説明

車両の走行安全装置

【課題】歩行者などの物体が横方向から走行路に進入するような場合であっても、確実に検知して接触の可能性の有無を判定するようにした車両の走行安全装置を提供する。
【解決手段】自車進行方向に存在する物体の位置x,yと移動速度Vx,Vyを検出し(S10)、検出された物体の自車進行方向に対する横移動速度Vxが所定速度以下か否か判断し(S12からS18)、横移動速度が所定速度以下と判断される場合、検出された物体の検出方向と自車進行方向とからなる検出角度θに基づいて自車と物体との接触の可能性の有無を判定、より具体的には検出角度θが所定時間連続して所定範囲にあるとき(S20からS26)、自車と物体との接触の可能性があると判定する(S28)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は車両の走行安全装置に関し、より具体的には自車の進路に横方向から進入する歩行者などの物体との接触の可能性の有無を判定する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自車進行方向に存在する車両あるいは歩行者などの物体をレーダなどで検知して警報装置などの接触を回避する動作を行う装置として、検知された物体の移動速度および移動方向から将来の物体の位置を予測すると共に、自車の進路と比較することにより、物体との接触の可能性を判断するものが知られている。また、例えば特許文献1において、自車進行方向に対して横方向から侵入する車両が所定角度に存在し続ける場合、接触の可能性が高いと判断するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−302621号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、物体が歩行者などであって停止状態から走行路に横断進入してくるようなことも考えられる。そのような場合、停止状態から移動を開始した直後は、横位置の変化量が少なく、またノイズ除去のためのローパスフィルタによる位相遅れの影響を受けてしまうため、物体の移動速度の検出精度が低いものとなり、移動を開始しているにも関わらず、引き続き停止物と判断されてしまう恐れがある。また特許文献1記載の技術のように、角度を考慮するのみでは、低速の移動物に対して接触の可能性の有無の判定が遅れる不都合がある。
【0005】
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、歩行者などの物体が横方向から走行路に進入するような場合であっても、確実に検知して接触の可能性の有無を判定するようにした車両の走行安全装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を解決するために、請求項1に係る車両の走行安全装置にあっては、自車進行方向に存在する物体の位置と移動速度を検出する物体検出手段と、前記検出された物体の前記自車進行方向に対する横移動速度が所定速度以下か否か判断する横移動速度判断手段と、前記横移動速度が前記所定速度以下と判断される場合、前記検出された物体の検出方向と前記自車進行方向とからなる検出角度に基づいて自車と前記物体との接触の可能性の有無を判定する接触可能性判定手段とを備えるように構成した。
【0007】
請求項2に係る車両の走行安全装置にあっては、前記接触可能性判定手段は、前記検出角度が所定時間連続して所定範囲にあるとき、自車と前記物体との接触の可能性があると判定する如く構成した。
【0008】
請求項3に係る車両の走行安全装置にあっては、自車と前記物体が接触するまでに要すると予想される予想接触時間を算出する予想接触時間算出手段を備えると共に、前記接触可能性判定手段は、前記算出された予想接触時間が規定値未満であるとき、前記検出角度に基づいて自車と前記物体との接触の可能性の有無を判定する如く構成した。
【0009】
請求項4に係る車両の走行安全装置にあっては、前記所定速度が、ほぼ停止状態であると推定される速度である如く構成した。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に係る車両の走行安全装置にあっては、自車進行方向に存在する物体の位置と移動速度を検出し、検出された物体の自車進行方向に対する横移動速度が所定速度以下か否か判断し、所定速度以下と判断される場合、検出された物体の検出方向と自車進行方向とからなる検出角度に基づいて自車と物体との接触の可能性の有無を判定する如く構成したので、物体が歩行者などであって停止状態から走行路に横断進入してくるような場合であっても、確実に検知して接触の可能性の有無を的確に判定することができる。
【0011】
請求項2に係る車両の走行安全装置にあっては、検出角度が所定時間連続して所定範囲にあるとき、自車と物体との接触の可能性があると判定する如く構成したので、物体を一層確実に検知して接触の可能性の有無を一層的確に判定することができる。
【0012】
請求項3に係る車両の走行安全装置にあっては、自車と物体が接触するまでに要すると予想される予想接触時間を算出し、算出された予想接触時間が規定値未満であるとき、検出角度に基づいて自車と前記物体との接触の可能性の有無を判定する如く構成したので、上記した効果に加え、物体との接触の可能性の有無の判定を必要最小限に止めることができる。
