説明

車体下部構造

【課題】ロッカの車両後端部側のリアサスペンションアームからの上下入力によるロッカの変形を抑制し、車両のNV性能を向上することができる車体下部構造を得る。
【解決手段】センターピラー16の下端部16Bにおけるロッカアウタリインフォース28とロッカインナパネル26との間には、センターピラー16の裾野部36の後縁部36Bの中間部と、ロッカ24の下縁とを連結する補強ステー40が配設されている。車両側面視にて補強ステー40の上端部40Aは、ピラーインナパネル30の外壁面と接触し、フランジ部30Bの端縁に延びており、補強ステー40の下端部40Bは、裾野部36の後縁部36Bの後方終端部36Cより車両後方のロッカインナパネル26の下フランジ部26Eに接触するように配置されて下フランジ部26Eに接合されている。補強ステー40には、長手方向に沿ってビード42が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体下部構造に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、車体側部に車両上下方向に沿って配置されるセンターピラーと、その車両下方側に車両前後方向に沿って配置されるロッカとの結合部に、車両側面視にてロッカ内部における閉断面部を車両前後方向及び車両上下方向に閉塞する断面略コ字状の補強部材を備えた構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−252237号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記先行技術による場合、車両走行中にロッカの車両後端部側のリアサスペンションアームからの上下入力によりロッカに車両上下方向への屈曲変形が発生する。これにより、広い面を有するルーフパネル等が発音し、NV(ノイズ・アンド・バイブレーション)性能が低下する可能性がある。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、ロッカの車両後端部側のリアサスペンションアームからの上下入力によるロッカの変形を抑制し、車両のNV性能を向上することができる車体下部構造を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明に係る車体下部構造は、車体側面の後部ドア開口の下縁に沿って車両前後方向に配設された閉断面構造のロッカと、前記後部ドア開口の前縁に沿って車両上下方向に配設され、下部側に曲線状の裾野部が形成されると共に、当該裾野部が前記ロッカの車両前後方向の中間部に結合されるセンターピラーと、前記後部ドア開口の後縁に沿って車両上下方向に配設され、下部側に曲線状の前方広がり部が形成されると共に、当該前方広がり部が前記ロッカの後端部に結合されるリアピラー下側部材と、を有する車体に適用され、前記裾野部の中間部と、前記裾野部の後方終端部よりも車両後方の前記ロッカの車両下側の縁部と、を車両後方下がりに傾斜した状態で繋ぐセンターピラー側連結部材と、前記前方広がり部の中間部と、前記前方広がり部の前方終端部よりも車両前方の前記ロッカの車両下側の縁部と、を車両前方下がりに傾斜した状態で繋ぐリアピラー側連結部材と、の少なくとも一方を有するものである。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載の車体下部構造において、前記センターピラー側連結部材及び前記リアピラー側連結部材は、前記ロッカの閉断面内の車両幅方向の中央部に車両上下方向に沿って配置されているものである。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車体下部構造において、前記センターピラー側連結部材は、前記センターピラーの下部を車両後方に延長して形成されているものである。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車体下部構造において、前記リアピラー側連結部材は、前記リアピラー下側部材の下部を車両前方に延長して形成されているものである。
【0010】
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の車体下部構造において、前記センターピラー側連結部材及び前記リアピラー側連結部材は、それぞれの長手方向に沿って形成された補強部を備えているものである。
【0011】
請求項1記載の本発明によれば、車体側面の後部ドア開口の下縁に沿って車両前後方向に閉断面構造のロッカが配設され、後部ドア開口の前縁に沿って車両上下方向にセンターピラーが配設されており、センターピラーの下部側に形成された曲線状の裾野部がロッカの車両前後方向の中間部に結合されている。また、後部ドア開口の後縁に沿って車両上下方向にリアピラー下側部材が配設され、その下部側に形成された曲線状の前方広がり部がロッカの後端部に結合されている。そして、裾野部の中間部とロッカの車両下側の縁部とを繋ぐセンターピラー側連結部材と、前方広がり部の中間部とロッカの車両下側の縁部とを繋ぐリアピラー側連結部材と、の少なくとも一方が設けられている。
