説明

車両用メッシュ材取付構造

【課題】ランプに隣接する位置にメッシュ材を見栄えよく取付けると共に、メッシュ材の取付け時の作業性が良い車両用メッシュ材取付構造を得る。
【解決手段】ランプハウジング22の下側のガイド部23Aに開口部24が設けられており、この開口部24に樹脂製の取付用ブラケット40が挿通され、車体前側方向に引き出し可能となっている。取付用ブラケット40の引き出し方向端部にメッシュ取付部40Bが設けられ、このメッシュ取付部40Bに、メッシュ材30の取付部材32がボルト50とナット52で取付けられている。取付用ブラケット40の押し込み時には、爪部41が弾性変形してランプハウジング22の壁部23に形成された凹部23Bに嵌合される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用メッシュ材取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、ランプの周囲にメッシュ材を取付ける際に、ランプハウジングの側部に設けられたラジエータサポートに、メッシュ材の取付部をメッシュ材ごしにビスで締付固定する構成が開示されている。
【特許文献1】特開2000−127840号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記先行技術による場合、作業手順を考慮するとメッシュ材をラジエータサポートに最後に取付けることになり、ビスの締付固定部がメッシュ材の外側から見える位置にくる。このため、車両後側からビスが見え、外観品質が低下する。
【0004】
また、メッシュ材を支えて、メッシュ材の取付部をメッシュ材ごしにビスで締付固定するため、ビスを締付けにくく、作業性が低下する。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、ランプに隣接する位置にメッシュ材を見栄えよく取付けると共に、メッシュ材の取付け時の作業性を向上することが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明に係る車両用メッシュ材取付構造は、ランプを囲むランプハウジングに隣接してメッシュ材を取付ける場合に適用される車両用メッシュ材取付構造であって、
前記ランプハウジングの壁部に設けられたガイド部に沿って引き出し可能な取付用ブラケットと、前記取付用ブラケットに設けられ、押し込み時に前記壁部に形成された凹部に嵌合される爪部と、前記取付用ブラケットの引き出し方向端部に設けられ、前記メッシュ材の一端部を折り曲げた折曲部が締結具で固定されるメッシュ取付部と、前記取付用ブラケットの引き出し位置を規制するストッパと、を有することを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両用メッシュ材取付構造において、前記取付用ブラケット又は前記メッシュ材に、前記締結具を隠す遮蔽部材が設けられていることを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両用メッシュ材取付構造において、前記ガイド部は、前記取付用ブラケットが挿通される開口部を備え、前記開口部が、前記取付用ブラケットの引き出し方向と直交する方向に、前記爪部の外形より寸法が大きい開口と、前記爪部の外形より寸法が小さい開口とで構成されていることを特徴とする。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の車両用メッシュ材取付構造において、前記メッシュ材の他端部に、バンパカバーに係止される係止部を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の車両用メッシュ材取付構造において、前記ランプがヘッドランプであり、前記メッシュ材が車両のフロント側に取付けられることを特徴とする。
【0011】
請求項6の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の車両用メッシュ材取付構造において、前記ランプがコンビネーションランプであり、前記メッシュ材が車両のリア側に取付けられることを特徴とする。
【0012】
請求項1記載の本発明によれば、ランプハウジングの壁部に設けられたガイド部に沿って、樹脂製の取付用ブラケットが引き出し可能である。取付用ブラケットを引き出すと、取付用ブラケットの引き出し位置がストッパで規制される。取付用ブラケットの引き出し方向端部には、メッシュ取付部が設けられており、メッシュ材の一端部を折り曲げた折曲部がメッシュ取付部に締結具で固定される。そして、ランプハウジングの壁部に設けられたガイド部に沿って取付用ブラケットを押し込むと、取付用ブラケットに設けられた爪部が、ランプハウジングの壁部に形成された凹部に嵌合され、取付用ブラケットがランプハウジングに固定される。このため、メッシュ材の取付け時の作業性が良い。
