走行式芝刈機
【課題】走行式芝刈機と手持式芝刈機を随時に使い分けることができる技術を提供する。
【解決手段】走行しながら芝を刈る走行式芝刈機10であって、手持式芝刈機60を取付可能な取付部を有する。このような構成によれば、走行式芝刈機で刈れない箇所の芝を、手持式芝刈機で刈ることができる。障害物があったときでも、走行式芝刈機から離れることなく迅速に手持式芝刈機を使用することができるので、効率的に芝刈作業を行うことができる。
【解決手段】走行しながら芝を刈る走行式芝刈機10であって、手持式芝刈機60を取付可能な取付部を有する。このような構成によれば、走行式芝刈機で刈れない箇所の芝を、手持式芝刈機で刈ることができる。障害物があったときでも、走行式芝刈機から離れることなく迅速に手持式芝刈機を使用することができるので、効率的に芝刈作業を行うことができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、走行しながら芝を刈る走行式芝刈機に関する。なお、本明細書において、走行式芝刈機には、ユーザが加える力によって走行する芝刈機と、動力源(例えば、エンジン、モータ等)からの動力により走行する芝刈機が含まれる。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、走行しながら芝を刈る走行式芝刈機が開示されている。この種の走行式芝刈機は、ブレードを動作させながら走行することで、ブレードによって芝を刈る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−252626号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
走行式芝刈機は、比較的に大型であることから、刈り幅が広く、効率的に芝を刈ることができる。その反面、フェンスや樹木といった障害物の際の芝を刈ることが難しい。したがって、多くのユーザは、走行式芝刈機による作業後に、手持式芝刈機を携帯して作業範囲を再び巡回し、刈り残された障害物の際の芝を刈り取っている。このように、走行式芝刈機と手持式芝刈機を併用することで、芝生面をきれいに仕上げることができる。しかしながら、手持式芝刈機を携帯し、刈り残しを探しながら作業範囲を再び巡回する作業には、比較的に多くの時間が必要とされる。このような問題を鑑み、本発明は、走行式芝刈機と手持式芝刈機を併用するユーザが、比較的に短時間で芝刈作業を完了することができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、走行式芝刈機に具現化される。この走行式芝刈機は、手持式芝刈機を取付可能な取付部を有する。
【0006】
この走行式芝刈機には、手持式芝刈機を取り付けることができる。手持式芝刈機は、走行式芝刈機よりも小型であるので、障害物の際の芝をきれいに刈ることができる。したがって、ユーザは、障害物のない領域については走行式芝刈機により芝を刈り、障害物の際については手持式芝刈機により芝を刈ることができる。走行式芝刈機によって刈り残しが生じた場合に、手持式芝刈機を直ちに使用することができるので、効率的に芝刈作業を行うことができる。
【0007】
上述した走行式芝刈機は、手持式芝刈機が取付部に取り付けられた走行式芝刈機を上から平面視したときに、手持式芝刈機の重心が、走行式芝刈機の前輪の車軸と後輪の車軸の間に位置するように構成されていることが好ましい。
【0008】
このような構成によれば、走行式芝刈機に取り付けられた手持式芝刈機が、走行式芝刈機のバランスを大きく崩すようなことがない。走行式芝刈機は、手持式芝刈機が取り付けられた状態でも、安定して走行することができる。
【0009】
上述した走行式芝刈機は、手持式芝刈機を取付可能な第1取付部と、第1取付部に取り付けられる手持式芝刈機よりも大型の手持式芝刈機を取付可能な第2取付部を有することが好ましい。
【0010】
このような構成によれば、走行式芝刈機には、小型の手持式芝刈機を取り付けることもできるし、大型の手持式芝刈機を取り付けることもできる。小型の手持式芝刈機と大型の手持式芝刈機の両者を所有するユーザは、作業内容に応じて、走行式芝刈機に取り付ける手持式芝刈機を選択することができる。また、小型の手持式芝刈機と大型の手持式芝刈機の一方のみを所有するユーザにおいては、他のサイズの手持式芝刈機を新たに買い求めることなく、既に所有する手持式芝刈機を走行式芝刈機に取り付けることができる。
【0011】
取付部が第1取付部と第2取付部を有する場合には、第1取付部が第2取付部内に形成されていてもよいし、第1取付部が第2取付部と別の位置に形成されていてもよい。
