説明

車載装置及びモジュール制御通信方法

【課題】従来の車載機器が備えているスロットは1つだけであり、複数の機能を同時に付加するために複数のスロットを設け、各スロットにモジュールを挿入して複数のモジュールを管理することが困難であった。
【解決手段】本発明の車載機器は、モジュールを挿入するための複数のスロットと、各スロットへのモジュールの挿入を検知し、挿入されたモジュールからモジュールIDを取得する管理部と、を有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載装置及びモジュール制御通信方法に関し、特にモジュールを挿入するためのスロットを備えた車載装置及びスロットに挿入されたモジュール制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両に搭載して使用するナビゲーション装置やオーディオ装置等の車載装置において、メモリカードやPCカード等のカードを挿入するためのスロットを備えるものが知られている。このカードとしては、テレビ放送を受信するためのチューナを備えたものや、車載装置に通信機能を付加するための通信モジュールを内蔵させたものがある。車載装置に設けられたスロットに上記のカードを挿入することで、各機能を車載装置に選択的に付加することができる。
【0003】
このようなカードを挿入するスロットを備えた車載装置の従来例を図1に示す(特許文献1)。図1は、従来のナビゲーション装置であって、蓋と表示部とを兼用した構成を表し、図1(a)は蓋としての表示部1015Aを閉じた状態を表す斜視図、図1(b)は蓋としての表示部1015Aを開いた状態を表す斜視図である。図1(b)に示すように、表示部1015Aを開いた状態で現れるカード挿入スロット1003にPCカード1002を挿入することで各種機能を発揮させるものである。
【0004】
【特許文献1】特開2007−193699号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の車載装置はスロットが一つであり、1度に1種類のモジュールしか対応できなかったため、運転席や助手席の乗員毎に個別で機能を追加して使用するといったパーソナル的な使用ができず、ユーザが使用するたびにモジュールを換えなければならず、不便であった。
また、従来の車載装置が備えているスロットは1つだけであり、複数の機能を同時に付加するために複数のスロットを設け、各スロットにモジュールを挿入して複数のモジュールを管理することまでは考慮されておらず、ユーザの好みや必要性に応じた機能の組合せでの機能拡張ができず、カスタマイズ性が低かった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の車載装置は、モジュールを挿入するための複数のスロットと、各スロットへのモジュールの挿入を検知し、挿入されたモジュールからモジュールIDを取得する管理部と、を有することを特徴とする。
【0007】
また、本発明のモジュール制御通信方法は、車載装置に設けられた複数のスロットに挿入されたモジュールとの間のモジュール制御通信方法であって、スロットへのモジュールの挿入を検知するステップと、挿入されたモジュールからモジュールIDを取得するステップと、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の車載装置によれば、スロット毎にモジュールIDを登録するので、スロットに挿入したモジュール機能のそれぞれについてパーソナル的な使い方ができる。
また、本発明の車載装置によれば、モジュールを挿入するための複数のスロットを備えており、各スロットにモジュールを挿入し同時に制御することができるので、従来に比べて多くの機能を車載装置に付加することができ、ユーザの好みや必要性に応じた機能の組み合わせで追加できるので、カスタマイズ性を増すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下図面を参照して、本発明に係る車載装置及びモジュール制御通信方法について説明する。ただし、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態には限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
【0010】
