説明

送信装置

【課題】確実に通信可能な送信装置を提供することを目的とする。
【解決手段】現在位置を認識するGPS部と、設定された送信回数で送信制御を行う送信制御部とを備え、送信制御部は、GPS部が認識した現在位置に基づいて第一送信回数を設定する送信回数設定部を備える送信装置とする。また、好ましくは送信回数設定部が、任意の位置で使用される周波数に対応して予め定められた送信回数を記憶する位置別送信回数記憶部を備え、GPS部が認識した現在位置に対応する位置別送信回数記憶部が記憶する送信回数に基づいて第一送信回数を設定してもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、送信回数を適宜変更可能な送信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車のタイヤの内部の空気圧を検出する装置は、車輪に設けられたタイヤ空気圧センサと、このタイヤ空気圧センサの検出圧信号を発信する無線発信装置と、この検出圧信号を受信する受信装置とを備えた構成のものが知られている。
【0003】
タイヤ空気圧センサ及び無線発信装置は車輪の内部に設けられ、タイヤ空気圧の検出圧情報は、無線発信装置により随時送信されるようになっている。受信装置は車体側に設けられ、無線発信装置から発信された検出圧情報を受信して、タイヤ空気圧を監視する。
【0004】
車輪に設けられたタイヤ空気圧センサ及び無線発信装置は、予め一定の周期で定期的に作動する。車両の停止時には1回/時、車両の走行時には1回/分といった頻度でタイヤ空気圧センサがタイヤの空気圧を検出して、無線発信装置がタイヤ検出圧信号を随時送信する。
【0005】
従来、タイヤ空気圧検出装置は、警告判定を行う閾値にヒステリシスを設け、警告を開始する空気圧の閾値と、警告を終了する空気圧の閾値と、が異なる値に設定される。すなわち、タイヤ空気圧が警告開始閾値を下回った場合に警告が発せられ、その後警告開始閾値よりも大きな警告終了閾値を上回った場合に警告が解除される。
【0006】
このヒステリシスにより、単一の警告判定閾値で判定された場合に懸念される閾値近傍での判定の不安定さが解消され、安定して警告の判定をするタイヤ空気圧検出装置となる。
【0007】
また、車載無線装置が作動する頻度は、消費電力を低減する目的等から環境条件等によって適宜変更する事が好ましい。環境条件によって消費電力が影響を受けることを低減し、電動車両のバッテリの過放電を防止する車載無線機装置が、例えば下記特許文献1等に開示されている。
【特許文献1】特開2006−115415号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来の送信装置は、使用地域に対応して当該使用地域で利用可能な周波数帯に周波数を調整することができるが、送信回数等のその他仕様は同一とされていた。一方、例えば使用周波数が高い地域と低い地域とでは受信側での受信の容易さが異なることから、地域等に依存して送信装置の送信回数を変更させることが好ましい。
【0009】
本発明は、上述の問題点に鑑み為されたものであって、より確実に通信可能な送信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明にかかる送信装置のある態様では、現在位置を認識するGPS部と、設定された送信回数で送信制御を行う送信制御部とを備え、送信制御部は、GPS部が認識した現在位置に基づいて第一送信回数を設定する送信回数設定部を備えることを特徴とする。
【0011】
この発明にかかる送信装置のある態様では、好ましくは送信回数設定部が、任意の位置で使用される周波数に対応して予め定められた送信回数を記憶する位置別送信回数記憶部を備え、GPS部が認識した現在位置に対応する位置別送信回数記憶部が記憶する送信回数に基づいて第一送信回数を設定してもよい。
【0012】
この発明にかかる送信装置のある態様では、さらに好ましくは第一送信回数は、周波数が高い場合には周波数が低い場合よりも多い回数であってもよい。
【0013】
この発明にかかる送信装置の他の態様では、好ましくは外気温を検出する気温検出部を備え、送信回数設定部は、気温検出部が検出した外気温が所定の気温閾値よりも低い場合に、第一送信回数よりも小さい第二送信回数を設定することを特徴とする。
【0014】
この発明にかかる送信装置の他の態様では、さらに好ましくは気温検出部が、現在位置の変更に対応して第一送信回数が異なる送信回数に変更された場合に、外気温を検出してもよい。
【0015】
