説明

車両用シート

【課題】制動力調整機構を有しないダンパの制動力を調節することができる車両用シートを提供する。
【解決手段】ロアフレーム3とこのロアフレームの上方に上下移動可能に配置されたアッパフレーム4を有するシートフレームにおいて、該アッパフレームを上方へ付勢する付勢手段とダンパ8とを備え、該ダンパのシリンダ81またはロッド82をロアフレームまたはアッパーフレームのいずれか一方に回転可能に連結すると共に、該ダンパのロッドまたはシリンダを該ロアフレームまたはアッパーフレームのいずれか他方に回転可能に、かつ前後方向へ移動可能に連結して上記ダンパの傾斜角度を変更可能に構成する。該アッパフレームの上下方向への移動距離応じて該ロッドまたはシリンダの前後方向の位置を調節することにより、該ロッドのシリンダへの出没量を変化させダンパの制動力を調整する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、乗用車、トラック、建設機械等の各種の車両に用いられる車両用シートに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、車両用シートは、ロアフレーム及びアッパーフレームを有するシートフレームと、アッパーフレームを上方へ付勢する付勢手段とを備えており、アッパーフレームにはシートクッションが設けられている。乗員がシートクッションに腰掛けると、アッパーフレームが乗員の体重と付勢手段の付勢力が釣り合う位置まで下方へ移動する。そして、アッパーフレームは、車両が上下方向へ移動すると、釣り合い位置を中心として上下方向へ移動する。
【0003】
上記構成であると、アッパーフレームが振動的に上下方向へ移動することになり、その振動が減衰するまでに時間が掛かってしまう。そこで、下記特許文献1に記載のものにおいては、ロアフレームとアッパーフレームとの間に制動力を有するダンパを設け、このダンパによってアッパーフレームの振動を短時間のうちに減衰させるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平3−102333号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の車両用シートに用いられているダンパは、その制動力が一定である。このようなダンパを用いた場合には、乗員の体重が重いときにはダンパの制動力が小さ過ぎ、乗員の体重が軽い場合にはダンパの制動力が大き過ぎてしまう。つまり、乗員の体重に対応した制動力が得られないという問題がある。
なお、制動力を調節することができるダンパを用いればそのような問題を解消することができるが、そのようなダンパは高価である。このため、車両用シートの製造費が高くなってしまうという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、上記問題を解決するためになされたもので、ロアフレーム及びこのロアフレームの上方に上下方向へ移動可能に配置されたアッパーフレームを有するシートフレームと、上記アッパーフレームを上方へ付勢する付勢手段と、シリンダ及びこのシリンダにその軸線方向へ移動可能に設けられたロッドを有するダンパとを備え、上記ダンパが上下方向に対して傾斜した状態で配置され、上記ダンパの上記シリンダが上記ロアフレームと上記アッパーフレームとのいずれか一方に回転可能に連結され、上記ロッドが上記ロアフレームと上記アッパーフレームとのいずれか他方に回転可能に連結された車両用シートにおいて、上記ダンパの傾斜角度を変えることができるよう、上記シリンダの上記一方に対する回転連結部と上記ロッドの上記他方に対する回転連結部との少なくとも一方を、上記回転連結部の回転軸線と直交する方向へ位置調節可能にしたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
上記特徴構成を有する発明によれば、ダンパのシリンダ又はロッドとロアフレーム又はアッパーフレームとの回転連結部を水平方向へ移動させてその位置を適宜に調節すると、アッパーフレームの上下方向への一定の移動距離に対するロッドのシリンダへの出没量が変化する。この結果、ダンパの制動力が変化する。つまり、回転連結部の位置を調節することにより、ダンパの制動力を調節することができる。しかも、ダンパとしては、制動力の調節機構を有さない安価なものを用いることができる。したがって、車両用シートの製造費が高騰することもない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、この発明の一実施の形態を示す図であって、図2のX−X線に沿う断面図である。
【図2】図2は、同実施の形態を示す図1のX−X線に沿う断面図である。
【図3】図3は、同実施の形態を、そのアッパーフレームを上方限界位置に位置させ、かつロッドの回転連結部を後方限界位置に位置させた状態で示す図1のY−Y線に沿う断面図である。
【図4】図4は、同実施の形態を、そのアッパーフレームを下方限界位置に位置させ、かつロッドの回転連結部を後方限界位置に位置させた状態で示す図3と同様の断面図である。