まず、本発明の車載装置のハードウエア構成の一実施形態について図2を用いて説明する。本発明の車載装置1は、第1スロット21及び第2スロット22を備えたメインユニット3を有している。車載装置1には、メインユニット以外にも画像表示装置や、CD再生装置等基本的な装置が組み込まれているが、ここではモジュールの拡張に関係するメインユニットを主体として説明する。各スロット21、22には、拡張モジュール41、42が挿入可能となっており、各スロット21、22には拡張モジュール41、42との間で通信を行なうための複数の端子21a〜21d、22a〜22dを備えている。ここで、拡張モジュールとは、車載装置とは分離したモジュールであって、車載装置の機能を拡張するものをいう。各スロットの端子は、メインユニット3内に設けられた周辺ASICからなる管理部5と接続されており、拡張モジュール41、42との間で通信を行なうことができる。図2においては、スロットに拡張モジュール41、42が挿入され、スロットに設けられた端子と電気的に接続された状態を示している。さらに、メインユニット3内には、管理部5を制御するためのマイコン6が設けられており、拡張モジュール41、42を制御することができる。このように、本発明の車載装置1は、複数の拡張モジュール41、42を同時に機能させるためのスロットを複数備えている点を特徴とする。
【0011】
次に、車載装置1に挿入して使用する拡張モジュールについて説明する。図2の右側上部に、拡張モジュールとしてフレキシブルタイプの拡張モジュールを選択した場合の例を示す。フレキシブルタイプの拡張モジュールとは、拡張モジュールシステムで規定する通信プロトコルを用いた方式で接続するタイプの拡張モジュールをいう。ここでは、フレキシブルタイプの拡張モジュールとしてメモリオーディオを選択した場合の例について説明する。拡張モジュール41が第1スロット21に挿入されると、第1スロット21の端子21a〜21dが拡張モジュール41の端子41a〜41dに接続される。第1スロット21の端子21aは「I2S」端子であり、拡張モジュール41の「I2S」端子41aと接続され、車載装置1内のCDから音楽データをメモリオーディオである拡張モジュール41に送信する。メモリオーディオに保存された音楽データを再生する場合には、メモリ内の音声データ信号が拡張モジュール41の「I2S」端子41bから第1スロット21の端子21bの「I2S」端子に送られ、車載装置1のデジタル信号処理装置(DSP)7で信号処理が行なわれ、AMP8で増幅されてAMP8に接続されたスピーカ等から再生される。また、「低速シリアル」端子21c、41c間では拡張モジュール41を制御するための信号が送受信される。また、拡張モジュール41のモジュールID(MID)端子41dから拡張モジュールの識別用のIDが車載装置1の管理部5に送られる。このMIDは、後述するように、挿入されたモジュールが車載装置に対応しているか否かを判別するために用いられる。
【0012】
一方、上記のフレキシブルタイプとは異なるコンプリートタイプの拡張モジュールを挿入した場合の例を図2の右側下段に示す。コンプリートタイプのモジュールとは、既存の通信プロトコルを用いた拡張モジュールで、モジュール上に既存のLSIやマイコンを搭載するタイプのモジュールをいう。コンプリートタイプのモジュールとしてナビゲーションシステム(以下「ナビ」という)を選択した場合について説明する。ナビである拡張モジュール42には、SDカードスロット421が設けられており、挿入されたSDカードのデータは、拡張モジュール42の「SD」端子42bと接続された第2スロットの「SD」端子22bに送信される。また、拡張モジュール42に備えられたジャイロユニット(GYRO)422で検出された角速度データがA/D変換器423でデジタル信号に変換された後、シリアルI/O(SIO)端子42cから、第2スロット22のSIO端子22cに送信される。また、拡張モジュール42のMID端子42dから拡張モジュールの識別用のMIDが車載装置1の管理部5に送られる。このMIDは、後述するように、挿入されたモジュールが車載装置に対応しているか否かを判別するために用いられる。
【0013】
次に、車載装置のスロットにモジュールが挿入されたときのモジュール制御通信方法について説明する。図3に、メインユニットとモジュールとの間におけるデータの送受信シーケンスの概略を示す。以下、車載装置へのモジュール挿入から、モジュールの制御までの各シーケンスについてフローチャートを用いて説明する。
【0014】
[拡張モジュールのタイプ判別シーケンス]