第1取付部が第2取付部内に形成されていれば、取付部を小さくすることができる。第1取付部が第2取付部と別の位置に形成されていれば、走行式芝刈機に2つの手持式芝刈機を同時に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施例1の走行式芝刈機10の上面図。
【図2】実施例1の走行式芝刈機10の側面図。
【図3】実施例1の走行式芝刈機10の上面近傍部分の断面図(図1のIII−III線における断面図)。
【図4】実施例2の走行式芝刈機110の上面図。
【図5】実施例2の走行式芝刈機110の側面図。
【図6】実施例3の走行式芝刈機210の上面図。
【図7】実施例3の走行式芝刈機210の側面図。
【図8】実施例4の走行式芝刈機310の上面図。
【図9】実施例4の走行式芝刈機310の側面図。
【図10】実施例5の走行式芝刈機410の上面図。
【図11】実施例5の走行式芝刈機410の上面近傍部分の断面図(図10のXI−XI線における断面図)。
【発明を実施するための形態】
【0013】
走行式芝刈機の実施例として、実施例1〜5に係る走行式芝刈機について説明する。
【実施例1】
【0014】
図1は、実施例1の走行式芝刈機10の上面図を示しており、図2は、走行式芝刈機10の側面図を示している。走行式芝刈機10は、ユーザが加える力によって走行する、手押し式の芝刈機である。走行式芝刈機10は、ボディ12と、一対の前輪14と、後輪16と、ハンドル18と、ブレード20と、切換レバー22と、集草カゴ24を有している。
【0015】
一対の前輪14は、ボディ12の前部の左右にそれぞれ設置されている。一対の前輪14は、シャフト14aによって互いに接続されている。一対の前輪14は、シャフト14aの中心軸を中心として、ボディ12に対して回転することができる。
【0016】
後輪16は、ボディ12の後部の下側に配置されている。後輪16は、シャフト16aの中心軸を中心として、ボディ12に対して回転することができる。
【0017】
ブレード20は、ボディ12の下部に設置されている。図2に示すように、ブレード20は、地面と対向する位置に設置されている。ブレード20は、地面に対して略垂直な軸回りに回転する。ブレード20は、ボディ12に内蔵されているモータ(図示省略)によって回転駆動される。
【0018】
切換レバー22は、ボディ12の前部に設置されている。ユーザが切換レバー22を操作すると、前輪14に対するボディ12の高さ位置が変化する。これにより、ブレード20と地面との間の距離が変更される。すなわち、ブレード20による芝の刈り込み長さを調節することができる。
【0019】
ハンドル18(図2では、図示省略)は、シャフト18a、18bと把持部18cを有している。シャフト18aの一端部は、ボディ12の一方の側面に接続されており、シャフト18bの一端部は、ボディ12の他方の側面に接続されている。シャフト18a、18bは、ボディ12から後方斜め上方に向かって伸びている。シャフト18aとシャフト18bの他端部は、把持部18cにより互いに接続されている。通常、ユーザは把持部18cを把持し、走行式芝刈機10を押しながら歩行する。その結果、走行式芝刈機10は地面の上を走行する。把持部18cには、電源コード18dが接続されている。電源コード18dの長さは、シャフト18a、18bの長さより短い。これによって、電源コード18dが、ブレード20に接触しないようになっている。電源コード18dには、延長コード(電源に接続するための電気コード)を接続することができる。上述したモータには、延長コードと電源コード18dを介して電力が供給される。
【0020】
集草カゴ24は、ボディ12の後部に接続されている。集草カゴ24は、刈られた芝を収容する。
【0021】
電源コード18dを、延長コードを介して電源に接続し、ユーザが図示しないスイッチをオンすることで、モータに電力が供給される。これによって、モータがブレード20を回転駆動する。回転するブレード20は、対向する地面に生える芝を刈り取る。ユーザが走行式芝刈機10を押しながら歩くことで、ブレード20が芝に当たり、芝が刈られる。刈られた芝は、集草カゴ24内に送られる。
【0022】
図3は、図1のIII−III線におけるボディ12の上面近傍部分の断面図を示している。図1及び3に示すように、ボディ12の上面には、凹部30が形成されている。凹部30内には、手持式芝刈機を取り付けるための取付部が形成されている。取付部は、小型の手持式芝刈機を取り付けるための第1取付部と、大型の手持式芝刈機を取り付けるための第2取付部を有している。
【0023】
第1取付部は、凹部30内を前後方向に平行に伸びる2つの溝40a、40bと、凹部30内を左右方向に伸びる溝40cにより構成されている。溝40a、40bには、それぞれリブが設けられている。図1、図2は、第1取付部に小型の手持式芝刈機60が取り付けられた状態を示している。
