説明

軽量充填材の打設工法とこれを用いた盛土構築工法

【課題】基礎,盛土,擁壁などの充填材として、施工性に優れ、軽量で、且つ背面土圧にも対応可能な軽量充填材の打設工法とこれを用いた盛土構築工法を提供する。
【解決手段】廃棄プラスチックからなるペレット5とセメントSとを混合した軽量充填材を、現場でポンプにより打設し、軽量基礎1などの土木構造物を構築する。一般的な骨材に比べて軽量な廃棄プラスチックからなるペレット5を用いることにより、充填材Kが軽量となり、現場でポンプ打設することにより、各種の土木構造物を施工することができる。また、従来、再成形などの利用法しかなかった、廃棄プラスチックを有効利用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軽量充填材の打設工法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、軽量な基礎や軽量な裏込め構造として、盛土材料や裏込め材料として発泡スチロールブロックを積み上げるもの(例えば特許文献1)が知られている。
【0003】
また、軽量な盛土を施工することにより、地盤沈下や地すべりや地盤変形などを防止するため、整地した盛土構築場所に、ウレタン発泡原液を発泡させて発泡ウレタン層を形成し、同発泡ウレタン層の表面に一定厚さの土砂を盛って盛土表層を形成する工法(例えば特許文献2)が知られている。
【0004】
また、原料土に水を加えて含水比を調整した調整泥土に対し、発泡ビース又は気泡等の軽量化材及び固化材を混合して軽量化及び固化処理を行う軽量土処理方法において、前記調整泥土を搬送管内に送り込み、該搬送管内に圧送用空気を圧入させて前記調整泥土を所望の打設現場に搬送させ、該搬送途中の調整泥土に、前記搬送管内に開口させた添加材注入ノズルを通して固化材及び軽量化材を注入し、注入後の搬送管内移動中に生じる混練作用によって前記固化材及び軽量化材を調整泥土に対して均一に混合させるようにしてなる軽量土処理方法(例えば特許文献3)が提案されている。
【特許文献1】特開2004−76523号公報
【特許文献2】特開平6−33438号公報
【特許文献3】特開2002−332657号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1のように、発泡スチロールブロックを積み重ねるものでは、ブロックが超軽量であり、軟弱地盤及び急傾斜の盛土工法として非常に有効であるが、積み上げたブロックに対して背面土圧を作用させることができないため、背面側の傾斜勾配を緩やかにする必要があり、また、ブロックは矩形であるから、そのブロックと背面側の傾斜面との間に発生する隙間を埋める必要がある。
【0006】
また、上記特許文献2のように、ウレタン発泡を用いるものでは、現場発泡であるから、曲がり及び縦断勾配に対する追従性に優れ、隙間が発生し難いが、専門家による施工が必要となり、汎用性に劣る面があり、また、現場製造のため、天候・気温などの条件により、強度・品質にばらつきが生じる虞があり、さらに、複数回に分けて発泡を行うと共に、養生が必要となるため、施工期間が長くなる。
【0007】
また、上記特許文献3のように、気泡混合軽量土を用いるものでは、硬化後に自立性が得られるが、材料を限定にプラントを設けて製造するため、ヤードが必要となり、また、雨天時には、雨水により品質低下を招く虞があり、さらに、1回で打設できる高さに制約がある。
【0008】
そこで、本発明は、このような問題を解決しようとするもので、基礎,盛土,擁壁などの充填材として、施工性に優れ、軽量で、且つ背面土圧にも対応可能な軽量充填材の打設工法とこれを用いた盛土構築工法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明は、プラスチックからなる骨材と接着材とを混合した軽量充填材を、現場でポンプにより打設する方法である。
【0010】
また、請求項2の発明は、前記骨材が廃棄プラスチックである方法である。
【0011】
また、請求項3の発明は、前記骨材が略一定形状のペレットである方法である。
【0012】