まず、車載装置のスロットに拡張モジュールが挿入されてから車載装置に登録を行なうまでのシーケンスについて図3及び図4を用いて説明する。車載装置のスロットにモジュールが挿入されていない状態では、図4のステップ101において待ち状態となっている。スロットにモジュールが挿入されると、図3に示すように、モジュールのデータリンク/物理レイヤ12aから、車載装置のメインユニットのデータリンク/物理レイヤ11aへ、モジュール挿入検知信号13aが送信される。次に、図4のステップ102において、モジュールID(MID)の取得が実行される。具体的には、図3において、メインユニットのデータリンク/物理レイヤ11aから、モジュールのデータリンク/物理レイヤ12aへ、MID取得指示信号13bが送信され、モジュールはMID信号13cをメインユニットに送信する。モジュール挿入検知信号13a及びMID信号13cは、メインユニットの通信制御レイヤ11bに送信される。ここで、MID信号13cに基づいて拡張モジュールのタイプの判別が行なわれる。
【0015】
本発明の車載装置においては、モジュールを挿入するための複数のスロットを備えており、各モジュールからMIDを取得することによって、複数のスロットにモジュールが挿入された場合において、複数のモジュールに関してモジュールのタイプを判別することができる。
【0016】
[モジュール登録シーケンス]
上記のように拡張モジュールのタイプを判別した後、図4のステップ103において、挿入されたモジュールが車載装置に対応したモジュールであるか否かが判断される。対応モジュールである場合には、ステップ104においてメインユニットの管理部において登録処理が行なわれる。ここで、登録は、モジュールが車載装置に対応していることを判断した上で、車載装置において使用可能となったモジュールをユーザに知らせることを目的とする。対応モジュールでない場合には、ステップ105において、対応モジュールではない旨の通知を行なう。具体的には、車載装置に接続された表示装置にその旨を表示したり、スピーカからその旨を音声で知らせたりすることが考えられる。
【0017】
モジュールの登録におけるメインユニット−モジュール間のデータの送受信について図3を用いて説明する。なお、登録の手順は、モジュールがフレキシブルタイプであるかコンプリートタイプであるかによって異なる。ここでは、まずフレキシブルタイプの場合について説明する。メインユニットが取得したMIDに基づいて、対応モジュールであると判断すると、登録指示が行なわれた旨を通知する登録指示信号14aがメインユニットの通信制御レイヤ11bからモジュールの通信制御レイヤ12bに送信される。登録指示信号14aを受信したモジュールは、モジュールのアプリレイヤ(車載LAN)に対して登録が開始されることを通知する登録開始通知信号14bを送信する。また、登録が開始されることを確認したモジュールは、メインユニットに対して登録確認信号14cを送信する。メインユニットにおいて管理部への登録が完了した場合には、登録完了通知信号14dがモジュールの通信制御レイヤ12bに対して送信される。
【0018】
一方、挿入されたモジュールがコンプリートタイプの場合には、メインニットに存在するモジュール制御アプリ16aを利用して、モジュールの調達LSIなどのデバイス16bとの間でデータの送受信を行い、各モジュール毎に特有の制御を行なうことにより登録が実行される。
【0019】
以上のようにしてメインユニットのスロットに挿入されたモジュールがメインニットに登録されると、メインユニットに接続された表示部等にそのモジュール固有のアイコンを表示することができる。このようにして、車載装置に対応したモジュールが対応モジュールである場合にのみ登録を行なうので、偽造品等の不正なモジュールの車載装置での使用を防止することができる。また、登録を行なうことにより、挿入され使用可能となったモジュールが複数ある場合であっても、利用可能となったモジュールをユーザが認識することが可能となる。
【0020】
[モジュールの起動及び制御シーケンス]
次に、挿入されたモジュールが登録された後、モジュールの起動及び制御を行なうためのシーケンスについて説明する。図5に起動及び制御シーケンスを表すフローチャートを示す。まず、ステップ108において、メインユニットの管理部が取得したモジュールID(MID)に基づいて、挿入されたモジュールがフレキシブルタイプか否かが判断される。フレキシブルタイプであると判断した場合には、ステップ109においてフレキシブルタイプのモジュールの起動シーケンスを実行する。モジュールの起動後に、メインユニットからモジュールの機能を実現するための操作が行なわれると、ステップ110において、フレキシブルタイプのモジュールの制御指示が行なわれる。具体的には、図3において、車載LANインタフェース(I/F)を制御する、メインユニットのアプリレイヤ(車載LAN)11cから、通信制御レイヤ11bに対して、車載LANデータを送受信した旨を通知する車載LANデータ受信送信通知信号15aを送信する。その後、メインユニットの通信制御レイヤ11bは、モジュールの通信制御レイヤ12bに対してコマンドを通知する車載LANコマンド通知信号15bを送信する。車載LANコマンド通知信号15bを受信した通信制御レイヤ12bはモジュールのアプリレイヤ(車載LAN)に対して、LSIデータの送受信を通知するLSIデータ受信送信通知信号15cを送信する。この信号を受信したモジュールのアプリレイヤ12cは、メインユニットからのコマンドに基づいて所定の動作を実行する。
