説明

貯湯式温水器

【課題】確実に湯水をミスト状に噴出するミスト発生装置を有する貯湯式温水器を提供すること。
【解決手段】湯水を貯える貯湯タンク1と、湯水をミスト状に噴霧するミスト発生装置9と、貯湯タンク1とミスト発生装置9とを接続する出湯管3と、貯湯タンク1の湯水を供給するミスト発生装置9以外の部位とを備え、ミスト発生装置9以外の部位へ供給する湯水の流量がある一定流量以上の時に、ミスト発生装置9への湯水の供給を停止することにより、ミスト発生装置9からミストになりきれない大粒で高温の水滴が上部から降り注ぐことを防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ミスト発生装置を有した貯湯式温水器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のミスト発生装置は、給湯端末と同じ給湯源から別の回路で構成されているものではなく、給湯端末(例えば、シャワーなど)の給湯出口より分岐してミスト発生装置へ湯水の供給を行っていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図4は、従来のミスト発生装置の構成を示すものである。図4において、給水源101から水が供給され、給湯源102から湯が供給され、混合弁103にて水と湯が混合される。適温に混合された湯は、切り替え弁104で給湯端末105とシャワー106への通水を切り替えることで、それぞれから出湯される。またバルブ107の開閉によってミストノズル108から水がミスト状に噴出される。
【特許文献1】特開平2−169932号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の構成では、ミスト発生装置以外の部位(給湯端末105、シャワー106)へ供給する湯水の流量が多い場合は、ミスト発生装置(ミストノズル108)へ供給する湯水の圧力が低下するため、ミスト発生装置からミストになりきれない大粒の水滴が降り注ぎ、ミスト発生装置へ高温の湯を供給する場合には、使用者に高温の水滴が降り注いでしまうという課題があった。
【0005】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、確実に湯水をミスト状に噴出するミスト発生装置を有する貯湯式温水器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記従来の課題を解決するために、本発明の貯湯式温水器は、湯水を貯える貯湯タンクと、湯水をミスト状に噴霧するミスト発生装置と、前記貯湯タンクと前記ミスト発生装置とを接続する出湯管と、前記貯湯タンクの湯水を供給する前記ミスト発生装置以外の部位とを備え、前記ミスト発生装置以外の部位へ供給する湯水の流量がある一定流量以上の時に、前記ミスト発生装置への湯水の供給を停止することにより、ミスト発生装置からミストになりきれない大粒で高温の水滴が上部から降り注ぐことを防止する。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、確実に湯水をミスト状に噴出するミスト発生装置を有する貯湯式温水器を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
第1の発明の貯湯式温水器は、湯水を貯える貯湯タンクと、湯水をミスト状に噴出するミスト発生装置と、前記貯湯タンクと前記ミスト発生装置とを接続する出湯管と、前記貯湯タンクの湯水を供給する前記ミスト発生装置以外の部位とを備え、前記ミスト発生装置以外の部位へ供給する湯水の流量がある一定流量以上の時に、前記ミスト発生装置への湯水の供給を停止することにより、ミスト発生装置以外の部位への湯水の供給量が多くなっても、ミスト発生装置からミストになりきれない大粒で高温の水滴が上部から降り注ぐことが無くなり、安全性の高いミストを提供することができる。
【0009】
第2の発明の貯湯式温水器は、特に第1の発明において、ミスト発生装置への湯水の供給を停止している間に、ミスト発生装置以外の部位へ供給する湯水の流量がある一定流量以下になったときに、前記ミスト発生装置への湯水の供給を開始することにより、再びミスト発生装置への湯水の供給を開始することができるので、より快適なミストを供給することができる。
