説明

車両用監視装置及び車両の監視方法

【課題】監視のために車両Vの監視装置100から外部端末装置800へ送出される連続画像のデータ量を低減させる。
【解決手段】
車両Vの周囲をそれぞれ撮像する複数のカメラ1a〜1dと、カメラ1a〜1dの撮像画像に含まれる撮像対象が重複する重複画像を抽出する重複画像抽出機能と、抽出された重複画像を含む撮像画像のいずれか一方から重複画像の少なくとも一部を削除し、この重複画像の少なくとも一部が削除された撮像画像と、他の撮像画像とを含む監視画像を生成する監視画像生成機能と、この重複画像が削除された撮像画像と、他の撮像画像とを含む監視画像を含む情報を外部端末装置800へ送信する送信機能と、を実現する制御装置10を備える監視装置100を提供する。また、この監視装置100と、通信装置400と、外部端末装置800とを備えた車両監視システム1000を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に設置されたカメラを利用して、車両の周囲を監視する車両用監視装置及び車両の監視方法に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の装置に関し、ドアの接触センサなどが検知した外部からの刺激を検知した場合には、カメラに周囲を撮像させ、その画像情報を外部の携帯電話等に転送する防犯装置が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−107279号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、カメラの撮像画像をそのまま送信すると通信データの量が多く、通信時間及び通信コストの負担が大きいという問題がある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、カメラの撮像画像を外部端末装置へ送信する際に、通信データ量を低減させることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、複数のカメラで撮像された撮像画像において撮像対象が重複する重複画像を抽出し、撮像画像のいずれか一方から重複画像を削除して生成した監視画像を外部端末装置へ送信することにより、上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、撮像対象が重複する画像を削除した監視画像を外部端末装置へ送出するので、カメラの撮像画像をそのまま送信する場合よりも、車両の周囲を監視するために送信される監視画像のデータ総量を低減させることができる。この結果、車両の監視のために必要な通信コストを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明に係る本実施形態の監視装置を含む車両監視システムの構成図である。
【図2】カメラの設置例を示す図である。
【図3】カメラの撮像領域の重複領域を示す図である。
【図4】フロントカメラの撮像画像の一例を示す図である。
【図5】左サイドカメラの撮像画像の一例を示す図である。
【図6A】フロントカメラの撮像画像の検査領域と重複画像との一例を示す図である。
【図6B】左サイドカメラの撮像画像の検査領域と重複画像との一例を示す図である。
【図7】フロントカメラの撮像画像に基づいて生成されたフロント領域の監視画像の第一の例を示す図である。
【図8】フロントカメラの撮像画像に基づいて生成されたフロント領域の監視画像の第二の例を示す図である。
【図9】フロントカメラの撮像画像に基づいて生成されたフロント領域の監視画像の第三の例を示す図である。
【図10】各カメラの撮像画像に基づいて生成された監視画像の第三の例を示す図である。
【図11】車両用監視装置の制御手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、本発明に係る車両用監視装置を、車両を監視するための監視装置100、この監視装置を備える車両監視システム1000に適用した場合を例にして説明する。なお、本発明に係る車両用監視装置の監視対象は車両に限定されず、二輪車、船、重機、フォークリフト等の移動体を監視することもできる。
【0010】
図1は、本実施形態に係る監視装置100を含む車両監視システム1000のブロック構成図である。図1に示すように、本実施形態の車両監視システム1000は、車両に設置された4つのカメラ1a〜1d(以下、カメラ1と総称することもある)を備えている。
【0011】
