インターネットに障害が発生した場合、常に第2の警備装置120に警報を送信することができ、監視領域の異常に対して確実かつ迅速に対応することが可能となる。
【0077】
このように、本実施の形態では、インターネット140のみに接続された第1の警備装置110は、センサ211が異常を検知して、監視センタ130に異常検知情報の警報を送信し、所定時間内に監視センタ130から警報の受信をした旨の確認信号を受信できなかった場合には、インターネット140及びインターネット140以外の公衆回線150とで接続されている第2の警備装置120へ再度警報の送信をする。そして、第2の警備装置120は受信した警報をインターネット140以外の公衆回線150を用いて監視センタ130に転送し、警報を受信した監視センタ130は、確認信号を第2の警備装置120に送信し、第2の警備装置120は、受信した確認信号を第1の警備装置110に転送する。このため、インターネット140に障害が発生したことにより、インターネット140のみで監視センタ130に接続されている第1の警備装置110からでは監視センタ130に警報を送信できなかった場合でも、インターネット140以外の公衆回線150でも接続されている第2の警備装置120により、監視センタ130に警報を送信することができ、第1の警備装置110で監視センタ130からの確認信号を受信することができる。従って、インターネット140に障害が発生しても、監視領域の異常に対して迅速に対応できるとともに、第1の警備装置110に警報を受信した旨を知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】第1の実施の形態にかかる警備システムの構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態にかかる第1の警備装置の構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施の形態にかかる第1の警備装置におけるIPアドレスデータベー スのデータ構成の一例を示す説明図である。
【図4】第1の実施の形態にかかる第2の警備装置の構成を示すブロック図である。
【図5】第1の実施の形態にかかる監視センタの構成を示すブロック図である。
【図6】第1の実施の形態にかかる監視センタにおけるIPアドレスデータベースの データ構成の一例を示す説明図である。
【図7】第1の実施の形態にかかる異常検知情報の警報送信処理の手順を示すシーケ ンス図である。
【図8】第1の実施の形態にかかる第1の警備装置における異常検知情報の警報送信 処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】第1の実施の形態にかかる第2の警備装置における異常検知情報の警報送信 処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0079】
100 警備システム
110 第1の警備装置
120 第2の警備装置
130 監視センタ
140 インターネット
150 公衆回線
211a〜211n センサ
212 警備モード操作部
213 マイク
214 スピーカ
215 入出力制御部
216,416,503 通信制御部
217,505 IPアドレスデータベース
220,420 制御部
221 警備状態切替部
222 警備状態記憶部
223 異常通報部
224 音声データ制御部
225,504 通信処理部
425 受信部
426 転送部
501 監視部
502 アドレス管理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視領域における異常を検知するセンサを備えた第1の警備装置と、前記センサを備えた第2の警備装置と、前記第1の警備装置と第1のネットワークで接続され、前記第2の警備装置と第1のネットワーク及び第1のネットワーク以外の第2のネットワークで接続され、前記第1の警備装置と前記第2の警備装置からの警報を受信して所定の監視処理を実行する監視センタとを備える警備システムにおいて、
前記第1の警備装置は、
前記第2の警備装置に固有の警備装置識別情報と前記第2の警備装置のネットワーク上の識別情報であるネットワーク識別情報とを対応付けて登録した警備装置情報を記憶する警備装置情報記憶手段と、
前記センサが異常を検知した場合に、その旨の警報を、前記監視センタに送信する異常通報手段と、
前記監視センタから前記警報を受信した旨の確認信号を受信する通信処理手段と、を備え、
前記異常通報手段は、更に、前記通信処理手段によって前記確認信号が受信されない場合に、前記警備装置情報から前記第2の警備装置の前記ネットワーク識別情報を選択し、選択された前記ネットワーク識別情報を送信先として前記第2の警備装置に前記警報を送信し、
前記第2の警備装置は、
前記第1の警備装置から前記警報を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信した前記警報を前記監視センタへ転送する転送手段と、
を備えることを特徴とする警備システム。
【請求項2】
前記監視センタは、
