議事録作成システム、作成装置及び作成方法
【課題】会議内容を要約した議事録の長所を損なうことなく、会議の詳細内容の必要な部分を即座に確認できる議事録を自動的に作成する議事録作成システムを提供する。
【解決手段】サーバーDは、電子黒板A及びマイクBによって夫々収集した描画データA−1、音声データB−1の情報をクライアントCからアップロードされると、それらを保存する手段と、音声データから音声文字列化データを生成する手段と、音声文字列化データから議事録出力対象となる議事内容を抽出する手段と、クライアントから議事録表示用HTML画面のリクエストがあると、リクエストに基づき、描画データリンク情報、議事録データの描画データ、音声データリンク情報を取得し、少なくとも議事内容、描画データ、描画データリンク情報及び音声データリンク情報を含むHTML議事録表示用画面を生成する手段と、HTML議事録表示用画面をクライアントCに送信する手段等を備える。
【解決手段】サーバーDは、電子黒板A及びマイクBによって夫々収集した描画データA−1、音声データB−1の情報をクライアントCからアップロードされると、それらを保存する手段と、音声データから音声文字列化データを生成する手段と、音声文字列化データから議事録出力対象となる議事内容を抽出する手段と、クライアントから議事録表示用HTML画面のリクエストがあると、リクエストに基づき、描画データリンク情報、議事録データの描画データ、音声データリンク情報を取得し、少なくとも議事内容、描画データ、描画データリンク情報及び音声データリンク情報を含むHTML議事録表示用画面を生成する手段と、HTML議事録表示用画面をクライアントCに送信する手段等を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音声認識機能、描画認識機能を利用して会議の議事録を自動的に作成する議事録作成システム、作成装置及び作成方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
此種従来の技術として、例えば、会議中の発言者の音声を録音し、録音した音声から音声認識機能を利用して発言内容を認識し、認識した発言内容を文字情報に変換して、表示装置に表示したり、用紙に印字したりする議事録作成装置が提案されている(例えば、特許文献1,2,3参照)。
又、マイクを内蔵し、描画データと音声データを、データ取得時刻を条件に同期して再生可能な電子黒板が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−222186号公報
【特許文献2】特開2005−277462号公報
【特許文献3】特開2007−233075号公報
【特許文献4】特開2003−260896号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1,2,3を含めて、従来の議事録作成装置では、議事内容を要約した議事録のみが公開対象であり、決定に至るまでの経緯や状況等の詳細内容を確認するためには、音声データを再生して探す、音声データから生成された文字データを検索する、会議出席者に確認するなどの手段を講じる必要があった。一方、特許文献4のように、描画データ、音声データ両方が参照、聴講が可能である場合、会議の内容が要約されていないため、全体把握が困難であった。
【0005】
以上の現状に鑑み、本発明は、議事録記載内容の決定事項が議論された音声データ、描画データを再生するリンクを議事録に付加すること、描画データを議事録に付加することにより、会議出席者が必要とする要点を把握し易いという会議内容を要約した議事録の長所を損なうことなく、第三者でも会議の詳細内容の必要な部分のみを即座に確認できる議事録を自動的に作成する議事録作成システム、作成装置及び作成方法を提供することを目的とする。
又、本発明は、会議中に描画したデータを議事録に付加することにより、文字の議事録と比較し、議事内容についてより視覚認識が容易な議事録を提供できる議事録作成システム、作成装置及び作成方法を提供することを目的とする。
更に、本発明は、規定の図形を含む描画データ、またその前後の音声データを議事録に出力することにより、重要事項が音声ではなく図形で描画されている議事内容についての議事録を作成することが可能な議事録作成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決すべく、本発明は以下の構成を提供する。
請求項1に係る発明は、描画データを収集する電子黒板及び音声データを収集するマイクと、クライアントとが通信自在に接続され、前記クライアントとサーバーとが通信自在に接続される議事録作成システムに於いて、
前記サーバーは、
前記クライアントからデータ取得時刻を含む描画データ、データ取得時刻を含む音声データ、及び、それらに付加した議題、開催日の情報のアップロードがあると、前記描画データと、音声データとを前記サーバーが備える描画データ保存部と、音声データ保存部とに夫々保存し、前記描画データと前記音声データの格納場所情報、前記議題、開催日の情報を前記サーバーが備える議事録管理データ保存部の議事録管理データに保存する手段と、
前記音声データから音声文字列化データを生成し、前記音声文字列化データを文章毎に分割し前記サーバーが備える音声文字列化データ保存部へ保存する手段と、
前記音声文字列化データの各文章の発言者を前記音声データより判断して発言者情報を取得する手段と、
前記音声文字列化データの各文章の先頭時点及び末尾時点の時刻を取得する手段と、
前記音声文字列化データより、議事録出力対象となる議事内容を抽出し、前記サーバーが備える議事録データ保存部の議事録データに出力する手段と、
前記発言者情報を前記音声文字列化データ及び議事録データに夫々出力する手段と、
前記音声文字列化データの各文章の先頭時点の時刻を前記音声文字列化データの時刻、議事録データの音声時刻として夫々出力する手段と、
前記音声文字列化データの各文章の末尾時点の時刻を議事録の図抽出条件のための図時刻として、前記議事録データに出力する手段と、
前記描画データの描画開始時点の時刻を取得する手段と、
前記描画データの描画開始時点よりも早い直近の音声文字列化データの先頭時点の時刻を取得し、前記議事録データに描画時刻として出力する手段と、
前記描画データの描画開始時点よりも遅い直近の音声文字列化データの先頭時点の時刻を議事録の図抽出条件のための図時刻として、前記議事録データに出力する手段と、
前記描画データの描画開始時点よりも遅い音声文字列化データがない場合、前記描画データの終了時刻を図時刻として、前記議事録データに出力する手段と、
前記クライアントから議事録表示用HTML画面のリクエストがあると、前記リクエストに基づき、前記議事録管理データ及び前記議事録データを抽出する手段と、
抽出された議事録データの議事録ID及び描画時刻の情報を持つ描画データ再生用HTML画面への描画データリンク情報を生成する手段と、
抽出された議事録データの図時刻時点の描画データを取得する手段と、
抽出された議事録データの議事録ID及び音声時刻の情報を持つ音声データ再生用HTML画面への音声データリンク情報を生成する手段と、
抽出、生成及び取得した情報及びデータにより、少なくとも議題、開催日、発言者、議事内容、前記図時刻時点の描画データ、描画データリンク情報及び音声データリンク情報を含むHTML議事録表示用画面を生成する手段と、
前記HTML議事録表示用画面を前記クライアントに送信する手段とを備え、
前記クライアントは、
前記データ取得時刻を含む描画データ、データ取得時刻を含む音声データ、及び、それらに付加した議題、開催日の情報を前記サーバーにアップロードする手段と、
前記サーバーから前記HTML議事録表示用画面を受信すると、前記HTML議事録表示用画面を表示する手段とを備えたことを特徴とする議事録作成システムを提供するものである。
【0007】
請求項2に係る発明は、前記サーバーは、
前記クライアントから、前記描画データリンク情報を介して、前記描画データ再生用HTML画面のリクエストがあると、前記描画データ保存部に保存された前記描画データ内の対象データを特定し、前記リクエストにより送信された描画時刻により再生位置を特定し、特定した描画データの全体の時間を取得し、前記リクエストにより音声データ内の対象データを特定し、前記描画時刻により音声データの再生位置を特定する手段と、
それらの情報を基に音声データを含む描画データ再生用HTML画面を生成する手段と、
前記描画データ再生用HTML画面を前記クライアントに送信する手段と、
前記クライアントから、前記音声データリンク情報を介して、前記音声データ再生用HTML画面のリクエストがあると、前記音声データ保存部に保存された前記音声データ内の対象データを特定し、前記リクエストにより送信された音声時刻により再生位置を特定し、前記音声時刻に対応する音声文字列化データを前記音声文字列化データ保存部から取得し、特定した前記音声データの全体の時間を取得する手段と、
それらの情報を基に音声文字列化データを含む音声データ再生用HTML画面を生成する手段と、
前記音声データ再生用HTML画面を前記クライアントに送信する手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の議事録作成システムを提供するものである。
【0008】
請求項3に係る発明は、描画データを収集する電子黒板及び音声データを収集するマイクに通信自在に接続されるクライアントに通信自在に接続されたサーバーを備えた議事録作成装置に於いて、
前記サーバーは、
前記クライアントからデータ取得時刻を含む描画データ、データ取得時刻を含む音声データ、及び、それらに付加した議題、開催日の情報のアップロードがあると、前記描画データと、音声データとを前記サーバーが備える描画データ保存部と、音声データ保存部とに夫々保存し、前記描画データと前記音声データの格納場所情報、前記議題、開催日の情報を前記サーバーが備える議事録管理データ保存部の議事録管理データに保存する手段と、
前記音声データから音声文字列化データを生成し、前記音声文字列化データを文章毎に分割し前記サーバーが備える音声文字列化データ保存部へ保存する手段と、
前記音声文字列化データの各文章の発言者を前記音声データより判断して発言者情報を取得する手段と、
前記音声文字列化データの各文章の先頭時点及び末尾時点の時刻を取得する手段と、
前記音声文字列化データより、議事録出力対象となる議事内容を抽出し、前記サーバーが備える議事録データ保存部の議事録データに出力する手段と、
前記発言者情報を前記音声文字列化データ及び議事録データに夫々出力する手段と、
前記音声文字列化データの各文章の先頭時点の時刻を前記音声文字列化データの時刻、議事録データの音声時刻として夫々出力する手段と、
前記音声文字列化データの各文章の末尾時点の時刻を議事録の図抽出条件のための図時刻として、前記議事録データに出力する手段と、
前記描画データの描画開始時点の時刻を取得する手段と、
前記描画データの描画開始時点よりも早い直近の音声文字列化データの先頭時点の時刻を取得し、前記議事録データに描画時刻として出力する手段と、
前記描画データの描画開始時点よりも遅い直近の音声文字列化データの先頭時点の時刻を議事録の図抽出条件のための図時刻として、前記議事録データに出力する手段と、
前記描画データの描画開始時点よりも遅い音声文字列化データがない場合、前記描画データの終了時刻を図時刻として、前記議事録データに出力する手段と、
前記クライアントから議事録表示用HTML画面のリクエストがあると、前記リクエストに基づき、前記議事録管理データ及び前記議事録データを抽出する手段と、
抽出された議事録データの議事録ID及び描画時刻の情報を持つ描画データ再生用HTML画面への描画データリンク情報を生成する手段と、
抽出された議事録データの図時刻時点の描画データを取得する手段と、
抽出された議事録データの議事録ID及び音声時刻の情報を持つ音声データ再生用HTML画面への音声データリンク情報を生成する手段と、
抽出、生成及び取得した情報及びデータにより、少なくとも議題、開催日、発言者、議事内容、前記図時刻時点の描画データ、描画データリンク情報及び音声データリンク情報を含むHTML議事録表示用画面を生成する手段と、
前記HTML議事録表示用画面を前記クライアントに送信する手段とを備えたことを特徴とする議事録作成装置を提供するものである。
【0009】
請求項4に係る発明は、描画データを収集する電子黒板及び音声データを収集するマイクに通信自在に接続されると共に、サーバーに通信自在に接続されたクライアントを備えた議事録作成装置に於いて、
前記クライアントは、
前記データ取得時刻を含む描画データ、データ取得時刻を含む音声データ、及び、それらに付加した議題、開催日の情報を前記サーバーにアップロードする手段と、
前記サーバーから前記HTML議事録表示用画面を受信すると、少なくとも議題、開催日、発言者、議事内容、前記図時刻時点の描画データ、描画データリンク情報及び音声データリンク情報を含む前記HTML議事録表示用画面を表示する手段とを備えたことを特徴とする議事録作成装置を提供するものである。
【0010】
請求項5に係る発明は、描画データを収集する電子黒板及び音声データを収集するマイクと、クライアントとが通信自在に接続され、前記クライアントとサーバーとが通信自在に接続される議事録作成方法に於いて、
前記サーバーは、
前記クライアントからデータ取得時刻を含む描画データ、データ取得時刻を含む音声データ、及び、それらに付加した議題、開催日の情報のアップロードがあると、前記描画データと、音声データとを前記サーバーが備える描画データ保存部と、音声データ保存部とに夫々保存し、前記描画データと前記音声データの格納場所情報、前記議題、開催日の情報を前記サーバーが備える議事録管理データ保存部の議事録管理データに保存するステップと、
前記音声データから音声文字列化データを生成し、前記音声文字列化データを文章毎に分割し前記サーバーが備える音声文字列化データ保存部へ保存するステップと、
前記音声文字列化データの各文章の発言者を前記音声データより判断して発言者情報を取得するステップと、
前記音声文字列化データの各文章の先頭時点及び末尾時点の時刻を取得するステップと、
前記音声文字列化データより、議事録出力対象となる議事内容を抽出し、前記サーバーが備える議事録データ保存部の議事録データに出力するステップと、
