説明

送水機能を有する内視鏡用高周波処置具

【課題】可撓性シース内に挿通配置された送水チューブの先端が、可撓性シースの先端に配置されたノズルパイプに接続された構成の送水機能を有する内視鏡用高周波処置具において、ノズルパイプが閉塞された状態で送水操作を行ってもノズルパイプと送水チューブとの接続が外れないようにすること。
【解決手段】送水チューブ10の先端とノズルパイプ11とを、その接続部に加わる水圧に対応してその接続部から水漏れが発生する状態に、接着することなく差し込み接続した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は送水機能を有する内視鏡用高周波処置具に関する。
【背景技術】
【0002】
送水機能を有する内視鏡用高周波処置具には、内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿脱される可撓性シース内の空間を通水路として利用した構成のものが多かったが、そのような構成に起因する欠点を解消するために、近年は、送水路として専用に利用される可撓性の送水チューブを可撓性シース内に挿通配置した構成をとっている(例えば特許文献1)。
【特許文献1】特開2005−80952
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述のように可撓性シース内に送水チューブを挿通配置した構成をとった場合、送水チューブの先端を可撓性シースの先端部分に直接固定するのは難しいので、金属製のノズルパイプを可撓性シースの先端部分に固定的に配置して、そのノズルパイプに送水チューブの先端部分を接続する構成をとるのが現実的であり、そのような送水チューブとノズルパイプとの接続部は互いを接着剤で接合固着するのが普通である。
【0004】
しかし、処置具が止血その他の高周波処置を行うものの場合には、高周波電流により焼灼されて飛散する焼け焦げた体内組織片がノズルパイプを塞いでしまう場合があり、そのようにしてノズルパイプが閉塞されると、送水チューブとノズルパイプとの接合固着部に加わる水圧が突然高くなって接続部の接着が破壊され、可撓性シース内において送水チューブとノズルパイプとの接続が外れて処置具が使用不能になってしまう場合がある。そして、そのような状態になると修理をするのもコスト的に極めて困難になり、経済的負担が極めて大きなものになってしまう。
【0005】
そこで本発明は、可撓性シース内に挿通配置された送水チューブの先端が、可撓性シースの先端に配置されたノズルパイプに接続された構成の送水機能を有する内視鏡用高周波処置具において、ノズルパイプが閉塞された状態で送水操作を行ってもノズルパイプと送水チューブとの接続が外れないようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するため、本発明の送水機能を有する内視鏡用高周波処置具は、内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿脱される可撓性シース内に可撓性の送水チューブが挿通配置されて、可撓性シースの先端部分に配置されたノズルパイプに送水チューブの先端が接続され、送水チューブの基端に接続された注水口金から送水チューブ内に注水することにより、注水チューブ内を通過した水がノズルパイプの先端から噴出するように構成された送水機能を有する内視鏡用高周波処置具において、送水チューブの先端とノズルパイプとを、その接続部に加わる水圧に対応してその接続部から水漏れが発生する状態に、接着することなく差し込み接続したものである。
【0007】
なお、可撓性シースの先端に高周波電極が配置されていてもよく、その高周波電極が可撓性シースの基端側からの遠隔操作により嘴状に開閉する一対の嘴状の高周波電極であり、ノズルパイプから噴出される水が一対の高周波電極の間を通って前方に向かうように構成されていてもよい。
【0008】
また、ノズルパイプを可撓性シースの先端部分に保持するノズルパイプ保持部材が設けられていてもよく、そのノズルパイプ保持部材が、一対の高周波電極を可撓性シースの先端部分に回動自在に軸支するための支軸に取り付けられていてもよい。
【0009】
また、送水チューブとノズルパイプとの接続部において、送水チューブとノズルパイプが各々一定の径の円筒状に形成されていて、ノズルパイプが送水チューブ内に接着されることなく差し込まれていてもよい。