【0012】
センターピラー側連結部材は、裾野部の中間部と裾野部の後方終端部よりも車両後方のロッカの車両下側の縁部とを車両後方下がりに傾斜した状態で繋ぐものであり、このセンターピラー側連結部材が支えとなり、車両走行中にロッカの車両後端部側のリアサスペンションアームからの上下入力により、後部ドア開口の前縁下部のロッカが上下方向に「く」の字状に変形することが抑制される。
【0013】
また、リアピラー側連結部材は、前方広がり部の中間部と前方広がり部の前方終端部よりも車両前方のロッカの車両下側の縁部とを車両前方下がりに傾斜した状態で繋ぐものであり、このリアピラー側連結部材が支えとなり、車両走行中にロッカの車両後端部側のリアサスペンションアームからの上下入力により、後部ドア開口の後縁下部のロッカが上下方向に「く」の字状に変形することが抑制される。
【0014】
すなわち、センターピラー側連結部材とリアピラー側連結部材との少なくとも一方を設けることにより、ロッカの上下方向の変形が抑制され、車体の振動等の発生が抑制される。
【0015】
請求項2記載の本発明によれば、センターピラー側連結部材及びリアピラー側連結部材が、ロッカの閉断面内の車両幅方向の中央部に車両上下方向に沿って配置されている。これによって、ロッカの上下方向の変形に対して捩じれることなく、効率よくリアサスペンションアームからの入力をセンターピラーの高剛性部である裾野部、又はリアピラー下側部材の高剛性部である前方広がり部に伝達することができる。
【0016】
請求項3記載の本発明によれば、センターピラー側連結部材は、センターピラーの下部を車両後方に延長して形成されており、部品点数を増加させることなく、後部ドア開口の前縁下部のロッカの上下方向の「く」の字状の変形を抑制することができる。
【0017】
請求項4記載の本発明によれば、リアピラー側連結部材は、リアピラー下側部材の下部を車両前方に延長して形成されており、部品点数を増加させることなく、後部ドア開口の後縁下部のロッカの上下方向の「く」の字状の変形を抑制することができる。
【0018】
請求項5記載の本発明によれば、センターピラー側連結部材及びリアピラー側連結部材は、それぞれの長手方向に沿って形成された補強部を備えており、ロッカの上下方向の変形に対して捩じれることなく、効率よくリアサスペンションアームからの入力をセンターピラーの高剛性部である裾野部、又はリアピラー下側部材の高剛性部である前方広がり部に伝達することができる。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る車体下部構造は、ロッカの車両後端部側のリアサスペンションアームからの上下入力によるロッカの変形を抑制し、車両のNV性能を向上することができるという優れた効果を有する。
【0020】
請求項2記載の本発明に係る車体下部構造は、ロッカの上下方向の変形に対して捩じれることなく、効率よくリアサスペンションアームからの入力をセンターピラーの高剛性部である裾野部、又はリアピラー下側部材の高剛性部である前方広がり部に伝達することができるという優れた効果を有する。
【0021】
請求項3記載の本発明に係る車体下部構造は、部品点数を増加させることなく、後部ドア開口の前縁下部のロッカの上下方向の変形を抑制することができるという優れた効果を有する。
【0022】
請求項4記載の本発明に係る車体下部構造は、部品点数を増加させることなく、後部ドア開口の後縁下部のロッカの上下方向の変形を抑制することができるという優れた効果を有する。
【0023】
請求項5記載の本発明に係る車体下部構造は、ロッカの上下方向の変形に対して捩じれることなく、効率よくリアサスペンションアームからの入力をセンターピラーの高剛性部である裾野部、又はリアピラー下側部材の高剛性部である前方広がり部に伝達することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】第1実施形態に係る車体下部構造が適用された車両側部の概略構成を示す側面図である。
【図2】センターピラーとロッカとの結合部に配設されるセンターピラー側連結部材付近の構成をアウタ部材を省略して車両外側から見た状態で示す側面図である。
【図3】図2中の3−3線におけるセンターピラーとロッカとの結合部付近を示す縦断面図である。
【図4】図2中の4−4線におけるセンターピラー側連結部材付近を示す縦断面図である。
【図5】(A)は、比較例に係る車体下部構造におけるロッカ後端部に車両下方向の入力が加わったときのロッカの変形状態を示す側面図であり、(B)は、比較例に係る車体下部構造におけるロッカ後端部に車両上方向の入力が加わったときのロッカの変形状態を示す側面図である。
【図6】比較例に係る車体下部構造を模式的に示す斜視図である。
【図7】第1実施形態に係る車体下部構造におけるロッカ後端部に車両上下方向の入力が加わったときの状態を模式的に示す側面図であって、比較例に係る車体下部構造のロッカの変形状態と比較した図である。
