説明

負圧創傷療法において連続的排出を提供するシステム

創傷治癒と関連した準大気圧療法のためのシステムが提供される。システムは、対象の創傷床に対し位置することにより、準大気圧が維持され得る、創傷床を覆うリザーバを確立するように寸法設定される創傷ドレッシング被覆と、筐体、筐体内に配置される真空源、および真空源と流体的に連絡している回収キャニスタを含む準大気圧機構とを含む。システムは、創傷ドレッシングおよび回収キャニスタと流体的に連絡していることにより、真空源の影響下において、貯留槽から除去され、回収キャニスタ内に堆積された滲出液を回収する滲出液導管と、回収キャニスタおよび創傷ドレッシングと流体的に連絡していることにより、リザーバ内に空気を導入し、滲出液導管を通る滲出液の流動を促進する通気導管とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(1.技術分野)
本開示は、概して、陰圧または減圧によって創傷を治療することに関する。特に、本開示は、創傷部位から回収キャニスタへの流体の連続的な排出を提供するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
(2.関連技術の背景)
創傷の治癒を促進するための種々の技法として、創傷への吸引を提供することを含む。例えば、真空源は、創傷から創傷滲出液を輸送する役割を果たし、そうでなければ、身体の天然治癒プロセスを妨害する細菌を潜伏させ得る。身体の天然治癒プロセスを促進するための特定の技法の1つは、陰圧創傷療法(NPWT)として説明され得る。この技法は、創傷を覆う局在リザーバへの減圧、例えば、準大気圧(sub−atomospheric)の印加を含む。準大気圧は、その領域への血流を促進し、それによって、創傷を覆う肉芽組織の形成および健康な組織の移動を刺激することによって、創傷を閉合する補助をすることが分かっている。この技法は、慢性または非治癒創傷に効果的であることが証明されているだけではなく、また、術後創傷処置等の他の目的のためにも使用されている。
【0003】
一般的NPWTプロトコルは、ポリマーフィルム等の可撓性被覆層によって、創傷を被覆し、例えば、減圧が、個別または循環真空化手技によって、印加され得る創傷を覆う真空リザーバを確立するステップを提供する。減圧を経時的に維持させるために、被覆層は、創傷を包囲する健康な皮膚と実質的に流体密のシールを形成する接着剤周縁を含んでもよい。
【0004】
いくつかの手技は、真空リザーバ内に含有されるマイクロポンプを採用してもよいが、ほとんどのNPWT治療は、外部真空源を使用して減圧を印加する。したがって、流体的な連絡がリザーバと真空源との間に確立されなければならない。この目的を達成するために、流体ポートが被覆層に連結され、外部真空源から延在する滲出液導管のためのインターフェースを提供する。リザーバから滲出液導管を通って排出される流体は、緩慢な流体蓄積によって、滞留する傾向がある。この滞留は、断続的および/または不完全な流体排出をもたらす。故に、制御された、または一定の「漏出」を含み、連続および/または完全な流体排出を提供する陰圧創傷療法システムを有することが有益となるであろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
創傷治癒と関連した準大気圧療法のためのシステムが提供される。システムは、対象の創傷床に対し位置して、準大気圧が維持され得る、創傷床を覆うリザーバを確立するように寸法設定される創傷ドレッシング被覆と、筐体、筐体内に配置される真空源、および真空源と流体的に連絡している回収キャニスタを含む準大気圧機構とを含む。システムは、真空源の影響下、貯留槽から除去され、回収キャニスタ内に堆積された滲出液を回収するために、創傷ドレッシングおよび回収キャニスタと流体的に連絡している滲出液導管と、リザーバ内に空気を導入し、滲出液導管を通る滲出液の流動を促進するために、回収キャニスタおよび創傷ドレッシングと流体的に連絡している通気導管とをさらに含む。
【0006】
通気導管は、滲出液導管の対応する内部寸法よりも小さい内部寸法を画定してもよい。滲出液導管および通気導管は、独立した管区画を含んでもよく、または代わりに、一体型の管区画を含んでもよい。フィルタは、通気導管と流体的に連絡してもよい。フィルタは、疎水性材料を含む。フィルタは、代わりに、または加えて、細菌フィルタを含んでもよい。
【0007】
また、対象の創傷床に対し位置して、準大気圧が維持され得る、創傷床を覆うリザーバを確立するように寸法設定される創傷ドレッシング被覆と、筐体、筐体内に配置される真空源、および真空源と流体的に連絡している回収キャニスタを含む準大気圧機構とを含む、創傷治癒と関連した準大気圧療法のためのシステムが提供される。システムは、真空源の影響下において、貯留槽から除去され、回収キャニスタ内に堆積された滲出液を回収するために創傷ドレッシングおよび回収キャニスタと流体的に連絡している滲出液導管と、創傷ドレッシングに搭載される通気孔であって、閉鎖位置と開放位置との間を選択的に移動可能であって、開放位置にあるとき、リザーバ内に空気の進入を可能にする通気孔とをさらに含む。