図2は、カメラ1a〜1dを車両Vに取り付ける場合の配置例を示す図である。カメラ1a〜1dはCCD(Charge Coupled Devices)等の撮像素子を用いて構成され、車両Vの外部の異なる位置に各々設置され、車両周囲の4方向の画像をそれぞれ撮影する。例えば、図2に示すように、フロントグリル部分などの車両Vの前方の所定位置に設置されたカメラ1aは、車両Vの前方のエリアSP1内及びその前方の空間に存在する物体又は路面の画像(フロントビュー画像)を撮影する。左サイドミラー部分などの車両Vの左側方の所定位置に設置されたカメラ1dは、車両Vの左側方のエリアSP2内及びその周囲の空間に存在する物体又は路面の画像(左サイドビュー画像)を撮影する。リアフィニッシャー部分やルーフスポイラー部分などの車両Vのリア(後方)部分の所定位置に設置されたカメラ1cは、車両Vの後方のエリアSP3内及びその後方の空間に存在する物体又は路面の画像(リアビュー画像)を撮影する。右サイドミラー部分などの車両Vの右側方の所定位置に設置されたカメラ1bは、車両Vの右側方のエリアSP4内及びその周囲の空間に存在する物体又は路面の画像(右サイドビュー画像)を撮影する。制御装置10は、カメラ1a〜1dによって撮像された撮像画像をそれぞれ取得する。
【0012】
図3は、各カメラ1a〜1dの撮像エリアを車両Vの上空から見た図である。図3に示すように、カメラ1aが撮像するエリアSP1とカメラ1dが撮像するエリアSP2とには、重複領域A1が存在する。つまり、この重複領域A1に不審者などの監視対象物体が存在する場合には、この監視対象物体の画像はカメラ1aの撮像画像に含まれるとともに、カメラ1dの撮像画像にも含まれる可能性が高い。
【0013】
図4は、フロントカメラ1aがエリアSP1を撮像した撮像画像GSP1の一例を示し、図5は、左サイドカメラ1dがエリアSP2を撮像した撮像画像GSP2の一例を示す図である。図4の左側に写る人間と図5の右側に写る人間とは同じ撮像対象(被写体)である。
【0014】
同様に、カメラ1aが撮像するエリアSP1とカメラ1bが撮像するエリアSP4とには、重複領域A2が存在する。つまり、この重複領域A2に不審者などの監視対象物体が存在する場合には、この監視対象物体の画像はカメラ1a及びカメラ1bの撮像画像GSP1,GSP2の両方に含まれる可能性が高い。
【0015】
なお、カメラ1の配置数及び配置位置は、車両Vの大きさ、形状、検出領域の設定手法等に応じて適宜に決定することができる。上述した複数のカメラ1は、それぞれのアドレス(配置)に応じた識別子が付されており、制御装置10は、各識別子に基づいて各カメラ1のそれぞれを識別することができる。また、制御装置10は、識別子を付することにより、特定のカメラ1に起動命令その他の命令を送出することができる。
【0016】
なお、図2に示すように、カメラ1a〜1dの近傍に、近接センサ2a〜2dを配置することができる。近接センサ2a〜2dは、超音波センサ、赤外線センサ、静電センサなどである。近接センサ2a〜2dは、車両V周囲の所定領域に物体が存在するか否か、又は車両周囲の物体が車両Vに接近しているか又は離隔しているか、及び近接センサ2a〜2dの設置位置に基づいて検出した物体の存在方向を検出することができる。これらの近接センサ2a〜2dは、物体に関する検出結果を監視装置100へ送出する。
【0017】
また、本実施形態の車両監視システム1000は、さらに、監視装置100と、車両コントローラ200と、通信装置400と、外部端末装置800と、を有する。この車両監視システム1000は、車両コントローラ200と情報の授受が可能なイグニッションスイッチ300を備えることができる。これらの各装置はCAN(Controller Area Network)その他の車載LANによって接続され、相互に情報の授受を行うことができる。
【0018】
本実施形態の車両監視システム1000において、監視装置100は、通信装置400を介して携帯電話、スマートフォンその他の通信装置810を備える外部端末装置800(コンピュータ)と相互に通信が可能である。本実施形態の外部端末装置800は、通信装置810と、画像処理装置820と、ディスプレイ830とを備え、通信装置810が車載の監視装置100側から監視画像を取得し、画像処理装置820が表示に必要な画像処理を実行し、ディスプレイ830が監視画像を表示する。外部端末装置800を所持するユーザは、監視装置100から送出された車両の監視画像を、外部端末装置800を用いて確認することができる。
【0019】
また、図1に示すように、本実施形態に係る監視装置100の制御装置10は、共通する撮像対象に対応する重複画像、非監視画像を削除した撮像画像に基づいて生成した監視画像を外部端末装置800に送出するプログラムが格納されたROM(Read Only Memory)12と、このROM12に格納されたプログラムを実行することで、監視装置100として機能する動作回路としてのCPU(Central Processing Unit)11と、アクセス可能な記憶装置として機能するRAM(Random Access Memory)13と、を備えている。
【0020】
また、本実施形態に係る監視装置100の制御装置10は、画像処理コントロールユニット(Image Processing Control Unit: IPCU)を備える。制御装置10は、画像処理コントロールユニットを用いて、各カメラ1の撮像画像を解析し、撮像画像のデータから物体に対応する画像を抽出し、物体が立体物であるか否か、さらに抽出した画像の移動量に基づいて検出した物体が移動物体であるか否かを判断することができる。なお、移動立体物である監視対象物体を検出するための画像処理の手法は、出願時において知られた手法を適宜に用いることができる。