手持式芝刈機60は、本体62と、シャーブレード64と、フレーム66と、電源コード68を有している。本体62は、内部にシャーブレード64を動作させるための駆動機構(モータ等)を内蔵している。また、本体62には、ユーザにより把持される把持部が形成されている。シャーブレード64は、2枚のブレードにより構成されている。一方のブレードは、他方のブレードに対して往復運動を行う。フレーム66は、環状に曲げ加工されたワイヤによって構成されており、本体62の前部と後部に接続されている。フレーム66には、本体62及びシャーブレード64の下方において直線状に伸びる2箇所の直線部が形成されている。これらの直線部は互いに平行に形成されている。手持式芝刈機60は、フレーム66の直線部を地面に押し付けた状態で使用される。すなわち、フレーム66は、地面に対するシャーブレード64の高さ(すなわち、芝刈後の芝の高さ)を規定する。電源コード68は、本体62の後部に接続されている。電源コード68には、走行式芝刈機10の電源コード18dに接続されるものと同じ延長コードを接続することができる。なお、第1取付部は、手持式芝刈機60の電源コード68が、走行式芝刈機10のブレード20に届かない位置に設けられている。
手持式芝刈機60を走行式芝刈機10に取り付ける際には、図1、2に示すように、手持式芝刈機60のフレーム66の後端部を溝40cにはめこみ、フレーム66の一対の直線部を溝40a、40bにはめ込む。すると、溝40a、40bのリブがフレーム66の直線部と勘合し、手持式芝刈機60が走行式芝刈機10に固定される。
【0024】
第2取付部は、凹部30内を前後方向に平行に伸びる2つの溝50a、50bと、上述した溝40cにより構成されている。溝50aと溝50bの間の幅は、溝40aと溝40bの間の幅よりも広い。溝50aと溝50bの間に、溝40aと溝40bが形成されている。すなわち、上述した第1取付部は、第2取付部内に形成されている。
第2取付部には、上述した手持式芝刈機60よりも大型の手持式芝刈機を取り付けることができる。大型の手持式芝刈機は、通常、手持式芝刈機60よりも大きな幅のシャーブレードを有している。大型の手持式芝刈機のその他の構造は、上述した手持式芝刈機60の構造と略等しいので、説明を省略する。
大型の手持式芝刈機を走行式芝刈機10に取り付ける際には、手持式芝刈機のフレームを溝50a、50b、40cにはめ込む。これによって、大型の手持式芝刈機が走行式芝刈機10に取り付けられる。このとき、大型の手持式芝刈機の電源コードが、走行式芝刈機10のブレード20に届くことはない。
【0025】
以上に説明したように、走行式芝刈機10には、手持式芝刈機を取り付けることができる。障害物等がない場所では、走行式芝刈機10によって効率的に芝を刈ることができる。また、障害物回りや走行式芝刈機10が進入できない狭い領域等のように、走行式芝刈機10が芝を刈ることができない領域がある場合には、走行式芝刈機10に取り付けられている手持式芝刈機を用いてその領域の芝を刈ることができる。このとき、走行式芝刈機10に接続されている延長コードを取り外し、取り外した延長コードを手持式芝刈機に接続することで、手持式芝刈機を使用することができる。すなわち、ユーザは、走行式芝刈機10から離れることなく、手持式芝刈機を使用することができる。走行式芝刈機10と手持式芝刈機を随時に使い分けることで、芝刈作業を比較的に短時間で完了させることができる。
【0026】
また、図1、2に示すように、走行式芝刈機10に手持式芝刈機60が取り付けられている状態では、手持式芝刈機60の略全体が前輪14の車軸14aと後輪16の車軸16aの間に位置する。この状態では、手持式芝刈機60の重心が、車軸14aと車軸16aの間に位置する。したがって、手持式芝刈機60の重量が、前輪14と後輪16により安定して支えられる。このため、手持式芝刈機60が取り付けられている状態でも、走行式芝刈機10は安定して走行することができる。
【0027】
また、上述したように、走行式芝刈機10には、小型の手持式芝刈機60と大型の手持式芝刈機を取り付けることができる。ユーザは、走行式芝刈機10に取り付ける手持式芝刈機を用途に応じて選択することができる。また、走行式芝刈機10では、第1取付部が第2取付部内に形成されている。これによって、狭いボディ12の上面であっても、2種類の手持式芝刈機を選択的に取り付けることができる。
【0028】
以下に、実施例1の走行式芝刈機10を変形した実施例2〜5の走行式芝刈機について説明する。なお、実施例2〜5の走行式芝刈機のうち、実施例1の走行式芝刈機10と同様の機能を有する部分については、実施例1と同じ参照番号を付すとともに、その説明を省略する。
【実施例2】
【0029】
図4は、実施例2に係る走行式芝刈機110の上面図を示しており、図5は、実施例2に係る走行式芝刈機110の側面図を示している。