【図5】図5は、同実施の形態を、そのアッパーフレームを上方限界位置に位置させ、かつロッドの回転連結部を前方限界位置に位置させた状態で示す図3と同様の断面図である。
【図6】図6は、同実施の形態を、そのアッパーフレームを下方限界位置に位置させ、かつロッドの回転連結部を前方限界位置に位置させた状態で示す図3と同様の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、この発明に係る車両用シート1は、ロアフレーム3及アッパーフレーム4を有するシートフレーム2と、二組の第1及び第2リンク5,6と、付勢機構7と、ダンパ8とを主な構成要素としている。
【0010】
シートフレーム2のロアフレーム3は、鉄板からなるものであり、深さが浅い略長方形の箱状に形成されている。このロアフレーム3は、その開放部を上方に向け、かつ長手方向を車両(図示せず)の前後方向に向けた状態で車両の床部に前後方向へ位置調節可能に設けられている。ロアフレーム3は、床部に位置調節不能に固定されることもある。
【0011】
シートフレーム2のアッパーフレーム4は、ロアフレーム3と同様に鉄板により深さが浅い略長方形の箱状に形成されている。アッパーフレーム4は、その開放部を下方に向けた状態でロアフレーム4の真上に配置されている。アッパーフレーム4の上面には、乗員が腰掛けるためのシートクッション(図示せず)が設けられる。アッパーフレーム4の後端部には、シートバックフレーム(図示せず)の下端部が固定され、あるいはリクライニング装置(図示せず)を介して回転可能に設けられている。
【0012】
ロアフレーム3とアッパーフレーム4との間には、2本を一組とする第1及び第2リンク5,6が二組設けられている。一方の一組の第1及び第2リンク5,6は、左側に配置され、他方の一組の第1及び第2リンク5,6は、右側に配置されている。
【0013】
第1リンク5は、後上がりに傾斜した状態で配置されている。第1リンク5の前端部は、ロアフレーム3の前部に左右方向に延びる軸11を介して回転可能に、かつ位置固定して設けられている。第1リンクの後端部は、アッパーフレーム4の後部に左右方向に延びる軸12及びローラ13を介して前後方向へ移動可能に設けられている。
【0014】
第2リンク6は、後下がりに傾斜した状態で配置されている。第2リンク6の前端部は、アッパーフレーム4の前部に左右方向に延びる軸14を介して回転可能に、かつ位置固定して設けられている。第2リンク6の後端部は、ロアフレーム3の後部に左右方向に延びる軸15及びローラ16を介して前後方向へ移動可能に設けられている。
【0015】
第1リンク5の回転中心たる軸11,12間の距離と、第2リンク6の回転中心たる軸14,15間の距離とは、同一に設定されている。しかも、軸11と軸14とは、前後方向において同一位置に配置されている。軸12及び軸15も同様である。これにより、アッパーフレーム4がロアフレーム3に一定の姿勢(この実施の形態では水平な姿勢)を維持しつつ上下方向へ移動可能に連結されている。アッパーフレーム4は、図3及び図5に示す上方限界位置と図4及び図6に示す下方限界位置との間を上下方向へ移動可能である。アッパーフレーム4の上方限界位置は、ロアフレーム3に設けられたストッパ17に軸15が突き当たることによって定められている。アッパーフレーム4の下方限界位置は、後述する押圧部材71に設けられた当接部材18がロアフレーム3の上面に突き当たることによって定められている。なお、アッパーフレーム4は、ロアフレーム3に対し前後方向及び左右方向へ、つまり水平方向へは移動不能になっている。
【0016】
第1及び第2リンク5,6の回転中心たる軸11,14が前後方向において同一位置に配置されるとともに、軸12,15が前後方向において同一位置に配置されているので、第1及び第2リンク5,6は、左右方向から見たとき互いの中央部が重なって「X」字状になっており、互いの中央部が左右方向に延びる軸19によって回転可能に連結されている。
【0017】
ロアフレーム3とアッパーフレーム4との間には、アッパーフレーム4を常時上方へ付勢する付勢機構(付勢手段)7が設けられている。付勢機構7は、押圧部材71を有している。押圧部材71は、略「く」字状をなしており、その屈曲した中間部がアッパーフレーム4に左右方向に延びる軸72を介して回転可能に支持されている。押圧部材71の下端部は、ロアフレーム3の上面にローラ73を介して前後方向へ移動可能に支持されている。押圧部材71の上端部には、左右方向に延びる支持軸74が設けられている。
【0018】
アッパーフレーム4の前部には、ねじ軸91が設けられている。ねじ軸91は、その長手方向を前後方向に向けて配置されており、アッパーフレーム4に前後方向へ移動不能に、かつ回転可能に設けられている。ねじ軸91には、軸状をなす可動部材92が螺合されている。可動部材92は、前後方向へは移動可能であるが、その両端部に後述する引っ張りコイルばね78の前端部が引っ掛けられることにより、ねじ軸91を中心とする回転が不能になっている。したがって、ねじ軸91をハンドル93で正逆方向へ回転させると、可動部材92が前後方向へ移動する。