【0013】
また、メッシュ材の一端部を折り曲げた折曲部を取付用ブラケットのメッシュ取付部に締結具で固定するため、締結具がメッシュ材の側方となり、メッシュ材の表側から見えにくい。このため、メッシュ材をランプを囲むランプハウジングに隣接して見栄えよく取付けることが可能となり、ランプハウジングへの取付けに対しメッシュ材の建付品質が向上する。また、取付用ブラケットの爪部がランプハウジングの凹部に嵌合されるので、走行中などにメッシュ材が外れることを防止できる。
【0014】
請求項2記載の本発明によれば、取付用ブラケット又はメッシュ材に設けられた遮蔽部材によって、締結具が隠されるので、メッシュ材の表側から締結具をより確実に遮蔽することが可能となる。
【0015】
請求項3記載の本発明によれば、取付用ブラケットが挿通される開口部は、取付用ブラケットの引き出し方向と直交する方向に寸法が異なっており、爪部の外形より寸法が大きい開口から取付用ブラケットを挿入する。そして、取付用ブラケットの爪部を挿通した後、爪部の外形より寸法が小さい開口に取付用ブラケットを移動させる。これにより、取付用ブラケットの開口部への取り付けが容易となり、取付用ブラケットをランプハウジングの壁部に沿って安定して引き出すことが可能となる。
【0016】
請求項4記載の本発明によれば、メッシュ材の他端部に設けられた係止部をバンパカバーに係止することにより、取付用ブラケットの取付け時の作業性を向上できる。
【0017】
請求項5記載の本発明によれば、車両のフロント側のヘッドランプに隣接する位置にメッシュ材が取付けられる。その際、メッシュ材を見栄えよく取り付けることが可能であり、メッシュ材の取付け時の作業性が良い。
【0018】
請求項6記載の本発明によれば、車両のリア側のコンビネーションランプに隣接する位置にメッシュ材が取付けられる。その際、メッシュ材を見栄えよく取り付けることが可能であり、メッシュ材の取付け時の作業性が良い。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る車両用メッシュ材取付構造は、ランプを囲むランプハウジングに取付用ブラケットを介してメッシュ材を取付けるときの作業性が良い。また、メッシュ材の表側から締結具が見えにくく、メッシュ材を見栄えよく取付けることができる。
【0020】
請求項2記載の本発明に係る車両用メッシュ材取付構造は、メッシュ材の表側から締結具をより確実に遮蔽することができる。
【0021】
請求項4記載の本発明に係る車両用メッシュ材取付構造は、メッシュ材を取付用ブラケットを介してランプハウジングに取付けるときの作業性がさらに向上する。
【0022】
請求項5記載の本発明に係る車両用メッシュ材取付構造は、車両のフロント側のヘッドランプに隣接してメッシュ材を見栄えよく取り付けることができると共に、取付け時の作業性が良い。
【0023】
請求項6記載の本発明に係る車両用メッシュ材取付構造は、車両のリア側のコンビネーションランプに隣接してメッシュ材を見栄えよく取り付けることができると共に、取付け時の作業性が良い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図4を用いて、本発明に係る車両用メッシュ材取付構造の第1実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。
【0025】
図1及び図2には、本実施形態に係るメッシュ材をヘッドランプの車体上下方向下側に取付けた状態が示されている。これらの図に示されるように、車体前端部には車幅方向に沿ってフロントバンパカバー12が配置されており、このフロントバンパカバー12の車体上下方向上側には、車幅方向外側部にヘッドランプ20が配設されている。フロントバンパカバー12は、ヘッドランプ20の車体上下方向下側で矩形状に切欠かれており、その切欠き部12Aにメッシュ材30が配設されている。
【0026】
ヘッドランプ20の周囲には、ヘッドランプ20が取り付けられるランプハウジング22が設けられている。図2及び図3に示すように、ランプハウジング22の下側の壁部23には、壁部23の一部が下側に延設されたガイド部23Aが設けられている。ガイド部23Aの車体前後方向には、長尺状の取付用ブラケット40が長手方向に挿通される開口部24が形成されている。取付用ブラケット40は、開口部24に挿通された状態で、ランプハウジング22の下側の壁部23に沿って車体前側方向に引き出し可能となっている。