前記発言者情報を前記音声文字列化データ及び議事録データに夫々出力するステップと、
前記音声文字列化データの各文章の先頭時点の時刻を前記音声文字列化データの時刻、議事録データの音声時刻として夫々出力するステップと、
前記音声文字列化データの各文章の末尾時点の時刻を議事録の図抽出条件のための図時刻として、前記議事録データに出力するステップと、
前記描画データの描画開始時点の時刻を取得するステップと、
前記描画データの描画開始時点よりも早い直近の音声文字列化データの先頭時点の時刻を取得し、前記議事録データに描画時刻として出力するステップと、
前記描画データの描画開始時点よりも遅い直近の音声文字列化データの先頭時点の時刻を議事録の図抽出条件のための図時刻として、前記議事録データに出力するステップと、
前記描画データの描画開始時点よりも遅い音声文字列化データがない場合、前記描画データの終了時刻を図時刻として、前記議事録データに出力するステップと、
前記クライアントから議事録表示用HTML画面のリクエストがあると、前記リクエストに基づき、前記議事録管理データ及び前記議事録データを抽出するステップと、
抽出された議事録データの議事録ID及び描画時刻の情報を持つ描画データ再生用HTML画面への描画データリンク情報を生成するステップと、
抽出された議事録データの図時刻時点の描画データを取得するステップと、
抽出された議事録データの議事録ID及び音声時刻の情報を持つ音声データ再生用HTML画面への音声データリンク情報を生成するステップと、
抽出、生成及び取得した情報及びデータにより、少なくとも議題、開催日、発言者、議事内容、前記図時刻時点の描画データ、描画データリンク情報及び音声データリンク情報を含むHTML議事録表示用画面を生成するステップと、
前記HTML議事録表示用画面を前記クライアントに送信するステップとを実行し、
前記クライアントは、
前記データ取得時刻を含む描画データ、データ取得時刻を含む音声データ、及び、それらに付加した議題、開催日の情報を前記サーバーにアップロードするステップと、
前記サーバーから前記HTML議事録表示用画面を受信すると、前記HTML議事録表示用画面を表示するステップとを実行することを特徴とする議事録作成方法を提供するものである。
【0011】
請求項6に係る発明は、前記サーバーは、
前記クライアントから、前記描画データリンク情報を介して、前記描画データ再生用HTML画面のリクエストがあると、前記描画データ保存部に保存された前記描画データ内の対象データを特定し、前記リクエストにより送信された描画時刻により再生位置を特定し、特定した描画データの全体の時間を取得し、前記リクエストにより音声データ内の対象データを特定し、前記描画時刻により音声データの再生位置を特定するステップと、
それらの情報を基に音声データを含む描画データ再生用HTML画面を生成するステップと、
前記描画データ再生用HTML画面を前記クライアントに送信するステップと、
前記クライアントから、前記音声データリンク情報を介して、前記音声データ再生用HTML画面のリクエストがあると、前記音声データ保存部に保存された前記音声データ内の対象データを特定し、前記リクエストにより送信された音声時刻により再生位置を特定し、前記音声時刻に対応する音声文字列化データを前記音声文字列化データ保存部から取得し、特定した前記音声データの全体の時間を取得するステップと、
それらの情報を基に音声文字列化データを含む音声データ再生用HTML画面を生成するステップと、
前記音声データ再生用HTML画面を前記クライアントに送信するステップとを実行することを特徴とする請求項5記載の議事録作成方法を提供するものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、議事録から議事発生時点の音声データ、描画データを再生可能にすることにより、議事内容の決定に至るまでの経緯や状況等の詳細内容を容易に参照し、確認することが可能になる。
詳細内容を容易に参照可能にすることにより、議事内容を最小限の記載に留めることができる。これにより、自動生成された議事内容の修正作業を低減することができる。
また、描画データを議事録に添付することにより、従来、手作業で行っていた資料添付が自動化され、作業の手間を省くことができ、さらに議事内容について、より視覚認識が容易となる。
描画データを再生可能にすることにより、図形描画時の説明も合わせて確認することができ、描画データの意図を誤り無く確認することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の議事録作成システムに係るシステム構成概要図である。
【図2】本発明の議事録作成システムに係る収集する音声データ及び描画データと、生成する議事録との関連を示す説明図である。
【図3】本発明の議事録作成システムに係るシステム構成の一例を示す図である。
【図4】本発明の議事録作成システムに係るデータ構成の一例を示す図である。
【図5】本発明の議事録表示用HTML画面の表示の一例を示す図である。
【図6】本発明の描画データ再生用HTML画面の表示の一例を示す図である。
【図7】本発明の音声データ再生用HTML画面の表示の一例を示す図である。
【図8】本発明の記憶部へのデータ保存及び議事録を作成する手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の描画データを条件に文字列化データを抽出し、各種保存先へデータを保存する手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の議事録表示用HTML画面の生成処理及び出力処理手順を示すフローチャートである。
【図11】本発明の描画データ再生用HTML画面の生成処理及び出力処理手順を示すフローチャートである。
【図12】本発明の音声データ再生用HTML画面の生成処理及び出力処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、実施例を示した図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。尚、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
又、上記サーバー及びクライアントは、コンピュータであり、上記各手段又はステップは、コンピュータのCPUが必要なコンピュータプログラムを読み込んで実行することにより実現される手段又はステップであり、そのフローチャート図が図8乃至図12である。
【0015】
始めに、本発明の実施形態の概要について、ハードウェア構成の観点で説明する。
本発明は、電子黒板で収集した描画データ、マイクで収集した音声データを基に、音声データを文字列化したデータ、描画データ、描画データと音声データの再生用リンクを備えた議事録を作成するものである。
【0016】
図1で示す簡易的なハードウェア構成とデータの動きを例にすると、電子黒板Aで収集した描画データ、マイクBで収集した音声データに、議題、開催日の情報を付加したものをクライアントCからサーバーDにアップロードし、これらを基にサーバーDで議事録を作成した結果をクライアントCで表示する形になる。
【0017】
次に、実施形態の概要について、収集した描画データ、音声データと生成する議事録との関連の観点で、図2を用いて説明する。
サーバーDは、クライアントCから、描画データ201、音声データ202とともに議題、開催日の情報のアップロードがあると、描画データ201を後述する描画データ保存部(図3に於いてD−201)に保存し、音声データ202を後述する音声データ保存部(図3に於いてD−202)に保存し、議題、開催日の情報を議事録管理データ205に保存する。
【0018】
次に、音声データ202を基に音声内容を文字列化し、音声文字列化データ203を生成する。そして、音声文字列化データ203より(会議内容を要約した)必要部分を抽出し、議事録データ204に議事内容として出力する。又、音声文字列化データ203の抽出箇所に対応する音声データ202より発言者を判断し、音声文字列化データ203と議事録データ204に発言者情報を出力する。次に、音声文字列化データ203の抽出箇所に対応する描画データ201へのリンク情報を、描画データリンクとして議事録データ204に出力する。同じく、議事内容を抽出した時点より音声データ202を再生し、音声文字列化データ203を表示する音声データリンクを出力する。
又、議事録の図2043抽出条件として、音声文字列化データ203抽出箇所の文章の終了時点の時刻情報を、図時刻(図4に於いて2061参照)として議事録データ204へ出力する。議事録データ204に出力し保存した発言者、議事内容、音声データリンク、音声文字列化データリンク、描画データリンクを次のように出力することで、議事録を生成する。
〔ヘッダ部に出力〕
議事録管理データ205の議題を議題2051に出力する。議事録管理データ205の開催日を開催日2052に出力する。
〔データ部に出力(以下の処理を存在するデータ数分繰り返し出力する)〕
議事録データ204の発言者を発言者2041に出力する。議事録データ204の議事内容を議事内容2042に出力する。議事録データ204の図時刻を条件に取得した描画データ201を図2043に出力する。議事録データ204の描画データリンク、音声データリンクをリンク2044に出力する。
前述した音声データを文字列化、音声データまたは音声文字列化データからの議事録出力内容抽出、音声データより発言者を特定、等のそれぞれの技術については、前記特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4の既存技術を使用する。
【0019】
図3は、本発明に係る議事録作成システムの構成の一例を示す図である。図3に示す議事録作成システムの構成要素の役割は次のとおりである。
電子黒板Aは、マイクBを内蔵し、描画データA−1を収集する。マイクBは、音声データB−1を収集する。クライアントCは、HTML(HyperText Markup Language)描画部(ブラウザ)C−3を実行する。CPU C−1は、データ通信を行う通信部C−2を備え、HTML描画部(ブラウザ)C−3に議事録作成システムのGUI(Graphical User
Interface)となるHTML画面を表示する。サーバーDは、制御部D−1を実行するCPU D−3、制御部D−1によって管理される記憶部D−2、クライアントCとの通信を制御する通信部D−4を備え、収集したデータの管理、議事録の編集、クライアントCへ表示するHTMLを生成する。
【0020】
次に、サーバーDの制御部D−1、記憶部D−2の内容について説明する。
データアップロード制御部D−101は、電子黒板Aで収集した描画データA−1、マイクBで収集した音声データB−1を、クライアントからサーバーへアップロードし、記憶部D−2に保存する処理制御を行う。音声文字列化部D−102は、データアップロード制御部D−101によりサーバーDへアップロードされた音声データB−1を、文字列化する処理制御を行う。議事録データ編集部D−103は、記憶部D−2に保存されたデータをもとに、議事録を作成、編集する処理制御を行う。HTML生成部D−104は、HTML描画部(ブラウザ)C−3に表示するHTMLを生成する。
【0021】
描画データ保存部D−201は、電子黒板Aで収集された描画データA−1を保存する。音声データ保存部D−202は、マイクBで収集された音声データB−1を保存する。音声文字列化データ保存部D−203は、音声データB−1を文字列化した、音声文字列化データを保存する。議事録データ保存部D−204は、議事録データ編集部D−103によって作成された議事録データを保存する。議事録管理データ保存部D−205は、議事録データ編集部D−103によって作成された議事録を管理するデータを保存する。
【0022】
図3に示した構成要素を使用して、議事録を作成する手順を以下に説明する。
電子黒板Aについては、音声データ、描画データを、データ取得時刻と共に保存する特開2003−260896号公報(特許文献4)の機能、取得データをパーソナルコンピューターに保存できる特開2002−240491号公報の機能を持つ事を前提とする。ただし、時刻情報で同期されている音声データ、描画データが取得可能であれば、データ取得の方法はこの限りではない。
【0023】
会議の場において電子黒板Aに描画された描画データA−1を取得する。電子黒板Aに内蔵するマイクBにて音声データB−1を取得する。
図3及び図8を用いて具体的に説明すると、クライアントCはHTML描画部(ブラウザ)C−3よりデータアップロード用画面表示のリクエストをサーバーDに送信する(S11)。これを受けて、データアップロード制御部D−101は、HTML生成部D−104にデータアップロード用HTML画面の生成を命令し、議題、開催日の入力項目を備えた、音声データ、描画データのデータアップロード用HTML画面をクライアントCに送信する(S12)。クライアントCは、受信したデータアップロード用HTML画面を、HTML描画部(ブラウザ)C−3に表示する(S13)。クライアントCは、電子黒板Aにて取得した描画データA−1、マイクBにて取得した音声データB−1を取得し(S14)、データアップロード用HTML画面を使用して、議題、開催日情報と共にサーバーDへアップロードする(S15)。データアップロード制御部D−101は、クライアントCによってアップロードされたデータを受け取り、記憶部D−2に保存する(S16〜S24)。
【0024】
データアップロード制御部D−101が記憶部D−2に各種データを保存する処理手順を以下に示す。
図4は、図3の記憶部D−2に含まれる、描画データ保存部D−201、音声データ保存部D−202、音声文字列化データ保存部D−203、議事録データ保存部D−204、議事録管理データ保存部D−205に保存するデータの論理構成を示している。記憶部D−2への保存形態、方法について、この図4及び図8を用いて説明する。
【0025】
<描画データ201、音声データ202、議事録管理データ205へのデータ保存>
始めに、アップロードデータとして取得した議題、開催日、描画データA−1、音声データB−1に対し、データ収集対象の会議をユニークに特定するための議事録IDとして、接頭文字“G”の後に3桁のシーケンス番号を付けた“G001”を付与する(S16)(議事録IDの形態は、議事録システム内でユニークであれば形式は問わない)。この議事録IDは、議事録をユニークに特定し、議事録管理データ205、議事録データ204、音声文字列化データ203を関連付ける情報として使用する。