【図8】第2実施形態に係る車体下部構造が適用されたセンターピラーとロッカとの結合部付近をアウタ部材を省略して車両外側から見た状態で示す側面図である。
【図9】第3実施形態に係る車体下部構造が適用されたセンターピラーとロッカとの結合部及びリアピラー下側部材とロッカとの結合部をアウタ部材を省略して車両外側から見た状態で示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図1〜図7を用いて、本発明に係る車体下部構造の第1実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。
【0026】
図1には、本実施形態の車体下部構造34が適用された自動車10(車両)の一部が模式的な側面図にて示されている。図2には、車体下部構造34がアウタ部材を省略した状態で車両外側から見た側面図にて示されており、図3には、図2の3−3線に沿った車体下部構造34の縦断面図が示されている。また、図4には、図2中の4−4線に沿った車体下部構造34の縦断面図が示されている。
【0027】
図1に示されるように、車体側部12には、車両前方側から順にフロントピラー14、センターピラー16、及びリアピラー18が配設されている。なお、フロントピラー14、センターピラー16、及びリアピラー18は、自動車10の両サイドに左右一対設けられている。センターピラー16は、車体側部12に形成されたフロントドア用開口部20A及びリアドア用開口部20B(後部ドア開口)との間に配置され、略車両上下方向を長手方向とする車体骨格部材とされている。すなわち、センターピラー16は、リアドア用開口部20Bの前縁に沿って略車両上下方向に配置されている。
【0028】
センターピラー16の上端部16Aは、ルーフサイドレール部22における車体前後方向の中間部に結合されている。ルーフサイドレール部22は、車両ルーフの両サイドにおいて略車両前後方向を長手方向として配置された骨格部材とされている。また、センターピラー16の下端部16Bは、ロッカ24における車体前後方向の中間部に結合されている。ロッカ24は、車体下部13の両サイドにおいて略車両前後方向を長手方向として配置された車体骨格部材とされている。すなわち、ロッカ24は、フロントドア用開口部20A及びリアドア用開口部20Bの下縁に沿って略車両前後方向に配置されている。センターピラー16とロッカ24との結合部は略逆T字状に形成されている。
【0029】
リアピラー18の上端部18Aは、ルーフサイドレール部22における車体前後方向の後端部に結合されている。リアピラー18の下部には、車両前方側に屈曲されて車両下方側に延びた下側部材19が設けられており、下側部材19の下端部は、ロッカ24における車体前後方向の後端部24Aに結合されている。すなわち、リアピラー18は、リアドア用開口部20Bの後縁に沿って略車両上下方向に配置されており、下側部材19は、リアドア用開口部20Bの後縁に沿って略車両上下方向で下部側が車両前方側に屈曲するように配置されている。リアピラー18の下側部材19とロッカ24との結合部は略L字状に形成されている。
【0030】
図2〜図4に示されるように、ロッカ24は、車両幅方向内側に配置されたロッカインナパネル26と、ロッカインナパネル26の車両幅方向外側に配置されたロッカアウタリインフォース28と、を備えている。また、センターピラー16は、車両幅方向内側に配置されたピラーインナパネル30と、ピラーインナパネル30の車両幅方向外側に配置されたピラーアウタリインフォース32と、を備えている。また、ロッカアウタリインフォース28及びピラーアウタリインフォース32のさらに車両幅方向外側には、サイメンアウタ(サイドアウタパネルともいう。)50が配置されている。
【0031】
ロッカインナパネル26は、ロッカ24の車両幅方向内側の部位を構成し、車体下部13で車両前後方向を長手方向として配置されており、車両幅方向外向きに開口された断面ハット形状とされている。すなわち、図3に示されるように、ロッカインナパネル26は、車両幅方向及び車両前後方向に沿って配置される上壁26Aと、上壁26Aの車両幅方向内側端部から車両下方に沿って配置される内側壁26Bと、内側壁26Bの下端部から車両幅方向外側に配置される下壁26Cと、上壁26Aの車両幅方向外側端部に形成される上フランジ部26Dと、下壁26Cの車両幅方向外側端部に形成される下フランジ部26Eと、を備えている。ロッカインナパネル26の上フランジ部26D及び下フランジ部26Eは、車両上下方向および車両前後方向を含む面を面方向として配置されている。
【0032】
