説明

透明な化粧品組成物およびその使用方法

部分的に結晶性のポリオレフィンホモポリマーまたはコポリマーワックスおよび溶媒系を含む、1.4〜1.6の屈折率を有する固形の、実質的に透明な化粧品組成物であって、当該溶媒系の屈折率が当該ワックスの屈折率と合致している、上記化粧品組成物。また、固形の、実質的に透明な組成物の製造方法であって、(a)部分的に結晶性のポリオレフィンホモポリマーまたはコポリマーワックスを溶媒系内にて混合する工程、および(b)当該組成物を周囲温度まで冷却する工程、を含む上記方法も、企図される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスキンケア化粧品組成物およびその使用方法に関する。特に、本発明は透明なポリプロピレンおよび/またはポリエチレンワックスを含む新規の透明な化粧品組成物およびその使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のリップスティックはしばしば、構造を作り上げるために、また所望の堅さを得るために、ワックス、ゲル化剤、充填剤、重油および可塑剤を含む。ワックスを組み入れることによって、融点を上げることができ、それによって組成物の物理的安定性を改良することができる。しかし、剛性および硬度のバランスを当該構造に付与するために用いられるワックスなどの成分は製品の不透明性の一因となるといった不都合を有する。したがって、剛性および硬度の所望のバランスを有しながら、透明性を保持している透明なリップスティックを製造する要望が存在する。
【0003】
当該分野においては、安定な、透明なリップスティックを製造するための様々な方法が教示されている。ポリアミドは、透明な化粧品組成物において透明性を維持しながら所望の堅さを得ることを補助するために用いられている。例えば、特許文献1には、透明なリップスティックが開示されており、本リップスティックにおける着色剤は顔料よりも、油溶性のまたは水溶性の染料である。当該染料はポリアミド樹脂をベースとするゲル中に可溶化できる。水溶性の染料は、低級脂肪族共溶媒を使用することによって製剤と適合する。
【0004】
しかし、ポリアミドはその使用を望ましくないものとする様々な不都合を示す。例えば、ポリアミドは種々の油(例えば、化粧品組成物に一般的に用いられる炭化水素油など)と適合しない。さらに、ポリアミドは粘着性が低いために、接着特性が顕著に低い。そのためポリアミドは、リップスティックなどの製品(これらの製品は髪または皮膚に当該製品を用いた際に、最低限最初に接着することを必要とする)に望ましくない。さらに、ポリアミドは高い融点を有する組成物(例えば、ワックスを含有するリップスティックなど)に使用することが困難である。
【0005】
リップスティック中従来のワックスに代わる他の成分としては、ジブチルラウロイルグルタミド(G.P.-1として市販される)が挙げられ、これを用いて、構造および安定性を損なうことなく透明性を維持する。しかし、付加的な成分(炭化水素など)を伴うことなく、単独でG.P.-1を用いると、所望量の透明性を付与しない。そして、一定レベルの当該付加的な成分は、既存のワックスをいくらか溶解して組成物の粘稠度に影響し得る。ゲル化剤(例えば、ジベンジルモノソルビトールアセタール、DMSAなど)を親油性ワックスと共に用いて、実質的に透明なデオドラント組成物が製造されている(特許文献2参照)。
【0006】
屈折率を合わせることによって、ゲルスティックのような組成物に、光を散乱させることなく、光を良好に通すことができる。したがって、得られた製品はパッケージされた組成物として、または皮膚に局所的に用いられた初めに、より透明であるかまたは半透明に見える。しかし、このような組成物は処方することが非常に困難である。特に、3種の成分系(活性剤、溶媒およびゲル化剤)の屈折率を合わせることは非常に難しい。
【特許文献1】米国特許第3,148,125号
【特許文献2】米国特許第5,750,125号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、透明性を損なわないワックスを含む安定な無水リップスティック組成物に対する要望が依然として存在する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、1.4〜1.6の屈折率を有する固形の、実質的に透明な化粧品組成物であって、部分的に結晶性のポリオレフィンホモポリマーまたはコポリマーワックスおよび溶媒系を含み、当該溶媒系の屈折率がワックスの屈折率と合致している上記組成物に関する。