【0008】
通気孔は、創傷ドレッシング被覆に搭載されるフラップであって、閉鎖位置と開放位置との間で移動可能なフラップを含んでもよい。フラップは、接着剤によって、閉鎖位置に解除可能に固着可能であってもよい。フィルタ膜は、フラップに隣接して搭載されてもよい。フィルタ膜は、疎水性材料を含んでもよい。フィルタ膜は、代わりに、または加えて、細菌フィルタを含んでもよい。
【0009】
加えて、対象の創傷床に対し位置して、準大気圧が維持され得る、創傷床を覆うリザーバを確立するように寸法設定される創傷ドレッシング被覆と、筐体、筐体内に配置される真空源、および真空源と流体的に連絡している回収キャニスタを含む準大気圧機構とを含む、創傷治癒と関連した準大気圧療法のためのシステムが提供される。システムは、真空源の影響下において、貯留槽から除去され、回収キャニスタ内に堆積された滲出液を回収するために、創傷ドレッシングおよび回収キャニスタと流体的に連絡している滲出液導管と、創傷ドレッシング被覆に搭載される濾過空気通気孔であって、リザーバ内への空気の進入を可能にし、滲出液導管を通る滲出液の流動を促進するように適合される濾過空気通気孔とをさらに含む。
【0010】
加えて、対象の創傷床に対し位置して、準大気圧が維持され得る、創傷床を覆うリザーバを確立するように寸法設定される創傷ドレッシング被覆と、筐体、筐体内に配置される真空源、および真空源と流体的に連絡している回収キャニスタを含む準大気圧機構とを含む、創傷治癒と関連した準大気圧療法のためのシステムが提供される。システムは、リザーバと流体的に連絡している創傷ドレッシングに動作可能に接続される創傷ポートをさらに含む。創傷ポートは、真空ポートと、創傷ポートを通ってリザーバ内へと穿刺する少なくとも1つの管とを含み、管は、周囲空気がリザーバ内に入るように動作可能である。システムは、真空の影響下において、リザーバから除去され、回収キャニスタ内に堆積される滲出液を回収するために、創傷ポートおよび回収キャニスタと流体的に連絡している滲出液導管をさらに含む。
【0011】
加えて、対象の創傷床に対し位置して、準大気圧が維持され得る、創傷床を覆うリザーバを確立するように寸法設定される創傷ドレッシング被覆と、筐体、筐体内に配置される真空源、および真空源と流体的に連絡している回収キャニスタを含む準大気圧機構とを含む、創傷治癒と関連した準大気圧療法のためのシステムが提供される。システムはまた、リザーバと流体的に連絡している創傷ドレッシングに動作可能に接続される創傷ポートを含む。創傷ポートは、真空ポートと、創傷ポートの周囲に円周方向に配列される複数の孔とを含み、複数の孔は、周囲空気がリザーバ内に入るように動作可能である。システムは、リザーバから除去され、回収キャニスタ内に堆積される滲出液を回収するために、創傷ポートおよび回収キャニスタと流体的に連絡している滲出液導管をさらに含む。
【0012】
加えて、対象の創傷床に対し位置して、準大気圧が維持され得る、創傷床を覆うリザーバを確立するように寸法設定される創傷ドレッシング被覆と、筐体、筐体内に配置される真空源、および真空源と流体的に連絡している回収キャニスタを含む準大気圧機構とを含む、創傷治癒と関連した準大気圧療法のためのシステムが提供される。システムはまた、リザーバと流体的に連絡している創傷ドレッシングに動作可能に接続される創傷ポートを含む。創傷ポートは、真空ポートと、周囲空気がリザーバ内に入るように動作可能なオリフィスとを含む。システムは、リザーバから除去され、回収キャニスタ内に堆積される滲出液を回収するために、創傷ポートおよび回収キャニスタと流体的に連絡している滲出液導管をさらに含む。
【0013】
加えて、対象の創傷床に対し位置して、準大気圧が維持され得る、創傷床を覆うリザーバを確立するように寸法設定される創傷ドレッシング被覆と、筐体、筐体内に配置される真空源、および真空源と流体的に連絡している回収キャニスタを含む準大気圧機構とを含む、創傷治癒と関連した準大気圧療法のためのシステムが提供される。システムはまた、リザーバと流体的に連絡している創傷ドレッシングに動作可能に接続される創傷ポートを含む。システムは、リザーバから除去され、回収キャニスタ内に堆積される滲出液を回収するために、創傷ポートおよび回収キャニスタと流体的に連絡している滲出液導管を含む。滲出液導管は、リザーバと回収キャニスタとの間の滲出液のための経路を提供するための第1の導管と、創傷ドレッシングリザーバ内に空気を導入し、滲出液導管を通る滲出液の流動を促進するために、周囲大気と流体的に連絡している第2の導管とを有する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本明細書に組み込まれ、その一部を構成する、添付の図面は、本開示の実施形態を例示し、後述の実施形態の詳細な説明とともに、本開示の原理を説明する役割を果たす。
【図1】図1は、本開示による、NPWTシステムの実施形態を図示する。