また、請求項4の発明は、前記軽量充填材により軽量基礎,裏込め構造や盛土などの土木構造物を構築する方法である。
【0013】
また、請求項5の発明は、前記土木構造物が通水性を備える方法である。
【0014】
また、請求項6の発明は、請求項4記載の軽量充填材の打設工法を用い、既設の道路の谷側を掘削して掘削傾斜面を形成し、この掘削傾斜面上に前記軽量充填材により前記盛土を構築し、この盛土の上側と既設の道路とを連続して仕上げる方法である。
【発明の効果】
【0015】
請求項1の発明によれば、一般的な骨材に比べて軽量なプラスチックからなる骨材を用いることにより、充填材が軽量となり、現場でポンプ打設することにより、各種の土木構造物を施工することができる。
【0016】
また、請求項2の発明によれば、従来、再成形などの利用法しかなかった、廃棄プラスチックを有効利用することができる。
【0017】
また、請求項3の発明によれば、均一な構造が得られる。
【0018】
また、請求項4の発明によれば、土木構造物を簡便に構築することができる。
【0019】
また、請求項5の発明によれば、排水性に優れた土木構造物を構築できる。
【0020】
また、請求項6の発明によれば、盛土下部への荷重を軽減でき、且つ、背面土圧にも対抗できるから、掘削傾斜面の勾配も比較的自由に設定でき、現場施工により既設道路を簡便に拡張することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。各実施例では、従来とは異なる軽量充填材の打設工法を採用することにより、従来にない軽量充填材の打設工法が得られ、その軽量充填材の打設工法を夫々記述する。
【実施例1】
【0022】
以下、本発明の軽量充填材の打設工法を添付図面を参照して説明する。図1〜図3は、本発明の実施例1を示し、同図は、土木構造物たる軽量基礎に本発明を適用した例を示し、平板状の軽量基礎1を形成し、この軽量基礎1の上に砕石などからなる上部層2を設け、この上部層2の上に敷きモルタル3を設け、この敷きモルタル3の上にU字溝4を設けている。このU字溝4はプレキャストコンクリートからなり、排水側溝などに用いられる。
【0023】
次に、前記軽量基礎1の構築方法につき説明する。この例では、軽量基礎1を形成する軽量充填材Kにはプラスチック廃材又はバージンプラスチックを用い、その接着材にセメントを用いる。プラチック廃材は、食品トレーなどの熱可塑性樹脂からなる廃プラスチックを、加熱混合し、ペレット化したペレット5を骨材として用いる。例えば、ペレット5は略円柱形状をなし、直径Dが2.0〜5.0mm、高さTが2.0〜5.0mm、実際には、直径Dが3.5mm、高さTが3.5mm程度のものを用いた。また、ペレット5は、廃棄プラスチックからなり、例えば、そのプラスチックとしては、ポリプロピレン,塩化ビニル樹脂,軟質ポリエチレン,ポリスチレン,硬質ポリエチレン,PET(ポリエチレンテレフタレート),ABS樹脂,ユリア樹脂,フェノール樹脂,ウレタンフォーム,不飽和ポリエステル樹脂,ポリカーボネート,EVA樹脂,メタクリル樹脂,ポリアミド,ケイ素樹脂,エポキシ樹脂,ポリビニルアルコール,ポリアセタール,石油樹脂,アルキド樹脂,AS樹脂,メラミン樹脂,変性ポリフェニレンエーテル,塩化ビニリデン樹脂,ポリブチレンテレフタレート,ポリブテン,フッ素樹脂など各種の樹脂を用いることができ、1m3あたり500kgの重量を有する。
【0024】
例えば、軽量充填材Kの配合として、ペレット5は空隙率が30%前後であるから、ペレット5が100重量%に対して、セメント10〜20重量%、好ましくは20重量%の割合いとし、水セメント比は、一般的なセメントと同様にし、現場や季節にあった水セメント比を用い、ペレット5とセメントSと水Wとを混合して形成する。こうすることにより、ポンプで打設可能な流動性を有する軽量充填材Kが得られる。また、上記配合により、硬化後、通水性を備えた軽量充填材Kが得られる。
【0025】
また、接着材としては、ポンプ打設可能なものであれば、樹脂系接着材や無機系の固化
材を用いてもよい。例えば、接着材としては、アクリル樹脂系接着剤,エポキシ樹脂系接着剤やシアノアクリレート系接着剤などが例示される。
【0026】
