説明

車両に装備される空気入りタイヤの空気圧またはその変動をワイヤレス表示するモニター装置

【解決手段】この発明は、空気圧または空気圧の変動を計測する空気圧センサー7、空気圧センサー7の計測信号から得られる信号を送信する送信機5、ある時間だけ送信機5を稼動状態にする制御回路4、電流源としてのバッテリー1そしてバッテリー1に並列に接続したバックアップ・キャパシター2、を有する車両の空気入りタイヤにおける空気圧あるいは空気圧の変動をワイヤレスにて伝え、モニターする装置を説明する。
本発明によれば、バックアップ・キャパシター2は、制限された期間のみのある時間バッテリー1に並列に接続することができるバックアップ・キャパシター2による手段が備えられた制御可能スイッチユニット3を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
車両に装備される空気入りタイヤの空気圧またはその変動をワイヤレス信号にてモニタする装置であって、圧力センサー、送信機、制御回路そしてバッテリーがATZ(Automobiltechnische Zeitchrift Vol, 102, No.11/2000, PP 950〜956)にて開示された車両ホイールのリムウエルにマウントされているホイールエレクトロニクスと呼ばれるユニット内に組み込まれたものである。このホイールエレクトロニクスは、ハウジング内にマウントされかつ埋め込まれるのでバッテリーの交換はできない。したがって、それぞれのホイールにマウントされたホイールエレクトロニクスの耐用年数はバッテリー寿命によって制限される。そのためにはバッテリーおよびそれとパラレルなホイールエレクトロニクスの耐用年数を可能な限り長くするために平常消費を低く抑えることが重要である。
【0002】
ホイールエレクトロニクスの連続した動作に代えて、設定した時間ごとに空気圧の結果を測定し、得られた空気圧の値は計測された総てが送信されず、例えば毎秒一回等ある時間だけである。異なる計測動作の間で、ホイールエレクトロニクスはパワーセーブ状態が起こる。送信状態では、エネルギーの最大量が消費される。バッテリーの内部電圧降下を導出する電流パルスがバッテリーの負荷になる。極端な場合、バッテリーによって提供される電気回路の通常の動作が、もはや保証されないところまで電圧は降下するかもしれない。このリスクは、老朽化したバッテリーにおいて現れる。バッテリーの残余期間があって未だ耐用年数に到達していなくても、不動態化した経年変化はバッテリーの内部抵抗の増加となる。低温下でもバッテリーの内部抵抗増加を来たし、ドライバーは冬季にバッテリーの能力低下を知り、結局適切に機能する状態になく、特に既に老朽化している場合は温度降下が許容値を超えたときである。
【0003】
さらに、US 6 218 937 B1は請求項1の前提となる特徴を有する装置を開示しており、その構成はバッテリーと、送信機が適切な電力の供給を受けるようにバックアップ・キャパシターを有する。しかし、このようなバックアップ・キャパシターは、バッテリーの耐用年数を低下させる。
【0004】
DE 101 30 035 A1 は、バックアップ・キャパシターを除いて請求項1の前提になる特徴を有する装置に言及している。この言及された装置は、送信機モジュールの要素励起をコントロールするコントロールスイッチにて構成されている。コントロールスイッチは、入力部で構成され、バッテリーに詳細を示していないがフィルターまたは電圧調整部を介して接続してある。
【0005】
この発明の目的は、ホイールエレクトロニクスの安全動作の改良およびシステムの安全動作期間の延長方法を開示したもので、温度の低下またはバッテリーの老朽化に影響される事がない。
【0006】
この目的は、請求項1に示した特徴を有する装置で達成されるもので、発明の更なる改良はサブの請求項の要部になっている。
【0007】