【0013】
請求項4に係る車両の走行安全装置にあっては、所定速度が、ほぼ停止状態であると推定される速度である如く構成したので、停止状態から走行路に横断進入してくる歩行者などの物体を一層確実に検知して接触の可能性の有無を一層的確に判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】この発明の実施例に係る車両の走行安全装置を全体的に示す概略図である。
【図2】図1に示す装置の動作、より具体的にはその電子制御ユニット(ECU)の動作を示すフロー・チャートである。
【図3】図2フロー・チャートの処理を説明する走行路の平面図である。
【図4】同様に図2フロー・チャートの処理を説明する走行路の平面図である。
【図5】同様に図2フロー・チャートの処理を説明する走行路の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面に即してこの発明に係る車両の走行安全装置を実施するための形態について説明する。
【実施例】
【0016】
図1は、この発明の実施例に係る車両の走行安全装置を全体的に示す概略図である。
【0017】
図1において、符号10は自車(車両)を示し、その前部には4気筒の内燃機関(図1で「ENG」と示し、以下「エンジン」という)12が搭載される。エンジン12の出力は自動変速機(図1で「T/M」と示す)14に入力される。自動変速機14は前進5速、後進1速の有段式であり、エンジン12の出力はそこで適宜変速されて左右の前輪16に伝えられ、左右の前輪16を駆動しつつ、左右の後輪20を従動させて車両10を走行させる。
【0018】
自車10の運転席にはオーディオスピーカとインディケータからなる警報装置22が設けられ、作動させられるとき、音声と視覚によって運転者に警報する。自車10の運転席床面に配置されたブレーキペダル24は、マスタバック26、マスタシリンダ30およびブレーキ油圧機構32を介して左右の前輪16と後輪20のそれぞれに装着されたブレーキ(ディスクブレーキ)34に接続される。
【0019】
運転者がブレーキペダル24を操作すると(踏み込むと)、その踏み込み力(踏力)はマスタバック26で増力され、マスタシリンダ30は増力された踏み込み力で制動圧を発生し、ブレーキ油圧機構32を介して前輪16と後輪20のそれぞれに装着されたブレーキ34を動作させ、車両10を減速させる(制動する)。
【0020】
ブレーキ油圧機構32は、リザーバに接続される油路に介挿された電磁ソレノイドバルブ群、油圧ポンプ、および油圧ポンプを駆動する電動モータ(全て図示せず)などを備える。電磁ソレノイドバルブ群は駆動回路(図示せず)を介してECU(Electronic Control Unit。電子制御ユニット)40に接続される。
【0021】
ECU40はCPU,RAM,ROM、入出力回路などからなるマイクロコンピュータから構成され、4個のブレーキ34は、運転者によるブレーキペダル24の操作とは別に、ECU40によって相互に独立して作動するように構成される。
【0022】
自車10の前部にはレーザレーダ(レーザスキャンレーダ)42が設けられる。レーザレーダ42の出力は、マイクロコンピュータからなるレーダ出力処理ECU(電子制御ユニット)42aに入力される。
【0023】
レーザレーダ42は所定の時間間隔で自車10の周辺(進行方向)に向けてレーザ光を発射(電磁波を送信)し、自車10の周辺(進行方向)に存在する物体でレーザ光を反射させて得た反射波を受信することにより、物体を検出する。
【0024】
図示は省略するが、レーダ出力処理ECU42aは物体検出部と物体位置算出部を備える。物体検出部は、反射点を2次元平面に投影して得た点群の配列に基づいて物体の輪郭を構成する線分を認識すると共に、認識された線分に基づいて端点を抽出し、抽出された端点をクラスタリングして物体を検出する。物体位置算出部は、レーザ光を発射して得られた反射波の入射方向と反射光を受信するまでの時間から物体の位置を算出する。物体位置算出部の出力がECU40に送られる。
【0025】
前輪16と後輪20の付近には車輪速センサ46がそれぞれ配置され、各車輪の所定回転角度ごとにパルス信号を出力する。自車10の運転席に設けられたステアリングホイール50の付近には操舵角センサ52が配置され、運転者によって入力されたステアリングホイールの操舵角に比例した出力を生じる。また、自車10の中央位置付近にはヨーレートセンサ54が配置され、自車10の重力軸回りのヨーレート(角速度)に応じた出力を生じる。
【0026】
車輪速センサ46などの出力は、ECU40に送出される。ECU40は4個の車輪速センサ46の出力をカウントし、その平均値を算出するなどして自車10の速度(走行速度)Vを検出する。
【0027】
図2は図1に示す装置の動作を示すフロー・チャートである。図2に示すプログラムは、ECU40において所定時間、例えば100msecごとに実行される。
【0028】
以下説明すると、S10においてレーザレーダ42のレーダ出力処理ECU42aの出力から自車10の周辺に物体100が検出されるとき、物体100の位置x,yと物体100の移動速度Vx,Vyなどを検出する。