【0026】
次に、描画データA−1を描画データ保存部D−201に、音声データB−1を音声データ保存部D−202に、それぞれ保存の形態を、前提として前述したとおり、描画データと音声データを同期させ、指定した時刻から再生可能にするための時刻情報を含めた状態で保存する(S17)。これらは、議事録に出力する描画データリンク、音声データリンクからのリクエストを契機に再生する際に使用する。各情報の保存場所は次のとおりである。
〔描画データ201保存内容〕
描画データA−1の時刻を時刻2011に保存する。描画データA−1を描画データ2012に保存する。
〔音声データ202保存内容〕
音声データB−1の時刻を時刻2021に保存する。音声データB−1を音声データ2022に保存する。
【0027】
次に、描画データA−1、音声データB−1の格納場所情報と、描画データA−1、音声データB−1と共にアップロードされ、議事録の見出しとして出力する議題、開催日の情報を、議事録管理データ205に保存する(S18)。各情報の保存場所は次のとおりである。
〔議事録管理データ205保存内容〕
“G001”(任意のユニークキー)を議事録ID2055に保存する。議題を議題2051に保存する。開催日を開催日2052に保存する。描画データA−1の格納場所を描画データ格納場所2053に保存する。音声データB−1の格納場所を音声データ格納場所2054に保存する。
【0028】
<音声文字列化データ203、議事録データ204へのデータ保存>
音声データB−1を文字列化し音声文字列化データを生成する(S19)。音声文字列化データは文章毎に分割し(S20)、各文章の発言者、各文章の先頭時点の時刻(描画データA−1、音声データB−1、音声文字列化データへのリンク情報)、各文章の末尾時点の時刻(議事録に出力する図の取得条件)を取得する(S21、S22)。また、分割した音声文字列化データより、議事録出力対象となる議事内容を抽出する(S23)。上記の手順で音声データB−1より生成、抽出した情報を、音声文字列化データ203、議事録データ204に保存する(S24)。
【0029】
各情報の保存場所、保存対象は次のとおりとする。
〔音声文字列化データ203〕
対象は、音声データB−1全データとする。
“G001”(議事録管理データ205に保存した議事録ID)を議事録ID2031に保存する。各文章の先頭時点の時刻情報を時刻2032に保存する。各文章の発言者を発言者2033として出力する。各文章の音声文字列化データを文字データ2034に保存する。
〔議事録データ204〕
対象は、音声データB−1より議事録出力対象として抽出したデータとする。
“G001”(議事録管理データ205に保存した議事録ID)を議事録ID2046に保存する。各文章の発言者を発言者2041に保存する。各文章の音声文字列化データより抽出した議事内容を議事内容2042に保存する。各文章の末尾時点の時刻情報を図時刻2061に保存する。各文章の先頭時点の時刻情報を描画時刻2062、音声時刻2063に保存する。
上記では、音声データB−1より既存技術を用いて議事内容を抽出し、各種保存先へデータを保存した。
【0030】
次に、描画データA−1を条件に文字列化データ203を抽出し、各種保存先へデータを保存する手順を図9を用いて説明する。
描画データA−1に予め定められた図形が描画されている場合、その図形描画開始時点の時刻を議事内容の抽出条件として取得する(S31)。取得した時刻を条件として音声文字列化データ203より対象データを抽出する手順を次に説明する。
(1)議事録ID2031=“G001”でデータを絞り込む(S32)。
(2)時刻2032の昇順で並び替える(S33)。
(3)時刻2032が、「N番目のデータの時刻≦描画データA−1より取得した時刻<N+1番目のデータの時刻」 の条件に合致する、N番目のデータを抽出する(S34)。
(4)N+1番目の時刻2032を取得する(S35)(N番目が最終データの場合、描画データA−1の終了時刻とする)。
前記(3)(4)で抽出した音声文字列化データ203の情報を、議事録データ204に保存する(S36)。各情報の保存場所、保存対象は次のとおりとする。ただし、音声時刻2063が同じデータを登録済みの場合、登録対象外とする。
〔議事録データ204〕
“G001”(議事録管理データ205に保存した議事録ID)を議事録ID2046に保存する。(3)で取得したデータの発言者2033を発言者2041に保存する。(3)で取得したデータの文字データ2034を議事内容2042に保存する。(4)で取得した時刻2032を図時刻2061に保存する。(3)で取得したデータの時刻2032を描画時刻2062、音声時刻2063に保存する。
以上が、データアップロード制御部D−101が記憶部D−2に各種データを保存する処理手順である。
【0031】
次に、上記で記憶部D−2に保存したデータを使用し、議事録を出力する手順について記載する。
議事録を出力する手順の概要は次のとおりである。
先ず、図3及び図10を使って説明すると、クライアントCは、HTML描画部(ブラウザ)C−3より、議事録表示用HTML画面のリクエストを議事録IDと共にサーバーDに送信する(S41)。これを受けて、議事録データ編集部D−103は、HTML生成部D−104に議事録表示用HTML画面の生成を命令し(S42〜S47)、議事録表示用HTML画面をクライアントCに送る(S48)。クライアントCは、受信した議事録表示用HTML画面を、HTML描画部(ブラウザ)C−3に表示する(S49)。
【0032】
以下に、図4、図5及び図10を使って、議事録表示用HTML画面の生成処理詳細を説明する。
(1)議事録管理データ205から、次の条件に基づき議事録管理データを抽出する(S42)。
「HTML描画部(ブラウザ)C−3より送信された議事録IDである議事録ID2055を抽出条件とする。」
(2)議事録データ204から、次の条件に基づき議事録データを抽出する(S43)。
「HTML描画部(ブラウザ)C−3より送信された議事録IDである議事録ID2046を抽出条件とし、音声時刻2063の昇順に並べ替える。」
(3)議事録データ204の議事録ID2046、描画時刻2062の情報を持つ、描画データ再生用HTML画面へのリンク情報を生成する(S44)。
(4)議事録データ204の図時刻2061時点の描画データ201を取得する(S45)。
(5)議事録データ204の議事録ID2046、音声時刻2063の情報を持つ、音声データ再生用HTML画面へのリンク情報を生成する(S46)。
(6)(1)〜(5)で取得、生成した情報を、議事録表示用HTML画面に出力する(S47)。
(1)〜(5)で取得、生成した情報と、議事録表示用HTML画面出力項目の対応については、次のとおりとする。
〔図5 議事録表示用HTML画面〕
(1)で取得した議事録管理データ205の議題2051を議題2051に出力する。(1)で取得した議事録管理データ205の開催日2052を開催日2052に出力する。HTML描画部(ブラウザ)C−3より送信された議事録IDを議事録ID2055に出力する。
以下の処理は、議事録データ204で取得した件数分繰り返し出力する。
(2)で取得した発言者2041を発言者2041に出力する。(2)で取得した議事内容2042を議事内容2042に出力する。(4)で取得した描画データ201を図2043に出力する。(3)で生成した描画データ再生用HTML画面へのリンクをリンクの図2071に出力する。(5)で生成した音声データ再生用HTML画面へのリンクをリンクの音声2072に出力する。
【0033】
描画データ201、音声データ202へのリンク、再生については、特開2002−207774号公報等で公開されている、クライアントから送信される動画再生ポイントの時刻情報を条件に、動画リンクを行うインターネット動画リンクシステム等の既存技術を用いることとする。
以上の手順により、図5に示すような議事録を表示可能にする。
【0034】
次に、議事録表示用HTML画面に出力したリンクの図2071、リンクの音声2072のリンクにより表示する画面例について図6又は図7を用いて説明する。
図5に示す議事録表示用HTML画面例にある、リンクの図2071を押下することにより、図11に示す如く、クライアントCは、HTML描画部(ブラウザ)C−3より、描画データ参照用HTML画面表示のリクエスト(描画データ再生用HTML画面のリクエスト)を、リンクに設定されている議事録ID2046、描画時刻2062と共にサーバーDに送信する(S51)。これを受けて、議事録データ編集部D−102は、HTML生成部D−103に描画データ再生用HTML画面の生成を命令し(S52〜S58)、描画データ再生用HTML画面をクライアントCに送る(S59)。クライアントCは、受信した描画データ再生用HTML画面を、HTML描画部(ブラウザ)C−3に表示する(S60)。
【0035】
以下に、図4、図6及び図11を使って、描画データ再生用HTML画面の生成処理詳細を説明する。
(1)議事録管理データ205から、次の条件に基づき議事録管理データを抽出する(S52)。
「HTML描画部(ブラウザ)C−3より送信された議事録IDである議事録ID2055を抽出条件にする。」
(2)(1)で取得した議事録管理データ205の描画データ格納場所2053により描画データ201内の対象データを特定し(S53)、HTML描画部(ブラウザ)C−3より送信された描画時刻2062により再生位置を特定する(S54)。
(3)(2)で特定した描画データ201の全体の時間を取得する(S55)。
(4)(1)で取得した議事録管理データ205の音声データ格納場所2054により音声データ202内の対象データを特定し(S56)、HTML描画部(ブラウザ)C−3より送信された描画時刻2062により再生位置を特定する(S57)。
(5)(1)〜(4)の情報を基に、描画データ再生用HTML画面を出力する(S58)。
【0036】
前記(1)〜(3)で取得した情報と、描画データ再生用HTML画面出力項目の対応、描画データ再生用HTML画面項目の説明については、次のとおりである。
〔図6 描画データ再生用HTML画面〕
(1)で取得した議事録管理データ205の議題2051を議題2051に出力する。(2)で再生対象、再生位置を特定した描画データ201を描画内容301(描画内容再生用エリア)に出力する。(4)で再生対象、再生位置を特定した音声データ202は画面に表示されない(描画内容301と時刻情報で同期し、音声により再生する)。(3)で取得した全体の時間と、HTML描画部(ブラウザ)C−3より送信された描画時刻2062を再生位置表示インジケーター307(描画データ201全体の時間を再生位置表示インジケーター表示幅とし、描画時刻2062を相対位置で表示する)に出力する。
【0037】
上記以外の出力項目について次に説明する。
再生302は、描画内容301を再生する。停止303は、再生中の描画内容301を停止する。更新304は、議事録データ204の描画時刻2062を、更新304押下時点の描画内容301再生位置(時刻情報)で更新する。閉じる305は、描画データ再生用HTML画面を終了し、図5の議事録表示用HTML画面へ戻る。挿入図更新306は、議事録データ204の図時刻2061を、挿入図更新306押下時点の描画内容301再生位置(時刻情報)で更新する。再生時刻308は、描画内容301に表示している描画データ201の時刻を表示する。
以上の項目を備える事により、描画データ201の表示だけでなく、議事録に出力する図、描画データ再生用のリンク位置を更新可能とする。
【0038】
図5に示す議事録表示用HTML画面例にある、リンクの音声2072を押下することにより、図12に示す如く、クライアントCは、HTML描画部(ブラウザ)C−3より、音声データ再生用HTML画面表示のリクエストを、リンクに設定されている議事録ID2046、音声時刻2063と共にサーバーDに送信する(S71)。
これを受けて、議事録データ編集部D−102は、HTML生成部D−103に音声データ再生用HTML画面の生成を命令し(S72〜S77)、音声データ再生用HTML画面をクライアントCに送る(S78)。クライアントCは、受信した描画データ再生用HTML画面を、HTML描画部(ブラウザ)C−3に表示する(S79)。
以下に、図4、図7及び図12を使って、音声データ再生用HTML画面の生成処理を説明する。
(1)議事録管理データ205から、次の条件に基づき議事録管理データを抽出する(S72)。
「HTML描画部(ブラウザ)C−3より送信された議事録IDである議事録ID2055に基づき抽出する。」
(2)(1)で取得した議事録管理データ205の音声データ格納場所2054により音声データ202内の対象データを特定し(S73)、HTML描画部(ブラウザ)C−3より送信された音声時刻2063により再生位置を特定する(S74)。
(3)音声時刻2063に対応する音声文字列化データ203を、次の条件に基づき取得する(S75)。
「HTML描画部(ブラウザ)C−3より送信された議事録IDである議事録ID2031に基づき抽出する。」
(4)(2)で特定した音声データ202の全体の時間を取得する(S76)。
(5)(1)〜(4)の情報を基に、音声データ再生用HTML画面を出力する(S77)。
【0039】
(1)〜(4)で取得した情報と、音声データ再生用HTML画面出力項目の対応、音声データ再生用HTML画面項目の説明については、次に記載する。
〔図7 音声データ再生用HTML画面〕
(1)で取得した議事録管理データ205の議題2051を議題2051に出力する。(2)で再生対象、再生位置を特定した音声データ202は画面表示項目無しとする(但し、音声で再生する。)。(3)で取得した音声文字列化データ203を音声文字列化データ401に出力する。(4)で取得した全体の時間と、HTML描画部(ブラウザ)C−3より送信された音声時刻2063を再生位置表示インジケーター406に出力する(音声データ202全体の時間を再生位置表示インジケーター表示幅とし、音声時刻2063を相対位置で表示する。)。
【0040】
上記以外の出力項目について次のとおりである。