そして、図3に示すように、設置場所である掘削孔15の底面16に、型枠11を組み、この型枠11内に、現場で配合した前記軽量充填材Kをポンプを用いて打設する。例えば、そのポンプとしては、自走式のコンクリートポンプ車12が例示され、コンクリートポンプ車12により圧送ホース13を通して前記軽量充填材Kを型枠11に充填する。充填打設した軽量充填材Kが硬化したら、型枠11を撤去することにより、軽量基礎1が形成され、この軽量基礎1は、骨材であるペレット5が同時がセメントにより部分的に接着され、ペレット5,5間に空間を有し、表面から連続する空間により、通水性を有する。
【0027】
そして、プラスチック骨材であるペレット5を主原料とし、セメント,無機系固化材,樹脂系接着材などを接着材とし、現場状況に合わせて接着材を単体もしくは選択的に適宜添加し、軽量基礎1を構築する工法であり、軽量基礎1の下方に対する荷重を係合し、安定性を確保することができる。また、配合,選択により、強度及び重量を任意に選定でき、施工時には、軽量充填材Kは流動性に優れ、ポンプ打設が可能となる。
【0028】
このように本実施例では、請求項1に対応して、プラスチックからなる骨材たるペレット5と接着材たるセメントSとを混合した軽量充填材Kを、現場でポンプにより打設するから、一般的な骨材に比べて軽量な廃棄プラスチックからなるペレット5を用いることにより、充填材Kが軽量となり、現場でポンプ打設することにより、各種の土木構造物を施工することができる。また、従来、再成形などの利用法しかなかった、廃棄プラスチックを有効利用することができる。
【0029】
このように本実施例では、請求項2に対応して、前記骨材が廃棄プラスチックからなるから、従来、再成形などの利用法しかなかった、廃棄プラスチックを有効利用することができる。
【0030】
このように本実施例では、請求項3に対応して、骨材が略一定形状のペレット5であるから、均一な土木構造物が得られる。
【0031】
このように本実施例では、請求項4に対応して、軽量充填材Kにより軽量基礎,裏込め構造や盛土などの土木構造物のうち軽量基礎1を構築するから、軽量基礎1を簡便に構築することができる。
【0032】
このように本実施例では、請求項5に対応して、土木構造物たる軽量基礎1が通水性を備えるから、排水性に優れた土木構造物を構築できる。
【0033】
また、現場で、ペレット5とセメントSと水Wとを混合して軽量充填材Kを得ることができ、大きなプラントや設備などが不要で、簡便に土木構造物の材料を得ることができ、また、多少に雨でも施工が可能となる。
【実施例2】
【0034】
図4は、本発明の実施例2を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、前記敷きモルタル3の上に、ボックスカルバート6を設置し、軽量基礎1により支持しており、このように本実施例においても、
このように本実施例では、土木構造物が、ボックスカルバート6の基礎となる軽量基礎1であり、上記実施例1と同様な作用・効果を奏する。
【実施例3】
【0035】
図5は、本発明の実施例3を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、建築物7の基礎の構築に前記軽量充填材Kを用いた例であり、支持力のある固い地盤8の上に、前記軽量基礎1を構築し、この軽量基礎1の上に前記建築物7を構築する。
【0036】
このように本実施例では、土木構造物が、住宅などの建築物7の基礎となる軽量基礎1であり、上記各実施例と同様な作用・効果を奏する。
【実施例4】
【0037】
図6は、本発明の実施例4を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、擁壁の基礎に軽量基礎1を用いた例であり、山21に沿う既設道路22の谷側を掘削し、その下部に断面方形の前記軽量基礎1を構築する。この軽量基礎1は上記実施例1と同様に型枠(図示せず)を組み、この型枠内に前記軽量充填材Kをポンプで打設して構築され、軽量充填材Kが硬化して軽量基礎1が形成された後、この軽量基礎1の上にL型擁壁23を設置する。
【0038】