【0027】
取付用ブラケット40は、樹脂製であり、取付用ブラケット40の引き出し方向と反対側の端部に、T字状に突出した突出部40Aが形成されている。ガイド部23Aの後側面は、取付用ブラケット40の引き出し時に突出部40Aが当接して、取付用ブラケット40の引き出し位置を規制するストッパとなっている。
【0028】
取付用ブラケット40の長手方向中央部付近には、長手方向に対して直角方向へ屈曲した爪部41が形成されている。この爪部41は、取付用ブラケット40の引き出し方向側で、直角方向に屈曲した立設面41Aと、この立設面41Aの端部から鋭角をなして傾斜する傾斜面41Bとで構成されている。ランプハウジング22の下側の壁部23には、取付用ブラケット40を車体後側方向へ押し込んだときに、爪部41が嵌合される凹部23Bが形成されている。取付用ブラケット40は樹脂製で弾性変形が可能であり、爪部41が弾性変形して凹部23Bに嵌合し、取付用ブラケット40がランプハウジング22の壁部23に固定されるようになっている。そのとき、爪部41は立設面41Aと傾斜面41Bとを備えており、取付用ブラケット40の押し込み時に爪部41が傾斜面41Bによって凹部23Bに挿入されやすく、爪部41が立設面41Aによって凹部23Bから抜けにくい構成である。なお、取付用ブラケット40の材質として、例えば、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリアセタールなどが用いられている。
【0029】
取付用ブラケット40の引き出し方向端部には、略水平状のメッシュ取付部40Bが形成されており、メッシュ取付部40Bにはボルト50が挿通されるボルト挿通孔42が形成されている。
【0030】
図2に示されるように、メッシュ材30は、平板状のメッシュ部31を備えており、メッシュ部31の上端部に、L字状の(直角方向に折り曲げられた)取付部材32の一端部32Aが固着されている。L字状の取付部材32の他端部32Bには、ボルト50が挿通されるボルト挿通孔33が形成されている。取付用ブラケット40のボルト挿通孔42とボルト挿通孔33の位置を合わせて上方側からボルト50が挿通され、ボルト50にナット52が螺合されることにより、メッシュ材30が取付用ブラケット40に取付けられている。ボルト50にナット52を螺合させるときに、それぞれ当接部に座金54、56が介挿されている。なお、メッシュ部31は樹脂又は鉄製であり、取付部材32は樹脂又は鉄製である。
【0031】
ここで、請求項1記載の「折曲部」は、本実施形態ではメッシュ部31に固着された取付部材32の他端部32Bであり、メッシュ部31とは別部品で、両者を合わせてメッシュ材30としているが、請求項1記載の「折曲部」は、メッシュ部と別部品、メッシュ部と一体ものの両方を含む趣旨である。
【0032】
取付部材32の上部には、ボルト挿通孔33より車体前方側に、ボルト50の頭部を隠すための遮蔽部材34が取付けられている。遮蔽部材34はゴム製で、取付部材32に接着されており、遮蔽部材34の先端部が撓んでランプハウジング22の壁部23に当接している。
【0033】
メッシュ材30には、メッシュ部31の下端部にL字状の取付部材36の一端部36Aが固着されており、L字状の取付部材36の他端部36Bはフロントバンパカバー12の上側壁部と対向している。フロントバンパカバー12の上側壁部には、車体幅方向に複数の開孔13が形成されている。取付部材36の他端部36Bには、下方部に突出し、複数の開孔13にそれぞれ係止される突出部36Cが車体幅方向に複数形成されている。
【0034】
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
【0035】
メッシュ材30をランプハウジング22に取り付けるときは、図3に示されるように、ガイド部23Aの後方側から開口部24に、取付用ブラケット40のメッシュ取付部40Bを車体前方側に向けて挿入する。そして、図4(A)に示されるように、取付用ブラケット40を撓ませて爪部41を開口部24に通過させ、突出部40Aがガイド部23Aに当接する位置まで、取付用ブラケット40を車体前方側に引き出す。
【0036】
この状態で、図4(B)に示されるように、取付用ブラケット40にメッシュ材30を取り付ける。具体的には、取付用ブラケット40のボルト挿通孔42と取付部材32のボルト挿通孔33の位置を合わせて上方側からボルト50を挿通し、ボルト50にナット52を螺合させる。ボルト50とナット52がそれぞれ当接する位置には、座金54、56を介挿している。これによって、メッシュ材30が取付用ブラケット40に取付けられる。