この発明にかかる送信装置は、さらに好ましくは送信装置が、タイヤ空気圧を検出して送信するタイヤ空気圧警報システムであって、送信回数設定部は、予め寒冷地域を記憶する寒冷地域記憶部を備え、現在位置が寒冷地域に対応する場合に、第一送信回数よりも小さい第二送信回数を設定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
この発明により、より確実に通信可能な送信装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
実施形態で説明する送信装置は、現在位置を取得するGPSを備え、GPSが取得する現在位置に基づいて送信装置の送信回数を設定する。また、送信装置は、地域毎に外気温を検出する気温検出部と、検出された外気温が所定気温より低い場合に、送信装置の送信回数を小さく設定する。
【0018】
これにより、送信装置は、例えば各国毎に使用可能な周波数帯が異なる場合であっても、使用周波数に依存して受信側での受信の困難性が生じることを低減することができる。一般に、使用周波数が高くなると受信側での受信が困難となる傾向にあるが、この送信装置は、使用周波数が高い地域においては、送信回数を増大させて確実に受信できるようにできる。
【0019】
また、低温域においては送信装置が備える蓄電池の電力回復が遅いので、この場合には送信装置が送信頻度を低減させて、例えば送信インターバルを長くする。同様の理由からGPSが取得する現在位置が寒冷地域に該当する場合には、送信装置が送信頻度を低減させて、例えば送信インターバルを長くする。
【0020】
上述の構成と動作処理とにより送信装置は、各国・各地域仕向けによって適宜必要な送信回数をリアルタイムに設定して電波性能を適切に調整可能となるだけでなく、一定気温以下において生じ易い蓄電池の過剰消耗を低減させることも可能となる。特に、送信装置を車載する場合等においては、様々な地域での使用が想定されることから好ましいものとなる。
【0021】
また、タイヤ空気圧警報システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)を典型例とする送信装置は、車両の各タイヤと隣接して個々の作動開始装置であるイニシエーターを配置してもよい。各イニシエーターは、最も近いトランスミッターを起動させて信号を送出させる。また、各トランスミッターの作動を開始させることによって、受信側では受信した信号がいずれのタイヤに対応する信号であるのかを認識できることとなる。
【0022】
そこで、以下図面に基づいて送信装置の典型例であるタイヤ空気圧警報システムについて詳細に説明する。図1は、実施形態にかかるタイヤ空気圧警報システム100の構成を概念的に示す模式ブロック図である。
【0023】
図1において、タイヤ空気圧警報システム100は、タイヤの空気圧を検出するタイヤ空気圧検出部110を備える。また、タイヤ空気圧警報システム100は、車両の現在位置を検出するGPS部120を備える。また、タイヤ空気圧警報システム100は、車両の外気温を検知する気温検出部130を備える。
【0024】
また、タイヤ空気圧警報システム100は、検出したタイヤ空気圧を不図示の受信側へと送信する送信制御部140を備える。送信制御部140は、一定時間当りにどの程度の回数で送信するかの送信頻度を設定する送信回数設定部150を備える。なお、送信回数設定部150は、送信頻度に替えて合計の送信回数を設定するものとしてもよい。また、TPMSの動作及び処理を全体制御する不図示のTPMS ECUに、送信制御部140を備えることとしてもよい。
【0025】
送信回数設定部150は、地域ごとに対応させて送信回数(第一送信回数の典型例に対応)を記憶する位置別送信回数記憶部160を備える。すなわち、各国ごとにタイヤ空気圧警報システム100が使用可能な無線周波数が異なるところ、位置別送信回数記憶部160は、使用可能な無線周波数との関係で好適な送信回数を記憶する。
【0026】
無線周波数が高くなれば受信側での受信が困難となる傾向があることから、位置別送信回数記憶部160は、例えば無線周波数の高い地域では無線周波数の低い地域よりも送信回数が多くなる送信回数を予め記憶しているものとする。
【0027】
また、送信回数設定部150は、送信回数を低減させるか否かの判断基準となる所定の閾値気温を予め記憶する気温閾値記憶部170を備える。送信回数設定部150は、気温検出部130が検出する外気温が、気温閾値記憶部170が記憶する所定の閾値気温よりも低い場合には、位置別送信回数記憶部160が記憶する送信回数よりも小さな送信回数(第二送信回数の典型例に対応)を設定して、バッテリー等の過剰な電池消耗を抑制することができる。
