説明

車両ナビゲーションシステム

ナビゲーションシステムの地図を操作するための方法及び装置を開示する。ナビゲーションシステムは、ナビゲーションシステムのディスプレイに対してパンを行う軸を調整する第1機能を有する第1制御部を具備している。第2制御部は、パンを行う軸に沿って地図を移動する第1機能を具備している。第2制御部は、パンを行う軸に沿って2方向に地図を移動させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両ナビゲーションシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ナビゲーションシステムは、道路などの近隣の地理的な地物に対する車両の現在位置の地図を表示する。ユーザは、現在の車両位置近隣の地域ではなく地図の位置、または、異なる縮尺の地図データを見たいと希望する可能性がある。いくつかのナビゲーションシステムは、表示された地図データの縮尺をユーザが変更し(所望する範囲を多かれ少なかれ詳細に見るために)、かつ、異なる地域の地図を見ることができる制御を提供する。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
一構成態様において、本発明の具体化例は、地図のディスプレイを操作するための装置である。前記装置は、車両ナビゲーションにおける地図ディスプレイに対してパンを行う軸を一定方向に向けるために動作する第1制御部を具備している。前記パンを行う軸の方向を示すインジケータが表示されている。第2制御部は、前記パンを行う軸に沿って前記地図を移動させるように動作している。実施態様は、1又は複数の次の特徴を具備することができる。
・前記地図は、第1又は第2の方向における前記第1制御部の動作に応答して、前記パンを行う軸に沿って第1又は第2のスクロール方向にそれぞれ移動する。
・前記第1制御部の動作と前記地図のパンを行う軸の方向の表示との間には、線形、非線形又は離散的な関係が存在する。
・離散関数の関係の場合、前記第1制御部の動作は、8つの離散的な選択肢からの選択に基づく。
【0004】
多様な構成によると、前記第1及び第2制御部の一方又は両方は、回転の制御部であってもよい。制御部は同軸の制御部として配列することもできる。前記制御部はまた、内側又は外側が押されると、地図ズームイン又はズームアウトを動作することができる。前記回転機能及びズーム機能の両方は、連続的な回転及び制御部の内側又は外側を押すことによって動作することができる。
【0005】
特徴的な1構成態様において、本発明は、車両ナビゲーションシステムにおけるディスプレイ上の地図を操作する方法として具体化される。前記方法は、前記ディスプレイに対してパンを行う軸を一定方向に向けるために、第1制御部の第1機能を動作するステップを具備する。前記方法は、前記パンを行う軸に対して前記地図を移動させるために、第2制御部の第1機能を動作するステップをさらに具備する。前記第2制御部は、前記パンを行う軸に沿って2方向に地図を移動させることができる。前記方法は、前記ディスプレイに対して前記パンを行う軸の方向を指し示すステップをさらに具備する。
【0006】
第1方向に前記第2制御部の前記第1機能を動作するステップは、前記パンを行う軸に沿って第1方向に、前記地図を移動させる。第2方向に前記第2制御部の前記第1機能を動作するステップは、前記パンを行う軸に沿って第2方向に、前記地図を移動させる。
【0007】
一構成態様において、前記第1制御部の前記第1機能の動作と前記パンを行う軸の方向との関数関係は、線形、非線形及び離散的な関係のいずれか1つの関数である。前記第2制御部の前記第1機能の動作と前記地図の移動との関数関係は、線形、非線形及び離散的な関係のいずれか1つの関数である。
【0008】
前記第1制御部の前記第1機能を動作するステップは、前記第1制御部を回転することであり、かつ、前記第2制御部の前記第1機能を動作するステップは、前記第2制御部を回転することである。前記第1制御部の前記第2機能を動作するステップは、表示された地図の縮尺を変更することである。前記第1制御部の前記第2機能を動作するステップは、前記地図をズームインするために、前記第1制御部を押すことである、または、前記第1制御部を引くことである。前記第1制御部の前記第2機能を動作するステップは、前記地図をズームアウトするために、前記第1制御部を引く又は押すことである。前記第1制御部の前記第1及び前記第2機能は、実質的に、同時に動作することができる。
【0009】
前記第2制御部の第2機能を動作するステップは、表示された地図の縮尺を変更することができる。前記第2制御部の前記第2機能を動作するステップは、前記地図をズームインするために、前記第2制御部を押す又は引くことである。前記第2制御部の前記第2機能を動作するステップは、前記地図をズームアウトするために、前記第2制御部を引く又は押すことである。前記第2制御部の前記第1及び前記第2機能は、実質的に、同時に動作することができる。前記第1制御部の前記第1機能及び前記第2制御部の前記第1機能は、実質的に、同時に動作することができる。
【0010】