【0010】
その場合、ノズルパイプが送水チューブの先端内に差し込まれ、それによって送水チューブの先端部分の径が押し広げられていてもよく、ノズルパイプが送水チューブに差し込まれる前の状態において、ノズルパイプの外径寸法dと送水チューブの内径寸法Dとの関係が、0.92d≦D≦1.03dであるとよい。
【0011】
また、送水チューブに対するノズルパイプの差し込み長さは、可撓性シースが360°ループ状に曲げられて送水チューブの先端部分が基端方向に引っ張られた状態になった時に送水チューブとノズルパイプとの接続が外れない長さに設定されているとよい。
【0012】
そして、ノズルパイプの送水チューブに差し込まれる領域の途中の部分に局部的に外方に突出する膨らみ部が形成されていてもよく、送水チューブの先端付近の領域の外周面に螺旋溝が形成されていてもよい。
【0013】
また、送水チューブの基端と注水口金とが、その接続部に加わる水圧に対応してその接続部から水漏れが発生する状態に接続されていてもよく、その注水口金と送水チューブとの接続部が、接着されることなく熱収縮チューブにより締め付けられていてもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、送水チューブの先端とノズルパイプとを、その接続部に加わる水圧に対応してその接続部から水漏れが発生する状態に、接着することなく差し込み接続したことにより、ノズルパイプが閉塞された状態で送水操作を行うと接続部から漏水し、ノズルパイプと送水チューブとの接続が外れない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿脱される可撓性シース内に可撓性の送水チューブが挿通配置されて、可撓性シースの先端部分に配置されたノズルパイプに送水チューブの先端が接続され、送水チューブの基端に接続された注水口金から送水チューブ内に注水することにより、注水チューブ内を通過した水がノズルパイプの先端から噴出するように構成された送水機能を有する内視鏡用高周波処置具において、送水チューブの先端とノズルパイプとを、その接続部に加わる水圧に対応してその接続部から水漏れが発生する状態に、接着することなく差し込み接続する。
【実施例】
【0016】
図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図5は、内視鏡の処置具挿通チャンネルに通して高周波処置による止血や組織採取等に使用される内視鏡用ホットバイオプシー鉗子を示している。ただし、本発明は各種の送水機能を有する内視鏡用高周波処置具に適用することができる。
【0017】
可撓性シース1内には、操作ワイヤ2が軸線方向に進退自在に全長にわたって挿通配置されており、操作ワイヤ2を手元側から軸線方向に進退させることによって、可撓性シース1の先端側に配置された一対の高周波電極である金属製の先端鉗子片3が嘴状に開閉駆動される。
【0018】
可撓性シース1の基端に配置された操作部20には、可撓性シース1の基端に連結されている操作部本体21に、操作ワイヤ2の基端が連結されているスライド操作部材22が摺動自在に配置されている。
【0019】
スライド操作部材22には、図示されていない高周波電源コードを接続するための接続端子23が突設されており、操作ワイヤ2を経由して先端鉗子片3に高周波電流を通電することができる。
【0020】
また、注射筒等のような注水器具30によって水を注入するための注水口金24が操作部本体21の側面に突設されており、その注水口金24に連通接続された例えば四フッ化エチレン樹脂チューブ製の送水チューブ10が、操作ワイヤ2と並列に可撓性シース1内に全長にわたって挿通配置されている。
【0021】
図1はホットバイオプシー鉗子の先端部分の側面断面図、図2はその正面断面図、図3と図4は、図2におけるIII−III断面図とIV−IV断面図であり、可撓性シース1は、ステンレス鋼線製の密着巻きのコイルパイプ1aの外周に電気絶縁性の可撓性チューブ1bを被覆して構成されている。
【0022】
可撓性シース1の先端に連結固着された先端支持枠4は、その先寄りの部分がスリット41によって大きく分割された形状に形成され、一対の先端鉗子片3の後側部分に各々一体に連結形成された駆動腕5がスリット41内に配置されている。
【0023】