ロッカアウタリインフォース28は、ロッカインナパネル26の車両幅方向外側に配置されて車両前後方向に延びており、車両幅方向内向きに開口された断面ハット形状とされている。ロッカアウタリインフォース28は、車両幅方向に沿って配置される上壁28Aと、上壁28Aの車両幅方向外側端部から車両下方に沿って配置される外側壁28Bと、外側壁28Bの下端部から車両幅方向内側に配置される下壁28Cと、上壁28Aの車両幅方向内側端部に形成される上フランジ部28Dと、下壁28Cの車両幅方向内側端部に形成される下フランジ部28Eと、を含んで構成されている。ロッカアウタリインフォース28の上フランジ部28D及び下フランジ部28Eは、車両上下方向および車両前後方向を含む面を面方向として配置されている。
【0033】
ロッカアウタリインフォース28は、上フランジ部28Dがロッカインナパネル26の上フランジ部26Dの車両幅方向外側に重ね合わされてスポット溶接により接合され、下フランジ部28Eがロッカインナパネル26の下フランジ部26Eの車両幅方向外側に重ね合わされてスポット溶接により接合されている(図4等を参照)。
【0034】
図3に示されるように、ピラーアウタリインフォース32は、略車両上下方向を長手方向として配置されており、水平断面形状が車両幅方向内向きに開口された略ハット形状とされている。ピラーアウタリインフォース32は、略車両前後方向および上下方向に沿った方向を面方向とした車両幅方向外側の外側壁32Aと、外側壁32Aの車両前後方向の両端部から車両幅方向内側に向けて延びる側壁部(図示省略)を介して車両前方側及び車両後方側へ向けて延びる前後一対のフランジ部(図示省略)と、を備えている。ピラーアウタリインフォース32の下端部32Dは、ロッカアウタリインフォース28の外側壁28Bに重ね合わされてスポット溶接により接合されている。
【0035】
図2及び図3に示されるように、ピラーインナパネル30は、略車両上下方向を長手方向として配置されており、内側壁30Aの車両前後方向両端部に車両前方側及び車両後方側へ向けて延びる前後一対のフランジ部30Bを備えている。ピラーインナパネル30の前後一対のフランジ部30Bの車両幅方向外側に、ピラーアウタリインフォース32の前後一対のフランジ部(図示省略)が重ね合わされてスポット溶接により接合されている。これにより、センターピラー16は、ピラーインナパネル30とピラーアウタリインフォース32とで閉断面構造に形成されている。
【0036】
ピラーインナパネル30の下端部30Cは、ロッカインナパネル26とロッカアウタリインフォース28との間を貫通するように配置されている。すなわち、ピラーインナパネル30の下端部30Cは、ロッカアウタリインフォース28の上フランジ部28D及び下フランジ部28Eとロッカインナパネル26の上フランジ部26D及び下フランジ部26Eとの間に挟持されており、この状態で、ロッカアウタリインフォース28の上フランジ部28Dと下フランジ部28Eがピラーインナパネル30の下端部30Cにスポット溶接により接合され、ロッカインナパネル26の上フランジ部26D及び下フランジ部26Eがピラーインナパネル30の下端部30Cにスポット溶接により接合されている(図3参照)。
【0037】
なお、本実施形態では、ロッカアウタリインフォース28とピラーアウタリインフォース32とは別部材であるが、一枚の鋼板から一体で形成してもよい。
【0038】
図2に示されるように、センターピラー16の下部側、即ちロッカ24との接続部分付近の車両側面視形状は、ロッカ24へ向かうにしたがって徐々に広がる形状とされている。以後、センターピラー16の下部のロッカ24へ向かうにしたがって徐々に広がっている部分を「裾野部36」と呼ぶ。
【0039】
この裾野部36では、センターピラー16の前縁部36Aと後縁部36Bが車両上下方向から車両前後方向に向きを変えるように湾曲しており、前縁部36Aと後縁部36BがR状(曲線状)に形成されている。センターピラー16における裾野部36の前縁部36Aと後縁部36Bは、車両側面視で曲率半径が異なる円弧曲線を備えており、前縁部36Aが後縁部36Bよりも滑らかな円弧曲線となるように形成されている。なお、センターピラー16における裾野部36の前縁部36Aと後縁部36Bは、車両側面視で単一の曲率半径からなる円弧曲線であってもよい。
【0040】
図2及び図4に示されるように、センターピラー16の下端部16Bにおけるロッカアウタリインフォース28とロッカインナパネル26との間には、センターピラー16における裾野部36の後縁部36Bの中間部と、ロッカ24の下縁とを繋ぐセンターピラー側連結部材としての補強ステー40が配設されている。なお、図3では、ピラーインナパネル30の下端部30Cの車両後方側に配置された補強ステー40を二点鎖線で示している。補強ステー40は、長尺状の板状部材からなり、車両上下方向及び車両前後方向を含む面を面方向として配置されている。補強ステー40には、中央部に長手方向に延びる補強部としてのビード42が形成されている。本実施形態では、ビード42は、補強ステー40の側面から車両幅方向外側に凸状に突出するように形成されている。なお、ビード42に代えて、補強ステー40の車両前後方向の縁部に車両幅方向外側に屈曲させた折り曲げ部(フランジ部など)を形成してもよい。
【0041】
