説明

転がり軸受装置

【課題】軸箱内に封入される潤滑油の総量を減少させずに、潤滑油の攪拌による発熱を抑制することができる転がり軸受装置を供給する。
【解決手段】攪拌防止鍔55が保持器54の内側に配設されるとともに攪拌防止鍔55および転動体53の内側に内輪52が配設されて、軸受5が形成される。この攪拌防止鍔55は、略円環状の枠部56と枠部56より軸方向に延設された櫛歯状の攪拌防止部57とからなる。枠部56が車体側になるとともに攪拌防止部57のそれぞれが転動体53の間に位置するように攪拌防止鍔55は配設される。攪拌防止部57によって転動体53と内輪52との隙間58を小さくされるため、この隙間58に入り転動体53および転動体63により攪拌される潤滑油の量が抑制される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、転がり軸受装置に関し、特に、封入された潤滑油の温度上昇を抑制する構造を有する転がり軸受装置に関する。
【背景技術】
【0002】
鉄道車両に使用される転がり軸受装置として、図6に示すような複列式のころ軸受が多く使用されており、この複列式のころ軸受は潤滑油に転動体を油浴させることにより潤滑する油浴式潤滑を行うことが多い。
【0003】
図6に示すように、従来の転がり軸受装置110は、車体に固定される略円筒形状の軸箱102の軸方向において外部側(以下、単に、「外部側」とする。)の開口部を、略有底円筒状の前蓋104により封じるとともに、軸方向において車体側(以下、単に、「車体側」とする。)の開口部を略円筒状の後蓋107により封じた形状である。軸箱102には、軸受105の外輪151と軸受106の外輪161とが内嵌されている。より具体的には軸箱102の上部においては軸箱の内周面に外輪151および外輪161が直接と当接している一方で、軸箱102の下部においては対応する部分に径方向において内向きに延設された外部側のフランジ部21および内部側のフランジ部122が設けられており、このフランジ部121およびフランジ部122を介して外輪151および外輪161が軸箱102に内嵌されている。なお、このフランジ部121とフランジ部122との間には潤滑油溜123が形成されている。一方、車体側のフランジ部122の更に車体側には内向きに延設される環状の潤滑油止部124が形成されている。この潤滑油止部124は車両がカーブに差し掛かったとき等に車体側に一時的な力を受け潤滑油101が大量に、車体側シール部材172に向うことを防止するために設けられている。
【0004】
車軸108の、上記外輪151に対応する位置には内輪152が外嵌されているとともに、短円柱状の転動体153、保持器154が、外輪151と内輪152に介装されている。同様に車軸108の、上記外輪161に対応する位置には内輪162が外嵌されているとともに、短円柱状の転動体163、保持器164が、外輪161と内輪162に介装されている。これら外輪151、内輪152、転動体153、保持器154により軸受105が形成されるとともに、外輪161、内輪162、転動体163、保持器164により軸受106が形成される。この軸受105および軸受106によって車軸108は回転自在に支承されている。
【0005】
ここで、車軸108の回転に伴い車軸108に外嵌された内輪152および内輪162が回転すると、転動体153および転動体163も回転する。このとき軸受105および軸受106に供給され、転動体153および転動体163に接触した潤滑油101が攪拌されることにより、攪拌熱が発生する。この攪拌熱は転動体153および転動体163に接する潤滑油101が過剰になるほど大きくなる。
【0006】
かかる構造の転がり軸受装置110においては、軸受105および軸受106は潤滑油101に油浴されているため、軸受105および軸受106を潤滑する潤滑油101の量が多く、潤滑油101切れによる軸受105または軸受106の焼き付き等が発生する可能性が小さい。また、封入されている潤滑油101の総量が多いため、潤滑油101が消費されることによる継ぎ足しの頻度や、潤滑油101劣化による交換の頻度を低く抑えることができる。
