説明

透水性側溝の蓋体

【課題】 各蓋部材間にスリット状の通水間隙を確実に保持させ、かつ各蓋部材を上下方向に自在に変位可能に連結させることで各蓋部材を蓋受け段差面の不陸に対して馴染むように載置させることができる透水性側溝の蓋体の提供。
【解決手段】 蓋体2を構成する各蓋部材21に通水間隙20を保持するための突出部24が形成されると共に、この突出部24の対向面同士が連結ネジ棒25(締結手段)の弛緩状態で擦り合わせ自在に形成され、かつ突出部の対向面にそれぞれ球体ガイド溝30が上下方向に長く形成され、対向する両球体ガイド溝間に挟持される状態で球体3が摺動可能に嵌合され、連結ネジ棒25の弛緩状態で球体ガイド溝及び球体を介して隣り合う蓋部材同士が上下方向に変位可能に形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、雨水の排水機能を有する透水路面層によって上面が覆われている透水性側溝において、この透水性側溝に用いられる蓋体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、側溝本体の上面を雨水の排水機能を有する透水路面層によって覆うようにした透水性側溝が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
この透水性側溝は、複数の蓋部材(例えば、等辺山形型材)をスリット状の通水間隙を保持して連結させた蓋体を形成させ、この蓋体の両端部を側溝本体に形成した左右の蓋受け段差面の間に載置させた状態で、この蓋体の上に透水路面層を形成させる構造になっている。
従って、雨水は透水路面層を透水し、さらに蓋体を形成する蓋部材間の通水間隙を通して側溝本体の内部に流入するもので、これにより雨水を効率よく側溝内に排水させることができる。
【0004】
このように、スリット状の通水間隙は、ここから雨水を側溝内に排水させると同時に、ここから透水路面層の小骨材が流出するのを防止させるような間隔に設定することが重要である。
又、前記蓋体は、各蓋部材の両端部が蓋受け段差面の不陸に対して馴染むように載置され、ガタ付きなく装着されるようにすることが必要であり、このため、各蓋部材の連結部においてフレキシブルに捻じれや曲げ変形を生じさせて、各蓋部材が蓋受け段差面の不陸に対して馴染むように連結させている。
【0005】
このような蓋体として、従来、複数の蓋部材をスリット状の通水間隙を保持した並列状態で連結細棒(特許文献1の図2)又は連結部材(特許文献1の図3)によってフレキシブルに変形可能に連結させるようにした構造が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−23776号公報(図2、図3)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来のように、連結細棒や連結部材によって各蓋部材を連結させたものは、連結細棒や連結部材自体を力によって変形させるものであり、その変形具合によっては連結細棒や連結部材の弾性復元性等により蓋部材の蓋受け段差面の不陸に対する馴染が不十分な場合も生じ、この点で改良の余地を残していた。
【0008】
本発明は、各蓋部材間にスリット状の通水間隙を確実に保持させ、かつ従来と異なり各蓋部材を変形可能な連結細棒や連結部材によって連結させるのではなく、各蓋部材を上下方向に自在に変位可能に連結させることで各蓋部材を蓋受け段差面の不陸に対して馴染むように載置させることができる透水性側溝の蓋体を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明の(請求項1)の透水性側溝の蓋体は、
左右の側壁(12),(12)に蓋受け段差面(14),(14)が形成された側溝本体(1)と、複数の蓋部材(21)が間にスリット状の通水間隙(20)を保持して側溝の長さ方向に並列状態で連結された蓋体(2)を備え、