図2に示されるように、車両側面視にて補強ステー40の上端部40Aは、センターピラー16の剛性の高い部位である裾野部36の後縁部36Bの中間部端縁に接触するように配置されており、補強ステー40の下端部40Bは、裾野部36の後縁部36Bの後方終端部36Cより車両後方のロッカインナパネル26の下フランジ部26E(車両下側結合部)に接触する位置に配置されている。すなわち、車両側面視にて補強ステー40は、裾野部36の後縁部36Bの中間部から裾野部36の後方終端部36Cより車両後方のロッカインナパネル26の下フランジ部26Eに向かって後方下がりに傾斜した状態で配置されている。
【0042】
補強ステー40の上端部40Aは、ピラーインナパネル30の車両幅方向外側の壁面に接触するように配置されており、補強ステー40の上端部40Aの端縁がピラーインナパネル30のフランジ部30Bとピラーアウタリインフォース32のフランジ部32Cとに挟まれている。そして、補強ステー40の上端部40Aは、ピラーインナパネル30のフランジ部30Bとピラーアウタリインフォース32のフランジ部32Cとに挟まれた位置、及びピラーインナパネル30の壁面に複数(本実施形態では4箇所)のスポット溶接により接合されている。また、補強ステー40の下端部40Bは、ロッカインナパネル26の下フランジ部26Eとロッカアウタリインフォース28の下フランジ部28Eとに挟まれており、複数(本実施形態では2箇所)のスポット溶接により接合されている。補強ステー40は、溶接箇所の幅が他の部分の幅より広くなるように形成されている。
【0043】
センターピラー16における裾野部36の後縁部36Bの中間部とロッカ24の下縁とを補強ステー40で繋いで補強することで、車両走行中のロッカ24の後端部24A側のリアサスペンションアーム(トレーリングアーム:図示省略)からの入力時に、補強ステー40が支えとなり、リアドア用開口部20Bの前縁下部のロッカ24が上下方向に「く」の字状に変形することが抑制されるようになっている。
【0044】
また、補強ステー40は、ピラーインナパネル30とロッカアウタリインフォース28とで形成される閉断面内の車両幅方向のほぼ中央部に車両上下方向に沿って配置されている(図4参照)。ここで、「中央部」とは、ロッカ24の車両幅方向のほぼ中央であって、ロッカ24断面の図心付近を含む意味である。
【0045】
また、補強ステー40では、車両側面視にてビード42の上端が、センターピラー16の剛性の高い裾野部36の後縁部36Bの中間部に近接する位置まで延びており、ビード42の下端が、裾野部36の後縁部36Bの後方終端部36C(ロッカの折れ変形点)より車両後方となる位置まで延びている。このようなビード42を設けることにより、補強ステー40の変形を阻止し、ロッカ24の上下方向の「く」の字状の折れ変形が効果的に抑制される。
【0046】
図3に示されるように、ロッカインナパネル26の内側壁26Bの車両幅方向内側にはフロアパネル54が配置され、フロアパネル54の車両幅方向外側端部に形成されたフランジ54Aがロッカインナパネル26の内側壁26Bにスポット溶接にて接合されている。このフロアパネル54の上部には、車両幅方向に沿って延びる断面略ハット形状とされたクロスメンバ56が配置されている。クロスメンバ56は、下端側に形成されたフランジ(図示省略)がスポット溶接にてフロアパネル54に接合されており、車両幅方向端部側に形成されたフランジ56Aがスポット溶接にてロッカインナパネル26の内側壁26Bに接合されている。なお、クロスメンバ56は、センターピラー16の車両幅方向内側に位置している。
【0047】
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
【0048】
車体下部13には、センターピラー16における裾野部36の後縁部36Bの中間部と、裾野部36の後方終端部36Cよりも車両後方のロッカ24の車両下側の下フランジ部26E、28Eとを繋ぐ補強ステー40が設けられている。この補強ステー40が支えとなり、車両走行中にロッカ24の後端部24A側のリアサスペンションアーム(図示省略)からの上下入力により、リアドア用開口部20Bの前縁下部のロッカ24が上下方向に「く」の字状に変形(折れ変形)することが抑制され、車体の振動等の発生が抑制される。
【0049】
図6に示されるように、比較例に係る車体下部構造100では、センターピラー16の下端部16Bがロッカ24の中間部に結合され、ロッカ24の後端部24Aが車両前後方向に沿って延在されるリアサイドメンバ102の前端部102Aに溶接等により接合されている。さらに、車両幅方向に沿ってセンターフロアクロスメンバー104が配置されており、センターフロアクロスメンバー104の車両幅方向外側の端部104Aがリアサイドメンバ102の前端部102A及びロッカ24の後端部24Aに結合されている。なお、図6では各部材の構成を分りやすくするため、各部材を模式的に図示している。
【0050】