【0007】
一方、多量の潤滑油101が転動体153および転動体163により攪拌されるため攪拌熱が生じやすい。攪拌熱が生じ、潤滑油101の油温が上昇すると、潤滑湯の品質劣化が生じやすくなる。またスラッジと呼ばれる不溶解物質も潤滑油101内に生成されやすくなり、このスラッジが軸受105または軸受106内部に付着すると、軸受105または軸受106の焼きつきの原因となる可能性も生ずる。
【0008】
そこで潤滑油溜 123と車体側シール部材172の間に設けられた潤滑油止部124の形状を工夫することにより、潤滑油101の液面を下げることを可能とし、油浴潤滑する潤滑油101量を減らす技術が提示されている。かかる構成を用い潤滑油101量を減らすことにより、潤滑油101の攪拌を十分に抑制し、よって潤滑油101の攪拌による発熱を抑制することができると記載されている(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2006−153217
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、特許文献1の方法によると軸箱内に封入される潤滑油の総量が減少するため、潤滑油の攪拌による発熱を抑制することが可能となる一方で、潤滑油の継ぎ足しの頻度が増加したり、潤滑油交換の頻度が増加したりする可能性がある。
【0010】
そこで、本発明はかかる実情を鑑みてなされたもので、軸箱内に封入される潤滑油の総量を減少させずに、潤滑油の攪拌による発熱を抑制することができる転がり軸受装置を供給することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明にかかる転がり軸受装置は、転動体を有する転がり軸受と、前記転がり軸受を潤滑する潤滑油と、前記転がり軸受および前記潤滑油を内包する軸箱とを備える転がり軸受装置において、前記転動体によって攪拌される前記潤滑油の量を抑制する攪拌抑制部材を備える。
【0012】
上記構成によると、転動体によって攪拌される前記潤滑油の量を抑制する攪拌抑制部材を備えるため、潤滑油の攪拌が抑制される。従って、攪拌による潤滑油温の上昇も抑制される。また、軸箱内に封入される潤滑油の総量を減少させる必要はないため、従来に比して、潤滑油の継ぎ足しの頻度が増加したり、潤滑油交換の頻度が増加したりすることはない。
【0013】
本発明にかかる転がり軸受装置の前記攪拌抑制部材は、前記転動体の表面と接触するように設けられた攪拌防止鍔であることが好ましい。
【0014】
上記構成によると、攪拌抑制部材は、転動体の表面と接触するように設けられた攪拌防止鍔であるため、転動体の表面と接触する簡易な構造で潤滑油の攪拌を抑制し、攪拌による潤滑油温の上昇も抑制することができる。また攪拌防止鍔は転動体の表面と接触することができればよいので、特段の強度を必要とされないため、樹脂などにより容易かつ安価に構成することができる。
【0015】
本発明にかかる転がり軸受装置の前記攪拌抑制部材は、前記軸箱内を仕切るように設けられた仕切部であることも好ましい。
【0016】
上記構成によると、攪拌抑制部材は、軸箱内を仕切るように設けられた仕切部であるため、簡易な構造で潤滑油の攪拌を抑制し、攪拌による潤滑油温の上昇も抑制することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、潤滑油の総量を減少させずに、潤滑油の攪拌による発熱を抑制することができる転がり軸受装置を供給することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本形態にかかる転がり軸受装置の構造を、図面を用いて、以下に説明する。
【0019】