再生402は、音声データ202を再生する。停止403は、再生中の音声データ202を停止する。更新404は、議事録データ204の音声時刻2063を、更新404押下時点の音声内容再生位置(時刻情報)で更新する。閉じる405は、音声データ再生用HTML画面を終了し、図5の議事録表示用HTML画面へ戻る。再生時刻407は、再生している音声データ202の時刻を示す。
以上の項目を備える事により、音声データ202の表示だけでなく、議事録に出力する音声データ再生用のリンク位置を更新可能とする。
【0041】
本発明のその他の活用として、通信教育データの作成が挙げられる。議事録を教育プログラムの目次として、描画データの詳細表示を教育プログラムとして使用可能である。
【符号の説明】
【0042】
201,2012,A−1 描画データ
202,2022,B−1 音声データ
203,401 音声文字列化データ
204 議事録データ
205 議事録管理データ
2011,2021,2032 時刻
2031,2046,5055 議事録ID
2033,2041 発言者
2042 議事内容
2051 議題
2052 開催日
2053 描画データ格納場所
2054 音声データ格納場所
2061 図時刻
2062 描画時刻
2063 音声時刻
A 電子黒板
B マイク
C クライアント
D サーバー
D−201 描画データ保存部
D−202 音声データ保存部
D−203 音声文字列化データ保存部
D−204 議事録データ保存部
D−205 議事録管理データ保存部
【技術分野】
【0001】
本発明は、音声認識機能、描画認識機能を利用して会議の議事録を自動的に作成する議事録作成システム、作成装置及び作成方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
此種従来の技術として、例えば、会議中の発言者の音声を録音し、録音した音声から音声認識機能を利用して発言内容を認識し、認識した発言内容を文字情報に変換して、表示装置に表示したり、用紙に印字したりする議事録作成装置が提案されている(例えば、特許文献1,2,3参照)。
又、マイクを内蔵し、描画データと音声データを、データ取得時刻を条件に同期して再生可能な電子黒板が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−222186号公報
【特許文献2】特開2005−277462号公報
【特許文献3】特開2007−233075号公報
【特許文献4】特開2003−260896号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1,2,3を含めて、従来の議事録作成装置では、議事内容を要約した議事録のみが公開対象であり、決定に至るまでの経緯や状況等の詳細内容を確認するためには、音声データを再生して探す、音声データから生成された文字データを検索する、会議出席者に確認するなどの手段を講じる必要があった。一方、特許文献4のように、描画データ、音声データ両方が参照、聴講が可能である場合、会議の内容が要約されていないため、全体把握が困難であった。
【0005】
以上の現状に鑑み、本発明は、議事録記載内容の決定事項が議論された音声データ、描画データを再生するリンクを議事録に付加すること、描画データを議事録に付加することにより、会議出席者が必要とする要点を把握し易いという会議内容を要約した議事録の長所を損なうことなく、第三者でも会議の詳細内容の必要な部分のみを即座に確認できる議事録を自動的に作成する議事録作成システム、作成装置及び作成方法を提供することを目的とする。
又、本発明は、会議中に描画したデータを議事録に付加することにより、文字の議事録と比較し、議事内容についてより視覚認識が容易な議事録を提供できる議事録作成システム、作成装置及び作成方法を提供することを目的とする。
更に、本発明は、規定の図形を含む描画データ、またその前後の音声データを議事録に出力することにより、重要事項が音声ではなく図形で描画されている議事内容についての議事録を作成することが可能な議事録作成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決すべく、本発明は以下の構成を提供する。
請求項1に係る発明は、描画データを収集する電子黒板及び音声データを収集するマイクと、クライアントとが通信自在に接続され、前記クライアントとサーバーとが通信自在に接続される議事録作成システムに於いて、
前記サーバーは、
前記クライアントからデータ取得時刻を含む描画データ、データ取得時刻を含む音声データ、及び、それらに付加した議題、開催日の情報のアップロードがあると、前記描画データと、音声データとを前記サーバーが備える描画データ保存部と、音声データ保存部とに夫々保存し、前記描画データと前記音声データの格納場所情報、前記議題、開催日の情報を前記サーバーが備える議事録管理データ保存部の議事録管理データに保存する手段と、
前記音声データから音声文字列化データを生成し、前記音声文字列化データを文章毎に分割し前記サーバーが備える音声文字列化データ保存部へ保存する手段と、
前記音声文字列化データの各文章の発言者を前記音声データより判断して発言者情報を取得する手段と、
前記音声文字列化データの各文章の先頭時点及び末尾時点の時刻を取得する手段と、
前記音声文字列化データより、議事録出力対象となる議事内容を抽出し、前記サーバーが備える議事録データ保存部の議事録データに出力する手段と、
前記発言者情報を前記音声文字列化データ及び議事録データに夫々出力する手段と、
前記音声文字列化データの各文章の先頭時点の時刻を前記音声文字列化データの時刻、議事録データの音声時刻として夫々出力する手段と、
前記音声文字列化データの各文章の末尾時点の時刻を議事録の図抽出条件のための図時刻として、前記議事録データに出力する手段と、
前記描画データの描画開始時点の時刻を取得する手段と、
前記描画データの描画開始時点よりも早い直近の音声文字列化データの先頭時点の時刻を取得し、前記議事録データに描画時刻として出力する手段と、
前記描画データの描画開始時点よりも遅い直近の音声文字列化データの先頭時点の時刻を議事録の図抽出条件のための図時刻として、前記議事録データに出力する手段と、
前記描画データの描画開始時点よりも遅い音声文字列化データがない場合、前記描画データの終了時刻を図時刻として、前記議事録データに出力する手段と、
前記クライアントから議事録表示用HTML画面のリクエストがあると、前記リクエストに基づき、前記議事録管理データ及び前記議事録データを抽出する手段と、
抽出された議事録データの議事録ID及び描画時刻の情報を持つ描画データ再生用HTML画面への描画データリンク情報を生成する手段と、
抽出された議事録データの図時刻時点の描画データを取得する手段と、
抽出された議事録データの議事録ID及び音声時刻の情報を持つ音声データ再生用HTML画面への音声データリンク情報を生成する手段と、
抽出、生成及び取得した情報及びデータにより、少なくとも議題、開催日、発言者、議事内容、前記図時刻時点の描画データ、描画データリンク情報及び音声データリンク情報を含むHTML議事録表示用画面を生成する手段と、
前記HTML議事録表示用画面を前記クライアントに送信する手段とを備え、
前記クライアントは、
前記データ取得時刻を含む描画データ、データ取得時刻を含む音声データ、及び、それらに付加した議題、開催日の情報を前記サーバーにアップロードする手段と、
前記サーバーから前記HTML議事録表示用画面を受信すると、前記HTML議事録表示用画面を表示する手段とを備えたことを特徴とする議事録作成システムを提供するものである。
【0007】
請求項2に係る発明は、前記サーバーは、
前記クライアントから、前記描画データリンク情報を介して、前記描画データ再生用HTML画面のリクエストがあると、前記描画データ保存部に保存された前記描画データ内の対象データを特定し、前記リクエストにより送信された描画時刻により再生位置を特定し、特定した描画データの全体の時間を取得し、前記リクエストにより音声データ内の対象データを特定し、前記描画時刻により音声データの再生位置を特定する手段と、
それらの情報を基に音声データを含む描画データ再生用HTML画面を生成する手段と、
前記描画データ再生用HTML画面を前記クライアントに送信する手段と、
前記クライアントから、前記音声データリンク情報を介して、前記音声データ再生用HTML画面のリクエストがあると、前記音声データ保存部に保存された前記音声データ内の対象データを特定し、前記リクエストにより送信された音声時刻により再生位置を特定し、前記音声時刻に対応する音声文字列化データを前記音声文字列化データ保存部から取得し、特定した前記音声データの全体の時間を取得する手段と、
それらの情報を基に音声文字列化データを含む音声データ再生用HTML画面を生成する手段と、
前記音声データ再生用HTML画面を前記クライアントに送信する手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の議事録作成システムを提供するものである。
【0008】
請求項3に係る発明は、描画データを収集する電子黒板及び音声データを収集するマイクに通信自在に接続されるクライアントに通信自在に接続されたサーバーを備えた議事録作成装置に於いて、
前記サーバーは、
前記クライアントからデータ取得時刻を含む描画データ、データ取得時刻を含む音声データ、及び、それらに付加した議題、開催日の情報のアップロードがあると、前記描画データと、音声データとを前記サーバーが備える描画データ保存部と、音声データ保存部とに夫々保存し、前記描画データと前記音声データの格納場所情報、前記議題、開催日の情報を前記サーバーが備える議事録管理データ保存部の議事録管理データに保存する手段と、
前記音声データから音声文字列化データを生成し、前記音声文字列化データを文章毎に分割し前記サーバーが備える音声文字列化データ保存部へ保存する手段と、
前記音声文字列化データの各文章の発言者を前記音声データより判断して発言者情報を取得する手段と、
前記音声文字列化データの各文章の先頭時点及び末尾時点の時刻を取得する手段と、
前記音声文字列化データより、議事録出力対象となる議事内容を抽出し、前記サーバーが備える議事録データ保存部の議事録データに出力する手段と、
前記発言者情報を前記音声文字列化データ及び議事録データに夫々出力する手段と、
前記音声文字列化データの各文章の先頭時点の時刻を前記音声文字列化データの時刻、議事録データの音声時刻として夫々出力する手段と、
前記音声文字列化データの各文章の末尾時点の時刻を議事録の図抽出条件のための図時刻として、前記議事録データに出力する手段と、
前記描画データの描画開始時点の時刻を取得する手段と、
前記描画データの描画開始時点よりも早い直近の音声文字列化データの先頭時点の時刻を取得し、前記議事録データに描画時刻として出力する手段と、
前記描画データの描画開始時点よりも遅い直近の音声文字列化データの先頭時点の時刻を議事録の図抽出条件のための図時刻として、前記議事録データに出力する手段と、
前記描画データの描画開始時点よりも遅い音声文字列化データがない場合、前記描画データの終了時刻を図時刻として、前記議事録データに出力する手段と、
前記クライアントから議事録表示用HTML画面のリクエストがあると、前記リクエストに基づき、前記議事録管理データ及び前記議事録データを抽出する手段と、
抽出された議事録データの議事録ID及び描画時刻の情報を持つ描画データ再生用HTML画面への描画データリンク情報を生成する手段と、
抽出された議事録データの図時刻時点の描画データを取得する手段と、
抽出された議事録データの議事録ID及び音声時刻の情報を持つ音声データ再生用HTML画面への音声データリンク情報を生成する手段と、
抽出、生成及び取得した情報及びデータにより、少なくとも議題、開催日、発言者、議事内容、前記図時刻時点の描画データ、描画データリンク情報及び音声データリンク情報を含むHTML議事録表示用画面を生成する手段と、
前記HTML議事録表示用画面を前記クライアントに送信する手段とを備えたことを特徴とする議事録作成装置を提供するものである。
【0009】
請求項4に係る発明は、描画データを収集する電子黒板及び音声データを収集するマイクに通信自在に接続されると共に、サーバーに通信自在に接続されたクライアントを備えた議事録作成装置に於いて、
前記クライアントは、
前記データ取得時刻を含む描画データ、データ取得時刻を含む音声データ、及び、それらに付加した議題、開催日の情報を前記サーバーにアップロードする手段と、
前記サーバーから前記HTML議事録表示用画面を受信すると、少なくとも議題、開催日、発言者、議事内容、前記図時刻時点の描画データ、描画データリンク情報及び音声データリンク情報を含む前記HTML議事録表示用画面を表示する手段とを備えたことを特徴とする議事録作成装置を提供するものである。
【0010】
請求項5に係る発明は、描画データを収集する電子黒板及び音声データを収集するマイクと、クライアントとが通信自在に接続され、前記クライアントとサーバーとが通信自在に接続される議事録作成方法に於いて、
前記サーバーは、
前記クライアントからデータ取得時刻を含む描画データ、データ取得時刻を含む音声データ、及び、それらに付加した議題、開催日の情報のアップロードがあると、前記描画データと、音声データとを前記サーバーが備える描画データ保存部と、音声データ保存部とに夫々保存し、前記描画データと前記音声データの格納場所情報、前記議題、開催日の情報を前記サーバーが備える議事録管理データ保存部の議事録管理データに保存するステップと、
前記音声データから音声文字列化データを生成し、前記音声文字列化データを文章毎に分割し前記サーバーが備える音声文字列化データ保存部へ保存するステップと、
前記音声文字列化データの各文章の発言者を前記音声データより判断して発言者情報を取得するステップと、
前記音声文字列化データの各文章の先頭時点及び末尾時点の時刻を取得するステップと、
前記音声文字列化データより、議事録出力対象となる議事内容を抽出し、前記サーバーが備える議事録データ保存部の議事録データに出力するステップと、
前記発言者情報を前記音声文字列化データ及び議事録データに夫々出力するステップと、
前記音声文字列化データの各文章の先頭時点の時刻を前記音声文字列化データの時刻、議事録データの音声時刻として夫々出力するステップと、