【0010】
第3の発明の貯湯式温水器は、特に第1または第2の発明において、ミスト発生装置への湯水の供給を指示するリモコンを備え、前記ミスト発生装置への湯水の供給を停止している間は、前記リモコンで前記ミスト発生装置への湯水の停止を知らせることにより、ミストが停止中であることをユーザーに知らせる構成としており、ミストが停止している理由を速やかに使用者に知らせることができ、利便性の向上を図ることができる。
【0011】
第4の発明の貯湯式温水器は、特に第1〜第3の発明において、ミスト発生装置以外の部位は、湯水を供給する給湯端末、浴槽の少なくとも1つであることにより、給湯端末または浴槽へも快適な設定温度の湯を供給することができる。
【0012】
第5の発明の貯湯式温水器は、特に第1〜第4の発明において、水を供給する給水管を備え、貯湯タンクの略上方部の高温水と、前記給水管から供給される水とを混合してミスト発生装置へ供給する構成としたことにより、比較的温度の高いミストから冷水に至るまで幅広い温度のミストを提供することができる。
【0013】
第6の発明の貯湯式温水器は、特に第1〜第4の発明において、水を供給する給水管を備え、貯湯タンクの略上方部の高温水と、前記貯湯タンクの略中部の中温水と、前記給水管から供給される水とを混合してミスト発生装置へ供給する構成としたことにより、中温水を使用することにより高温水の使用を減らし、より効率的な湯の使用が可能となる。また、最後まで高温の湯を貯湯タンクに残すような構成とすることで、ヒートポンプによる沸き上げを行う場合、機器効率を高くするためには貯湯タンク下部に中温水のない入水温度の低い状態が最適である。したがって、中温出湯管を備えることで、ヒートポンプ給湯機給湯端末の実働効率を高める効果がありランニングコストを低減することができる。
【0014】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0015】
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態におけるミスト発生装置の構成図である。実線矢印は湯水の流通方向を示し、点線矢印は通信を示している。図1において、貯湯タンク1には、ヒートポンプや電気ヒーターなどで加熱された湯が貯えられる。本実施の形態では、ヒートポンプ2によって加熱を行い、貯湯タンク1に湯を貯えているが、本実施の形態に限定されることがなく、電気ヒーターなどで貯湯タンク1内の湯を加熱してもよい。
【0016】
本実施の形態において、ヒートポンプ2は、水冷媒熱交換器21、圧縮機22、蒸発器24、膨張弁23を冷媒配管により順次環状に接続して構成されており、冷媒には二酸化炭素を使用しているため、高圧側が臨界圧力を超えるので、水冷媒熱交換器21を流通する水に熱を奪われて温度が低下しても凝縮することがなく、水冷媒熱交換器で冷媒と水との間で温度差を形成しやすくなり、高温の湯が得られ、かつ熱交換効率を高くすることができる。また、比較的安価でかつ安定な二酸化炭素を冷媒に使用しているので、製品コストを抑えるとともに、信頼性を向上させることができる。また、二酸化炭素はオゾン破壊係数がゼロであり、地球温暖化係数も代替冷媒HFC−407Cの約1700分の1と非常に小さいため、地球環境に優しい製品を提供できる。
【0017】
また、ヒートポンプ2において、圧縮機22で冷媒が圧縮され、圧縮機22から吐出された冷媒が水冷媒熱交換器21で放熱し、膨張弁23で減圧されたあと、蒸発器24で空気から熱を吸収し、ガス状態で再び圧縮機22に吸入される。なお、圧縮機の能力制御および膨張弁23の開度制御は、圧縮機22の吐出側に設けたサーミスタ(図示せず)で検出される吐出冷媒の温度が予め設定された温度を維持するように制御される。また、貯湯タンク1内の湯水は、水ポンプ25が作動することで、水冷媒熱交換器21に流入し、冷媒と熱交換を行い、再び貯湯タンク1に戻り、積層状態で貯湯タンク1の上部に高温の湯が貯えられる。
【0018】
一方、給湯端末や浴槽、ミスト発生装置への出湯に伴い、貯湯タンク1の上方部に配設された出湯管3から高温の湯が出湯され、電動式混合弁4(風呂湯温制御手段)、電動式混合弁5(給湯端末湯温制御手段)、電動式混合弁6(ミスト湯温制御手段)にて水と適温に混合される。本実施の形態1においては、電動式混合弁4で混合された湯水は浴槽7へ、電動式混合弁5で混合された湯水は給湯端末(蛇口)8へ、電動式混合弁6で混合された湯水はミスト発生装置9へ供給される。本実施の形態においては、電動式混合弁を用いたが、ワックスサーモ混合弁を用いて出力温度を一定にした構成にしてもよい。