本装置は車両の空気入りタイヤの空気圧あるいはその変動のワイヤレス信号およびモニターの発明であり次のような構成である。すなわち、空気圧あるいはその変動測定用圧力センサー、圧力センサーの計測信号から分配された信号を送信する送信機、ある時間だけ送信機を稼動状態にする制御回路、電流源としてのバッテリー、バックアップキャシターおよびバックアップ・キャパシターがバッテリーに並列に接続できる制御可能なスイッチングユニット、その制御可能なスイッチングユニットは、制限された期間のある時間だけ回路内に投入されるようにしたバックアップ・キャパシターを介して制御回路から送られる制御信号用の入力部から構成されている。
【0008】
この構成は、以下のような実質的な優位性を提供する:
すなわち、
バックアップ・キャパシターのこの発明によって提供された使用は、予想しないが、しかし予想もできるホイールエレクトロニクス内のバッテリーの内部抵抗の上昇によるホイールエレクトロニクスの機能停止を回避する。一方において、バッテリーの電圧はバッテリーに並列に接続したキャパシターによってバックアップする事ができるということはしられている。それは、キャパシターの使用を通じてバッテリー電圧の連続したバックアップは、前述の種類のシステムにあっては有効ではなく、また、バッテリーの耐用年数あるいは終期の延長ではなく、充分なパワーが供給される。バックアップ・キャパシターの予期しないリーク電流のために耐用年数または終期の短縮でさえバッテリーの放電に寄与し、よって解決するつもりの課題がさらに困難になる。
【0009】
この発明は、バックアップ・キャパシター、つまりある時間バッテリーに並列に接続されるバックアップ・キャパシターの手段による制御可能スイッチユニットのコンビネーションにおいて課題の解決が図られる。前記の制御可能スイッチユニットは、好ましくはこの目的のために、限られた時間のある時間から回路内に運ばれるバックアップ・キャパシターを介してホイールエレクトロニクスの制御回路から送られる制御信号のための入力部で構成される。バックアップ・キャパシターの予想しない漏れ電流は短期間に制限され、バッテリー電圧がバックアップされて得られる優位性は、バックアップ・キャパシターの予想しない漏れ電流の結果として起こるさらなる放電という非優位性に勝る。なおこの場合、漏れ電流は極めて短時間にのみ起こる。
【0010】
バックアップ・キャパシターは、老朽化、低温下または頻繁な送信動作で回路の通常動作では保証される限度を超えて降下することのあるバッテリー電圧を保証し、パワーパルスによる負荷の場合限度値を越えて降下することはない。
【0011】
この発明は、ホイールエレクトロニクスのバッテリーのために遂行される耐用年数の延長ばかりでなく、通常動作においてパワーパルスによって生成される負荷のためにホイールエレクトロニクス内の使用に不適切なバッテリーでも使用可能としている。
【0012】
好ましくは、制御回路は送信機が稼動状態になる前の短時間バックアップ・キャパシターに接続するという手段で設計され、それによってバックアップ・キャパシターは、フル電圧に達し、軽負荷のバッテリーが提供できる。他方、バックアップ・キャパシターは、可能な限り少ない漏れ電流によって充電量を保持するために長期間不必要な電荷を留めない。その理由は、バックアップ・キャパシターはパワーパルスが送信状態時に要求する前の短期間のみ充電されるべきだからである。
【0013】
送信動作の終りで、またはその後の短時間で、送信状態の終わりの最も都合がよいとき、バックアップ・キャパシターはバッテリーから離され不必要に早く充電されないことを保証している。
【0014】
バックアップ・キャパシターは、送信機が制御回路によって稼動状態になる前の短時間にいつでも割り込みする事ができる。しかし、これは総ての環境下で必要ではなく特にバッテリーが未だ老朽化しておらず、温度低下もなく、バッテリーが短時間の間隔でパワーパルスの条件を満たす事を要求しない。
【0015】
したがって、発明の更なる優位性に従い、制御回路は次のような手段で設計される。つまり回路内に運ばれたバックアップ・キャパシターは、送信機が稼動状態時の必要時のみ回路内に運ばれ、その基準は、制御回路が与えられたいくつかの基準によって決めることができる。制御回路は、好ましくはバッテリーのバックアップ作用が必要かどうかを決めるコンパレータ回路でなされる。