【0028】
また、送信回数設定部150は、送信回数を低減させるか否かの判断指標となる寒冷地域を予め記憶する寒冷地域記憶部180を備える。送信回数設定部150は、GPS部120が取得する現在位置が、寒冷地域記憶部180が記憶する寒冷地域に該当する場合には、位置別送信回数記憶部160が記憶する送信回数よりも小さな送信回数(第二送信回数の他の典型例に対応)を設定して、バッテリー等の過剰な電池消耗を抑制することができる。
【0029】
なお、送信回数設定部150が、寒冷地域記憶部180が記憶する寒冷地域に該当するとして第二送信回数を設定した場合においても、例えば外気温の状況に応じて外気温が所定の閾値気温よりも高い場合等においては、第二送信回数から第一送信回数に再設定することとしてもよい。寒冷地域であっても温暖な気候となる場合も想定されるところ、外気温が高ければバッテリー等の電池消耗を抑制するような送信回数としなくても良い場合も生じ得る。
【0030】
図2は、タイヤ空気圧警報システム100の動作処理を例示するフロー概要図である。以下、図2に示すフローに基づいて、順次説明する。
【0031】
(ステップS21)
車両のイグニッションをオンにして、タイヤ空気圧警報システム100を含めた電気系統を起動する。
【0032】
(ステップS22)
タイヤ空気圧警報システム100が備えるGPS部120が、現在位置を取得する。 (ステップS23)
タイヤ空気圧警報システム100は、GPS部120が取得した現在位置と、位置別送信回数記憶部160が記憶する位置と周波数との関係と、から現在位置で使用可能な周波数帯を認識する。
【0033】
(ステップS24)
タイヤ空気圧警報システム100は、位置別送信回数記憶部160が記憶する、ステップS23で認識した周波数帯に対応する必要な送信回数を、読出し認識する。なお、地域ごと(典型的には国ごと)に周波数が固定されて割り当てられている場合には、上述のステップS23とこのステップS24とを纏めてもよい。この場合には、位置別送信回数記憶部160は、周波数情報を有さずともよく、位置に対応して必要な送信回数を直接割り当てて、位置と送信回数との対応関係を記憶しておけばよい。送信回数設定部150は、現在位置に対応して必要な送信回数を設定する。
【0034】
(ステップS25)
タイヤ空気圧警報システム100は、GPS部120が取得した現在位置に基づき、車両が他の周波数帯を使用する地域へ移動したか否かを判断する。車両が他の周波数帯を使用する地域へ移動した場合には、ステップS22へと進む。また、車両が他の周波数帯を使用する地域へ移動していない場合には、ステップS25で待機する。
【0035】
なお、地域ごとに周波数が固定されて割り当てられている場合には、他の周波数帯を使用する地域へ移動したか否かは、タイヤ空気圧警報システム100は、位置別送信回数記憶部160が予め記憶する送信回数が異なる地域へ移動したか否かを判断することで対応可能となる。
【0036】
次に、図3を用いてタイヤ空気圧警報システム100の他の動作処理例について説明する。図3は、タイヤ空気圧警報システム100の他の動作処理を例示するフロー概要図である。
【0037】
(ステップS31)
車両のイグニッションをオンにして、タイヤ空気圧警報システム100を含めた電気系統を起動する。
【0038】
(ステップS32)
タイヤ空気圧警報システム100が備えるGPS部120が、現在位置を取得する。
【0039】
(ステップS33)
タイヤ空気圧警報システム100は、GPS部120が取得した現在位置が、寒冷地域記憶部180が記憶する寒冷地域に該当するか否かを判断する。なお、この場合において寒冷地域記憶部180は、1年中一定気温以下である寒冷地域を予め記憶しているものとする。
【0040】
GPS部120が取得した現在位置が、寒冷地域記憶部180が記憶する寒冷地域に該当する場合には、ステップS34へと進む。また、GPS部120が取得した現在位置が、寒冷地域記憶部180が記憶する寒冷地域に該当しない場合には、ステップS36へと進む。
【0041】
(ステップS34)
送信回数設定部150は、位置別送信回数記憶部160が記憶する送信回数よりも少ない送信回数を、タイヤ空気圧警報システム100の送信回数として設定する。仮に、位置別送信回数記憶部160が記憶する送信回数を、現在位置で使用可能な周波数に基づく標準送信回数であると認識するならば、現在位置が寒冷地域である場合に、送信回数設定部150は、標準送信回数より例えば20%程度送信回数を低減させて設定する。これにより、タイヤ空気圧警報システム100は、低温時に生じることが懸念される過剰な電池消耗を回避することが可能となる。