その他の一構成態様において、本発明の具体化例は、車両ナビゲーションシステムにおけるディスプレイ上の地図を操作するための装置である。前記装置は、前記ディスプレイに対してパンを行う軸を一定方向に向ける第1機能を有する第1制御部を具備している。第2制御部は、前記パンを行う軸に沿って前記地図を移動させる第1機能を具備している。前記第2制御部は、前記パンを行う軸に沿って2方向に前記地図を移動させることができる。前記装置は、前記地図上に表示されたインジケータを具備することもできる。前記インジケータは、前記ディスプレイに対して前記パンを行う軸の方向を指し示している。
【0011】
前記第1制御部は回転制御部を具備することができる。前記第2制御部は回転制御部である。前記第1制御部及び前記第2制御部は、同軸に配列することができる。一構成態様において、少なくとも1つの前記第1及び前記第2制御部は、第2機能をさらに具備している。前記第2機能は、前記第1及び前記第2制御部のうちの1つを押すことによって動作することができる。前記第2機能は、前記地図のズームイン又はズームアウトである。
【0012】
少なくとも1つの前記第1及び前記第2制御部は、第2機能をさらに具備している。前記第2機能は、前記第1及び前記第2制御部のうちの1つを引くことによって動作する。前記第2機能は、前記地図のズームイン又はズームアウトである。第1方向に前記第2制御部を動作するステップは、前記パンを行う軸に沿って第1方向に前記地図を移動させることができる。第2方向に前記第2制御部を動作するステップは、前記パンを行う軸に沿って第2方向に前記地図を移動させることができる。
【0013】
その他の一構成態様において、本発明は、車両ナビゲーションシステムにおけるディスプレイ上の地図を制御する方法として具体化される。前記方法は、前記地図をズームインするために第1方向に第1制御部を動作するステップを具備し、かつ、前記地図をズームアウトするために第2方向に前記第1制御部を動作するステップを具備する。前記方法は、前記ディスプレイに対して前記地図を移動させるために、第2制御部を動作するステップをさらに具備する。前記方法は、前記ディスプレイに対してパンを行う軸の方向を指し示すステップも具備することができる。
【0014】
一構成様態において、第1方向に第1制御部を動作するステップは、前記第1制御部を押すことである。第1方向に第1制御部を動作するステップは、前記第1制御部を押すことである。第2方向に第1制御部を動作するステップは、前記第1制御部を押す又は引くことである。
【0015】
その他の一構成様態において、本発明の具体化例は、車両ナビゲーションシステムにおける地図を制御するための装置である。前記装置は、前記地図を表示するディスプレイを具備している。第1制御部は、前記ディスプレイに隣接して配置される。前記第1制御部は、前記地図をズームインするために押され、かつ、前記地図をズームアウトするために引かれる。また、前記第1制御部は、前記地図をズームアウトするために押すことができ、かつ、前記地図をズームインするために引くことができる。前記第1制御部は、回転制御部として具体化することができる。前記第1制御部は、多機能制御部である。前記装置はまた、前記ディスプレイに対して前記地図を移動可能にする第2制御部を具備することができる。
【0016】
その他の一構成様態において、本発明は、車両ナビゲーションシステムとして具体化される。前記システムは、地図を表示するためのディスプレイを具備している。第1回転制御部は、地図のパンを行う軸を一定方向に向ける。第2回転制御部は、前記地図のパンを行う軸に沿って前記地図を移動させる。前記第1及び前記第2回転制御部は同軸である。前記システムは、前記地図のパンを行う軸の方向を指し示すために、前記地図上に表示されるインジケータをさらに具備している。
【0017】
前記第1回転制御部はまた、ズーム機能を具備することができる。前記第1回転制御部は、前記地図をズームインするために押すことができ、かつ、前記地図をズームアウトするために引くことができる。また、前記第1回転制御部は、前記地図をズームインするために引くことができ、かつ、前記地図をズームアウトするために押すことができる。
【0018】
前記第2回転制御部はまた、ズーム機能を具備することができる。前記第2回転制御部は、前記地図をズームインするために押すことができ、かつ、前記地図をズームアウトするために引くことができる。また、前記第2回転制御部は、前記地図をズームインするために引くことができ、かつ、前記地図をズームアウトするために押すことができる。
【0019】
本発明は、ソフトウエアプログラム製品の形態で動作させてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明の前記した目的、その他の目的、機能及び効果は、異なる図面の同じ部分に同じ参照符号を付して添付図面に図示された通り、下記のより詳細な本発明の実施形態の開示によって明確になる。図面は、必ずしも同一の縮尺ではなく、むしろ本発明の原理を図示することに重点を置いている。
【0021】