【0019】
また、水冷媒熱交換器21から貯湯タンク1に高温の湯として戻される戻り口51は、出湯管3とは別に設けてあり、このように構成することでミスト発生装置もしくはミスト発生装置以外の部位へ湯水を供給しながら、貯湯タンク1内の湯を沸き上げることができる。1つの熱源からミスト発生装置以外の部位に加えて、ミスト発生装置へ湯水を供給することで湯切れが発生しやすくなるが、このように構成することで、ミスト発生装置へ湯水を供給してもなお、湯切れの心配がない。以下、それぞれの装置への出湯回路の構成について説明する。
【0020】
浴槽7と電動式混合弁4の間には、貯湯タンク1から供給される湯水の停止を行う二方向の電磁弁41(風呂回路遮断手段)と、浴槽7へ供給される湯水の流量を検出する流量検出装置42(風呂流量検出手段)と、浴槽7へ供給される湯水の温度を検出するサーミスタ43(風呂湯温検出手段)を設けており、サーミスタ43の検出値に基づいて電動式混合弁4の制御を行う。
【0021】
また、給湯端末(蛇口)8と電動式混合弁5の間には、貯湯タンク1から供給される湯水の流量を検出する流量検出装置44(給湯端末流量検出手段)と、給湯端末(蛇口)8へ供給される湯水の温度を検出するサーミスタ45(給湯端末湯温検出手段)を設けており、サーミスタ45の検出値に基づいて電動式混合弁5の制御を行う。
【0022】
また、ミスト発生装置9と電動式混合弁6の間には、貯湯タンク1から供給される湯水の停止を行う二方向の電磁弁46(ミスト回路遮断手段)と、ミスト発生装置9へ供給される湯水の流量を検出する流量検出装置47(ミスト流量検出手段)と、ミスト発生装置9へ供給される湯水の温度を検出するサーミスタ48(ミスト湯温検出手段)を設けており、サーミスタ48の検出値に基づいて電動式混合弁6の制御を行う。
【0023】
また、本実施の形態において、ミスト発生装置9を制御する制御手段31とリモコン10とを通信するミスト通信手段11と、浴槽7を制御する制御手段30とリモコン10とを通信する浴槽通信手段12と、給湯端末(蛇口)8を制御する制御手段30とリモコン10とを通信する給湯端末通信手段13を有している。なお、本実施の形態においては、給湯機器通信手段に、浴槽通信手段12と給湯端末通信手段13とを設けたが、どちらか一方のみを設けてもよい。また、本実施の形態では、リモコン10内に配設されているマイクロコンピュータ(図示せず)が、ミスト通信手段11、浴槽通信手段12、給湯端末通信手段13の各通信手段をモジュールとして有している。
【0024】
以下、浴槽7、給湯端末(蛇口)8、ミスト発生装置9への出湯について説明する。
【0025】
ユーザーは、浴室内に設置されたリモコン10で、所望の浴槽への湯張り量、湯張り温度を設定し、それぞれの設定値をリモコン10から浴槽への湯張りを制御する制御手段30へと浴槽通信手段12を通じて送信することで、浴槽への自動湯張りができる。
【0026】
また、給湯端末(蛇口)8から出湯させたい時には、リモコン10で所望の給湯温度を設定し、リモコン10から給湯端末(蛇口)8の出湯温度を制御する制御手段30へと給湯端末通信手段13を通じて送信することにより、給湯端末(蛇口)8から出湯することができる。
【0027】
ミスト発生装置9は、貯湯タンク1から供給される湯水を、浴室内にミスト状に噴出させる装置であり、浴室内でのサウナ浴を実現することができる。リモコン10には、ミスト発生装置9の起動/停止のみならず、ミスト発生動作の詳細な設定(例えば、風量、温度など)も設定できる構成となっており、リモコン10からミスト発生装置9を制御する制御手段31へとミスト通信手段11を通じて送信することにより、ミスト発生装置を操作することができる。このようにサウナ浴の設定は、年齢、性別などにより個人差が大きく、リモコン10で各人が所望の設定に切り替えられるのは非常に利便性がよい。
【0028】