図4、5に示すように、実施例2の走行式芝刈機110は、ボディ12の上面から突出し、上面が平坦に形成された台部132を有している。台部132上には、4つのリブ140a、140b、150a、150bが立設されている。また、台部132上には、狭持部160が形成されている。
図4、5に示すように、小型の手持式芝刈機60を取り付ける際には、フレーム66の後端部を狭持部160の間にはめ込み、フレーム66の一対の直線部をリブ140a、140bの間にはめ込む。これによって、小型の手持式芝刈機60を固定することができる。同様にして、大型の手持式芝刈機は、リブ150a、150b及び狭持部160によって固定することができる。実施例2の走行式芝刈機110にも、2種類の手持式芝刈機を取り付けることができる。
【実施例3】
【0030】
図6は、実施例3に係る走行式芝刈機210の上面図を示しており、図7は、実施例3に係る走行式芝刈機210の側面図を示している。
図6、7に示すように、実施例3の走行式芝刈機210では、ボディ12の上面に凹部230が形成されている。凹部230の底面は、平坦に形成されている。凹部230内には、2つの溝付リブ240a、240bが立設されている。
図6、7に示すように、手持式芝刈機60を取り付ける際には、手持式芝刈機60の本体62を溝付リブ240aと溝付リブ240bに挿入するとともに、シャーブレード64のブレードを溝付リブ240a、240bの溝に嵌めこむ。これによって、手持式芝刈機60を固定することができる。
【実施例4】
【0031】
図8は、実施例4に係る走行式芝刈機310の上面図を示しており、図9は、実施例4に係る走行式芝刈機310の側面図を示している。
図8、9に示すように、実施例4の走行式芝刈機310は、ボディ12の上面から突出し、上面が平坦に形成された台部332を有している。台部332上には、2つのリブ340a、340bが立設されている。また、ボディ12の上面の後部側には、狭持部360が形成されている。
図8、9に示すように、手持式芝刈機60を取り付ける際には、本体62の後方下部を狭持部360の間にはめ込み、本体62をリブ340a、340bの間にはめ込む。これによって、手持式芝刈機60を固定することができる。
【実施例5】
【0032】
図10は、実施例5に係る走行式芝刈機410の上面図を示しており、図11は、実施例5に係る走行式芝刈機410のボディ12の上面近傍部分の断面図を示している。
図10、11に示すように、実施例5の走行式芝刈機410では、ボディ12の上面に凹部430が形成されている。凹部430の底面には、凹部440と、前後方向に平行に伸びる2つの溝450a、450bと、凹部430内を左右方向に伸びる溝450cが形成されている。凹部440の側壁面、及び、溝450a、450bには、それぞれリブが設けられている。
図10に示すように、小型の手持式芝刈機60を取り付ける際には、フレーム66の後端部を溝450cにはめこみ、フレーム66の一対の直線部を凹部440にはめ込む。すると、凹部440がフレーム66の直線部と勘合する。これによって、小型の手持式芝刈機60を固定することができる。大型の手持式芝刈機を取り付ける際には、フレームの後端部を溝450cにはめこみ、フレームの一対の直線部を溝450a、450bにそれぞれはめ込む。すると、溝450a、450bがフレームの直線部と勘合する。これによって、大型の手持式芝刈機を固定することができる。
【0033】
なお、手持式芝刈機を走行式芝刈機に固定する構成は、上記実施例1〜5で説明した構成に限定されない。
【0034】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0035】
10:走行式芝刈機
12:ボディ
14:前輪
16:後輪
18:ハンドル
20:ブレード
22:切換レバー
24:集草カゴ
30:凹部
60:手持式芝刈機
62:本体
64:シャーブレード
66:フレーム
【技術分野】
【0001】
本発明は、走行しながら芝を刈る走行式芝刈機に関する。なお、本明細書において、走行式芝刈機には、ユーザが加える力によって走行する芝刈機と、動力源(例えば、エンジン、モータ等)からの動力により走行する芝刈機が含まれる。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、走行しながら芝を刈る走行式芝刈機が開示されている。この種の走行式芝刈機は、ブレードを動作させながら走行することで、ブレードによって芝を刈る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−252626号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