【0029】
図3から図5は、図2フロー・チャートの動作を説明する走行路の平面図である。図3、図4は物体100が歩行者であり、うち図3は走行路102が直線、図4は走行路102がカーブしている場合を示す。
【0030】
図5は物体100が車両であり、走行路102が直線の場合を示す。図3から図5で符号42bはレーザレーダ42の検知エリア(範囲)を示す。図示の如く、この実施例において物体100は歩行者あるいは車両などを予定する。
【0031】
物体100の位置x,yは、自車10を原点とし、自車進行方向をx、それに直交する横(車幅)方向をyとする前記した2次元平面(座標)上の位置として検出される。物体100の速度もx方向の速度(換言すれば横移動速度)をVx、それに直交するy方向の速度をVyとして検出する。
【0032】
尚、走行路102が直線ではない場合、例えば曲率が2000Rあるいはそれ以上の緩やかなカーブであれば、直線と判断する。他方、図4に示すようにカーブが緩やかではない場合、例えば検出されたヨーレートが5deg/secであれば、横速度Vy1(即ち、距離x1での横速度をVy1とする)、は以下のように補正する。
Vy1=Vy1−(x1×5) [m/sec]
【0033】
次いでS12に進み、車輪速センサ46から検出された自車の速度Vとヨーレートセンサ54から検出されたヨーレートなどから、図3などに示す如く、自車10の進路Cを推定する。
【0034】
次いでS14に進み、図3などに示す如く、推定された自車10の進路Cに対する物体100の距離Δd、即ち、自車10の進行方向、即ち、進路Cからの物体100の横(x)方向の離間距離Δdを算出すると共に、自車10の進行方向に対する物体100の検出角度θを検出する。
【0035】
尚、図3から図5において自車10と物体100との位置関係は紙面の上から下に向けて変化するように図示される。即ち、距離Δdに付記される数字は図2フロー・チャートの実行時刻を示し、数字が大きいほど時間的に後、換言すれば新しい値であることを示す。
【0036】
次いでS16に進み、予想接触時間TTCを算出する。予想接触時間TTCは、自車10と物体100が接触するまでに要すると予想される時間、より具体的には自車10と物体100がそのまま進行する、あるいは回避操作を行ったと仮定するとき接触するまでに要すると予想される時間である。
【0037】
予想接触時間TTCは、S10で検出された物体100の位置と移動速度と自車の位置と移動速度とに基づき、自車10から物体100までの相対距離と自車10に対する物体100の相対速度を算出し、算出された相対距離を相対速度で除算することで算出する。
【0038】
次いでS18に進み、算出された予想接触時間TTCが規定値(例えば1.5sec)以下で、かつ横移動速度Vxが所定速度(例えば5km/h)以下で、かつ推定された自車10の進路Cに対する物体100の距離Δdが減少しているか否か判断する。
【0039】
所定速度は物体100がほぼ停止状態であると推定される速度であるように設定する。距離Δdが減少しているか否かは前回値(図2の前回プログラムループ時の値)との差を算出し、それが負値か否か判断することで行う。
【0040】
S18で肯定、即ち、3つの条件が全て成立していると判断されるときはS20に進み、角度θ、即ち、検出された物体100の自車進行方向に対する検出角度が所定範囲(例えば0.5deg以下)にあるか否か判断する。
【0041】
S20で肯定されるときはS22に進み、カウンタCTの値をインクリメントする一方、否定されるときはS24に進み、カウンタCTの値を零にリセットする。
【0042】
次いでS26に進み、カウンタCTの値が所定回数CTref(例えば3)以上か否か判断し、否定されるときは以降の処理をスキップすると共に、肯定されるときはS28に進み、物体100と接触する可能性がありと判定する。
【0043】
次いでS30に進み、接触可能性ありと判定されたことから、接触回避動作を実行する。具体的には、例えば予想接触時間TTCが1.3secを割り込んだとき警報装置22を作動させて運転者に警報し、1.2secを割り込んだときブレーキ油圧機構32を作動させて警報ブレーキを実行し、1.0secを割り込んだとき緊急ブレーキを実行する。
【0044】
図2フロー・チャートのS18からS28までの処理は、横移動速度Vxが所定速度以下と判断される場合、検出された物体100の自車進行方向に対する検出角度θに基づいて自車10と物体100との接触の可能性の有無を判定することに相当する。
【0045】
また図2フロー・チャートは100msecごとに実行されることから、S14およびS20からS26までの処理は、検出された物体100の自車進行方向に対する検出角度θが所定時間連続して所定範囲にあるか否か判断することに相当する。
【0046】
他方、S18で否定、即ち、3つの条件が全て成立していると判断されないときはS32に進み、横方向移動速度Vxが所定速度を超えるか否か判断し、否定されるときは以降の処理をスキップする一方、肯定されるときはS34に進み、物体100の進路をその位置x,yと横方向移動速度Vxから推定する。