このL型擁壁23は、縦壁部23Aと底板部23Bとを一体に備え、現場打ちコンクリートやプレキャストコンクリートにより形成され、好ましくは底板部23Bを軽量基礎1に固定する。
【0039】
前記L型擁壁23の背面と掘削斜面24との間に、裏込め材として前記軽量充填材Kを現場充填し、裏込め構造25を形成し、この裏込め構造25の上面を道路拡張部分22Aとする。
【0040】
このように本実施例では、土木構造物が、擁壁23の基礎となる軽量基礎1であり、また、擁壁23の裏込め構造25であり、上記各実施例と同様な作用・効果を奏する。
【実施例5】
【0041】
図7〜図8は、本発明の実施例5を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、前記軽量充填材Kにより、道路拡張部分の盛土を構築する例であり、山21に沿う既設道路22の谷側を掘削し、掘削傾斜面24の下部に軽量基礎1を構築し、この軽量基礎1上と掘削傾斜面24上とに前記軽量充填材Kにより盛土9を構築する。前記軽量基礎1は上記実施例1と同様に必要に応じて型枠(図示せず)を組み、この型枠内に前記軽量充填材Kをポンプで打設して構築され、軽量充填材Kが硬化して軽量基礎1が形成された後、この軽量基礎1の上に盛土9を構築する。
【0042】
この盛土9を構築する際、前記軽量基礎1上に谷側壁材26を立設する。尚、軽量基礎1の谷側下部の既設斜面には、既設の石積擁壁27が設けられ、この石積擁壁27の背面側の土中に前記軽量基礎1が構築されている。
【0043】
そして、前記谷側壁材26と掘削斜面24との間に、前記軽量充填材Kをポンプで打設して盛土9を構築し、この盛土9の上を前記既設道路22と連続する道路拡張部分22Aとする。
【0044】
この場合、軽量充填材Kが硬化してなる盛土9は、従来工法に用いる発泡スチロールなどと比べて、比重は大きいが、背面土圧に対抗することができるため、掘削斜面24の勾配を比較的大きく取ることができる。また、軽量充填材Kからなる軽量基礎1及び盛土9を採用することにより、既設の状態で石積擁壁27が受ける荷重を同等以下に確保することができ、そのまま石積擁壁27を使用することができる。
【0045】
このように本実施例では、土木構造物が、軽量基礎1及び盛土9であり、上記各実施例と同様な作用・効果を奏する。
【0046】
また、このように本実施例では、請求項6に対応して、請求項4記載の軽量充填材の打設工法を用い、既設の道路22の谷側を掘削して掘削傾斜面24を形成し、この掘削傾斜面23上に軽量充填材Kにより盛土9を構築し、この盛土9の上側と既設の道路22とを連続して仕上げるから、盛土9下部への荷重を軽減でき、且つ、背面土圧にも対抗できるから、掘削傾斜面24の勾配も比較的自由に設定でき、現場施工により既設道路を簡便に拡張することができる。
【0047】
また、実施例上の効果として、山21に沿う既設道路22の谷側を掘削し、掘削傾斜面24の下部に軽量基礎1を構築し、この軽量基礎1上と掘削傾斜面24上とに前記軽量充填材Kにより盛土9を構築するから、軽量基礎1が基礎となり、掘削傾斜面24への荷重が盛土9の下の軽量基礎1に分散され、安定した盛土構造を得ることができる。
【実施例6】
【0048】
図9は、本発明の実施例6を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、凹部や掘削孔15内に、埋設管やボックスカルバート6を配置し、このボックスカルバート6の下には前記敷きモルタル3と上部層2とが設けられ、この上部層2と掘削孔15の底面部16との間に軽量充填材Kを充填して軽量基礎1を形成し、さらに、掘削孔15全体に軽量充填材Kを充填して盛土31を形成し、掘削孔15を埋め戻している。
【0049】
施工においては、掘削孔15の底面部16に型枠(図示せず)を組み、軽量充填材Kをポンプ打設して軽量基礎1を形成し、前記型枠を撤去し、この軽量基礎1の上に上部層2と敷きモルタル3とを設け、この上にボックスカルバート6を据付ける。この後、掘削孔15全体に軽量充填材Kを充填して埋戻し、盛土31を形成し、盛土31の上に道路32などを設ける。
【0050】
このように本実施例では、土木構造物が、軽量基礎1及び盛土31であり、上記各実施例と同様な作用・効果を奏する。