【0021】
本実施形態に係る監視装置100の制御装置10は、重複画像抽出機能と、非監視画像抽出機能と、監視画像生成機能と、送信機能とを実現するためのソフトウェアと、上述したハードウェアの協働により各機能を実行することができる。本実施形態では、制御装置10が各制御命令を送出する態様を例にして説明するが、本実施形態の制御装置10は、車両コントローラ200を介してカメラ1、通信装置400を制御することも可能である。
【0022】
以下、本発明の本実施形態に係る監視装置100が実現する重複画像抽出機能、非監視画像抽出機能、監視画像生成機能、送信機能の各機能について説明する。
【0023】
まず、重複画像抽出機能について説明する。本実施形態の監視装置100の制御装置10は、各カメラ1a〜1dの撮像画像を比較し、これら各撮像画像に含まれる共通の撮像対象に対応する重複画像を抽出する。
【0024】
制御装置10は、重複画像を抽出するための検査領域を、カメラ1a〜1dの各撮像画像領域に設定しておくことができる。図3に示す重複画像A1,A2のように、重複画像は互いに隣接するカメラ1の撮像画像に含まれる可能性が高いことから、制御装置10は、カメラ1a〜1dのうち隣接するカメラ1が重複して撮像する領域に検査領域を設定しておき、この検査領域に含まれる各画素情報の同一性を比較して、画像のマッチング度(画像の一致度)を算出し、重複領域を抽出することができる。
【0025】
図6Aは、図4に示すエリアSP1の撮像画像GSP1に設定された検査領域A11を示し、図6Bは、図5に示すエリアSP2の撮像画像GSP2に設定された検査領域A12を示す。検査領域A11及び検査領域A12は、図3に示す重複領域A1の撮像画像に対応する画像の領域である。本実施形態では、カメラ1aの撮像画像GSP1とカメラ1dの撮像画像GSP2との検査領域の処理について説明するが、カメラ1aの撮像画像GSP1とカメラ1bの撮像画像GSP4との重複領域A2の検査領域についても同様の手法を適用することができる。
【0026】
特に限定されないが、本実施形態において、制御装置10は、検査領域A11,A12を例えば10ピクセル×10ピクセルの検査単位領域に分割し、検査単位領域ごとの画素情報を算出する。そして、検査領域A11の画素情報と、検査領域A12の画像情報とを対比し、各検査単位領域のマッチング度(一致度、類似度)をそれぞれ算出する。そして、制御装置10は、マッチング度が予め設定した閾値以上の検査単位領域の画像の集合体を重複画像として抽出する。図6Aに実線で示す領域OB1の画像と図6Bに実線で示す領域OB2の画像とは、所定の閾値以上のマッチング度が算出された重複画像である。つまり、重複画像OB1と重複画像OB2とは、共通の移動体(監視対象物体)に対応する画像を含む。
【0027】
次に、監視画像生成機能について説明する。本実施形態の監視装置100の制御装置10は、抽出された重複画像を含む撮像画像のいずれか一方から重複画像の少なくとも一部が削除された撮像画像と、他の撮像画像とを含む監視画像を生成する。
【0028】
本実施形態の監視装置100の制御装置10は、まず、各撮像画像に基づいて重複画像を除去した監視画像Kをそれぞれ生成する。例えば、図7は、フロントグリル部分に設置されたカメラ1aが撮像したエリアSP1の撮像画像GSP1に基づいて生成されたフロント領域SP1の監視画像K1の一例を示す図である。図7に示すように、制御装置10は、撮像画像GSP1から、マッチング処理により抽出された重複画像OB1の少なくとも一部を削除した監視領域(実線で囲まれた領域)を設定し、設定した監視領域の画像を切り出して、この切り出した画像を含む監視画像K1を生成する。このように、制御装置10は、撮像画像GSP1から重複領域OB1の少なくとも一部を削除した監視画像K1を生成することにより、撮像画像GSP1よりもデータ量を小さくすることができる。
【0029】
これにより、監視対象物体に対応する重複画像を、一方の撮像画像に残しつつ、他方の撮像画像から削除することができるので、監視画像の内容に変化を与えることなく、データ量を低減することができる。この結果、監視レベルの高さを維持しつつ、監視画像K1を外部端末装置800へ送出する際の通信データ量の総量を低減させ、監視システム稼働時の通信コストを低減させることができる。
【0030】
なお、図7に示す監視画像K1の例では、撮像画像GSP1から重複画像OB1を削除するとともに、撮像画像GSP1の右側からも重複画像OB1と同等の面積及びの領域を削除しているが、これは、監視画像K1の領域を画像の中央に対して左右対象にすることでユーザにとって見易くするためであり、撮像画像GSP1から重複画像OB1のみを削除して監視画像K1を得ることもできる。
【0031】