走行式芝刈機は、比較的に大型であることから、刈り幅が広く、効率的に芝を刈ることができる。その反面、フェンスや樹木といった障害物の際の芝を刈ることが難しい。したがって、多くのユーザは、走行式芝刈機による作業後に、手持式芝刈機を携帯して作業範囲を再び巡回し、刈り残された障害物の際の芝を刈り取っている。このように、走行式芝刈機と手持式芝刈機を併用することで、芝生面をきれいに仕上げることができる。しかしながら、手持式芝刈機を携帯し、刈り残しを探しながら作業範囲を再び巡回する作業には、比較的に多くの時間が必要とされる。このような問題を鑑み、本発明は、走行式芝刈機と手持式芝刈機を併用するユーザが、比較的に短時間で芝刈作業を完了することができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、走行式芝刈機に具現化される。この走行式芝刈機は、手持式芝刈機を取付可能な取付部を有する。
【0006】
この走行式芝刈機には、手持式芝刈機を取り付けることができる。手持式芝刈機は、走行式芝刈機よりも小型であるので、障害物の際の芝をきれいに刈ることができる。したがって、ユーザは、障害物のない領域については走行式芝刈機により芝を刈り、障害物の際については手持式芝刈機により芝を刈ることができる。走行式芝刈機によって刈り残しが生じた場合に、手持式芝刈機を直ちに使用することができるので、効率的に芝刈作業を行うことができる。
【0007】
上述した走行式芝刈機は、手持式芝刈機が取付部に取り付けられた走行式芝刈機を上から平面視したときに、手持式芝刈機の重心が、走行式芝刈機の前輪の車軸と後輪の車軸の間に位置するように構成されていることが好ましい。
【0008】
このような構成によれば、走行式芝刈機に取り付けられた手持式芝刈機が、走行式芝刈機のバランスを大きく崩すようなことがない。走行式芝刈機は、手持式芝刈機が取り付けられた状態でも、安定して走行することができる。
【0009】
上述した走行式芝刈機は、手持式芝刈機を取付可能な第1取付部と、第1取付部に取り付けられる手持式芝刈機よりも大型の手持式芝刈機を取付可能な第2取付部を有することが好ましい。
【0010】
このような構成によれば、走行式芝刈機には、小型の手持式芝刈機を取り付けることもできるし、大型の手持式芝刈機を取り付けることもできる。小型の手持式芝刈機と大型の手持式芝刈機の両者を所有するユーザは、作業内容に応じて、走行式芝刈機に取り付ける手持式芝刈機を選択することができる。また、小型の手持式芝刈機と大型の手持式芝刈機の一方のみを所有するユーザにおいては、他のサイズの手持式芝刈機を新たに買い求めることなく、既に所有する手持式芝刈機を走行式芝刈機に取り付けることができる。
【0011】
取付部が第1取付部と第2取付部を有する場合には、第1取付部が第2取付部内に形成されていてもよいし、第1取付部が第2取付部と別の位置に形成されていてもよい。
第1取付部が第2取付部内に形成されていれば、取付部を小さくすることができる。第1取付部が第2取付部と別の位置に形成されていれば、走行式芝刈機に2つの手持式芝刈機を同時に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施例1の走行式芝刈機10の上面図。
【図2】実施例1の走行式芝刈機10の側面図。
【図3】実施例1の走行式芝刈機10の上面近傍部分の断面図(図1のIII−III線における断面図)。
【図4】実施例2の走行式芝刈機110の上面図。
【図5】実施例2の走行式芝刈機110の側面図。
【図6】実施例3の走行式芝刈機210の上面図。
【図7】実施例3の走行式芝刈機210の側面図。
【図8】実施例4の走行式芝刈機310の上面図。
【図9】実施例4の走行式芝刈機310の側面図。
【図10】実施例5の走行式芝刈機410の上面図。
【図11】実施例5の走行式芝刈機410の上面近傍部分の断面図(図10のXI−XI線における断面図)。
【発明を実施するための形態】
【0013】
走行式芝刈機の実施例として、実施例1〜5に係る走行式芝刈機について説明する。
【実施例1】
【0014】
図1は、実施例1の走行式芝刈機10の上面図を示しており、図2は、走行式芝刈機10の側面図を示している。走行式芝刈機10は、ユーザが加える力によって走行する、手押し式の芝刈機である。走行式芝刈機10は、ボディ12と、一対の前輪14と、後輪16と、ハンドル18と、ブレード20と、切換レバー22と、集草カゴ24を有している。
【0015】
一対の前輪14は、ボディ12の前部の左右にそれぞれ設置されている。一対の前輪14は、シャフト14aによって互いに接続されている。一対の前輪14は、シャフト14aの中心軸を中心として、ボディ12に対して回転することができる。
【0016】
後輪16は、ボディ12の後部の下側に配置されている。後輪16は、シャフト16aの中心軸を中心として、ボディ12に対して回転することができる。