【図2】図2は、通気導管を含む、NPWT治療装置の実施形態を図示する。
【図3A】図3Aは、代替構成として接続される、図1および2のNPWT治療装置の導管の部分断面図である。
【図3B】図3Bは、図1および2の流体ポートの代替実施形態の部分断面図である。
【図4】図4は、本開示による、創傷ドレッシングの代替実施形態の断面図である。
【図5】図5Aおよび5Bは、本開示による、創傷ドレッシングの代替実施形態を図示する。
【図6】図6Aおよび6Bは、本開示による、創傷ドレッシングの代替実施形態を図示する。
【図7】図7Aおよび7Bは、本開示による、創傷ドレッシングの代替実施形態を図示する。
【図8】図8Aおよび8Bは、本開示による、創傷ドレッシングの代替実施形態を図示する。
【図9】図9は、本開示による、創傷ポートの代替実施形態を図示する。
【図10】図10Aおよび10Bは、本開示による、創傷ポートの代替実施形態を図示する。
【図11−1】図11A〜11Dは、本開示による、創傷ポートの代替実施形態を図示する。
【図11−2】図11A〜11Dは、本開示による、創傷ポートの代替実施形態を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本開示の種々の実施形態は、創傷流体を回収するためのチャンバを有する回収キャニスタを含む、陰圧創傷療法システム(または、装置)を提供する。本開示の陰圧創傷療法システムの実施形態は、概して、種々の治療法に従って、創傷の治癒を促進するために、創傷に陰圧を印加する際の使用に好適である。本開示の陰圧創傷療法システムの実施形態は、完全に可搬式であり、療法期間の間、ユーザが完全に着装携行可能であり得るように、ユーザによって着用または運搬されて得る。本開示の陰圧創傷療法装置およびその構成要素の実施形態は、完全に再使用可能であってもよく、または所定の期間の使用後、完全に使い捨て可能であってもよく、あるいは個々に使い捨て可能であり、それによって構成要素のうちの一部は、その後の療法の適用時に再使用されてもよい。
【0016】
以下、本開示の陰圧創傷療法システムの実施形態と、陰圧創傷療法システムにおいて使用するための本開示のセンサの実施形態とを添付の図面を参照して説明する。類似参照番号は、図の説明を通して類似または同一要素を参照する場合がある。本明細書で使用されるように、「創傷滲出液」または単に「滲出液」とは、概して、例えば、血液、血清、および/または膿汁等の創傷からの任意の流体排出物を指す。本明細書で使用されるように、「流体」とは、概して、液体、気体、または両方を指す。
【0017】
図1を参照すると、本開示の実施形態によるNPWT装置は、健康な皮膚「s」によって包囲される創傷床「w」上で使用するために、概して10として図示される。陰圧創傷療法装置10は、創傷領域において陰圧を維持するために、創傷床「w」付近に真空チャンバ14を画定するように、創傷床「w」に対して配置される創傷ドレッシング12を含む。創傷ドレッシング12は、接触層18と、創傷充填材20と、創傷被覆24とを含む。
【0018】
接触層18は、創傷床「w」内における留置が意図され、創傷床「w」の組織形態に実質的に適合するように、比較的非支持的または可撓性であってもよい。種々の材料が、接触層18のために使用されてもよい。接触層18の選択は、患者の状態、創傷周囲の皮膚の状態、滲出液の量、および/または創傷床「w」の状態等の種々の要因に依存してもよい。接触層18は、穿孔フィルム材料から形成されてもよい。接触層18の多孔性特徴は、創傷床「w」から接触層18を通して、滲出液を通過させる。接触層18を通る創傷滲出液の通過は、滲出液が創傷床「w」内に逆流する傾向とならないように、実質的に単方向であり得る。単方向の流動は、指向性開口、例えば、接触層18から突出する起伏または円錐形構造の頂点に配置される開口によって助長され得る。単方向性流動はまた、接触層18のものと異なる吸収特性を有する材料で接触層18を積層することによって、または指向性流動を促進する材料の選択によって、助長されてもよい。接触層18を形成するために、接触層18が除去されるときに創傷床「w」または周囲組織に粘着する傾向とならないよう、非接着性材料が選択されてもよい。接触層18としての使用に好適であり得る材料の一実施例は、Tyco Healthcare Group LP(d/b/a Covidien)によって提供される商標XEROFLOW(登録商標)の下で市販されている。接触層18としての使用に好適であり得る材料の別の実施例は、Tyco Healthcare Group LP(d/b/a Covidien)によって提供される、市販のCURITY(登録商標)非接着性ドレッシングである。
【0019】