前記音声文字列化データの各文章の末尾時点の時刻を議事録の図抽出条件のための図時刻として、前記議事録データに出力するステップと、
前記描画データの描画開始時点の時刻を取得するステップと、
前記描画データの描画開始時点よりも早い直近の音声文字列化データの先頭時点の時刻を取得し、前記議事録データに描画時刻として出力するステップと、
前記描画データの描画開始時点よりも遅い直近の音声文字列化データの先頭時点の時刻を議事録の図抽出条件のための図時刻として、前記議事録データに出力するステップと、
前記描画データの描画開始時点よりも遅い音声文字列化データがない場合、前記描画データの終了時刻を図時刻として、前記議事録データに出力するステップと、
前記クライアントから議事録表示用HTML画面のリクエストがあると、前記リクエストに基づき、前記議事録管理データ及び前記議事録データを抽出するステップと、
抽出された議事録データの議事録ID及び描画時刻の情報を持つ描画データ再生用HTML画面への描画データリンク情報を生成するステップと、
抽出された議事録データの図時刻時点の描画データを取得するステップと、
抽出された議事録データの議事録ID及び音声時刻の情報を持つ音声データ再生用HTML画面への音声データリンク情報を生成するステップと、
抽出、生成及び取得した情報及びデータにより、少なくとも議題、開催日、発言者、議事内容、前記図時刻時点の描画データ、描画データリンク情報及び音声データリンク情報を含むHTML議事録表示用画面を生成するステップと、
前記HTML議事録表示用画面を前記クライアントに送信するステップとを実行し、
前記クライアントは、
前記データ取得時刻を含む描画データ、データ取得時刻を含む音声データ、及び、それらに付加した議題、開催日の情報を前記サーバーにアップロードするステップと、
前記サーバーから前記HTML議事録表示用画面を受信すると、前記HTML議事録表示用画面を表示するステップとを実行することを特徴とする議事録作成方法を提供するものである。
【0011】
請求項6に係る発明は、前記サーバーは、
前記クライアントから、前記描画データリンク情報を介して、前記描画データ再生用HTML画面のリクエストがあると、前記描画データ保存部に保存された前記描画データ内の対象データを特定し、前記リクエストにより送信された描画時刻により再生位置を特定し、特定した描画データの全体の時間を取得し、前記リクエストにより音声データ内の対象データを特定し、前記描画時刻により音声データの再生位置を特定するステップと、
それらの情報を基に音声データを含む描画データ再生用HTML画面を生成するステップと、
前記描画データ再生用HTML画面を前記クライアントに送信するステップと、
前記クライアントから、前記音声データリンク情報を介して、前記音声データ再生用HTML画面のリクエストがあると、前記音声データ保存部に保存された前記音声データ内の対象データを特定し、前記リクエストにより送信された音声時刻により再生位置を特定し、前記音声時刻に対応する音声文字列化データを前記音声文字列化データ保存部から取得し、特定した前記音声データの全体の時間を取得するステップと、
それらの情報を基に音声文字列化データを含む音声データ再生用HTML画面を生成するステップと、
前記音声データ再生用HTML画面を前記クライアントに送信するステップとを実行することを特徴とする請求項5記載の議事録作成方法を提供するものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、議事録から議事発生時点の音声データ、描画データを再生可能にすることにより、議事内容の決定に至るまでの経緯や状況等の詳細内容を容易に参照し、確認することが可能になる。
詳細内容を容易に参照可能にすることにより、議事内容を最小限の記載に留めることができる。これにより、自動生成された議事内容の修正作業を低減することができる。
また、描画データを議事録に添付することにより、従来、手作業で行っていた資料添付が自動化され、作業の手間を省くことができ、さらに議事内容について、より視覚認識が容易となる。
描画データを再生可能にすることにより、図形描画時の説明も合わせて確認することができ、描画データの意図を誤り無く確認することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の議事録作成システムに係るシステム構成概要図である。
【図2】本発明の議事録作成システムに係る収集する音声データ及び描画データと、生成する議事録との関連を示す説明図である。
【図3】本発明の議事録作成システムに係るシステム構成の一例を示す図である。
【図4】本発明の議事録作成システムに係るデータ構成の一例を示す図である。
【図5】本発明の議事録表示用HTML画面の表示の一例を示す図である。
【図6】本発明の描画データ再生用HTML画面の表示の一例を示す図である。
【図7】本発明の音声データ再生用HTML画面の表示の一例を示す図である。
【図8】本発明の記憶部へのデータ保存及び議事録を作成する手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の描画データを条件に文字列化データを抽出し、各種保存先へデータを保存する手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の議事録表示用HTML画面の生成処理及び出力処理手順を示すフローチャートである。
【図11】本発明の描画データ再生用HTML画面の生成処理及び出力処理手順を示すフローチャートである。
【図12】本発明の音声データ再生用HTML画面の生成処理及び出力処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、実施例を示した図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。尚、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
又、上記サーバー及びクライアントは、コンピュータであり、上記各手段又はステップは、コンピュータのCPUが必要なコンピュータプログラムを読み込んで実行することにより実現される手段又はステップであり、そのフローチャート図が図8乃至図12である。
【0015】
始めに、本発明の実施形態の概要について、ハードウェア構成の観点で説明する。
本発明は、電子黒板で収集した描画データ、マイクで収集した音声データを基に、音声データを文字列化したデータ、描画データ、描画データと音声データの再生用リンクを備えた議事録を作成するものである。
【0016】
図1で示す簡易的なハードウェア構成とデータの動きを例にすると、電子黒板Aで収集した描画データ、マイクBで収集した音声データに、議題、開催日の情報を付加したものをクライアントCからサーバーDにアップロードし、これらを基にサーバーDで議事録を作成した結果をクライアントCで表示する形になる。
【0017】
次に、実施形態の概要について、収集した描画データ、音声データと生成する議事録との関連の観点で、図2を用いて説明する。
サーバーDは、クライアントCから、描画データ201、音声データ202とともに議題、開催日の情報のアップロードがあると、描画データ201を後述する描画データ保存部(図3に於いてD−201)に保存し、音声データ202を後述する音声データ保存部(図3に於いてD−202)に保存し、議題、開催日の情報を議事録管理データ205に保存する。
【0018】
次に、音声データ202を基に音声内容を文字列化し、音声文字列化データ203を生成する。そして、音声文字列化データ203より(会議内容を要約した)必要部分を抽出し、議事録データ204に議事内容として出力する。又、音声文字列化データ203の抽出箇所に対応する音声データ202より発言者を判断し、音声文字列化データ203と議事録データ204に発言者情報を出力する。次に、音声文字列化データ203の抽出箇所に対応する描画データ201へのリンク情報を、描画データリンクとして議事録データ204に出力する。同じく、議事内容を抽出した時点より音声データ202を再生し、音声文字列化データ203を表示する音声データリンクを出力する。
又、議事録の図2043抽出条件として、音声文字列化データ203抽出箇所の文章の終了時点の時刻情報を、図時刻(図4に於いて2061参照)として議事録データ204へ出力する。議事録データ204に出力し保存した発言者、議事内容、音声データリンク、音声文字列化データリンク、描画データリンクを次のように出力することで、議事録を生成する。
〔ヘッダ部に出力〕
議事録管理データ205の議題を議題2051に出力する。議事録管理データ205の開催日を開催日2052に出力する。
〔データ部に出力(以下の処理を存在するデータ数分繰り返し出力する)〕
議事録データ204の発言者を発言者2041に出力する。議事録データ204の議事内容を議事内容2042に出力する。議事録データ204の図時刻を条件に取得した描画データ201を図2043に出力する。議事録データ204の描画データリンク、音声データリンクをリンク2044に出力する。
前述した音声データを文字列化、音声データまたは音声文字列化データからの議事録出力内容抽出、音声データより発言者を特定、等のそれぞれの技術については、前記特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4の既存技術を使用する。
【0019】
図3は、本発明に係る議事録作成システムの構成の一例を示す図である。図3に示す議事録作成システムの構成要素の役割は次のとおりである。
電子黒板Aは、マイクBを内蔵し、描画データA−1を収集する。マイクBは、音声データB−1を収集する。クライアントCは、HTML(HyperText Markup Language)描画部(ブラウザ)C−3を実行する。CPU C−1は、データ通信を行う通信部C−2を備え、HTML描画部(ブラウザ)C−3に議事録作成システムのGUI(Graphical User
Interface)となるHTML画面を表示する。サーバーDは、制御部D−1を実行するCPU D−3、制御部D−1によって管理される記憶部D−2、クライアントCとの通信を制御する通信部D−4を備え、収集したデータの管理、議事録の編集、クライアントCへ表示するHTMLを生成する。
【0020】
次に、サーバーDの制御部D−1、記憶部D−2の内容について説明する。
データアップロード制御部D−101は、電子黒板Aで収集した描画データA−1、マイクBで収集した音声データB−1を、クライアントからサーバーへアップロードし、記憶部D−2に保存する処理制御を行う。音声文字列化部D−102は、データアップロード制御部D−101によりサーバーDへアップロードされた音声データB−1を、文字列化する処理制御を行う。議事録データ編集部D−103は、記憶部D−2に保存されたデータをもとに、議事録を作成、編集する処理制御を行う。HTML生成部D−104は、HTML描画部(ブラウザ)C−3に表示するHTMLを生成する。
【0021】
描画データ保存部D−201は、電子黒板Aで収集された描画データA−1を保存する。音声データ保存部D−202は、マイクBで収集された音声データB−1を保存する。音声文字列化データ保存部D−203は、音声データB−1を文字列化した、音声文字列化データを保存する。議事録データ保存部D−204は、議事録データ編集部D−103によって作成された議事録データを保存する。議事録管理データ保存部D−205は、議事録データ編集部D−103によって作成された議事録を管理するデータを保存する。
【0022】
図3に示した構成要素を使用して、議事録を作成する手順を以下に説明する。
電子黒板Aについては、音声データ、描画データを、データ取得時刻と共に保存する特開2003−260896号公報(特許文献4)の機能、取得データをパーソナルコンピューターに保存できる特開2002−240491号公報の機能を持つ事を前提とする。ただし、時刻情報で同期されている音声データ、描画データが取得可能であれば、データ取得の方法はこの限りではない。
【0023】
会議の場において電子黒板Aに描画された描画データA−1を取得する。電子黒板Aに内蔵するマイクBにて音声データB−1を取得する。
図3及び図8を用いて具体的に説明すると、クライアントCはHTML描画部(ブラウザ)C−3よりデータアップロード用画面表示のリクエストをサーバーDに送信する(S11)。これを受けて、データアップロード制御部D−101は、HTML生成部D−104にデータアップロード用HTML画面の生成を命令し、議題、開催日の入力項目を備えた、音声データ、描画データのデータアップロード用HTML画面をクライアントCに送信する(S12)。クライアントCは、受信したデータアップロード用HTML画面を、HTML描画部(ブラウザ)C−3に表示する(S13)。クライアントCは、電子黒板Aにて取得した描画データA−1、マイクBにて取得した音声データB−1を取得し(S14)、データアップロード用HTML画面を使用して、議題、開催日情報と共にサーバーDへアップロードする(S15)。データアップロード制御部D−101は、クライアントCによってアップロードされたデータを受け取り、記憶部D−2に保存する(S16〜S24)。
【0024】
データアップロード制御部D−101が記憶部D−2に各種データを保存する処理手順を以下に示す。
図4は、図3の記憶部D−2に含まれる、描画データ保存部D−201、音声データ保存部D−202、音声文字列化データ保存部D−203、議事録データ保存部D−204、議事録管理データ保存部D−205に保存するデータの論理構成を示している。記憶部D−2への保存形態、方法について、この図4及び図8を用いて説明する。
【0025】
<描画データ201、音声データ202、議事録管理データ205へのデータ保存>
始めに、アップロードデータとして取得した議題、開催日、描画データA−1、音声データB−1に対し、データ収集対象の会議をユニークに特定するための議事録IDとして、接頭文字“G”の後に3桁のシーケンス番号を付けた“G001”を付与する(S16)(議事録IDの形態は、議事録システム内でユニークであれば形式は問わない)。この議事録IDは、議事録をユニークに特定し、議事録管理データ205、議事録データ204、音声文字列化データ203を関連付ける情報として使用する。
【0026】