【0037】
その後、図4(C)に示されるように、取付用ブラケット40を矢印A方向(車体後方側の方向)に押し込むと、取付用ブラケット40の爪部41が弾性変形してランプハウジング22の壁部23に沿って奥側に押し込まれ、爪部41がその弾性復元力によりランプハウジング22の凹部23Bに嵌合される。また、取付用ブラケット40を押し込む途中で、又は先に、図2に示されるように、メッシュ材30の突出部36Cをフロントバンパカバー12の開孔13に係止させる。これによって、メッシュ材30が取付用ブラケット40を介してランプハウジング22の下側の壁部23に取り付けられる。また、取付用ブラケット40を押し込むと、遮蔽部材34の先端部が撓んでランプハウジング22の壁部23に当接し、ボルト50の頭部が隠れる。
【0038】
このように取付用ブラケット40を用いてメッシュ材30をランプハウジング22に簡単に取付けることができ、メッシュ材30の取付け時の作業性が良い。また、メッシュ材30に固着されたL字状の取付部材32の他端部32Bを取付用ブラケット40のメッシュ取付部40Bにボルト50とナット52で取付けるため、ボルト50とナット52の締結位置がメッシュ材30の側方となり、メッシュ材30の表側から見えにくい。このため、メッシュ材30をランプハウジング22に隣接して見栄えよく取付けることができ、ランプハウジング22への取付けに対するメッシュ材30の建付品質が向上する。
【0039】
また、取付用ブラケット40の爪部41がランプハウジング22の凹部23Bに嵌合されるので、ボルト50とナット52の締結を外さない限りメッシュ材30が外れない構造を実現できる。このため、走行中などにメッシュ材30が外れることを防止できる。
【0040】
また、メッシュ材30の取付部材32に設けられた遮蔽部材34によって、ボルト50の頭部が隠されるので、メッシュ材30の表側からボルト50の頭部をより確実に遮蔽することができる。
【0041】
(第1実施形態のバリエーション)
上述した本実施形態では、ランプハウジング22の壁部23のガイド部23Aに車体前後方向に同一形状の開口部24を設けたが、これに限らず、図5に示すように、壁部73のガイド部73Aに車体上下方向の寸法が2段階に異なる開口部74を設けてもよい。この開口部74は、車体幅方向の一方側に爪部41の外形よりも車体上下方向の寸法が大きく形成された開口74Aと、車体幅方向の他方側に爪部41の外形よりも車体上下方向の寸法が小さく形成された開口74Bとを備えている。また、開口74A、開口74Bの開口寸法は、それぞれ車体前後方向に同一形状となっている。
【0042】
このような開口部74に、ガイド部73Aの後方側から取付用ブラケット40を挿入するとき、メッシュ取付部40Bを車体上下方向の寸法が大きい開口74Aに挿入する。そして、爪部41を開口74Aに挿通させた後、取付用ブラケット40を車体上下方向の寸法が小さい開口74Bに移動させる。これにより、爪部41が干渉せず、取付用ブラケット40を開口部74に挿入しやすくなり、取付用ブラケット40の取付け時の作業性が向上する。
【0043】
〔第2実施形態〕
次に、図6を用いて、本発明に係る車両用メッシュ材取付構造の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
【0044】
図6に示されるように、車体後端部には車幅方向に沿ってリアバンパカバー102が配置されており、このリアバンパカバー102の車体上下方向上側には、車幅方向外側部にコンビネーションランプ110が配設されている。リアバンパカバー102は、コンビネーションランプ110の車体上下方向下側で矩形状に切欠かれており、その切欠き部102Aにメッシュ材120が配設されている。
【0045】
コンビネーションランプ110の周囲には、コンビネーションランプ110が取り付けられるランプハウジング112が設けられている。メッシュ材120は、図示しない取付用ブラケット40(図2参照)によってランプハウジング112に取付けられている。この取付構造は、図2と同じであるので省略する。
【0046】
この構成でも、取付用ブラケット40を用いてメッシュ材120をランプハウジング22に簡単に取付けることができ、メッシュ材120の取付け時の作業性が良い。また、メッシュ材120を取付用ブラケット40に取付けるボルト50とナット52がメッシュ材120の表側から見えにくいため、メッシュ材120をコンビネーションランプ110の下側に見栄えよく取付けることができる。