本発明の一実施形態によるナビゲーションシステムは、ナビゲーション地図の表示を見ながら操作することができる特徴をユーザに提供する。ナビゲーションシステムによって表示された地図画像は、ズームインすることができ、それによって、より狭い地理的領域のより詳細な地図を表示し、及び/又は、ズームアウトすることができ、それによって、より広い地理的領域の比較的詳細でない地図を表示する。表示された地図領域は、地図の別メニューを見るために、ユーザによって制御することができる。例えば、ユーザは、所定の縮尺でディスプレイスクリーン上に表示された地図領域よりも、ユーザの移動ルートの区間が長い場合、地図をパンさせることによって(すなわち、地図ディスプレイを広い領域に亘ってスクロールさせるパンを行う制御を使用することによって)、移動ルートをトレースすることを希望する可能性がある。
【0022】
図1は、本発明の一実施形態によるナビゲーション地図ディスプレイ110と、ユーザインターフェース112とを有するナビゲーションシステム100を示す図である。地図ディスプレイ110は、ポインタ125とコンパスの矢印123と車両位置インジケータ127とを備えたパンを行う軸のインジケータ120を具備している。地図ディスプレイ110に隣接して制御部128がある。図1において、制御部128は、第1回転制御部130と第2回転制御部140とを有する回転式制御部として示されている。しかしながら、スライダ、サムホイールなどのその他の制御メカニズムが、制御部128として使用されることがあってもよい。回転制御部130・140は、電位差計又は回転デジタルエンコーダなどのアナログ又はデジタルの制御可能な要素、または、その他の制御可能な要素を動作させる。また、制御部128は、スライダのような線形の制御部から構成してもよいし、それは、電位差計又は線形のデジタルエンコーダを動作することができる。第1及び第2制御部130・140は同軸に配置され、そこで、第1制御部130が内側の同軸制御部であり、かつ、第2制御部140が外側の同軸制御部である。
【0023】
一構成によると、第1制御部130の動作は、パンを行う軸の方向を制御し、第2制御部140の動作は、パンを行う軸に沿った地図の動き(すなわち、スクロール)を制御する。その他の構成において、これらの関係は入れ替えられる。
【0024】
また、多様な機能を持った単一制御部を使用してもよい。すなわち、単一制御部は1つの操作モードではパンを行う軸を制御するために機能し、かつ、その他の操作モードではパンを行う軸に沿った地図のスクロールを制御するために機能する。ナビゲーションシステム100は、制御部128はまた、その他のナビゲーション操作又は非ナビゲーション操作(例えば、マルチメディア制御、電気通信制御など)を制御する、車両インフォテイメントシステム(infotainment system)の一部であってもよい。
【0025】
第1制御部130(例えば、内側の同軸制御部)を動作させる(例えば、回転する)ことによって、ユーザは、地図がスクロールされるところに沿ったパンを行う軸を選択する。パンを行う軸のインジケータ120のポインタ125は、地図のパンを行う軸の方向を示しているディスプレイ110上に表示される。ユーザが第1制御部130を動作すると、ポインタ125は回転し、その方向を変える。ユーザが第2制御部140を動作すると(例えば、外側の同軸制御部を回転する)、地図は、ポインタ125によって示される軸に沿って移動する。第1方向(例えば、時計回りの方向)に第2制御部140を回転する(すなわち、動作する)と、地図は、地図のパンを行う軸に沿って、第1方向(例えば、右又は上)に移動し、かつ、地図は、第2方向(例えば、反時計回り)に第2制御部140を回転すると、パンを行う軸に沿って逆方向(例えば、左又は下)に移動する。地図のパンを行う制御部に回転制御部を使用することによって、ユーザは、制御部を操作するときにその手を安定させることができる。この特徴によって、地図移動の制御の精度を改善することができる。
【0026】
多数の異なる関数関係は、制御操作を地図ディスプレイに接続するために使用することができる。例えば、多数の関数関係が、回転制御部(すなわち、図1のシステムにおける制御部140)を地図の移動に接続するために使用することができる。1つの関係は線形であってもよく、そこで、回転制御の量は、移動された地図の可視領域の量に比例する。その他の使用可能な関数関係は非線形である。非線形関係の1つの例は、地図ディスプレイの移動が、回転制御の速度に比例する関数である。より早い回転は、より広い領域をスクロールさせる結果となる。本明細書で開示されるこの概念は、制御動作と地図の移動との間に、特定の関数関係を使用することに限定されるものではない。
【0027】
同様に、多数の異なる関数関係が、回転制御部(すなわち、図1の制御部130)を地図のパンを行う軸の方向に接続するために使用することができる。1つの関係は線形であってもよく、そこで、回転制御の量は、パンを行う軸の方向(又は回転)に比例する。その他の使用可能な関数関係は非線形であってもよい。非線形関係の1つの例は、地図のパンを行う軸の方向が、制御部の回転に従って離散ステップ(北、南、東、西などの4ステップ、または、北、北東、東、南東、南、南西、西、北西などの8ステップ、または、その他の構成のステップ)によって変化する離散関数である。本明細書で開示されるこの概念は、制御動作と地図のパンを行う軸方向との間に、特定の関数関係を使用することに限定されるものではない。