【0016】
バッテリーのバックアップをする必要があるか否かを決める第1の基準は、バッテリー自身の電圧計測をすることによる。この目的のための優位性であり、制御回路はバッテリーの電圧を計測ための装置に接続され、バッテリー電圧が許容値を超えて低下した際に作用するように設計されている。最小電圧である制限値は、ホイールエレクトロニクスの回路によって適正な機能のために要求される。発明の更なる開発は、バッテリー電圧の降下を導出した理由にかかわらず、バッテリーをバックアップすることが必要かどうかを表示することである。
【0017】
第二の方法は、送信機の一回またはそれ以上の動作状態の際に電圧が制限値を超えての降下を観察することにある。この場合、制御回路は引き続く送信動作のためにバックアップコンデンサーが回路内に運び込まれる。発明の更なる開発は優位性を提供するもので、無負荷時のバッテリーの制限値を越えた電圧降下の原因をカバーするばかりでなく、バッテリーの無負荷状態での充分高い電圧となる要因、通常状態での電流パルス負荷の際に許容値を超えた降下がカバーされ、引き続く送信動作の間に起こる同じような状況がリスクである。
【0018】
第三の構成の可能性は、制御回路が温度センサーに接続されることであり、温度降下が経験上選ばれるような許容値を越えた際にバックアップされることをバッテリーが要求することの決定がされるように設計されており、そして、先の経験に従い送信のために要求した電流パルスがデバイスの通常動作がもはや保証されない許容値を越えたバッテリー電圧の降下が起こることを予想する理由を与える。
【0019】
第四の構成の可能性は、制御回路が温度センサーに接続されることであり、バッテリーは、設定時間がタイマーのスタートで既に経過してしまった際にバックアップされることが必要であることを決めるように設計されている。それはこの方法にて保証することができ、好ましくは他の基準が適合することの決定の組み合わせであり、いずれかの場合でもバックアップ・キャパシターは、バッテリーがある年次に達したときに割り込みがされる。タイマーは、装置がホイール上に最初にマウントされた際のその装置のスターテイングアップの間にスタートする。
【0020】
第五の構成の可能性は、送信動作の回数を連続してカウントするカウンターを有する制御回路に接続することで、制御回路は、送信動作の設定された回数が超えた際にバックアップされることが必要であることを決めるように設計されている。それは、他の基準の独立または他の基準の存在の補助において、一般的に送信動作の間バックアップ・キャパシターが接続される。その条件は、バッテリーが送信動作の設定回数のためにエネルギーを供給した際そしてバッテリーの放電度合がある点に到達した際、つまりバッテリー電圧が標準動作の間次のパルスが生じる際に装置の標準動作に必要なミニマム値であることがもはや認められない状態である。
【0021】
第六の構成の可能性は、制御回路が次のように設定されている事であり、つまりバッテリーが測定された空気圧値が許容値を下回った際にバックアップされることが必要であることを決めることである。このことは以下のような方法であり、つまり次の送信動作は安全性が望まれ、他の基準、他の基準の補助に係りなく安全にされ、計測された空気圧値が許容値を越えて降下しリスクの信号が生じるようなケースであってもである。
【0022】
第七の構成の可能性は、バックアップ・キャパシターが次のように設定されていることであり、つまり圧力の変動が与えられた許容値を時間と共に越えた際にバッテリーがバックアップされることを必要ということを決めるような方法である。これは最優先サインがある急激な圧力降下の場合に優位性を提供するものである、以下のように保証され、つまりバッテリーの内部抵抗の影響かもしれない他の基準に係りなく、充分な電圧が次の送信動作に有効になるであろう。
【0023】