【0021】
次に、図5のフローチャートのステップ108において、挿入されたモジュールがフレキシブルタイプではないと判断されると、ステップ111において、コンプリートタイプか否かが判断される。コンプリートタイプであると判断されると、ステップ112においてコンプリートタイプのモジュールの起動シーケンスを実行する。モジュールの起動後に、メインユニットからモジュールの機能を実現するための操作が行なわれると、ステップ113において、コンプリートタイプのモジュールの制御指示が行なわれる。一方、ステップ111においてコンプリートタイプではないと判断された場合には、フレキシブルタイプでもコンプリートタイプでもないこととなるので動作を終了する。
【0022】
挿入されたモジュールがコンプリートタイプのモジュールの場合における起動及び制御は、登録の場合と同様に、メインニットに存在するモジュール制御アプリ16aを利用して、モジュールの調達LSIなどのデバイス16bとの間でデータの送受信を行い、各モジュール毎に特有の制御を行なうことにより起動及び制御が実行される。このように、挿入されたモジュールのタイプ別に起動シーケンスを変えることにより、モジュールの起動を効率的に行うことができる。
【0023】
[接続状態管理シーケンス]
車載装置においては加速時や減速時等にモジュールがスロットから離脱する方向に力が作用することが考えられる。このとき、モジュールの端子とスロットの端子との間の接続状態が瞬間的に不良となる場合が考えられる。その場合は、一旦接続が不良となったモジュールを再度接続する処理を行なう必要がある。そこで、次に再接続処理のための接続状態管理シーケンスについて説明する。図6のフローチャートのステップ116において、接続状態管理情報を取得する。具体的には、図3において、モジュールのデータリンク/物理レイヤ12aから、メインユニットのデータリンク/物理レイヤ11aに送信された挿入信号13aをメインユニットの通信制御レイヤ11bが受信することにより接続状態管理情報を取得することができる。
【0024】
次に、この接続状態管理情報に基づいて、図6のステップ117において未接続であるか否かが判断される。接続状態が不良であると判断されると、ステップ118において再接続処理が実行される。再接続処理が実行された後、接続状態を確認するために、ステップ116に戻って接続状態管理情報を取得する。また、接続状態が良好である場合には、さらに接続状態を管理するために、ステップ116に戻って接続状態管理情報を取得する。このようにして、接続状態を管理することにより、一旦モジュールが接続不良となっても、早期にモジュールを使用可能な状態にすることができる。
【0025】
[モジュール排除シーケンス]
メインユニットのスロットに一旦挿入され登録されたモジュールを排除する場合には、管理部において登録を抹消することにより、モジュールが排除されたことをユーザに認識させる必要がある。そのためのモジュール排除シーケンスについて、図7を用いて説明する。まず、ステップ120においてモジュールの排出情報を取得する。例えば、モジュールを排出するためのイジェクトボタンがある場合には、イジェクトボタンを押下した場合に信号を送信することにより排出情報を取得することができる。ステップ121において、排出情報を取得したか否かが判断され、排出情報を取得した場合には、ステップ122においてモジュールの終了シーケンスを実行する。排出情報を取得しない場合にはステップ120に戻って排出情報の受信を待つ状態となる。
【0026】
ステップ122において終了シーケンスが実行されると、ステップ123においてモジュールの動作状況を確認し終了したか否かが判断される。終了が完全に行なわれていない場合にはステップ122に戻って、引き続き終了シーケンスを続行する。ステップ123において終了シーケンスが完了したと判断した場合には、ステップ124において、排除するモジュールの登録情報を管理部から削除する。削除した結果は、例えばメインユニットに接続された表示部から登録時に表示したモジュール固有のアイコンを消去することにより行うことができる。以上のようにして、排除するモジュールの登録を抹消することによって、ユーザは使用可能なモジュールを正確に認識することが可能となる。さらに、モジュールの動作を終了させてから、モジュールの排出を行なっているので、データの破壊や、モジュールの故障を防止することができる。