【0019】
支持軸74の両端部と可動部材92の両端部との各間には、引っ張りコイルばね75がそれぞれ設けられている。引っ張りコイルばね75は、押圧部材71の上端部を支持軸74を介して前方へ付勢しており、それによって押圧部材71の下端部がロアフレーム3の上面に押し付けられている。その結果、アッパーフレーム4が常時上方へ付勢されている。
【0020】
アッパーフレーム4に乗員が腰掛けていないときには、アッパーフレーム4が付勢機構7によって上方限界位置に位置させられている。アッパーフレーム4に乗員が腰掛けると、乗員の体重と引っ張りコイルばね75の付勢力とが釣り合う位置までアッパーフレーム4が下方へ移動して停止する。そして、アッパーフレーム4は、車両が上下方向へ移動すると、釣合い位置を中心として上下方向へ移動する。ここで、乗員の体重が重いときには、アッパーフレーム4が過度に下方へ移動して下方限界位置に達して強制的に停止させられるという下突き現象が発生することがある。逆に、乗員の体重が軽いときには、アッパーフレーム4が過度に上方へ移動して上方限界位置に達して強制的に停止させられるという上突き現象が発生することがある。このような不具合は、ねじ軸91を回して引っ張りコイルばね75の付勢力を適宜に調節することによって防止することができる。これから明らかなように、ねじ軸91及びこれに螺合された可動部材92により、付勢機構7の付勢力を調節するための調節機構9が構成されている。
【0021】
図1及び図3〜図6に示すように、ロアフレーム3とアッパーフレームとの間には、ダンパ8が設けられている。ダンパ8は、周知のシリンダタイプのものであり、シリンダ81とロッド82とを有している。シリンダ81の内部には、ピストン(図示せず)が摺動可能に設けられており、このピストンによってシリンダ81の内部が第1及び第2室(図示せず)に区分されている。第1及び第2室は、ピストンに設けられたオリフィス(図示せず)を介して連通している。したがってピストンが移動すると、粘性流体等の流体が第1室から第2室へ、あるいは第2室から第1室へオリフィスを介して流入する。これにより、ピストンの高速移動が制限され、低速で移動するようになっている。ピストンには、シリンダ81の内部にその先端部から挿入されたロッド82の基端部が連結されている。したがって、ロッド82も高速移動が制限される。ダンパ8としては、周知の他の構造のものを採用してもよい。
【0022】
ダンパ8は、シリンダ81の基端部からロッド82の先端部に向かって右上がりになるように傾斜した状態で配置されている。シリンダ81の基端部は、ロアフレーム3に左右方向に延びる軸20を介して回転可能に、かつ位置固定して連結されている。
【0023】
一方、ロッド82の先端部は、アッパーフレーム4に左右方向に延びる軸線を中心として回転可能に、かつ前後方向へ位置調節可能に設けられている。すなわち、アッパーフレーム4には、長手方向を前後方向に向けた軸体83が回転可能に、かつ前後方向へ移動不能に設けられている。この軸体83の雄ねじ部83aには、雌ねじ部材84が螺合されている。雌ねじ部材84の外周には、長手方向を左右方向に向けた支持軸85の基端部が固定されている。この支持軸85の外周には、リング86が回転可能に嵌合されている。リング86の外周には、ロッド82の先端部が固定されている。これにより、雌ねじ部材84の軸体83を中心とする回転が阻止されている。したがって、軸体83をハンドル87によって正逆方向へ回転させると、雌ねじ部材84が前後方向へ移動し、ロッド82の先端部が前後方向へ移動する。ロッド82の先端部が前後方向へ移動すると、それに伴ってロッド82がシリンダ81に対して出入りするとともに、ダンパ8の傾斜角度が変化する。アッパーフレーム4が上方限界位置に位置し、かつ雌ねじ部材84が後方限界位置に位置しているときには、ダンパ8の傾斜角度がθ1になっており、アッパーフレーム4が上方限界位置に位置し、かつ雌ねじ部材84が前方限界位置に位置しているときには、ダンパ8の傾斜角度がθ2になっている。勿論、θ1≠θ2である。特に、この実施の形態では、θ1<θ2になっている。
【0024】
なお、雌ねじ部材84は、図3及び図4に示す後方限界位置と図5及び図6に示す前方限界位置との間を移動可能であり、図3に示すように、雌ねじ部材84を後方限界位置に位置させた状態において、アッパーフレーム4を上方限界位置に位置させると、ロッド82がシリンダ81に対してほぼ最大に突出した状態になる。図6に示すように、雌ねじ部材84を前方限界位置に位置させた状態において、アッパーフレーム4を下方限界位置に位置させると、ロッド82がシリンダ81に対して最大に没入した状態になる。
【0025】