前記蓋体(2)が前記蓋受け段差面(14),(14)間に載置されると共に、この蓋体(2)の上に透水路面層(8)が形成された透水性側溝(A)において、
前記蓋体(2)は複数の中程蓋部材(21a)の両端に端部蓋部材(21b)が配置されると共に、この端部蓋部材(21b),(21b)間に渡された連結手段(25)によって前記中程蓋部材(21a)が端部蓋部材(21b),(21b)間に挟持された状態で固定可能又は弛緩可能に連結され、
前記蓋体(2)を構成する各蓋部材(21)には、隣り合う蓋部材(21),(21)間にそれぞれ前記通水間隙(20)を保持するための突出部(24)が形成されると共に、この突出部(24)の対向面同士が前記連結手段(25)の弛緩状態で擦り合わせ自在に形成され、
かつ前記突出部(24)の対向面にそれぞれ球体ガイド溝(30)が上下方向に長く形成され、対向する両球体ガイド溝(30),(30)間に挟持される状態で球体(3)が摺動可能に嵌合され、前記連結手段(25)の弛緩状態で前記球体ガイド溝(30),(30)及び球体(3)を介して隣り合う蓋部材(21),(21)同士が上下方向に変位可能に形成されている構成とした。
【発明の効果】
【0010】
本発明(請求項1)に係る透水性側溝の蓋体は、以下の3点に構成上の特徴がある。
イ)複数の中程蓋部材(21a)の両端に端部蓋部材(21b)が配置され、この端部蓋部材(21b),(21b)間に渡された連結手段(25)によって前記中程蓋部材(21a)が端部蓋部材(21b),(21b)間に挟持された状態で固定可能又は弛緩可能に連結されている点。
ロ)各蓋部材(21)には、隣り合う蓋部材(21),(21)との間にそれぞれ通水間隙(20)を保持するための突出部(24)が形成されると共に、この突出部(24)の対向面同士が前記連結手段(25)の弛緩状態で擦り合わせ自在に形成されている点。
ハ)前記突出部(24)の対向面にそれぞれ球体ガイド溝(30)が上下方向に長く形成され、対向する両球体ガイド溝(30),(30)間に挟持される状態で球体(3)が摺動可能に嵌合され、前記連結手段(25)の弛緩状態で前記球体ガイド溝(30)及び球体(3)を介して隣り合う蓋部材(21),(21)同士が上下方向に変位可能に形成されている点。
【0011】
次に、本発明に係る透水性側溝の蓋体の使用方法を説明する。
蓋体の運搬等に際しては、連結手段を強く締め付けて中程蓋部材を端部蓋部材間に固定させる。これにより各蓋部材がバラバラに分離するのを防止できる。
【0012】
次に、現場での施工に際しては、蓋体の両端部を蓋受け段差面間に載置させ、この状態で前記連結手段を弛緩させていく。この場合、各蓋部材がバラバラに分離せず、かつ蓋部材が隣り合う蓋部材によって挟持されたまま上下方向に移動できる程度に連結手段を弛緩させる。
【0013】
そして、各蓋部材の間では、上下方向に長く形成された両球体ガイド溝間に挟持される状態で球体が摺動可能に嵌合されているため、球体ガイド溝に沿って球体が摺動し、隣り合う蓋部材同士を相対的に上下方向に変位させることができる。
このとき、通水間隙を形成するための突出部は対向面同士が擦り合わされながら通水間隙を保持する。
【0014】
このように蓋部材を上下方向に変位させることができるため、蓋受け段差面に凹凸や波打ちがあった場合でも、また、左右の蓋受け段差面の高さが異なっている場合でも、隣り合う蓋部材間に通水間隙を保持させながら、各蓋部材を蓋受け段差面の不陸に対して馴染むように載置させることができる。
この場合、球体ガイド溝が上下方向に長く形成されているため、隣り合う蓋部材同士の左右方向(側溝の幅方向)への移動が規制され、左右方向へのズレを防止することができる。
【0015】
次に、上述のようにして各蓋部材を上下方向に変位させながら蓋受け段差面の不陸に対して馴染むように載置させたのち、再び連結手段を強く締め付けて各蓋部材を固定させるもので、これにより複数の蓋部材を構成部材としながら隣り合う蓋部材の間に通水間隙を保持させた1つの蓋体として固定することができる。