第八の構成の可能性は、送信機のモニターであり、つまり失敗で試みられた送信動作の究明が狙いで送信機から得られる情報の評価をすることである。失敗の送信動作は電流パルスによるバッテリーの連続した負荷の結果であろう。送信動作の失敗が決まった際、バックアップ・キャパシターが継続する送信動作のために割り込みをする。試みられた送信動作の失敗は次のように決められる。例えば、送信機の動作状態後送信機の電圧をモニターする電圧センサーを有する制御回路の組み合わせであり、電圧が与えられた許容値を越えると、制御回路に電圧を伝え、また、それはバックアップ・キャパシターに次の動作の前に割り込みし、次の動作状態をすばやく可能にする。
【0024】
上記の説明したのと異なる可能性は、分離したものだけでなく、タイヤ空気圧モニター装置の安全に注目する改良である組み合わせにより達成される。
基本的には、制御回路は基準あるいは複数の基準をチェックするために配置されるもので、つまり各送信動作の前にバックアップ・キャパシターに割り込みが必要である事を決めるために使用される。より好ましくは、制御回路を電流セイブおよび効率的に配置することで、そうすればバッテリーをバックアップすることが決められ、バックアップ・キャパシターが複数の送信状態の与えられた回数に対して割り込みし、その必要の決定を導く基準、基準等は、送信状態の与えられた回数の後でのみチェックされる。
【0025】
制御可能スイッチユニットは放電ではなく充電されたバックアップ・キャパシターを介した電流制限器と組み合わされている。それはこの方法にて保証される。つまりバックアップ・キャパシターの充電電流は望ましくない方法にて低下させられ動作電圧が起こらない。送信機がその後送信状態になり、電流パルスが必要とされた際にこの方法にて保証される、バックアップ・キャパシターは電流制限器によって妨げられることなく望まれたようにそのチャージを供給できる。スイッチングユニットは、この目的のために二つのスイッチユニットからなり、制御回路にて制御され、最初のそれは電流制限器を介してバックアップ・キャパシターに割り込みを請け負い、二番目のそれは電流制限器にブリッジすることを請け負う。この種のスイッチユニットは次のような方法にて動作させることができる。つまり、バックアップ・キャパシターの充電段階の間に最初のスイッチエレメントのみが低抵抗状態であり、一方、二番目のスイッチエレメントは高抵抗状態にすることである。
このことは、充電電流によって過負荷になることを回避する。二番目のスイッチングエレメントは、最終充電段階においてのみ低抵抗状態に移行する。それは、電流パルスが送信状態のために必要になるときである。それによって、電流制限器での電圧降下が回避される。
【0026】
スイッチングユニットは、好ましくはスイッチング素子として電界効果型トランジスタ、特に一ないし複数のMOSFET を高抵抗状態でのみ若干の漏れ電流があるにしても使用する。
【0027】
一般には、制御可能スイッチングユニットの制御のために使用される本発明による制御回路は、ホイールエレクトロニクスの一つの要素であり、センサーもホイールエレクトロニクスにある送信機を制御する。さらに次のような可能性もある。つまり、中央受信機により制御される個々のホイールエレクトロニクス内に備えられた制御可能スイッチユニットおよび車両内に備えられた制御ユニットへのホイールエレクトロニクスからの信号は無線にて伝えられる、というものである。ホイールエレクトロニクス内に備えられた制御回路と共にまたは通してホイールエレクトロニクス内の計測または送信動作の開始に代え、中央受信機または制御ユニットから電波でこれらを始動させる可能性があり、それは無線で各ホイールエレクトロニクスに応答または制御信号を制御ユニットにより送信させるからである。
【0028】
この発明の理解の範囲内では、制御可能スイッチユニットを制御する制御回路は、ホイールエレクトロニクス内に位置させなくてもむしろ中央受信機そして制御ユニット内とし、無線にてホイールエレクトロニクスにその命令を伝えられる、
といったことができる。タイヤの空気圧モニター装置で、中央受信機、制御ユニットから無線でのホイールエレクトロニクスの制御は、DE 199 39 936 A1 に開示されている。
【0029】
発明の一形態の例示は、添付図面に図解して示してあり、かつ以下の図面にて述べられている。