創傷充填材20は、創傷床「w」内の接触層18上に配置され、創傷滲出液を輸送するように意図される。創傷充填材20は、任意の創傷床「w」の形状をとるように適合可能であって、任意のレベルまで、例えば、健康な皮膚「s」のレベルまで、または創傷充填材20が健康な皮膚「s」上に突出するように創傷を過剰充填するようにパッキングされてもよい。創傷充填材20は、感染の発症を減少させるためのポリヘキサメチレンビグアニド(PHMB)、および/または創傷の治癒を促進するための他の薬物等の薬剤で処理されてもよい。種々の材料が、創傷充填材20のために使用されてもよい。創傷充填材20としての使用に好適であり得る材料の実施例は、Tyco Healthcare Group LP(d/b/a Covidien)によって提供される商標KERLIXTM AMDTMの下で市販される抗菌ドレッシングである。
【0020】
被覆層24は、例えば、ポリマーまたはエラストマーフィルム等の可撓性膜から形成されてもよく、被覆層24の少なくとも一部分、例えば、被覆層24の周縁26に生体適合性接着剤を含んでもよい。代替として、被覆層24は、実質的に剛性の部材であってもよい。被覆層24は、被覆層24の周縁26に、実質的に連続的な帯状の生体適合性接着剤が、周囲の皮膚「s」と実質的な流体密閉を形成するように、創傷床「w」上に配置されてもよい。被覆層24としての使用に好適であり得る材料の実施例は、Tyco Healthcare Group LP(d/b/a Covidien)によって提供されるCURAFORM ISLAND(登録商標)の下で市販されている。
【0021】
被覆層24は、汚染物質の創傷床「w」への進入を防止し、その完全性の維持を助長するために、微生物障壁および流体障壁の両方としての役目を果たしてもよい。
【0022】
一実施形態では、被覆層24は、例えば、創傷床「w」と大気との間の酸素および水分の交換を促進するように水蒸気透過性膜から形成される。好適な水蒸気透過率(MVTR)を提供し得る膜の実施例は、Tyco Healthcare Group LP(d/b/a Covidien)によって提供される、商標POLYSKIN(登録商標)IIの下で市販される透明膜である。透明膜は、被覆層24の除去を必要とすることなく、創傷状態の視覚的評価を行うことを可能にすることを補助する。
【0023】
創傷ドレッシング12は、真空チャンバ14の真空システムへの接続を容易にするためのフランジ34を有する真空ポート30を含んでもよい。真空ポート30は、剛性または可撓性の目立たない構成要素として構成されてもよく、解除可能かつ流体密閉様式で導管36を受容するように適合されてもよい。フランジ34の底面の少なくとも一部の上の接着剤は、真空ポート30を被覆層24に付着する機構を提供するために使用されてもよい。真空ポート30およびフランジ34の相対位置、サイズ、および/または形状は、図1に図示される実施形態と異なってもよい。例えば、フランジ34は、フランジ34の上面の少なくとも一部の上の接着剤が、真空ポート30を被覆層24に付着するように、真空チャンバ14内に配置されてもよい。真空ポート30の中空内部部分は、導管36と真空チャンバ14との間の流体的な連絡を提供する。導管36は、真空ポート30から延在し、真空チャンバ14と真空源40との間の流体的に連絡を提供する。代替として、真空ポート30は、導管36との流体的な連絡を提供するための他の対策が講じられる場合、ドレッシング12内に含まれなくてもよい。
【0024】
導管36には、可撓性のエラストマーもしくはポリマー材料から加工される導管を含む、任意の好適な導管が使用されてもよい。図1に例示される陰圧創傷療法装置10では、導管36は、第1の導管区間36Aと、第2の導管区間36Bと、第3の導管区間36Cと、第4の導管区間36Dとを含む。第1の導管区間36Aは、真空ポート30から延在し、第2の導管区間36Bへの流体ライン連結器100を介して連結され、回収キャニスタ38へと延在する。第3の導管区間36Cは、回収キャニスタ38から延在し、第4の導管区間36Dへの別の流体ライン連結器100を介して連結され、真空源40へと延在する。導管36の導管区間の形状、サイズ、および/または数は、図1に図示される、第1、第2、第3、および第4の導管区間36A、36B、36C、ならびに36Dと異なってもよい。
【0025】
導管36の第1、第2、第3、および第4の導管区間36A、36B、36C、ならびに36Dは、例えば、摩擦嵌め、差込連結、またはバーブコネクタ等の従来の気密手段によって、装置10の構成要素と接続されてもよい。接続は、恒久的にされてもよい。代替として、迅速断絶式または他の解除可能な接続手段を使用して、装置10に何らかの調整の柔軟性を提供してもよい。
【0026】
回収キャニスタ38は、創傷流体を含有するために好適である、任意の種類の容器から形成されてもよい。例えば、半剛性プラスチックボトルが、回収キャニスタ38のために使用されてもよい。可撓性ポリマーパウチまたは他の中空容器体が、回収キャニスタ38のために使用されてもよい。回収キャニスタ38は、創傷流体または残屑を圧密化あるいは含有するための吸収性材料を含有してもよい。例えば、超吸収性ポリマー(SAP)、シリカゲル、ポリアクリル酸ナトリウム、カリウムポリアクリルアミド、または関連合成物が、回収キャニスタ38内に提供されてもよい。キャニスタ38の少なくとも一部は、透明または半透明であることにより、例えば、創傷滲出液の視覚的評価が滲出液の色、質、および/または量の評価を補助することを可能にし得る。回収キャニスタ38の透明あるいは半透明の部分は、視覚的評価がキャニスタの残りの容量もしくは空き容積の決定を補助することを可能にしてもよく、および/または回収キャニスタ38を交換すべきかどうかの決定を補助してもよい。