次に、描画データA−1を描画データ保存部D−201に、音声データB−1を音声データ保存部D−202に、それぞれ保存の形態を、前提として前述したとおり、描画データと音声データを同期させ、指定した時刻から再生可能にするための時刻情報を含めた状態で保存する(S17)。これらは、議事録に出力する描画データリンク、音声データリンクからのリクエストを契機に再生する際に使用する。各情報の保存場所は次のとおりである。
〔描画データ201保存内容〕
描画データA−1の時刻を時刻2011に保存する。描画データA−1を描画データ2012に保存する。
〔音声データ202保存内容〕
音声データB−1の時刻を時刻2021に保存する。音声データB−1を音声データ2022に保存する。
【0027】
次に、描画データA−1、音声データB−1の格納場所情報と、描画データA−1、音声データB−1と共にアップロードされ、議事録の見出しとして出力する議題、開催日の情報を、議事録管理データ205に保存する(S18)。各情報の保存場所は次のとおりである。
〔議事録管理データ205保存内容〕
“G001”(任意のユニークキー)を議事録ID2055に保存する。議題を議題2051に保存する。開催日を開催日2052に保存する。描画データA−1の格納場所を描画データ格納場所2053に保存する。音声データB−1の格納場所を音声データ格納場所2054に保存する。
【0028】
<音声文字列化データ203、議事録データ204へのデータ保存>
音声データB−1を文字列化し音声文字列化データを生成する(S19)。音声文字列化データは文章毎に分割し(S20)、各文章の発言者、各文章の先頭時点の時刻(描画データA−1、音声データB−1、音声文字列化データへのリンク情報)、各文章の末尾時点の時刻(議事録に出力する図の取得条件)を取得する(S21、S22)。また、分割した音声文字列化データより、議事録出力対象となる議事内容を抽出する(S23)。上記の手順で音声データB−1より生成、抽出した情報を、音声文字列化データ203、議事録データ204に保存する(S24)。
【0029】
各情報の保存場所、保存対象は次のとおりとする。
〔音声文字列化データ203〕
対象は、音声データB−1全データとする。
“G001”(議事録管理データ205に保存した議事録ID)を議事録ID2031に保存する。各文章の先頭時点の時刻情報を時刻2032に保存する。各文章の発言者を発言者2033として出力する。各文章の音声文字列化データを文字データ2034に保存する。
〔議事録データ204〕
対象は、音声データB−1より議事録出力対象として抽出したデータとする。
“G001”(議事録管理データ205に保存した議事録ID)を議事録ID2046に保存する。各文章の発言者を発言者2041に保存する。各文章の音声文字列化データより抽出した議事内容を議事内容2042に保存する。各文章の末尾時点の時刻情報を図時刻2061に保存する。各文章の先頭時点の時刻情報を描画時刻2062、音声時刻2063に保存する。
上記では、音声データB−1より既存技術を用いて議事内容を抽出し、各種保存先へデータを保存した。
【0030】
次に、描画データA−1を条件に文字列化データ203を抽出し、各種保存先へデータを保存する手順を図9を用いて説明する。
描画データA−1に予め定められた図形が描画されている場合、その図形描画開始時点の時刻を議事内容の抽出条件として取得する(S31)。取得した時刻を条件として音声文字列化データ203より対象データを抽出する手順を次に説明する。
(1)議事録ID2031=“G001”でデータを絞り込む(S32)。
(2)時刻2032の昇順で並び替える(S33)。
(3)時刻2032が、「N番目のデータの時刻≦描画データA−1より取得した時刻<N+1番目のデータの時刻」 の条件に合致する、N番目のデータを抽出する(S34)。
(4)N+1番目の時刻2032を取得する(S35)(N番目が最終データの場合、描画データA−1の終了時刻とする)。
前記(3)(4)で抽出した音声文字列化データ203の情報を、議事録データ204に保存する(S36)。各情報の保存場所、保存対象は次のとおりとする。ただし、音声時刻2063が同じデータを登録済みの場合、登録対象外とする。
〔議事録データ204〕
“G001”(議事録管理データ205に保存した議事録ID)を議事録ID2046に保存する。(3)で取得したデータの発言者2033を発言者2041に保存する。(3)で取得したデータの文字データ2034を議事内容2042に保存する。(4)で取得した時刻2032を図時刻2061に保存する。(3)で取得したデータの時刻2032を描画時刻2062、音声時刻2063に保存する。
以上が、データアップロード制御部D−101が記憶部D−2に各種データを保存する処理手順である。
【0031】
次に、上記で記憶部D−2に保存したデータを使用し、議事録を出力する手順について記載する。
議事録を出力する手順の概要は次のとおりである。
先ず、図3及び図10を使って説明すると、クライアントCは、HTML描画部(ブラウザ)C−3より、議事録表示用HTML画面のリクエストを議事録IDと共にサーバーDに送信する(S41)。これを受けて、議事録データ編集部D−103は、HTML生成部D−104に議事録表示用HTML画面の生成を命令し(S42〜S47)、議事録表示用HTML画面をクライアントCに送る(S48)。クライアントCは、受信した議事録表示用HTML画面を、HTML描画部(ブラウザ)C−3に表示する(S49)。
【0032】
以下に、図4、図5及び図10を使って、議事録表示用HTML画面の生成処理詳細を説明する。
(1)議事録管理データ205から、次の条件に基づき議事録管理データを抽出する(S42)。
「HTML描画部(ブラウザ)C−3より送信された議事録IDである議事録ID2055を抽出条件とする。」
(2)議事録データ204から、次の条件に基づき議事録データを抽出する(S43)。
「HTML描画部(ブラウザ)C−3より送信された議事録IDである議事録ID2046を抽出条件とし、音声時刻2063の昇順に並べ替える。」
(3)議事録データ204の議事録ID2046、描画時刻2062の情報を持つ、描画データ再生用HTML画面へのリンク情報を生成する(S44)。
(4)議事録データ204の図時刻2061時点の描画データ201を取得する(S45)。
(5)議事録データ204の議事録ID2046、音声時刻2063の情報を持つ、音声データ再生用HTML画面へのリンク情報を生成する(S46)。
(6)(1)〜(5)で取得、生成した情報を、議事録表示用HTML画面に出力する(S47)。
(1)〜(5)で取得、生成した情報と、議事録表示用HTML画面出力項目の対応については、次のとおりとする。
〔図5 議事録表示用HTML画面〕
(1)で取得した議事録管理データ205の議題2051を議題2051に出力する。(1)で取得した議事録管理データ205の開催日2052を開催日2052に出力する。HTML描画部(ブラウザ)C−3より送信された議事録IDを議事録ID2055に出力する。
以下の処理は、議事録データ204で取得した件数分繰り返し出力する。
(2)で取得した発言者2041を発言者2041に出力する。(2)で取得した議事内容2042を議事内容2042に出力する。(4)で取得した描画データ201を図2043に出力する。(3)で生成した描画データ再生用HTML画面へのリンクをリンクの図2071に出力する。(5)で生成した音声データ再生用HTML画面へのリンクをリンクの音声2072に出力する。
【0033】
描画データ201、音声データ202へのリンク、再生については、特開2002−207774号公報等で公開されている、クライアントから送信される動画再生ポイントの時刻情報を条件に、動画リンクを行うインターネット動画リンクシステム等の既存技術を用いることとする。
以上の手順により、図5に示すような議事録を表示可能にする。
【0034】
次に、議事録表示用HTML画面に出力したリンクの図2071、リンクの音声2072のリンクにより表示する画面例について図6又は図7を用いて説明する。
図5に示す議事録表示用HTML画面例にある、リンクの図2071を押下することにより、図11に示す如く、クライアントCは、HTML描画部(ブラウザ)C−3より、描画データ参照用HTML画面表示のリクエスト(描画データ再生用HTML画面のリクエスト)を、リンクに設定されている議事録ID2046、描画時刻2062と共にサーバーDに送信する(S51)。これを受けて、議事録データ編集部D−102は、HTML生成部D−103に描画データ再生用HTML画面の生成を命令し(S52〜S58)、描画データ再生用HTML画面をクライアントCに送る(S59)。クライアントCは、受信した描画データ再生用HTML画面を、HTML描画部(ブラウザ)C−3に表示する(S60)。
【0035】
以下に、図4、図6及び図11を使って、描画データ再生用HTML画面の生成処理詳細を説明する。
(1)議事録管理データ205から、次の条件に基づき議事録管理データを抽出する(S52)。
「HTML描画部(ブラウザ)C−3より送信された議事録IDである議事録ID2055を抽出条件にする。」
(2)(1)で取得した議事録管理データ205の描画データ格納場所2053により描画データ201内の対象データを特定し(S53)、HTML描画部(ブラウザ)C−3より送信された描画時刻2062により再生位置を特定する(S54)。
(3)(2)で特定した描画データ201の全体の時間を取得する(S55)。
(4)(1)で取得した議事録管理データ205の音声データ格納場所2054により音声データ202内の対象データを特定し(S56)、HTML描画部(ブラウザ)C−3より送信された描画時刻2062により再生位置を特定する(S57)。
(5)(1)〜(4)の情報を基に、描画データ再生用HTML画面を出力する(S58)。
【0036】
前記(1)〜(3)で取得した情報と、描画データ再生用HTML画面出力項目の対応、描画データ再生用HTML画面項目の説明については、次のとおりである。
〔図6 描画データ再生用HTML画面〕
(1)で取得した議事録管理データ205の議題2051を議題2051に出力する。(2)で再生対象、再生位置を特定した描画データ201を描画内容301(描画内容再生用エリア)に出力する。(4)で再生対象、再生位置を特定した音声データ202は画面に表示されない(描画内容301と時刻情報で同期し、音声により再生する)。(3)で取得した全体の時間と、HTML描画部(ブラウザ)C−3より送信された描画時刻2062を再生位置表示インジケーター307(描画データ201全体の時間を再生位置表示インジケーター表示幅とし、描画時刻2062を相対位置で表示する)に出力する。
【0037】
上記以外の出力項目について次に説明する。
再生302は、描画内容301を再生する。停止303は、再生中の描画内容301を停止する。更新304は、議事録データ204の描画時刻2062を、更新304押下時点の描画内容301再生位置(時刻情報)で更新する。閉じる305は、描画データ再生用HTML画面を終了し、図5の議事録表示用HTML画面へ戻る。挿入図更新306は、議事録データ204の図時刻2061を、挿入図更新306押下時点の描画内容301再生位置(時刻情報)で更新する。再生時刻308は、描画内容301に表示している描画データ201の時刻を表示する。
以上の項目を備える事により、描画データ201の表示だけでなく、議事録に出力する図、描画データ再生用のリンク位置を更新可能とする。
【0038】
図5に示す議事録表示用HTML画面例にある、リンクの音声2072を押下することにより、図12に示す如く、クライアントCは、HTML描画部(ブラウザ)C−3より、音声データ再生用HTML画面表示のリクエストを、リンクに設定されている議事録ID2046、音声時刻2063と共にサーバーDに送信する(S71)。
これを受けて、議事録データ編集部D−102は、HTML生成部D−103に音声データ再生用HTML画面の生成を命令し(S72〜S77)、音声データ再生用HTML画面をクライアントCに送る(S78)。クライアントCは、受信した描画データ再生用HTML画面を、HTML描画部(ブラウザ)C−3に表示する(S79)。
以下に、図4、図7及び図12を使って、音声データ再生用HTML画面の生成処理を説明する。
(1)議事録管理データ205から、次の条件に基づき議事録管理データを抽出する(S72)。
「HTML描画部(ブラウザ)C−3より送信された議事録IDである議事録ID2055に基づき抽出する。」
(2)(1)で取得した議事録管理データ205の音声データ格納場所2054により音声データ202内の対象データを特定し(S73)、HTML描画部(ブラウザ)C−3より送信された音声時刻2063により再生位置を特定する(S74)。
(3)音声時刻2063に対応する音声文字列化データ203を、次の条件に基づき取得する(S75)。
「HTML描画部(ブラウザ)C−3より送信された議事録IDである議事録ID2031に基づき抽出する。」
(4)(2)で特定した音声データ202の全体の時間を取得する(S76)。
(5)(1)〜(4)の情報を基に、音声データ再生用HTML画面を出力する(S77)。
【0039】
(1)〜(4)で取得した情報と、音声データ再生用HTML画面出力項目の対応、音声データ再生用HTML画面項目の説明については、次に記載する。
〔図7 音声データ再生用HTML画面〕
(1)で取得した議事録管理データ205の議題2051を議題2051に出力する。(2)で再生対象、再生位置を特定した音声データ202は画面表示項目無しとする(但し、音声で再生する。)。(3)で取得した音声文字列化データ203を音声文字列化データ401に出力する。(4)で取得した全体の時間と、HTML描画部(ブラウザ)C−3より送信された音声時刻2063を再生位置表示インジケーター406に出力する(音声データ202全体の時間を再生位置表示インジケーター表示幅とし、音声時刻2063を相対位置で表示する。)。
【0040】
上記以外の出力項目について次のとおりである。
再生402は、音声データ202を再生する。停止403は、再生中の音声データ202を停止する。更新404は、議事録データ204の音声時刻2063を、更新404押下時点の音声内容再生位置(時刻情報)で更新する。閉じる405は、音声データ再生用HTML画面を終了し、図5の議事録表示用HTML画面へ戻る。再生時刻407は、再生している音声データ202の時刻を示す。