【0028】
好ましくは、ナビゲーションシステム地図ディスプレイ110上に表示される地図データの相対的な縮尺を制御することができる。ユーザは、より狭い領域のより詳細な地図を見るためにズームインし、または、より広い領域の比較的詳細でない地図を見るためにズームアウトすることを望む可能性がある。地図縮尺を変更するための制御部配置には、制御部を引くこと又は押すことが含まれている。例えば、第2制御部140は、地図縮尺を増大し、かつ、ズームアウトするために(より広い地図領域を表示するために)、引くことができる。これらの機能は、第2制御部140が地図縮尺を増大し、かつ、ズームアウトするために押すことができ、または、地図縮尺を減少し、かつ、ズームインするために引くことができるように、入れ替えることができる。制御部128は、パンとズームとを同時に実行させることができ、そこで、ノブを引く又は押すと、回転との両方を同時に実行する。スクロール及びズームを同時に実行することができる制御部は、ナビゲーションシステムにおける地図情報のディスプレイを制御する便利な方法を提供する。その他の構成態様では、ズームの制御部は、パンを行う軸及び地図スクロールの制御部から分離することができる。
【0029】
また、特定のナビゲーション機能の操作は、パンを行う操作の間に所望のズームイン又はアウトを自動的に必要とする可能性がある。例えば、ユーザが3つ又はそれ以上の近隣のレストランを表示するためのオプションを選択する場合、地図をパンしたときに、ディスプレイウインドウに3つのレストランを保持するため、地図をパンしている間、表示された地図をズームアウトしておく必要がある。
【0030】
図2は、ナビゲーション地図ディスプレイ110’と、ユーザインターフェース112’とを有する本発明のその他の実施形態によるナビゲーションシステム101を図示する。ナビゲーションシステム101はまた、ディスプレイ110’の中央ボタンに位置するソフトボタンナビゲーション制御部142・144を具備している。ソフトボタン制御部又はソフトキーは、同一の物理的なボタンが異なる機能を制御することができるように、それらの機能が変更又は修正されることから、そのように呼ばれる。したがって、ソフトボタンはプログラム可能な制御部である。ソフトボタンは、異なる環境下では、異なるオプションを制御するために変更することができる。ソフトボタンの機能は、物理的なボタンに隣接して表示され、かつ、ソフトボタンの機能が変更されたときにはいつでも更新される。
【0031】
ソフトボタンナビゲーション制御部142・144は、ズーム機能を制御するために使用することができる。例えば、ディスプレイ110の中央ボタンにおけるソフトボタン142・144は、表示される地図のズームアウト及びズームインのためのオプションを示している。ディスプレイ110’の上方に沿って位置するソフトボタン148−1から148−6は、異なるナビゲーションの目的地のための選択オプション150(例えば、1−6)を示している。
【0032】
図3は、本発明によるナビゲーションシステム102を図示する。ナビゲーションシステム102は、ナビゲーション地図ディスプレイ110’’を具備している。パンを行う軸のインジケータ120のポインタ125は、地図のパンを行う軸の方向を示す。この例において、パンを行う軸を示すポインタ125は、ディスプレイ110’’の右下方向を指し示す。パンを行う軸を一定方向に向けるために、ユーザは、第1制御部130を時計回り又は反時計回りの方向に回転し、パンを行う軸を北又は南の方向(すなわち、磁北に対して)に向ける。第2制御部140の回転は、地図ディスプレイを北又は南の軸に沿って移動させる。
【0033】
図4は、ナビゲーション地図ディスプレイ110’’上に磁北に対して位置を表示するコンパスの矢印123を示す図3のナビゲーションシステムを図示する。ナビゲーション地図ディスプレイ110’’は、新たなパンを行う軸に沿って一定の距離を移動した地図を表示する。地図の位置がポインタ125の位置に対して北方向にシフトされる間、ポインタ125は地図ディスプレイ110’’上において中央の位置を維持している。車両位置インジケータ127は、実際の車両位置を示す地図上(すなわち、図3に示されるJuniper Streetの近隣)において、同一の相対的な位置にとどまる。ユーザは、地図のパンを行う方向、及び/又は、スクロールを単に変更し続け、第1及び第2制御部130・140を回転し続けることによって、地図のパンを継続して行い、かつ、追加された位置を見ることができる。
【0034】
図5は、車両にインストールされたナビゲーションシステム200を図示する。ナビゲーションシステム200は、1又は複数の入力制御部130a・140a・130b・140bと、プロセッサ105と、メモリ106と、コンピュータによって読取可能なメディアに格納されたナビゲーションプログラム107とを具備している。プログラム107は、フロッピーディスク(登録商標)、CD−ROM、DVD−ROMのような取外可能なメディア、または、メモリ又はハードディスクのような固定メディアに格納することができる。詳細には、ナビゲーションシステム200は、情報通信設備、AMラジオ、FMラジオ、CDプレイヤー、及び/又は、その他の部品などの車両インフォテイメントシステムのその他の部品と連動させてもよい。