上記構成の車両用シート1において、ロッド82のシリンダ81に対する突出量が、図3に示すように、雌ねじ部材84が後方限界位置に位置し、かつアッパーフレーム4が上方限界位置に位置しているときにはL1であり、図4に示すように、雌ねじ部材84が後方限界位置に位置し、かつアッパーフレーム4が下方限界位置に位置しているときにはL2であり、図5に示すように、雌ねじ部材84が前方限界位置に位置し、かつアッパーフレーム4が上方限界位置に位置しているときにはL3であり、図6に示すように、雌ねじ部材が前方限界位置に位置し、かつアッパーフレーム4が下方限界位置に位置しているときにはL4である。
【0026】
したがって、アッパーフレーム4が上方限界位置と下方限界位置との間を移動することによるロッド82の移動距離は、雌ねじ部材84が後方限界位置に位置しているときには(L1−L2)であり、雌ねじ部材84が前方限界位置に位置しているときには(L3−L4)である。ロッド82の移動距離(L1−L2)と(L3−L4)とは、互いに異なる値である。特に、この実施の形態では、(L1−L2)<(L3−L4)になっている。つまり、雌ねじ部材84を前方限界位置に位置させた場合には、アッパーフレーム4が一定距離だけ移動するときのロッド82の移動距離が、雌ねじ部材84を後方限界位置に位置させた場合よりも大きくなる。したがって、雌ねじ部材84を前方限界位置に位置させた場合には、後方限界位置に位置させた場合よりもダンパ8の制動力を大きくすることができる。逆に、雌ねじ部材84を後方限界位置に位置させた場合には、ダンパ8の制動力を小さくすることができる。このように、ダンパ8自体は制動力を調節する機構を備えていないが、雌ねじ部材84の位置を前後方向に変えることにより、ダンパ8の制動力を適宜に調節することができる。したがって、車両用シート1の製造費が高騰することなく、乗員の体重に応じてダンパ8の制動力を適宜に調節することできる
【0027】
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜の変形例を採用することができる。
例えば、上記の実施の形態においては、シリンダ81の基端部をロアフレーム3に連結し、ロッド82の先端部をアッパーフレーム4に連結しているが、これとは逆にシリンダ81の基端部をアッパーフレーム4に連結し、ロッド82の先端部をロアフレーム3に連結してもよい。また、シリンダ81の基端部を位置固定し、ロッド82の先端部を前後方向へ移動可能にしているが、これとは逆にロッド82の先端部を位置固定し、シリンダ81の基端部を前後方向へ移動可能にしてもよい。これは、シリンダ81の基端部をアッパーフレーム4に連結し、ロッド82の先端部をロアフレーム3に連結する場合も同様である。
また、上記の実施の形態においては、ダンパ8を後上がりに傾斜させているが、前上がりに傾斜させてもよい。
また、上記の実施の形態においては、ダンパ8を上方から見たとき、その長手方向が前後方向を向くようにダンパ8を配置しているが、ダンパ8はその長手方向が左右方向を向くように配置してもよい。その場合にも、ダンパ8は、右上がりに傾斜させてもよく、左上がりに傾斜させてもよい。
さらに、上記の実施の形態においては、ロッド82の先端部を前後方向へ位置調節することにより、ダンパ8の傾斜角度を変えているが、上下方向へ位置調節することによってダンパ8の傾斜角度を変えてもよい。また、ロッド82の先端部を前後方向及び上下方向に対して同時に位置調節可能にしてもよい。これは、例えばロッド82の先端部をアッパーフレーム4に対し旋回移動可能に設けることによって達成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0028】
この発明に係る車両用シートは、アッパーフレームを付勢手段によって常時上方へ付勢するとともに、アッパーフレームの上下方向の高速移動をダンパによって制限するような車両用シートに利用することができる。
【符号の説明】
【0029】
1 車両用シート
2 シートフレーム
3 ロアフレーム
4 アッパーフレーム
7 付勢機構(付勢手段)
8 ダンパ
81 シリンダ
82 ロッド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロアフレーム及びこのロアフレームの上方に上下方向へ移動可能に配置されたアッパーフレームを有するシートフレームと、上記アッパーフレームを上方へ付勢する付勢手段と、シリンダ及びこのシリンダにその軸線方向へ移動可能に設けられたロッドを有するダンパとを備え、上記ダンパが上下方向に対して傾斜した状態で配置され、上記ダンパの上記シリンダが上記ロアフレームと上記アッパーフレームとのいずれか一方に回転可能に連結され、上記ロッドが上記ロアフレームと上記アッパーフレームとのいずれか他方に回転可能に連結された車両用シートにおいて、
上記ダンパの傾斜角度を変えることができるよう、上記シリンダの上記一方に対する回転連結部と上記ロッドの上記他方に対する回転連結部との少なくとも一方を、上記回転連結部の回転軸線と直交する方向へ位置調節可能にしたことを特徴とする車両用シート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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