【0047】
次いでS36に進み、推定された物体100の進路がS12で算出された自車10の進路Cと抵触するか否か判断し、否定されるときは以降の処理をスキップする一方、肯定されるときはS28に進み、物体100と接触する可能性がありと判定し、S30に進み、接触回避動作を実行する。
【0048】
即ち、図5に示すような場合、物体100が車両であり、従って横移動速度Vxはある程度の値となる筈であることから、物体100の進路が自車10の進路と抵触するとき、接触する可能性があると判定する。
【0049】
この実施例に係る車両の走行安全装置にあっては、上記した如く、自車進行方向に存在する物体100の位置x,yと移動速度Vx,Vyを検出する物体検出手段(レーザレーダ42、レーダ出力処理ECU42a,ECU40,S10)と、前記検出された物体100の前記自車進行方向に対する横移動速度Vxが所定速度以下か否か判断する横移動速度判断手段(ECU40,S12からS18)と、前記横移動速度が前記所定速度以下と判断される場合、前記検出された物体100の検出方向と前記自車進行方向とからなる検出角度θに基づいて自車10と前記物体100との接触の可能性の有無を判定する接触可能性判定手段(ECU40,S20からS28)(より具体的には、それと自車10と前記物体100との接触の可能性があると判定されるときは接触回避動作を実行する接触回避動作実行手段(ECU40,S30))を備えるように構成したので、物体100が歩行者などであって停止状態から走行路102に横断進入してくるような場合であっても、確実に検知して接触の可能性の有無を的確に判定することができる。
【0050】
また、前記接触可能性判定手段は、前記検出角度θが所定時間連続して所定範囲にあるとき(ECU40,S14およびS20からS26)、自車10と前記物体100との接触の可能性があると判定する(ECU40,S28)如く構成したしたので、物体100を一層確実に検知して接触の可能性の有無を一層的確に判定することができる。
【0051】
また、自車10と前記物体100が接触するまでに要すると予想される予想接触時間TTCを算出する予想接触時間算出手段(ECU40,S16)を備えると共に、前記接触可能性判定手段は、前記算出された予想接触時間が規定値未満であるとき(ECU40,S18)、前記検出角度θに基づいて自車と前記物体との接触の可能性の有無を判定する(ECU40,S20からS28)如く構成したので、上記した効果に加え、物体100との接触の可能性の有無の判定を必要最小限に止めることができる。
【0052】
また、前記所定速度が、ほぼ停止状態であると推定される速度である如く構成したので、停止状態から走行路102に横断進入してくる歩行者などの物体100を一層確実に検知して接触の可能性の有無を一層的確に判定することができる。
【0053】
尚、上記においてレーザレーダ42の出力から物体100を検出するようにしたが、それに代え、あるいはそれに加え、ミリ波レーダを用いても良い。
【符号の説明】
【0054】
10 車両(自車)、12 エンジン(内燃機関)、22 警報装置、34 ブレーキ、40 ECU(電子制御ユニット)、42 レーザレーダ、42a レーダ出力処理ECU、46 車輪速センサ、54 ヨーレートセンサ、100 物体、102 走行路、C 自車の進路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自車進行方向に存在する物体の位置と移動速度を検出する物体検出手段と、前記検出された物体の前記自車進行方向に対する横移動速度が所定速度以下か否か判断する横移動速度判断手段と、前記横移動速度が前記所定速度以下と判断される場合、前記検出された物体の検出方向と前記自車進行方向とからなる検出角度に基づいて自車と前記物体との接触の可能性の有無を判定する接触可能性判定手段とを備えたことを特徴とする車両の走行安全装置。
【請求項2】
前記接触可能性判定手段は、前記検出角度が所定時間連続して所定範囲にあるとき、自車と前記物体との接触の可能性があると判定することを特徴とする請求項1記載の車両の走行安全装置。
【請求項3】
自車と前記物体が接触するまでに要すると予想される予想接触時間を算出する予想接触時間算出手段を備えると共に、前記接触可能性判定手段は、前記算出された予想接触時間が規定値未満であるとき、前記検出角度に基づいて自車と前記物体との接触の可能性の有無を判定することを特徴とする請求項1または2記載の車両の走行安全装置。
【請求項4】
前記所定速度が、ほぼ停止状態であると推定される速度であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の車両の走行安全装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−257298(P2010−257298A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−107688(P2009−107688)
【出願日】平成21年4月27日(2009.4.27)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】