【0009】
本発明はさらに、固形の、実質的に透明な組成物の製造方法を含み、当該方法は、(a)部分的に結晶性のポリオレフィンホモポリマーまたはコポリマーワックスを溶媒系内にて混合する工程、および(b)当該組成物を周囲温度まで冷却する工程を含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
実施例および比較例を除いて、または特に明記しない限り、材料の量もしくは比率、反応条件、材料の物理的特性および/または用途を示す説明における全ての数値は、「約」という単語によって修飾されているものと理解されたい。特に明記しない限り、全ての量は、最終組成物の重量に基く。
【0011】
本発明は、実質的に透明な固形化粧品組成物に関する。「透明」とは、本用語に関する一般的な辞書の定義を意味する。従って、透明なスティックは、ガラスのように、その後ろにある物体を容易に見ることが可能である。一方、半透明の化粧品スティックは、光が透過することは可能であるが光を散乱させるために、半透明のスティックの後ろにある物体を明確に確認することは不可能である。不透明なスティックは光が透過できない。このように、本発明において例えば、「透明」および「半透明」の化粧品組成物は区別される。
【0012】
「安定した」とは、固形組成物の構造が物理的に安定であり、所望の堅さを有し固体を形成すること、および固形組成物が化学的に安定であり、当該組成物中に組込まれた油性成分が組成物の外側に漏れたり、移動したりしないことを意味する。
【0013】
より具体的には、本発明において、驚くべきことに、溶媒系の屈折率とワックスの屈折率が合致するように、特定のワックスと溶媒系を混合することによって、1.4〜1.6の屈折率を有する透明で、安定な組成物を生じるということを見出した。
【0014】
ワックス
本発明のワックスは、シラン化合物で改変され、かつメタロセン触媒を使用して作製されたポリオレフィンワックスである。より具体的には、ポリオレフィンワックスは部分的に結晶性のポリオレフィンホモポリマーまたはコポリマーワックスであり、これらはシラン化合物を用いてフリーラジカルに改変されており、170℃にて測定した場合に10〜50,000 mPasの粘性度および>10J/gの融解熱を有する。ここで、改変に用いられるシラン化合物は、少なくとも1つのオレフィン二重結合およびシリコンに直接結合している少なくとも1つのアルコキシラジカルを含み、改変に用いられるポリオレフィンワックスは、メタロセン触媒を用いて作製されたものである。本発明のポリオレフィンワックスおよびその作製方法は、米国特許出願第2005-0043455号(本明細書中に参照として援用される)にさらに詳細に記載されている。
【0015】
本発明の部分的に結晶性のポリオレフィンホモポリマーまたはコポリマーワックスは、1.4〜1.6の屈折率を有する。材料の屈折率は屈折計を使用し、また従来の屈折技術(refractory technique)を用いて測定することができる。本発明に用いるのに特に好ましい屈折計は、Fisher ScientificのAbbe屈折計(モデル番号6182;Fisher Scientific(Springfield, N.J.)より得ることができる)である。
【0016】
本発明の好ましいポリオレフィンワックスは、ポリプロピレンワックス(Clariantより、Licocene PP 1602の商品名で販売されている)である。ポリオレフィンワックスは、0.1%〜20%、好ましくは1%〜10%、最も好ましくは2%〜5%の量で存在する。
【0017】
溶媒
本発明の第二の必須成分は溶媒系である。驚くべきことに、本発明のワックスの屈折率と合致した屈折率を有する溶媒系は、安定性を維持しながらも、実質的に透明な固形無水組成物を作製するということ見出した。具体的に言うと、溶媒系の屈折率は、1.4〜1.6である。しかしながら、溶媒とワックスとの屈折率が単に合致するだけでは、下記実施例2に詳細に記載されるように、固形組成物は生成しない。例えば、溶媒系中高濃度の炭化水素は、ワックスを溶解するために、固形組成物の構造を損ない得る。