図1に示すように、本実施形態にかかる転がり軸受装置10は、車体に固定される略円筒形状の軸箱2の軸方向において外部側(以下、単に、「外部側」と言う。)の開口部を、略有底状の前蓋4により封じるとともに、軸方向において車体側(以下、単に、「車体側」と言う。)の開口部を、略円筒状の後蓋7により封じた構成となっている。軸箱2には、軸受5の外輪51と軸受6の外輪61とが内嵌されている。より具体的には軸箱2の上部においては軸箱の内周面に外輪51および外輪61が直接に当接している一方で、軸箱2の下部においては対応する部分に径方向において内向きに延設された外部側のフランジ部21および内部側のフランジ部22が設けられており、このフランジ部21およびフランジ部22を介して外輪51および外輪61が軸箱2に内嵌されている。なお、このフランジ部21とフランジ部22との間には潤滑油溜23が形成されている。また、外部側のフランジ部21の先端部27は、軸方向において外部側かつ径方向において内向きに延設されるとともに、封入されている潤滑油1を仕切り、攪拌される潤滑油1量を少なくするための仕切部26が形成されている。一方、車体側のフランジ部22の更に車体側には、内向きに延設される環状の潤滑油止部24が形成されている。この潤滑油止部24は車両がカーブに差し掛かったとき等に車体側に一時的な力を受け潤滑油1が大量に、車体側シール部材72に向うことを防止するために設けられている。
【0020】
前蓋4の軸箱2への嵌入部41は、Oリング25によりシールされている。また、軸箱2の車体側端部開口部は、上述のように、後蓋7の軸箱2への嵌入部73はOリング71によりシールされている。この後蓋7の車体側開口部より、車軸8が軸箱2内部に挿入されている。また、この車軸8には略円筒状の油切81が外嵌されているとともに、この油切81と後蓋7との間にラビリンスシール74を形成している。更に、後蓋7に内嵌されたシール部材72も油切81と摺接し、ラビリンスシール74およびシール部材72によって潤滑油1が外部に漏れ出さず、また、外部から水分等が軸箱2の内部に浸入しない構造となっている。
【0021】
車軸8の外周面であって、上記外輪51に対向する部分には内輪52が外嵌されているとともに、短円柱状の転動体53、保持器54、攪拌防止鍔55が、外輪51と内輪52に介装されている。同様に、車軸8の外周面であって、上記外輪61に対応する部分には内輪62が外嵌されているとともに、短円柱状の転動体63、保持器64、攪拌防止鍔65が、外輪61と内輪62に介装されている。これら外輪51、内輪52、転動体53、保持器54、攪拌防止鍔55により軸受5が形成されるとともに、外輪61、内輪62、転動体63、保持器64、攪拌防止鍔65により軸受6が形成される。この軸受5および軸受6によって車軸8は回転自在に支承されている。
【0022】
より具体的には、軸受5は図2に示すように、外輪51の内周面に放射状等間隔に並べられた転動体53を保持器54により移動しない様に保持した構造を有している。保持器54は転動体53が軸受5から外れることを防ぐとともに、転動体53を軸受5の中で等間隔に保持して各転動体53間の接触を防ぐ働きを有している。更に図3に示すように、攪拌防止鍔55が保持器54の内側に配設されるとともに攪拌防止鍔55および転動体53の内側に内輪52が配設されて、軸受5が形成される。この攪拌防止鍔55は図4に示すように、略円環状の枠部56と枠部56より軸方向に延設された櫛歯状の攪拌防止部57とからなる。枠部56が車体側になるとともに攪拌防止部57のそれぞれが転動体53の間に位置するように攪拌防止鍔55は配設される。図3および図5に示すように、攪拌防止部57によって、転動体53と内輪52との隙間58が小さくされるため、この隙間58に入り転動体53により攪拌される潤滑油1の量が抑制される。
【0023】
なお、軸受6は攪拌防止鍔65の枠部66が外部側になるように配設されるため、図5に示すように、軸受5と軸受6とは枠部56および枠部66が互いに接するように軸箱2内に配置される。また、攪拌防止鍔65の枠部66の向きが、攪拌防止鍔55の枠部56の向きと異なること以外は、軸受6は軸受5と同様の構成であるため、軸受6の説明を省略するが、攪拌防止部67によって、図3および図5に示すように、転動体63と内輪62との隙間68が小さくされるため、この隙間68に入り転動体63により攪拌される潤滑油1の量が抑制される。各部材を構成する材料は特に限定されないが、外輪51,61、内輪52,62、転動体53,63に高炭素鋼が用いられている場合には、保持器54,64には高炭素鋼に比して柔らかい黄銅を用い、攪拌防止鍔55,65には高炭素鋼に比して柔らかく、かつ射出成型等により形成が容易な樹脂を用いることが好ましい。