このような車体下部構造100では、図7に示されるように、図示しないリアタイヤからリアサスペンションアームを経てリアサスペンションのボデー取り付け部の経路で入力されることにより、車体下部構造100が適用されたボデーが大きく振動変形することにより、車両ルーフなど大きな面を有するパネルが振動変形し、振動音が発生する。これは、図5(A)、(B)に示されるように、リアサスペンションアームのボデー取り付け部(図示省略)からの入力により、センターピラー16の裾野部36の後方終端部36Cの直後、及びリアピラー18の下側部材19に形成された曲線状の前方広がり部72の前方終端部72Bの直前(又は図7に示すリアサイドメンバ102の前端部102A)で、車両上下方向に「く」の字状に折れ変形することが主要因と考えられる(図7参照)。すなわち、図5(A)及び図7に示されるように、車両下向きの入力に対しては、ロッカ24が車両上側に凸となるように「く」の字状に折れ変形し、図5(B)及び図7に示されるように、車両上向きの入力に対しては、ロッカ24が車両下側に凸となるように「く」の字状に折れ変形する。なお、図5及び図7は、車両下部の変形状態を分りやすくするため、実際の変形の数千倍の変形状態で図示している。
【0051】
これに対して、本実施形態では、図2及び図7に示されるように、センターピラー16とロッカ24の結合部に、裾野部36の後縁部36Bの中間部とその後方終端部36C(ロッカ24の折れ変形点付近)よりも車両後方のロッカ24の車両下側の下フランジ部26E、28Eとを繋ぐ補強ステー40を設けることにより、リアサスペンションアームのボデー取り付け部からの上下入力時に補強ステー40が支えとなり、ロッカ24の上下方向の「く」の字状の折れ変形を抑制することができる。これによって、自動車10の全体的なボデー変形が抑制され、車両ルーフなどの大きなパネルの発音を減少させることができ、車両のNV性能を向上させることができる。
【0052】
また、図4に示されるように、補強ステー40は、ピラーインナパネル30とロッカアウタリインフォース28とで形成される閉断面内の車両幅方向のほぼ中央部(ロッカ24断面の図心付近)に車両上下方向に沿って配置されている。これによって、ロッカ24の上下方向の変形に対して捩じれることなく、効率よくリアサスペンションアームのボデー取り付け部からの入力をセンターピラー16の高剛性部である裾野部36に伝達することができる。
【0053】
また、補強ステー40には、長手方向に延びたビード42が形成されており、ビード42により、ロッカ24の上下方向の変形に対して捩じれることなく、効率よくリアサスペンションアームのボデー取り付け部からの入力をセンターピラー16の高剛性部である裾野部36に伝達することができる。
【0054】
なお、本実施形態の車体下部構造34は、センターピラー16やロッカ24を高張力鋼板で形成した場合や、ホットプレス工法の採用により鋼板を薄肉化した場合、及びセンターピラー16とロッカ24のアウタリインフォースを一体構造にした場合にも、ロッカ24の上下方向の「く」の字状の折れ変形を抑制し、NV性能を向上させることができる。
【0055】
次に、図8を用いて、本発明に係る車体下部構造の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
【0056】
図8に示されるように、車体下部構造60では、第1実施形態の補強ステー40に代えて、センターピラー16のピラーインナパネル62の下端部62Aの後端部62Bを車両後方側に延長することにより、「センターピラー側連結部材」を構成している。より具体的には、ピラーインナパネル62の後端部62Bを第1実施形態の補強ステー40の位置まで延長し、センターピラー16の裾野部36の後縁部36Bの中間部とその後方終端部36C(ロッカ24の折れ変形点付近)よりも車両後方のロッカ24の車両下側の下フランジ部26E、28E(図4参照)とをピラーインナパネル62の後端部62Bで繋いでいる。また、ピラーインナパネル62の後端部62Bには、第1実施形態のビード42と同様に、センターピラー16の剛性の高い裾野部36の後縁部36Bの中間部に近接する位置から、裾野部36の後方終端部36C(ロッカの折れ変形点)より車両後方となるピラーインナパネル62の下フランジ部26Eに近接する位置までビード64が形成されている。
【0057】
本実施形態では、ビード64は、ピラーインナパネル62の壁面から車両幅方向外側に凸状に突出するように形成されているが、車両幅方向内側に凸状に突出するように形成してもよい。
【0058】
このような車体下部構造60では、センターピラー16の裾野部36の後縁部36Bの中間部と、その後方終端部36C(ロッカ24の折れ変形点付近)よりも車両後方のロッカ24の車両下側の下フランジ部26E、28Eとをピラーインナパネル62の後端部62Bで繋ぐことにより、リアサスペンションアームのボデー取り付け部からの上下入力時にピラーインナパネル62の後端部62Bが支えとして機能する。これによって、ロッカ24が上下方向に「く」の字状に折れ変形することが抑制され、自動車10の全体的なボデー変形が抑制されることにより、車両ルーフなどの大きなパネルの発音を減少させることができる。このため、車両のNV性能を向上させることができる。