【0018】
本発明の溶媒は、上記のように、溶媒が溶媒系の屈折率を変化させない限り、化粧品組成物中に用いられる任意の溶媒より選択することができる。具体的に言うと、本発明の溶媒は、トリデシルトリメリテート(Hatcol 200)、イソドデカン(Permethyl 99A)、イソヘキサデカン(Permethyl 101A)、イソエイコサン(Permethyl 102A)、ポリイソブテン(Permethyl 104A, 106A, Presperse)、イソデシルネオペンタノエート(Dermol 105)、ラウリルラクテート(Dermol LL)、エチルヘキシルパルミテート(Dermol 816)、オクチルドデシルベヘネート(Dermol 2022)、イソドデシルエチルヘキサノエート(Dermol 334)、ポリグリセリル-2ジイソステアレート(Dermol DGDIS)、合成ホホバオイル(Wickenol 139)、オクチルドデシルミリステート(Wickenol 142)、イソノニルイソノナノエート(Wickenol 151)、イソデシルイソノナノエート(Wickenol 152)、イソトリデシルイソノナノエート(Wickenol 153)、オクチルステアレート(Wickenol 156)、ジオクチルアジペート(Wickenol 159)、ジオクチルアジペート/オクチルパルミテート/オクチルステアレート(Wickenol 161)、オクチルステアレート/オクチルパルミテート/ジオクチルアジペート(Wickenol 163)、ヘキシルラウレート(Cetiol A, Cognis)、ココ−カプリレート/カプレート(Cetiol LC, Cognis)、セテアリルイソノナノエート(Cetiol SN, Cognis)、イソセチルステアレート(Cetiol G-16S, Cognis)、イソプロピルミリステート(Liponate IPM)、イソプロピルパルミテート(Liponate IPP)、プロピレングリコールジペラルゴネート、セチルオクタノエート(Trivent OC-16)、トリカプリリン(Trivent OC-G)、オクチルドデシルミリステート(Bernelエステル NPDC)、イソステアリルネオペンタノエート(Ceraphyl 375/Dermol 185)、デシルオレエート(Ceraphyl 140)、イソデシルオレエート(Ceraphyl 140A)、オクチルドデシルステアロイルステアレート(Ceraphyl 847)、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド(Lexol GT-865, Liponate GC-K, Myritol 318)、ヒドロキシ末端ポリウレタン(Polyolprepolymer-14)、天然スクアラン、イソステアリルネオペンタノエート(Bernel Ester 2014)、オクチルドデカノール(Eutanol G)、オレイルラクテート(Pelemol OL)、オレイルアルコール(Novol)、オレイルオレエート(Schercemol OLO)、グリセレス-7トリアセテート(Pelemol G7A)、ポリグリセリル-3ジイソステアレート(Synton PAO 100)、ペンタエリスリチルテトライソステアレート(Crodamol PTIS)、トリグリセリンジイソステアレート(Emerest 2452)、オレイルラクテート(Plurol Diisostearique)、ジグリセロールジイソステアレート/IPDI コポリマー(Polyderm PPI-DGDIS)、ヒマ(Ricinus Communis)(Castor)種油(Castor Oil USP/Crystal O)、メンチルアンスラニレート(Neo Heliopan MA)、エチルヘキシルサリシレート(Neo Heliopan OS)、ポリイソブチレン(Indopol H-1900)、2-エチルヘキシル-4-メトキシシンナメート(Parsol MCX/Escolol 557)およびそれらの組み合わせから選択されるが、これらに限定されない。
【0019】
本発明の溶媒はそれぞれ、溶媒系中単独で、または任意の組合わせで用いることができるが、ただし、組成物においてその全量が、組成物全重量の1%〜90%、好ましくは10%〜80%、最も好ましくは30%〜50%である。
【0020】
ゲル化剤