【0017】
ブレード20は、ボディ12の下部に設置されている。図2に示すように、ブレード20は、地面と対向する位置に設置されている。ブレード20は、地面に対して略垂直な軸回りに回転する。ブレード20は、ボディ12に内蔵されているモータ(図示省略)によって回転駆動される。
【0018】
切換レバー22は、ボディ12の前部に設置されている。ユーザが切換レバー22を操作すると、前輪14に対するボディ12の高さ位置が変化する。これにより、ブレード20と地面との間の距離が変更される。すなわち、ブレード20による芝の刈り込み長さを調節することができる。
【0019】
ハンドル18(図2では、図示省略)は、シャフト18a、18bと把持部18cを有している。シャフト18aの一端部は、ボディ12の一方の側面に接続されており、シャフト18bの一端部は、ボディ12の他方の側面に接続されている。シャフト18a、18bは、ボディ12から後方斜め上方に向かって伸びている。シャフト18aとシャフト18bの他端部は、把持部18cにより互いに接続されている。通常、ユーザは把持部18cを把持し、走行式芝刈機10を押しながら歩行する。その結果、走行式芝刈機10は地面の上を走行する。把持部18cには、電源コード18dが接続されている。電源コード18dの長さは、シャフト18a、18bの長さより短い。これによって、電源コード18dが、ブレード20に接触しないようになっている。電源コード18dには、延長コード(電源に接続するための電気コード)を接続することができる。上述したモータには、延長コードと電源コード18dを介して電力が供給される。
【0020】
集草カゴ24は、ボディ12の後部に接続されている。集草カゴ24は、刈られた芝を収容する。
【0021】
電源コード18dを、延長コードを介して電源に接続し、ユーザが図示しないスイッチをオンすることで、モータに電力が供給される。これによって、モータがブレード20を回転駆動する。回転するブレード20は、対向する地面に生える芝を刈り取る。ユーザが走行式芝刈機10を押しながら歩くことで、ブレード20が芝に当たり、芝が刈られる。刈られた芝は、集草カゴ24内に送られる。
【0022】
図3は、図1のIII−III線におけるボディ12の上面近傍部分の断面図を示している。図1及び3に示すように、ボディ12の上面には、凹部30が形成されている。凹部30内には、手持式芝刈機を取り付けるための取付部が形成されている。取付部は、小型の手持式芝刈機を取り付けるための第1取付部と、大型の手持式芝刈機を取り付けるための第2取付部を有している。
【0023】
第1取付部は、凹部30内を前後方向に平行に伸びる2つの溝40a、40bと、凹部30内を左右方向に伸びる溝40cにより構成されている。溝40a、40bには、それぞれリブが設けられている。図1、図2は、第1取付部に小型の手持式芝刈機60が取り付けられた状態を示している。
手持式芝刈機60は、本体62と、シャーブレード64と、フレーム66と、電源コード68を有している。本体62は、内部にシャーブレード64を動作させるための駆動機構(モータ等)を内蔵している。また、本体62には、ユーザにより把持される把持部が形成されている。シャーブレード64は、2枚のブレードにより構成されている。一方のブレードは、他方のブレードに対して往復運動を行う。フレーム66は、環状に曲げ加工されたワイヤによって構成されており、本体62の前部と後部に接続されている。フレーム66には、本体62及びシャーブレード64の下方において直線状に伸びる2箇所の直線部が形成されている。これらの直線部は互いに平行に形成されている。手持式芝刈機60は、フレーム66の直線部を地面に押し付けた状態で使用される。すなわち、フレーム66は、地面に対するシャーブレード64の高さ(すなわち、芝刈後の芝の高さ)を規定する。電源コード68は、本体62の後部に接続されている。電源コード68には、走行式芝刈機10の電源コード18dに接続されるものと同じ延長コードを接続することができる。なお、第1取付部は、手持式芝刈機60の電源コード68が、走行式芝刈機10のブレード20に届かない位置に設けられている。
手持式芝刈機60を走行式芝刈機10に取り付ける際には、図1、2に示すように、手持式芝刈機60のフレーム66の後端部を溝40cにはめこみ、フレーム66の一対の直線部を溝40a、40bにはめ込む。すると、溝40a、40bのリブがフレーム66の直線部と勘合し、手持式芝刈機60が走行式芝刈機10に固定される。
【0024】
第2取付部は、凹部30内を前後方向に平行に伸びる2つの溝50a、50bと、上述した溝40cにより構成されている。溝50aと溝50bの間の幅は、溝40aと溝40bの間の幅よりも広い。溝50aと溝50bの間に、溝40aと溝40bが形成されている。すなわち、上述した第1取付部は、第2取付部内に形成されている。