前記第1の警備装置又は前記第2の警備装置から前記警報を受信し、前記警報を送信した前記第1の警備装置又は前記第2の警備装置に前記確認信号を送信する通信処理手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の警備システム。
【請求項3】
前記監視センタは、
前記警備装置情報を、各警備装置ごとに記憶する警備装置情報記憶手段と、
前記警備装置情報に登録されている前記警備装置識別情報又は前記ネットワーク識別情報を変更する警備装置情報管理手段とを備え、
前記通信処理手段は、更に、前記警備装置情報管理手段によって変更された前記警備装置識別情報又は前記ネットワーク識別情報を含む前記警備装置情報を前記第1の警備装置に送信すること、
を特徴とする請求項2に記載の警備システム。
【請求項4】
監視領域における異常を検知するセンサを備え、前記センサが異常を検知した旨の警報を受信して所定の監視処理を実行する監視センタと第1のネットワークで接続された警備装置において、
前記監視センタと第1のネットワーク以外の第2のネットワークで接続され、自装置以外の他の警備装置に固有の警備装置識別情報と前記他の警備装置のネットワーク上の識別情報であるネットワーク識別情報とを対応付けて登録した警備装置情報を記憶する警備装置情報記憶手段と、
前記センサが異常を検知した場合に、前記監視センタに前記警報を送信する異常通報手段と、
前記監視センタから前記警報を受信した旨の確認信号を受信する通信処理手段とを備え、
前記異常通報手段は、更に、前記通信処理手段によって前記確認信号が受信されない場合に、前記警備装置情報から前記他の警備装置の前記ネットワーク識別情報を選択し、選択された前記ネットワーク識別情報を送信先として前記他の警備装置に警報を送信すること、
を特徴とする警備装置。
【請求項5】
前記通信処理手段は、更に、前記警報を受信した前記他の警備装置から前記確認信号を受信すること、
を特徴とする請求項4に記載の警備装置。
【請求項6】
前記警備装置情報は、複数の前記他の警備装置の前記ネットワーク識別情報を登録し、
前記異常通報手段は、更に、前記監視センタに前記警報を送信した場合、所定時間内に前記監視センタからの前記確認信号を受信しなかった場合に、前記警備装置情報に登録された複数の前記他の警備装置の前記ネットワーク識別情報から前記他の警備装置の前記ネットワーク識別情報を選択し、選択された前記ネットワーク識別情報を送信先として前記他の警備装置に前記警報を送信すること、
を特徴とする請求項4又は5に記載の警備装置。
【請求項7】
監視領域における異常を検知するセンサを備え、前記センサが異常を検知した旨の警報を受信して所定の監視処理を実行する監視センタと第1のネットワーク及び第1のネットワーク以外の第2のネットワークで接続された警備装置において、
自装置以外の他の警備装置から前記警報を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信した前記警報を前記監視センタへ転送する転送手段と、
を備えることを特徴とする警備装置。
【請求項8】
前記受信手段は、更に、前記監視センタから前記転送手段によって転送した前記警報を受信した旨の確認信号を受信し、
前記転送手段は、更に、前記受信手段によって受信した前記確認信号を前記第1の警備装置に転送すること、
を特徴とする請求項7に記載の監視装置。
【請求項9】
監視領域における異常を検知するセンサを備えた第1の警備装置と、前記センサを備えた第2の警備装置と、前記第1の警備装置と第1のネットワークで接続され、前記第2の警備装置と第1のネットワーク及び第1のネットワーク以外の第2のネットワークで接続され、前記第1の警備装置と前記第2の警備装置からの警報を受信して所定の監視処理を実行する監視センタとの間で実行される警備方法において、
前記第1の警備装置において、前記センサが異常を検知した場合に、その旨の警報を、前記監視センタに送信する異常通報ステップと、
前記第1の警備装置において、前記監視センタから前記警報を受信した旨の確認信号を受信する通信処理ステップと、を含み、
前記異常通報ステップは、更に、前記通信処理ステップによって前記確認信号が受信されない場合に、前記第2の警備装置に固有の警備装置識別情報と前記第2の警備装置のネットワーク上の識別情報であるネットワーク識別情報とを対応付けて登録した警備装置情報から前記第2の警備装置の前記ネットワーク識別情報を選択し、選択された前記ネットワーク識別情報を送信先として前記第2の警備装置に前記警報を送信し、
前記第2の警備装置において、前記第1の警備装置から前記警報を受信する受信ステップと、
前記第2の警備装置において、前記受信ステップによって受信した前記警報を前記監視センタへ転送する転送ステップと、
を含むことを特徴とする警備方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−285645(P2006−285645A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−104715(P2005−104715)
【出願日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(000202361)綜合警備保障株式会社 (266)
【Fターム(参考)】