本発明は必要に応じて、ゲル化剤を含んでも良い。本発明のゲル化剤は、本発明の組成物の屈折率を損なうことのない従来のゲル化剤から選択される。具体的に言うと、ゲル化剤は、ジブチル/ラウロイルグルタミド(G.P.-1)、ステロイルイヌリン(Rheopearl Series)(Tomen America Inc.より入手可能)、エチルヘキシルヒドロステアレート/トリエチルヘキシルトリメリテート/C30-45オレフィン(Clearwax(LCW))、12-ヒドロキシステアリン酸(Phoenix Chemicals)、1%未満の低濃度のポリエチレン(Newphase, Presperse, Alzo Int’l, Mineral and Pigment Solutions, Inc.)、エチレンジアミン/ステアリルダイマータレートコポリマー(Uniclear 100VG, Arizona Chemicals)、ポリアミド樹脂(Macromelt6212, Versamid 940, GAX 14-030, GAX 14-029(全てCognisより入手可能))、水素化スチレン/イソプレンコポリマー(Kraton G-1701)、スチレン-エチレン/ブチレン-スチレンブラックコポリマー(Kraton G-1650, Kraton G-1652, Kraton G-1702(Lipo Chemicals))、およびそれらの組み合わせから選択されるが、これらに限定されない。
【0021】
ゲル化剤は組成物の重量に基いて、0.1%〜50%、好ましくは5%〜15%、最も好ましくは6%〜10%の量で用いる。
【0022】
その他の成分
任意の成分を本発明の組成物内に含めることが可能であるが、ただし、無水固形組成物の物理的整合性を損なうことなく、かつ組成物の屈折率は1.4〜1.6を維持しなければならない。
【0023】
顔料は、蛍光性材料、真珠光沢材料および輝きのある材料から選択される。屈折率は本発明のワックスまたは溶媒系の屈折率と合致しなくても良いが、本発明の顔料は組成物の屈折率を損なわない。
【0024】
本発明の顔料は、0.01〜10%、好ましくは0.1%〜5%、最も好ましくは0.1%〜1%の量で用いられる。
【0025】
好ましい香料はエッセンシャルオイルである。本発明の組成物に用いることが可能な外皮用剤としては、ビタミン、抗炎症剤、ヒドロキシ酸などおよびそれらの混合物が挙げられる。用いることが可能なサンスクリーンとしては、ジオキシベンゾン、2-エチルヘキシル2-シアノ-3,3-ジフェニルアクリレート、2-エチルヘキシル p-メトキシシンナメート、2-エチルヘキシルサリシレート、ホモサレート、メンチルアンスラニレート、オキシベンゾン、オクチルジメチルPABA、レッドペトロラタム、二酸化チタン、フェルラ酸エステルまたはそれらの混合物が挙げられる。好ましくは、サンスクリーンは二酸化チタン、フェルラ酸エステルまたはそれらの混合物である。
【0026】
本発明の組成物に用いられる溶媒はまた、皮膚に塗布するための組成物に当業者が通常用いる他の成分を含めることができる(例えば、安定剤、エモリエント、抗菌剤(microbial agent)、抗酸化剤など)。
【0027】
他の生物学的活性因子を、上記のような本発明の組成物に添加することができるが、ただし、透明性および屈折率が損なわれてはならない。慣用的な実験により、安定な組成物を維持するのに必要な量を決定することができる。添加される生物学的活性因子のタイプは、本発明の化粧品組成物または医薬組成物に有効に用いる任意のものであり得る。例えば、本発明の組成物はさらに、保湿剤、抗菌剤、抗刺激剤、抗炎症剤、老化防止剤、抗しわ剤、サンスクリーンまたはビタミンを含み得る。
【0028】
好ましい組成物は無水固形スティック組成物の形態である。本組成物は、当業者に公知である、リップスティックの従来的な型枠を使用して作製される。具体的に言うと、リップスティックは、まず、部分的に結晶性のポリオレフィンホモポリマーまたはコポリマーワックスを溶媒系内で混合することによって作製する。従来的ないずれの混合法を用いても良い。次に組成物を周囲温度まで冷却する。
【0029】
使用方法
本発明の組成物は、リップスティックとして特に有用である。本発明の組成物は、唇に塗布または局所的に用いる。一例としては、約1日1回〜約1日2回、局所的に使用することが挙げられる。皮膚に塗布する組成物の量は、所望される範囲に応じて様々であり得る。