第2取付部には、上述した手持式芝刈機60よりも大型の手持式芝刈機を取り付けることができる。大型の手持式芝刈機は、通常、手持式芝刈機60よりも大きな幅のシャーブレードを有している。大型の手持式芝刈機のその他の構造は、上述した手持式芝刈機60の構造と略等しいので、説明を省略する。
大型の手持式芝刈機を走行式芝刈機10に取り付ける際には、手持式芝刈機のフレームを溝50a、50b、40cにはめ込む。これによって、大型の手持式芝刈機が走行式芝刈機10に取り付けられる。このとき、大型の手持式芝刈機の電源コードが、走行式芝刈機10のブレード20に届くことはない。
【0025】
以上に説明したように、走行式芝刈機10には、手持式芝刈機を取り付けることができる。障害物等がない場所では、走行式芝刈機10によって効率的に芝を刈ることができる。また、障害物回りや走行式芝刈機10が進入できない狭い領域等のように、走行式芝刈機10が芝を刈ることができない領域がある場合には、走行式芝刈機10に取り付けられている手持式芝刈機を用いてその領域の芝を刈ることができる。このとき、走行式芝刈機10に接続されている延長コードを取り外し、取り外した延長コードを手持式芝刈機に接続することで、手持式芝刈機を使用することができる。すなわち、ユーザは、走行式芝刈機10から離れることなく、手持式芝刈機を使用することができる。走行式芝刈機10と手持式芝刈機を随時に使い分けることで、芝刈作業を比較的に短時間で完了させることができる。
【0026】
また、図1、2に示すように、走行式芝刈機10に手持式芝刈機60が取り付けられている状態では、手持式芝刈機60の略全体が前輪14の車軸14aと後輪16の車軸16aの間に位置する。この状態では、手持式芝刈機60の重心が、車軸14aと車軸16aの間に位置する。したがって、手持式芝刈機60の重量が、前輪14と後輪16により安定して支えられる。このため、手持式芝刈機60が取り付けられている状態でも、走行式芝刈機10は安定して走行することができる。
【0027】
また、上述したように、走行式芝刈機10には、小型の手持式芝刈機60と大型の手持式芝刈機を取り付けることができる。ユーザは、走行式芝刈機10に取り付ける手持式芝刈機を用途に応じて選択することができる。また、走行式芝刈機10では、第1取付部が第2取付部内に形成されている。これによって、狭いボディ12の上面であっても、2種類の手持式芝刈機を選択的に取り付けることができる。
【0028】
以下に、実施例1の走行式芝刈機10を変形した実施例2〜5の走行式芝刈機について説明する。なお、実施例2〜5の走行式芝刈機のうち、実施例1の走行式芝刈機10と同様の機能を有する部分については、実施例1と同じ参照番号を付すとともに、その説明を省略する。
【実施例2】
【0029】
図4は、実施例2に係る走行式芝刈機110の上面図を示しており、図5は、実施例2に係る走行式芝刈機110の側面図を示している。
図4、5に示すように、実施例2の走行式芝刈機110は、ボディ12の上面から突出し、上面が平坦に形成された台部132を有している。台部132上には、4つのリブ140a、140b、150a、150bが立設されている。また、台部132上には、狭持部160が形成されている。
図4、5に示すように、小型の手持式芝刈機60を取り付ける際には、フレーム66の後端部を狭持部160の間にはめ込み、フレーム66の一対の直線部をリブ140a、140bの間にはめ込む。これによって、小型の手持式芝刈機60を固定することができる。同様にして、大型の手持式芝刈機は、リブ150a、150b及び狭持部160によって固定することができる。実施例2の走行式芝刈機110にも、2種類の手持式芝刈機を取り付けることができる。
【実施例3】
【0030】
図6は、実施例3に係る走行式芝刈機210の上面図を示しており、図7は、実施例3に係る走行式芝刈機210の側面図を示している。
図6、7に示すように、実施例3の走行式芝刈機210では、ボディ12の上面に凹部230が形成されている。凹部230の底面は、平坦に形成されている。凹部230内には、2つの溝付リブ240a、240bが立設されている。
図6、7に示すように、手持式芝刈機60を取り付ける際には、手持式芝刈機60の本体62を溝付リブ240aと溝付リブ240bに挿入するとともに、シャーブレード64のブレードを溝付リブ240a、240bの溝に嵌めこむ。これによって、手持式芝刈機60を固定することができる。
【実施例4】
【0031】
図8は、実施例4に係る走行式芝刈機310の上面図を示しており、図9は、実施例4に係る走行式芝刈機310の側面図を示している。