【0035】
ナビゲーションプログラム107は、プロセッサ105及びメモリ106を具備する一般目的用のコンピュータ上で動作するように構成することができる。プログラム107はまた、地図データを含む地図データベースを具備してもよい。また、地図データは、ナビゲーションプログラム107によってアクセスができるリモートデータベースに設置してもよい。ナビゲーションプログラム107は、制御部130a・140a・130b・140bを使用することによって、制御することができる。プロセッサは、制御部130・140などの動作を処理し、かつ、前述したディスプレイ110’’’上に表示されるナビゲーション情報を生成する。
【0036】
したがって、以上に詳細を開示したように、本発明の実施形態は、精度及びシステムコスト削減の両方を改善する方法で、回転又はその他の制御部の使用によって、ナビゲーション地図のパンを行うための方法及びメカニズムを提供する。
【0037】
本発明は具体的に示され、かつ、その実施形態を引用して開示されたが、当業者によって、形態及び詳細の多様な変更が、添付の特許請求の範囲に定義される本発明の真の趣旨及び範囲から逸脱することなく、なされることが理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の一実施形態によるナビゲーション地図のディスプレイとユーザインターフェースとを有するナビゲーションシステムを示す図である。
【図2】本発明のその他の実施形態によるナビゲーション地図のディスプレイとユーザインターフェースとを有するナビゲーションシステムを示す図である。
【図3】本発明によるナビゲーションシステムを示す図である。
【図4】ナビゲーション地図のディスプレイ上に磁北の相対的な位置を表すコンパスの矢印を表示している図3のナビゲーションシステムを示す図である。
【図5】車両に実装されたナビゲーションシステムを示す図である。
【符号の説明】
【0039】
100 ナビゲーションシステム
110 地図ディスプレイ
112 ユーザインターフェース
120 パンを行う軸のインジケータ
123 コンパス矢印
125 ポインタ
127 車両位置インジケータ
128 制御部
130 第1回転制御部
140 第2回転制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイに対してパンを行う軸を一定方向に向けるために、第1制御部の第1機能を動作するステップと、
前記パンを行う軸に対して地図を移動させるために、第2制御部の第1機能を動作するステップと、
を具備し、前記第2制御部は前記パンを行う軸に沿って2方向に前記地図を移動させることを可能とすることを特徴とする車両ナビゲーションシステムにおける前記ディスプレイ上の前記地図を操作する方法。
【請求項2】
前記ディスプレイに対して前記パンを行う軸の方向を指し示すステップをさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第1方向に前記第2制御部の前記第1機能を動作するステップは、前記パンを行う軸に沿って第1方向に、前記地図を移動させることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
第2方向に前記第2制御部の前記第1機能を動作するステップは、前記パンを行う軸に沿って第2方向に、前記地図を移動させることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1制御部の前記第1機能の動作と前記パンを行う軸の方向との関数関係は、線形、非線形及び離散的な関係のいずれか1つの関数であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第2制御部の前記第1機能の動作と前記地図の移動との関数関係は、線形、非線形及び離散的な関係のいずれか1つの関数であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1制御部の前記第1機能の動作ステップは、前記第1制御部を回転することであり、かつ、前記第2制御部の前記第1機能の動作ステップは、前記第2制御部を回転することであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