【0030】
以下の実施例により、本発明をさらに説明するが、これらは本発明を限定するものではない。
【実施例】
【0031】
実施例1
以下の組成は、無水スティックの形態の本発明の組成物に含まれる好ましい実施形態の一例をもたらす。付加的なゲル化剤およびエモリエントを、表1の組成に示すように含めることができる。以下の実施例は、以下の組成を用いて実施される。
【表1】

【0032】
実施例2
以下の実施例は、11種の溶媒との組合わせにおける、4種のゲル化剤の比較結果に関する。これらの結果を下記表2に示す。各試験組成物は、50%溶媒および50%ワックス/ゲル化剤を含む。
【0033】
無水固形組成物の物理的および化学的安定性は、視覚的に決定する。具体的に言うと、得られた固形物は、上記のような所望の堅さを有する場合には、安定であると考えられる。検討すると、所望の堅さは、簡単に壊れたり、崩れたりせず、組成物の油性成分を保持するのに十分な固体として規定される。透明性もまた、視覚的に測定される。
【表2】


【0034】
上記表2より、HATCOL 200+ とLicocene PP 1602との組合せが、透明な安定した組成物を生じる。ワックス/溶媒の組合わせの他の組合わせはいずれも、透明な組成物、安定な組成物またはその両方を作製できなかった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1.4〜1.6の屈折率を有する固形の、実質的に透明な化粧品組成物であって、
部分的に結晶性のポリオレフィンホモポリマーまたはコポリマーワックス;および
溶媒系、
を含み、該溶媒系の屈折率が該ワックスの屈折率と合致している、上記組成物。
【請求項2】
部分的に結晶性のポリオレフィンホモポリマーまたはコポリマーワックスがポリエチレン-プロピレンコポリマーである、請求項1記載の組成物。
【請求項3】
溶媒系が低極性、有機液体油またはエステル、エーテルおよび炭化水素からなる群から選択される、請求項1記載の組成物。
【請求項4】
溶媒系が、トリデシルトリメリテート、イソドデカン、イソヘキサデカン、イソエイコサン、ポリイソブテン、イソデシルネオペンタノエート、ラウリルラクテート、エチルヘキシルパルミテート、オクチルドデシルベヘネート、イソドデシルエチルヘキサノエート、ポリグリセリル-2ジイソステアレート、合成ホホバオイル、オクチルドデシルミリステート、イソノニルイソノナノエート、イソデシルイソノナノエート、イソトリデシルイソノナノエート、オクチルステアレート、ジオクチルアジペート、ジオクチルアジペート/オクチルパルミテート/オクチルステアレート、オクチルステアレート/オクチルパルミテート/ジオクチルアジペート、ヘキシルラウレート、ココ−カプリレート/カプレート、セテアリルイソノナノエート、イソセチルステアレート、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、プロピレングリコールジペラルゴネート、セチルオクタノエート、トリカプリリン、オクチルドデシルミリステート、イソステアリルネオペンタノエート、デシルオレエート、イソデシルオレエート、オクチルドデシルステアロイルステアレート、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、ヒドロキシ末端ポリウレタン、天然スクアラン、イソステアリルネオペンタノエート、オクチルドデカノール、オレイルラクテート、オレイルアルコール、オレイルオレエート、グリセレス-7トリアセテート、ポリグリセリル-3ジイソステアレート、ペンタエリスリチルテトライソステアレート、トリグリセリンジイソステアレート、オレイルラクテート、ジグリセロールジイソステアレート/IPDI コポリマー、ヒマ(Ricinus Communis)(Castor)種油、メンチルアンスラニレート、エチルヘキシルサリシレート、ポリイソブチレン、2-エチルヘキシル-4-メトキシシンナメートおよびそれらの組み合わせからなる群から選択されるエステルを含む、請求項1記載の組成物。
【請求項5】
エステルがトリデシルトリメリテートである、請求項3記載の組成物。
【請求項6】