以上の項目を備える事により、音声データ202の表示だけでなく、議事録に出力する音声データ再生用のリンク位置を更新可能とする。
【0041】
本発明のその他の活用として、通信教育データの作成が挙げられる。議事録を教育プログラムの目次として、描画データの詳細表示を教育プログラムとして使用可能である。
【符号の説明】
【0042】
201,2012,A−1 描画データ
202,2022,B−1 音声データ
203,401 音声文字列化データ
204 議事録データ
205 議事録管理データ
2011,2021,2032 時刻
2031,2046,5055 議事録ID
2033,2041 発言者
2042 議事内容
2051 議題
2052 開催日
2053 描画データ格納場所
2054 音声データ格納場所
2061 図時刻
2062 描画時刻
2063 音声時刻
A 電子黒板
B マイク
C クライアント
D サーバー
D−201 描画データ保存部
D−202 音声データ保存部
D−203 音声文字列化データ保存部
D−204 議事録データ保存部
D−205 議事録管理データ保存部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
描画データを収集する電子黒板及び音声データを収集するマイクと、クライアントとが通信自在に接続され、前記クライアントとサーバーとが通信自在に接続される議事録作成システムに於いて、
前記サーバーは、
前記クライアントからデータ取得時刻を含む描画データ、データ取得時刻を含む音声データ、及び、それらに付加した議題、開催日の情報のアップロードがあると、前記描画データと、音声データとを前記サーバーが備える描画データ保存部と、音声データ保存部とに夫々保存し、前記描画データと前記音声データの格納場所情報、前記議題、開催日の情報を前記サーバーが備える議事録管理データ保存部の議事録管理データに保存する手段と、
前記音声データから音声文字列化データを生成し、前記音声文字列化データを文章毎に分割し前記サーバーが備える音声文字列化データ保存部へ保存する手段と、
前記音声文字列化データの各文章の発言者を前記音声データより判断して発言者情報を取得する手段と、
前記音声文字列化データの各文章の先頭時点及び末尾時点の時刻を取得する手段と、
前記音声文字列化データより、議事録出力対象となる議事内容を抽出し、前記サーバーが備える議事録データ保存部の議事録データに出力する手段と、
前記発言者情報を前記音声文字列化データ及び議事録データに夫々出力する手段と、
前記音声文字列化データの各文章の先頭時点の時刻を前記音声文字列化データの時刻、議事録データの音声時刻として夫々出力する手段と、
前記音声文字列化データの各文章の末尾時点の時刻を議事録の図抽出条件のための図時刻として、前記議事録データに出力する手段と、
前記描画データの描画開始時点の時刻を取得する手段と、
前記描画データの描画開始時点よりも早い直近の音声文字列化データの先頭時点の時刻を取得し、前記議事録データに描画時刻として出力する手段と、
前記描画データの描画開始時点よりも遅い直近の音声文字列化データの先頭時点の時刻を議事録の図抽出条件のための図時刻として、前記議事録データに出力する手段と、
前記描画データの描画開始時点よりも遅い音声文字列化データがない場合、前記描画データの終了時刻を図時刻として、前記議事録データに出力する手段と、
前記クライアントから議事録表示用HTML画面のリクエストがあると、前記リクエストに基づき、前記議事録管理データ及び前記議事録データを抽出する手段と、
抽出された議事録データの議事録ID及び描画時刻の情報を持つ描画データ再生用HTML画面への描画データリンク情報を生成する手段と、
抽出された議事録データの図時刻時点の描画データを取得する手段と、
抽出された議事録データの議事録ID及び音声時刻の情報を持つ音声データ再生用HTML画面への音声データリンク情報を生成する手段と、
抽出、生成及び取得した情報及びデータにより、少なくとも議題、開催日、発言者、議事内容、前記図時刻時点の描画データ、描画データリンク情報及び音声データリンク情報を含むHTML議事録表示用画面を生成する手段と、
前記HTML議事録表示用画面を前記クライアントに送信する手段とを備え、
前記クライアントは、
前記データ取得時刻を含む描画データ、データ取得時刻を含む音声データ、及び、それらに付加した議題、開催日の情報を前記サーバーにアップロードする手段と、
前記サーバーから前記HTML議事録表示用画面を受信すると、前記HTML議事録表示用画面を表示する手段とを備えたことを特徴とする議事録作成システム。
【請求項2】
前記サーバーは、
前記クライアントから、前記描画データリンク情報を介して、前記描画データ再生用HTML画面のリクエストがあると、前記描画データ保存部に保存された前記描画データ内の対象データを特定し、前記リクエストにより送信された描画時刻により再生位置を特定し、特定した描画データの全体の時間を取得し、前記リクエストにより音声データ内の対象データを特定し、前記描画時刻により音声データの再生位置を特定する手段と、
それらの情報を基に音声データを含む描画データ再生用HTML画面を生成する手段と、
前記描画データ再生用HTML画面を前記クライアントに送信する手段と、
前記クライアントから、前記音声データリンク情報を介して、前記音声データ再生用HTML画面のリクエストがあると、前記音声データ保存部に保存された前記音声データ内の対象データを特定し、前記リクエストにより送信された音声時刻により再生位置を特定し、前記音声時刻に対応する音声文字列化データを前記音声文字列化データ保存部から取得し、特定した前記音声データの全体の時間を取得する手段と、
それらの情報を基に音声文字列化データを含む音声データ再生用HTML画面を生成する手段と、
前記音声データ再生用HTML画面を前記クライアントに送信する手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の議事録作成システム。
【請求項3】
描画データを収集する電子黒板及び音声データを収集するマイクに通信自在に接続されるクライアントに通信自在に接続されたサーバーを備えた議事録作成装置に於いて、
前記サーバーは、
前記クライアントからデータ取得時刻を含む描画データ、データ取得時刻を含む音声データ、及び、それらに付加した議題、開催日の情報のアップロードがあると、前記描画データと、音声データとを前記サーバーが備える描画データ保存部と、音声データ保存部とに夫々保存し、前記描画データと前記音声データの格納場所情報、前記議題、開催日の情報を前記サーバーが備える議事録管理データ保存部の議事録管理データに保存する手段と、
前記音声データから音声文字列化データを生成し、前記音声文字列化データを文章毎に分割し前記サーバーが備える音声文字列化データ保存部へ保存する手段と、
前記音声文字列化データの各文章の発言者を前記音声データより判断して発言者情報を取得する手段と、
前記音声文字列化データの各文章の先頭時点及び末尾時点の時刻を取得する手段と、
前記音声文字列化データより、議事録出力対象となる議事内容を抽出し、前記サーバーが備える議事録データ保存部の議事録データに出力する手段と、
前記発言者情報を前記音声文字列化データ及び議事録データに夫々出力する手段と、
前記音声文字列化データの各文章の先頭時点の時刻を前記音声文字列化データの時刻、議事録データの音声時刻として夫々出力する手段と、
前記音声文字列化データの各文章の末尾時点の時刻を議事録の図抽出条件のための図時刻として、前記議事録データに出力する手段と、
前記描画データの描画開始時点の時刻を取得する手段と、
前記描画データの描画開始時点よりも早い直近の音声文字列化データの先頭時点の時刻を取得し、前記議事録データに描画時刻として出力する手段と、
前記描画データの描画開始時点よりも遅い直近の音声文字列化データの先頭時点の時刻を議事録の図抽出条件のための図時刻として、前記議事録データに出力する手段と、
前記描画データの描画開始時点よりも遅い音声文字列化データがない場合、前記描画データの終了時刻を図時刻として、前記議事録データに出力する手段と、
前記クライアントから議事録表示用HTML画面のリクエストがあると、前記リクエストに基づき、前記議事録管理データ及び前記議事録データを抽出する手段と、
抽出された議事録データの議事録ID及び描画時刻の情報を持つ描画データ再生用HTML画面への描画データリンク情報を生成する手段と、
抽出された議事録データの図時刻時点の描画データを取得する手段と、
抽出された議事録データの議事録ID及び音声時刻の情報を持つ音声データ再生用HTML画面への音声データリンク情報を生成する手段と、
抽出、生成及び取得した情報及びデータにより、少なくとも議題、開催日、発言者、議事内容、前記図時刻時点の描画データ、描画データリンク情報及び音声データリンク情報を含むHTML議事録表示用画面を生成する手段と、
前記HTML議事録表示用画面を前記クライアントに送信する手段とを備えたことを特徴とする議事録作成装置。
【請求項4】
描画データを収集する電子黒板及び音声データを収集するマイクに通信自在に接続されると共に、サーバーに通信自在に接続されたクライアントを備えた議事録作成装置に於いて、
前記クライアントは、
前記データ取得時刻を含む描画データ、データ取得時刻を含む音声データ、及び、それらに付加した議題、開催日の情報を前記サーバーにアップロードする手段と、
前記サーバーから前記HTML議事録表示用画面を受信すると、少なくとも議題、開催日、発言者、議事内容、前記図時刻時点の描画データ、描画データリンク情報及び音声データリンク情報を含む前記HTML議事録表示用画面を表示する手段とを備えたことを特徴とする議事録作成装置。
【請求項5】
描画データを収集する電子黒板及び音声データを収集するマイクと、クライアントとが通信自在に接続され、前記クライアントとサーバーとが通信自在に接続される議事録作成方法に於いて、
前記サーバーは、
前記クライアントからデータ取得時刻を含む描画データ、データ取得時刻を含む音声データ、及び、それらに付加した議題、開催日の情報のアップロードがあると、前記描画データと、音声データとを前記サーバーが備える描画データ保存部と、音声データ保存部とに夫々保存し、前記描画データと前記音声データの格納場所情報、前記議題、開催日の情報を前記サーバーが備える議事録管理データ保存部の議事録管理データに保存するステップと、
前記音声データから音声文字列化データを生成し、前記音声文字列化データを文章毎に分割し前記サーバーが備える音声文字列化データ保存部へ保存するステップと、
前記音声文字列化データの各文章の発言者を前記音声データより判断して発言者情報を取得するステップと、
前記音声文字列化データの各文章の先頭時点及び末尾時点の時刻を取得するステップと、
前記音声文字列化データより、議事録出力対象となる議事内容を抽出し、前記サーバーが備える議事録データ保存部の議事録データに出力するステップと、
前記発言者情報を前記音声文字列化データ及び議事録データに夫々出力するステップと、
前記音声文字列化データの各文章の先頭時点の時刻を前記音声文字列化データの時刻、議事録データの音声時刻として夫々出力するステップと、
前記音声文字列化データの各文章の末尾時点の時刻を議事録の図抽出条件のための図時刻として、前記議事録データに出力するステップと、
前記描画データの描画開始時点の時刻を取得するステップと、
前記描画データの描画開始時点よりも早い直近の音声文字列化データの先頭時点の時刻を取得し、前記議事録データに描画時刻として出力するステップと、
前記描画データの描画開始時点よりも遅い直近の音声文字列化データの先頭時点の時刻を議事録の図抽出条件のための図時刻として、前記議事録データに出力するステップと、
前記描画データの描画開始時点よりも遅い音声文字列化データがない場合、前記描画データの終了時刻を図時刻として、前記議事録データに出力するステップと、
前記クライアントから議事録表示用HTML画面のリクエストがあると、前記リクエストに基づき、前記議事録管理データ及び前記議事録データを抽出するステップと、
抽出された議事録データの議事録ID及び描画時刻の情報を持つ描画データ再生用HTML画面への描画データリンク情報を生成するステップと、
抽出された議事録データの図時刻時点の描画データを取得するステップと、
抽出された議事録データの議事録ID及び音声時刻の情報を持つ音声データ再生用HTML画面への音声データリンク情報を生成するステップと、
抽出、生成及び取得した情報及びデータにより、少なくとも議題、開催日、発言者、議事内容、前記図時刻時点の描画データ、描画データリンク情報及び音声データリンク情報を含むHTML議事録表示用画面を生成するステップと、
前記HTML議事録表示用画面を前記クライアントに送信するステップとを実行し、
前記クライアントは、
前記データ取得時刻を含む描画データ、データ取得時刻を含む音声データ、及び、それらに付加した議題、開催日の情報を前記サーバーにアップロードするステップと、
前記サーバーから前記HTML議事録表示用画面を受信すると、前記HTML議事録表示用画面を表示するステップとを実行することを特徴とする議事録作成方法。
【請求項6】
前記サーバーは、
前記クライアントから、前記描画データリンク情報を介して、前記描画データ再生用HTML画面のリクエストがあると、前記描画データ保存部に保存された前記描画データ内の対象データを特定し、前記リクエストにより送信された描画時刻により再生位置を特定し、特定した描画データの全体の時間を取得し、前記リクエストにより音声データ内の対象データを特定し、前記描画時刻により音声データの再生位置を特定するステップと、
それらの情報を基に音声データを含む描画データ再生用HTML画面を生成するステップと、
前記描画データ再生用HTML画面を前記クライアントに送信するステップと、
前記クライアントから、前記音声データリンク情報を介して、前記音声データ再生用HTML画面のリクエストがあると、前記音声データ保存部に保存された前記音声データ内の対象データを特定し、前記リクエストにより送信された音声時刻により再生位置を特定し、前記音声時刻に対応する音声文字列化データを前記音声文字列化データ保存部から取得し、特定した前記音声データの全体の時間を取得するステップと、
それらの情報を基に音声文字列化データを含む音声データ再生用HTML画面を生成するステップと、