【0027】
以上の説明においては、メインユニットが、モジュールを挿入するためのスロットを2個有する場合を示したが、3個以上であっても同様に本発明を適用できる。また、挿入するモジュールの例として、メモリオーディオ及びナビゲーションシステムを例示したが、デジタルテレビチューナや、表示デバイス等を選択することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】従来のナビゲーション装置の斜視図である。
【図2】本発明の車載装置のハードウエア構成図である。
【図3】本発明の車載装置におけるメインユニット及びモジュールの各レイヤ間におけるデータの送受信シーケンスを示す図である。
【図4】本発明の車載装置におけるモジュール登録シーケンスを示すフローチャートである。
【図5】本発明の車載装置におけるモジュールの起動及び制御シーケンスを示すフローチャートである。
【図6】本発明の車載装置におけるモジュールの接続状態管理シーケンスを示すフローチャートである。
【図7】本発明の車載装置におけるモジュール排除シーケンスを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0029】
1 車載装置
21 第1スロット
22 第2スロット
3 メインユニット
41 拡張モジュール
42 拡張モジュール
5 管理部
6 マイコン
7 DSP
8 AMP

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モジュールを挿入するための複数のスロットと、
前記各スロットへのモジュールの挿入を検知し、挿入された前記モジュールからモジュールIDを取得する管理部と、
を有することを特徴とする車載装置。
【請求項2】
前記モジュールIDに基づいて、挿入されたモジュールが対応モジュールであるか否かを判断し、前記モジュールが対応モジュールであると判断した場合には、前記管理部に対して登録を行なうことを特徴とする請求項1に記載の車載装置。
【請求項3】
前記モジュールIDに基づいて、挿入されたモジュールが対応モジュールであるか否かを判断し、前記モジュールが未対応のモジュールであると判断した場合には通知を行なうことを特徴とする請求項2に記載の車載装置。
【請求項4】
挿入されたモジュールの種類に応じて起動シーケンスを実行することを特徴とする請求項1または2に記載の車載装置。
【請求項5】
挿入されたモジュールに対して制御指示を行なうことを特徴とする請求項1、2、4のいずれか一項に記載の車載装置。
【請求項6】
挿入されたモジュールの接続状態に関する管理情報を取得するために、前記モジュールとの間で通信を行なうことを特徴とする請求項1、2、4、5のいずれか一項に記載の車載装置。
【請求項7】
挿入されたモジュールが未接続状態であると判断した場合には、前記管理部に対して前記管理情報の更新を行い、前記モジュールの再接続処理を実行することを特徴とする請求項6に記載の車載装置。
【請求項8】
挿入されたモジュールの排出命令を検知する排出検知手段を有し、前記排出検知手段がモジュールの排出命令を検知した場合には、排出対象のモジュールに対して終了シーケンスを実行することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の車載装置。
【請求項9】
前記管理部に対して、前記終了シーケンス実行後に、終了したモジュールの登録を削除する命令を行なうことを特徴とする請求項8に記載の車載装置。
【請求項10】
車載装置に設けられた複数のスロットに挿入されたモジュールとの間のモジュール制御通信方法であって、
前記スロットへのモジュールの挿入を検知するステップと、
挿入された前記モジュールからモジュールIDを取得するステップと、
を有することを特徴とするモジュール制御通信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−289215(P2009−289215A)
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−143777(P2008−143777)
【出願日】平成20年5月30日(2008.5.30)
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】