【0027】
回収キャニスタ38は、第1および第2の導管区間36A、36Bを介して、創傷ドレッシング12と流体的に連絡している。第3および第4の導管区間36C、36Dは、回収キャニスタ38を、陰圧を生成するか、または別様に回収キャニスタ38に陰圧を提供する真空源40に接続する。真空源40は、臑動ポンプ、ダイアフラムポンプまたは他の好適な機構を含んでもよい。真空源40は、生体適合性であり得るミニポンプまたはマイクロポンプであってもよく、これらのポンプは、適切で治療的な真空レベルを維持するか、あるいは生じさせるように適合されてもよい。達成される準大気圧の真空レベルは、約20mmHg乃至約500mmHgの範囲であってもよい。実施形態では、真空レベルは、約75mmHg乃至約125mmHg、または約40mmHg乃至約80mmHgであってもよい。真空源40として使用され得る蠕動ポンプの一実施例は、Tyco Healthcare Group LP(d/b/a Covidien)によって提供される、市販のKangaroo PET Eternal Feeding Pumpである。真空源40は、例えば、交流(AC)モータ、直流(DC)モータ、音声コイル作動装置、ソレノイド等を含む、当業者によって周知である任意の手段であり得る作動装置(図示せず)によって作動されてもよい。作動装置は、真空源40内に組み込まれてもよい。
【0028】
実施形態では、陰圧創傷療法装置10は、導管区間の選択可能な連結および分断を可能にする1つ以上の流体ライン連結器100を含む。例えば、流体ライン連結器100は、係合されると、第1の導管区間36Aと第2の導管区間36Bとの間の流体的な連絡を維持するように使用され得、係脱されると、第1の導管区間36Aと第2の導管区間36Bとの間の流体流動を遮断し得る。したがって、流体ライン連結器100は、回収キャニスタ38の交換を含む、陰圧創傷療法装置10の構成要素の接続、断絶、または維持を容易にしてもよい。導管36に沿った任意の場所における、1つ以上の流体ライン連結器100の付加的または代替留置は、他の手技を促進してもよい。例えば、図1に図示されるように第3の導管区間36Cと第4の導管区間36Dとの間の流体ライン連結器100の留置は、真空源40の補修を容易にしてもよい。
【0029】
図2を参照すると、健康な皮膚「s」によって包囲される創傷「w」上で使用するための図1のNPWT装置に類似するNPWT装置は、概して、10として図示される。図2のNPWT装置10は、創傷ドレッシング12の接触層18と被覆層22との間から回収キャニスタ38へと延在する通気導管37を含む。通気導管37は、創傷ドレッシング12と一体的に形成されてもよい。代替として、通気導管37は、創傷ドレッシング12の貼付の際、臨床医によって、接触層18と被覆層22との間に挿入されるか、または貼付に先立って、先にその間に挿入されてもよい。通気導管37は、摩擦嵌め、差込連結、またはバーブコネクタ等、従来の気密手段によって、回収キャニスタ38に解除可能に接続されてもよい。
【0030】
通気導管37は、リザーバ14から回収キャニスタ38へと空気の小さい流動を提供するように構成される。通気導管37は、滲出液導管36より小さい直径を含み、可撓性エラストマーまたはポリマー材料から加工されるものを含む、任意の好適な導管から形成されてもよい。空気流路に沿って配置される空気フィルタ39は、回収キャニスタ38から流動する空気を濾過し、細菌および他の感染性物質を含む、あらゆる不純物を除去する。フィルタ39は、疎水性材料を含み、濡れることを防止してもよい。
【0031】
動作時、創傷ドレッシング12は、接触層18と被覆層22との間から延在する通気導管37とともに、創傷「w」に隣接して留置される。通気導管37が、創傷ドレッシング12と一体的に形成される場合、臨床医は、創傷ドレッシング12の貼付の際、層間に通気導管37を配置することが要求されてもよい。次いで、真空源50が起動され、創傷ドレッシング12のリザーバ14内に準大気圧を産生させる。リザーバ14からの流体は、被覆層22内の開口24を通って、流体ポート30内へと、滲出液導管36に沿って、引き出され、回収キャニスタ40内に堆積される。流体および他の滲出液が、滲出液導管36を通って引き出されることに伴って、濾過された空気が、通気導管37を通って創傷ドレッシング12のリザーバ14内に受容される。回収キャニスタ38から通気導管37を通って流動する小流量の濾過された空気は、滲出液導管36を通って生じる大流量の排出との組み合わせにおいて、リザーバ14と回収キャニスタ40との間に排水作用をもたらす。この排水作用は、滲出液導管36を通る連続的な流動を確保し、それによって、流体の滞留およびその合併症を防止する。毛細管作用によって、リザーバ14からの流体のみが、より大きい直径の滲出液導管36を通って流動する。