【0042】
(ステップS35)
タイヤ空気圧警報システム100は、現在位置と異なる他の地域へ移動したか否かをGPS部120が取得した現在位置に基づき判断する。現在位置と異なる他の地域へ移動した場合には、ステップS32へと戻る。また、現在位置と異なる他の地域へ移動していない場合には、ステップS35で待機する。
【0043】
なお、タイヤ空気圧警報システム100は、現在位置と異なる他の地域へ移動したか否かについて、使用周波数により区分された地域を一単位として識別してもよい。この場合には、タイヤ空気圧警報システム100は、使用周波数が異なる地域に移動した場合に、他の地域に移動したと判断することとなる。
【0044】
また、タイヤ空気圧警報システム100は、現在位置と異なる他の地域へ移動したか否かについて、予め設定された送信回数により区分された地域を一単位として識別してもよい。この場合には、タイヤ空気圧警報システム100は、予め位置別送信回数記憶部160が記憶する送信回数が異なる地域に移動した場合に、他の地域に移動したと判断することとなる。
【0045】
(ステップS36)
タイヤ空気圧警報システム100は、気温検出部130から外気温を取得する。
【0046】
(ステップS37)
タイヤ空気圧警報システム100は、気温検出部130が検出した外気温が、気温閾値記憶部170が記憶する所定の閾値気温よりも低いか否かを判断する。気温検出部130が検出した外気温が、気温閾値記憶部170が記憶する所定の閾値気温よりも低ければ、ステップS38へと進む。気温検出部130が検出した外気温が、気温閾値記憶部170が記憶する所定の閾値気温よりも低くなければ、ステップS36へと戻る。
【0047】
(ステップS38)
送信回数設定部150は、位置別送信回数記憶部160が記憶する送信回数よりも少ない送信回数を、タイヤ空気圧警報システム100の送信回数として設定する。仮に、位置別送信回数記憶部160が記憶する送信回数を、現在位置で使用可能な周波数に基づく標準送信回数であると認識するならば、外気温が所定の閾値気温よりも低い場合に、送信回数設定部150は、標準送信回数より例えば30%程度送信回数を低減させて設定する。これにより、タイヤ空気圧警報システム100は、低温時に生じることが懸念される過剰な電池消耗を回避することが可能となる。
【0048】
(ステップS39)
タイヤ空気圧警報システム100は、気温検出部130が検出した外気温が、気温閾値記憶部170が記憶する所定の閾値気温よりも高いか否かを判断する。気温検出部130が検出した外気温が、気温閾値記憶部170が記憶する所定の閾値気温よりも高ければ、ステップS3aへと進む。気温検出部130が検出した外気温が、気温閾値記憶部170が記憶する所定の閾値気温よりも高くなければ、ステップS39で待機する。
【0049】
(ステップS3a)
送信回数設定部150は、ステップS38で低減させて設定した送信回数を基に戻す設定とする。すなわち送信回数設定部150は、位置別送信回数記憶部160が記憶する送信回数を、タイヤ空気圧警報システム100の送信回数として設定する。仮に、位置別送信回数記憶部160が記憶する送信回数を、現在位置で使用可能な周波数に基づく標準送信回数であると認識するならば、外気温が所定の閾値気温よりも高い場合には、送信回数設定部150は、標準送信回数を設定するものとする。外気温が所定の閾値気温よりも高い場合には、低温時に生じることが懸念される過剰な電池消耗を回避するような送信回数の調整はしなくてもよい。
【0050】
(ステップS3b)
タイヤ空気圧警報システム100は、現在位置と異なる他の地域へ移動したか否かをGPS部120が取得した現在位置に基づき判断する。現在位置と異なる他の地域へ移動した場合には、ステップS32へと戻る。また、現在位置と異なる他の地域へ移動していない場合には、ステップS36へと戻る。なお、図3に示した処理フローは、イグニションがオンになっている場合には、常に実行するものとする。
【0051】
なお、タイヤ空気圧警報システム100は、現在位置と異なる他の地域へ移動したか否かについて、使用周波数により区分された地域を一単位として識別してもよい。この場合には、タイヤ空気圧警報システム100は、使用周波数が異なる地域に移動した場合に他の地域に移動したと判断することとなる。
【0052】