先端支持枠4の先端付近においては、外端側が先端支持枠4に片持ち状態で固定支持された一対の支軸9が左右両側からスリット41内に突出している。そして、各支軸9が、駆動腕5の先端鉗子片3との境界部分付近に形成された孔に緩く通されている。
【0024】
操作ワイヤ2としては、導電性のステンレス鋼線製の撚り線又は単線からなる二本のワイヤが用いられて可撓性シース1内に送水チューブ10に沿って配置され、各操作ワイヤ2の先端が、可撓性シース1の先端から前方に突出して、一対の駆動腕5の後端付近の各々に形成された小孔6に係合している。
【0025】
その結果、操作部20において操作ワイヤ2を進退操作すると、操作ワイヤ2の先端に連結された駆動腕5が、長手方向に二分割された状態に配置されている一対の支軸9を中心に回動し、それによって先端鉗子片3が支軸9を中心にして嘴状に開閉する。
【0026】
図2及び図3に示されるように、一対の支軸9の内端部分には、ステンレス鋼パイプ材又はPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂製パイプ材等により形成されたノズルパイプ11の先端を保持するノズルパイプ保持部材8が支持されている。
【0027】
ノズルパイプ11は、ノズルパイプ保持部材8に軸線方向に穿設された貫通孔内に通されていて、ノズルパイプ11の先端開口である先端ノズル口11aが、一対の先端鉗子片3の後端付近の中央位置に前方に向けて真っ直ぐに開口配置されている。
【0028】
先端ノズル口11aはノズルパイプ11の最先端部分をテーパ状に広げて形成され、またノズルパイプ保持部材8の直後の位置には、ノズルパイプ11を例えばペンチ等で挟み付けて少し潰すことによりそれと垂直方向に膨らませた膨らみ部11bが形成され、それによってノズルパイプ11がノズルパイプ保持部材8の貫通孔から前後どちらの方向にも抜け出さない状態に固定されている。
【0029】
ノズルパイプ11は可撓性シース1の先端の軸線位置内に真っ直ぐに配置されていて、可撓性シース1内に全長にわたって挿通配置されている送水チューブ10の先端内に差し込み接続されており、その接続部は接着剤等により接合されていない。
【0030】
この実施例においては、送水チューブ10とノズルパイプ11の接続部において、送水チューブ10とノズルパイプ11の断面形状は共に円形であって、ノズルパイプ11の外径寸法dは例えば0.6mmであり、それに対してノズルパイプ11が差し込まれる前の送水チューブ10の内径寸法Dは0.55〜0.62mmの範囲(即ち、0.92d≦D≦1.03d)である。
【0031】
これは、実験の結果、送水チューブ10の内径寸法Dが0.54mm以下ではノズルパイプ11が送水チューブ10にきつく圧入され過ぎて、先端ノズル口11aが塞がれた時に送水チューブ10とノズルパイプ11との接続部から十分な漏水が発生せず(その結果、水圧上昇により送水チューブ10の先端がノズルパイプ11から外れてしまう場合がある)、送水チューブ10の内径寸法Dが0.63mm以上では、先端ノズル口11aが塞がれていない状態で送水チューブ10とノズルパイプ11との接続部から支障が生じる程度に漏水してしまう場合があるからである。
【0032】
ノズルパイプ11の外径寸法dが送水チューブ10の内径寸法Dより大きい組み合わせの場合には、ノズルパイプ11が送水チューブ10内に差し込まれることにより、送水チューブ10を少し押し広げる状態に軽く圧入された状態になっている。
【0033】
そのように送水チューブ10とノズルパイプ11とが接続部で接合固着されていないと、内視鏡の処置具挿通チャンネルに通されて内視鏡の湾曲部が湾曲操作された時等に、送水チューブ10が後方に引っ張られて移動する現象が発生する。
【0034】
そこで、この実施例においては、送水チューブ10とノズルパイプ11との接続部の長さLを、図5に二点鎖線で示されるように可撓性シース1の先端付近が360°ループ状に曲げられた時でも、送水チューブ10とノズルパイプ11との接続が外れない長さに設定してある。
【0035】
このような構成により、注水器具30によって注水口金24から送水チューブ10内に注水を行うと、図1に示されるように、ノズルパイプ11の先端ノズル口11aから放水される水が一対の先端鉗子片3の間を通って前方の粘膜面等に吹き付けられ、先端鉗子片3を目標患部に正対させて開いた状態のときにその目標患部を容易に洗浄することができる。
【0036】