【0059】
また、ピラーインナパネル62の後端部62Bを車両後方側に延長して、センターピラー16の裾野部36の後縁部36Bの中間部とその後方終端部36C(ロッカ24の折れ変形点付近)よりも車両後方のロッカ24の車両下側の下フランジ部26E、28Eとを繋ぐことにより、別部材である補強ステーが不要となり、コストを削減できると共に、組み付けも容易となる。
【0060】
次に、図9を用いて、本発明に係る車体下部構造の第3実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態及び第2実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
【0061】
図9に示されるように、本実施形態の車体下部構造70は、センターピラー16の裾野部36の後縁部36Bの中間部とロッカ24の下縁とを連結する補強ステー40に加えて、リアピラー18の下側部材19に形成された前方広がり部72の前縁部72Aの中間部とロッカ24の下縁とを繋ぐリアピラー側連結部材としての補強ステー74を備えている。
【0062】
リアピラー18の下側部材19の下部側、即ちロッカ24との接続部分付近の車両側面視形状は、ロッカ24へ向かうにしたがって車両前方側に徐々に広がる形状とされており、この部分を「前方広がり部72」と呼ぶ。この前方広がり部72の前縁部72Aは、R状(曲線状)に形成されている。前方広がり部72の前縁部72Aは、裾野部36の後縁部36Bよりも滑らかな円弧曲線となるように形成されている。リアピラー18の下側部材19は、車両幅方向内側に配置されたロアインナパネル80と、ロアインナパネル80の車両幅方向外側に配置されたロアアウタリインフォース(図示省略)と、を備えている。
【0063】
補強ステー74は、長尺状の板状部材からなり、板状部材の中央部に長手方向に延びる補強部としてのビード76が形成されている。本実施形態では、ビード76は、補強ステー74の側面から車両幅方向外側に凸状に突出するように形成されている。なお、ビード76に代えて、補強ステー74の車両前後方向の縁部に車両幅方向外側に屈曲させて折り曲げ部(フランジ部など)を形成してもよい。
【0064】
補強ステー74の上端部74Aは、リアピラー18の下側部材19の剛性の高い前方広がり部72の前縁部72Aの中間部(ロアインナパネル80のフランジ部80A)端縁に接触するように配置されており、補強ステー74の下端部74Bは、前方広がり部72の前縁部72Aの前方終端部72Bより車両前方のロッカインナパネル26の下フランジ部26E(車両下側結合部)と接触する位置に配置されている。すなわち、車両側面視にて補強ステー74は、前方広がり部72の前縁部72Aの中間部からロッカインナパネル26の下フランジ部26Eに向かって前方下がりに傾斜した状態で配置されている。
【0065】
また、車両側面視にてビード76の上端は、下側部材19の剛性の高い前方広がり部72の前縁部72Aの中間部に近接する位置まで延びており、ビード76の下端は、前方広がり部72の前方終端部72B(ロッカの折れ変形点)より車両前方となる位置まで延びている。
【0066】
補強ステー74の上端部74Aは、ロアインナパネル80の車両幅方向外側の壁面に接触するように配置されている。そして、補強ステー74の上端部74Aの端縁がロアインナパネル80のフランジ部80Aと図示しないアウタリインフォースのフランジ部とに挟まれて状態で、複数(本実施形態では4箇所)のスポット溶接によりロアインナパネル80等に接合されている。また、補強ステー74の下端部74Bは、ロッカインナパネル26の下フランジ部26Eとロッカアウタリインフォース28の下フランジ部28E(図4参照)とに挟まれており、複数の(本実施形態では2箇所)のスポット溶接により接合されている。また、補強ステー74は、ロッカ24の閉断面内の車両幅方向のほぼ中央部(ロッカ24断面の図心付近)に車両上下方向に沿って配置されている。
【0067】
このような車体下部構造70では、車両側面視にてリアピラー18の下側部材19とロッカ24の結合部に、前方広がり部72の前縁部72Aの中間部とその前方終端部72Bより車両前方のロッカ24の下フランジ部26Eとを繋ぐ補強ステー74を設けることにより、リアサスペンションアームのボデー取り付け部からの上下入力時に補強ステー74が支えとして機能する。これによって、ロッカ24の後端部24Aの上下方向の「く」の字状の折れ変形を抑制し、自動車10の全体的なボデー変形による車両ルーフなどの大きなパネルの発音を減少させることができる。このため、車両のNV性能を向上させることができる。
【0068】
補強ステー74は、ロッカ24の閉断面内の車両幅方向のほぼ中央部(ロッカ24断面の図心付近)に車両上下方向に沿って配置されており、ロッカ24の上下方向の変形に対して捩じれることなく、効率よくリアサスペンションアームのボデー取り付け部からの入力をリアピラー18の下側部材19の高剛性部である前方広がり部72に伝達することができる。