前記音声データ再生用HTML画面を前記クライアントに送信するステップとを実行することを特徴とする請求項5記載の議事録作成方法。
【請求項1】
描画データを収集する電子黒板及び音声データを収集するマイクと、クライアントとが通信自在に接続され、前記クライアントとサーバーとが通信自在に接続される議事録作成システムに於いて、
前記サーバーは、
前記クライアントからデータ取得時刻を含む描画データ、データ取得時刻を含む音声データ、及び、それらに付加した議題、開催日の情報のアップロードがあると、前記描画データと、音声データとを前記サーバーが備える描画データ保存部と、音声データ保存部とに夫々保存し、前記描画データと前記音声データの格納場所情報、前記議題、開催日の情報を前記サーバーが備える議事録管理データ保存部の議事録管理データに保存する手段と、
前記音声データから音声文字列化データを生成し、前記音声文字列化データを文章毎に分割し前記サーバーが備える音声文字列化データ保存部へ保存する手段と、
前記音声文字列化データの各文章の発言者を前記音声データより判断して発言者情報を取得する手段と、
前記音声文字列化データの各文章の先頭時点及び末尾時点の時刻を取得する手段と、
前記音声文字列化データより、議事録出力対象となる議事内容を抽出し、前記サーバーが備える議事録データ保存部の議事録データに出力する手段と、
前記発言者情報を前記音声文字列化データ及び議事録データに夫々出力する手段と、
前記音声文字列化データの各文章の先頭時点の時刻を前記音声文字列化データの時刻、議事録データの音声時刻として夫々出力する手段と、
前記音声文字列化データの各文章の末尾時点の時刻を議事録の図抽出条件のための図時刻として、前記議事録データに出力する手段と、
前記描画データの描画開始時点の時刻を取得する手段と、
前記描画データの描画開始時点よりも早い直近の音声文字列化データの先頭時点の時刻を取得し、前記議事録データに描画時刻として出力する手段と、
前記描画データの描画開始時点よりも遅い直近の音声文字列化データの先頭時点の時刻を議事録の図抽出条件のための図時刻として、前記議事録データに出力する手段と、
前記描画データの描画開始時点よりも遅い音声文字列化データがない場合、前記描画データの終了時刻を図時刻として、前記議事録データに出力する手段と、
前記クライアントから議事録表示用HTML画面のリクエストがあると、前記リクエストに基づき、前記議事録管理データ及び前記議事録データを抽出する手段と、
抽出された議事録データの議事録ID及び描画時刻の情報を持つ描画データ再生用HTML画面への描画データリンク情報を生成する手段と、
抽出された議事録データの図時刻時点の描画データを取得する手段と、
抽出された議事録データの議事録ID及び音声時刻の情報を持つ音声データ再生用HTML画面への音声データリンク情報を生成する手段と、
抽出、生成及び取得した情報及びデータにより、少なくとも議題、開催日、発言者、議事内容、前記図時刻時点の描画データ、描画データリンク情報及び音声データリンク情報を含むHTML議事録表示用画面を生成する手段と、
前記HTML議事録表示用画面を前記クライアントに送信する手段とを備え、
前記クライアントは、
前記データ取得時刻を含む描画データ、データ取得時刻を含む音声データ、及び、それらに付加した議題、開催日の情報を前記サーバーにアップロードする手段と、
前記サーバーから前記HTML議事録表示用画面を受信すると、前記HTML議事録表示用画面を表示する手段とを備えたことを特徴とする議事録作成システム。
【請求項2】
前記サーバーは、
前記クライアントから、前記描画データリンク情報を介して、前記描画データ再生用HTML画面のリクエストがあると、前記描画データ保存部に保存された前記描画データ内の対象データを特定し、前記リクエストにより送信された描画時刻により再生位置を特定し、特定した描画データの全体の時間を取得し、前記リクエストにより音声データ内の対象データを特定し、前記描画時刻により音声データの再生位置を特定する手段と、
それらの情報を基に音声データを含む描画データ再生用HTML画面を生成する手段と、
前記描画データ再生用HTML画面を前記クライアントに送信する手段と、
前記クライアントから、前記音声データリンク情報を介して、前記音声データ再生用HTML画面のリクエストがあると、前記音声データ保存部に保存された前記音声データ内の対象データを特定し、前記リクエストにより送信された音声時刻により再生位置を特定し、前記音声時刻に対応する音声文字列化データを前記音声文字列化データ保存部から取得し、特定した前記音声データの全体の時間を取得する手段と、
それらの情報を基に音声文字列化データを含む音声データ再生用HTML画面を生成する手段と、
前記音声データ再生用HTML画面を前記クライアントに送信する手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の議事録作成システム。
【請求項3】
描画データを収集する電子黒板及び音声データを収集するマイクに通信自在に接続されるクライアントに通信自在に接続されたサーバーを備えた議事録作成装置に於いて、
前記サーバーは、
前記クライアントからデータ取得時刻を含む描画データ、データ取得時刻を含む音声データ、及び、それらに付加した議題、開催日の情報のアップロードがあると、前記描画データと、音声データとを前記サーバーが備える描画データ保存部と、音声データ保存部とに夫々保存し、前記描画データと前記音声データの格納場所情報、前記議題、開催日の情報を前記サーバーが備える議事録管理データ保存部の議事録管理データに保存する手段と、
前記音声データから音声文字列化データを生成し、前記音声文字列化データを文章毎に分割し前記サーバーが備える音声文字列化データ保存部へ保存する手段と、
前記音声文字列化データの各文章の発言者を前記音声データより判断して発言者情報を取得する手段と、
前記音声文字列化データの各文章の先頭時点及び末尾時点の時刻を取得する手段と、
前記音声文字列化データより、議事録出力対象となる議事内容を抽出し、前記サーバーが備える議事録データ保存部の議事録データに出力する手段と、
前記発言者情報を前記音声文字列化データ及び議事録データに夫々出力する手段と、
前記音声文字列化データの各文章の先頭時点の時刻を前記音声文字列化データの時刻、議事録データの音声時刻として夫々出力する手段と、
前記音声文字列化データの各文章の末尾時点の時刻を議事録の図抽出条件のための図時刻として、前記議事録データに出力する手段と、
前記描画データの描画開始時点の時刻を取得する手段と、
前記描画データの描画開始時点よりも早い直近の音声文字列化データの先頭時点の時刻を取得し、前記議事録データに描画時刻として出力する手段と、
前記描画データの描画開始時点よりも遅い直近の音声文字列化データの先頭時点の時刻を議事録の図抽出条件のための図時刻として、前記議事録データに出力する手段と、
前記描画データの描画開始時点よりも遅い音声文字列化データがない場合、前記描画データの終了時刻を図時刻として、前記議事録データに出力する手段と、
前記クライアントから議事録表示用HTML画面のリクエストがあると、前記リクエストに基づき、前記議事録管理データ及び前記議事録データを抽出する手段と、
抽出された議事録データの議事録ID及び描画時刻の情報を持つ描画データ再生用HTML画面への描画データリンク情報を生成する手段と、
抽出された議事録データの図時刻時点の描画データを取得する手段と、
抽出された議事録データの議事録ID及び音声時刻の情報を持つ音声データ再生用HTML画面への音声データリンク情報を生成する手段と、
抽出、生成及び取得した情報及びデータにより、少なくとも議題、開催日、発言者、議事内容、前記図時刻時点の描画データ、描画データリンク情報及び音声データリンク情報を含むHTML議事録表示用画面を生成する手段と、
前記HTML議事録表示用画面を前記クライアントに送信する手段とを備えたことを特徴とする議事録作成装置。
【請求項4】
描画データを収集する電子黒板及び音声データを収集するマイクに通信自在に接続されると共に、サーバーに通信自在に接続されたクライアントを備えた議事録作成装置に於いて、
前記クライアントは、
前記データ取得時刻を含む描画データ、データ取得時刻を含む音声データ、及び、それらに付加した議題、開催日の情報を前記サーバーにアップロードする手段と、
前記サーバーから前記HTML議事録表示用画面を受信すると、少なくとも議題、開催日、発言者、議事内容、前記図時刻時点の描画データ、描画データリンク情報及び音声データリンク情報を含む前記HTML議事録表示用画面を表示する手段とを備えたことを特徴とする議事録作成装置。
【請求項5】
描画データを収集する電子黒板及び音声データを収集するマイクと、クライアントとが通信自在に接続され、前記クライアントとサーバーとが通信自在に接続される議事録作成方法に於いて、
前記サーバーは、
前記クライアントからデータ取得時刻を含む描画データ、データ取得時刻を含む音声データ、及び、それらに付加した議題、開催日の情報のアップロードがあると、前記描画データと、音声データとを前記サーバーが備える描画データ保存部と、音声データ保存部とに夫々保存し、前記描画データと前記音声データの格納場所情報、前記議題、開催日の情報を前記サーバーが備える議事録管理データ保存部の議事録管理データに保存するステップと、
前記音声データから音声文字列化データを生成し、前記音声文字列化データを文章毎に分割し前記サーバーが備える音声文字列化データ保存部へ保存するステップと、
前記音声文字列化データの各文章の発言者を前記音声データより判断して発言者情報を取得するステップと、
前記音声文字列化データの各文章の先頭時点及び末尾時点の時刻を取得するステップと、
前記音声文字列化データより、議事録出力対象となる議事内容を抽出し、前記サーバーが備える議事録データ保存部の議事録データに出力するステップと、
前記発言者情報を前記音声文字列化データ及び議事録データに夫々出力するステップと、
前記音声文字列化データの各文章の先頭時点の時刻を前記音声文字列化データの時刻、議事録データの音声時刻として夫々出力するステップと、
前記音声文字列化データの各文章の末尾時点の時刻を議事録の図抽出条件のための図時刻として、前記議事録データに出力するステップと、
前記描画データの描画開始時点の時刻を取得するステップと、
前記描画データの描画開始時点よりも早い直近の音声文字列化データの先頭時点の時刻を取得し、前記議事録データに描画時刻として出力するステップと、
前記描画データの描画開始時点よりも遅い直近の音声文字列化データの先頭時点の時刻を議事録の図抽出条件のための図時刻として、前記議事録データに出力するステップと、
前記描画データの描画開始時点よりも遅い音声文字列化データがない場合、前記描画データの終了時刻を図時刻として、前記議事録データに出力するステップと、
前記クライアントから議事録表示用HTML画面のリクエストがあると、前記リクエストに基づき、前記議事録管理データ及び前記議事録データを抽出するステップと、
抽出された議事録データの議事録ID及び描画時刻の情報を持つ描画データ再生用HTML画面への描画データリンク情報を生成するステップと、
抽出された議事録データの図時刻時点の描画データを取得するステップと、
抽出された議事録データの議事録ID及び音声時刻の情報を持つ音声データ再生用HTML画面への音声データリンク情報を生成するステップと、
抽出、生成及び取得した情報及びデータにより、少なくとも議題、開催日、発言者、議事内容、前記図時刻時点の描画データ、描画データリンク情報及び音声データリンク情報を含むHTML議事録表示用画面を生成するステップと、
前記HTML議事録表示用画面を前記クライアントに送信するステップとを実行し、
前記クライアントは、
前記データ取得時刻を含む描画データ、データ取得時刻を含む音声データ、及び、それらに付加した議題、開催日の情報を前記サーバーにアップロードするステップと、
前記サーバーから前記HTML議事録表示用画面を受信すると、前記HTML議事録表示用画面を表示するステップとを実行することを特徴とする議事録作成方法。
【請求項6】
前記サーバーは、
前記クライアントから、前記描画データリンク情報を介して、前記描画データ再生用HTML画面のリクエストがあると、前記描画データ保存部に保存された前記描画データ内の対象データを特定し、前記リクエストにより送信された描画時刻により再生位置を特定し、特定した描画データの全体の時間を取得し、前記リクエストにより音声データ内の対象データを特定し、前記描画時刻により音声データの再生位置を特定するステップと、
それらの情報を基に音声データを含む描画データ再生用HTML画面を生成するステップと、
前記描画データ再生用HTML画面を前記クライアントに送信するステップと、
前記クライアントから、前記音声データリンク情報を介して、前記音声データ再生用HTML画面のリクエストがあると、前記音声データ保存部に保存された前記音声データ内の対象データを特定し、前記リクエストにより送信された音声時刻により再生位置を特定し、前記音声時刻に対応する音声文字列化データを前記音声文字列化データ保存部から取得し、特定した前記音声データの全体の時間を取得するステップと、
それらの情報を基に音声文字列化データを含む音声データ再生用HTML画面を生成するステップと、
前記音声データ再生用HTML画面を前記クライアントに送信するステップとを実行することを特徴とする請求項5記載の議事録作成方法。
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【公開番号】特開2012−108631(P2012−108631A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−255557(P2010−255557)
【出願日】平成22年11月16日(2010.11.16)
【出願人】(000233055)株式会社日立ソリューションズ (1,610)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月16日(2010.11.16)
【出願人】(000233055)株式会社日立ソリューションズ (1,610)
【Fターム(参考)】
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