そして、先端鉗子片3に高周波電流を通電して粘膜を焼灼することにより止血処置等を行うことができ、図6に示されるように、粘膜の焼け焦げ片100等により先端ノズル口11aが塞がれた状態になると、送水操作によって送水チューブ10を通過してきた水は、矢印Aで示されるように、接合固着されていない送水チューブ10とノズルパイプ11との接続部から外部に漏れ出すので、送水圧により送水チューブ10とノズルパイプ11との接続が外れてしまう現象が発生しない。
【0037】
なお、送水チューブ10とノズルパイプ11との接続部からの漏水量はその部分に加わる水圧の大きさに対応するので、送水チューブ10とノズルパイプ11の寸法関係によっては、先端ノズル口11aが粘膜の焼け焦げ片100等で塞がれていない状態でも送水チューブ10とノズルパイプ11との接続部から微量の漏水が発生する場合があるが、ノズルパイプ11の外径寸法dが0.6mmの場合に送水チューブ10の内径寸法Dが0.62mm以下であれば、大半の水が先端ノズル口11aから前方に噴出されて機能的にほとんど問題は生じない。
【0038】
図7は本発明の第2の実施例の内視鏡用高周波処置具の先端部分を示しており、ノズルパイプ11の送水チューブ10に差し込まれる領域の途中の部分に局部的に外方に突出する膨らみ部11cを形成したものであり、その他の構成は第1の実施例と同じである。
【0039】
このように膨らみ部11cを形成することにより、ノズルパイプ11と送水チューブ10との接続状態を安定したものにすることができ、そのような膨らみ部11cは、図8に単体で示されるように、ノズルパイプ11の側面部分11dを例えばペンチ等で挟み付けて少し潰すことにより、それと垂直方向に膨らんだ膨らみ部11cを形成することができる。ただし、その他の加工により形成してもよい。
【0040】
図9は本発明の第3の実施例を示しており、送水チューブ10の先端付近の領域の外周面に螺旋溝を形成したものであり、その他の構成は第1の実施例と同じである。このようにすることにより送水チューブ10が可撓性シース1内で座屈することなく可撓性シース1と共にスムーズに屈曲することができる。
【0041】
図10は、本発明の第4の実施例を示しており、注水口金24と送水チューブ10の基端部との接続部も、その接続部に加わる水圧に対応して接続部から水漏れが発生する構造にしたものであり、先端側の構成は第1〜第3の実施例と同じである。
【0042】
この実施例では、注水口金24の底部から延出する金属製の接続パイプ25の先端部分に送水チューブ10が被嵌されて接続され、その接続部が、互いに接合固着されることなく熱収縮チューブ26により締め付けられている。
【0043】
このように構成することにより、注水口金24と送水チューブ10の基端部との接続部においても、内部に異常に高い水圧がかかったときに漏水が発生することで接続部が破壊されない。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の第1の実施例の送水機能を有する内視鏡用高周波処置具の先端部分の側面断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例の送水機能を有する内視鏡用高周波処置具の先端部分の正面断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例の送水機能を有する内視鏡用高周波処置具の図2におけるIII−III断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例の送水機能を有する内視鏡用高周波処置具の図2におけるIV−IV断面図である。
【図5】本発明の第1の実施例の送水機能を有する内視鏡用高周波処置具の全体構成を示す側面図である。
【図6】本発明の第1の実施例の送水機能を有する内視鏡用高周波処置具の使用状態の先端部分の側面断面図である。
【図7】本発明の第2の実施例の送水機能を有する内視鏡用高周波処置具の先端部分の側面断面図である。
【図8】本発明の第2の実施例の送水機能を有する内視鏡用高周波処置具のノズルパイプの部分斜視図である。
【図9】本発明の第3の実施例の送水機能を有する内視鏡用高周波処置具の先端部分の側面断面図である。
【図10】本発明の第4の実施例の送水機能を有する内視鏡用高周波処置具の注水口金と送水チューブとの接続部の側面断面図である。
【符号の説明】
【0045】
1 可撓性シース
3 先端鉗子片(高周波電極)