本実施の形態では、制御手段30、制御手段31にはマイクロコンピュータを用いており、浴槽および給湯端末を制御する制御手段30と、ミスト発生装置を制御する制御手段31とに分けているが、これに限定されることはなく、例えば、図2に示すように、1つのマイクロコンピュータ32でそれぞれの給湯機器を制御しても問題はない。また、リモコン10には、制御手段30および制御手段31からの指令で情報を表示したり、音声を発生する構成としているので、ユーザーが理解しやすいリモコンとなっている。
【0029】
次に、ミスト発生装置以外の部位(本実施の形態においては、浴槽7や給湯端末(蛇口)8)への給湯が過大になった時の制御について説明する。
【0030】
まず、ユーザーはミストを開始する時には、リモコン10に配設されているミストボタンを押すことでミスト運転を開始する。ミストボタンが押されることで、制御手段31はミスト発生装置9に湯水をミスト状に噴出することを命令する。ミスト発生装置9が運転を始めると、サーミスタ48(ミスト湯温検出手段)の検出値に基づいて電動式混合弁6(ミスト湯温制御手段)が制御され、本実施の形態では、制御手段31はサーミスタ48(ミスト湯温検出手段)の検出値が約60℃になるように電動式混合弁6(ミスト湯温制御手段)の開度を調節している。しかしながら、ミスト発生装置9からミスト状に湯水を噴出中に、浴槽7および給湯端末(蛇口)8での使用湯量が過大になった場合、ミスト発生装置へ供給される湯水の水圧が低くなり、流量が低下するためミストが正常に噴霧できなくなる。
【0031】
本実施の形態では、流量検出装置42(風呂流量検出手段)および流量検出装置44(給湯端末流量検出手段)で検出された流量の合計が、18L/min以上の状態を5秒以上検出した時は、ミスト発生装置9以外での使用湯量が過大であると判断し、電磁弁46(ミスト回路遮断手段)でミスト発生装置9へ供給する湯水を停止させると同時に、リモコン10には、例えば「お湯使用量大 ミスト待機中です」との表示を行い、ミストが待機中であることをユーザーに知らせることができる。
【0032】
そして、ミスト発生装置9以外での使用が終了もしくは使用湯量が減少し、流量検出装置42(風呂流量検出手段)および流量検出装置44(給湯端末流量検出手段)で検出さ
れた流量の合計が18L/min以下の状態を5秒以上検出した時は、ミスト発生装置9以外での使用が正常に戻ったと判断し、ミスト発生装置9への湯水の供給を再開する。
【0033】
以上のように、ミスト発生装置以外の部位での湯水の使用流量が過大になったときには、ミスト発生装置への湯水の供給を停止することにより、ユーザーに熱い湯滴がかかり、火傷する危険を回避することができる。
【0034】
また、ミスト発生装置以外の部位での湯水の使用流量が正常に戻った時には、すぐにミスト発生装置への湯水の供給を再開することで、快適にミストを使用することができる。
【0035】
(実施の形態2)
図3は、本実施の形態におけるミスト発生装置の構成図である。なお、実施の形態1と同じ部分については同じ符号を付して、その説明を省略する。本実施の形態は、それぞれの機器端末への出湯に、貯湯タンク1の中温水を使用し、貯湯タンク1の略中部に中温水を出湯する中温出湯管を有している点で、実施の形態1と相違する。
【0036】
図3において、貯湯タンク1の略中部に中温出湯管17を配設し、貯湯タンク1から中温水を出湯できる構成としている。給湯端末や浴槽、ミスト発生装置への出湯に伴い、貯湯タンク1の上方部に配設された出湯管3から高温の湯が出湯され、貯湯タンク1の略中部に配設された中温出湯管17から中温の湯が出湯され、電動式混合弁14、電動式混合弁15、電動式混合弁16にて高温水と中温水が混合され、さらにその下流で、電動式混合弁4、電動式混合弁5、電動式混合弁6にて水と適温に混合される。
【0037】
また、給湯温度によっては、高温水、中温水どちらか一方のみの湯を使用してもよく、高温水の出湯を抑えることができる。ミスト発生装置へ供給する湯水の設定温度が、中温出湯管17から出湯される湯水の温度よりも低い場合には、電動式混合弁16の入口を中温出湯管17側に全開にしておくことで、高温水の出湯を抑制することができる。
【0038】
しかしながら、貯湯タンク1内の湯水を使用すると、貯湯タンク1の下方部から給水されるため、中間出湯管17から出湯される湯水の温度も低下していく。そのため、電動式混合弁16の入口を出湯管3側に開いていくことで、適切な温度に混合する。