表示された地図の縮尺を変更するために、前記第1制御部の前記第2機能を動作するステップをさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1制御部の前記第2機能を動作するステップは、前記地図をズームインするために、前記第1制御部を押すことであることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1制御部の前記第2機能を動作するステップは、前記地図をズームアウトするために、前記第1制御部を押すことであることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記第1制御部の前記第2機能を動作するステップは、前記地図をズームアウトするために、前記第1制御部を引くことであることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記第1制御部の前記第2機能を動作するステップは、前記地図をズームインするために、前記第1制御部を引くことであることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記第1制御部の前記第1及び前記第2機能は、実質的に、同時に動作可能であることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項14】
表示された地図の縮尺を変更するために、前記第2制御部の第2機能を動作するステップをさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記第2制御部の前記第2機能を動作するステップは、前記地図をズームインするために、前記第2制御部を押すことであることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第2制御部の前記第2機能を動作するステップは、前記地図をズームアウトするために、前記第2制御部を押すことであることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記第2制御部の前記第2機能を動作するステップは、前記地図をズームアウトするために、前記第2制御部を引くことであることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記第2制御部の前記第2機能を動作するステップは、前記地図をズームインするために、前記第2制御部を引くことであることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記第2制御部の前記第1及び前記第2機能は、実質的に、同時に動作可能であることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項20】
前記第1制御部の前記第1機能及び前記第2制御部の前記第1機能は、実質的に、同時に動作可能であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項21】
ディスプレイに対してパンを行う軸を一定方向に向ける第1機能を有する第1制御部と、
前記パンを行う軸に沿って地図を移動させる第1機能を有する第2制御部と、
を具備し、前記第2制御部は前記パンを行う軸に沿って2方向に前記地図を移動させることを可能とすることを特徴とする車両ナビゲーションシステムにおける前記ディスプレイ上の前記地図を操作するための装置。
【請求項22】
前記地図上に表示されているインジケータをさらに具備し、前記インジケータは前記ディスプレイに対して前記パンを行う軸の方向を指し示していることを特徴とする請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記第1制御部は回転制御部であることを特徴とする請求項21に記載の装置。
【請求項24】
前記第2制御部は回転制御部であることを特徴とする請求項21に記載の装置。
【請求項25】
前記第1及び第2制御部は、同軸に配列されていることを特徴とする請求項21に記載の装置。
【請求項26】
少なくとも1つの前記第1及び第2制御部は、第2機能をさらに具備し、前記第2機能は、前記第1及び第2制御部のうちの1つを押すことによって動作されていることを特徴とする請求項21に記載の装置。
【請求項27】
前記第2機能は、前記地図のズームインであることを特徴とする請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記第2機能は、前記地図のズームアウトであることを特徴とする請求項26に記載の装置。
【請求項29】
少なくとも1つの前記第1及び第2制御部は、第2機能をさらに具備し、前記第2機能は、前記第1及び第2制御部のうちの1つを引くことによって動作されていることを特徴とする請求項21に記載の装置。
【請求項30】
前記第2機能は、前記地図のズームアウトであることを特徴とする請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記第2機能は、前記地図のズームインであることを特徴とする請求項29に記載の装置。
【請求項32】
第1方向に前記第2制御部を動作するステップは、前記パンを行う軸に沿って第1方向に、前記地図を移動させることを特徴とする請求項21に記載の装置。
【請求項33】
第2方向に前記第2制御部を動作するステップは、前記パンを行う軸に沿って第2方向に、前記地図を移動させることを特徴とする請求項21に記載の装置。
【請求項34】
地図をズームインするために第1方向に第1制御部を動作するステップと、