そして、最後に、蓋体の上に透水路面層を打設して透水性側溝を形成させるものである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係る透水性側溝の実施例を示す平面図。
【図2】透水性側溝の幅方向断面図。
【図3】その透水性側溝の長さ方向断面図。
【図4】蓋部材のうちの中程蓋部材を上から見た部分斜視図。
【図5】蓋部材のうちの中程蓋部材を下から見た部分斜視図。
【図6】蓋部材のうちの端部蓋部材を上から見た部分斜視図。
【図7】蓋部材のうちの端部蓋部材を下から見た部分斜視図。
【図8】連結手段としてバンド部材を用いた場合の蓋体を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図において、1は側溝本体で、現場打ち施工によって形成され、上面が開口し、底部11と左右の側壁12,12により内部に溝水路13に形成され、前記両側壁12,12の内面上端部分に左右の蓋受け段差面14,14が形成されている。
なお、側溝本体1としてコンクリート二次製品を用いることができる。
【0018】
そして、前記蓋受け段差面14,14間に側溝の長さ方向(図1及び図3において矢印M方向)に列設させる状態で多数の蓋体2を載置させると共に、この蓋体2の上に透水路面層8を形成させることで透水性側溝Aを形成させるものである。
これにより、雨水は透水路面層8を透水し、さらに蓋体2に側溝の幅方向(図1及び図2において矢印N方向:スリット方向)に形成したスリット状の通水間隙20(実施例では5mm幅)を通して側溝本体1の溝水路13に流入する。
【0019】
この実施例は、透水性側溝Aを、前記特許文献1(特開2005−23776号公報)に示したような従来構造の通水性舗装路Bの路肩部分に設置した例である。
即ち、図2に示すように、下地層(不透水層)91の上に通水性表層90が形成された通水性舗装路Bの路肩部に透水性側溝Aが設置されたもので、この透水性側溝Aの透水路面層8と前記通水性舗装路Bの通水性表層90とが同時施工で一体に連続して形成されている。なお、図2において95は縁石ブロックである。
【0020】
このように透水性側溝Aの透水路面層8を通水性舗装路Bの通水性表層90に連続させるように施工することで、通水性舗装路B上の雨水を通水性表層90に透水させたのち、この通水性表層90から引き続き連続して透水性側溝Aの透水路面層8に流入させることができる。
【0021】
実施例では、透水路面層8の一側(図1及び図2の図面右側)のみを通水性舗装路Bの通水性表層90に連続させた施工例を示したが、これに限らず、道路を横断して透水性側溝Aを設置させるような場合、透水路面層8の左右両側を通水性舗装路Bの通水性表層90に連続させるように施工することができるし、必ずしも通水性舗装路Bの通水性表層90に連続させる必要はなく、透水性側溝Aの上だけに透水路面層8を形成してもよい。
【0022】
前記蓋体2は、複数(実施例では6個)の中程蓋部材21aの両端に端部蓋部材(21bが配置された合計8個の蓋部材21(明細書中、中程蓋部材21aと端部蓋部材21bを総称して「蓋部材21」で表す)で形成されている。
【0023】
前記中程蓋部材21aは、コンクリートによる成形品であり、図4、図5に示すように、側溝の長さ方向断面が天板部22と縦リブ部23とで略T字状に形成され、隣り合う蓋部材21と対向する両面において側溝の幅方向2ヶ所(左右方向2ヶ所)に通水間隙20を保持するための突出部24が形成されている。
【0024】
前記端部蓋部材21bは、前記中程蓋部材21aと同様にコンクリートによる成形品であり、図6、図7に示すように、側溝の長さ方向断面が天板部22と縦リブ部23とで略T字状に形成され、隣り合う蓋部材21と対向する片面において側溝の幅方向2ヶ所(左右方向2ヶ所)に通水間隙20を保持するための突出部24が形成されると共に、底面において側溝の幅方向2ヶ所(左右方向2ヶ所)に連結手段としての連結ネジ棒25を取り付けるための下向き突出部26が形成されている。