【0051】
また、このように本実施例では、ボックスカルバート6や埋設管などの地中埋設物において、この地中構造物の上部の埋戻し材となる盛土31に、軽量充填材Kを用いたから、地中構造物への鉛直荷重を軽減でき、また、掘削孔15の側面における土圧にも対抗することができる。
【実施例7】
【0052】
図10は、本発明の実施例7を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、上記実施例6の図8に示した既設構造物たる既設道路22などにおいて、この既設道路22の谷側の斜面51に亀裂52が発生し、既設道路22の下部まで亀裂52が生じた現場を示し、前記コンクリートポンプ車11により、亀裂52に前記軽量充填材Kを圧入し、前記亀裂52を軽量充填材Kにより埋め、この軽量充填材Kが硬化することにより、補強する例を示している。
【0053】
このように本実施例では、土木構造物が、地中の亀裂52や断層などの地中の弱い部分に圧入した軽量充填材Kが硬化してなる地盤補強物であり、また、軽量充填材Kは、例えばソイルセメントなどに比べて分散することが少なく、亀裂52に沿ってほぼ硬化し、安定した補強構造が得られる。
【0054】
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、骨材の材料には、プラスチック廃材のみを用いたり、バージンプラスチックのみを用いたり、あるいはプラスチック廃材とバージンプラスチックとを混合して用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の実施例1を示す断面図である。
【図2】同上、軽量充填材の使用を示す説明図である。
【図3】同上、施工状態の断面図である。
【図4】本発明の実施例2を示す断面図である。
【図5】本発明の実施例3を示す断面図である。
【図6】本発明の実施例4を示す断面図である。
【図7】本発明の実施例5を示す断面図である。
【図8】同上、施工前の断面図である。
【図9】本発明の実施例6を示す断面図である。
【図10】本発明の実施例7を示す断面図である。
【符号の説明】
【0056】
1 軽量基礎(土木構造物)
5 ペレット(骨材)
6 ボックスカルバート(土木構造物)
7 建築物(土木構造物)
K 軽量充填材
11 型枠
12 コンクリートポンプ車
13 圧送ホース
21 山
22 既設道路
22A 拡張部分
24 掘削斜面
25 裏込め構造(土木構造物)
31 盛土

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチックからなる骨材と接着材とを混合した軽量充填材を、現場でポンプにより打設することを特徴とする軽量充填材の打設工法。
【請求項2】
前記骨材が廃棄プラスチックからなることを特徴とする請求項1記載の軽量充填材の打設工法。
【請求項3】
前記骨材が略一定形状のペレットであることを特徴とする請求項1又は2記載の軽量充填材の打設工法。
【請求項4】
前記軽量充填材により軽量基礎,裏込め構造や盛土などの土木構造物を構築することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の軽量充填材の打設工法。
【請求項5】
前記土木構造物が通水性を備えることを特徴とする請求項4記載の軽量充填材の打設工法。
【請求項6】
請求項4記載の軽量充填材の打設工法を用い、既設の道路の谷側を掘削して掘削傾斜面を形成し、この掘削傾斜面上に前記軽量充填材により前記盛土を構築し、この盛土の上側と既設の道路とを連続して仕上げることを特徴とする盛土構築工法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−308889(P2008−308889A)
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−158029(P2007−158029)
【出願日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【出願人】(500472305)
【Fターム(参考)】