図8、9に示すように、実施例4の走行式芝刈機310は、ボディ12の上面から突出し、上面が平坦に形成された台部332を有している。台部332上には、2つのリブ340a、340bが立設されている。また、ボディ12の上面の後部側には、狭持部360が形成されている。
図8、9に示すように、手持式芝刈機60を取り付ける際には、本体62の後方下部を狭持部360の間にはめ込み、本体62をリブ340a、340bの間にはめ込む。これによって、手持式芝刈機60を固定することができる。
【実施例5】
【0032】
図10は、実施例5に係る走行式芝刈機410の上面図を示しており、図11は、実施例5に係る走行式芝刈機410のボディ12の上面近傍部分の断面図を示している。
図10、11に示すように、実施例5の走行式芝刈機410では、ボディ12の上面に凹部430が形成されている。凹部430の底面には、凹部440と、前後方向に平行に伸びる2つの溝450a、450bと、凹部430内を左右方向に伸びる溝450cが形成されている。凹部440の側壁面、及び、溝450a、450bには、それぞれリブが設けられている。
図10に示すように、小型の手持式芝刈機60を取り付ける際には、フレーム66の後端部を溝450cにはめこみ、フレーム66の一対の直線部を凹部440にはめ込む。すると、凹部440がフレーム66の直線部と勘合する。これによって、小型の手持式芝刈機60を固定することができる。大型の手持式芝刈機を取り付ける際には、フレームの後端部を溝450cにはめこみ、フレームの一対の直線部を溝450a、450bにそれぞれはめ込む。すると、溝450a、450bがフレームの直線部と勘合する。これによって、大型の手持式芝刈機を固定することができる。
【0033】
なお、手持式芝刈機を走行式芝刈機に固定する構成は、上記実施例1〜5で説明した構成に限定されない。
【0034】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0035】
10:走行式芝刈機
12:ボディ
14:前輪
16:後輪
18:ハンドル
20:ブレード
22:切換レバー
24:集草カゴ
30:凹部
60:手持式芝刈機
62:本体
64:シャーブレード
66:フレーム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行しながら芝を刈る走行式芝刈機であって、
手持式芝刈機を取付可能な取付部を有することを特徴とする走行式芝刈機。
【請求項2】
手持式芝刈機が取付部に取り付けられた走行式芝刈機を上から平面視したときに、手持式芝刈機の重心が、走行式芝刈機の前輪の車軸と後輪の車軸の間に位置することを特徴とする請求項1に記載の走行式芝刈機。
【請求項3】
手持式芝刈機を取付可能な第1取付部と、第1取付部に取り付けられる手持式芝刈機よりも大型の手持式芝刈機を取付可能な第2取付部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の走行式芝刈機。
【請求項4】
第1取付部が第2取付部内に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の走行式芝刈機。
【請求項1】
走行しながら芝を刈る走行式芝刈機であって、
手持式芝刈機を取付可能な取付部を有することを特徴とする走行式芝刈機。
【請求項2】
手持式芝刈機が取付部に取り付けられた走行式芝刈機を上から平面視したときに、手持式芝刈機の重心が、走行式芝刈機の前輪の車軸と後輪の車軸の間に位置することを特徴とする請求項1に記載の走行式芝刈機。
【請求項3】
手持式芝刈機を取付可能な第1取付部と、第1取付部に取り付けられる手持式芝刈機よりも大型の手持式芝刈機を取付可能な第2取付部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の走行式芝刈機。
【請求項4】
第1取付部が第2取付部内に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の走行式芝刈機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−254775(P2011−254775A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−133706(P2010−133706)
【出願日】平成22年6月11日(2010.6.11)
【出願人】(000137292)株式会社マキタ (1,210)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月11日(2010.6.11)
【出願人】(000137292)株式会社マキタ (1,210)
【Fターム(参考)】
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