【0024】
ここで、車軸8の回転に伴い車軸8に外嵌された内輪52,62が回転すると、転動体53,63も回転する。このとき軸受5,6に供給され、転動体53,63に接触した潤滑油1が攪拌されることにより、攪拌熱が発生する。この攪拌熱は転動体53,63に接する潤滑油1が過剰になるほど大きくなる。本実施形態においては攪拌抑制部材としての攪拌防止鍔55が転動体53に一部接触し、転動体53と内輪52との間の隙間58を従来の軸受に比して小さくすることにより、転動体53により攪拌される潤滑油1の量を抑制し、攪拌熱の発生を抑制する。また同様に攪拌防止鍔65が転動体63に一部接触し、転動体63と内輪62との間の隙間68を従来の軸受に比して小さくすることにより、転動体63により攪拌される潤滑油1の量を抑制し、攪拌熱の発生を抑制する。
【0025】
転動体53および転動体63により攪拌される潤滑油1の量の抑制は、同様に攪拌抑制部材である仕切部26によっても行われる。軸箱2内部に封入される潤滑油1は、軸受5および軸受6そして仕切部26によって2分割されるため、転動体53および転動体63により攪拌される潤滑油1は軸受5および軸受6と仕切部26とによって形成された空間内に存在する潤滑油1のみとなり、攪拌される潤滑油1の量が抑制される。従って、他の潤滑油1は、転動体53および転動体63により直接攪拌されることはなく、攪拌熱の発生が抑制される。一方、潤滑油1の総量は上記従来に比して減少していないため、従来に比して潤滑油消費が早まったり、潤滑油1の劣化が早まったりすることはない。なお、軸受5と軸受6との間には小孔9が存在するため、潤滑油1は転動体53および転動体63近傍の潤滑油1は潤滑油溜23内部の潤滑油1と互いに入れ替わることが可能であり、また、仕切部26の下部は外部側と連通しているため、潤滑油溜23内部の潤滑油1は仕切部26の外部側の潤滑油と互いに入れ替わることが可能である。
【0026】
上記実施形態の転がり軸受装置によれば、以下のような効果を得ることができる。
【0027】
(1)上記実施形態にかかる転がり軸受装置によれば、転動体53および転動体63によって攪拌される潤滑油1の量を抑制することにより、潤滑油1の攪拌を抑制する攪拌抑制部材である攪拌防止鍔55、攪拌防止鍔65および仕切部26を備えるため、潤滑油1の攪拌が抑制される。従って、攪拌による潤滑油温の上昇も抑制される。
【0028】
(2)上記実施形態にかかる転がり軸受装置によれば、攪拌抑制部材は、転動体53の一部と接触するとともに、潤滑油1のうち転動体によって攪拌される潤滑油1の量を抑制することにより、潤滑油1の攪拌を抑制する攪拌防止鍔55であるため、転動体53の表面を覆う簡易な構造で潤滑油1の攪拌を抑制し、攪拌による潤滑油温の上昇を抑制することができる。また、攪拌防止鍔55は転動体53の表面を覆うことができればよく、特段の強度を必要とされないため、樹脂により容易かつ安価に構成することができる。攪拌防止鍔65についても同様である。
【0029】
(3)上記実施形態にかかる転がり軸受装置によれば、攪拌抑制部材は、軸箱2内を仕切るとともに、潤滑油1のうち転動体53および転動体63によって攪拌される潤滑油1の量を抑制することにより、潤滑油1の攪拌を抑制する仕切部26であるため、簡易な構造で潤滑油1の攪拌を抑制し、攪拌による潤滑油温の上昇も抑制することができる。
【0030】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
【0031】
・上記実施形態にかかる転がり軸受装置は、攪拌抑制部材として攪拌防止鍔および仕切部を備えているが、他の構成であっても良い。例えば、攪拌防止鍔および仕切部の一方のみにより十分な攪拌抑制効果が得られれば、一方を割愛することにより、より簡素な構造となり、コストダウンに資する。
【0032】