図1は、この発明による装置のブロック線図を示す。
図2は、図1の回路配置の一部でスイッチングユニット3の詳細である。
【0030】
図1は、ホイールエレクトロニクスのブロック線図で、バッテリー1、バックアップ・キャパシター2、制御可能スイッチングユニット3、制御回路4、送信機5およびアンテナ6である。さらにホイールエレクトロニクスは、ピエゾエレクトロニック圧力センサーのような電気的な出力信号を供給する空気圧センサー7、および更なるセンサー8から構成されている。バッテリー1は、センサー7,8そして制御回路4、送信機5に電流を供給する。好ましくは、制御回路は集積回路であり、例えばASIC にてセンサー7,8は一体化しても良い。さらに、コンパレータ9、タイマー10、カウンター11は制御回路4内に集積化できる。制御回路4またはセンサー7,8のいずれかの基本クロックパルスから生じるクロックを使用し、制御回路4は圧力センサー7およびセンサー8が稼動するインターバル時間、送信機5が稼動するインターバル時間を決定する。例えば圧力センサー7は3秒稼動し、センサー5は毎分一回稼動する。
【0031】
タイヤ圧のモニターで、送信機5には充分な駆動電圧を供給する事が要求され、それはバッテリー1の最大電流負荷に相当するものである。この要求を確実にするために次のように適合される。つまり、制御回路4は、スイッチングユニット3を制御し、それによって送信機5が稼動状態になる前に低抵抗状態に移行し、結果においてバックアップ・キャパシター2はバッテリー1に並列に接続され、そして無負荷状態におけるバッテリー1の電圧に実質的に適合させる電圧に充電される。送信機5が稼動状態になった僅かの後、バッテリー1からの電流が出される他に、バッテリー1の電流負荷が減少する結果でバックアップ・キャパシター2の放電電流をも出し、そしてバッテリー電圧の降下が未臨界値に制限される。
【0032】
送信機5は、送信されるデータを送信し、制御回路4によりスイッチオフとなる。同時に制御可能スイッチングユニット3は、制御回路4にて高抵抗状態に戻され、そうすればバックアップ・キャパシター2は、直ちにリチャージされず漏れ電流はバックアップ・キャパシター2に起こることはない。
【0033】
バックアップ・キャパシター2は、送信状態時の前に割り込みを必要とするものではなく、要求されたよう結果をもたらすバックアップ・キャパシターの割り込みに代え、例えば圧力センサー7、圧力が設定値を超えたことが見出されたときまたは二つの連続した圧力値間の圧力変動が許容値を越えたときスイッチングユニット3を駆動するコンパレータ9の使用によって供給される計測された圧力値を評価するために制御回路4に分担させることである。バックアップ・キャパシター2が割り込みされるかの基準の設定は、温度センサーであるセンサー8から与えられえも良い。制御回路4が、温度が許容値を越えて降下し、コンパレータ9の補助をきめると、その後制御回路4は、低抵抗状態に変化する制御可能スイッチングユニットを次の送信動作前に駆動することができる。この働きは、その後のいくつかの送信状態があって決められる。
【0034】
センサー8は、またバッテリー1の電圧を測るための電圧センサーでもある。この場合、制御回路4は、バッテリー電圧が設定許容値を超えて降下しコンパレータ9の使用を決めた場合に、バックアップコンデンサー2に割り込みをするであろう。そうする際に、一体化クロックを使用する制御回路4は、無負荷バッテリー1の電圧が計測されているかまたはバッテリーの電圧が先行する送信稼動状態の間の負荷状態にて計測されるとすることが理解される。
【0035】
最後に一体化タイマーを使用する制御回路4は、バッテリー1の老朽化測定、回路全体の動作時間の決定 がされ、バックアップ・キャパシター2は、いったん設定期間を超えてしまった将来の送信状態時に回路内に移動する。
他の可能性によれば、一体化のカウンター11を使用した制御回路4は、送信動作をカウントし、送信動作が設定回数を越えてしまった時点でバックアップ・キャパシター2は将来の送信動作のために回路内に移動する。
【0036】