【0032】
次に図3Aを参照すると、本開示の代替実施形態では、創傷ドレッシング112は、本明細書において上述される創傷ドレッシング12に実質的に類似するので、その間の差異に関するものだけが説明される。創傷ドレッシング112は、第1の開口、すなわち、流体開口124と、第2の開口、すなわち、通気開口125とを有する被覆層122を含む。流体ポート130は、流体開口124と流体的に連絡し、滲出液導管136と動作可能に係合するように構成される。通気ポート131は、通気開口125と流体的に連絡し、通気導管137と動作可能に係合するように構成される。流体および通気ポート130、131は、任意の好適な様式において、被覆層122に付着されてもよい。流体および通気ポート130、131はそれぞれ、回収キャニスタ38と流体的に連絡している(図1および2)。
【0033】
創傷ドレッシング112は、創傷ドレッシング12と実質的に同一の様式で動作する。回収キャニスタ40に接続され、真空源50が起動されると、真空源50によって産生される準大気圧が、リザーバ114から流体を引き出す吸引力をもたらす。通気導管137は、リザーバ114に濾過された空気の小流量の流れを提供し、滲出液導管136を通る連続的な流体流動を確保する。
【0034】
次に、図3Bを参照すると、別の実施形態では、創傷ドレッシング212は、本明細書に上述される創傷ドレッシング12、112に実質的に類似する。創傷ドレッシング212は、第1および第2の開口224、225を有する被覆層222を含む。第1および第2の開口224、225に隣接して、流体/通気ポート230が配置される。ポート230は、滲出液導管236を介して、創傷ドレッシング212の第1の開口224を回収キャニスタ38(図1および2)と流動的に連絡させるように構成される。ポート230はさらに、通気導管237を介して、創傷ドレッシング212の第2の開口225を回収キャニスタ40と流動的に連絡させるように構成される。上述のように、滲出液導管236と通気導管237との間のサイズの差異は、より大きい滲出液導管36を通してだけ流体を流動させる毛細管作用をもたらす。
【0035】
次に図4を参照すると、さらに別の実施形態では、創傷ドレッシング312は、上述のものに類似し、被覆層322内に形成される通気アセンブリ340を含む。通気アセンブリ340は、フィルタ部材342と、フラップまたは被覆部材344とを含む。フィルタ部材342は、被覆層322と一体的に形成されるか、または別様にそれに付着されてもよい。一実施形態では、フィルタ部材342は、接着剤によって、被覆層322に固着される。フィルタ部材342は、創傷ドレッシング312のリザーバ314に、濾過された空気を提供するように構成される。濡れることを防止するために、フィルタ部材342は、疎水性であってもよい。フィルタ部材342は、そこを通る所望の流量に応じて、寸法設定されてもよい。より大きいフィルタ部材342は、より大量の気流を提供するであろう。しかしながら、フィルタ部材342が大き過ぎる場合、NWPTの有効性を低下させる場合がある。
【0036】
フラップ344は、被覆層322と一体的に形成されてもよい。代替として、フラップ344は、フィルタ部材342を覆って、解除可能に固着されてもよい。フラップ344は、被覆部材322に取着されるか、またはそこから分離可能であってもよい。フラップ344は、選択的に、部分的または完全に、フィルタ部材342を曝露するように構成されてもよい。このように、臨床医は、リザーバ314内への空気の流動に影響を及ぼしてもよい。フラップ344を含むように示されるが、創傷ドレッシング312は、フィルタ部材342が曝露された状態で提供されてもよいことが想定される。
【0037】
使用時、創傷ドレッシング312は、従来の様式において、創傷「w」に貼付される。真空源40(図1および2)の起動によって、創傷ドレッシング312のリザーバ314からの排出が始動される。排出プロセスに先立って、またはその間の任意の時間において、フラップ344は、部分的または完全に、フィルタ部材342を曝露するために、後方に引っ張られてもよい。上述のように、曝露されるフィルタ部材342が多いほど、リザーバ14内への可能な気流が多くなる。フィルタ部材342を通してリザーバ14に提供される気流は、上述の排水作用に類似する様式において作用する。このように、通気アセンブリ340は、滲出液導管336を通る連続的な流体流動を可能にし、それによって、流体の滞留およびその合併症を防止する。
【0038】