また、本実施形態の制御装置10は、右サイドミラー部分に設置されたカメラ1bの撮像画像GSP4及び/又は左サイドミラー部分に設置されたカメラ1dの撮像画像GSP2と、車両Vのフロントグリル部分に設置されたカメラ1aの撮像画像GSP1又はリア部分に設置されたカメラ1cの撮像画像GSP3とに重複画像OB1が抽出された場合には、左右のサイドミラーのカメラ1b,1dの撮像画像をそのままにすること(重複画像を削除しないこと)を優先し、カメラ1a又はカメラ1cの撮像画像から抽出された重複画像OB1を削除することができる。
【0032】
例えば、図6Aに示すカメラ1aの撮像画像GSP1と、図6Bに示すカメラ1dの撮像画像GSP2とに、共通の撮像対象(監視対象物体)に対応する重複画像OB1が含まれている場合には、左サイドミラーに設置されたカメラ1dの撮像画像GSP2を優先し、このカメラ1dの撮像画像GSP2から重複画像を削除する処理を行わず、重複画像を有する他方のフロントグリル部分に設置されたカメラ1aの撮像画像GSP1から重複画像を削除する。
【0033】
ちなみに、車両Vに不法行為を行う目的で接近する監視対象物体(不審者)は、車両Vの側方、つまりエリアSP2又はエリアSP4側から車両Vに接近する。本実施形態のように、左右サイドミラーに設置されたカメラ1b,1dの撮像画像GSP2,GSP4から重複画像を削除することなく、そのままの撮像画像をユーザに提示することにより、車両Vに接近する監視対象物体の動きを正確に伝達することができる。
【0034】
また、本実施形態の制御装置10は、検出された監視対象物体の存在方向を撮像するカメラ1の撮像画像と、監視対象物体の存在が検出されなかった方向を撮像するカメラ1の撮像画像とにおいて重複する撮像対象に対応する重複画像を抽出した場合には、監視対象物体の存在が検出されなかった方向を撮像するカメラ1の撮像画像から重複画像を削除することができる。
【0035】
例えば、カメラ1aの撮像画像GSP1に動きのある立体物である監視対象物体の画像が含まれている場合、又はカメラ1aの撮像領域であるエリアSP1側に監視対象物体の存在が近接センサ2aにより検出された場合には、監視対象物体を捉えるフロントグリルに設置されたカメラ1aの撮像画像GSP1を優先し、制御装置10は、カメラ1aの撮像画像GSP1から重複画像を削除する処理を行わず、左サイドミラーに設置されたカメラ1dの撮像画像GSP2から重複画像を削除することができる。
【0036】
本実施形態における監視対象物体とは、特に限定されないが、例えば人間のように、高さのある物体であり、かつ移動可能な物体である。本実施形態の制御装置10は、近接センサ2a〜2d又は画像処理コントロールユニットから取得した検出結果に基づいて車両Vの周囲に監視対象物体が存在するか否かを検出することができる。
【0037】
たとえば、制御装置10は、先述した画像処理コントロールユニットを用い、カメラ1の撮像画像から所定の高さ以上の物体に対応する画像が検出され、その画像の位置が経時的に変化する場合には、移動立体物である監視対象物体が検出されたと判断することができる。さらに、制御装置10は、近接センサ2a〜2dの検出結果を利用して移動する監視対象物体の存在を検出することができる。
【0038】
これにより、車両Vに不法行為を行う目的で接近する監視対象物体(不審者)が存在する方向の撮像画像をユーザにそのまま提示することができる。この結果、車両Vに接近する監視対象物体の動きを正確に伝達することができる。
【0039】
続いて、本実施形態の監視装置100の非監視画像抽出機能について説明する。本実施形態の監視装置100の制御装置10は、各カメラ1の撮像画像から、車両Vの車体が映り込んだ車体領域、車両Vが走行する路面が映り込んだ路面領域、及びカメラ1のレンズフードが映り込んだケラレ領域のうち何れか一つ以上に対応する画像を含む非監視画像を抽出することができる。
【0040】
図8は、車両Vのフロントグリル部分に設置されたカメラ1aの撮像画像GSP1に含まれる車体領域B1と、ケラレ領域F1と、路面領域R1とを示す。図8の破線で囲む領域は、車両Vのバンパー部分が映り込んだ車体領域B1及び/又はカメラ1aのレンズフードが映り込んだケラレ領域F1である。また、図8の一点鎖線で囲む領域は、車両Vが走行する路面が映り込んだ路面領域R1である。ちなみに、車体領域B1と、ケラレ領域F1及び路面領域R1は、各カメラ1a〜1dが車両Vに設置された位置情報、各カメラ1a〜1dの光軸方向(撮像方向)、各カメラ1a〜1dの撮像領域の座標情報に基づいて、予め設定しておくことができる。
【0041】
非監視画像を抽出した場合において、本実施形態の制御装置10は、撮像画像から非監視画像の少なくとも一部を削除して監視画像を生成することができる。図8の実線で囲む領域は、カメラ1aの撮像画像GSP1から、車体領域B1と、ケラレ領域F1と、路面領域R1とが除かれた監視画像K1である。
【0042】