また、タイヤ空気圧警報システム100は、現在位置と異なる他の地域へ移動したか否かについて、予め設定された送信回数により区分された地域を一単位として識別してもよい。この場合には、タイヤ空気圧警報システム100は、予め位置別送信回数記憶部160が記憶する送信回数が異なる地域に移動した場合に、他の地域に移動したと判断することとなる。
【0053】
以上の動作処理により、タイヤ空気圧警報システム100は、各国・各地域仕向けによって適宜必要な送信回数をリアルタイムにその場設定して電波性能を適切に調整可能となるだけでなく、さらに好ましくは一定気温以下において生じ易い蓄電池の過剰な消耗を低減させることも可能となる。タイヤ空気圧警報システム100は、電波性能を適切に調整することにより、受信側での受信が確実に為されるように送信回数を調整して、より確かな通信を行うことができる。
【0054】
なお、タイヤ空気圧警報システム100は、図1に示した全ての構成を備える必要はなく、現在位置に対応する標準送信回数、低温時に対応する低減送信回数、寒冷地域に対応する低減送信回数、の中から適宜必要な機能との関係で必要な構成を任意に選択して備えることとできる。
【0055】
実施形態で説明したタイヤ空気圧警報システム100は、上述の説明に限定されることはなく、自明な範囲で適宜構成を変更し、その動作および処理を適宜変更して用いることとできることは当業者に容易に理解されるところである。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】実施形態にかかるタイヤ空気圧警報システムの構成を概念的に示す模式ブロック図である。
【図2】タイヤ空気圧警報システムの動作処理を例示するフロー概要図である。
【図3】タイヤ空気圧警報システムの他の動作処理を例示するフロー概要図である。
【符号の説明】
【0057】
100・・タイヤ空気圧警報システム、110・・タイヤ空気圧検出部、120・・GPS部、130・・気温検出部、140・・送信制御部、150・・送信回数設定部、160・・位置別送信回数記憶部、170・・気温閾値記憶部、180・・寒冷地域記憶部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在位置を認識するGPS部と、設定された送信回数で送信制御を行う送信制御部とを備え、
前記送信制御部は、前記GPS部が認識した現在位置に基づいて第一送信回数を設定する送信回数設定部を備える
ことを特徴とする送信装置。
【請求項2】
請求項1に記載の送信装置において、
前記送信回数設定部は、任意の位置で使用される周波数に対応して予め定められた送信回数を記憶する位置別送信回数記憶部を備え、前記GPS部が認識した現在位置に対応する前記位置別送信回数記憶部が記憶する送信回数に基づいて前記第一送信回数を設定する
ことを特徴とする送信装置。
【請求項3】
請求項2に記載の送信装置において、
前記第一送信回数は、前記周波数が高い場合には前記周波数が低い場合よりも多い回数である
ことを特徴とする送信装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の送信装置において、
外気温を検出する気温検出部を備え、
前記送信回数設定部は、前記気温検出部が検出した外気温が所定の気温閾値よりも低い場合に、前記第一送信回数よりも小さい第二送信回数を設定する
ことを特徴とする送信装置。
【請求項5】
請求項4に記載の送信装置において、
前記気温検出部は、
前記現在位置の変更に対応して前記第一送信回数が異なる送信回数に変更された場合に、外気温を検出する
ことを特徴とする送信装置。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の送信装置において、
前記送信装置は、タイヤ空気圧を検出して送信するタイヤ空気圧警報システムであって、
前記送信回数設定部は、
予め寒冷地域を記憶する寒冷地域記憶部を備え、前記現在位置が前記寒冷地域に対応する場合に、前記第一送信回数よりも小さい第二送信回数を設定する
ことを特徴とする送信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−146297(P2010−146297A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−322854(P2008−322854)
【出願日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】