【0025】
なお、前記蓋部材21としては、コンクリートによる成形品に限らず、レジンコンクリート、プラスチック、金属等による成形品を用いてもよい。
また、蓋部材21において、縦リブ部23の左右両端部が蓋受け段差面14に対する載置部になるもので、この載置部を円弧突部に形成するなど、載置面積をできるだけ小さくするのが載置状態を安定させる上で好ましい。
【0026】
前記連結ネジ棒25は連結手段として端部蓋部材21b,21b間に渡されるもので、この連結ネジ棒25によって前記中程蓋部材21aを端部蓋部材21b,21b間に挟持させた状態で固定可能又は弛緩可能に連結させている。
実施例の連結ネジ棒25は、中程連結軸25aの両端上側にそれぞれボルト軸25bを溶接することで形成され、このボルト軸25bを端部蓋部材21bの下向き突出部26に形成した通し孔27に挿通させてナット28で締結するように形成されている。
この場合、前記連結ネジ棒25は、中程連結軸25aと中程蓋部材21aの底面との間に空間S(図3に示す)が生じるように締結されるもので、これは前記中程蓋部材21aが下方向に変位する際に中程連結軸25aに干渉するのを回避させるためである。
【0027】
前記連結ネジ棒25は、ナット28の締め付け具合によって、各蓋部材21を固定状態、又は弛緩状態に連結可能であり、その弛緩状態で前記突出部24の対向面同士が擦り合わせ自在になるように形成されている。
【0028】
また、前記突出部24の対向面にそれぞれ球体ガイド溝30が上下方向に長く形成され、対向する両球体ガイド溝30,30間に挟持される状態で球体3が摺動可能に嵌合されている。
そして、前記連結ネジ棒25の弛緩状態で前記球体ガイド溝30及び球体3を介して隣り合う蓋部材21,21同士が上下方向に変位可能に形成されている。
【0029】
蓋体2の運搬等に際しては、連結ネジ棒25にナット28を強く締め付けて中程蓋部材21aを端部蓋部材21b,21bに挟持固定させる。これにより各蓋部材21がバラバラに分離するのを防止できる。
この場合、蓋体2を正置姿勢(天板部22を上側、縦リブ部23を下側)にしておけば、各中程蓋部材21aの縦リブ部23の下面を連結ネジ棒25の中程連結軸25aによって支えることができるため、各蓋部材21がバラバラに分離することはない。
なお、蓋体2を反転姿勢(天板部22を下側、縦リブ部23を上側)や立て掛け姿勢にする必要がある場合には、添え木や梱包紐等を利用して適宜に固定すればよい。
【0030】
次に、現場での施工に際しては、蓋体2の両端部を蓋受け段差面14,14間に載置させ、この状態で前記連結ネジ棒25のナット28を弛緩させていく。
【0031】
そして、各蓋部材21,21の間では、対向する両球体ガイド溝30,30間に挟持される状態で球体3が摺動可能に嵌合されているため、この球体ガイド溝30,30に沿って球体3が摺動し、隣り合う蓋部材21,21同士を相対的に上下方向に変位させることができる。
このとき、突出部24,24同士は対向面同士が擦り合わされながら通水間隙20を保持する。
【0032】
このように蓋部材21を上下方向に変位させることができるため、隣り合う蓋部材21,21間に通水間隙20を保持させながら、各蓋部材21を蓋受け段差面14の不陸に対して馴染ませる状態に載置させることができる。
【0033】
そして、上述のようにして各蓋部材21を蓋受け段差面14に対して馴染むように載置させたのち、再び連結ネジ棒25のナット28を強く締め付けて各蓋部材21を固定させ、最後に、蓋体2の上に透水路面層8を設して透水性側溝A形成させるものである。
【0034】
なお、本実施例では、スリット状の通水間隙20を形成させるための突出部24,24を左右方向2ヶ所に設けたが、左右方向の中央1ヶ所に設けてもよいし、左右方向の3ヶ所以上に設けてもよい。また、球体ガイド溝30及び球体3についても左右方向の中央1ヶ所に設けてもよいし、左右方向の3ヶ所以上に設けてもよい。