ちなみに、撮像画像に含まれる車体、路面、レンズフードなどの画像は、高さのある立体物である監視対象物体の画像には影響を与えないので、監視対象物体を監視する目的から見れば不要である。本実施形態のように、監視対象物体の監視において不要な非監視画像を撮像画像から削除しても、監視画像の内容に変化を与えることがない。このため、本実施形態の監視装置100によれば、監視レベルの高さを維持しつつ、監視画像K1を外部端末装置800へ送出する際の通信データ量の総量を低減させ、監視システム稼働時の通信コストを低減させることができる。
【0043】
また、図9に示すように、本実施形態の監視装置100の制御装置10は、各カメラ1a〜1dの撮像画像から車体領域B1と、ケラレ領域F1と、路面領域R1などの非監視画像を削除した後に、上述した重複画像を削除した監視画像K3を生成することができる。非監視画像を削除してから、重複画像の抽出処理及び削除処理を行う場合には、重複画像の抽出処理が行われる検査領域を減らすことができるので、処理負担を低減させることができる。
【0044】
もちろん、上述した重複画像を削除する処理とは独立して、各カメラ1a〜1dの撮像画像から車体領域B1、ケラレ領域F1、路面領域R1などの非監視領域を削除する処理のみを行って監視画像K1を生成することができる。
【0045】
また、本実施形態の監視装置100の制御装置10は、監視対象物体が検出された場合において、検出された監視対象物体の存在位置を中心とした所定範囲の監視領域以外の領域に対応する非監視画像を抽出することができる。
【0046】
具体的に、図10に示すように、左サイドミラー部分に設置されたカメラ1dの撮像画像GSP2と、フロントグリル部分に設置されたカメラ1aの撮像画像GSP1と、右サイドミラー部に設置されたカメラ1bの撮像画像GSP4と、リア(後方)部分に設置されたカメラ1cの撮像画像GSP3が得られた場合に、本実施形態の制御装置10は、監視対象物体に対応する画像上の位置Pの存在位置を基準点P0とし、この基準点P0を中心として、左右に90度(全体で180度)の視野に対応する監視領域の画像を監視画像K4とし、この監視領域以外の領域の画像を非監視画像として抽出する。
【0047】
そして、同図に示すように、制御装置10は、撮像画像GSP1〜GSP4から監視対象物体から離れた領域に対応する非監視画像を削除し、二点鎖線で示す監視画像K4を生成することができる。
【0048】
このように、監視対象物体を中心に配置して、端部の非監視画像を削除してデータ量を低減させることにより、監視対象物体の動きが把握しやすい監視画像K4を生成することができる。この結果、監視画像K1を外部端末装置800へ送出する際の通信データ量の総量を低減させつつ、監視システム稼働時の通信コストを低減させることができる。
【0049】
本実施形態の制御装置10は、上述した監視画像K1〜K4を生成するとともに、重複画像、非監視画像を削除しない撮像画像GSP1〜GSP4を含む監視画像Kを生成し、生成した監視画像Kを少なくとも一時的に記憶する。
【0050】
最後に、本実施形態の制御装置10の通信機能について説明する。制御装置10は、生成された監視画像を含む情報を、公衆通信網として利用可能な通信回線900を用いて外部端末装置800へ送信することができる。監視画像は、一つの動画ファイルとして記憶してもよいし、ストリーミング方式で転送・再生が可能形態で記憶してもよい。
【0051】
以下、本発明の本実施形態の車両監視システム1000の処理手順を説明する。図11は、本実施形態に係る車両監視システム1000の制御手順を示すフローチャート図である。
【0052】
ステップ10において、本実施形態の監視装置100の制御装置10は、監視開始タイミングであるか否かを判断する。特に限定されないが、本実施形態の監視装置100は、イグニッションスイッチ300に入力されたエンジンのオフ信号が入力され、通信機能を有する車両Vの電子キーが車両Vの近傍に存在しない場合(電子キーを携帯するユーザが車両Vから離れている場合)や、ユーザの外部端末装置800から監視画像の要求指令を受け付けた場合に監視処理を開始することができる。
【0053】
ステップ20において、本実施形態の監視装置100は、車両Vに設置された複数のカメラ1が撮像した撮像画像をそれぞれ取得する。
【0054】
ステップ30において、本実施形態の監視装置100は、各撮像画像の歪みを補正する。本実施形態のカメラ1が広角カメラである場合には、撮像画像の中心から離れるにつれて画像の歪みが大きくなるため、監視装置100は、所定の画像変換処理を行うことにより、各撮像画像の歪みを補正することができる。歪み補正の手法は出願時に知られている手法を適宜に利用することができる。
【0055】
ステップ40において、本実施形態の監視装置100は、歪みが補正された各撮像画像について、マッチング度の算出を行い共通の撮像対象が含まれている重複画像の有無を検査するための検査領域をそれぞれ設定する。具体的には、図3に示すA1で示す重複領域に対応する、図6Aに示す検査領域A11及び図6Bに示す検査領域A12を各撮像画像に設定することができる。