8 ノズルパイプ保持部材
9 支軸
10 送水チューブ
11 ノズルパイプ
11a 先端ノズル口
11c 膨らみ部
24 注水口金
25 接続パイプ
26 熱収縮チューブ
D 送水チューブの内径寸法
d ノズルパイプの外径寸法

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿脱される可撓性シース内に可撓性の送水チューブが挿通配置されて、上記可撓性シースの先端部分に配置されたノズルパイプに上記送水チューブの先端が接続され、上記送水チューブの基端に接続された注水口金から上記送水チューブ内に注水することにより、上記注水チューブ内を通過した水が上記ノズルパイプの先端から噴出するように構成された送水機能を有する内視鏡用高周波処置具において、
上記送水チューブの先端と上記ノズルパイプとを、その接続部に加わる水圧に対応してその接続部から水漏れが発生する状態に、接着することなく差し込み接続したことを特徴とする送水機能を有する内視鏡用高周波処置具。
【請求項2】
上記可撓性シースの先端に高周波電極が配置されている請求項1記載の送水機能を有する内視鏡用高周波処置具。
【請求項3】
上記高周波電極が上記可撓性シースの基端側からの遠隔操作により嘴状に開閉する一対の嘴状の高周波電極であり、上記ノズルパイプから噴出される水が上記一対の高周波電極の間を通って前方に向かうように構成されている請求項2記載の送水機能を有する内視鏡用高周波処置具。
【請求項4】
上記ノズルパイプを上記可撓性シースの先端部分に保持するノズルパイプ保持部材が設けられている請求項1、2又は3記載の送水機能を有する内視鏡用高周波処置具。
【請求項5】
上記ノズルパイプ保持部材が、上記一対の高周波電極を上記可撓性シースの先端部分に回動自在に軸支するための支軸に取り付けられている請求項4記載の送水機能を有する内視鏡用高周波処置具。
【請求項6】
上記送水チューブと上記ノズルパイプとの接続部において、上記送水チューブと上記ノズルパイプが各々一定の径の円筒状に形成されていて、上記ノズルパイプが上記送水チューブ内に接着されることなく差し込まれている請求項1ないし5のいずれかの項に記載の送水機能を有する内視鏡用高周波処置具。
【請求項7】
上記ノズルパイプが上記送水チューブの先端内に差し込まれ、それによって上記送水チューブの先端部分の径が押し広げられている請求項6記載の送水機能を有する内視鏡用高周波処置具。
【請求項8】
上記ノズルパイプが上記送水チューブに差し込まれる前の状態において、上記ノズルパイプの外径寸法dと上記送水チューブの内径寸法Dとの関係が、0.92d≦D≦1.03dである請求項7記載の送水機能を有する内視鏡用高周波処置具。
【請求項9】
上記送水チューブに対する上記ノズルパイプの差し込み長さは、上記可撓性シースが360°ループ状に曲げられて上記送水チューブの先端部分が基端方向に引っ張られた状態になった時に上記送水チューブと上記ノズルパイプとの接続が外れない長さに設定されている請求項6、7又は8記載の送水機能を有する内視鏡用高周波処置具。
【請求項10】
上記ノズルパイプの上記送水チューブに差し込まれる領域の途中の部分に局部的に外方に突出する膨らみ部が形成されている請求項6、7、8又は9記載の送水機能を有する内視鏡用高周波処置具。
【請求項11】
上記送水チューブの先端付近の領域の外周面に螺旋溝が形成されている請求項1ないし10のいずれかの項に記載の送水機能を有する内視鏡用高周波処置具。
【請求項12】
上記送水チューブの基端と上記注水口金とが、その接続部に加わる水圧に対応してその接続部から水漏れが発生する状態に接続されている請求項1ないし11のいずれかの項に記載の送水機能を有する内視鏡用高周波処置具。
【請求項13】
上記注水口金と上記送水チューブとの接続部が、接着されることなく熱収縮チューブにより締め付けられている請求項12記載の送水機能を有する内視鏡用高周波処置具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−20969(P2007−20969A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−209374(P2005−209374)
【出願日】平成17年7月20日(2005.7.20)
【出願人】(000000527)ペンタックス株式会社 (1,878)
【Fターム(参考)】