【0069】
また、補強ステー74には、長手方向に延びたビード76が形成されており、ビード76により補強ステー74の変形が阻止され、ロッカ24の上下方向の変形に対して捩じれることなく、効率よくリアサスペンションアームのボデー取り付け部からの入力をリアピラー18の下側部材19の高剛性部である前方広がり部72に伝達することができる。
【0070】
なお、第1実施形態では、補強ステー40は、ピラーインナパネル30の車両幅方向外側に配置されていたが、ピラーインナパネル30の車両幅方向内側に配置される構成でもよい。この構成では、ビード42は、車両幅方向内側に突出するように形成することで、補強ステー40をピラーインナパネル30の壁面に接合することができる。
【0071】
また、第3実施形態では、補強ステー74は、ロアインナパネル80の車両幅方向外側に配置されていたが、ロアインナパネル80の車両幅方向内側に配置される構成でもよい。この構成では、ビード76は、車両幅方向内側に突出するように形成することで、補強ステー74をロアインナパネル80の壁面に接合することができる。
【0072】
また、第3実施形態では、センターピラー16とロッカ24の結合部に配設された補強ステー40と、リアピラー18の下側部材19とロッカ24の結合部に配設された補強ステー74を備えているが、これに限定されず、車両後方側の補強ステー74のみを設ける構成でもよい。
【0073】
また、第3実施形態では、補強ステー74に代えて、補強ステー74の前端部の位置までロアインナパネル80の前端下部を車両前方側に延長してリアピラー側連結部材とする構成でもよい。この構成により、別部材である補強ステーが不要となり、コストを削減できると共に、組み付けも容易となる。
【符号の説明】
【0074】
10 自動車(車両)
12 車体側部(車体側面)
13 車体下部
14 フロントピラー
16 センターピラー
18 リアピラー
19 下側部材
20B リアドア用開口部(後部ドア開口)
24 ロッカ
24A 後端部
26E 下フランジ部(ロッカの車両下側の縁部)
28E 下フランジ部(ロッカの車両下側の縁部)
34 車体下部構造
36 裾野部
36C 後方終端部
40 補強ステー(センターピラー側連結部材)
42 ビード(補強部)
60 車体下部構造
62 ピラーインナパネル(センターピラー)
62B 後端部(センターピラー側連結部材)
64 ビード(補強部)
70 車体下部構造
72 前方広がり部
72B 前方終端部
74 補強ステー(リアピラー側連結部材)
76 ビード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体側面の後部ドア開口の下縁に沿って車両前後方向に配設された閉断面構造のロッカと、
前記後部ドア開口の前縁に沿って車両上下方向に配設され、下部側に曲線状の裾野部が形成されると共に、当該裾野部が前記ロッカの車両前後方向の中間部に結合されるセンターピラーと、
前記後部ドア開口の後縁に沿って車両上下方向に配設され、下部側に曲線状の前方広がり部が形成されると共に、当該前方広がり部が前記ロッカの後端部に結合されるリアピラー下側部材と、を有する車体に適用され、
前記裾野部の中間部と、前記裾野部の後方終端部よりも車両後方の前記ロッカの車両下側の縁部と、を車両後方下がりに傾斜した状態で繋ぐセンターピラー側連結部材と、
前記前方広がり部の中間部と、前記前方広がり部の前方終端部よりも車両前方の前記ロッカの車両下側の縁部と、を車両前方下がりに傾斜した状態で繋ぐリアピラー側連結部材と、の少なくとも一方を有する車体下部構造。
【請求項2】
前記センターピラー側連結部材及び前記リアピラー側連結部材は、前記ロッカの閉断面内の車両幅方向の中央部に車両上下方向に沿って配置されている請求項1に記載の車体下部構造。
【請求項3】
前記センターピラー側連結部材は、前記センターピラーの下部を車両後方に延長して形成されている請求項1又は請求項2に記載の車体下部構造。
【請求項4】
前記リアピラー側連結部材は、前記リアピラー下側部材の下部を車両前方に延長して形成されている請求項1又は請求項2に記載の車体下部構造。
【請求項5】
前記センターピラー側連結部材及び前記リアピラー側連結部材は、それぞれの長手方向に沿って形成された補強部を備えている請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の車体下部構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−35646(P2012−35646A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−174418(P2010−174418)
【出願日】平成22年8月3日(2010.8.3)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】