【0056】
ステップ50において、本実施形態の監視装置100は、設定された検査領域について、10ピクセル×10ピクセルに分割された検査単位領域ごとにマッチング度を算出し、続くステップ60において、監視装置100はマッチング度(一致度)が所定の閾値以上である検査単位領域の集合体を重複領域(図6AのOB1,図6BのOB2)として判定する。
【0057】
次のステップ70において、本実施形態の監視装置100は、重複領域を含むと判断された撮像画像のうち、いずれが優先される撮像画像であるかを判断する。優先する撮像画像は予め定義しておくことができ、本実施形態では、フロント領域を撮像するカメラ1aの撮像画像、リア領域を撮像するカメラ1cの撮像画像よりも、車体の左右側方を撮像するカメラ1b,1dの撮像画像を優先すべきことを定義しておくことができる。また、本実施形態では、カメラ1の位置によらず、監視対象物体が検出されていない方向を撮像するカメラ1a〜1dの撮像画像よりも、監視対象物体が検出された方向を撮像するカメラ1a〜1d(又は、監視対象物体の像が含まれる監視画像を撮像するカメラ1a〜1d)のいずれかの撮像画像を優先すべきことを定義しておくことができる。監視対象物体の存在位置、存在方向の情報は近接センサ2a〜2dから取得することもできる。
【0058】
ステップ70において、優先する撮像画像であると判断された場合には、ステップ80へ進み、その撮像画像からは重複画像を削除せず、そのままの状態を維持してステップ100へ進む。他方、ステップ70において、優先する撮像画像ではないと判断された場合には、ステップ90へ進み、その撮像画像から重複画像の少なくとも一部を削除して、ステップ100へ進む。
【0059】
ステップ100において、監視装置100は、監視対象物体が検出されたか否かを確認し、監視対象物体が検出されていなければ、ステップ120へ進む。他方、監視対象物体が検出されている場合には、ステップ110へ進む。
【0060】
ステップ110において、監視装置100は、監視対象物体の存在方向を中心とした監視領域と、監視領域以外の非監視領域を設定し、非監視領域に対応する非監視画像を設定し、この非監視画像を撮像画像から削除し、ステップ120へ進む。
【0061】
また、本実施形態の監視装置100は、ステップ30の歪み補正処理の後に、非監視画像を削除するステップ210及び220の処理を行うことができる。
【0062】
まず、ステップ210において、本実施形態の監視装置100は、各カメラ1の撮像画像から、車両Vの車体が映り込んだ車体領域、車両Vが走行する路面が映り込んだ路面領域、及びカメラ1のレンズフードが映り込んだケラレ領域のうち何れか一つ以上に対応する非監視画像を、撮像画像から抽出する。車体領域、路面領域、ケラレ領域の撮像画像上の位置(領域)は、カメラ1の設置位置、カメラ1の光軸方向、カメラ1の撮像領域に基づいて、撮像画像上の座標値により予め定義しておくことができる。
【0063】
そして、ステップ220において、監視装置100は、設定された非監視画像を撮像画像から削除してステップ120へ進む。なお、本実施形態において、ステップ210及びステップ220の処理は、独立して行うことができるので、ステップ220の後にステップ40、ステップ100へ進むこともできる。
【0064】
続くステップ120において、監視装置100は、上述した処理により得られた、重複画像及び/又は非監視画像が削除された撮像画像と、それ以外の撮像画像とに基づいて、監視画像Kを生成する。生成した監視画像は、少なくとも一時的に記憶する。
【0065】
ステップ130において、制御装置10は、生成した監視画像を含む情報を外部端末装置800へ送信し、ステップ140において監視処理の終了が判断されるまで、処理が繰り返される。
【0066】
外部端末装置800は、ステップ31において、監視装置100から送出された監視画像を通信装置810が受信し、ステップ32において画像処理装置820が必要な画像処理を実行し、ステップ33においてディスプレイ830が監視画像を含む情報を表示する。
【0067】
なお、本実施形態では、監視装置100が車両Vに配置された場合を例にして説明したが、本発明の本実施形態に係る車両Vの監視方法を、カメラ1、通信装置400を制御可能なクライアント(コンピュータ・制御装置)と情報の授受が可能なサーバ(コンピュータ・制御装置)において処理の一部又は全部実行することもできる。サーバは、クライアントと離隔した場所に配置することができる。
【0068】
以上のとおり構成され、動作する本発明の実施形態に係る監視装置100及び車両監視システム1000は、以下の効果を奏する。
【0069】
本実施形態に係る監視装置100によれば、共通の監視対象物体に対応する重複画像を有する二つの撮像画像のうち一方の撮像画像には重複画像を残しつつ、他方の撮像画像から重複画像を削除するので、監視画像の内容に変化を与えることなく、データ量を低減することができる。この結果、監視レベルの高さを維持しつつ、監視画像K1を外部端末装置800へ送出する際の通信データ量の総量を低減させ、監視システム稼働時の通信コストを低減させることができる。