ジブチル/ラウロイルグルタミド、ステロイルイヌリン、エチルヘキシルヒドロステアレート/トリエチルヘキシルトリメリテート/C30-45オレフィン、12-ヒドロキシステアリン酸、1%未満の低濃度のポリエチレン、エチレンジアミン/ステアリルダイマータレートコポリマー、ポリアミド樹脂、水素化スチレン/イソプレンコポリマー、スチレン-エチレン/ブチレン-スチレンブラックコポリマーおよびそれらの組み合わせからなる群から選択されるゲル化剤をさらに含む、請求項1記載の組成物。
【請求項7】
請求項1記載の固形の、実質的に透明な組成物の製造方法であって、以下の工程を含む方法:
(a)部分的に結晶性のポリオレフィンホモポリマーまたはコポリマーワックスを溶媒系内で混合する工程;および
(b)該組成物を周囲温度まで冷却する工程。
【請求項8】
部分的に結晶性のポリオレフィンホモポリマーまたはコポリマーワックスが、ポリエチレン-プロピレンコポリマーである、請求項7記載の方法。
【請求項9】
溶媒系が低極性、有機液体油またはエステル、エーテルおよび炭化水素からなる群から選択される、請求項7記載の方法。
【請求項10】
溶媒系が、トリデシルトリメリテート、イソドデカン、イソヘキサデカン、イソエイコサン、ポリイソブテン、イソデシルネオペンタノエート、ラウリルラクテート、エチルヘキシルパルミテート、オクチルドデシルベヘネート、イソドデシルエチルヘキサノエート、ポリグリセリル-2ジイソステアレート、合成ホホバオイル、オクチルドデシルミリステート、イソノニルイソノナノエート、イソデシルイソノナノエート、イソトリデシルイソノナノエート、オクチルステアレート、ジオクチルアジペート、ジオクチルアジペート/オクチルパルミテート/オクチルステアレート、オクチルステアレート/オクチルパルミテート/ジオクチルアジペート、ヘキシルラウレート、ココ−カプリレート/カプレート、セテアリルイソノナノエート、イソセチルステアレート、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、プロピレングリコールジペラルゴネート、セチルオクタノエート、トリカプリリン、オクチルドデシルミリステート、イソステアリルネオペンタノエート、デシルオレエート、イソデシルオレエート、オクチルドデシルステアロイルステアレート、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、ヒドロキシ末端ポリウレタン、天然スクアラン、イソステアリルネオペンタノエート、オクチルドデカノール、オレイルラクテート、オレイルアルコール、オレイルオレエート、グリセレス-7トリアセテート、ポリグリセリル-3ジイソステアレート、ペンタエリスリチルテトライソステアレート、トリグリセリンジイソステアレート、オレイルラクテート、ジグリセロールジイソステアレート/IPDIコポリマー、ヒマ(Ricinus Communis)(Castor)種油、メンチルアンスラニレート、エチルヘキシルサリシレート、ポリイソブチレン、2-エチルヘキシル-4-メトキシシンナメートおよびそれらの組み合わせからなる群から選択されるエステルを含む、請求項7記載の方法。
【請求項11】
エステルがトリデシルトリメリテートである、請求項9記載の方法。
【請求項12】
ジブチル/ラウロイルグルタミド、ステロイルイヌリン、エチルヘキシルヒドロステアレート/トリエチルヘキシルトリメリテート/C30-45オレフィン、12-ヒドロキシステアリン酸、1%未満の低濃度のポリエチレン、エチレンジアミン/ステアリルダイマータレートコポリマー、ポリアミド樹脂、水素化スチレン/イソプレンコポリマー、スチレン-エチレン/ブチレン-スチレンブラックコポリマーおよびそれらの組み合わせからなる群から選択されるゲル化剤をさらに含む、請求項7記載の方法。

【公表番号】特表2009−535355(P2009−535355A)
【公表日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−507910(P2009−507910)
【出願日】平成19年4月20日(2007.4.20)
【国際出願番号】PCT/US2007/067113
【国際公開番号】WO2007/130802
【国際公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【出願人】(598100128)イーエルシー マネージメント エルエルシー (112)
【Fターム(参考)】