図5Aおよび5Bを参照すると、さらに別の実施形態では、創傷ポート500が示される。創傷ポート500は、上述の創傷ドレッシングとの関連に好適である。創傷ポート500は、真空ポート512を含むプラスチック被覆510を有する。真空ポート512に加え、プラスチック被覆510は、管520を有する。管520は、小口径ステンレス鋼または剛性プラスチックから構成されてもよい。管520は、創傷ドレッシング内へ空気を流入させることによって、制御された、または一定の漏出を提供するために使用される。管520は、図5Aおよび5Bの矢印によって示されるように、創傷パッキング材料内の深度調節および留置が可能にするために、創傷ポート500内へ管520を挿入させるように配列可能である。したがって、空気は、創傷パッキング材料内へと注入され、真空ポートに向かう創傷からの過剰滲出液の移動を配向可能となる。管520は、創傷床内への空気の流速を調節するための弁(図示せず)を有してもよい。弁は、管520に取着され、創傷ドレッシング内への空気流量を無限調節を可能にする小ニードル弁であってもよい。
【0039】
周囲大気または空気源に曝露され得る管520の端部は、フィルタ522を含んでもよい。フィルタ522は、管の閉塞を防止し、また、埃または他の汚染物質が創傷部位に入ることを防止するための綿棒状の空気フィルタであってもよい。代替として、フィルタ522は、悪臭を防止するための木炭フィルタ、疎水性フィルタ、あるいは任意の焼結または多孔性材料を含んでもよい。創傷パッキング材料内に挿入される管520の先端は、穿孔先端524を具備し、創傷パッキング材料内への挿入をより容易にしてもよい。
【0040】
図6Aおよび6Bを参照すると、さらに別の実施形態において、創傷ポ−ト600が示される。図6Aに示されるように、創傷ポート600は、創傷ポート600の円周の周囲の別個の場所に管610を有する。各管は、上述のように、穿孔先端またはフィルタを含んでもよい。図6Bに示されるように、管610と管612との間の距離「a」は、ある距離であってもよく、管610と614との間の距離「b」は、距離「a」と異なる距離であってもよい。一方、各管の間の差異は、管620と622および管620と624との間の距離「c」と類似してもよい。図6Aおよび6Bは、具体的な数の管を示すが、任意の数の管が、創傷ポート600の円周の外側に配列されてもよい。
【0041】
図7Aおよび7Bを参照すると、さらに別の実施形態において、上述の管に類似する管710を有する創傷ポート700が示される。管710は、流体を創傷部位に流入させるために、直径が若干大きくてもよい。流体は、生理食塩水等の創傷を洗浄するための溶液を含んでもよく、または創傷領域に麻酔をかけるための麻酔薬であってもよい。管710は、創傷部位への経路を開閉するために、弁712と嵌合されてもよい。加えて、管710の端部は、ルアコネクタ714と嵌合され、付加的な管類、注射器、または任意の他の導管と流体密の接続を生成してもよい。代替として、弁の代わりに、プラグ(図示せず)を使用して、ルアコネクタを閉鎖可能である。図7Bを参照すると、皮下注射針716が、管710内に挿入されてもよい。皮下注射針716は、創傷の具体的領域に溶液を送達するために使用可能であるか、あるいは創傷部位から血液、滲出液、または組織の試料を得るために使用可能である。
【0042】
図8Aおよび8Bを参照すると、さらに別の実施形態では、創傷ポート800が示される。制御された、または一定の漏出を可能にするために、上述のような管を使用する代わりに、創傷ポート800の周囲の円周に配列されるいくつかの小孔が提供されてもよい。孔は、図8Aに示されるように、所与のサイズの単純穿孔810の形態をとってもよい。代替として、孔822は、創傷ポート800に高周波(RF)溶接されるプレート820に形成されてもよい。
【0043】
図9を参照すると、さらに別の実施形態において、創傷ポート900の断面が示される。創傷ポート900は、創傷ドレッシング910に動作可能に接続され、フランジ912を含む。フランジ912は、円形または任意の多角形形状を有してもよい。本体914は、導管916に流動可能に接続されるフランジ912に接続される。導管916は、回収キャニスタに直接的または間接的に通じている。本体914は、創傷部位内への制御漏出を提供するために使用される小オリフィス920を有する。オリフィス920の直径および創傷ポート900の外側と創傷ポート900の内側との間の圧力差が、オリフィスを通して創傷ポート900内への制御可能な空気の漏出をもたらす。小オリフィス920は、種々の方法で生成可能である。オリフィス920は、外形に成形される等、ポート設計に一体化可能である。オリフィスは、針または注射器を使用して、ポート内への微細穿孔の後成形によって生成可能である。代替として、創傷ポート900の外側から創傷ポート900の内側への空気の連絡を可能にする小管の組立または挿入が、オリフィス920を生成するために使用可能である。
【0044】