第2図に制御可能スイッチングユニット3の回路例を示しており、それらは第1のMOSFET Q1、第2のMOSFET Q2そして電流制限に有効な抵抗R1にて構成されている。抵抗R1およびバックアップ・キャパシター2はMOSFET Q1と直列に接続してある。MOSFET Q2は抵抗R1と MOSFET Q1とでブリッジをなしている。双方のMOSFETは、制御回路4から制御信号を得る。送信動作が開始されると信号1はかかる高抵抗状態から低抵抗状態に変わった駆動状態前に制御信号としてMOSFET Q1に供給される。バックアップ・キャパシター2は、その後バッテリー1により電流制限として機能する抵抗R1をもって充電され、バッテリー電圧は充電動作中に予期しない範囲での降下は起こらない。制御回路4の信号2はまた送信機5を稼動状態にし、MOSFET Q2はバックアップ・キャパシター2の充電の間高抵抗状態に留まり、低抵抗状態に変わる。送信機5に供給するために、バックアップ・キャパシター2は抵抗R1の電圧降下により遅延なく急激に放電し、かつバッテリー電圧でバックアップできる。送信機5が所定データを送った後制御回路によって再びスイッチオフにされる。同時に二つのMOSFET Q1,Q2は高抵抗状態に戻される。
この発明によって解決する可能性のいくつかの一例を図面にて示した回路の例は、反復実施できる。
【0037】
参照番号のリスト
1:バッテリー
2:バックアップ・キャパシター
3:スイッチングユニット
4:制御回路
5:送信機
6:アンテナ
7:空気圧センサー
8:センサー
9:コンパレータ
10:タイマー
11:カウンター
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】この発明による装置のブロック線図を示す図
【図2】図1の回路配置の一部でスイッチングユニット3の詳細図
【符号の説明】
【0039】
1:バッテリー
2:バックアップ・キャパシター
3:スイッチングユニット
4:制御回路
5:送信機
6:アンテナ
7:空気圧センサー
8:センサー
9:コンパレータ
10:タイマー
11:カウンター

【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気圧またはその変動を計測する圧力センサー(7)と、
圧力センサー(7)の計測信号から得られた信号を送信する送信機(5)と、
ある時間だけ送信機(5)を稼動状態にする制御回路(4)と、
電流源としてのバッテリー(1)と、
バッテリー(1)に並列に接続したバックアップ・キャパシター(2)とを有し、
制御可能なスイッチイングユニット(3)は、制限された期間のある時間だけバックアップ・キャパシター(2)がバッテリー(1)に並列に接続されることができる手段を備える事を特徴とする自動車の空気入りタイヤの空気圧またはその変動をワイヤレス信号にてモニターする装置。
【請求項2】
制御可能なスイッチイングユニット(3)は、制御回路(4)から送られる制御信号の入力部を備え、該制御回路によってバックアップ・キャパシター(2)は制限された期間のある時間だけ回路内に投入されることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項3】
制御回路(4)が送信機(5)を稼動させる少し前にバックアップ・キャパシター(2)を回路内に投入するように制御回路(4)が設計されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の装置。
【請求項4】
制御回路(4)が送信機(5)を稼動させる少し前に、その度に制御回路(4)がバックアップ・キャパシター(2)を稼動させるようにして設計されていることを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項5】
送信機(5)が稼動される度毎ではなく、その稼動が必要なときに限り制御回路(4)はバックアップ・キャパシター(2)を稼動するように設計されてなる事を特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項6】