・上記実施形態にかかる転がり軸受装置において、攪拌抑制部材として仕切部26は外部側のフランジ部21の先端部が延設されて形成されているが、他の構成であっても良い。例えば、別部材で形成してねじ止め等により固定してもよい。即ち、封入される潤滑油1を仕切ることにより、転動体により攪拌される潤滑油量を少なくする構造であれば良いのであり、その構造については加工のしやすさ、組立工程の容易さなどを総合的に判断して決定することが好ましい。
【0033】
・上記実施形態にかかる転がり軸受装置は、鉄道用に用いられる転がり軸受装置であるが、他の構成であっても良い。即ち、潤滑油の攪拌による攪拌熱の発生が問題となる軸受装置であれば、いずれの軸受装置にも適用しうる。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明は、転がり軸受装置、特に、転動体による潤滑油の攪拌を原因とする攪拌熱の発生が問題となる転がり軸受装置に、広く利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明にかかる転がり軸受装置の一実施形態について説明する図面であり、軸方向断面図である。
【図2】本発明にかかる転がり軸受装置の一実施形態について説明する図面であり、A−A軸受部の一部断面図であって、内輪および攪拌防止鍔を除いた図である。
【図3】本発明にかかる転がり軸受装置の一実施形態について説明する図面であり、A−A軸受部の一部断面図である。
【図4】本発明にかかる転がり軸受装置の一実施形態について説明する図面であり、攪拌防止鍔の形状を説明する斜視図である。
【図5】本発明にかかる転がり軸受装置の一実施形態について説明する図面であり、軸受部についての軸方向断面図である。
【図6】従来の転がり軸受装置の一実施形態について説明する図面であり、軸方向断面図である。
【符号の説明】
【0036】
1…潤滑油、2…軸箱、4…前蓋、5…軸受、6…軸受、7…後蓋、8…車軸、9…小孔、10…軸受装置、21…フランジ部、22…フランジ部、23…潤滑油溜 、24…潤滑油止部、25…Oリング、26…仕切部、27…先端部、41…嵌入部、51…外輪、52…内輪、53…転動体、54…保持器、55…攪拌防止鍔、56…枠部、57…攪拌防止部、58…転動体53と内輪52との隙間、61…外輪、62…内輪、63…転動体、64…保持器、65…攪拌防止鍔、66…枠部、71…Oリング、72…シール部材、73…嵌入部、74…ラビリンスシール、81…油切、101…潤滑油、102…軸箱、104…前蓋、105…軸受、106…軸受、107…後蓋、108…車軸、110…軸受装置、121…フランジ部、122…フランジ部、123…潤滑油溜 、124…潤滑油止部、151…外輪、152…内輪、153…転動体、154…保持器、161…外輪、162…内輪、163…転動体、164…保持器、172…車体側シール部材。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
転動体を有する転がり軸受と、
前記転がり軸受を潤滑する潤滑油と、
前記転がり軸受および前記潤滑油を内包する軸箱とを備える転がり軸受装置において、
前記転動体によって攪拌される前記潤滑油の量を抑制する攪拌抑制部材を備えることを特徴とする転がり軸受装置。
【請求項2】
前記攪拌抑制部材は、前記転動体の表面と接触するように設けられた攪拌防止鍔であることを特徴とする請求項1に記載の転がり軸受装置。
【請求項3】
前記攪拌抑制部材は、前記軸箱内を仕切るように設けられた仕切部であることを特徴とする請求項1に記載の転がり軸受装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−191883(P2009−191883A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−31021(P2008−31021)
【出願日】平成20年2月12日(2008.2.12)
【出願人】(000001247)株式会社ジェイテクト (7,053)
【Fターム(参考)】