前記地図をズームアウトするために第2方向に前記第1制御部を動作するステップと、
を具備することを特徴とする車両ナビゲーションシステムにおけるディスプレイ上の前記地図を制御する方法。
【請求項35】
前記ディスプレイに対して前記地図を移動させるために、第2制御部を動作するステップをさらに具備することを特徴とする請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記ディスプレイに対してパンを行う軸の方向を指し示すステップをさらに具備することを特徴とする請求項34に記載の方法。
【請求項37】
第1方向に第1制御部を動作するステップは、前記第1制御部を押すことであることを特徴とする請求項34に記載の方法。
【請求項38】
第1方向に第1制御部を動作するステップは、前記第1制御部を引くことであることを特徴とする請求項34に記載の方法。
【請求項39】
第2方向に第1制御部を動作するステップは、前記第1制御部を押すことであることを特徴とする請求項34に記載の方法。
【請求項40】
第2方向に第1制御部を動作するステップは、前記第1制御部を引くことであることを特徴とする請求項34に記載の方法。
【請求項41】
地図を表示しているディスプレイと、
前記ディスプレイに隣接して配置されている第1制御部と、
を具備し、前記第1制御部は前記地図をズームインするために押されており、かつ、前記地図をズームアウトするために引かれていることを特徴とする車両ナビゲーションシステムにおける前記地図を制御するための装置。
【請求項42】
前記第1制御部は回転制御部であることを特徴とする請求項41に記載の装置。
【請求項43】
前記第1制御部は多機能制御部であることを特徴とする請求項41に記載の装置。
【請求項44】
第2制御部は、前記ディスプレイに対して前記地図を移動させることを可能とすることを特徴とする請求項41に記載の装置。
【請求項45】
地図を表示しているディスプレイと、
前記ディスプレイに隣接して配置されている第1制御部と、
を具備し、前記第1制御部は前記地図をズームインするために引かれており、かつ、前記地図をズームアウトするために押されていることを特徴とする車両ナビゲーションシステムにおける前記地図を制御するための装置。
【請求項46】
地図を表示するためのディスプレイと、
地図のパンを行う軸を一定方向に向けるための第1回転制御部と、
前記地図のパンを行う軸に沿って前記地図を移動させるための第2回転制御部と、
を具備していることを特徴とする車両ナビゲーションシステム。
【請求項47】
前記第1及び第2回転制御部は同軸であることを特徴とする請求項46に記載のシステム。
【請求項48】
前記地図のパンを行う軸の方向を指し示すために、前記地図上に表示されているインジケータをさらに具備していることを特徴とする請求項46に記載のシステム。
【請求項49】
第1回転制御部はズーム機能をさらに具備し、前記第1回転制御部は、前記地図をズームインするために押されており、かつ、前記地図をズームアウトするために引かれていることを特徴とする請求項46に記載のシステム。
【請求項50】
第1回転制御部はズーム機能をさらに具備し、前記第1回転制御部は、前記地図をズームインするために引かれており、かつ、前記地図をズームアウトするために押されていることを特徴とする請求項46に記載のシステム。
【請求項51】
第2回転制御部はズーム機能をさらに具備し、前記第2回転制御部は、前記地図をズームインするために押されており、かつ、前記地図をズームアウトするために引かれていることを特徴とする請求項46に記載のシステム。
【請求項52】
第2回転制御部はズーム機能をさらに具備し、前記第2回転制御部は、前記地図をズームインするために引かれており、かつ、前記地図をズームアウトするために押されていることを特徴とする請求項46に記載のシステム。
【請求項53】
ディスプレイに対してパンを行う軸を一定方向に向けるために、第1制御部の第1機能を動作する手段と、
前記パンを行う軸に対して地図を移動させるために、第2制御部の第1機能を動作する手段と、
を具備し、前記第2制御部は、前記パンを行う軸に沿って2方向に前記地図を移動させることを可能とすることを特徴とする車両ナビゲーションシステムにおける前記ディスプレイ上の前記地図を操作するための装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公表番号】特表2009−510404(P2009−510404A)
【公表日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−532460(P2008−532460)
【出願日】平成18年9月22日(2006.9.22)
【国際出願番号】PCT/US2006/037144
【国際公開番号】WO2007/038369
【国際公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【出願人】(591009509)ボーズ・コーポレーション (121)
【氏名又は名称原語表記】BOSE CORPORATION
【Fターム(参考)】