【0070】
また、本実施形態に係る監視装置100によれば、左右のサイドミラー部分に設置されたカメラ1b、1dの撮像画像を、フロントグリル部分に設置されたカメラ1aやリア部分に設置されたカメラ1cの撮像画像よりも優先し、重複画像を削除する処理を行わず、当初の撮像画像をそのまま監視画像に含めるので、車両側方から接近する不審者の動きを捉えた監視画像を生成することができる。一般に、車両Vに不法行為を行う目的で接近する監視対象物体(不審者)は、車両Vの側方、つまりエリアSP2又はエリアSP4側から車両Vに接近する。本実施形態の監視装置100によれば、左右サイドミラーに設置されたカメラ1b,1dの撮像画像GSP2,GSP4をユーザにそのまま提示することにより、車両Vに接近する監視対象物体の動きを正確に伝達することができる。
【0071】
本実施形態に係る監視装置100によれば、監視対象物体が検出された方向を撮像する監視画像を、監視対象物体が検出されなかった方向を撮像する監視画像よりも優先し、重複画像を削除する処理を行わず、当初の撮像画像をそのまま監視画像に含めるので、不審者などの監視対象物体の動きを捉えた監視画像を生成することができる。つまり、本実施形態の監視装置100によれば、車両Vに不法行為を行う目的で接近する監視対象物体(不審者)が存在する方向の撮像画像をユーザにそのまま提示することができる。この結果、監視画像のデータ量を低減しつつも、車両Vに接近する監視対象物体の動きを正確に伝達することができる。
【0072】
本実施形態に係る監視装置100によれば、車両Vの車体が映り込んだ車体領域、車両Vが走行する路面が映り込んだ路面領域、及びカメラのレンズフードが映り込んだケラレ領域のうち何れか一つ以上に対応する非監視画像を撮像画像から削除するので、監視画像の内容に影響を与えることなく、送信の対象となる監視画像のデータ量を低減させることができる。この結果、監視レベルの高さを維持しつつ、監視画像K1を外部端末装置800へ送出する際の通信データ量の総量を低減させ、監視システム稼働時の通信コストを低減させることができる。
【0073】
本実施形態に係る監視装置100によれば、検出された監視対象物体の存在位置を中心とした所定範囲の監視領域以外の領域に対応する非監視画像を監視画像から削除するので、非監視画像を削除してデータ量を低減させつつ、監視対象物体を中心に配置して、監視対象物体の動きが把握しやすい監視画像K4を生成することができる。この結果、監視画像K1を外部端末装置800へ送出する際の通信データ量の総量を低減させ、監視システム稼働時の通信コストを低減させることができる。
【0074】
本実施形態における車両Vの監視方法を使用した場合においても、監視装置100と同様の作用を奏し、同様の効果を得ることができる。
【0075】
なお、以上説明したすべての実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【0076】
本明細書では、本発明に係る車両用監視装置の一態様として監視装置100及び車両監視システム1000を例にして説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0077】
また、本明細書では、本発明に係る車両用監視装置の一態様として、CPU11、ROM12、RAM13を含む制御装置10を備える監視装置100を一例として説明するが、これに限定されるものではない。
【0078】
また、本明細書では、カメラと、重複画像抽出手段と、監視画像生成手段と、送信手段とを有する本発明に係る車両用監視装置の一態様、これらの各手段に加えて、非監視画像抽出手段と、監視物体検出手段と、をさらに有する本発明に係る車両用監視装置の一態様として、カメラ1と、重複画像抽出機能、非監視画像抽出機能、監視物体検出機能、監視画像生成機能、送信機能を実現する制御装置10を備える監視装置100を説明するが、これに限定されるものではない。
【0079】
本明細書では、本発明に係る車両監視システムの一態様として、本願発明に係る監視装置100と、車両コントローラ200と、通信装置400と、外部端末装置800とを備えた車両監視システム1000を例にして説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0080】
1000…車両監視システム
1a〜1d…カメラ
2a〜2d…近接センサ
100…監視装置
V…車両
10…制御装置
11…CPU
12…ROM
13…RAM
200…車両コントローラ
400…通信装置
300…イグニッションスイッチ
800…外部端末装置
900…通信回線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の異なる位置に設置され、当該車両の周囲を撮像する複数のカメラと、
前記各カメラの撮像画像を比較し、当該各撮像画像に含まれる共通の撮像対象に対応する重複画像を抽出する重複画像抽出手段と、