【0047】
〔実施形態の補足説明〕
上述した第1実施形態では、メッシュ材30を取付用ブラケット40に取付けるときに、締結具としてボルト50とナット52を用いたが、これに限らず、他の締結手段を用いてもよい。
【0048】
上述した第1実施形態では、ボルト50の頭部を隠す遮蔽部材34を取付部材32に設けたが、これに限らず、遮蔽部材を取付用ブラケット40に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】第1実施形態に係る車両用メッシュ材取付構造の全体構成を示す組付状態の正面図である。
【図2】第1実施形態に係る車両用メッシュ材取付構造の全体構成を車体上下方向に沿って切断した状態で示す断面図である。
【図3】図1に示される取付用ブラケットとランプハウジングのガイド部の斜視図である。
【図4】メッシュ材を、取付用ブラケットを用いてランプハウジングに取付ける過程を説明する断面図である。
【図5】変形後の取付用ブラケットとランプハウジングのガイド部の斜視図である。
【図6】第2実施形態に係る車両用メッシュ材取付構造の全体構成を示す組付状態の正面図である。
【符号の説明】
【0050】
12 フロントバンパカバー(バンパカバー)
20 ヘッドランプ(ランプ)
22 ランプハウジング
23 壁部
23A ガイド部
23B 凹部
24 開口部
30 メッシュ材
32 取付部材
32B 他端部(折曲部)
34 遮蔽部材
36 取付部材
36C 突出部(係止部)
40 取付用ブラケット
40A 突出部
40B メッシュ取付部
41 爪部
50 ボルト(締結具)
52 ナット(締結具)
73 壁部
73A ガイド部
74 開口部
102 リアバンパカバー(バンパカバー)
110 コンビネーションランプ(ランプ)
112 ランプハウジング
120 メッシュ材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ランプを囲むランプハウジングに隣接してメッシュ材を取付ける場合に適用される車両用メッシュ材取付構造であって、
前記ランプハウジングの壁部に設けられたガイド部に沿って引き出し可能な取付用ブラケットと、
前記取付用ブラケットに設けられ、押し込み時に前記壁部に形成された凹部に嵌合される爪部と、
前記取付用ブラケットの引き出し方向端部に設けられ、前記メッシュ材の一端部を折り曲げた折曲部が締結具で固定されるメッシュ取付部と、
前記取付用ブラケットの引き出し位置を規制するストッパと、
を有することを特徴とする車両用メッシュ材取付構造。
【請求項2】
前記取付用ブラケット又は前記メッシュ材に、前記締結具を隠す遮蔽部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用メッシュ材取付構造。
【請求項3】
前記ガイド部は、前記取付用ブラケットが挿通される開口部を備え、
前記開口部が、前記取付用ブラケットの引き出し方向と直交する方向に、前記爪部の外形より寸法が大きい開口と、前記爪部の外形より寸法が小さい開口とで構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用メッシュ材取付構造。
【請求項4】
前記メッシュ材の他端部に、バンパカバーに係止される係止部を備えることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の車両用メッシュ材取付構造。
【請求項5】
前記ランプがヘッドランプであり、前記メッシュ材が車両のフロント側に取付けられることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の車両用メッシュ材取付構造。
【請求項6】
前記ランプがコンビネーションランプであり、前記メッシュ材が車両のリア側に取付けられることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の車両用メッシュ材取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−68654(P2008−68654A)
【公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−246837(P2006−246837)
【出願日】平成18年9月12日(2006.9.12)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】