制御回路(4)は、コンパレータ(9)にて構成されていることを特徴とする請求項5記載の装置。
【請求項7】
制御回路(4)は、バッテリー(1)の電圧を測定する装置に接続され、かつバッテリー(1)の電圧が所定の制限値を越えて低下した際に制御回路(4)が前記稼動の必要を決定するように設計されていることを特徴とする請求項6記載の装置。
【請求項8】
制御回路(4)は、送信機(5)の一またはそれ以上の稼動に先立ちバッテリー(1)の電圧がその制限値よりも低いとされると前記稼動の必要を決定することを特徴とする請求項7記載の装置。
【請求項9】
制御回路(4)は、センサー(8)に接続され、このセンサー(8)から与えられる測定値が所定の制限値を下回るかまたは超えると該回路が前記稼動の必要を決定するように設計されてなることを特徴とする請求項6記載の装置。
【請求項10】
測定値は温度である事を特徴とする請求項9記載の装置。
【請求項11】
制御回路(4)は、タイマー(10)に接続され、制御回路(4)がタイマー(10)の開始の時から設定された時間が経過すると前記稼動の必要を決定するように設計されてなることを特徴とする請求項6記載の装置。
【請求項12】
制御回路4は、送信動作の回数を連続してカウントするカウンター(11)に接続され、該カウンター(11)は送信動作の回数を連続してカウントし、そして送信動作が設定回数を超えた際に前記制御回路(4)が前記稼動の必要を決定するように設計されてなることを特徴とする請求項6記載の装置。
【請求項13】
制御回路(4)は、測定された空気圧が所定の制限値よりも低下した際に前記稼動の必要を決定するように設計されてなることを特徴とする請求項6記載の装置。
【請求項14】
制御回路(4)は、時間と共に変動する空気圧が所定の制限値を超えた際に前記稼動の必要を決定するように設計されてなることを特徴とする請求項6記載の装置。
【請求項15】
送信機(5)は制御回路(4)に後・結合され、かつ制御回路(4)は送信試行が失敗したことを示すどの情報を決めるためにフィードックシステムを介してセンサー(5)から送られる信号を評価し、そして制御回路(4)が、送信試行が失敗したことの決定によりバックアップ・キャパシター(2)を回路内に投入する必要があることを決定するように設計されてなることを特徴とする請求項5または請求項6記載の装置。
【請求項16】
制御回路(4)は、応答要求が存在すると決められた際、送信状態の所定回数の間バックアップコンデンサー(2)を回路内に投入するようにし、そして応答要求が存在するとの決定に至る基準をもう一度チェックするように設計されてなることを特徴とする請求項5また6記載の装置。
【請求項17】
スイッチユニット(3)は電流制限器R1にて構成され、これを介してバックアップ・キャパシター(2)は充電されるが、放電はしないことを特徴とする先行するいずれかの請求項に記載の装置。
【請求項18】
スイッチユニット(3)は、電流制限器R1を介してバックアップ・キャパシター(2)に割り込み作用する第一素子Q1と電流制限器に橋絡作用する第二素子Q2による二つのスイッチング素子Q1、Q2で構成され、制御回路(4)にて制御されることを特徴とする請求項17記載の装置。
【請求項19】
スイッチユニット(3)は、スイッチング素子Q1、Q2として電界効果型トランジスタ、特にMOSFETにて構成されることを特徴とする前述の請求項記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2007−500907(P2007−500907A)
【公表日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−529879(P2006−529879)
【出願日】平成16年5月19日(2004.5.19)
【国際出願番号】PCT/EP2004/005422
【国際公開番号】WO2004/103740
【国際公開日】平成16年12月2日(2004.12.2)
【出願人】(504260324)ベルー アクチェンゲゼルシャフト (13)
【Fターム(参考)】