図10Aおよび10Bを参照すると、さらに別の実施形態において、創傷ポート1000が示される。創傷ポート1000は、創傷ドレッシング1010に動作可能に接続され、フランジ1012を含む。フランジ1012は、円形または任意の多角形形状を有してもよい。本体1014は、導管1016に流動可能に接続されるフランジ1012に接続される。導管1016は、回収キャニスタに直接的または間接的に通じている。導管1016は、創傷「w」と回収キャニスタとの間の滲出液のための経路を提供するために使用される主要内腔1110を含む。補助内腔または通気内腔は、創傷部位への制御された漏出を提供するために、導管1016内に提供される。滲出液は、領域1114において内腔1110に流入し、空気は、領域1116において内腔1112から流出する。補助内腔1112は、周囲環境または空気源に曝露され、創傷ポート1000内に制御された漏出を提供する。図10Bは、単一の導管1016内の内腔1110および1112を図示するが、内腔1110および1112は、別個の導管として提供可能である。
【0045】
図11Aを参照すると、さらに別の実施形態において、創傷ポート1210を有する創傷ドレッシング1200が示される。創傷ドレッシング1200および創傷ポート1210は、本明細書に上述される創傷ドレッシング12、112、および212に類似し、創傷ポート1210は、創傷ポート30、130、および230に類似する。通気導管1220は、創傷ポート1210の上部内に挿入され、通気導管1220を介して、創傷ドレッシング1200内に濾過された空気の源を提供してもよい。通気導管1220は、針を通って延在する内腔を有するステンレス鋼針であってもよい。通気導管1220の端部は、フィルタ1225を有し、周囲大気からの空気を濾過する。周囲大気から通気導管1220を通って流動する小流量の濾過空気は、滲出液導管を通して生じる大流量の排出と組み合わせて、創傷と回収キャニスタとの間に排水作用をもたらす。この排水作用は、滲出液導管36を通る連続流動を確保し、それによって、流体の滞留およびその合併症を防止する。上述のように、滲出液導管と通気導管1220との間のサイズの差異は、より大きい滲出液導管を通してだけ流体を流動させる毛細管作用をもたらす。図11B−11Dは、図11Aにおける創傷ポートに類似する創傷ポート1210を図示する。図11B−11Dでは、通気導管1220は、図11Aに示されるように、創傷ポート1210の上部ではなく、創傷ポート1210の側面に留置される。図11Dは、滲出液オリフィス1230上方の創傷ポート1210内に位置する通気導管1220の端部を図示する。
【0046】
上述の開示は、明確化または理解の目的のために、例示および実施例として、詳述されたが、ある変更および修正が、添付の請求項の範囲内で実践されてもよいことは明白であろう。例えば、個々の流体および通気導管は、二重内腔を有する導管によって代用されてもよい。毛細管作用を確保するために、1つの内腔は、他よりも大きくなければならないが、しかしながら、内腔は、同軸または平行であってもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
創傷治癒と関連した準大気圧療法のためのシステムであって、該システムは、
対象の創傷床に対し位置して、該創傷床を覆うリザーバを確立するように寸法設定された創傷ドレッシング被覆であって、該リザーバ内に準大気圧が維持され得る創傷ドレッシング被覆と、
準大気圧機構であって、
筐体と、
該筐体内に配置される真空源と、
該真空源と流体的に連絡している回収キャニスタと
を含む準大気圧機構と、
該リザーバと流体的に連絡している創傷ドレッシングに動作可能に接続される創傷ポートであって、該創傷ポートは、
真空ポートと、
該創傷ポートの周囲に円周方向に配列される複数の孔であって、該リザーバの中に周囲空気が入るように動作可能である複数の孔と
を含む創傷ポートと、
滲出液導管であって、該滲出液導管は、該創傷ポートおよび該回収キャニスタと流体的に連絡していることにより、該真空源の影響下において、該リザーバから除去され、該回収キャニスタ内に堆積される滲出液を回収する滲出液導管と
を備える、システム。
【請求項2】
前記複数の孔は、プレートに形成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記プレートは、前記創傷ポートに高周波溶接される、請求項2に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図11D】
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【公表番号】特表2012−528605(P2012−528605A)
【公表日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−513028(P2012−513028)
【出願日】平成21年6月8日(2009.6.8)
【国際出願番号】PCT/US2009/046580
【国際公開番号】WO2010/141030
【国際公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【出願人】(501289751)タイコ ヘルスケア グループ リミテッド パートナーシップ (320)
【Fターム(参考)】