【0039】
以上のように、ミスト発生装置と、ミスト発生装置以外の給湯機器とが同じ貯湯タンク内の湯水を使用する貯湯式温水器において、出湯に中温水を使用することで、高温水の使用を減らし、より効率的な湯の使用が可能となり、ひいてはランニングコストを低減することができる。
【産業上の利用可能性】
【0040】
以上のように、本発明はヒートポンプ式の貯湯式温水器に限らず、電気、ガス、石油、燃料電池などいずれの方式においても、一つの貯湯タンクから複数の給湯機器に湯水を供給する貯湯式温水器に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】実施の形態1におけるミスト発生装置の構成図
【図2】実施の形態1におけるミスト発生装置の構成図
【図3】実施の形態2におけるミスト発生装置の構成図
【図4】従来の実施の形態におけるミスト発生装置の構成図
【符号の説明】
【0042】
1 貯湯タンク
2 ヒートポンプ
3 出湯管
4 電動式混合弁
5 電動式混合弁
6 電動式混合弁
7 浴槽
8 給湯端末(蛇口)
9 ミスト発生装置
10 リモコン
11 ミスト通信手段
12 浴槽通信手段
13 給湯端末通信手段
14 電動式混合弁
15 電動式混合弁
16 電動式混合弁
17 中温出湯管
21 水冷媒熱交換器
22 圧縮機
23 膨張弁
24 蒸発器
25 水ポンプ
30 マイクロコンピュータ(制御手段)
31 マイクロコンピュータ(制御手段)
41 電磁弁(風呂回路遮断手段)
42 流量検出装置(風呂流量検出手段)
43 サーミスタ(風呂湯温検出手段)
44 流量検出装置(給湯端末流量検出手段)
45 サーミスタ(給湯端末湯温検出手段)
46 電磁弁(ミスト回路遮断手段)
47 流量検出装置(ミスト流量検出手段)
48 サーミスタ(ミスト湯温検出手段)
51 戻り口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
湯水を貯える貯湯タンクと、湯水をミスト状に噴出するミスト発生装置と、前記貯湯タンクと前記ミスト発生装置とを接続する出湯管と、前記貯湯タンクの湯水を供給する前記ミスト発生装置以外の部位とを備え、前記ミスト発生装置以外の部位へ供給する湯水の流量がある一定流量以上の時に、前記ミスト発生装置への湯水の供給を停止することを特徴とする貯湯式温水器。
【請求項2】
ミスト発生装置への湯水の供給を停止している間に、ミスト発生装置以外の部位へ供給する湯水の流量がある一定流量以下になったときに、前記ミスト発生装置への湯水の供給を開始することを特徴とする請求項1に記載の貯湯式温水器。
【請求項3】
ミスト発生装置への湯水の供給を指示するリモコンを備え、前記ミスト発生装置への湯水の供給を停止している間は、前記リモコンで前記ミスト発生装置への湯水の停止を知らせることを特徴とする請求項1または2に記載の貯湯式温水器。
【請求項4】
ミスト発生装置以外の部位は、湯水を供給する給湯端末、浴槽の少なくとも1つであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の貯湯式温水器。
【請求項5】
水を供給する給水管を備え、貯湯タンクの略上方部の高温水と、前記給水管から供給される水とを混合してミスト発生装置へ供給する構成としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の貯湯式温水器。
【請求項6】
水を供給する給水管を備え、貯湯タンクの略上方部の高温水と、前記貯湯タンクの略中部の中温水と、前記給水管から供給される水とを混合してミスト発生装置へ供給する構成としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の貯湯式温水器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2008−64415(P2008−64415A)
【公開日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−245218(P2006−245218)
【出願日】平成18年9月11日(2006.9.11)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】