前記抽出された重複画像を含む撮像画像のいずれか一方から前記重複画像の少なくとも一部を削除し、当該重複画像の少なくとも一部が削除された撮像画像と、他の前記撮像画像とを含む監視画像を生成する監視画像生成手段と、
前記生成された監視画像を含む情報を外部端末装置へ送信する送信手段と、を備えることを特徴とする車両用監視装置。
【請求項2】
請求項1に記載の車両用監視装置であって、
前記カメラは、前記車両のフロントグリル部分と、右サイドミラー部分と、左サイドミラー部分、及びリア部分に設置され、
前記監視画像生成手段は、前記重複画像抽出手段が、前記右サイドミラー部分に設置されたカメラ及び/又は前記左サイドミラー部分に設置されたカメラの撮像画像と、前記車両のフロントグリル部分に設置されたカメラ又は前記リア部分に設置されたカメラの撮像画像とに重複する撮像対象に対応する重複画像を抽出した場合には、前記車両のフロントグリル部分に設置されたカメラ又は前記リア部分に設置されたカメラの撮像画像から前記重複画像の少なくとも一部を削除し、当該重複画像の少なくとも一部が削除された撮像画像と、他の前記撮像画像と、を含む監視画像を生成することを特徴とする車両用監視装置。
【請求項3】
請求項1に記載の車両用監視装置であって、
前記車両の周囲に監視対象物体の存在及びその存在方向を検出する監視物体検出手段をさらに備え、
前記監視画像生成手段は、前記監視物体検出手段により検出された監視対象物体の存在方向を撮像する前記カメラの撮像画像と、前記監視物体検出手段により監視対象物体の存在が検出されなかった方向を撮像する前記カメラの撮像画像とに重複する撮像対象に対応する重複画像を抽出した場合には、前記監視対象物体の存在が検出されなかった方向を撮像するカメラの撮像画像から前記重複画像の少なくとも一部を削除し、当該重複画像の少なくとも一部が削除された撮像画像と、他の前記撮像画像とを含む監視画像を生成することを特徴とする車両用監視装置。
【請求項4】
請求項1〜3の何れか一項に記載の車両用監視装置であって、
前記車両の周囲に監視対象物体の存在及びその存在方向を検出する監視物体検出手段と、
前記監視物体検出手段により検出された監視対象物体の存在位置を中心とした所定範囲の監視領域以外の領域に対応する非監視画像を抽出する非監視画像抽出手段と、をさらに備え、
前記監視画像生成手段は、前記非監視画像の少なくとも一部を前記撮像画像から削除し、当該重複画像の少なくとも一部が削除された撮像画像と、他の前記撮像画像とを含む監視画像を生成することを特徴とする車両用監視装置。
【請求項5】
車両の異なる位置に設置され、当該車両の周囲を撮像する複数のカメラと、
前記各カメラの撮像画像から、前記車両の車体が映り込んだ車体領域、前記車両が走行する路面が映り込んだ路面領域、及びカメラのレンズフードが映り込んだケラレ領域のうち何れか一つ以上に対応する非監視画像を抽出する非監視画像抽出手段と、
前記抽出された非監視画像を含む撮像画像から前記非監視画像の少なくとも一部を削除し、当該非監視画像の少なくとも一部が削除された撮像画像と、前記他の撮像画像とを含む監視画像を生成する監視画像生成手段と、
前記生成された監視画像を含む情報を外部端末装置へ送信する送信手段と、を備えることを特徴とする車両用監視装置。
【請求項6】
車両の周囲をそれぞれ撮像する複数のカメラから撮像画像を取得し、
前記各カメラの撮像画像に含まれる撮像対象が重複する重複画像を抽出し、
前記抽出された重複画像を含む撮像画像のいずれか一方から前記重複画像の少なくとも一部を削除し、
前記重複画像の少なくとも一部が削除された撮像画像と、前記他の撮像画像とを含む監視画像を外部端末装置へ送信する、ことを特徴とする車両の監視方法。
【請求項7】
車両の周囲をそれぞれ撮像する複数のカメラから撮像画像を取得し、
前記各カメラの撮像画像から、前記車両の車体が映り込んだ車体領域、前記車両が走行する路面が映り込んだ路面領域、及びカメラのレンズフードが映り込んだケラレ領域のうち何れか一つ以上に対応する非監視画像を抽出し、
前記撮像画像から前記抽出された非監視画像の少なくとも一部を削除し、
前記非監視画像の少なくとも一部が削除された撮像画像と、前記他の撮像画像とを含む監視画像を外部端末装置へ送信する、ことを特徴とする車両の監視方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図11】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図6B】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2013−9065(P2013−9065A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−139133(P2011−139133)
【出願日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【Fターム(参考)】