【0035】
次に、図8は連結手段として締結バンド29を用いた場合の蓋体2aを示す斜視図である。
この場合の蓋体2aは、前記図1、図3で示した蓋体2と同様に、複数(実施例では6個)の中程蓋部材21aの両端に端部蓋部材21bが配置された合計8個の蓋部材21で形成されている。
【0036】
そして、締結手段として帯状(紐状でもよい)の締結バンド29を用い、この締結バンド29を蓋体2aの外周に鉢巻状に巻回させ、止め具29aの締め付け具合によって、各蓋部材21を固定状態、又は弛緩状態に連結可能にさせ、その弛緩状態で前記突出部24の対向面同士が擦り合わせ自在になるように形成されている。
なお、この締結バンド29を用いた場合、前記した端部蓋部材21aに形成した下向き突出部26は不要であり省略できる。
【0037】
本発明において、締結手段としては、前記した連結ネジ棒25や締結バンド29に限らず、その締め付け具合によって、各蓋部材21を固定状態、又は弛緩状態に連結できるものを使用できる。
また、例えば、前記連結ネジ棒25と締結バンド29を組み合わせるなど、複数種の締結手段を組み合わせて使用することも可能である。
【符号の説明】
【0038】
1 側溝本体
11 底部
12 側壁
13 溝水路
14 蓋受け段差面
2 蓋体
2a 蓋体
20 通水間隙
21 蓋部材
21a 中程蓋部材
21b 端部蓋部材
22 天板部
23 縦リブ部
24 突出部
25 連結ネジ棒(締結手段)
25a 中程連結軸
25b ボルト軸
26 下向き突出部
27 通し孔
28 ナット
29 締結バンド(締結手段)
29a 止め具
3 球体
30 球体ガイド溝
8 透水路面層
90 透水性表層
91 下地層
A 透水性側溝
B 透水性舗装路
S 空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右の側壁(12),(12)に蓋受け段差面(14),(14)が形成された側溝本体(1)と、複数の蓋部材(21)が間にスリット状の通水間隙(20)を保持して側溝の長さ方向に並列状態で連結された蓋体(2)を備え、
前記蓋体(2)が前記蓋受け段差面(14),(14)間に載置されると共に、この蓋体(2)の上に透水路面層(8)が形成された透水性側溝(A)において、
前記蓋体(2)は複数の中程蓋部材(21a)の両端に端部蓋部材(21b)が配置されると共に、この端部蓋部材(21b),(21b)間に渡された連結手段(25)によって前記中程蓋部材(21a)が端部蓋部材(21b),(21b)間に挟持された状態で固定可能又は弛緩可能に連結され、
前記蓋体(2)を構成する各蓋部材(21)には、隣り合う蓋部材(21),(21)間にそれぞれ前記通水間隙(20)を保持するための突出部(24)が形成されると共に、この突出部(24)の対向面同士が前記連結手段(25)の弛緩状態で擦り合わせ自在に形成され、
かつ前記突出部(24)の対向面にそれぞれ球体ガイド溝(30)が上下方向に長く形成され、対向する両球体ガイド溝(30),(30)間に挟持される状態で球体(3)が摺動可能に嵌合され、前記連結手段(25)の弛緩状態で前記球体ガイド溝(30),(30)及び球体(3)を介して隣り合う蓋部材(21),(21)同士が上下方向に変位可能に形成されていることを特徴とする透水性側溝の蓋体。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−185245(P2010−185245A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−31191(P2009−31191)
【出願日】平成21年2月13日(2009.2.13)
【出願人】(504127887)エムシー産業株式会社 (9)
【Fターム(参考)】